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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】情報処理方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/029 20180101AFI20240508BHJP
   H04W 4/90 20180101ALI20240508BHJP
   H04W 8/08 20090101ALI20240508BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240508BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240508BHJP
【FI】
H04W4/029
H04W4/90
H04W8/08
H04W88/18
H04W92/24
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022550810
(86)(22)【出願日】2021-01-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 CN2021072877
(87)【国際公開番号】W WO2021169681
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-10-04
(31)【優先権主張番号】202010113338.3
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010374718.2
(32)【優先日】2020-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】崇 ▲衛▼▲微▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲暁▼波
(72)【発明者】
【氏名】辛 ▲陽▼
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-549782(JP,A)
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Architecture enhancements for 5G System (5GS) to support network data analytics services (Release 16),3GPP TS23.288 V16.2.0,Internet<https://portal.3gpp.org/desktopmodules/Specifications/SpecificationDetails.aspx?specificationId=3579>,2019年12月22日,pp. 1, 9-36
【文献】Tencent,Updating NRF services based on NF profile[online],3GPP TSG SA WG2 #137e S2-2002232,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_137e_Electronic/Docs/S2-2002232.zip>,2020年02月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理方法であって、
第1のデータ分析ネットワーク要素によって、第2のデータ分析ネットワーク要素から第3の端末に対応する参照データ分析情報を取得するステップであって、前記第3の端末は、前記第2のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供されるターゲットエリアにターゲット期間中に存在した端末である、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末の前記参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップであって、前記第1の端末は、前記第3の端末内にあり、かつ前記第1のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供される要評価エリア内にある端末を含む、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記要評価エリアに対応するネットワーク内にある第1のネットワーク要素に、前記第1の端末に対応する前記データ分析情報を送信するステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項2】
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第1のネットワーク要素から第1の要求メッセージを受信するステップであって、前記第1の要求メッセージは前記第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の要求メッセージは、前記ターゲットエリアに対応するエリア情報および前記ターゲット期間に対応する時間情報を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の要求メッセージは、前記要評価エリアに対応するエリア情報、および/または第1の端末の識別子をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記要評価エリア内にある前記第3の端末の1つに対応するデータを取得するステップであって、前記データは、サービス挙動情報、位置情報、または移動軌跡情報のうちの少なくとも1つを含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記移動軌跡情報は、位置情報、前記位置情報に対応する位置範囲に入った時点、または前記位置範囲内での滞在時間、のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末の前記参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップが、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末に対応する前記参照データ分析情報および前記データに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップ
を含む、請求項5または6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の端末の約移動軌跡情報は、前記複数の第1の端末の移動軌跡の位置の和集合、または前記移動軌跡の和集合を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の要求メッセージは、緊急指示情報をさらに含み、前記緊急指示情報は、前記第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、前記第1の要求メッセージに要求された前記データ分析情報が急事象に関連付けられることを示す、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第3の端末に対応する前記参照データ分析情報は、前記第3の端末の識別子、前記第3の端末の数、前記第3の端末の参照活動度情報、前記第3の端末の参照移動軌跡情報、前記第3の端末の参照リスク情報、前記第3の端末の集約参照活動度情報、前記第3の端末の集約参照移動軌跡情報、または前記第3の端末の集約参照リスク情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットエリアは、前記第1の端末が存在したエリアであるが、前記第1の端末は現在は前記エリアに存在しておらず、かつ
前記要評価エリアは、前記第1の端末が現在存在するエリアである、
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の端末に対応するデータ分析情報は、前記第1の端末の数、前記第1の端末の集約活動度情報、前記第1の端末の集約移動軌跡情報、または前記第1の端末の集約リスク情報、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサはメモリに結合され、かつ前記少なくとも1つのプロセッサは、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行するために、前記メモリに記憶された命令を実行するように構成される、第1のデータ分析ネットワーク要素。
【請求項14】
第1のデータ分析ネットワーク要素と、前記第1のデータ分析ネットワーク要素と通信する第2のデータ分析ネットワーク要素とを含む通信システムであって、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素は、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成され、
前記第2のデータ分析ネットワーク要素は、前記第1のデータ分析ネットワーク要素に、第3の端末に対応する前記参照データ分析情報を送信するように構成される、
通信システム。
【請求項15】
情報処理方法であって、
第2のデータ分析ネットワーク要素によって、第3の端末に対応する参照データ分析情報を送信するステップと、
第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末に対応する前記参照データ分析情報を受信するステップであって、前記第3の端末は、前記第2のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供されるターゲットエリアにターゲット期間中に存在した端末である、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末の前記参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップであって、前記第1の端末は、前記第3の端末内にあり、かつ前記第1のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供される要評価エリア内にある端末を含む、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記要評価エリアに対応するネットワーク内にある第1のネットワーク要素に、前記第1の端末に対応する前記データ分析情報を送信するステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項16】
情報処理方法であって、
第1のデータ分析ネットワーク要素によって、第2のデータ分析ネットワーク要素から第3の端末に対応する参照データ分析情報を取得するステップであって、前記第3の端末は、ターゲット期間中に前記第2のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供されるターゲットエリアにターゲット期間中に存在した端末である、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第3の端末の前記参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップであって、前記第1の端末は、前記第3の端末内にあり、かつ前記第1のデータ分析ネットワーク要素によってサービスが提供される要評価エリア内にある端末を含む、ステップと、
前記要評価エリアに対応するネットワーク内にある第1のネットワーク要素によって、第1の要求メッセージを送信するステップであって、前記第1の要求メッセージは前記第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する、ステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第1の要求メッセージを受信するステップと、
前記第1のデータ分析ネットワーク要素によって、前記第1の端末に対応する前記データ分析情報を送信するステップと、
前記第1のネットワーク要素によって、前記第1の端末に対応するデータ分析情報を受信する、ステップと、
を含む、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0002】
本出願の実施形態は通信技術分野に関し、特に情報処理方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在勃発している緊急事象に対して、情報収集担当者は、緊急事象と接触した関連ユーザに関する情報を取得するために、緊急事象に関連したユーザに関する情報をオフラインでスクリーニングする必要がある。例えば、緊急事象に関連したユーザをスクリーニングするために、情報収集担当者は、特定の時点に特定のエリアで、ユーザが特定のエリアで発生した緊急事象に関連付けられたかどうかを世帯ごとに登録する必要がある。この方法では、情報収集担当者は、オフラインの情報収集によってユーザが緊急事象に関連付けられたかどうかを知り得ても、緊急事象に関連したユーザのリスク度を適時に判定することはできない。加えて、オフラインでスクリーニングする方法は、時間および人件費を消費する。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、情報処理方法、装置、およびシステムを提供し、その結果、第1のネットワーク要素が、端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の目的を達成するために、本出願では以下の技術的解決策が使用される。
【0006】
第1の態様によれば、本出願の一実施形態は情報処理方法を提供し、第1のネットワーク要素が第1のデータ分析ネットワーク要素からデータ分析情報を受信するステップを含み、データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。第1のネットワーク要素は、データ分析情報に基づいて、第1の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0007】
前述した方法では、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素にデータ分析情報を提供する。データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報のうちの1つ以上を含み、その結果、データ分析情報を受信した後で、第1のネットワーク要素は、データ分析情報に基づいて第1の端末と緊急事象との関連関係を判定できるだけでなく、第1の端末のリスク度および移動軌跡情報を適時に判定することもできる。後にこれは、第1のネットワーク要素が、第1の端末と緊急事象との関連関係に基づいて、関連する緊急処理動作を実行する際に役立つ。
【0008】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1の端末の移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。これは、第1のネットワーク要素が、第1の端末の位置情報、第1の端末が位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での第1の端末の滞在時間を判定する際に役立つ。
【0009】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1の端末の第1のリスク情報は、第1のリスク分類情報、第1のリスク度、および第1のリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。これは、第1のネットワーク要素が、第1の端末が属するリスク分類、第1の端末のリスク度、および第1の端末のリスク排除時点を判定する際に役立つ。
【0010】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1の端末と緊急事象との関連関係は、関連指示情報および/または第2のリスク情報を含み、関連指示情報は、第1の端末が緊急事象に関連付けられるかどうかを示し、第2のリスク情報は、緊急事象に対応する第1の端末の、第2のリスク分類情報、第2のリスク度、および第2のリスク排除時点、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0011】
可能な一実装において、データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報である。このことは、第1のネットワーク要素が、データ分析情報に対応する、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報を判定する際に役立つ。
【0012】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が第1のデータ分析ネットワーク要素からデータ分析情報を受信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、第1のデータ分析ネットワーク要素に、データ分析情報を要求する第1の要求メッセージを送信するステップをさらに含んでもよい。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1の要求メッセージのトリガに基づいて、第1のネットワーク要素にデータ分析情報を提供する際に役立つ。
【0013】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を要求する。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、データ分析情報を判定する範囲を狭めるのに役立つ。
【0014】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは要評価エリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求し、要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。
【0015】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは第2の端末の識別子を含み、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求し、第2の端末は第1の端末を含む、あるいは第2の端末は第1の端末である。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素から、第2の端末に対応するデータ分析情報の要求を受信する際に役立つ。
【0016】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素に、第1の要求メッセージで要求されたデータ分析情報を提供することを決定する際に役立つ、あるいは第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1の要求メッセージで要求されたデータ分析情報を導出することを決定する際に役立つ。
【0017】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0018】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0019】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が移動性管理ネットワーク要素のときは、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が緊急指示情報を取得するステップをさらに含む。第1のネットワーク要素は、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素として選択する。
【0020】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するステップをさらに含む。
【0021】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するステップは、第1のネットワーク要素が、第6の端末に第1の端末と緊急事象との関連関係を通知する第1の通知情報を、第6の端末に送信すること、および/または第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信することであって、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第1の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0022】
第2の態様によれば、本出願の一実施形態は情報処理方法を提供し、第1のデータ分析ネットワーク要素が、データ分析情報を判定するステップを含み、データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。第1のデータ分析ネットワーク要素は、第1のネットワーク要素にデータ分析情報を送信する。
【0023】
可能な一実装において、第1の端末の移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0024】
可能な一実装において、第1の端末の第1のリスク情報は、第1のリスク分類情報、第1のリスク度、および第1のリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0025】
可能な一実装において、データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報である。
【0026】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素から、データ分析情報を要求する第1の要求メッセージを受信するステップをさらに含む。
【0027】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を要求する。
【0028】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは要評価エリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求し、要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む。
【0029】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは第2の端末の識別子を含み、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求し、第2の端末は第1の端末を含む。
【0030】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。
【0031】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0032】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素がデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、緊急指示情報に基づいてデータ分析情報を判定すること、を含む。
【0033】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が第1のネットワーク要素にデータ分析情報を送信することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、緊急指示情報に基づいて第1のネットワーク要素にデータ分析情報を送信すること、を含む。
【0034】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素がデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第2のデータ分析ネットワーク要素から参照データ分析情報を受信することであって、参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第3の端末は第1の端末を含むこと、ならびに/あるいは第1のデータ分析ネットワーク要素が、要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータを取得することであって、データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含み、第4の端末は第1の端末を含むこと、を含む。第1のデータ分析ネットワーク要素は、参照データ分析情報、および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定する。
【0035】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、および要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定すること、を含む。
【0036】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第3の端末の識別子、および第3の端末の参照移動軌跡情報に基づいて、データ分析情報を判定すること、を含む。
【0037】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、データ分析情報を判定すること、を含む。
【0038】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第2のデータ分析ネットワーク要素に、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を要求する、第2の要求メッセージを送信するステップをさらに含む。
【0039】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が第2のデータ分析ネットワーク要素から参照データ分析情報を受信することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第2のデータ分析ネットワーク要素から、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を受信すること、をさらに含む。
【0040】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1の情報に基づいて第2のデータ分析ネットワーク要素を決定するステップをさらに含み、第1の情報は、緊急指示情報および緊急事象識別子情報のうちの1つ以上の情報を含む。
【0041】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0042】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素は緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素であり、かつ第2のデータ分析ネットワーク要素は、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素である。
【0043】
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は情報処理方法を提供し、第2のデータ分析ネットワーク要素が参照データ分析情報を判定するステップを含み、参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、および第3の端末の参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。第2のデータ分析ネットワーク要素は、第1のデータ分析ネットワーク要素に参照データ分析情報を送信する。参照活動度情報は、ターゲットエリア内の端末の活動度情報である。参照移動軌跡情報は、ターゲットエリア内の端末の移動軌跡情報を指す。参照リスク情報は、ターゲットエリア内の端末のリスク情報である。
【0044】
可能な一実装において、第3の端末は、緊急事象に関連した端末である。
【0045】
可能な一実装において、参照移動軌跡情報は、参照位置情報、参照位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および参照位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0046】
可能な一実装において、参照リスク情報は、参照リスク分類情報、参照リスク度、および参照リスク排除時点、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0047】
可能な一実装において、参照データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する、参照データ分析情報である。
【0048】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素が参照データ分析情報を判定することは、第2のデータ分析ネットワーク要素が第1のデータを取得することを含み、第1のデータは、端末の識別子、位置情報、移動軌跡情報、およびサービス挙動情報、のうちの1つ以上の、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する第5の端末の情報を含み、第5の端末は第3の端末を含む。第2のデータ分析ネットワーク要素は、第1のデータに基づいて参照データ分析情報を判定する。
【0049】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素は、第1の時点およびターゲットエリア内にある第5の端末の位置情報およびサービス挙動情報に基づいて、参照データ分析情報を判定する。
【0050】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第2のデータ分析ネットワーク要素が、第1のデータ分析ネットワーク要素から、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を要求する、第2の要求メッセージを受信するステップをさらに含む。
【0051】
可能な一実装において、第2の要求メッセージは1つ以上の端末の1つ以上の識別子を含み、第2の要求メッセージは、1つ以上の端末に対応する参照データ分析情報を要求する。1つ以上の端末は、第3の端末を含む。
【0052】
第4の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第1の態様または第1の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果をさらに実施し得る。この情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、あるいは第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する際に第1のネットワーク要素をサポートする装置であってもよく、例えば、第1のネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。この情報処理装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって、前述の方法を実施できる。
【0053】
一例では、情報処理装置は、第1のデータ分析ネットワーク要素からデータ分析情報を受信するように構成された通信ユニットであって、データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む、通信ユニットと、データ分析情報に基づいて、第1の端末と緊急事象との関連関係を判定するように構成された、処理ユニットと、を備える。
【0054】
可能な一実装において、第1の端末の移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0055】
可能な一実装において、第1の端末の第1のリスク情報は、第1のリスク分類情報、第1のリスク度、および第1のリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0056】
可能な一実装において、第1の端末と緊急事象との関連関係は、関連指示情報および/または第2のリスク情報を含み、関連指示情報は、第1の端末が緊急事象に関連付けられるかどうかを示し、第2のリスク情報は、緊急事象に対応する第1の端末の、第2のリスク分類情報、第2のリスク度、および第2のリスク排除時点、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0057】
可能な一実装において、データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報である。
【0058】
可能な一実装において、通信ユニットは、第1のデータ分析ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するようにさらに構成され、第1の要求メッセージはデータ分析情報を要求する。
【0059】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を要求する。
【0060】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは要評価エリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求し、要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む。
【0061】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは第2の端末の識別子を含み、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求し、第2の端末は第1の端末を含む。
【0062】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。
【0063】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0064】
可能な一実装において、情報処理装置は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0065】
可能な一実装において、情報処理装置が移動性管理ネットワーク要素のときは、通信ユニットは緊急指示情報を取得するように構成される。処理ユニットは、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素として選択するようにさらに構成される。
【0066】
可能な一実装において、情報処理装置が移動性管理ネットワーク要素のときは、処理ユニットは第2の端末の識別子を決定するようにさらに構成される。
【0067】
可能な一実装において、処理ユニットは、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するようにさらに構成される。
【0068】
可能な一実装において、処理ユニットが、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するようにさらに構成されることは、処理ユニットが、通信ユニットを使用して、第6の端末に第1の通知情報を送信するように構成され、第1の通知情報は、第6の端末に、第1の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、および/または処理ユニットが、通信ユニットを使用して、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信するように構成され、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第1の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0069】
