(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20240508BHJP
H04W 88/08 20090101ALI20240508BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20240508BHJP
H04W 40/36 20090101ALI20240508BHJP
H04W 8/26 20090101ALI20240508BHJP
H04W 40/04 20090101ALI20240508BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W88/08
H04W92/20 110
H04W40/36
H04W8/26
H04W40/04
(21)【出願番号】P 2022544858
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2020074032
(87)【国際公開番号】W WO2021147107
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジュ,ユアンピン
(72)【発明者】
【氏名】ジュオ,イビン
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】ダイ,ミンゾン
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,IP address management during the IAB migration[online],3GPP TSG RAN WG3 #105bis R3-195001,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_105bis/Docs/R3-195001.zip>,2019年10月14日
【文献】Qualcomm Incorporated,Core network impacts of integrated access and backhaul (IAB)[online],3GPP TSG CT WG1 #119 C1-194418,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_119_Wroclaw/Docs/C1-194418.zip>,2019年08月26日
【文献】Huawei,(TP for NR_IAB BL CR for TS 38.401):Rethinking about the IAB topology discovery[online],3GPP TSG RAN WG3 #106 R3-196979,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_106/Docs/R3-196979.zip>,2019年11月18日
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining IP transport issues for IAB[online],3GPP TSG RAN WG3 #107_e R3-200417,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107_e/Docs/R3-200417.zip>,2020年02月24日,第2.4節
【文献】Huawei,IP address Update when IAB topology change[online],3GPP TSG RAN WG3 #107bis_e R3-202091,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107bis_e/Docs/R3-202091.zip>,2020年04月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
統合されたアクセス及びバックホール(IAB)ドナーのセントラル化ユニット(CU)と第1のIABノードとを含むシステムにおける通信方法であって、当該方法は:
前記IABドナーの
前記CUが、第1の制御プレーン・メッセージを
前記第1のIABノードから受信するステップであって、前記第1の制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み;前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;且つ前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されている、ステップ;及び
前記IABドナーの前記CUが
、第1のインターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第1のIPアドレスを、前記第2のIPアドレスで置換するステップ;
を含み、前記IABドナーの前記CU、前記IABドナーの前記第1のDU、及び前記IABドナーの前記第2のDUは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CUとの間のインターフェースである、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記第1の制御メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の方法において、当該方法は、更に:
前記IABドナーの前記CUが、第2の制御プレーン・メッセージを前記第1のIABノードへ送信するステップを含み、前記第2の制御プレーン・メッセージは第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとを含み、前記第4のIPアドレスは
、前記第1のIABノードの前記第1のインターフェースのユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第3のIPアドレスを置換するためのものであり、
前記第3のIPアドレスは、前記IABドナーの前記CUが前記第1のペアレント・ノードを介して前記第1のIABノードと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり、前記第4のIPアドレスは、前記IABドナーの前記CUが前記第2のペアレント・ノードを介して前記第1のIABノードと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスである、方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のIABノードが、前記第1の制御プレーン・メッセージを前記IABドナーの前記CUへ送信するステップを更に含む方法。
【請求項6】
通信方法であって、当該方法は:
第1の統合されたアクセス及びバックホールIABノードが、第1の制御プレーン・メッセージをIABドナーのセントラル化ユニットCUへ送信するステップを含み、前記第1の制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み、前記第2のIPアドレスは
、前記IABドナーの前記CUの第1のインターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第1のIPアドレスを置換するためのものであり;
前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;
前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;且つ前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;且つ
前記IABドナーの前記CU、前記IABドナーの前記第1のDU、及び前記IABドナーの前記第2のDUは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CUとの間のインターフェースである、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、前記第1の制御メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項9】
請求項6ないし8のうちの何れか1項に記載の方法において、当該方法は、更に:
前記第1のIABノードが、第2の制御プレーン・メッセージを前記IABドナーの前記CUから受信するステップであって、前記第2の制御プレーン・メッセージは第3のIPアドレスと第4のIPアドレスとを含む、ステップ;及び
前記第1のIABノードが
、第1のインターフェースのユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第3のIPアドレスを、前記第4のIPアドレスで置換するステップ;
を含み、前記第3のIPアドレスは、前記第1のIABノードが前記第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり、前記第4のIPアドレスは、前記第1のIABノードが前記第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CUとの間のインターフェースである、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、前記第2の制御プレーン・メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項11】
統合されたアクセス及びバックホール(IAB)ドナーのセントラル化ユニット(CU)と第1のIABノードとを含むシステムにおける通信方法であって、当該方法は:
前記第1
のIABノードが、制御プレーン・メッセージを
前記IABドナーの
前記CUから受信するステップであって、前記制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み;前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり;前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;且つ前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されている、ステップ;及び
前記第1のIABノードが
、第1のインターフェースのユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第1のIPアドレスを、前記第2のIPアドレスで置換するステップ;
を含み、前記IABドナーの前記CU、前記IABドナーの前記第1のDU、及び前記IABドナーの前記第2のDUは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CUとの間のインターフェースである、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、前記IABドナーの前記CUが、前記制御プレーン・メッセージを前記IABノードへ送信するステップを更に含む方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の方法において、前記第1の制御プレーン・メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項14】
請求項11ないし13のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項15】
通信方法であって、当該方法は:
統合されたアクセス及びバックホールIABドナーのセントラル化ユニットCUが、制御プレーン・メッセージを第1のIABノードへ送信するステップを含み、前記制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み、前記第2のIPアドレスは
、前記IABノードの第1のインターフェースのユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第1のIPアドレスを置換するためのものであり;
前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CUと通信する場合の前記IABドナーの前記CUのIPアドレスであり;
前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CUに接続されており;且つ
前記IABドナーの前記CU、前記IABドナーの前記第1のDU、及び前記IABドナーの前記第2のDUは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CUとの間のインターフェースである、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、前記第1の制御メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項18】
統合されたアクセス及びバックホール(IAB)ドナーのセントラル化ユニットのユーザー・プレーン機能ユニット(CU-UP)と前記IABドナーの前記セントラル化ユニットの制御プレーン機能ユニット(CU-CP)とを含むシステムにおける通信方法であって、当該方法は:
前記IABドナーの
前記CU-UPが、制御プレーン・メッセージを
前記CU-CPから受信するステップであって、前記制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み;前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CU-UPと通信する場合の第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CU-UPと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1のDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUを介して、前記IABドナーの前記CU-UPに接続されており;且つ前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CU-UPに接続されている、ステップ;及び
前記IABドナーの前記CU-UPが
、第1のインターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における前記第1のIPアドレスを、前記第2のIPアドレスで置換するステップ;
を含み、前記IABドナーの前記第1のDU、前記IABドナーの前記第2のDU、前記IABドナーの前記CU-CP、及び前記IABドナーの前記CU-UPは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CU-UPとの間のインターフェースである、方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法において、前記IABドナーの前記CU-CPが、前記制御プレーン・メッセージを、前記IABドナーの前記CU-UPへ送信するステップを更に含む方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の方法において、前記第1の制御メッセージはF1APメッセージである、方法。
【請求項21】
請求項18ないし20のうちの何れか1項に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項22】
通信方法であって、当該方法は:
統合されたアクセス及びバックホールIABドナーのセントラル化ユニットの制御プレーン機能ユニットCU-CPが、制御プレーン・メッセージをIABドナーのCU-UPへ送信するステップを含み;
前記制御プレーン・メッセージは、第1のインターネット・プロトコルIPアドレスと第2のIPアドレスとを含み;前記第1のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CU-UPと通信する場合の第1のIABノードのIPアドレスであり;前記第2のIPアドレスは、前記第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して前記IABドナーの前記CU-UPと通信する場合の前記第1のIABノードのIPアドレスであり;
前記第1のペアレント・ノードは前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUであるか、又は前記第1のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第1の分散化ユニットDUを介して、前記IABドナーの前記CU-UPに接続されており;且つ前記第2のペアレント・ノードは前記IABドナーの第2のDUであるか、又は前記第2のペアレント・ノードは、前記IABドナーの第2のDUを介して、前記IABドナーの前記CU-UPに接続されており;且つ
前記IABドナーの前記第1のDU、前記IABドナーの前記第2のDU、前記IABドナーの前記CU-CP、及び前記IABドナーの前記CU-UPは、同じIABドナーの機能エンティティであり、前記第1のインターフェースは、前記第1のIABノードと前記IABドナーの前記CU-UPとの間のインターフェースである、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法において、前記制御メッセージはF1アプリケーション・プロトコルF1APメッセージである、方法。
【請求項24】
請求項22又は23に記載の方法において、前記第1のIABノードは、前記第1のペアレント・ノードから前記第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる、方法。
【請求項25】
少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求項1ないし4
、15ないし1
7のうちの何れか1項に記載の方法が実行されることを可能にするように構成されている、通信装置。
【請求項26】
少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項6ないし10、11、13、1
4のうちの何れか1項に記載の方法が実行されることを可能にするように構成されている、通信装置。
【請求項27】
少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項18、20、2
1のうちの何れか1項に記載の方法が実行されることを可能にするように構成されている、通信装置。
【請求項28】
少なくとも1つのプロセッサを含む通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに接続されており、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項22ないし24のうちの何れか1項に記載の方法が実行されることを可能にするように構成されている、通信装置。
【請求項29】
チップであって、当該チップはメモリに結合されており、且つ前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求項1ないし4
、15ないし1
7のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
【請求項30】
チップであって、当該チップはメモリに結合されており、且つ前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項6ないし10、11、13、1
4のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
【請求項31】
チップであって、当該チップはメモリに結合されており、且つ前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項18、20、2
1のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
【請求項32】
チップであって、当該チップはメモリに結合されており、且つ前記メモリに記憶されたプログラムを読み込んで実行し、請求
項22ないし24のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されている、チップ。
【請求項33】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており;前記命令がコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求項1ないし4
、15ないし1
7のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能である、記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており;前記命令がコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求
項6ないし10、11、13、1
4のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能である、記憶媒体。
【請求項35】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており;前記命令がコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求
項18、20、2
1のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能である、記憶媒体。
【請求項36】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶しており;前記命令がコンピュータで実行されると、前記コンピュータは、請求
項22ないし24のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能である、記憶媒体。
【請求項37】
コンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・プログラムがコンピュータによって起動されると、前記コンピュータは、請求項1ないし
4のうちの何れか1項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ・プログラム。
【請求項38】
通信システムであって
、請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成された統合されたアクセス及びバックホールIABドナーのCUと、請求項6ないし10のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたIABノードとを含む
、通信システム。
【請求項39】
通信システム
であって、請求項11、13、14のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成された統合されたアクセス及びバックホールIABノードと、請求項15ないし17のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたIABドナーのCUとを含む
、通信システム。
【請求項40】
通信システム
であって、請求項18、20、21のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成された統合されたアクセス及びバックホールIABドナーのCU-UPと、請求項22ないし24のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたIABドナーのCU-CPとを含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本件は通信技術の分野に関連し、特に通信方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 統合されたアクセス及びバックホール(integrated access and backhaul, IAB)ネットワーク技術が第5世代(5th generation, 5G)移動通信システムに導入されている。光ファイバの配備を回避するために、IABネットワークにおいてアクセス・リンク(access link)とバックホール・リンク(backhaul link)の両方に無線伝送ソリューションが使用され、それによって配備コストを削減し、配備の柔軟性を改善する。IABネットワークでは、IABドナーgNodeB(IAB donor gNodeB, IAB DgNB)が有線リンクを介してコア・ネットワーク(例えば、5Gシステムにおけるコア・ネットワーク(5G core, 5GC)に接続され、次いで統合されたアクセス及びバックホール・ノード(integrated access and backhaul node, IAB node)がIABドナーgNodeBと端末の間に加えられる。無線アクセス・サービスは、IABノードのアクセス・リンク(access link, AL)を介して端末に提供され、IABノードは、IABノードのバックホール・リンク(backhaul link, BL)を介してIABドナーgNodeBに接続され、端末のサービス・データを伝送する。
【0003】
[0003] 現在、トポロジー更新がIABネットワークにおいて生じる場合に、IABノードに接続されているIABドナーgNodeBが変わると、F1インターフェースは再確立されることになる。F1インターフェースは再確立されることになるので、F1インターフェースの制御プレーン/ユーザー・プレーンのコンテキストは、再生成されることを必要とする。これは、端末のサービス待ち時間に大きく影響し、膨大なシグナリング・オーバーヘッドを引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 本件は、F1インターフェースの再確立が大きなサービス待ち時間や膨大なシグナリング・オーバーヘッドを引き起こすという問題を解決するための通信方法及び装置を提供する。
【0005】
[0005] 第1態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされるシナリオに適用できる。方法は、第1のIABノードが、IABドナーのCUから第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続される。第1のメッセージは第1のIABノードに割り当てられる第1のIPアドレスを含む。第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、第1のIABノードは、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。第1のIABノードは、第1のインターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に基づいて更新し、第1のインターフェースは第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0006】
