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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】エアロゾル送達デバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/60 20200101AFI20240508BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240508BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240508BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20240508BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20240508BHJP
【FI】
A24F40/60
A24F40/50
A24F40/40
A24F40/10
A24F40/51
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021527177
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(86)【国際出願番号】 IB2019059556
(87)【国際公開番号】W WO2020104880
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2022-10-28
(31)【優先権主張番号】62/769,296
(32)【優先日】2018-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/674,502
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ノバック・ザ・サード,チャールズ・ジェイコブ
(72)【発明者】
【氏名】ドーアティ,ショーン・エイ
(72)【発明者】
【氏名】ギャロウェイ,マイケル・ライアン
(72)【発明者】
【氏名】ホルト,ジャスティン
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0020725(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0091194(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル送達デバイスであって、
外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、
少なくとも1つの壁内の窓であって、第1の端部と第2の端部との間に延在する窓と、
外側ハウジング内に配置され、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方を越えるように窓からオフセットされる光源であって、電源に接続可能である光源と、
外側ハウジング内に配置され、窓に近接している導光体であって、窓を実質的に塞ぐのに十分なサイズであり、光源と少なくとも部分的に重なる導光体と、
光源から放射された光が、導光体を透過し、窓の量を満たすように、電源から光源に可変レベルの電力を導くように構成された制御構成要素であって、前記量は、光源に送達される可変レベルの電力に対応する、制御構成要素と
を含む、エアロゾル送達デバイス。
【請求項2】
光源から放射され、導光体を透過する光が、電源から光源に送達される電力が増加するにつれて、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方から窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの他方に向かう方向に増大し、電源から光源に送達される電力が減少するにつれて、この方向の逆に減退することを実現するのに光源の位置および導光体の位置が有効である、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項3】
連続的な圧力強度範囲にわたって外側ハウジング内の圧力の変化を検出し、圧力強度に対応するシグナリングをコントローラに提供するように構成された圧力センサをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項4】
制御構成要素が、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から光源に送達される可変レベルの電力を調節するように構成される、請求項3に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項5】
電源および制御構成要素が、噴霧器との接続のために構成される、請求項3に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項6】
制御構成要素が、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から噴霧器に可変レベルの電力を導くように構成される、請求項5に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項7】
外側ハウジング内に配置されたプリント回路板をさらに含み、光源が、プリント回路板上に配置される、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項8】
制御構成要素が、光源と同じプリント回路板上に配置される、請求項7に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項9】
導光体と外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置されたシーリング部材をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項10】
シーリング部材が導光体と一体である、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項11】
導光体が、半透明のエラストマー材料から形成される、請求項10に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項12】
外側ハウジングの内部に配置された耐液体性膜をさらに含み、耐液体性膜が、少なくとも1つの壁内の窓を覆う、請求項1に記載のエアロゾル送達デバイス。
【請求項13】
耐液体性膜が、少なくとも1つの壁の内面に接着される、請求項12に記載のエアロゾル送達デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年11月19日に出願された米国仮特許出願第62/769,296号明細書の優先権を主張し、その全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、喫煙物品などのエアロゾル送達デバイスに関し、さらに具体的には、エアロゾルの発生のために電気的に生成された熱を利用してもよいエアロゾル送達デバイス(例えば、一般に電子タバコと呼ばれる喫煙物品)に関する。喫煙物品は、タバコから製造され得るか、タバコに由来し得るか、そうでなければタバコを組み込み得る材料を組み込んでもよいエアロゾル前駆体を加熱するように構成されてもよく、前駆体は人間が消費するための吸入可能な物質を形成することができる。
【背景技術】
【0003】
使用のためにタバコを燃焼することを必要とする喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙デバイスが長年にわたって提案されてきた。これらのデバイスの多くは、称するところでは、紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙に関連する感覚を提供するように設計されているが、タバコの燃焼に起因する相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することはない。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱するか、タバコを著しく燃焼することなく紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるRobinsonらの米国特許第7,726,320号明細書、Griffith Jr.らの米国特許公開第2013/0255702号明細書およびSearsらの米国特許公開第2014/0096781号明細書に記載の背景技術に記載されている様々な代替喫煙物品、エアロゾル送達デバイスおよび発熱源を参照されたい。また、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらの米国特許出願番号第14/170,838号明細書に記載の商品名および商業的供給源によって参照される様々な種類の喫煙物品、エアロゾル送達デバイスおよび電気式発熱源を参照されたい。有利な使いやすくするための機能を有するエアロゾル送達デバイスを提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許第7,726,320号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達デバイス、そのようなデバイスを形成する方法およびそのようなデバイスの要素に関する。特に、本開示は、デバイスの1つ以上のさらに好ましいユーザ体験、および液体侵入に対するデバイスの改善された耐性を提供するのに有効な様々な要素およびそれらの組合せに関する。例えば、いくつかの実施形態では、本開示は、(例えば、デバイスのアパーチャまたは一連のマイクロアパーチャを通して)デバイスの外部に視認可能な照明を提供することができるエアロゾル送達デバイスを提供する。同様に、いくつかの実施形態では、本開示は、デバイスの耐水性を改善することができる1つ以上の特徴(例えば、シーリング(sealing)部材または極小なアパーチャ)を含むデバイスを提供することができる。
【0006】
したがって、1つ以上の実施形態では、本開示は、エアロゾル送達デバイスであって、外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、少なくとも1つの壁内の窓であって、第1の端部と第2の端部との間に延在する窓と、外側ハウジング内に配置され、窓に近接しているが、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方を越えるように窓からオフセットされる光源であって、電源に接続可能である光源と、外側ハウジング内に配置され、窓に近接している導光体であって、窓を実質的に塞ぐのに十分なサイズであり、光源と少なくとも部分的に重なる導光体と、光源から放射された光が、導光体を透過し、窓の量を満たすように、電源から光源に可変レベルの電力を導くように構成された制御構成要素であって、前記量は、光源に送達される可変レベルの電力に対応する、制御構成要素とを含む、エアロゾル送達デバイスを提供することができる。さらなる実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、任意の数および順序で組み合わされ得る以下の記述のうちの1つ以上に関連して定義され得る。
