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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】折り畳み可能な構造部材及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240508BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240508BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 351
H05K5/02 V
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023509820
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2021115165
(87)【国際公開番号】W WO2022095568
(87)【国際公開日】2022-05-12
【審査請求日】2023-02-10
(31)【優先権主張番号】202011241328.4
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515179325
【氏名又は名称】昆山国顕光電有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUNSHAN GO-VISIONOX OPTO-ELECTRONICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Building 4, No. 1, Longteng Road, Development Zone Kunshan, Jiangsu, People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】后紅▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】丁立薇
(72)【発明者】
【氏名】廖富
(72)【発明者】
【氏名】呉雨華
(72)【発明者】
【氏名】朱召吉
(72)【発明者】
【氏名】孫康龍
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110267475(CN,A)
【文献】中国実用新案第208211693(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第111536143(CN,A)
【文献】中国実用新案第209017107(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0250663(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0178410(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0212325(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0174522(US,A1)
【文献】米国特許第10412844(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H05K5/00-5/06
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを支持する折り畳み可能な構造部材であって、
第1の方向に並んだ第1の本体部、第2の本体部、及び前記第1の本体部と前記第2の本体部との間に位置している折り曲げ部を有する構造本体と、
互いにスナップフィットされる、前記第1の本体部に設置された第1の係合部材及び前記第2の本体部に設置された第2の係合部材を有する係合アセンブリと、を備え、
前記折り畳み可能な構造部材は前記折り曲げ部により、平坦状態と折り曲げ状態との間で遷移可能であり、
前記折り曲げ状態で、前記第1の本体部及び前記第2の本体部がいずれも前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材により互いにスナップフィット接続することが可能であり、
前記折り曲げ状態は、内折り状態及び外折り状態を含み、
前記内折り状態で、前記第1の本体部と前記第2の本体部は前記第1の係合部材と第1の位置に位置している第2の係合部材により互いにスナップフィット接続可能であり、前記外折り状態で、前記第1の本体部と前記第2の本体部は第1の係合部材と第2の位置に位置している第2の係合部材により互いにスナップフィット接続可能であるように、前記第2の係合部材は、前記第2の本体部に対して前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能に設置されている、
折り畳み可能な構造部材。
【請求項2】
前記第2の係合部材が前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転できるように、前記第2の係合部材は前記第2の本体部に対して第2の方向に沿って延びている第1の軸線まわりに回転可能に設置され、
