(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】電子装置及びその通信制御方法
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72448 20210101AFI20240508BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240508BHJP
【FI】
H04M1/72448
H04W88/06
(21)【出願番号】P 2022564351
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(86)【国際出願番号】 KR2022011065
(87)【国際公開番号】W WO2023008911
(87)【国際公開日】2023-02-02
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100786
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0002537
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヒテ
(72)【発明者】
【氏名】キム, ミンス
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョンテ
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0144772(KR,A)
【文献】特開2020-065246(JP,A)
【文献】特開2014-146996(JP,A)
【文献】特開2005-159965(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04M1/00-1/82
99/00
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
ハウジングと、
前記ハウジングの動きによって形態が変形するフレキシブルディスプレイと、
複数の通信方式を介して通信を行う通信回路と、
前記通信回路と動作的に接続されたプロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が、第2形態から第1形態に変更されたことが確認されると、
前記通信回路を制御して前記複数の通信方式の内の前記第2形態に対して指定された第2通信接続方式とは異なる第1通信接続方式で通信接続を行い、前記第1形態で前記第1通信接続方式を介して通信を行うように設定され
、
前記第1形態は、フォールディング状態を含み、
前記第2形態は、アンフォールディング状態を含み、
前記第1通信接続方式は、第1周波数帯域を用いる通信方式に基づく第1通信接続を含み、
前記第2通信接続方式は、前記第1周波数帯域よりも高い第2周波数帯域を用いる通信方式に基づく第2通信接続を含み、
前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことが確認されたことに基づいて、
DTIM(delivery traffic indication message)の周期を前記第2形態での周期と異なるように変更を加えるように設定されることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第1形態から前記第2形態に変更されたことが確認されると、
前記通信回路を制御して前記第1形態に対して指定された前記第1通信接続
方式をリリース(release)し、前記第2形態に対して指定された前記第2通信接続
方式を介して通信を行うように設定されることを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことが確認されたことに基づいて、
データパケット受信後の次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)
を前記第2形態での周期と異なるように変更を加えるように設定されることを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記データパケット受信時に前記データパケットの受信パターンを分析して連続的な受信が確認されたことに基づいて、
前記次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)をより長く変更するように設定されることを特徴とする請求項
3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記DTIMの周期は、WiFi網においてDTIMフレーム関連パラメータとして設定されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことが確認されたことに基づいて、前記DTIMの周期をより長く変更するように設定されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
形態が変形されるフレキシブルディスプレイを含む電子装置の方法であって、
前記電子装置のプロセッサが、
前記フレキシブルディスプレイの形態が第2形態から第1形態に変更されたことを確認する動作と、
前記第1形態
に変更されたことが確認されると、複数の通信方式の内の前記第2形態に対して指定された第2通信接続方式とは異なる第1通信接続方式で通信接続を行う動作と、を有
し、
前記第1形態は、フォールディング状態を含み、
前記第2形態は、アンフォールディング状態を含み、
前記第1通信接続方式は、第1周波数帯域を用いる通信方式に基づく第1通信接続を含み、
前記第2通信接続方式は、前記第1周波数帯域より高い第2周波数帯域を用いる通信方式に基づく第2通信接続を含み、
前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことが確認されたことに基づいて、
DTIM(delivery traffic indication message)の周期を前記第2形態での周期と異なるように変更する動作をさらに有することを特徴とする電子装置の方法。
【請求項8】
前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第1形態から前記第2形態に変更され
たことを確認する動作と、
前記第2形態に変更され
たことが確認されると、前記第1形態に対して指定された前記第1通信接続
方式をリリースし、前記第2形態に対して指定された前記第2通信接続
方式を介して通信を行う動作と、をさらに有することを特徴とする請求項
7に記載の電子装置の方法。
【請求項9】
前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことを確認する動作と、
前記第1形態に変更されたことが確認されると、データパケット受信後の次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)を前記第2形態での周期と異なるように変更する動作をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の電子装置の方法。
【請求項10】
前記データパケット受信時に、前記データパケットの受信パターンを分析して連続的な受信が確認されたことに基づいて、前記次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)をより長く変更する動作をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の電子装置の方法。
【請求項11】
前記DTIMの周期は、WiFi網においてDTIMフレーム関連パラメータとして設定されることを特徴とする請求項7に記載の電子装置の方法。
【請求項12】
前記フレキシブルディスプレイの形態が前記第2形態から前記第1形態に変更されたことを確認する動作と、
前記第1形態に変更されたことが確認されると、前記DTIMの周期をより長く変更する動作をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の電子装置の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明で開示した多様な実施形態は、電子装置及びその通信制御方法に関し、例えば、電子装置の状態変動によって通信を制御する方法及びその電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンで代表される携帯用電子装置(以下、‘電子装置’)は、多様な機能を搭載することができるようになった。
電子装置は、ユーザが多様な機能を容易にアクセスすることができるようにタッチスクリーン基盤のディスプレイを含み、ディスプレイを介して多様なアプリケーションの画面を提供することができる。
【0003】
電子装置は、バー(bar)形状から脱して多様な形状に変貌しつつある。
近年、曲がる形態から折り畳むことができるディスプレイを備えるか、ディスプレイがスライド又はローリング形式に拡張することができる形態で開発されている。
このようなフレキシブルディスプレイを含む電子装置は、電子装置の形態を変更することができる。
電子装置の形態変更によって使用するサービスを変えることができ、これによってネットワーク通信要求事項も変えることができる。
【0004】
近年、フレキシブルディスプレイを含む電子装置は、多様な通信プロトコルによって多様な周波数バンドを介して通信をサポートするように開発されている。
例えば、電子装置は、無線通信プロトコル(例えば、WiFi)によって多数の周波数バンド(例えば、2.4GHz又は5GHz)の内の少なくとも一つを介して一つ以上のアクセスポイント(access point:AP)と接続して通信を行うことができる。
例えば、電子装置は、4G通信又は5G通信の内の少なくとも一つを介して基地局と接続して通信を行うことができる。
【0005】
4G通信システム商用化以後の増加傾向を示す無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又は「pre-5G」通信システムを開発するための努力が行われている。
このような理由で、5G通信システム又は「pre-5G」通信システムは、4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以後(Post LTE)システムと呼ばれている。
【0006】
高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは、LTEが使用した帯域(例えば、60ギガ(60GHz)以下帯域)外に超高周波(mmWave)帯域(例えば、6ギガ(6GHz)以上の帯域)での具現も考慮されている。
5G通信システムでは、ビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。
【0007】
フレキシブルディスプレイを備えた電子装置の場合、電子装置の形態別に用いられるサービスが変わることによってリクエストされるネットワーク通信の種類及び/又はパラメーターが変えることができる。
従来は、電子装置が外部電子装置と通信接続された環境で電子装置の形態が変更される場合、電子装置が追加的動作を取る場合にだけ提供されるサービスによる通信及び/又はパラメーターの適用が可能であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明で開示した多様な実施形態は、フレキシブルディスプレイを含む電子装置の使用形態変更によって、通信プロトコル及び/又は周波数バンドを変更し、通信のために消費するリソースを調節するためにある。
本発明で開示した多様な実施形態は、フレキシブルディスプレイを含む電子装置において、電子装置の使用形態変更によって多様な通信パラメーターが調節されるようにして通信のために消費されるリソースを調節するためにある。
【0009】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されない他の技術的課題は以下の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明で開示した多様な実施形態による電子装置は、ハウジングと、前記ハウジングの動きによって形態が変形するフレキシブルディスプレイと、複数の通信方式を介して通信を行う通信回路と、前記通信回路と動作的に接続されたプロセッサと、を有し、前記プロセッサは、前記フレキシブルディスプレイの形態が、第2形態から第1形態に変更されたことが確認されると、前記通信回路を制御して前記複数の通信方式の内の前記第2形態に対して指定された第2通信接続方式とは異なる第1通信接続方式で通信接続を行い、前記第1形態で前記第1通信接続方式を介して通信を行うように設定されることを特徴とする。
【0011】
本発明で開示した多様な実施形態による形態が変形されるフレキシブルディスプレイを含む電子装置の方法は、前記フレキシブルディスプレイの形態が第2形態から第1形態に変更されたことを確認する動作、前記第1形態に変更されたことが確認されると、複数の通信方式の内の前記第2形態に対して指定された第2通信接続とは異なる第1通信接続方式で通信接続を行う動作を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明で開示した多様な実施形態は、フレキシブルディスプレイを含む電子装置において、電子装置の使用形態変動によって適切な通信プロトコル及び/又は周波数バンドに変更して通信を行うことができる。
