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特許7483787サービス提供装置、アプリケーションプログラム、サービス提供システム、サービス提供方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】サービス提供装置、アプリケーションプログラム、サービス提供システム、サービス提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20240508BHJP
【FI】
G06Q20/06 300
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2022076070
(22)【出願日】2022-05-02
(65)【公開番号】P2023165246
(43)【公開日】2023-11-15
【審査請求日】2023-08-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開日 調査期間:2022年1月11日~2022年1月12日 公開方法 インターネットを利用したアンケート
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】神宮司 有樹
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-024494(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記第1受付領域と、前記第1受付領域とは異なる第2受付領域であって前記提案金額とは異なる規定のチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
サービス提供装置。
【請求項2】
前記決済処理部は、
前記第1受付領域がユーザによってタップ操作されたことを示す情報を前記端末装置から取得した場合、前記利用者のアカウントに前記提案金額をチャージし、
前記第2受付領域がユーザによってタップ操作されたことを示す情報を前記端末装置から取得した場合、前記利用者のアカウントに前記規定のチャージ額をチャージする、
請求項1に記載のサービス提供装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第1受付領域とは異なる設定領域または前記第1受付領域内の設定領域に前記提案金額を提案した理由を示す情報を含め、前記設定領域を含む前記インターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項4】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記第1受付領域とは異なる設定領域または前記第1受付領域内の設定領域に時期情報を含め、前記設定領域を含む前記インターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信し、
前記時期情報は、前記提案金額をチャージしたと想定した場合に、前記決済の履歴情報に基づいて前記チャージ残高が閾値以下となると予測される時期を示す情報である、
サービス提供装置。
【請求項5】
前記提案金額は、ユーザによって指定された期間の前記履歴情報に基づいて決定された提案金額であり、
前記表示制御部は、前記期間を指定する操作を受け付ける期間指定受付領域を、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項6】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記提案金額が閾値未満である場合、
前記表示制御部は、前記提案金額に代えて前記閾値以上の予め設定されたチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
サービス提供装置。
【請求項7】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記提案金額が閾値未満である場合、
前記表示制御部は、前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含まないインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
サービス提供装置。
【請求項8】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記提案金額は、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報のうち、外れ値である決済の額またはチャージの額を除いた履歴情報に基づいて決定され、
前記表示制御部は、前記外れ値を除いた前記履歴情報または前記外れ値を所定値に変更した前記履歴情報に基づいて決定された前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
サービス提供装置。
【請求項9】
前記提案金額は、現在の前記利用者のチャージ残高と、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報とに基づいて決定され、
前記表示制御部は、前記現在の前記利用者のチャージ残高と前記履歴情報とが加味された前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項10】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域と、前記提案金額とは異なる予め設定されたチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信し、
前記インターフェース画面は、前記提案金額未満のチャージ額をチャージすることを受け付ける受付領域は含まない、
サービス提供装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域と、前記提案金額に基づいて決定された前記提案金額とは異なるチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
請求項1または2に記載のサービス提供装置。
【請求項12】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させ、
前記第1受付領域と、前記第1受付領域とは異なる第2受付領域であって前記提案金額とは異なる規定のチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【請求項13】
