(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-07
(45)【発行日】2024-05-15
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置、電子機器、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240508BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240508BHJP
【ＦＩ】
H04W28/04
H04W72/0457 110
【請求項の数】
26
(21)【出願番号】P 2023530057
(86)(22)【出願日】2021-11-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2021131399
(87)【国際公開番号】W WO2022142835
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-05-17
(31)【優先権主張番号】202110004590.5
(32)【優先日】2021-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技（深▲セン▼）有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＴＥＮＣＥＮＴ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹ （ＳＨＥＮＺＨＥＮ） ＣＯＭＰＡＮＹ ＬＩＭＩＴＥＤ
【住所又は居所原語表記】３５／Ｆ，Ｔｅｎｃｅｎｔ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ，Ｋｅｊｉｚｈｏｎｇｙｉ Ｒｏａｄ，Ｍｉｄｗｅｓｔ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ ｏｆ Ｈｉ－ｔｅｃｈ Ｐａｒｋ，Ｎａｎｓｈａｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｓｈｅｎｚｈｅｎ，Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５１８０５７，ＣＨＩＮＡ
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】雷 ▲藝▼学
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】特表２０２０－５０９６６３（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２００６－１６５７３３（ＪＰ，Ａ）
【文献】国際公開第２００４／０３６４４０（ＷＯ，Ａ１）
【文献】米国特許出願公開第２０１９／００９７７５４（ＵＳ，Ａ１）
【文献】Huawei, HiSilicon，ATSSS Rule definition and update of TFCP，3GPP TSG SA WG2 #127 S2-183361，2018年04月10日
【文献】ZTE，(TP for NR BL CR for TS 38.413): Discussion on AMF initiated two GTP-U tunnel establishment[online]，3GPP TSG RAN WG3 NR AdHoc R3-183668，2018年06月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０４Ｂ ７／２４－ ７／２６
Ｈ０４Ｗ ４／００－９９／００
３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１－４
ＳＡ ＷＧ１－４
ＣＴ ＷＧ１、４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
１つ又は複数のプロセッサにより実行される、データ伝送方法であって、アクセス及び移動性管理機能ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む、データ伝送方法。
【請求項2】
前記データ伝送方法は、さらに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、既に受信された前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するステップを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記データ伝送方法は、さらに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信するステップであって、前記第１フィードバック情報は、前記ユーザープレーン機能エンティティが前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる、ステップを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信する前記ステップは、前記特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、前記ユーザープレーン機能エンティティに前記第１フィードバック情報を送信するステップを含む、請求項３に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットは、開始データパケット、及び終了データパケットを含み、前記開始データパケットは、第１指示情報を含み、前記第１指示情報は、前記開始データパケットが前記複数のサブデータパケットのうち最初に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられ、
前記終了データパケットは、第２指示情報を含み、前記第２指示情報は、前記終了データパケットが前記複数のサブデータパケットのうち最後に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられる、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記データ伝送方法は、さらに、前記ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信した前記データパケットを受信するステップと、
前記データパケットのプロトコルフィールドにおける指示情報に基づいて、前記データパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別するステップ、又は、
前記データパケットのペイロード情報における指示情報に基づいて、前記データパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別するステップと、を含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
前記データ伝送方法は、さらに、設定された期間内に、前記ユーザープレーン機能エンティティが送信した前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するステップを含む、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項8】
異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、前記キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットであり、前記データ伝送方法は、さらに、
前記キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、以下の少なくとも一種の処理を実行するステップであって、
前記ユーザー機器に前記キーフレームに関連付けられた前記非キーフレームと対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、既に受信された前記キーフレームに関連付けられた前記非キーフレームと対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する、ステップを含む、請求項１～７のいずれか一項に記載のデータ伝送方法。
【請求項9】
１つ又は複数のプロセッサにより実行される、データ伝送方法であって、セッション管理機能ＳＭＦが送信したプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信するステップであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む、データ伝送方法。
【請求項10】
前記データ伝送方法は、さらに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、既に受信された前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するステップを含む、請求項９に記載のデータ伝送方法。
【請求項11】
前記データ伝送方法は、さらに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信するステップであって、前記第２フィードバック情報は、前記アプリケーションサーバが前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる、ステップを含む、請求項９に記載のデータ伝送方法。
【請求項12】
アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信する前記ステップは、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、前記アプリケーションサーバに前記第２フィードバック情報を送信するステップを含む、請求項１１に記載のデータ伝送方法。
【請求項13】
前記データ伝送方法は、さらに、設定された期間内に、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するステップを含む、請求項９に記載のデータ伝送方法。
【請求項14】
異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、前記キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットであり、前記データ伝送方法は、さらに、
前記キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、以下の少なくとも一種の処理を実行するステップであって、
前記基地局機器に前記キーフレームに関連付けられた前記非キーフレームと対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、既に受信された前記キーフレームに関連付けられた前記非キーフレームと対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する、ステップを含む、請求項９～１３のいずれか一項に記載のデータ伝送方法。
【請求項15】