例えば、情報処理装置が第1のネットワーク要素内のチップまたはチップシステムであるときは、処理ユニットはプロセッサであってよく、通信ユニットは通信インターフェースであってもよい。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、第1のネットワーク要素が、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実施できるように、記憶ユニットに記憶された命令を実行する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、第1のネットワーク要素内にあってチップの外部にある記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0070】
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第2の態様または第2の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果をさらに実施し得る。この情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、あるいは第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する際に第1のデータ分析ネットワーク要素をサポートする装置であってもよく、例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。この情報処理装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって、前述の方法を実施できる。
【0071】
一例では、情報処理装置は、データ分析情報を判定するように構成された処理ユニットであって、データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む、処理ユニットと、第1のネットワーク要素にデータ分析情報を送信するように構成された、通信ユニットと、を備える。
【0072】
可能な一実装において、第1の端末の移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0073】
可能な一実装において、第1の端末の第1のリスク情報は、第1のリスク分類情報、第1のリスク度、および第1のリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0074】
可能な一実装において、データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報である。
【0075】
可能な一実装において、通信ユニットは、第1のネットワーク要素から、データ分析情報を要求する第1の要求メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0076】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を要求する。
【0077】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは要評価エリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求し、要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む。
【0078】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは第2の端末の識別子を含み、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求し、第2の端末は第1の端末を含む。
【0079】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、情報処理装置に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。
【0080】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0081】
可能な一実装において、処理ユニットは、緊急指示情報に基づいて、データ分析情報を判定するように構成される。
【0082】
可能な一実装において、処理ユニットは、緊急指示情報に基づいて、通信ユニットを使用して、第1のネットワーク要素にデータ分析情報を送信するように構成される。
【0083】
可能な一実装において、通信ユニットは、第2のデータ分析ネットワーク要素から参照データ分析情報を受信するように構成され、参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第3の端末は第1の端末を含み、ならびに/あるいは通信ユニットは、要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータを取得するように構成され、データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含み、第4の端末は第1の端末を含む。処理ユニットは、参照データ分析情報、および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定するように構成される。
【0084】
可能な一実装において、処理ユニットが参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定するように構成されることは、具体的には、処理ユニットが、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、および要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定するように構成されることである。
【0085】
可能な一実装において、処理ユニットが参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定するように構成されることは、具体的には、処理ユニットが、第3の端末の識別子、および第3の端末の参照移動軌跡情報に基づいて、データ分析情報を判定するように構成されることである。
【0086】
可能な一実装において、処理ユニットが参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定するように構成されることは、具体的には、処理ユニットが、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、データ分析情報を判定するように構成されることである。
【0087】
可能な一実装において、通信ユニットは、第2のデータ分析ネットワーク要素に第2の要求メッセージを送信するように構成され、第2の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を要求する。
【0088】
可能な一実装において、通信ユニットが、第2のデータ分析ネットワーク要素から参照データ分析情報を受信するように構成されることは、具体的には、通信ユニットが、第2のデータ分析ネットワーク要素から、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を受信するように構成されることである。
【0089】
可能な一実装において、処理ユニットは、第1の情報に基づいて、第2のデータ分析ネットワーク要素を決定するようにさらに構成され、第1の情報は、緊急指示情報および緊急事象識別子情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0090】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0091】
例えば、情報処理装置が第1のデータ分析ネットワーク要素内のチップまたはチップシステムであるときは、処理ユニットはプロセッサであってよく、通信ユニットは通信インターフェースであってもよい。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実施できるように、記憶ユニットに記憶された命令を実行する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、第1のデータ分析ネットワーク要素内にあってチップの外部にある記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0092】
第6の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第3の態様または第3の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第3の態様または第3の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果をさらに実施し得る。この情報処理装置は第2のデータ分析ネットワーク要素であってよく、あるいは第3の態様または第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する際に第2のデータ分析ネットワーク要素をサポートする装置であってもよく、例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。この情報処理装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって、前述の方法を実施できる。
【0093】
一例では、本出願のこの実施形態は情報処理装置を提供し、参照データ分析情報を判定するように構成された処理ユニットであって、参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、および第3の端末の参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む、処理ユニットと、第1のデータ分析ネットワーク要素に参照データ分析情報を送信するように構成された、通信ユニットとを備える。
【0094】
可能な一実装において、第3の端末は、緊急事象に関連した端末である。
【0095】
可能な一実装において、参照移動軌跡情報は、参照位置情報、参照位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および参照位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0096】
可能な一実装において、参照リスク情報は、参照リスク分類情報、参照リスク度、および参照リスク排除時点、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0097】
可能な一実装において、参照データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する、参照データ分析情報である。
【0098】
可能な一実装において、通信ユニットは第1のデータを取得するように構成され、第1のデータは、端末の識別子、位置情報、移動軌跡情報、およびサービス挙動情報、のうちの1つ以上の、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する第5の端末の情報を含み、第5の端末は第3の端末を含む。処理ユニットは、第1のデータに基づいて、参照データ分析情報を判定するように構成される。
【0099】
可能な一実装において、処理ユニットは、第1の時点およびターゲットエリア内にある第5の端末の位置情報およびサービス挙動情報に基づいて、参照データ分析情報を判定するように構成される。
【0100】
可能な一実装において、通信ユニットは、第1のデータ分析ネットワーク要素から、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報を要求する、第2の要求メッセージを受信するように構成される。
【0101】
可能な一実装において、第2の要求メッセージは1つ以上の端末の識別子を含み、第2の要求メッセージは、1つ以上の端末に対応する参照データ分析情報を要求する。1つ以上の端末は、第3の端末を含む。
【0102】
可能な一実装において、情報処理装置は、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素である。
【0103】
例えば、情報処理装置が第2のデータ分析ネットワーク要素内のチップまたはチップシステムであるときは、処理ユニットはプロセッサであってよく、通信ユニットは通信インターフェースであってもよい。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、第2のデータ分析ネットワーク要素が、第3の態様または第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実施できるように、記憶ユニットに記憶された命令を実行する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、第2のデータ分析ネットワーク要素内にあってチップの外部にある記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0104】
第7の態様によれば、本出願の一実施形態は情報処理方法を提供し、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第2のデータ分析ネットワーク要素から、第3の端末に対応する参照データ分析情報を取得するステップを含み、第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末を含む。第1のデータ分析ネットワーク要素は、第3の端末の参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定し、第1の端末に対応するデータ分析情報は、第1の端末の数、第1の端末の集約活動度情報、第1の端末の集約移動軌跡情報、および第1の端末の集約リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第1の端末は、第3の端末内にありかつ要評価エリア内にある端末を含む、あるいは第1の端末はターゲット端末を含み、ターゲット端末は第3の端末と第2の端末の両方に属する。第1のデータ分析ネットワーク要素は、第1のネットワーク要素に、第1の端末に対応するデータ分析情報を送信する。
【0105】
複数の第1の端末が存在し得ることが理解されるべきである。ターゲット端末が、第3の端末と第2の端末の両方に属することは、ターゲット端末が、第3の端末と第2の端末との交点端末であることを意味し得る。
【0106】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素から第1の要求メッセージを受信するステップを含み、第1の要求メッセージは、第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0107】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報のうちの1つ以上を含む。
【0108】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子のうちの1つ以上を含む。第1の要求メッセージが要評価エリアに対応するエリア情報を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末である。
【0109】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象または公共安全事象に関連付けられることを示す。
【0110】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0111】
可能な一実装において、第3の端末に対応する参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の数、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報、第3の端末の集約参照活動度情報、第3の端末の集約参照移動軌跡情報、および第3の端末の集約参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0112】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、要評価エリア内にある第3の端末に対応する第1の入力データを取得するステップであって、第1の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含む、ステップをさらに含んでもよい。
【0113】
可能な一実装において、要評価エリア内にある第3の端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第3の端末の情報を含む。
【0114】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第3の端末に対応する参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第3の端末および第1の入力データに対応する参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定すること、を含む。
【0115】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素が、ターゲット端末に対応する第2の入力データを取得するステップであって、第2の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含む、ステップをさらに含んでもよい。ターゲット端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上のターゲット端末の情報を含む。
【0116】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第3の端末に対応する参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、ターゲット端末に対応する参照データ分析情報および第2の入力データに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定すること、を含む。
【0117】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約活動度情報は、第1の端末の活動度情報の平均情報および/または第1の端末の活動度情報の分散値情報を含む。
【0118】
例えば、集約活動度情報は、複数の第1の端末の平均活動度情報、または複数の第1の端末の活動度分散分析結果を含み得る。第1の端末のそれぞれの活動度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均活動度情報は、第1の端末に対応する活動度値の平均値になり、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する活動度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれの活動度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均活動度分析結果として使用され、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する、活動度レベルに対応する分散値になり得る。
【0119】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約移動軌跡情報は、複数の第1の端末の、移動軌跡内の位置の和集合、または移動軌跡の和集合を含む。
【0120】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約リスク情報は、第1の端末のリスク情報の平均情報および/または第1の端末のリスク情報の分散値情報を含む。例えば、第1の端末のリスク情報は、リスク分類情報、リスク度、およびリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。リスク情報は、リスク分析結果とも呼ばれる場合がある。
【0121】
例えば、集約リスク情報は、複数の第1の端末の平均リスク情報、または複数の第1の端末のリスク分散値分析結果を含み得る。平均リスク度分析結果は、平均活動度分析結果と同様である。第1の端末のそれぞれのリスク度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の平均値になり、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれのリスク度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果として使用され、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度レベルの分散値になり得る。
【0122】
複数の第1の端末、複数の第2の端末、および複数の第3の端末がある。
【0123】
第8の態様によれば、本出願の一実施形態は情報処理方法を提供し、第1のネットワーク要素が、第1のデータ分析ネットワーク要素から第1の端末に対応するデータ分析情報を受信するステップを含み、第1の端末に対応するデータ分析情報は、第1の端末の数、第1の端末の集約活動度情報、第1の端末の集約移動軌跡情報、および第1の端末の集約リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第1の端末は、第3の端末内にありかつ要評価エリア内にある端末を含む、あるいは第1の端末はターゲット端末を含み、ターゲット端末は第3の端末と第2の端末の両方に属し、第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末を含む。第1のネットワーク要素は、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0124】
本出願のこの実施形態における緊急事象は、例えば、公共安全事象であってもよい。
【0125】
前述の方法において、第1のネットワーク要素は、第1の端末の数などの情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。このようにして、第2の端末または要評価エリアの危険度は、関連関係に基づいて反映されることができる。例えば、緊急事象との関連が強いほど、危険レベルが高いことを示す。その後、これは、第1のネットワーク要素が、第2の端末または要評価エリアの危険度に基づいて、関連する緊急事象(例えば、伝染病の蔓延)処理ポリシーを実行する際に役立つ。例えば、第1の端末の数が、最初に事前設定した値より大きければ、第1のネットワーク要素は、要評価エリアは緊急事象に関連付けられると判定する、あるいは第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。加えて、危険度が高いので、防疫や封鎖などの手段がとられる必要がある。
【0126】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、緊急事象によって引き起こされた、要評価エリアまたは第2の端末の危険度を判定するステップを含む。
【0127】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、第1のデータ分析ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するステップを含み、第1の要求メッセージは、第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0128】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報のうちの1つ以上を含む。
【0129】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子のうちの1つ以上を含む。第1の要求メッセージが要評価エリアに対応するエリア情報を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末である。
【0130】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象または公共安全事象に関連付けられることを示す。
【0131】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0132】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0133】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が移動性管理ネットワーク要素のときは、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が緊急指示情報を取得するステップをさらに含む。第1のネットワーク要素は、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素として選択する。
【0134】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するステップをさらに含む。あるいは、可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて、公共安全事象に対応する緊急処理動作を実行するステップをさらに含む。
【0135】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行することは、第1のネットワーク要素が、第6の端末に第1の通知情報を送信し、第1の通知情報は、第6の端末に要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知する、または第1の通知情報は、第6の端末に要評価エリアと公共安全事象との関連関係を通知し、第6の端末は、現在要評価エリア内にある端末を含むこと、および/または第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信し、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知する、または第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、要評価エリアと公共安全事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0136】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素が、関連関係に基づいて緊急事象に対応する緊急処理動作を実行することは、第1のネットワーク要素が第7の端末に第3の通知情報を送信することであって、第3の通知情報は、第7の端末に第2の端末と緊急事象との関連関係を通知し、第7の端末は第2の端末に属すること、および/または第1のネットワーク要素が第2のネットワーク要素に第4の通知情報を送信することであって、第4の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第2の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0137】
第9の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第7の態様または第7の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第7の態様または第7の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果をさらに実施し得る。この情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、あるいは第7の態様または第7の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する際に第1のデータ分析ネットワーク要素をサポートする装置であってもよく、例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。この情報処理装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって、前述の方法を実施できる。
【0138】
一例では、本出願のこの実施形態は情報処理装置を提供し、第2のデータ分析ネットワーク要素から、第3の端末に対応する参照データ分析情報を取得するように構成された、通信ユニットであって、第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末を含む、通信ユニットと、第3の端末の参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するように構成された処理ユニットであって、第1の端末に対応するデータ分析情報は、第1の端末の数、第1の端末の集約活動度情報、第1の端末の集約移動軌跡情報、および第1の端末の集約リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第1の端末は、第3の端末内にありかつ要評価エリア内にある端末を含む、あるいは第1の端末はターゲット端末を含み、ターゲット端末は第3の端末と第2の端末の両方に属する、処理ユニットと、を備える。通信ユニットは、第1のネットワーク要素に、第1の端末に対応するデータ分析情報を送信するように構成される。
【0139】
複数の第1の端末が存在し得ることが理解されるべきである。ターゲット端末が、第3の端末と第2の端末の両方に属することは、ターゲット端末が、第3の端末と第2の端末との交点端末であることを意味し得る。
【0140】
可能な一実装において、通信ユニットは、第1のネットワーク要素から第1の要求メッセージを受信するようにさらに構成され、第1の要求メッセージは、第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0141】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報のうちの1つ以上を含む。
【0142】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子のうちの1つ以上を含む。第1の要求メッセージが要評価エリアに対応するエリア情報を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末である。
【0143】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象または公共安全事象に関連付けられることを示す。
【0144】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0145】
可能な一実装において、第3の端末に対応する参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の数、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報、第3の端末の集約参照活動度情報、第3の端末の集約参照移動軌跡情報、および第3の端末の集約参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0146】
可能な一実装において、通信ユニットは、要評価エリア内にある第3の端末に対応する第1の入力データを取得するようにさらに構成され、第1の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含む。
【0147】
可能な一実装において、要評価エリア内にある第3の端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第3の端末の情報を含む。
【0148】
可能な一実装において、処理ユニットは、第3の端末に対応する参照データ分析情報および第1の入力データに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するように構成される。
【0149】
可能な一実装において、通信ユニットは、ターゲット端末に対応する第2の入力データを取得するようにさらに構成され、第2の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報、のうちの1つ以上の情報を含む。ターゲット端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上のターゲット端末の情報を含む。
【0150】
可能な一実装において、処理ユニットは、ターゲット端末に対応する参照データ分析情報および第2の入力データに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するように構成される。
【0151】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約活動度情報は、第1の端末の活動度情報の平均情報および/または第1の端末の活動度情報の分散値情報を含む。
【0152】
例えば、集約活動度情報は、複数の第1の端末の平均活動度情報、または複数の第1の端末の活動度分散分析結果を含み得る。第1の端末のそれぞれの活動度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均活動度情報は、第1の端末に対応する活動度値の平均値になり、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する活動度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれの活動度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均活動度分析結果として使用され、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する、活動度レベルに対応する分散値になり得る。
【0153】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約移動軌跡情報は、複数の第1の端末の、移動軌跡内の位置の和集合、または移動軌跡の和集合を含む。
【0154】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約リスク情報は、第1の端末のリスク情報の平均情報および/または第1の端末のリスク情報の分散値情報を含む。例えば、第1の端末のリスク情報は、リスク分類情報、リスク度、およびリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。リスク情報は、リスク分析結果とも呼ばれる場合がある。
【0155】
例えば、集約リスク情報は、複数の第1の端末の平均リスク情報、または複数の第1の端末のリスク分散値分析結果を含み得る。平均リスク度分析結果は、平均活動度分析結果と同様である。第1の端末のそれぞれのリスク度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の平均値になり、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれのリスク度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果として使用され、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度レベルの分散値になり得る。
【0156】
例えば、情報処理装置が第1のデータ分析ネットワーク要素内のチップまたはチップシステムであるときは、処理ユニットはプロセッサであってよく、通信ユニットは通信インターフェースであってもよい。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、第1のデータ分析ネットワーク要素が、第7の態様または第7の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実施できるように、記憶ユニットに記憶された命令を実行する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、第1のデータ分析ネットワーク要素内にあってチップの外部にある記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0157】
