(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】ボディ管理機
(51)【国際特許分類】
A61N 1/06 20060101AFI20240508BHJP
A61N 1/32 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
A61N1/06
A61N1/32
(21)【出願番号】P 2022566642
(86)(22)【出願日】2022-05-02
(86)【国際出願番号】 KR2022006281
(87)【国際公開番号】W WO2023027289
(87)【国際公開日】2023-03-02
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0113409
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521324850
【氏名又は名称】エーピーアール カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ジョンホ
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0073401(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0068697(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0220661(US,A1)
【文献】特開2019-72468(JP,A)
【文献】特表2011-528250(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/12―18/18
A61N 1/00― 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸入カップを有する本体部と、
前記吸入カップの内周面に具備される電極チップと、
前記電極チップに高周波を印加する高周波発生部と、
前記吸入カップに吸入力を提供する吸入ポンプと、
前記吸入カップの内周面に具備され、前記電極チップの周辺部に配される接触センサと、
前記高周波発生部及び前記吸入ポンプの作動を制御する制御部と、を含み、
前記吸入ポンプが作動し、ユーザの皮膚が前記吸入カップ内に吸入され、ユーザの皮膚が前記接触センサに接触すれば、前記接触センサは、接触信号を前記制御部に伝達し、
前記制御部は、前記接触信号が伝達されれば、ユーザの皮膚の吸入を認識し、前記高周波発生部を作動させ、前記電極チップを介し、ユーザの皮膚に高周波を印加
し、
前記接触センサは、
第1接触センサ及び第2接触センサを含み、
前記第1接触センサは、前記第2接触センサより下部に位置し、
前記第1接触センサは、第1接触信号を発生させ、
前記第2接触センサは、第2接触信号を発生させ、
前記制御部は、
前記第1接触信号が伝達されれば、前記高周波発生部を作動させ、
前記第2接触信号が伝達されれば、前記吸入ポンプの作動を制御する、ボディ管理機。
【請求項2】
前記接触信号が除去されれば、前記制御部は、前記高周波発生部の作動を停止させる、請求項1に記載のボディ管理機。
【請求項3】
前記電極チップは、前記本体部の内周面に内側に突出されるように配される、請求項1に記載のボディ管理機。
【請求項4】
前記電極チップは、正極チップと負極チップとを含み、
前記正極チップと前記負極チップは、前記本体部の内周面に互いに対向する位置に配される、請求項1に記載のボディ管理機。
【請求項5】
前記接触センサは、前記電極チップと平行であるか、あるいは前記電極チップより下に位置するように配される、請求項1に記載のボディ管理機。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2接触信号が伝達されれば、前記吸入ポンプの作動を中断させるか、あるいは前記吸入ポンプの前記吸入力を弱くする、請求項
1に記載のボディ管理機。
【請求項7】
前記電極チップの周辺部に配される温度センサをさらに含み、
前記制御部は、
前記温度センサで感知される温度により、お知らせを提供するか、あるいは前記高周波発生部の作動を制御する、請求項1に記載のボディ管理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディ管理機に係り、さらに詳細には、ユーザの皮膚が吸入されているか否かということを認識し、ユーザの皮膚が吸入されているとき、高周波を印加することにより、使用電力が節減され、皮膚マッサージ効果が向上されるボディ管理機に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚老化を防止するために、皮膚をマッサージする多様な器具が開発されている。最近では、高周波や低周波を利用し、マッサージ効果を提供する多様な装置が市場に出回っている。
【0003】
高周波または低周波を利用し、マッサージ効果を提供する器具の場合、皮膚を、所定の吸入カップ(suction cup)に吸入させ、該吸入カップ内に吸入された皮膚に、高周波または低周波を提供する。
