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▶ テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル)の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】無線通信のためのトリガされる測定報告
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/24 20090101AFI20240508BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240508BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240508BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20240508BHJP
【FI】
H04W36/24
H04W16/28
H04W24/10
H04W36/36
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022182200
(22)【出願日】2022-11-15
(62)【分割の表示】P 2020528332の分割
【原出願日】2018-11-23
(65)【公開番号】P2023029835
(43)【公開日】2023-03-07
【審査請求日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】62/591,519
(32)【優先日】2017-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ダ シルヴァ, イカロ エル.イェー.
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】ラーマチャンドラ, プラディーパ
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-540422(JP,A)
【文献】Ericsson,Conditional Handover,3GPP TSG RAN WG2 #97 R2-1700864,2017年01月13日
【文献】Qualcomm Incorporated,Beam reporting and refinement during handover,3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713890,2017年11月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク内の無線デバイスによって実行される方法であって、
前記無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出することと、
前記ターゲットネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定することであって、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって取得される前記測定情報を決定することと、
前記トリガイベントの検出に応答して、決定された前記測定情報を前記メッセージ内で前記ターゲットネットワークノードに送信することと、
を含み、
前記トリガイベントを検出することが、ハンドオーバ決定のための第1の測定報告を前記ソースネットワークノードに送信してから前記ターゲットネットワークノードへのアクセスをトリガするRRC構成メッセージを受信するまでの時間が、しきい値を超えていると決定することを含む、方法。
【請求項2】
前記トリガイベントが、ハンドオーバコマンドまたは条件付きハンドオーバコマンドの受信に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トリガイベントを検出することは、少なくとも1つのビーム測定値が、当該ビーム測定値を前記ソースネットワークノードに報告した後に変化したことを決定することを含み、
前記測定情報を含む前記メッセージが、前記少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを前記ターゲットネットワークノードに示し、前記メッセージが、ハンドオーバ手順を完了する前に前記ターゲットネットワークノードに送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを決定することが、
最も強いビームが変化したことを決定すること、および
前記少なくとも1つのビームに関連する電力、品質、または干渉が変化したことを決定すること、
のうちの一方または両方を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記トリガイベントが、前記ターゲットネットワークノードにランダムアクセス試行を送信し、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でランダムアクセス応答を受信しなかった後に、ランダムアクセスチャネル(RACH)フォールバック手順を実行する旨を決定することに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測定情報を含む前記メッセージが、前記ターゲットネットワークノードからランダムアクセス応答を受信した後に送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線デバイスであって、
命令を記憶するように構成されたメモリ、および
前記命令を実行するように構成された処理回路
を備え、前記処理回路が、
前記無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出することと、
前記ターゲットネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定することであって、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって取得される前記測定情報を決定することと、
前記トリガイベントの検出に応答して、決定された前記測定情報を前記メッセージ内で前記ターゲットネットワークノードに送信することと、
を行うように構成されており、
前記トリガイベントを検出するように前記処理回路が構成されていることが、ハンドオーバ決定のための第1の測定報告を前記ソースネットワークノードに送信してから前記ターゲットネットワークノードへのアクセスをトリガするRRC構成メッセージを受信するまでの時間が、しきい値を超えていると決定するように前記処理回路が構成されていることを含む、無線デバイス。
【請求項8】
前記トリガイベントが、ハンドオーバコマンドまたは条件付きハンドオーバコマンドの受信に対応する、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項9】
前記トリガイベントを検出するように前記処理回路が構成されていることが、少なくとも1つのビーム測定値が、当該ビーム測定値を前記ソースネットワークノードに報告した後に変化したことを決定するように前記処理回路が構成されていることを含み、
前記測定情報を含む前記メッセージが、前記少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを前記ターゲットネットワークノードに示し、前記メッセージが、ハンドオーバ手順を完了する前に前記ターゲットネットワークノードに送信される、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項10】
前記少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを決定するように前記処理回路が構成されていることが、
最も強いビームが変化したことを決定すること、および
前記少なくとも1つのビームに関連する電力、品質、または干渉が変化したことを決定すること、
のうちの一方または両方を行うように前記処理回路が構成されていることを含む、請求項9に記載の無線デバイス。
【請求項11】
前記トリガイベントが、前記ターゲットネットワークノードにランダムアクセス試行を送信し、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でランダムアクセス応答を受信しなかった後に、ランダムアクセスチャネル(RACH)フォールバック手順を実行する旨を決定することに対応する、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項12】
前記測定情報を含む前記メッセージが、前記ターゲットネットワークノードからランダムアクセス応答を受信した後に送信される、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記測定情報が、前記ターゲットネットワークノードとのランダムアクセス手順のMsg3に、またはハンドオーバ完了メッセージに含まれる、請求項12に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記測定情報を含む前記メッセージが、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、前記セット内の前記ダウンリンクビームの少なくとも1つが、最良のビームではない、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項15】
前記測定情報を含む前記メッセージが、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックに関連する測定情報、チャネル状態情報推定用参照信号(CSI-RS)リソースに関連する測定情報、またはその両方を含む、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項16】
前記測定情報を決定するように前記処理回路が構成されていることが、どのタイプのイベントをトリガイベントとして構成するかを決定するように前記処理回路が構成されていることを含む、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項17】
前記測定情報を送信するためにどのメッセージを使用するかを決定するようにさらに構成されている、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項18】
前記測定情報を決定するように前記処理回路が構成されていることが、どの測定値を前記メッセージに含めるかを決定するように前記処理回路が構成されていることを含む、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項19】
前記測定情報を決定するように前記処理回路が構成されていることが、どの測定値を、アクセス時に前記ターゲットネットワークノードへの前記メッセージに含めるかを決定するように前記処理回路が構成されていることを含む、請求項7に記載の無線デバイス。
【請求項20】
アクセス時に前記ターゲットネットワークノードへの前記測定情報を含む前記メッセージに含めるための測定を実行するようにさらに構成されている、請求項7に記載の無線デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のいくつかの実施形態は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、無線通信を構成するための測定値を報告することに関する。
【背景技術】
【0002】
NRにおける測定報告とハンドオーバ/SCG変更、SCG追加
ロングタームエボリューション(LTE)と同様に、新無線(New Radio:NR)では、RRC_CONNECTEDユーザ機器(UE)は、セルを変更する必要がある場合、ハンドオーバを実行する。ハンドオーバ、セカンダリセルグループ(SCG)の変更、およびSCGの追加をサポートするために、UEが接続されているソースネットワークノードは、隣接セルに関して測定を実行するようにUEを構成することができる。NRでは、ネットワークは、同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロック(SSB)またはチャネル状態情報推定用参照信号(CSI-RS)(UE固有の参照信号として構成されている。すなわち、ネットワークは、異なるUEに対して異なるセットのCSI-RSリソースを構成することができる)に基づいて測定を実行するようにUEを構成することができる。
【0003】
種々の参照信号(RS)タイプがNRで標準化された理由の一つは、ネットワークが、そのうちの一つを広いビームで送信でき(典型的にはSSB)、他は、狭いビームで送信され得る(典型的にはCSI‐RSリソース)ことである。一般に、以下のトレードオフが存在する。
- 狭いビームは、カバレッジを改善するが、レイテンシおよびオーバーヘッドを増加させる。
- 広いビームは、より低いカバレッジを提供するが、レイテンシおよびオーバーヘッドを改善する。
【0004】
NR無線リソース制御(RRC)仕様38.331によれば、ネットワークは、SS/PBCHブロックに基づいて以下の測定情報を報告するようにUEを構成することができる。
- SS/PBCHブロックごとの測定結果(例えば、SSBインデックスごとのビームレベル参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、ならびに信号対干渉および雑音比(SINR))。
- SS/PBCHブロックに基づくセルごとの測定結果。
- SS/PBCHブロックインデックス。
【0005】
ネットワークは、CSI-RSリソースに基づいて以下の測定情報を報告するようにUEを構成することができる。
- CSI-RSリソースごとの測定結果(例えば、L3モビリティのために構成されたCSI-RSリソースごとのビームレベルRSRP、RSRQ、SINR)。
- CSI-RSリソースに基づくセルごとの測定結果。
- CSI-RSリソース測定識別子(すなわち、測定結果は含まれない)。
【0006】
ターゲットセル(またはSCG追加の場合はSCG PCell)でのビーム測定値の使用
SSBおよびCSI-RSリソースごとの測定結果は、基本的に、所与のセルに関連付けられたビームごとの測定値である。そして、インデックスが報告されると言われる場合、UEは、どのインデックスを選択するかを決定するために測定を実行するが、測定結果は報告されない。NRでは、これらは、38.300の測定モデルに記載されているように、L3フィルタリングされることが規定されている。サービングセルおよび隣接セルの両方のビーム測定値が報告されるように、構成することができる。これらのビーム測定情報には、少なくとも以下の目的を挙げることができる。
【0007】
1. ターゲットセル(またはSCG追加の場合はSCG PCell)が競合なしランダムアクセスチャネル(RACH)リソースを構成することを可能にする。
【0008】
NRでは、ハンドオーバおよびSCGの変更/追加時における競合ベースおよび競合なしの両方のランダムアクセスが、サポートされる。マルチビーム動作では、ネットワークは、選択されたDLビームに応じて、ダウンリンク(DL)ビームと使用されるRACHリソース間のマッピングを使用してUEを構成することができ、これは、例えば、ハンドオーバまたはSCGの変更/追加をトリガするRRC再構成で提供される。所与の入って来るUEのためのどのビームのために関連する競合なしリソースを提供すべきかを知るために、ターゲットは、RACH容量の浪費となり得る、全ての利用可能なDLビームのための競合なしリソースを構成する必要がないように、入って来る各UEについてビーム測定情報を知ることにおいて利益を得る。所与のセルの最良のビームは、UEが報告を送信し、ソースがハンドオーバを決定し、ターゲットが競合なしRACHリソースを準備した時点から、変化する可能性があり、最良のビームが変化し、または以前の最良のビームがもはや適切でない場合に、ターゲットが複数の競合なしリソースを準備する可能性を少なくとも有するように、ネットワークは、セルごとに複数のビームを報告するようにUEを構成することができることに留意されたい。ネットワークはまた、ターゲットセルにアクセスする際のビーム選択のための1つまたは複数の適合性しきい値を、UEに提供する。専用RACHと共通RACHとの間のフォールバック機構も定義される。ネットワークが、ビームのサブセットのための競合なしリソースをUEに提供しており、UEが、ビーム選択を実行し、すなわち、これらのビームのうちの1つを選択して、RACHプリアンブルを送信し、RAR時間ウィンドウ内にランダムアクセス応答(RAR)を受信しない場合、手順失敗タイマが実行されている限り、UEは、場合によっては競合なしリソースに関連付けられた、別のビームを選択することを許可される。競合なしアクセスのための専用RACHリソースは、SSBまたはCSI-RSリソースにマッピングされることができる。競合ベースアクセスのための共通RACHは、少なくともリリース15においては、SSBのためにしか提供されることができない。
【0009】
2. ターゲットセルが、入って来るUEに対してビーム管理リソースを構成すること、すなわち、ターゲットセル(またはSCG追加の場合にはSCG PCell)におけるどのCSI-RSリソースまたはSSBが、L1を介してUEによって監視され、報告されるべきかを決定することを、可能にする。それはまた、無線リンク監視(RLM)ビーム、すなわち、監視されるべき参照信号リソース、の構成を可能にするために使用されてもよい。
【0010】
ビーム管理は、LTEにおいて同じ程度では存在しないNRにおける重要な特徴である。これは、UEがL1を介して(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)/物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)/物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)シグナリングを介して)、または媒体アクセス制御(MAC)シグナリングを介して(例えば、MAC制御要素(CE)を介して)1つのビームから別のビームに移動する、セル内モビリティからなる。セル間モビリティと同様に、ネットワークは、ビームフォーミングされた参照信号に関して測定を実行し、それらを報告するように、UEを構成することもできる。しかしながら、上述したものとは異なり、これらは、L1測定値、またはチャネル品質インジケータ(CQI)もしくはチャネル状態情報(CSI)などの、測定値から導出された情報であり、すなわち、L3フィルタリングされた測定値は存在しない。また、これらの報告は、どのDLビームがデータ/制御チャネルを送信するかをネットワークが定義するのに役立つと考えられるので、それらは通常、狭いビームで送信される。そして、全ての可能な候補を測定し報告するためには、UEに負担がかかり得る。したがって、NRにおけるビーム管理手順は、UEが、セルをカバーする全ての狭いビームのサブセットであり得る、最も関連するビームのみを監視していること、または何かを送信しているビームのみを監視していることさえ確実にする。さらに、無線リンク監視(RLM)は、監視されるべきビーム(すなわち、SSBまたはCSI-RSリソース)のサブセットの構成を必要とするので、ネットワークは、入って来るUEのために、どのビームをその目的のために構成すべきかを知る必要がある。
【0011】
3. ソースノードが、最適化されたハンドオーバ決定を行うこと、すなわち、ハンドオーバ/SCG失敗率、早過ぎるハンドオーバ、およびピンポンハンドオーバの低減を可能にする。
【0012】
測定報告が複数のセルについて送信され、各セルについてビーム情報が送信されると、ソースネットワークノードは、強い測定量値を有するより多くのビームを測定報告が示すターゲットセルを優先させることができる。言い換えれば、最良のビーム測定値に基づき、より高いセル品質を有する潜在的なターゲットが存在し得るが、わずかに低い品質を有するが、まずまずの品質のより多くの検出されたビームを有する別のセルが存在する可能性があり、これは、より安定であり、より低い失敗の可能性を有し得る。1/および2/とは異なり、ここで、ビーム測定情報は、ハンドオーバまたはSCG追加/変更の決定を行うためにソースノードで使用されることに留意されたい。
【0013】
NRにおけるビーム管理
ビーム管理のために、ネットワークは、RSRP、CQI、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、競合解決識別子(CRI)等の、1つまたは複数のビームセット(実際には、1つまたは複数の、CSI-RSリソースまたは場合によってはSSBのセットであり得る)に関する様々な種類のL1測定を実行するようにUEを構成することができる。この構成は、無線リソース管理(RRM)の構成とは異なっており、サービングセル構成で与えられる。これは、UEが考慮すべき参照信号を与える参照信号構成、どのような種類の報告(L1-RSRP、CSI)かを記述する報告構成、および参照信号構成と報告構成との間のつながりを含む。
【0014】
理想的には、ネットワークは、全ての方向に送信されるビームを、UEによって監視されるように構成し、UEは、ネットワークが全ての可能な方向におけるUE知覚についての完全な情報を有することができるように、それらのうちの最も強いビームまたは全てのビームを報告することができるであろう。しかし、特に、ビーム数が著しく増加し得る、より高い周波数では、それは実現不可能である。したがって、セル内の全てのビームのサブセットのみが、UEによって測定され、報告されることができる。図1は、ビーム管理のために監視され報告されるようにビームのサブセットを構成する例を示す。
【0015】
NRにおけるRLMのビーム構成可能性
LTEと比較した、NR無線リンク監視(RLM)機能における主な違いの1つは、UEの動作がネットワークによって構成されるパラメータに依存しないように、LTEにおけるRLM機能が仕様書に記載されていることである。一方、NRでは、広範囲の周波数および想定される展開およびサービスの多様性のために、RLMは、かなり構成可能な手順である。NRでは、ネットワークは、i)異なるRSタイプ(SS/PBCHブロックおよびCSI-RS)、ii)監視されるべき正確なリソース、および同期/非同期(IS/OOS)表示を生成するための正確な数、ならびにiii)測定されたSINR値がそれらにマッピングされて、上位レイヤに示されるべきIS/OOSイベントを生成することができるようなブロック誤り率(BLER)しきい値、に基づいて、RLMを実行するようにUEを構成することができる。
【0016】
NRのRLMは、ネットワークによって構成された最大8個の(予備の)RLM RSリソースに基づいて実行される。
1. 1つのRLM-RSリソースは、1つのSS/PBCHブロックまたは1つのCSI-RSリソース/ポートのいずれかであり得る。
2. RLM-RSリソースは、少なくともCSI-RSベースのRLMの場合には、UE固有に構成される。
【0017】
UEが、1つまたは複数のRLM-RSリソースでRLMを実行するように構成されているとき、
1. 全ての構成されたX個のRLM-RSリソースのうちの少なくともY=1のRLM-RSリソースに基づく仮想PDCCH BLERに対応する推定リンク品質が、Q_inしきい値を上回る場合、周期的IS(同期)が示される。
2. 全ての構成されたX個のRLM-RSリソースに基づく仮想PDCCH BLERに対応する推定リンク品質が、Q_outしきい値を下回る場合、周期的OOSが示される。
【0018】
例えば、NRで使用されるような、ビーム測定値を報告することには、現在、いくつかの課題が存在する。例えば、ハンドオーバ/SCG追加/SCG変更および再確立時に、ターゲットセルが、以下に対して、ビームのどのサブセットでUEを構成すべきかを知る方法に関して、いくつかの課題が存在する。
1. ビーム管理監視(すなわち、CSI、CQI、RSRPのようなL1監視)および報告、ならびに
2. 監視のためのRLMビーム。
【0019】
本明細書で説明するシステムおよび方法は、特定の例示的な実施形態を参照して以下で説明するように、これらの技術的課題に対処することができる。
【0020】
ハンドオーバ実行時に、UEがメッセージ3でビーム報告を送信することも、知られている。図3は、競合ベースランダムアクセス(CBRA)で使用され得る例を示す。図3で、UEは、ハンドオーバコマンドで搬送されたNR-SSに関連付けられた共通RACHリソース構成から、msg1を送信するための「適切な」ビームを選択する。次に、gNBが、Msg2(RAR)を送信し、UEは、NR-SSに基づいてビーム測定(構成が、NR-SSで搬送される)を行うことができる。次に、UEは、後続のデータ送信のためのより良好なTXビームをgNBに示すブロックインデックスを伴うMsg3を送信する。gNBは、ビーム報告を受信した後、Msg4から、リファインされたgNB-UEビームペアを使用することができる。
【0021】
上述の方法にはいくつかの制限がある。例えば、提案された方法は、ビームのセットではなく、単一の「より良好なTXビーム」のみを送信する。さらに、提案された方法は、これらの測定値および報告がいつ送信され得るかについての決定またはトリガを記載しておらず、すなわち、これは、完全に未定義であるか、またはこれらがUEによって常に報告されることが想定されているかのいずれかであり、これは、これらが常に必要とされるわけではないので、無駄であり得る。実際、提案した方法は、本明細書に記載されている、ビーム管理およびRM構成最適化の問題、例えば、複数のビームの品質を知ることにも対処できない。最後に、提案された方法は、ハンドオーバの一部としてその使用を説明するだけであり、したがって、同じRLMおよびビーム管理構成が発生する他の手順には対処していない。