第10の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第8の態様または第8の態様の可能な実施態様のいずれか1つによる方法を実施し得、したがって、第8の態様または第8の態様の可能な実施態様のいずれか1つにおける有益な効果をさらに実施し得る。この情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、あるいは第8の態様または第8の態様の可能な実装のいずれか1つによる方法を実施する際に第1のネットワーク要素をサポートする装置であってもよく、例えば、第1のネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。この情報処理装置は、ソフトウェアもしくはハードウェアを使用することによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって、前述の方法を実施できる。
【0158】
情報処理装置は、第1のデータ分析ネットワーク要素から、第1の端末に対応するデータ分析情報を受信するように構成された通信ユニットであって、第1の端末に対応するデータ分析情報は、第1の端末の数、第1の端末の集約活動度情報、第1の端末の集約移動軌跡情報、および第1の端末の集約リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含み、第1の端末は第3の端末内にあり、かつ要評価エリア内にある端末を含む、あるいは第1の端末はターゲット端末を含み、ターゲット端末は第3の端末と第2の端末の両方に属し、第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末を含む、通信ユニットと、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定するように構成された、処理ユニットと、を備える。
【0159】
前述の方法において、処理ユニットは、第1の端末の数などの情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。このようにして、第2の端末または要評価エリアの危険度は、関連関係に基づいて反映されることができる。例えば、緊急事象との関連が強いほど、危険レベルが高いことを示す。その後、これは、処理ユニットが、第2の端末または要評価エリアの危険度に基づいて、関連する伝染病処理ポリシーを実行する際に役立つ。例えば、第1の端末の数が第1の事前設定値より大きければ、第1のネットワーク要素は、要評価エリアは緊急事象に関連付けられると判定する。加えて、危険度が高いので、防疫や封鎖などの手段がとられる必要がある。
【0160】
可能な一実装において、処理ユニットは、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、緊急事象によって引き起こされた、要評価エリアまたは第2の端末の危険度を判定するようにさらに構成される。
【0161】
可能な一実装において、通信ユニットは、第1のデータ分析ネットワーク要素に第1の要求メッセージを送信するようにさらに構成され、第1の要求メッセージは、第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0162】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報のうちの1つ以上を含む。
【0163】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子のうちの1つ以上を含む。第1の要求メッセージが要評価エリアに対応するエリア情報を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末である。
【0164】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象または公共安全事象に関連付けられることを示す。
【0165】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含み、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。
【0166】
可能な一実装において、通信装置は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0167】
可能な一実装において、通信装置が移動性管理ネットワーク要素のときは、通信ユニットは緊急指示情報を取得するようにさらに構成される。処理ユニットは、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素として選択するように構成される。
【0168】
可能な一実装において、処理ユニットは、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するようにさらに構成される。
【0169】
可能な一実装において、処理ユニットが、関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するように構成されることは、処理ユニットが、通信ユニットを使用して、第6の端末に第1の通知情報を送信するようにさらに構成されることであって、第1の通知情報は、第6の端末に要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知する、または第1の通知情報は、第6の端末に要評価エリアと公共安全事象との関連関係を通知し、第6の端末は、現在要評価エリア内にある端末を含むこと、および/または第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信することであって、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知する、または第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、要評価エリアと公共安全事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0170】
可能な一実装において、処理ユニットが、関連関係に基づいて緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するように構成されることは、処理ユニットが、通信ユニットを使用して、第7の端末に第3の通知情報を送信するようにさらに構成されることであって、第3の通知情報は、第7の端末に第2の端末と緊急事象との関連関係を通知し、第7の端末は第2の端末に属すること、かつ/あるいは第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素に第4の通知情報を送信することであって、第4の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第2の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0171】
例えば、情報処理装置が第1のネットワーク要素内のチップまたはチップシステムであるときは、処理ユニットはプロセッサであってよく、通信ユニットは通信インターフェースであってもよい。例えば、通信インターフェースは、入出力インターフェース、ピン、または回路であってもよい。処理ユニットは、第1のネットワーク要素が、第8の態様または第8の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実施できるように、記憶ユニットに記憶された命令を実行する。記憶ユニットは、チップ内の記憶ユニット(例えば、レジスタもしくはキャッシュ)であってもよいし、第1のネットワーク要素内にあってチップの外部にある記憶ユニット(例えば、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってもよい。
【0172】
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0173】
第12の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0174】
第13の態様によれば、この出願の実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第3の態様または第3の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0175】
第14の態様によると、本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第7の態様または第7の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0176】
第15の態様によれば、この出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第8の態様または第8の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0177】
第16の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第1の態様または第1の態様の可能な実装における情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0178】
第17の態様によれば、本出願は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第2の態様または第2の態様の可能な実装における情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0179】
第18の態様によると、本出願の一実施形態は命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第3の態様または第3の態様の可能な実装における情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0180】
第19の態様によれば、本出願は命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第7の態様または第7の態様の可能な実装における情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0181】
第20の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第8の態様または第8の態様の可能な実装における情報処理方法を実行することを可能にされる。
【0182】
第21の態様によると、本出願の一実施形態は情報処理装置を提供し、第1の態様から第3の態様、第7の態様、または第8の態様のうちのいずれか1つの可能な設計で、方法を実施するように構成される。情報処理装置は、前述した第1のデータ分析ネットワーク要素、前述した第1のデータ分析ネットワーク要素を含む装置、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素(例えば、チップ)であってもよい。あるいは、情報処理装置は、前述した第1のネットワーク要素、前述した第1のネットワーク要素を含む装置、または前述した第1のネットワーク要素に使用される構成要素(例えば、チップ)であってもよい。情報処理装置は、前述した第2のデータ分析ネットワーク要素、前述した第2のデータ分析ネットワーク要素を含む装置、または第2のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素(例えば、チップ)であってもよい。情報処理装置は、前述の方法を実施する対応するモジュールおよびユニットを含んでいる。モジュールおよびユニットは、ハードウェアもしくはソフトウェアによって、または対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールまたはユニットを含む。
【0183】
第22の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを備える。情報処理装置が稼働すると、プロセッサは、情報処理装置に記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第1の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、または第1のネットワーク要素に使用される構成要素であってもよい。
【0184】
第23の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを備える。情報処理装置が稼働すると、プロセッサは、情報処理装置に記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第2の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素であってもよい。
【0185】
第24の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを備える。情報処理装置が稼働すると、プロセッサは、情報処理装置に記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第3の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第2のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第2のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素であってもよい。
【0186】
第25の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを備える。情報処理装置が稼働すると、プロセッサは、情報処理装置に記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第7の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素であってもよい。
【0187】
第26の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを備える。情報処理装置が稼働すると、プロセッサは、情報処理装置に記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第8の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、または第1のネットワーク要素に使用される構成要素であってもよい。
【0188】
第22の態様から第26の態様における情報処理装置は、バスとメモリとをさらに備えてもよいことを理解されたい。メモリは、コードおよびデータを記憶するように構成される。任意選択で、少なくとも1つのプロセッサと、通信インターフェースと、メモリとは互いに結合される。
【0189】
第27の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理装置を提供する。情報処理装置が稼働すると、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第1の態様、または第1の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、または第1のネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。
【0190】
第28の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理装置を提供する。情報処理装置が稼働すると、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第2の態様、または第2の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。
【0191】
第29の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理装置を提供する。情報処理装置が稼働すると、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第3の態様、または第3の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第2のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第2のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。
【0192】
第30の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理装置を提供する。情報処理装置が稼働すると、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第7の態様、または第7の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素であってよく、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。
【0193】
第31の態様によれば、本出願の一実施形態は、少なくとも1つのプロセッサを備える、情報処理装置を提供する。情報処理装置が稼働すると、少なくとも1つのプロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行し、その結果、情報処理装置は、第8の態様、または第8の態様の可能な設計のいずれか1つによる方法を実行する。例えば、情報処理装置は第1のネットワーク要素であってよく、または第1のネットワーク要素に使用されるチップであってもよい。
【0194】
第32の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、プロセッサと記憶媒体とを備える。記憶媒体は命令を記憶する。プロセッサによって命令が実行されると、第1の態様または第1の態様の可能な実装における情報処理方法が実施される。
【0195】
第33の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、プロセッサと記憶媒体とを備える。記憶媒体は命令を記憶する。プロセッサによって命令が実行されると、第2の態様または第2の態様の可能な実装における情報処理方法が実施される。
【0196】
第34の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、プロセッサと記憶媒体とを備える。記憶媒体は命令を記憶する。プロセッサによって命令が実行されると、第3の態様または第3の態様の可能な実装における情報処理方法が実施される。
【0197】
第35の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、プロセッサと記憶媒体とを備える。記憶媒体は命令を記憶する。プロセッサによって命令が実行されると、第7の態様または第7の態様の可能な実装における情報処理方法が実施される。
【0198】
第36の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、プロセッサと記憶媒体とを備える。記憶媒体は命令を記憶する。プロセッサによって命令が実行されると、第8の態様または第8の態様の可能な実装における情報処理方法が実施される。
【0199】
第37の態様によれば、本出願の一実施形態は、情報処理装置を提供する。情報処理装置は、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第7の態様、または第8の態様のうちのいずれか1つによる方法を実施するように構成された、1つ以上のモジュールを備える。1つ以上のモジュールは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第7の態様、または第8の態様のうちのいずれか1つによる方法のステップに対応し得る。
【0200】
第38の態様によれば、本出願の実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに結合される。プロセッサは、第1の態様または第1の態様の可能な実装における情報処理方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。通信インターフェースは、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0201】
第39の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに結合される。プロセッサは、第2の態様または第2の態様の可能な実装における情報処理方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。通信インターフェースは、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0202】
第40の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに結合される。プロセッサは、第3の態様または第3の態様の可能な実装における情報処理方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。通信インターフェースは、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0203】
第41の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに結合される。プロセッサは、第7の態様または第7の態様の可能な実装における情報処理方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。通信インターフェースは、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0204】
第42の態様によれば、本出願の一実施形態はチップを提供する。チップは、プロセッサおよび通信インターフェースを含む。通信インターフェースはプロセッサに結合される。プロセッサは、第8の態様または第8の態様の可能な実装における情報処理方法を実施するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成される。通信インターフェースは、チップ以外のモジュールと通信するように構成される。
【0205】
具体的には、本出願の実施形態で提供されるチップは、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成されたメモリをさらに含む。
【0206】
第43の態様によれば、本願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第4の態様または第4の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理装置と、第5の態様または第5の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理装置とを備える。
【0207】
可能な一実装において、通信システムは、第6の態様または第6の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理装置をさらに備えてもよい。
【0208】
第44の態様によれば、本願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第9の態様または第9の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理装置と、第10の態様または第10の態様の可能な実装のいずれか1つによる情報処理装置とを備える。
【0209】
上記で提供された任意の装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または通信システムは、上記で提供された対応する方法を実行するように構成される。したがって、上記で提供された装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または通信システムによって実現することができる有益な効果については、上記で提供された対応する方法における対応する解決策の有益な効果を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【図面の簡単な説明】
【0210】
図1】本出願の一実施形態による通信システムのアーキテクチャの概略図である。
図2】本出願の一実施形態による5Gネットワークアーキテクチャの図である。
図3】本出願の一実施形態による別の5Gネットワークアーキテクチャの図である。
図4】本出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。
図5】本出願の一実施形態による情報処理方法の概略フローチャートである。
図6】本出願の一実施形態による別の情報処理方法の概略フローチャートである。
図7】本出願の一実施形態による参照データ分析情報を判定するステップの概略フローチャートである。
図8A】本出願の一実施形態による情報処理方法の具体的な実施形態を示す。
図8B】本出願の一実施形態による情報処理方法の別の具体的な実施形態を示す。
図9】本出願の一実施形態による情報処理方法のさらに別の具体的な実施形態を示す。
図10】本出願の一実施形態による情報処理方法のさらに別の具体的な実施形態を示す。
図11】本出願の一実施形態による別の情報処理方法の概略フローチャートである。
図12】本出願の一実施形態による情報処理装置の構造の概略図である。
図13】本出願の一実施形態によるチップの構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0211】
本出願の実施形態の技術的解決策を明確に説明するために、実質的に同じ機能および効果を持つ同じ事物または類似する物品を区別するのに本出願の実施形態では「第1」や「第2」などの用語が用いられている。例えば、第1の端末と第2の端末は異なる端末を区別することを意図されているにすぎず、その順序を限定することは意図されていない。「第1」や「第2」などの用語は数量や実行順序を限定せず、「第1」や「第2」などの用語は明確な区切りのある違いを示さないことを当業者は理解すると考えられる。
【0212】
本出願では、「例示的な」または「例えば」などの語は、例、例示、または説明を与えることを表すためのものであることに留意されたい。本出願において「例示的な」または「例えば」として説明されている任意の実施形態または設計方法は、別の実施形態または設計方法よりも好ましいか、またはより多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例示的な」または「例えば」などの単語の使用は、特定の方法で関連する概念を提示するように意図されている。
【0213】
本出願の実施形態で説明されているネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現により、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知ることができる。
【0214】
本出願では、「少なくとも1つ」は1つ以上を指し、「複数の」は2つ以上を指す。「および/または」は、関連付けられる対象間の関連関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合を表すことができる。Aのみが存在し、AおよびBの両方が存在し、Bのみが存在し、AおよびBが単数または複数であってもよい。文字「/」は一般的に、関連付けられた対象間の「または」関係を示す。「以下の項目のうちの少なくとも1つ」またはその類似表現は、項目の任意の組み合わせを含み、かつ単一の項目または複数の項目の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示してもよく、a、b、およびcは単数形または複数形であってよい。
【0215】
本出願の実施形態で提供される情報処理方法におけるステップは、単なる例にすぎない。すべてのステップが必須とは限らず、あるいは各情報または各メッセージ内のすべての内容が必須とは限らない。ステップまたは内容は、使用プロセスにおいて必要に応じて追加されたり削減されたりしてもよい。
【0216】
本出願の実施形態における同じステップ、または同じ機能を有するステップまたはメッセージは、別の実施形態で相互参照され得る。
【0217】
本出願の実施形態で説明されているシステムアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明することを意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に対する限定を構成しない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現により、本願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることがわかるであろう。本願の実施形態では、提供された方法がNRシステムまたは5Gネットワークに適用される例が説明のために使用される。
【0218】
図1は、本出願の一実施形態による通信システムを示す。システムは、第1のデータ分析ネットワーク要素10と、第1のデータ分析ネットワーク要素10と通信する第1のネットワーク要素20とを含む。
【0219】
第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20と間接的に通信し得る。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、中間ネットワーク要素を介して第1のネットワーク要素20と通信する。例えば、5Gシステムにおける中間ネットワーク要素は、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)ネットワーク要素の場合がある。
【0220】
例えば、本出願のこの実施形態における第1のネットワーク要素20は、アプリケーション機能ネットワーク要素、またはネットワーク機能(network function、NF)ネットワーク要素であってもよい。例えば、NFネットワーク要素は、移動性管理ネットワーク要素またはセッション管理ネットワーク要素であってよい。
【0221】
可能な一実装において、図1に示すように、通信システムは第2のデータ分析ネットワーク要素30をさらに含んでよい。第1のデータ分析ネットワーク要素10および第2のデータ分析ネットワーク要素30は、異なるエリアにサービスを提供する。例えば、図1に示すように、第2のデータ分析ネットワーク要素30はエリア2にサービスを提供し、第1のデータ分析ネットワーク要素10および第1のネットワーク要素20はエリア1にサービスを提供する。
【0222】
複数のデータ分析ネットワーク要素(例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10および第2のデータ分析ネットワーク要素30)が、図1に示す通信システムに配置されてよく、複数のデータ分析ネットワーク要素の異なるデータ分析ネットワーク要素は、異なるエリアにサービスを提供する。加えて、異なるデータ分析ネットワーク要素は、異なるデータ分析ネットワーク要素が担当する、それぞれの分析タイプをさらに有し得る。例えば、一部のデータ分析ネットワーク要素は、ネットワーク機能の負荷、端末の移動軌跡情報、およびサービス体験の分析を特に提供する。一部のデータ分析ネットワーク要素は、緊急事象または公共安全事象の分析をサポートする機能を有する。加えて、一部のデータ分析ネットワーク要素は、エリア1内の関連するネットワークデータ分析作業を担当する。いくつかの他のデータ分析ネットワーク要素は、エリア2内のデータ分析作業を担当する。
【0223】
一実施態様において、本出願のこの実施形態におけるデータ分析ネットワーク要素は、ネットワーク要素として個別に配置され得る、または独立して配置され得る。当然ながら、データ分析ネットワーク要素は、あるいはネットワーク機能(network function、NF)ネットワーク要素と統合されてもよい。つまり、データ分析ネットワーク要素は、モジュールとしてNFネットワーク要素に含まれてもよい。言い換えると、NFネットワーク要素がデータ分析ネットワーク要素の機能を有する。当然ながら、データ分析ネットワーク要素は、あるいは別のNFネットワーク要素と共に同じデバイス内に配置されてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。例えば、データ分析ネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素または移動性管理ネットワーク要素と同じ場所に配置されてもよい。
【0224】
可能な一実装において、複数のデータ分析ネットワーク要素が階層的にさらに配置されてもよい。例えば、全国の公衆陸上移動網(public land mobile network、PLMN)に1つの中央データ分析ネットワーク要素が配置され、様々な省および都市に周辺データ分析ネットワーク要素が配置される。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10が中央データ分析ネットワーク要素であってもよい。第2のデータ分析ネットワーク要素30は、周辺データ分析ネットワーク要素であってもよい。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素10および第2のデータ分析ネットワーク要素30が、異なる省および都市の周辺データ分析ネットワーク要素になる。
【0225】
前述の通信システムが進化型パケットコア(evolved packet core、EPC)で使用される場合、移動性管理ネットワーク要素またはセッション管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、移動性管理エンティティ(mobility management entity、MME)であってよい。言い換えると、4Gコアネットワークでは、MMEがセッション管理機能と移動性管理機能の両方を有する。データ分析ネットワーク要素は、4Gコアネットワーク内のネットワークデータ分析ネットワーク要素と呼ばれることもある。
【0226】
前述の通信システムが5Gネットワークで使用される場合、移動性管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、アクセスおよび移動性管理機能(access and mobility management function、AMF)ネットワーク要素であってよく、かつセッション管理ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、セッション管理機能(session management function、SMF)ネットワーク要素であってよい。アプリケーション機能ネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、アプリケーション機能(application function、AF)ネットワーク要素であってよい。5Gネットワークにおいて、本出願のこの実施形態におけるデータ分析ネットワーク要素は、5GC内のネットワークデータ分析機能(network data analytics function、NWDAF)ネットワーク要素であってよく、ネットワーク管理の管理データ分析サービス(management data analytics function、MDAS)であってよく、あるいは無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)側のデータ分析ネットワーク要素またはデータ分析エンティティであってもよい。
【0227】
図2に示すように、前述したコアネットワーク要素を含むことに加えて、5Gネットワークは、(無線)アクセスネットワーク((radio)access network、(R)AN)、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF)ネットワーク要素、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)ネットワーク要素、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)ネットワーク要素、ネットワークスライス選択機能(network slice selection function、NSSF)ネットワーク要素、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)ネットワーク要素、ユーザデータリポジトリ(user data repository、UDR)、統合データ管理(unified data management、UDM)ネットワーク要素、およびデータネットワーク(data network、DN)をさらに含み得る。ネットワークリポジトリ機能(network repository function、NRF)ネットワーク要素は、ネットワーク要素を見出すように主に構成される。