前記第1の本体部と前記第2の本体部との間が所定の角度を成して、前記折り畳み可能な構造部材がV字形を成す状態で、前記第1の本体部と前記第2の本体部が前記第1の係合部材と所定の位置に位置している前記第2の係合部材により互いにスナップフィット接続可能であるように、前記第2の係合部材は前記第2の本体部に対して前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記所定の位置に回転可能である、
請求項に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項3】
前記第2の係合部材が前記第2の本体部に対して前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転可能であるように、前記第2の係合部材は前記第1の方向に沿って延びている第2の軸線まわりに反転可能に設置されており、
前記第1の係合部材は係合柱を有し、前記第2の係合部材は前記係合柱とスナップフィット可能な係合リングを有し、前記係合リングは前記第2の本体部に対して前記第2の軸線まわりに反転可能に設置されている、
請求項に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項4】
前記係合リングが固定部の前記第1の本体部に向かう一方側で係止されるように、前記係合柱に前記係合リングとスナップフィットする前記固定部が設置され、
前記内折り状態と前記外折り状態のいずれでも、前記係合リングが前記固定部で係止可能であるように、前記係合柱の前記折り畳み可能な構造部材の厚さ方向に沿った両側にそれぞれ前記固定部が設置され、及び/又は、
前記係合柱は自身の延在方向に沿って伸縮可能に前記第1の本体部に設置され、及び/又は、
前記第2の係合部材は前記第2の本体部に回転可能に接続されている接続ピンをさらに有し、前記係合リングは前記接続ピンにより前記第2の本体部に接続されており、前記係合リングは前記接続ピンに対して前記第2の軸線まわりに反転可能に設けられ、及び/又は、
前記第2の本体部に取付孔が設けられており、
前記接続ピンはその延在方向に並んだ接続端及び取付端を有し、前記係合リングは前記接続端に接続されており、前記取付端は前記取付孔に回転可能に接続されている、
請求項に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項5】
前記接続端は開口が離反して設置されている二つの接続孔を有し、前記係合リングは対向して設置された二つの自由端を有し、各々の前記自由端はそれぞれ各前記接続孔に回転可能に設けられ、及び/又は、
前記第2の本体部は前記取付孔に連通する退避空間をさらに有し、
前記取付端は前記取付孔を介して前記退避空間に挿入されており、前記第2の係合部材は、前記接続ピンが前記取付孔から脱落することを防止するように、前記退避空間に位置しておりかつ前記取付端に接続されているストッパ部をさらに有し、
前記ストッパ部は、リング状をなす本体部と前記本体部に位置している切り欠きを有し、それにより前記ストッパ部は前記切り欠きにより前記本体部を前記取付端に外嵌させる、
請求項に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項6】
前記第2の本体部に取付溝が設置されており、前記係合リングが前記取付溝に取り外し可能に収容され、
前記取付溝内に、前記係合リングが前記取付溝内に位置している場合に前記係合リングと締り嵌めされる押圧部が設けられている、
請求項に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項7】
前記構造本体は、前記折り畳み可能な構造部材の厚さ方向において対向して設置された第1の表面及び第2の表面、及び前記第1の表面及び前記第2の表面を接続する側表面を有し、前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材は前記側表面に設けられ、
前記側表面は、前記折り畳み可能な構造部材の幅方向において対向して設置されている第1の側面及び第2の側面を有し、
前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材は前記第1の側面及び/又は前記第2の側面に設けられており、前記折り曲げ部の折り曲げ線は前記幅方向に沿って延びている、
請求項1に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項8】
前記第1の係合部材は前記第1の本体部の前記第2の本体部から離れた側に設けられており、前記第2の係合部材は前記第2の本体部の前記第1の本体部から離れた側に設けられている、
請求項1に記載の折り畳み可能な構造部材。
【請求項9】
表示パネルと、
前記表示パネルを支持する請求項1乃至のいずれか一項に記載の折り畳み可能な構造部材と、を備える、