【発明の概要】
【0022】
一実施形態によれば、アップリンクデータを送信するための方法が、無線デバイスによって実行される。この方法は、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出することを含む。この方法は、ターゲットネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定することを、さらに含む。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。トリガイベントの検出に応答して、この方法は、メッセージ内の決定された測定情報をターゲットネットワークノードに送信することを、さらに含む。
【0023】
別の実施形態によれば、無線デバイスは、メモリおよび処理回路を備える。メモリは、命令を記憶するように構成される。処理回路は、命令を実行するように構成される。処理回路は、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出するように、構成される。処理回路は、ターゲットネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定するように、構成される。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。トリガイベントの検出に応答して、処理回路は、メッセージ内の決定された測定情報をターゲットネットワークノードに送信するように、構成される。
【0024】
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ターゲットネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定するためのプログラムコードを、さらに含む。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。コンピュータ可読プログラムコードは、トリガイベントの検出に応答して、メッセージ内の決定された測定情報をターゲットネットワークノードに送信するためのプログラムコードを、さらに含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、1つ以上のさらなる特徴を含むことができる。
【0026】
特定の実施形態では、トリガイベントは、ハンドオーバコマンドの受信に対応する。
【0027】
特定の実施形態では、トリガイベントは、条件付きハンドオーバコマンドの受信に対応する。
【0028】
特定の実施形態において、トリガイベントを検出することは、少なくとも1つのビーム測定値が、ビーム測定値をソースネットワークノードに報告した後に、変化したことを決定することを含む。測定情報を含むメッセージは、少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを、ターゲットネットワークノードに示す。メッセージは、ハンドオーバ手順を完了する前に、ターゲットネットワークノードに送信される。
【0029】
特定の実施形態では、少なくとも1つのビーム測定値が変化したことを決定することは、最も強いビームが変化したことを決定することと、少なくとも1つのビームに関連する電力、品質、または干渉が変化したことを決定することとのうちの1つ以上を含む。
【0030】
特定の実施形態では、トリガイベントは、ターゲットノードにランダムアクセス試行を送信し、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でランダムアクセス応答を受信しなかった後に、RACHフォールバック手順を実行することを決定することに対応する。
【0031】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、ターゲットノードからランダムアクセス応答を受信した後に送信される。
【0032】
特定の実施形態では、測定情報は、ターゲットノードとのランダムアクセス手順のMsg3またはハンドオーバ完了メッセージに含まれる。
【0033】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つは、最良のビームではない。
【0034】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、SS/PBCHブロックに関連する測定情報、CSI-RSリソースに関連する測定情報、またはその両方を含む。
【0035】
特定の実施形態では、測定情報を決定することは、どのタイプのイベントをトリガイベントとして構成するかを決定することを含む。
【0036】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、測定情報を送信するためにどのメッセージを使用するかを決定することを、さらに含む。
【0037】
特定の実施形態では、測定情報を決定することは、どの測定値をメッセージに含めるかを決定することを含む。
【0038】
特定の実施形態では、測定情報を決定することは、アクセス時にターゲットネットワークノードへのメッセージにどの測定値が含まれるべきかを、決定することを含む。
【0039】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、アクセス時にターゲットネットワークノードへの測定情報を含むメッセージに含まれるべき測定を、実行することを、さらに含む。
【0040】
一実施形態によれば、方法が、ネットワーク内の無線デバイスによって実行される。この方法は、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ネットワークノードへの接続再確立またはビームリカバリのための手順に関するトリガイベントを検出することを含む。この方法は、ネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定することを、さらに含む。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。トリガイベントの検出に応答して、この方法は、メッセージ内の決定された測定情報をネットワークノードに送信することを、さらに含む。
【0041】
別の実施形態によれば、無線デバイスは、メモリおよび処理回路を備える。メモリは、命令を記憶するように構成される。処理回路は、命令を実行するように構成される。処理回路は、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ネットワークノードへの接続再確立またはビームリカバリのための手順に関するトリガイベントを検出するように、構成される。処理回路は、ネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定するように、さらに構成される。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。トリガイベントの検出に応答して、処理回路は、メッセージ内の決定された測定情報をネットワークノードに送信するように、構成される。
【0042】
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ネットワークノードへの接続再確立またはビームリカバリのための手順に関するトリガイベントを検出するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ネットワークノードに送信するメッセージに含める測定情報を決定するためのプログラムコードを、さらに含む。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに従って1つ以上のビームを測定することによって、取得される。コンピュータ可読プログラムコードは、トリガイベントの検出に応答して、メッセージ内の決定された測定情報をネットワークノードに送信するためのプログラムコードを、さらに含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、1つ以上のさらなる特徴を含むことができる。
【0044】
特定の実施形態では、トリガイベントは、ソースネットワークノードに向かうビーム失敗の検出に対応する。
【0045】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つは、最良のビームではない。
【0046】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、SS/PBCHブロックに関連する測定情報、CSI-RSリソースに関連する測定情報、またはその両方を提供する。
【0047】
特定の実施形態では、測定情報を決定することは、どのタイプのイベントをトリガイベントとして構成するかを決定することを含む。
【0048】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、測定情報を送信するためにどのメッセージを使用するかを決定することを、さらに含む。
【0049】
特定の実施形態では、測定情報を決定することは、測定情報を含むメッセージにおいてどの測定値を報告するかを決定することを含む。
【0050】
特定の実施形態では、方法/無線デバイス/コンピュータプログラムコードは、ネットワークノードへの測定情報を含むメッセージに含まれるべき測定を実行することを、さらに含む。
【0051】
一実施形態によれば、方法が、ターゲットネットワークノードによって実行される。この方法は、ターゲットネットワークノードを含み、この方法は、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ手順中にソースネットワークノードから取得されたビーム情報を使用することを含む。この方法は、ソースネットワークノードからのハンドオーバ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することを、さらに含む。この方法は、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新することを、さらに含む。この方法は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信することを、さらに含む。
【0052】
別の実施形態によれば、ターゲットネットワークノードは、メモリおよび処理回路を備える。メモリは、命令を記憶するように構成され、処理回路は、命令を実行するように構成される。処理回路は、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ手順中にソースネットワークノードから取得されたビーム情報を使用するように構成される。処理回路は、ソースネットワークノードからのハンドオーバ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信するように、さらに構成される。処理回路は、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新するように、さらに構成される。処理回路は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信するように、さらに構成される。
【0053】
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ手順中にソースネットワークノードから取得されたビーム情報を使用するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、ソースネットワークノードからのハンドオーバ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信するためのプログラムコードを、さらに含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新するためのプログラムコードを、さらに含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信するためのプログラムコードを、さらに含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、方法/ターゲットネットワークノード/コンピュータプログラムコードは、1つ以上のさらなる特徴を含むことができる。
【0055】
特定の実施形態では、ターゲットネットワークノードは、ターゲットネットワークノードが無線デバイスにビーム測定構成要求を送信する前に、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信する。
【0056】
特定の実施形態では、測定情報は、無線デバイスとのランダムアクセス手順のMsg3において、またはハンドオーバ完了メッセージにおいて受信される。
【0057】
特定の実施形態では、測定情報を含むメッセージは、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つは、最良のビームではない。
【0058】
一実施形態によれば、方法が、ネットワークノードによって実行される。この方法は、接続再確立またはビームリカバリ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することを含む。この方法は、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新することを、さらに含む。この方法は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信することを、さらに含む。
【0059】
別の実施形態によれば、ネットワークノードは、メモリおよび処理回路を備える。メモリは、命令を記憶するように構成される。処理回路は、命令を実行するように構成される。処理回路は、接続再確立またはビームリカバリ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信するように、構成される。処理回路は、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新するように、さらに構成される。処理回路は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信するように、さらに構成される。
【0060】
さらに別の実施形態によれば、コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読プログラムコードは、接続再確立またはビームリカバリ手順中に無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信するためのプログラムコードを含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連するリソースを更新するためのプログラムコードを、さらに含む。コンピュータ可読プログラムコードは、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの少なくとも1つに関連する更新されたリソースを使用して無線デバイスと通信するためのプログラムコードを、さらに含む。
【0061】
本開示のいくつかの実施形態は、1つ以上の技術的利点を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態は、ハンドオーバ関連トリガに基づいて測定情報がターゲットネットワークノードに送信されることを可能にする。このようにして、無線デバイスは、ハンドオーバソースノードから受信された測定情報とは異なることがある最新の測定情報を、ターゲットネットワークノードに提供することができる。別の例として、トリガイベントは、接続の再確立またはビームリカバリ動作であってもよい。したがって、無線デバイスは、ネットワークノードが測定する異なるビームを決定し、ビーム測定値を取得するように無線デバイスを再構成することを必要とせずに、ビーム測定値を送信することができる。さらに別の例として、いくつかの実施形態は、トリガ検出プロセスの一部としてビーム測定値が変化したかどうかの決定を提供する。このようにして、無線デバイスは、例えば、ハンドオーバ手順中に、または再確立もしくはビームリカバリが開始された後に、最良のビームが変化した場合、または測定されたパラメータが変化した場合、ビーム測定値をいつ送信するかを選択的に選択することができる。
【0062】
いくつかの実施形態は、上記の利点のいずれも有さないか、いくつか、または全てを有することができる。他の利点は、当業者には容易に明らかであろう。
【0063】
開示された実施形態、ならびにそれらの特徴および利点をより完全に理解するために、添付の図面と併せて以下の説明を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】いくつかの実施形態による、ビーム管理のために監視され報告されるビームのサブセットの構成の例を示す。
図2】いくつかの実施形態による、ハンドオーバ準備の受信とハンドオーバ実行との間の期間におけるターゲットセルの最良のビームの変化を示す例示的なシグナリング図を示す。
図3】いくつかの実施形態による、競合ベースランダムアクセス手順中のビームリファインメント手順を示す例示的なシグナリング図を示す。
図4】いくつかの実施形態による、測定値の報告をトリガするハンドオーバコマンドを示す例示的なシグナリング図を示す。
図5】いくつかの実施形態による、測定値の報告をトリガする条件付きハンドオーバコマンドを示す例示的なシグナリング図を示す。
図6】いくつかの実施形態による、測定値の報告をトリガするフォールバック手順を示す例示的なシグナリング図を示す。
図7】いくつかの実施形態による、ビーム失敗の検出に応答して測定値を報告するトリガを示す例示的なシグナリング図を示す。
図8】いくつかの実施形態による、ビーム測定値の変化の検出に応答して測定値を報告するトリガを示す例示的なシグナリング図を示す。
図9】いくつかの実施形態による例示的な無線ネットワークを示す。
図10】いくつかの実施形態による例示的なユーザ機器を示す。
図11】いくつかの実施形態による例示的な仮想化環境を示す。
図12】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された例示的な電気通信ネットワークを示す。
図13】いくつかの実施形態による、基地局を経由して部分無線接続でユーザ機器と通信する例示的なホストコンピュータを示す。
図14】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実施される例示的な方法を示すフローチャートである。
図15】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実施される第2の例示的な方法を示すフローチャートである。
図16】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実施される第3の方法を示すフローチャートである。
図17】いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実施される第4の方法を示すフローチャートである。
図18】いくつかの実施形態による、無線デバイスによって実行される例示的な方法を示す。
図19】いくつかの実施形態による、無線ネットワークにおける第1の例示的な装置の概略ブロック図を示す。
図20】いくつかの実施形態による、無線デバイスによって実行される第2の例示的な方法を示す。
図21】いくつかの実施形態による、無線デバイスによって実行される第3の例示的な方法を示す。
図22】いくつかの実施形態による、ネットワークノードによって実行される例示的な方法を示す。
図23】いくつかの実施形態による、ネットワークノードによって実行される第2の例示的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0065】
一般に、本明細書で使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられ、かつ/またはそれが使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの要素、装置、構成要素、手段、ステップなどへの言及は全て、特に明記しない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスへの言及として開放的に解釈されるべきである。本明細書に開示される任意の方法のステップは、ステップが別のステップの後または前として明示的に記載されている、かつ/またはステップが別のステップの後または前でなければならないことが暗に示されている場合を除いて、開示される正確な順序で実行される必要はない。本明細書に開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切な場合には、任意の他の実施形態に適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、任意の他の実施形態に適用されてよく、その逆も同様である。記載されている実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになるであろう。
【0066】
ベースラインソリューション:RACHからのビーム選択
どのビームを構成するかを決定するための潜在的なベースラインソリューションは、UEによって選択されるべきターゲットセルに関連付けられたDLビームが、UEが送信するプリアンブルと、UEがULにおいて使用すべきRACHリソースとに関連付けられる、NRにおいて定義されるマルチビームランダムアクセス手順と統合され得る。言い換えれば、特定のRACHリソース内に選択されたプリアンブルを検出することによって、ネットワークは、UEがセルにアクセスするために選択したDLビームを知り、RARをどのように送信するかを知る。一方、現在のNR仕様によれば、DLビームが適切であれば(例えば、ハンドオーバコマンド/SCG変更/SCG追加構成メッセージで提供される構成可能なしきい値を上回れば)十分であり、このことは、ネットワークが、これが最良のビームの中にあることを確信することができないことを意味する。したがって、RARが送信され、ハンドオーバが完了した後、ターゲットノードは、入って来るUEのためのビーム品質についての入手可能な最新の情報であるので、そのビームに基づくビーム管理リソースでUEを再構成する必要があり得る。したがって、これらの問題に対処するために、追加の検討を実施することができる。
【0067】
RACHからのビーム選択およびハンドオーバ準備で提供されるビーム測定情報
いくつかの実施形態では、ソースノードは、何らかの測定トリガイベントに基づいて、隣接セルに関連するビーム測定情報を報告するように、UEを構成することができる。ターゲットが、例えば競合なしアクセスのための、専用RACHリソースを提供するDLビームを選択できるように、ソースノードは、ハンドオーバ準備中に、これらの測定値をターゲットセルに送信できることが、LTEにおけるように、NRにおいて合意されている。その情報を使用する別の方法は、(例えば、ビーム管理手順のための)L1監視および報告のためにターゲットセル内でDLビームを構成すること、ならびにRLMのためにターゲット内でDLビームを構成することである。ソースからターゲットへの情報は、HandoverPreparationInformationメッセージで(または、任意の他の適切なメッセージもしくは送信によって)送信されることができる。
【0068】
したがって、UEがターゲットノードにアクセスするとき、ターゲットノードは、ソースノードが、CandidateCellInfoList内で、RRM config.の一部として、HandoverPreparationInformaitonを介してターゲットノードに送信したかもしれないので、すでにRSRP/RSRQ/SINR測定値を持っているかもしれない。そして、LTEにおけるように、これらのセルの品質は、UEが(ターゲットノードに送信される)最新の測定報告をソースノードに送信した時点から、ハンドオーバ実行が実行される時点まで、劇的には変化しないかもしれない。
【0069】
RAN2#99ベルリンで合意されているように、ソースノードは、RRM configの一部として、HandoverPreparationInformationでセル測定値とビーム測定値の両方を送信できることが、合意されている:
2.2 LTEにおけるように、ソースgNBからターゲットgNBに送信されるHandoverPreparationInformationは、AS構成、RRM構成、およびASコンテキスト(ハンドオーバ失敗を処理するために必要な情報を含む)を含むことができる。各IEの内容の詳細は、さらなる検討を要す。
4.2: LTEにおけるように、CAの場合をサポートするために、RRM構成は、測定情報が入手可能である各周波数上の最良のセルのリストを含むことができる。
5 ビーム測定情報(すなわち、ビームインデックスおよび任意選択で測定結果)が、UEによって報告されるようにソースgノードBによって構成されている場合、入手可能なビーム測定情報は、HandoverPreparationInformationメッセージのRRM構成の一部とすることができる。その情報は、HandoverPreparationInformationメッセージの必須部分ではない。
6 RRM構成は、報告されたセル(または上記のさらなる検討の結果に応じたセル)のためのSSブロックおよびCSI-RSの両方に関連するビーム測定情報(レイヤ3モビリティのための)を、両方のタイプの測定値が入手可能である場合、含むことができる。
...