前記第1受付領域とは異なる設定領域または前記第1受付領域内の設定領域に前記提案金額を提案した理由を示す情報を含め、前記設定領域を含む前記インターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させる、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラムであり、
前記第1受付領域とは異なる設定領域または前記第1受付領域内の設定領域に時期情報を含め、前記設定領域を含む前記インターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させ、
前記時期情報は、前記提案金額をチャージしたと想定した場合に、前記決済の履歴情報に基づいて前記チャージ残高が閾値以下となると予測される時期を示す情報である、
アプリケーションプログラム。
【請求項15】
前記提案金額は、ユーザによって指定された期間の前記履歴情報に基づいて決定された提案金額であり、
前記期間を指定する操作を受け付ける期間指定受付領域を、前記端末装置の表示部に表示させる、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させ、
前記提案金額が閾値未満である場合、
前記提案金額に代えて前記閾値以上の予め設定されたチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【請求項17】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させ、
前記提案金額が閾値未満である場合、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含まないインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【請求項18】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラムであり、
前記提案金額は、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報のうち、外れ値である決済の額またはチャージの額を除いた履歴情報に基づいて決定され、
前記外れ値を除いた前記履歴情報または前記外れ値を所定値に変更した前記履歴情報に基づいて決定された前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
アプリケーションプログラム。
【請求項19】
前記提案金額は、現在の前記利用者のチャージ残高と、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報とに基づいて決定され、
前記現在の前記利用者のチャージ残高と前記履歴情報とが加味された前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項20】
電子決済による決済サービスを提供するアプリケーションプログラムであって、
コンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させるための制御を実行させ、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させ、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
処理を実行させるためのアプリケーションプログラムであり、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域と、前記提案金額とは異なる予め設定されたチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させ、
前記インターフェース画面は、前記提案金額未満のチャージ額をチャージすることを受け付ける受付領域は含まない、
アプリケーションプログラム。
【請求項21】
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域と、前記提案金額に基づいて決定された前記提案金額とは異なるチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させる、
請求項12に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項22】
請求項12に記載のアプリケーションプログラムと、
前記アプリケーションプログラムと連携して前記利用者にサービスを提供するサービス提供装置と、を備え、
前記サービス提供装置は、
前記アプリケーションプログラムと連携して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、
前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を決定する決定部と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、前記アプリケーションプログラムと連携して前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備える、
サービス提供システム。
【請求項23】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置のコンピュータが、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済し、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得し、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信し、
前記第1受付領域と、前記第1受付領域とは異なる第2受付領域であって前記提案金額とは異なる規定のチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する、
サービス提供方法。
【請求項24】
電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置のコンピュータに、
前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済させる処理と、
所定の期間における前記決済サービスを利用した決済額の履歴である履歴情報の決済額または所定の期間における電子マネーのチャージ額の履歴である履歴情報のチャージ額を統計処理して決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得させる処理と、