【0228】
端末は、N1インターフェース(略してN1)を通じてAMFネットワーク要素と通信する。AMFネットワーク要素は、N11インターフェース(略してN11)を介してSMFネットワーク要素と通信する。SMFネットワーク要素は、N4インターフェース(略してN4)を通じて1つ以上のUPFネットワーク要素と通信する。1つ以上のUPFネットワーク要素のうちのいずれか2つは、N9インターフェース(略してN9)を通じて互いに通信する。UPFネットワーク要素は、N6インターフェース(略してN6)を通じて、AFネットワーク要素によって管理され制御されるデータネットワーク(data network、DN)と通信する。端末は、(R)ANを介して5Gコアネットワーク(5G Core、5GC)にアクセスする。(R)ANは、N2インターフェース(略してN2)を介してAMFネットワーク要素と通信する。SMFネットワーク要素は、N7インターフェース(略してN7)を介してPCFネットワーク要素と通信する。PCFネットワーク要素は、N5インターフェースを介してAFネットワーク要素と通信する。(R)ANは、N3インターフェース(略してN3)を介してUPFネットワーク要素と通信する。いずれか2つのAMFネットワーク要素N14インターフェース(略してN14)を通じて互いに通信する。SMFネットワーク要素N10インターフェース(略してN10)を通じてUDMと通信する。AMFネットワーク要素は、N12インターフェース(略してN12)を通じてAUSFと通信する。AUSFネットワーク要素は、N13インターフェース(略してN13)を通じてUDMネットワーク要素と通信する。AMFネットワーク要素は、N8インターフェース(略してN8)を介してUDMネットワーク要素と通信する。
【0229】
図2に示されているネットワークアーキテクチャでは、5Gコアネットワーク(5G Core、5GC)内の制御プレーンネットワーク要素が、サービスに基づくインターフェースを通じて、代わりに互いにやり取りし得ることを理解されたい。例えば、図3では、AMFネットワーク要素、SMFネットワーク要素、UDMネットワーク要素、またはPCFネットワーク要素は、やり取りするためにサービスに基づくインターフェース(service based interface)を使用する。例えば、AMFネットワーク要素によって提供される外部サービスに基づくインターフェースは、Namfであってよい。SMFネットワーク要素によって提供される外部サービスに基づくインターフェースは、Nsmfであってよい。UDMネットワーク要素によって提供される外部サービスに基づくインターフェースは、Nudmであってよい。PCFネットワーク要素によって提供される外部サービスに基づくインターフェースは、Npcfであってよい。様々なサービスに基づくインターフェースの名称の関連する説明については、従来技術の5Gシステムアーキテクチャ(5G system architecture)の図を参照するべきであることを理解されたい。ここでは詳細は説明されない。
【0230】
図2または図3は、一例として、1つのUPFネットワーク要素および1つのSMFネットワーク要素を示しているにすぎないことに留意されたい。当然ながら、図は複数のUPFネットワーク要素、および複数のSMFネットワーク要素を含む場合があり、例えば、SMFネットワーク要素1およびSMFネットワーク要素2を含む。これは、本願の実施形態で特異的に限定されてはいない。
【0231】
可能な一実装において、図2または図3に示す機能ユニットに加えて、システムは別の機能ネットワーク要素、例えば、動作および管理(operation and management,O&M)ネットワーク要素をさらに含んでもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。加えて、図2または図3におけるデバイスの名称は限定されない。デバイスは、図2または図3に示すデバイスの名称に加えて、他の名前を代わりに有してもよい。例えば、名称は、同じまたは類似の機能を持つネットワーク要素の名称で置き換えられる。これは限定されない。
【0232】
図2または図3の(R)AN、AMFネットワーク要素、SMFネットワーク要素、UDMネットワーク要素、UPFネットワーク要素、PCFネットワーク要素、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)ネットワーク要素などは単なる名称であり、名称はデバイスに対する制限を構成しないことに留意されたい。5Gネットワークおよび別の将来のネットワークでは、(R)AN、AMFネットワーク要素、SMFネットワーク要素、UDMネットワーク要素、UPFネットワーク要素、およびPCFネットワーク要素に対応するネットワーク要素またはエンティティは、あるいは他の名前を持つことができる。これは、本願の実施形態で特異的に限定されてはいない。例えば、UDMネットワーク要素は、ホームサブスクライバサーバ(home subscriber server、HSS)、ユーザサブスクリプションデータベース(user subscription database、USD)、データベースエンティティなどに代替的に置き換えられてもよい。これは、本明細書では一様に記載されている。以下では詳細は繰り返し説明されない。
【0233】
以下、例を用いて、5Gネットワークにおけるネットワークアーキテクチャ内のネットワーク要素の各部の機能を個別に説明する。
【0234】
端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末デバイス、モバイル端末デバイス、ユーザ端末デバイス、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ装置、携帯電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、モノのインターネットにおける端末デバイス、家電、仮想現実デバイス、将来の5Gネットワークの端末デバイス、将来の進化型公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)の端末デバイスなどを含むが、これらに限定されない。
【0235】
AMFネットワーク要素は、移動性管理、合法的傍受、またはアクセス認可、および端末の認可などの機能を提供するように構成される。例えば、AMFネットワーク要素は、データ分析ネットワーク要素に、端末の位置情報、および端末の識別子をさらに提供し得る。
【0236】
AFネットワーク要素は、事業者AFネットワーク要素と、サードパーティAFネットワーク要素とに分類され得る。違いは、AFネットワーク要素が事業者によって配置されるのかどうかという点にある。サードパーティAFネットワーク要素は、鉄道システムに関連付けられたAFネットワーク要素(例えば、切符を購入するように構成された関連AFネットワーク要素)、医療システムに関連付けられたAFネットワーク要素(例えば、ハオダイフー・オンライン)、ならびにOTTサービスに関連付けられたAF(例えば、アリペイ)および行政コミュニティに関連付けられたAF(例えば、コミュニティサービスapp)などの、事業者によって配置されていない様々なアプリケーション関連サーバを含む。
【0237】
NEFネットワーク要素は、通信事業者ネットワークのデータおよびサービスを外部のAFネットワーク要素に公開する、あるいはAFネットワーク要素によって提供されたデータまたはサービスを事業者に公開するように構成される。
【0238】
NRFネットワーク要素は、ネットワーク要素の能力、サービス、および状態情報を記憶するように構成され、ネットワーク要素によって、別のネットワーク要素を探したり見出したりするためにさらに使用され得る。
【0239】
NWDAFネットワーク要素は、データ収集、トレーニング、分析、および推論の機能を有し、ネットワーク機能、サードパーティのサービスサーバ、端末、またはネットワーク管理システムから端末関連データを収集し、関連データに基づいて分析およびトレーニングを実行し、ネットワーク機能、サードパーティのサービスサーバ、端末、またはネットワーク管理システムにデータ分析結果を提供するように構成され得る。データ分析結果は、例えば、サービスのサービスパラメータの品質を選択する際にネットワークを補助し、トラフィックルーティングを実行する際にネットワークを補助し、バックグラウンドトラフィックの伝送ポリシーを選択する際にネットワークを補助し得る。本出願の実施形態は、NWDAFのデータ収集機能に主に関与する。NWDAFは、収集したデータに基づいて関連するトレーニング機能および分析機能を実行するので、関連データが収集されて取得されることができることが前提条件である。本出願の実施形態では、NWDAFは、第3のNWDAFと、緊急事象をサポートするNWDAFとに分類され得る。緊急事象をサポートするNWDAFとは、NWDAFが緊急事象(例えば、緊急の伝染病蔓延や公共安全事象)分析機能をサポートすることを意味する場合があり、例えば、端末と緊急事象とのマッピング関係を取得するように構成される。第3のNWDAFは、緊急事象(例えば、緊急の伝染病蔓延や公共安全事象)分析機能を有していないが、関連データを収集したり取得したりすることができ、例えば、端末の移動軌跡を分析できる。
【0240】
別のNF(データプロバイダ)とは、通常はネットワーク内のノードまたは物理デバイスを指し、端末のネットワークアクセス、セッション管理、認証、ポリシー制御などの対応する機能サポートを提供し、対応するネットワークデータをさらに生成する。例えば、AMFネットワーク要素、SMFネットワーク要素、およびUDMネットワーク要素は、すべてNFネットワーク要素の例である。
【0241】
図4は、本出願の一実施形態による通信デバイスの構造の概略図である。本出願の実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20のすべての構造については、図4に示す通信デバイスの構造の概略図を参照されたい。通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ41と、通信線44と、少なくとも1つの通信インターフェース(図4での説明のための一例として通信インターフェース43が使用される)とを備える。
【0242】
プロセッサ41は、汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または本出願の解決策のプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路であり得る。
【0243】
通信線44は上記の構成要素間で情報を転送する経路を含んでもよい。
【0244】
通信インターフェース43は、別の装置と情報をやり取りするように構成される。例えば、通信インターフェース43は、送受信機などの任意の装置であり、別の装置、あるいはイーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、または無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)などの通信ネットワークと通信するように構成される。
【0245】
任意選択で、通信デバイスはメモリ42をさらに含んでもよい。メモリ42は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)もしくは静的情報および命令を記憶することができる別のタイプの静的ストレージデバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)もしくは情報および命令を記憶することができる別のタイプの動的ストレージデバイスであってもよく、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)もしくは別のコンパクトディスクストレージ、(圧縮光ディスク、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスクなどを含む)光ディスクストレージ、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で予想されるプログラムコードを保持もしくは記憶するためのものにすることができ、コンピュータによってアクセスすることができる任意の他の媒体であってもよい。しかしながら、メモリ42はこれらに限定されない。メモリが独立して存在してもよく、その際にはプロセッサに通信線44を通じて接続される。あるいは、メモリは、プロセッサと一体化され得る。
【0246】
メモリ42は、本出願の解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ41によって実行が制御される。プロセッサ41は、本出願の以下の実施形態で提供される情報処理方法を実施するために、メモリ42に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成されている。
【0247】
任意選択的に、本出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれ得る。これは、本出願のこの実施形態では特に限定されない。
【0248】
具体的な実装時に、プロセッサ41は、一実施形態において、図4のCPU 0やCPU 1など、1つ以上のCPUを含んでよい。
【0249】
具体的な実装時に、通信デバイスは、一実施形態において、図4のプロセッサ41やプロセッサ45など、複数のプロセッサを含んでよい。プロセッサの各々は、シングルコア(single-CPU)プロセッサであってもよいし、マルチコア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。本明細書のプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路、および/または処理コアであってもよい。
【0250】
本出願の実施形態では、本出願の実施形態における情報処理方法のコードを記録するプログラムを実行することによって、本出願の実施形態における情報処理方法に従って通信が実行され得るのであれば、本出願の実施形態において情報処理方法の実行体の特定の構造は特に限定されない。例えば、本出願の実施形態において提供される情報処理方法の実行体は、第1のデータ分析ネットワーク要素10、または第1のデータ分析ネットワーク要素10に使用されるチップなどの部品であってもよい。これは本出願では限定されない。あるいは、本出願の実施形態において提供される情報処理方法の実行体は、第1のネットワーク要素20、または第1のネットワーク要素20に使用されるチップなどの部品であってもよい。これは本出願では限定されない。以下の実施形態では、情報処理方法の実行体が第1のデータ分析ネットワーク要素10および第1のネットワーク要素20である例を使用して、説明がなされる。
【0251】
図5は、本出願の一実施形態による情報処理方法の、相互作用の実施形態を示す。本方法は以下のステップを含む。
【0252】
ステップ501において、第1のデータ分析ネットワーク要素10がデータ分析情報を判定し、データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0253】
例えば、本出願のこの実施形態における第1の端末の識別子は、第1の端末の識別子であってもよく、あるいは第1の端末のユーザに関する情報であってもよい。例えば、第1の端末のユーザに関する情報は、第1の端末内のSIMカードまたはeSIMカードを登録しているユーザの識別情報であってもよく、社会生活におけるユーザの身分証明書またはパスポートに関する情報であってもよく、あるいはユーザがアプリケーションを使用するときに使用する、アプリケーションアイデンティティに関する情報であってもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。本出願の本実施形態における端末の識別子は、以下、すなわち、インターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス、サブスクリプション永続識別子(subscription permanent identifier、SUPI)、永続機器識別子(permanent equipment identifier、PEI)、汎用公共サブスクリプション識別子(generic public subscription identifier、GPSI)、国際モバイルサブスクライバ識別子(international mobile subscriber identifier、IMSI)、国際モバイル機器識別情報(international mobile equipment identity、IMEI)、IP 5タプル(5-tuple)、およびモバイル加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(mobile station international integrated service digital network number、MSISDN)のうちの1つ以上であってよい。以下の実施形態における端末の識別子については、ここの説明を参照されたい。以下では詳細は繰り返し説明されない。
【0254】
本出願のこの実施形態における第1の端末は、1つ以上の端末を表している場合がある。
【0255】
一実施態様では、第1の端末は、緊急事象に関連付けられ、かつ第1のデータ分析ネットワーク要素10によって決定された端末である。
【0256】
別の実施態様では、第1の端末は、ターゲットエリアに関する情報およびターゲット時間に関する情報に関連付けられた端末であり、例えば、ターゲットエリアに対応するネットワーク内に、ターゲット期間中に存在した端末である。
【0257】
本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、データ分析情報を能動的に判定し得る。当然ながら、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、緊急事象が発生したときにデータ分析情報を判定し得る。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、別のネットワーク要素(例えば、第1のネットワーク要素20)のトリガによってデータ分析情報を判定してもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。第1のデータ分析ネットワーク要素10が、別のネットワーク要素(例えば、第1のネットワーク要素20)のトリガによってデータ分析情報を判定する方法については、以下の実施形態のステップ601およびステップ602の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0258】
本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10の、緊急事象発生の判定は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、緊急指示情報に基づいて、緊急事象が発生したと判定する方法で実施されてもよい。緊急指示情報は、第1のネットワーク要素20によって、第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供され得る。当然ながら、緊急指示情報は、第1のネットワーク要素20以外のネットワーク要素によって、第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供されてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。緊急指示情報は、緊急事象の発生を示す。
【0259】
可能な一例では、本出願のこの実施形態における第1の端末の活動度情報は、ネットワーク内の第1の端末の移動度または通信度を表す情報である。例えば、第1の端末の活動度情報は、特定の値になり得る。活動度情報に対応する値が高い端末が、活動度情報に対応する値が低い端末と比較されたとき、高い値は、ネットワーク内の端末の移動度または通信度が高いことを表す。あるいは、第1の端末の活動度情報は、「高」、「中」、「低」などのレベルで表されてもよい。あるいは、第1の端末の活動度情報は、第1の端末がネットワークに再登録した回数または頻度、第1の端末の位置情報(TA/cell/)を変更した回数または頻度、第1の端末が位置範囲に入った回数または頻度、および第1の端末が位置範囲に入った後に第1の端末によって開始されたサービスの数、あるいはディエンピン(3回)、地下鉄app(3回)、および配車アプリのディーディー(2回)など、第1の端末が位置範囲に入った後に第1の端末がサービスを開始した回数、のうちの1つ以上の情報であってもよい。
【0260】
別の可能な例では、第1の端末の活動度情報は、あるいは第1の端末と緊急事象との関連の度合いを間接的に反映するものであってもよい。例えば、活動度が高い端末と緊急事象との関連は、活動度が低い端末と緊急事象との関連より強い。これに応じて、活動度が高い端末のリスク度は、活動度が低い端末のリスク度より高くなり得る。以下の端末の活動度情報については、ここの説明を参照されたい。以下では詳細は繰り返し説明されない。
【0261】
本出願のこの実施形態では、端末の活動度情報は、以下の方法を参照して計算され得る。例えば、端末の活動度情報を計算するために、端末がネットワークに再登録した回数または頻度、端末が位置を変更した回数または頻度、端末が位置範囲に入った回数または頻度、および第1の端末が位置範囲に入った後に第1の端末が開始したサービスの回数、あるいは第1の端末が位置範囲に入った後に第1の端末がサービスを開始した回数、のうちの1つ以上の情報が、入力データとして使用される。別の例では、様々な重みパラメータが様々なエリアに代替的に設定され得る。例えば、高リスクエリアに対応する重みパラメータは、低リスクエリアに対応する重みパラメータより重い。このように、高リスクエリアに出入りした端末のユーザの活動度情報は、高リスクエリアに出入りしなかった端末のユーザの活動度情報より重い。別の例では、様々な重みパラメータが様々なサービスに代替的に設定され得る。例えば、サービス1に対応する重みパラメータは、サービス2に対応する重みパラメータより重い。このように、サービス1を使用した端末に対応する活動度情報は、サービス1を使用しなかった端末に対応する活動度情報より重い。あるいは、サービス1を使用した端末に対応する活動度情報は、サービス2を使用した端末に対応する活動度情報より重い。
【0262】
第1の端末の移動軌跡情報は、第1の端末の位置移動軌跡を判定するものであり、さらに第1の端末の位置移動軌跡に対応する時間を決定するものでもあり得る。
【0263】
例えば、第1の端末の移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0264】
例えば、第1の端末の位置情報は、ネットワーク内の第1の端末の位置を決定するものになり得る。例えば、第1の端末の位置情報は、セル(cell)アイデンティティ、セルアイデンティティリスト、トラッキングエリア(tracking area、TA)・アイデンティティ、トラッキングエリア・アイデンティティリスト、測定報告(measurement report、MR)位置情報、および位置サービス(location service、LCS)位置情報、のうちの1つ以上の情報を含む。LCS位置情報は、事業者によって配置された位置決めサービスによって提供される位置情報であってもよい。セルアイデンティティリストは、1つ以上のセルアイデンティティを含むことが理解されよう。トラッキングエリア・アイデンティティリストは、1つ以上のトラッキングエリア・アイデンティティを含む。MR位置情報は、第1の端末の位置情報であり、かつ第1の端末によって報告された測定報告に保持される位置情報である。
【0265】
本出願のこの実施形態における、位置範囲内での第1の端末の滞在時間は、第1の端末が位置範囲に入った時点と、第1の端末が位置範囲から出た時点との差と理解されてよい。
【0266】
可能な一実装において、第1の端末の第1のリスク情報は、第1のリスク分類情報、第1のリスク度、および第1のリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。
【0267】
第1の端末の第1のリスク分類情報は、第1の端末のユーザの第1のリスク分類情報になり得ることが理解されよう。第1の端末の第1のリスク度は、第1の端末のユーザの第1のリスク度になり得る。第1の端末の第1のリスク排除時点は、第1の端末のユーザの第1のリスク排除時点になり得る。
【0268】
本出願のこの実施形態におけるリスク分類情報は、ユーザが属するリスク分類、すなわち端末のユーザのリスク分類を決定するものである。例えば、端末のユーザは、リスクが高い、またはリスクのないユーザとして分類されてもよい。あるいは、本出願のこの実施形態では、リスク分類情報は、端末のユーザと緊急事象との関連に基づいて、別のリスク分類と判定される場合がある。例えば、リスク分類は、分類A、分類B、および分類Cを含み、異なるレベルの分類と緊急事象との関連は異なっている。例えば、分類A、分類B、および分類Cは、ユーザと緊急事象との関連が徐々に減少していくことを示す。例えば、リスク分類情報が、ユーザが属するリスク分類は分類Aであることを示している場合は、ユーザが緊急事象に密接に関連付けられていることを示す。リスク分類情報が、ユーザが属するリスク分類は分類Bであることを示している場合は、ユーザが緊急事象と中程度に関連付けられていることを示す。
【0269】
本出願のこの実施形態におけるリスク度は、第1の端末のユーザであって、かつ緊急事象に関連付けられたユーザのリスク度を表す。例えば、リスク度は、様々なリスクレベルを含むように定義されてもよい。例えば、リスク度は、高リスク、低リスク、中リスク、またはリスク無しとされてもよい。本出願のこの実施形態におけるリスク度は、対応する識別子で表されてもよい。例えば、0はリスク無しを示し、1は低リスクを示し、2は中リスクを示し、3は高リスクを示す。本出願のこの実施形態におけるリスク度は、あるいは値であってもよく、値を使用して表される。例えば、ユーザaのリスク度が100で、ユーザbのリスク度が120であれば、ユーザaのリスク度はユーザbのリスク度より高い。当然ながら、本出願のこの実施形態では、リスク度は、代替的に事前設定されたリスク度と比較されてもよい。例えば、ユーザaのリスク度が事前設定されたリスク度より高ければ、ユーザaは高リスクユーザと定義されてよい。例えば、ユーザbのリスク度が事前設定されたリスク度より低ければ、ユーザbは低リスクユーザと定義されてよい。
【0270】
リスク分類情報およびリスク度の後続の説明については、ここの説明を参照されたい。以下では詳細は繰り返し説明されない。
【0271】
ステップ502において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する。これに応じて、第1のネットワーク要素20は、第1のデータ分析ネットワーク要素10からデータ分析情報を受信する。
【0272】
一例では、データ分析情報を取得した後で、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を能動的に送信し得る。別の例では、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、緊急事象が発生したと判定したときに、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を能動的に送信し得る。さらに別の例では、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20の要求に基づいて、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信し得る。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0273】
本出願のこの実施形態では、第1のネットワーク要素20がサードパーティのアプリケーション機能(application function、AF)ネットワーク要素のときは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、NEFネットワーク要素を使用して、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信し得る。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、NEFネットワーク要素にデータ分析情報を送信し、次に、NEFネットワーク要素が、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する。あるいは、第1のネットワーク要素20が事業者ネットワーク機能のネットワーク要素のときは、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のデータ分析ネットワーク要素10と、第1のネットワーク要素20との間のインターフェースを使用して、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する。例えば、第1のネットワーク要素20が、コアネットワーク内の内部ネットワーク要素(例えば、AMFネットワーク要素)のときは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、NEFネットワーク要素を使用することなく第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信し得る。
【0274】
第1のネットワーク要素30がサードパーティAFのときは、NEFネットワーク要素が第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する前に、NEFネットワーク要素は、第1のネットワーク要素20の識別情報または認証情報を検証する必要がある。NEFネットワーク要素が、第1のネットワーク要素20が緊急事象に関連するデータ分析情報の取得を許可されたと判定したときに、NEFネットワーク要素は、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する。1つの方法では、NEFは第1のネットワーク要素20によって(第1の要求メッセージで)NEFネットワーク要素に提供された緊急指示情報を使用して、第1のネットワーク要素20は、緊急事象に関連するデータ分析情報の取得を許可されていると具体的に判定する。
【0275】
ステップ503において、第1のネットワーク要素20は、データ分析情報に基づいて、第1の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0276】
一態様では、本出願のこの実施形態における、第1の端末と緊急事象との関連関係は、第1の端末のユーザと緊急事象との関連関係と理解されてよい。別の態様では、本出願のこの実施形態における第1の端末と緊急事象との関連関係は、第1の端末と緊急事象との関連関係と理解されてよい。
【0277】
一例では、本出願のこの実施形態におけるステップ503は、第1のネットワーク要素20が、データ分析情報に基づいて、第1の端末と緊急事象との関連関係を判定し得る方法で実施されてよい。例えば、データ分析情報に含まれる第1の端末が、緊急事象に関連付けられ、かつ第1のデータ分析ネットワーク要素10によって決定された端末のときは、第1のネットワーク要素20は、第1の端末は緊急事象に関連付けられると判定し、第1の端末の活動度情報、第1の移動軌跡情報、および第1のリスク情報に基づいて、第1の端末の第2のリスク情報をさらに判定し得る。
【0278】
別の例では、本出願のこの実施形態におけるステップ503は、第1のネットワーク要素20が、データ分析情報と、第1のネットワーク要素20が所有する(第1のネットワーク要素20または別のネットワーク要素からの)他のデータとに基づいて、第1の端末と緊急事象との関連関係を判定する方法で実施されてもよい。例えば、データ分析情報内の第1の端末が、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する端末であれば、第1のネットワーク要素20は、第1の端末に対応し、かつ第1のネットワーク要素20によって取得されるサービスデータに基づいて、第1の端末が緊急事象に関連付けられるかどうかを判定し得る。また、第1のネットワーク要素20は、第1の端末の移動軌跡情報であって、データ分析情報に含まれている移動軌跡情報を、第1の端末に対応するサービスデータであって、第1のネットワーク要素20に記憶されているサービスデータと組み合わせたものに基づいて、第1の端末の第2のリスク情報をさらに判定し得る。
【0279】
前述した方法では、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を提供する。データ分析情報は、第1の端末の識別子、第1の端末の活動度情報、第1の端末の移動軌跡情報、および第1の端末の第1のリスク情報、のうちの1つ以上を含み、その結果、データ分析情報を受信した後で、第1のネットワーク要素20は、データ分析情報に基づいて第1の端末と緊急事象との関連関係を判定できるだけでなく、第1の端末のリスク度および移動軌跡情報を適時に判定することもできる。後にこれは、第1のネットワーク要素20が、第1の端末と緊急事象との関連関係に基づいて、関連する緊急処理動作を実行する際に役立つ。
【0280】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における関連関係は、関連指示情報および/または第2のリスク情報を含み、関連指示情報は、第1の端末が緊急事象に関連付けられるかどうかを示し、第2のリスク情報は、緊急事象に対応する第1の端末の、第2のリスク分類情報、第2のリスク度、および第2のリスク排除時点、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0281】
例えば、関連指示情報は、第1の端末のユーザが緊急事象に関連付けられること、または第1の端末のユーザが緊急事象に関連付けられないことを示す。第1の端末のユーザが緊急事象に関連付けられない場合は、第2のリスク情報は、第1の端末のユーザは危険ではないと判定するものであることがさらに理解されよう。関連指示情報が、第1の端末のユーザが緊急事象に関連付けられることを示している場合は、第1のネットワーク要素20は、データ分析情報に基づいて、第1の端末の第2のリスク分類情報、第2のリスク度、および第2のリスク排除時点のうちの1つ以上を判定し得る。
【0282】
本出願のこの実施形態における第1の端末と緊急事象との関連関係は、あるいは第1のデータ分析ネットワーク要素10によって判定されてから、データ分析情報を使用して第1のネットワーク要素20に提供されてもよいことが理解されよう。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0283】
本出願のこの実施形態における第2のリスク情報は、第1のリスク情報に基づいて判定されてもよく、あるいは第2のリスク情報は、データ分析情報内の他の情報(例えば、活動度情報および移動軌跡情報)に基づいて判定される。加えて、第2のリスク情報は、第1のリスク情報と同じである場合も、異なっている場合もある。
【0284】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態におけるデータ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報である。ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報は、ネットワーク内の、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末に対応するデータ分析情報と理解されてもよい。
【0285】