【0070】
見解1 - NRでは、LTEと同様に、ソースは、ハンドオーバ準備情報におけるRRM-configの一部として、ターゲットにビームおよびセルの測定情報を提供することができる。
【0071】
セル測定の主な目的は、ターゲットがデュアルコネクティビティ(DC)および/またはキャリアアグリゲーション(CA)を設定することを可能にすることであり、一方、ビーム測定は、ビームごとに競合なしリソースを割り当てるために、または(例えば、より安定したビームを有するセルを優先させることによって)ハンドオーバ決定を最適化するために、ターゲットにおいて使用されることができる。さらに、これらのビーム測定値は、UEに提供されるビーム管理構成の入力としてターゲットによって使用されることもでき、例えば、ハンドオーバ後のL1ビーム報告の量を制限するために、限られた量のCSI-RSリソースが構成され、SS/PBCKブロックのサブセットと擬似コロケーション(QCL)される。
【0072】
しかしながら、以前に実行されたセル測定値は、ハンドオーバ準備からハンドオーバ実行まで安定していると考えられるが、ビーム測定値は、そうではないかもしれない、すなわち、ハンドオーバをトリガすることができる最初の測定報告をUEが送信する瞬間の最良のビームは、UEがハンドオーバコマンドを最終的に受信する瞬間の最良のビームとは異なることがあることが確認されている。そして、その理由のために、ハンドオーバ時のビーム選択が、関連する競合なしリソースを有さないビームに至ったときに、UEが共通リソースを使用することができるRACHフォールバック機構が、合意されている。
【0073】
見解2 - NRでは、ターゲットセルの最良のビームは、ターゲットがHO準備を受信した時点からUEがHO実行を実行する時点までに変化し得る。したがって、RAN2では、RACHフォールバック機構が合意された。
【0074】
図2は、ターゲットセルの最良のビームが、ターゲットがHO準備を受信した時点からUEがHO実行を実行する時点までに変化することができる例を示す。
【0075】
そのRACHフォールバックが使用されるとき、UEは、おそらく、更新されたビーム測定値を有しており、場合によっては以前の測定値に基づいて、ハンドオーバコマンドにおいて提供されるビーム管理構成およびRLM構成は、最も最適化された構成ではない場合があり得る。
【0076】
したがって、結果として、RLMおよびビーム管理構成がRRC構成(例えば、ハンドオーバコマンド、SCG追加/変更コマンド)において提供されているにもかかわらず、ターゲットセルにアクセスし、初期ビーム測定L1報告およびRLMを開始する際に、ネットワークは、監視されるべきビームを最適化するために、UEにさらに別のRRC再構成を送信することがある。さらに悪い結果は、ビーム失敗およびビームリカバリ手順の発生であり得、これは、監視されるべきRLMリソースが適切に構成されていない場合、例えば、UEが、実際には適切な品質を提供していないビームに基づいて失敗を監視およびトリガするように構成されている場合に、トリガされ得る。
【0077】
本明細書で開示される問題のうちの1つ以上に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。例えば、いくつかの実施形態は、ハンドオーバ、接続再確立、SCG変更/SCG追加時の、ターゲットセルでの測定報告の送信のトリガのための、(UEなどの)無線デバイスにおける方法を提供する。(1)ターゲットへのビーム/セル報告をトリガするための、すなわち、無線デバイスがこれらの報告をいつ送信すべきかを示すための様々な方法を提供する、(2)これらの測定値がターゲットへのどのメッセージで報告されるかを記述する、(3)どの正確な測定値が報告されるかを記述する、(4)アクセス時にターゲットへの測定報告にどの測定値が含まれるべきかを、どのように無線デバイスが決定するかを記述する、(5)アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきこれらの測定をどのように無線デバイスが実行するかを記述する、様々な実施形態が、本明細書で、さらに説明される。実施形態1~5は、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0078】
いくつかの実施形態は、以下の技術的利点のうちの1つ以上を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態は、ターゲットセルがRLMリソースおよびビーム管理パラメータを再構成するのを助けるために、UEにおいて入手可能な測定値を使用する。そうすることによって、UEは、ターゲットセルにアクセスすることができ、最適化された構成を使用するまで構成および報告の追加の繰り返しを行なうことを回避することができる。少なくとも、手順失敗タイマ(ハンドオーバ失敗の場合には、LTEにおけるt307のような)が実行されているまで、および、HOコマンドまたはSCG追加もしくはSCG変更のような、ターゲットセルにアクセスすることを示すRRC再構成が受信されるまで、UEは、これらの測定をいずれにしても実行するので、余分な努力は必要とされない。ビームが少ない設定では、このような特徴は必要とされず、オフにされてもよい。対照的に、本明細書で開示される方法およびシステムから利益を得ることができるシステムの例は、複数のビームを有するシステム、ならびにビーム管理がそれ自体のTRPエンティティによって構成および管理され得る複数の送受信ポイント(TRP)を有するシステムを含む。
【0079】
ここで、本明細書で企図される実施形態のいくつかを、添付の図面を参照して、より十分に説明する。しかしながら、他の実施形態が、本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0080】
いくつかの実施形態では、非限定的な用語「UE」が使用される。本明細書におけるUEは、無線信号を介してネットワークノードまたは別のUEと通信することができる任意のタイプの無線デバイスであり得る。UEはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、端末間通信(D2D)UE、マシンタイプUE、またはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なUE、ターゲットデバイス、UEを装備したセンサ、iPAD、タブレット、移動端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内設備(CPE)などであってもよい。
【0081】
さらに、いくつかの実施形態では、一般的な用語「ネットワークノード」が使用される。これは、基地局、無線基地局、BTS(基地局)、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、gNB、en-gNB、nr-eNB、NR BS、発展型ノードB(eNB)、ノードB、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、中継ノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、マルチスタンダードBS(別名MSR BS)、コアネットワークノード(例えば、MME、SONノード、調整ノード、測位ノード(例えば、ロケーションサーバ、SMLC、E-SMLCなど)、MDTノードなど)、または外部ノード(例えば、第3者ノード、現在のネットワークの外部のノード)などの、無線ネットワークノードを含むことができる、任意の種類のネットワークノードであってよい。また、ネットワークノードは、試験機器を備えていてもよい。いくつかの実施形態は、「ソースノード」または「ターゲットノード」を参照することによって記述することができる。いくつかの実施形態では、ソースノードとターゲットノードは、同じノードである。いくつかの実施形態では、ソースノードとターゲットノードは、異なるノードである。
【0082】
本明細書で使用される用語「無線ノード」は、UEまたは無線ネットワークノードを示すために使用されることがある。
【0083】
本明細書で説明される実施形態は、UEのシングルキャリアおよびマルチキャリア動作に適用可能である。マルチキャリア動作の例は、キャリアアグリゲーション(CA)、マルチコネクティビティ(MC)などである。CA動作では、UEは、1つより多いサービングセルに対してデータを受信および/または送信することができる。MCでは、UEは、2つの異なるネットワークノードによって動作される少なくとも2つのサービングセル(例えば、PCellおよびPSCell)によってサービングされる。キャリアアグリゲーション(CA)という用語は、「マルチキャリアシステム」、「マルチセル動作」、「マルチキャリア動作」、「マルチキャリア」送信および/または受信とも呼ばれる(例えば、互換的に呼ばれる)。CAでは、コンポーネントキャリア(CC)のうちの1つが、プライマリコンポーネントキャリア(PCC)、または単にプライマリキャリア、またはアンカーキャリアでさえある。残りのキャリアは、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)、または単にセカンダリキャリア、または補助キャリアとさえ呼ばれる。サービングセルは、プライマリセル(PCell)またはプライマリサービングセル(PSC)と互換的に呼ばれる。同様に、セカンダリサービングセルは、セカンダリセル(SCell)またはセカンダリサービングセル(SSC)と互換的に呼ばれる。
【0084】
本明細書で使用される「シグナリング」という用語は、(例えば、RRC、NASメッセージなどを介する)上位レイヤシグナリング、(例えば、MAC、物理制御チャネルなどを介する)下位レイヤシグナリング、またはそれらの組合せのうちのいずれかを含むことができる。シグナリングは、暗示的であっても明示的であってもよい。シグナリングは、さらに、ユニキャスト、マルチキャストまたはブロードキャストであってもよい。シグナリングはまた、別のノードに直接であってもよいし、または第3のノードを介してもよい。
【0085】
ターゲットへのビーム/セル報告をトリガするための実施形態の組
第1の組の実施形態では、ハンドオーバ実行手順、SCG変更手順、またはSCG追加手順の発生であり、例えば、UEがターゲットセルにアクセスすべきであることを示すRRC構成メッセージの受信は、ビーム/セル報告をターゲットネットワークノードに送信するようにUEをトリガする。言い換えると、ハンドオーバコマンド(LTE用語では、mobilityControlInfoを伴うRRCConnectionReconfigurationであり、NR用語では、同期RRC再構成)が、ビーム/セル報告をターゲットネットワークノードに送信するようにUEをトリガする。メッセージは、少なくとも、ターゲットセル識別子と、ビームフォーミングされた同期ソース信号(SS/PBCHブロック)の周波数と、使用されるRACHリソースに関連付けられたDL内のビームフォーミングされた参照信号の周波数とを含むことができ、これらのRSは、同じSS/PBCHブロックおよび/または専用CSI-RSリソースとすることができる。メッセージ内のセル識別子は、UEが、その特定のセルに関連付けられたビームを測定し報告すべきであることを示す。これらの実施形態に関する例示的な信号フロー図が、図4に示されており、強調表示された信号(HOコマンド)が、測定値を報告するためのトリガとして働く。図示の例では、UEが、記録された測定値をmsg3と共に報告することが示されているが、以下に示すように、UEは、任意の後続のメッセージでそうすることができる(以下の「これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ」を参照)。
【0086】
第2の組の実施形態では、トリガイベントは、条件付きハンドオーバ実行手順、条件付きSCG変更手順、または条件付きSCG追加手順の発生であり、例えば、構成された条件のトリガ時にUEがターゲットセルのセットのうちの1つにアクセスすべきであることを示すRRC構成メッセージの受信である。例えば、サービングセル品質が、しきい値よりも悪くなり、構成されたターゲットのうちの1つが、しきい値よりも良くなる場合、またはサービングセル品質が、構成されたターゲットのうちの1つよりも悪くなる場合である。言い換えると、条件付きハンドオーバコマンド(LTE用語では、mobilityControlInfoを伴うRRCConnectionReconfigurationであり、NR用語では、条件付き同期RRC再構成)である。メッセージは、少なくとも1つまたは複数のターゲットセル識別子と、セルごとのビームフォーミングされた同期ソース信号(SS/PBCHブロック)の周波数と、セルごとの使用されるRACHリソースに関連付けられたDL内のビームフォーミングされた参照信号の周波数とを含み、これらのRSは、同じSS/PBCHブロックおよび/または専用CSI-RSリソースとすることができる。メッセージ内のセル識別子は、UEが、選択されたセルのうちの1つに関連付けられたビームを測定し報告すべきであることを示す。第2の組の実施形態に関する例示的な信号フロー図が、図5に示されており、強調表示された信号(条件付きHOコマンド)が、測定値を報告するためのトリガとして働く。図示された例は、UEが、記録された測定値をmsg3と共に報告することを示すが、以下に示されるように、UEは、記録された測定値を任意の他の適切なメッセージで報告することができることが、本明細書では企図される(以下の「これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ」を参照)。図4および図5に示すように、UEは、ソースgNBとターゲットgNBとの間でハンドオーバを実行することができる。上述のように、ハンドオーバは、ソースノードに関連付けられたソースセルからターゲットノードに関連付けられたターゲットセルへとすることができる。
【0087】
第3の組の実施形態では、トリガイベントは、ターゲットセルにアクセスする際に、例えば、UEが(専用リソースまたは共通リソースのいずれかを有する)ターゲットセルにおけるDLビームを選択し、RARウィンドウ内でRARを受信しないときの、RACHフォールバック手順の発生である。次いで、RACHフォールバック手順に従って、UEは、別のビームを選択し、各RAR時間ウィンドウの終了後に、「手順失敗タイマ」(例えば、LTEにおけるT307のようなハンドオーバ失敗タイマ)が実行されている限り、ランダムアクセスを何度も実行することができる。したがって、UEが、RACHフォールバック手順でターゲットセルにアクセスすることに成功した場合、これは、ターゲットが競合なしRACHに割り当てたビームが最良のビームではなかった可能性があること、ならびにアクセスをトリガするRRC構成で構成されたビーム管理およびRLMリソースもまた、最も最適化された構成ではない可能性があることを示すので、UEは、ターゲットにアクセスする際に、ターゲットに測定報告を送信し、これらの測定値は、少なくともターゲットセルに関するビーム測定値を含む。第3の組の実施形態に関する例示的な信号フロー図が、図6に示されており、強調表示されたボックス(RACHフォールバック手順)が、測定値を報告するためのトリガとして働く。図示された例は、UEが、記録された測定値をmsg3と共に報告することを示すが、以下に示されるように、UEは、任意の他の適切なメッセージで記録された測定値を報告することができることが、本明細書では企図される(以下の「これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ」を参照)。
【0088】
第4の組の実施形態では、トリガイベントは、成功したビームリカバリ手順の発生であり、例えば、ビーム失敗の検出、それに続く、PRACHプリアンブルのような、L1/L2上のUL信号上での送信、(RAR時間ウィンドウのような)時間ウィンドウ内のMACシグナリングメッセージの監視、そしてビームリカバリ手順が成功したことを示す、ネットワークからのそのL1/L2応答を受信すると、ターゲットセルへのビーム測定値を伴う測定報告がトリガされる。ターゲットセルは、ソースセルと同じでも、または異なるセルでもよい(マルチセルビームリカバリがサポートされている場合、例えば、ビーム失敗検出時に、サービングセルとは異なる別のセルに関連付けられたビームに対してビーム選択を実行することが、UEに許可されている場合)。一例では、UEは、ビームリカバリの成功を確認するネットワークからの応答を受信すると、入手可能なビーム測定値を常に報告する。別の例では、ネットワークからの応答メッセージは、UEがそのメッセージの後に、入手可能な測定値を送信すべきであることを示すフラグまたはパラメータを含むことができる。第4の組の実施形態に関する例示的な信号フロー図が、図7に示されており、強調表示されたボックス(ソースセルに向かうビーム失敗の検出)が、測定値を報告するためのトリガとして働く。図示された例は、同じセル内のビームリカバリを示すが、いくつかの実施形態は、ビームリカバリが、マルチセルビームリカバリシナリオなどで、ターゲットgNB (異なるセルおよび/またはノード)において実行されてもよいことを企図する。
【0089】
第5の組の実施形態では、トリガイベントは、ビームリカバリ手順時における少なくとも1つのビームリカバリ試行失敗の発生であり、例えば、ビーム失敗の検出、それに続く、PRACHプリアンブルのような、L1/L2上のUL信号上での送信、(RAR時間ウィンドウのような)時間ウィンドウ内のMACシグナリングメッセージの監視、そして(ランダムアクセス手順におけるRAR時間ウィンドウのような)その時間ウィンドウを制御するタイマの満了である。ウィンドウが満了したという事実は、別のビーム選択を実行するようにUEをトリガし、これは、手順が成功した場合に、ターゲットセルに関するビーム測定値が報告されるべきであることをUEに示すトリガであり、例えば、ビームリカバリ手順が成功したことを示す、ネットワークからのそのL1/L2応答の受信時に、かつ手順に少なくとも1回のリカバリ試行の失敗があった時に、ターゲットセルへのビーム測定値を伴う測定報告がトリガされる。ターゲットセルは、ソースセルと同じでも、または異なるセルでもよい(マルチセルビームリカバリがサポートされている場合、例えば、ビーム失敗検出時に、サービングセルとは異なる別のセルに関連付けられたビームに対してビーム選択を実行することが、UEに許可されている場合)。いくつかの実施形態では、UEは、ビームリカバリの成功を確認するネットワークからの応答を受信すると、入手可能なビーム測定値を常に報告する。いくつかの実施形態では、ネットワークからの応答メッセージは、UEがそのメッセージの後に、入手可能な測定値を送信すべきであることを示すフラグまたはパラメータを含むことができる。
【0090】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、ビーム条件が変化した可能性があるということの、UEによる検出を含むことができる。いくつかの実施形態では、ビーム変化条件は、ターゲットセルに関連する以前の測定報告に含まれる最良のビームが変化したことであってもよい。いくつかの実施形態では、ビーム変化条件は、検出されたビームの数がターゲットセルに対応して異なることであってもよい。第5の組の実施形態に関する例示的な信号フロー図が、図8に示されており、強調表示されたボックス(ビーム測定値の変化の検出)が、測定値を報告するためのトリガとして働く。図示された例は、UEが、記録された測定値をmsg3と共に報告することを示すが、以下に示されるように、UEは、任意の他の適切なメッセージで記録された測定値を報告することができることが、本明細書では企図される(以下の「これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ」を参照)。
【0091】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、ビーム測定値がしきい値(例えば、beamQualityChangeThreshold)を超えて変化した可能性があることをUEが検出することを含む。beamQualityChangeThresholdは、reportConfigまたはmeasID構成などで構成することができる。UEは、UEによってネットワークに送信された最新の測定報告に含まれるビームレベル測定値と、RARの受信時にUEによって知覚されたビームレベル測定値との間の差を計算することができる。これらの測定値の差が、構成されたbeamQualityChangeThresholdを超える場合、UEは、ターゲットセルへの報告をトリガすることができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、最初の測定報告から、ターゲットへのアクセスをトリガするRRC構成までの時間が、定義されたしきい値を超えたことを、UEが検出することを含む。いくつかの実施形態では、検出することは、各測定報告の送信時に開始されるタイマを含み、タイマが満了し、UEが、ターゲットへのアクセスをトリガするRRC構成をまだ受信していないときに、それが受信されたときにターゲットへのアクセスは本発明で説明される測定報告を含むべきであることを決定することを、含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、ターゲットセル構成は、HOコマンドで受信された測定構成を含み、UEは、ターゲットセル品質測定のトリガ条件を構成される。
【0094】
これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ
いくつかの実施形態では、測定報告は、ハンドオーバの場合にハンドオーバ完了メッセージに含まれる。
【0095】
いくつかの実施形態では、測定報告は、RRC再確立要求メッセージ(または同等物)に含まれる。いくつかの実施形態では、UEは、SCG追加または変更に参加し、HO完了と同等のメッセージがある場合、UEは、これらのビーム測定値を同等のメッセージに含めることができる。同等のメッセージがない場合、後続の測定報告を使用して、例えば、特別なmeasIdまたはその目的のためにターゲットによって構成されたmeasIdを用いて、測定値を送信することができる。
【0096】
SON機能などの長期学習ソリューションに関連するいくつかの実施形態では、UEは、測定報告をUE履歴情報ログ(例えば、VisitedCellInfoList)に含める。この情報は、UEInformationRequestメッセージへの応答としてUEInformationResponseメッセージでUEによって提供されてもよい。
【0097】
どの測定値が報告されるか
いくつかの実施形態では、UEは、以下のような、ターゲットセルに関する測定値を報告する。
1. SS/PBCHブロックに関連する測定情報
・ 1つまたは複数の測定量(例えば、RSRP、RSRQ、またはSINR)に従う、SSBインデックス
・ SSBインデックスごとの測定結果、すなわち、SSBビームごとのRSRPおよび/またはRSQおよび/またはSINR
・ SSBに基づくセル測定結果
2. CSI-RSリソースに関連する測定情報
・ 1つまたは複数の測定量(例えば、RSRP、RSRQ、またはSINR)に従う、(例えば、L3モビリティのために構成された)CSI-RSリソースのためのインデックス
・ CSI-Rsリソースインデックスごとの測定結果、すなわち、CSI-RSビームごとのRSRPおよび/またはRSQおよび/またはSINR
・ CSI-RSに基づくセル測定結果
3. SSBとCSI-RSリソースの両方に関連する測定情報
・ SSBインデックスとCSI-RSインデックス
・ SSBとCSI-RSの測定結果
【0098】
いくつかの実施形態では、UEは、i)同じ周波数内の隣接セル、ii)ビーム測定情報が入手可能な全てのトリガされたセル、iii)ソース上の各サービング周波数内の最良の隣接セル、iv)ソース内のサービングセルに関するビーム測定情報(いくつかの実施形態では、ビーム測定情報は、SCG変更/追加/ハンドオーバ後のSCellに関してである)などの、複数のセルに関する測定値を報告する。
【0099】