表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年11月09日に提出された名称「折り畳み可能な構造部材及び表示装置」である中国特許出願の第202011241328.4号の優先権を主張し、当該出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、表示装置の技術分野に関し、特に折り畳み可能な構造部材及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
折り畳みスクリーン携帯電話の出現以来、グローバルの携帯電話メーカーはそれぞれ各自の折り畳みスクリーン携帯電話の製品を製造している。内折り、外折りであれ、横折り、縦折りなどであれ、折り畳みスクリーンは既に携帯電話メーカーが設計を競い合うトレンドとなっている。携帯電話業界は、新しい競争を迎えた。
【0004】
フレキシブル折り畳みスクリーンが、内折りと外折り曲げの使用形態を同時に満たすことも将来の発展の傾向である。しかしながら、表示装置が内折り可能であり、折り曲げ可能である場合、表示装置が折り畳まれた後に保持できず自動的に開くという問題が存在する。
【発明の概要】
【0005】
本願の実施例は、折り畳み可能な構造部材及び表示装置を提供し、表示装置が折り畳まれた後に、保持できず自動的に開くという問題を解決することを目的とする。
【0006】
本願の第1の態様の実施例は、表示パネルを支持する折り畳み可能な構造部材であって、第1の方向に並んだ第1の本体部、第2の本体部、及び前記第1の本体部と前記第2の本体部との間に位置している折り曲げ部を有する構成本体と、互いにスナップフィットされる、前記第1の本体部に設置された第1の係合部材及び前記第2の本体部に設置された第2の係合部材を有する係合アセンブリと、を備え、前記折り畳み可能な構造部材は前記折り曲げ部により、平坦状態、内折り状態、及び外折り状態の間で遷移可能であり、内折り状態及び外折り状態のいずれでも、前記第1の本体部及び前記第2の本体部が前記第1の係合部材及び前記第2の係合部材により互いにスナップフィット接続することが可能である。
【0007】
願の第2の態様の実施例は、表示装置をさらに提供し、表示装置は、表示パネルと、表示パネルを支持する上記の何れかの第1の態様の実施例の折り畳み可能な構造部材と、を備える。
【0008】
本願の実施例の折り畳み可能な構造部材において、折り畳み可能な構造部材は構造本体及び係合アセンブリを含む。構造本体は、第1の本体部、第2の本体部及び折り曲げ部を有し、折り曲げ部により平坦状態、内折り状態と外折り状態との間で遷移することができる。支持構造部材が表示パネルを支持する場合、支持構造部材は、表示パネルを異なる状態の間で遷移させることができ、表示パネルが複数の状態で表示を行うことを実現する。係合アセンブリは、互いにスナップフィットする第1の係合部材及び第2の係合部材を有し、構造本体が内折り状態及び外折り状態のいずれにある場合でも、第1の本体部及び第2の本体部は第1の係合部材及び第2の係合部材により互いにスナップフィットすることができるように、第1の係合部材及び第2の係合部材のうちの一方が第1の本体部に設置されており、他方が第2の本体部に設置されている。従って、本願の実施例において、第1の係合部材及び第2の係合部材を設置することにより、表示装置が折り畳まれた後に、保持できず自動的に開くという問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願の一実施例にかかる表示装置が平坦状態にある構造概略図である。
図2】本願の一実施例にかかる表示装置が内折り状態にある構造概略図である。
図3】本願の一実施例にかかる表示装置が外折り状態にある構造概略図である。
図4】本願の他の実施例にかかる折り畳み可能な構造部材の構造概略図である。
図5図4におけるI部の部分拡大構造概略図である。
図6図4におけるII部の部分拡大構造概略図である。
図7】本願の他の実施例にかかる折り畳み可能な構造部材の接続ピンの構造概略図である。
図8】本願の他の実施例にかかる折り畳み可能な構造部材の係合リングの構造概略図である。
図9】本願の他の実施例にかかる折り畳み可能な構造部材のストッパ部の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願をよりよく理解するために、以下に図1図9を参照して本願の実施例の折り畳み可能な構造部材及び表示装置を詳細に説明する。
【0011】
図1図3に示すように、本願の実施例にかかる表示装置に基づいて、表示装置は表示パネル1及び表示パネル1を支持する折り畳み可能な構造部材2を有する。表示装置は、平坦状態と折り曲げ状態との間で遷移することができる。折り曲げ状態は、内折り状態と外折り状態とを含む。
【0012】
表示パネル1は、表示装置の厚さ方向(図1におけるZ方向)において、折り畳み可能な構造部材2の一方側に設置される。内折り状態において、表示パネル1は内折り状態での表示装置の内表面に位置しておりかつ折り畳み可能な構造部材2に包まれており、それにより折り畳み可能な構造部材2は表示パネル1に対して良好な保護作用を提供する。外折り状態において、表示パネル1は外折り状態での表示装置の外表面に位置しており、折り畳み可能な構造部材2は表示パネル1の内側に折り畳まれており、表示パネル1はより良好に表示することができる。
【0013】