これにより、電子装置のバッテリー使用効率を高め、必要に応じて、速やかに通信することができる。
【0013】
本発明で開示した多様な実施形態は、フレキシブルディスプレイを含む電子装置において、電子装置の使用形態変動によって多様な通信パラメーターを適切に調節して通信を行うことができる。
これにより、電子装置のバッテリー使用効率を高め、必要に応じて、速やかに通信することができる。
【0014】
この外に、本明細書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の多様な実施形態によるネットワーク環境内の電子装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の多様な実施形態によるレガシーネットワーク通信及び5Gネットワーク通信をサポートするための電子装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるレガシー(Legacy)通信及び/又は5G通信のネットワークのプロトコルスタック構造を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態による電子装置の構成要素を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態による電子装置の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【
図9】本発明の一実施形態による電子装置の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【
図10】本発明の一実施形態による電子装置の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面の説明に関連し、同一又は類似の構成要素に対しては同一又は類似の参照符号が付す。
【0017】
図1は、本発明の多様な実施形態による、ネットワーク環境100内の電子装置101の概略構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、ネットワーク環境100で電子装置101は、第1ネットワーク198(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、又は第2ネットワーク199(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104又はサーバー108の内の少なくとも一つと通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、サーバー108を介して電子装置104と通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリー130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサーモジュール176、インターフェース177、接続端子178、ハプティクスモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリー189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、又はアンテナモジュール197を含み得る。
一実施形態では、電子装置101には、この構成要素の内の少なくとも一つ(例えば、接続端子178)を省略するか、一つ以上の他の構成要素を追加することもできる。
一実施形態では、この構成要素の内の一部(例えば、センサーモジュール176、カメラモジュール180、又はアンテナモジュール197)は、一つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160)に統合され得る。
【0018】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)を実行してプロセッサ120に接続された電子装置101の少なくとも一つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御し、多様なデータ処理又は演算を行う。
一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例えば、センサーモジュール176又は通信モジュール190)から受信した命令又はデータを揮発性メモリー132に記憶し、揮発性メモリー132に記憶された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリー134に記憶する。
一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はこれとは独立的又は共に操作可能な補助プロセッサ123(例えば、グラフィック処理装置、神経網処理装置(neural processing unit:NPU)、イメージシグナルプロセッサ、センサーハーブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含むことができる。
例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含む場合、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121より低電力で用いるか、指定された機能に特化されるように設定される。
補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別個で、又はその一部として具現することができる。
【0019】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例えば、スリップ)状態にいる間、メインプロセッサ121の代わりに、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例えば、アプリケーション実行)状態にいる間、メインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素の内の少なくとも一つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160、センサーモジュール176、又は通信モジュール190)に関連する機能又は状態の少なくとも一部を制御する。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連ある他の構成要素(例えば、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として具現することができる。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、神経網処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化されたハードウェア構造を含むことができる。
【0020】
人工知能モデルは、機械学習を介して生成され得る。
このような学習は、例えば、人工知能モデルが行われる電子装置101自体で行われることができ、別途のサーバー(例えば、サーバー108)を介して行われることもできる。
学習アルゴリズムは、例えば、指導型学習(supervised learning)、非指導型学習(unsupervised learning)、準指導型学習(semi-supervised learning)、又は強化学習(reinforcement learning)を含むことができるが、前述した例に限定されない。
人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤーを含み得る。
人工神経網は、深層神経網(deep neural network:DNN)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)又は上記の内の2つ以上の組み合せの内の一つであれば良いが、前述した例に限定されない。
人工知能モデルは、ハードウェア構造以外に、追加的又は代替的に、ソフトウェア構造を含むことができる。
【0021】
メモリー130は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素(例えば、プロセッサ120又はセンサーモジュール176)によって用いられる多様なデータを記憶する。
データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)及び、これに関連する命令に対する入力データ又は出力データを含む。
メモリー130は、揮発性メモリー132又は不揮発性メモリー134を含み得る。
【0022】
プログラム140は、メモリー130にソフトウェアとして記憶され、例えば、ОS142、ミドルウェア144、又はアプリケーション146を含み得る。
【0023】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例えば、プロセッサ120)に用いられる命令又はデータを電子装置101の外部(例えば、ユーザ)から受信する。
入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、又はデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含み得る。
【0024】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。
音響出力モジュール155は、例えば、スピーカー又はレシーバーを含む。
スピーカーは、マルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途で用いられる。
レシーバーは、着信電話を受信するために用いられる。
一実施形態によれば、レシーバーは、スピーカーとは別個で、又はその一部として具現される。
【0025】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例えば、ユーザ)に対し情報を視覚的に提供する。
ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジェクター及び当該装置を制御するための制御回路を含む。
一実施形態によれば、ディスプレイモジュール160は、タッチを検出するように設定されたタッチセンサー、又はタッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサーを含む。
【0026】
オーディオモジュール170は、音を電気信号で変換させるか、逆に電気信号を音で変換させる。
一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150を介して音を取得するか、音響出力モジュール155、又は電子装置101と直接又は無線で接続された外部電子装置(例えば、電子装置102)(例えば、スピーカー又はヘッドフォーン)を介して音を出力する。
【0027】
センサーモジュール176は、電子装置101の動作状態(例えば、電力又は温度)、又は外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。
一実施形態によれば、センサーモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、又は照度センサーを含む。
【0028】
インターフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と直接又は無線で接続するために用いられる一つ以上の指定されたプロトコルをサポートする。
一実施形態によれば、インターフェース177は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface(登録商標))、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含み得る。
【0029】
接続端子178は、それを介して電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と物理的に接続することができるコネクターを含む。
一実施形態によれば、接続端子178は、例えば、HDMI(登録商標)コネクター、USBコネクター、SDカードコネクター、又はオーディオコネクター(例えば、ヘッドフォーンコネクター)を含み得る。
【0030】
ハプティクスモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚を介して認知することができる機械的な刺激(例えば、振動又は動き)又は電気的な刺激に変換する。
一実施形態によれば、ハプティクスモジュール179は、例えば、モーター、圧電素子、又は電気刺激装置を含み得る。
【0031】
カメラモジュール180は、静止画及び動画を撮影する。
一実施形態によれば、カメラモジュール180は、一つ以上のレンズ、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含み得る。
【0032】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。
一実施形態によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として具現され得る。
【0033】
バッテリー189は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素に電力を供給する。