[0006] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新に起因して変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。ハンドオーバーが完了した後、IABノードは、第1のIPアドレスを利用することにより、IABドナーのCUとF1インターフェース通信を実行する。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信することが可能であり、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0007】
[0007] 可能な設計において、第1のIABノードは、第1のペアレント・ノードを介して、IABドナーのCUから指示情報を受信する。代替的に、指示情報は第1のメッセージに含まれる。第1のIABノードがIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされた後に、第1のIABノードは、指示情報に基づいて、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。
【0008】
[0008] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0009】
[0009] 可能な設計において、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを使用することにより、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を生成する。
【0010】
[0010] 代替的に、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを、第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に加えることによって、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を取得し、第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報は、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる前の、第1のIABノードとIABドナーのUCとの間のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報である。
【0011】
[0011] 可能な設計において、第1のメッセージは、IABドナーのCUのIPアドレスを更に含み、IABドナーのCUのIPアドレスは、IABドナーのCUとの制御プレーン通信を実行するために、第1のIABノードによって使用され、及び/又はIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定するために、第1のIABノードによって使用される。
【0012】
[0012] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間に対する、IABノードのハンドオーバーに起因する影響を低減する。
【0013】
[0013] 第2態様によれば、本件の実施形態は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされるシナリオ、即ち第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続されるシナリオに適用可能であり。方法は:第1のIABノードが、第1のIABドナーのCUから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。第1のペアレント・ノードはIABドナーのDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUを介して第1のIABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードは第2のIABドナーのDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUを介して第2のIABドナーのCUに接続される。第1のメッセージは第1のIABノードの第1のIPアドレスを含む。第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、第1のIABノードは、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。第1のIABノードは、第1のインターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を利用することによって更新し、ここで、第1のインターフェースは第1のIABノードと第2のIABドナーとの間のインターフェースであってもよい。
【0014】
[0014] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0015】
[0015] 可能な設計において、第1のIABノードは、第1のペアレント・ノードを介して、第1のIABドナーのCUから指示情報を受信する。代替的に、指示情報は第1のメッセージに含まれる。第1のIABノードがIABノードの第2のDUへハンドオーバーされた後に、第1のIABノードは、指示情報に基づいて、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。
【0016】
[0016] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0017】
[0017] 可能な設計において、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを利用することによって、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を生成する。
【0018】
[0018] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信し、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間に対する、IABノードのハンドオーバーに起因する影響を低減する。
【0019】
[0019] 可能な設計において、第1のメッセージは、第2のIABドナーのCUのIPアドレスを更に含み、第2のIABドナーのCUのIPアドレスは、第2のIABドナーのCUとの制御プレーン通信を実行するために、第1のIABノードによって使用され、及び/又はIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定するために、第1のIABノードによって使用される。
【0020】
[0020] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間に対する、IABノードのハンドオーバーに起因する影響を低減する。
【0021】
[0021] 第3態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされるシナリオに適用可能である。方法は: IABドナーのCUが、第1のメッセージを第1のIABノードへ送信するステップを含み、第1のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続される。第1のメッセージは第1のIABノードの第1のIPアドレスを含む。
【0022】
[0022] 第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。IABドナーのCUは、第1のインターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に基づいて更新し、ここで、第1のインターフェースは第1のIABノードとIABドナーとの間のインターフェースであってもよい。
【0023】
[0023] 可能な設計において、IABドナーのCUは、第4のメッセージを第1のIABノードへ送信し、第4のメッセージは指示情報を含むか、又は第3のメッセージが指示情報を含む。指示情報は、第1のIABノードが第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する時は、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後であることを指示する。
【0024】
[0024] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0025】
[0025] 可能な設計において、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを利用することによって、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を設定する。代替的に、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを、第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に加えることによって、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を取得し、ここで、第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報は、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる前の、第1のIABノードとIABドナーのUCとの間のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報である。
【0026】
[0026] このようにして、IABドナーのCUは、IABドナーのCUにおけるTNLアソシエーション情報を更新し、IABノードのハンドオーバーに起因する大量のコンテキスト更新シグナリングの導入を回避し、UEのサービス待ち時間への影響を回避することができる。
【0027】
[0027] 可能な設計において、第1のメッセージは、IABドナーのCUのIPアドレスを更に含み、IABドナーのCUのIPアドレスは、IABドナーのCUとの制御プレーン通信を実行するために、第1のIABノードによって使用され、及び/又はIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定するために、第1のIABノードによって使用される。
【0028】
[0028] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信することが可能であり、それによって、IABノードにより応対される端末デバイスのサービス待ち時間に対する、IABノードのハンドオーバーに起因する影響を低減する。
【0029】
[0029] 可能な設計において、第1のIPアドレスは、IABドナーのCUのIPアドレス・プールから取得されるか、又はIABドナーの第2のDUから取得されるか、又は運用管理保守OAMエンティティから取得されるか、又はDHCPサーバーから取得される。
【0030】
[0030] 第4態様によれば、本件の実施形態は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされるシナリオ、即ち第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続されるシナリオに適用可能である。方法は:第1のIABドナーのCUが、第1のメッセージを、第2のIABドナーのCUへ送信するステップを含み、ここで、第1のメッセージは第1のIABノードの識別子を含み、第1のメッセージは第1のIPアドレスを要求するためのものである。第1のIABドナーのCUは、第2のメッセージを、第2のIABドナーのCUから受信し、ここで、第2のメッセージは第1のIABノードに割り当てられた第1のIPアドレスを含む。第1のIABドナーのCUは、第3のメッセージを第1のIABノードへ送信し、ここで、第3のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。第1のペアレント・ノードは第1のIABドナーのDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUを介して第1のIABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードは第2のIABドナーのDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUを介して第2のIABドナーのCUに接続される。第3のメッセージは第1のIABノードの第1のIPアドレスを含む。
【0031】
[0031] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。ハンドオーバーが完了した後、IABノードは、第1のIPアドレスを取得することにより、IABドナーのCUとF1インターフェース通信を実行する。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを利用することによって、IABドナーのCUと通信することが可能であり、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0032】
[0032] 可能な実施形態において、第1のメッセージはハンドオーバー要求メッセージである。
【0033】
[0033] 別の可能な実施形態において、第1のメッセージは、第1のIABノードと第1のIABドナーのCUとの間の第1のインターフェースの、ユーザー・プレーン・コンテキスト情報及び/又は制御プレーン・コンテキスト情報を更に含む。第1のインターフェースは、第1のIABノードと第2のIABドナーとの間のF1インターフェースであってもよい。
【0034】
[0034] 可能な実施形態において、第1のIABドナーのCUは、第4の情報を第1のIABノードへ送信し、ここで、第4の情報は、第1のIABノードの第1のIPアドレスを含み、第4のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。
【0035】
[0035] 第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUを介して第1のIABドナーのCUに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUを介して第2のIABドナーのCUに接続された第3のIABノードである。
【0036】
[0036] 可能な実施形態において、第1のIABドナーのCUは、指示情報を含むメッセージを、第1のIABノードへ送信する。或いは、第3のメッセージが指示情報を含む。指示情報は、第1のIABノードが第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する時は、第1のIABノードが第2のIABドナーのDUにハンドオーバーされた後であることを示す。
【0037】
[0037] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0038】
[0038] 第5態様によれば、本件の実施形態は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされるシナリオ、即ち第1のIABノードはハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続されるシナリオに適用可能である。この方法は:第2のIABドナーのCUが、第1のメッセージを第1のIABドナーのCUから受信するステップを含み、第1のメッセージは第1のIABノードの識別子を含み、第1のメッセージは第1のインターネット・プロトコルIPアドレスを要求するためのものである。第2のIABドナーのCUは、第2のメッセージを、第1のIABドナーのCUへ送信し、ここで、第2のメッセージは第1のIABノードに割り当てられた第1のIPアドレスを含む。第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、第2のIABドナーのCUは、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。第2のIABドナーのCUは、第1のインターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に基づいて更新し、ここで、第1のインターフェースは第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0039】
[0039] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0040】
[0040] 可能な実施形態において、第2のIABドナーのCUは、第1のIPアドレスを利用することによって、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を生成する。
【0041】
[0041] このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0042】
[0042] 可能な実施形態において、第1のメッセージはハンドオーバー要求メッセージである。
【0043】
[0043] 可能な実施形態において、第1のメッセージは、第1のIABノードと第1のIABドナーのCUとの間の第1のインターフェースの、ユーザー・プレーン・コンテキスト情報及び/又は制御プレーン・コンテキスト情報を更に含む。第1のインターフェースは、第1のIABノードと第2のIABドナーとの間のF1インターフェースであってもよい。
【0044】
[0044] 可能な実施形態において、第2のIABドナーのCUは、第1のIABノードの識別子に対応する制御プレーン・コンテキスト情報を決定する。第2のIABドナーのCUは、制御プレーン・コンテキスト情報における第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を、第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報で置換し、ここで、第2のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報は、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる前の、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報である。
【0045】
[0045] この場合、IABノードが異なるIABドナーのノード間でハンドオーバーされるシナリオでは、全部又は一部のIABノードのF1インターフェース・コンテキストは事前に取得されることが可能であり、それにより、ハンドオーバー後にF1インターフェース並びに対応する制御プレーン及びユーザー・プレーン・コンテキストを再構築するために必要な大量のシグナリングを回避し、端末のサービス待ち時間への影響を回避する。
【0046】
[0046] 可能な実施形態において、第1のIPアドレスは、第2のIABドナーのCUのIPアドレス・プールから取得されるか、又は第2のIABドナーのDU機能エンティティから取得されるか、又は運用管理保守OAMエンティティから第2のIABドナーのCUにより取得されるか、又はDHCPサーバーから第2のIABドナーのCUにより取得される。
【0047】
[0047] 第6態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされるシナリオに適用可能である。この方法は: IABドナーのCUが、制御プレーン・メッセージを第1のIABノードから受信するステップを含み、制御プレーン・メッセージは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとを含む。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介して、IABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介して、IABドナーのCUに接続される。IABドナーのCUは、第1のインターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスを、第2のIPアドレスで置換する。
【0048】
[0048] 本件のこの実施形態において、本方法によれば、IABドナーのCUは、バッチ内で、F1-Uコンテキスト内のダウンリンク・トンネル情報を制御プレーン・メッセージに基づいて置換し、端末デバイスのユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェース再構築に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0049】
[0049] 第7態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABノードが、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされるシナリオに適用可能である。この方法は:第1のIABノードが、制御プレーン・メッセージをIABドナーのCUから受信するステップを含み、制御プレーン・メッセージは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとを含む。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される、IABドナーのCUのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される、IABドナーのCUのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介して、IABドナーのCUに接続される。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介して、IABドナーのCUに接続される。第1のIABノードが第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、第1のIABノードは、F1インターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスを、第2のIPアドレスで置換する。
【0050】
[0050] 本件のこの実施形態において、本方法によれば、IABノードは、バッチ内で、F1-Uコンテキストにおけるダウンリンク・トンネル情報を置換し、端末デバイスのユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0051】
[0051] 第8態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、第1のIABが、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされるシナリオに適用可能である。方法は: IABノードのCU-UPが、制御プレーン・メッセージをIABドナーのCU-CPから受信するステップを含み、制御プレーン・メッセージは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスとを含む。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCU-UPと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCU-UPと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介して、IABドナーのCU-UPに接続される。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介して、IABドナーのCU-UPに接続される。IABドナーのCU-UPは、F1インターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスを、第2のIPアドレスで置換する。
【0052】
[0052] 本件のこの実施形態では、IABドナーCU-UPは、バッチ内で、F1-Uコンテキスト内のダウンリンク・トンネル情報を制御プレーン・メッセージに基づいて置換し、端末デバイスのF1-Uコンテキストを更新し、従来技術で更新する場合に必要とされる大量のシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0053】
[0053] 第9態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は:中継ノードが、ドナー・ノードの第1のDUを介して、ドナー・ノードの第1のCUから第1のメッセージを受信するステップを含み、第1のメッセージは中継ノードのIPアドレスを含む。中継ノードがドナー・ノードの第2のDUを介してCUに接続される場合に、中継ノードは、IPアドレスに基づいて、中継ノードとCUとの間のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。中継ノードは、トランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に基づいて、第1のインターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新し、ここで、第1のインターフェースは中継ノードとCUとの間のインターフェースであり、第1のDUは中継ノード・ハンドオーバ期間でのソースDUであり、第2のDUは中継ノード・ハンドオーバ期間でのターゲットDUである。
【0054】
[0054] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。ハンドオーバーが完了した後、IABノードは、第1のIPアドレスを利用することにより、IABドナーのCUとF1インターフェース通信を実行する。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを使用することによって、IABドナーのCUと通信することが可能であり、それによって、IABノードにより応対される端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0055】
[0055] 第10態様によれば、本件は通信方法を提供する。この方法は、中継ノードが、ソース・ドナー・ノードを介してターゲット・ドナー・ノードから第1のメッセージを受信するステップを含み、第1のメッセージは中継ノードのIPアドレスを含む。中継ノードは、IPアドレスに基づいて、中継ノードとターゲット・ドナー・ノードとの間のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定する。中継ノードは、トランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報に基づいて、第1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新する。第1のインターフェースは中継ノードとターゲット・ドナー・ノードとの間のインターフェースであり、ソース・ドナー・ノードは中継ノード・ハンドオーバ期間のソース・ドナー・ノードであり、ターゲット・ドナー・ノードは中継ノード・ハンドオーバ期間のターゲット・ドナー・ノードである。
【0056】