１つ又は複数のプロセッサにより実行される、データ伝送方法であって、アクセス及び移動性管理機能ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則を受信するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するステップと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するステップであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、ステップと、を含む、データ伝送方法。
【請求項16】
前記データ伝送方法は、さらに、前記設定された期間内に、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、既に受信された前記特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するステップを含む、請求項１５に記載のデータ伝送方法。
【請求項17】
前記データ伝送方法は、さらに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットに対して統合処理を行い、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを得るステップを含む、請求項１５に記載のデータ伝送方法。
【請求項18】
異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、前記キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットである、請求項１５～１７のいずれか一項に記載のデータ伝送方法。
【請求項19】
１つ又は複数のプロセッサにより実行される、データ伝送方法であって、アプリケーション機能ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対する汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するステップであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及び移動性管理機能ＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をセッション管理機能ＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するステップと、を含む、データ伝送方法。
【請求項20】
異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する前記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含む、請求項１９に記載のデータ伝送方法。
【請求項21】
データ伝送装置であって、アクセス及び移動性管理機能ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するように構成される第１受信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１受信ユニットと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第１検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第１処理ユニットと、を含む、データ伝送装置。
【請求項22】
データ伝送装置であって、セッション管理機能ＳＭＦが送信したプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信するように構成される第２受信ユニットであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第２受信ユニットと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第２検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第２処理ユニットと、を含む、データ伝送装置。
【請求項23】
データ伝送装置であって、アクセス及び移動性管理機能ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則を受信するように構成される第３受信ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第３受信ユニットと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するように構成される第３検出ユニットと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するように構成される第３処理ユニットであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、第３処理ユニットと、を含む、データ伝送装置。
【請求項24】
データ伝送装置であって、アプリケーション機能ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対する汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するように構成される第４受信ユニットであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第４受信ユニットと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するように構成される生成ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、生成ユニットと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及び移動性管理機能ＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するように構成される第１送信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１送信ユニットと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をセッション管理機能ＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するように構成される第２送信ユニットと、を含む、データ伝送装置。
【請求項25】
電子機器であって、１つ又は複数のプロセッサと、
１つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられ、前記１つ又は複数のプログラムが前記１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、請求項１～８のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現するか、又は、請求項９～１４のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現するか、又は、請求項１５～１８のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現するか、又は、請求項１９、及び２０に記載のデータ伝送方法を実現する記憶装置と、を含む、電子機器。
【請求項26】
コンピュータプログラムであって、１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、請求項１～２０のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が第２０２１１０００４５９０．５号であり、出願日が２０２１年１月４日である中国特許出願に基づき提出され、かつ該中国特許出願の優先権を主張し、ここで該中国特許出願の全内容が引用により参考として本願に組み込まれている。
【0002】
本願は、コンピュータ、及び通信の技術分野に関し、データ伝送方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体、電子機器、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0003】
通信分野において、例えば、第５世代移動通信技術（５ｔｈ－Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、５Ｇ）、及び進化型５Ｇシステムにおいて、高帯域幅のアドバンストインタラクティブ型業務は、重要な業務タイプであり、例えばクラウドゲーム（Ｃｌｏｕｄ Ｇａｍｉｎｇ）、仮想現実（Ｖｉｒｔｕａｌ Ｒｅａｌｉｔｙ、ＶＲ）、拡張現実（Ａｕｇｍｅｎｔｅｄ Ｒｅａｌｉｔｙ、ＡＲ）、複合現実（Ｍｉｘｅｄ Ｒｅａｌｉｔｙ、ＭＲ）、エクステンデッドリアリティ（Ｅｘｔｅｎｄｅｄ Ｒｅａｌｉｔｙ、ＸＲ）、映画的な現実（Ｃｉｎｅｍａｔｉｃ Ｒｅａｌｉｔｙ、ＣＲ）等が挙げられる。これらのアドバンストインタラクティブ型業務は、伝送の適時性の要件が非常に高いだけでなく、解像度、フレームレート、及び自由度等の指標の向上に伴って、アプリケーション層で生じたデータ量が大幅に増加し、ネットワーク伝送に非常に大きな負荷をもたらしてしまう。
【0004】
一般的に、アドバンストインタラクティブ型業務のアプリケーション層が生成したデータパケットを伝送するために、通常、データパケットを大量のサブデータパケットにカットして段階的に伝送する。しかしながら、上記アドバンストインタラクティブ型業務のデータパケットを伝送する過程においては、そのうち１つのサブデータパケットの伝送に失敗すると、データパケット全体のコンテンツを受信側においてリアルタイムに回復、及びプレゼンテーションすることができず、それにより、アドバンストインタラクティブ型の高帯域幅、及び低遅延の需要を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、データ伝送方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体、電子機器、及びコンピュータプログラム製品を提供し、データパケットの伝送遅延と伝送リソースの消費を低減させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施例は、データ伝送方法を提供し、
アクセス及び移動性管理機能（Ａｃｃｅｓｓ ａｎｄ Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＡＭＦ）が送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーン（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｔｕｎｎｅｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｕｓｅｒ、ＧＴＰ－Ｕ）トンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｂｅａｒｅｒ、ＤＲＢ）により伝えられる（ベア（ｂｅａｒ）される）ことを指示することに用いられる、ステップと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む。