いくつかの実施形態では、UEは、RACHフォールバック手順に関連する情報を報告する。いくつかの実施形態では、UEは、RACHフォールバックが発生したことを、例えばフラグを用いて、報告する。より詳細な情報も報告することができる。いくつかの実施形態では、UEは、成功したRACH手順に関連する上述のビーム測定情報のいずれかを報告する。いくつかの実施形態では、UEは、全てのRACH試行に関連するビーム測定情報を報告し、失敗したものおよび成功したものを示す。いくつかの実施形態では、UEは、失敗したRACH試行の数、すなわち、ランダムアクセスが成功するまでUEにおいてインクリメントされる失敗したRACH試行の数を報告する。
【0100】
いくつかの実施形態では、トリガ条件が、ビームリカバリにおける失敗した試行の発生である場合、UEは、失敗したビームリカバリ試行に関連する情報を報告する。いくつかの実施形態では、UEは、少なくとも1つまたは複数の失敗した試行が発生したことを、例えばフラグを用いて、報告する。より詳細な情報も報告することができる。いくつかの実施形態では、UEは、成功したビームリカバリ手順に関連する上述のビーム測定情報のいずれかを報告する。いくつかの実施形態では、UEは、全てのビームリカバリ試行に関連するビーム測定情報を報告し、失敗したものおよび成功したものを示す。いくつかの実施形態では、UEは、失敗したビームリカバリ試行の数、すなわち、ビームリカバリが成功するまでUEにおいてインクリメントされる失敗したビームリカバリ試行の数を報告する。いくつかの実施形態では、ビームリカバリは、ランダムアクセスと比較して異なる手順であってもよく、または異なるパラメータを有する同じ手順であってもよい。
【0101】
どの測定値が、アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきかを、どのようにUEが決定するか
いくつかの実施形態では、UEは、「ターゲットへのアクセス時におけるターゲットへの測定報告」に、ターゲットセルに関連する全ての入手可能なビーム測定情報、例えば、以前のセクションで上述した情報のうちのいずれかを含める。
【0102】
一組の実施形態では、ハンドオーバ、SCG変更、および/またはSCG追加の場合など、例えば、トリガが、ターゲットアクセスを伴うRRC再構成である場合に、UEは、RRC構成メッセージでターゲットによって提供された構成に従って、測定情報を含める。言い換えると、RRCメッセージは、その報告機能を有効にし、場合によっては、ターゲットセルへのアクセス時におけるそのビーム測定報告のための報告構成パラメータを含む、追加のIEを含むことができる。ネットワーク側からは、これは、ターゲットノードが、その情報から、例えば、そのサービングセルからの入って来るUEに関連する以前の統計によって、利益を得ることができるというしるしになり得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、その構成は、暗に示されており、例えば、それは、他の目的のために使用され、その構成に基づいて、UEは、どの正確な測定が実行され報告されるべきかを導出する。例えば、UEは、以下の例に示すように、RRC構成で提供されるRACH構成に基づいて、何を報告するかを選択する。
例a:
- 共通RACHリソースのみが、SSBに基づいて、提供される場合、UEは、ターゲットセルに関するSSB測定値を含める。
- 共通RACHリソース(SSBに基づく)および専用RACHリソースが提供される場合:
・ SSBに基づく専用リソースの場合、アクセス時にビーム測定値を報告しない。その理由は、ネットワークが、ビームカバレッジについてのある程度の知識を有するからである。
・ CSI-RSに基づく専用リソースの場合、SSBビーム測定値を報告する。ここで、その理由は、CSI-RSに関連するプリアンブルが、最良のCSI-RSビームをすでにネットワークに提供しているので、SSBはネットワークへの追加情報となるからである。
例b
・ 共通RACHリソースのみが、SSBに基づいて提供される場合、ターゲットへのアクセス時にビーム測定値を報告しない。その理由は、ネットワークが、すでにビームカバレッジについてのある程度の知識を有するからである。これは、ビームの数が少ない配備において当てはまり得る。
- 共通RACHリソース(SSBに基づく)および専用RACHリソースが提供される場合:
・ SSBに基づく専用リソースの場合、入手可能であれば、アクセス時に、入手可能なCSI-RSビーム測定値を報告する。その理由は、プリアンブルおよびアクセスされたRACHリソースによって提供される知識が、適切なSSBについてであるけれども、ネットワークが、最良の狭いビームに関する追加情報から利益を得ることができるからである。
・ CSI-RSに基づく専用リソースの場合、入手可能であれば、アクセス時に、入手可能なSSBビーム測定値を報告する。その理由は、プリアンブルおよびアクセスされたRACHリソースによって提供される知識が、適切なSSBについてであるけれども、ネットワークが、最良の狭いビームに関する追加情報から利益を得ることができるからである。
【0104】
いくつかの実施形態では、UEは、測定報告が何に関するものであるかをターゲットが識別するように、場合によってはいかなるmeasObjectの関連も伴わずに、測定識別子を含むことができる、ターゲットセルによって提供されたmeasConfigにおいて提供される報告構成に従って、ビーム測定値を含める。いくつかの実施形態では、measObjectは、測定構成において任意選択であってもよい。測定構成は、例えば、targetAccesReportを使用して、その目的のための特別なreportTypeを定義することができるreportConfigを含むことができ、targetAccesReportは、任意選択で追加の構成を含んでも、または含まなくてもよい。ターゲットは、例えば、準備フェーズ中に(例えば、HandoverPreparationInformationメッセージを介して、HO準備中に)提供されるような、ソース内のUEのmeasConfigを知っているので、ターゲットは、それを決定することができることに留意されたい。いくつかの実施形態では、これがどの測定値であるかをターゲットセルが識別するように、measIdが、測定報告に含まれる。他の実施形態では、measIdは、もはや使用されなくてもよい。
【0105】
アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきこれらの測定を、UEが実行する方法
いくつかの実施形態では、UEは、UEが手順を完了するまで、例えばmeasConfigを使用して、ソースノードによって提供された構成情報に従って、測定を実行する。いくつかの実施形態では、ビーム測定情報は、各構成されたmeasIdならびに関連するreportConfigおよびmeasObjectにおける構成に従って、生成されてもよい。
【0106】
ビーム測定情報がターゲットセルに関連するいくつかの実施形態では、UEは、ターゲットセルに関連する構成、例えばmeasObjectによって構成された1つ以上の統合しきい値に従って、かつ、例えばquantityConfigにおいて構成されているようなビーム測定のためのフィルタ係数を使用して、測定を実行することができる。いくつかの実施形態では、L3ビームのフィルタリングされた測定のための種々のフィルタ係数が、CSI-RSおよび/またはSSBに基づいて使用されてもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、UEは、ターゲットノードによって提供される構成情報、例えばmeasConfigに従って測定を実行する。いくつかの実施形態では、特別なIEが、このタイプの測定またはmeasConfig(もしくは内部のIE)に定義された追加のパラメータのために定義されてもよい。例えば、ターゲットにアクセスする際のRACHのためのビーム選択中に実行される測定のためだけのフィルタ係数が、提供されてもよい。それらは、quantityConfig内で、または、別のIEの一部として提供されてもよい。
【0108】
いくつかの実施形態では、UEは、ターゲットによって提供されたmeasConfigに従って測定を実行する。ターゲットセルのmeasConfigを受信したとき、UEは、ソースセル構成に従って以前に実行された測定および/またはフィルタリングを捨てて忘れなくてもよく、ターゲットセル/ビーム品質のフィルタリングを継続する。
【0109】
本明細書で説明される主題は、任意の適切な構成要素を使用して任意の適切なタイプのシステムで実施され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図9に示される例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して説明される。簡単にするために、図9の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160および160b、ならびにWD110、110b、および110cのみを示す。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間または無線デバイスと他の通信デバイス、例えば、固定電話、サービスプロバイダ、もしくは他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素を、さらに含むことができる。図示された構成要素のうち、ネットワークノード160および無線デバイス(WD)110が、さらに詳細に示されている。無線ネットワークは、1つ以上の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線ネットワークによって、または無線ネットワークを介して提供されるサービスへの無線デバイスのアクセスおよび/またはサービスの使用を容易にすることができる。
【0110】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、および/もしくは無線ネットワークまたは他の同様のタイプのシステムを備える、かつ/または、それらとインターフェース接続することができる。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格または他のタイプの事前定義された規則もしくは手順に従って動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、GSM(Global System for Mobile Communications)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、および/もしくは他の適切な2G、3G、4G、もしくは5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/またはWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、Z-Wave、および/もしくはZigBee規格などの任意の他の適切な無線通信規格を実施することができる。
【0111】
ネットワーク106は、1つ以上のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にする他のネットワークを含むことができる。
【0112】
ネットワークノード160およびWD110は、以下でより詳細に説明する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークで無線接続を提供するなどの、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために連携する。種々の実施形態において、無線ネットワークは、任意の数の有線もしくは無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/または、有線接続経由かもしくは無線接続経由かにかかわらず、データおよび/もしくは信号の通信を容易にする、もしくは通信に関与することができる任意の他の構成要素もしくはシステムを備えることができる。
【0113】
本明細書で使用される場合、ネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/または無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/もしくは提供し、ならびに/もしくは無線ネットワーク内で他の機能(例えば、管理)を実行する、無線ネットワーク内の他のネットワークノードもしくは機器と、直接的または間接的に通信する能力がある、通信するように構成された、準備された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例には、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))が含まれるが、これらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(または、別の言い方をすれば、それらの送信電力レベル)に基づいて分類されてもよく、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれてもよい。基地局は、中継ノードまたは中継を制御する中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードは、集約デジタルユニットおよび/またはリモート無線ユニット(RRU)(リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることもある)などの、分散無線基地局の1つ以上の(または全ての)部分を含むこともできる。このようなリモート無線ユニットは、アンテナ一体型無線機としてアンテナと一体化されてもよいし、されなくてもよい。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのさらに別の例は、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(例えば、E-SMLC)、および/またはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下により詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/もしくは提供する、または無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供する能力がある、するように構成されている、準備されている、および/または動作可能である任意の適切なデバイス(またはデバイスのグループ)を表すことができる。
【0114】
図9において、ネットワークノード160は、処理回路170、デバイス可読媒体180、インターフェース190、補助機器184、電源186、電力回路187、およびアンテナ162を含む。図9の例示的な無線ネットワークに示されたネットワークノード160は、図示された組合せのハードウェア構成要素を含むデバイスを表すことができるけれども、他の実施形態は、異なる組合せの構成要素を有するネットワークノードを含むことができる。ネットワークノードは、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能、および方法を実行するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組合せを備えることを理解されたい。さらに、ネットワークノード160の構成要素は、より大きなボックス内に配置された、または複数のボックス内に入れ子にされた個々のボックスとして示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の図示された構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を備えることができる(例えば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えることができる)。
【0115】
同様に、ネットワークノード160は、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードB構成要素とRNC構成要素、またはBTS構成要素とBSC構成要素、など)から構成されてもよく、それらは、各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有してもよい。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(例えば、BTSとBSC構成要素)を含むいくつかのシナリオでは、1つ以上の別個の構成要素が、いくつかのネットワークノード間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが、複数のノードBを制御することができる。このようなシナリオでは、一意のノードBとRNCの各ペアが、場合によっては、単一の個別のネットワークノードと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように構成されてもよい。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は、二重であってもよく(例えば、異なるRATに対して別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は、再使用されてもよい(例えば、同じアンテナ162が、異なるRATによって共有されてもよい)。ネットワークノード160はまた、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術などの、ネットワークノード160に統合された異なる無線技術のために、種々の図示された構成要素の複数の組を含むことができる。これらの無線技術は、ネットワークノード160内の同一または異なるチップまたはチップセットおよび他の構成要素に統合されてもよい。
【0116】
処理回路170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実行するように構成される。処理回路170によって実行されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報を、ネットワークノードに記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つ以上の動作を実行することによって、処理回路170によって取得された情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含むことができる。
【0117】
処理回路170は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくは符号化されたロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを備えることができ、単独で、もしくはデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と共に、ネットワークノード160機能を提供するように動作可能である。例えば、処理回路170は、デバイス可読媒体180または処理回路170内のメモリに記憶された命令を実行することができる。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線の特徴、機能、または利点のいずれかを提供することを含むことができる。いくつかの実施形態において、処理回路170は、システムオンチップ(SOC)を含むことができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、処理回路170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路172およびベースバンド処理回路174のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路172およびベースバンド処理回路174は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替の実施形態では、RFトランシーバ回路172およびベースバンド処理回路174の一部または全部が、同じチップもしくはチップセット、ボード、またはユニット上にあってもよい。
【0119】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全てが、デバイス可読媒体180または処理回路170内のメモリ上に記憶された命令を実行する処理回路170によって実行されてもよい。代替の実施形態では、機能の一部または全てが、別個のまたは個別のデバイス可読媒体上に記憶された命令を実行することなく、ハードワイヤード方式などで、処理回路170によって提供されてもよい。これらの実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路170は、説明された機能を実行するように構成することができる。そのような機能によって提供される利点は、処理回路170のみ、またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード160全体によって、ならびに/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0120】
デバイス可読媒体180は、限定されるものではないが、永続的記憶装置、ソリッドステートメモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または処理回路170によって使用され得る情報、データ、および/もしくは命令を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性の、非一時的なデバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含むことができる。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、および/または処理回路170によって実行され、ネットワークノード160によって利用されることが可能な他の命令を含む、任意の適切な命令、データ、または情報を記憶することができる。デバイス可読媒体180は、処理回路170によって行われた任意の計算および/またはインターフェース190を介して受信された任意のデータを記憶するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路170およびデバイス可読媒体180は、一体化されていると考えることができる。
【0121】
インターフェース190が、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/またはWD110間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用される。図示されているように、インターフェース190は、例えば有線接続を介してネットワーク106との間で、データを送受信するためのポート/端子194を備える。インターフェース190はまた、アンテナ162に結合され得る、または特定の実施形態ではアンテナ162の一部であってもよい、無線フロントエンド回路192を含む。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198および増幅器196を含む。無線フロントエンド回路192は、アンテナ162および処理回路170に接続することができる。無線フロントエンド回路は、アンテナ162と処理回路170との間で通信される信号を調整するように構成することができる。無線フロントエンド回路192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信することができる。無線フロントエンド回路192は、フィルタ198および/または増幅器196の組合せを用いて、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換することができる。次いで、無線信号は、アンテナ162を介して送信されることができる。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は、無線信号を集めることができ、次いで、無線信号は、無線フロントエンド回路192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路170に渡されることができる。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0122】