[0056] 本件のこの実施態様では、ソース・ドナー・ノードはドナーのCUを含み、オプションとして、代替的にドナーのDUを含んでもよい。第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再構築に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0057】
[0057] 第11態様によれば、本件は通信装置を提供する。通信装置は、第1のIABノード、又は第1のIABノード内に配置されたチップであってもよい。通信装置は、第1の態様を実現する機能を有する。例えば、通信装置は、第1の態様のステップを実行するための対応するモジュール、ユニット、又は手段(means)を含む。機能、ユニット、又は手段は、ソフトウェア又はハードウェアによって実現されてもよいし、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてもよい。
【0058】
[0058] 可能な設計において、通信装置は処理ユニットと通信ユニットを含む。通信ユニットは、通信装置と他の装置との間の通信を実現するために、信号を受信及び送信するように構成されることが可能である。例えば、通信ユニットは、ネットワーク・デバイスから第1の情報を受信するように構成される。処理ユニットは、通信装置の一部の内部動作を実行するように構成されてもよい。処理ユニットと通信ユニットにより実行される機能は、前述の態様における第1のIABノードによって実行されるステップに対応していてもよい。
【0059】
[0059] 可能な設計において、通信装置はプロセッサを含み、更にトランシーバを含んでもよい。トランシーバは、信号を受信及び送信するように構成され、プロセッサは、第1の態様の可能な設計又は実装のうちの任意の1つによる方法を完了するように、プログラム命令を実行する。通信装置は、更に、1つ以上のメモリを含んでもよい。メモリは、プロセッサに結合されるように構成される。1つ又は複数のメモリは、プロセッサと一体化されてもよいし、又はプロセッサから独立して配置されてもよい。これは、本件において限定されない。メモリは、第1の態様における機能を実現するために必要なコンピュータ・プログラム又は必要な命令を記憶することができる。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行することができる。コンピュータ・プログラム又は命令が実行されると、通信装置は、上記の態様における第1のIABノードの可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる方法を実現することが可能である。
【0060】
[0060] 可能な設計では、通信装置はプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、第1態様における機能を実現するために必要なコンピュータ・プログラム又は必要な命令を記憶することができる。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行することができる。コンピュータ・プログラム又は命令が実行されると、通信装置は、上記の態様における第1のIABノードの可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる方法を実現することが可能である。
【0061】
[0061] 可能な設計では、通信装置は少なくとも1つのプロセッサ及びインターフェース回路を含む。少なくとも1つのプロセッサは:インターフェース回路を介して別の装置と通信し、第1態様の可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる、第1のIABノードによって実行される方法を実行するように構成される。
【0062】
[0062] 第12態様によれば、本件は通信装置を提供する。通信装置は、ネットワーク・デバイス、又はネットワーク・デバイス内に配置されたチップであってもよい。通信装置は、IABドナーの前述の態様を実現する機能を有する。例えば、通信装置は、第2の態様のステップを実行するための対応するモジュール、ユニット、又は手段を含む。機能、ユニット、又は手段は、ソフトウェア又はハードウェアによって実現されてもよいし、又は対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されてもよい。
【0063】
[0063] 可能な設計において、通信装置は処理ユニット及び通信ユニットを含む。通信ユニットは、通信装置と他の装置との間の通信を実現するために、信号を受信及び送信するように構成されることが可能である。例えば、通信ユニットは、第1のメッセージを第1のIABノードへ送信するように構成される。処理ユニットは、通信装置の幾つかの内部動作を実行するように構成されてもよい。処理ユニットと通信ユニットにより実行される機能は、IABドナーの前述の態様におけるステップに対応していてもよい。
【0064】
[0064] 可能な設計において、通信装置はプロセッサを含み、更にトランシーバを含んでもよい。トランシーバは、信号を受信及び送信するように構成され、プロセッサは、第2の態様の可能な設計又は実装のうちの任意の1つによる方法を完了するように、プログラム命令を実行する。通信装置は、更に、1つ以上のメモリを含んでもよい。メモリは、プロセッサに結合されるように構成される。1つ又は複数のメモリは、プロセッサと一体化されてもよいし、又はプロセッサから独立して配置されてもよい。これは、本件において限定されない。メモリは、第2の態様における機能を実現するために必要なコンピュータ・プログラム又は必要な命令を記憶することができる。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行することができる。コンピュータ・プログラム又は命令が実行されると、通信装置は、IABドナーの上記の態様における可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる方法を実現することが可能である。
【0065】
[0065] 可能な設計では、通信装置はプロセッサ及びメモリを含む。メモリは、第2態様における機能を実現するために必要なコンピュータ・プログラム又は必要な命令を記憶することができる。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行することができる。コンピュータ・プログラム又は命令が実行されると、通信装置は、IABドナーの上記の態様における可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる方法を実現することが可能である。
【0066】
[0066] 可能な設計では、通信装置は少なくとも1つのプロセッサ及びインターフェース回路を含む。少なくとも1つのプロセッサは:インターフェース回路を介して別の装置と通信し、IABドナーの前述の態様における可能な設計又は実装のうちの何れか1つによる方法を実行するように構成される。
【0067】
[0067] 第13態様によれば、本件はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶する。コンピュータ読み取り可能な命令がコンピュータにおいて読み込まれて実行されると、コンピュータは、前述の態様における可能な設計のうちの何れか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0068】
[0068] 第14態様によれば、本件はコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータにおいて読み込まれて実行されると、コンピュータは、前述の態様における可能な設計のうちの何れか1つによる方法を実行することが可能となる。
【0069】
[0069] 第15態様によれば、本件はチップを提供する。チップはプロセッサを含む。プロセッサは、メモリに結合され、メモリに記憶されたソフトウェア・プログラムを読み込んで実行するように構成され、前述の態様における可能な設計のうちの何れか1つによる方法を実現する。
【0070】
[0070] 本件のこれらの態様又はその他の態様は、以下の実施形態の説明において、より明確になり且つ理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1A】[0071]
図1Aは、本件の実施形態によるネットワーク・アーキテクチャの概略図である。
【
図1B】[0071]
図1Bは、本件の実施形態によるネットワーク・アーキテクチャの概略図である。
【
図2A】[0072]
図2Aは、本件の実施形態による別のネットワーク・アーキテクチャの概略図である。
【
図2B】[0072]
図2Bは、本件の実施形態による別のネットワーク・アーキテクチャの概略図である。
【
図3A】[0073]
図3Aは、本件の実施形態によるプロトコル・スタックの構造の概略図である。
【
図3B】[0073]
図3Bは、本件の実施形態によるプロトコル・スタックの構造の概略図である。
【
図4A】[0074]
図4Aは、本件の実施形態による適用可能なシナリオの概略図である。
【
図4B】[0074]
図4Bは、本件の実施形態による適用可能なシナリオの概略図である。
【
図5】[0075]
図5は、本件の実施形態による第1通信方法の概略フローチャートである。
【
図6】[0076]
図6は、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図7A】[0077]
図7Aは、本件の実施形態による適用可能なシナリオの概略図である。
【
図7B】[0077]
図7Bは、本件の実施形態による適用可能なシナリオの概略図である。
【
図8】[0078]
図8は、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図9】[0079]
図9は、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図10】[0080]
図10は、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図11A】[0081]
図11Aは、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図11B】[0081]
図11Bは、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図12A】[0082]
図12Aは、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図12B】[0082]
図12Bは、本件の実施形態による別の通信方法の詳細な概略フローチャートである。
【
図13】[0083]
図13は、本件の実施形態による装置の可能な例のブロック図である。
【
図14】[0084]
図14は、本件の実施形態による端末デバイスの構造の概略図である。
【
図15】[0085]
図15は、本件の実施形態によるネットワーク・デバイスの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
[0086] 以下、添付図面を参照しながら本件の実施形態を更に詳細に説明する。
【0073】
[0087] 本件の実施形態は、種々の移動通信システム、例えば、第1の無線(new radio, NR)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution, LTE)システム、アドバンスト・ロング・ターム・エボリューション(advanced long term evolution, LTE-A)システム、エボルブド・ロング・ターム・エボリューション(evolved long term evolution, eLTE)システム、将来の通信システム、及びその他の通信システムに適用することが可能である。具体的には、これは本件で限定されない。
【0074】
[0088] 本件の実施形態を理解しやすくするために、先ず
図1Aに示される通信システムを一例として使用して、本件の実施形態に適用可能な通信システムを詳細に説明する。
図1Aは、本件の実施形態における通信方法が適用可能な通信システムの概略図である。
図1Aに示されるように、通信システムは、IABドナーgNodeB、IABノード、及び端末デバイスを含む。
図1Bは、
図1Aに示す通信システムの別の表現形式である。実質的な表現の意味は同じであり、詳細はここで繰り返し説明しない。
【0075】
[0089] 更に、
図1A及び
図1Bは、デバイス間のインターフェースの名称を更に示しており、例えば、端末デバイスとIABノードとの間の無線インターフェース(図においてはNR Uuインターフェースと命名されている)や、IABノードとIABドナーgNodeBとの間の無線インターフェース(NR無線バックホール・インターフェースと呼ばれる場合があり、図においてはNR Uuインターフェースと呼ばれており、なぜならそのインターフェースを介した通信はまたNR Uuインターフェース・プロトコルに基づいて実行されるからである)が示されている。これらのインターフェースの名称は単なる例であるに過ぎず、インターフェースに関する制限を表してはいない。通信システムのリリースが変更された場合、対応する名称もまた、他の無線通信ネットワークにおける対応する機能の名称に置換される可能性がある。
【0076】
[0090]
図1Aに示されるIABネットワークは、マルチ・ホップ・ネットワークをサポートする。例えば、
図1A及び
図1Bに示されるIABノードとIABドナーgNodeBとの間に1つ以上の中間IABノードが存在してもよい。
【0077】
[0091]
図1Aに示されるIABネットワークは、マルチ・ホップ・ネットワーキング及びマルチ・コネクション・ネットワーキングの両方をサポートする。、IABノードによって応対される端末デバイスとIABドナーとの間に複数のリンクを含む少なくとも1つの伝送経路が存在してもよい。代替的に、IABノードとIABドナーとの間に1つ以上の伝送経路が存在してもよく、各々の伝送経路は1つ以上のIABノードを含んでもよい。伝送経路において、各IABノードは、そのIABノードにアクセス及びバックホール・サービスを提供する隣接ノードを、ペアレント・ノードと考え、相応して、各IABノードは、そのIABノードのペアレント・ノードのチャイルド・ノードと考えられてもよい。例えば、
図1A及び
図1Bに示されるシナリオでは、IABノードのペアレント・ノードはIABドナーであり、IABドナーはIABノードをチャイルド・ノードとして考える。
【0078】
[0092]
図1Aに示されるIABネットワーキング・シナリオは、単なる一例に過ぎないことに留意すべきである。マルチ・ホップとマルチ・コネクションを組み合わせるIABシナリオでは、別の接続形態が存在する可能性がある。例えば、本件は、二重接続シナリオに更に適用されてもよい。詳細は、
図2Aに示されるものであってもよい。
図2Aは、E-UTRAN NR二重接続性(E-UTRAN NR Dual Connectivity, EN-DC)システムのネットワーク・アーキテクチャの概略図を示す。
図2Aに示すように、通信システムは、パケット・データ・コア・ネットワーク(evolved packet core, EPC)デバイス、LTEシステム内の基地局(eNB)、IABドナー、IABノード、及び端末デバイスを含む。
図2Aに示されるEN-DCネットワーク方式は、IABネットワークの非スタンドアロン(non-standalone, NSA)ネットワーキングと言及されてもよい。
図2Bは、
図2Aに示される通信システムの別の表現形態である。実質的な表現の意味は同じであり、詳細はここで繰り返し説明しない。
【0079】
[0093]
図2Aにおいて、LTEシステムにおける基地局(図中のeNB)は、マスター基地局であり(従って、Meter eNB、略してMenBと呼ばれてもよい)、IABノードにLTEエア・インターフェース(LTE Uu)接続を提供し、S1インターフェースを介してコア・ネットワークEPCとのユーザー・プレーン・データ伝送及び制御プレーン・データ伝送を行う。IABドナーgNodeBは、セカンダリ基地局であり、IABノードにNRエア・インターフェース(NR Uu)接続を提供し、S1インターフェースを介してコア・ネットワークEPCとのユーザー・プレーン・データ伝送を実行する。同様に、端末デバイスも二重接続性をサポートする。UEは、LTE Uuインターフェースを介してマスター基地局(eNB)に接続され、NR Uuインターフェースを介してセカンダリ基地局(IABノード又はIABドナーgNodeB)に接続される。
【0080】
[0094]
図2Aは単なるネットワーキングの一例に過ぎず、IABネットワークのNSAネットワーキングもマルチ・ホップIABネットワーキングをサポートすることに留意すべきである。例えば、
図2A及び
図2Bの端末デバイスは、2つ以上のIABノードを介してIABドナーgNodeBに接続されてもよく、即ち、IABノードは、マルチ・ホップ・バックホール・リンクを介してIABドナーgNodeBに接続されてもよい。IABネットワークのNSAネットワーキングは、シングル・ホップIABネットワーキングもサポートする。例えば、
図2A及び
図2Bの端末デバイスは、1つのIABノードを介してIABドナーgNodeBに接続されてもよい。更に、IABノードは、eNBに接続されている場合、シングル・ホップLTEリンクを介してeNBと通信する。
【0081】
[0095] 更に、本件が適用可能な二重接続シナリオは、
図2A及び
図2Bに示されるEN-DCネットワーキング・シナリオであってもよいし、又はIABネットワークとIABネットワークとを含む二重接続シナリオを含んでもよいし、又はIABネットワークと別の将来の通信システムとを含む二重接続シナリオを含んでもよいことに留意すべきである。上記の例は、シナリオに対する制限を構成しない。
【0082】
[0096] 本件の実施形態では、IABノードは、中継ノード(relay node, RN)とも呼ばれてもよい。説明の簡易化のために、以下での参照に関してはIABノードが統一して使用される。IABノードは、少なくとも1つの移動端末(mobile terminal, MT)ユニットと少なくとも1つの分散化ユニット(distributed unit, DU)とを含む可能性がある。
図1A及び
図2Aでは、IABノードが1つのMTユニットと1つのDUとを含む例のみが説明に使用されている。IABノードのMTユニットは、IABが、IABノードのペアレント・ノードとIABドナー・ノードと通信するための端末として機能することを可能にし、且つユーザー装置(user equipment, UE)の機能を有する。IABノード内のDUは、端末デバイス又はDUにアタッチされた他のIABノードにアクセス・サービスを提供し、また、F1インターフェースを介してIABドナー・ノードと通信することも可能である。IABノードにおけるMTは、IABノードにおけるMT機能エンティティとも呼ばれ、IABノードにおけるDUは、IABノードにおけるDU機能エンティティとも呼ばれる。説明を簡単にするために、IABノードにおけるMTとIABノードにおけるMT機能エンティティは、「IABノードMT」と略称され、IABノードにおけるDUとIABノードにおけるDU機能エンティティは「IABノードDU」と略称される。IABノードは、端末デバイスに無線アクセス・サービスを提供することができ、端末デバイスのサービス・データ又は制御情報は、無線バックホール・リンクを介して、IABノードからIABドナー(AB donor)又はネットワーク側デバイスへ送信される。
【0083】
[0097] IABドナーは、完全な基地局機能を有するアクセス・ネットワーク要素であってもよいし、又はセントラル化ユニット(centralized unit, CU)が分散化ユニット(distributed unit, DU)から分かれている形態のアクセス・ネットワーク要素であってもよい。IABドナーにおけるCUは、IABドナーにおけるCU機能エンティティとも呼ばれ、IABドナーにおけるDUは、IABドナーにおけるDU機能エンティティとも呼ばれる可能性がある。
【0084】
[0098] 説明を簡単にするために、本件の実施態様において、IABドナーにおけるCU及びIABドナーにおけるCU機能エンティティは、各々、簡単にIABドナーのCUと呼ばれ(IAB-donor-CUとも呼ばれる)、IABドナーにおけるDU及びIABドナーにおけるDU機能エンティティは、各々簡単にIABドナーのDUと呼ばれる(IAB-donor-DUとも呼ばれる)。或いは、IABドナーのCUは、制御プレーン(control plane, CP)がユーザー・プレーン(user plane, UP)から分かれている形態であってもよい。例えば、IABドナーの1つのCUは、1つのCU-CP(IAB-donor-CU-CPとも呼ばれる)と、複数のCU-UP(IAB-donor-CU-UPsとも呼ばれる)を含む。これは、本件の実施態様で限定されない。
【0085】
[0099] 本件の実施形態におけるF1インターフェースは、IABノードのDUとIABドナーgNodeBとの間のインターフェース、IABノードのDUとIABドナーgNodeBのCUとの間のインターフェース、又はIABノードとIABドナーgNodeBとの間のインターフェースである。F1インターフェースは、F1*インターフェース等と称することも可能であり、説明を容易にするために本件の実施形態では統一してF1インターフェースと言及されるかもしれないが、名称は限定されない。
【0086】
[0100] F1インターフェースは、デバイス内の機能エンティティ間のインターフェースであってもよいことに留意すべきである。例えば、DUとCUを含む基地局の場合、F1インターフェースは、基地局内のDUと基地局内のCUとの間のインターフェースであってもよい。
【0087】
[0101] 本件の実施形態におけるF1インターフェースは、ユーザー・プレーン・プロトコルと制御プレーン・プロトコルをサポートする。例えば、
図3Aは、本件の実施形態によるユーザー・プレーン・プロトコルのプロトコル・スタックの概略図である。
図3Aにおいて、端末デバイスとIABドナーとの間のリンクが、端末デバイス、IABノード2、IABノード1、及びIABドナーを含む例が説明のために使用されている。IABドナーは、IABドナーのDU(IAB-donor-DU)とIABドナーのCU(IAB-donor-CU IAB-donor-CU)とを含む。IABドナーのCUは、IABドナーのCUの制御プレーン機能ユニット(IAB-donor-CU-CP)と、IABドナーのCUのユーザー・プレーン機能ユニット(IAB-donor-CU-UP)とを含む。
図3Aは、ユーザー・プレーン・プロトコル・スタックの一例を示しているので、IAB-donor-CU-UP の部分のみがIABにおいて示されている。相応に、IAB-donor-CU-CPの部分のみが、
図3Bの制御プレーン・プロトコル・スタックにおいて示されている。
【0088】
[0102]
図3Aにおいて、端末デバイスとIABドナーとの間のピア・プロトコル・レイヤは、サービス・データ・アプリケーション・プロトコル(Service Data Adaptation Protocol, SDAP)レイヤと、パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル(packet data convergence protocol, PDCP)レイヤとを含む。端末デバイスとIABノード2との間のピア・プロトコルは、無線リンク制御(radio link control, RLC)レイヤ、媒体アクセス制御(medium access control, MAC)レイヤ、及び物理(Physical, PHY)レイヤを含む。
【0089】
[0103] IABノード2とIABドナーとの間にあるピア・プロトコルであって、F1インターフェースのユーザー・プレーン上にあるピア・プロトコルは、ゼネラル・パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)トンネリング・プロトコル・ユーザー・プレーン(GPRS Tunneling Protocol User Plane, GTP-U)レイヤと、ユーザー・データグラム・プロトコル(user datagram protocol, UDP)レイヤと、インターネット・プロトコル(internet protocol, IP)レイヤとを含む。オプションとして、F1インターフェースのユーザー・プレーンにおけるプロトコル・レイヤは、PDCPレイヤ及び/又はIPセキュリティ(IP Security, 略称IPsec)レイヤを更に含む。可能な実装では、IPsecレイヤ又はPDCPレイヤは、IPレイヤより上方及びGTP-Uレイヤより下方に位置する。
【0090】
[0104] IABノード2とIABノード1との間のピア・プロトコル・レイヤは、バックホール適応プロトコル(Backhaul Adaptation Protocol, BAP)レイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを含む。相応に、IABノード1とIABドナーとの間のピア・プロトコルは、BAPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを含む。
【0091】
[0105]
図3Aに関連して例えば
図3Bは本件の実施形態による制御プレーン・プロトコルのプロトコル・スタックの概略図である。
【0092】
[0106]
図3Bにおいて、端末デバイスとIABドナーとの間のピア・プロトコルは、無線リソース制御(radio resource control, RRC)レイヤ、及びPDCPレイヤを含む。端末デバイスとIABノード2との間のピア・プロトコルは、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを含む。
【0093】
[0107] IABノード2とIABドナーとの間にあるピア・プロトコルであって、F1インターフェースの制御プレーン上にあるピア・プロトコルは、F1アプリケーション・レイヤ・プロトコル(F1 application protocol, F1AP)レイヤと、ストリーム制御トランスポート・プロトコル(stream control transport protocol, SCTP)レイヤと、IPレイヤとを含む。オプションとして、F1インターフェースの制御プレーン・プロトコル・レイヤは、PDCPレイヤ、IPsecレイヤ、及びデータグラム・トランスポート・レイヤ・セキュリティ(datagram transport layer security, 略称DTLS)レイヤのうちの1つ以上を更に含む。可能な実装では、IPsecレイヤ、PDCPレイヤ、又はDTLSレイヤは、IPレイヤの上方及びF1APレイヤの下方に位置する。
【0094】
[0108] IABノード2とIABノード1との間のピア・プロトコルは、BAPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを含む。相応に、IABノード1とIABドナーとの間のピア・プロトコルは、BAPレイヤ、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPHYレイヤを含む。
【0095】