一態様において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20に、データ分析情報に対応する、ターゲット時間に関する情報および/またはターゲットエリアに関する情報をさらに送信し得る。このことは、第1のネットワーク要素20が、データ分析情報が、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報であると判定する際に役立つ。別の態様において、第1のネットワーク要素20の要求に基づいて、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、データ分析情報をフィードバックするようトリガされると、第1のネットワーク要素20によって、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報が第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供される。このようにして、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に基づいて、第1のネットワーク要素20に、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を提供することができる。
【0286】
本出願のこの実施形態におけるターゲットエリアに関する情報は、ターゲットエリアを決定するものである。ターゲットエリアに関する情報は、ターゲットエリアに対応する、地理的エリア情報またはネットワークエリア情報であってもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0287】
本出願のこの実施形態における、ターゲットエリアに対応するネットワークエリア情報は、ターゲットエリアに対応するネットワークエリアを決定するものである。例えば、ネットワークエリア情報は、少なくとも1つのセルアイデンティティ(Cell ID)、少なくとも1つのトラッキングエリア(Tracking Area、TA)・アイデンティティ、少なくとも1つのルーティングエリア(Routing Area、RA)・アイデンティティ、少なくとも1つのMR位置情報、および少なくとも1つのLCS位置情報、のうちの1つ以上の情報であってよい。地理的エリア情報は、ターゲットエリアに対応する物理的なエリアを識別する。例えば、地理的エリア情報は、少なくとも1つの全地球測位システム(global positioning system、GPS)位置情報、少なくとも1つの国の行政エリアの位置情報、および少なくとも1つの経度および緯度の位置情報、のうちの1つ以上の情報であってよい。
【0288】
可能な一実装において、時間情報は、時点、時間窓、時間間隔、および期間のうちの1つ以上の情報を含む。
【0289】
以下の実施形態のネットワークエリア情報、時間情報、および地理的エリア情報については、ここの説明を参照されたい。以下では詳細は繰り返し説明されない。
【0290】
図6は、本出願の別の実施形態を示す。本方法は、ステップ601からステップ604を含む。ステップ602はステップ501と同じであり、ステップ603はステップ502と同じであり、ステップ604はステップ503と同じである。図6に示される実施形態と図5に示される実施形態との違いは、ステップ602の前に、ステップ601がさらに含まれてもよい点にある。
【0291】
ステップ601において、第1のネットワーク要素20は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に第1の要求メッセージを送信する。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20から第1の要求メッセージを受信する。
【0292】
第1の要求メッセージは、データ分析情報を要求する。例えば、第1の要求メッセージは指示情報xを含み、指示情報xはデータ分析情報を要求する。
【0293】
一例では、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報および/またはターゲットエリアに関する情報を含み、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報および/またはターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を要求する。例えば、第1の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報によって示された時点で、あるいはターゲット時間に関する情報によって示された期間内に、ターゲットエリアのネットワーク内に存在した端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0294】
ターゲットエリアに関し、かつ第1の要求メッセージに保持される情報は、ターゲットエリアに対応する地理的エリア情報、またはターゲットエリアに対応するネットワークエリア情報であってもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。ターゲットエリアに関し、かつ第1の要求メッセージに保持される情報が、ターゲットエリアに対応する地理的エリア情報になり得る場合は、NEFネットワーク要素は、ターゲットエリアに対応する地理的エリア情報をネットワークエリア情報に変換してもよく、その後、NEFネットワーク要素は、第1の要求メッセージを第1のデータ分析ネットワーク要素10に転送する。当然ながら、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲットエリアに対応する地理的エリア情報を識別する機能を有している、あるいは第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲットエリアに対応する地理的エリア情報を、ターゲットエリアに対応するネットワークエリア情報に変換する機能を有している場合は、NEFネットワーク要素によって行われるエリア情報変換手順は省略されてもよい。
【0295】
第1のネットワーク要素20がAMFネットワーク要素であれば、第1の要求メッセージは、NEFネットワーク要素を通過しなくてもよいことに留意されたい。つまり、NEFネットワーク要素が第1の要求メッセージを転送するプロセスが省略されてもよい。この場合、ターゲットエリアに関し、かつ第1の要求メッセージに保持される情報は、ターゲットエリアに対応するネットワークエリアであり、要評価エリアに関する情報は、要評価エリアに対応するネットワークエリアである。
【0296】
本出願のこの実施形態では、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報が第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供され、その結果、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を収集することを決定する。このようにして、第1のデータ分析ネットワーク要素10によるデータ分析情報の判定の範囲を狭めることができる。
【0297】
別の例では、第1の要求メッセージは、要評価エリアに関する情報を含む。この場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。本出願のこの実施形態における要評価エリア内にある端末は、第1の端末を含む。例えば、要評価エリア内にある端末が端末aおよび端末bであれば、第1の端末は端末aもしくは端末bであってもよく、あるいは第1の端末は端末aおよび端末bであってもよい。あるいは、第1の端末は、要評価エリア内にある端末である。例えば、要評価エリア内にある端末が端末aおよび端末bであれば、第1の端末は端末aおよび端末bである。
【0298】
例えば、要評価エリアに関する情報は、要評価エリアに対応する地理的エリア情報、または要評価エリアに関する情報に対応するネットワークエリア情報であってもよい。要評価エリア内の端末は、要評価エリア内に存在する端末と理解されてもよい。
【0299】
第1の要求メッセージが、ターゲット時間に関する情報、ターゲットエリアに関する情報、および要評価エリアに関する情報を含んでいる場合、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20が、ターゲット時間に関する情報の中で、ターゲット端末aのものであって、かつターゲット時間に関する情報内でターゲットエリアに関連付けられる、データ分析情報を要求していると判定し得ることに留意されたい。ターゲット端末aは、要評価エリア内にある端末と、ターゲット時間に関する情報内にターゲットエリア内に存在した端末との交点である。
【0300】
例えば、要評価エリア内にある端末は、端末1、端末2、端末3、端末4、および端末5であり、ターゲット時間に関する情報内にターゲットエリア内に存在した端末は、端末3、端末4、端末5、端末6、端末7、端末8、端末9、および端末10である。この場合、ターゲット端末は、端末3、端末4、および端末5である。
【0301】
あるいは、さらに別の例では、第1の要求メッセージは第2の端末の識別子を含み、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末と同じである。
【0302】
第2の端末は1つ以上の端末aを表している場合があり、1つ以上の端末aは第1の端末を含んでいることが理解されよう。言い換えると、第1の端末は1つ以上の端末aに属する。あるいは、第1の端末は1つ以上の端末aである。
【0303】
一例では、第1の要求メッセージが、ターゲット時間に関する情報、ターゲットエリアに関する情報、および第2の端末の識別子を含んでいる場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20が、ターゲット時間およびターゲットエリアに関する情報内に第2の端末に対応する、データ分析情報を要求していると判定し得る。
【0304】
可能な一実装において、ステップ601が行われる前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が第2の端末を判定するステップをさらに含んでもよい。
【0305】
例えば、第1のネットワーク要素20は、移動性管理ネットワーク要素または第3のNWDAFである。移動性管理ネットワーク要素または第3のNWDAFが、最初に登録した端末がエリア(例えば、TAまたはcell)に出現していると判定した場合は、移動性管理ネットワーク要素または第3のNWDAFが、最初に登録した端末を第2の端末と判定し得る。例えば、第1のネットワーク要素20は、AFネットワーク要素である。AFネットワーク要素が、1人以上の非常駐ユーザが新たにコミュニティに入ってきたと判定した場合、AFは、そのユーザに対応する端末を第2の端末と判定し得る。あるいは、AFネットワーク要素が、ユーザによって送信され、かつユーザまたは別の人物と緊急事象との関連関係を問い合わせるための問合せ要求メッセージを受け取ると、AFネットワーク要素は、問合せされた対象ユーザを第2の端末と判定する。
【0306】
本出願のこの実施形態では、第3のNWDAFは、要評価エリア内の常駐端末を監視する役割を担う。緊急事象の時間間隔内で非常駐端末が発見されると、第1の要求メッセージがトリガされ得る。言い換えると、第1のネットワーク要素20が、代替的に第3のNWDAFであってもよい。
【0307】
本出願のこの実施形態における第1の要求メッセージは、まず第1のネットワーク要素20によって中間ネットワーク要素、例えばNEFネットワーク要素に送信され、その後、中間ネットワーク要素によって第1のデータ分析ネットワーク要素10に転送されてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0308】
本出願のこの実施形態における第1の要求メッセージは、第1のネットワーク要素20によって、第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供され得る。当然ながら、第1の要求メッセージは、あるいは第1のネットワーク要素20以外のネットワーク要素によって提供されてもよい。第1の要求メッセージが、第1のネットワーク要素20以外のネットワーク要素によって提供されるときは、第1の要求メッセージは、取得したデータ分析情報を第1のネットワーク要素20に提供するよう第1のデータ分析ネットワーク要素10に指示する、指示情報yをさらに保持してもよい。本願のこの実施形態では詳細は再度説明されない。
【0309】
ステップ602において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の要求メッセージに応答してデータ分析情報を判定する。
【0310】
一態様では、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、分析済みのデータ分析情報セット(例えば、複数のエリアおよび複数の期間に対応するデータ分析情報を含む)をすでに有している。第1のデータ分析ネットワーク要素10が第1の要求メッセージを受信した後で、第1の要求メッセージが、ターゲットエリアに関する情報およびターゲット時間に関する情報をさらに保持していれば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に基づいて、データ分析情報のセット内にある、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応するデータ分析情報を判定する。
【0311】
別の態様では、第1の要求メッセージを受信した後で、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の要求メッセージに基づいて、関連データおよび情報を収集し、収集した関連データおよび情報に基づいて、ターゲットエリアに関する情報およびターゲット時間に関する情報に対応するデータ分析情報を判定する。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、データ分析情報を判定するために、第2のデータ分析ネットワーク要素30から参照データ分析情報を取得する。具体的なプロセスについては、以下の実施形態の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0312】
ステップ603およびステップ604は、ステップ502およびステップ503と同じである。ここでは詳細は繰り返されない。
【0313】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1の要求メッセージは緊急指示情報を含み、緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。これに応じて、本出願のこの実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10がデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、緊急指示情報に基づいてデータ分析情報を判定すること、を含む。具体的には、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、緊急指示情報に基づいて、第1のネットワーク要素20が緊急事象のために、データ分析情報を要求するようトリガされたと判定した場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、データ分析情報を判定する。言い換えると、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、緊急指示情報が受信されたと判定したときのみ、データ分析情報を判定する。第1のデータ分析ネットワーク要素10が緊急指示情報を受信しない場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、データ分析情報を判定しなくてよい。
【0314】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態におけるステップ602およびステップ603は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、緊急指示情報に基づいて、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する方法で実施されてもよい。第1のデータ分析ネットワーク要素10がデータ分析情報を判定しても、第1のデータ分析ネットワーク要素10が第1のネットワーク要素20から緊急指示情報を受信しない場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信しなくてもよいことが理解されよう。第1のデータ分析ネットワーク要素10は、緊急指示情報を受信したときのみ、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信する。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、データ分析情報を判定し、NEFネットワーク要素を使用して、第1のデータ分析ネットワーク要素10にデータ分析情報を送信する。NEFネットワーク要素は、第1のネットワーク要素20がデータ分析情報の取得を許可されているかどうかに応じて、第1のネットワーク要素20にデータ分析情報を送信するかどうかを決定する。例えば、NEFネットワーク要素は、緊急指示情報に基づいて、第1のネットワーク要素20がデータ分析情報の取得を許可されていると判定し得る。
【0315】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報をさらに含んでよく、緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。このことは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が具体的な緊急事象を決定する際に役立つ。加えて、緊急事象識別子情報は、後のデータ統計用にされてもよく、あるいはデータ分析情報を緊急事象に関連付けるものにもなり得る。
【0316】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における第1のネットワーク要素20は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。第1のデータ分析ネットワーク要素10および第2のデータ分析ネットワーク要素30は、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素である。
【0317】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素20が移動性管理ネットワーク要素のとき、ステップ601の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を第1のデータ分析ネットワーク要素10として選択するステップをさらに含んでもよい。
【0318】
具体的には、第1のネットワーク要素20が、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を第1のデータ分析ネットワーク要素10として選択することは、第1のネットワーク要素20が緊急指示情報を取得する方法で実施されてもよい。第1のネットワーク要素20は、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素10として選択する。
【0319】
具体的には、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、緊急事象識別子情報によって示された緊急事象を特にサポートするデータ分析ネットワーク要素であってもよい。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、複数の種類の緊急事象をサポートするデータ分析ネットワーク要素であってもよい。複数の種類の緊急事象は、緊急事象識別子情報によって示された緊急事象を含む。当然ながら、第1のデータ分析ネットワーク要素10、およびそれに続く第2のデータ分析ネットワーク要素30は、あるいは緊急事象分析機能を有していない第3のデータ分析ネットワーク要素であってもよいが、第3のデータ分析ネットワーク要素のデータ分析能力を使用して、第1のネットワーク要素20に情報を提供し得る。
【0320】
本出願のこの実施形態における緊急事象は、これに限定されないが、緊急の伝染病蔓延事象および公共安全事象を含む。
【0321】
可能な一実施形態では、図6に示されているように、ステップ604の後に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下のステップをさらに含み得る。
【0322】
ステップ605において、第1のネットワーク要素20は、第1の端末と緊急事象との関連関係に基づいて、緊急事象に対応する緊急処理動作を実行する。
【0323】
可能な一実装において、緊急処理動作は、第1のネットワーク要素20が、第6の端末に第1の通知情報を送信することであって、第1の通知情報は、第6の端末に、第1の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、および/または第1のネットワーク要素20が、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信することであって、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第1の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。第6の端末は第1の端末を含んでもよく、あるいは第6の端末は第1の端末である。例えば、第2のネットワーク要素は、事業者によって配置された緊急センタープラットフォームであってもよく、プラットフォームは、緊急事象に関連する事前警告メッセージなどをネットワーク内の端末に向けて発出する役割を担う。第1のネットワーク要素20(例えば、AMFネットワーク要素)は、第2のネットワーク要素(例えば、緊急センタープラットフォーム)に関連関係を通知し、その結果、第2のネットワーク要素は、ネットワーク内のユーザ端末に事前警告情報を送信する。
【0324】
第1のネットワーク要素20は、関連関係に基づいて、人員に対する予防および制御、隔離手段、敷地の消毒、および人員への事前警告などの、他の防疫および制御手段を行うことが理解されよう。
【0325】
図7は、本出願の一実施形態による、第1のデータ分析ネットワーク要素10によってデータ分析情報を判定する具体的な一実装を示す。本方法は、ステップ701、ステップ702、ステップ703、ステップ704、およびステップ705を含む。
【0326】
ステップ701において、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報を判定する。
【0327】
参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、および第3の端末の参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。第3の端末は、第1の端末を含む。
【0328】
例えば、第3の端末は、緊急事象に関連した端末である。言い換えると、参照データ分析情報が第3の端末の識別子を含んでいる場合は、第3の端末が緊急事象に関連付けられることを示している場合がある。
【0329】
第3の端末は1つ以上の端末cを表し、1つ以上の端末cは第1の端末を含んでいることが理解されよう。あるいは、第3の端末と第1の端末とは同じ端末である。
【0330】
本出願のこの実施形態における第2のデータ分析ネットワーク要素30は、緊急事象は、第2のデータ分析ネットワーク要素30によってサービスを提供されるターゲットエリアで発生していると判定し得る。この場合、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報を判定する。あるいは、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、ネットワーク要素の要求に基づいて、参照データ分析情報を判定し得る(例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10から第2の要求メッセージを受信し得る)。
【0331】
本出願のこの実施形態における第3の端末は、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する端末の全部または一部であってよい。第2のデータ分析ネットワーク要素30は、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する全部または一部の端末を、第1のデータ分析ネットワーク要素10に対して能動的にプッシュし得る。あるいは、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10の要求に応じて、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する全部または一部の端末を、第1のデータ分析ネットワーク要素10に対してフィードバックし得る。
【0332】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する、すべての端末の参照データ分析情報を報告する。例えば、ターゲットエリア内の端末は端末1~端末9を含み、端末1~端末9のうち端末4~端末7のみが、ターゲット期間中にターゲットエリア内に配置されている。この場合、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に、端末4~端末7の参照データ分析情報を報告し得る。
【0333】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する、一部の端末の参照データ分析情報を報告する。例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、分析によって、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する、1人以上の危険ユーザの端末を取得する。次に、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に、ターゲットエリア内のターゲット時間に関する情報に対応する、1人以上の危険ユーザの端末の参照データ分析情報を能動的に提供する。危険ユーザは、緊急事象に関連したユーザであり得る。例えば、緊急事象が伝染病蔓延事象であれば、危険ユーザは、伝染病の蔓延が発生した場所または伝染病を発症した人物に直接接触したユーザの場合がある。リスクの意味は、ユーザが危険であること、あるいはそのユーザによって別の人物が危険になったことを示し得る。
【0334】
ステップ702において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第2のデータ分析ネットワーク要素30に第2の要求メッセージを送信する。これに応じて、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10から第2の要求メッセージを受信する。第2の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する、参照データ分析情報を要求する。
【0335】
例えば、第2の要求メッセージは指示情報zを保持し、指示情報zは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する、参照データ分析情報を要求するように指示する。
【0336】
可能な一実装において、第2の要求メッセージは1つ以上の端末の識別子を含み、第2の要求メッセージは、1つ以上の端末に対応する参照データ分析情報を要求する。具体的には、第2の要求メッセージは、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報内の1つ以上の端末に対応する、参照データ分析情報を要求する。1つ以上の端末は、第3の端末を含む。
【0337】
本出願のこの実施形態における、1つ以上の端末のものであって、かつ第2の要求メッセージに保持される識別子は、第1の要求メッセージが要評価エリアに関する情報を含んでいるときは、1.要評価エリア内にある全部または一部の端末の識別子、2.ターゲット期間中に要評価エリアから出た端末であって、要評価エリア内にある端末の識別子、3.要評価エリア内にある端末のうちの全部または一部の端末で、そのユーザが緊急事象に関連したユーザであると判定された端末の識別子、4.ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在し、かつ要評価エリア内にあるすべての端末の識別子であり、第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいるときは、第2の端末の全部または一部の識別子、のうちの1つ以上であってもよい。
【0338】
本出願のこの実施形態における、第2の要求メッセージに保持される1つ以上の端末は、第3の端末を含み、あるいは1つ以上の端末は、第3の端末と同じである。
【0339】
第2のデータ分析ネットワーク要素30が、1つ以上の端末の識別子を含む第2の要求メッセージを受信したとき、第3の端末が表す端末は、その1つ以上の端末のうちの端末を含んでいる。
【0340】
本出願のこの実施形態におけるステップ702およびステップ701は、順番には実行されないことに留意されたい。例えば、ステップ701の前にステップ702が実行された場合は、第2の要求メッセージの受信後に、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第2の要求メッセージに応答してステップ701を実行する。あるいは、ステップ701の後でステップ702が実行された場合は、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報を判定している。その後、第2の要求メッセージに応答して、第2のデータ分析ネットワーク要素30はステップ703の実行を決定する。
【0341】
ステップ703において、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に参照データ分析情報を送信する。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第2のデータ分析ネットワーク要素30から参照データ分析情報を受信する。
【0342】
第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に第3の端末の識別子のみを提供し得ることを理解されたい。加えて、第1のデータ分析ネットワーク要素10によってデータ分析情報をより効率的に決定するために、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照移動軌跡情報または参照リスク情報などの情報を第1のデータ分析ネットワーク要素10にさらに提供してもよい。
【0343】
一態様において、本出願のこの実施形態における第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に参照データ分析情報を能動的に送信し得る。例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、第2のデータ分析ネットワーク要素30がサービスを提供しているエリアで緊急事象が発生したと判定すると、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に参照データ分析情報を送信し得る。第2のデータ分析ネットワーク要素30が、第1のデータ分析ネットワーク要素10に参照データ分析情報を能動的に送信し得るときは、ステップ702は省略されてもよいことに留意されたい。
【0344】
別の態様では、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、ネットワーク要素aの要求に基づいて、第1のデータ分析ネットワーク要素10に参照データ分析情報を送信することを決定する。例えば、ネットワーク要素aは、第1のデータ分析ネットワーク要素10であってもよい。
【0345】
例えば、参照移動軌跡情報は、参照位置情報、参照位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および参照位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の情報を含む。参照位置情報は、第3の端末の参照位置である。第3の端末の参照位置は、第3の端末がターゲットエリア内で経た位置であり、分析を通じて第2のデータ分析ネットワーク要素30によって取得される。例えば、第3の端末の参照位置は、ターゲットエリア内で第3の端末が経た1つ以上の位置に基づいて、第2のデータ分析ネットワーク要素30によって決定され得る。
【0346】
例えば、参照リスク情報は、参照リスク分類情報、参照リスク度、および参照リスク排除時点のうちの1つ以上の情報を含む。
【0347】
本出願のこの実施形態における参照リスク情報の意味については、第1のリスク情報の意味を参照されたい。参照リスク分類情報については、第1のリスク分類情報の意味を参照されたい。参照リスク度については、第1のリスク度の意味を参照されたい。参照リスク排除時点については、第1のリスク排除時点の意味を参照されたい。本出願のこの実施形態において、「参照」という語は、第2のデータ分析ネットワーク要素30によって第1のデータ分析ネットワーク要素10に情報が提供されることを意味する。
【0348】
ステップ704において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータを取得し、データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含み、第4の端末は第1の端末を含み、あるいは第4の端末は第1の端末と同じである。
【0349】
例えば、サービス挙動情報は、第4の端末の移動情報、エリアを出入りした頻度、あるいは医療システムから取得した、第4の端末のユーザが発熱したか、または薬を購入したかどうかなどの情報であってもよい。
【0350】
本出願のこの実施形態における第4の端末は、要評価エリア内にある全部または一部の端末であり得ることが理解されよう。あるいは、第4の端末は、第1の要求メッセージを使用して第1のネットワーク要素20によって提供された、第2の端末の一部または全部であってもよい。あるいは、第4の端末は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に基づいて、要評価エリア内にある端末の中から第1のネットワーク要素20によって決定された端末の全部または一部であってもよい。あるいは、第4の端末は第3の端末の場合がある。
【0351】
例えば、本出願のこの実施形態におけるステップ704は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリアに対応する(R)ANネットワーク要素、NFネットワーク要素(例えば、AMFネットワーク要素)、AFネットワーク要素、OAMなどから、要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータを収集する方法で実施されてもよい。例えば、要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータは、表1に示され得る。
【0352】
【表1】
【0353】
ステップ705において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、参照データ分析情報、および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定する。
【0354】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における参照データ分析情報は、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する参照データ分析情報である。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報に対応する時間またはエリアを決定する際に役立つ。
【0355】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末の識別子、第3の端末の参照活動度情報、および要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定すること、を含む。
【0356】