【0007】
光源から放射され、導光体を透過する光が、電源から光源に送達される電力が増加するにつれて、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方から窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの他方に向かう方向に増大し、電源から光源に送達される電力が減少するにつれて、この方向の逆に減退することを実現するのに光源の位置および導光体の位置が有効であり得る。
【0008】
エアロゾル送達デバイスは、連続的な圧力強度範囲にわたって外側ハウジング内の圧力の変化を検出し、圧力強度に対応するシグナリングをコントローラに提供するように構成された圧力センサをさらに含むことができる。
【0009】
制御構成要素は、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から光源に送達される可変レベルの電力を調節するように構成され得る。
【0010】
電源および制御構成要素は、噴霧器との接続のために構成され得る。
【0011】
制御構成要素は、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から噴霧器に可変レベルの電力を導くように構成され得る。
【0012】
エアロゾル送達デバイスは、外側ハウジング内に配置されたプリント回路板をさらに含むことができ、光源はプリント回路板上に配置される。
【0013】
制御構成要素は、光源と同じプリント回路板上に配置され得る。
【0014】
エアロゾル送達デバイスは、導光体と外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置されたシーリング部材をさらに含むことができる。
【0015】
シーリング部材は、導光体と一体であってよい。
【0016】
導光体は、半透明のエラストマー材料から形成され得る。
【0017】
エアロゾル送達デバイスは、外側ハウジングの内部に配置された耐液体性膜をさらに含むことができ、耐液体性膜は、少なくとも1つの壁内の窓を覆う。
【0018】
耐液体性膜は、少なくとも1つの壁の内面に接着され得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスであって、近位端と遠位端との間に延在する外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、外側ハウジング内にその近位端で配置され、カートリッジを受け入れるように構成されたチャンバを画定する内側フレームと、外側ハウジングの遠位端に配置された端部キャップと、内側フレームまたは端部キャップと接触する少なくとも1つのシーリング部材であって、少なくとも1つのシーリング部材の周りの液体の通過を実質的に防止するように構成された少なくとも1つのシーリング部材とを含む、エアロゾル送達デバイスが提供され得る。さらなる実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、任意の数および順序で組み合わされ得る以下の記述のうちの1つ以上に関連して定義され得る。
【0020】
少なくとも1つのシーリング部材は、Oリングを含むことができる。
【0021】
Oリングは、内側フレームと外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置され得る。
【0022】
内側フレームは、その外面の周りに形成された溝を含むことができ、Oリングは溝に係合している。
【0023】
Oリングは、端部キャップと外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置され得る。
【0024】
端部キャップは、その外面の周りに形成された溝を含むことができ、Oリングは溝に係合している。
【0025】
少なくとも1つのシーリング部材は、内側フレームと、内側フレームを通って延在する1つ以上の電気コネクタとの間にシール(seal)を形成するように構成された接触シールを含むことができる。
【0026】
少なくとも1つのシーリング部材は、端部キャップと、端部キャップを通って延在する1つ以上の外部接続要素との間にシールを形成するように構成されたピンシールを含むことができる。
【0027】
少なくとも1つのシーリング部材は、プリント回路板に取り付けられた圧力センサを実質的に取り囲むセンサシールを含むことができる。
【0028】
センサシールは、圧力差の印加時に変形するように構成された可撓性部材を含むことができる。
【0029】
センサシールは、圧力センサの周りに、囲まれた容積を画定し、圧力差を圧力センサに伝達するように構成され得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイスであって、外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、ハウジングの内部に配置された光源とを含み、少なくとも1つの壁の少なくとも一部が、一連の微小貫通孔(microperforation)を含み、光源が、光源からの光が一連の微小貫通孔を通して視認可能であるように、一連の微小貫通孔に対して配置されるエアロゾル送達デバイスが提供され得る。さらなる実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、任意の数および順序で組み合わされ得る以下の記述のうちの1つ以上に関連して定義され得る。
【0031】
光源は、一連の貫通孔(perforation)からオフセットされてもよく、エアロゾル送達デバイスは、外側ハウジング内に配置された導光体をさらに含むことができ、導光体は、一連の微小貫通孔に近接し、光源と少なくとも部分的に重なる。
【0032】
外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁は、近位端と遠位端との間に延在することができ、エアロゾル送達デバイスは、外側ハウジング内にその近位端で配置され、カートリッジを受け入れるように構成されたチャンバを画定する内側フレームと、外側ハウジングの遠位端に配置された端部キャップと、内側フレームまたは端部キャップと接触する少なくとも1つのシーリング部材であって、少なくとも1つのシーリング部材の周りの液体の通過を実質的に防止するように構成された少なくとも1つのシーリング部材とを、さらに含むことができる。
【0033】
本開示は、限定するものではないが、以下の実施形態を含む。
【0034】
実施形態1:エアロゾル送達デバイスであって、外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、少なくとも1つの壁内の窓であって、第1の端部と第2の端部との間に延在する窓と、外側ハウジング内に配置され、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方を越えるように窓からオフセットされる光源であって、電源に接続可能である光源と、外側ハウジング内に配置され、窓に近接している導光体であって、窓を実質的に塞ぐのに十分なサイズであり、光源と少なくとも部分的に重なる導光体と、光源から放射された光が、導光体を透過し、窓の量を満たすように、電源から光源に可変レベルの電力を導くように構成された制御構成要素であって、前記量は、光源に送達される可変レベルの電力に対応する、制御構成要素とを含む、エアロゾル送達デバイス。
【0035】
実施形態2:光源から放射され、導光体を透過する光が、電源から光源に送達される電力が増加するにつれて、窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの一方から窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの他方に向かう方向に増大し、電源から光源に送達される電力が減少するにつれて、この方向の逆に減退することを実現するのに光源の位置および導光体の位置が有効である、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0036】
実施形態3:連続的な圧力強度範囲にわたって外側ハウジング内の圧力の変化を検出し、圧力強度に対応するシグナリングをコントローラに提供するように構成された圧力センサをさらに含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0037】
実施形態4:制御構成要素が、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から光源に送達される可変レベルの電力を調節するように構成される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0038】
実施形態5:電源および制御構成要素が、噴霧器との接続のために構成される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0039】
実施形態6:制御構成要素が、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から噴霧器に可変レベルの電力を導くように構成される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0040】
実施形態7:外側ハウジング内に配置されたプリント回路板をさらに含み、光源が、プリント回路板上に配置される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0041】
実施形態8:制御構成要素が、光源と同じプリント回路板上に配置される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0042】
実施形態9:導光体と外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置されたシーリング部材をさらに含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0043】
実施形態10:シーリング部材が導光体と一体である、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0044】
実施形態11:導光体が、半透明のエラストマー材料から形成される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0045】
実施形態12:外側ハウジングの内部に配置された耐液体性膜をさらに含み、耐液体性膜が、少なくとも1つの壁内の窓を覆う、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0046】
実施形態13:耐液体性膜が、少なくとも1つの壁の内面に接着される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0047】
実施形態14:エアロゾル送達デバイスであって、近位端と遠位端との間に延在する外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、外側ハウジング内にその近位端で配置され、カートリッジを受け入れるように構成されたチャンバを画定する内側フレームと、外側ハウジングの遠位端に配置された端部キャップと、内側フレームまたは端部キャップと接触する少なくとも1つのシーリング部材であって、少なくとも1つのシーリング部材の周りの液体の通過を実質的に防止するように構成された少なくとも1つのシーリング部材とを含む、エアロゾル送達デバイス。