[0109] BAPレイヤは、以下の機能:無線バックホール・ノードによって識別されることが可能なルーティング情報(Routing information)を、データ・パケットに追加すること;無線バックホール・ノードによって識別されることが可能なルーティング情報に基づいてルーティング選択を実行すること;無線バックホール・ノードによって識別されることが可能な識別情報であってサービス品質(quality of service, 略称QoS)要件に関連する識別情報を、データ・パケットに追加すること;データ・パケットに関し、無線バックホール・ノードを含む複数のリンク上でQoSマッピングを実行すること;データ・パケットのタイプ指示情報をデータ・パケットに追加すること;ストリーム制御フィードバック情報を、ストリーム制御機能を有するノードへ送信すること;及びバックホール・リンク障害指示情報を、チャイルド・ノードへ送信すること;のうちの少なくとも1つの機能を有する。これらの機能を持つプロトコル・レイヤの名称は、必ずしもBAPレイヤとは限らないことに留意すべきである。当業者は、これらの機能を有する任意のプロトコル・レイヤが、本件の実施形態においてBAPレイヤとして理解される可能性がある、ということを理解するであろう。IABノードによって識別されることが可能なルーティング情報は、端末の識別子、端末デバイスによってアクセスされるIABノードの識別子、ドナー・ノードの識別子、ドナーDUの識別子、ドナーCUの識別子、及び伝送経路の識別子のような1つ以上のタイプの情報である可能性がある。
【0096】
[0110] 例えば、ストリーム制御能力を有するノードは、IABノードにバックホール・サービスを提供するノードであってもよく、例えば、ドナー・ノード、Donor-DU、Donor-CU、又はIABノードのペアレント・ノードであってもよい。ストリーム制御フィードバック情報の内容は、以下の情報:IABノードのキャッシュ状態及び負荷の度合い、IABノードを含むリンクの状態(例えば、リンク・ブロッケージ(blockage)、リンク再開(resume)、又はリンク品質情報)、IABノードを含むリンクの帯域幅及び伝送待ち時間、IABノードで欠落したデータ・パケットのシーケンス番号、IABノードによって端末又は端末のチャイルド・ノードへ送信されたデータ・パケットのシーケンス番号、等のうちの1つ以上のタイプのものを含んでもよい。
【0097】
[0111] 更に、可能な場合には、BAPレイヤの機能は、如何なる追加のプロトコル・レイヤもなしに、レイヤ2に含まれる任意の1つ以上のレイヤ(例えば、RLCレイヤ、MACレイヤ、及びPDCPレイヤ)の1つの機能又は複数の機能から代替的に拡張されてもよい。
【0098】
[0112] 上述のプロトコル・レイヤの機能及び効果については、既存の規格の説明を参照されたい、ということに留意すべきである。詳細は本件で説明しない。
【0099】
[0113] IABノードMTはUEのプロトコル・スタックを有する可能性がある、ということに留意すべきである。IABノードMTとIABドナーとの間の通信プロトコル・スタックや、IABノードMTとペアレント・ノードとの間の通信プロトコル・スタックに関し、理解のためには
図3A及び
図3BにおけるUEのプロトコル・スタックを参照されたい。この場合、IABノードはまた、RRCレイヤを有する可能性があり、IABドナーとのRRC接続を確立して、RRCレイヤに基づく通信を実行する可能性がある。
【0100】
[0114] 本件の実施形態における
図3A及び
図3Bに示されるIABネットワークのプロトコル・スタック・アーキテクチャは、単なる例示に過ぎないことが理解されるであろう。本件の実施態様で提供される方法は、事例には依存せず、事例は、本件の実施態様で提供される方法を、より理解しやすくするものである。
【0101】
[0115] 本件の実施態様において、端末デバイスは、無線トランシーバ機能を有するデバイス、又はデバイス内に配置されることが可能なチップである。無線トランシーバ機能を有するデバイスは、ユーザー装置(user equipment, UE)、アクセス端末、ユーザー・ユニット、ユーザー・ステーション、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動端末、モバイル・デバイス、ユーザー端末、ユーザー・エージェント、又はユーザー機器と呼ばれてもよい。実際のアプリケーションの際に、本件の実施形態における端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレット・コンピュータ(Pad)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality, VR)端末、拡張現実(augmented reality, AR)端末、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマート・グリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマート・シティ(smart city)における無線端末、スマート・ホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。アプリケーション・シナリオは、本件の実施形態で限定されない。本件では、無線トランシーバ機能を有する前述のデバイスやデバイスに配置されることが可能なチップは、まとめて端末デバイスとして言及される。
【0102】
[0116] 本件の実施形態では、ネットワーク側デバイスは、種々の規格における無線アクセス・デバイス、例えば、エボルブドNodeB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワーク・コントローラ(radio network controller, RNC)又はNodeB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、ベース・トランシーバ局(base transceiver station, BTS)、ホーム基地局(例えば、ホーム・エボルブドNodeB, 又はホームNodeB, HNB)、ベースバンド・ユニット(baseband unit, BBU)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network)システムのアクセス・ポイント(access point, AP)、無線中継ノード、無線バックホール・ノード、送信ポイント(transmission reception point, TRP, 又はtransmission point, TP)であってもよい。或いは、ネットワーク側デバイスは、5G (NR)システムにおけるgNB又は送信ポイント(TRP又はTP)、5Gシステムにおける基地局のアンテナ・パネルの1つ又は1つのグループ(複数のアンテナ・パネルを含むもの)であってもよいし、或いはgNB又は送信ポイントを構成するネットワークノード、例えば、ベースバンド・ユニット(BBU)であってもよいし、或いはセントラル化されたユニット-分散されたユニット(central unit-distributed, CU-DU)アーキテクチャの下でのDUであってもよい。
【0103】
[0117] 本件の実施態様で説明されるネットワーク・アーキテクチャ及びサービス・シナリオは、本件の実施態様における技術的解決策をより明確に説明するために意図されており、本件の実施態様で提供される技術的解決策に対する如何なる制限も構成しない。当業者は、ネットワーク・アーキテクチャの進歩及び別のサービス・シナリオの出現に伴って、本件の実施形態で提供される技術的解決策は、同様な技術的課題を解決するために適用可能でもある、いうことを理解するであろう。
【0104】
[0118] 本件の実施形態では、無線通信ネットワークにおけるIABシナリオが、幾つかのシナリオを説明するための例として使用される。本件の実施形態における解決策は、別の無線通信ネットワークにも適用される可能性があり、対応する名称は、別の無線通信ネットワークにおける対応する機能の名称に置き換えられてもよい、ということに留意すべきである。
【0105】
[0119] 本件の実施形態で提供される通信方法は、2つのシナリオ:F1インターフェース制御プレーン・コンテキスト更新シナリオと、F1インターフェース・ユーザー・プレーン・コンテキスト更新シナリオとを含む。以下、F1インターフェース制御プレーン・コンテキスト更新を、次のシナリオ1及びシナリオ2において詳細に説明し、F1インターフェース・ユーザー・プレーンコンテキスト更新を、次のシナリオ3、シナリオ4、シナリオ5において詳細に説明する。
【0106】
[0120] 実施形態1
シナリオ1:本件のこの実施態様において、IABドナーは、IABドナーのCUと、IABドナーの第1のDUと、IABドナーの第2のDUとを含む。第1のIABノードは、同一のIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされ、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後でIABドナーの異なるDUに接続される。第1のIABノードは、IABドナーに直接的に接続されたIABノードであってもよいし、或いは少なくとも1つのホップを有する無線バックホール・リンクを介してIABドナーに接続されてもよい。
【0107】
[0121] 例えば、
図4Aに示されるように、IABノード1はハンドオーバー前にIABドナーのDU 1に直接的に接続され、IABノード1はハンドオーバー後にIABドナーのDU 2に直接的に接続される。シナリオ1の第1のIABノードは、
図4AのIABノード1であってもよい。
【0108】
[0122] 別の例として、
図4Bに示されるように、ハンドオーバー前にIABノード3は1ホップを有する無線バックホール・リンクを介して(言い換えれば、IABノード1を介して)IABドナーのDU 1に接続され、ハンドオーバー後にIABノード3は1ホップを有する無線バックホール・リンクを介して(言い換えれば、IABノード2を介して)IABドナーのDU 2に接続される。シナリオ1の第1のIABノードは、
図4BのIABノード3であってもよい。
【0109】
[0123] ペアレント・ノードが変化したIABノード1は、別のチャイルド・ノードを更に有する可能性があり(例えば、IABノード1に接続されたチャイルド・ノードはIABノード2である)、或いはペアレント・ノードが変化したIABノード1は、別のチャイルド・ノードのセカンダリ・チャイルド・ノードを更に有する可能性がある(例えば、IABノード2に接続されたセカンダリ・チャイルド・ノードIABノード3、又はチャイルド・ノードIABノード2のグランドチャイルド・ノードIABノード4)。
【0110】
[0124] 前述の説明に関し、
図5は本件の実施形態による第1通信方法の概略フローチャートである。
図5を参照されたい。この方法は、以下のステップを含む。
【0111】
[0125] ステップ501:IABドナーのCUは、第1のメッセージを第1のIABノードに送信する。
【0112】
[0126] 可能なケースにおいて、IABドナーのCUは代替的にIABドナーのCU-CPで置換されてもよい。
【0113】
[0127] 第1のメッセージは、第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされることを第1のIABノードに指示する。第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUであってもよいし、或いは第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCUに接続された第2のIABノードであってもよい。第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUであってもよいし、或いは第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続された第3のIABノードであってもよい。
【0114】
[0128] 例えば、第1のIABノードはIABノード1であり、第1のペアレント・ノードは
図4AにおいてIABノード1が接続されているIABドナーのDU 1であり、第2のペアレント・ノードは
図4AにおいてIABノード1が接続されているIABドナーのDU 2であってもよい。
【0115】
[0129] 別の例として、第1のIABノードは、
図4BにおけるIABノード3であり、第1のペアレント・ノードは、
図4BにおいてIABノード3が接続されたIABノード1である。第2のペアレント・ノードは、
図4BにおいてIABノード3が接続されたIABノード2である。
【0116】
[0130] 可能な実装では、第1のメッセージは、上位レイヤの無線リソース制御(radio resource control, RRC)リコンフィギュレーション・メッセージであってもよい。オプションとして、第1のペアレント・ノードが第2のペアレント・ノードと異なる場合、RRCリコンフィギュレーション・メッセージは、ハンドオーバー・コマンドを含んでもよいし、或いはハンドオーバー・コマンドは第1のメッセージであってもよいし、或いは第1のメッセージは別のRRCメッセージで搬送されてもよい。
【0117】
[0131] 別の可能な実装では、第1のペアレント・ノードが第2のペアレント・ノードと同じである場合、第1のメッセージは、更新されたルート設定情報を含んでもよい。例えば、
図4AのIABノード2は、第1のメッセージをIABドナーのCUから受信してもよく、ここで第1のメッセージは更新されたルート設定情報を含んでもよい。
【0118】
IABノード2(具体的には、IABノード2のMT部分である可能性がある)は、2つの異なるペアレント・ノードによって応対されるセルの中でハンドオーバーを実行する必要はなく、受信した第1のメッセージに基づいて、IABノード2のBAPレイヤのルート設定を更新し、元来の第1のペアレント・ノードを通ってIABドナーの第1のDUに至る伝送ルートを、第1のペアレント・ノードを通ってIABドナーの第2のDUに至る伝送ルートとして更新し、IABドナーの第1のDUに接続されることを、IABドナーの第2のDUに接続されることに切り替えることを必要とするだけである。
【0119】
[0132] 可能な実装では、第1のメッセージは第1のIABノードに割り当てられた第1のインターネット・プロトコル(internet protocol, IP)アドレスを含んでもよい。第1のIPアドレスは、1つ以上のIPアドレスを含んでもよい。第1のIPアドレスは、第1のIABノードがIABドナーの第2のDUにハンドオーバーされた後に、IABドナーの第2のDUと通信するために、第1のIABノードによって使用されます。IABドナーのCUが第1のIPアドレスを取得する方法は次のとおりである:第1のIPアドレスはIABドナーのCUによって維持されているIPアドレス・プール(pool)から取得されてもよいし、或いは第1のIPアドレスはIABドナーの第2のDUから取得されてもよいし、或いは運用管理保守(operation administration and maintenance, OAM)から取得されてもよいし、或いはダイナミック・ホスト設定プロトコル(dynamic host configuration protocol, DHCP)サーバーから要求してもよい。第1のIABノードは、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーのCUとの間の制御プレーン・コンテキストを更新することができる。更に、第1のメッセージは第1のIPアドレスを搬送しており、その結果、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを使用することによって、IABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間を低減する。
【0120】
[0133] 可能な実装では、第1のメッセージは、IABドナーのCUのIPアドレスを更に含んでもよく、ここで、IPアドレスは、IABドナーのCUと制御プレーン通信を実行するためにIABノードによって使用されるものであり;及び/又はIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ(Transport Network Layer, TNL)アソシエーション情報を決定するためにIABノードによって使用される。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにIPアドレスを使用することによって、IABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間に対する、IABノードのハンドオーバーに起因する影響を低減する。
【0121】
[0134] ステップ502:第1のIABノードが第1のメッセージを受信する。
【0122】
[0135] 可能な実施形態では、第1のメッセージは、RRCリコンフィギュレーション・メッセージであり、第1のIABノードは、RRCリコンフィギュレーション・メッセージをIABドナーのCUから受信する。リコンフィギュレーション・メッセージは、ハンドオーバー・コマンドを含み、ハンドオーバー・コマンドは、具体的には、同期を伴う再構築(reconfiguration with sync)を実行するように第1のIABノードに要求する情報要素であってもよく、第2のペアレント・ノードによって応対されるセルにハンドオーバーされるべきことを第1のIABノードに指示する。第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUによって応対されるセルであってもよい。
【0123】
[0136] 別の可能な実施形態では、第1のペアレント・ノードが第2のペアレント・ノードと同じである場合、IABドナーのCUから第1のIABノードによって受信された第1のメッセージは、更新されたルート設定情報を含んでもよく、それは第1のIABノードからIABドナーの第2のDUへのアップリンク伝送ルートの設定を示す。更新されたルート設定情報は、具体的には、以下のアイテム:IABドナーの第2のDU宛ての1つ以上のBAPレイヤ・ルーティング識別子、及び、任意のBAPレイヤ・ルーティング識別子に対応するネクスト・ホップ・ノード識別子(即ち、第1のIABノードのペアレント・ノードのBAPレイヤ識別子)のうちの任意の1つ以上を含んでもよい。IABドナーの第2のDU宛てのBAPレイヤ・ルーティング識別子は、IABドナー(具体的には、IABドナーのCU、又はIABドナーの第2のDUであってもよい)のBAPレイヤ識別子(即ち、BAPアドレス)を含むものであり、更に、第1のIABノードからIABドナーの第2のDUへのパスの識別子を含んでもよい。第1のメッセージは、具体的には、F1 APメッセージ、例えばgNB-CUコンフィギュレーション更新(gNB-CU configuration update)メッセージであってもよい。或いは、第1のメッセージは、RRCメッセージ、例えば、RRCリコンフィギュレーション・メッセージであってもよい。
【0124】
[0137] ステップ503:第1のIABノードは、第1のメッセージに基づいてペアレント・ノード・ハンドオーバーを実行し、第2のペアレント・ノードに接続されるように第1のペアレント・ノードからハンドオーバーされる。
【0125】
[0138] 第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであり、第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUである。即ち、第1のIABノードは、IABドナーの第1のDUに接続されることから、IABドナーの第2のDUに接続されることに切り替わる。
【0126】
[0139] 具体的には、第1のIABノード(具体的には、第1のIABノードのMT部分である可能性がある)はハンドオーバーを実行し、第2のペアレント・ノードによって応対されるセル内でランダム・アクセス要求を送信することが可能である。応答メッセージを第2のペアレント・ノードから受信した後、第1のIABノードは、後続のアクセス・ステップを実行して、第2のペアレント・ノードによって応対されるセルへアクセスを完了する。
【0127】
[0140] 別の可能な実施形態では、第1のペアレント・ノードが第2のペアレント・ノードと同じである場合、第1のIABノード(具体的には、第1のIABノードのMT部分であってもよい)は、2つの異なるペアレント・ノードによって応対されるセル内でハンドオーバーを実行する必要はなく、受信した第1のメッセージに基づいて第1のIABノードのBAPレイヤのルート設定を更新し、元来の第1のペアレント・ノードを通ってIABドナーの第1のDUに至る伝送ルートを、第1のペアレント・ノードを通ってIABドナーの第2のDUに至る伝送ルートとして更新し、IABドナーの第1のDUに接続されることを、IABドナーの第2のDUに接続されることに切り替えることを必要とするだけである。
【0128】
[0141] ステップ504:第1のIABノードは、第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーション情報を決定する。
【0129】
[0142] 可能な方法において、第1のIABノードによって受信された第1のメッセージが第1のIPアドレスを含む場合、第1のIABノードは、ステップ501で第1のメッセージを受信した後、第1のIPアドレスを取得する。
【0130】
[0143] 別の可能な方法において、第1のIABノードは、第1のIPアドレスをOAMから取得してもよい。別の可能な方法において、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを、IABドナーの第2のDUから取得してもよい。2つのケースにおいて、第1のメッセージは第1のIPアドレスを含まない可能性がある。
【0131】
[0144] 本件のこの実施形態では、TNLアソシエーション情報は、TNLアソシエーションを記述するための情報であり、具体的には、TNLアソシエーションのエンドポイント情報(ストリーム制御トランスポート・プロトコル(stream control transport protocol, SCTP)アソシエーションとも言及される)を含んでもよいことに留意すべきである。TNLアソシエーションのエンドポイント情報は、具体的には、TNLアソシエーションのローカル・エンドポイント情報及び/又はピア・エンドポイント情報であってもよく、TNLアソシエーションの各エンドポイント情報は、具体的には、エンドポイントに対応するIPアドレス・セットであってもよい。IPアドレス・セットは、少なくとも1つのIPアドレスを含み、第1のIABノードは、IPアドレス・セット内のIPアドレスを更新することによって、TNLアソシエーション情報を更新することができる。本件のこの実施形態では、第1のTNLアソシエーション情報は、第1のTNLアソシエーションを記述するための情報であり、第1のIABノードが第1のDUを介して接続を実行する場合に使用されるTNLアソシエーション情報である。第2のTNLアソシエーション情報は、第2のTNLアソシエーションを記述するための情報であり、第1のIABノードが第2のDUを介して接続を実行する場合に使用されるTNLアソシエーション情報である。第1のTNLアソシエーション情報におけるIPアドレス・セットは、第2のTNLアソシエーション情報におけるIPアドレス・セットと相違する。第1のTNLアソシエーションと第2のTNLアソシエーションの両方が、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のTNLアソシエーションであり、第1のTNLアソシエーションと第2のTNLアソシエーションは、2つの異なるTNLアソシエーションであってもよいし、或いは第1のTNLアソシエーションは、第2のTNLアソシエーションのエンドポイント情報を更新することによって取得されるTNLアソシエーションである。
【0132】
[0145] 具体的には、可能な実施形態では、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを使用することによって、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーションを確立し、第1のTNLアソシエーション情報を生成することができる。第1のIABノードの観点からは、第1のTNLアソシエーションのローカル・エンドポイントは第1のIABノードであり、ピア・エンドポイントはIABドナーのCUである。第1のTNLアソシエーション情報は、第1のTNLアソシエーションのローカル・エンドポイント及び/又はピア・エンドポイントに対応するIPアドレス・セット(複数)/IPアドレス・セットを含み、ローカル・エンドポイントに対応するIPアドレス・セットは、第1のIPアドレスを含む。
【0133】
[0146] 別の可能な実施形態では、ハンドオーバー前に第1のIABノードとドナーのCUとの間で第2のTNLアソシエーションが確立されており、第1のIABノードが第2のTNLアソシエーション情報を維持する場合、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを使用することによって第2のTNLアソシエーション情報を更新する、即ち、第2のTNLアソシエーション情報におけるTNLアソシエーションのローカル・エンドポイントに対応するIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加して、第1のTNLアソシエーション情報を生成する。
【0134】
[0147] オプションとして、ステップ503を実行する前に、第1のIABノードは、IABドナーのCUから指示情報を更に受信してもよく、或いは第1のメッセージが指示情報を含んでもよく、ここで、指示情報は、第1のIABノードが第1のTNLアソシエーション情報を決定する時は、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードに接続されるようにハンドオーバーされた後であることを示す。例えば、第1のIABノードがRRCリコンフィギュレーション完了メッセージを、IABドナーのCUに送る場合、それは、第1のIABノードが第2ペアレント・ノードに接続されるようにハンドオーバーされたことを示す。第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDU、又はIABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続された第3のIABノードであってもよい。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかにF1インターフェースTNLアソシエーションを更新し、端末デバイスにサービスを提供する能力を可及的速やかに回復し、端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0135】
[0148] ステップ505:IABドナーのCUは、第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーション情報を決定する。
【0136】
[0149] 可能な実施形態では、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを使用することによって、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーションを確立し、第1のTNLアソシエーション情報を生成することができる。IABドナーのCUの観点からは、第1のTNLアソシエーションのローカル・エンドポイントはIABドナーのCUであり、ピア・エンドポイントは第1のIABノードである。第1のTNLアソシエーション情報は、第1のTNLアソシエーションのエンドポイントに対応するIPアドレス・セットを含み、IPアドレス・セットは第1のIPアドレスを含む。
【0137】