アクセス及び移動性管理機能（Ａｃｃｅｓｓ ａｎｄ Ｍｏｂｉｌｉｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＡＭＦ）が送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーン（Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｔｕｎｎｅｌ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｕｓｅｒ、ＧＴＰ－Ｕ）トンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラ（Ｄａｔａ Ｒａｄｉｏ Ｂｅａｒｅｒ、ＤＲＢ）により伝えられる（ベア（ｂｅａｒ）される）ことを指示することに用いられる、ステップと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む。
【0007】
本願の実施例は、別のデータ伝送方法を提供し、
セッション管理機能（Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＳＭＦ）が送信したプロトコルデータユニット（Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｄａｔａ Ｕｎｉｔ、ＰＤＵ）セッション管理ポリシー情報を受信するステップであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む。
セッション管理機能（Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＳＭＦ）が送信したプロトコルデータユニット（Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｄａｔａ Ｕｎｉｔ、ＰＤＵ）セッション管理ポリシー情報を受信するステップであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するステップと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するステップと、を含む。
【0008】
本願の実施例は、さらに別のデータ伝送方法を提供し、
ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシー（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ、ＵＲＳＰ）規則を受信するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するステップと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するステップであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、ステップと、を含む。
ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシー（ＵＥ Ｒｏｕｔｅ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ Ｐｏｌｉｃｙ、ＵＲＳＰ）規則を受信するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するステップと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するステップであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、ステップと、を含む。
【0009】
本願の実施例は、またさらに別のデータ伝送方法を提供し、
アプリケーション機能（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＡＦ）が送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するステップであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、タイプでないアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットが同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及び移動性管理機能ＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットが同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するステップと、を含む。
アプリケーション機能（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＡＦ）が送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するステップであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、タイプでないアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するステップであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットが同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及び移動性管理機能ＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するステップであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットが同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、ステップと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するステップと、を含む。
【0010】
本願の実施例は、データ伝送装置を提供し、
ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するように構成される第１受信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１受信ユニットと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第１検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第１処理ユニットと、を含む。
ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するように構成される第１受信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１受信ユニットと、
ユーザープレーン機能エンティティが前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを前記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、前記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第１検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、前記ユーザー機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第１処理ユニットと、を含む。
【0011】
本願の実施例は、別のデータ伝送装置を提供し、
ＳＭＦが送信したＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信する第２受信ユニットであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第２受信ユニットと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第２検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第２処理ユニットと、を含む。
ＳＭＦが送信したＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信する第２受信ユニットであって、前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第２受信ユニットと、
ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される第２検出ユニットと、
特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの前記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、前記基地局機器に前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される第２処理ユニットと、を含む。
【0012】
本願の実施例は、さらに別のデータ伝送装置を提供し、
ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則を受信するように構成される第３受信ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第３受信ユニットと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するように構成される第３検出ユニットと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するように構成される第３処理ユニットであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、第３処理ユニットと、を含む。
ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則を受信するように構成される第３受信ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第３受信ユニットと、
基地局機器が前記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、前記ＵＲＳＰ規則に基づいて、前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するように構成される第３検出ユニットと、
設定された期間内に、特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するように構成される第３処理ユニットであって、前記伝送失敗情報は、前記アプリケーションサーバに前記特定のタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる、第３処理ユニットと、を含む。
【0013】
本願の実施例は、またさらに別のデータ伝送装置を提供し、
ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するように構成される第４受信ユニットであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、タイプでないアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第４受信ユニットと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するように構成される生成ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、生成ユニットと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及びＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するように構成される第１送信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１送信ユニットと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するように構成される第２送信ユニットと、を含む。
ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するように構成される第４受信ユニットであって、前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、タイプでないアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第４受信ユニットと、
前記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するように構成される生成ユニットであって、前記ＵＲＳＰ規則、及び前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、生成ユニットと、
前記ＵＲＳＰ規則をアクセス及びＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ前記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するように構成される第１送信ユニットであって、前記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの前記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる前記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の前記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる、第１送信ユニットと、
前記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するように構成される第２送信ユニットと、を含む。
【0014】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、それにコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、本願の実施例が提供するデータ伝送方法を実現する。
【0015】
本願の実施例は、電子機器を提供し、
１つ又は複数のプロセッサと、
１つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられる記憶装置であって、前記１つ又は複数のプログラムが前記１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、本願の実施例が提供するデータ伝送方法を実現する記憶装置と、を含む。
１つ又は複数のプロセッサと、
１つ又は複数のプログラムを記憶することに用いられる記憶装置であって、前記１つ又は複数のプログラムが前記１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、本願の実施例が提供するデータ伝送方法を実現する記憶装置と、を含む。
【0016】
本願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム、又は、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータプログラム、又は、コンピュータ命令が１つ又は複数のプロセッサにより実行されるときに、本願の実施例が提供するデータ伝送方法を実現する。
【発明の効果】
【0017】
本願の実施例は、少なくとも以下の有益な効果を有する。アドバンストインタラクティブ型データパケット（すなわち、アドバンストインタラクティブ型業務のデータパケット）をサブデータパケットに分割し、かつサブデータパケットを分類することにより、サブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したときに、ユーザー機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止する。つまり、サブデータパケットの送信に失敗したということが存在する場合に、無効サブデータパケットの送信を適時に停止することができ、従って、データパケットの伝送遅延と伝送リソースの消費を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本願の実施例の例示的なシステムアーキテクチャの模式図を示している。
【図2】本願の実施例の１つのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送過程の模式図を示している。
【図3】本願の実施例の１つのデータ伝送方法のフロー図を示している。
【図4】本願の実施例のアドバンストインタラクティブ型データパケットの区分構造の模式図を示している。
【図5】本願の実施例の別のデータ伝送方法のフロー図を示している。
【図6】本願の実施例のさらに別のデータ伝送方法のフロー図を示している。
【図7】本願の実施例のまたさらに別のデータ伝送方法のフロー図を示している。
【図8】本願の実施例の別のアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送過程の模式図を示している。
【図9】本願の実施例の制御プレーンの構成フロー図を示している。
【図10】本願の実施例が提供する一種の例示的なデータ伝送方法のフロー模式図を示している。
【図11】本願の実施例が提供する別の例示的なデータ伝送方法のフロー模式図を示している。
【図12】本願の実施例が提供するさらに別の例示的なデータ伝送方法のフロー模式図を示している。
【図13】本願の実施例の１つのデータ伝送装置のブロック図を示している。
【図14】本願の実施例の別のデータ伝送装置のブロック図を示している。
【図15】本願の実施例のさらに別のデータ伝送装置のブロック図を示している。
【図16】本願の実施例のまたさらに別のデータ伝送装置のブロック図を示している。
【図17】本願の実施例の電子機器の構造模式図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
説明する必要がある点として、本願の実施例において言及される「複数」とは、２つ、又は、２つ以上を指す。「及び／又は」は、関連対象の関連関係を記述し、三種の関係が存在できることを示す。例えば、Ａ、及び／又は、Ｂは、Ａが単独で存在すること、ＡとＢとが同時に存在すること、及びＢが単独で存在することの三種の状況を示すことができる。文字「／」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0020】
通信分野（例えば、４Ｇ（４ｔｈ－Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ、第４世代移動通信技術）、５Ｇ等）の発展に伴い、大きなデータ量、及び短い遅延を求める多くの業務が、応用されている。例えばクラウドゲーム業務、ＶＲ、ＡＲ、ＭＲ、ＸＲ、及びＣＲ等のインタラクティブ業務があり、アドバンストインタラクティブサービス（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ Ｓｅｒｖｉｃｅ、ＡＩＳ）業務とも呼ぶことができる。本願の実施例においては、アドバンストインタラクティブサービス業務のデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットと呼ばれる。
【0021】
例えば、図１に示されるクラウドゲームシーンにおいて、クラウド側サーバ１０１は、クラウドゲームを動作させることに用いられ、クラウド側サーバ１０１は、ゲーム画面をレンダリングし、かつ音声信号、及びレンダリングされた後の画像を符号化処理し、最終的に符号化処理して得られた符号化データをネットワークにより各ゲームクライアント（ゲームクライアント１－２１、ゲームクライアント１－２２、ゲームクライアント１－２３、及びゲームクライアント１－２４が例示的に示されている）に伝送することができる。ゲームクライアントは、基本的なストリームメディア再生能力、ヒューマンコンピュータインタラクション能力、及び通信能力等を有するユーザー機器（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）であってもよく、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デスクトップコンピュータ、スマートテレビ、セットトップボックス、スマート車載機器、ポータブル音楽プレーヤ、パーソナルデジタルアシスタント、専用メッセージ機器、ポータブルゲーム機器、及びスマートスピーカ等であり、又は、該ゲームクライアントは、更に端末機器において動作するアプリケーションプログラムであってもよい。例えば、オペレーティングシステムにおけるネイティブプログラム、又は、ソフトウェアモジュール、ローカル（Ｎａｔｉｖｅ）アプリケーションプログラム（ＡＰＰ、Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ）、すなわち、動作するにはオペレーティングシステムにおいてインストールする必要があるプログラム（ゲームＡＰＰ）であり、アプレットであってもよく、すなわち、ブラウザ環境においてダウンロードするだけで動作できるプログラム、任意のＡＰＰの中に組み込むことができるアプレットである。
【0022】
本願の実施例において、ゲームクライアントは、クラウド側サーバ１０１が伝送した符号化データを復号し、アナログ音声動画信号を得て、かつ再生することができる。理解すべき点として、図１においては、ラウドゲームシステムのシステムアーキテクチャを例示的に特徴付けするのみであり、クラウドゲームシステムの具体的なアーキテクチャを限定せず、例えば、クラウドゲームシステムにおいてさらにスケジューリングに用いられるバックグラウンドサーバ等を含んでもよい。またクラウド側サーバ１０１は、独立した物理サーバであってもよく、複数の物理サーバで構成されたサーバクラスター、又は、分散型システムであってもよく、さらにクラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウド記憶、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメイン名サービス、セキュリティサービス、コンテンツ配信ネットワーク（Ｃｏｎｔｅｎｔ Ｄｅｌｉｖｅｒｙ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ＣＤＮ）、ビッグデータ、及び人工知能プラットフォーム等の基本的なクラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。ゲームクライアント、及びクラウド側サーバ１０１は、有線、又は、無線通信の方式で直接、又は、間接的な接続を行ってもよく、本願は、ここで制限しない。