【0048】
実施形態15:少なくとも1つのシーリング部材がOリングを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0049】
実施形態16:Oリングが、内側フレームと外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0050】
実施形態17:内側フレームが、その外面の周りに形成された溝を含み、Oリングが溝に係合している、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0051】
実施形態18:Oリングが、端部キャップと外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁との間に配置される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0052】
実施形態19:端部キャップが、その外面の周りに形成された溝を含み、Oリングが溝に係合している、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0053】
実施形態20:少なくとも1つのシーリング部材が、内側フレームと、内側フレームを通って延在する1つ以上の電気コネクタとの間にシールを形成するように構成された接触シールを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0054】
実施形態21:少なくとも1つのシーリング部材が、端部キャップと、端部キャップを通って延在する1つ以上の外部接続要素との間にシールを形成するように構成されたピンシールを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0055】
実施形態22:少なくとも1つのシーリング部材が、プリント回路板に取り付けられた圧力センサを実質的に取り囲むセンサシールを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0056】
実施形態23:センサシールが、圧力差の印加時に変形するように構成された可撓性部材を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0057】
実施形態24:センサシールが、圧力センサの周りに、囲まれた容積を画定し、圧力差を圧力センサに伝達するように構成される、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0058】
実施形態25:エアロゾル送達デバイスであって、外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁と、ハウジングの内部に配置された光源とを含むエアロゾル送達デバイスであって、少なくとも1つの壁の少なくとも一部が、一連の微小貫通孔を含み、光源が、光源からの光が一連の微小貫通孔を通して視認可能であるように、一連の微小貫通孔に対して配置される、エアロゾル送達デバイス。
【0059】
実施形態26:光源が、一連の貫通孔からオフセットされ、エアロゾル送達デバイスが、外側ハウジング内に配置された導光体をさらに含み、導光体が、一連の微小貫通孔に近接し、光源と少なくとも部分的に重なる、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0060】
実施形態27:エアロゾル送達デバイスであって、外側ハウジングを画定する少なくとも1つの壁が、近位端と遠位端との間に延在し、エアロゾル送達デバイスが、外側ハウジング内にその近位端で配置され、カートリッジを受け入れるように構成されたチャンバを画定する内側フレームと、外側ハウジングの遠位端に配置された端部キャップと、内側フレームまたは端部キャップと接触する少なくとも1つのシーリング部材であって、少なくとも1つのシーリング部材の周りの液体の通過を実質的に防止するように構成された少なくとも1つのシーリング部材とをさらに含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル送達デバイス。
【0061】
本開示のこれらならびに他の特徴、態様および利点は、以下に簡単に説明する添付の図面とともに、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。本発明は、そのような特徴または要素が本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているかどうかにかかわらず、2つ、3つ、4つまたはそれ以上の上述の実施形態の任意の組合せ、ならびに本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組合せを含む。本開示は、文脈上別段に明確に指示されない限り、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、組合せ可能であるように意図された通りに見えるように全体的に読み取られることが意図されている。
【0062】
本開示は上述の一般的な用語で記載しており、添付の図面をこれから参照するが、これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1】本開示の例示的な実施形態によるエアロゾル送達デバイスの斜視図である。
図2】本開示の例示的な実施形態による、光窓に近接した導光体の実施形態を示す、制御デバイスの一部の部分断面図である。
図3A】本開示の例示的な実施形態による、光源からの光が光窓を徐々に満たすにつれて増大する光効果を示す。
図3B】本開示の例示的な実施形態による、光源からの光が光窓を徐々に満たすにつれて増大する光効果を示す。
図3C】本開示の例示的な実施形態による、光源からの光が光窓を徐々に満たすにつれて増大する光効果を示す。
図3D】本開示の例示的な実施形態による、光源からの光が光窓を徐々に満たすにつれて増大する光効果を示す。
図4】本開示の例示的な実施形態による、制御デバイスおよびカートリッジを含むエアロゾル送達デバイスの部分断面図である。
図5】液体侵入に対する耐性を提供するのに有用な要素を含む制御デバイスの分解図である。
図6】本開示の例示的な実施形態による、光窓に近接した導光体の実施形態を示す、制御デバイスの一部の部分断面図である。
図7】本開示の例示的な実施形態による、光窓に近接した導光体およびシーリング部材の実現を示す、制御デバイスの一部の部分断面図である。
図8】本開示の例示的な実施形態による、微小貫通孔を含む制御デバイスの壁の一部に近接した導光体の実現を示す、制御デバイスの一部の部分断面図である。
図9】本開示の例示的な実施形態による、圧力センサの周りのセンサシールの実現を示す、制御デバイスの部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
本開示は、以下、その例示的な実施形態を参照して、さらに詳細に記載される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈上別段に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0065】
以下に説明するように、本開示の実施形態はエアロゾル送達デバイスまたは気化デバイスに関し、前記用語は本明細書では互いに交換可能に使用される。本開示によるエアロゾル送達デバイスは、材料を気化および/またはエアロゾル化して吸入可能な物質を形成するために、電気エネルギーを使用する;そのようなデバイスの構成要素は、最も好ましくは手持ち式デバイスと見なすのに十分に小型の物品の形態を有する。いくつかの実施形態では、本エアロゾル送達デバイスは、(好ましくは、材料を著しく燃焼させることなく、および/または材料を著しく化学的に変化させることなく)材料を加熱して吸入可能な物質を形成するように構成されてもよい。好ましいエアロゾル送達デバイスの構成要素を使用しても、すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物から、好ましくは、煙が発生せず、むしろそれらの好ましいシステムを使用すると、それらの中に組み込まれた特定の成分の揮発または気化に起因する蒸気が発生する。好ましい実施形態では、エアロゾル送達デバイスの構成要素は、電子タバコとして特徴付けられてもよく、これらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込み、ひいてはエアロゾル形態のタバコ由来成分を送達する。
【0066】
エアロゾル送達デバイスは、そのいかなる成分も実質的に燃焼することなく、タバコを点火し燃焼させることによって(ひいては、タバコの煙を吸い込むことによって)使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという数々の感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または香味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、視認可能なエアロゾルによって提供されるような視覚的合図など)を提供し得る。例えば、本開示のエアロゾル生成デバイスのユーザは、喫煙者が従来の種類の喫煙物品を使用するのと同じように、その部品を保持し使用し、その部品によって発生されたエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸い、選択された時間間隔で吹かす等々を行うことができる。
【0067】
本開示のエアロゾル送達デバイスはまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品として特徴付けられ得る。したがって、そのような物品またはデバイスは、吸入可能な形態または状態で、1つ以上の物質(例えば、香味および/または薬学的有効成分)を提供するように適合され得る。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、気体中の微細固体粒子または液滴の懸濁)であり得る。分かりやすくするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、視認可能であるかどうか、また煙状であると見なされ得る形態であるかどうかに関わりなく、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、気体およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0068】
