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特許7483835セッション管理の方法、装置、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】セッション管理の方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20240508BHJP
   H04W 76/12 20180101ALI20240508BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20240508BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W76/12
H04W80/10
【請求項の数】 21
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022190314
(22)【出願日】2022-11-29
(62)【分割の表示】P 2020565494の分割
【原出願日】2019-05-20
(65)【公開番号】P2023029917
(43)【公開日】2023-03-07
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】201810496331.7
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】舒 林
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 成晨
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/142170(WO,A1)
【文献】特表2008-541501(JP,A)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals;,3GPP TS 24.501 V1.1.1,2018年05月09日,pp.10,131,154-158
【文献】Samsung,Discussion on network control of always-on PDU session.,3GPP TSG SA WG2 #127BIS S2-185030,2018年05月21日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セッション管理方法であって、
セッション管理ネットワーク要素により、第1の要求メッセージを受信するステップであって、前記第1の要求メッセージは、端末のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、ステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記端末に第1の応答メッセージを送信するステップであって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、ステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションのセッション属性を非常時接続セッションから常時接続セッションに更新するように決定するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記端末に通知メッセージを送信するステップであって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションの前記セッション属性が前記常時接続セッションであることを通知する、ステップと
を有する方法。
【請求項2】
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定する前記ステップが、
前記セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報、すなわち、
前記端末のサブスクリプション情報、前記端末のポリシー情報、または前記セッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報
のうちのいずれか1つに基づいて、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ローカル構成情報が、以下の情報、すなわち、
前記端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または前記セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数
のうちのいずれか1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定する前記ステップが、
前記セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報、すなわち、
データネットワーク名(DNN)、シングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、前記端末の現在位置情報、または前記端末のアクセスタイプ
のうちのいずれか1つに基づいて、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップであって、前記DNNまたは前記S-NSSAIが前記第1の要求メッセージに含まれる、ステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションの前記セッション属性を更新するように決定する前記ステップが、
前記端末のサブスクリプション情報、前記端末のポリシー情報、または前記セッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報が変更されたとき、前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションの前記セッション属性を更新するように決定するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の応答メッセージが、第3の指示情報を含み、前記第3の指示情報は、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の要求メッセージが、プロトコルデータユニット(PDU)セッション確立要求メッセージであり、前記第1の応答メッセージが、PDUセッション確立応答メッセージである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
セッション管理方法であって、
端末により、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するステップであって、前記第1の要求メッセージは、前記端末のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、ステップと、
前記端末により、前記セッション管理ネットワーク要素から第1の応答メッセージを受信するステップであって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、ステップと、
前記端末により、前記第1の応答メッセージに基づいて、前記第1のセッションが非常時接続セッションであると決定するステップと、
前記端末により、前記セッション管理ネットワーク要素から通知メッセージを受信するステップであって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションであることを通知する、ステップと、
前記端末により、前記通知メッセージに基づいて、前記第1のセッションが前記非常時接続セッションから前記常時接続セッションに更新されると決定するステップと
を有する方法。
【請求項9】
通信装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と
を備え、前記プログラムは、
セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するための命令であって、前記第1の要求メッセージは、前記通信装置のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、命令と、
前記セッション管理ネットワーク要素から第1の応答メッセージを受信するための命令であって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、命令と、
前記第1の応答メッセージに基づいて、前記第1のセッションが非常時接続セッションであると決定するための命令と、
前記セッション管理ネットワーク要素から通知メッセージを受信するための命令であって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションであることを通知する、命令と、
前記通知メッセージに基づいて、前記第1のセッションが前記非常時接続セッションから前記常時接続セッションに更新されると決定するための命令と
を含む通信装置。
【請求項10】
請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されたユニットを備える、通信装置。
【請求項11】
セッション管理ネットワーク要素であって、
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行されるプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と
を備え、前記プログラムは、
第1の要求メッセージを受信するための命令であって、前記第1の要求メッセージは、端末のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、命令と、
前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するための命令と、
前記端末に第1の応答メッセージを送信するための命令であって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、命令と、
記第1のセッションのセッション属性を非常時接続セッションから常時接続セッションに更新するように決定するための命令と、
前記端末に通知メッセージを送信するための命令であって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションの前記セッション属性が前記常時接続セッションであることを通知する、命令と
を含む、セッション管理ネットワーク要素。
【請求項12】
前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することが、
以下の情報、すなわち、
前記端末のサブスクリプション情報、前記端末のポリシー情報、または前記セッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報
のうちのいずれか1つに基づいて、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定すること
を含む、請求項11に記載のセッション管理ネットワーク要素。
【請求項13】
前記ローカル構成情報が、以下の情報、すなわち、
前記端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または前記セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数
のうちのいずれか1つを含む、請求項12に記載のセッション管理ネットワーク要素。
【請求項14】
前記第1の応答メッセージが、第3の指示情報を含み、前記第3の指示情報は、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、請求項11から13のいずれか一項に記載のセッション管理ネットワーク要素。
【請求項15】
セッション管理方法であって、
モビリティ管理ネットワーク要素により、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するステップであって、前記第1の要求メッセージは、端末のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、ステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記モビリティ管理ネットワーク要素に第1の応答メッセージを送信するステップであって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、ステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションのセッション属性を非常時接続セッションから常時接続セッションに更新するように決定するステップと、
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記モビリティ管理ネットワーク要素に通知メッセージを送信するステップであって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションの前記セッション属性が前記常時接続セッションであることを通知する、ステップと
を有する方法。
【請求項16】
前記セッション管理ネットワーク要素により、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定する前記ステップが、
前記セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報、すなわち、
前記端末のサブスクリプション情報、前記端末のポリシー情報、または前記セッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報
のうちのいずれか1つに基づいて、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップ
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ローカル構成情報が、以下の情報、すなわち、
前記端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または前記セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数
のうちのいずれか1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
モビリティ管理ネットワーク要素およびセッション管理ネットワーク要素を備えるセッション管理システムであって、
前記モビリティ管理ネットワーク要素は、
前記セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信することであって、前記第1の要求メッセージは、端末のための第1のセッションを確立すること、及び前記第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを要求する、こと
を行うように構成され、
前記セッション管理ネットワーク要素は、
前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素に第1の応答メッセージを送信することであって、前記第1の応答メッセージは、前記セッション管理ネットワーク要素が前記第1のセッションを確立することを承認するが、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示す、ことと、
記第1のセッションのセッション属性を非常時接続セッションから常時接続セッションに更新することと、
前記モビリティ管理ネットワーク要素に通知メッセージを送信することであって、前記通知メッセージは、前記第1のセッションの前記セッション属性が前記常時接続セッションであることを通知する、ことと
を行うように構成され、
前記モビリティ管理ネットワーク要素は、
前記第1の応答メッセージ及び前記通知メッセージを受信すること
を行うようにさらに構成される、
セッション管理システム。
【請求項19】
前記セッション管理ネットワーク要素が、
以下の情報、すなわち、
前記端末のサブスクリプション情報、前記端末のポリシー情報、または前記セッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報
のうちのいずれか1つに基づいて、前記第1のセッションを前記常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定すること
を行うようにさらに構成される、請求項18に記載のセッション管理システム。
【請求項20】
前記ローカル構成情報が、以下の情報、すなわち、
前記端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または前記セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数
のうちのいずれか1つを含む、請求項19に記載のセッション管理システム。
【請求項21】
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を格納した、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年5月22日に中国国家知識産権局に出願された、「SESSION MANAGEMENT METHOD,APPARATUS,AND SYSTEM」と題する、中国特許出願第201810496331.7号の優先権を主張する。
【0002】
本出願は通信分野に関し、より詳細には、通信分野におけるセッション管理の方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代(the fifth generation、5G)移動通信システムでは、サービス要求(service request、SR)手順は、AMFへのシグナリング接続を確立するように要求するために、アイドルモードの端末によって使用されるか、または確立されたプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッション用の対応するユーザプレーンリソースをアクティブ化するために、アイドルモードもしくは接続モードの端末によって使用されてよい。SR手順が実行されているとき、端末が新しいサービスを要求する必要がある場合、端末は、前のサービス要求手順が完了した後にのみ、新しいSR手順を実行することができる。現在、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project、3GPP(登録商標))標準では、同時SR手順は許可されていない。
【0004】
5Gは、ユビキタスアクセスネットワークを提供して、拡張モバイルブロードバンド(enhanced Mobile Broadband、eMBB)タイプの端末、大規模モノのインターネット(Massive Internet of of Things、MIoT)タイプの端末、および超高信頼性低遅延通信(ultra-reliable and low latency communications、uRLLC)タイプの端末を含む、複数のサービスタイプの端末にアクセスサービスを提供することを目的とする。SR手順は同時に処理することができないので、端末が現在通常のサービス用のSR手順を開始しているが、SR手順が完了しておらず、端末が別の遅延に敏感なサービス、たとえば、uRLLCサービス、マルチメディア優先サービス(multimedia priority service、MPS)、およびミッションクリティカルサービス(mission critical services、MCS)用のSR手順を開始する必要があるとき、別の遅延に敏感なサービスのSR手順が、現在のSR手順が完了するまで待機する場合、遅延に敏感なサービスの主要業績評価指標(key performance indicator、KPI)は深刻な影響を受ける。
【発明の概要】
【0005】
前述の問題を解決するために、3GPPは現在、常時接続(always-on)のPDUセッションを定義している。このセッションでは、端末がアイドルモードから接続モードに切り替わるときにユーザプレーンリソースがアクティブ化される必要がある。遅延に非常に敏感なサービスの場合、端末は、サービス用に確立されたPDUセッションをalways-on PDUセッションにローカルで設定することができる。always-on PDUセッションの場合、端末がアイドルモードから接続モードに切り替わるたびに、端末は、データ無線ベアラ(data radio bearers、DRB)を含む、PDUセッション用の対応するユーザプレーンネットワークリソースをアクティブ化するようにネットワーク側に要求する。この方法では、優先度が高いPDUセッションがデータを送信する必要がある場合に限り、PDUセッションはネットワークリソースを要求するためのキューに入れる必要がなく、データを直接送信することができる。しかしながら、端末はalways-on PDUセッションをローカルで管理しているので、ユーザプレーンネットワークリソースが端末によって不当に消費される可能性があり、ネットワークリソースを削減する方法は、早急に解決される必要がある技術的な問題である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願は、セッション管理の方法、装置、およびシステムを提供して、端末によるユーザプレーンネットワークリソースの不当な消費を回避するのを助け、それによってネットワークリソースが削減される。
【0007】
第1の態様によれば、セッション管理ネットワーク要素により、第1の要求メッセージを受信するステップであって、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用される、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップであって、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップと、次いで、セッション管理ネットワーク要素により、端末に第1の応答メッセージを送信するステップであって、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、ステップとを含む、セッション管理方法が提供される。
【0008】
場合によっては、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定した後、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとしてマークすることができる。同様に、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定すると、端末も、そのセッションを常時接続セッションとしてマークすることができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0009】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、セッションを確立するように要求するために使用される端末からの第1の要求メッセージを受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションを確立するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0010】
第1のセッションは、具体的にPDUセッションであってよく、第1の要求メッセージは、具体的にPDUセッション確立要求メッセージであってよく、第1の応答メッセージは、具体的にPDUセッション確立応答メッセージであってよいことを理解されたい。しかしながら、PDUセッションは単なる具体例であると理解されよう。このことは、本出願の実施形態では限定されない。加えて、端末とセッション管理ネットワーク要素との間のシグナリング対話は、直接的または間接的であってよく、言い換えれば、アクセスネットワークネットワーク要素およびモビリティ管理ネットワーク要素による転送を介して実施されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0011】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップは、具体的に、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップである。
【0012】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定するために、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報に基づいて決定を実行することができる。場合によっては、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報は、端末用の常時接続セッションの確立を許可することを示すために使用される指示情報を搬送することができる。セッション管理ネットワーク要素は、指示情報に基づいて、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定することができる。
【0013】