【0004】
しかしながら、ユーザの皮膚が吸入カップ内に適切に吸入されているか否かということを認識することができずに、高周波または低周波を提供することにより、不要な電力浪費が生じる場合がある。併せて、皮膚マッサージ効果も低くなる場合がある。
【0005】
従って、そのような問題点を解決することができる装置が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述の問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の課題は、ユーザの皮膚が吸入されているか否かということを認識し、ユーザの皮膚が吸入されているとき、高周波を印加することにより、使用電力が節減され、皮膚マッサージ効果が向上されるボディ管理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態によるボディ管理機は、吸入カップを有する本体部と、前記吸入カップの内周面に具備される電極チップと、前記電極チップに高周波を印加する高周波発生部と、前記吸入カップに吸入力を提供する吸入ポンプと、前記吸入カップの内周面に具備され、前記電極チップの周辺部に配される接触センサと、前記高周波発生部及び前記吸入ポンプの作動を制御する制御部と、を含み、前記吸入ポンプが作動し、ユーザの皮膚が前記吸入カップ内に吸入され、ユーザの皮膚が前記接触センサに接触すれば、前記接触センサは、接触信号を前記制御部に伝達し、前記制御部は、前記接触信号が伝達されれば、ユーザの皮膚の吸入を認識し、前記高周波発生部を作動させ、前記電極チップを介し、ユーザの皮膚に高周波を印加する。
【0008】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記接触信号が除去されれば、前記制御部は、前記高周波発生部の作動を停止させる。
【0009】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記電極チップは、前記本体部の内周面に内側に突出されるように配される。
【0010】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記電極チップは、正極チップと負極チップとを含み、前記正極チップと前記負極チップは、前記本体部の内周面に互いに対向する位置に配される。
【0011】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記接触センサは、前記電極チップと平行であるか、あるいは前記電極チップより下に位置するように配される。
【0012】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記接触センサは、第1接触センサ及び第2接触センサを含み、前記第1接触センサは、前記第2接触センサより下部に位置し、前記第1接触センサは、第1接触信号を発生させ、前記第2接触センサは、第2接触信号を発生させ、前記制御部は、前記第1接触信号が伝達されれば、前記高周波発生部を作動させ、前記第2接触信号が伝達されれば、前記吸入ポンプの作動を制御する。
【0013】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記制御部は、前記第2接触信号が伝達されれば、前記吸入ポンプの作動を中断させるか、あるいは吸入ポンプの吸入力を弱くする。
【0014】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記電極チップ周辺部に配される温度センサをさらに含み、前記制御部は、前記温度センサで感知される温度により、お知らせを提供するか、あるいは前記高周波発生部の作動を制御する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によるボディ管理機は、ユーザの皮膚が吸入されているか否かということを認識し、ユーザの皮膚が吸入されているとき、高周波を印加することにより、使用電力が節減され、皮膚マッサージ効果が向上されうる。
【0016】
併せて、本発明によるボディ管理機は、ユーザの皮膚が過度に吸入されるか、あるいは温度が過度に高いと判断されれば、吸入ポンプ及び高周波発生部の作動を制御することにより、ユーザの皮膚の損傷を防止し、安全事故発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態によるボディ管理機の外観を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるボディ管理機の外観を示した図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるボディ管理機の外観を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるボディ管理機の内部構造を示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるボディ管理機の内部構造を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるボディ管理機の使用及び作動を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるボディ管理機の使用及び作動を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態によるボディ管理機は、吸入カップを有する本体部と、前記吸入カップの内周面に具備される電極チップと、前記電極チップに高周波を印加する高周波発生部と、前記吸入カップに吸入力を提供する吸入ポンプと、前記吸入カップの内周面に具備され、前記電極チップの周辺部に配される接触センサと、前記高周波発生部及び前記吸入ポンプの作動を制御する制御部と、を含み、前記吸入ポンプが作動し、ユーザの皮膚が前記吸入カップ内に吸入され、ユーザの皮膚が前記接触センサに接触すれば、前記接触センサは、接触信号を前記制御部に伝達し、前記制御部は、前記接触信号が伝達されれば、ユーザの皮膚の吸入を認識し、前記高周波発生部を作動させ、前記電極チップを介し、ユーザの皮膚に高周波を印加する。
【0019】
以下、添付された図面を参照し、本発明による望ましい実施形態について説明する。
【0020】
図1ないし
図3は、本発明の一実施形態によるボディ管理機の外観を示した図面である。
図4は、本発明の一実施形態によるボディ管理機の内部構造を示した図面である。
図5は、本発明の一実施形態によるボディ管理機の内部構造を示した図面である。
【0021】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、吸入カップ130を有する本体部100と、前記吸入カップ130の内周面に具備される電極チップ200;前記電極チップ200に高周波を印加する高周波発生部300;前記吸入カップ130に吸入力を提供する吸入ポンプ400;前記吸入カップ130の内周面に具備され、前記電極チップ200の周辺部に配される接触センサ500;及び前記高周波発生部300と吸入ポンプ400との作動を制御する制御部600;を含み、前記制御部600は、前記吸入ポンプ400が作動し、ユーザの皮膚が前記本体部100内に吸入され、ユーザの皮膚が前記接触センサ500に接触すれば、ユーザの皮膚の吸入を認識し、前記高周波発生部300を作動させ、前記電極チップ200を介し、ユーザの皮膚に高周波を印加する。
【0022】
本体部100は、ボディ管理機の外観を構成する。
【0023】
本体部100は、ユーザが、本発明によるボディ管理機を簡便に組み込んで携帯することができる形状及び構造を有しうる。ただし、本体部100の外形は、図面に図示されているような形態に必ずしも限定されるものではない。一方、本体部100の上部分には、ユーザが手にするところに使用されるグリップ部110が具備されうる。前記グリップ部110は、ユーザが手にするのに適切な構造及び形態を有する部分であり、図面に図示されているように、他の部分に比べ、相対的に小さい外径を有する部分でもあり、あるいはくびれていたり、つまみが具備されていたりする部分でもある。
【0024】
本体部100の外面には、ユーザが操作することができる操作部120が具備されうる。操作部120は、所定のボタンで構成されるか、あるいは入力ボタンが出力されるディスプレイなどによっても構成される。操作部120を介し、ユーザの入力信号が入力されうる。なお、図示されてはいないが、本体部100の外面には、作動状態を確認することができる出力部が具備されうる。
【0025】
本体部100の下部分には、吸入カップ130が具備されうる。吸入カップ130は、カップ形態の部分によって構成され、吸入カップ130は、下方向に開かれた吸入空間132を有する。吸入カップ130の上部分には、上方向に開かれた吸入ホール140が具備されうる。吸入ホール140は、後述する吸入ポンプ400と連通する。
【0026】
本体部100の内部には、後述する高周波発生部300、吸入ポンプ400及び制御部600が内蔵されうる。併せて、電力を提供する各種電源部が搭載されうる。
【0027】
電極チップ200は、前記吸入カップ130の内周面に具備される。
【0028】
電極チップ200は、複数個でもある。例えば、
図3においては、電極チップ200が8個に図示されているが、それに必ずしも限定されるものではない。複数個の電極チップ200は、吸入カップ130の内周面周囲に沿い、所定の間隔を有しても配される。
【0029】
前記電極チップ200は、導電性を有する単一金属や合金をベース基材として使用することができる。一実施形態によれば、前記電極チップ200は、皮膚との接触によるトラブルがなく、皮膚内深部の脂肪層に、安定して高周波出力を伝達し、脂肪層刺激による熱を発生させ、脂肪層分解効率を高めることができる成分によっても構成される。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、前記電極チップ200は、前記本体部100の内周面に配されるものの、本体部100の内側に突出されうる。従って、本体部100に吸入されたユーザの皮膚に対し、効果的に高周波出力を伝達することができる。