本開示のエアロゾル送達デバイスは、最も好ましくは、電源(すなわち、電気的なパワー源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電源から物品の他の構成要素への電流の流れを制御することなどによって、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段(例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ))、ヒータまたは発熱部材(例えば、単独でまたは1つ以上の追加要素と組み合わせて、一般に「噴霧器」と呼ばれ得る電気抵抗加熱要素または他の構成要素)、液体組成物(例えば、「スモークジュース(smoke juice)」、「e-リキッド(e-liquid)」および「e-ジュース(e-juice)」と一般に呼ばれる成分など、一般に、十分な熱の印加時にエアロゾルをもたらすことができるエアロゾル前駆体組成物液体)ならびにエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達デバイスを吸引することを可能にするマウスピースおよび口元領域(例えば、生成されたエアロゾルの吸入時にそこから引き出され得るように、物品を通る画定された空気流路)の何らかの組合せを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、本開示の主題は、様々なエアロゾルおよび/または蒸気生成デバイスに関して使用されてもよい。これには、限定するものではないが、電子タバコ、非燃焼加熱式(heat-not-burn)(HNB)デバイス、カーボンタバコ加熱製品(carbon tobacco heated product)(cTHP)および電気タバコ加熱製品(electric tobacco heated product)(eTHP)として一般的に知られているデバイスが含まれる。本開示の任意の部分または全部が組み込まれ得るそのようなデバイスの非限定的な例は、米国特許第9,839,238号明細書、米国特許第9,913,493号明細書、米国特許第10,085,485号明細書に記載されている。
【0070】
本開示のエアロゾル送達デバイス内の構成要素のさらに具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達デバイス構成要素の選択および構成は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮して理解されることができる。
【0071】
本開示のエアロゾル送達デバイス10の例示的な実施形態が図1に示されている。図示されるように、エアロゾル送達デバイス10は、制御デバイス100および取り外し可能なカートリッジ200を含むことができる。本明細書中の他の箇所でさらに説明されるように、制御デバイス100は、カートリッジ200の一部を受け入れるように適合または構成され得、カートリッジと制御デバイス100との組合せは機能デバイスを形成する。制御デバイス100は、制御デバイスに挿入された際にカートリッジ100を見ることを可能にするアパーチャ135(例えば、切欠き、開口部またはノッチ)を含み得る;ただし、窓135は明示的に除外されてもよい。制御デバイス100は、光窓160をさらに含み、光窓160は、それを通して提供される可変強度光の外部視認を提供するように適合または構成され得る。エアロゾル送達デバイス10内に存在する電子回路は、光窓160を通る照明の透過を制御して、デバイスのユーザが視認可能な1つ以上の効果を提供するように構成され得る。例えば、照明は、可変吹かし吸引強度および対応する電力レベルインディケーションについてユーザにフィードバックを提供することができる。特に、これは、可変照明強度窓を作製するために1つ以上の発光ダイオード(LED)を使用して実現され得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、本開示によるエアロゾル送達デバイス10は、実質的に図2に示すように構成され得、図2は、制御デバイス外壁104によって少なくとも部分的に画定された外側ハウジング102を含む制御デバイス100の一部の部分断面図を提供する。図示される実施形態では、光窓160は、外壁104に画定され、第1の窓端部164と第2の窓端部166との間で、制御デバイス100の長手方向軸に平行な方向に沿って延在する。図示される実施形態の光窓160は、同様に、第1の側部165と第2の側部167との間で、制御デバイス100の長手方向軸に垂直な方向に沿って延在する。光窓160は、本質的に、外壁104内に存在する切欠きまたはアパーチャであってよい。さらに具体的には、光窓160は、内部構成要素に向けて開口部を露出させるためのスロット、切欠き、切取り、または任意の他の方法を含むことができる。ただし、いくつかの実施形態では、光窓は、(破線で示される部分的に除去された要素によって図2に示されるように)透明または半透明の部材162によって少なくとも部分的に塞がれるか、完全に塞がれてもよい。透明または半透明の部材162は、例えば、ガラス、プラスチックまたは同様の材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、光窓160の長さは、第1の端部164と第2の端部166との間の方向の方が、第1の側部165と第2の側部167との間の方向よりも長い。端部から端部までの長さと側部から側部までの長さとの比は、例えば、約1.5対約15、約2対約12、または約3対約10であり得る。いくつかの実施形態では、光窓160は、制御デバイス外側ハウジング102の画定されたエリアを包含してもよく、画定されたエリアは、少なくとも5mm、少なくとも10mm、または少なくとも20mm(例えば、約5mmから約50mm、約5mmから約40mm、または約5mmから約25mmの範囲内)を包含するエリアであり得る。
【0073】
図2にさらに見られるように、光源139は、外側ハウジング102内に配置される。図示されるように、光源139は、光窓160に近接して配置される。光を放射するように構成された任意の要素が光源139として使用されてもよく、いくつかの実施形態では、光源は特に発光ダイオード(LED)であり得る。単一のLEDなどの要素のみが使用されてもよいが、同じまたは異なる色の光を放射するように構成された多数の光要素が使用されてもよい。
【0074】
図示される実施形態では、光源139は、光窓160からオフセットされるように配置され、すなわち、光窓の第1の端部164および第2の端部166のうちの一方を越えて配置される。光源139は、光窓160の第2の端部166を越えるようにオフセットされるように示されているが、光源は、光窓の第1の端部164を越えるようにオフセットされてもよいことが理解される。いずれの場合も、そのような実施形態の光源139は、光窓160の実際の境界内に配置されないため、光窓を通して著しい配光を提供することができるように配置されない。さらに具体的には、光源139のオフセット配置は、光源の場所が光窓160に直接向けられないように光源が置かれるように構成され得る。
【0075】
ただし、光源139のオフセットポジショニングは、導光体175の使用によって、光窓160を通る変化する光の強度を提供するように光源を配置する。さらに具体的には、導光体175は、外側ハウジング102内に配置され、光窓160に近接して配置され、また、光窓を実質的に塞ぎ、光源139と少なくとも部分的に重なるのに十分なサイズである。図示されるように、導光体175は、光窓160の第2の端部166を越えてから光窓の第1の端部164を越えるまで延在する。好ましくは、導光体175は、光窓160の側部から側部までの寸法に関して同様のサイズである。導光体175は、いくつかの実施形態では光窓160を部分的に満たし、いくつかの実施形態では光窓を完全に満たすように光源139からの光を導くように適合または構成された任意の光伝導型材料であり得る。例えば、導光体175は、光パイプ、ケイ素、プラスチック、または光の伝導を可能にする任意の他の半透光性材料を含むことができる。非限定的な例示的な実施形態として、好適な導光体175は、所望の増大効果を高めるために、透明または半透明の材料から少なくとも部分的に形成されてもよく、透明または半透明の材料は、光が材料を長手方向に通過する際に、光の所望の拡散、屈折、反射および/または減衰を助けるように適合または構成された1つ以上の添加剤を含み得る。非限定的な例は、ポリマー中にガラスおよび/または顔料または他の固体粒子を含めることを含む。これらの粒子は、光パイプを長手方向に実質的に下方に移動する光の拡散を高めるために使用されてもよく、粒子は、光の一部を異なる方向に反射または屈折させ、これにより、光の一部がハウジングの開口部から出ることを可能にする。光パイプを長手方向に下方に移動し続ける光の残りの量は、ハウジングの開口部から出る方向に吸収または反射/屈折/拡散された量だけ連続的に減衰され、それによって、光パイプが、光源から遠い開口部の端部ではハウジングの開口部から出る方向に光をあまり放射せず、光源に最も近い端部では開口部から比較的多くの光を出るのを可能にする効果を作り出す。
【0076】
いくつかの実施形態では、導光体175は、含められた傾斜面、および選択的に適用された光沢および/またはつや消し仕上げなどの形状を利用して、光の方向を所望の方法で変化させて光窓160に増大効果を作り出すのを助けてもよい。これは、光窓160に増大効果を提供するのに特に有用であり得る、光が導光体175を長手方向に下方に移動する際の光の意図的な減衰、および光が光源から近い端部または遠い端部から所与の光強度レベルで放射される際の強度の勾配である。
【0077】
図2に示す実施形態では、光源139は、光窓160に近接して配置される;ただし、光源は、光窓からさらに離れて配置されてもよいことが理解される。そのような実施形態では、導光体175は、上述したように、光源139と少なくとも部分的に重なり、また、光窓160を覆うように好適な距離だけ延在するように単純に拡大され得る。他の実施形態では、複数の別個の導光体175が利用され得る。例えば、第1の導光体は、図2に実質的に示されているようなものであってよく、光源139から光窓160に向かって延在するが、光窓を覆わなくてもよく、第2の導光体は、図5に実質的に示されているようなものであってよく、光窓を部分的にまたは完全に覆い、第1の導光体に向かって延在してもよい。第1の導光体および第2の導光体(すなわち、複数の導光体175)は、本明細書に別途記載されるように、光源139からの光が複数の導光体を通って光窓160に透過されるように十分な関係にあってよい。
【0078】
エアロゾル送達デバイスは、1つ以上の制御構成要素をさらに含む。図2に見られるように、制御構成要素141は、光源139と同じプリント回路板(PCB)上に配置される。ただし、制御構成要素141は、別個のPCB上にあってよいことが理解される。制御構成要素141は、導光体175を透過した光が光窓160の一部を満たすか、光窓を実質的に完全に満たすように、光源139に異なる光強度で光を放射させるように適合または構成され得る。例えば、制御構成要素141は、光源から放射された光が導光体175を透過し、光窓160の量を満たすように、電源から光源139に可変レベルの電力を導くように構成され得、前記量は、光源に送達される可変レベルの電力に対応する。光窓160に光145をこのように可変的に満たすことは、図3Aから図3Dに示されている。エアロゾル送達デバイスは、導光体175を通って放射される際に光窓165を通って視認可能な光145の光強度を変化させることによって、増大する光効果を作り出して、これにより、圧力センサ143によって検出されるようにユーザがデバイスをどれだけ強く吸引しているか、および圧力センサの吸引レベル読取り値によって指示されるデバイスの電力レベルに関して、ユーザにフィードバックを提供することができるように構成され得る。そのような実施形態のコントローラは、圧力センサから入力情報を読み取り、コントローラは、適切な電力レベルをヒータに出力する。したがって、いくつかの実施形態のコントローラ155は、1つ以上の実施形態における圧力センサ読取り値に基づいて、対応する強度レベルを光源139に出力することができる。圧力センサは、連続的な圧力強度範囲にわたって外側ハウジング内の圧力の変化を検出し、圧力強度に対応するシグナリングをコントローラに提供するように構成され得る。