セッション管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報のうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または3つの情報のうちの任意の2つもしくは3つに基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0014】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップは、具体的に、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:データネットワーク名DNN、シングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップであり、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0015】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定するために、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて決定を実行することができる。DNNとおよびS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送され、端末によってセッション管理ネットワーク要素に送信される。端末の現在位置情報および端末のアクセスタイプは、セッション管理ネットワーク要素によってアクセスネットワークネットワーク要素から取得される。
【0016】
場合によっては、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプは、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報からであってよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0017】
セッション管理ネットワーク要素は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、もしくは端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または4つの情報のうちの任意の数の情報に基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素が決定のための複数の情報を選択する場合、複数の情報すべてが常時接続セッションの確立を可能にする対応する情報との照合に成功すると、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定する。
【0018】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含んでよい。それに対応して、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップは、具体的に、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップ、またはセッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するステップである。
【0019】
場合によっては、ローカル構成情報は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプだけでなく、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数、またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数も含んでよい。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、最初に、端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないかどうかを判定することができる。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素は、次いで、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプなどの条件と組み合わせて決定を実行する。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上である場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0020】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される、ステップをさらに含む。
【0021】
具体的には、端末は、セッション管理ネットワーク要素に、常時接続セッションとして確立するように要求された第1のセッションを確立することを示すために使用される第2の指示情報をさらに送信することができる。第2の指示情報は、第1の要求メッセージ内で搬送されてもよく、第1の要求メッセージから分離され、2つの独立したメッセージとしてセッション管理ネットワーク要素に送信されてもよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。通常、端末は、第1の要求メッセージを送信用のアップリンクトランスポートメッセージ、たとえば、アップリンク非アクセス層(non-access stratum、NAS)トランスポートメッセージにカプセル化する。
【0022】
セッション管理ネットワーク要素は、第2の指示情報が検出されたときのみ、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができることを理解されたい。第2の指示情報が検出されない場合、セッション管理ネットワーク要素はまだ、既存の共通セッション確立手順に従って処理を実行する。しかしながら、このことは本出願の実施形態では限定されない。
【0023】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、端末に第1の応答メッセージを送信するステップの後、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するステップであって、セッション属性が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、ステップと、次いで、セッション管理ネットワーク要素により、端末に通知メッセージを送信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップとをさらに含む。
【0024】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、ネットワークリソースを柔軟に使用することができるように、既存のセッションのセッション属性が更新される。特に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報が変わると、既存のセッションのセッション属性が柔軟に調整される。これは、システムのリソース利用率を向上させる助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0025】
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実装形態では、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される、ステップをさらに含む。
【0026】
第2の態様によれば、端末により、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するステップであって、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用される、ステップと、端末により、第1の応答メッセージを受信するステップであって、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップとを含む、別のセッション管理方法が提供される。
【0027】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、セッションを確立するように要求するために使用される端末からの第1の要求メッセージを受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションを確立するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0028】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実装形態では、方法は、端末により、セッション管理ネットワーク要素に第2の指示情報を送信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される、ステップをさらに含む。
【0029】
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実装形態では、端末により、第1の応答メッセージを受信するステップの後、方法は、端末により、通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップをさらに含む。
【0030】
第3の態様によれば、セッション管理ネットワーク要素により、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信するステップであって、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップと、セッション管理ネットワーク要素により、端末に第1の応答メッセージを送信するステップであって、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される、ステップとを含む、別のセッション管理方法が提供される。
【0031】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、端末から、セッションを確立するように要求するために使用される第1の要求メッセージ、および第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される第2の指示情報を受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションの確立を拒否するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0032】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実装形態では、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第3の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される。あるいは、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すために使用される。
【0033】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップは、具体的に、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップである。
【0034】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップは、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:データネットワーク名DNN、シングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップを含み、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0035】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実装形態では、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含む。セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップは、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップ、またはセッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するステップを含む。
【0036】
第3の態様を参照して、第3の態様のいくつかの実装形態では、セッション管理ネットワーク要素により、端末に第1の応答メッセージを送信するステップの後、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するステップであって、セッション属性が、第1のセッションが非常時接続セッションであることを示すために使用される、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、端末に通知メッセージを送信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップとをさらに含む。
【0037】
第4の態様によれば、端末により、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信するステップであって、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップと、端末により、第1の応答メッセージを受信するステップであって、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される、ステップとを含む、別のセッション管理方法が提供される。
【0038】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、端末から、セッションを確立するように要求するために使用される第1の要求メッセージ、および第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される第2の指示情報を受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションの確立を拒否するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0039】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実装形態では、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第3の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される。あるいは、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すために使用される。
【0040】
第4の態様を参照して、第4の態様のいくつかの実装形態では、端末により、第1の応答メッセージを受信するステップの後、方法は、端末により、通知メッセージを受信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップをさらに含む。
【0041】
第5の態様によれば、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から常時接続セッションの設定情報を受信するステップと、端末により、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップであって、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップとを含む、別のセッション管理方法が提供される。
【0042】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実装形態では、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から常時接続セッションの設定情報を受信するステップは、具体的に、
端末により、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の要求メッセージを送信するステップであって、第2の要求メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素に登録するように要求するために使用される、ステップ、および端末により、第2の応答メッセージを受信するステップであって、第2の応答メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素が端末の登録を承認したことを示すために使用され、第2の応答メッセージが常時接続セッションの設定情報を搬送する、ステップ、または
端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から構成更新コマンドを受信するステップであって、構成更新コマンドが常時接続セッションの設定情報を搬送する、ステップ、または
端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から端末のポリシー情報を受信するステップであって、ポリシー情報が常時接続セッションの設定情報を搬送する、ステップ
を含む。
【0043】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実装形態では、第2の要求メッセージは端末の能力指示情報を搬送し、能力指示情報は、常時接続セッションをサポートする端末の能力を示すために使用される。
【0044】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実装形態では、端末により、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップは、確立された第1のセッションが常時接続セッションの設定情報を満たしていると端末が判断したときに、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップを含む。
【0045】
第5の態様を参照して、第5の態様のいくつかの実装形態では、常時接続セッションの設定情報は、常時接続セッションを確立することを可能にするDNN情報、常時接続セッションを確立することを可能にするS-NSSAI情報、常時接続セッションを確立することを可能にする端末の位置、常時接続セッションを確立することを可能にする端末のアクセスタイプ、または常時接続セッションを確立することを可能にする端末によって要求されたサービスタイプのうちのいずれか1つである。
【0046】
第6の態様によれば、モビリティ管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、常時接続セッションの設定情報を決定するステップと、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を端末に送信するステップとを含む、別のセッション管理方法が提供される。
【0047】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実装形態では、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から常時接続セッションの設定情報を受信するステップは、具体的に、モビリティ管理ネットワーク要素により、端末から第2の要求メッセージを受信するステップであって、第2の要求メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素に登録するように要求するために使用される、ステップを含み、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を端末に送信するステップは、具体的に、モビリティ管理ネットワーク要素により、端末に第2の応答メッセージを送信するステップであって、第2の応答メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素が端末の登録を承認したことを示すために使用され、第2の応答メッセージが常時接続セッションの設定情報を搬送する、ステップである。
【0048】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実装形態では、第2の要求メッセージは端末の能力指示情報を搬送し、能力指示情報は、常時接続セッションをサポートする端末の能力を示すために使用され、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を決定するステップは、具体的に、端末が常時接続セッションをサポートすることを能力指示情報が示すとき、モビリティ管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、常時接続セッションの設定情報を決定するステップである。
【0049】
第6の態様を参照して、第6の態様のいくつかの実装形態では、常時接続セッションの設定情報は、常時接続セッションを確立することを可能にするDNN情報、常時接続セッションを確立することを可能にするS-NSSAI情報、常時接続セッションを確立することを可能にする端末の位置、常時接続セッションを確立することを可能にする端末のアクセスタイプ、または常時接続セッションを確立することを可能にする端末によって要求されたサービスタイプのうちのいずれか1つである。
【0050】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末が常時接続セッションを開始することを可能にする常時接続セッションの設定情報を端末に通知することができる。端末は、常時接続セッションの設定情報に基づいて、既存のセッションを常時接続セッションとして設定するべきかどうかを判定することができる。これにより、端末側で開始される常時接続セッションに対する制御がさらに強化され、それによってネットワークリソースの浪費が効果的に回避される。
【0051】
第7の態様によれば、モビリティ管理ネットワーク要素およびセッション管理ネットワーク要素を含むセッション管理システムが提供され、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するように構成され、第1の要求メッセージは、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージを受信し、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するように構成され、常時接続セッションは、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、セッション管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素に第1の応答メッセージを送信するように構成され、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージは第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報は、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される。
【0052】
第7の態様を参照して、第7の態様のいくつかの実装形態では、モビリティ管理ネットワーク要素は、モビリティ管理ネットワーク要素がセッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信する前に、以下の条件:モビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートすること、およびモビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートするセッション管理ネットワーク要素を選択することが可能であることのうちの少なくとも1つが満たされているかどうかを判定するようにさらに構成され、少なくとも1つの条件が満たされると、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信し、第2の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される。
【0053】
第8の態様によれば、セッション管理装置が提供され、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0054】
第9の態様によれば、別の装置が提供され、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0055】
第10の態様によれば、セッション管理装置が提供され、第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0056】
第11の態様によれば、別の装置が提供され、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0057】
第12の態様によれば、セッション管理装置が提供され、第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0058】
第13の態様によれば、別の装置が提供され、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。具体的には、装置は、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成されたユニットを含む。
【0059】