いくつかの代替の実施形態では、ネットワークノード160は、別個の無線フロントエンド回路192を含まなくてもよく、代わりに、処理回路170が、無線フロントエンド回路を含んでいてもよく、別個の無線フロントエンド回路192なしでアンテナ162に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路172の全てまたは一部が、インターフェース190の一部と見なされてもよい。さらに他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つ以上のポートまたは端子194、無線フロントエンド回路192、およびRFトランシーバ回路172を含むことができ、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路174と通信することができる。
【0123】
アンテナ162は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つ以上のアンテナ、またはアンテナアレイを含むことができる。アンテナ162は、無線フロントエンド回路190に結合することができ、データおよび/または信号を無線で送受信することができる任意のタイプのアンテナであってよい。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、例えば2GHzと66GHzとの間で無線信号を送受信するように動作可能な、1つ以上の無指向性のセクタまたはパネルアンテナを含んでもよい。無指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送受信するために使用することができ、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送受信するために使用することができ、パネルアンテナは、比較的直線状に無線信号を送受信するために使用される見通し線アンテナとすることができる。いくつかの例では、1つより多いアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してネットワークノード160に接続可能であってもよい。
【0124】
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/または特定の取得動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路170は、ネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または任意の他のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0125】
電力回路187は、電力管理回路を備えてもよく、または電力管理回路に結合されてもよく、本明細書に記載される機能を実行するための電力をネットワークノード160の構成要素に供給するように構成される。電力回路187は、電源186から電力を受け取ることができる。電源186および/または電力回路187は、それぞれの構成要素に適した形態(例えば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベル)で、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を供給するように構成されてもよい。電源186は、電力回路187および/またはネットワークノード160に含まれてもよいし、またはそれらの外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード160は、入力回路または電気ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、それによって、外部電源は、電力回路187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路187に接続された、または統合されたバッテリまたはバッテリパックの形態の電源を含んでもよい。外部電源に障害が発生した場合、バッテリは、バックアップ電力を供給してもよい。光起電デバイスなどの他のタイプの電源も使用することができる。
【0126】
ネットワークノード160の代替の実施形態は、本明細書で説明される機能のいずれか、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な任意の機能を含む、ネットワークノードの機能のある態様を提供する役割を担うことができる、図9に示されるもの以外の追加の構成要素を含むことができる。例えば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にし、ネットワークノード160からの情報の出力を可能にするユーザインターフェース機器を含んでもよい。これにより、ユーザは、ネットワークノード160の診断、保守、修理、および他の管理機能を実行することができる。
【0127】
本明細書で使用される場合、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信する能力がある、通信するように構成された、準備された、および/または動作可能なデバイスを指す。特に断らない限り、用語WDは、本明細書では、ユーザ機器(UE)と交換可能に使用され得る。無線で通信することは、電磁波、電波、赤外線、および/または空気中を通って情報を伝えるのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信すること、および/または受信することを含むことができる。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人的対話なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、内部または外部のイベントによってトリガされたとき、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、携帯電話(mobile phone)、携帯電話(cell phone)、VoIP(Voice over IP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールまたはデバイス、音楽記憶装置、再生装置、ウェアラブル端末装置、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内設備(CPE)、車載無線端末装置等が挙げられるが、これらに限定されない。WDは、例えば、サイドリンク通信、車車間(V2V)、路車間(V2I)、車車間/路車間(V2X)のための3GPP規格を実行することによって、端末間(D2D)通信をサポートすることができ、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。さらに別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実行し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する機械または他のデバイスを表すことができる。この場合、WDは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPのコンテキストでは、MTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPPのナローバンドIoT(NB‐IoT)規格を実行するUEであってもよい。そのような機械または装置の特定の例は、センサ、電力計などの計量装置、産業機械、または家庭用もしくは個人用機器(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル機器(例えば、時計、フィットネストラッカなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作に関連する他の機能を監視および/または報告することができる車両または他の機器を表すことができる。上述のWDは、無線接続のエンドポイントを表すことができ、この場合、デバイスは、無線端末と呼ばれることがある。さらに、上述のWDは、移動できてもよく、その場合、モバイルデバイスまたは移動端末と呼ばれてもよい。
【0128】
図示されているように、無線デバイス110は、アンテナ111、インターフェース114、処理回路120、デバイス可読媒体130、ユーザインターフェース機器132、補助機器134、電源136、および電力回路137を含む。WD110は、ほんの数例を挙げると、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術などの、WD110によってサポートされる様々な無線技術のための図示された構成要素のうちの1つ以上の複数の組を含むことができる。これらの無線技術は、WD110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップセットに統合され得る。
【0129】
アンテナ111は、無線信号を送信および/または受信するように構成された1つ以上のアンテナまたはアンテナアレイを含むことができ、インターフェース114に接続される。いくつかの代替の実施形態では、アンテナ111は、WD110とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを介してWD110に接続可能であってもよい。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実行するように構成され得る。任意の情報、データ、および/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ111は、インターフェースとみなすことができる。
【0130】
図示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路112およびアンテナ111を備える。無線フロントエンド回路112は、1つ以上のフィルタ118および増幅器116を備える。無線フロントエンド回路114は、アンテナ111および処理回路120に接続され、アンテナ111と処理回路120との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路112は、アンテナ111に結合されてもよいし、またはアンテナ111の一部であってもよい。いくつかの実施形態では、WD110は、別個の無線フロントエンド回路112を含まなくてもよく、むしろ、処理回路120が、無線フロントエンド回路を含み、アンテナ111に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122の一部または全部は、インターフェース114の一部とみなすことができる。無線フロントエンド回路112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるデジタルデータを受信することができる。無線フロントエンド回路112は、フィルタ118および/または増幅器116の組合せを用いて、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換することができる。次いで、無線信号は、アンテナ111を介して送信されることができる。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は、無線信号を集めることができ、次いで、無線信号は、無線フロントエンド回路112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路120に渡されることができる。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。
【0131】
処理回路120は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の適切なコンピューティングデバイス、リソース、またはハードウェア、ソフトウェア、および/もしくは符号化されたロジックの組合せのうちの1つ以上の組合せを備えることができ、単独で、もしくはデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と共に、WD110機能を提供するように動作可能である。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線の特徴または利点のいずれかを提供することを含むことができる。例えば、処理回路120は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体130または処理回路120内のメモリに記憶された命令を実行することができる。
【0132】
図示されているように、処理回路120は、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126のうちの1つ以上を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを含むことができる。いくつかの実施形態では、WD110の処理回路120は、SOCを含むことができる。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替の実施形態では、ベースバンド処理回路124およびアプリケーション処理回路126の一部または全部が、1つのチップまたはチップセット内に組み合わされて、RFトランシーバ回路122が、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路122およびベースバンド処理回路124の一部または全部が、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路126が、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。さらに他の代替の実施形態では、RFトランシーバ回路122、ベースバンド処理回路124、およびアプリケーション処理回路126の一部または全部が、同じチップまたはチップセットに組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路122は、インターフェース114の一部であってもよい。RFトランシーバ回路122は、処理回路120のためにRF信号を調整することができる。
【0133】
いくつかの実施形態では、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全てが、いくつかの実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体とすることができるデバイス可読媒体130上に記憶された命令を実行する処理回路120によって提供されてもよい。代替の実施形態では、機能の一部または全てが、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行することなく、ハードワイヤード方式などで、処理回路120によって提供されてもよい。これらの特定の実施形態のいずれにおいても、デバイス可読記憶媒体上に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路120は、説明された機能を実行するように構成することができる。そのような機能によって提供される利点は、処理回路120のみ、またはWD110の他の構成要素に限定されず、WD110全体によって、ならびに/またはエンドユーザおよび無線ネットワーク全体によって享受される。
【0134】
処理回路120は、WDによって実行されるものとして本明細書で説明される任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実行するように構成することができる。処理回路120によって実行されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報もしくは変換された情報を、WD110によって記憶された情報と比較すること、および/または取得された情報もしくは変換された情報に基づいて1つ以上の動作を実行することによって、処理回路120によって取得された情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含むことができる。
【0135】
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つ以上を含むアプリケーション、および/または処理回路120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)もしくは読み出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、取り外し可能記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または処理回路120によって使用され得る情報、データ、および/もしくは命令を記憶する任意の他の揮発性もしくは不揮発性の、非一時的なデバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含むことができる。いくつかの実施形態では、処理回路120およびデバイス可読媒体130は、一体化されていると考えることができる。
【0136】
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD110と対話することを可能にする構成要素を提供することができる。このような対話は、視覚的、聴覚的、触覚的などの多くの形態であり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を生成し、ユーザがWD110に入力を提供することを可能にするように動作可能であってもよい。対話のタイプは、WD110に取り付けられたユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変わり得る。例えば、WD110がスマートフォンである場合、対話は、タッチスクリーンを介して行われてもよく、WD110がスマートメータである場合、対話は、使用量(例えば、使用されたガロン数)を提供するスクリーン、または可聴警報(例えば、煙が検出される場合)を提供するスピーカを介して行われてもよい。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに出力インターフェース、デバイスおよび回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器132は、WD110への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路120に接続されて、処理回路120が入力情報を処理することを可能にする。ユーザインターフェース機器132は、例えば、マイクロフォン、近接または他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つ以上のカメラ、USBポート、または他の入力回路を含むことができる。また、ユーザインターフェース機器132は、WD110からの情報の出力を可能にし、処理回路120がWD110から情報を出力することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器132は、例えば、スピーカ、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドホンインターフェース、または他の出力回路を含むことができる。ユーザインターフェース機器132の1つ以上の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信することができ、本明細書で説明する機能からの利益をエンドユーザおよび/または無線ネットワークに与えることができる。
【0137】
補助機器134は、WDによって一般には実行されなくてもよい、より特殊な機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェース等を含むことができる。補助機器134の構成要素の中に含まれるものおよびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変わり得る。
【0138】
電源136は、いくつかの実施形態では、バッテリまたはバッテリパックの形態であってもよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電デバイス、またはパワーセルなどの他のタイプの電源が、使用されてもよい。WD110は、電源136からの電力を、本明細書に記載または示される任意の機能を実行するために電源136からの電力を必要とするWD110の様々な部分に送達するための電力回路137を、さらに備えてもよい。電力回路137は、いくつかの実施形態において、電力管理回路を備えることができる。電力回路137は、追加的または代替的に、外部電源から電力を受け取るように動作可能であってもよく、その場合、WD110は、入力回路または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。電力回路137はまた、いくつかの実施形態において、外部電源から電源136に電力を送達するように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源136の充電のためであってもよい。電力回路137は、電力が供給されるWD110のそれぞれの構成要素に適した電力にするために、電源136からの電力に対して任意のフォーマット、変換、または他の修正を実行することができる。
【0139】
図10は、本明細書で説明される様々な態様によるUEの一実施形態を示す。本明細書で使用される場合、ユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、かつ/または操作する人間のユーザという意味でのユーザを有しなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売または人間のユーザによる操作が意図されているが、特定の人間のユーザに関連付けられていなくてもよい、または最初は関連付けられていなくてもよいデバイスを表してもよい(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)。あるいは、UEは、エンドユーザへの販売またはエンドユーザによる操作が意図されていないが、ユーザに関連付けられてもよい、またはユーザのために操作されてもよいデバイスを表してもよい(例えば、スマート電力計)。UE2200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって確認された任意のUEであってよい。図10に示すように、UE200は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格などの、3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって公表された1つ以上の通信規格に従って通信するように構成されたWDの一例である。前述のように、用語WDおよびUEは、交換可能に使用され得る。したがって、図10はUEであるが、ここで説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆もまた同様である。
【0140】