【0079】
光窓160に光145を可変的に満たすことは、デバイスに対する吸引強度を示すことに関連して上述されているが、これは、コントローラが光窓内の光強度をどのように制御することができるかに関する理解を容易にするための例示的な実施形態を提供していることが理解される。光窓160に光145を可変的に満たすことは、デバイスの任意の機能に関連して具現化され得る。例えば、光窓160に光145を可変的に満たすことにより、電池充電が減少するにつれて、光窓を満たす光の量が減少し得るように、デバイス内の電池のリアルタイム電池レベルを示すことができる。さらなる例として、光145を可変的に満たすことは、デバイスの電池の充電中に示され得る。特に、光145が満たされた光窓160の光強度または量は、完全に照明された光窓が完全に充電された電池を示し得るように、電池が充電するにつれて増加し得る。同様に、コントローラは、デバイスのカートリッジ内に残っているe-リキッドの量を直接測定および/または推定するように適合または構成されてもよい。次いで、コントローラは、取り付けられたカートリッジ内に残っているe-リキッドの量に実質的にまたはほぼ対応するように、光窓160を満たす光145の量を制御してもよい(例えば、光窓は、新しいカートリッジが取り付けられた際に完全に照明されてもよく、光窓160を通って照らす光145の量は、e-リキッドがデバイスの使用によって消耗されるにつれて減少してもよい)。デバイスのさらなる他の機能または状態は、光145が光窓160を可変的に満たすことによって示され得る。
【0080】
光源から放射され、導光体を透過する光145が、電源から光源に送達される電力が増加するにつれて、窓160の第1の端部164および窓の第2の端部166のうちの一方から窓の第1の端部および窓の第2の端部のうちの他方に向かう方向に増大し、電源から光源に送達される電力が減少するにつれて、この方向の逆に減退することを実現するのに、光源139の位置および導光体175の位置は、有効であり得る。したがって、制御構成要素155は、圧力センサ143から受信したシグナリングに応答して、電源から光源139に送達される可変レベルの電力を調節するように構成され得る。圧力センサは、ユーザがデバイスを吸引する際にデバイス上の圧力差を検出する任意の手段、例えば、マイクロフォン、気圧センサ、またはデバイス全体の空気流の変化を検出することができる任意の他の方法を含むことができる。電力レベル制御は、圧力センサからのフィードバックを使用することによって実現され得、マイクロプロセッサ、SOCまたは別のコントローラは、例えば、電圧、電流、PWMまたは総電力を調節することによってヒータに送達される電力レベルを調節することができる。
【0081】
エアロゾル送達デバイス10は、図4に示すように様々なさらなる構成要素を含むことができる。上述したのと同様に、エアロゾル送達デバイス10は、制御デバイス100およびカートリッジ200(またはカトマイザ)を含むことができる。カートリッジ200は、動作するエアロゾル送達デバイスを形成するために制御デバイス100と係合可能であり、カートリッジはそこから取り外し可能である。
【0082】
制御デバイスは、制御デバイス外壁104、制御デバイス遠位端106および制御デバイス近位端108を画定する外側ハウジング102を含むことができる。制御デバイス近位端108は、制御デバイス内側フレーム114によって画定された制御デバイスチャンバ112へのアクセスを提供する開口部110を含む。いくつかの実施形態では、制御デバイス内側フレーム114は、空気が制御デバイスチャンバ112に引き込まれる際に、制御デバイス100内に配置されたセンサ143に圧力差を伝達するように構成され得るアパーチャ115を含んでもよい。図示されるように、センサ143は、プリント回路板(PCB)上に配置される。例えば、PCBおよび圧力センサの構成がWormらの米国特許公開第2015/0245658号明細書に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。センサ143は、デバイスに対する吸引をシグナルすることができる空気流および/または圧力変化にさらされ、ひいては電池116にカートリッジ200内のヒータ219に電力を送達させるように、制御デバイス100内のどこにでも配置され得る。あるいは、空気流センサがない場合、ヒータ219は、プッシュボタンなどによって手動でアクティブ化されてもよい。追加の代表的な種類の感知または検出機構、それらの構造および構成、それらの構成要素ならびにそれらの一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれるSprinkel,Jr.の米国特許第5,261,424号明細書;McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書;およびFlickのPCT国際公開第2010/003480号パンフレットに記載されている。
【0083】
制御デバイス100は、制御デバイス外側ハウジング102内に配置された電池116をさらに含むことができる。本開示に従って使用されることができる電池の例は、Peckerarらの米国特許公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。制御デバイス100は、外部接続要素118をさらに含むことができる。好ましくは、外部接続要素118は、制御デバイス外側ハウジング102の遠位端106に配置され、複数の電気コネクタ(118a、118b、118c)から形成され得る。1つ以上の実施形態では、制御デバイス100は、例えば、1つ以上の色の照明を提供することができる1つ以上の発光ダイオード(LED)を含み得る光源139を含んでもよい。第1の光源139はプリント回路板(PCB)141上に直接配置され得、PCBはさらなる制御構成要素(例えば、マイクロコントローラおよび/またはメモリ構成要素)を含むことができる。本明細書に記載の光源として利用されるLEDは、例えば、PCBの平面から実質的に上方に光を放射する設計から選択され得る。代替的に、または追加的に、好適なLEDは、PCBの平面に平行な、または所望の結果を提供する所望の角度など、実質的に異なる方向に光を放射するように適合または構成された反射器要素を含んでもよい。図示されるように、センサ143および外部接続要素118は、同様にPCB141に直接取り付けられるか、そうでなければPCBに電気的に接続される。制御デバイスは、チャンバ内にカートリッジを挿入した際にカートリッジ100との電気的接続を形成するために、チャンバ112に配置された電気ピン120をさらに含むことができる。図示されるように、電気ピン120は、チャンバ112の底部に近接して配置され、特に、チャンバ112の境界を画定する内側フレーム114の底壁114aを通して延在してもよい。また、1つ以上の機械的コネクタ121が、チャンバ112に存在してもよく、特に、内側フレーム114に、例えば、その底壁114aに配置され得る。例えば、機械的コネクタ121は、磁気要素(例えば、磁石、または、さらなる磁石との磁気接続を形成するように構成された材料から形成された要素)であってよい。あるいは、機械的コネクタ121は、内側フレーム114の側壁114bに配置されてもよく、したがってカートリッジ200との摩擦嵌合を確立するように構成されてもよい。
【0084】
制御デバイス外側ハウジング102は、例えば、金属、プラスチック、セラミック、ガラスなどの任意の好適な材料から形成され得る。好ましくは、制御デバイス内側フレーム114は、第1のデバイス外側ハウジング102を形成するために使用されるのと同じ材料から形成される;ただし、異なる材料が使用されてもよい。制御デバイス内側フレーム114は、制御デバイス外側ハウジング102とは別個の要素として示されているが、所望により、内側フレームは、外側ハウジングの内面、および追加された底板によって画定されてもよいことが理解される(例えば、底板は、図示される内側フレーム底壁114aに対応し、外側ハウジングの内面は、図示される内側フレーム側壁114bに対応するように)。
【0085】
上記から分かるように、制御デバイス100は、液体汚染物質が制御デバイス外側ハウジング102に入る機会を提供するいくつかの開口部を含み得る。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、液体汚染物質が制御デバイス100に入る機会を低減または防止するように適合または構成された構成要素のうちの1つまたは組合せを提供することができる。制御デバイス100は、そのような構成要素を使用することにより、耐水性または防水性であるように適合または構成され得る。特に、外側ハウジングの開口部(例えば、端部キャップが外側ハウジングと接触する継ぎ目、微小貫通孔、LEDインディケータ用の開口部など、電気コネクタにアクセス可能な開口部など)を通る水の浸入に耐えるように制御デバイスを構成することによって、制御デバイス100に、故障に対する改善された耐性が提供され得る。特に、光窓160の存在は、制御デバイス100の外側ハウジング102の外壁104に、制御デバイスに液体汚染物質が入るのを可能にし得る大きな開口部を提供し得る。
【0086】
耐水性を実現するための例示的な実施形態は、図5に示す構成に関連して想定され得る。いくつかの実施形態では、様々な開口部にシーリング要素を含めることによって、耐水性が付与され得る。例えば、制御デバイス100の外壁104上に形成された光窓160を通って液体が入るのを実質的に防止するために、様々な手段が使用されてもよい。
【0087】
1つ以上の実施形態では、導光体175は、制御デバイス外側ハウジング102の外壁104とのシーリング係合を提供するように適合または構成されてもよい。例えば、図6に示す実施形態に示すように、シーリング部材177は、導光体175と制御デバイス外側ハウジング102の外壁104との間に配置されてもよい。シーリング部材177は、導光体175とは別個であってよく、例えば、光窓160の実質的に全周の周りに実質的に耐液体性(例えば、耐水性)シールを提供する(すなわち、シーリング部材は、光窓の全周にわたって実質的に完全に存在する)ように適合または構成された可撓性ガスケットまたは同様の要素であってよい。いくつかの実施形態では、シーリング部材177は、導光体175と一体であってよい。したがって、導光体175は、シーリング部材177を一体的に含むように形成されてもよく、前述のように、シーリング部材は、光窓160のほぼ実質的に全周の周りに実質的に耐液体性シールを提供するように適合または構成されてもよい。そのような実施形態では、導光体175は、シール/光拡散体として効果的に機能し得、LED用の防水シールおよび光パイプ効果の両方を提供する、シリコーンゴムなどの半透明のエラストマー材料から形成され得る。
【0088】