第14の態様によれば、別のセッション管理装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第1の態様または第1の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0060】
第15の態様によれば、別の装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0061】
第16の態様によれば、別の装置が提供され、装置はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリと結合され、メモリ内の命令を読み取った後、命令に従って、第2の態様または第2の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。
【0062】
第17の態様によれば、別のセッション管理装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第3の態様または第3の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0063】
第18の態様によれば、別の装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0064】
第19の態様によれば、別の装置が提供され、装置はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリと結合され、メモリ内の命令を読み取った後、命令に従って、第4の態様または第4の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。
【0065】
第20の態様によれば、別のセッション管理装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第5の態様または第5の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0066】
第21の態様によれば、別の装置が提供され、装置は、トランシーバ、メモリ、およびプロセッサを含む。トランシーバ、メモリ、およびプロセッサは、内部接続経路を使用して互いに通信する。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、装置が第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行することを可能にするために、メモリに記憶された命令を実行し、受信機を制御して信号を受信し、送信機を制御して信号を送信するように構成される。
【0067】
第22の態様によれば、別の装置が提供され、装置はプロセッサを含む。プロセッサは、メモリと結合され、メモリ内の命令を読み取った後、命令に従って、第6の態様または第6の態様の可能な実装形態のうちのいずれか1つの方法を実行するように構成される。
【0068】
第23の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータによって実行されると、コンピュータは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装形態における方法を実行することが可能になる。
【0069】
第24の態様によれば、コンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。コンピュータプログラムは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装形態における方法を実行するために使用される命令を含む。
【0070】
第25の態様によれば、通信チップが提供され、通信チップは命令を記憶する。命令がコンピュータデバイス上で実行されると、通信チップは、前述の態様のいずれか1つの任意の可能な実装形態における方法を実行することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】本出願の一実施形態による、システムアーキテクチャの概略図である。
図2】本発明の一実施形態による、アプリケーションシナリオの概略図である。
図3】本出願の一実施形態による、セッション管理方法の概略フローチャートである。
図4】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図5】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図6】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図7】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図8A】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図8B】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図9】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図10】本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法の概略フローチャートである。
図11】本出願の一実施形態による、装置の概略ブロック図である。
図12】本出願の一実施形態による、別の装置の概略ブロック図である。
図13】本出願の一実施形態による、別の装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下で、添付図面を参照して本出願の技術的解決策を記載する。
【0073】
本出願の実施形態の技術的解決策は、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile Communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、マイクロ波アクセス用世界的相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、第5世代(5th Generation、5G)システム、または将来のシステムなどの、様々な通信システムに適用されてよい。
【0074】
図1は、本出願の一実施形態が適用されるシステムアーキテクチャ100の概略図である。図1に示されたように、システムアーキテクチャ100は、セッション管理ネットワーク要素110を含む。場合によっては、システムアーキテクチャ100は、モビリティ管理ネットワーク要素120をさらに含んでよい。
【0075】
システムアーキテクチャ100は、本出願の実施形態におけるセッション管理方法を実行するように構成されてよい。
【0076】
可能な実装形態では、システムアーキテクチャ100のセッション管理ネットワーク要素110は、具体的に、第1の要求メッセージを受信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定し、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、ように構成される。この場合、セッション管理ネットワーク要素110は、第2の指示情報を受信することもでき、第2の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される。
【0077】
別の可能な実装形態では、システムアーキテクチャ100のセッション管理ネットワーク要素110は、具体的に、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定し、端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される、ように構成される。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションの確立を拒否することができるか、または第1のセッションを非常時接続セッションとして確立することができる。このことは本明細書では限定されない。
【0078】
別の可能な実装形態では、システムアーキテクチャ100のモビリティ管理ネットワーク要素120は、具体的に、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、以下の条件:モビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートすること、およびモビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートするセッション管理ネットワーク要素を選択することが可能であることのうちの少なくとも1つが満たされているかどうかを判定し、少なくとも1つの条件が満たされると、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信するように構成される。
【0079】
したがって、システムアーキテクチャ100では、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理する。これは、ネットワークリソースの不要な消費を回避してシステムパフォーマンスを向上させる助けになる。
【0080】
場合によっては、システムアーキテクチャ100のセッション管理ネットワーク要素110およびモビリティ管理ネットワーク要素120は、1つのデバイスによって実装されてもよく、複数のデバイスによって一緒に実装されてもよく、デバイス内の機能モジュールであってもよい。このことは、本出願の実施形態では特に限定されない。前述の機能は、ハードウェアデバイス内のネットワーク要素であってもよく、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェア機能であってもよく、プラットフォーム(たとえば、クラウドプラットフォーム)上にインスタンス化された仮想化機能であってもよいことが理解されよう。
【0081】
場合によっては、システムアーキテクチャ100は、端末(terminal)をさらに含んでよい。
【0082】
可能な実装形態では、端末は、具体的に、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第1の応答メッセージを受信し、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ように構成される。
【0083】
別の可能な実装形態では、端末は、具体的に、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、第1の応答メッセージを受信し、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される、ように構成される。
【0084】
本出願の実施形態における端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置などと呼ばれる場合もあることを理解されたい。端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来の発展型公的地域モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)における端末デバイスであってよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0085】
図2は、本出願の一実施形態による、アプリケーションシナリオ200である。図2に示されたように、アプリケーションシナリオ200は、具体的に、以下のネットワーク要素を含んでよい。
【0086】
1.セッション管理機能(Session Management Function、SMF)ネットワーク要素は、主に、セッションを管理し、端末デバイスにインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)アドレスを割り当て管理し、管理され得るユーザプレーン機能を選択し、ポリシーを制御し、課金機能インターフェースの終端点を管理し、ダウンリンクデータを通知するなどを行うために使用される。
【0087】
2.アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and mobility Management Function、AMF)ネットワーク要素は、主に、モビリティ管理、アクセス管理などに使用され、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)の機能の中のセッション管理以外の機能、たとえば、合法的傍受またはアクセス認可(もしくは認証)などの機能を実装するために使用されてよい。
【0088】
システムアーキテクチャ100では、セッション管理ネットワーク要素110は、具体的に、図2のSMFネットワーク要素に対応してよく、モビリティ管理ネットワーク要素120は、具体的に、図2のAMFネットワーク要素に対応してよいことを理解されたい。
【0089】
場合によっては、アプリケーションシナリオ200は、以下をさらに含んでよい。
【0090】
3.端末。
【0091】
4.(無線)アクセスネットワーク(Radio Access Network、(R)AN)ネットワーク要素は、特定のエリア内の認可されたユーザにネットワークアクセス機能を提供するために使用され、ユーザレベル、サービス要件などに基づいて様々な品質を有する伝送トンネルを使用することができる。(R)ANネットワーク要素は、無線リソースを管理し、端末デバイスにアクセスサービスを提供して、端末デバイスとコアネットワークとの間で制御信号およびユーザデータを転送することができる。(R)ANネットワーク要素はまた、従来のネットワークにおける基地局として理解されよう。
【0092】
5.ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)ネットワーク要素は、パケットのルーティングおよび転送、ユーザプレーンデータのサービス品質(Quality of Service、QoS)処理などに使用される。
【0093】
6.データネットワーク(Data Network、DN)ネットワーク要素は、データ送信用のネットワーク、たとえば、インターネットネットワークを提供するために使用される。
【0094】
7.認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)ネットワーク要素は、主に、ユーザ認証などに使用される。
【0095】
8.ネットワーク露出機能(Network Exposure Function、NEF)ネットワーク要素は、3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス、能力などを外部に安全に露出するために使用される。
【0096】
9.ネットワークリポジトリ機能(Network Repository Function、NRF)ネットワーク要素は、ネットワーク機能エンティティおよびネットワーク機能エンティティによって提供されるサービスの記述情報を保存し、サービス発見、ネットワーク要素エンティティ発見などをサポートするために使用される。
【0097】
10.ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)ネットワーク要素は、ネットワーク動作を指示するために使用される統合ポリシーフレームワークであり、(AMFネットワーク要素およびSMFネットワーク要素などの)制御プレーン機能ネットワーク要素用のポリシー規則情報などを提供する。
【0098】
11.統合データ管理(Unified Data Management、UDM)ネットワーク要素は、ユーザ識別子処理、アクセス認証、登録、モビリティ管理などに使用される。
【0099】
12.アプリケーション機能(Application Function、AF)ネットワーク要素は、アプリケーションによって影響を受けるデータをルーティングし、ネットワーク露出機能ネットワーク要素にアクセスし、またはポリシーフレームワークと対話してポリシー制御を実行するなどを行うために使用される。
【0100】
アプリケーションシナリオ200では、N1インターフェースは、端末とAMFとの間の基準点である。N2インターフェースは、(R)ANネットワーク要素とAMFネットワーク要素との間の基準点であり、非アクセス層(Non-access stratum、NAS)メッセージなどを送信するために使用される。N3インターフェースは、(R)ANネットワーク要素とUPFネットワーク要素との間の基準点であり、ユーザプレーンデータなどを送信するために使用される。N4インターフェースは、SMFネットワーク要素とUPFネットワーク要素の間の基準点であり、N3接続のトンネル識別子情報、データバッファリング指示情報、およびダウンリンクデータ通知メッセージなどの情報を送信するために使用される。N6インターフェースは、UPFネットワーク要素とDNネットワーク要素との間の基準点であり、ユーザプレーンデータなどを送信するために使用される。
【0101】
本出願の実施形態に適用されるアプリケーションシナリオ200は、サービスアーキテクチャの観点から記載されたネットワークアーキテクチャの単なる例であり、本出願の実施形態に適用可能なネットワークアーキテクチャはそれに限定されないことを理解されたい。ネットワーク要素の機能を実装することができるいかなるネットワークアーキテクチャも、本出願の実施形態に適用可能である。
【0102】
図2の前述のネットワーク要素間のインターフェースの名称は単なる例であり、具体的な実装形態ではインターフェースは他の名称を有してよいことに留意されたい。このことは、本出願の実施形態では特に限定されない。
【0103】
図2に含まれる(SMF、AF、およびUPFなどの)ネットワーク要素の名称も単なる例であり、ネットワーク要素の機能に対するいかなる制限も構成しないことに留意されたい。5Gネットワークおよび他の将来のネットワークでは、前述のネットワーク要素も他の名称を有してよい。このことは、本出願の実施形態では特に限定されない。たとえば、6Gネットワークでは、前述のネットワーク要素の一部またはすべては、5Gの用語を使用してもよく、他の名称を使用してもよい、などである。これは、本明細書では一様に記載されている。詳細は以下に記載されない。加えて、前述のネットワーク要素間で送信されるメッセージ(またはシグナリング)の名称は単なる例であり、メッセージの機能に対するいかなる制限も構成しないことを理解されたい。
【0104】
図1および図2のシステムにおけるネットワーク要素の具体的な動作プロセスおよび有益な効果については、以下の方法実施形態の説明を参照されたい。
【0105】
図3は、本出願の一実施形態による、セッション管理方法300の概略フローチャートを示す。方法300は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0106】
S310.端末がセッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信し、第1の要求メッセージは、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、それに対応して、セッション管理ネットワーク要素が第1の要求メッセージを受信する。
【0107】
S320.セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定し、常時接続セッションは、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである。
【0108】
S330.セッション管理ネットワーク要素が端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージは第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報は、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用され、それに対応して、端末が第1の応答メッセージを受信する。
【0109】
具体的には、端末は、セッション管理ネットワーク要素に、第1のセッションを確立するように要求するために使用される第1の要求メッセージを送信することができる。セッション管理ネットワーク要素は第1の要求メッセージを受信し、第1のセッションを常時接続セッション(always-on session)として確立するように決定する。セッション管理ネットワーク要素は、端末に第1の応答メッセージを送信する。第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージは、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される第1の指示情報を搬送する。セッション管理ネットワーク要素によって送信された第1の応答メッセージを受信した後、端末は、第1のセッションの確立を許可し、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。
【0110】
場合によっては、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定した後、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとしてマークすることができる。同様に、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定すると、端末も、そのセッションを常時接続セッションとしてマークすることができる。このことは、本出願のこの実施形態では限定されない。
【0111】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、セッションを確立するように要求するために使用される端末からの第1の要求メッセージを受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションを確立するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0112】
第1のセッションは、具体的にPDUセッションであってよく、第1の要求メッセージは、具体的にPDUセッション確立要求メッセージであってよく、第1の応答メッセージは、具体的にPDUセッション確立応答メッセージであってよいことを理解されたい。しかしながら、PDUセッションは単なる具体例であると理解されよう。このことは、本出願の実施形態では限定されない。加えて、端末とセッション管理ネットワーク要素との間のシグナリング対話は、直接的または間接的であってよく、言い換えれば、アクセスネットワークネットワーク要素およびモビリティ管理ネットワーク要素による転送を介して実施されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0113】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することは、具体的に、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することである。
【0114】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定するために、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報に基づいて決定を実行することができる。場合によっては、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報は、端末用の常時接続セッションの確立を許可することを示すために使用される指示情報を搬送することができる。セッション管理ネットワーク要素は、指示情報に基づいて、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定することができる。
【0115】
セッション管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報のうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または3つの情報のうちの任意の2つもしくは3つに基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0116】
可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報のみに基づいて決定を実行する場合、セッション管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報が端末用の常時接続セッションの確立を許可することを示す場合に限り、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報およびローカル構成情報を組み合わせて決定を実行する場合、サブスクリプション情報とローカル構成情報の両方が端末用の常時接続セッションの確立を許可することを示すとき、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。同様に、セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報、ポリシー情報、およびローカル構成情報を組み合わせて決定を実行する場合、サブスクリプション情報、ポリシー情報、およびローカル構成情報のすべてが端末用の常時接続セッションの確立を許可することを示すとき、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。