例えば、第3の端末は端末n11、端末n12、および端末n13を表し、第4の端末は端末n11、端末n13、および端末n21を表す。第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第3の端末で表される端末と、第4の端末で表される端末とに共通する端末(例えば、端末n11および端末n13)を取得して、端末n11に対応する参照活動度情報、端末n13に対応する参照活動度情報、要評価エリア内にある端末n11の移動軌跡情報、要評価エリア内にある端末n13の移動軌跡情報に対して、端末n11の包括的な活動度情報、および端末n13の包括的な活動度情報を決定する。第1のデータ分析ネットワーク要素10は、端末n11および端末n13を第1の端末と判定し、包括的な活動度情報を第1の端末の活動度情報と判定する。
【0357】
別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末の識別子、および第3の端末の参照移動軌跡情報に基づいてデータ分析情報を判定すること、を含む。例えば、第3の端末は第1の端末である。第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1の端末の参照移動軌跡情報に基づいて、第1の端末の移動軌跡がリスクエリアと定義されている位置範囲を含んでいると判定した場合、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク分類情報は第1の端末が危険なことであると判定してよく、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク分類情報を含める。
【0358】
さらに別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、データ分析情報を判定すること、を含む。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、要評価エリア内にある第4の端末に含まれる第1の端末に対応する移動軌跡情報が、第1の端末がリスクエリアと定義されている範囲に行ったことを示していると判定した場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク情報はリスクがあることを示していると判定する。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、要評価エリア内にある第4の端末に含まれる第1の端末に対応する移動軌跡情報が、第1の端末がリスクエリアと定義されている範囲に行かなかったことを示していると判定した場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク分類情報は第1の端末が危険なことであると判定し、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク分類情報を含める。
【0359】
さらに別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報およびサービス挙動情報に基づいて、データ分析情報を判定すること、を含む。例えば、緊急事象は伝染病蔓延事象である。第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、要評価エリア内にある第4の端末に含まれる、第1の端末に対応する移動軌跡情報が、第1の端末がリスクエリアと定義されている範囲に行ったことを示し、かつ要評価エリア内にある第1の端末のサービス挙動情報が、第1の端末が病院の発熱外来または薬局に行ったことを示している場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク度は高リスクであると判定し、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク度を含める。例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、要評価エリア内にある第4の端末に含まれる、第1の端末に対応する移動軌跡情報は、第1の端末がリスクエリアと定義されている範囲に行ったことを示しているが、要評価エリア内にある第1の端末のサービス挙動情報は、第1の端末が病院の発熱外来または薬局に行かなかったことを示していると判定した場合、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク度は中リスクであると判定し、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク度を含める。別の例では、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、要評価エリア内にある第4の端末に含まれる、第1の端末に対応する移動軌跡情報は、第1の端末がリスクエリアと定義されている範囲に行かなかったことを示しているが、要評価エリア内にある第1の端末のサービス挙動情報は、第1の端末が病院の発熱外来または薬局に行かなかったことを示していると判定した場合、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク度は中リスクであると判
定し、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク度を含める。
【0360】
さらに別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末の参照リスク情報、および要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を判定すること、を含む。例えば、第3の端末と第4の端末との交点は第1の端末である。第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1の端末の参照リスク情報に基づいて、第1の端末は危険ではないと判定したが、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリアにある第1の端末に対応する移動軌跡情報が、第1の端末が、ターゲット時間に関する情報内に、リスクエリアと定義されている範囲に行ったことを示していると判定した場合は、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末の第1のリスク分類情報は第1のリスク情報が危険なことであると判定してよく、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のリスク情報に第1のリスク分類情報を含める。加えて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第3の端末の参照リスク情報、および要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいて、第1の端末のリスク度情報をさらに判定し、第1の端末のリスク情報に、第1の端末のリスク度情報を含めてもよい。
【0361】
さらに別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、参照データ分析情報および/または要評価エリア内にある第4の端末に対応するデータに基づいてデータ分析情報を判定することは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末の識別子、および要評価エリア内にある第4の端末に対応する移動軌跡情報に基づいて、第3の端末のデータ分析情報を判定すること、を含む。例えば、参照データ分析情報は第3の端末の識別子を含み、第3の端末は、緊急事象に関連付けられ、分析を通じて第2のデータ分析ネットワーク要素30によって取得された危険ユーザである。第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末と第4の端末との交点を第1の端末として使用する場合、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1の端末のユーザは危険ユーザであると判定し得る。次に、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、要評価エリア内にある第1の端末に対応する移動軌跡情報の中から、要評価エリア内にある第1の端末に対応する移動軌跡情報を判定して、第1の端末の移動軌跡情報を取得する。
【0362】
以下の方法1または方法2には、第2のデータ分析ネットワーク要素30が参照データ分析情報をどのように判定するかが主に記載されている。
【0363】
方法1:本出願のこの実施形態における第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ターゲットエリアおよびターゲット時間に関する情報に対応する、(第3の端末を含む)端末リストn(m個の端末の識別子を含み、mは1以上の整数)と、端末リストn内の各端末に対応する参照データ分析情報とを有する方法で、参照データ分析情報を判定し得る。ターゲットエリアおよびターゲット時間に関する情報に対応する端末リストnは、ターゲット時間に関する情報によって示される期間内にターゲットエリアにサービスを提供するネットワークにアクセスするm個の端末、あるいはターゲット時間に関する情報によって示される期間内にターゲットエリア内にあるm個の端末と理解されてよい。このように、第2のデータ分析ネットワーク要素30が第2の要求メッセージを受信した後で、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第2の要求メッセージに含まれる1つ以上の端末の識別子と端末リストnとの交点を取得することによって、第3の端末の識別子を取得し得る。加えて、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、端末リストn内の端末に対応する参照データ分析情報をさらに有する場合は、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第3の端末の識別子に基づいて、端末リストn内の端末に対応する参照データ分析情報の中から、第3の端末の参照データ分析情報を判定し得る。したがって、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報を判定し得る。
【0364】
方法2:本出願のこの実施形態における第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第2のデータ分析ネットワーク要素30が第1のデータを取得する方法であって、第1のデータは、端末の識別子、位置情報、移動軌跡情報、およびサービス挙動情報のうち、ターゲット時間に関する情報およびターゲットエリアに関する情報に対応する第5の端末の1つ以上の情報を含み、第5の端末は第3の端末を含む方法で、参照データ分析情報を判定し得る。第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータに基づいて参照データ分析情報を判定する。
【0365】
例えば、第5の端末は、第2の要求メッセージ内の1つ以上の端末の全部または一部であってもよい。あるいは、第5の端末は、ターゲットエリア内にある端末の全部または一部であってもよく、あるいは第5の端末は、ターゲットエリア内の、ターゲット時間に関する情報に対応する端末の全部または一部であってもよい。あるいは、第5の端末は、要評価エリア内にある端末と、ターゲットエリア内にある端末との交点であってもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。ターゲット時間に関する情報に対応する端末は、端末が、ターゲット時間に関する情報内にエリアのネットワークにアクセスすることを意味し得る。
【0366】
第1のデータの内容については、表1の説明が参照されることが理解されよう。違いは、第1のデータを提供するネットワーク要素が、ターゲットエリアにサービスを提供するネットワーク要素である点にある。例えば、端末の位置情報であって、かつ第1のデータに含まれる位置情報は、ターゲットエリアにサービスを提供するAMFネットワーク要素によって提供され得る。
【0367】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素30が第1のデータに基づいて参照データ分析情報を判定することは、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ターゲット時間およびターゲットエリアに関する情報内の第5の端末の位置情報およびサービス挙動情報に基づいて、参照データ分析情報を判定すること、を含む。
【0368】
例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ターゲット時間およびターゲットエリアに関する情報内の第5の端末の位置情報はリスクエリアと定義された範囲内にあり、第5の端末のサービス挙動情報は、第5の端末が緊急事象に関連する挙動(例えば、発熱を治療する薬の購入、または発熱外来での治療)を行ったことを示していると判定した場合、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報内の第5の端末の参照リスク度が高リスクであると判定する。
【0369】
可能な一実装において、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、第1のデータに基づいて参照データ分析情報を判定することは、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ターゲット時間およびターゲットエリアに関する情報内の第5の端末の位置情報に基づいて、参照データ分析情報を判定すること、を含む。例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ターゲット時間およびターゲットエリアに関する情報内の第5の端末の位置情報に基づいて、第5の端末がリスクエリア内のネットワークにアクセスしていると判定した場合は、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報内の第5の端末の参照リスク分類情報は、第5の端末が危険なことであると判定する。可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10が第2のデータ分析ネットワーク要素30に第2の要求メッセージを送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を判定するステップをさらに含む。
【0370】
例えば、第5の端末は、ターゲットエリア内のエリア1、エリア2、エリア3、およびエリア4にアクセスする。エリア1およびエリア4に対応するリスク度はレベルAであり、エリア2に対応するリスク度はレベルBであり、エリア3に対応するリスク度はレベルCである。第2のデータ分析ネットワーク要素30には内部アルゴリズムがある。アルゴリズムでは、レベルA、レベルB、およびレベルCエリアのリスク度の重みは、それぞれ重みa、重みb、および重みcに設定される。したがって、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、参照データ分析情報内の第5の端末の参照リスク情報は、エリア1内にある第5の端末の活動指数×重みa+エリア4内にある第5の端末の活動指数×重みa+エリア2内にある第5の端末の活動指数×重みb+エリア3内にある第5の端末の活動指数×重みc、であると判定する。エリア内のユーザの活動指数は、エリア内でのユーザの活動の回数または活動の持続時間などの情報に基づいて計算された関数値のことであり、エリア内のユーザの活動度を表すのに使用される。
【0371】
例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1の情報に基づいて第2のデータ分析ネットワーク要素を判定する方法であって、第1の情報は、緊急指示情報および緊急事象識別子情報のうちの1つ以上の情報を含む、方法で、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を決定し得る。
【0372】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が第1の構成情報を有する方法であって、第1の構成メッセージは、(ターゲットエリアを含む)各エリアに関する情報、およびエリアにサービスを提供するデータ分析ネットワーク要素に関する情報を含む、方法で、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を決定してもよい。このようにして、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、ターゲットエリアに関する情報に基づいて、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を決定するために、第1の構成情報を問い合わせることを決定し得る。
【0373】
別の可能な実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、NRFネットワーク要素から、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を取得する方法で、ターゲットエリアにサービスを提供する第2のデータ分析ネットワーク要素30に関する情報を決定し得る。このプロセスの具体的な実装については、以下の実施形態における、NWDAF 1がNRFネットワーク要素から、ターゲットエリアにサービスを提供するNWDAF 2に関する情報を取得するプロセスを参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0374】
本出願のこの実施形態におけるターゲットエリアは、端末が存在したエリアであってよいが、端末は現在はそのエリアに存在していない。要評価エリアは、端末が現在存在するエリアであってよい。
【0375】
図8Aおよび図8Bでは、本出願のこの実施形態における情報処理方法の具体的な実施形態が、第1のデータ分析ネットワーク要素10がNWDAF 1であり、第2のデータ分析ネットワーク要素30がNWDAF 2であり、第1のネットワーク要素20がAFネットワーク要素である例を使用して説明されている。本方法は以下のステップを含む。
【0376】
ステップ801において、AFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素にメッセージ1を送信する。これに応じて、NEFネットワーク要素は、AFネットワーク要素からメッセージ1を受信する。メッセージ1は、NWDAF 1に、端末のデータ分析情報を提供するよう要求する。
【0377】
例えば、メッセージ1は、指示情報1を保持してもよく、指示情報1はNWDAF 2に、端末のデータ分析情報を提供するよう要求する。
【0378】
例えば、メッセージ1は、要評価エリアに対応する地理的エリア(geo area)1、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2、およびターゲット時間に関する情報のうちの1つ以上を含む。
【0379】
例えば、メッセージ1が要評価エリアに対応する地理的エリア1、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2、およびターゲット時間に関する情報を含んでいる場合、メッセージ1は、NWDAF 1に対して、AFネットワーク要素が、ターゲット時間に関する情報内にターゲットエリア内に位置していた端末であって、かつ要評価エリア内にある端末のリストを要求していることを示す。例えば、要評価エリアは都市Aであり、ターゲットエリアは都市Bであり、ターゲット時間に関する情報は2019年1月1日~2019年1月21日である。この場合、AFネットワーク要素は、メッセージ1を使用して、NWDAF 1に端末cのデータ分析情報を問い合わせてもよい。ここで端末cは、都市A内にある端末、および2019年1月1日から2019年1月21日までの間に都市Bにアクセスした端末のセットを含む。
【0380】
あるいは、AFネットワーク要素は、メッセージ1を使用して、NWDAF 1に、現在または履歴的に都市Aに位置し、2019年1月1日から2019年1月21日までの間に都市Aから出た端末のデータ分析情報を問い合わせる。
【0381】
例えば、メッセージ1は、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2、およびターゲット時間に関する情報を含む。この場合、メッセージ1は、NWDAF 1に、AFネットワーク要素が、ターゲット時間に関する情報内にターゲットエリアに位置した端末の、データ分析情報を要求していることを示す。例えば、ターゲットエリアは都市Bであり、かつターゲット時間に関する情報は2019年1月1日から2019年1月21日までであり、AFネットワーク要素はNWDAF 1に、2019年1月1日から2019年1月21日までの間に都市Bに位置した端末のデータ分析情報を要求する、あるいはAFネットワーク要素はNWDAF 1に、2019年1月1日から2019年1月21日までの間に都市Aから出た端末のデータ分析情報を要求する。
【0382】
例えば、メッセージ1がターゲットエリアに対応する地理的エリア2、および要評価エリアに対応する地理的エリア1を含んでいる場合、メッセージ1は、NWDAF 1に対して、AFネットワーク要素が、要評価エリア内にある端末の中で、ターゲットエリアに位置していた端末のデータ分析情報を要求していることを示す。
【0383】
例えば、メッセージ1は、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2、およびターゲット時間に関する情報を含む。この場合、メッセージ1は、NWDAF 1に、AFネットワーク要素が、ターゲット時間に関する情報内に、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2に行った端末のデータ分析情報を要求していることを示す。
【0384】
可能な一実装において、メッセージ1は、NWDAF 1に、要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す、緊急指示情報をさらに保持し得る。言い換えると、緊急指示情報は、NWDAF 1に、緊急事象に関連するデータ分析情報が要求されていることを示す、あるいは緊急事象のためにNWDAF 1からデータ分析情報が要求されていることを示す。
【0385】
可能な一実装において、メッセージ1は、緊急事象識別子(emergency event ID)情報をさらに含んでよく、緊急事象識別子情報は、1つ以上の緊急事象を示し得る。緊急事象識別子情報は、NWDAF 1が、AFネットワーク要素によって要求されたデータ分析情報が、緊急事象識別子情報によって示された特定の緊急事象に関連付けられると判定するのを補助するために使用される。
【0386】
可能な一実装において、危険端末リスト(危険ユーザの端末であり得る)をAFネットワーク要素に提供するようNWDAF 1に要求することに加えて、本出願のこの実施形態におけるメッセージ1は、第1のリスク情報や第1の移動軌跡情報などの、危険端末リスト内の各端末に対応する、関連する分析情報をAFネットワーク要素に提供するようNWDAF 1にさらに要求する。
【0387】
例えば、メッセージ1は、データ分析公開サブスクライブサービス動作(Nnef_analyticexposure_subscribe)であってもよい。
【0388】
具体的な一実装では、AFは、NEFに分析情報サブスクリプション要求メッセージ(Nnef_analyticsexposure_subscribe)を送信し、要求されたデータ分析情報は、analytic IDで具体的に識別される。例えば、危険端末リストは、analytic ID 1に対応する。他の分析情報は、別のanalytic IDに対応する。例えば、第1のリスク情報はanalytic ID 2に対応し、第1の移動軌跡情報はanalytic ID 3に対応する。ターゲットエリアに関する情報、要評価エリアに関する情報、およびターゲット時間に関する情報は、フィルタ(filter)情報としてNnef_analyticsexposure_subscribeに含まれ得る。emergency indication情報および緊急事象識別子emergency event ID情報もまたNnef_analyticsexposure_subscribeに含まれ、filter情報の一部として使用されてもよく、filter情報として使用されなくてもよい。
【0389】
ステップ802において、NEFネットワーク要素は、メッセージ1に基づいてメッセージ2を決定し、メッセージ2は、ネットワークエリア1、ネットワークエリア2、およびターゲット時間に関する情報のうちの1つ以上を保持する。
【0390】
例えば、NEFネットワーク要素は、メッセージ1に含まれる地理的エリアをネットワークエリア(network area)に変換する。例えば、NEFネットワーク要素は、要評価エリアに対応する地理的エリア1を、要評価エリアに対応し、かつNWDAF 1によって識別され得るネットワークエリア1に変換し、ターゲットエリアに対応する地理的エリア2を、ターゲットエリアに対応し、かつNWDAF 1によって識別され得るネットワークエリア2に変換する。前述の変換を行う目的は、AFネットワーク要素によって提供されるエリア情報は通常は地理的位置情報であるが、ネットワーク機能(例えば、NWDAF 1)は通常はエリア情報を直接識別できないためである。AFネットワーク要素が、ターゲットエリアに対応するネットワークエリア2、および要評価エリアに対応するネットワークエリア1を提供する場合は、NEFネットワーク要素によってエリア変換を実行する動作は省略されてもよいことが理解されよう。
【0391】
可能な一実装において、メッセージ1がemergency event ID識別子をさらに保持する場合は、NEFネットワーク要素は、emergency event IDを、NWDAF 1によって識別され得る情報に変換する。例えば、emergency event ID「コロナウイルス疾患2019」は、対応する数字の識別子010110に変換される。加えて、NEFネットワーク要素は、ターゲット時間に関し、かつメッセージ1に保持されている情報を、NWDAF 1によって識別され得る時点にさらに変換し得る。
【0392】
ステップ803において、NEFネットワーク要素が、危険ユーザのデータ分析情報であって、かつAFネットワーク要素に要求されたデータ分析情報が、緊急事象に関連付けられると判定すると、NEFネットワーク要素は、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素をNWDAF 1として選択する。
【0393】
一例では、NEFネットワーク要素がAFネットワーク要素から緊急指示情報または緊急事象識別子情報を受信した場合、NEFネットワーク要素は、AFネットワーク要素に要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられていると判定する。
【0394】
例えば、緊急指示情報または緊急事象識別子情報は、データ分析公開サブスクライブサービス動作に保持され得る。当然ながら、緊急指示情報または緊急事象識別子情報は、別のメッセージを使用して、AFネットワーク要素によってNEFネットワーク要素に、あるいは送信されてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0395】
一実装では、NEFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素が緊急指示情報に基づいて、NRFネットワーク要素に問合せメッセージ1を送信し得る方法で、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素をNWDAF 1として選択し得る。次に、NEFネットワーク要素は、問合せメッセージ1に基づいて、NRFネットワーク要素に、緊急事象分析機能をサポートし、かつ要評価エリアにサービスを提供する、emergency NWDAFに関する情報を提供する。問合せメッセージ1は、要評価エリアにサービスを提供するように構成され、かつ緊急事象分析機能をサポートするemergency NWDAFに問い合わせるために使用される。次に、NEFネットワーク要素は、緊急事象分析機能をサポートするemergency NWDAFに関する情報に基づいて、NWDAF 1を決定する。例えば、NEFネットワーク要素は、緊急事象分析機能をサポートするemergency NWDAFに関する情報によって指示されたemergency NWDAFを、NWDAF 1として使用する。
【0396】
例えば、問合せメッセージ1は、ネットワークエリア(network area)1と、情報に対応するemergency NWDAFを見出すためにNRFネットワーク要素によって使用されるemergency indicationおよびemergency event IDのうちの1つ以上の情報と、を保持し得る。
【0397】
例えば、emergency NWDAFに関する情報は、emergency NWDAFのアドレス、識別子、または完全修飾ドメイン名(fully qualified domain name、FQDN)のうちの1つ以上であってよい。
【0398】
別の実施態様では、NEFネットワーク要素は、緊急事象に関連付けられたemergency NWDAFに関する情報(アドレス、識別子、FQDNなど)がNEFネットワーク要素上に構成され得る方法で、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素をNWDAF 1として選択し得る。このようにして、NEFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素の構成情報に基づいてNWDAF 1を決定し得る。
【0399】
ステップ804において、NEFネットワーク要素は、NWDAF 1にメッセージ2を送信する。これに応じて、NWDAF 1は、NEFネットワーク要素からメッセージ2を受信する。メッセージ2は、NWDAF 1に、端末のデータ分析情報を提供するよう要求する。
【0400】
メッセージ2に含まれる内容についてはメッセージ1の内容が参照され、各内容の意味は、上述したものと同じであることが理解されよう。メッセージ2の内容とメッセージ1の内容との違いは、NEFネットワーク要素が内外のエリアの変換動作を行う場合は、メッセージ2が、要評価エリアに対応するnetwork area 1、およびターゲットエリアに対応するnetwork area 2を含む点にある。
【0401】
例えば、メッセージ2は、NEFネットワーク要素とNWDAF 1との間の分析情報サブスクリプション要求(Nnwdaf_analyticssubscription)であってもよい。
【0402】
ステップ805において、NWDAF 1は、メッセージ2に基づいて、要評価エリアに対応するネットワークエリア内の端末リスト1または端末リスト2を決定する。
【0403】
一例では、本出願のこの実施形態におけるステップ805は、NWDAF 1が、ネットワークエリア1に存在する端末の全部または一部に基づいて、端末リスト1を決定する方法で実施されてもよい。例えば、端末リスト1は、ネットワークエリア1に存在する全部または一部の端末の識別子を含む。例えば、NWDAF 1は、AMFネットワーク要素またはUDMネットワーク要素に、ネットワークエリア内に存在する全部または一部の端末の識別子を問い合わせてもよい。
【0404】
別の例では、本出願のこの実施形態におけるステップ805は、NWDAF 1が、network area 1、network area 2、およびターゲット時間に関する情報のうちの1つ以上に基づいて、端末リスト1から端末リスト2を取得する方法で実施されてもよい。端末リスト2は、端末リスト1のサブセットである。例えば、端末リスト2に含まれる端末の識別子は、端末リスト1に含まれる端末の識別子の一部である。
【0405】
NWDAF 1は、端末リスト2を取得するために、端末リスト1およびサードパーティAFネットワーク要素から取得した情報(端末リスト1内にある端末のユーザの移動情報)に基づいて、ターゲット時間に関する情報内にnetwork area 2に行った端末の識別子を決定し得ることが理解されよう。あるいは、NWDAF 1は、端末リスト2は端末リスト1内にある端末の識別子を含んでおらず、期間内にnetwork area 1に常に存在していると判定し得る。
【0406】
要評価エリアにあり、AFネットワーク要素に要求された端末のすべてのユーザが、危険ユーザとは限らないことが理解されよう。したがって、NWDAF 1は、端末リスト2を決定することによって、リスクを評価されるべきユーザの範囲を狭め得る。しかしながら、要評価エリアにいる危険ユーザの範囲は、別の方法で狭められてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0407】
ステップ806において、NWDAF 1は、ターゲットエリアに対応するネットワークエリア2にサービスを提供するNWDAF 2を決定する。
【0408】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態におけるステップ806は、NWDAF 1が、ネットワークエリア2にサービスを提供するNWDAF 2を取得するために、NRFネットワーク要素に問合せメッセージ2を送信する方法で実施されてもよい。問合せメッセージ2は、network area 2、emergency indication、またはemergency event IDを含む。
【0409】
NWDAF 2によってNRFに要求されたネットワーク要素登録手順では、NWDAF 2は、NWDAF 2が緊急事象をサポートするNWDAFであることを示すために、NRFネットワーク要素に指示情報を提供し得ることが理解されよう。加えて、NWDAF 2は、NRFネットワーク要素に、NWDAF 2によってサポートされるemergency event IDをさらに提供し得る。
【0410】
ステップ807において、NWDAF 1は、NWDAF 2にメッセージ3を送信する。これに応じて、NWDAF 2は、NWDAF 1からメッセージ3を受信する。メッセージ3は、参照データ分析情報をフィードバックするようNWDAF 2に要求する。
【0411】
メッセージ3は、端末リスト4を保持する。例えば、端末リスト4は、端末リスト2または端末リスト1であってもよい。NWDAF 2が、端末リスト1に基づいて端末リスト2を決定するプロセスを行う場合、メッセージ3に保持される端末リスト4は、端末リスト2であることが理解されよう。NWDAF 2が、端末リスト1に基づいて端末リスト2を決定するプロセスを行わない場合、メッセージ3に保持される端末リスト4は、端末リスト1である。
【0412】
メッセージ3は、NWDAF 2に、端末リスト4に対応する参照データ分析情報をフィードバックするよう具体的に要求することが理解されよう。
【0413】
ステップ808において、NWDAF 2は、NWDAF 1に応答メッセージ3を送信する。これに応じて、NWDAF 1は、NWDAF 2から応答メッセージ3を受信する。応答メッセージ3は、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を含む。
【0414】
例えば、危険端末リストに対応する参照データ分析情報は、危険端末リストに含まれる端末に対応する以下の情報、すなわち、識別子、参照活動度情報、参照移動軌跡情報、および参照リスク情報を含む。
【0415】
危険端末リストは端末リスト4であり、あるいは危険端末リストは、端末リスト4内の危険ユーザの端末であることが理解されよう。
【0416】
可能な一実装において、NWDAF 2は、端末リスト4に基づいて、端末リスト4に記載されている端末のユーザが危険ユーザかどうかを判定し得る。このようにして、NWDAF 2は、NWDAF 1に、端末リスト4内の危険ユーザの端末に対応する参照データ分析情報(例えば、危険端末リストに対応する参照データ分析情報)を提供し得る。加えて、NWDAF 2は、NWDAF 1に、端末リスト4内の危険ユーザではない端末の識別子をさらに提供し得る。
【0417】
可能な一実装において、NWDAF 2は、NWDAF 1に、端末リスト4に記載されている全端末の参照データ分析情報を提供してもよく、その結果、NWDAF 1は、端末リスト4に記載されている全端末の参照データ分析情報に基づいて、端末リスト4に記載されている端末のユーザが危険ユーザかどうか、および端末リスト4に対応するデータ分析情報を自律的に判定する。
【0418】
可能な一実施形態では、ステップ808の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、NWDAF 2が危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定すること、をさらに含んでもよい。
【0419】