1つ以上の実施形態では、防水または耐水効果を提供するために、少なくとも1つのシーリング部材が1つまたは複数の場所でデバイスに含まれ得る。そのようなシーリング部材は、エラストマー材料から構成されてもよい。特定の実施形態では、そのようなエラストマー材料は、本明細書にさらに記載されるように、端部キャップと組み合わせられ、および/または端部キャップに接着され得る。例えば、そのような接着は、オーバーモールディングまたはインサート成形プロセスを利用して実行され得る。そのようなプロセスは、本開示に従って存在し得る任意の1つ以上のシーリング部材に適用してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、透明または半透明の部材162(図2を参照)は、シール/光拡散体として機能するように適合または構成され得、例えば、光窓160にシールを提供するシリコーンゴムなどの成形エラストマー構成要素であり得る。そのような要素は、他の要素が利用されるときには必要でない場合がある。例えば、以下に説明するような微小貫通孔の使用は、シール/光拡散体としての透明または半透明の部材162の使用を回避することを可能にし得る。同様に、GORE-TEX(R)などの選択的透過性通気材料が耐液体性部材180として利用され、光窓160を完全に覆う場所で制御デバイス100の外壁104の内面に接着される実施形態では、シール/光拡散体162は利用されなくてもよい。
【0090】
本開示の例示的な実施形態による耐液体性部材180の実施形態が図7に示されており、ここで、耐液体性部材180は、実質的に、光窓160を実質的に覆う膜、シート、フィルムなどの形態であってよい。所望により、制御デバイスが液体の浸入に耐える全体的な能力を向上させるために、制御デバイス100の他の部分に耐液体性部材180が利用されてもよい。耐液体性部材180は、例えば、気体の通過を可能にするように通気性でありながら、実質的に耐水性または防水性であるGORE-TEX(R)膜または同様の材料であってよい。耐液体性膜180は、好ましくは、制御デバイス外側ハウジング102の外壁104に実質的に恒久的に取り付けられ、例えば、接着、溶接または他の方法でそれらと組み合わせられてもよい。いくつかの実施形態では、耐液体性膜180には、片側に感圧接着剤が供給されてもよく、接着剤は、接着剤のない内側エリアを取り囲む外側エリアにある。この膜は、所望の基準を満たす通気および防水の両方を実現する。この場合、耐水性膜180の場所には、別個の導光体が依然として必要とされ得る。この場合、導光体はエラストマー材料である必要はなく、導光体/拡散体機能についてさらに最適化された剛性プラスチック材料であってよい。同様に、そのような実施形態では、導光体はまた、微粒子添加剤を含むか、半透明度が高いポリマーから作製されてもよい。そのような場合、これは、スロットの長さに沿って減少する輝度効果を作り出すように、光が長さを下方に移動するにつれて、光を減衰させながら光窓から出る方向に光を反射/屈折させるのに有効であり得る。耐液体性膜180は、好ましくは、LED光透過を可能にするように十分に薄く半透明であり得る。この場合、シール/光拡散体は、エラストマーの代わりに導光体/拡散のための最適化された材料の使用を可能にする光拡散体のみであるように適合または構成されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、耐液体性膜180は、通気材料、耐水性材料および導光体材料の全部として機能するように適合または構成されてもよい。例えば、半透明の選択的透過性材料が、光窓160を完全に覆う場所で制御デバイス外側シェル102の内面に接着され得る。耐液体性膜180には、前述のように片側に感圧接着剤が供給されてもよい。いくつかの実施形態では、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)材料が耐液体性膜に使用されてもよく、そのような材料は、商標名GORE-TEX(R)の下に一般に入手可能である。いくつかの実施形態では、微孔性ポリウレタン材料が耐液体性膜に使用されてもよく、そのような材料は、商標名Dermizax(TM)の下に一般に入手可能である。いくつかの実施形態では、耐液体性膜は、例えば、フルオロポリマーを含むことができる耐久性のある撥水剤(DWR)によって処理された外層を含み、また、ePTFE材料、微孔性材料、または他の気体透過性および任意選択の耐水性材料を含み得る内層を含む多層構造を含んでもよい。好ましくは、そのような実施形態では、膜材料は、他の必要な物理的特性を維持しながら、所望の「増大」効果のためにLED光を適切に拡散するように調整された光学特性を示す。同様に、いくつかの実施形態では、耐液体性膜180は著しく厚くてもよい。著しく厚い材料は、制御デバイス外側ハウジング102の内面に接着される代わりに、外壁と物理的に接触して配置されることによって、光窓160にわたって外壁104に対してシールを実質的に形成するように適合または構成されてもよい。したがって、この構成要素は、光拡散、防水および通気の3つの特性をいずれも提供することができる。
【0092】
図5に戻ると、1つ以上の実施形態では、制御デバイス100の1つ以上の区画を実質的にシールするために使用され得る1つ以上のOリング185の使用によって、耐水性が少なくとも部分的に実現され得る。Oリング185は、シリコーンゴムなどのエラストマー材料から形成され得、例えば、内側フレーム114の外面の周りに形成された溝114c内に組み立てられ得る。このOリングは、内側フレーム114と制御デバイス100の外側ハウジング102の外壁104との間に気密水密シールを提供する。
【0093】
いくつかの実施形態では、センサ膜/シール187が含まれ得、電気コネクタ120と内側フレーム114との間にシールを提供する成形エラストマー(例えば、シリコーンゴム)構成要素とすることができる。センサ膜/シール187は、接触シール部材187aと、任意選択で圧力アパーチャシール187bとから形成され得る。接触シール187aは、電気コネクタ120の周りにシーリングを提供し(例えば、電気コネクタと内側フレーム114との間にシールを形成する)、圧力アパーチャシール187bは、制御デバイス100の内部と内側フレーム114の内部との間の空気の流れを可能にするために利用されるアパーチャ115の周りにシーリングを提供し、それで、ユーザが内側フレームに挿入されたカートリッジを吸引する際に圧力降下が読み取られ得る。このシールの設計は、液体または蒸気が、電気接点ピンの周りを通過することによって、圧力センサおよび/または制御デバイス100の他の内部に到達することを可能にしない。代替の例示的な代替の実施形態として、センサ/膜シールは、圧力センサの周りにシールを形成するのみであってよく、その場合、カートリッジ接触ピン用に追加の別個の個別のシールが組み込まれて、開口部から制御デバイスエンクロージャを防水することができる。これらの別個の個別のシールは、制御デバイスの内側フレーム構成要素とインサート成形または共成形され得る。圧力センサ143は同様に、圧力センサを部分的に取り囲むセンサシール144を含んでもよい(図4を参照)。センサシール144は、圧力センサ143の周りに空気シールを形成して、感度を向上させ、内側フレーム114に挿入されたカートリッジで吸引する使用によって実際の圧力降下が生じたときにのみセンサがアクティブ化されることを確実にするように適合または構成されてもよい。また、図5に示すように、デバイスは、ゴムブーツ193によって少なくとも部分的に取り囲まれ得る触覚モータ191を含み得る。
【0094】
図9にさらに示すように、センサシール144は、少なくともPCB141上の圧力センサ143に対して隔離された環境を提供するように適合または構成されてもよい。図9では、PCB141は、制御デバイス外側ハウジング102の遠位端106に近接しているのとは反対に、電池116の上に配置されている。この例示的な実施形態では、センサシール144は、制御デバイス内側フレーム114とPCB141との間にシールを形成するように適合または構成され得る。これは、図示されるように、1つまたは複数のシール支持体146と、シール支持体間および圧力センサ上に延在する可撓性部材147(例えば、可撓性膜、ダイアフラムまたは同様の構成要素)とからセンサシール144を形成することによって実現され得る。好ましくは、センサシール144を形成する要素の組合せは、圧力センサ143を実質的に完全に取り囲み、覆う。シール支持体146は、PCB141と制御デバイス内側フレーム114との間に完全に延在してもよいか、内側フレームに接触することなく終端してもよい。可撓性部材147は、圧力センサの上に配置されるが、そのような構成は限定されない。むしろ、センサシール144の任意の1つ以上の構成要素が、そのような可撓性部材から形成されてもよい。特に、センサシール144は、少なくとも1つの可撓性表面を有するエンクロージャを含んでもよい。
【0095】
好ましくは、センサシール144は、少なくとも圧力センサ143と、任意選択で、PCB141上に存在する1つ以上の追加の要素(例えば、触覚センサ、回路など)との周りに囲まれた容積148を形成するように適合または構成される。少なくとも1つの可撓性部材を利用するそのような囲まれた容積148の形成は、表面にわたる圧力差の存在下で可撓性部材の移動および/または撓みを可能にするのに有効であり得る。この圧力差は、例えば、圧力変化が少なくともアパーチャ115を通って制御デバイス外側ハウジング102に伝達されるように、ユーザのデバイスの吸引によって作り出され得る。センサシール144によって形成された囲まれた容積148のために、可撓性部材147の撓みは、その中に囲まれた圧力センサ143に効率的に伝達され、圧力センサが、存在し得る水および/または他の液体および/またはエアロゾルおよび/または蒸気に対する保護バリアを維持しながら、ユーザのデバイスの吸引によって引き起こされる圧力差を検出することを可能にする。
【0096】
センサシール144を画定するエンクロージャの少なくとも1つの可撓性表面(例えば、可撓性部材147)は、センサシール構成要素に一体化され得るエラストマー材料の実質的に薄い区画の形態であってよい。あるいは、少なくとも1つの可撓性表面は、センサシール支持体146に別個に取り付けられるような材料を含んでもよい。少なくとも1つの可撓性表面(例えば、可撓性部材147)は、約0.001mmから約0.3mm、約0.01mmから約0.2mmまたは約0.05mmから約0.2mmの厚さを有し得る。さらなる実施形態では、少なくとも1つの可撓性表面は、約0.1から約0.3mmの厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、センサシール144上に存在する可撓性部材147または他の可撓性表面は、可撓性を補助または強化し、および/または圧力差の存在下での表面の移動または撓みの量を増加させるために、異なる厚さを有する波形および/または異なるエリアなどの1つ以上の形状特徴を含んでもよい。
【0097】
センサシール144の一部を形成する1つ以上の材料は、水および/または他の液体および/またはエアロゾルおよび/または蒸気の、囲まれた容積148の外側から囲まれた容積の内側への通過を実質的に防止するように適合または構成され、それによって囲まれた容積内に存在する構成要素を損傷から保護する材料を含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサシール144の一部を形成する1つ以上の材料は、水および/または他の液体の通過を実質的に防止しながら、囲まれた容積148に出入りする空気の移動を可能にするように適合または構成され得る選択的多孔質材料から形成されてもよい。
【0098】