【0117】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することは、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:データネットワーク名DNN、シングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することを含み、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0118】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションを確立するように決定するために、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて決定を実行することができる。DNNとおよびS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送され、端末によってセッション管理ネットワーク要素に送信される。端末の現在位置情報および端末のアクセスタイプは、セッション管理ネットワーク要素によってアクセスネットワークネットワーク要素から取得される。
【0119】
可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージ内で搬送されたDNNを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのDNNと照合することができる。少なくとも1つのDNNの中のDNNが第1の要求メッセージ内で搬送されたDNNとの照合に成功した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのDNNは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0120】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージ内で搬送されたS-NSSAIを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのS-NSSAIと照合することができる。少なくとも1つのS-NSSAIの中のS-NSSAIが第1の要求メッセージ内で搬送されたS-NSSAIとの照合に成功した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのS-NSSAIは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0121】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、端末の取得された現在位置情報を、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つの位置情報と照合することができる。少なくとも1つの位置情報の中の位置情報が端末の現在位置情報との照合に成功した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つの位置情報は、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0122】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、端末の取得されたアクセスタイプを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのアクセスタイプと照合することができる。少なくとも1つのアクセスタイプの中のアクセスタイプが端末のアクセスタイプとの照合に成功した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのアクセスタイプは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0123】
場合によっては、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプは、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報からであってよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0124】
セッション管理ネットワーク要素は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、もしくは端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または4つの情報のうちの任意の数の情報に基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素が決定のための複数の情報を選択する場合、複数の情報すべてが常時接続セッションの確立を可能にする対応する情報との照合に成功すると、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定する。
【0125】
オプションの実施形態では、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含む。それに対応して、セッション管理ネットワーク要素が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することは、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定すること、またはセッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することを含む。
【0126】
具体的には、ローカル構成情報は、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数を含んでよい。セッション管理ネットワーク要素は、端末の既存の常時接続セッションの数を、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数と比較することができる。端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ない場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。
【0127】
ローカル構成情報は、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数を含んでよい。セッション管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数を、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数と比較することができる。セッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ない場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。
【0128】
同様に、セッション管理ネットワーク要素が前述の2つの条件の両方を判定する場合、前述の2つの条件の両方が満たされると、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。
【0129】
場合によっては、ローカル構成情報は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプだけでなく、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数、またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数も含んでよい。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、最初に、端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないかどうかを判定することができる。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素は、次いで、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプなどの条件と組み合わせて決定を実行する。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上である場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0130】
オプションの実施形態では、方法は、端末により、セッション管理ネットワーク要素に第2の指示情報を送信するステップであって、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される、ステップと、それに対応して、セッション管理ネットワーク要素により、第2の指示情報を受信するステップとをさらに含む。
【0131】
具体的には、端末は、セッション管理ネットワーク要素に、常時接続セッションとして確立するように要求された第1のセッションを確立することを示すために使用される第2の指示情報をさらに送信することができる。第2の指示情報は、第1の要求メッセージ内で搬送されてもよく、第1の要求メッセージから分離され、2つの独立したメッセージとしてセッション管理ネットワーク要素に送信されてもよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0132】
場合によっては、セッション管理ネットワーク要素は、第2の指示情報が検出されたときのみ、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定することができる。第2の指示情報が検出されない場合、セッション管理ネットワーク要素はまだ、既存の共通セッション確立手順に従って処理を実行する。しかしながら、このことは本出願の実施形態では限定されない。
【0133】
通常、端末は、第1の要求メッセージを送信用のアップリンクトランスポートメッセージ、たとえば、アップリンク非アクセス層(non-access stratum、NAS)トランスポートメッセージにカプセル化する。前述の2つの異なるケースに対して、ネットワーク側は異なる処理方式を使用することができる。以下で、処理方式を詳細に記載する。
【0134】
ケース1:第2の指示情報が第1の要求メッセージ内で搬送される場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末のアップリンクトランスポートメッセージを受信し、第1の要求メッセージ内の第2の指示情報を識別することができない。したがって、モビリティ管理ネットワーク要素は、アップリンクトランスポートメッセージを転送し、セッション管理ネットワーク要素は、アップリンクトランスポートメッセージをカプセル化解除して、第1の要求メッセージ内の他の情報および第2の指示情報を取得する。
【0135】
ケース2:第2の指示情報および第1の要求メッセージが2つの独立したメッセージであり、端末が第2の指示情報および第1の要求メッセージを一緒にアップリンクトランスポートメッセージにカプセル化する場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末からアップリンクトランスポートメッセージを受信し、アップリンクトランスポートメッセージから第2の指示情報を取得することができる。モビリティ管理ネットワーク要素が、第2の指示情報に基づいて、確立するように端末によって要求された第1のセッションが常時接続セッションであると判断したとき、方法は、モビリティ管理ネットワーク要素により、以下の条件:モビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートすること、およびモビリティ管理ネットワーク要素が常時接続セッションをサポートするセッション管理ネットワーク要素を選択することが可能であることのうちの少なくとも1つが満たされているかどうかを判定するステップをさらに含み、少なくとも1つの条件が満たされると、モビリティ管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信する。
【0136】
ケース2の場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、決定のための前述の2つの条件のうちの1つ、または決定のための2つの条件を選択することができることを理解されたい。両方の条件が満たされていると判断すると、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のセッションが常時接続セッションとして確立されることを許可し、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報のセッション管理ネットワーク要素への転送に進む。満たされていない条件がある場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することができる。この場合、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のセッションの確立を拒否し、第1のセッションが確立を拒否されたことを示す応答メッセージを端末に送信して、セッション確立手順を中断することができる。応答メッセージは原因値を搬送することができ、原因値は、モビリティ管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、第1のセッションが確立されることを拒否されたことを示すために使用される。あるいは、モビリティ管理ネットワーク要素は、第1のセッションを共通セッションとして確立し、第2の指示情報を送信せずに、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージのみを送信することができる。
【0137】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が端末に第1の応答メッセージを送信した後、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するステップであって、セッション属性が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、端末に通知メッセージを送信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップと、それに対応して、端末により、通知メッセージを受信するステップをさらに含む。
【0138】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立した後、セッション管理ネットワーク要素はさらに、第1のセッションのセッション属性を更新する、言い換えれば、第1のセッションのセッション属性を常時接続セッションから非常時接続セッションに更新することができる。場合によっては、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして識別するために使用される識別子を削除することができる。セッション管理ネットワーク要素は、端末に、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される通知メッセージを送信する。端末は通知メッセージを受信して、第1のセッションが非常時接続セッションに更新されたと判断する。場合によっては、端末は、第1のセッションを常時接続セッションとして識別するために使用される識別子を削除することができる。
【0139】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、ネットワークリソースを柔軟に使用することができるように、既存のセッションのセッション属性が更新される。特に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報が変わると、既存のセッションのセッション属性が柔軟に調整される。これは、システムのリソース利用率を向上させる助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0140】
図4は、本出願の一実施形態による、セッション管理方法400の概略フローチャートである。方法400は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0141】
S410.端末がセッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信し、第1の要求メッセージは、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションは、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、それに対応して、セッション管理ネットワーク要素が第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信する。
【0142】
S420.セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定する。
【0143】
S430.セッション管理ネットワーク要素が端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージは第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するようにセッション管理ネットワーク要素に指示するために使用され、それに対応して、端末が第1の応答メッセージを受信する。
【0144】
具体的には、端末は、セッション管理ネットワーク要素に、第1のセッションを確立するように要求するために使用される第1の要求メッセージ、および第1のセッションを常時接続セッション(always-on session)として確立することを示すために使用される第2の指示情報を送信することができる。セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信する。セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するために決定を実行し、端末に第1の応答メッセージを送信する。第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示す、言い換えれば、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される原因値を搬送する。セッション管理ネットワーク要素によって送信された第1の応答メッセージを受信した後、端末は、第1のセッションが常時接続セッションとして確立されることを許可されていないと判断することができる。
【0145】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、セッション管理ネットワーク要素は、端末から、セッションを確立するように要求するために使用される第1の要求メッセージ、および第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用される第2の指示情報を受信し、実際の状況に基づいて、端末用の常時接続セッションの確立を拒否するように決定する。これにより、ネットワーク側による常時接続セッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0146】
第1のセッションは、具体的にPDUセッションであってよく、第1の要求メッセージは、具体的にPDUセッション確立要求メッセージであってよく、第1の応答メッセージは、具体的にPDUセッション確立応答メッセージであってよいことを理解されたい。しかしながら、このことは本出願の実施形態では限定されない。加えて、端末とセッション管理ネットワーク要素との間のシグナリング対話は、直接的または間接的であってよく、言い換えれば、アクセスネットワークネットワーク要素およびモビリティ管理ネットワーク要素による転送を介して実施されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0147】
オプションの実施形態では、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第3の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される。あるいは、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すために使用される。
【0148】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションの確立を拒否することができるか、または第1のセッションの確立を許可するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否する、言い換えれば、第1のセッションを共通セッションとして確立することができる。したがって、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すことができるか、またはセッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を許可するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すことができる。
【0149】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することは、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することを含む。
【0150】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションの確立を拒否するように決定するために、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報に基づいて決定を実行することができる。場合によっては、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報は、端末用の常時接続セッションの確立を許可(または拒否)することを示すために使用される指示情報を搬送することができる。セッション管理ネットワーク要素は、指示情報に基づいて、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションの確立を拒否するように決定することができる。
【0151】
セッション管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報のうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または3つの情報のうちの任意の2つもしくは3つに基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0152】
可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報のみに基づいて決定を実行する場合、セッション管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報が端末用の常時接続セッションの確立を拒否することを示す場合に限り、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報およびローカル構成情報を組み合わせて決定を実行する場合、サブスクリプション情報およびローカル構成情報のいずれかが端末用の常時接続セッションの確立を拒否することを示すとき、セッション管理ネットワーク要素は第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。同様に、セッション管理ネットワーク要素がサブスクリプション情報、ポリシー情報、およびローカル構成情報を組み合わせて決定を実行する場合、サブスクリプション情報、ポリシー情報、およびローカル構成情報のうちのいずれか1つが端末用の常時接続セッションの確立を拒否することを示すとき、セッション管理ネットワーク要素は第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0153】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することは、セッション管理ネットワーク要素により、以下の情報:DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することを含み、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0154】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素は、常時接続セッションとして確立するように端末によって要求された第1のセッションの確立を拒否するように決定するために、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて決定を実行することができる。DNNとおよびS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送され、端末によってセッション管理ネットワーク要素に送信される。端末の現在位置情報および端末のアクセスタイプは、セッション管理ネットワーク要素によってアクセスネットワークネットワーク要素から取得される。
【0155】