【0023】
各種のアドバンストインタラクティブ業務の応用シーンにおいては、アドバンストインタラクティブ型データパケットは巨大であるため、伝送するときに複数のサブデータパケットに分割する必要がある。つまり、図２に示すように、例えば、５Ｇシステムにおいて、ユーザープレーンは、主にアプリケーションサーバ、ユーザープレーン機能（Ｕｓｅｒ Ｐｌａｎｅ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＵＰＦ）、基地局（ｎｅｘｔ ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ ＮｏｄｅＢ、ｇＮＢと略称）、及びユーザー機器を含む。アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送は、いくつかの業務シーンに対して主にダウンリンク方向にあり、例えば、アプリケーションサーバからＵＰＦに到達し、次にｇＮＢによってＵＥに送信する。伝送するときに、アドバンストインタラクティブ型データパケット２－１は、アプリケーションサーバのアプリケーション層において分割され、分割された後のサブデータパケット２－２は、インターネットプロトコル（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＩＰ）パケットとして、アプリケーションサーバからＵＰＦに到達した後に、５Ｇシステムは、ＰＤＵセッションによってサブデータパケットをＵＥ側に伝送し、ＵＥ側のアプリケーション層においてプロトコルスタックから上へ段階的に渡して、かつ再構成して（図において再構成前のサブデータパケット２－３が示されている）該アドバンストインタラクティブ型データパケット２－１を回復する。
【0024】
ここで、図２に示されるシステムにおいて、アプリケーションサーバは、Ｌ１層、Ｌ２層、及びＩＰ層を含み、ユーザープレーン機能は、Ｌ１層、Ｌ２層、ユーザデータグラムプロトコル（Ｕｓｅｒ Ｄａｔａｇｒａｍ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＵＤＰ）／ＩＰ、汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーン、及びＩＰ層を含み、基地局は、Ｌ１層、Ｌ２層、ＵＤＰ／ＩＰ、ＧＴＰ－Ｕ、物理層（Ｐｈｙｓｉｃａｌ、ＰＨＹ）、メディアアクセス制御層（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＭＡＣ）、無線リンク制御層プロトコル層（Ｒａｄｉｏ Ｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＲＬＣ）、パケットデータコンバージェンスプロトコル層（Ｐａｃｋｅｔ Ｄａｔａ Ｃｏｎｖｅｒｇｅｎｃｅ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＰＤＣＰ）、サービスデータアダプテーションプロトコル層（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｄａｔａ Ａｄａｐｔａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＳＤＡＰ）、及びＩＰ層を含み、ユーザー機器は、ＰＨＹ層、ＭＡＣ層、ＲＬＣ層、ＰＤＣＨ層、ＳＤＡＰ層、及びＩＰ層を含む。ここで、Ｌ１層は、物理層を指し、元のデータが各種の物理的メディアにおいて伝送できることを確保することに用いられ、Ｌ２層は、データリンク層を指し、データリンク層は、物理層が提供したサービスを基にネットワーク層にサービスを提供し、ＩＰ層は、すなわちネットワーク層であり、２つのエンドシステム間のデータ伝送を実現することに用いられる。
【0025】
各種のアドバンストインタラクティブ業務の応用シーンにおいて、アプリケーション層が生成したアドバンストインタラクティブ型データパケットを、非常に低い遅延で大量のサブデータパケットにカットされて段階的に伝送する必要があり、一旦、そのうち１つのサブデータパケットの伝送が伝送要件を満たさなければ、アドバンストインタラクティブ型データパケット全体は、受信側にリアルタイムな回復、及びプレゼンテーションを行うことができず、それにより、アドバンストインタラクティブ型の高帯域幅業務のニーズを満たすことができない。この場合に、大量のサブデータパケットの段階的な伝送は、実際上、ネットワークリソースを浪費してしまう。例えば、１つのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、１０個のサブデータパケット（ひいては、より多くのサブデータパケット）に分割され、各々のサブデータパケットの伝送成功の確率が０．９９である場合、これら１０個のサブデータパケットの全部の伝送に成功する確率が０．９９１０であり、すなわち０．９０４である。これから分かるように、１つのアドバンストインタラクティブ型データパケットを複数のサブデータパケットに分割するときに、各々のサブデータパケットの伝送成功の確率が非常に大きいとしても、アドバンストインタラクティブ型データパケット全体を分割して得られたすべてのサブデータパケットがいずれも伝送に成功する確率は、大きく低下してしまうこととなる。また、あるサブデータパケットの伝送に失敗すれば、受信側がアドバンストインタラクティブ型データパケットを回復できないことを引き起こすことになり、この場合に、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを伝送し続けることは、既に無意義になってしまう。これに基づき、本願の実施例は、データ伝送方法、装置、コンピュータ可読記憶媒体、電子機器、及びコンピュータプログラム製品を提供し、データパケットの伝送遅延と伝送リソースの消費を低減させることができる。
【0026】
図３は、本願の実施例の１つのデータ伝送方法のフロー図を示しており、該データ伝送方法は、基地局機器により実行できる。図３を参照して示されるように、該データ伝送方法は、少なくとも以下のＳ３１０～Ｓ３３０を含み、以下、各ステップをそれぞれ説明する。
【0027】
Ｓ３１０において、ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信し、アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0028】
説明する必要がある点として、基地局が制御プレーン、及びユーザープレーンにより分けられ、すなわち、基地局が基地局集約ユニット（ｇＮＢ Ｃｅｎｔｒａｌｉｚｅｄ Ｕｎｉｔ、ｇＮＢ－ＣＵ）と基地局分散ユニット（ｇＮＢ Ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ Ｕｎｉｔ、ｇＮＢ－ＤＵ）とに分けられ、且つｇＮＢ－ＣＵが制御プレーンとして機能し、ｇＮＢ－ＤＵがユーザープレーンとして機能すれば、本願の実施例における基地局機器は、ｇＮＢ－ＤＵであってもよい。
【0029】
本願の実施例において、アドバンストインタラクティブ型データパケットのタイプは、伝送する必要がある業務コンテンツのタイプ、及び優先度等に基づいて決定されてもよい。例えば、アドバンストインタラクティブ型データパケットのタイプは、キーフレームと非キーフレームとを含んでもよく、ここで、キーフレームは、イントラフレーム（Ｉｎｔｒａ Ｐｉｃｔｕｒｅ、Ｉフレーム）であってもよく、非キーフレームは、前方向予測符号化フレーム（Ｐｒｅｄｉｃｔｉｖｅ Ｆｒａｍｅ、Ｐフレーム）、及び／又は、両方向予測補間符号化フレーム（Ｂｉ－Ｄｉｒｅｃｔｉｏｎａｌ Ｉｎｔｅｒｐｏｌａｔｅｄ Ｐｒｅｄｉｃｔｉｏｎ Ｆｒａｍｅ、Ｂフレーム）であってもよい。
【0030】
本願の実施例において、複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送されることは、一種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットが１つのＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときに採用したＧＴＰ－Ｕトンネルが異なることであってもよい。
【0031】
Ｓ３２０において、ユーザープレーン機能エンティティがＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、アクセス層コンテキスト情報に基づいて、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出する。
【0032】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを伝送する、すなわち、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときに採用したＧＴＰ－Ｕトンネルは、異なる。基地局機器は、異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいてユーザープレーン機能エンティティが送信したデータパケットを受信することができ、且つデータパケットを受信した後にさらに該データパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットであるか否かを識別することができる。選択可能に、基地局機器は、さらにアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信したＧＴＰ－Ｕトンネルに基づいて、どのタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットであるか否かを識別することができ、例えば、ＧＴＰ－Ｕトンネルの識別子情報とアドバンストインタラクティブ型データパケットのタイプとを対応付け、次に、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信したＧＴＰ－Ｕトンネルの識別子情報に基づいて、どのタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを受信したかを判定することができる。
【0033】
本願の実施例においては、二種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケット、すなわち、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットと非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットとを有することを仮定する。その場合、ユーザープレーン機能エンティティは、２つのＧＴＰ－Ｕトンネルにおいてそれぞれこの二種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを伝送することができ、１つのＧＴＰ－Ｕトンネルにおいてキーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを伝送し、もう１つのＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを伝送するようにしてもよい。