前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信して、前記第1受付領域と、前記第1受付領域とは異なる第2受付領域であって前記提案金額とは異なる規定のチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域とを含むインターフェース画面を、前記端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する処理と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、アプリケーションプログラム、サービス提供システム、サービス提供方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アカウントへの入金額を提案する情報処理方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この情報処理方法では、ユーザが提案された入金額の入金を行う場合、提案された入金額のテキスト部分をタップして、入金額を調整する操作を行い、入金額を決定するためのボタンを操作すると、入金が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-24495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しなしながら、上記の情報処理方法では、利用者の利便性が十分に高いとは言えない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、より利用者の利便性を向上させることができるサービス提供装置、アプリケーションプログラム、サービス提供システム、サービス提供方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済による決済サービスを提供するサービス提供装置であって、前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部と、を備えるサービス提供装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、より利用者の利便性を向上させることができるサービス提供装置、サービス提供システム、アプリケーションプログラム、サービス提供方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
図2】パターン1の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
図3】パターン2の電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。
図4】決済サーバ100の構成図である。
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
図7】ホーム画面IMの一例を示す図である。
図8】チャージ画面IM2の一例を示す図である。
図9】決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図10】インターフェース画面IM3を示す図である。
図11】インターフェース画面IM4を示す図である。
図12】インターフェース画面IM5およびIM6を示す図である。
図13】具体例(その4)について説明するための図である。
図14】外れ値について説明するための図である。
図15】具体例(その5)のインターフェース画面について説明するための図である。
図16】現在の利用者のチャージ残高と決済履歴情報とが加味された提案金額の提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面の一例を示す図である。
図17】提案金額未満の規定金額チャージボタンを含まないインターフェース画面の一例を示す図である。
図18】提案金額に基づいて決定された提案金額とは異なるチャージ額のチャージボタンを含むインターフェース画面の一例を示す図である。
図19】変形例1の決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図20】変形例2の決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のサービス提供装置、アプリケーションプログラム、サービス提供システム、サービス提供方法、およびプログラムについて説明する。サービス提供装置は、一以上のプロセッサにより実現される。サービス提供装置は、電子決済による決済サービスを提供する。サービス提供装置は、前記決済サービスの利用者のアカウントにチャージされている電子マネーのチャージ残高を利用して前記利用者の支払いを決済する決済処理部と、前記利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて決定された前記利用者に提案する電子マネーのチャージ額である提案金額を取得する取得部と、前記提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域を含むインターフェース画面を、端末装置の表示部に表示させるための情報を前記端末装置に送信する表示制御部とを備える。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、および一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。決済サーバ100は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。電子決済は、リボ払いやクレジット払い等の方法によって、購買時点のチャージ残高よりも多額の購買を可能にするものが含まれてよい。
【0015】
図2および図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて、上記のように電子決済を完了する(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略される。例えば、決済金額が入力された画面を決済アプリ20が表示部に表示させるため、上記のS5が省略される。ユーザが金額を確認して所定の操作を行うと、決済金額を含む第2決済情報が決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、および自動更新のタイミングになったときに、決済アプリ20はワンタイムコード(ユーザの識別情報に相当する)の発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコードを取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、上記のように電子決済を完了する(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、ログイン状態管理部120と、決定部121と、決済コンテンツ提供部122と、決済処理部124と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。決定部121は「取得部」の一例であり、決済コンテンツ提供部122は「表示制御部」の一例である。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