可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージ内で搬送されたDNNを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのDNNと照合することができる。少なくとも1つのDNNが第1の要求メッセージ内で搬送されたDNNとの照合に成功しなかった場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのDNNは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0156】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、第1の要求メッセージ内で搬送されたS-NSSAIを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのS-NSSAIと照合することができる。少なくとも1つのS-NSSAIが第1の要求メッセージ内で搬送されたS-NSSAIとの照合に成功しなかった場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのS-NSSAIは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0157】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、端末の取得された現在位置情報を、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つの位置情報と照合することができる。少なくとも1つの位置情報が端末の現在位置情報との照合に成功しなかった場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つの位置情報は、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0158】
別の可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素は、端末の取得されたアクセスタイプを、セッション管理ネットワーク要素内にあり、常時接続セッションの確立を可能にする少なくとも1つのアクセスタイプと照合することができる。少なくとも1つのアクセスタイプが端末のアクセスタイプとの照合に成功しなかった場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。場合によっては、少なくとも1つのアクセスタイプは、テーブル、リストなどの形式でセッション管理ネットワーク要素に保存されてよい。
【0159】
場合によっては、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプは、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはセッション管理ネットワーク要素のローカル構成情報からであってよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0160】
セッション管理ネットワーク要素は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、もしくは端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つを使用して決定を実行することができるか、または4つの情報のうちの任意の数の情報に基づいて包括的な決定を実行することができることを理解されたい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。可能な実装形態では、セッション管理ネットワーク要素が決定のための複数の情報を選択する場合、複数の情報のうちの1つが常時接続セッションの確立を可能にする対応する情報との照合に失敗した場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定する。
【0161】
オプションの実施形態では、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含む。セッション管理ネットワーク要素が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することは、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定すること、またはセッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することを含む。
【0162】
具体的には、ローカル構成情報は、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数を含んでよい。セッション管理ネットワーク要素は、端末の既存の常時接続セッションの数を、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数と比較することができる。端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上である場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0163】
ローカル構成情報は、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数を含んでよい。セッション管理ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数を、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数と比較することができる。セッション管理ネットワーク要素の既存の常時接続セッションの数が、セッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上である場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0164】
同様に、セッション管理ネットワーク要素が前述の2つの条件の両方を判定する場合、前述の2つの条件のうちの1つが満たされない場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0165】
場合によっては、ローカル構成情報は、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプだけでなく、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数、またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数も含んでよい。この場合、セッション管理ネットワーク要素は、最初に、端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないかどうかを判定することができる。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、セッション管理ネットワーク要素は、次いで、DNN、S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプなどの条件と組み合わせて決定を実行する。端末またはセッション管理ネットワーク要素の常時接続セッションの数が、端末またはセッション管理ネットワーク要素によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上である場合、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定することができる。
【0166】
オプションの実施形態では、セッション管理ネットワーク要素が端末に第1の応答メッセージを送信した後、方法は、セッション管理ネットワーク要素により、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するステップであって、セッション属性が、第1のセッションが非常時接続セッションであることを示すために使用される、ステップと、セッション管理ネットワーク要素により、端末に通知メッセージを送信するステップであって、通知メッセージが、第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される、ステップと、それに対応して、端末により、通知メッセージを受信するステップをさらに含む。
【0167】
具体的には、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを共通セッションとして確立した後、セッション管理ネットワーク要素はさらに、第1のセッションのセッション属性を更新する、言い換えれば、第1のセッションのセッション属性を非常時接続セッションから常時接続セッションに更新することができる。場合によっては、セッション管理ネットワーク要素は、第1のセッションを常時接続セッションとして識別するために使用される識別子を第1のセッションに追加することができる。セッション管理ネットワーク要素は、端末に、第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される通知メッセージを送信する。端末は通知メッセージを受信して、第1のセッションが常時接続セッションに更新されたと判断する。場合によっては、端末は、第1のセッションを常時接続セッションとして識別するために使用される識別子を第1のセッションに追加することができる。
【0168】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、ネットワークリソースを柔軟に使用することができるように、既存のセッションのセッション属性が更新される。特に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報が変わると、既存のセッションのセッション属性が柔軟に調整される。これは、システムのリソース利用率を向上させる助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0169】
前述の方法の具体的な実施形態については、図5図7および対応する説明を参照されたい。詳細は本明細書では記載されない。
【0170】
本出願は、モビリティ管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、常時接続セッションの設定情報を決定するステップと、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を端末に送信するステップと、それに対応して、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から常時接続セッションの設定情報を受信するステップと、端末により、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップであって、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ステップとを含む、別のセッション管理方法をさらに提供する。
【0171】
具体的には、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、端末の常時接続セッションの設定情報を決定することができる。常時接続セッションの設定情報は、端末が常時接続セッションを設定することを可能にすることに関する情報を示すために使用される。次いで、モビリティ管理ネットワーク要素は、常時接続セッションの設定情報を端末に送信し、端末は、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定することができる。
【0172】
本出願の一実施形態では、端末は、端末の上位層によって提供された要求に基づいて、どのセッションが常時接続セッションとして設定され得るかを判定しないが、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された常時接続セッションの設定情報に基づいて、どのセッションが常時接続セッションとして設定され得るかを判定する。常時接続セッションの設定情報は、モビリティ管理ネットワーク要素により、登録手順または構成更新手順に追加され、端末に配信されてよい。しかしながら、このことは本出願の実施形態では限定されない。
【0173】
したがって、本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末が常時接続セッションを開始することを可能にする常時接続セッションの設定情報を端末に通知することができる。端末は、常時接続セッションの設定情報に基づいて、既存のセッションを常時接続セッションとして設定するべきかどうかを判定することができる。これにより、端末側で開始される常時接続セッションに対する制御がさらに強化され、それによってネットワークリソースの浪費が効果的に回避される。
【0174】
あるいは、モビリティ管理ネットワーク要素は、端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちの任意の2つまたは3つを組み合わせて、端末の常時接続セッションの設定情報を包括的に決定することができる。このことは、本出願の実施形態では限定されない。具体的には、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報は、端末が常時接続セッションを設定することを可能にするシングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプを含んでよい。モビリティ管理ネットワーク要素は、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報を分析して、常時接続セッションの確立を可能にするDNN情報、S-NSSAI情報、端末の位置、端末のアクセスタイプ、端末によって要求されたサービスタイプなどを取得し、端末が常時接続セッションを確立することを可能にする情報を常時接続セッションの設定情報として決定し、常時接続セッションの設定情報を端末に送信することができる。
【0175】
オプションの実施形態では、端末がモビリティ管理ネットワーク要素から常時接続セッションの設定情報を受信することは、具体的に、
端末により、モビリティ管理ネットワーク要素に第2の要求メッセージを送信することであって、第2の要求メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素への登録を要求するために使用される、送信すること、ならびにそれに対応して、モビリティ管理ネットワーク要素により、端末から第2の要求メッセージを受信することであって、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を端末に送信することが、具体的に、モビリティ管理ネットワーク要素により、端末に第2の応答メッセージを送信することであって、第2の応答メッセージが、モビリティ管理ネットワーク要素が端末の登録を承認したことを示すために使用され、第2の応答メッセージが常時接続セッションの設定情報を搬送する、送信すること、およびそれに対応して、端末により、第2の応答メッセージを受信することである、受信すること、または
モビリティ管理ネットワーク要素により、端末に構成更新コマンドを送信することであって、構成更新コマンドが常時接続セッションの設定情報を搬送する、送信すること、およびそれに対応して、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素から構成更新コマンドを受信すること、または
モビリティ管理ネットワーク要素により、端末にポリシー情報を送信することであって、ポリシー情報が常時接続セッションの設定情報を搬送する、送信すること、およびそれに対応して、端末により、モビリティ管理ネットワーク要素かポリシー情報を受信することを含む。
【0176】
具体的には、常時接続セッションの設定情報は、モビリティ管理ネットワーク要素により、登録手順の第2の応答メッセージ、構成更新手順内の構成更新コマンド、またはポリシー制御機能ネットワーク要素からのポリシー情報の中で搬送され、端末に送信されてよい。
【0177】
登録手順は端末によって能動的に開始されるが、構成更新手順は、端末によって開始されるのではなく、モビリティ管理ネットワーク要素によって能動的に開始されることを理解されたい。構成更新手順は、端末が登録を実施した後にモビリティ管理ネットワーク要素によって開始され、常時接続セッションの確立情報を端末に配信するために使用される。
【0178】
オプションの実施形態では、第2の要求メッセージは端末の能力指示情報を搬送し、能力指示情報は、常時接続セッションをサポートする端末の能力を示すために使用され、モビリティ管理ネットワーク要素により、常時接続セッションの設定情報を決定するステップは、具体的に、端末が常時接続セッションをサポートすることを能力指示情報が示すとき、モビリティ管理ネットワーク要素により、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、またはモビリティ管理ネットワーク要素のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、常時接続セッションの設定情報を決定するステップである。
【0179】
具体的には、端末は、開始された登録手順において(登録要求メッセージと呼ばれる場合がある)第2の要求メッセージ内でモビリティ管理ネットワーク要素に、端末が常時接続セッションをサポートすることを示す能力指示情報を送信することができる。端末が常時接続セッションをサポートするとき、モビリティ管理ネットワーク要素は、能力指示情報に基づいて常時接続セッションの設定情報を決定し、常時接続セッションの設定情報を端末に送信することができる。場合によっては、モビリティ管理ネットワーク要素は能力指示情報を保存することができる。
【0180】
オプションの実施形態では、端末により、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップは、確立された第1のセッションが常時接続セッションの設定情報を満たしていると端末が判断したときに、確立された第1のセッションを常時接続セッションとして設定するステップを含む。
【0181】
具体的には、端末に対して確立されたセッションは、第1のセッションのみを含んでもよく、第1のセッションに加えて別のセッションを含んでもよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。言い換えれば、端末は、常時接続セッションの設定情報に基づいて、かつ確立されたセッションと組み合わせて決定を実行し、すべての確立されたセッションを常時接続セッションとして設定することができるか、または確立されたセッションの一部のみを常時接続セッションとして設定することができる。
【0182】
端末により、第1のセッションを常時接続セッションとして設定するための具体的な方法は、モビリティ管理ネットワーク要素によって送信された常時接続セッションの設定情報を受信した後、端末が、常時接続セッションの設定情報に基づいて、確立された第1のセッションを常時接続セッションとしてローカルに設定し、常時接続セッションとして設定される必要がある第1のセッションのコンテキストに常時接続セッションラベル(または常時接続セッション識別子など)を追加することであってよい。場合によっては、端末はさらに、常時接続セッションの設定情報を保存することができる。
【0183】
オプションの実施形態では、常時接続セッションの設定情報は、常時接続セッションの確立を可能にするDNN情報、常時接続セッションの確立を可能にするS-NSSAI情報、常時接続セッションの確立を可能にする端末の位置、常時接続セッションの確立を可能にする端末のアクセスタイプ、または常時接続セッションの確立を可能にする端末によって要求されたサービスタイプのうちのいずれか1つである。
【0184】
具体的には、DNNが例として使用される。端末がDNN1への確立された第1のセッションを有し、モビリティ管理ネットワーク要素によって配信された常時接続セッションの確立情報がDNN1を含む場合、端末はDNN1へのすべての確立された第1のセッションに常時接続セッションラベルを直接ローカルに追加する。他の情報も同様である。
【0185】
前述の方法の具体的な実施形態については、図8Aおよび図8B図10および対応する説明を参照されたい。詳細は本明細書では記載されない。
【0186】
理解を容易にするために、以下では、セッション管理ネットワーク要素がSMFであり、モビリティ管理ネットワーク要素がAMFであり、端末がUEである例を使用することにより、図5図10を参照して本出願の実施形態を詳細に記載する。
【0187】
図5は、本出願の一実施形態による、セッション管理方法500の概略フローチャートである。方法500は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0188】
S501において、UEが(R)ANを使用してAMFにPDUセッション確立要求を送信し、PDUセッション確立要求は第1のセッションを確立するように要求するために使用され、それに対応して、AMFがPDUセッション確立要求を受信する。
【0189】
ネットワークへの登録に成功した後、UEは、上位層(upper layers)の要求に基づいて、アップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信するために新しいPDUセッション(すなわち、第1のセッション)が確立される必要があると判断することができる。この場合、UEはネットワーク側に対するPDUセッション確立手順を開始する。具体的には、UEは、AMFにPDUセッション確立要求(PDU session establishment request)メッセージを送信し、UEは、PDUセッション確立要求メッセージをアップリンクNASトランスポート(UL NAS T(R)ANSPORT)メッセージにカプセル化し、AMFにメッセージを送信する。
【0190】
場合によっては、UEが、上位層の要求に基づいて、新しく確立されたPDUセッションがalways-on PDUセッションであると判断した場合、UEは、(前述の実施形態の第2の指示情報に対応する)always-on指示情報をPDUセッション確立要求メッセージに追加して、確立するように要求されたPDUセッションがalways-on PDUセッションであることを示すことができる。UEは、always-on指示情報をアップリンクNASトランスポートメッセージに追加することができる。
【0191】
PDUセッション確立要求メッセージおよび/またはアップリンクNASトランスポートメッセージに追加されたalways-on指示情報は、新しく定義された情報要素(information element、IE)を使用することができるか、または既存のIE(たとえば、アップリンクNASトランスポートメッセージ内の要求タイプrequest type IE、PDUセッション確立要求メッセージ内のPDUセッションタイプPDU session type IE、または5Gセッション管理(5G Session Management、5GSM)capability IE)内の未使用ビットを再利用することができることに留意されたい。always-on指示情報の具体的な形式は、本出願では限定されない。
【0192】
場合によっては、アップリンクNASトランスポートメッセージがalways-on指示情報を搬送する場合、S502が実行される。アップリンクNASトランスポートメッセージがalways-on指示情報を搬送しない場合、言い換えれば、always-on指示情報がPDUセッション確立要求メッセージに追加された場合、AMFはいかなる処理も実行せず、S503を実行する。
【0193】
S502において、AMFによって受信されたアップリンクNASトランスポートメッセージがalways-on指示情報を搬送する場合、AMFは、以下の動作:AMFがalways-on PDUセッションをサポートするかどうかをチェックすること、またはAMFがalways-on PDUセッションをサポートするSMFを選択することが可能かどうかをチェックすることのうちの少なくとも1つを実行する。
【0194】
すべてのチェックされた条件が満たされた場合、AMFは適切なSMFを選択し、S503の実行に進む。チェックされた条件のうちの1つが満たされない場合、AMFはS503の実行に進むことができるが、SMFに送信されるメッセージにalways-on指示情報を追加しなくてよい。あるいは、AMFは、PDUセッション確立手順を終了することができ、PDUセッション確立要求メッセージ全体をSMFに送信しない、言い換えれば、AMFは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS T(R)ANSPORT)メッセージを使用して、原因値が追加されたPDUセッション確立要求メッセージ全体をUEに戻す。AMFがこの処理を実行する場合、以下のステップは実行されない。
【0195】
S503において、AMFがSMFによって提供されたPDUセッション作成コンテキスト要求(Nsmf_PDUSession_CreateSMContext Request)サービス動作(service operation)を呼び出して、UE用の第1のセッションを作成するようにSMFに要求し、UEから受信されたPDUセッション確立要求メッセージをサービス動作中のSMFに送信する。ステップS502のチェックが成功した場合、サービス動作はalways-on指示情報をさらに搬送する。
【0196】
場合によっては、このステップでは、AMFは、SMFによって提供されたPDUセッション更新コンテキスト要求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)サービス動作を呼び出すこともできる。他の具体的な動作も同様である。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0197】