【0034】
本願の実施例において、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットには、開始データパケットと終了データパケットとが含まれる。開始データパケットには、第１指示情報が含まれ、該第１指示情報は、開始データパケットが複数のサブデータパケットのうち最初に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられ、終了データパケットには、第２指示情報が含まれ、該第２指示情報は、終了データパケットが複数のサブデータパケットのうち最後に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられる。
【0035】
本願の実施例において、基地局機器は、開始データパケットと終了データパケットに対する識別により、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信した否かを判定する。例えば、基地局機器が開始データパケットに含まれる第１指示情報に基づいて該開始データパケットを識別した場合、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0036】
本願の実施例において、基地局機器は、受信されたデータパケットのプロトコルフィールドに含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0037】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加される。その場合、基地局機器は、データパケットのプロトコルフィールドに基づいて該開始データパケットを識別した後に、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0038】
本願の実施例において、基地局機器は、受信されたデータパケットのペイロード情報に含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0039】
説明する必要がある点として、例えば、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、ペイロード情報において、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、ペイロード情報において、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加される。その場合、データパケットのペイロード情報に基づいて該開始データパケットを識別した後に、開始データパケットから終了データパケットまでの間のデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0040】
続いて、図３に参照されるように、Ｓ３３０において、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、ユーザー機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止する。
【0041】
本願の実施例において、基地局機器は、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットがユーザー機器への送信に失敗したサブデータパケットであることを検出すると、このときに、該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信し続けるとしても該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを回復できない。従って、基地局機器は、ユーザー機器に残りのサブデータパケットを送信することを停止することができ、それにより帯域幅の占有を低減させ、アドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときの伝送リソースの占有を減少させることに有利である。
【0042】
本願の実施例において、１つのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットが、ユーザー機器への送信に失敗したサブデータパケットであれば、このアドバンストインタラクティブ型データパケットは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットである。言い換えれば、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、送信に失敗したサブデータパケットが存在するアドバンストインタラクティブ型データパケットである。ここで、特定のタイプは、複数種のタイプのうちの任意の一種のタイプである。
【0043】
本願の実施例において、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、二種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを含むときに、二種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットと非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットである。非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットは、送信されるときに送信に失敗したサブデータパケットが存在すれば、非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットである。キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットは、送信されるときに送信に失敗したサブデータパケットが存在すれば、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットである。
【0044】
本願の実施例において、基地局機器は、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットがユーザー機器への送信に失敗したサブデータパケットであるか否かを検出するときに、複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ検出することができ、且つ複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの検出過程間は、相互に影響しない。それと同時に、複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの伝送過程も相互に影響しなくてもよく、例えば、あるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗すると、ユーザー機器に該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止することができる。しかし、この過程は、その他のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信に影響せず、つまり、その他のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットは、送信され続けることができる。
【0045】
本願の実施例において、基地局機器は、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したと検出すると、さらに既に受信された該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができ、それにより記憶リソースの占有を低減させる。
【0046】
本願の実施例において、基地局機器は、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したと検出すると、ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信することができ、該第１フィードバック情報は、ユーザープレーン機能エンティティが特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる。
【0047】
理解できる点として、基地局機器は、ユーザー機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信する過程で送信に失敗したサブデータパケットが存在することを検出したときに、ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信することができ、それによりユーザープレーン機能エンティティが特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示し、それにより伝送リソースの占有を減少させる。
【0048】
本願の実施例において、基地局機器がユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信するステップは、該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットが完全に受信されていない場合に行われ、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを既に完全に受信した場合、ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信する必要がなくなる。
【0049】
本願の実施例において、基地局機器は、設定された期間内にユーザープレーン機能エンティティが送信した特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合に、ユーザー機器に該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄する。
【0050】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットは、タイムリミット要件を有するデータパケットであってもよく、基地局機器が設定された期間内にユーザープレーン機能エンティティが送信した特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットが既にタイムリミット要件を超えたことを意味する。このときに、基地局機器は、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットをユーザー機器に引き続き伝送する必要がなくなる。勿論、設定された期間内にユーザープレーン機能エンティティが送信した特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、それはユーザープレーン機能エンティティがサブデータパケットの伝送エラーがあるのを検出した後に送信を停止したからである可能性もあり、このときに、同様に基地局機器が特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットをユーザー機器に引き続き伝送する必要がなくなることを意味する。この場合に、ユーザー機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止することもでき、且つ既に受信された特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができる。