他の実施例において、表示パネル1は表示装置の厚さ方向の両側に設置され、内折り状態と外折り状態のいずれの場合でも、表示パネル1が表示を行うようにしてもよい。表示パネル1は例えばリング状であり、折り畳み可能な構造部材2はリング状の表示パネル1の内側に位置している。
【0014】
図4に示すように、折り畳み可能な構造部材2は上記第1の態様の実施例にかかる表示装置の折り畳み可能な構造部材2であってもよい。
【0015】
表示装置が平坦状態にある時、折り畳み可能な構造部材2は平坦状態にあり、折り畳み可能な構造部材2の平坦状態は図1に示す。表示装置が内折り状態にある時、折り畳み可能な構造部材2は内折り状態にあり、折り畳み可能な構造部材2の内折り状態は図2に示す。表示装置が外折り状態にある時、折り畳み可能な構造部材2は外折り状態にあり、折り畳み可能な構造部材2の外折り状態は図3に示すとおりである。
【0016】
本願の実施例の折り畳み可能な構造部材2において、折り畳み可能な構造部材2は構造本体100及び係合アセンブリ200を備える。構造本体100は第1の方向(図4におけるX方向)に沿って設置された第1の本体部110、第2の本体部120、及び折り曲げ部130を有する。構造本体100は、折り曲げ部130により平坦状態、内折り状態及び外折り状態の間で遷移することができる。支持構造部材は、表示パネル1を支持する場合、表示パネル1を連動させて表示パネル1を異なる状態の間で遷移させ、表示パネル1が複数の状態で表示することを実現する。係合アセンブリ200は、互いにスナップフィットする第1の係合部材210及び第2の係合部材220を有し、構造本体100が内折り状態及び外折り状態のいずれにある時も、第1の本体部110及び第2の本体部120が第1の係合部材210及び第2の係合部材220により互いにスナップフィットするように、第1の係合部材210及び第2の係合部材220のうちの一方が第1の本体部110に設置されており、他方が第2の本体部120に設置されている。従って、本願の実施例において、第1の係合部材210及び第2の係合部材220を設置することにより、表示装置が折り畳まれた場合に保持できず自動的に開くという問題を解決することができる。
【0017】
第1の係合部材210及び第2の係合部材220の構造本体100での設置位置は複数種類ある。図4に示すように、構造本体100は、折り畳み可能な構造部材2の厚さ方向(図4におけるZ方向)において対向して設置されている第1の表面140と第2の表面150、及び第1の表面140及び第2の表面150を接続する側表面160を有する。第1の係合部材210及び第2の係合部材220が表示パネル1と干渉することを回避するように、第1の係合部材210及び第2の係合部材220は側表面160に設置されている。
【0018】
側表面160は、折り畳み可能な構造部材2の幅方向(図4におけるY方向)において対向して設置されている第1の側面161及び第2の側面162を有する。第1の係合部材210及び第2の係合部材220は第1の側面161及び/又は第2の側面162に設置されており、折り曲げ部130の折り曲げ線は幅方向に沿って延びている。第1の側面161及び第2の側面162は一般的にユーザが表示装置を使用する時に把持しない一面であり、第1の係合部材210及び第2の係合部材220は第1の側面161及び/又は第2の側面162に設置されている。折り畳み可能な構造部材2が表示装置に用いられる場合、第1の係合部材210及び第2の係合部材220はユーザが表示装置を把持することに影響を与えず、さらにユーザの把持により第1の係合部材210と第2の係合部材220が互いにスナップフィットすることに影響を与えることを回避することができる。
【0019】
第1の係合部材210は第1の本体部110の第2の本体部120から離れた側に設けられており、第2の係合部材220は第2の本体部120の第1の本体部110から離れた側に設けられている。即ち、第1の係合部材210と第2の係合部材220の設置位置が折り曲げ部130から離れており、それにより第1の係合部材210と第2の係合部材220との間に小さい係合力を使用すればスナップフィットを実現することができる。
【0020】
第1の係合部材210と第2の係合部材220との互いのスナップフィット方式は複数種類がある。第2の係合部材220は、第2の本体部120に対して第1の位置と第2の位置との間で回転可能に設置されている。それにより、内折り状態で、第1の本体部110と第2の本体部120は第1の係合部材210と第1の位置に位置している第2の係合部材220により互いにスナップフィット接続されることが可能である。外折り状態で、第1の本体部110と第2の本体部120は第1の係合部材210と第2の位置に位置している第2の係合部材220により互いにスナップフィット接続されることが可能である。
【0021】
これらの選択可能な実施例において、第2の係合部材220の位置は回転可能に設置されている。内折り状態及び外折り状態で、一つの第2の係合部材220と第1の係合部材210との係合により第1の本体部110と第2の本体部120のスナップフィットを実現することができ、それにより係合アセンブリ200の構造を簡略化する。
【0022】
第1の位置は、第2の係合部材220が当該位置にある時に、内折り状態での折り畳み可能な構造部材2の第1の本体部110と第2の本体部120が互いにスナップフィット接続できる位置である。図2に示すように、図2における第2の係合部材220は第1の位置に位置している。