制御デバイス100は、制御デバイス外側ハウジング102の遠位端106に配置された端部キャップ190を含んでもよい。いくつかの実施形態では、外部接続要素118と底キャップ190との間にシーリング構成を提供するために、ピンシール192が含まれ得る。ピンシール192は、シリコーンゴムなどの成形エラストマー構成要素であり得る。代替の例示的な実施形態として、ピンシールは、防水エラストマーの代わりに選択的透過性の可撓性材料であってよい。例は、ポリオレフィン、ポリエステル、またはテフロン型材料から作製された公知の選択的透過性材料のさらに厚いバージョンを含む。この場合、ピンシールは、同じ構成要素に防水および通気の両方を提供する。
【0099】
いくつかの実施形態では、底キャップ190は、シリコーンゴムなどのエラストマー材料であり得る底キャップOリング194を含んでもよい。底キャップOリング194は、底キャップ190に形成された溝195に配置されてもよい。このOリングは、底キャップ190と制御デバイス外側ハウジング102との間にシールを提供する。任意選択で、Oリングは、底キャップ190とインサート成形されてもよいか、共成形(co-molded)またはオーバーモールデッドプロセスによって組み合わされてもよい。これはまた、Oリング185およびピンシール192の一方または両方に関して実施されてもよい。これらはいずれも、オーバーモールディングプロセスを使用して、所望により底キャップ190と組み合わされてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、本明細書に別途記載される通気膜は、底キャップ190、好ましくはその内面に挿入/接着され得、空気および蒸気の透過性を提供するが水を所望の基準を満たすように通過させない選択的透過性材料であり得る。存在するさらなる材料に応じて、そのような通気膜は必要とされない場合がある。
【0101】
いくつかの実施形態では、制御デバイス外側ハウジング102を通して視認可能な照明を提供するために、光窓は必要とされない場合がある。図8に示すように、いくつかの実施形態では、外側ハウジング102の外壁104の一部には、外壁を通る一連の貫通部が設けられてもよい。さらに具体的には、外壁104の貫通部は、一連の微小貫通孔104’を含んでもよい。微小貫通孔104’は、光源139から導光体175を通過する光によって固有の美的効果を提供するように適合または構成されてもよく、微小貫通孔はまた、選択された基準を満たす固有の耐水性を提供することができる。特に、微小貫通孔104’は、液体が微小貫通孔を通過して制御デバイス100の内部に入るために液体との長時間の接触が必要とされるように、液体の通過を実質的に遅くするようなサイズであってよい。いくつかの実施形態では、微小貫通孔は、約40μmから約200μm、約50μmから約180μm、または約60μmから約150μmの平均サイズ(例えば、直径)を有することができる。一連の微小貫通孔は、少なくとも5mm、少なくとも10mm、または少なくとも20mm(例えば、約5mmから約50mm、約5mmから約40mm、または約5mmから約25mmの範囲内)を覆うエリアなど、制御デバイス外側ハウジング102の画定されたエリア上に配置されてもよい。微小貫通孔104’は、楕円、円、長方形(または他の平行四辺形)、または別の幾何学的形状などの特定の形状を画定してもよい。いくつかの実施形態では、微小貫通孔は、制御デバイス外側ハウジング102内にロゴまたは他の固有の形状もしくは設計を画定してもよい。
【0102】
前述の開示は、制御デバイス100が実質的に耐水性または実質的に防水性であり得る多数の例示的な実施形態を包含する。特に、用語「耐水性」および/または「防水性」の本明細書での使用は、それによってデバイスが1つ以上のInternational Protection Marking Code、すなわちIPコードに記載の1つ以上の基準を満たすように適合または構成されることを示すことが意図され得る。特定の実施形態では、本明細書に記載の耐水性または防水性デバイスは、IP67要件を満たすように適合または構成され得、耐水性または防水性と見なされるための適用可能なIPコード要件は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0103】
図4に見られるように、本開示による制御デバイス100は、カートリッジ200と組み合わされて、機能するエアロゾル送達システム10を提供するように適合または構成され得る。本開示のエアロゾル送達デバイス10に使用するためのカートリッジ200は、近位端205および遠位端207を含む外側タンク壁203によって画定されたタンク201を含むことができる。1つ以上のはめ合わせコネクタ230が、カートリッジ200の遠位端207に存在することができ、制御デバイス100のチャンバ112に存在する1つ以上の機械的コネクタ121との接続を形成するように構成され得る。はめ合わせコネクタ230は、例えば、磁気要素(例えば、磁石、または、さらなる磁石との磁気接続を形成するように構成された材料の要素形態)であってよい。あるいは、はめ合わせコネクタ230は、外側タンク壁203の1つ以上の側部上に存在してもよく、したがって、制御デバイス100のチャンバ112との摩擦嵌合を確立するように構成されてもよい。
【0104】
カートリッジ200は、気化のための液体組成物、すなわち、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物を含むように構成され、本明細書に別途記載されるように構成されてもよい。タンク201は、特に、e-リキッドなどが保持され得るリザーバ204を画定する内壁202を含むことができる。エアロゾル通路212が、タンク201の遠位端207から近位端205まで長手方向にリザーバ204を少なくとも部分的に取り囲むことができる。ただし、他の実施形態では、リザーバがエアロゾル通路と外側タンク壁203との間の環状空間に構成されるように、エアロゾル通路212がリザーバの少なくとも一部を通して延在してもよいことが理解される。
【0105】
カートリッジ200は、出口ポータル215を有する近位端213と、タンク201の近位端205に係合している遠位端217とを含む外側マウスピース壁211によって画定されたマウスピース209をさらに含むことができる。マウスピース209はタンク201とは別個の要素であるとして説明されているが、タンク壁203は、一体型マウスピースを形成するように、さらに長い距離を延在してもよいことが理解される。したがって、マウスピースはタンクに取り付けられてもよいか、マウスピースはタンクと一体的に形成されてもよい。カートリッジ200は、ヒータ219と、ヒータとリザーバ204内に含まれた液体223との間の流体接続を画定する液体輸送要素221とをさらに含むことができる。ヒータ219および液体輸送要素221は、流体接続された別個の要素として構成されてもよいか、組み合わされた要素として構成されてもよい。さらに、ヒータ219および液体輸送要素221は、本明細書に別途記載されるような任意の構造から形成されてもよい。カートリッジ200はまた、カートリッジが制御デバイスと接続された際に、電気ピン120との接触を通じてヒータ219を制御デバイス100内の電池116と電気的に接続するように構成された1つ以上の電気接点225を含むことができる。
【0106】
液体輸送要素221は、毛細管作用などによる液体の輸送のために構成された1つ以上の材料から形成され得る。液体輸送要素は、例えば、繊維材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース布、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質炭素、黒鉛、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成され得る。したがって、液体輸送要素は、開放細孔ネットワーク(すなわち、流体が、要素を通る複数の方向に、1つの細孔から別の細孔へ流れ得るように相互接続された複数の細孔)を含む任意の材料であり得る。本明細書でさらに説明されるように、本開示のいくつかの実施形態は、特に、非繊維輸送要素の使用に関し得る。そのため、繊維輸送要素は明示的に除外され得る。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組合せが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的な種類の基板、リザーバまたは他の構成要素は、参照により本明細書に組み込まれるNewtonの米国特許第8,528,569号明細書;Chapmanらの米国特許公開第2014/0261487号明細書およびDavisらの米国特許公開第2014/0059780号明細書;ならびにBlessらの米国公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング(wicking)材料ならびに特定の種類の電子タバコ内のウィッキング材料の構成および動作は、参照により本明細書に組み込まれるSearsらの米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどのような多孔質モノリスから部分的にまたは完全に形成され得る。本開示の実施形態による使用に適した例示的なモノリシック材料は、例えば、2016年1月5日に出願された米国特許出願番号第14/988,109号明細書、およびLaMotheの米国特許第2014/0123989号明細書に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。多孔質モノリスは、実質的に固体の芯を形成することができる。
【0107】
ヒータ219を形成するために、電流が印加されると熱を発生するように構成された材料の様々な実施形態が使用されてもよい。したがって、制御デバイス100および/または制御構成要素141内の電池116または他の電源は、ヒータを含み得る噴霧器と接続されるように適合または構成され得る。特に、制御構成要素は、圧力センサから受信したシグナリングに応答して、電源から噴霧器(例えば、ヒータ)に可変レベルの電力を導くように適合または構成され得る。このように、制御デバイスは、制御構成要素から受信した電力コマンドに基づいて光源139から調節可能な照明を提供するように適合または構成され得、この電力コマンドは、デバイスに対する吹かし強度に直接対応し得る。例えば、光源の輝度を調節するために、PWM、DACまたは任意の他の手段が使用されてもよい。
【0108】