【0051】
本願の実施例において、図４に示すように、複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケット４－１は、キーフレーム（すなわち図４において示されるＩフレーム）に対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレーム（すなわち図４において示されるＰフレーム）に対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットとを含んでもよい。
【0052】
説明する必要がある点として、非キーフレームの回復がキーフレームに依存する必要がある。従って、基地局機器は、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したと検出した場合、ユーザー機器に特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、及び／又は、既に受信された特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する。
【0053】
理解できる点として、基地局機器は、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信に失敗したときに、該キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止するだけでなく、該特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを停止する。つまり、基地局機器は、該キーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止する。このようにすれば、無効サブデータパケットによる帯域幅の占有を低減させることができ、アドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときの伝送リソースの占有を減少させることに有利である。
【0054】
図３は、基地局機器の観点から本願の実施例のデータ伝送方法を述べており、以下、ユーザープレーン機能エンティティの観点から本願の実施例のデータ伝送方法を説明する。
【0055】
図５は、本願の実施例の別のデータ伝送方法のフロー図を示しており、該データ伝送方法は、ユーザープレーン機能エンティティにより実行されてもよい。図５を参照して示されるように、該データ伝送方法は、少なくとも以下のＳ５１０～Ｓ５３０を含み、以下、各ステップをそれぞれ説明する。
【0056】
Ｓ５１０において、ＳＭＦが送信したＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信し、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0057】
本願の実施例において、アドバンストインタラクティブ型データパケットのタイプは、伝送する必要がある業務コンテンツのタイプ、及び優先度等に基づいて決定されてもよい。例えば、アドバンストインタラクティブ型データパケットのタイプは、キーフレームと非キーフレームとを含んでもよく、ここで、キーフレームは、Ｉフレームであってもよく、非キーフレームは、Ｐフレーム、及び／又は、Ｂフレームであってもよい。
【0058】
Ｓ５２０において、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出する。
【0059】
本願の実施例において、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットには、開始データパケットと終了データパケットとが含まれる。開始データパケットには、第１指示情報が含まれ、該第１指示情報は、開始データパケットが複数のサブデータパケットのうち最初に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられ、終了データパケットには、第２指示情報が含まれ、該第２指示情報は、終了データパケットが複数のサブデータパケットのうち最後に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられる。
【0060】
理解できる点として、ユーザープレーン機能エンティティは、開始データパケットと終了データパケットに対する識別により、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信した否かを判定する。例えば、ユーザープレーン機能エンティティが開始データパケットに含まれる第１指示情報に基づいて該開始データパケットを識別した場合、開始データパケットから終了データパケットまでの間のデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0061】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、受信されたデータパケットのプロトコルフィールドに含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0062】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加される。その場合、ユーザープレーン機能エンティティは、データパケットのプロトコルフィールドに基づいて該開始データパケットを識別した後に、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0063】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、受信されたデータパケットのペイロード情報に含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0064】
説明する必要がある点として、例えば、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、ペイロード情報において、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、ペイロード情報において、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加される。その場合、データパケットのペイロード情報に基づいて該開始データパケットを識別した後に、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0065】
Ｓ５３０において、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、基地局機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止する。
【0066】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットが基地局機器への送信に失敗したサブデータパケットであることを検出すると、このときに、該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信し続けるとしても既に無意義になる。従って、ユーザープレーン機能エンティティは、基地局機器に残りのサブデータパケットを送信することを停止することができ、それにより帯域幅の占有を低減させ、アドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときの伝送リソースの占有を減少させることに有利である。
【0067】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットが基地局機器への送信に失敗したサブデータパケットであることを検出すると、さらに既に受信された該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができ、それにより記憶リソースの占有を低減させる。
【0068】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットが基地局機器への送信に失敗したサブデータパケットであることを検出すると、アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信することができ、該第２フィードバック情報は、アプリケーションサーバがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる。
【0069】
理解できる点として、ユーザープレーン機能エンティティは、基地局機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信する過程で送信に失敗したサブデータパケットが存在することを検出したときに、アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信することができ、それによりアプリケーションサーバが残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示し、それにより伝送リソースの占有を減少させる。
【0070】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティがアプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信するステップは、該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットが完全に受信されていない場合に行われ、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを既に完全に受信した場合、アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信する必要がなくなる。
【0071】
本願の実施例において、ユーザープレーン機能エンティティは、設定された期間内にアプリケーションサーバが送信した特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合、基地局機器に該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄する。
【0072】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットは、タイムリミット要件を有するデータパケットであってもよく、ユーザープレーン機能エンティティが設定された期間内にアプリケーションサーバが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、アドバンストインタラクティブ型データパケットが既にタイムリミット要件を超えたことを意味する。このときに、ユーザープレーン機能エンティティは、既に残りのサブデータパケットを基地局機器に引き続き伝送する必要がなくなる。勿論、ユーザープレーン機能エンティティが設定された期間内にアプリケーションサーバが送信した特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、それはアプリケーションサーバがサブデータパケットの伝送エラーがあるのを検出した後に送信を停止したからである可能性もあり、このときに、同様にユーザープレーン機能エンティティが残りのサブデータパケットを基地局機器に引き続き伝送する必要がなくなることを意味する。この場合に、ユーザープレーン機能エンティティは、基地局機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止することもでき、且つ既に受信された特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができる。
