(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】アイソレーティング・デカップラ
(51)【国際特許分類】
F16H 55/36 20060101AFI20240508BHJP
F16D 7/02 20060101ALI20240508BHJP
F16D 41/20 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
F16H55/36 Z
F16D7/02 F
F16D41/20 A
(21)【出願番号】P 2022105947
(22)【出願日】2022-06-30
(62)【分割の表示】P 2021502982の分割
【原出願日】2019-07-18
【審査請求日】2022-07-29
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504005091
【氏名又は名称】ゲイツ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100156199
【氏名又は名称】神崎 真
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【氏名又は名称】松浦 孝
(72)【発明者】
【氏名】サーク,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】モラ,アンソニー アール.
(72)【発明者】
【氏名】ラダー,エシー
【審査官】畔津 圭介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/196575(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 55/36
F16D 7/02
F16D 41/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
一対のボールベアリングにおいて前記シャフトに軸支されたプーリと、
前記シャフトに係合されたワンウェイクラッチと、
前記ワンウェイクラッチと前記プーリの間に係合されたトーションスプリングとを備え、
前記一対のボールベアリングの一方のボールベアリングのインナーレースは前記シャフトの一部を構成し、
前記一方のボールベアリングのアウターレースに断面がL字状のフランジが圧入され、
前記L字状のフランジの円筒状部分の外周面に前記トーションスプリングが嵌合され、
前記トーションスプリングは前記ワンウェイクラッチに溶接された第1端部と、前記プーリに溶接された第2端部とを有する
アイソレーティング・デカップラ。
【請求項2】
前記トーションスプリングと前記ワンウェイクラッチの間に配置されたクラッチキャリアをさらに備える請求項1に記載のアイソレーティング・デカップラ。
【請求項3】
前記フランジが前記一方のボールベアリングと前記プーリの間に配置され、前記トーションスプリングが前記フランジに溶接された請求項1に記載のアイソレーティング・デカップラ。
【請求項4】
前記シャフトが非回転特性を有する請求項1に記載のアイソレーティング・デカップラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はアイソレーティング・デカップラに関し、より詳しくは、少なくとも1つのベアリングのインナーレースを有するシャフトと、ワンウェイクラッチに溶接された一端部とプーリに溶接された他端部とを有するトーションスプリングとを備えるアイソレーティング・デカップラに関する。
【背景技術】
【0002】
旅客用車両の分野で用いられるディーゼルエンジンは、良好な燃費という利点により増加している。さらに、ガソリンエンジンは燃費を向上させるために圧縮比を増加させている。この結果、ディーゼルおよびガソリンエンジンのアクセサリドライブシステムは、エンジンにおける上述した変化のために、クランクシャフトから生じるよりおおきな振動を克服しなければならない。
【0003】
増加したクランクシャフト振動に加えて、高い加減速度とオルタネータの大きい慣性のため、エンジンのアクセサリドライブシステムはしばしば、ベルトスリップにより生じる軋み音を経験する。これはまた、ベルトの作動寿命を短縮させる。
【0004】
クランクシャフトのアイソレータ・デカップラおよびオルタネータのデカップラ・アイソレータは、エンジン作動スピード範囲における振動を除去し、またベルトの軋み音を制御するため、高角振動を伴うエンジンのために広く用いられてきた。
【0005】
アイソレータ・デカップラは典型的には、要素の間に、締まり嵌めあるいは圧入により組み込まれる。他のケースでは、受容溝に係合する舌部のような機械要素が用いられる。さらに他のケースでは、いくつかの溶接の使用が個別の要素の使用に組み合わされることが知られている。要素はベアリング、プーリおよびシャフトを含む。
【0006】
この技術の代表は米国特許第9,759,266明細書であり、これは、シャフトと、シャフトに軸支されたプーリと、トーションスプリングとを備え、トーションスプリングがトーションスプリングの各端部において回転軸A-Aに垂直な面内にある平面を有し、トーションスプリングとシャフトの間に係合するワンウェイクラッチと、トーションスプリングの端部をワンウェイクラッチに接合させる溶接ビードと、トーションスプリングの他端をプーリに接合させる溶接ビードとを備えるアイソレーティング・デカップラを開示する。