ログイン状態管理部120は、各利用者のログイン状態を管理する。ログイン状態管理部120は、例えば、利用者により入力された電話番号とパスワードとに基づいてログインを許可したり、利用者によるログアウトの操作に基づいてログイン状態からログアウト状態に状態を遷移させたりする。
【0023】
決定部121は、利用者情報172の利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて利用者に提案する電子マネーのチャージ額を決定する。この処理の詳細については後述する。
【0024】
決済コンテンツ提供部122は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部122は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。例えば、決済コンテンツ提供部122は、提案金額をアカウントへチャージすることを受け付ける受付領域を含むコンテンツを生成し、生成したコンテンツを、利用者端末装置10の表示部に表示させるための情報を利用者端末装置10に送信する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0025】
決済処理部124は、利用者情報172を参照し、利用者の操作や、オートチャージ機能などに基づいてチャージを行う。決済処理部124は、例えば、利用者が指定した銀行のサーバ装置や、クレジットカード会社のサーバ装置と連携してチャージを行う。
【0026】
決済処理部124は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部124は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0027】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、銀行口座、クレジットカード番号、他サービス連携情報、電波認証設定、キャリア決済設定、チャット友達リスト、チャージ履歴情報、決済履歴情報、チャット履歴情報などの情報が対応付けられたものである。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。その他、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワード、登録日、チャージ残高、チャージ履歴情報、決済履歴情報以外の情報は、利用者が任意に設定できる情報である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。
【0028】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。他サービス連携情報は、電子決済サービスと連携する(例えば同じ事業グループに属する運営者により運営されている)他のサービスのログインID等である。電波認証設定は、特定の通信キャリアとの通信によって認証を行う場合の設定情報である。キャリア決済設定は、電子決済サービスを利用した支払いの少なくとも一部を通信キャリアへの支払いに振り替えるための設定情報である。チャット友達リストは、電子決済サービスが提供するチャット機能においてチャットの相手先となる他の利用者のリストである。
【0029】
チャージ履歴情報は、利用者が電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴であり、チャージの金額とチャージがされた日時が対応付けられた情報である。チャージ履歴情報は、利用者が指定した金額をアカウントにチャージした履歴情報である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額等)を、決済ごとに示す情報であり、決済額と決済が行われた日付とが対応付けられた情報である。チャット履歴情報は、利用者が行ったチャットの内容の履歴である。
【0030】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0031】
[チャージ金額の提案に関する概要]
決済コンテンツ提供部122は、提案金額をアカウントへチャージすることを受け付ける受付領域を含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。利用者が決済アプリ20を起動させる操作を行った場合、決済コンテンツ提供部122は、決済アプリと連携してホーム画面を利用者端末装置10の表示部に表示させる。連携してとは、例えば、決済サーバ100と決済アプリ20とが、コンテンツの提供などのサービスを利用者に提供するための通信を行って情報を送受信することである。
【0032】
図7は、ホーム画面IMの一例を示す図である。ホーム画面IM1は、電子決済において利用するQRコード(登録商標)やバーコード、各種電子決済に関するサービスに関する情報を含む。ホーム画面IM1のチャージボタンB1が操作されると、決済コンテンツ提供部122は、決済アプリと連携して、図8のチャージ画面IM2を利用者端末装置10の表示部に表示させる。なお、チャージボタンB1とは異なる操作が行われた場合に、チャージ画面IM2が表示部に表示されてもよい。
【0033】
図8は、チャージ画面IM2の一例を示す図である。チャージ画面IM2は、領域AR1を含む。領域AR1は、チャージする金額を指定する一以上のチャージボタンを含む。図8の右側に領域AR1を拡大したものである。
【0034】
パターンAのように、決済コンテンツ提供部122は、利用者に依存せずに、一以上の予め規定された金額のチャージボタンを領域AR1に表示させてもよい。チャージボタンは、チャージする金額を決定するためのボタンである。この場合、チャージボタンが操作され、且つ確定ボタンが操作されると、利用者のアカウントに操作されたチャージボタンに対応する金額がチャージされる。チャージボタンは、チャージするための金額を確定するためのボタンであってもよい。この場合、確定ボタンの操作が省略され、アカウントに操作されたチャージボタンに対応する金額がチャージされる。
【0035】