[0150] 別の可能な実施形態では、ハンドオーバー前にIABドナーのCUと第1のIABノードとの間で第2のTNLアソシエーションが確立されており、IABドナーのCUが第2のTNLアソシエーション情報を維持する場合、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを使用することによって第2のTNLアソシエーション情報を更新する、即ち、第2のTNLアソシエーション情報におけるTNLアソシエーションのピア・エンドポイントに対応するIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加して、第1のTNLアソシエーション情報を生成する。例えば、第1のIABノードは、アドレス設定変更(address configuration change, ASCONF)データ・チャンク(Chunk)を、IABドナーのCUへ送信することができ、ここで、データ・チャンクは、追加されることを必要とする第1のIPアドレスを搬送する。オプションとして、データ・チャンクは、第1のTNLアソシエーションを識別する指示情報(例えば、指示情報は、第1のIABノードのIPアドレス・セットであって第1のTNLアソシエーションに対応するものである)を更に搬送してもよい。IABドナーのCUがASCONFを受信した後、IABドナーのCUは、第1のTNLアソシエーションにおけるTNLアソシエーションのピア・エンドポイントに対応するIPアドレス・セットであって、IABドナーのCUによって維持されるIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加し、次いで、アドレス設定確認(address configuration acknowledgment, ASCONF-ACK)データ・チャンク(Chunk)を、第1のIABノードに返し、ASCONFパラメータの処理ステータス(例えば、設定成功又は設定エラー)を、第1のIABノードに返すことが可能である。その後、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを使用することによって、第1のTNLアソシエーションに関連するデータ・チャンクを、第1のIABノードに送信することができる。
【0138】
[0151] ステップ503及びステップ504において、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーションを確立するために、4ステップ・ハンドシェイク手順が使用されてもよく、これを次のように簡単に説明する:
[0152] ステップ1:第1のIABノードが、SCTPアソシエーション確立を開始するために、イニシエーション(initiation, INIT)データ・チャンクをIABドナーのCUに送信する。イニシエーション・データ・チャンクは、第1のIABノードによってアソシエーションに割り当てられた開始タグ、アソシエーションのために予約された受信ウィンドウ容量、推奨される出力ストリームの量、入力ストリームの量、及びアソシエーションに関するデータを送信するための初期伝送シーケンス番号(transmission sequence number, TSN)のような必須パラメータを含み;及びIPアドレス・パラメータ、クッキー(COOKIE)期限切れ防止パラメータ、ホスト名アドレス・パラメータ、及びサポートされるアドレス・タイプ・パラメータのようなオプション・パラメータを含む。INITを送信した後、第1のIABノードはINITタイマーを開始し、クッキー待機(WAIT)状態に入る。
【0139】
[0152] ステップ2:第1のIABノードによって送信されたINITデータ・チャンクを受信した後、IABドナーのCUは、イニシエーション確認応答(initiation acknowledgment, INIT-ACK)データ・チャンクを、第1のIABノードに送信し、ここで、イニシエーション確認応答データ・チャンクは、状態(State)クッキー(Cookie)を含む。状態クッキー・パラメータは、メッセージ認証コード(message authentication code, MAC)、クッキーによって生成されたタイムスタンプ、クッキーのライフタイム、及びアソシエーションを確立するために必要な情報を含む。MACは、必要な情報とIABドナーのCU末端の鍵とに基づく計算によって取得される。
【0140】
[0154] ステップ3:INIT-ACKデータ・ブロックを受信した後、第1のIABノードは先ずINITタイマーを停止し、Cookie-wait状態を離れ、次いで、COOKIE ECHOデータ・チャンクをIABドナーのCUに送信し、ここで、受信したINIT-ACKデータ・チャンクにおける状態クッキー・パラメータは返される。
【0141】
[0155] ステップ4:IABドナーのCUは、クッキー確認応答(cookie acknowledgment, COOKIE-ACK)データ・チャンクを、第1のIABノードに送信し、TNLアソシエーション(具体的には、例えば、第1のTNLアソシエーションであってもよい)が首尾良く確立されたことを第1のIABノードに通知する。
【0142】
[0156] オプションとして、本件のこの実施態様は以下のステップ505を更に含む。
【0143】
[0157] ステップ506:第1のIABノードは、第1のTNLアソシエーション情報を使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新し、ここで、F1インターフェースは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0144】
[0158] 可能な実施形態では、第1のIABノードとIABドナーのCUとは、2つのノード間の第2のTNLアソシエーションを使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを伝送する。従って、第1のIABノードによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、第2のTNLアソシエーション情報を含み、第1のIABノードは、第1のIPアドレスを使用して第2のTNLアソシエーションを更新した後に、第1のTNLアソシエーション情報を生成し、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報における第2のTNLアソシエーション情報を、第1のTNLアソシエーション情報に置換することができる。第1のIABノードが、第1のIPアドレスを使用して第2のTNLアソシエーションを更新した後に、第1のTNLアソシエーション情報を生成する場合に、第1のIABノードは、第2のTNLアソシエーション情報におけるローカル・エンドポイントのIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加し、更に、別の既存のIPアドレスをIPアドレス・セットから削除してもよい。
【0145】
[0159] 別の可能な実施形態では、第1のIABノードとIABドナーのCUとは、2つのノード間の第2のTNLアソシエーションを使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを送信する。従って、第1のIABノードによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、第2のTNLアソシエーション情報を含む。第1のIPアドレスを使用してIABドナーのCUとの新しい第1のTNLアソシエーションを確立した後に、第1のIABノードは、第1のIABノードによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報に、第1のTNLアソシエーション情報を追加してもよく、即ち、第1のIABノードは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のF1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するためのTNLアソシエーションの1つとして、第1のTNLアソシエーションを使用する。
【0146】
[0160] ステップ507:IABドナーのCUは、第1のTNLアソシエーション情報を使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新する。
【0147】
[0161] 可能な実施形態では、第1のIABノードとIABドナーのCUとは、2つのノード間の第2のTNLアソシエーションを使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを伝送する。従って、IABドナーのCUによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、第2のTNLアソシエーション情報を含み、IABドナーのCUは、第1のIPアドレスを使用して第2のTNLアソシエーションを更新した後に、第1のTNLアソシエーション情報を生成し、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報における第2のTNLアソシエーション情報を、第1のTNLアソシエーション情報に置換することができる。IABドナーのCUが、第1のIPアドレスを使用して第2のTNLアソシエーションを更新した後に、第1のTNLアソシエーション情報を生成する場合、IABドナーのCUは、第2のTNLアソシエーション情報におけるピア・エンドポイントのIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加し、更に、別の既存のIPアドレスをIPアドレス・セットから削除してもよい。
【0148】
[0162] 別の可能な実施形態では、第1のIABノードとIABドナーのCUとは、2つのノード間の第2のTNLアソシエーションを使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを伝送する。従って、IABドナーのCUによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、第2のTNLアソシエーション情報を含む。第1のIPアドレスを使用して第1のIABノードとの新しい第1のTNLアソシエーションを確立した後、IABドナーのCUは、第1のTNLアソシエーション情報を、IABドナーのCUによって維持されるF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報に追加することができ、即ち、IABドナーのCUは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のF1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するために、TNLアソシエーションの1つとして第1のTNLアソシエーションを使用する。
【0149】
[0163] 本件のこの実施形態では、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報におけるTNLアソシエーション情報は、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するためのTNLアソシエーションに関連する情報(TNLアソシエーションによって使用されるソースIPアドレス及び/又はターゲットIPアドレスを含む)である。例えば、第1のTNLアソシエーション情報は、第1のIABノードの第1のIPアドレスを含む。
【0150】
[0164] 別の可能な実施形態では、
図5に示されるステップ501ないしステップ506の全てが実行されてもよいし、或いは一部のステップが実行されてもよいことに留意すべきである。更に、ステップ501ないしステップ506の厳密な実行順序が必ずしもあるとは限らない。例えば、ステップ506は、ステップ505の前に実行されてもよいし、或いはステップ505とステップ506は、並列に実行されてもよい。これは、本件のこの実施態様において具体的に限定されない。
【0151】
[0165]
図6において、本件のこの実施形態では、第1のIABノードが、IABドナーの第1のDU(即ち、
図6のIABドナーのDU 1)に直接的に接続されたIABノード1である例、即ち、第1のIABノードが
図4AのIABノード1である例を用いて、前述の通信方法が更に説明される。
【0152】
[0166] ステップ600:IABノード1のDU機能エンティティは、1つ以上のIPアドレスを使用して、IABドナーのCUとの第2のTNLアソシエーション情報を確立し、ここで、IABノード1とIABドナーのCUとの間のF1アプリケーション・レイヤ・プロトコル(F1 application protocol, F1AP)メッセージは、第2のTNLアソシエーション情報で搬送される。ステップ601において、1つ以上のIPアドレスは、IABドナーのDU 1に関連するIPアドレスであって、IABノード1がIABドナーのDU 1に接続された後に、IABノード1によって取得されるIPアドレスである。
【0153】
[0167] ステップ601:IABノード1は、メジャーメント・レポートをIABドナーのCUに送信する。
【0154】
[0168] ステップ602:IABドナーのCUは、メジャーメント・レポート告に基づいて、ハンドオーバー決定を行う、即ち、IABノード1はIABドナーのDU 2にハンドオーバーされる。
【0155】
[0169] オプションとして、ステップ602において、IABドナーのCUは、ハンドオーバー後のパスにおいて使用される新しいIPアドレス(即ち、
図5の第1のIPアドレス)を、IABノード1のために取得することができる。具体的には、IABドナーのCUは、1つ以上の新しいIPアドレスを取得することができる。取得されることを必要とするIPアドレスの量については、IABノード1に設定されるIPアドレスの量を参照されたい。IABドナーのCUは、IABドナーのCUによって保持されるIPアドレス・プール(pool)からIPアドレスを取得してもよいし、或いはIABドナーのDU 2からIPアドレスを取得してもよいし、或いはDHCPサーバーからIPアドレスを要求してもよいし、或いはOAMからIPアドレスを取得してもよい。
【0156】
[0170] オプションとして、この方法は、ステップ603:IABドナーのCUが、指示情報をIABノード1に送信するステップを更に含んでもよい。
【0157】
[0171] 指示情報は、更新メッセージ(具体的には、F1APメッセージ、例えばa gNB-CU CONFIGURATION UPDATE(gNB-CUコンフィギュレーション更新)メッセージ)において搬送されてもよい。更新メッセージは、以下のアイテム:(1)削除対象のTNLアソシエーション情報、(2)追加対象のTNLアソシエーション情報、及び(3)更新対象のTNLアソシエーション情報、のうちの少なくとも1つを含む。3つのタイプのアソシエーション情報のそれぞれは、1つ以上のアイテムを含む可能性がある。第1のIABノードは、指示情報に基づいて、第1のIABノードがIABドナーの第2のDUにハンドオーバーされた後の第1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アソシエーション情報を決定することができる。
【0158】
[0172](1)削除対象のTNLアソシエーション情報の各アイテムに含まれるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報(IABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を含むものであり、オプションとして、IABノード1のDU部分のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を更に含んでもよい)は、IABノード1とIABドナーのCUとの間で現在確立されているTNLアソシエーションによって使用されるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報である。削除対象のTNLアソシエーション情報が含まれる場合、IABノード1は、ステップ605の前に、対応する削除処理を実行する必要があることに留意すべきである。
【0159】
[0173](2)追加対象のTNLアソシエーション情報は、ハンドオーバーが完了した後に、新しいパスを介してIABノード1によって確立されたTNLアソシエーション情報であり、アソシエーション情報の各アイテムに含まれるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報(IABドナーCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を含むものであり、且つIABドナーCUによってIABノード1のDU部分に割り当てられたトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を更に含んでもよい)は、新しいパスにおいて使用されるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報である。本件では、ノードのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報は、ノードのIPアドレスか、又はノードのIPアドレスとトランスポート・レイヤ・ポート番号であってもよい。
【0160】
[0174](3)更新対象のTNLアソシエーション情報は、更新対象のTNLアソシエーションのリスト中の1つ以上のアイテムを含む。各アイテムは、IABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報とTNLアソシエーションの目的指示とを含むものであり、且つIABノード1とIABドナーのCUとの間の既存のTNLアソシエーションの対応する情報を上書き(又は置換する)ために使用される。
【0161】
[0175] ステップ603は、代替的に、ステップ604の後に実施されてもよいことに留意すべきである。
【0162】
[0176] ステップ604:IABドナーのCUは、第1のメッセージをIABノード1に送信し、ここで、第1のメッセージは、例えばRRCリコンフィギュレーション・メッセージであり、ハンドオーバー・コマンドを含む。ハンドオーバー・コマンドは、具体的には、例えば、RRCメッセージにおける同期を伴うリコンフィギュレーション(Reconfiguration with Sync)の情報要素(Information element, IE)、又は移動制御情報(Mobility Control Information)の情報要素であってもよく、ハンドオーバー・コマンドは、IABドナーのDU 2によって応対されるセルに接続されるようにハンドオーバーされることをIABノード1に指示する指示を含む。
【0163】
[0177] ステップ605:IABノード1は、ハンドオーバーを実行し、新しいペアレント・ノード、即ち、IABノード・ドナーのDU 2へのアクセス要求を開始して、新しいパスにおけるアクセスを完了する。
【0164】
[0178] オプションとして、この方法は、ステップ606を更に含み:IABノード1は、第1のIPアドレスを取得する。
【0165】
[0179] 可能な実施形態では、ステップ606は、ステップ604とともに実行されてもよく、IABノード1は、IABドナーのCUから第1のIPアドレスを取得してもよい(例えば、第1のメッセージは、IABノード1の第1のIPアドレスを搬送している)。別の可能な実施形態では、IABノード1は、OAMから第1のIPアドレスを取得してもよく、又はダイナミック・ホスト・プロトコル(DHCP)を実行することによって第1のIPアドレスを取得してもよい。
【0166】
[0180] オプションとして、ステップを実行する前に、IABノード1は、IABドナーのCUから、IABドナーのCUのIPアドレスを更に取得してもよい。
【0167】
[0181] ステップ607:IABドナーのCUは、IABノードが新しいパスにおいて通る中間ノードに関するルート設定を実行するためにメッセージを送信し、ここで、中間ノードはIABドナーのDU 2を含む。
【0168】
[0182] 可能な実施形態では、IABノード1がマルチ・ホップ・バックホール・ネットワークを介してIABドナーに接続される場合、このステップにおいて、ルート設定は、IABノード1とIABドナーのDU 2との間の伝送パス上の中間IABノードにおいて実行されることを更に必要とする。中間ノードで実行されるルート設定の内容は、IABノード1に関連する1つ以上のダウンリンク・ルーティング・エントリを含み、更に、IABノード1に関連する1つ以上のアップリンク・ルーティング・エントリを含んでもよい。IABノード1に関連するダウンリンク・ルーティング・エントリは、IABノード1と対応するネクスト・ホップ・ノードとのルーティング情報を含む。IABノード1のルーティング情報は、IABノード1のBAPレイヤ識別子(BAPアドレス)とBAPレイヤ・パス識別子(BAPパスID)とを含む適応レイヤ・ルーティング識別子(BAPルーティングID)であってもよく、ここで、パス識別子はオプションであり、IABドナーとIABノード1との間の伝送パスを示す。IABノード1に関連するアップリンク・ルーティング・エントリは、IABドナーと対応するネクスト・ホップ・ノードとのルーティング情報を含む。IABドナーのルーティング情報は、IABドナーのBAPレイヤ識別子とBAPレイヤ・パス識別子とを含む適応レイヤ・ルーティング識別子であってもよく、ここで、パス識別子はオプションであり、IABノード1とIABドナーとの間の伝送パスを示す。このステップにおけるIABドナーがCU-DU分割構造を有する場合、IABドナーは、具体的には、IABドナーのDU又はIABドナーのCUとして理解されてもよい。新しいパスにおけるIABノード1のペアレント・ノードに関し、ルート設定の内容は、IABノード1の適応レイヤ識別子(BAPアドレス)を更に含む可能性がある。
【0169】
[0183] ステップ608:IABドナーのCUは、IABノード1においてルート設定を実行するためにメッセージを送信する。内容は、IABノード1に関連する1つ以上のアップリンク・ルーティング・エントリを含む。アップリンク・ルーティング・エントリの具体的な説明に関し、理解のためにはステップ607の説明を参照されたい。
【0170】
[0184] ステップ609:IABノード1は、第1のIPアドレスを使用することによって、IABドナーのCU(具体的には、IABドナーのCU-CPであってもよい)との新しい第1のTNLアソシエーションを確立し、第1のTNLアソシエーション情報を生成し、ここで、確立された第1のTNLアソシエーション情報は、ステップ603において、CUによって提供された新しく確立された又は更新されたリスト内のIPアドレス及び/又はトランスポート・レイヤ・ポート番号情報に基づいて確立される。或いは、SCTPプロトコルによってサポートされるマルチホーミング機能に基づいて、IABノード1及び/又はIABドナーのCUは、既存の第2のTNLアソシエーションに対応するエンドポイント情報に、第1のIPアドレスを一方/双方が追加し、第2のTNLアソシエーションに関連するデータ・チャンクを伝送するために使用されることが可能な第1のIPアドレスとして、第1のIPアドレスを一方/双方が使用する。
【0171】
[0185] ステップ610:IABノード1及びIABドナーのCUの各々は、F1-Cを搬送するためのTNLアソシエーション情報を更新する。
【0172】
[0186] このステップは、2つの方法で実装されることが可能である。
【0173】
[0187] 方法1:IABノード1は、GNB-CU CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGE(CUコンフィギュレーション更新成功)メッセージを、IABドナーのCUへ送信し、このメッセージは、首尾良く確立された新しい第1のTNLアソシエーションに対応するIABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレスを搬送する。
【0174】
[0188] 方法2:IABノード1は、GNB-DU CONFIGURATION UPDATE (DUコンフィギュレーション更新)メッセージを、IABドナーのCUに送信し、このメッセージは、IABノード1のgNB DU IDと、削除対象の第2のTNLアソシエーション情報とを搬送する。新しく確立された第1のTNLアソシエーションは、メッセージが伝送される場合に使用される。このように、メッセージを受信した後、IABドナーのCUは、IABドナーのCUとIABノードのDUとの間の対応する第2のTNLアソシエーション情報を削除するものであり、且つ新しく確立された第1のTNLアソシエーションを使用することにより、IABドナーのCUとIABノードのDUとの間でF1APメッセージを送信することができる。
【0175】
[0189] 方法1は、ステップ603が実行される場合に適用可能であることに留意すべきである。方法2が使用される場合、IABドナーのCUは更に応答メッセージをIABノードへ返し、応答メッセージは、GNB-DU CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGE(DUコンフィギュレーション更新成功メッセージ)又はGNB-DU CONFIGURATION UPDATE FAILURE(DUコンフィギュレーション更新失敗メッセージ)である可能性がある。
図6は、IABドナーのCUが応答メッセージをIABノード1へ送信するステップを示していない。
【0176】
[0190] 2つの方法において、IABドナーのCUとIABノードの間のF1-Cシグナリングを搬送するTNLアソシエーション情報は、IABノードがIABドナーを変更しない移動シナリオでは、F1コネクションを再確立することなく更新されることが可能である。
【0177】
[0191] ステップ610はオプションのステップであることに留意すべきである。ステップ609において、IABノード1が、SCTPプロトコルによってサポートされるマルチホーミング機能を使用して、第1のIPアドレスを、第1のTNLアソシエーションに関連するデータ・チャンクを送信するために使用されることが可能な第1のIPアドレスとして、既存の第1のTNLアソシエーションに対応する情報に追加する場合、ステップ610は実行されない可能性がある。
【0178】
[0192] 更に、トポロジー更新プロセスにおいて、ペアレント・ノードが変化するIABノードは、更に、チャイルド・ノード(IABノード1に接続される別のIABノード)又はセカンダリ・チャイルド・ノード(チャイルド・ノードのチャイルド・ノード、チャイルド・ノードのグランドチャイルド・ノード等)を含み、これらのチャイルド・ノード又はセカンダリ・チャイルド・ノードの制御プレーン・コンテキストも更新される必要があることに留意すべきである。例えば、第1のIABノードが
図4AのIABノード2、又は
図4BのIABノード3である場合、ステップ603及びステップ606ないしステップ610は、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のTNLアソシエーションを更新するために実行されてもよい。
【0179】
[0193] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。ハンドオーバーが完了した後、IABノードは、第1のIPアドレスを取得することにより、IABドナーのCUとのF1インターフェース通信を実行する。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを使用することによって、IABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0180】