一実施形態によれば、バッテリー189は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池、又は燃料電池を含み得る。
【0034】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例えば、電子装置102、電子装置104、又はサーバー108)の間の直接(例えば、有線)通信チャンネル又は無線通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを介して通信実行をサポートする。
通信モジュール190は、プロセッサ120(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立的に操作され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信をサポートする一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含み得る。
一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含み得る。
これら通信モジュールの内の該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例えば、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity)direct又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例えば、レガシーセルラネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例えば、LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置104と通信する。
このような複数種類の通信モジュールは、一つの構成要素(例えば、単一チップ)で統合されるか、又は互いに別途の複数の構成要素(例えば、複数チップ)で具現することができる。
無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に記憶された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を利用して第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証する。
【0035】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)をサポートする。
NR接続技術は、高容量データの高速送信(eMBB(enhanced mobile broadband)、端末電力最小化と複数端末の接続(mMTC(massive machine type communications)、又は高信頼度と低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications)をサポートする。
無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ送信率達成のために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートする。
無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための多様な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、massive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、及び大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術をサポートする。
無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例えば、電子装置104)又はネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク199)に規定される多様な要求事項をサポートする。
一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、eMBB実現のための「Peak data rate」(例えば、20Gbps以上)、mMTC実現のための損失Coverage(例えば、164dB以下)、又はURLLC実現のための「U-plane latency」(例えば、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)のそれぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)をサポートする。
【0036】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信するか、外部から受信する。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含む。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含む。
このような場合、第1ネットワーク198(又は第2ネットワーク199)のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適合した少なくとも一つのアンテナが、例えば、通信モジュール190によって複数のアンテナから選択される。
信号又は電力は、選択された少なくとも一つのアンテナを介して通信モジュール190と外部の電子装置との間に送信又は受信される。
一実施形態によれば、放射体以外に他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit)が追加でアンテナモジュール197の一部に形成され得る。
【0037】
本発明の多様な実施形態によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成する。
一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールは、印刷回路基板、印刷回路基板の第1面(例えば、下面)又はそれに接して配置されて指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートするRFIC、及び印刷回路基板の第2面(例えば、上面又は側面)に又はそれに隣接して配置されて指定された高周波帯域の信号を送信又は受信する複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含む。
【0038】
構成要素の内の少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface)を介して互いに接続されて、信号(例えば、命令又はデータ)を相互に交換する。
【0039】
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に接続されたサーバー108を介して電子装置101と外部の電子装置104との間に送信又は受信される。
外部の電子装置(102又は104)それぞれは、電子装置101と同一又は他の種類の装置であっても良い。
一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は、外部の電子装置(102、104、又は108)の内の一つ以上の外部の電子装置で実行される。
例えば、電子装置101がどんな機能やサービスを自動的に、又はユーザ又は他の装置からのリクエストに応じて行われる場合に、電子装置101は、機能又はサービスを自主的に実行させる代りに又は追加的に、一つ以上の外部の電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部の実行をリクエストすることができる。
リクエストを受信した一つ以上の外部の電子装置は、リクエストされた機能又はサービスの少なくとも一部、又はリクエストに関連する追加機能又はサービスを行って、その実行の結果を電子装置101に伝達する。
電子装置101は、上記結果を、そのまま又は追加的に処理し、リクエストに対する応答の少なくとも一部として提供する。
【0040】
このために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(mobile edge computing:MEC)、又はクライアント-サーバーコンピューティング技術が用いられる。
電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供することができる。
一実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含み得る。
サーバー108は、機械学習及び/又は神経網を利用した知能型サーバーであれば良い。
一実施形態によれば、外部の電子装置104又はサーバー108は、第2ネットワーク199内に含まれる。
電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術を基盤で知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又はヘルスケア)に適用することができる。
【0041】
本発明に開示した多様な実施形態による電子装置は、多様な形態の装置になることができる。
電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピューター装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含み得る。
本発明の実施形態による電子装置は、前述した機器に限定されない。
【0042】
本発明の実施形態及びここに用いられた用語は、本明細書に記載された技術的特徴を特定の実施形態に限定しようとすることではなく、当該実施形態の多様な変更、均等物、又は代替物を含むことに理解されなければならない。
図面の説明に関連し、類似又は関連する構成要素に対しては、類似の参照符号が用いる。
アイテムに対応する名詞の単数型は、関連する文脈上明白に異なるように指示しない限り、アイテムの1個又は複数個を含み得る。
本明細書において、“A又はB”、“A及びBの内の少なくとも一つ”、“A又はBの内の少なくとも一つ”、“A、B、又はC”、“A、B、及びCの内の少なくとも一つ”及び“A、B、又はCの内の少なくとも一つ”のような文句のそれぞれは、その文句の内の該当する文句と共に羅列された項目の内のいずれか一つ、又はそれらのすべての可能な組み合せを含み得る。
“第1”、“第2”、又は“一番目”又は“二番目”のような用語は、単純に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために用いられ、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性又は手順)で限定しない。
どんな(例えば、第1)構成要素が異なる(例えば、第2)構成要素に“機能的に”又は“通信的に”という用語と共に又はこのような用語無しに、“カップルディド”又は“コネクテッド”と言及された場合、それは上記どんな構成要素が上記他の構成要素に直接的に(例えば、有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して接続することができるのかを意味する。
【0043】
本発明の多様な実施形態で用いられた用語“モジュール”は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウエアで具現されたユニットを含み得、例えば、ロジッグ、論理ブロック、部品、又は回路のような用語と相互互換的に用いられる。
モジュールは、一体で構成された部品又は一つ又はその以上の機能を行う、部品の最小単位又はその一部になり得る。
例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現することができる。
【0044】
本発明の多様な実施形態は、機器(machine)(例えば、電子装置101)によって読める記憶媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリー136又は外装メモリー138に記憶された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム140))として具現することができる。
例えば、機器(例えば、電子装置101)のプロセッサ(例えば、プロセッサ120)は、記憶媒体から記憶された一つ以上の命令語の内の少なくとも一つの命令を呼び出し、それを行う。
これは機器が呼び出された少なくとも一つの命令語によって少なくとも一つの機能を行うために操作される。
一つ以上の命令語は、コンパイラーによって生成されたコード又はインタープリター(interpreter)によって実行されるコードを含む。
機器で読める記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供され得る。
ここで、‘非一時的’は、記憶媒体が実在(tangible)する装置で、信号(signal)(例えば、電磁気波)を含まないということを意味するだけで、この用語はデータが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と臨時的に記憶される場合を区分しない。