【0007】
必要なものは、少なくとも1つのベアリングのインナーレースを有するシャフトと、ワンウェイクラッチに溶接された一端部とプーリに溶接された他端部とを有するトーションスプリングとを備えるアイソレーティング・デカップラである。本発明は、この必要性に合致する。
【発明の概要】
【0008】
本発明の主な特徴は、少なくとも1つのベアリングのインナーレースを有するシャフトと、ワンウェイクラッチに溶接された一端部とプーリに溶接された他端部とを有するトーションスプリングとを備えるアイソレーティング・デカップラである。
【0009】
本発明の他の特徴は、本発明の次の記載と添付した図面により示され、明らかになる。
【0010】
本発明は、シャフトと、少なくとも1つのベアリングにおいてシャフトに軸支されたプーリと、シャフトに係合されたワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチとプーリの間に係合されたトーションスプリングとを備え、シャフトが少なくとも1つのベアリングのインナーレースを有し、トーションスプリングがワンウェイクラッチに溶接された第1端部と、プーリに溶接された第2端部とを有するアイソレーティング・デカップラである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
この明細書に組み込まれその一部を構成する添付図面は、本発明の好ましい実施形態を示し、説明とともに本発明の原理を説明するために用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は第1実施形態の断面図である。アイソレーティング・デカップラ1000はシャフト10と、プーリ20と、ボールベアリング30と、トーションスプリング40と、ワンウェイクラッチ50と、ベアリング60を有する。ボールベアリング30はまた、ニードルベアリングであってもよい。
【0013】
プーリ20はベアリング30とベアリング60によってシャフト10に軸支される。トーションスプリング40はプーリ20とワンウェイクラッチキャリア51の間に係合する。ダストカバー80は本装置に破片が侵入することを防止する。
【0014】
ベアリング60のアウタレース62は径方向外方に拡張するフランジ61を有する。フランジ61はベアリングレース62に溶接され、またプーリ20にも溶接される。
【0015】
トーションスプリング40の端部42はフランジ61に溶接される。トーションスプリング40の他端部41はクラッチキャリア51に溶接される。クラッチキャリア51はワンウェイクラッチ50に圧入される。ワンウェイクラッチ50は、プーリの所定方向への回転を阻止しつつ反対方向への回転を許容する、非回転特性である。
【0016】
受容部11は、組立てのときにシャフト10を固定位置に保持するために用いられる。
【0017】
全ての実施形態は、トーションスプリングの外周面の軸方向延長部分の内側に位置するベアリングの少なくとも1つ、例えば、この実施形態ではベアリング60を有する。これは本装置の軸方向の全長を短縮し、ますます小型化するエンジンルームに本装置を使用することを容易にする。
【0018】
図2は
図1の分解図である。トーションスプリング40の端部41はキャリア51に溶接される。ベアリング30のインナーレース31はさらに、ハブ70を有する。ダストカバー80は本装置の端部を覆う。
【0019】
ハブ70は、シャフト10の延長と共に、ベアリング30のインナーレースを有する。ハブ70はシャフト10の一端部12に圧入される。
【0020】
図3aは溶接細部の斜視図である。溶接ビード42は端部41をキャリア51に取付ける。溶接は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。ビード42は円周方向に約70度の角度αにわたって延びるが、溶接の長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0021】
【0022】
図4aは溶接細部の斜視図である。溶接ビード44はトーションスプリング40の端部43をアウタレース62に取付ける。溶接は、MIG、SMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。ビード44は円周方向に約70度の角度αにわたって延びる。しかし溶接ビード44の長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0023】
【0024】
図5は溶接材部の斜視図である。フランジ61はプーリ20とベアリング60に溶接される。溶接ビード63はフランジ61をプーリ20に溶接する。溶接ビード64はフランジ61をアウタレース62に溶接する。溶接63と溶接64は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接ビード63と溶接ビード64はそれぞれ、フランジ61の全周にわたって延びる。
【0025】
図6は第2実施形態の断面図である。この実施形態では、ボールベアリング65のインナーレースはシャフト10の一体的部分である。