図10では、UE200は、入力/出力インターフェース205、無線周波数(RF)インターフェース209、ネットワーク接続インターフェース211、ランダムアクセスメモリ(RAM)217、読み出し専用メモリ(ROM)219、および記憶媒体221などを含むメモリ215、通信サブシステム231、電源233、および/または任意の他の構成要素、またはそれらの任意の組合せに動作的に結合された処理回路201を含む。記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、アプリケーションプログラム225、およびデータ227を含む。他の実施形態では、記憶媒体221は、他の同様のタイプの情報を含むことができる。いくつかのUEは、図10に示される構成要素の全て、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに異なってもよい。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含み得る。
【0141】
図10において、処理回路201は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成され得る。処理回路201は、1つ以上のハードウェア実装状態機械(例えば、個別論理、FPGA、ASICなど)、プログラマブル論理ならびに適切なファームウェア、マイクロプロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの、1つ以上のプログラム内蔵方式汎用プロセッサ、ならびに適切なソフトウェア、または上記の任意の組合せなどの、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作する任意の逐次型状態機械を実装するように構成され得る。例えば、処理回路201は、2つの中央処理装置(CPU)を含むことができる。データは、コンピュータによる使用に適した形態の情報であってよい。
【0142】
図示された実施形態で、入力/出力インターフェース205は、入力デバイス、出力デバイス、または入力および出力デバイスへの通信インターフェースを提供するように構成され得る。UE200は、入力/出力インターフェース205を介して出力デバイスを使用するように構成され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、USBポートは、UE200への入力およびUE200からの出力を提供するために使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカ、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、他の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せとすることができる。UE200は、入力/出力インターフェース205を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE200内に情報を取り込むのを可能にするように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチ式または存在感知ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含むことができる。存在感知ディスプレイは、ユーザからの入力を感知するために、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾斜センサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、他の同様のセンサ、またはそれらの任意の組合せとすることができる。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光学センサであってもよい。
【0143】
図10において、RFインターフェース209は、送信機、受信機、およびアンテナなどのRFコンポーネントへの通信インターフェースを提供するように構成され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、ネットワーク243aへの通信インターフェースを提供するように構成され得る。ネットワーク243aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなどの、有線および/または無線ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク243aは、Wi-Fiネットワークを含むことができる。ネットワーク接続インターフェース211は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなどの1つ以上の通信プロトコルに従った通信ネットワークを介して1つ以上の他のデバイスと通信するために使用される受信機および送信機インターフェースを含むように構成され得る。ネットワーク接続インターフェース211は、通信ネットワークリンク(例えば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機の機能を実装することができる。送信機機能および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0144】
RAM217は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムの実行中にデータまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシュを提供するために、バス202を介して処理回路201にインターフェース接続するように構成することができる。ROM219は、コンピュータ命令またはデータを処理回路201に提供するように構成することができる。例えば、ROM219は、不揮発性メモリに記憶された、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信などの基本システム機能のための不変の低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように構成することができる。記憶媒体221は、RAM、ROM、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)などのメモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブを含むように構成することができる。一例では、記憶媒体221は、オペレーティングシステム223、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットもしくはガジェットエンジンまたは他のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム225、およびデータファイル227を含むように構成することができる。記憶媒体221は、UE200によって使用するために、様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちの任意のものを記憶することができる。
【0145】
記憶媒体221は、冗長ディスクアレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストレージ(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールもしくは取り外し可能ユーザ識別モジュール(SIM/RUIM)などのスマートカードメモリ、他のメモリ、またはそれらの任意の組合せなどの、いくつかの物理ドライブユニットを含むように構成されてもよい。記憶媒体221は、一時的または非一時的なメモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラム等にUE200がアクセスし、データをオフロードし、またはデータをアップロードすることを可能にしてもよい。通信システムを利用するものなどの製造品が、デバイス可読媒体を備えることができる記憶媒体221内に有形に具現化されてもよい。
【0146】
図10で、処理回路201は、通信サブシステム231を使用してネットワーク243bと通信するように構成され得る。ネットワーク243aおよびネットワーク243bは、同じネットワークであってもよいし、異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム231は、ネットワーク243bと通信するために使用される1つ以上のトランシーバを含むように構成することができる。例えば、通信サブシステム231は、IEEE802.2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つ以上の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局などの、無線通信が可能な別の装置の1つ以上の遠隔トランシーバと通信するために使用される1つ以上のトランシーバを含むように構成することができる。各トランシーバは、RANリンクに適した送信機または受信機の機能(例えば、周波数割り当てなど)をそれぞれ実装するために、送信機233および/または受信機235を含むことができる。さらに、各トランシーバの送信機233および受信機235は、回路構成要素、ソフトウェア、またはファームウェアを共有してもよく、あるいは、別々に実装されてもよい。
【0147】
図示の実施形態では、通信サブシステム231の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの狭域通信、近距離無線通信、位置を決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などの位置ベース通信、他の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含むことができる。例えば、通信サブシステム231は、セルラー通信、Wi-Fi通信、Bluetooth通信、およびGPS通信を含むことができる。ネットワーク243bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の同様のネットワーク、またはそれらの任意の組合せなどの、有線および/または無線ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク243bは、セルラーネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/または近距離無線ネットワークであってもよい。電源213は、UE200の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を供給するように構成することができる。
【0148】
本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、UE200の構成要素のうちの1つに実装されてもよいし、またはUE200の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。さらに、本明細書で説明される特徴、利点、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム231が、本明細書で説明される構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。さらに、処理回路201が、バス202を介してこのような構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかが、処理回路201によって実行されるときに本明細書で説明される対応する機能を実行する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、そのような構成要素のいずれかの機能が、処理回路201と通信サブシステム231との間で分割されてもよい。別の例では、このような構成要素のいずれかの非計算集約的な機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され、計算集約的な機能が、ハードウェアで実装されてもよい。
【0149】
図11は、いくつかの実施形態によって実装される機能を仮想化することができる仮想化環境300を示す概略ブロック図である。本コンテキストにおいて、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶装置およびネットワークリソースの仮想化を含み得る装置またはデバイスの仮想バージョンを作製することを意味する。本明細書で使用される場合、仮想化は、ノード(例えば、仮想化された基地局もしくは仮想化された無線アクセスノード)またはデバイス(例えば、UE、無線デバイス、もしくは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそれらの構成要素に適用されることができ、機能の少なくとも一部が、1つ以上の仮想コンポーネントとして(例えば、1つ以上のネットワーク内の1つ以上の物理処理ノード上で実行される1つ以上のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想マシン、もしくはコンテナを介して)実装される実施態様に関係する。
【0150】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部または全てが、1つ以上のハードウェアノード330によってホスティングされる1つ以上の仮想環境300内に実装される1つ以上の仮想マシンによって実行される仮想コンポーネントとして実装されてもよい。さらに、仮想ノードが無線アクセスノードではない、または無線接続を必要としない(例えば、コアネットワークノード)実施形態において、ネットワークノードが、完全に仮想化されてもよい。
【0151】
機能は、本明細書で開示されるいくつかの実施形態の特徴、機能、および/または利点のいくつかを実施するように動作する1つ以上のアプリケーション320(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれ得る)によって実装され得る。アプリケーション320は、処理回路360およびメモリ390を備えるハードウェア330を提供する仮想化環境300で実行される。メモリ390は、処理回路360によって実行可能な命令395を含み、それによって、アプリケーション320は、本明細書で開示される特徴、利点、および/または機能のうちの1つ以上を提供するように動作する。
【0152】
仮想化環境300は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタルもしくはアナログハードウェアコンポーネントもしくは専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であってもよい、1つ以上のプロセッサのセットまたは処理回路360を備える汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス330を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路360によって実行される命令395またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリとすることができるメモリ390-1を備えることができる。各ハードウェアデバイスは、物理ネットワークインターフェース380を含む、ネットワークインターフェースカードとも呼ばれる、1つ以上のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)370を含むことができる。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路360によって実行可能なソフトウェア395および/または命令を記憶した、非一時的な永続的な機械可読記憶媒体390-2を含むことができる。ソフトウェア395は、1つ以上の仮想化レイヤ350(ハイパーバイザとも呼ばれる)をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン340を実行するためのソフトウェア、ならびに本明細書で説明されるいくつかの実施形態に関連して説明される機能、特徴、および/または利点をそれが実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含むことができる。
【0153】
仮想マシン340は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワークまたはインターフェースおよび仮想ストレージを含み、対応する仮想化レイヤ350またはハイパーバイザによって実行されてもよい。仮想アプライアンス320のインスタンスの様々な実施形態が、1つ以上の仮想マシン340上で実施されてもよく、実施は、様々な方法で行われてもよい。
【0154】
動作中、処理回路360は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることもあるハイパーバイザまたは仮想化レイヤ350をインスタンス化するためにソフトウェア395を実行する。仮想化レイヤ350は、仮想マシン340にはネットワークハードウェアのように見える仮想オペレーティングプラットフォームを提示することができる。
【0155】
図11に示すように、ハードウェア330は、一般的または特定のコンポーネントを有するスタンドアロンネットワークノードであってもよい。ハードウェア330は、アンテナ3225を備えることができ、仮想化を介していくつかの機能を実装することができる。あるいは、ハードウェア330は、多くのハードウェアノードが協働し、特にアプリケーション320のライフサイクルマネジメントを監督するマネジメントおよびオーケストレーション(MANO)3100を介して管理される、より大きなハードウェアクラスタ(例えば、データセンタ内または顧客構内設備(CPE)内など)の一部であってもよい。
【0156】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストでは、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、データセンタ内および顧客構内設備内に配置することができる業界標準の大容量サーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上に、多くのネットワーク機器タイプを統合するために使用することができる。
【0157】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン340は、あたかも物理的な仮想化されていないマシン上で実行されているかのようにプログラムを実行する、物理マシンのソフトウェア実装であり得る。仮想マシン340の各々、およびその仮想マシンを実行するハードウェア330の部分(その仮想マシン専用のハードウェアであれ、および/または、その仮想マシンによって仮想マシン340の他のものと共有されるハードウェアであれ)は、個別の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0158】
さらに、NFVのコンテキストで、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワークインフラストラクチャ330上の1つ以上の仮想マシン340で実行され、図11のアプリケーション320に対応する特定のネットワーク機能を処理する役割を担う。
【0159】
いくつかの実施形態では、それぞれが1つ以上の送信機3220および1つ以上の受信機3210を含む1つ以上の無線ユニット3200が、1つ以上のアンテナ3225に結合され得る。無線ユニット3200は、1つ以上の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード330と直接通信することができ、無線アクセスノードまたは基地局などの、無線機能を有する仮想ノードを提供するために、仮想コンポーネントと組み合わせて使用することができる。
【0160】
いくつかの実施形態では、代替的にハードウェアノード330と無線ユニット3200との間の通信のために使用され得る制御システム3230を使用して、いくつかのシグナリングが生成され得る。
【0161】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク411と、コアネットワーク414とを備える、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク410を含む。アクセスネットワーク411は、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなどの複数の基地局412a、412b、412cを備え、それぞれが、対応するカバレッジエリア413a、413b、413cを定義する。各基地局412a、412b、412cは、有線または無線接続415を介してコアネットワーク414に接続可能である。カバレッジエリア413cに位置する第1のUE491は、対応する基地局412cに無線で接続するか、または対応する基地局412cによって無線で呼び出されるように構成される。カバレッジエリア413a内の第2のUE492は、対応する基地局412aに無線で接続可能である。本例では複数のUE491、492が図示されているが、開示された実施形態は、ただ一つのUEがカバレッジエリア内にある状況、またはただ一つのUEが対応する基地局412に接続している状況に等しく適用可能である。
【0162】
電気通信ネットワーク410は、スタンドアロンサーバ、クラウドサーバ、分散サーバのハードウェアおよび/もしくはソフトウェアに、またはサーバファーム内の処理リソースとして具現化され得るホストコンピュータ430に、それ自体、接続される。ホストコンピュータ430は、サービスプロバイダの所有または管理下にあってもよいし、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダの代わりに操作されてもよい。電気通信ネットワーク410とホストコンピュータ430との間の接続421および422は、コアネットワーク414からホストコンピュータ430に直接延びてもよく、あるいは任意選択の中間ネットワーク420を介してもよい。中間ネットワーク420は、パブリック、プライベートまたはホストされたネットワークのうちの1つであっても、またはそれらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。中間ネットワーク420は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよい。詳細には、中間ネットワーク420は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0163】
図12の通信システム全体が、接続されたUE491、492とホストコンピュータ430との間の接続性を可能にする。接続性は、オーバー・ザ・トップ(OTT)接続路450として説明することができる。ホストコンピュータ430および接続されたUE491、492は、アクセスネットワーク411、コアネットワーク414、任意の中間ネットワーク420、および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介物として使用して、OTT接続路450を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続路450が通過する関与している通信デバイスは、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングを意識しないという意味で、OTT接続路450は、トランスペアレントであり得る。例えば、基地局412は、接続されたUE491に転送(例えば、ハンドオーバ)されるためにホストコンピュータ430から発信されたデータを有する入って来るダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてもよい、または通知される必要がない。同様に、基地局412は、UE491からホストコンピュータ430に向けて発信された出て行くアップリンク通信の将来のルーティングを意識する必要はない。
【0164】