【0045】
一実施形態によれば、本明細書に開示した多様な実施形態による方法は、コンピュータープログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。
コンピュータープログラム製品は、商品として販売者及び購買者の間で取り引きされる。
コンピュータープログラム製品は、機器で読める記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストア(登録商標))を介して又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)の間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)され得る。
オンライン配布の場合に、コンピュータープログラム製品の少なくとも一部は、製造社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、又は中継サーバーのメモリーのように機器でに読める記憶媒体に少なくとも一時記憶されたり、臨時的に生成されることができる。
【0046】
本発明の多様な実施形態によれば、前述した構成要素のそれぞれの構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含み得る。
多様な実施形態によれば、前述の当該構成要素中の一つ以上の構成要素又は動作が省略されるか、又は一つ以上の他の構成要素又は動作が追加することができる。
代替的又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、一つの構成要素で統合され得る。
このような場合、統合された構成要素は、複数の構成要素それぞれの構成要素の一つ以上の機能を統合以前に複数の構成要素の内の当該構成要素によって行われるものと同一又は同様に行うことができる。
多様な実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって行われる動作は、順次的に、並列的に、繰り返し、又はヒューリスティック(heuristic)的に実行されたり、動作中の一つ以上が他の手順で実行されたり、省略されたり、又は一つ以上の他の動作が追加され得る。
【0047】
図2は、本発明の多様な実施形態による、レガシーネットワーク通信及び5Gネットワーク通信をサポートするための電子装置101の概略構成を示すブロック
図200である。
図2を参照すると、電子装置101は、第1コミュニケーションプロセッサ212、第2コミュニケーションプロセッサ214、第1「radio frequency integrated circuit」(以下、RFIC)222、第2RFIC224、第3RFIC226、第4RFIC228、第1「radio frequency front end」(以下、RFFE)232、第2RFFE234、第1アンテナモジュール242、第2アンテナモジュール244、及びアンテナ48を含む。
電子装置101は、プロセッサ120及びメモリー130をさらに含み得る。
ネットワーク199は、第1ネットワーク292と第2ネットワーク294を含む。
一実施形態によれば、電子装置101は、
図1に記載した部品の内の少なくとも一つの部品をさらに含み得、ネットワーク199は、少なくとも一つの他のネットワークをさらに含み得る。
一実施形態によれば、第1コミュニケーションプロセッサ212、第2コミュニケーションプロセッサ214、第1RFIC222、第2RFIC224、第4RFIC228、第1RFFE232、及び第2RFFE234は、無線通信モジュール192の少なくとも一部を形成する。
一実施形態によれば、第4RFIC228は、省略されたり、第3RFIC226の一部として含まれ得る。
【0048】
第1コミュニケーションプロセッサ212は、第1ネットワーク292との無線通信に用いられる帯域の通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを介してレガシーネットワーク通信をサポートする。
実施形態によれば、第1ネットワークは、2世代(2G)、3G、4G、又は「long term evolution」(以下、LTE)ネットワークを含むレガシーネットワークであれば良い。
第2コミュニケーションプロセッサ214は、第2ネットワーク294との無線通信に用いられる帯域中の指定された帯域(例えば、約6GHz~約60GHz)に対応する通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを通して5Gネックワーク通信をサポートする。
実施形態によれば、第2ネットワーク294は、3GPP(登録商標)で定義する5Gネットワークであれば良い。
追加的に、一実施形態によれば、第1コミュニケーションプロセッサ212又は第2コミュニケーションプロセッサ214は、第2ネットワーク294との無線通信に用いられる帯域中の他の指定された帯域(例えば、約6GHz以下)に対応する通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを通して5Gネックワーク通信をサポートする。
一実施形態によれば、第1コミュニケーションプロセッサ212と第2コミュニケーションプロセッサ214は、単一(single)チップ又は単一パッケージ内に具現することができる。
実施形態によれば、第1コミュニケーションプロセッサ212又は第2コミュニケーションプロセッサ214は、プロセッサ120、補助プロセッサ123、又は通信モジュール190と単一チップ又は単一パッケージ内に形成され得る。
【0049】
第1RFIC222は、送信時に、第1コミュニケーションプロセッサ212によって生成された基底帯域(baseband)信号を第1ネットワーク292(例えば、レガシーネットワーク)に用いられる約700MHz~約3GHzのラジオ周波数(RF)信号に変換する。
受信時には、RF信号がアンテナ(例えば、第1アンテナモジュール242)を介して第1ネットワーク292(例えば、レガシーネットワーク)から取得され、RFFE(例えば、第1RFFE232)を介して前処理(preprocess)される。
第1RFIC222は、前処理されたRF信号を第1コミュニケーションプロセッサ212によって処理されるように基底帯域信号に変換する。
【0050】
第2RFIC224は、送信時に、第1コミュニケーションプロセッサ212又は第2コミュニケーションプロセッサ214によって生成された基底帯域信号を第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)に用いられるSub6帯域(例えば、約6GHz以下)のRF信号(以下、「5G Sub6 RF」信号)に変換する。
受信時には、「5G Sub6 RF」信号がアンテナ(例えば、第2アンテナモジュール244を介して第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)から取得され、RFFE(例えば、第2RFFE234)を介して前処理される。
第2RFIC224は、前処理された「5G Sub6 RF」信号を第1コミュニケーションプロセッサ212又は第2コミュニケーションプロセッサ214中の対応するコミュニケーションプロセッサによって処理されることができるように基底帯域信号に変換する。
【0051】
第3RFIC226は、第2コミュニケーションプロセッサ214によって生成された基底帯域信号を第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)で用いられる「5G Above6」帯域(例えば、約6GHz~約60GHz)のRF信号(以下、「5G Above6 RF」信号)に変換する。
受信時には、「5G Above6 RF」信号がアンテナ(例えば、アンテナ248)を介して第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)から取得されて、第3RFFE236を介して前処理される。
第3RFIC226は、前処理された「5G Above6 RF」信号を第2コミュニケーションプロセッサ214によって処理されるように基底帯域信号に変換する。
一実施形態によれば、第3RFFE236は、第3RFIC226の一部として形成することができる。
【0052】
電子装置101は、一実施形態によれば、第3RFIC226と別個又は少なくともその一部として、第4RFIC228を含む。
このような場合、第4RFIC228は、第2コミュニケーションプロセッサ214によって生成された基底帯域信号を中間(intermediate)周波数帯域(例えば、約9GHz~約11GHz)のRF信号(以下、IF信号)に変換した後、IF信号を第3RFIC226に伝達する。
第3RFIC226は、IF信号を「5G Above6 RF」信号に変換する。
受信時に、「5G Above6 RF」信号がアンテナ(例えば、アンテナ248)を介して第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)から受信されて、第3RFIC226によってIF信号に変換される。
第4RFIC228は、IF信号を第2コミュニケーションプロセッサ214が処理するように基底帯域信号に変換する。
【0053】
一実施形態によれば、第1RFIC222と第2RFIC224は、単一チップ又は単一パッケージの少なくとも一部に具現することができる。
一実施形態によれば、第1RFFE232と第2RFFE234は、単一チップ又は単一パッケージの少なくとも一部で具現することができる。
一実施形態によれば、第1アンテナモジュール242又は第2アンテナモジュール244の内の少なくとも一つのアンテナモジュールは、省略されたり、他のアンテナモジュールと結合されて、対応する複数の帯域のRF信号を処理する。
【0054】
一実施形態によれば、第3RFIC226とアンテナ248は、同じサブストレートに配置されて第3アンテナモジュール246を形成する。
例えば、無線通信モジュール192又はプロセッサ120が第1サブストレート(例えば、main PCB)に配置される。
このような場合、第1サブストレートと別途の第2サブストレート(例えば、sub PCB)の一部領域(例えば、下面)に第3RFIC226が、他の一部領域(例えば、上面)にアンテナ248が配置され、第3アンテナモジュール246が形成される。
第3RFIC226とアンテナ248を同じサブストレートに配置することで、その間の送信線路の長さを縮めることが可能である。
これは、例えば、5Gネットワーク通信に用いられる高周波帯域(例えば、約6GHz~約60GHz)の信号が送信線路によって損失(例えば、減衰)することを減らすことができる。
これにより、電子装置101は、第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)との通信の品質又は速度向上させることができる。
【0055】
一実施形態によれば、アンテナ248は、ビームフォーミングに用いられる複数個のアンテナエレメントを含むアンテナアレイで形成される。
このような場合、第3RFIC226は、例えば、第3RFFE236の一部として、複数個のアンテナエレメントに対応する複数個の位相変換器(phase shifter)238を含む。
送信時に、複数個の位相変換器238のそれぞれは、対応するアンテナエレメントを介して電子装置101の外部(例えば、5Gネットワークのベースステーション)に送信される「5G Above6 RF」信号の位相を変換する。
受信時に、複数個の位相変換器238のそれぞれは、対応するアンテナエレメントを介して外部から受信した「5G Above6 RF」信号の位相を同じ又は実質的に同じ位相に変換する。
これにより、電子装置101と外部との間のビームフォーミングを介して送信又は受信することができる。
【0056】
第2ネットワーク294(例えば、5Gネットワーク)は、第1ネットワーク292(例えば、レガシーネットワーク)と独立的に操作されるか(例えば、Stand-Alone(SA)、接続されて操作される(例えば、Non-Stand Alone(NSA))。
例えば、5Gネットワークにはアクセスネットワーク(例えば、「5G radio access network」(RAN))又は「next generation RAN」(NG RAN)だけがあり、コアネットワーク(例えば、「next generation core」(NGC))はないことがある。
このような場合、電子装置101は、5Gネットワークのアクセスネットワークにアクセスした後、レガシーネットワークのコアネットワーク(例えば、「evolved packed core」(EPC)の制御下に外部ネットワーク(例えば、インターネット)にアクセスする。
レガシーネットワークとの通信のためのプロトコル情報(例えば、LTEプロトコル情報)又は5Gネットワークとの通信のためのプロトコル情報(例えば、「New Radio」(NR)プロトコル情報)は、メモリー230に記憶され、他の部品(例えば、プロセッサ120)、第1コミュニケーションプロセッサ212、又は第2コミュニケーションプロセッサ214によってアクセスされる。
【0057】
図3は、本発明の実施形態によるレガシー(Legacy)通信及び/又は5G通信のネットワーク300のプロトコルスタック構造を示す図である。
図3を参照すると、図に示した実施形態によるネットワーク300は、電子装置101、レガシーネットワーク392、5Gネットワーク394、及びサーバー(server)108を含む。
【0058】