パターンBのように、決済コンテンツ提供部122は、利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて決定された金額のチャージボタン(図8の「+7000」)を領域AR1に表示させてもよい。領域AR1には、例えば、利用者の支払いの決済の履歴情報または電子マネーのチャージの履歴情報に基づいて決定された金額のチャージボタン(第1受付領域の一例)と、規定のチャージ金額のチャージボタン(第2受付領域の一例)とが含まれる。履歴情報に基づいて決定された金額のチャージボタンが操作されると、履歴情報に基づいて決定された金額が利用者のアカウントにチャージされ、規定のチャージ金額のチャージボタンが操作されると、規定のチャージ金額が利用者のアカウントにチャージされる。
【0036】
本実施形態では、パターンBについて説明する。なお、利用者が、決済アプリ20を操作することでパターンAとパターンBとのうちいずれを採用するかを決定してもよい。
【0037】
以下の説明において、規定された金額を「規定金額」、規定金額のチャージボタンを「規定金額チャージボタン」、履歴情報に基づいて決定された金額を「提案金額」、提案金額のチャージボタンを「提案金額チャージボタン」と称する場合がある。
【0038】
[フローチャート]
図9は、決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。利用者がチャージ画面を利用者端末装置10の表示部に表示させる操作を行った場合、決済アプリ20が、上記の操作がされたことを示す情報を決済サーバ100に送信する(S100)。次に、決済サーバ100の決定部121が、ユーザの決済履歴情報を取得し(S102)、取得した決済履歴情報に基づいて提案金額を決定する(ステップS104)。
【0039】
次に、決済サーバ100の決済コンテンツ提供部122が、提案金額に基づいてコンテンツを生成し(S106)、生成したコンテンツを決済アプリ20に送信する(S108)。決済コンテンツ提供部122は、提案金額チャージボタンを含むコンテンツ(チャージ画面に対応するコンテンツ)を生成する。
【0040】
次に、決済アプリ20が、送信されたコンテンツを取得し、取得したコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させる(S110)。利用者がコンテンツの提案金額チャージボタンを操作した場合、決済アプリ20は、操作に基づく情報(提案金額チャージボタンが操作されたことを示す情報)を、決済サーバ100に送信する(S112)。次に、決済処理部124は、提案金額チャージボタンに対応付けられた提案金額を利用者のアカウントにチャージする(S114)。例えば、決済処理部124は、利用者が指定したチャージ方法に応じたサーバ装置と連携してチャージを行う。チャージが完了した場合、決済コンテンツ提供部122は、チャージが完了したことを示す通知を決済アプリ20に送信する(S116)。これにより利用者はチャージの完了を認識することができる。
【0041】
なお、上記の決済サーバ100が行う処理の一部は、決済アプリ20が行ってもよい。例えば、決済アプリ20が、決済履歴情報を決済サーバ100から取得し、取得した決済履歴情報に基づいて提案金額を決定してもよい(後述する図19図20参照)。また、決済アプリ20が、決済サーバ100から提案金額を取得し、取得した提案金額に基づいて提案金額チャージボタンを含むコンテンツを生成してもよい。
【0042】
[具体例(その1)]
決済コンテンツ提供部122は、提案金額チャージボタンとは異なる設定領域(または提案金額チャージボタン内の設定領域)に提案金額を提案した理由を示す情報を含め、設定領域を含むインターフェース画面IM3を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0043】
図10は、インターフェース画面IM3を示す図である。決定部121は、決済履歴情報において期間Tにおける決済額に基づいて提案金額を決定する。決済コンテンツ提供部122は、提案金額である「7,000」を含む提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面IM3を利用者端末装置10の表示部に表示させる。インターフェース画面IM3には、提案金額を提案した理由が表示される。理由は、例えば、「期間T(例えば先月)において利用者が7,000円利用している」ことである。
【0044】
例えば、利用者は、チャージを行う際にいくらチャージを行うと好適であるか決定できないことがある。例えば、大きい金額をチャージすると、家計の管理の観点で好適でないことがあったり、小さい金額をチャージすると、チャージの操作を行う回数が増えてしまったりする。このため、上述したように、決済履歴情報に基づいて決定された提案金額が利用者に提供されることで、利用者は、チャージする金額の目安を認識できたり、チャージする金額をより容易に決定できたりする。このように利用者の利便性が向上する。
【0045】
更に、上述したように、提案金額が算出された根拠などを含む理由が利用者に提供されることで、利用者の納得感が向上し、より利用者の利便性が向上する。
【0046】
また、サービス提供者にとって好適である場合がある。例えば、銀行口座を管理するサーバ装置と、決済サーバ100とが連携して、銀行口座の残高から決済サーバ100のアカウントにチャージを行うと、サービス提供者が銀行に手数料を支払うことがある。例えば、1回の処理ごとに所定の手数料を支払うという取り決めがされている場合、処理回数が増えるごとに支払う手数料が増える。上記のように提案金額が利用者に提供されない場合、一度に所定の金額をチャージせずに、所定の金額を数回に分けてチャージすることがある。例えば、利用者は、所定の期間で利用する金額が把握していない場合、この傾向となる。
【0047】
本実施形態では、上記のように、提案金額や、理由などが利用者に提供されることで、利用者が、所定の金額を数回に分けてチャージせずに、一度に所定の金額をチャージし、サービス提供者が支払う手数料を抑制できることが期待できる。このように、上述した処理は、利用者の利便性を向上させると共に、サービス提供者の負荷を軽減させることができる。
【0048】
[具体例(その2)]
上記の具体例(その1)では、期間Tにおける決済額に基づく提案金額が提供されるものとして説明した。具体例(その2)では、これに加え(または代えて)、期間Tとは異なる期間T1における決済額に基づく提案金額が提供される。
【0049】
図11は、インターフェース画面IM4を示す図である。決定部121は、決済履歴情報において期間T1(例えば期間Tよりも短い期間)における決済額に基づいて提案金額を決定する。決済コンテンツ提供部122は、提案金額である「3,500」を含む提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面IM4を利用者端末装置10の表示部に表示させる。インターフェース画面IM4には、提案金額を提案した理由が表示される。理由は、例えば、「期間T1において利用者が3,500円利用している」ことである。