[0194] 実施形態2
シナリオ2:本件のこの実施態様において、IABドナーが、DUとCUが分かれていない形態におけるものである場合、第1のIABノードは、第1のIABドナーから第2のIABドナーへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続される;或いは、IABドナーが、DUとCUが分かれている形態におけるものである場合、第1のIABドナーはCUとDUを含み、第2のIABドナーはCUとDUを含む。第1のIABノードは、第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードはハンドオーバーの前後に異なるIABドナーに接続される。第1のIABノードは、第1のIABドナー又は第2のIABドナーに直接的に接続されるIABノードであってもよいし、或いは少なくとも1つの中間IABノードを介して第1のIABドナー又は第2のIABドナーに接続されてもよい。
【0181】
[0195] 例えば、
図7Aに示すように、ハンドオーバー前にIABノード1はIABドナー1に直接的に接続され、ハンドオーバー後にIABノード1はIABドナー2に直接的に接続される。シナリオ2の第1のIABノードは、
図7AのIABノード1であってもよい。
【0182】
[0196] 別の例では、IABノード2は、IABノード1がハンドオーバーされる前に、2ホップを有する無線バックホール・リンクを介して(IABノード1を介して)IABドナー1に接続され、IABノード1がハンドオーバーされた後に、IABノード2は、2ホップを有する無線バックホール・リンクを介してIABドナー2に接続される。シナリオ2の第1のIABノードは、
図7AのIABノード2であってもよい。
【0183】
[0197] 別の例として、
図7Bに示すように、ハンドオーバー前にIABノード4は3ホップを有する無線バックホール・リンクを介して(IABノード1及びIABノード2を介して)IABドナー1のDUに接続され、ハンドオーバー後にIABノード4は2ホップを有する無線バックホール・リンクを介して(IABノード3を介して)IABドナー2のDUに接続される。シナリオ2の第1のIABノードは、
図7BのIABノード4であってもよい。
【0184】
[0198] 前述の説明に関し、
図8は、本件の実施形態による第2通信方法の概略フローチャートである。
図8を参照されたい。この方法は、以下のステップを含む。
【0185】
[0199] ステップ801:第1のIABドナーのCUは第1のメッセージを第2のIABドナーのCUへ送信し、ここで、第1のメッセージは第1のIABノードの識別子を含み、第1のメッセージは第1のアドレスを要求するためのものである。
【0186】
[0200] ハンドオーバー前に第1のIABノードは第1のIABドナーのCUに接続され、ハンドオーバー後に第1のIABノードは第2のIABドナーのCUに接続される。言い換えると、第1のIABドナーは第1のIABノードのソースIABドナーのCUであり、第2のIABドナーは第1のIABノードのターゲットIABドナーのCUである。
【0187】
[0201] IABドナーのDUとCUが分かれていない場合、ステップ801は、以下のもの置き換えられてもよいことに留意すべきである:第1のIABドナーが、第1のメッセージを第2のIABドナーへ送信し、ここで、第1のメッセージは第1のIABノードの識別子を含み、第1のメッセージは第1のアドレスを要求するためのものである。ハンドオーバー前に第1のIABノードは第1のIABドナーに接続され、ハンドオーバー後に第1のIABノードは第2のIABドナーに接続される。
【0188】
[0202] 可能な実装では、第1のメッセージはハンドオーバー要求(HANDOVER REQUEST)メッセージであってもよい。オプションとして、ハンドオーバー要求メッセージは、第1のIABドナーのCUによって維持され且つ第1のIABドナーのCUと第1のIABノードとの間のF1インターフェースによるもののユーザー・プレーン・コンテキスト及び/又は制御プレーン接続コンテキストと、第1のIABノードの識別子(例えば、第1のIABノードのDU部分によって構成されるgNB DU ID)とを含む。オプションとして、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、F1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するTNLアソシエーション情報を更に含む。
【0189】
[0203] ステップ802:第2のIABドナーのCUは、第2のメッセージを第1のIABドナーのCUへ送信する。第2のメッセージは、第1のIABノードに割り当てられた第1のIPアドレスを含む。
【0190】
[0204] IABドナーのDUとCUが分かれていない場合、ステップ802は以下のものに置き換えられてもよいことに留意すべきである:第2のIABドナーは、第2のメッセージを第1のIABドナーへ送信する。
【0191】
[0205] 可能な実施形態では、第2のメッセージはハンドオーバー要求確認応答(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージであってもよく、ハンドオーバー要求確認応答メッセージは、第2のIABドナーのCUによって第1のIABノードに割り当てられた第1のIPアドレスを含んでもよい。オプションとして、第2のメッセージは、第2のIABドナー(具体的にはこれは代替的に第2のIABドナーのCU-CPであってもよい)のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報であって、第2のIABドナーのCUとのTNLアソシエーションを確立するために第1のIABノードによって使用されるものを更に含んでもよい。
【0192】
[0206] 可能な実施形態では、第1のIPアドレスは、第2のIABドナーのCUのIPアドレス・プールから、第2のIABドナーのCUによって取得されてもよいし、第2のIABドナーのDUから、第2のIABドナーのCUによって取得されてもよいし、運用管理保守OAMエンティティから、第2のIABドナーのCUによって取得されてもよいし、或いはDHCPサーバーから第2のIABドナーのCUによって取得されてもよい。
【0193】
[0207] ステップ803:第1のIABドナーのCUは、第3のメッセージを第1のIABノードへ送信する。
【0194】
[0208] 可能な場合において、IABドナーのDUとCUが分かれていない場合、ステップ803は以下のものと置き換えられてもよい:第1のIABドナーは、第3のメッセージを第1のIABノードへ送信する。
【0195】
[0209] 可能な場合において、第1のIABドナーのCUの制御プレーンとユーザー・プレーンとが分割されている場合、ステップ803における第1のIABドナーのCUは、具体的には、理解のために第1のIABドナーのCU-CPと置き換えられてもよい。
【0196】
[0210] 第3のメッセージは、第2のペアレント・ノードによって応対されるセルに接続されるようにハンドオーバーされることを、第1のIABノードに指示する。可能な場合において、IABドナーのDUとCUが分かれていない場合、第1のペアレント・ノードは第1のIABドナーであるか、又は第1のペアレント・ノードは第1のIABドナーに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードは第2のIABドナーであるか、又は第2のペアレント・ノードは第2のIABドナーに接続された第3のIABノードである。
【0197】
[0211] 可能な場合において、IABドナーのDUとCUが分かれている場合、第1のIABノードに現在接続されているペアレント・ノードは、第1のペアレント・ノードである。第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUを介して第1のIABドナーのCUに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUを介して第2のIABドナーのCUに接続された第3のIABノードである。
【0198】
[0212] 例えば、第1のIABノードは
図7AのIABノード1であり、第1のペアレント・ノードは
図7AにおいてIABノード1が接続されているIABドナー1のDUであり、第2のペアレント・ノードは
図7AにおいてIABノード1が接続されているIABドナー2のDUであってもよい。
【0199】
[0213] 別の例として、第1のIABノードは
図7AにおけるIABノード2であり、第1のペアレント・ノードは、
図7AにおけるIABノード2が接続されているIABノード1であり、第2のペアレント・ノードも、
図7AにおけるIABノード2が接続されているIABノード1でもある。即ち、第1のペアレント・ノードと第2のペアレント・ノードは同じであってもよい。しかしながら、IABノード1が、IABドナー2のDUへ接続されるように、IABドナー1のDUからハンドオーバーされた後は、IABノード1により応対されるセルは変わる可能性がある。従って、IABノード2に接続されたペアレント・ノードは、ハンドオーバーの前後では変化しないが、ハンドオーバーの後に、IABノード2は実際には異なるサービス・セルに接続される。
【0200】
[0214] 別の例に関し、第1のIABノードは
図7BにおけるIABノード4であり、第1のペアレント・ノードは、
図7BにおけるIABノード4が接続されているIABノード2である。第2のペアレント・ノードは、
図4BにおいてIABノード4が接続されているIABノード3である。
【0201】
[0215] 可能な実装では、第3のメッセージは、上位レイヤの無線リソース制御(radio resource control, RRC)リコンフィギュレーション・メッセージであってもよい。RRCリコンフィギュレーション・メッセージはハンドオーバー・コマンドを含み、ハンドオーバー・コマンドは、具体的には、同期を伴うリコンフィギュレーション(reconfiguration with sync)を実行することを、第1のIABノードに要求する情報要素であってもよい。或いは、第3のメッセージは別のRRCメッセージで搬送されてもよい。
【0202】
[0216] 可能な実装では、第3のメッセージは、第1のIABノードに割り当てられた第1のインターネット・プロトコル(internet protocol, IP)アドレスを含んでもよい。第1のIPアドレスは少なくとも1つのIPアドレスを含む可能性があり、ここで、少なくとも1つのIPアドレスの各々は、具体的には、(インターネット・プロトコル・バージョン4、IPv4)アドレス、又は(インターネット・プロトコル・バージョン6、IPv6)アドレス、又はIPv6アドレスのネットワーク・プレフィクス部分であってもよい。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のIABドナーのDUにハンドオーバーされた後、第2のIABドナーのCUと通信するために、第1のIABノードによって使用される。
【0203】
[0217] 可能な実装では、第1のメッセージは、第2のIABドナーのCUのIPアドレスを更に含む可能性があり、IPアドレスは、第2のIABドナーのCUと制御プレーン通信を行うために、IABノードによって使用され、及び/又は、第2のIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーション情報を決定するために、IABノードによって使用される。
【0204】
[0218] ステップ804:第1のIABノードは、第3のメッセージを受信し、第3のメッセージから第1のIPアドレスを取得し、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーションを決定する。
【0205】
[0219] 可能な実装では、第3のメッセージは、更に、第2のIABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス(例えば、第2のIABドナーのCUのIPアドレス)を含んでもよく、IPアドレスは、第2のIABドナーのCUと制御プレーン通信を行うために、第1のIABノードによって使用され、及び/又は第2のIABドナーのCUのIPアドレスは、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーション情報を決定するために、IABノードによって使用される。
【0206】
[0220] オプションとして、ステップ804を実行する前に、第1のIABノードは、第1のIABドナーのCUから、指示情報を更に受信することができ、或いは第3のメッセージが指示情報を含んでもよく、指示情報は、第1のIABノードが第1のTNLアソシエーション情報を決定する時は、第1のIABノードが第2のIABドナーのDUに接続されるようにハンドオーバーされた後であることを指示する。
【0207】
[0221] ステップ805:第1のIABノードは、第3のメッセージに基づいてハンドオーバーを実行し、第2のIABドナーのDUに接続されるように、第1のIABドナーのDUからハンドオーバーされる。
【0208】
[0222] 具体的には、第1のIABノードは、第2のペアレント・ノードによって応対されるセル内でランダム・アクセスを開始することができる。第2のペアレント・ノードから応答メッセージを受信した後、第1のIABノードは、以後のアクセス・ステップを実行し続けて、第2のペアレント・ノードによって応対されるセルへのアクセスを完了する。
【0209】
[0223] ステップ806:第1のIABノードは、第2のIABドナーのCUのIPアドレス及び/又は第1のIPアドレスに基づいて、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーション情報を決定する。
【0210】
[0224] 可能な実装では、第1のIABノードは、第2のIABドナーのCUのIPアドレスと第1のIPアドレスとを使用することによって、第2のIABドナーのCUに対する第1のTNLアソシエーション確立プロセスを開始し、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間の第1のTNLアソシエーションを確立し、対応する第1のTNLアソシエーション情報を生成することができる。
【0211】
[0225] ステップ807:第1のIABノードは、第1のTNLアソシエーション情報を使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新し、ここで、F1インターフェースは、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0212】
[0226] 可能な実施形態では、第1のIABノードは、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報における第1のTNLアソシエーションに対応する既存のIPアドレスを削除し、次いで、第1のTNLアソシエーションに対応するIPアドレス・セットに、第1のIPアドレスを追加して、第1のTNLアソシエーション情報を生成してもよい。
【0213】
[0227] 別の可能な実施形態では、第1のIABノードは、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報に、新しく確立された第1のTNLアソシエーション情報を追加してもよい。第1のTNLアソシエーション情報は、第1のTNLアソシエーションと第1のIPアドレスを含む、即ち、第1のIABノードは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のF1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するために、TNLアソシエーションの1つとして、第1のTNLアソシエーションを使用する。
【0214】
[0228] オプションとして、ステップ807は、更に:第1のIABノードが、第1のTNLアソシエーションを使用して、第2のIABドナーのCUへ送信されるF1APメッセージを搬送するステップを含み、ここで、F1APメッセージは、第1のIABノードの識別子(例えば、第1のIABノードのDU部分のgNB DU ID)を搬送する。F1APメッセージは、具体的には、例えば、gNB-DU CONFIGURATION UPDATE(DUコンフィギュレーション更新)メッセージ、又はF1 SETUP REQUEST(F1インターフェース・セットアップ要求)メッセージであってもよい。
【0215】
[0229] ステップ808:第2のIABドナーのCUは、第1のTNLアソシエーション情報を使用することによって、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を更新し、ここで、F1インターフェースは、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0216】
[0230] 可能な実施形態では、第2のIABドナーのCUは、第1のIABノードによって送信されたF1APメッセージで搬送された第1のIABノードの識別子に基づいて、ステップ801で取得されたF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報から、第1のIABノードの識別子に対応するF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を見出し、次いで、第2のIABドナーのCUは、制御プレーン・コンテキスト情報の既存のTNLアソシエーション情報を削除し、第1のTNLアソシエーション情報を追加することができる。
【0217】
[0231] 別の可能な実施形態では、第2のIABドナーのCUは、第1のIABドナーのCUによって送信された第1のメッセージで搬送される第1のIABノードの識別子に基づいて、ステップ801で取得されたF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報から、第1のIABノードの識別子に対応するF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を見出す。第2のIABドナーのCUは、第1のTNLアソシエーション情報を、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報に追加することが可能であり、ここで、第1のTNLアソシエーション情報は、第1のTNLアソシエーションを記述するためのものであり、即ち、第2のIABドナーのCUは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のF1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するためにTNLアソシエーションの1つとして、第1のTNLアソシエーションを使用する。
【0218】
[0232]
図9では、
図7AのIABノード1がIABドナー1からIABドナー2へハンドオーバーされる例が、本件のこの実施形態の説明のために更に使用される。具体的には以下のステップが含まれる:
[0233] ステップ901:IABノード1は、メジャーメント・レポートを、現在接続されているIABドナー1のCUへ送信する。
【0219】
[0234] ステップ902:IABドナー1のCUは、IABノード1を、IABドナー2によって応対されるセルへハンドオーバーすることを決定し、IABドナー1のCUは、第1のメッセージ、例えばハンドオーバー要求(HANDOVER REQUEST)メッセージを、IABドナー2のCUへ送信する。
【0220】
[0235] ハンドオーバー要求メッセージは、ユーザー・プレーン・コンテキストと制御プレーン接続コンテキストであって、IABドナー1のCUによって維持され且つIABドナー1のCUとIABノード1との間のF1インターフェースについてのものと、IABノード1の識別子(例えば、IABノード1のDUによって構成されるgNB DU ID)とを含む。
【0221】
[0236] 可能な実施形態では、F1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報は、F1インターフェースの制御プレーンを搬送するTNLアソシエーション情報に関連するコンテキスト情報を更に含む。TNLアソシエーション情報に関連するコンテキストは、TNLアソシエーション情報に対応するトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を含んでもよい。トランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報又はトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報ペアの1つに関し、TNLアソシエーション情報に関連するコンテキストは、TNLアソシエーション情報の目的を更に含んでもよく、ここで、TNLアソシエーション情報の目的は、TNLアソシエーション情報が、UE関連F1APシグナリングを搬送するか又は非UE関連F1APシグナリングを搬送するためのものであることを主に意味する。TNLアソシエーション情報がUE関連F1APシグナリングを搬送するためのものである場合、コンテキストは、UEの識別子を更に含むことが可能である(ここで、UEは、IABノード1又はIABノード1のチャイルド・ノードによって応対されるセルにアクセスするUEであってもよい)。トランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報又はトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報ペアの1つは、第1のIABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報、及び/又は第1のIABノードのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を含む。
【0222】
[0237] オプションとして、本件のこの実施態様はステップ903を更に含む。
【0223】
[0238] ステップ903:ハンドオーバーの後、IABノード1が第2のペアレント・ノード(即ち、
図7AのIABドナー2のDU)を介してIABドナー2のCUに接続される場合、IABドナー2のCUは、IABノード1がハンドオーバーされた後、更に、IABノード1によって、ターゲット・ペアレント・ノード(第2のペアレント・ノード)におけるコンテキスト情報を確立するためのF1APメッセージ(具体的には、UE CONTEXT SETUP REQUESTであってもよい)を、第2のペアレント・ノードへ送信してもよい。次いで、第2のペアレント・ノード(IABドナー2のDU)は、コンテキスト・セットアップ応答情報(具体的には、UE CONTEXT SETUP RESPONSEであってもよい)を、IABドナー2のCUへ送信する。
【0224】
[0239] ステップ904:IABドナー2のCUは、第2のメッセージをIABドナー1のCUへ送信し、ここで、第2のメッセージは、例えば、ハンドオーバー要求確認応答(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージであってもよく、IABドナー2のCUによってIABノード1に割り当てられた第1のIPアドレスを含んでもよい。
【0225】
[0240] オプションとして、ハンドオーバー要求確認応答メッセージは、更に、IABドナー2のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報(これは具体的には代替的にIABドナー2のCU-CPであってもよい)であって、IABドナー2のCUとのTNLアソシエーション情報を確立するためにIABノード1によって使用されるものを含んでもよい。
【0226】
[0241] オプションとして、第2のメッセージは、IABノード1へ送信されるべき他のコンフィギュレーション情報を更に含んでもよく、それは以下のアイテム:IABドナー2のCUによってIABノード1に割り当てられた適応レイヤ識別子(BAPアドレス)、IABドナー2のCUによって応対されるネットワーク内のIABノード1に利用可能な1つ以上のアップリンクBAPルーティング識別子(BAPルーティングID)、各アップリンクBAPルーティング識別子に対応するネクスト・ホップ・ノード(即ち、IABノード1がIABドナー2のCUにハンドオーバーされた後の第2のペアレント・ノード)の識別子、IABノード1と第2のペアレント・ノードとの間のリンク上でアップリンク・サービスを伝送するためのデフォルトBH RLCチャネル識別子(BH RLCチャネルID)、IABノード1及びIABの第2ペアレント・ノードの間のBH RLCチャネルと、IABノード1のF1-C(F1インターフェースの制御プレーン)シグナリング・タイプ又は非F1サービス・タイプとの間のマッピング関係、のうちの任意の1つ以上を含む。
【0227】
[0242] オプションとして、ステップ905は以下を更に含んでもよい:IABドナー1のCUは、F1APメッセージ(例えば、GNB-CU CONFIGURATION UPDATEメッセージ)を、IABノード1へ送信し、ここで、F1APメッセージは、以下のアイテム:(1)削除対象のTNLアソシエーション情報、(2)追加対象のTNLアソシエーション情報、及び(3)更新対象のTNLアソシエーション情報のうちの少なくとも1つを含む。3種類の情報の各々は1つ以上のアイテムを含むことができる。
【0228】
[0243](1)削除対象のTNLアソシエーション情報の各アイテムに含まれるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報は、IABノード1のDUとIABドナー1のCUとの間で現在確立されているTNLアソシエーションによって使用されるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報である。削除対象のTNLアソシエーション情報が含まれる場合、IABノード1は、ステップ908の前に、対応する削除処理を実行する必要があることに留意すべきである。削除対象のTNLアソシエーション情報の各アイテムに含まれるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報は、IABドナー1のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報であってもよく、オプションとして、IABノード1のDU部分のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を更に含んでもよい。
【0229】
[0244](2)追加対象のTNLアソシエーション情報は、ハンドオーバーが完了した後に、新しいパスを介してIABノード1によって確立されたTNLアソシエーション情報であり、情報の各アイテムに含まれるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報(IABドナー2のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を含むものであり、且つIABドナー2のCUによってIABノード1のDU部分に割り当てたトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報を更に含んでもよい)は、新しいパスにおいて使用されるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報である。オプションとして、メッセージは、IABノード1が第2ペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に、対応する情報によって示されるTNLアソシエーションが追加される必要があることを示す特定の指示情報を更に含む。本件では、ノードのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報は、ノードのIPアドレスであるか、又はノードのIPアドレスとトランスポート・レイヤ・ポート番号であってもよい。例えば、IABノード1が、RRCリコンフィギュレーション完了メッセージを、第2のIABドナーのCUへ送信する場合、それは第1のIABノードが第2のペアレント・ノードにハンドオーバーされることを示す。