always-on指示情報がPDUセッション確立要求メッセージに追加された場合、AMFは処理を実行せず、PDUセッション確立要求メッセージをPDUセッション作成コンテキスト要求にカプセル化し、SMFに要求を送信することを理解されたい。
【0198】
S504において、SMFがAMFによって送信されたサービス動作を受信し、サービス動作がPDUセッション確立要求メッセージを搬送すると判断する。サービス動作がalways-on指示情報を搬送するか、またはサービス動作で搬送されるPDUセッション確立要求メッセージがalways-on指示情報を搬送する場合、SMFは次のチェックのうちの少なくとも1つを実行する。
【0199】
(1)UDMから取得されたUEのサブスクリプション情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するべきかどうかを判定する。具体的には、SMFは、UEの取得されたサブスクリプション情報に含まれ、UEがalways-on PDUセッションを確立することを可能にする指示情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するように決定する。
【0200】
(2)PCFから取得されたUEのポリシー情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するべきかどうかを判定する。具体的には、SMFは、UEの取得されたポリシー情報に含まれ、UEがalways-on PDUセッションを確立することを可能にする指示情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するように決定する。
【0201】
(3)SMFのローカル構成情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するべきかどうかを判定する。具体的には、SMFは、SMFの取得されたローカル構成情報に含まれ、UEがalways-on PDUセッションを確立することを可能にする指示情報に基づいて、要求された第1のセッションをalways-onセッションであるように確立することを許可するように決定する。
【0202】
場合によっては、SMFのローカル構成情報は、UEによってサポートされ得るPDUセッションの最大数、UEによってサポートされ得るalways-on PDUセッションの最大数、SMFによってサポートされ得るPDUセッションの最大数、およびSMFによってサポートされ得るalways-on PDUセッションの最大数のうちの少なくとも1つをさらに含んでよい。
【0203】
可能な実装形態では、現在UEに対応するPDUセッションの数が、UEによってサポートされ得るPDUセッションの最大数を超えないか、もしくは現在UEに対応するalways-on PDUセッションの数が、UEによってサポートされ得るalways-on PDUセッションの最大数を超えない場合、または現在SMFに対応するPDUセッションの数が、SMFによってサポートされ得るPDUセッションの最大数を超えないか、もしくは現在SMFに対応するalways-on PDUセッションの数が、SMFによってサポートされ得るalways-on PDUセッションの最大数を超えない場合、SMFは、要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可するように決定する。
【0204】
場合によっては、SMFはさらに、DNN、S-NSSAI、UEの現在位置情報、UEのアクセスタイプ(access type)などと組み合わせて、包括的な決定を実行することができる。たとえば、サブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報が、UEによって要求されたDNNおよび/またはS-NSSAIを含む場合、またはサブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報が、UEの現在位置情報を含む場合、またはサブスクリプション情報、ポリシー情報、もしくはローカル構成情報が、UEの現在のアクセスタイプを含む場合、SMFは、要求された第1のセッションをalways-onセッションに確立することを許可するように決定する。
【0205】
チェック結果が、SMFが要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可することである場合、SMFはPDUセッション確立手順の実行に進む。場合によっては、SMFは第1のセッションをalways-on PDUセッションとしてマークすることができ、またはチェック結果が、SMFが要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可しないことである場合、SMFはPDUセッション確立手順の実行に進むが、第1のセッションをalways-on PDUセッションとしてマークしないか、もしくは、SMFは第1のセッションの確立を拒否し、PDUセッション確立手順を終了する。
【0206】
S505において、SMFがPDUセッション作成コンテキスト応答サービス動作をAMFに送信するか、またはPDUセッション更新コンテキスト応答サービス動作をAMFに送信する。
【0207】
場合によっては、PDUセッションの二次認可/認証がS506において実行される。第1のセッションの要求タイプ(Request Type)が、第1のセッションが「既存のPDUセッション(Existing PDU Session)」、「緊急要求(Emergency Request)」、または「既存の緊急PDUセッション(Existing Emergency PDU Session)」であることを示す場合、SMFは二次認可/認証を実行しないことを理解されたい。
【0208】
S507aにおいて、動的ポリシーおよび課金制御(Policy and Charging Control、PCC)が導入されている場合、SMFはPCFを選択する。要求タイプが「既存のPDUセッション」または「既存の緊急PDUセッション」を示す場合、SMFはPDUセッション用に選択されたPCFを使用するべきである。PCCが導入されていない場合、SMFはローカルポリシーを適用することができる。
【0209】
S507bにおいて、SMFはセッション管理ポリシー確立手順を実行することができる。手順は、PCFとのPDUセッションを確立し、PDUセッションのデフォルトのPCC規則を取得するために使用される。
【0210】
S507aおよびS507bは二者択一のステップであることに留意されたい。言い換えれば、S507aが実行されるか、またはS507bが実行され、S507aおよびS507bが両方とも実行されることはない。
【0211】
S508において、要求タイプが「初期要求(Initial request)」を示場合、SMFはPDUセッション用のセッションおよびサービス継続(Session and Service Continuity、SSC)モードを選択する必要があり、必要に応じて1つまたは複数のUPFも選択する。
【0212】
S509において、SMFはセッション管理ポリシー修正手順を実行することができる。手順は、SMFが登録するいくつかのイベントをPCFに通知するために使用される。
【0213】
S510において、要求タイプが「初期要求」を示す場合、SMFは選択されたUPFに対してN4セッション確立手順を開始し、または要求タイプが「初期要求」を示さない場合、SMFは選択されたUPFに対してN4セッション修正手順を開始する。
【0214】
S511において、SMFがAMFによって提供されたN1/N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2MessageT(R)ANsfer)サービス動作を呼び出し、UEに送信される必要があるN1セッション管理SMコンテナ(N1 SM container)および(R)ANに送信される必要があるN2SM情報(N2 SM information)をAMFに送信する。
【0215】
具体的には、N1 SM containerがPDUセッション確立要求メッセージに対するSMFの応答メッセージを含むことは、具体的に以下を含んでよい:
(1)SMFがS504において要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可する場合、N1 SM containerはPDUセッション確立承認(PDU session establishment accept)メッセージを含み、PDUセッション確立承認メッセージにalways-on指示情報を追加して、SMFが第1のセッションを確立するための要求を承認し、第1のセッションをalways-on PDUセッションとして確立することを示す、または
(2)SMFがS504において要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可せず、したがって第1のセッションの確立を拒否する場合、N1 SM containerはPDUセッション確立拒否(PDU session establishment reject)メッセージを含み、PDUセッション確立拒否メッセージに原因値を追加し、原因値は、SMFが第1のセッションをalways-on PDUセッションとして確立することを拒否したので、SMFが第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される、または
(3)SMFがS504において要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可しないが、それでも第1のセッションの確立を許可する場合、N1 SM containerはPDUセッション確立承認(PDU session establishment accept)メッセージを含み、メッセージにalways-on指示情報を追加しない。
【0216】
N2 SM informationに含まれる情報は、具体的に以下の通りである:
(1)SMFがS504において要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可する場合、N2 SM informationは、現在確立されている第1のセッションがalways-on PDUセッションであることを示すために使用されるalways-on指示情報を含む、または
(2)SMFがS504において要求された第1のセッションをalways-onセッションとして確立することを許可しない場合、N2 SM informationはalways-on指示情報を含まない。
【0217】
S512において、AMFがN2 PDUセッション要求(N2 PDU Session Request)メッセージを(R)ANに送信する。メッセージは、PDUセッションリソースセットアップ(PDU Session Resource Setup Request)メッセージとも呼ばれる。メッセージは、S511において受信され、(R)ANに送信される必要があるN2 SM information、およびUEに送信される必要があるN1 SM containerを含む。S511のN2 SM informationがalways-on指示情報を含む場合、(R)ANは第1のセッションをalways-on PDUセッションとしてマークする。
【0218】
S513において、(R)ANが受信されたN1 SM containerをUEに送信する。具体的には、(R)ANは、受信されたN1 SM containerをRRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージに追加し、メッセージをUEに送信することができる。S511のN1 SM containerに含まれるPDUセッション確立承認メッセージがalways-on指示情報を搬送する場合、UEはPDUセッションをalways-on PDUセッションとしてマークする。N1 SM containerがPDUセッション確立拒否メッセージを含む場合、UEは、搬送された拒否原因値に基づいて、ネットワーク側がalways-on PDUセッションの確立を拒否したので、PDUセッションの確立に失敗したことを知る。
【0219】
S514において、(R)ANがN2 PDUセッション応答メッセージをAMFに送信する。N2 PDUセッション応答メッセージは、アクセスネットワーク(Access Network,AN)トンネル情報、承認または拒否されたサービス品質フロー識別子(Quality of Service Flow Identifier、QFI)のリストなどを含む。
【0220】
場合によっては、前述のステップの後に、PDUセッション確立手順は、以下のステップをさらに含んでよい。
【0221】
AMFは、SMFによって提供されたPDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作を呼び出し、PDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作は、N2 SM情報などを含む。AMFは、受信されたN2 SM情報をSMFに転送する。
【0222】
N4セッション修正手順はSMFとUPFとの間で実行され、SMFはANトンネル情報および対応する転送規則をUPFに提供する。
【0223】
SMFは、SMFによって提供されたPDUセッション更新コンテキスト応答サービス動作を呼び出し、その結果、SMFは、このステップにおいて、AMFからのUEモーションイベントなどに登録することができる。
【0224】
S505の後、SMFがPDUセッションの確立に失敗したことを発見した場合、SMFはいつでもPDUセッションコンテキストステータス通知サービス動作を使用してAMFに通知することができる。加えて、SMFは、確立されたN4セッションおよびPCFに関連付けられた情報を解放する。
【0225】
IPv6、またはIPバージョン4およびバージョン6(IP version 4 and version 6、IPv4v6)のシナリオでは、SMFはIPv6ルート広告を生成し、IPv6ルート広告をUPFおよびUEに送信する。
【0226】
S504の後にPDUセッションの確立に失敗した場合、SMFはセッション管理サブスクリプションデータ修正のサブスクリプション解除手順を実行し、UDMへの所与のPDUセッションの登録解除を開始する。
【0227】
PDUセッション確立手順が完了し、UEがアイドルモードに戻った後、UEはalways-on PDUセッションを保存する。その後、アップリンクシグナリングまたはアップリンクデータが送信される必要があるので、UEがアイドルモードから接続モードに切り替わると、always-on PDUセッションの場合、UEは常に、DRBリソースとも呼ばれる、対応するエアインターフェースユーザプレーンリソースを確立するようにネットワーク側に要求する。具体的には、UEは、送信されたアップリンクNASメッセージ内のアップリンクデータステータス(Uplink Data Status)情報要素内でalways-on PDUセッションに対応するビットを設定(たとえば、1に設定)することにより、対応するDRBリソースを確立するようにネットワーク側に指示することができる。アップリンクNASメッセージは、登録要求(Registration Request)メッセージまたはサービス要求(Service Request)メッセージを含んでよい。しかしながら、このことは本出願の実施形態では限定されない。
【0228】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、SMFは、UEのセッション確立要求を受信し、実際の状況に基づいて、UE用のalways-onセッションを確立するように決定する。これにより、ネットワーク側によるalways-onセッションを確立する手順を柔軟に管理することができ、ネットワークリソースの不必要な消費を回避する助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0229】
加えて、UEがalways-on PDUセッションを確立しようとするとき、ネットワーク側は、サブスクリプション情報、ポリシー情報、ローカル構成情報等などに基づいて、UE用のalways-on PDUセッションの確立を許可するべきかどうかを判定することができる。これにより、不要なリソース消費が効果的に削減される。加えて、本出願のこの実施形態における方法によれば、UEとネットワーク側との間でPDUセッションのalways-on機能の一致した理解が維持される。
【0230】
図6は、本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法600の概略フローチャートである。方法600は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0231】
S601aにおいて、UEがPDUセッションを確立した後、UEは、ネットワーク側に対するPDUセッション修正手順を開始することができる。
【0232】
具体的には、UEは、PDUセッション修正要求(PDU Session Modification Request)メッセージをAMFに送信する。PDUセッション修正要求メッセージは、指示情報を搬送して、SMFによって要求されたPDUセッションのalways-on機能が修正される必要があることを示す(説明を容易にするために、指示情報は略して「always-on更新指示情報」と呼ばれる)。UEは、PDUセッション修正要求メッセージをアップリンク非アクセス層NASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージにカプセル化し、メッセージをAMFに送信する。場合によっては、UEは、アップリンクNASトランスポートメッセージにalways-on更新指示情報を追加することができる。
【0233】
PDUセッション修正要求メッセージおよび/またはアップリンクNASトランスポートメッセージ内で搬送されるalways-on更新指示情報は、新しく定義された情報要素(information element、IE)であってもよく、既存のIE(たとえば、アップリンクNASトランスポートメッセージ内のRequest type IE、またはPDUセッション修正要求メッセージ内の5GSM capability IE)内の未使用ビットを再利用してもよいことに留意されたい。本出願の実施形態では、always-on更新指示情報の具体的な形式は限定されない。
【0234】
S601bにおいて、QoSフローにマッピングされたANリソースが解放されると、(R)ANがN2メッセージ(N2 message)をAMFに送信する。N2メッセージは、always-on更新指示情報を搬送して、(R)ANがPDUセッションのalways-on機能を修正しようとしていることを示す。
【0235】
S601aおよびS601bは二者択一のステップであることに留意されたい。言い換えれば、S601aが実行されるか、またはS601bが実行され、S601aおよびS601bが両方とも同時に実行されることはない。
【0236】
S602において、アップリンクNASトランスポートメッセージまたはN2メッセージを受信した後、AMFはSMFによって提供されたPDUセッション更新コンテキスト要求(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext Request)サービス動作(service operation)を呼び出して、UE用のPDUセッションを修正するようにSMFに要求し、UEから受信されたPDUセッション修正要求メッセージをサービス動作中のSMFに送信する。NASトランスポートメッセージがalways-on更新指示情報を搬送する場合、サービス動作は依然として指示情報を搬送する。
【0237】
S603において、SMFは、セッション管理ポリシー修正手順を使用して、登録したイベントをPCFに報告することができる。
【0238】
S604において、SMFがPDUセッション更新コンテキスト(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContext)サービス動作を呼び出す。サービス動作内のN1 SM containerは、always-on更新指示情報を含む。場合によっては、Nsmf_PDUSession_UpdateSMContextメッセージ内のN2 SM informationは、always-on更新指示情報が含んでよい。
【0239】
S605において、AMFがN2 PDUセッション要求(N2 PDU Session Request)を(R)ANに送信する。N2 SM informationがalways-on指示情報を含む場合、(R)ANはPDUセッションのalways-on機能を更新する。
【0240】
S606において、UEが(R)ANと対話し、(R)ANがPDUセッションにリソースを割り当てる。always-on更新指示情報を受信した後、UEはPDUセッションのalways-on機能を更新する。
【0241】
S607において、(R)ANが、N2 PDUセッション応答メッセージを送信して、AMFからのN2 PDUセッション要求に応答し、N2 PDUセッション応答メッセージはANトンネル情報などを含む。
【0242】
場合によっては、前述のステップの後、PDUセッション修正手順は以下のステップをさらに含んでよい。
【0243】
AMFは、PDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作を呼び出すことにより、受信されたN2 SM情報およびANから受信された位置情報をSMFに転送する。SMFは、PDUセッション更新コンテキスト応答をAMFに返す。
【0244】
UEは、NASメッセージを使用してPDUセッション修正コマンドを決定する。
【0245】
(R)ANはNASメッセージをAMFに直接転送する。
【0246】
AMFは、PDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作を呼び出すことにより、受信されたN1 SMコンテナおよびANから受信されたユーザ位置情報をSMFに転送する。SMFは、PDUセッション更新コンテキスト応答をAMFに返す。
【0247】
N4セッション更新手順はSMFとUPFとの間で実行されてよい。
【0248】
PDUセッションのalways-on機能を更新することは、非always-onセッションをalways-onセッションに更新することを含んでもよく、always-onセッションを非always-onセッションに更新することを含んでもよいことを理解されたい。
【0249】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、ネットワークリソースを柔軟に使用することができるように、既存のセッションのセッション属性が更新される。特に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報が変わると、既存のセッションのセッション属性が柔軟に調整される。これは、システムのリソース利用率を向上させる助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0250】
図7は、本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法700の概略フローチャートである。方法700は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0251】
S701aにおいて、PCFが、現在のポリシーまたはアプリケーションネットワーク要素(Application Function、AF)からの要求に基づいて、セッション管理ポリシー修正(Session Management Policy Modification)手順を実行する。具体的には、PCFはセッションポリシー修正通知(Npcf_SMPolicyControl_UpdateNotify)サービス動作を呼び出して、UE用のPDUセッションを修正することをSMFに通知する。サービス動作は、always-on更新指示情報を搬送することができる。
【0252】
S701bにおいて、UDMがサブスクリプションデータ更新通知(Nudm_SDM_Notification)サービス動作を呼び出して、UE用のPDUセッションを修正することをSMFに通知する。サービス動作は、always-on更新指示情報を搬送することができる。通知を受信した後、SMFはセッション管理サブスクリプションデータを更新し、確認応答情報をUDMに返す。
【0253】
S701cにおいて、SMFは、ローカル構成に基づいて、PDUセッションのalways-on機能を修正するように決定することができ、SMFはPDUセッション更新手順の実行を開始する。
【0254】
S701a、S701b、およびS701cのうちの1つのみが一度に選択され得ることに留意されたい。言い換えれば、S701a、S701b、またはS701cのうちの1つが一度に実行され、S701a、S701b、およびS701cはすべてが同時に実行されることはない。
【0255】
S702において、SMFがAMFによって提供されたN1/N2メッセージ転送(Namf_Communication_N1N2MessageTransfer)サービス動作を呼び出し、サービス動作内のN1 SM containerはalways-on更新指示情報を含む。場合によっては、Namf_Communication_N1N2MessageTransferサービス動作内のN2 SM informationが、always-on更新指示情報を含んでよい。
【0256】