一実装では、NWDAF 2は、NWDAF 2が端末リスト3に対応する参照データ分析情報を有する方法で、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定し得る。NWDAF 2は、端末リスト3および端末リスト4に対応する参照データ分析情報に基づいて、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定する。
【0420】
例えば、端末リスト3は、端末1の識別子、端末2の識別子、および端末3の識別子を含む。NWDAF 2が端末1から端末3のそれぞれに対応する参照データ分析情報を有し、NWDAF 1によって提供された端末リスト4が端末2の識別子および端末3の識別子を含んでいる場合は、NWDAF 1は、端末2に対応する参照データ分析情報、および端末3に対応する参照データ分析情報を判定し得る。端末リスト4が端末4の識別子をさらに含み、端末リスト3内に端末4が存在しない場合は、端末4は危険ユーザに使用された端末ではないと考えられてよいことが理解されよう。
【0421】
端末リスト3に対応し、かつNWDAF 2内にある参照データ分析情報は、NWDAF 2がメッセージ3を受信する前に、NWDAF 2のサービングエリアの分析を通じて事前に決定されている場合があることが理解されよう(方法の詳細については、以下の説明を参照のこと)。メッセージ3を受信した後で、NWDAF 2は、端末リスト4を端末リスト3と比較することによって、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を取得する。
【0422】
別の実施態様では、NWDAF 2は、NWDAF 2がメッセージ3を取得した後で、NWDAF 2が、ネットワークエリア2内の、端末リスト4に含まれる各端末の第1のデータを取得する方法で、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定し得る。NWDAF 2は、ネットワークエリア2内の、端末リスト4に含まれる端末の第1のデータに基づいて、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定する。例えば、第1のデータの内容については、表1の前述の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0423】
可能な一実装において、NWDAF 2が、端末リスト4に含まれる各端末の第1のデータに基づいて、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定することは、NWDAF 2が、端末の第1のデータ、ネットワークエリア2、およびターゲット時間に関する情報に基づいて、危険端末リストに対応する参照データ分析情報を判定すること、を含む。
【0424】
例えば、NWDAF 1は、端末リスト4に含まれる任意の端末xが、ターゲット時間に関する情報内に、ネットワークエリア2の事業者ネットワークに存在したかどうかを判定する。任意の端末xが、ターゲット時間に関する情報内に、ネットワークエリア2の事業者ネットワークに存在した場合は、NWDAF 2は、任意の端末xの参照リスク情報は、任意の端末xが緊急事象に関連付けられるリスクを有することであると判定する。
【0425】
別の可能な方法では、NWDAF 2は、任意の端末がネットワークエリア2内に存在する持続時間、任意の端末がネットワークエリア2内に滞在する特定の位置、または任意の端末がターゲット端末と接触したかどうかを判定する。ターゲット端末は、緊急事象と判定されたユーザ(伝染病と判定された人物など、緊急事象に関連付けられると判定されたユーザ)の端末とみなされてもよい。端末が緊急事象に関連する危険ユーザかどうかを判定するために、NWDAF 2は、AFネットワーク要素から、表2に示す端末の少なくとも1種類のデータをさらに取得してもよい。
【0426】
【表2】
【0427】
具体的には、表3または表4は、NWDAF 2によってNWDAF 1に提供される参照データ分析情報の内容を示す。
【0428】
【表3】
【0429】
具体的には、表4は、危険端末リスト(例えば、表3および表4のUE ID)と、NWDAF 1の参照データ分析情報に対応する期間およびエリアとを提供することに加えて、NWDAF 2は、危険端末リストに対応する、参照リスク度分析情報と参照移動軌跡情報とをさらに提供し得ることを示す。
【0430】
【表4】
【0431】
ステップ809において、NWDAF 1は、要評価エリア内にある端末リスト5内の各端末に対応するデータを収集し、要評価エリア内にある端末リスト5内の端末に対応するデータは、要評価エリア内にある端末リスト5内の端末の移動軌跡情報、サービス挙動情報などを決定するために使用される。
【0432】
例えば、NWDAF 1は、表1に示すように、要評価エリア内にある端末リスト5内の端末に対応するデータを収集する。違いは、NWDAF 1は、network area 1にサービスを提供するNF、AF、またはOAMなどの対応するネットワーク要素から、要評価エリア内にある端末リスト5内の端末に対応するデータを収集する点にある。
【0433】
端末リスト5内の端末は、network area 1内のすべての端末を含んでいることが理解されよう。あるいは、端末リスト5内の端末は、network area 1内の一部の端末を含んでいる。例えば、端末リスト5内の端末は、network area 1内の端末とnetwork area 2内の端末との交点である。
【0434】
ステップ810において、NWDAF 1は、NWDAF 2によってフィードバックされた参照データ分析情報、および/または要評価エリア内にある端末リスト5内の端末に対応するデータに基づいて、データ分析情報を取得する。
【0435】
データ分析情報は、端末リスト6、ならびに端末リスト6の各端末の第1のリスク情報、第1の移動軌跡情報、および第1のリスク度情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0436】
一例では、NWDAF 1は、NWDAF 2によってフィードバックされた危険端末リスト、およびステップ809で取得した、要評価エリア内にある端末リスト5内の端末に対応するデータを参照して、データ分析情報を取得する。例えば、NWDAF 2によってフィードバックされた危険端末リストは端末1から端末3を含み、NWDAF 1は、要評価エリア内にある端末1から端末3のそれぞれに対応するデータに基づいて、端末1の第1のリスク情報、および端末2の第1のリスク情報をさらに決定し、端末リスト6は端末1および端末2を含む。
【0437】
例えば、端末yの場合、NWDAF 1は、NWDAF 2によってフィードバックされた端末yの参照リスク度と、要評価エリア内にある端末yのデータとに基づいて、端末yの第1のリスク度情報を最終的に生成する。例えば、NWDAF 2が端末yのリスク度を「低」とフィードバックしても、NWDAF 1は、端末yが病院内の発熱外来または要評価エリア内にある薬局に行ったと判定した場合は、NWDAF 1は、端末yの第1のリスク度情報は高リスクと判定する。
【0438】
別の例では、NWDAF 1は、NWDAF 2のフィードバックに基づいて、端末zの参照リスク情報が、端末cが危険ユーザの端末であることを示していると判定し、NWDAF 1は、端末zの第1の移動軌跡情報を決定するために、端末zの識別子を、要評価エリア内にある端末zの移動軌跡情報に関連付ける。
【0439】
ステップ811において、NWDAF 1は、AFネットワーク要素にデータ分析情報を送信する。
【0440】
任意選択で、第2の応答メッセージは、第2の要求メッセージによって要求された内容と具体的に合致する、他の分析情報をさらに含み得る。
【0441】
可能な一実装において、NWDAF 1は、緊急指示情報に基づいて、NEFネットワーク要素への応答メッセージ2の送信を許可することを決定し得る。
【0442】
NWDAF 1は、端末リスト6、および端末リスト6内の各端末が危険端末かどうかを示す指示情報のみをAFネットワーク要素に送信し得ることが理解されよう。可能な一実装において、NWDAF 1は、AFネットワーク要素に、端末リスト6、ならびに端末リスト6内の端末の、第1の移動軌跡情報、第1のリスク情報、および第1のリスク度情報をさらに送信してもよい。
【0443】
例えば、NWDAF 1は、まずNEFネットワーク要素にデータ分析情報を送信し、NEFネットワーク要素は、AFネットワーク要素にデータ分析情報を転送する。
【0444】
任意選択で、NEFネットワーク要素は、NWDAF 1に提供されたデータ分析情報を、AFネットワーク要素に識別され得るデータ分析情報にさらに変換してもよい。例えば、NWDAF 1に提供されたデータ分析情報は端末リスト6であり、NEFネットワーク要素は、端末リスト6を、端末リスト6内のすべての端末のユーザの識別子リストに変換する。
【0445】
ステップ812において、AFネットワーク要素は、データ分析情報に基づいて、端末リスト6内の各端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0446】
任意選択で、データ分析情報を受信した後で、AFネットワーク要素は、データ分析情報に基づいて、対応する緊急処理動作をさらに実行してもよい。例えば、AFネットワーク要素は、端末リスト6内の各端末に基づいて、端末リスト6内の端末のユーザに対して、人員に対する予防および抑制、ならびに隔離措置を行うよう社員に通知する。例えば、AFネットワーク要素は、端末リスト6内の端末と移動軌跡情報とに基づいて、主要な場所の消毒、人員への事前警告などを行う。
【0447】
図8Aおよび図8Bに示す実施形態の端末リスト6は、前述した実施形態の第1の端末に対応し得る。端末リスト5は、前述した実施形態の第4の端末に対応し得る。端末リスト4は、第3の端末に対応し得る。メッセージ1は、第1の要求メッセージに対応する。メッセージ3は、第2の要求メッセージに対応する。データ分析情報は、前述した実施形態のデータ分析情報に対応する。
【0448】
図9は、本出願の一実施形態による、別の情報処理方法の具体的な実施形態を示す。本方法は以下のステップを含む。
【0449】
ステップ901において、NWDAF 2は、NWDAF 1に参照データ分析情報を提供する。
【0450】
具体的には、参照データ分析情報の内容については、図8Aおよび図8Bに示された実施形態の説明を参照されたい。例えば、NWDAF 2は、参照データ分析情報を取得するために、ネットワークエリア2内の端末リスト7、ならびに端末リスト7内の各端末に対応する、参照移動軌跡情報、参照活動度情報、および参照リスク情報をまず決定して、NWDAF 1に参照データ分析情報を送信する。
【0451】
可能な一実装において、ステップ901の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、NWDAF 2がNWDAF 1から要求メッセージを受信し、要求メッセージは参照データ分析情報を要求するステップ900をさらに含んでもよい。ステップ900は、任意選択のステップであることが理解されよう。
【0452】
一例では、NWDAF 2によってNWDAF 1に提供された参照データ分析情報は、端末リスト8、ならびに端末リスト8内の各端末に対応する参照移動軌跡情報および参照リスク情報を含む。端末リスト8に含まれる端末は、端末リスト7内の端末の一部である。例えば、端末リスト8に含まれる端末は、期間内にネットワークエリア2から出なかった端末を含まない。例えば、端末リスト8に含まれる端末は、ネットワークエリア2にあり、かつ特定の期間内にネットワークエリア1に行った端末である。つまり、NWDAF 2によってNWDAF 1に提供される参照データ分析情報は、NWDAF 1がサービスを提供するネットワークエリア1に行った端末を含む。
【0453】
例えば、NWDAF 2は、端末のサブスクリプション情報に基づいて、宛先(例えば、ネットワークエリア1)として、端末の事業者ネットワークサービス登録ホームロケーションを決定し得る。あるいは、NWDAF 2は、鉄道、民間航空旅客機、自動車などのサードパーティAFから、端末のユーザの移動宛先を取得し、ユーザの移動宛先に基づいて、端末が位置するネットワークエリア1を決定する。
【0454】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態におけるステップ901の前に、本方法は、NWDAF 2が緊急事象分析機能をサポートするNWDAF 1を決定するステップをさらに含んでもよい。NWDAF 2が緊急事象分析機能をサポートするNWDAF 1を決定する具体的な実施プロセスについては、前述の実施形態における、NWDAF 1によって緊急事象分析機能をサポートするNWDAF 2を決定するステップの説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0455】
ステップ902~ステップ906は、ステップ801~ステップ805と同じである。ここでは詳細は繰り返されない。
【0456】
ステップ907~ステップ910は、ステップ809~ステップ812と同じである。
【0457】
この実施形態におけるステップ908の参照データ分析情報は、ステップ901を使用してNWDAF 1によって取得されることに留意されたい。
【0458】
具体的には、一実装において、NWDAF 1は端末リスト6に含まれる端末を取得するために、端末リスト8に含まれる端末と、端末リスト5に含まれる端末との交点を取得する。
【0459】
図9に示す実施形態の端末リスト8または端末リスト7は、前述した実施形態の第3の端末に対応する。
【0460】
図9に示す実施形態の要評価エリアは、端末リスト9に置き換えられてもよいことに留意されたい。端末リスト9はp個の端末を含み、pは1より大きい整数である。端末リスト9は、前述した実施形態の第2の端末に対応し得る。
【0461】
図10は、本出願の一実施形態による、別の情報処理方法の具体的な実施形態を示す。この実施形態と図8Aおよび図8Bに示す実施形態との違いは、図10では、第1のネットワーク要素20がAMFネットワーク要素であり、メッセージ1が、要評価エリアに関する情報ではなく端末リスト9を保持している点にある。
【0462】
ステップ1001において、AMFネットワーク要素がNWDAF 1を決定する。
【0463】
例えば、AMFネットワーク要素は、AMFネットワーク要素が、緊急指示情報およびネットワークエリア1に基づいて、NRFネットワーク要素にNWDAF 1に関する情報を問い合わせる方法で、NWDAF 1を決定し得る。あるいは、異なるネットワークエリア(例えば、ネットワークエリア1およびネットワークエリア2)で緊急事象分析機能を提供するデータ分析ネットワーク要素に関する情報が、AMFネットワーク要素で構成される。このようにして、AMFネットワーク要素は、AMFネットワーク要素の構成に基づいて、ネットワークエリア1内のNWDAF 1を決定し得る。
【0464】
ステップ1002において、AMFネットワーク要素は、(前述の第2の端末に対応する)端末リスト9を決定する。
【0465】
例えば、AMFネットワーク要素が、最初に登録した端末がエリア(例えば、TAまたはcell)内に出現したと判定した場合、AMFネットワーク要素は、端末リスト9内の端末として、最初に登録した端末を決定し得る。
【0466】
ステップ1003において、AMFネットワーク要素は、NWDAF 1にメッセージ2を送信する。メッセージ2は、端末リスト9、ターゲットエリアに対応するネットワークエリア2、およびターゲット時間に関する情報を保持している。ここでメッセージ2は、前述の実施形態における第1の要求メッセージに対応する。
【0467】
ステップ1004において、NWDAF 1は、端末リスト4を決定する。端末リスト4は、端末リスト9内の全部または一部の端末を含む。
【0468】
ステップ1005~ステップ1011は、ステップ806~ステップ812と同じである。
【0469】
図10に示す実施形態と、図8Aおよび図8Bに示す実施形態との違いは、図8Aおよび図8Bに示す実施形態では、AFネットワーク要素がNWDAF 1に、要評価エリア内にある端末のデータ分析情報を問い合わせ、続いて、AFネットワーク要素は、要評価エリアにある端末と、緊急事象との関連関係を判定する点にあることが理解されよう。図10に示す実施形態の目的は、AMFネットワーク要素がNWDAF 1に、特定の端末(例えば、端末リスト9に含まれる各端末)のデータ分析情報を提供するよう要求し、その結果として、AMFネットワーク要素が、特定の端末と緊急事象との関連関係を判定することである。加えて、AMFネットワーク要素は、NEFネットワーク要素を使用してNWDAF 1にデータ分析情報を要求する必要はなく、AMFネットワーク要素によってNWDAFネットワーク要素に送信されかつデータ分析情報を要求するメッセージは、地理的エリアではなく、要評価エリアに対応するネットワークエリア、およびターゲットエリアに対応するネットワークエリアを保持する。
【0470】
本出願のこの実施形態では、データ分析情報が複数の種類の情報を含んでいる場合は、NWDAF 1は複数の種類の情報を、AFネットワーク要素またはAMFネットワーク要素に一度以上フィードバックすることに留意されたい。例えば、NWDAF 1は、AFネットワーク要素またはAMFネットワーク要素に、端末リスト9、および端末リスト9内の各端末と緊急事象との関連関係をまず提供し得る。次に、AFネットワーク要素またはAMFネットワーク要素が、端末リスト9内の端末の第1のリスク情報、第1のリスク度情報、および第1の移動軌跡情報を要求すると、NWDAF 1は、端末リスト9内の端末の第1のリスク情報、第1のリスク度情報、および第1の移動軌跡情報を、AFネットワーク要素またはAMFネットワーク要素に送信する。
【0471】
図11は、本出願の一実施形態による情報処理方法の実施形態を示す。本方法は以下のステップを含む。
【0472】
ステップ1101において、第2のデータ分析ネットワーク要素30は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に、第3の端末に対応する参照データ分析情報を送信する。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第2のデータ分析ネットワーク要素30から、第3の端末に対応する参照データ分析情報を取得する。第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末を含む。
【0473】
第3の端末に対応する参照データ分析情報は、第2のデータ分析ネットワーク要素30によって、第1のデータ分析ネットワーク要素10に能動的に送信され得る。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素は、第3の端末に対応する参照データ分析情報を要求するために第2のデータ分析ネットワーク要素30に要求メッセージを送信し、次に、第2のデータ分析ネットワーク要素30が、ステップ1101を実行する。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0474】
第3の端末は、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末の全部または一部であってもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0475】
ターゲットエリア内に存在した端末は、ターゲットエリアにサービスを提供するネットワークにアクセスした端末と理解されてよい。
【0476】
例えば、第3の端末は、緊急事象に関連した端末である。第3の端末の説明については、ステップ701の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0477】
可能な一実装において、第3の端末に対応する参照データ分析情報は、第3の端末の識別子、第3の端末の数、第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報、第3の端末の集約参照活動度情報、第3の端末の集約参照移動軌跡情報、および第3の端末の集約参照リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。
【0478】
第3の端末の参照活動度情報、第3の端末の参照移動軌跡情報、第3の端末の参照リスク情報については、前述の関連する説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0479】
第3の端末の集約参照活動度情報は、複数の第3の端末の平均参照活動度情報、または複数の第3の端末の参照活動度分散分析結果を含み得る。第3の端末のそれぞれの参照活動度が値で表されるときは、複数の第3の端末の平均参照活動度情報は、第3の端末に対応する参照活動度値の平均値になり、複数の第3の端末の参照活動度分散分析結果は、第3の端末に対応する参照活動度値の分散値になり得る。第3の端末のそれぞれの参照活動度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第3の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第3の端末の平均参照活動度分析結果として使用され、複数の第3の端末の参照活動度分散分析結果は、第3の端末に対応する、参照活動度レベルに対応する分散値になり得る。
【0480】
第3の端末の集約参照移動軌跡情報は、複数の第3の端末の、参照移動軌跡内の位置の和集合、または参照移動軌跡の和集合を含み得る。
【0481】
第3の端末の集約参照リスク情報は、第3の端末の参照リスク情報の平均情報および/または第3の端末の参照リスク情報の分散値情報を含む。例えば、第3の端末の参照リスク情報は、参照リスク分類情報、参照リスク度、および参照リスク排除時点、のうちの1つ以上の第3の端末の情報を含む。参照リスク情報は、参照リスク分析結果とも呼ばれる場合がある。
【0482】
第3の端末の識別子の説明については、第1の端末の識別子の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0483】
ステップ1101の具体的な説明については、ステップ701の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0484】
例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30および第1のデータ分析ネットワーク要素10は、異なるエリアにサービスを提供する。例えば、第2のデータ分析ネットワーク要素30はターゲットエリアにサービスを提供し、第1のデータ分析ネットワーク要素10は要評価エリアにサービスを提供する。
【0485】
ステップ1101の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第2のデータ分析ネットワーク要素30が第3の端末に対応する参照データ分析情報を判定するステップをさらに含んでもよいことを理解されたい。第2のデータ分析ネットワーク要素30が第3の端末に対応する参照データ分析情報を判定する具体的なプロセスについては、前述した実施形態における、第2のデータ分析ネットワーク要素30が参照データ分析情報を判定する具体的なプロセスを参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0486】
例えば、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、図1の第1のデータ分析ネットワーク要素10であってもよい。第2のデータ分析ネットワーク要素30は、図1の第2のデータ分析ネットワーク要素30であってもよい。第1のデータ分析ネットワーク要素10および第2のデータ分析ネットワーク要素30は、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素である。
【0487】
ステップ1102において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第3の端末の参照データ分析情報に基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定し、第1の端末に対応するデータ分析情報は、第1の端末の数、第1の端末の集約活動度情報、第1の端末の集約移動軌跡情報、および第1の端末の集約リスク情報、のうちの1つ以上の情報を含む。第1の端末は、第3の端末内にあり、かつ要評価エリア内にある端末を含む。あるいは、第1の端末はターゲット端末を含み、ターゲット端末は第3の端末と第2の端末の両方に属する。あるいは、第1の端末は第2の端末であり、または第1の端末は第2の端末の一部である。
【0488】
一実装において、第1の端末が、第3の端末内にありかつ要評価エリア内にある端末を含んでいることは、第1の端末が、第3の端末の中の要評価エリア内にある端末の全部または一部であると理解されてもよい。例えば、要評価エリアにサービスを提供するネットワークにアクセスする端末が端末aおよび端末bであれば、第1の端末は、端末aおよび端末bのうちの1つ以上を含み得る。
【0489】
例えば、第3の端末は端末1a、端末1b、および端末1cであり、第2の端末は端末1d、端末1b、および端末1cである。この場合、ターゲット端末は、端末1bおよび端末1cのうちの1つ以上であってよい。
【0490】
一実施態様では、第1の端末は、緊急事象に関連付けられ、かつ第1のデータ分析ネットワーク要素10によって決定された端末である。
【0491】
ステップ1103において、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20に第1の端末に対応するデータ分析情報を送信する。これに応じて、第1のネットワーク要素20は、第1のデータ分析ネットワーク要素10から、第1の端末に対応するデータ分析情報を受信する。
【0492】
本出願のこの実施形態における、第1の端末と緊急事象との関連関係については、ステップ503の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0493】
本出願のこの実施形態では、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20に、第1の端末に対応するデータ分析情報を能動的に送信し得る。例えば、緊急事象が発生すると、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20に、第1の端末に対応するデータ分析情報を能動的に送信し得る。あるいは、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20のトリガに基づいて、第1のネットワーク要素20に、第1の端末に対応するデータ分析情報を送信する。ステップ1103の具体的な実装形態については、ステップ502の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0494】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素20は、アプリケーション機能ネットワーク要素、または移動性管理ネットワーク要素である。
【0495】
ステップ1104において、第1のネットワーク要素20は、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0496】
前述の方法において、第1のネットワーク要素20は、第1の端末の数、集約活動度、集約移動軌跡、および集約リスクなどの情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係、または第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。このようにして、第2の端末または要評価エリアの危険度は、関連関係に基づいて反映されることができる。第2の端末は、端末グループの場合があることが理解されよう。
【0497】
第1の端末が、第3の端末内にありかつ要評価エリア内にある端末を含んでいる場合は、第1のネットワーク要素20は、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係を判定することを理解されたい。第1の端末が第2の端末である、または第1の端末が第2の端末の一部である場合は、第1のネットワーク要素20は、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0498】
第1の端末がターゲット端末を含んでいる場合は、第1のネットワーク要素20は、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、要評価エリアと緊急事象との関連関係を判定し、かつ第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、第2の端末と緊急事象との関連関係を判定する。
【0499】
本出願のこの実施形態では、第2の端末と緊急事象との関連関係は、第2の端末が緊急事象に関連付けられること、または第2の端末が緊急事象に関連付けられないこと、を含み得る。第2の端末が緊急事象に関連付けられるときは、第2の端末と緊急事象との関連関係は、第2の端末と緊急事象との関連レベルをさらに反映し得る。例えば、関連レベルは、高関連度、中関連度、または低関連度である。
【0500】
例えば、本出願のこの実施形態では、第2の端末と緊急事象との関連関係または関連レベルは、第2の端末に含まれる第1の端末の数に基づいて反映され得る。例えば、第2の端末は端末グループである。端末グループ内の第1の端末の数が、事前設定された端末の数より大きければ、端末グループと緊急事象との反映された関連付けレベルが高いほど、端末グループの危険度が高いことを示す。言い換えると、端末グループaと緊急事象との関連付けレベルであってかつ端末グループaと緊急事象との関連関係を反映した関連付けレベルが、端末グループbと緊急事象との関連付けレベルであってかつ端末グループbと緊急事象との関連関係を反映した関連付けレベルより低ければ、端末グループbのリスク度は、端末aのリスク度より高い。
【0501】
本出願のこの実施形態では、要評価エリアと緊急事象との関連関係は、要評価エリアが緊急事象に関連付けられること、または要評価エリアが緊急事象に関連付けられないこと、を含み得る。要評価エリアが緊急事象に関連付けられるときは、要評価エリアと緊急事象との関連関係は、要評価エリアと緊急事象との関連レベルをさらに反映し得る。
【0502】
例えば、本出願のこの実施形態では、要評価エリアと緊急事象との関連関係または関連レベルは、要評価エリア内にある第1の端末の数に基づいて反映され得る。例えば、要評価エリア内にある第1の端末の数が、事前設定された端末の数より大きければ、要評価エリアと緊急事象との反映された関連付けレベルが高いほど、要評価エリアのリスク度が高いことを示す。言い換えると、要評価エリアaと緊急事象との関連付けレベルであってかつ要評価エリアaと緊急事象との関連関係を反映した関連付けレベルが、要評価エリアbと緊急事象との関連付けレベルであってかつ要評価エリアbと緊急事象との関連関係を反映した関連付けレベルより低ければ、要評価エリアbのリスク度は、要評価エリアaのリスク度より高い。
【0503】
第2の端末または要評価エリアと緊急事象との関連関係を取得した後で、第1のネットワーク要素20は、第2の端末または要評価エリアの危険度を判定し得ることを理解されたい。その後、これは、第1のネットワーク要素20が、第2の端末または要評価エリアの危険度に基づいて、関連する伝染病処理ポリシーを実行する際に役立つ。例えば、第1の端末の数が、最初に事前設定した値より大きければ、第1のネットワーク要素20は、要評価エリアは緊急事象に関連付けられると判定する。加えて、危険度が高いので、防疫や封鎖などの手段がとられる必要がある。
【0504】
例えば、本出願のこの実施形態における危険度をA、B、またはCで表してもよい。例えば、Aは高危険度を表し、Bは中危険度を表し、そしてCは低危険度を表す。あるいは、本出願のこの実施形態における危険度は、色で区別されてもよい。例えば、赤色は高危険度を示し、黄色は中危険度を示し、緑色は低危険度を示す。ここでは、危険度の表現形式を説明するために、一例が使用されているにすぎないことを理解されたい。
【0505】
可能な一実施形態では、ステップ1103の前に、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1のネットワーク要素20のトリガに基づいて、第1のネットワーク要素20に、第1の端末に対応するデータ分析情報を送信する場合は、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が、第1のデータ分析ネットワーク要素10に第1の要求メッセージを送信するステップをさらに含んでもよい。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20から第1の要求メッセージを受信する。第1の要求メッセージは、第1の端末に対応するデータ分析情報を要求する。
【0506】
可能な一実装において、第1の要求メッセージは、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報のうちの1つ以上を含む。
【0507】
ターゲットエリアに対応するエリア情報は、ターゲットエリアを決定するために使用される。ターゲット期間に対応する時間情報は、ターゲット期間を決定するために使用される。
【0508】
第1のネットワーク要素20は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が第1の端末を決定するように、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報を第1のデータ分析ネットワーク要素10に提供することを理解されたい。
【0509】
別の可能な実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子のうちの1つ以上を含む。第1の要求メッセージが要評価エリアに対応するエリア情報を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、要評価エリア内にある端末に対応するデータ分析情報を要求する。要評価エリア内にある端末は第1の端末を含む、あるいは第1の端末は要評価エリア内にある端末である。第1の要求メッセージが第2の端末の識別子を含んでいる場合、第1の要求メッセージは、第2の端末に対応するデータ分析情報を要求する。第2の端末は第1の端末を含み、あるいは第2の端末は第1の端末である。
【0510】
さらに別の可能な実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、ターゲットエリアに対応するエリア情報、およびターゲット期間に対応する時間情報を含む。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲット期間中にターゲットエリア内に存在した端末で、第1の端末として要評価エリア内にあった端末を決定する際に役立つ。
【0511】
さらに別の可能な実装において、第1の要求メッセージは、要評価エリアに対応するエリア情報、および第2の端末の識別子を含む。これは、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第1の端末を取得するために、要評価エリア内に存在した端末と第2の端末との交点を取得する際に役立つ。
【0512】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が緊急指示情報を第1のデータ分析ネットワーク要素10に送信するステップをさらに含んでもよい。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20から緊急指示情報を受信する。緊急指示情報は、第1のデータ分析ネットワーク要素10に対して、第1の要求メッセージによって要求されたデータ分析情報が緊急事象に関連付けられることを示す。例えば、シグナリングオーバーヘッドを削減するために、緊急指示情報は第1の要求メッセージに保持される。
【0513】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が緊急事象識別子情報を第1のデータ分析ネットワーク要素10に送信すること、をさらに含んでもよい。これに応じて、第1のデータ分析ネットワーク要素10は、第1のネットワーク要素20から緊急事象識別子情報を受信する。緊急事象識別子情報は、緊急事象を一意に識別する。例えば、シグナリングオーバーヘッドを削減するために、第1の要求メッセージは緊急事象識別子情報を含む。
【0514】