【0230】
[0245] 更新対象のTNLアソシエーション情報は、更新対象のTNLアソシエーションのリスト中の1つ以上のアイテムを含む。各アイテムは、IABドナー2のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報と、TNLアソシエーションの目的指示とを含むものであり、且つIABノード1とIABドナー1のCUとの間の既存のTNLアソシエーションの対応する情報を上書きするために使用される。IABドナー2のCUが、CPとUPが分かれている形態におけるものである場合、この実施形態におけるIABドナー2のCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレスは、具体的には、IABドナー2のCU-CPのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレスであってもよい。
【0231】
[0246] オプションとして、ステップ906は以下を更に含む:IABノード1が、F1APメッセージを、IABドナー1のCUへフィードバックする。具体的には、F1APメッセージはGNB-CU CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGE(CUコンフィギュレーション更新確認応答)メッセージであってもよい。メッセージの内容については、現在の3GPPプロトコル(即ち、3GPP TS 38.473)を参照されたい。しかしながら、メッセージは、ステップ905の情報に基づくIABドナー2のCUとの、IABノード1によって確立されるべきTNLアソシエーション情報を含まない。
【0232】
[0247] ステップ906はオプションのステップであることに留意すべきである。ステップ906は、ステップ905が実行される場合に実行される。
【0233】
[0248] ステップ907:IABドナー1のCUは、第3のメッセージ、例えばRRCリコンフィギュレーション・メッセージを、IABノード1へ送信し、ここで、RRCリコンフィギュレーション・メッセージは、ハンドオーバー・コマンドを含み、ハンドオーバー・コマンドは、IABドナー2によって応対されるセルにハンドオーバーされるべきことをIABノード1に指示する。
【0234】
[0249] オプションとして、RRCリコンフィギュレーション・メッセージは、IABノード1のためのIABドナー2のCUによって設定された少なくとも1つの第1のIPアドレスを更に含む。少なくとも1つの第1のIPアドレスの各々は、IABノード1がハンドオーバーを実行した後に、IABノード1が接続されているIABドナー2のDUに関連するアドレスである。オプションとして、RRCリコンフィギュレーション・メッセージは、IABドナー2のCUのIPアドレスを更に含んでもよい。IPアドレスは、IABノード1がハンドオーバーを実行した後に、新しいパスでのIABドナー2のCUとの制御プレーン通信を実行するために、IABノード1によって使用されてもよい。
【0235】
[0250] オプションとして、第3のメッセージは、IABノード1に送信されるべき他のコンフィギュレーション情報を更に含んでもよく、それは以下のアイテム:IABドナー2のCUによってIABノード1に割り当てられた適応レイヤ識別子(BAPアドレス)、IABドナー2のCUによって応対されるネットワーク内のIABノード1に利用可能な1つ以上のアップリンクBAPルーティング識別子(BAPルーティングID)、各アップリンクBAPルーティング識別子に対応するネクスト・ホップ・ノード(即ち、IABノード1がIABドナー2のCUにハンドオーバーされた後の第2のペアレント・ノード)の識別子、IABノード1と第2のペアレント・ノードとの間のリンク上でアップリンク・サービスを伝送するためのデフォルトBH RLCチャネル識別子(BH RLCチャネルID)、IABノード1及び第2ペアレント・ノードの間のBH RLCチャネルと、IABノード1のF1-C(F1インターフェースの制御プレーン)シグナリング・タイプ又は非F1サービス・タイプとの間のマッピング関係、のうちの任意の1つ以上を含む。
【0236】
[0251] ステップ908:IABノード1は、IABドナー2のDUによって応対されるセル内でランダム・アクセス要求を開始し、アクセスを完了した後、IABドナー2のDUを介してIABドナー2のCUに接続される。
【0237】
[0252] オプションとして、本件のこの実施態様はステップ909を更に含む。IABノード1が少なくとも1つのホップを有する無線バックホール・リンクを介してIABドナー2のCUに接続されている場合、IABドナー2のCUは、IABノード1が新しいパスを通る際の中間ノードにおいてルート設定を実行するために、メッセージを送信する。中間ノードは、IABドナー2のDUを含んでもよく、IABノード1とIABドナー2のDUとの間の伝送パスに別のIABノードを更に含んでもよい。中間ノードで実行されるルート設定の内容は、IABノード1に関連する1つ以上のダウンリンク・ルーティング・エントリを含むものであり、更に、IABノード1に関連する1つ以上のアップリンク・ルーティング・エントリを含んでもよい。IABノード1に関連するダウンリンク・ルーティング・エントリは、IABノード1と対応するネクスト・ホップ・ノードとのルーティング情報を含む。IABノード1のルーティング情報は、IABノード1のBAPレイヤ識別子(BAPアドレス)とBAPレイヤ・パス識別子(BAPパスID)を含む適応レイヤ・ルーティング識別子(BAPルーティングID)であってもよく、ここで、パス識別子はオプションであり、IABドナーとIABノード1との間の伝送パスを示す。IABノード1に関連するアップリンク・ルーティング・エントリは、IABドナー2と対応するネクスト・ホップ・ノードとのルーティング情報を含む。IABドナー2のルーティング情報は、適応レイヤ・ルーティング識別子であって、IABドナー2のBAPレイヤ識別子とBAPレイヤ・パス識別子とを含むものであってもよく、ここで、パス識別子はオプションであり、IABノード1とIABドナーとの間の伝送経路を示す。このステップにおけるIABドナー2がCU-DU分割構造を有する場合、IABドナー2は、具体的には、IABドナー2のDU又はIABドナー2のCUとして理解されてもよい。新しいパスにおけるIABノード1の第2のペアレント・ノードに対して、ルート設定の内容は、IABノード1の適応レイヤ識別子(BAPアドレス)を更に含む可能性がある。
【0238】
[0253] ステップ910:IABドナー2のCUは、IABノード1におけるルート設定を実行するためにメッセージを送信する。コンテンツは、IABノード1に関連する1つ以上のアップリンク・ルーティング・エントリを含む。各アップリンク・ルーティング・エントリの内容の具体的な説明に関し、理解のためにはステップ909の説明を参照されたい。
【0239】
[0254] ステップ911:IABノード1は、IABドナーのCU 2(具体的には代替的にIABドナーのCU 2のCU-CPであってもよい)との第1のTNLアソシエーションを確立するために、新たに設定された第1のIPアドレスを使用する。確立された第1のTNLアソシエーションは、追加対象のTNLアソシエーション情報、又はステップ905においてIABドナーのCU 2によって提供された更新対象のTNLアソシエーション情報、におけるトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス情報に基づいて確立される。或いは、第1のTNLアソシエーションは、ステップ907においてIABドナーのCU 2によって提供されるIPアドレスに基づいて確立される。
【0240】
[0255] ステップ912:IABドナー2のIABノード1とCUは、TNLアソシエーション情報を更新する。
【0241】
[0256] 具体的には、IABノード1は、アップリンクF1APメッセージを、IABドナー2のCUへ送信する。具体的には、アップリンクF1APメッセージは、GNB-DU CONFIGURATION UPDATEメッセージ、又はF1接続セットアップ要求(F1 SETUP REQUEST)メッセージであってもよく、IABノード1のgNB DU IDを搬送する。IABノード1は、新しく確立された第1のTNLアソシエーションを用いて、F1APメッセージを搬送する。
【0242】
[0257] 更に、IABノード1の第1のアップリンクF1APメッセージを受信した後、IABドナー2のCUは、gNB DU IDに基づいて、IABドナー1のCUから以前に受信したIABノード1のF1インターフェースの制御プレーン・コンテキスト情報を見出し;コンテキスト情報における第2のTNLアソシエーション情報であって、IABノード1とのF1インターフェースの制御プレーン・メッセージを搬送するため第2のTNLアソシエーション情報を、新しく確立された第1のTNLアソシエーションの関連情報(例えば、第1のTNLアソシエーションのエンドポイントに対応するIPアドレス・セットであって、具体的には、IABドナーのCUのトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレス、及び/又はIABノード1のトランスポート・ネットワーク・レイヤ・アドレスであってもよいものを含む)と置換し;且つ、新しく確立された第1のTNLアソシエーションを使用することによって、IABドナー2のCUとIABノード1との間でF1APメッセージを以後に送信することができる。
【0243】
[0258] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは第1のIPアドレスを取得し、第1のIPアドレスに基づいて、IABノードと第2のIABドナーとの間の制御プレーン・コンテキストを更新して、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。ハンドオーバーが完了した後、IABノードは、第1のIPアドレスを取得することにより、第2のIABドナーのCUとF1インターフェース通信を実行する。このようにして、IABノードは、ハンドオーバーが完了した後、可及的速やかに第1のIPアドレスを使用することによって、第2のIABドナーのCUと通信することができ、それによって、IABノードによって応対される端末デバイスのサービス待ち時間への影響を低減する。
【0244】
[0259] 実施形態3
シナリオ3:本件のこの実施形態では、第1のIABノードは、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で、IABドナーの異なるDUに接続されるが、IABドナーの同じCUに接続される。第1のIABノードとIABドナーのCUは、ハンドオーバー・プロセスにおけるF1インターフェースのユーザー・プレーン・コンテキストを更新する。
【0245】
[0260]
図10は、本件の実施形態による第3通信方法の概略フローチャートである。この方法は、第1のIABノードがIABドナーにおいてハンドオーバーされるケースに適用可能である。具体的には、IABドナーは、IABドナーのCU、IABドナーの第1のDU、及びIABドナーの第2のDUを含む。第1のIABノードは、同じIABドナーのCUのサービス範囲内で、IABドナーの第1のDUからIABドナーの第2のDUへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後でIABドナーの異なるDUに接続される。
図10を参照されたい。この方法は以下のステップを含む。
【0246】
[0261] ステップ1001:第1のIABノードは、第1の制御プレーン・メッセージをIABドナーのCUへ送信し、ここで、第1の制御プレーン・メッセージは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスを含む。
【0247】
[0262] 第1の制御プレーン・メッセージはF1APメッセージであってもよい。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCUに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続された第3のIABノードである。
【0248】
[0263] ステップ1002:IABドナーのCUは、IABドナーのCUによって維持されるユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスであって、IABドナーのCUと第1のIABノードとの間のF1インターフェースのものを、第2のIPアドレスに置換する。
【0249】
[0264] IABドナーのCU、IABドナーの第1のDU、及びIABドナーの第2のDUは、同一のIABドナーの機能エンティティであり、F1インターフェースは、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のインターフェースである。
【0250】
[0265] ステップ1002は、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に生じることに留意すべきである。
【0251】
[0266] オプションとして、本件のこの実施形態は、ステップ1003を更に含んでもよい:IABドナーのCUは、第2の制御プレーン・メッセージをIABノードへ送信し、ここで、制御プレーン・メッセージは、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスを含む。
【0252】
[0267] 第2の制御プレーン・メッセージは、ダウンリンクF1APメッセージであってもよい。第3のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用されるIABドナーのCUのIPアドレスである。第4のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCUと通信する場合に使用されるIABドナーのCUのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードはIABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCUに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードはIABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCUに接続された第3のIABノードである。
【0253】
[0268] ステップ1004:第1のIABノードは、第1のIABノードによって維持されるユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における第3のIPアドレスであって、第1のIABノードとIABドナーのCUとの間のF1インターフェースのものを、第4のIPアドレスで置換する。
【0254】
[0269] ステップ1004はオプションのステップであることに留意すべきである。ステップ1004はステップ1003が実行された後にのみ実行される。ステップ1004は、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされた後に生じる。第1のIABノードが第1のペアレント・ノードから第2のペアレント・ノードへハンドオーバーされる具体的なハンドオーバー・シナリオやハンドオーバー方法については、実施形態1を参照されたい。
【0255】
[0270] 更に、前述の方法では、ステップ1003とステップ1004は、ステップ1001とステップ1002の前に実施されてもよいことに留意すべきである。
【0256】
[0271] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは、得られた第3のIPアドレスと第4のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間のユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再構築に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0257】
[0272] 実施形態4
適用可能なシナリオはシナリオ3と同じであり、シナリオはIABドナーのCUの制御プレーンとユーザー・プレーンが分割されているシナリオである。
図11Aは、本件の実施形態による第4通信方法の概略フローチャートである。
図11Bを参照されたい。この方法は以下のステップを含む。
【0258】
[0273] ステップ1101:IABドナーのCU-CPは、制御プレーン・メッセージをIABドナーのCU-UPへ送信し、ここで、制御プレーン・メッセージは、第1のIPアドレスと第2のIPアドレスを含む。
【0259】
[0274] オプションとして、制御プレーン・メッセージは、IABドナーのCU-CPとIABドナーのCU-UPとの間のE1インターフェース・アプリケーション・プロトコル(E1 Application, E1AP)メッセージである。
【0260】
[0275] 第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介してIABドナーのCU-UPと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介してIABドナーのCU-UPと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、IABドナーの第1のDUを介してIABドナーのCU-UPに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、IABドナーの第2のDUを介してIABドナーのCU-UPに接続された第3のIABノードである。
【0261】
[0276] オプションとして、ステップ1101において、IABドナーのCU-CPによって、IABドナーのCU-UPへ送信される制御プレーン・メッセージは、1つ以上の第2のF1-Uインターフェース・トンネル情報を直接的に含んでもよく、更に、第2のF1-Uインターフェース・トンネル情報の各々に対応する第1のトンネル情報、又は第2のF1-Uインターフェース・トンネル情報の各々に対応するUEのDRB情報を含んでもよい。第1のF1-Uインターフェース・トンネル情報は、第1のIABノードとIABドナーのCU-UPとの間で第1のペアレント・ノードを介して伝送されるF1-Uインターフェース・トンネル情報である。第2のF1-Uインターフェース・トンネル情報は、第1のIABノードとIABドナーのCU-UPとの間で第2のペアレント・ノードを介して伝送されるF1-Uインターフェース・トンネル情報である。F1-Uインターフェース・トンネル情報の各々は、IPアドレスとGTPトンネル・エンドポイント識別子(tunnel endpoint identifier, TEID)とを含む。第2のF1-Uインターフェース・トンネル情報の各々に対応するUEのDRB情報は、UEの識別子とUEのDRB識別子とを含んでもよい。
【0262】
[0277] ステップ1102:IABドナーのCU-UPは、F1インターフェースのユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスを、第2のIPアドレスに置換する。
【0263】
[0278] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第2のIABドナーのCU-UPは、得られた第1のIPアドレスと第2のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間のユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再構築に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0264】
[0279] 実施形態5
シナリオ5:本件のこの実施形態では、第1のIABノードは、異なるIABドナー間でハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続される。第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとは、ハンドオーバー・プロセスにおけるF1インターフェースのユーザー・プレーン・コンテキストを更新する。
【0265】
[0280]
図12Aは、本件の実施形態による第5通信方法の概略フローチャートである。この方法は、第1のIABノードがハンドオーバーを実行する前のIABドナーは、第1のIABノードがハンドオーバーを実行した後のIABドナーと相違するケースに適用可能である。具体的には、IABドナーが、DUとCUが分かれていない形態にある場合、第1のIABノードは、第1のIABドナーから第2のIABドナーにハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードは、ハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続される;或いは、IABドナーが、DUとCUが分かれている形態にある場合、第1のIABドナーはCUとDUを含み、第2のIABドナーはCUとDUを含む。第1のIABノードは、第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードはハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続される。
図12Aを参照されたい。この方法は以下のステップを含む。
【0266】
[0281] ステップ1201a:第1のIABノードは、第1の制御プレーン・メッセージを、第2のIABドナーのCUへ送信し、ここで、第1の制御プレーン・メッセージは第1のIPアドレスと第2のIPアドレスを含む。
【0267】
[0282] 第1制御プレーン・メッセージはF1APメッセージであってもよい。第1のIPアドレスは、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して第1のIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第2のIPアドレスは、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して第2のIABドナーのCUと通信する場合に使用される第1のIABノードのIPアドレスである。第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUであるか、又は第1のペアレント・ノードは、第1のIABドナーのDUを介して第1のIABドナーのCUに接続された第2のIABノードである。第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUであるか、又は第2のペアレント・ノードは、第2のIABドナーのDUを介して第2のIABドナーのCUに接続された第3のIABノードである。
【0268】
[0283] ステップ1202a:第2のIABドナーのCUは、第2のIABドナーのCUによって維持されるユーザー・プレーン・ダウンリンク・トンネル・エンドポイント情報における第1のIPアドレスを、第2のIABドナーのCUと第1のIABノードとの間のF1インターフェースのものを、第2のIPアドレスで置換する。
【0269】
[0284] F1インターフェースは、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間のインターフェースであってもよい。
【0270】
[0285] 第1のIABノードが第1のIABドナーのCUから第2のIABドナーのCUへハンドオーバーされる具体的なハンドオーバー・シナリオやハンドオーバー方法については、実施形態1を参照されたい。
【0271】
[0286] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第2のIABドナーのCUは、得られた第1のIPアドレスと第2のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間のユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再確立に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0272】
[0287]
図12Bは、本件の実施形態による第6通信方法の概略フローチャートである。この方法はまた、第1のIABノードがハンドオーバーを実行する前のIABドナーは、第1のIABノードがハンドオーバーを実行した後のIABドナーと相違するケースにも適用可能である。具体的には、IABドナーが、DUとCUが分かれていない形態にある場合、第1のIABノードは、第1のIABドナーから第2のIABドナーへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードはハンドオーバーの前後で異なるIABドナーに接続される;或いは、IABドナーが、DUとCUが分かれている形態にある場合、第1のIABドナーはCUとDUを含み、第2のIABドナーはCUとDUを含む。第1のIABノードは、第1のIABドナーのDUから第2のIABドナーのDUへハンドオーバーされる、即ち、第1のIABノードはハンドオーバーの前後に異なるIABドナーに接続される。
図12Bを参照されたい。この方法は以下のステップを含む。
【0273】
[0288] ステップ1201b:第1のIABドナーのCUは、第2の制御プレーン・メッセージを第1のIABノードへ送信し、ここで、第2の制御プレーン・メッセージは、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスを含む。第4のIPアドレスは、第1のIABドナーのCUによって、第2のIABドナーのCUから取得されることが可能である。
【0274】
[0289] 具体的には、第1のIABノードが第2のIABドナーのCUへハンドオーバーされる前に、第1のIABノードは、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスを、第1のIABドナーのCUから取得することができる。
【0275】
[0290] オプションとして、ステップ1201bは代替的に次のようにしてもよい:第2のIABドナーのCUが第2の制御プレーンを第1のIABノードへ送信する。具体的には、第1のIABノードが第2のIABドナーのCUへハンドオーバーされた後、第1のIABノードは、第3のIPアドレスと第4のIPアドレスを、第2のIABドナーのCUから取得することができる。
【0276】
[0291] 第2の制御プレーン・メッセージはF1APメッセージであってもよい。
【0277】