S703において、AMFがN2 PDUセッション要求(N2 PDU Session Request)を(R)ANに送信する。N2 SM informationがalways-on指示情報を含む場合、(R)ANはPDUセッションのalways-on機能を更新する。
【0257】
S704において、UEが(R)ANと対話し、(R)ANがPDUセッションにリソースを割り当てる。always-on更新指示情報を受信した後、UEはPDUセッションのalways-on機能を更新する。
【0258】
S705において、(R)ANが、N2 PDUセッション応答メッセージを送信して、AMFからのN2 PDUセッション要求に応答し、N2 PDUセッション応答メッセージはANトンネル情報などを含む。
【0259】
場合によっては、前述のステップの後、PDUセッション更新手順は以下のステップをさらに含んでよい。AMFは、PDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作を呼び出すことにより、受信されたN2 SM情報およびANから受信された位置情報をSMFに転送する。SMFは、PDUセッション更新コンテキスト応答をAMFに返す。
【0260】
UEは、NASメッセージを使用してPDUセッション修正コマンドを決定する。
【0261】
(R)ANはNASメッセージをAMFに直接転送する。
【0262】
AMFは、PDUセッション更新コンテキスト要求サービス動作を呼び出すことにより、受信されたN1 SMコンテナおよびANから受信されたユーザ位置情報をSMFに転送する。SMFは、PDUセッション更新コンテキスト応答をAMFに返す。
【0263】
N4セッション更新手順はSMFとUPFとの間で実行されてよい。
【0264】
PDUセッションのalways-on機能を更新することは、非always-onセッションをalways-onセッションに更新することを含んでもよく、always-onセッションを非always-onセッションに更新することを含んでもよいことを理解されたい。
【0265】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、ネットワークリソースを柔軟に使用することができるように、既存のセッションのセッション属性が更新される。特に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、またはローカル構成情報が変わると、既存のセッションのセッション属性が柔軟に調整される。これは、システムのリソース利用率を向上させる助けになり、それによってシステムパフォーマンスが向上する。
【0266】
図8Aおよび図8Bは、本出願の一実施形態による、別のセッション管理方法800の概略フローチャートである。方法800は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0267】
S801において、UEが登録要求メッセージを(R)ANに送信する。
【0268】
具体的には、登録要求メッセージによって要求される登録タイプは以下を含んでよい:
(1)初期登録、言い換えれば、UEはrm登録解除状態(RM-DEREGISTERED状態)にある、
(2)モビリティ登録更新、言い換えれば、UEはrm登録状態(RM-REGISTERED状態)にあり、移動により登録が開始される、および(3)定期的な登録更新、言い換えれば、UEはRM-REGISTERED状態にあり、定期的な登録更新タイマが満了すると登録が開始される。登録要求メッセージは、ANメッセージに含まれ、(R)ANに転送されてよい。
【0269】
S802において、UEが登録されていないか、UEによって提供された登録情報が無効である場合、(R)ANは適切なAMFを選択する。場合によっては、(R)ANが適切なAMFを選択することができない場合、(R)ANは構成されたデフォルトAMFに登録要求メッセージを転送することができる。
【0270】
S803において、(R)ANがN2メッセージを使用してAMFに登録要求メッセージを転送する。
【0271】
登録要求メッセージによって要求された登録タイプが定期的な登録更新である場合、S804~S817はスキップされ、S818が実行される。登録要求メッセージによって要求された登録タイプが定期的な登録更新でない場合、S804が実行される。
【0272】
S804において、AMFが変わった場合、新しいAMFがUEコンテキスト転送(Namf_Communication_UEContextTransfer)要求を古いAMFに送信する。具体的には、新しいAMFは、古いAMF上のNamf_Communication_UEContextTransferサービス動作を呼び出して、UEのサブスクリプション永続識別子(Subscription Permanent Identifier、SUPI)およびモビリティ管理(Mobility management、MM)のコンテキストを要求する。
【0273】
S805において、古いAMFがUEコンテキスト転送(Namf_Communication_UEContextTransfer)応答を新しいAMFに送信し、応答はSUPIおよびMMのコンテキストを含む。
【0274】
場合によっては、確立されたPDUセッションに関する情報が古いAMFに存在する場合、古いAMFによって新しいAMFに送信されたUEコンテキスト転送応答はSMFに関する情報を含んでよく、具体的には、S-NSSAI(s)、SMF識別子、PDUセッションIDなどを含んでよい。古いAMF上のN3IWF情報へのアクティブなNGAP UE-TNLAバインディングが存在する場合、古いAMFによって新しいAMFに送信されたUEコンテキスト転送応答は、NGAP UE-TNLAバインディングを含んでよい。
【0275】
S806において、UEがSUPIを提供せず、古いAMFがサブスクリプション隠し識別子(Subscription Concealed Identifier、SUCI)を見つけられない場合、新しいAMFは識別子要求をUEに送信して、SUCIを要求する。
【0276】
S807において、UEは識別子要求応答を新しいAMFに送信し、識別子要求応答はSUCIを搬送する。SUCIは、HPLMNによって割り当てられた公開鍵に基づいてUEによって導出されたSUCIであってよい。
【0277】
場合によっては、S808において、AMFは、AUSFを呼び出すことによってUEの認証を開始するように決定することができる。この場合、AUSFは、SUCIまたはSUPIに基づいて選択される必要がある。AMF用の緊急登録で認証されていないSUPIがサポートされている場合、AMFは認証およびセキュリティ作成をスキップすることができ、またはAMFが認証の失敗を受信した後、AMFは後続の登録手順の実行に進む。
【0278】
S809において、UEの認証/セキュリティ手順がAUSFを使用して実行され、AMFがNASセキュリティ機能を初期化し、RANがセキュリティコンテキストを保存し、AMFにセキュリティコンテキストを確認する。
【0279】
S810において、新しいAMFが登録完了通知(Namf_Communication_RegistrationCompleteNotify)を古いAMFに送信する。
【0280】
具体的には、AMFが変わった場合、言い換えれば、古いAMFから新しいAMFに変わった場合、新しいAMFは、UEの登録が完了した後にNamf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス動作を呼び出す。認証/セキュリティ手順が失敗した場合、UEの登録要求は拒否されるべきであり、新しいAMFは、Namf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス動作を呼び出し、拒否原因を失敗コードでマークする。古いAMFは引き続き動作し、これは、UEコンテキスト転送要求が受信されないときに実行されるサービス動作と同じである。
【0281】
S811において、永続機器識別子(Permanent Equipment Identifier、PEI)がUEによって提供されず、古いAMFで見つからない場合、新しいAMFは、UEへの識別子要求メッセージを開始してPEIを照会し、UEは識別子要求応答を使用してPEIを返す。
【0282】
認証を実行することができない緊急登録シナリオを除き、PEIは送信用に暗号化されるべきことを理解されたい。緊急登録シナリオでは、PEIは登録要求において提供されている可能性があり、この場合、要求が行われる必要はない。
【0283】
場合によっては、S812において、新しいAMFが機器識別情報チェック(N5g-eir_EquipmentIdentityCheck_Get)サービス動作を呼び出して、モバイル機器識別情報チェックを開始する。緊急登録シナリオでは、PEIが利用できない場合、緊急登録手順を続行するか停止するかは、事業者のポリシーに従って決定される。
【0284】
S813において、新しいAMFがSUPIに基づいて統合データ管理(Unified Data Management、UDM)を選択し、次いで、UDMが統合データリポジトリ(Unified Data Repository、UDR)インスタンスを選択する。
【0285】
S814において、AMFが変わった場合、またはUEがAMF内で有効なコンテキストを見つけることができないSUPIを提供した場合、またはUEが非3GPPを使用してアクセスするUEに登録されたAMFに登録した場合、新しいAMFはUDMに登録し、サブスクリプション情報クエリサブスクリプション手順を実行する。
【0286】
具体的には、UDMはアクセスタイプに関連するAMF識別子を保存し、別のアクセスタイプに関連するAMF識別子を削除しない。UDMは、Nudr_UDM_Updateを使用して、登録に関する情報をUDRに保存することができる。AMFは、Nudm_SDM_Getを使用して、アクセスおよびモビリティサブスクリプションデータならびにSMF選択サブスクリプションデータを照会する。AMFは、Nudm_SDM_Subscribeを使用して、UDMからの要求データの修正に登録し、UDMは、Nudr_UDM_Subscribeを使用して、UDRからのデータの変更に登録する。UDMからモビリティサブスクリプションデータを取得した後、新しいAMFはUE用のMMコンテキストを作成する。緊急登録シナリオでは、UEが認証に成功できなかった場合、AMFはUEをUDMに登録するべきでない。緊急登録シナリオでは、AMFはアクセス制限、エリア制限、またはサブスクリプション制限をチェックせず、UDMからの登録失敗応答を無視して登録手順を続行する。UDMがアクセスタイプとサービングAMFとの間の関係を保存すると、UDMは3GPPに対応する古いAMFのNudm_UECM_DeregistrationNotification(登録解除通知)の呼び出しを開始する。加えて、古いAMFはUEのMMコンテキストを削除する。UDM内でマークされたサービスNFの削除原因が初期登録である場合、古いAMFはNamf_EventExposure_Notify(イベント通知要求)サービス動作を呼び出して、UEが古いAMFから登録解除されたことをUEに関連するすべてのSMFに通知する。通知を受信した後、SMFはUEに関連するすべてのPDUセッションを解放する。
【0287】
S815において、AMFがUEからアクセスまたはモビリティポリシーを取得していない場合、またはAMF内のアクセスおよびモビリティポリシーがもはや有効でない場合、AMFはPCFを選択してPCF通信を開始する。
【0288】
新しいAMFが古いAMFからPCF IDを取得し、PCF IDを使用してPCFとの通信に成功した場合、新しいAMFはPCF IDに基づいて(V-)PCFを選択することを理解されたい。PCF IDを使用することができない場合、または新しいAMFがPCF IDを取得していない場合、新しいAMFはPCFを再選択する必要がある。
【0289】
場合によっては、S816において、新しいAMFは登録手順中にポリシー関連付けを確立する。緊急登録シナリオでは、このステップはスキップされてよい。
【0290】
新しいAMFがPCFと通信している場合、AMFはNpcf_AMPolicyControl取得動作にPCF IDを追加するべきである。初期登録手順では、AMFは識別子を提供しない。
【0291】
AMFが(UEの位置などの)モビリティ制限が調整されるべきことをPCFに通知する場合、またはPCFが(使用中のアプリケーションなどの)いくつかの条件のためにモビリティ制限を更新する場合、PCFは更新されたモビリティ制限をAMFに提供する。
【0292】
S817において、PCFは、Namf_EventExposure_Subscribeを呼び出して、UEのイベントに登録することができる。
【0293】
S818において、緊急登録中のUEの場合、登録タイプがモバイル登録更新であるとき、新しいAMFはSMコンテキスト更新(Nsmf_PDUSession_UpdateSMContex)またはSMコンテキスト解放(Nsmf_PDUSession_ReleaseSMContext)をSMFに送信する。
【0294】
具体的には、非アクティブ化される予定のPDUセッションがS801において提供された場合、新しいAMFはNsmf_PDUSession_UpdateSMContext要求をPDUセッションに関連付けられたSMFに送信して、PDUセッションのユーザプレーン接続をアクティブ化する。PDUセッションのステータスが、PDUセッションがUE上で解放されたことを示す場合、新しいAMFは、SMFからNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービス動作を呼び出して、PDUセッションに関連付けられたすべてのネットワークリソースを解放する。
【0295】
サービングAMFが変わった場合、新しいAMFはS817が実行されるまで待機するべきであり、次いでS818を実行する、またはサービングAMFが変わらなかった場合、S817はS818~S822と同時に実行されてよい。このステップが実行された後、ネットワーク要素コンシューマのモビリティ関連通知がトリガされる。
【0296】
S819において、AMFが変わった場合、新しいAMFはN2 AMFモビリティ要求をN3IWFに送信して、UEに接続されたN3IWFとのNGAP UE関係を作成する。
【0297】
S820において、N3IWFはN2 AMFモビリティ応答を新しいAMFに送信する。
【0298】
場合によっては、S821において、古いAMFがポリシー関連付けの終了を(V-)PCFに送信する。古いAMFがPCFへのポリシー関連付けを以前開始している場合、このステップが実行される。
【0299】
S822において、新しいAMFは登録承認メッセージをUEに送信し、登録承認メッセージは、UEがalways-onセッションを開始することをネットワークが可能にする関連情報を含み、関連情報は、DNN、S-NSSAI、UEの現在位置、UEの現在のアクセスタイプまたは現在のサービスタイプなどを含んでよい。たとえば、AMFは、サービスタイプが緊急サービスである既存のセッションのみをalways-onセッションとしてUEが設定することを可能にするか、またはAMFは、特定のDNNまたはいくつかのDNNからサービスを要求する既存のセッションのみをalways-onセッションとして設定することを許可する。
【0300】
S823において、UEが登録完了メッセージを新しいAMFに送信して、新しい5G-GUTIが割り当てられたかどうかを確認応答する。AMFによって送信されたalways-onセッションに関する関連情報を受信した後、UEはその後、関連情報に基づいて、条件を満たすセッションをalways-onセッションとして設定する。場合によっては、UEは関連情報を保存することができる。
【0301】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、AMFは、登録手順を使用することにより、UEがalways-on PDUセッションを開始することを可能にする関連情報をUEに通知することができる。UEは、関連情報に基づいて、確立されたセッションをalways-onセッションとして設定するべきかどうかを判定することができる。したがって、本出願のこの実施形態では、制御は、UE側のalways-onセッション設定でさらに強化することができる。これにより、ネットワークリソースの浪費が効果的に防止される。
【0302】
図9は、本出願の一実施形態による、セッション管理方法900の概略フローチャートである。方法900は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0303】
S901において、AMFが、複数の原因に基づいて、UEの構成を更新するように決定する。複数の原因は、UEのモビリティ変更、ネットワーク側ポリシー、UDMから受信されたサブスクリプションデータ更新通知、ネットワークスライス構成変更などを含んでよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0304】
S902において、AMFがUE構成更新コマンド(UE Configuration Update Command)をUEに送信する。
【0305】
具体的には、UE構成更新コマンドは、UEの1つまたは複数のパラメータ、たとえば、グローバルに一意の一時識別情報(5G-GUTI)、追跡エリア識別情報リスト(TAI List)、許可されたスライス情報(Allowed NSSAI)、UEの許可されたスライス情報のマッピング(Mapping Of Allowed NSSAI)、およびUEによって開始され、ネットワークによって確立を許可されたalways-onセッションに関する関連情報を含んでよい。加えて、UEによって開始され、ネットワークによって確立を許可されたalways-onセッションに関する関連情報は、DNN、S-NSSAI、UEの現在位置、UEの現在のアクセスタイプまたは現在のサービスタイプなどを含んでよい。たとえば、AMFは、サービスタイプが緊急サービスである既存のセッションのみをalways-onセッションとしてUEが設定することを可能にするか、またはAMFは、特定のDNNまたはいくつかのDNNからサービスを要求する既存のセッションのみをalways-onセッションとして設定することを許可する。
【0306】
S903において、UE構成更新コマンドが確認応答される必要がある場合、UEはUE構成更新完了メッセージをAMFに送信する。
【0307】
AMFによって送信されたalways-onセッションに関する関連情報を受信した後、UEはその後、関連情報に基づいて、条件を満たすセッションをalways-onセッションとして設定する。場合によっては、UEは関連情報を保存することができる。
【0308】
S904において、UE構成更新コマンドメッセージが、モバイル開始接続のみ(Mobile Initiated Connection Only、MICO)モードを含む場合、UEは登録手順を開始してMICOモードの再交渉を確認応答する。
【0309】
UEは、接続モードにあるときに登録手順を開始してもよく、アイドルモードに入った後に登録手順を開始してもよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0310】
S905において、UE構成更新コマンド内の新しいスライス情報または新しく構成されたスライス情報が既存の接続のスライスに影響を与えない場合、AMFはAN解放手順をトリガしない。UE構成更新コマンド内の新しいスライス情報または新しく構成されたスライス情報が既存の接続のスライスに影響を与える場合、AMFはAN解放手順をトリガする。
【0311】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、AMFは、UE構成更新手順を使用することにより、UEがalways-on PDUセッションを開始することを可能にする関連情報をUEに通知することができる。UEは、関連情報に基づいて、確立されたセッションをalways-onセッションとして設定するべきかどうかを判定することができる。したがって、本出願のこの実施形態では、制御は、UE側のalways-onセッション設定でさらに強化することができる。これにより、ネットワークリソースの浪費が効果的に防止される。
【0312】
図10は、本出願の一実施形態による、セッション管理方法1000の概略フローチャートである。方法1000は、図1に示されたシステムアーキテクチャ100に適用されてよく、図2に示されたアプリケーションシナリオ200にも適用されてよい。このことは、本出願の実施形態では限定されない。
【0313】
S1001aにおいて、AMFがPCFからポリシー制御取得応答(Npcf_AMPolicyControlGet Response)を受信し、ポリシー制御取得応答は、(UEアクセスおよびPDUセッション選択に関連する情報などの)アクセス移動および/またはUEポリシーコンテナに関連する情報を含む。
【0314】
S1001bにおいて、AMFがPCFからポリシー制御更新通知(Npcf_AMPolicyControl UpdateNotify)を受信し、ポリシー制御更新通知は、アクセスモビリティおよび/またはUEポリシーコンテナに関連する情報(UEアクセスおよびPDUセッション選択に関連する情報)を含む。
【0315】
S1001aおよびS1001bは二者択一のステップであることに留意されたい。言い換えれば、S1001aが実行されるか、またはS1001bが実行され、S1001aおよびS1001bが両方とも同時に実行されることはない。
【0316】
具体的には、UEポリシーコンテナは、追加、修正、または削除される必要があるポリシー情報を含む。修正されたポリシーは、UEがalways-onセッションを開始することをネットワークが可能にする関連情報を含み、関連情報は、DNN、S-NSSAI、UEの現在位置、UEの現在のアクセスタイプまたは現在のサービスタイプなどを含んでよい。たとえば、AMFは、サービスタイプが緊急サービスである既存のセッションのみをalways-onセッションとしてUEが設定することを可能にするか、またはAMFは、特定のDNNまたはいくつかのDNNからサービスを要求する既存のセッションのみをalways-onセッションとして設定することを許可する。
【0317】
S1002において、UEが接続モードにある場合、AMFは、PCFから受信されたUEポリシー情報をUEに透過的に送信する。UEがアイドルモードにある場合、AMFは、ネットワークによって開始されたサービス要求をトリガする。UEが到達可能でない場合、UEはPCFに情報を通知する。
【0318】
S1003において、UEが受信されたポリシー指示情報を実行し、実行結果をAMFに送信する。
【0319】
具体的には、AMFによって送信されたalways-onセッションに関する関連情報を受信した後、UEはその後、関連情報に基づいて、条件を満たすセッションをalways-onセッションとして設定する。場合によっては、UEは関連情報を保存することができる。
【0320】
場合によっては、S1004において、PCFが、UEから実行結果を受信した後にAMFから受信するポリシー情報に関する情報に登録する場合、AMFは、イベント通知(Namf_EventExposureNotify)要求をPCFに送信して、ポリシーコンテナが受信されたことをPCFに通知する。
【0321】
S1005において、PCFがAMFにイベント通知応答を送信して、通知が受信されたことを確認応答する。
【0322】
本出願のこの実施形態におけるセッション管理方法によれば、AMFは、UE構成更新手順を使用することにより、UEがalways-on PDUセッションを開始することを可能にする関連情報をUEに通知することができる。UEは、関連情報に基づいて、確立されたセッションをalways-onセッションとして設定するべきかどうかを判定することができる。したがって、本出願のこの実施形態では、制御は、UE側のalways-onセッション設定でさらに強化することができる。これにより、ネットワークリソースの浪費が効果的に防止される。
【0323】
前述のプロセスのシーケンス番号は実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装プロセスに対するいかなる制限とも解釈されるべきではない。
【0324】
以上、図1図10を参照して、本出願の実施形態によるセッション管理方法を詳細に記載した。以下で、図11図13を参照して、本出願の実施形態による装置を詳細に記載する。
【0325】
図11は、本発明の一実施形態による装置1100を示す。装置1100は、前述のセッション管理ネットワーク要素であってよい。装置1100は、
第1の要求メッセージを受信するように構成された受信ユニット1110であって、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用される、受信ユニット1110と、
第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するように構成された処理ユニット1120であって、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、処理ユニット1120と、
端末に第1の応答メッセージを送信するように構成された送信ユニット1130であって、第1の応答メッセージが、装置が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、送信ユニット1130と
を含む。
【0326】
場合によっては、処理ユニット1120は、具体的に、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、または装置のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するように構成される。
【0327】