可能な一実装において、ステップ1102の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、要評価エリア内にある第3の端末に対応する第1の入力データを取得するステップであって、第1の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含む、ステップをさらに含んでもよい。
【0515】
要評価エリア内にある第3の端末に対応するサービス挙動情報は、第3の端末の移動情報、エリアを出入りした頻度、あるいは医療システムから取得した、第3の端末のユーザが発熱したか、または薬を購入したかどうかなどの情報であってもよい。
【0516】
一例では、要評価エリア内にある第3の端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上の第3の端末の情報を含む。
【0517】
可能な一実装において、要評価エリア内にある第3の端末に対応する第1の入力データに基づいて、本出願のこの実施形態におけるステップ1102は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、第3の端末に対応する参照データ分析情報と第1の入力データとに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定する方法で実施されてもよい。
【0518】
第1のデータ分析ネットワーク要素10によって、第3の端末に対応する参照データ分析情報および第1の入力データに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定するステップの具体的な実装については、ステップ705の具体的な実装を参照されたい。ここでは詳細は繰り返されない。
【0519】
可能な一実装において、ステップ1102の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲット端末に対応する第2の入力データを取得するステップであって、第2の入力データは、サービス挙動情報、位置情報、および移動軌跡情報のうちの1つ以上の情報を含む、ステップをさらに含んでもよい。ターゲット端末に対応する移動軌跡情報は、位置情報、位置情報に対応する位置範囲に入った時点、および位置範囲内での滞在時間、のうちの1つ以上のターゲット端末の情報を含む。
【0520】
可能な一実装において、ターゲット端末に対応する第2の入力データに基づいて、本出願のこの実施形態におけるステップ1102は、第1のデータ分析ネットワーク要素10が、ターゲット端末に対応する参照データ分析情報と第2の入力データとに基づいて、第1の端末に対応するデータ分析情報を判定する方法で実施されてもよい。
【0521】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約活動度情報は、第1の端末の活動度情報の平均情報および/または第1の端末の活動度情報の分散値情報を含む。
【0522】
例えば、集約活動度情報は、複数の第1の端末の平均活動度情報、または複数の第1の端末の活動度分散分析結果を含み得る。第1の端末のそれぞれの活動度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均活動度情報は、第1の端末に対応する活動度値の平均値になり、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する活動度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれの活動度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均活動度分析結果として使用され、複数の第1の端末の活動度分散分析結果は、第1の端末に対応する、活動度レベルに対応する分散値になり得る。
【0523】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約移動軌跡情報は、複数の第1の端末の、移動軌跡内の位置の和集合、または移動軌跡の和集合を含む。
【0524】
可能な一実施態様では、第1の端末の集約リスク情報は、第1の端末のリスク情報の平均情報および/または第1の端末のリスク情報の分散値情報を含む。例えば、第1の端末のリスク情報は、リスク分類情報、リスク度、およびリスク排除時点、のうちの1つ以上の第1の端末の情報を含む。リスク情報は、リスク分析結果とも呼ばれる場合がある。
【0525】
例えば、集約リスク情報は、複数の第1の端末の平均リスク情報、または複数の第1の端末のリスク分散値分析結果を含み得る。平均リスク度分析結果は、平均活動度分析結果と同様である。第1の端末のそれぞれのリスク度が値で表されるときは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の平均値になり、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度値の分散値になり得る。第1の端末のそれぞれのリスク度がレベルで表されるときは、加重値を求めるために、異なる第1の端末に対応するレベルで、比率に基づいて重み付き計算が行われてもよく、加重値に対してコサイン分類プロセスが行われる。得られたコサイン分類結果で示されたレベルは、複数の第1の端末の平均リスク度分析結果として使用され、複数の第1の端末のリスク度分散分析結果は、第1の端末に対応するリスク度レベルの分散値になり得る。
【0526】
複数の第1の端末、複数の第2の端末、および複数の第3の端末がある。
【0527】
可能な一実装において、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が、第1の端末に対応するデータ分析情報に基づいて、緊急事象によって引き起こされた、要評価エリアまたは第2の端末の危険度を判定するステップを含む。第2の端末は端末グループであってもよく、端末グループはm個の端末を含み、mは1以上の整数であることを理解されたい。
【0528】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素20が移動性管理ネットワーク要素のときは、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が緊急指示情報を取得するステップをさらに含む。第1のネットワーク要素20は、緊急指示情報に基づいて、緊急事象分析機能をサポートするデータ分析ネットワーク要素を、第1のデータ分析ネットワーク要素10として選択する。
【0529】
可能な一実施形態では、ステップ1104の後で、本出願のこの実施形態で提供される方法は、第1のネットワーク要素20が関連関係に基づいて緊急事象に対応する緊急処理動作を実行するステップをさらに含む。
【0530】
可能な一実装において、第1のネットワーク要素20が、関連関係に基づいて緊急事象に対応する緊急処理動作を実行することは、第1のネットワーク要素20が、第6の端末に第1の通知情報を送信し、第1の通知情報は、第6の端末に要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知し、第6の端末は、現在要評価エリアに位置する端末を含むこと、かつ/あるいは第1のネットワーク要素20が、第2のネットワーク要素に第2の通知情報を送信し、第2の通知情報は、第2のネットワーク要素に、要評価エリアと緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。例えば、第2のネットワーク要素は、事業者によって配置された緊急センタープラットフォームであってもよく、プラットフォームは、緊急事象に関連する事前警告メッセージなどをネットワーク内の端末に向けて発出する役割を担う。第1のネットワーク要素20(例えば、AMFネットワーク要素)は、第2のネットワーク要素(例えば、緊急センタープラットフォーム)に関連関係を通知し、その結果、第2のネットワーク要素は、ネットワーク内のユーザ端末に事前警告情報を送信する。
【0531】
別の可能な実装では、第1のネットワーク要素20が、関連関係に基づいて緊急事象に対応する緊急処理動作を実行することは、第1のネットワーク要素20が、第7の端末に第3の通知情報を送信し、第3の通知情報は、第7の端末に第2の端末と緊急事象との関連関係を通知し、第7の端末は第2の端末に属し、かつ/あるいは第1のネットワーク要素20が、第2のネットワーク要素に第4の通知情報を送信し、第4の通知情報は、第2のネットワーク要素に、第2の端末と緊急事象との関連関係を通知すること、を含む。
【0532】
第7の端末が第2の端末に属することは、第7の端末は第2の端末である、あるいは第7の端末は第2の端末の一部であると理解されてもよい。これは本出願の本実施形態で限定されない。
【0533】
上記は、主にネットワーク要素間の対話の観点から、本出願の実施形態における解決策を説明している。前述の機能を実装するために、第1のデータ分析ネットワーク要素、第2のデータ分析ネットワーク要素、または第1のネットワーク要素などの各ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを含むことが理解されよう。本明細書で開示されている実施形態で説明されている例の部位およびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実施されることが可能であることを当然当業者は容易に認識する。機能がハードウェアとコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途の機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施態様は本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0534】
本出願の実施形態において、第1のデータ分析ネットワーク要素、第2のデータ分析ネットワーク要素、または第1のネットワーク要素は、前述の方法例に基づいて機能ユニットに分割されてもよい。例えば、機能ユニットは、対応する機能に基づいて分割することによって得られてもよく、または2つ以上の機能が1つの処理ユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態では、ユニットへの分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎないことに留意されたい。実際の実装形態では、別の分割方法が用いられてもよい。
【0535】
以上、図5から図11を参照して、本出願の実施形態における方法について説明した。以下では、本出願の実施形態で提供され、前述の方法を実行する、情報処理装置について説明する。当業者なら、方法と装置が互いに組み合わされて参照されてよく、本出願の実施形態で提供される情報処理装置は、前述の分析方法で、第1のデータ分析ネットワーク要素、第2のデータ分析ネットワーク要素、および第1のネットワーク要素によって遂行されるステップを実行できることを理解できるであろう。
【0536】
図12は、前述した実施形態の情報処理装置を示す。情報処理装置は、通信ユニット102と、処理ユニット101とを備え得る。
【0537】
任意選択で、情報処理装置は、情報を記憶するように構成された記憶ユニットをさらに備えてもよい。例えば、情報処理装置が第1のネットワーク要素であれば、記憶ユニットは第1の端末と緊急事象との関連関係を記憶し得る。例えば、情報処理装置が第1のデータ分析ネットワーク要素であれば、記憶ユニットは、参照データ分析情報、データ分析情報などを記憶し得る。
【0538】
可能な一実施態様において、通信ユニットは、受信ユニットと送信ユニットとを備え得る。受信ユニットは信号を受信するように構成され、送信ユニットは信号を送信するように構成される。
【0539】
一例では、情報処理装置は、第1のデータ分析ネットワーク要素、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される構成要素(例えば、チップ)である。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、通信ユニット102は、前述の方法実施形態における図5のステップ502の、第1のデータ分析ネットワーク要素10によって行われる受信動作を実行するように構成される。処理ユニット101は、図5のステップ501で、第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。
【0540】
可能な一実施形態では、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ601およびステップ703で第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成され、かつ通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ702で第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される送信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ704およびステップ705で、第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。
【0541】
別の例において、情報処理装置は第1のネットワーク要素、または第1のネットワーク要素に使用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第1のネットワーク要素20の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第1のネットワーク要素20の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ503で第1のネットワーク要素20によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成され、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ502で第1のネットワーク要素20によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。
【0542】
可能な一実施形態では、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ601で第1のネットワーク要素20によって遂行される送信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。処理ユニット101は、前述の実施形態で第1のネットワーク要素20によって遂行されるステップ605を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。
【0543】
さらに別の例において、情報処理装置は第2のデータ分析ネットワーク要素、または第2のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第2のデータ分析ネットワーク要素30の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第2のデータ分析ネットワーク要素30の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ701で第2のデータ分析ネットワーク要素30によって遂行される動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成され、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ702で第2のデータ分析ネットワーク要素30によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ702で第2のデータ分析ネットワーク要素30によって遂行される送信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするようにさらに構成される。
【0544】
第1のデータ分析ネットワーク要素10がステップ702で送信動作を実行しないときは、通信ユニット101によって実行されるステップ702の受信動作は、省略されてもよいことに留意されたい。
【0545】
さらに別の例において、情報処理装置は第2のデータ分析ネットワーク要素、または第2のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第2のデータ分析ネットワーク要素30の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第2のデータ分析ネットワーク要素30の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ1101で第2のデータ分析ネットワーク要素30によって遂行される送信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。
【0546】
さらに別の例において、情報処理装置は第1のデータ分析ネットワーク要素、または第1のデータ分析ネットワーク要素に使用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ1101で第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ1102で第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ1103で第1のデータ分析ネットワーク要素10によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。
【0547】
さらに別の例において、情報処理装置は第1のネットワーク要素、または第1のネットワーク要素に使用されるチップである。この場合、通信ユニット102は、外部ネットワーク要素と通信するにあたって情報処理装置をサポートするように構成され、例えば、前述の方法実施形態における、第1のネットワーク要素20の信号の送受信動作を行う。処理ユニット101は、前述の方法実施形態における、第1のネットワーク要素20の信号処理動作を実行するように構成される。例えば、通信ユニット102は、前述の実施形態のステップ1103における、第1のネットワーク要素20によって遂行される受信動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。処理ユニット101は、前述の実施形態のステップ1104における第1のネットワーク要素20の動作を実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。
【0548】
統合ユニットが使用されるときは、図12に示す通信ユニットは代替的に通信モジュールと置き換えられてもよく、処理ユニットは代替的に処理モジュールと置き換えられてもよい。記憶ユニットは、記憶モジュールに置き換えられてもよい。処理モジュールは、情報処理装置の動作を制御および管理するように構成される。例えば、処理モジュールは、情報処理装置で情報/データ処理遂行のステップを実行するように構成される。通信モジュールは、情報/データ送信または受信ステップを実行する際に、情報処理装置をサポートするように構成される。可能な一実施形態では、情報処理装置は、情報処理装置によって使用され得るプログラムコードとデータを記憶するように構成された記憶モジュールをさらに含み得る。
【0549】
処理モジュールはプロセッサまたはコントローラであってよく、例えば、中央処理装置、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。処理モジュールは、本出願に開示された内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行することができる。あるいは、プロセッサは、コンピューティング機能を実施するプロセッサの組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、またはデジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組み合わせであってもよい。通信モジュールは、送受信機、送受信回路、通信インターフェースなどであり得る。記憶モジュールはメモリであり得る。
【0550】
処理モジュールがプロセッサ41またはプロセッサ45であり、通信モジュールが通信インターフェース43であり、記憶モジュールがメモリ42であるとき、本出願の情報処理装置は、図4に示されている通信デバイスであり得る。
【0551】
図13は、本出願の一実施形態によるチップ150の構造の概略図である。チップ150は、少なくとも1つまたは少なくとも2つ(2つを含む)のプロセッサ1510および通信インターフェース1530を含む。
【0552】
任意選択で、チップ150はメモリ1540をさらに含む。メモリ1540は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、プロセッサ1510に動作命令およびデータを供給することができる。メモリ1540の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random access memory、NVRAM)をさらに含み得る。
【0553】
一部の実施態様では、メモリ1540は、以下の要素、すなわち実行可能モジュールもしくはデータ構造、そのサブセット、またはその拡張セットを記憶する。
【0554】
本出願のこの実施形態では、メモリ1540に記憶された動作命令は、対応する動作を行うために呼び出される(動作命令はオペレーティングシステムに記憶され得る)。
【0555】
可能な一実装において、第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20によって使用されるチップの構造は同様であり、様々な装置が様々なチップを使用してそれぞれの機能を実行できる。
【0556】
プロセッサ1510は、第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20のいずれか1つの処理作業を制御する。プロセッサ1510は、中央処理装置(central processing unit、CPU)と呼ばれる場合もある。
【0557】
メモリ1540は読み出し専用メモリとランダムアクセスメモリを含み得、プロセッサ1510に命令とデータを提供できる。メモリ1540の一部はNVRAMをさらに含み得る。例えば、適用中に、プロセッサ1510、通信インターフェース1530、およびメモリ1540は、バスシステム1520を使用して一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステム1520は、電源バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでもよい。しかしながら、明確な描写のため、図13では様々なバスがバスシステム1520としてマーキングされる。
【0558】
本出願の前述した実施形態で開示されている方法は、プロセッサ1510に応用されてよく、あるいはプロセッサ1510によって実施されてよい。プロセッサ1510は集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実施過程で、前述した方法のステップは、プロセッサ1510内のハードウェア集積論理回路、あるいはソフトウェアの形をとる命令を使って実施されてよい。プロセッサ1510は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサ1510は、本出願の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実施し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、または、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサを使って直接遂行および完遂されてよく、あるいは、復号化プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使って遂行および完遂されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ、またはレジスタなどの当技術の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1540に配置され、プロセッサ1510はメモリ1540内の情報を読み取り、プロセッサ1510のハードウェアと共同して前述の方法のステップを完遂する。
【0559】
可能な一実装において、通信インターフェース1530は、図5から図10に示されている実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20の送受信ステップを実行するように構成される。プロセッサ1510は、図5から図10に示されている実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20の処理ステップを実行するように構成される。
【0560】
可能な一実装において、通信インターフェース1530は、図11に示されている実施形態における、第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20の送受信ステップを実行するように構成される。プロセッサ1510は、図11に示されている実施形態における第1のデータ分析ネットワーク要素10、第2のデータ分析ネットワーク要素30、および第1のネットワーク要素20の処理ステップを実行するように構成される。
【0561】
通信ユニットは、本装置の通信インターフェースであってもよく、別の装置から信号を受信するように構成される。例えば、本装置がチップとして実施されるとき、通信ユニットは、別のチップまたは装置から信号を受信する、別のチップまたは装置に信号を送信するためにチップによって使用される通信インターフェースである。
【0562】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図5における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0563】
可能な一実施形態では、命令が実行されると、図6および図7における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能がさらに実施され得る。
【0564】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図11における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0565】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図5における第1のネットワーク要素の機能が実施される。
【0566】
可能な一実施形態では、命令が実行されると、コンピュータ可読記憶媒体は、図6における第1のネットワーク要素の機能をさらに実施し得る。
【0567】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図11における第1のネットワーク要素の機能が実施される。
【0568】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図7における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0569】
一態様によれば、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図5における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0570】
可能な一実施形態では、命令が実行されると、命令を含むコンピュータプログラム製品は、図6および図7における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能をさらに実施し得る。
【0571】
一態様によると、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令が実行されると、図11における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0572】
別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図5における第1のネットワーク要素の機能が実施される。
【0573】
可能な一実施形態では、命令が実行されると、命令を含むコンピュータプログラム製品は、図6における第1のネットワーク要素の機能をさらに実施し得る。
【0574】
別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図11における第1のネットワーク要素の機能が実施される。
【0575】
別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図7における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0576】
別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図11における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0577】
別の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は命令を含む。命令が実行されると、図11における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能が実施される。
【0578】
一態様によれば、チップが提供される。チップは、第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図5から図7における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0579】
別の態様によれば、チップが提供される。チップは、第1のネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図5または図6における第1のネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0580】
別の態様によれば、チップが提供される。チップは、第2のデータ分析ネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図7における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0581】
一態様によれば、チップが提供される。チップは、第1のデータ分析ネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図11における第1のデータ分析ネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0582】
別の態様によれば、チップが提供される。チップは、第1のネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図11における第1のネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0583】
別の態様によれば、チップが提供される。チップは、第2のデータ分析ネットワーク要素に使用される。チップは、少なくとも1つのプロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは少なくとも1つのプロセッサに結合され、プロセッサは、図11における第2のデータ分析ネットワーク要素の機能を遂行するために、命令を実行するように構成される。
【0584】
この出願の一実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第1のデータ分析ネットワーク要素と、第1のネットワーク要素とを含む。第1のデータ分析ネットワーク要素は、図5から図7における第1のデータ分析ネットワーク要素によって遂行される任意の機能を実行するように構成され、第1のネットワーク要素は、図5または図6における第1のネットワーク要素の機能を実行するように構成される。
【0585】
任意選択で、通信システムは、図7における第2のデータ分析ネットワーク要素によって遂行される対応する機能を実行するように構成された、第2のデータ分析ネットワーク要素をさらに含んでもよい。
【0586】
上記の実施形態の全部または一部はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはこれらの任意の組み合わせを用いて実施されてもよい。ソフトウェアが、実施形態を実施するために使用される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実施されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータプログラムまたは命令を含む。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータに読み込まれて実行されると、この出願の実施形態に係る手続きまたは特徴が全体的にまたは部分的に実施される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータプログラムまたは命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、またはあるコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータプログラムまたは命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに有線または無線方法で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または1つ以上の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープであってもよいし、光学媒体、例えばデジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)であってもよいし、半導体媒体、例えばソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD)であってもよい。
【0587】
本出願は本明細書の実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する本出願を実施する過程で、当業者は、添付の図面、開示された内容、および添付の特許請求の範囲を検討することによって、開示された実施形態の別の変形例を理解および実施し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は別の構成要素または別のステップを排除せず、「ある」または「1つの」は複数のケースを排除しない。単一のプロセッサまたは別のユニットは、特許請求の範囲に挙げられているいくつかの機能を実施し得る。いくつかの手段が、互いに異なる従属請求項に記載されているが、これは、手段が良好な効果を生み出すために組み合わされ得ないことを意味しない。
【0588】
本出願は、具体的な特徴とその実施形態とを参照して説明されているが、本出願の範囲から逸脱することなく、それらに対して様々な修正や組合せが行われ得ることは明らかである。これに対応して、明細書および添付の図面は、添付の特許請求の範囲によって定義される本出願の例示的な説明にすぎず、本出願の範囲を包含するいずれかおよびすべての改変、変形、組み合わせまたは均等物のいずれかまたはそれら全部とみなされる。当業者が、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行うことができることは明らかである。本出願は、本出願の特許請求の範囲およびそれらの均等な技術の範囲内に入る限り、本出願のこれらの改変および変形を包含するものである。
【符号の説明】
【0589】
10 第1のデータ分析ネットワーク要素
20 第1のネットワーク要素
30 第2のデータ分析ネットワーク要素
41 プロセッサ
42 メモリ
43 通信インターフェース
44 通信線
45 プロセッサ
101処理ユニット
102 通信ユニット
150 チップ
1510 プロセッサ
1520 バスシステム
1530 通信インターフェース
1540 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13