【0031】
本発明の一実施形態によれば、前記電極チップ200は、正極チップ210と負極チップ220とを含むものである。一実施形態によれば、前記正極チップ210と負極チップ220は、前記本体部100の内周面に互いに対向する位置にも配される。
【0032】
高周波発生部300は、本体部100内にも搭載される。高周波発生部300は、高周波エネルギーを出力し、電極チップ200を介し、高周波エネルギーを発散させる部材である。ここで、高周波エネルギーというのは、皮膚の管理及び改善に効果を生じさせるように、所定周波数を有するエネルギーを称する。一例として、該高周波エネルギーは、「RF(radio frequency)」でもある。高周波発生部300は、前記高周波エネルギーを発生させる一切の装置によっても構成されるが、その具体的な構成は、限定されるものではない。すなわち、高周波発生部300は、本発明が属する技術分野の当業者が理解することができる構成を有しうる。
【0033】
吸入ポンプ400は、吸入ホール140と連通し、吸入ホール140を介し、吸入カップ130に吸入力を提供する部材である。吸入ポンプ400の具体的な構成、種類などは、限定されるものではない。吸入ポンプ400は、例えば、所定の真空ポンプでもある。一実施形態によれば、前記吸入ポンプ400によって提供される吸入力は、可変しうる。
【0034】
接触センサ500は、ユーザの皮膚と接触したとき、所定の信号を発生させるセンサである。一実施形態によれば、接触センサ500は、吸入カップ130の内周面に位置しうる。
【0035】
一実施形態によれば、前記接触センサ500は、本体部100の高さ方向に、前記電極チップ200と平行な位置に位置するか、あるいは前記電極チップ200より下に位置するようにも配される。
【0036】
本実施形態のように、前記接触センサ500が、電極チップ200と平行な位置に位置するか、あるいは電極チップ200より下に位置することにより、接触センサ500は、本体部100内に吸入されたユーザの皮膚を認識しやすい。すなわち、ユーザの皮膚が吸入カップ130内に吸入されているとき、ユーザの皮膚が接触センサ500に触れれば、接触センサ500は、ユーザの皮膚が吸入され、電極チップ200に接触した状態に位置したことを認識することができる。
【0037】
一実施形態によれば、前記接触センサ500は、複数個であり、第1接触センサ510と第2接触センサ520とを含み、前記第1接触センサ510の配置高と、第2接触センサ520の配置高は、互いに異なってもいる。すなわち、接触センサ500は、相対的に低い位置に位置する第1接触センサ510、及び前記第1接触センサ510より相対的に高い位置に位置する第2接触センサ520を含むものである。
【0038】
第1接触センサ510は、前述のように、電極チップ200と平行な位置に位置するか、あるいは電極チップ200より下に位置しうる。併せて、第2接触センサ520は、電極チップ200より高い位置に位置しうる。
【0039】
制御部600は、本体部100内にも搭載される。制御部600は、所定のCPUでもある。制御部600は、操作部120、接触センサ500、または後述する温度センサ700から提供される信号により、所定の出力信号を発生させることができる。制御部600は、前記出力信号を利用し、前記高周波発生部300及び吸入ポンプ400の動作を制御することができる。
【0040】
本発明の一実施形態によるボディ管理機は、前記電極チップ200周辺部に配される温度センサ700をさらに含むものである。併せて、前記制御部600は、前記温度センサ700で感知される温度により、お知らせを提供するか、吸入ポンプ400の作動を制御するか、あるいは前記高周波発生部300の作動を制御することができる。
【0041】
一例として、前記温度センサ700で感知される温度が、所定の基準温度以上である場合、吸入ポンプ400の作動を中断させるか、あるいは吸入ポンプ400の吸入力を弱くすることができる。他の例として、前記温度センサ700で感知される温度が所定の基準温度以上である場合、高周波発生部300の作動を中断するか、あるいは高周波発生部300から生じる出力を小さくすることができる。
【0042】
前述のように、温度センサ700が具備され、温度センサ700から提供される信号により、制御部600が、吸入ポンプ400及び高周波発生部300の作動を制御することにより、安全事故の発生を防止することができる。
【0043】
例えば、ユーザの皮膚に加えられる高周波エネルギーが過度に高くなるか、あるいは長期間提供される場合、ユーザの皮膚の温度が過度に高くなる場合がありうる。その場合、ユーザが火傷などの傷害を負うことにもなる。一実施形態によれば、そのような場合、制御部600が、高周波発生部300の作動を適切に制御することにより、ユーザが火傷などの傷害を負うことを防止することができる。
【0044】
図6及び
図7は、本発明の一実施形態によるボディ管理機の使用及び作動を示した図面である。
【0045】