【0050】
例えば、ある利用者は、期間Tを目安にチャージや使用する金額を検討し、他の利用者は、期間T1を目安にチャージや使用する金額を検討していることがあるが、上記のように異なる期間の提案金額および理由を提供することで、利用者の好みにあった選択肢を提供することができる。
【0051】
[具体例(その3)]
決済コンテンツ提供部122は、期間を指定する操作を受け付ける期間指定ボタン(期間指定受付領域)を、利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。図12は、インターフェース画面IM5およびIM6を示す図である。決済コンテンツ提供部122は、提案金額を決定する期間を変更するための期間指定ボタン「期間T1」、「期間T2」、「期間T3」を利用者端末装置10の表示部に表示させる。インターフェース画面IM5では、期間Tに対応する提案金額チャージボタンを含んでいる。インターフェース画面IM5の期間指定ボタン「期間T1」が操作されると、インターフェース画面IM5に代えて、決済コンテンツ提供部122は、インターフェース画面IM6を利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0052】
インターフェース画面IM6は、期間Tに対応する提案金額チャージボタンに代えて(または加えて)、期間T1に対応する提案金額チャージボタンを含む。インターフェース画面IM6は、インターフェース画面IM5の「7,000」の提案金額チャージボタンに代えて、「3,500」の提案金額チャージボタンを含む。
【0053】
上記のように、利用者が、好みに応じて提案金額が決定される期間を変更することができるため、より利用者の利便性が向上する。
【0054】
また、決済サーバ100または決済アプリ20が、自動で提案金額を決定する際に用いる期間を決定してもよい。例えば、決済サーバ100は、過去のチャージの履歴(例えば頻度)に基づいて上記の期間を決定してもよい。例えば、1カ月ごとにチャージしている利用者に対する期間は1カ月であり、1週間ごとにチャージしている利用者に対する期間は1週間となる。これにより利用者のチャージの行動に合った提案金額が提案され、利用者の利便性が向上する。
【0055】
[具体例(その4)]
決済コンテンツ提供部122は、提案金額チャージボタンとは異なる設定領域(または提案金額チャージボタン内の設定領域)に時期情報を含め、設定領域を含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。時期情報は、提案金額をチャージしたと想定した場合に、利用者の過去の決済履歴情報に基づいてチャージ残高が閾値以下となると予測される時期を示す情報である。
【0056】
例えば、決定部121は、期間Tにおける決済履歴情報に基づいて、提案金額を「5,000」に決定したものとする。この場合、決済コンテンツ提供部122は、提案金額「5,000」の提案金額チャージボタンと共に、例えば、「過去の履歴を参照すると1週間で500円未満になると想定されます」や、「1週間後にチャージが必要となると予測されます」などのような情報を含むコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。
【0057】
これにより、利用者は、チャージの頻度などを予め想定することができ、利用者の状況や嗜好に合ったチャージを行うことができ、利用者の利便性が向上する。
【0058】
[具体例(その4)]
利用者の支払いの決済履歴情報に基づいて決定された提案金額が閾値未満である場合、決済コンテンツ提供部122は、提案金額に代えて閾値以上の予め設定された規定金額をアカウントへチャージすることを受け付ける規定金額チャージボタンを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。利用者の支払いの決済履歴情報に基づいて決定された提案金額が閾値以上である場合、決済コンテンツ提供部122は、提案金額をアカウントへチャージすることを受け付ける提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0059】
図13は、具体例(その4)について説明するための図である。期間Tにおける決済額に基づく提案金額(SC)が閾値Th以上である場合、提案金額チャージボタンがインターフェース画面に含まれ、期間Tにおける決済額に基づく提案金額(SC)が閾値Th未満である場合、提案金額チャージボタンに代えて(または加えて)、規定金額チャージボタン(例えば5000のチャージボタン)がインターフェース画面に含まれる。
【0060】
例えば、過度に小さい金額が提案金額として提案されることが抑制される。これにより、チャージの処理回数が抑制されるため、サービス提供者にとって好適である。
【0061】
なお、図13の例において、期間Tにおける決済額に基づく提案金額(SC)が閾値Th未満である場合、提案金額チャージボタンに代えて表示される規定金額チャージボタンが表示されなくてもよい。利用者の支払いの決済履歴情報に基づいて決定された提案金額が閾値未満である場合、決済コンテンツ提供部122は、提案金額チャージボタンおよび提案金額チャージボタンに代えて表示する規定金額チャージボタンを含まないインターフェース画面(例えば、図13の例では「+5000」を含まないインターフェース画面)を、利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。これにより、不要な提案が抑制されるため、利用者の利便性が向上する。
【0062】
[具体例(その5)]
決定部121は、利用者の支払いの決済履歴情報のうち、外れ値を除いた決済履歴情報に基づいて、提案金額を決定してもよい。決済コンテンツ提供部122は、外れ値を除いた決済履歴情報に基づいて決定された提案金額の提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させてもよい。
【0063】
図14は、外れ値について説明するための図である。例えば、日を基準にした場合、閾値Th1よりも大きい決済額の日が外れ値となる。1回の決済を基準にした場合、閾値Th1よりも大きい決済額が外れ値となる。上記のように外れ値は、日や所定の期間、1回の決済額など任意の対象を基準としてよい。この場合、例えば、期間Tの外れ値を除いた決済額や、外れ値を所定値に置き換えた決済額を統計処理した結果に基づいて提案金額が決定される。外れ値は、標準偏差を用いた判定手法や、スミルノフ・グラブス検定を用いた判定手法、四分位数を用いた判定手法など公知の手法により求められてもよい。
【0064】