第3のIPアドレスは、第1のIABドナーのCUのIPアドレスであって、第1のIABノードが第1のペアレント・ノードを介して第1のIABドナーのCUと通信する場合に使用されるものである。第4のIPアドレスは、第2のIABドナーのCUのIPアドレスであって、第1のIABノードが第2のペアレント・ノードを介して第2のIABドナーのCUと通信する場合に使用されるものである。
【0278】
[0292] ステップ1202b:第1のIABノードは、第1のIABノードによって維持されるユーザー・プレーン・アップリンク・トンネル・エンドポイント情報における第3のIPアドレスであって、第1のIABノードと第2のIABドナーのCUとの間のF1インターフェースのものを、第4のIPアドレスに置換する。
【0279】
[0293] 更に、前述の方法において、ステップ1203とステップ1204は、ステップ1201とステップ1202の前に実行されてもよいことに留意すべきである。
【0280】
[0294] 本件のこの実施形態では、第1のIABノードのペアレント・ノードがIABトポロジー更新によって変更されると、第1のIABノードは、得られた第3のIPアドレスと第4のIPアドレスに基づいて、IABノードとIABドナーとの間のユーザー・プレーン・コンテキストを更新し、F1インターフェースの再構築に起因するサービス待ち時間やシグナリング・オーバーヘッドを回避する。
【0281】
[0295] 実施形態1ないし実施形態5に関し:(1)実施形態1と実施形態5は、異なるシナリオで別々に実施されてもよいし、或いは同じシナリオで組み合わせて実施されてもよいし、又は異なる実施形態に含まれる異なる解決策が組み合わせて実施されてもよい(例えば、実施形態1に含まれる全部又は一部の解決策は、実施形態3と組み合わせて実施されてもよい)ことに留意すべきである。これは具体的には限定されない。
【0282】
[0296](2)本件の実施態様で説明されるフローチャートにおけるステップ番号は、単なる実行手順の一例に過ぎず、ステップの実行シーケンスに対する如何なる限定も構成しない。本件の実施態様において、互いに時間シーケンス依存関係を有しないステップ間の厳密な実行シーケンスは存在しない。
【0283】
[0297] 上記は、主に、ネットワーク・デバイスと端末デバイスとの間の相互作用の観点から、本件の実施形態で提供される解決策を説明している。前述の機能を実施するために、ネットワーク・デバイス又は端末デバイスは、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含んでもよい、ということが理解されるであろう。当業者は、本明細書で開示された実施形態で説明された事例のユニット及びアルゴリズム・ステップとの組み合わせにおいて、本件の実施形態は、ハードウェア又はハードウェア及びコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせによって実施されてもよい、ということに容易に気付くはずである。機能が、ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、特定のアプリケーションや技術的解決策の設計上の制約に依存する。当業者は、各々の特定の用途に関し、説明された機能を実現するように様々な方法を使用する可能性があるが、その実現が本件の範囲を超えて行くものであると考えられるべきではない。
【0284】
[0298] 本件の実施形態において、機能ユニットへの分割は、前述の方法の事例に基づいて、端末デバイスやネットワーク・デバイスに関して行われてもよい。例えば、各機能ユニットへの分割は、それぞれ対応する機能に基づいてもよいし、或いは2つ以上の機能は1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、又はソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0285】
[0299] 統合されたユニットが使用される場合に、
図13は、本件の実施形態による装置の可能な例のブロック図である。
図13に示すように、装置1300は、処理ユニット1302と通信ユニット1303を含むことが可能である。処理ユニット1302は、装置1300の動作を制御及び管理するように構成される。通信ユニット1303は、装置1300とその他のデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。オプションとして、通信ユニット1303は、トランシーバ・ユニットとも言及され、受信動作及び送信動作を行うようにそれぞれ構成された受信ユニット及び/又は送信ユニットを含んでもよい。装置1300は、装置1300のプログラム・コード及び/又はデータを記憶するように構成された記憶ユニット1301を更に含んでもよい。
【0286】
[0300] 装置1300は、前述の実施形態の任意の1つにおける第1のIABノードであってもよいし、又は第1のIABノードに配置されたチップであってもよい。処理ユニット1302は、前述の方法例における第1のIABノードの動作を実行する際に、装置1300をサポートすることが可能である。或いは、処理ユニット1302は、主に、方法例における第1のIABノードの内部動作を実行し、通信ユニット1303は、装置1300とネットワーク・デバイス(例えば、IABドナーのCU)との間の通信をサポートしてもよい。例えば、通信ユニット1303は、
図5のステップ502を実行するように構成されてもよい。
【0287】
[0301] 装置1300は、前述の実施形態の任意の1つにおけるネットワーク・デバイス(例えば、前述の実施形態におけるIABドナー又はIABドナーのCU)であってもよいし、又はネットワーク・デバイス内に配置されたチップであってもよい。処理ユニット1302は、前述の方法例におけるネットワーク・デバイスの動作を実行する際に、装置1300をサポートしてもよい。或いは、処理ユニット1302は、主に、方法例においてネットワーク・デバイスの内部動作を実行し、通信ユニット1303は、装置1300と第1のIABノードとの間の通信をサポートしてもよい。例えば、処理ユニット1302は、方法例におけるIABドナーの内部動作を実行するように構成されてもよく、通信ユニット1303は、
図5のステップ501を実行するように構成されてもよい。
【0288】
[0302] 前述の装置のユニットへの分割は、単に、論理機能への分割にすぎないことが理解されるべきである。実際の実装の際に、ユニットの全部又は一部は、1つの物理エンティティに統合されてもよいし、又は物理的に分離されてもよい。更に、装置内の全てのユニットは、処理要素がソフトウェアを起動する形態で実装されてもよいし、又はハードウェアの形態で実装されてもよいし;又は、幾つかのユニットは、処理要素によって起動されるソフトウェアの形態で実装され、幾つかのユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよい。例えば、ユニットは、別々に配置された処理要素であってもよいし、又は実装のために装置のチップに統合されてもよい。更に、ユニットは、プログラム形式でメモリに格納され、装置の処理要素によって呼び出されて、ユニットの機能を実行する。更に、ユニットの全部又は一部は、統合されてもよいし、又は独立して実装されてもよい。本件における処理要素はまたプロセッサと言及されてもよく、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実装の際に、前述の方法又は前述のユニットにおけるステップは、プロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路を使用することによって実装されてもよいし、又は、処理要素がソフトウェアを起動する形態で実装されてもよい。
【0289】
[0303] 例えば、前述の装置の任意の1つにおけるユニットは、前述の方法を実施するように構成された1つ以上の集積回路、例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuits, ASICs)、1つ以上のマイクロプロセッサ(digital signal processors, DSPs)、1つ以上のフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Arrays, FPGAs)、又は少なくとも2つの集積回路の組み合わせであってもよい。別の例では、装置内のユニットが、処理要素によりプログラムをスケジュールすることによって実現される場合、処理要素は、プロセッサ、例えば、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)又はプログラムを起動することが可能な別のプロセッサであってもよい。別の例では、ユニットは、一緒に統合され、且つシステム・オン・チップ(system-on-a-chip, SOC)の形態で実現されてもよい。
【0290】
[0304] 前述の受信ユニットは、装置のインターフェース回路であり、他の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップによって実現される場合、受信ユニットは、チップのインターフェース回路であって他のチップ又は装置から信号を受信するように構成されるものである。前述の送信ユニットは、装置のインターフェース回路であり、他の装置へ信号を送信するように構成される。例えば、装置がチップによって実現される場合、送信ユニットは、チップのインターフェース回路であって他のチップ又は装置へ信号を送信するように構成されるものである。
【0291】
[0305]
図14は、本件の実施形態によるIABノードの構造の概略図である。IABノードは、前述の実施形態におけるIABノードであってもよく、前述の実施形態におけるIABノードによって実行される動作を実行するように構成される。
図14に示すように、IABノードは、アンテナ1410と、無線周波数部1420と、信号処理部1430とを含む。アンテナ1410は、無線周波数部1420に接続される。ダウンリンク方向では、無線周波数部1420は、アンテナ1410を介して、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を受信し、ネットワーク・デバイスによって送信された情報を、処理のために信号処理部1430へ送信する。アップリンク方向では、信号処理部1430は、IABノードからの情報を処理し、その情報を無線周波数部1420へ送信する。無線周波数部1420は、IABノードからの情報を処理し、次いで、処理された情報をネットワーク・デバイスへアンテナ1410を介して送信する。
【0292】
[0306] 信号処理部1430は、各々の通信プロトコル・レイヤにおいてデータ処理を実行するように構成された変調/復調サブシステムを含んでもよく、更に、IABノードのオペレーティング・システム及びアプリケーション・レイヤを処理するように構成された中央処理サブシステムを含んでもよい。
【0293】
[0307] モデム・サブシステムは、例えば、1つのメイン制御CPUと別の集積回路を含む1つ以上の処理要素1431を含んでもよい。更に、モデム・サブシステムは、記憶素子1432とインターフェース回路1433を更に含むことが可能である。記憶素子1432は、データ及びプログラムを記憶するように構成される。しかしながら、前述の方法においてIABノードによって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、記憶素子1432に記憶されなくてもよく、モデム・サブシステムの外側にあるメモリに記憶され、使用されることになった場合にモデム・サブシステムによってロードされて使用される。インターフェース回路1433は、別のサブシステムと通信するように構成される。
【0294】
[0308] モデム・サブシステムは、チップによって実装することができる。チップは、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路を含む。処理要素は、前述のIABノードによって実行される任意の方法のステップを実行するように構成される。インターフェース回路は、他の装置と通信するように構成される。実装においては、前述の方法のステップを実装するIABノード内のユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形式で実現されてもよい。例えば、IABノードで使用される装置は、処理要素と記憶要素を含む。処理要素は、記憶要素に記憶されたプログラムを呼び出して、前述の方法の実施形態におけるIABノードによって実行される方法を実行する。記憶素子は、処理素子と同じチップ上に配置された記憶素子、即ちオン・チップ記憶素子であってもよい。
【0295】
[0309] 別の実装では、前述の方法においてIABノードによって実行される方法を実行するために使用されるプログラムは、処理要素とは異なるチップ上に配置された記憶素子、即ち、オフ・チップ記憶素子におけるものであってもよい。この場合、処理要素は、オフ・チップ記憶素子からオン・チップ記憶素子へプログラムを呼び出すか又はロードし、前述の方法の実施形態におけるIABノードによって実行される方法を呼び出して実行する。
【0296】
[0310] 更に別の実装では、前述の方法のステップを実装するIABノード内のユニットは、1つ以上の処理要素として構成されてもよい。これらの処理要素は、モデム・サブシステム上に配置される。本件における処理要素は、集積回路、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、又はこれらのタイプの集積回路の組み合わせであってもよい。これらの集積回路は、チップを形成するように集積化されることが可能である。
【0297】
[0311] 前述の方法のステップを実装するIABノード内のユニットは、SOCの形態で一緒に統合されて実現されてもよく、SOCチップは、前述の方法を実現するように構成される。少なくとも1つの処理要素と記憶素子をチップに統合することが可能であり、処理要素は記憶素子に記憶されたプログラムを呼び出して、IABノードによって実行される前述の方法を実現する。或いは、少なくとも1つの集積回路は、IABノードによって実行される前述の方法を実装するために、チップに統合されてもよい。或いは、前述の実装に関し、処理要素によってプログラムを呼び出すことによって、幾つかのユニットの機能が実現されてもよく、また、幾つかのユニットの機能は集積回路によって実現されてもよい。
【0298】
[0312] IABノードで使用される前述の装置は、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路を含んでもよい、ということを知ることができる。少なくとも1つの処理要素は、前述の方法の実施形態において提供されるIABノードによって実行される方法のうちの任意の1つを実行するように構成される。処理要素は、第1の方法におけるIABノードによって、即ち記憶素子に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、実行される全部又は一部のステップを実行してもよく;或いは第2の方法におけるIABノードによって、即ちプロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路と命令とを組み合わせることによって、実行される全部又は一部のステップを実行してもよい。確かに、IABノードによって実行される全部又は一部のステップは代替的に第1の方法と第2の方法を組み合わせることによって実行されてもよい。
【0299】
[0313] 本件における処理要素は、上述したものと同じであり、プロセッサを用いて実現することができる。処理要素の機能は、
図13で説明された処理ユニットの機能と同じであってもよい。例えば、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、CPUであってもよいし、或いは前述の方法、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサDSP、1つ以上のFPGA、又はこれらのタイプの集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせを実現するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。記憶素子は、メモリを使用して実現されてもよい。記憶素子の機能は、
図13で説明された記憶ユニットの機能と同じであってもよい。記憶素子は、メモリを使用して実現されてもよい。記憶素子の機能は、
図13で説明された記憶ユニットの機能と同じであってもよい。記憶素子は、1つのメモリであってもよいし、又は複数のメモリの包括的な用語であってもよい。
【0300】
[0314]
図14に示すIABノードは、
図5、
図6、及び
図8ないし
図12Bに示す方法の実施形態におけるIABノードに関連するプロセスを実現することが可能である。
図14に示すIABノード内のモジュールの動作及び/又は機能は、前述の方法の実施形態における対応する手順を実現するように意図されている。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、本件では詳細な説明は適宜省略される。
【0301】
[0315]
図15は、本件の実施形態によるネットワーク・デバイスの構造の概略図である。ネットワーク・デバイスは、前述の実施形態においてネットワーク・デバイスの動作を実現するように構成される。
図15に示されるように、ネットワーク・デバイスは、アンテナ1501、無線周波数装置1502、及びベースバンド装置1503を含む。アンテナ1501は、無線周波数装置1502に接続される。アップリンク方向では、無線周波数装置1502は、アンテナ1501を介して、端末デバイスによって送信された情報を受信し、端末デバイスによって送信された情報を、処理用のベースバンド装置1503へ送信する。ダウンリンク方向では、ベースバンド装置1503は、端末デバイスの情報を処理し、その情報を無線周波数装置1502へ送信する。無線周波数装置1502は、端末デバイスの情報を処理し、次いで、処理された情報を、端末デバイスへアンテナ1501を介して送信する。
【0302】
[0316] ベースバンド装置1503は、1つ以上の処理要素15031を含み、例えば、1つのメイン制御CPUと別の集積回路を含んでもよい。更に、ベースバンド装置1503は、記憶素子15032とインターフェース15033を更に含んでもよい。記憶素子15032は、プログラムとデータを記憶するように構成される。インターフェース15033は、無線周波数装置1502と情報を交換するように構成され、インターフェースは、例えば、共通公衆無線インターフェース(common public radio interface, CPRI)である。ネットワーク・デバイスで使用される前述の装置は、ベースバンド装置1503内に配置されてもよい。例えば、ネットワーク・デバイスで使用される前述の装置は、ベースバンド装置1503上のチップであってもよい。チップは、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路を含む。処理要素は、ネットワーク・デバイスによって実行される方法のうちの任意の1つにおけるステップを実行するように構成される。インターフェース回路は、他の装置と通信するように構成される。実装では、前述の方法のステップを実現するネットワーク・デバイスにおけるユニットは、処理要素によってプログラムをスケジューリングする形式で実現されてもよい。例えば、ネットワーク・デバイスで使用される装置は、処理要素と記憶素子を含む。処理要素は、記憶素子に記憶されたプログラムを呼び出して、前述の方法の実施形態におけるネットワーク・デバイスによって実行される方法を実行する。記憶素子は、処理要素と同じチップ上に配置された記憶素子、即ちオン・チップ記憶素子であってもよく、又は処理要素とは異なるチップ上に配置された記憶素子、即ちオフ・チップ記憶素子であってもよい。
【0303】
[0317] 別の実装では、前述の方法におけるステップを実現するネットワーク・デバイス内のユニットは、1つ以上の処理要素として構成されてもよい。処理要素は、ベースバンド装置上に配置される。本件における処理要素は、集積回路、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、又はこれらのタイプの集積回路の組み合わせであってもよい。これらの集積回路は、チップを形成するように集積化されることが可能である。
【0304】
[0318] 前述の方法のステップを実装するネットワーク・デアビス内のユニットは、システム・オン・チップ(system-on-a-chip, SOC)の形態で一緒に統合されて実現されてもよい。例えば、ベースバンド装置は、SOCチップを含み、前述の方法を実現するように構成される。少なくとも1つの処理要素と記憶素子をチップに統合することが可能であり、処理要素は記憶素子に記憶されたプログラムを呼び出して、ネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実現する。或いは、少なくとも1つの集積回路は、ネットワーク・デバイスによって実行される前述の方法を実装するために、チップに統合されてもよい。或いは、前述の実装に関し、処理要素によってプログラムを呼び出すことによって、幾つかのユニットの機能が実現されてもよく、また、幾つかのユニットの機能は集積回路によって実現されてもよい。
【0305】
[0319] ネットワーク・デバイスで使用される前述の装置は、少なくとも1つの処理要素とインターフェース回路を含んでもよい、ということを知ることができる。少なくとも1つの処理要素は、前述の方法の実施形態において提供されるネットワーク・デバイスによって実行される方法のうちの任意の1つを実行するように構成される。処理要素は、第1の方法におけるネットワーク・デバイスによって、即ち記憶素子に記憶されたプログラムを呼び出すことによって、実行される全部又は一部のステップを実行してもよく;或いは第2の方法におけるネットワーク装置によって、即ちプロセッサ要素内のハードウェア集積論理回路と命令とを組み合わせることによって、実行される全部又は一部のステップを実行してもよい。確かに、ネットワーク・デバイスによって実行される全部又は一部のステップは代替的に第1の方法と第2の方法を組み合わせることによって実行されてもよい。
【0306】
[0320] 本件における処理要素は、上述したものと同じであり、プロセッサを用いて実現することができる。処理要素の機能は、
図13で説明された処理ユニットの機能と同じであってもよい。例えば、処理要素は、汎用プロセッサ、例えば、CPUであってもよいし、或いは前述の方法、例えば、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサDSP、1つ以上のFPGA、又はこれらのタイプの集積回路のうちの少なくとも2つの組み合わせを実現するように構成された1つ以上の集積回路であってもよい。記憶素子は、メモリを使用して実現されてもよい。記憶素子の機能は、
図13で説明された記憶ユニットの機能と同じであってもよい。記憶素子は、メモリを使用して実現されてもよい。記憶素子の機能は、
図13で説明された記憶ユニットの機能と同じであってもよい。記憶素子は、1つのメモリであってもよいし、又は複数のメモリの包括的な用語であってもよい。
【0307】
[0321]
図15に示されるネットワーク・デバイスは、前述の方法の実施形態において、ネットワーク・デバイスに関連するプロセスを実装してもよい。
図15に示すネットワーク・デバイス内のモジュールの動作及び/又は機能は、前述の方法の実施形態における対応する手順を実現するように意図されている。詳細については、前述の方法の実施形態の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、本件では詳細な説明は適宜省略される。
【0308】
[0322] 当業者は、本件の実施形態が、方法、システム、又はコンピュータ・プログラム製品として提供されてもよいことを理解するはずである。従って、本件は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせを伴う実施形態を利用する可能性がある。更に、本件は、コンピュータ使用可能プログラム・コードを含む、1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスク・メモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)において実現されるコンピュータ・プログラム製品の形態を使用する可能性がある。
【0309】
[0323] 本件は、本件による方法、デバイス(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明されている。コンピュータ・プログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図の各プロセス及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図のプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現するために使用されてもよい、ということが理解されるべきである。これらのコンピュータ・プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、内蔵プロセッサ、又は別のプログラマブル・データ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンをもたらすように提供されることが可能であり、その結果、別のプログラマブル・データ処理デバイスのコンピュータ又はプロセッサによって実行される命令は、フローチャートの1つ以上のプロセス及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現するための装置をもたらす。
【0310】
[0324] 或いは、これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ読み取り可能なメモリに記憶されることが可能であり、命令は、特定の方法で動作するように、コンピュータ又はその他のプログラマブル・データ処理デバイスに指示することが可能であり、その結果、コンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された命令は、命令装置を含むアーティファクトをもたらす。命令装置は、フローチャートの1つ以上のプロセス及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現する。
【0311】
[0325] 代替的に、これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ又は別のプログラマブル・データ処理デバイスにロードされてもよく、その結果、一連の動作及びステップがコンピュータ又は別のプログラマブル・デバイス上で実行されて、コンピュータに実装された処理をもたらす。従って、コンピュータ又は別のプログラマブル・デバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ以上のプロセス及び/又はブロック図の1つ以上のブロックにおける特定の機能を実現するためのステップを提供する。
【0312】
[0326] 当業者は、本件の精神及び範囲から逸脱することなく、本件に種々の修正及び変形を加えることが可能である、ということは明らかである。本件は、本件のこれらの修正及び変形をカバーするように意図されているが、それらは本件の以下のクレーム及びそれらの同等な技術によって定められる保護範囲内にあることを条件としている。