先の段落で論じたUE、基地局、およびホストコンピュータの、一実施形態による例示的な実施態様を、図13を参照して以下に説明する。通信システム500において、ホストコンピュータ510は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように構成された通信インターフェース516を含むハードウェア515を備える。ホストコンピュータ510は、記憶および/または処理能力を有することができる処理回路518を、さらに備える。詳細には、処理回路518は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組み合わせ(図示せず)を含んでもよい。ホストコンピュータ510は、ホストコンピュータ510内に記憶され、またはホストコンピュータ510によってアクセス可能であり、処理回路518によって実行可能であるソフトウェア511を、さらに備える。ソフトウェア511は、ホストアプリケーション512を含む。ホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510で終端するOTT接続路550を介して接続するUE530などのリモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。サービスをリモートユーザに提供する際に、ホストアプリケーション512は、OTT接続路550を使用して送信されるユーザデータを提供することができる。
【0165】
通信システム500は、電気通信システムに設けられ、ホストコンピュータ510およびUE530と通信することを可能にするハードウェア525を備える基地局520を、さらに含む。ハードウェア525は、通信システム500の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース526、ならびに基地局520によってサービングされるカバレッジエリア(図13には示されていない)に位置するUE530との少なくとも無線接続570をセットアップおよび維持するための無線インターフェース527を含むことができる。通信インターフェース526は、ホストコンピュータ510への接続560を容易にするように構成されてもよい。接続560は、直接であってもよいし、または電気通信システムのコアネットワーク(図13には示されていない)を通っても、および/もしくは電気通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通ってもよい。図示の実施形態では、基地局520のハードウェア525は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたはこれらの組み合わせ(図示せず)を備えることができる処理回路528を、さらに含む。基地局520は、内部に記憶された、または外部接続路を介してアクセス可能なソフトウェア521を、さらに有する。
【0166】
通信システム500は、すでに言及したUE530を、さらに含む。そのハードウェア535は、UE530が現在位置するカバレッジエリアをサービングする基地局との無線接続570をセットアップおよび維持するように構成された無線インターフェース537を含むことができる。UE530のハードウェア535は、命令を実行するように適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備えることができる処理回路538を、さらに含む。UE530は、UE530内に記憶され、またはUE530によってアクセス可能であり、処理回路538によって実行可能であるソフトウェア531を、さらに備える。ソフトウェア531は、クライアントアプリケーション532を含む。クライアントアプリケーション532は、ホストコンピュータ510のサポートにより、UE530を介して人間または非人間のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ510において、実行中のホストアプリケーション512は、UE530およびホストコンピュータ510で終端するOTT接続路550を介して、実行中のクライアントアプリケーション532と通信することができる。サービスをユーザに提供する際に、クライアントアプリケーション532は、ホストアプリケーション512からリクエストデータを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供することができる。OTT接続路550は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送することができる。クライアントアプリケーション532は、ユーザと対話して、それが提供するユーザデータを生成することができる。
【0167】
図13に示されるホストコンピュータ510、基地局520、およびUE530は、図12のホストコンピュータ430、基地局412a、412b、412cのうちの1つ、およびUE491、492のうちの1つと、それぞれ類似または同一であり得ることに留意されたい。すなわち、これらのエンティティの内部動作は、図13に示されるようなものであってもよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは、図12のものであってもよい。
【0168】
図13では、OTT接続路550が抽象的に描かれて、基地局520を経由したホストコンピュータ510とUE530との間の通信を示しているが、いかなる中間デバイスも、これらのデバイスを経由したメッセージの正確なルーティングも明示的に参照していない。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定することができ、ネットワークインフラストラクチャは、UE530から、またはホストコンピュータ510を操作するサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングが見えないようにするように、構成されていてもよい。OTT接続路550がアクティブ中に、さらに、ネットワークインフラストラクチャは、(例えば、負荷分散の考慮またはネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行うことができる。
【0169】
UE530と基地局520との間の無線接続570は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つ以上が、無線接続570が最後のセグメントを形成するOTT接続路550を使用してUE530に提供されるOTTサービスのパフォーマンスを改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシを改善し、それによって、短縮されたユーザ待ち時間およびより良好な応答性などの利点を提供することができる。
【0170】
1つ以上の実施形態によって改善されるデータレート、レイテンシ、および他の要因を監視するための測定手順が提供されてもよい。さらに、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ510とUE530との間のOTT接続路550を再構成するための任意選択のネットワーク機能があってもよい。測定手順および/またはOTT接続路550を再構成するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ510のソフトウェア511およびハードウェア515で、またはUE530のソフトウェア531およびハードウェア535で、またはその両方で実施されてもよい。実施形態では、センサ(図示せず)が、OTT接続路550が通過する通信デバイスに、またはそれに関連して配備されてもよく、センサは、上で例示された監視量の値を供給することによって、またはソフトウェア511、531が他の物理量から監視量を計算または推定することができる該他の物理量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続路550の再構成は、メッセージフォーマット、再送信設定、好ましいルーティングなどを含んでもよく、再構成は、基地局520に影響を及ぼす必要はなく、基地局520に知られない、または基地局520には感知できなくてもよい。このような手順および機能は、当技術分野で既知であり、実行されていてもよい。いくつかの実施形態では、測定は、ホストコンピュータ510によるスループット、伝搬時間、レイテンシなどの測定を容易にする独自のUEシグナリングを含むことができる。ソフトウェア511および531が、伝搬時間、エラーなどを監視している間、OTT接続路550を使用して、メッセージ、詳細には空または「ダミー」メッセージを送信させることによって、測定が、実施されてもよい。
【0171】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照して説明したものであってもよいホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図14への図面参照のみが、このセクションに含まれる。ステップ610において、ホストコンピュータは、ユーザデータを用意する。ステップ610のサブステップ611(任意選択であってもよい)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを用意する。ステップ620において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。ステップ630(任意選択であってもよい)において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ640(任意選択であってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されたホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0172】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照して説明したものであってもよいホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図15への図面参照のみが、このセクションに含まれる。方法のステップ710において、ホストコンピュータは、ユーザデータを用意する。任意選択のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを用意する。ステップ720において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を経由することができる。ステップ730(任意選択であってもよい)において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0173】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照して説明したものであってもよいホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図16への図面参照のみが、このセクションに含まれる。ステップ810(任意選択であってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加的に、または代替的に、ステップ820において、UEは、ユーザデータを用意する。ステップ820のサブステップ821(任意選択であってもよい)において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを用意する。ステップ810のサブステップ811(任意選択であってもよい)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信入力データに応答して、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されるクライアントアプリケーションは、さらに、ユーザから受け取ったユーザ入力を考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方法にかかわらず、UEは、サブステップ830(任意選択であってもよい)において、ユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。本方法のステップ840において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0174】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図12および図13を参照して説明したものであってもよいホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡単にするために、図17への図面参照のみが、このセクションに含まれる。ステップ910(任意選択であってもよい)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。ステップ920(任意選択であってもよい)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ930(任意選択であってもよい)において、ホストコンピュータは、基地局によって開始された送信で搬送されたユーザデータを受信する。
【0175】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利点は、1つ以上の仮想装置の1つ以上の機能ユニットまたはモジュールを介して実行され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備えることができる。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含むことができる他のデジタルハードウェアを介して実装することができる。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたはいくつかのタイプのメモリを含むことができるメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように構成することができる。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つ以上の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つ以上を実行するための命令を含む。いくつかの実施態様では、処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに、対応する機能を実行させるために、使用されてもよい。
【0176】
図18は、特定の実施形態による方法を示す。この方法は、(UEなどの)無線デバイスによって実行され得る。この方法は、ステップ1802で始まり、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠し、無線リンク管理構成に関連するリソースおよび/またはビーム管理に関連するパラメータを更新するようにネットワークに要求してもよい手順に関するトリガイベントを検出する。このようなイベントの例は、接続再確立または再開、ハンドオーバ、条件付きハンドオーバ、SCG変更、およびSCG追加(追加/変更されたSCGがNRセルであり、MCG PCellがLTEセルであるEN-DCのケースを含む)、ならびにビームリカバリである。トリガイベントの例は、HOコマンドの受信(例えば、図4参照)、条件付きHOコマンドの受信(例えば、図5参照)、RACHフォールバック手順を実行する決定(例えば、図6参照)、ソースセルに向かうビーム失敗の検出(例えば、図7参照)、およびビーム測定値の変化の検出(例えば、図8参照)を含む。本方法は、ステップ1804に進み、トリガイベントの検出に応答して、ネットワークへの1つ以上のビーム/セル報告の送信をトリガする。1つ以上のビーム/セル報告をネットワークに送信することに関連するさらなる詳細が、上でさらに説明されている(例えば、見出し「これらの測定値が報告される、ターゲットへのメッセージ」;「どの正確な測定値が報告されるか」;「どの測定値が、アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきかを、どのようにUEが決定するか」;および、「アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきこれらの測定を、どのようにUEが実行するか」を含む12~15ページを参照されたい)。いくつかの実施形態では、ビーム/セル報告は、ビームのセットについての測定値を提供する(例えば、セットは、最良のビームではない1つ以上のビームを含み、任意選択で最良のビームを含む)。
【0177】
図19は、無線ネットワーク(例えば、図9に示される無線ネットワーク)における装置1900の概略ブロック図を示す。装置は、無線デバイス(例えば、図9の無線デバイス110)に実装され得る。装置1900は、図18を参照して説明された例示的な方法、および場合によっては本明細書で開示された任意の他のプロセスまたは方法を実行するように動作可能である。図18の方法は、必ずしも装置1900によってのみ実行されるわけではないことも、理解されるべきである。本方法の少なくともいくつかの動作は、1つ以上の他のエンティティによって実行することができる。
【0178】
仮想装置1900は、1つ以上のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含むことができる処理回路、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含むことができる他のデジタルハードウェアを備えることができる。処理回路は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなどの1つまたはいくつかのタイプのメモリを含むことができるメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように、構成することができる。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つ以上の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つ以上を実行するための命令を含む。いくつかの実施態様では、処理回路は、イベント検出ユニット1902、ビーム/セル監視ユニット1904、報告ユニット1906、および装置1900の任意の他の適切なユニットに、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を実行させるために使用され得る。
【0179】
図19に図示されるように、装置1900は、イベント検出ユニット1902、ビーム/セル監視ユニット1904、および報告ユニット1906を含む。イベント検出ユニット1902は、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠し、無線リンク管理構成に関連するリソースおよび/またはビーム管理に関連するパラメータを更新するようにネットワークに要求してもよい手順に関するトリガイベントを検出するように構成される。ビーム/セル監視ユニット1904は、無線デバイスによって受信されたビーム/セルに関する測定を監視/実行するように構成される。報告ユニット1906は、ビーム/セル監視ユニット1904によって収集された測定値をネットワークに報告するように構成される。一例として、報告ユニット1906は、Msg 3内に、またはハンドオーバ手順の一部としてターゲットノードへのハンドオーバ完了メッセージ内に、ビーム/セル報告を含み得る。
【0180】
ユニットという用語は、電子機器、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野において従来の意味を有することができ、例えば、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理ソリッドステートおよび/またはディスクリートデバイス、本明細書で説明されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実行するためのコンピュータプログラムまたは命令を含むことができる。
【0181】
実施形態の例
【0182】
グループAの実施形態
1. 無線デバイスによって実行される方法であって、
- 無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠し、無線リンク管理構成に関連するリソースおよび/またはビーム管理に関連するパラメータを更新することをネットワークに要求し得る手順に関するトリガイベントを検出することと、
- トリガイベントの検出に応答して、ネットワークへの1つ以上のビーム/セル報告の送信をトリガすることと、を含む方法。
【0183】
2. トリガイベントは、ターゲットノードへのハンドオーバのための手順に関連し、トリガイベントは、1つ以上のビーム/セル報告をターゲットノードに送信することをトリガする、実施形態1の方法。
【0184】
3. トリガイベントは、ハンドオーバコマンドの受信に対応する、実施形態2の方法。
【0185】
4. トリガイベントは、条件付きハンドオーバコマンドの受信に対応する、実施形態2の方法。
【0186】
5. トリガイベントは、ハンドオーバコマンドまたは条件付きハンドオーバコマンドの受信後の、ターゲットノードのビームのビーム測定値の変化の検出を含む、実施形態2の方法。
【0187】
6. トリガイベントは、ターゲットノードにランダムアクセス試行を送信し、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でランダムアクセス応答を受信しなかった後に、RACHフォールバック手順を実行することを決定することに対応する、実施形態2の方法。
【0188】
7. ターゲットノードからランダムアクセス応答を受信した後に、1つ以上のビーム/セル報告が送信される、実施形態2から6のいずれかの方法。
【0189】
8. 1つ以上のビーム/セル報告が、ターゲットノードとのランダムアクセス手順のMsg3に、またはハンドオーバ完了メッセージに含まれる、実施形態7の方法。
【0190】
9. トリガイベントが、接続再確立またはビームリカバリのための手順に関係する、実施形態1の方法。
【0191】
10. トリガイベントが、ソースノードに向かうビーム失敗の検出に対応する、実施形態9の方法。
【0192】
11. 1つ以上のビーム/セル報告が、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つは、最良のビームではない、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0193】
12. ビーム/セル報告は、SS/PBCHブロックに関連する測定情報、CSI-RSリソースに関連する測定情報、またはその両方を提供する、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0194】
13. どのタイプのイベントをトリガイベントとして構成するかを決定することを、さらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0195】
14. 1つ以上のビーム/セル報告を送信するためにどのメッセージを使用するかを決定することを、さらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0196】
15. 1つ以上のビーム/セル報告においてどの測定値を報告するかを決定することを含む、さらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0197】
16. アクセス時にターゲットへの1つ以上のビーム/セル報告にどの測定値が含まれるべきかを決定することを、さらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0198】
17. アクセス時にターゲットへの1つ以上のビーム/セル報告に含まれるべき測定を実行することを、さらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0199】
18.