例えば、期間Tにおいて、通常、1回の決済が2,000円未満の利用者が、ある日、電器店で300,000円の決済を行った場合、30,0000円が外れ値として扱われる。この場合、外れ値の決済額が所定値に置き換えられて提案金額が算出される。所定値は、例えば、外れ値を除いた決済額や、この決済額を統計処理した結果から得られた値である。所定値は、例えば、期間Tにおいて外れ値を除いた決済額の平均額や、中央値、外れ値に対して外れ値が閾値Th1未満になるような係数を掛けた額などである。なお、上記のように、大きい決済額側の外れ値が除外や置き換えなどの対象とされ、小さい決済額側の外れ値は、そのまま利用されてもよいし、小さい決済額側の外れ値も除外や置き換えなどの対象とされてもよい。
【0065】
図15は、具体例(その5)のインターフェース画面について説明するための図である。例えば、通常、1回に数千円をチャージし、期間Tにおいて3,000円程度決済を行っている利用者について考える。例えば、利用者が上記のようにたまたま電器店で決済を行った場合、提案金額の算出に外れ値が除外されないと、図15の上図のように、通常、利用者がチャージしないような提案金額が提案され、利用者にとって好適でないことがある。
【0066】
そこで、具体例(その5)では、上記のように外れ値が所定値に置き換えられたり、除外されたりして、提案金額が算出される。例えば、決定部121は、外れ値を所定値に置き換えて、提案金額を「6,000」に決定する。決済コンテンツ提供部122は、図15の下図のように、通「6,000」の提案金額チャージボタンを利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0067】
更に、決済コンテンツ提供部122は、「6,000」を提案した理由を表示部に表示させる。このときの理由は、例えば、「6,000」は、外れ値を除いて計算したこと(例えば〇月〇日の○○円の決済を除いて計算したこと)や、外れ値を所定値に置き換えて計算したことなどである。
【0068】
上記のように、決定部121が、外れ値を考慮して提案金額を決定することにより、例外的な提案金額を利用者に提案することが抑制され、適切な提案金額を利用者に提案することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。
【0069】
[チャージ履歴情報の活用について(その1)]
上記の各具体例を含む実施形態では、決定部121が決済履歴情報を用いて提案金額を決定するものとして説明したが、これに代えて、チャージ履歴情報を用いて提案金額を決定してもよい。例えば、決定部121は、チャージ額を統計処理した結果に基づいて、提案金額を決定してもよい。例えば、チャージ額の平均値や中央値などに基づいて提案金額が決定されてもよい。この場合、例えば、所定の期間におけるチャージ額を統計処理した結果に基づく提案金額が提案されていることを示す情報が利用者に提供される。なお、上述した図12に示したように所定の期間は利用者によって変更されてもよい。また、チャージ履歴情報を用いて提案金額が決定される場合においても、チャージ額に関する外れ値が加味されてもよい。後述する[具体例(その7)]または[具体例(その8)]においても、決済履歴情報に代えて、チャージ履歴情報を用いて提案金額が決定されてもよい。
【0070】
[具体例(その6)]
決定部121は、利用者の現在のチャージ残高と、利用者の支払いの決済履歴情報とに基づいて、提案金額を決定してもよい。決済コンテンツ提供部122は、現在の利用者のチャージ残高と決済履歴情報とが加味された提案金額の提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0071】
図16は、現在の利用者のチャージ残高と決済履歴情報とが加味された提案金額の提案金額チャージボタンを含むインターフェース画面の一例を示す図である。例えば、決定部121は、決済履歴情報に基づいて所定の期日で利用者は「9,000」円決済を行うと推定される場合、チャージの残高が「9,000」円となるような金額を提案金額に決定する。例えば、決定部121は、現在の残高が「2,000」である場合、「7,000」を提案金額に決定する。所定の期日は、予め定められた期間であってもよいし、利用者のチャージ頻度に基づく期間(例えば1週間ごとであれば1週間が期間となる)であってもよい。
【0072】
また、例えば、決定部121は、チャージ履歴情報から利用者が所定の日(例えば毎月1日)にチャージする傾向であり、且つそのときのチャージにおいてチャージの残高を考慮して提案金額を決定してもよい。例えば、決定部121は、決済履歴情報に基づいて、1カ月(所定の期間)の間で決済に利用すると予測される金額が残高となるように提案金額を決定する。例えば、1カ月で「9,000」決済すると予測され、残高が「2,000」である場合、提案金額は「7,000」である。
【0073】
更に、決済コンテンツ提供部122は、「7,000」を提案した理由を表示部に表示させる。このときの理由は、例えば、「7,000」をチャージすると残高が「9,000」になることや、現在の残高が「2,000」であること、1カ月の決済は平均すると「9,000」円であること、前月の決済が「9,000」円であったことなどである。
【0074】
上記のように、決定部121が、現在の利用者のチャージ残高と、利用者の支払いの決済履歴情報とに基づいて、提案金額を決定することにより、利用者の利便性を向上させることができる。
【0075】
[具体例(その7)]
決済コンテンツ提供部122は、利用者の決済履歴情報に基づいて決定された提案金額の提案金額チャージボタンと、提案金額とは異なるチャージ額のチャージボタンとを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。提案金額とは異なるチャージ額は、提案金額に基づいて決定されてもよい。上記のインターフェース画面は、提案金額未満のチャージ額をチャージすることを受け付ける規定金額チャージボタンは含まない。
【0076】
図17は、提案金額未満の規定金額チャージボタンを含まないインターフェース画面の一例を示す図である。図17の上図に示すように、決済コンテンツ提供部122は、例えば、提案金額が「5,000」である場合、「5,000」を超える提案金額の規定金額チャージボタンを設定する。図17の下図に示すように、決済コンテンツ提供部122は、例えば、提案金額が「13,000」である場合、規定金額チャージボタンは、「13,000」を超える提案金額の規定金額チャージボタンを設定する。
【0077】
上記のように、決済コンテンツ提供部122は、提案金額を超える規定金額の規定金額チャージボタンを設定することにより、利用者の利便性を向上させることができる。また、利用者に、提案金額以上のチャージを行うように促すことができるため、チャージの処理の回数が抑制され、サービス提供者にとって好適である。