以下においては、本発明の実施形態によるボディ管理機の作動について説明する。
【0046】
ユーザの皮膚に、本体部100の吸入カップ130を密着させ、操作部120を操作し、吸入ポンプ400を作動させれば、ユーザの皮膚が吸入カップ130の吸入空間132内に吸入される。このとき、ユーザの皮膚が、吸入カップ130内の接触センサ500に接触すれば、接触センサ500は、制御部600に接触信号を提供する。ここで、接触信号というのは、ユーザの皮膚が、吸入カップ130内に吸入され、所定の位置に達したことを知らせる信号である。該接触信号を提供された制御部600は、ユーザの皮膚が吸入空間132内に吸入されたことを認識し、高周波発生部300を作動させ、高周波エネルギーを供給するオン(on)出力信号を提供する。
【0047】
もし吸入ポンプ400の吸入が中断されたり、ユーザの皮膚が吸入カップ130から離脱したりすれば、接触センサ500は、制御部600に離脱信号を提供する。ここで、離脱信号というのは、ユーザの皮膚が、吸入カップ130から離脱していることを知らせる信号である。該離脱信号を提供された制御部600は、ユーザの皮膚が吸入空間132から離脱したことを認識し、高周波発生部300の作動を中断させ、高周波エネルギーを遮断するオフ(off)出力信号を提供する。
【0048】
前述のような離脱信号は、例えば、ユーザの皮膚が、前記接触センサ500に接触していないことにより、皮膚接触信号が除去されることを意味しうる。すなわち、接触センサ500は、ユーザの皮膚が接触センサ500から離脱したことを感知すれば、所定の離脱信号を発生させるか、あるいは作動信号を停止することにより、制御部600が高周波発生部300の作動を中断させるようにすることができる。
【0049】
図7は、前述のような本発明の実施形態によるボディ管理機の作動を示す図面である。
図7に図示されているように、ユーザの皮膚が、吸入カップ130内に吸入されていない非吸入状態においては、高周波発生部300がオフ(off)状態になる。ユーザの皮膚が吸入カップ130内に吸入された吸入状態においては、高周波発生部300がオン(on)状態になる。本実施形態のように、ユーザの皮膚の吸入いかんにより、高周波発生部300のオン(on)/オフ(off)が決定されることにより、消費電力が節約され、エネルギー効率が上昇しうる。
【0050】
一方、前述のように、接触センサ500が、第1接触センサ510と第2接触センサ520とを含む実施形態においては、前記制御部600は、第1接触センサ510から接触信号が伝達されれば、高周波発生部300をオン(on)にするオン(on)出力信号を提供するが、第2接触センサ520から接触信号が伝達されれば、吸入ポンプ400をオフ(off)にするオフ(off)出力信号を提供することができる。
【0051】
すなわち、前述のような実施形態においては、吸入ポンプ400による吸入力が強く、ユーザの皮膚が過度に多く吸入され、第2接触センサ520が配された位置までユーザの皮膚が吸入されれば、吸入ポンプ400をオフ(off)にすることにより、ユーザの皮膚が損傷されることを防止することができる。また、そのとき、第2接触センサ520による接触信号が除去されるまで、吸入ポンプ400をオフ(off)にすることができる。なお、他の実施形態によれば、第2接触センサ520による接触信号が除去されるまで、吸入ポンプ400の吸入力を弱くする信号を生成することも可能である。
【0052】
一方、前記実施形態と異なり、前記接触センサ500が他の形態の実施形態を有することも可能である。すなわち、前記接触センサ500は、必ずしも皮膚の接触/非接触によってのみ信号を提供するのではなく、皮膚が所定の位置または高さに達すれば、信号を発生させるセンサによって構成されることも可能である。すなわち、接触センサ500は、一切のセンサを意味するものであり、「センサ部」という用語にも理解される。一例として、前記接触センサを代替するセンサ部は、例えば、光センサでもあるが、前記光センサは、所定の高さに光を照射し、前記高さにユーザの皮膚が達すれば、制御部600に信号を提供することも可能である。ここで、前記センサ部の位置及び作動形態は、前述の事項が適用されうる。
【0053】
本発明によるボディ管理機は、ユーザの皮膚が吸入されているか否かということを認識し、ユーザの皮膚が吸入されているとき、高周波を印加することにより、使用電力が節減され、皮膚マッサージ効果が向上されうる。
【0054】
併せて、本発明によるボディ管理機は、ユーザの皮膚が過度に吸入されるか、あるいは温度が過度に高いと判断されれば、吸入ポンプ400及び高周波発生部300の作動を制御することにより、ユーザの皮膚の損傷を防止し、安全事故発生を防止することができる。
【0055】
以上においては、望ましい実施形態について図示して説明したが、本発明は、前述の特定実施形態に限定されるものではなく、請求範囲で請求する本発明の要旨を外れることなしに、当該発明が属する技術分野において当業者により、多様な変形実施が可能であるということは言うまでもなく、そのような変形実施は、本発明の技術的思想や展望から、個別的に理解されるものではないのである。