場合によっては、処理ユニット1120は、具体的に、以下の情報:データネットワーク名DNN、シングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するように構成され、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0328】
場合によっては、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または装置によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含む。処理ユニット1120は、具体的に、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定し、または装置の既存の常時接続セッションの数が、装置によってサポートされる常時接続セッションの最大数より少ないとき、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定するように構成される。
【0329】
場合によっては、処理ユニット1120は、第1の応答メッセージが端末に送信された後、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するようにさらに構成され、セッション属性は、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される。送信ユニット1130は、通知メッセージを端末に送信するようにさらに構成され、通知メッセージは、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される。
【0330】
本出願の別の可能な実装形態では、受信ユニット1110は、第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信するように構成され、第1の要求メッセージは、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションは、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである。
【0331】
処理ユニット1120は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように構成される。
【0332】
送信ユニット1130は、端末に第1の応答メッセージを送信するように構成され、第1の応答メッセージは第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報は第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように装置に指示するために使用される。
【0333】
場合によっては、第1の応答メッセージは、装置が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第3の指示情報は、装置が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、装置が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される。あるいは、第1の応答メッセージは、装置が第1のセッションの確立を承認するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すために使用される。
【0334】
場合によっては、処理ユニット1120は、具体的に、以下の情報:端末のサブスクリプション情報、端末のポリシー情報、または装置のローカル構成情報のうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するように構成される。
【0335】
場合によっては、処理ユニット1120は、具体的に、以下の情報:データネットワーク名DNN、シングルネットワークスライス選択支援情報S-NSSAI、端末の現在位置情報、または端末のアクセスタイプのうちのいずれか1つに基づいて、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するように構成され、DNNまたはS-NSSAIは第1の要求メッセージ内で搬送される。
【0336】
場合によっては、ローカル構成情報は、以下の情報:端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数または装置によってサポートされる常時接続セッションの最大数のうちのいずれか1つを含む。処理ユニット1120は、具体的に、端末の既存の常時接続セッションの数が、端末によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定し、または装置の既存の常時接続セッションの数が、装置によってサポートされる常時接続セッションの最大数以上であるとき、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定するように構成される。
【0337】
場合によっては、処理ユニット1120は、第1の応答メッセージが端末に送信された後、第1のセッションのセッション属性を更新するように決定するようにさらに構成され、セッション属性は、第1のセッションが非常時接続セッションであることを示すために使用される。送信ユニット1130は、通知メッセージを端末に送信するようにさらに構成され、通知メッセージは、第1のセッションのセッション属性が非非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される。
【0338】
本明細書の装置1100は機能ユニットの形態で提示されていることを理解されたい。本明細書における「ユニット」という用語は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つもしくは複数のソフトウェアプログラムもしくはファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(たとえば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、もしくはグループプロセッサ)、メモリ、マージ論理回路、および/または記載された機能をサポートする別の適切な構成要素であってよい。オプションの例では、当業者なら、装置1100が具体的に前述の方法実施形態におけるセッション管理ネットワーク要素であってよく、装置1100が前述の方法実施形態におけるセッション管理ネットワーク要素に対応する手順および/またはステップを実行するように構成されてよいことを理解されよう。繰返しを避けるために、本明細書では詳細は記載されない。
【0339】
図12は、本発明の一実施形態による装置1200を示す。装置1200は、前述の端末であってもよく、チップであってもよい。装置1200は、
セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するように構成された送信ユニット1210であって、第1の要求メッセージが、装置用の第1のセッションを確立するように要求するために使用される、送信ユニット1210と、
第1の応答メッセージを受信するように構成された受信ユニット1220であって、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用され、常時接続セッションが、装置がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、受信ユニット1220と
を含む。
【0340】
場合によっては、受信ユニット1220は、通知メッセージを受信するようにさらに構成され、通知メッセージは、第1のセッションのセッション属性が非常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される。
【0341】
本出願の別の可能な実装形態では、送信ユニット1210は、セッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信するように構成され、第1の要求メッセージは、装置用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションは、装置がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである。
【0342】
受信ユニット1220は、第1の応答メッセージを受信するように構成され、第1の応答メッセージは第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報は、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するようにセッション管理ネットワーク要素に指示するために使用される。
【0343】
場合によっては、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用され、第3の指示情報は、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否したので、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を拒否することを示すために使用される。
【0344】
あるいは、第1の応答メッセージは、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認するが、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを承認しないことを示すために使用される。
【0345】
場合によっては、受信ユニット1220は、通知メッセージを受信するようにさらに構成され、通知メッセージは、第1のセッションのセッション属性が常時接続セッションに更新されたことを通知するために使用される。
【0346】
本明細書の装置1200は機能ユニットの形態で提示されていることを理解されたい。本明細書における「ユニット」という用語は、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つもしくは複数のソフトウェアプログラムもしくはファームウェアプログラムを実行するように構成されたプロセッサ(たとえば、共有プロセッサ、専用プロセッサ、もしくはグループプロセッサ)、メモリ、マージ論理回路、および/または記載された機能をサポートする別の適切な構成要素であってよい。オプションの例では、当業者なら、装置1200が具体的に前述の方法実施形態における端末であってよく、装置1200が前述の方法実施形態における端末に対応する手順および/またはステップを実行するように構成されてよいことを理解されよう。繰返しを避けるために、本明細書では詳細は記載されない。
【0347】
前述の解決策における装置1100および装置1200は、前述の方法においてセッション管理ネットワーク要素および端末によって実行される対応するステップを実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、対応するソフトウェアを実行することにより、ハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。たとえば、方法実施形態における送信動作、受信動作、および関連する処理動作をそれぞれ実行するために、送信ユニットは送信機と置き換えられてよく、受信ユニットは受信機と置き換えられてよく、決定ユニットなどの別のユニットはプロセッサと置き換えられてよい。
【0348】
本出願の実施形態では、図11および図12の装置は、代替として、チップまたはチップシステム、たとえば、システムオンチップ(system on chip、SoC)であってよい。同様に、受信ユニットおよび送信ユニットは、チップのトランシーバ回路であってよい。このことは本明細書では限定されない。
【0349】
本出願の実施形態における図11のセッション管理ネットワーク要素または図12の端末は、図13の装置1300を使用して実装されてよく、前述の方法実施形態におけるセッション管理ネットワーク要素または端末に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成されてよいことを理解されたい。
【0350】
図13は、本発明の一実施形態による装置1300を示す。装置1300は、プロセッサ1310、トランシーバ1320、およびメモリ1330を含む。プロセッサ1310、トランシーバ1320、およびメモリ1330は、内部接続チャネルを使用して互いに通信する。メモリ1330は命令を記憶するように構成される。プロセッサ1310は、信号を送受信するようにトランシーバ1320を制御するために、メモリ1330に記憶された命令を実行するように構成される。
【0351】
本出願の可能な実装形態では、通信装置1300がセッション管理ネットワーク要素である場合、プロセッサ1313は、トランシーバ1320を使用して第1の要求メッセージを受信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第1のセッションを常時接続セッションとして確立するように決定し、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、トランシーバ1320を使用して端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージが、装置が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用される、ように構成される。
【0352】
通信装置1300が端末である場合、トランシーバ1320は、トランシーバ1320を使用してセッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信し、第1の要求メッセージが、装置用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、トランシーバ1320を使用して第1の応答メッセージを受信し、第1の応答メッセージが、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションの確立を承認したことを示すために使用され、第1の応答メッセージが第1の指示情報を搬送し、第1の指示情報が、第1のセッションが常時接続セッションであることを示すために使用され、常時接続セッションが、装置がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションである、ように構成される。
【0353】
本出願の別の可能な実装形態では、通信装置1300がセッション管理ネットワーク要素である場合、プロセッサ1310は、トランシーバ1320を使用して第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を受信し、第1の要求メッセージが、端末用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、端末がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように決定し、トランシーバ1320を使用して端末に第1の応答メッセージを送信し、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否するように装置に指示するために使用される、ように構成される。
【0354】
通信装置1300が端末である場合、トランシーバ1320は、トランシーバ1320を使用してセッション管理ネットワーク要素に第1の要求メッセージおよび第2の指示情報を送信し、第1の要求メッセージが、装置用の第1のセッションを確立するように要求するために使用され、第2の指示情報が、第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを示すために使用され、常時接続セッションが、装置がアイドルモードから接続モードに遷移したときにユーザプレーンリソースがアクティブ化されるセッションであり、トランシーバ1320を使用して第1の応答メッセージを受信し、第1の応答メッセージが第3の指示情報を搬送し、第3の指示情報が、セッション管理ネットワーク要素が第1のセッションを常時接続セッションとして確立することを拒否することを示すために使用される、ように構成される。
【0355】
場合によっては、メモリ1330は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、プロセッサに命令およびデータを供給する。メモリの一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでよい。たとえば、メモリは、デバイスタイプの情報をさらに記憶することができる。プロセッサ1310は、メモリに記憶された命令を実行するように構成されてよい。加えて、プロセッサ1310がメモリに記憶された命令を実行するとき、プロセッサ1310は、前述の方法実施形態におけるネットワークストレージネットワーク要素またはモビリティ管理ネットワーク要素に対応するステップおよび/または手順を実行するように構成される。
【0356】
トランシーバは送信機および受信機を含んでよいことを理解されたい。トランシーバはアンテナをさらに含んでよい。1つまたは複数のアンテナが存在してよい。メモリは、別個の構成要素であってもよく、プロセッサに統合されてもよい。前述の構成要素の各々またはいくつかの構成要素は、実装用のチップに統合されてよく、たとえば、実装用のベースバンドチップに統合されてよい。
【0357】
本出願のこの実施形態では、図13のトランシーバは、代替として通信インターフェースであってよい。このことは本明細書では限定されない。
【0358】
本出願の実施形態では、理解を容易にするために、複数の例が説明のために使用されている。しかしながら、これらの例は単なる例であり、それは、これらの例が本出願を実装するための最良の実装形態であることを意味するものではない。
【0359】
本出願の実施形態では、説明を容易にするために、要求メッセージ、応答メッセージ、および様々な他のメッセージの名称が使用される。しかしながら、これらのメッセージは、搬送される必要があるコンテンツまたは実装された機能を記載するために例として使用されるにすぎない。メッセージの具体的な名称は、本出願に対する制限を構成しない。たとえば、メッセージは、第1のメッセージ、第2のメッセージ、および第3のメッセージであってよい。これらのメッセージは、いくつかの具体的なメッセージであってもよく、メッセージ内のいくつかのフィールドであってもよい。これらのメッセージは、代替として様々なサービス動作を表すことができる。
【0360】
本出願の実施形態における前述の装置内のプロセッサは、中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよく、さらに別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)または別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってもよいことを理解されたい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。
【0361】
一実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用することにより、またはソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装することができる。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてもよく、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアユニットの組合せを使用して実行されてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの、当技術分野の成熟記憶媒体内に配置されてよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の命令を実行し、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。繰返しを避けるために、詳細は本明細書では再び記載されない。
【0362】
前述の実施形態のすべてまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装されてよい。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態はコンピュータプログラム製品の形態ですべてまたは部分的に実装されてよい。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされ実行されると、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))、またはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、およびマイクロ波など)の方式で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つもしくは複数の使用可能媒体を統合するサーバもしくはデータセンタなどのデータストレージデバイスであってよい。使用可能媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、もしくは磁気ディスク)、光学媒体(たとえば、DVD)、または半導体媒体(たとえば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってよい。
【0363】
本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実装されてよいことを、当業者なら認識されよう。機能がハードウェアによって実行されるか、またはソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、様々な方法を使用して、特定の用途ごとに記載された機能を実装することができるが、その実装形態が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0364】
便利で簡潔な説明のために、上記のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたく、本明細書では詳細は再び記載されないことを、当業者なら明確に理解されよう。
【0365】
本出願において提供されたいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は他の方式で実装されてよいことを理解されたい。たとえば、記載された装置実施形態は例にすぎない。たとえば、ユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装形態では他の分割であってよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素は組み合わされるか、もしくは別のシステムに統合されてよく、または、いくつかの機能は無視されるか、もしくは実行されなくてよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されてよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気、機械、または他の形態で実装されてよい。
【0366】
別個の部分として記載されたユニットは、物理的に分かれていてもいなくてもよく、ユニットとして表示された部分は、物理ユニットであってもそうでなくてもよく、1つの場所に配置されてもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0367】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてよく、またはユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0368】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態に記載された方法のステップのうちのすべてまたはいくつかを実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ((R)ANdom Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体が含まれる。
【0369】
前述の説明は、本出願の具体的な実装形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するものではない。本出願に開示された技術的範囲内で当業者が容易に考え付くいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内に入るべきである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【符号の説明】
【0370】
100 システムアーキテクチャ
110 セッション管理ネットワーク要素
120 モビリティ管理ネットワーク要素
200 アプリケーションシナリオ
300 セッション管理方法
400 セッション管理方法
500 セッション管理方法
600 セッション管理方法
700 セッション管理方法
800 セッション管理方法
900 セッション管理方法
1000 セッション管理方法
1100 装置
1110 受信ユニット
1120 処理ユニット
1130 送信ユニット
1200 装置
1210 送信ユニット
1220 受信ユニット
1300 装置
1310 プロセッサ
1320 トランシーバ
1330 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13