【0078】
[具体例(その8)]
決済コンテンツ提供部122は、利用者の決済履歴情報に基づいて決定された提案金額の提案金額チャージボタンと、提案金額に基づいて決定された提案金額とは異なるチャージ額のチャージボタンとを含むインターフェース画面を、利用者端末装置10の表示部に表示させる。
【0079】
図18は、提案金額に基づいて決定された提案金額とは異なるチャージ額のチャージボタンを含むインターフェース画面の一例を示す図である。決済コンテンツ提供部122は、例えば、提案金額が「20,000」である場合、「20,000」を基準に規定金額を設定する。例えば、決済コンテンツ提供部122は、基準に対して、所定金額を差し引いた金額や、所定金額を加算した金額を規定金額として規定金額チャージボタンを設定する。
【0080】
上記のように、決済コンテンツ提供部122は、提案金額に基づいて、規定金額を設定することにより、決済の傾向が加味されたチャージの金額を利用者が容易に選択することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。
【0081】
上述した実施形態は、適宜組み合わされて実施されてもよい。例えば、所望の具体例に対して、具体例(その3)の期間の変更を行う処理や、具体例(その5)の外れ値に関する処理などが適用されてもよい。これ以外にも、任意の具体例同士が組み合わされて実施されてもよい。
【0082】
(変形例1)
以下、上述した実施形態の変形例1について説明する。変形例1では、決済サーバ100が行う処理の一部を、決済アプリ20が行う。例えば、決済アプリ20が、決済履歴情報を決済サーバ100から取得し、取得した決済履歴情報に基づいて提案金額を決定し、更に決定した提案金額に基づくコンテンツを生成する。なお、変形例1においても、上述した実施態様の各具体例で説明した処理が適用されてもよい。
【0083】
[フローチャート]
図19は、変形例1の決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。利用者がチャージ画面を利用者端末装置10の表示部に表示させる操作を行った場合、決済アプリ20が、上記の操作がされたことを示す情報を決済サーバ100に送信する(S200)。次に、決済サーバ100の決定部121が、ユーザの決済履歴情報を取得し(S202)、取得した決済履歴情報を決済アプリ20に送信する(S204)。
【0084】
次に、決済アプリ20が、送信された決済履歴情報を取得し、取得した決済履歴情報に基づいて提案金額を決定する(ステップS206)。次に、決済アプリ20が、提案金額に基づいてコンテンツを生成し(S208)、生成したコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させる(S210)。利用者がコンテンツの提案金額チャージボタンを操作した場合、決済アプリ20は、操作に基づく情報(提案金額チャージボタンが操作されたことを示す情報)を、決済サーバ100に送信する(S212)。次に、決済処理部124は、提案金額チャージボタンに対応付けられた提案金額を利用者のアカウントにチャージする(S214)。チャージが完了した場合、決済コンテンツ提供部122は、チャージが完了したことを示す通知を決済アプリ20に送信する(S216)。これにより利用者はチャージの完了を認識することができる。
【0085】
上記のように、決済アプリ20が、利用者の支払いの決済履歴情報に基づいて、提案金額を決定することにより、利用者の利便性を向上させることができる。
【0086】
(変形例2)
以下、上述した実施形態の変形例2について説明する。変形例2では、決済アプリ20が決済履歴情報を保持し、保持した決済履歴情報に基づいて提案金額を決定し、更に決定した提案金額に基づくコンテンツを生成する。なお、変形例2においても、上述した実施態様の各具体例で説明した処理が適用されてもよい。
【0087】
[フローチャート]
図20は、変形例2の決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。利用者がチャージ画面を利用者端末装置10の表示部に表示させる操作を行った場合、決済アプリ20が、利用者端末装置10の記憶装置に記憶されたユーザの決済履歴情報を参照して(S300)、提案金額を決定する(ステップS302)。
【0088】
次に、決済アプリ20が、提案金額に基づいてコンテンツを生成し(S304)、生成したコンテンツを利用者端末装置10の表示部に表示させる(S306)。利用者がコンテンツの提案金額チャージボタンを操作した場合、決済アプリ20は、操作に基づく情報(提案金額チャージボタンが操作されたことを示す情報)を、決済サーバ100に送信する(S308)。次に、決済処理部124は、提案金額チャージボタンに対応付けられた提案金額を利用者のアカウントにチャージする(S310)。チャージが完了した場合、決済コンテンツ提供部122は、チャージが完了したことを示す通知を決済アプリ20に送信する(S312)。これにより利用者はチャージの完了を認識することができる。
【0089】
上記のように、決済アプリ20が、利用者の支払いの決済履歴情報に基づいて、提案金額を決定することにより、利用者の利便性を向上させることができる。
【0090】
なお、特許文献1の特開2020-24495号公報では、チャージ提案金額を表示部に表示させているのみであり、本実施形態のように、提案金額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第1受付領域(提案金額チャージボタン)を表示部に表示させてはいない。同様に、特許文献1では、「前記第1受付領域と、前記第1受付領域とは異なる第2受付領域であって前記提案金額とは異なる規定のチャージ額を前記アカウントへチャージすることを受け付ける第2受付領域(規定金額チャージボタン)とを、前記端末装置の表示部に表示させる」ことは行っていない。引用文献1では、単に、チャージ提案金額を表示部に表示させているのみであり、利用者が、チャージ金額を選択する際に種々の操作が必要である。これに対して、本実施形態では、簡易にチャージ金額を決定できるため、利用者の利便性が高い。
【0091】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0092】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
50 第1店舗端末装置
60 店舗コード画像
70 第2店舗端末装置
100 決済サーバ
121 決定部
122 決済コンテンツ提供部
124 決済処理部
170 記憶部
172 利用者情報
174 決済コンテンツ情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図20