【0026】
「L」字状のフランジ66はベアリング65のアウタレースに圧入される。
【0027】
【0028】
図8aは溶接細部の斜視図である。溶接ビード42は端部41をキャリア51に取付ける。溶接42は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接ビード42は円周方向に約70度の角度αにわたって延びるが、溶接ビードの長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0029】
【0030】
図9aは溶接細部の斜視図である。溶接ビード45は端部43を外側のフランジ66に取付ける。溶接は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接45は円周方向に約70度にわたって延びる。しかし、溶接ビードの長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0031】
【0032】
図10は溶接細部の斜視図である。フランジ66はプーリ20に溶接される。溶接ビード65はフランジ66をプーリ20に溶接する。溶接65は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接65はフランジ66の全周にわたって延びる。
【0033】
図11は第3実施形態の断面図である。この実施形態では、ベアリングアセンブリ600はシャフト100に螺合される。トーションスプリング400はフランジ68とキャリア51の間に係合される。プーリ21はベアリング20においてシャフト100に軸支される。
【0034】
ベアリングアセンブリ600はシャフト100に螺合される。ベアリングアセンブリ600はベアリング601とキャリア602とダストカバー603とを有する。ベアリング601はキャリア602に圧入される。キャリア602の一端はネジ付き突起604を有する。ネジ付き突起604はシャフト100のネジ付き受容部101に係合する。ラチェット(図示せず)のような工具がベアリングアセンブリ600をシャフト100にねじ込むために部分605に係合可能である。プーリ21はベアリング601においてシャフト100に軸支される。
【0035】
図12は溶接細部の斜視図である。溶接ビード420は端部410をキャリア51に取付ける。溶接420は、MIG、SMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接420は円周方向に約70度にわたって延びる。しかし、溶接ビードの長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0036】
図13は溶接細部の斜視図である。溶接ビード440は端部430をプーリ21に取付ける。溶接440は、MIG、SMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接440は円周方向に約70度にわたって延びるが、溶接ビードの長さは、作業上の要求に従って、約45度と約90度の間で変化してもよい。
【0037】
図14は溶接細部の斜視図である。フランジ68はプーリ21に溶接される。溶接ビード69はフランジ68をプーリ21に溶接する。溶接69は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。溶接69はフランジ68の全周にわたって延びる。
【0038】
図15は第3実施形態の断面図である。ベアリング601とフランジ68の間は遊嵌しており、これにより組立ての時ベアリング601はフランジ68内にスライドして入り込むことができる。
【0039】
溶接される要素、すなわちトーションスプリング400、キャリア51、フランジ68およびプーリ21は、他の実施形態としてこの明細書に記載された通りである。
【0040】
図16Aは
図15の分解図である。
図16Bは
図16Aの詳細である。ベアリングアセンブリ600はベアリング601とダストカバー603とネジ付き突起602を有する。
ネジ付き突起602はシャフト100に螺合される。
図16参照。
【0041】
図17は
図16Aの詳細である。シャフト100はネジ付き内面102を有する。取付け工具への接続において、受容部103は、シャフト100がネジ付き部102を介してオルタネータ・シャフト(図示せず)にねじ込まれるとき、シャフト100を一時的に保持する。
【0042】
図18は第4実施形態の断面図である。この実施形態は、シャフト110とプーリ22とボールベアリング30とトーションスプリング500とワンウェイクラッチ・ラップスプリング550とベアリングアセンブリ700を有する。ボールベアリング30はニードルベアリングであってもよい。
【0043】
プーリ22はベアリング30とベアリング701においてシャフト110に軸支される。トーションスプリング500はシャフト110とワンウェイクラッチ・ラップスプリング51の間に係合される。
【0044】
トーションスプリング500はシャフト110において肩部112に溶接される。トーションスプリング40の他端はラップスプリング550に溶接される。
【0045】