いくつかの実施形態では、ヒータはワイヤコイルであってよい。ワイヤコイルを形成し得る例示的材料は、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al))、チタン、白金、銀、パラジウム、銀とパラジウムとの合金、黒鉛および黒鉛系材料(例えば、炭素系発泡体および糸)を含む。さらなる実施形態では、ヒータは、導電性インク、ホウ素ドープシリカおよび/またはセラミック(例えば、正温度係数セラミックまたは負温度係数セラミック)から形成され得る。レーザダイオードまたはマイクロヒータなどの他の種類のヒータも利用され得る。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整され得、および/または、液体輸送要素を介してエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供され得る、その液体輸送要素を加熱するために調整され得る特定の波長または波長帯域の電磁放射線を送達するように構成され得る。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を送達するように特に配置され得、チャンバは、放射トラッピング(例えば、黒体または白体)であるように構成され得る。好適なマイクロヒータは、参照により本明細書に組み込まれるCollettらの米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、印刷されるか、他の方法で基板に適用され得るヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)をその上に有する基板(例えば、石英、シリカ)を含むことができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられてもよい。ヒータは、特に、実質的に平坦であるように構成されてもよい。そのようなヒータは、参照により本明細書に組み込まれるDePianoらの米国特許公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0109】
さらなる種類の噴霧器も本開示に包含される。例えば、いくつかの実施形態では、噴霧器は、必ずしも液体を加熱することなくエアロゾル前駆体液体を気化またはエアロゾル化する(そうでなければ、微細な微粒子形態のエアロゾル前駆体液体を形成する)ように適合または構成された1つ以上の要素を含んでもよい。例えば、本開示の特定の実施形態では、ピエゾ素子が気化器として使用され得、好適なピエゾ素子は、例えば、Ferianiらの米国特許公開第2013/0319404号明細書およびSurの米国特許公開第2019/0014819号明細書に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0110】
外側タンク壁203は、その中に含まれた液体223が外部から視認可能であるように、少なくとも部分的に透明または半透明であるように構成され得る。したがって、外側タンク壁203全体が透明または半透明であってよい。あるいは、外側タンク壁203の単一の側のみが透明または半透明であってよく、外側タンク壁の残りの部分が実質的に不透明であってよい。さらなる実施形態では、外側タンク壁203は着色され得る。いくつかの実施形態では、エアロゾル送達デバイス10は、カートリッジ200が制御デバイス100と係合された際に、タンク201の少なくとも一部が視認可能であるように構成され得る。同様に、リザーバ204を画定する内壁202の少なくとも一部は、透明または半透明であり得る。1つ以上の実施形態では、制御デバイス100の外壁104は、窓を含むように構成され得、カートリッジ200が制御デバイス100と係合された際に、外側タンク壁203と、任意選択でタンク201内(または具体的にはリザーバ204内)に存在する任意の液体223とが窓を通して視認可能であり得る。図1に見られるように、窓135は、制御デバイスの近位端108の近くに配置された、制御デバイス100の外壁104の切欠きとして構成される。窓135は、好ましくは、制御デバイス100のチャンバ112への視覚的アクセスを提供するように配置される。図示されるように、切欠きは実質的に楕円形である;ただし、任意の形状が本明細書に包含されることが理解される。いくつかの実施形態では、窓135は、制御デバイス100の外壁104の近位端108から制御デバイスの遠位端106に向かってある距離だけ延在するノッチとして構成されてもよい。他の実施形態では、窓135は、開放境界を有しないように構成されてもよく、したがって、上述のようにノッチ構成を明示的に除外してもよい。特定の実施形態では、窓135は、制御デバイス100から明示的に除外されてもよい。さらに、窓135は完全に開いていてもよいか、窓は、窓によって画定された開口部内に配置された、または制御デバイス100の外壁104の内面および外面の一方もしくは両方の上で窓を覆う透明部材(例えば、ガラスまたはプラスチック)を有してもよい。
【0111】
エアロゾル送達デバイス10は、最も好ましくは、吸引中に発熱要素への電力量を制御するための制御機構を組み込む。代表的な種類の電子部品、それらの構造および構成、それらの特徴ならびにそれらの一般的な動作方法は、参照により本明細書に組み込まれるGerthらの米国特許第4,735,217号明細書;Brooksらの米国特許第4,947,874号明細書;McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書;Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号明細書、Nguyenらの米国特許第7,040,314号明細書、およびPanの米国特許第8,205,622号明細書;Fernandoらの米国特許公開第2009/0230117号明細書;Colletらの米国特許公開第2014/0060554号明細書およびAmpoliniらの米国特許公開第2014/0270727号明細書;ならびにHenryらの米国公開第2015/0257445号明細書に記載されている。
【0112】
使用時に、カートリッジ200が制御デバイス100のチャンバ112に挿入されたとき、嵌合は、空気がタンク壁203の外面と制御デバイスの内側フレーム112の内面との間を通過することができるような嵌合であってよい。したがって、ユーザがマウスピース209を用いて吹かすと、空気は、タンク壁203の外面と内側フレーム112の内面との間を通過し、カートリッジ200の空気入口220を通過し、ヒータ219の近くで形成された蒸気と混合し、エアロゾル通路212を通過し、最終的に出口ポータル215を通過し得る。上で定義されたような空気の通過は、アパーチャ115を通る、センサ143によって感知され得る制御デバイス100内の圧力降下を引き起こすのに有効であり得る。
【0113】
エアロゾル送達デバイスには、入力要素が含まれてもよい(空気流センサまたは圧力センサを置き換えるか、補完してもよい)。入力は、ユーザがデバイスの機能を制御し、および/またはユーザに対しての情報の出力を可能にするために含まれてもよい。制御デバイス100の機能を制御するための入力として、任意の構成要素または構成要素の組合せが利用されてもよい。例えば、参照により本明細書に組み込まれるWormらの米国公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上のプッシュボタンが使用されてもよい。同様に、参照により本明細書に組み込まれる2015年3月10日に出願されたSearsらの米国特許出願番号第14/643,626号明細書に記載されているように、タッチスクリーンが使用されてもよい。さらなる例として、エアロゾル送達デバイスの特定の動きに基づくジェスチャ認識に適合した構成要素が、入力として使用されてもよい。参照により本明細書に組み込まれるHenryらの米国公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。いくつかの実施形態では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティングデバイスを含んでもよい。具体的には、エアロゾル送達デバイスは、USBコードまたは類似のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他のデバイスに配線されてもよい。エアロゾル送達デバイスはまた、無線通信を介して、入力として作動するコンピュータまたは他のデバイスと通信してもよい。例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれるAmpoliniらの米国公開第2016/0007561号明細書に記載されているような読み出し要求を介してデバイスを制御するためのシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムがコンピュータまたは他のコンピューティングデバイスに関連して使用されて、エアロゾル送達デバイスに制御命令を入力してもよく、そのような制御命令は、例えば、含まれるべきニコチン含有量および/またはさらなる香味の含有量を選択することによって、吹かしごとに提供される総粒子状物質(TPM)を選択することによって、実施される特定の加熱プロファイルを選択することによって、吸引に対する修正可能な耐性を選択することなどによって特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。
【0114】
LEDに加えて、またはLEDの代替として、さらなるインディケータ(例えば、触覚フィードバック構成要素、音声フィードバック構成要素など)を含めることができる。発光ダイオード(LED)構成要素など、視覚的合図をもたらす構成要素、またはインディケータのさらなる代表的な種類ならびにそれらの構成および使用は、参照により本明細書に組み込まれるSprinkelらの米国特許第5,154,192号明細書;Newtonの米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayの米国特許第8,539,959号明細書;Gallowayらの米国特許公開第2015/0020825号明細書;ならびにSearsらの米国特許公開第2015/0216233号明細書に記載されている。図示された要素の全てが必要なわけではないことが理解される。例えば、LEDは、存在しなくても、振動インディケータなどの異なるインディケータに置き換えられてもよい。同様に、流量センサは、プッシュボタンなどの手動アクチュエータに置き換えられてもよい。
【0115】
1つ以上の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の様々な構成要素を提供するキットを対象とし得る。例えば、キットは、1つ以上のカートリッジを有する制御デバイスを含んでもよい。キットは、1つ以上の充電構成要素を有する制御デバイスをさらに含み得る。キットは、1つ以上の電池を有する制御デバイスをさらに含み得る。キットは、1つ以上のカートリッジおよび1つ以上の充電構成要素および/または1つ以上の電池を有する制御デバイスをさらに含み得る。さらなる実施形態では、キットは複数のカートリッジを含み得る。キットは、複数のカートリッジおよび1つ以上の電池および/または1つ以上の充電構成要素をさらに含み得る。上記の実施形態では、カートリッジまたは制御デバイスは、それらに含まれる加熱部材を備えていてもよい。本発明のキットは、さらなるキット構成要素のうちの1つ以上を収容するケース(または他のパッケージング、運搬または格納構成要素)をさらに含み得る。ケースは、再使用可能なハードコンテナまたはソフトコンテナであってよい。さらに、ケースは、単なる箱または他のパッケージング構造体であってよい。
【0116】
上記の説明および関連する図面に示された教示の利益を有し、本開示が関連する当業者には、本開示の多くの変更および他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定のために使用されない。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
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図9