電子装置101は、インターネットプロトコル512、第1通信プロトコルスタック314、及び第2通信プロトコルスタック316を含む。
電子装置101は、レガシーネットワーク392及び/又は5Gネットワーク394を介してサーバー108と通信する。
【0059】
一実施形態によれば、電子装置101は、インターネットプロトコル322(例えば、TCP、UDP、IP)を用いてサーバー108と関連したインターネット通信を行う。
インターネットプロトコル322は、例えば、電子装置101に含まれたメインプロセッサ(例えば、
図1のメインプロセッサ121)で実行される。
【0060】
一実施形態によれば、電子装置101は、第1通信プロトコルスタック314を用いてレガシーネットワーク392と無線通信する。
また、一実施形態によれば、電子装置101は、第2通信プロトコルスタック316を用いて5Gネットワーク394と無線通信する。
第1通信プロトコルスタック314及び第2通信プロトコルスタック316は、例えば、電子装置101に含まれた一つ以上の通信プロセッサ(例えば、
図1の無線通信モジュール192)で実行される。
【0061】
サーバー108は、インターネットプロトコル322を含む。
サーバー108は、レガシーネットワーク392及び/又は5Gネットワーク394を介して電子装置101とインターネットプロトコル322に関連するデータを送受信する。
一実施形態によれば、サーバー108は、レガシーネットワーク392又は5Gネットワーク394外部に存在するクラウドコンピューティングサーバーを含む。
一実施形態では、サーバー108は、レガシーネットワーク392又は5Gネットワーク394の内の少なくとも一つの内部に位置するエッジコンピューティングサーバー又は、MEC(Mobile edge computing)サーバー)を含む。
【0062】
レガシーネットワーク392は、LTE基地局340及びEPC342を含む。
LTE基地局340は、LTE通信プロトコルスタック344を含む。
EPC342は、レガシーNASプロトコル346を含む。
レガシーネットワーク392は、LTE通信プロトコルスタック344及びレガシーNASプロトコル346を用いて電子装置101とLTE無線通信を行う。
【0063】
5Gネットワーク394は、NR基地局350及び5GC352を含む。
NR基地局350は、NR通信プロトコルスタック354を含む。
5GC352は、5GNASプロトコル356を含む。
5Gネットワーク394は、NR通信プロトコルスタック354及び5GNASプロトコル356を用いて電子装置101とNR無線通信を行う。
【0064】
一実施形態によれば、第1通信プロトコルスタック314、第2通信プロトコルスタック316、LTE通信プロトコルスタック344、及びNR通信プロトコルスタック354は、制御メッセージを送受信するための制御平面プロトコル及びユーザデータを送受信するためのユーザ平面プロトコルを含む。
制御メッセージは、例えば、保安制御、ベアラー(bearer)設定、認証、登録、又は移動性管理の内の少なくとも一つに関連するメッセージを含む。
ユーザデータは、例えば、制御メッセージを除いた残りデータを含む。
【0065】
一実施形態によれば、制御平面プロトコル及びユーザ平面プロトコルは、PHY(physical)、MAC(medium access control)、RLC(radio link control)、又はPDCP(packet data convergence protocol)レイヤーを含む。
PHYレイヤーは、例えば、上位階層(例えば、MACレイヤー)から受信したデータをチャンネルコーディング及び変調して無線チャンネルに送信し、無線チャンネルを介して受信したデータを復調及びデコーディングして上位階層に伝達する。
第2通信プロトコルスタック316及びNR通信プロトコルスタック354に含まれたPHYレイヤーは、ビームフォーミング(beam forming)に関連する動作をさらに行う。
MACレイヤーは、例えば、データを送受信する無線チャンネルに論理的/物理的にマッピングし、エラー訂正のためのHARQ(hybrid automatic repeat request)を行う。
RLCレイヤーは、例えば、データを連結(concatenation)、分割(segmentation)、又は再組み立て(reassembly)、データの順序確認、再整列、又は重複確認を行う。
PDCPレイヤーは、例えば、制御データ及びユーザデータの暗号化(Ciphering)及びデータ無欠性(Data Integrity)に関連する動作を行う。
第2通信プロトコルスタック316及びNR通信プロトコルスタック354は、SDAP(service data adaptation protocol)をさらに含む。
SDAPは、例えば、ユーザデータのQoS(Quality of Service)に基づく無線ベアラー割り当てを管理する。
【0066】
実施形態によれば、制御平面プロトコルは、RRC(radio resource control)レイヤー及びNAS(Non-Access Stratum)レイヤーを含む。
RRCレイヤーは、例えば、無線ベアラー設定、パージング(paging)、又は移動性管理に関連する制御データを処理する。
NASは、例えば、認証、登録、移動性管理に関連する制御メッセージを処理する。
【0067】
図4は、本発明の一実施形態による電子装置400(例えば、
図1の電子装置101)の構成要素を示すブロック図である。
図4を参照すると、電子装置400は、プロセッサ420(例えば、
図1のプロセッサ120)、メモリー430(例えば、
図1のメモリー130)、第1通信回路440(例えば、
図1の通信モジュール190)、第2通信回路450(例えば、
図1の通信モジュール190)を含む。
バッテリー410(例えば、
図1のバッテリー189)は、電子装置400の少なくとも一つの構成要素に電力を供給する。
【0068】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を介してセルラー無線通信及び/又は近距離無線通信をサポートする。
セルラー無線通信及び/又は近距離無線通信は、電子装置400がサポートする多様な通信方式を意味する。
実施形態によれば、電子装置400で第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を介してサポートすることができる無線通信は、
図3に示したようなレガシーネットワーク392又は5Gネットワーク394を介するセルラー通信を含む。
例えば、無線通信は、3GPP(登録商標)標準の4G又はLTE、5G通信を含む。
【0069】
一実施形態によれば、電子装置400で第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を介してサポートすることができる無線通信は、多様な帯域のWi-Fiを含む。
例えば、無線通信は、Wi-Fi関連の多様な規格による2.5GHz、5GHz、6GHzのような多様な周波数帯域通信を含む。
【0070】
一実施形態によれば、第1通信回路440は、第1通信接続のためにコミュニケーションプロセッサ(例えば、
図2の第1コミュニケーションプロセッサ212)、RFIC(例えば、
図2の第1RFIC222)及び/又はRFFE(例えば、
図2の第1RFFE232)を含む。
一実施形態によれば、第2通信回路450は、第2通信接続のためにコミュニケーションプロセッサ(例えば、
図2の第2コミュニケーションプロセッサ214)、RFIC(例えば、
図2の第3RFIC226)及び/又はRFFE(例えば、
図2の第3RFFE236)を含む。
例えば、プロセッサ420は、第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を制御してデータを第1通信接続及び/又は第2通信接続を介して送信及び/又は受信する。
【0071】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を介して無線通信を行う。
この場合、第1通信回路440を介して送信又は受信される信号は、第1アンテナ460を介して送信又は受信され、第2通信回路450を介して送信又は受信される信号は第2アンテナ470を介して送信又は受信される。
【0072】
一実施形態によれば、第1通信接続と第2通信接続は、異なる方式の通信方式であれば良い。
例えば、第1通信接続は、LTE通信であれば良く、第2通信接続は、5G通信であれば良い。
例えば、第1通信接続は、WiFi2.5GHz周波数帯域通信であれば良く、第2通信接続は、WiFi5又は6GHz周波数帯域通信であれば良い。
例えば、第1通信接続は、5G第1周波数帯域(例えば、6GHz以下)通信であれば良く、第2通信接続は5G第2周波数帯域(例えば、mmwave)通信であれば良い。
【0073】
一実施形態によれば、第1通信接続と第2通信接続は、同じ方式の通信方式であれば良い。
この場合、第1通信接続と第2通信接続は、同じ方式の通信方式に基づくが、通信パラメーターが異なり得る。
例えば、第1通信接続及び第2通信接続は、WiFi網を介する接続状態で、それぞれの特定パラメーター(例えば、「wake to sleep time」及び/又は「delivery traffic indication message」周期)を互いに異なるように設定する場合を含む。
例えば、第1通信接続及び第2通信接続は、ブルートゥース(登録商標)又はBLE(bluetooth(登録商標) low energy)網を介する接続状態で、それぞれの特定パラメーター(例えば、scan周期)を互いに異なるように設定する場合を含む。
【0074】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、第1通信回路440及び/又は第2通信回路450を介して第1通信接続及び/又は第2通信接続を介する無線通信を行う。
例えば、プロセッサ420は、第1通信接続と第2通信接続が互いに異なる方式の通信の場合、第1通信回路440を介して第1通信接続を行って第2通信回路450を介して第2通信接続を行う。
例えば、プロセッサ420は、第1通信接続と第2通信接続が同じ方式の通信の場合、第1通信回路440を介して第1通信接続及び第2通信接続を行うか、第2通信回路450を介して第1通信接続及び第2通信接続を行うこともできる。
【0075】
一実施形態によれば、第1通信回路440を介して送受信される信号の周波数は、第2通信回路450を介して送受信される信号の周波数と異なり得る。
例えば、第1通信回路440によって処理されて第1アンテナ460を介して送受信される信号の周波数帯域は、例えば、WiFi2.4GHz周波数帯域を含む。
例えば、第2通信回路450によって処理されて第2アンテナ470を介して送受信される信号の周波数帯域は、例えば、WiFi5GHz又は6GHz周波数帯域を含む。
例えば、第1通信回路440によって処理されて第1アンテナ460を介して送受信される信号の周波数帯域は、例えば、5G第1帯域(例えば、below 6)を含む。
例えば、第2通信回路450によって処理されて第2アンテナ470を介して送受信される信号の周波数帯域は、例えば、5G第2帯域(例えば、mmWave)を含む。
【0076】
図5は、本発明の実施形態によるによるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
図5を参照すると、本発明の実施形態によるフレキシブルディスプレイ(例えば、第1ディスプレイ510)を備えた電子装置(例えば、
図4の電子装置400)は、折り畳み電子装置であり得る。
実施形態によれば、電子装置400の第1ディスプレイ510は、
図1のディスプレイモジュール160の構造及び/又は機能の内の少なくとも一部を含み得る。
【0077】
本発明の実施形態による折り畳み式の電子装置400(例えば、
図1の電子装置101)は、フォールディング軸(例えば、A軸)を基準として2個のハウジング、フレキシブルディスプレイ510(例えば、
図1のディスプレイモジュール160)、前面カメラ520(例えば、
図1のカメラモジュール180)、補助ディスプレイ530(例えば、
図1のディスプレイモジュール160)、第2ディスプレイ、及び後面カメラ540(例えば、
図1のカメラモジュール180)を含み、
図1の電子装置101の構造及び/又は機能の内の少なくとも一部を含む。
2個のハウジングは、ヒンジ構造によって重ねられ、少なくとも一つ以上の軸を中心にフォールディングされて重なることができる。
【0078】
電子装置400のハウジングを構成する2個のケースの内の第1ケースは、第1面及び第2面を含み、第2ケースは、第3面及び第4面を含む。
例えば、電子装置400の第1ディスプレイ510がA軸を基準にフォールディングされる(folded)形態は、第1ケースの第1面は、第2ケースの第3面と互いに向かい合って重ねられた形態であり得る。
ここで、電子装置の形態がフォールディングされる形態は、第1ケースの第1面と第2ケースの第3面が成す角度(例えば、角A)が狭い角度(例えば、0~5°)を成し得る。
例えば、電子装置400のフォールディング形態は、閉じた形態(close state、closed state)又は完全に折り畳まれた形態を含み得る。
【0079】
第1ディスプレイ510は、物理的にフォールディングされて分けられる領域としての区分で、第1領域511と第2領域512に区分され、第1領域は、第1ケースの第1面に位置し、第2領域は、第2ケースの第3面に位置する。
第1ケースと第2ケースは、フォールディング軸(例えば、A軸)を中心に両側に配置され、フォールディング軸に対して全体的に対称の形状を持ち得る。