【0023】
第2の位置は、第2の係合部材220が当該位置にある時に、外折り状態での折り畳み可能な構造部材2の第1の本体部110と第2の本体部120が互いにスナップフィット接続できる位置である。図3に示すように、図3における第2の係合部材220は第2の位置に位置している。
【0024】
第2の係合部材220が第2の本体部120に対して第1の位置と第2の位置との間で回転可能に設置される方式は複数種類ある。例えば、第2の係合部材220は第1の方向に沿って延びている第2の軸線まわりに反転可能に設置される。構造本体100が内部折り状態から外折り状態に遷移する場合、第1の係合部材210は第2の係合部材220の構造本体100の厚さ方向の一方側から第2の係合部材220の他方側に移動する。図2及び図3に示すように、構造本体100が内折り状態から外折り状態に遷移する場合、第1の係合部材210は第2の係合部材220の上方から下方に移動する。第2の係合部材220は反転可能に設置されてもよく、構造本体100が内折り状態から外折り状態に遷移する時、第2の係合部材220を反転させることにより第2の係合部材220が第1の係合部材210とのスナップフィットを継続することができる。
【0025】
第1の係合部材210と第2の係合部材220の設置方式は複数種類がある。図5及び図6に示すように、第1の係合部材210は係合柱211を有し、第2の係合部材220は係合柱211とスナップフィットする係合リング221を有する。係合リング221は第2の本体部120に対して第2の軸線まわりに反転可能に設けられている。係合リング221を反転することにより、内折り状態と外折り状態のいずれでも、第1の本体部110と第2の本体部120は係合柱211と係合リング221により互いにスナップフィットされる。
【0026】
図5に示すように、係合柱211の第1の本体部110から離れた一端に、係合リング221とスナップフィットする固定部212が設置されており、それにより係合リング221は固定部212の第1の本体部110に向かう一方側に係止される。係合柱211と係合リング221が互いに係合されている場合、係合リング221の少なくとも一部は固定部212と第1の本体部110との間に位置することができ、固定部212は係合リング221に位置制限力を提供し、係合リング221と係合柱211の相対位置の安定性を保証する。
【0027】
固定部212の個数及び形状は複数種類ある。図5に示すように、固定部212は係合柱211の円柱面に位置している凹部構造として設置されており、係合リング221は凹部構造に係合されている。内折り状態又は外折り状態で、係合リング221と係合柱211が互いに係合されている場合、固定部212は係合リング221に位置制限力を提供することができる。或いは、固定部212は二つの突起構造として設置されておりかつそれぞれ係合リング221の厚さ方向の両側に設置されており、内折り状態と外折り状態で、係合リング221と係合柱211が互いに係合されている場合、固定部212は係合リング221に位置制限力を提供することができる。
【0028】
他の選択可能な実施例において、固定部212はリング状であり、係合柱211の周側を取り囲んでいる。係合柱211と係合リング221が互いにスナップフィットされている場合、固定部212は係合リング221に異なる方向の位置制限力を提供することができる。
【0029】
係合柱211が第1の本体部110に設けられる方式は複数種類ある。例えば、係合柱211は、第1の本体部110の側面に固定されている。他の選択可能な実施例では、係合柱211は自身の延在方向に沿って伸縮可能に第1の本体部110に設置されている。選択的に、係合柱211は第1の本体部110の内部に位置している位置と第1の本体部110の外部に張出している位置との間で移動可能に設置されている。折り畳み可能な構造部材2が展開状態にあり、係合柱211と係合リング221が嵌合する必要がない場合、係合柱211は第1の本体部110内に位置しており、折り畳み可能な構造部材2の外観の完全性及び美観性を保証する。折り畳み可能な構造部材2が内折り状態又は外折り状態にあり、係合柱211と係合リング221が互いに係合する必要がある場合、係合柱211は第1の本体部110の外部に張出しており、それにより第1の本体部110と第2の本体部120は係合柱211と係合リング221により互いにスナップフィットできる。
【0030】
別の選択可能な実施例において、第2の係合部材220は第2の本体部120に対して第2の方向に沿って延びている第1の軸線まわりに回転可能に設置されており、それにより第2の係合部材220は第2の本体部120に対して第1の位置と第2の位置との間で回転することができる。
【0031】
第2の係合部材220が第1の側面161及び/又は第2の側面162に設置されている場合、第2の方向は幅方向であり、第1の軸線は幅方向に沿って延びている。第2の係合部材220が第1の方向に対向する端面に設置されている場合、第2の方向は第1の方向に対して平行であり、第1の軸線は第1の方向に沿って延びている。第2の係合部材220が第1の軸線まわりに第1の位置と第2の位置との間で回転できることにより、内折り状態と外折り状態での第1の本体部110と第2の本体部120はいずれも第2の係合部材220と第1の係合部材210により互いにスナップフィット接続すればよい。