- ユーザデータを提供することと、
- 基地局への送信を介してユーザデータをホストコンピュータに転送することと、をさらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0200】
グループBの実施形態
19. ターゲット基地局によって実行される方法であって、
- ソース基地局からのハンドオーバ手順中に無線デバイスから1つ以上のビーム/セル報告を受信することと、
- 無線デバイスから1つ以上のビーム/セル報告を受信することに応答して、無線リンク管理構成に関連するリソースおよび/またはビーム管理に関連するパラメータを更新することと、を含む方法。
【0201】
20. 1つ以上のビーム/セル報告が、無線デバイスとのランダムアクセス手順のMsg3において、またはハンドオーバ完了メッセージにおいて受信される、実施形態19の方法。
【0202】
21. 基地局によって実行される方法であって、
- 接続再確立またはビームリカバリ手順中に無線デバイスから1つ以上のビーム/セル報告を受信することと、
- 無線デバイスから1つ以上のビーム/セル報告を受信することに応答して、無線リンク管理構成に関連するリソースおよび/またはビーム管理に関連するパラメータを更新することと、を含む方法。
【0203】
22. 1つ以上のビーム/セル報告が、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示し、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つは、最良のビームではない、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0204】
23.
- ユーザデータを取得することと、
- ユーザデータをホストコンピュータまたは無線デバイスに転送することと、をさらに含む、前述の実施形態のいずれかの方法。
【0205】
グループCの実施形態
24. 無線デバイスであって、
- グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成された処理回路と、
- 無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、を備える無線デバイス。
【0206】
25. 基地局であって、
- グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成された処理回路と、
- 無線デバイスに電力を供給するように構成された電源回路と、を備える基地局。
【0207】
26. ユーザ機器(UE)であって、
- 無線信号を送受信するように構成されたアンテナと、
- アンテナおよび処理回路に接続され、アンテナと処理回路との間で通信される信号を調整するように構成された無線フロントエンド回路と、
- グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成されている処理回路と、
- 処理回路に接続され、UEへの情報の入力が処理回路によって処理されることを可能にするように構成された入力インターフェースと、
- 処理回路に接続され、処理回路によって処理された情報をUEから出力するように構成された出力インターフェースと、
- 処理回路に接続され、UEに電力を供給するように構成されたバッテリと、を備えるUE。
【0208】
27.
- ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)に送信するためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、
- セルラーネットワークは、無線インターフェースおよび処理回路を有する基地局を備え、基地局の処理回路は、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0209】
28. 基地局をさらに含む、前述の実施形態の通信システム。
【0210】
29. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように構成される、前述の2つの実施形態の通信システム。
【0211】
30.
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように構成され、
- UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成された処理回路を備える、前述の3つの実施形態の通信システム。
【0212】
31. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実施される方法であって、
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することと、を含み、基地局は、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行する、方法。
【0213】
32. 基地局において、ユーザデータを送信することを、さらに含む、前述の実施形態の方法。
【0214】
33. ユーザデータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供され、方法は、UEにおいて、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行することを、さらに含む、前述の2つの実施形態の方法。
【0215】
34. 基地局と通信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、無線インターフェースおよび前述の3つの実施形態を実行するように構成された処理回路を備えるUE。
【0216】
35.
- ユーザデータを提供するように構成された処理回路と、
- ユーザ機器(UE)に送信するためにユーザデータをセルラーネットワークに転送するように構成された通信インターフェースと、を備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、
- UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え、UEのこれらの構成要素は、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0217】
36. セルラーネットワークは、UEと通信するように構成された基地局を、さらに含む、前述の実施形態の通信システム。
【0218】
37.
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように構成され、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行するように構成される、前述の2つの実施形態の通信システム。
【0219】
38. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実施される方法であって、
- ホストコンピュータにおいて、ユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、基地局を含むセルラーネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を開始することと、を含み、UEは、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行する、方法。
【0220】
39. UEにおいて、基地局からユーザデータを受信することを、さらに含む、前述の実施形態の方法。
【0221】
40.
- ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、
- UEは、無線インターフェースおよび処理回路を備え、UEの処理回路は、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0222】
41. UEをさらに含む、前述の実施形態の通信システム。
【0223】
42. 基地局をさらに含み、基地局は、UEと通信するように構成された無線インターフェースと、UEから基地局への送信によって搬送されたユーザデータをホストコンピュータに転送するように構成された通信インターフェースとを備える、前述の2つの実施形態の通信システム。
【0224】
43.
- ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってユーザデータを提供するように構成される、前述の3つの実施形態の通信システム。
【0225】
44.
- ホストコンピュータの処理回路は、ホストアプリケーションを実行し、それによってリクエストデータを提供するように構成され、
- UEの処理回路は、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってリクエストデータに応答してユーザデータを提供するように構成される、前述の4つの実施形態の通信システム。
【0226】
45. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実施される方法であって、
- ホストコンピュータにおいて、UEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み、UEは、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行する、方法。
【0227】
46. UEにおいて、基地局にユーザデータを提供することを、さらに含む、前述の実施形態の方法。
【0228】
47.
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行し、それによって、送信されるべきユーザデータを提供することと、
- ホストコンピュータにおいて、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することと、をさらに含む、前述の2つの実施形態の方法。
【0229】
48.
- UEにおいて、クライアントアプリケーションを実行することと、
- UEにおいて、クライアントアプリケーションへの入力データを受信することと、をさらに含み、入力データは、クライアントアプリケーションに関連付けられたホストアプリケーションを実行することによって、ホストコンピュータにおいて提供され、
- 送信されるべきユーザデータは、入力データに応答してクライアントアプリケーションによって提供される、前述の3つの実施形態の方法。
【0230】
49. ユーザ機器(UE)から基地局への送信に由来するユーザデータを受信するように構成された通信インターフェースを備えるホストコンピュータを含む通信システムであって、基地局は、無線インターフェースおよび処理回路を備え、基地局の処理回路は、グループBの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行するように構成される、通信システム。
【0231】
50. 基地局をさらに含む、前述の実施形態の通信システム。
【0232】
51. UEをさらに含み、UEが基地局と通信するように構成される、前述の2つの実施形態の通信システム。
【0233】
52.
- ホストコンピュータの処理回路が、ホストアプリケーションを実行するように構成され、
- UEは、ホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行し、それによってホストコンピュータによって受信されるべきユーザデータを提供するように構成される、前述の3つの実施形態の通信システム。
【0234】
53. ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器(UE)とを含む通信システムにおいて実施される方法であって、
- ホストコンピュータにおいて、基地局がUEから受信した送信に由来するユーザデータを、基地局から受信することを含み、UEが、グループAの実施形態のいずれかのステップのいずれかを実行する、方法。
【0235】
54. 基地局において、UEからユーザデータを受信することを、さらに含む、前述の実施形態の方法。
【0236】
55. 基地局において、ホストコンピュータへの受信されたユーザデータの送信を開始することを、さらに含む、前述の2つの実施形態の方法。
【0237】
図20は、上述の無線デバイス110、200、330、491、492、または530などの無線デバイスで使用するための方法900の例示的なフローチャート図を示す。ステップ920において、無線デバイスは、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへのハンドオーバのための手順に関するトリガイベントを検出する。例えば、トリガイベントは、ソースネットワークノードからハンドオーバコマンドを受信すること、もしくは条件付きハンドオーバコマンドを受信すること、および/またはハンドオーバのための条件が満たされたことを決定することを含むことができる。このようにして、例えば、ダウンリンクビーム測定が必要とされることをトリガイベントが示すので、または本明細書で説明されるような他の基準のために、測定情報が必要とされる場合にのみ、無線デバイスは、測定情報を送信することができる。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、例えば、ネットワークからの暗示的または明示的な構成情報を使用して、どのトリガイベントを検出するかを決定する。
【0238】
いくつかの実施形態では、トリガイベントを検出することは、少なくとも1つのビーム測定値が、ビーム測定値をソースネットワークノードに報告した後に、変化したことを決定することを含む。例えば、これは、最も強いビームが変化したこと、および/または少なくとも1つのビームに関連する電力、品質、もしくは干渉が変化したことを決定することを含むことができる。したがって、測定情報を含むメッセージは、少なくとも1つのビーム測定値が変化したことをターゲットネットワークノードに示すことができる。
【0239】
いくつかの実施形態では、トリガイベントは、ターゲットノードにランダムアクセス試行を送信し、ランダムアクセス応答ウィンドウ内でランダムアクセス応答を受信しなかった後に、RACHフォールバック手順を実行することを決定することに、対応する。例えば、ハンドオーバ手順中に、無線デバイスが、ランダムアクセス応答を受信しない場合、これは、RACHフォールバック手順が使用されなければならないことを示すことができる。それは、ターゲットノードにおけるビーム測定情報が古いかもしれないことを、さらに示し、それによって、より新しい測定情報を送信することを無線デバイスに示すことができる。
【0240】
ステップ940において、無線デバイスは、ターゲットネットワークノードに送信するためのメッセージに含めるべき測定情報を決定する。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに従って1つ以上のビームを測定することによって取得され得る。例えば、無線デバイスは、上記のセクション「どの測定値が報告されるか」および「どの測定値が、アクセス時にターゲットへの測定報告に含まれるべきかを、どのようにUEが決定するか」に開示された実施形態に従って、どの測定情報を含めるべきか、および/またはどのメッセージを使用して測定情報を送信すべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、測定情報を決定することは、ソースネットワークノードから以前に受信された構成に従ってもよい。いくつかの実施形態では、測定情報を決定することは、例えば、ソースノードから受信された構成情報に従って、メッセージに含まれるべきビーム測定を実行することを含む。
【0241】
ステップ960において、無線デバイスは、トリガイベントの検出に応答して、決定された測定情報をメッセージ内でターゲットネットワークノードに送信する。上述のように、測定情報は、任意の適切なメッセージ、例えば、ハンドオーバ完了メッセージ、ランダムアクセス手順におけるMsg3などで送信されてもよい。いくつかの実施形態では、メッセージは、セット内のダウンリンクビームの少なくとも1つが最良のビームではない、ダウンリンクビームのセットに関連する測定値を示す。例えば、測定値は、単一のビームよりも多くのビームに関してでもよい。このようにして、無線デバイスは、ターゲットネットワークノードのために最新の測定情報を提供することができる。
【0242】
図21は、上述の無線デバイス110、200、330、491、492、または530などの無線デバイスで使用するための方法1000の例示的なフローチャート図を示す。ステップ1020において、無線デバイスは、無線デバイスがダウンリンクビーム選択に依拠する、ネットワークノードへの接続再確立またはビームリカバリのための手順に関するトリガイベントを検出する。これは、トリガイベントがハンドオーバ手順に関連しないという点で、方法900とは異なる。例えば、いくつかの実施形態では、トリガイベントは、ソースネットワークノードに向かうビーム失敗の検出に対応する。このようにして、無線デバイスは、例えば、ネットワークノードと最後に接続してからあまりに長い時間が経ったので、またはビームが失敗した場合に、使用すべきより良いビームが存在し得るので、測定情報を更新することが、保証されていると、判定することができる。
【0243】
ステップ1040において、無線デバイスは、ネットワークノードに送信するためのメッセージに含めるべき測定情報を決定する。測定情報は、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに従って1つ以上のビームを測定することによって取得され得る。ステップ1060において、トリガイベントの検出に応答して、無線デバイスは、決定された測定情報をメッセージ内でネットワークノードに送信する。どのように測定情報が決定され、ネットワークノードに送信され得るかは、上述の方法900を参照することを含む、前述の実施形態を参照して説明され得る。
【0244】
図22は、上述のネットワークノード160、330、412、または520などのネットワークノードで使用するための方法1100の例示的なフローチャート図を示す。方法1100は、ステップ1120で開始することができ、ソースネットワークノードからターゲットネットワークノードへの無線デバイスのハンドオーバ手順中にソースネットワークノードから取得されたビーム情報が、使用される。例えば、ネットワークノードは、ハンドオーバ手順を開始または継続するために無線デバイスにコンタクトするために、ビーム情報を使用することができる。
【0245】
ステップ1140において、ネットワークノードは、ソースネットワークノードからのハンドオーバ手順中に、測定情報を含むメッセージを無線デバイスから受信する。例えば、ネットワークノードは、上記の図9および図10に記載されているように、メッセージを受信してもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、ネットワークノードが無線デバイスに任意のビーム測定構成要求を送信する前に、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信する。このようにして、ネットワークノードは、要求を送信せずに構成情報を調整し、それによって、古い構成を使用する時間を短縮することができる。メッセージは、無線デバイスがトリガされた後に任意の適切なメッセージで、例えば、無線デバイスとのランダムアクセス手順のMsg3で、またはハンドオーバ完了メッセージで受信されることができる。
【0246】
ステップ1160において、測定情報を含むメッセージを無線デバイスから受信することに応答して、ネットワークノードは、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに関連するリソースを更新する。例えば、それは、無線デバイスのために構成されるべきビームのセットを更新することができ、これは、どのビームがセットに含まれるか、または、どのビームがダウンリンクのための最良のビームであるかを変更することを含む。
【0247】
ステップ1180において、ネットワークノードは、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに関連する更新されたリソースを使用して、無線デバイスと通信することができる。例えば、ネットワークノードは、無線デバイスと通信するために、どのダウンリンクビームを使用するかを、変更することができ、または無線デバイスが測定および/もしくは使用のために構成されるビームを変更することができる。このようにして、ネットワークノードは、ハンドオーバ手順が完了した後に、測定値を要求する必要なしに、無線デバイスからの最新の測定値を使用して構成を調整することができる。
【0248】
図23は、上述のネットワークノード160、330、412、または520などのネットワークノードで使用するための方法1200の例示的なフローチャート図を示す。方法1200は、ステップ1220で開始することができ、ネットワークノードは、接続再確立またはビームリカバリ手順中に、無線デバイスから測定情報を含むメッセージを受信する。これは、測定情報が、ハンドオーバ手順中ではなく、接続再確立またはビームリカバリ手順中に受信される点で、図22とは異なる。無線デバイスは、前述の理由により、これらのシナリオで、メッセージの送信をトリガするように構成されてもよい。
【0249】
ステップ1240および1260は、図22に示す方法1100の同様のステップ1160および1180に対応する。図22と同様に、ステップ1240において、ネットワークノードは、測定情報を含むメッセージを無線デバイスから受信することに応答して、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに関連するリソースを更新することができる。ステップ1260において、ネットワークノードは、無線リンク管理構成、ビーム管理構成、および測定構成のうちの1つに関連する更新されたリソースを使用して、無線デバイスと通信することができる。方法1200は、異なるトリガ条件に基づいて異なってもよく、これは、どの測定情報がネットワークノードによって受信されるか、およびネットワークノードがどのように無線デバイスとの通信を継続するかに影響を及ぼし得る。
【0250】
本開示は、いくつかの実施形態を用いて説明されてきたが、無数の変更、変形、改変、変換、および修正が、当業者に提案されてもよく、本開示は、添付の特許請求の範囲内にあるような変更、変形、改変、変換、および修正を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23