図5を参照すると、第1ケースは、フォールディング軸を基準として左側に位置し、第2ケースは、フォールディング軸を基準として右側に位置する。
第1ケースと第2ケースは、互いに対して折り畳まれるように設計され、フォールディングされた(folded)形態又は折れた形態で第1ケースの第1面と第2ケースの第3面が対面するように重ねられる。
【0080】
実施形態によれば、第1ケースと第2ケースの間にはヒンジが形成され、電子装置400の第1ケース及び第2ケースが重ねて折り畳まれる。
ただ、電子装置がフォールディング軸を基準として左右に配置されたハウジング構造は一例に過ぎず、電子装置のフォールディング軸を基準として上下に配置されたハウジングを持つこともできる。
【0081】
第1ケース及び第2ケースは、電子装置400の形態がアンフォールディング形態(又は展開形態)、フォールディング形態(又は閉じた形態)、又は中間形態であるか否かによって、互いに成す角度(例えば、角A)や距離が変化する。
第1ディスプレイ510がアンフォールディングの形態は、オープン形態(open state、opened state)又はフラット(又は平らな)形態(flat state)を含む。
例えば、アンフォールディングの形態は、電子装置400の第1ケースと第2ケースが一定角度(例えば、80°又は120°)以上に配置されて第1ディスプレイが露出した形態を含む。
【0082】
電子装置は、第1ケース又は第2ケースの少なくとも一部に第2ディスプレイ550(例えば、
図1のディスプレイモジュール160)を備える。
図5を参照すると、第2ディスプレイは、電子装置400の第1ケースの第2面の少なくとも一部に形成される。
第2ディスプレイ550は、第2ケースの第4面に配置することもでき、第1ケースの第2面及び第2ケースの第4面の一部又は全部に経て形成することもできる。
第2ディスプレイは、
図1のディスプレイモジュール160の構造及び/又は機能の内の少なくとも一部を含む。
【0083】
図6は、本発明の実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
図6を参照すると、本発明の実施形態による折り畳み式の電子装置(例えば、
図4の電子装置400)は、フォールディング軸(例えば、A軸)を基準として2個のハウジング、フレキシブルディスプレイ610(例えば、
図1のディスプレイモジュール160)、第1ディスプレイ、前面カメラ620(例えば、
図1のカメラモジュール180)、補助ディスプレイ630(例えば、
図1のディスプレイモジュール160、第2ディスプレイ)、及び後面カメラ640(例えば、
図1のカメラモジュール180)を含み、
図1の電子装置101の構造及び/又は機能の本発明の実施形態による少なくとも一部を含む。
2個のハウジングは、ヒンジ構造によって重ねられ、少なくとも一つ以上の軸を中心にフォールディングされて重なる。
【0084】
第1ケースと第2ケースは、フォールディング軸(例えば、A軸)を中心に上下側に配置され、フォールディング軸に対して全体的に対称の形状を持つ。
図6を参照すると、第1ケースは、フォールディング軸を基準で上側に位置し、第2ケースは、フォールディング軸を基準として下側に位置する。
第1ケースと第2ケースは、互いに対して折れ重なるように設計され、フォールディング(folded)形態又は折れ重なった形態で第1ケースの第1面と第2ケースの第3面が対面するように重ねられる。
【0085】
実施形態によれば、第1ケースと第2ケースとの間にはヒンジが形成され、電子装置400の第1ケース及び第2ケースが折れ重なる。
ただ、電子装置がフォールディング軸を基準として上下に配置されたハウジング構造は、一例に過ぎず、電子装置のフォールディング軸を基準として左右に配置されたハウジングを持つこともできる。
【0086】
第1ケース及び第2ケースは、電子装置400のフレキシブルディスプレイ610(第1ディスプレイ領域611及び第2ディスプレイ領域612を含む)がアンフォールディングの形態(又は展開形態)、フォールディングの形態(又は閉じた形態)又は中間形態であるか否かによって、互いに成す角度(例えば、角A)や距離が変わる。
例えば、フォールディングの(folded)形態は、閉じた形態(close state、closed state)又は完全に折り畳まれた形態を含む。
例えば、フォールディングの形態は、第1ケースの第1面は第2ケースの第3面と互いに向かい合って重ねられた形態である。
例えば、フォールディングの形態は、第1ケースの第1面と第2ケースの第3面が成す角度(例えば、角A)が狭い角度(例えば、0~5°)を成す。
例えば、アンフォールディングの形態は、オープン形態(open state、opened state)又はフラット(平らな)形態(flat state)を意味する。
例えば、アンフォールディングの形態は、電子装置400の第1ケースと第2ケースが一定角度(例えば、80°又は120°)以上に配置されて、第1ディスプレイが露出した形態を含む。
【0087】
図7は、本発明の実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置の構造及び形態変更に関する例を示す図である。
本発明の実施形態によるフレキシブルディスプレイを備えた電子装置(例えば、
図4の電子装置400)は、ローラブルディスプレイを備えたローラブル(roll-able)電子装置又はスライダブル(slide-able)電子装置であり得る。
【0088】
図7を参照すると、本発明の実施形態による電子装置400は、ハウジング及びフレキシブルディスプレイ710を含み、
図1の電子装置101の構成及び/又は機能の内の少なくとも一部を含む。
フレキシブルディスプレイ710の一部領域は、ハウジングの内部に巻き込まれるか折り畳められ、少なくとも一つ以上のローラー(roller)構造物などを介して左右に展開される。
【0089】
フレキシブルディスプレイ710は、物理的な区分として第1領域711と第2領域712に区分される。
第1領域711は、フレキシブルディスプレイ710がロールイン(roll in)又はスライドイン(slide in)形態で電子装置400のコンテンツが表示される領域に該当する。
第2領域712は、フレキシブルディスプレイ710のロールアウト又はスライドアウト形態で電子装置400のコンテンツが表示される追加的な領域に該当する。
ここで追加的な領域は、ロールイン(roll in)又はスライドイン(slide in)形態でコンテンツが表示されたフレキシブルディスプレイ710の第1領域711の以外の拡張された第1ディスプレイの表示領域を意味する。
【0090】
図7を参照すると、電子装置400のフレキシブルディスプレイ710のロールイン形態又はスライドイン形態は、
図5又は
図6を参照して説明したようなフォールディングされた(folded)形態に含まれる。
また、電子装置400のフレキシブルディスプレイ710のロールアウト形態又はスライドアウト形態は、
図5又は
図6を参照して説明したようなアンフォールディングの形態に含まれる。
【0091】
実施形態によれば、電子装置(例えば、
図4の電子装置400)は、ハウジング、ハウジングの動きによって形態が変形するフレキシブルディスプレイ(例えば、
図5の第1ディスプレイ510、
図6のフレキシブルディスプレイ610)又は
図7のフレキシブルディスプレイ710、複数の通信方式を介して通信を行う通信回路(例えば、
図1の通信モジュール190又は
図4の通信回路(440及び450))及び通信回路と動作的に接続されたプロセッサ(例えば、
図1のプロセッサ120又は
図4のプロセッサ420)を含む。
プロセッサは、ディスプレイの形態が第2形態から第1形態に変更されたことが確認されると、通信回路を制御して複数の通信方式の内の第2形態に対して指定された第2通信接続とは異なる第1通信接続方式で通信接続を行い、第1形態で第1通信接続を介して通信を行うように設定される。
【0092】
実施形態によれば、第1形態は、フォールディング状態を含み、第2形態は、アンフォールディング(unfolding)状態を含む。
実施形態によれば、第1通信接続は、4世代移動通信方式に基づく通信接続を含み、第2通信接続は、5世代移動通信方式に基づく接続を含む。
【0093】
実施形態によれば、プロセッサは、フレキシブルディスプレイの形態が第1形態から第2形態に変更されたことが確認されると、通信回路を制御して第1形態に対して指定された第1通信接続をリリースし、第2形態に対して指定された第2通信接続を介して通信を行うように設定される。
実施形態によれば、プロセッサは、第1通信接続リリースのために第1通信接続のリリースをリクエストするメッセージを基地局に送信するように通信回路を制御する。
実施形態によれば、プロセッサは、第1通信接続のリリースのために待機した後の第1通信接続リクエストメッセージを未送信するように通信回路を制御する。
【0094】
実施形態によれば、第1通信接続は、第1周波数帯域を用いる通信方式に基づく通信接続を含み、第2通信接続は、第1周波数帯域より高い第2周波数帯域を用いる通信方式に基づく通信接続を含み得る。
【0095】
実施形態によれば、プロセッサは、ディスプレイの形態が第2形態から第1形態に変更されたことが確認されると、DTIM(delivery traffic indication message)の周期及びデータパケット受信後の次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)の内の少なくとも一つを第2形態での周期と異なるように変更するように設定される。
【0096】
実施形態によれば、プロセッサは、データパケット受信時のデータの受信パターンを分析して連続的受信である確認されると、次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)をより長く変更するように設定される。
実施形態によれば、プロセッサは、通信回路を制御して第2形態でBLE(bluetooth(登録商標) low energy)又はBT(bluetooth(登録商標))通信接続によって周辺BLE装置に対して周期的にスキャンするようにし、第1形態に変更されると、周辺BLE装置に対するスキャン動作を制限するように設定される。
【0097】
図8は、本発明の実施形態による電子装置(例えば、
図4~
図7の電子装置400)の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400が第1形態(例えば、フォールディング形態又はロールイン形態)で第1通信接続によって通信を行う。
これと異なり、電子装置400は、第2形態(例えば、アンフォールディング形態又はロールイン形態)で第2通信接続によって通信を行うこともでき、この場合、プロセッサ420は、後述する場合の逆の動作を行う。
【0098】
実施形態によれば、電子装置400のプロセッサ(例えば、
図4のプロセッサ420)は、動作801で電子装置400の形態を確認する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400の形態を周期的に確認する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400の形態変更(例えば、フォールディング又はアンフォールディング、ロールイン又はロールアウト)を検出する。
例えば、プロセッサ420は、形態変更動作が始まることを検出した場合、変更されていることを検出した場合、又は変更が完了したことを検出した場合の内の少なくとも一つの時点で、電子装置400の形態変更を検出して電子装置400の形態を確認する。
【0099】
実施形態によれば、電子装置400の形態は、例えば、電子装置の又はフレキシブルディスプレイ(例えば、
図6~
図7のフレキシブルディスプレイ(610、710)又は710)の構成した形態になる。
又は、電子装置400の形態は、フレキシブルディスプレイを含む電子装置400の他の構成要素を物理的に含むハウジング又はケースの形成した形態になる。
実施形態によれば、電子装置のハウジング又はケースが形成した形態によってフレキシブルディスプレイ210の形態が変更される。
【0100】
実施形態によれば、プロセッサ420は、形態検出センサー(例えば、
図1のセンサーモジュール176)を介して電子装置400の形態を検出する。
実施形態によれば、プロセッサ420はm電子装置400の展開/折り畳み状態(例えば、折り畳みディスプレイ)、フォールディング角度、ローリング状態(例えば、スライダブルディスプレイ)、ローリング程度を検出することができる角度センサー(図示せず)、マグネチックセンサー(図示せず)のような多様なセンサーを用いて電子装置の形態を検出する。
【0101】
実施形態によれば、電子装置400の形態は、電子装置400のフォールディング角度に基づいて定義され得る。
例えば、フォールディングが可能なフレキシブルディスプレイ(例えば、折り畳みディスプレイ)を含む電子装置400は、フォールディング程度を電子装置の現在形態で想定する。
この場合、角度センサーが検出したフォールディング角度を用いて電子装置の形態を検出する。
また、一実施形態によれば、電子装置の形態は、電子装置のローリング程度として定義することができる。
例えば、ローリング/スライディングが可能なフレキシブルディスプレイを含む電子装置(例えば、ローラブルディスプレイ、スライダブルディスプレイ)の場合、ローリング/スライディングの程度で電子装置の現在形態を定義する。
この場合、フレキシブルディスプレイがスライディングアウト(sliding out)された長さを用いて電子装置の形態を検出する。