【0032】
第2の係合部材220が第2の本体部120に対して第1の軸線まわりに回転可能に設置されている場合、選択的に、第2の係合部材220は第2の本体部120に対して第1の位置と第2の位置との間の所定の位置に回転することができ、それにより第1の本体部110と第2の本体部120との間が所定の角度を成し、折り畳み可能な構造部材2がV字形を成す状態で、第1の本体部110と第2の本体部120は第1の係合部材210と所定の位置に位置している第2の係合部材220により互いに係合して設けられることができる。所定の位置は、第1の位置から第2の位置までの経路のいずれの位置であってもよい。第2の係合部材220が所定の位置に位置するように設置することにより、第1の本体部110と第2の本体部120との間に所定の角度を成し、ユーザの多様な要求を満たす。
【0033】
第2の係合部材220が第2の本体部120に対して回動可能に設けられる方式は複数種類がある。図6を参照に示すように、第2の係合部材220は第2の本体部120に回転可能に接続されている接続ピン222をさらに有する。係合リング221は、接続ピン222により第2の本体部120に接続されており、接続ピン222に対して軸線まわりに反転可能に設置されている。係合リング221は、接続ピン222により第2の本体部120に対して回転可能に設置されており、係合リング221を反転及び回転の方式で指定位置に設置しやすい。
【0034】
図6及び図7を参照して、第2の本体部120に取付孔121が開けられている。接続ピン222はその延在方向に並んだ接続端222a及び取付端222bを有する。係合リング221は接続端222aに接続されており、取付端222bは取付孔121に回転可能に接続されており、接続ピン222は第2の本体部120上の取付孔121内に回転可能に設置されている。
【0035】
付端222bの径方向の寸法は、接続端222aの径方向の寸法よりも小さい。取付端222bの径方向の寸法が小さくなると、接続ピン222が第2の本体部120に占める空間を小さくすることができる。
【0036】
図7及び図8に示すように、接続端222aは開口が対向して設置された二つの接続孔222cを有し、係合リング221は対向して設置された二つの自由端221aを有し、各自由端221aはそれぞれ各接続孔222c内に回転可能に設置されている。係合リング221は帯状構造部材で折り曲げて形成され、帯状構造部材の両端が接続して係合リング221を形成するため、係合リング221には、対向して設置された二つの自由端221aが形成されている。各自由端221aはそれぞれ各接続孔222c内に設置されることができ、それにより係合リング221が接続端222aに接続されている。
【0037】
自由端221aの断面は円形であり、接続孔222cは円筒形の内壁面を有し、それにより自由端221aは接続孔222c内に回転可能に設置されている。それにより、係合リング221は、二つの自由端221aと接続孔222cとの係合により接続端222aに対して反転可能に設置される。
【0038】
図6に示すように、第2の本体部120は取付孔121に連通する退避空間122をさらに有し、取付端222bは取付孔121から退避空間122に挿入されている。第2の係合部材220はストッパ部223をさらに有し、ストッパ部223は退避空間122に位置しておりかつ取付端222bに接続されており、それにより接続ピン222が取付孔121から脱落することを防止する
【0039】
図7図9に示すように、取付端222bに、接続ピン222を第2の本体部120に安定的に固定させるストッパ部223が設置され、ストッパ部223は、リング状である本体部223aと本体部223aに位置している切り欠き223bを有し、切り欠き223bにより本体部223aを取付端222bに外嵌させる。ストッパ部223は切り欠き223bを設けることにより取付端222bに取り付けられ、折り畳み可能な構造部材2の取付効率を向上できる。
【0040】
取付端222bに取付溝222dが設置されており、それによりストッパ部223が取付溝222d内に係合することができる。
【0041】
図6に示すように、第2の本体部120に係合リング221を収容する退避溝123が設置されている。退避溝123内に押圧部124が設置されており、それにより係合リング221が退避溝123内に位置している場合に、押圧部124と係合リング221が締り嵌めされており、それにより係合リング221と退避溝123の相対位置の安定性を保証する。
【0042】
好ましい実施例を参照して本願を説明したが、本願の範囲から逸脱することなく、それに様々な改良を行うことができかつ等価物でその中の部材を取り替えることができる。特に、構造上の矛盾が存在しない限り、各実施例に言及された各技術的特徴はいずれも任意の方式で組み合わせることができる。本願は、本明細書に開示された特定の実施例に限定されるものではなく、請求の範囲内に入る全ての技術案を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9