作動において、トーションスプリング500は巻取り方向に負荷をかけられる。これは、負荷がかかった状態で、スプリング500を径方向に収縮させる。ラップスプリング550は負荷がかかった状態で径方向に拡張し、これにより内面23に圧接する。
【0046】
トーションスプリング500の端部501はラップスプリング550の端部に溶接される。溶接は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。
【0047】
図19は
図18の実施形態の断面図である。ベアリングアセンブリ700はベアリング701とキャリア702を有する。部分704はダストカバーを有する。ベアリング701はキャリア702に圧入される。キャリア702の一端はネジ付き突起704を有する。ネジ付き突起704はシャフト110のネジ付き受容部111に係合する。ラチェット(図示せず)のような工具がベアリングアセンブリ700をシャフト110にねじ込むために部分705に係合可能である。
【0048】
図20は
図18の詳細である。シャフト110は肩部112を有する。肩部112はシャフト110から径方向に突出する。トーションスプリング500の端部は肩部112に溶接される。溶接は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。内面111はネジ付き突起704を受容するためにネジを成形される。
【0049】
図21は斜視図である。ラップスプリング550の端部552はスプリング500の端部503に係合する。オーバートルク状態において、端部502は端部551を押圧し、これによりラップスプリングを巻締める。ラップスプリングは巻締めると、径方向内側に収縮する。これは、ラップスプリング550が面23に対する摩擦係合を徐々に緩めることになり、これによりシャフト110を解放してプーリ22に対して回転させる。これは、オーバートルク状態を緩和し、これにより本装置に対する損傷を防止する。
【0050】
図22は溶接細部の斜視図である。スプリング500の端部501は、溶接ビード504によってラップスプリング550の端部552に溶接される。溶接504は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。
【0051】
図23は溶接細部の斜視図である。スプリング500の端部502は、溶接ビード503によって肩部112に溶接される。溶接503は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。
【0052】
図24は溶接細部の斜視図である。フランジ680は溶接ビード681によってプーリ22に溶接される。溶接681は、MIG、SMAW、GMAW、TIGおよびレーザ溶接のような溶接技術において公知である方法を用いて達成されてもよい。
【0053】
図25は
図18の分解図である。外面552は面23に摩擦係合する。これは、シャフト110に対するプーリ22の回転を阻止する。
【0054】
上述した各実施形態において、1以上の前記溶接は、適切な接着システムに置き換えることができる。例えば、全ての金属同士の接着に、構造用接着剤のペーストおよびエポキシが使用可能である。これらの種類は、例えば航空および宇宙産業において公知であり、そのような製品は3M(登録商標)、パーマボンド(Permabond)、マスターボンド(Masterbond)その他から入手可能である。摩擦溶接もまた、シャフトとトーションスプリングの間の溶接接続に用いるために入手可能である。
【0055】
アイソレーティング・デカップラは、ネジ付き内面を有するシャフトと、ベアリングアセンブリにおいてシャフトに軸支されたプーリとを備え、ベアリングがベアリングキャリアとベアリングを有し、ベアリングキャリアがネジ付き内面に螺合し、ベアリングキャリアが工具に係合するための受容部を有し、シャフトに係合されたワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチとプーリの間に係合されたトーションスプリングとを備え、トーションスプリングがワンウェイクラッチに溶接された一端部とプーリに溶接された他端部とを有する。
【0056】
アイソレーティング・デカップラは、シャフトと、少なくとも1つのベアリングにおいてシャフトに軸支されたプーリと、シャフトに係合されたワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチとプーリの間に係合されたトーションスプリングとを備え、シャフトは少なくとも1つのベアリングのインナーレースとして構成され、トーションスプリングの少なくとも1つの端部はワンウェイクラッチまたはプーリのいずれかに溶接により接合される。
【0057】
本発明の形態が説明されたが、ここに記載された発明の精神と範囲から逸脱することなく、当業者が、構成と部分の関係と方法において変形を施すことは自明である。特に否定しない限り、図面に示された要素は尺度を表さない。さらに、「means for」または「step for」の語句が特定の請求項に明確に用いられていない限り、添付された特許請求の範囲の要素のいずれかが米国特許法第112条(f)の問題を引き起こすことは意図していない。本件の開示は、図面に示され、またここに記載された、代表的な実施形態または数値の大きさに限定されるものではない。