若しくは、フレキシブルディスプレイ210がスライディングアウトされた程度をパーセント化した数値を用いて(例えば、0%~100%)表されたスライディング程度を用いて電子装置の形態を検出する。
【0102】
実施形態によれば、プロセッサ420は、動作803で電子装置400の形態が変更されたかどうかを確認する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400の現在形態を以前形態と比べて形態が変更されたかどうかを確認する。
例えば、電子装置400の形態は、第2形態から第1形態に変更される。
ここでは第2形態から第1形態に変更される場合に対して述べたが第1形態から第2形態に変更される場合には、後述する動作に対する逆の動作が行われる。
【0103】
一実施形態によれば、第1形態は、フォールディングの形態を含む。
ここで電子装置400の形態であるフォールディングの形態は、電子装置400の2つのケースが成す角度(例えば、角A)が狭い角度(例えば、0~5°)を成してフレキシブルディスプレイがほとんど閉じるか折り畳まれた状態を含む。
フォールディングの形態に対する定義は、例示として多様な具現例によって異なるように適用することができる。
【0104】
一実施形態によれば、第2形態は、アンフォールディングの形態を含む。
ここで電子装置がアンフォールディングである形態は、フレキシブルディスプレイがオープン形態(open state、opened state)又はフラット(平らな)形態(flat state)であるアンフォールディングの形態を含む。
例えば、アンフォールディング形態は、電子装置400の2つのケースが成す角度(例えば、
図6又は
図7の角A)が指定された角度(例えば、80°又は120°)以上を成してフレキシブルディスプレイが露出した形態を含む。
アンフォールディングの状態に対する定義は、例示として多様な具現例によって異なるように適用することができる。
【0105】
一実施形態によれば、フォールディングの形態からアンフォールディング形態への変更は、電子装置がフォールディング形態でフォールディング角度及び/又はローリング/スライディング程度が大きくなりながらアンフォールディングの形態に転移する状態を含み得る。
一実施形態によれば、アンフォールディングの形態からフォールディング形態への変更は、電子装置がアンフォールディングの形態でフォールディング角度及び/又はローリング/スライディング程度が小さくなりながらフォールディングの形態に転移する状態を含み得る。
【0106】
一実施形態によれば、電子装置400がローラブル又はスライダブルディスプレイを含む場合、第1形態は、オンロ-ルリング又はロールイン形態又はスライドイン形態を含み、第2形態は、ロールアウト形態又はスライドアウト形態を含み得る。
例えば、電子装置400の第2形態は、第1形態と比べてディスプレイの露出面積が相対的に広い形態であり得る。
【0107】
一実施形態によれば、ロールイン又はスライドイン形態からロールアウト又はスライドアウト形態への変更は、電子装置がロールイン又はスライドインされた形態でディスプレイの露出面積が大きくなりながらロールアウト又はスライドアウト形態に転移する状態を含み得る。
一実施形態によれば、ロールアウト又はスライドアウト形態からロールイン又はスライドイン形態への変更は、電子装置がロールアウト又はスライドアウト形態でディスプレイの露出面積が小さくなりながらロールイン又はスライドイン形態に転移する状態を含み得る。
【0108】
実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400の形態が第2形態から第1形態に変更されたことを確認すると(動作803-「YES」)、動作805で第2通信接続をリリースして第1通信接続を行う。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400の形態が第2形態の場合には(例えば、第2形態が維持された場合には)(動作803-「NO」)通信モジュール190を制御して第2通信接続を介して通信を行うようにし(例えば、第2通信接続を維持して)、電子装置400の形態が第1形態の場合には通信モジュール190を制御して第1通信接続を介して通信を行うようにする。
【0109】
一実施形態によれば、第1通信接続及び第2通信接続は、電子装置400がサポート可能な多様なセルラー通信方式及び/又は近距離無線通信方式のような多様な通信方式を含む。
一実施形態によれば、第1通信接続及び第2通信接続は、同じ通信方式で通信パラメーターを異なるように設定した場合を含み得る。
この場合、プロセッサ420は、第1通信接続及び第2通信接続は、例えば、WiFi網を介した接続状態でそれぞれ特定パラメーター(例えば、「wake to sleep time」及び/又は「delivery traffic indication message」周期)を互いに異なるように設定する場合を含み得る。
例えば、第1通信接続及び第2通信接続は、ブルートゥース(登録商標)又はBLE(bluetooth(登録商標) low energy)網を介した接続状態でそれぞれ特定パラメーター(例えば、scan周期)を互いに異なるように設定する場合を含み得る。
【0110】
一実施形態によれば、第1通信接続及び第2通信接続は、互いに異なる通信方式をそれぞれ含み得る。
一実施形態によれば、第1通信接続は、4世代移動通信方式(例えば、LTE(long-term evolution)、LTE-A(LTE-advanced)、LTE-A pro(LTE advanced pro)の内のいずれか一つの方式に基づく通信接続を含み得る。
一実施形態によれば、第2通信接続は、5世代移動通信方式(例えば、5G又はNR)の内のいずれか一つの方式(例えば、約6GHz以下の周波数帯域使用)に基づく接続を含み得る。
【0111】
一実施形態によれば、第1通信接続は、「5G below」6GHz周波数を用いる接続を含み、第2通信接続は、「5G above」6GHz周波数を用いる接続を含むみ得る。
一実施形態によれば、第1通信接続は、IEEE802.11be(例えば、WiFi7)に基づくマルチ-リンクオペレーションによって、複数の帯域又はチャンネルを基盤とする複数のリンク中の一つ(例えば、2.4GHz周波数帯域)を通じる通信接続を含み得る。
一実施形態によれば、第2通信接続は、IEEE802.11beに基づくマルチ-リンクオペレーションによって、複数の帯域又はチャンネルを基盤とする複数のリンク中の一つ(例えば、5GHz又は6GHz周波数帯域)を介した接続を含み得る。
【0112】
一実施形態によれば、電子装置400が第2形態から第1形態に変更された場合、プロセッサ420は、通信モジュール190を制御して第2通信接続を介して通信を行う。
例えば、電子装置400の形態がアンフォールディング形態からフォールディング形態に変更されると、プロセッサ420は、通信モジュール190を制御して第1通信接続を介して通信を行う。
例えば、プロセッサ420は、第2通信接続から第1通信接続へハンドオーバーを行うことができる。
ハンドオーバーは、例えば、既存の通信媒体を介した接続をリリースし、他の通信媒体を介した接続を確立する手順を含み得る。
ハンドオーバーは、例えば、既存の通信接続をリリースせず、追加で他の通信媒体を介した接続を確立する手順を含み得る。
【0113】
例えば、プロセッサ420は、第2通信接続をリリースして第1通信接続を行う。
例えば、プロセッサ420は、第2通信接続(例えば、5g通信接続)をリリースして第1通信接続(例えば、4g通信接続)に通信接続を変更する。
例えば、5G接続からLTE接続に通信接続を変更することをLTEフォールバックと称する。
例えば、LTEフォールバックは、電子装置400が第2通信回路を介して5世代セルラー通信(例えば、NR又は5G移動通信)と接続する中、第1通信回路を介してレガシーセルラー通信(例えば、LTE通信)に接続を転換する一連の動作を含む。
LTEフォールバックに対しては、詳しくは後述する。
例えば、プロセッサ420は、データスループットが大きいWiFi5GHz(又は6GHz)の第2通信接続からデータスループットが小さいWiFi2.4GHzの第1通信接続へのハンドオーバーを行う。
【0114】
一実施形態によれば、図に示していないが電子装置400の形態が第1形態(例えば、フォールディング形態)から第2形態(例えば、アンフォールディング形態)に変更されると、プロセッサ420は、通信モジュール190を制御して第2通信接続を介して通信を行うようにする。
例えば、プロセッサ420は、第1通信接続から第2通信接続にハンドオーバーを行う。
例えば、プロセッサ420は、第1通信接続をリリースして第2通信接続を行う。
例えば、プロセッサ420は、5世代通信網(例えば、5G又はNR)で通信接続を行う。
例えば、プロセッサ420は、データスループットが大きいWiFi5GHz又は6GHzの第2通信接続へのハンドオーバーを行う。
【0115】
一実施形態によれば、電子装置400の形態変更がある場合、直近のハンド誤報実行時点から指定された時間が経過していない場合には、現在通信接続を維持して指定された時間経過以後、又は変更された形態が指定された時間以上維持される場合、又はデータスループットが大きい特定サービス(例えば、ストリーミングサービス)リクエストが受信される場合のような指定された状況発生時に、他の通信接続でハンドオーバーを行う。
これによって不必要なハンドオーバーの繰り返しを避けることができる。
【0116】
一実施形態によれば、電子装置400の形態がアンフォールディング形態からフォールディング形態に変更されると、5GHzのAPとWiFi通信接続された状態で周辺に接続可能な2.4GHzのAP(access point)が検索されると、2.4GHzのAPでハンドオーバーを行う。
この場合、2.4GHzのAPのRSSIのような電界強度が指定されたしきい値以上の場合、ハンドオーバーが行われる。
一実施形態によれば、電子装置400の形態がフォールディング形態からアンフォールディング形態に変更されると、2.4GHzのAPとWiFi通信接続された状態で周辺に接続可能な5GHzのAPが検索されると、5GHzのAPでハンドオーバーを行う。
この場合、5GHzのAPのRSSIのような電界強度が指定されたしきい値以上の場合、ハンドオーバーが行われる。
【0117】
一実施形態によれば、第1通信接続及び第2通信接続は、WiFi網を介した接続状態でそれぞれ特定パラメーター(例えば、「wake to sleep time」及び/又は「delivery traffic indication message」周期)を互いに異なるように設定する場合を含み得る。
この場合、プロセッサ420は、第1通信モジュール440を用いる場合、同じ第1通信モジュール440を用いて第1通信接続及び第2通信接続を行う。
又はプロセッサ420は、第2通信モジュール450を用いる場合、同じ第2通信モジュール450を用いて第1通信接続及び第2通信接続を行う。
【0118】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、上述したような通信パラメーター設定を異なわすことによって、第1通信モジュール440を制御して第1通信接続又は第2通信接続を介してデータを送受信する。
又は、プロセッサ420は、上述したような互いに異なる通信パラメーター設定によって、第2通信モジュール450を制御して第1通信接続又は第2通信接続を介してデータを送受信する。
【0119】
一実施形態によれば、電子装置400の形態がアンフォールディング形態からフォールディング形態に変更されると、5GHzのAPでハンドオーバーを行うこととは独立的に、ハンドオーバーを行うか、又はハンドオーバーを行わせず、例えば、APに対する電子装置400の、例えば、DTIM(delivery traffic indication message)の周期のような多様な設定を変更することができる。
DTIM周期は、DTIMフレーム間のビーコン周期を意味する。
例えば、DTIM周期を短く設定すれば、電子装置400が受信するデータがある場合、速やかに受信することができる一方、短い周期で電子装置400がウエークアップすることになって待機電流消費が高くなる可能性がある。
したがって、電子装置400が制限的なサービスを提供するフォールディング状態では、相対的に長い周期でDTIMを設定して電流消費を低めるようにし、多様なサービスを提供するアンフォールディング状態では、短い周期でDTIMを設定して速やかにデータを受信する。
【0120】
一実施形態によれば、電子装置400の形態がアンフォールディングの形態では、データパケット受信後待機(sleep)状態に進入する前までの次のデータ受信待機期間(wake to sleep time)を短い長さ(例えば、50ms)に設定して、WiFi網接続状態でデータ受信後に速やかな時間内又は直ちにsleep状態に進入するように設定して待機電力消費を減らすことができる。
【0121】
一実施形態によれば、電子装置400がフォールディング形態では「wake to sleep time」を長く、又は通常的な長さ(例えば、200ms)と設定して、WiFi網接続状態でデータ受信後の指定された時間の間のデータ受信のために待機してからsleep状態に進入するように設定して、連続的なデータ受信する。
ただ、この場合にもデータパターン分析によって連続したデータではない場合には、「wake to sleep time」を比較的短い長さ(例えば、100ms)と設定することもできる。
【0122】
一実施形態によれば、第1通信接続及び第2通信接続は、BLE(bluetooth(登録商標) low energy)網を介した接続状態で、それぞれ特定パラメーター(例えば、scan周期)を互いに異なるように設定することができる。
【0123】
一実施形態によれば、電子装置400の形態がフォールディング形態では、周辺ブルートゥース(登録商標)又はBLE装置スキャン動作を行わないように設定するか、スキャン周期を長く設定して消費電流を減らすことができる。
例えば、フォールディング状態では、周辺BLE装置を検索して接続する動作を行わないこともあるため、スキャン動作を行わないようにして電流消費を減らすことができる。
一実施形態によれば、電子装置400の形態がアンフォールディングの形態の場合、ブルートゥース(登録商標)又はBLE装置スキャンを一定周期で行うようにする。
例えば、アンフォールディングの状態では、周辺ブルートゥース(登録商標)又はBLE装置を検索して接続する動作を行うため、スキャン動作を周期的に行うようにしてサービスが提供される。
【0124】
図9は、本発明の実施形態による電子装置(例えば、
図4~
図7の電子装置400)の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
実施形態によれば、電子装置400のプロセッサ(例えば、
図4のプロセッサ420)は、動作901で電子装置400の形態がフォールディング状態であるかどうかを確認する。
【0125】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400の形態がフォールディング形態であれば、動作903で現在電子装置400が通信モジュール190を介して第2通信接続(例えば、5G通信接続)状態であるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態であることと確認すると、動作905で通信接続を4Gにフォールバックする。
例えば、プロセッサ420は、第2通信接続から第1通信接続にハンドオーバーを行う。
例えば、プロセッサ420は、第2通信接続をリリースして第1通信接続を行う。
例えば、4Gへのフォールバックは、電子装置400が第2通信回路を介して5世代セルラー通信(例えば、NR又は5G移動通信)と接続する中、第1通信回路を介してレガシーセルラー通信(例えば、LTE通信)に接続を転換する一連の動作を含む。
【0126】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態で5Gリリース(release)のために待機した後に5G接続がリリースされると、以後の5G接続をリクエストしない場合もある。
【0127】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続リリースのために接続リリースをリクエストする信号を基地局に送信する。
例えば、接続リリースをリクエストする信号は、例えば、「SCGFailureInformation」メッセージを含む。
【0128】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態ではないことが確認されると、動作907で通信接続を第1通信接続、例えば、4Gで維持する。
例えば、プロセッサ420は、現在の5G通信接続状態が非活性化状態(NR idle)にあることを確認し、この場合、5G非活性化を維持する。
【0129】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400の形態がフォールディングの形態でなければ、動作909で現在、電子装置400が通信モジュール190を介して第2通信接続(例えば、5G通信接続)状態であるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作909で電子装置400が5G通信接続状態ではないことが確認されると、動作911で5G接続を行う。
例えば、5Gが非活性化状態(NR idle)であれば、プロセッサ420は、受信可能な周波数帯域に対する5Gスキャンを行って基地局に5G接続をリクエストする。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作909で電子装置400が5G通信接続状態であることが確認されると、動作913で5G接続を維持する。
【0130】
図10は、本発明の実施形態による電子装置(例えば、
図4~
図7の電子装置400)の通信制御動作を説明するためのフローチャートの一例である。
実施形態によれば、電子装置400のプロセッサ(例えば、
図4のプロセッサ420)は、動作1001で電子装置400の形態がフォールディング状態にあるかどうかを確認する。
【0131】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400の形態がフォールディング形態であれば、動作1003で現在、電子装置400が通信モジュール190を介してWiFi通信網に接続された状態にあるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400がWiFi通信網に接続された状態の場合、動作1005で5GHz(又は6GHz)周波数帯域でWiFi通信網に接続された状態にあるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400が5GHz(又は6GHz)周波数帯域でWiFi通信網に接続された状態の場合、動作1007で、2.4GHz周波数帯域にハンドオーバーする。
【0132】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1008で電子装置400の2.4GHz周波数帯域WiFi通信に対する通信パラメーターを調整する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400のDTIM(delivery traffic indication message)の周期を低い周期(例えば、300ms)と設定する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400の「wake to sleep time」を短い長さ(例えば、50ms)と設定してWiFi網接続状態でデータ受信後の速やかな時間内又は直ちにsleep状態に進入するように設定することによって待機電力消費を減らすことができる。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400が5GHz(又は6GHz)周波数帯域でWiFi通信網に接続されていない場合、動作1009で2.4GHz周波数帯域のWiFi通信接続を維持する。
【0133】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1011で電子装置400が5G通信接続状態にあるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態であることが確認されると、動作1013で通信接続を4Gにフォールバックする。
例えば、プロセッサ420は、5G通信接続状態で5G通信接続をリリースして4G通信接続を行う。
例えば、4Gフォールバックは、電子装置400が第2通信回路を介して5世代セルラー通信(例えば、NR又は5G移動通信)と接続する中、第1通信回路を介してレガシーセルラー通信(例えば、LTE通信)に接続を転換する一連の動作を含む。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態ではないことが確認されると、動作1015で通信接続を4G通信接続状態で維持する。
【0134】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1001で電子装置400の形態がフォールディング形態ではないことを確認すると、動作1017で、現在、電子装置400が通信モジュール190を介してWiFi通信網に接続された状態であるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400がWiFi通信網に接続された状態の場合、動作1019で2.4GHz周波数帯域でWiFi通信網に接続された状態であるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400が2.4GHz周波数帯域でWiFi通信網に接続された状態でない場合、動作1021で5GHz(又は6GHz)周波数帯域にハンドオーバーする。
【0135】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1024で電子装置400の5GHz(又は6GHz)周波数帯域WiFi通信に対する通信パラメーターを調整する。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400のDTIM(delivery traffic indication message)の周期を高い周期(例えば、900ms)に設定するようにする。
例えば、プロセッサ420は、電子装置400の「wake to sleep time」を長い長さ(例えば、200ms)と設定してWiFi網接続状態でデータ受信後に設定された時間が経た後のsleep状態に進入するように設定することによって連続的データを受信する。
ただ、受信されるデータのパターン分析によって連続的データではない場合には「wake to sleep time」を短い長さ(例えば、50ms)で維持する。
【0136】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、電子装置400が2.4GHz周波数帯域でWiFi通信網に接続された状態の場合、動作1023で2.4GHz周波数帯域のWiFi通信接続を維持する。
【0137】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1025で電子装置400が5G通信接続状態であるかどうかを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサ420は、5G接続状態ではないことが確認されると、動作1027で通信接続を5Gにハンドオーバーする。
例えば、プロセッサ420は、4G通信接続状態で5G通信接続を行う。
例えば、プロセッサ420は、4G通信接続をリリースして5G通信接続を行う。
電子装置400が5Gにハンドオーバーする動作は、電子装置400が第1通信回路を介してレガシーセルラー通信(例えば、LTE通信)と接続する中、第2通信回路を介して5世代セルラー通信(例えば、NR又は5G移動通信)に転換する一連の動作を含む。
【0138】
一実施形態によれば、プロセッサ420は、動作1025で5G接続状態であることが確認されると、動作1031で5G通信接続状態を維持する。
【0139】
本明細書に開示した実施形態は、技術内容を容易に説明して本発明の実施形態の理解を助けるために特定例を提示したことで、本発明の実施形態の範囲を限定しようとするものではない。
したがって、本発明の実施形態の範囲は、ここに開示された実施形態の以外にも本発明の多様な実施形態の技術的思想に基づく導出されるすべての変更又は変形された形態が本発明の実施形態の範囲に含まれることに解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0140】
100 ネットワーク環境
101、102、104、400 電子装置
108 サーバー
120、420 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130、430 メモリー
132 揮発性メモリー
134 不揮発性メモリー
136 内蔵メモリー
138 外装メモリー
140 プログラム
142 ОS
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160 ディスプレイモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサーモジュール
177 インターフェース
178 接続端子
179 ハプティクスモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189、410 バッテリー
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198、292 第1ネットワーク
199、294 第2ネットワーク
212、214 第1、第2コミュニケーションプロセッサ
222、224、226 第1~第3RFIC
232、234、236 第1~第3RFFE
238 位相変換器
242、244、246 第1~第3アンテナモジュール
248 アンテナ
300 ネットワーク
314 第1通信プロトコルスタック
316 第2通信プロトコルスタック
322 ンターネットプロトコル
340 LTE基地局
342 EPC
344 LTE通信プロトコルスタック
346 レガシーNASプロトコル
350 NR基地局
352 5GC
354 NR通信プロトコルスタック
356 5GNASプロトコル
392 レガシーネットワーク
394 5Gネットワーク
440 第1通信回路(第1通信モジュール)
450 第2通信回路(第2通信モジュール)
460、470 第1、第2アンテナ
510、610、710 フレキシブルディスプレイ(第1ディスプレイ)
520、620 前面カメラ
530、630 補助ディスプレイ
540、640 後面カメラ
550 第2ディスプレイ