【0073】
本願の実施例において、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットとを含む。非キーフレームの回復はキーフレームに依存する必要があり、従って特定のキーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットが基地局機器への送信に失敗したサブデータパケットであることを検出した場合、基地局機器に特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、及び／又は、既に受信された特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する。
【0074】
理解できる点として、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットのうち送信に失敗したサブデータパケットがあるときに、該特定のキーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止するだけでなく、該特定のキーフレームに関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを停止する。すなわち、該関連付けられた非キーフレームと対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止する。このようにすれば、無効データパケットによる帯域幅の占有を低減させることができ、アドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときの伝送リソースの占有を減少させることに有利である。
【0075】
以下、ユーザー機器の観点から本願の実施例のデータ伝送方法を説明する。
【0076】
図６は、本願の実施例のさらに別のデータ伝送方法のフロー図を示しており、該データ伝送方法は、ユーザー機器により実行されてもよい。図６を参照して示されるように、該データ伝送方法は、少なくともＳ６１０～Ｓ６３０を含み、以下、各ステップをそれぞれ説明する。
【0077】
Ｓ６１０において、ＡＭＦが送信したＵＲＳＰ規則を受信し、ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0078】
Ｓ６２０において、基地局機器がＤＲＢに基づき送信したデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、ＵＲＳＰ規則に基づいて、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出する。
【0079】
本願の実施例において、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットには、開始データパケットと終了データパケットとが含まれる。開始データパケットには、第１指示情報が含まれ、該第１指示情報は、開始データパケットが複数のサブデータパケットのうち最初に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられ、終了データパケットには、第２指示情報が含まれ、該第２指示情報は、終了データパケットが複数のサブデータパケットのうち最後に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられる。
【0080】
理解できる点として、ユーザー機器は、開始データパケットと終了データパケットに対する識別により、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信した否かを判定する。例えば、ユーザー機器が開始データパケットに含まれる第１指示情報に基づいて該開始データパケットを識別した場合、開始データパケットから終了データパケットまでの間のデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0081】
本願の実施例において、ユーザー機器は、受信されたデータパケットのプロトコルフィールドに含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0082】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、プロトコルフィールドにおいて、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、ユーザー機器は、データパケットのプロトコルフィールドに基づいて該開始データパケットを識別した後、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0083】
本願の実施例において、ユーザー機器は、受信されたデータパケットのペイロード情報に含まれる指示情報に基づいて、受信されたデータパケットがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別することができる。
【0084】
説明する必要がある点として、例えば、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットにおける開始データパケットは、ペイロード情報において、それが開始データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加され、終了データパケットは、ペイロード情報において、それが終了データパケットであることを指示することに用いられる指示情報が追加される。その場合、データパケットのペイロード情報に基づいて該開始データパケットを識別した後に、開始データパケットから終了データパケットまでの間に受信されたデータパケットは、全てアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属する。
【0085】
Ｓ６３０において、設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信し、伝送失敗情報は、アプリケーションサーバに特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる。
【0086】
本願の実施例において、ユーザー機器は、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットに対して統合処理を行うときに、これらのサブデータパケットの順序に応じて順に統合し、最終的に完全なアドバンストインタラクティブ型データパケットを得ることができる。
【0087】
本願の実施例において、ユーザー機器が設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合、既に受信された該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができる。
【0088】
説明する必要がある点として、アドバンストインタラクティブ型データパケットは、タイムリミット要件を有するデータパケットであってもよく、ユーザー機器が設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットが既にタイムリミット要件を超えたことを意味する。このときに、ユーザー機器は、既に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを引き続き受信し、かつ統合処理を行う必要がなくなり、従って、ユーザー機器は、既に受信された特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができる。勿論、設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していなければ、それは基地局機器がサブデータパケットの伝送エラーがあるのを検出した後に送信を停止したからである可能性もあり、このときに、ユーザープレーン機能エンティティは、既に受信された特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄することができる。
【0089】
本願の実施例において、ユーザー機器が設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信し、それによりアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したことを指示する。
【0090】
理解できる点として、該実施例の技術的手段により、ユーザー機器は、設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、アプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信することができ、それによりアプリケーションサーバに特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したことを指示し、アプリケーションサーバが再送信するか否かを確認することを容易にする。
【0091】
以下、ポリシー制御機能（Ｐｏｌｉｃｙ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＰＣＦ）の観点から本願の実施例のデータ伝送方法を説明する。
【0092】
図７は、本願の実施例のまたさらに別のデータ伝送方法のフロー図を示しており、該データ伝送方法は、ＰＣＦにより実行されてもよい。図７を参照して示されるように、該データ伝送方法は、少なくともＳ７１０～Ｓ７４０を含み、以下、各ステップをそれぞれ説明する。
【0093】
Ｓ７１０において、ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信し、該ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0094】
本願の実施例において、ＡＦは、アドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報をＰＣＦに直接送信することができ、又は、ＡＦは、ネットワーク露出機能（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｅｘｐｏｓｕｒｅ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ、ＮＥＦ）によってアドバンストインタラクティブ型データパケットに対するＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報をＰＣＦに送信することもできる。
【0095】
Ｓ７２０において、ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてＵＲＳＰ規則、及びＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成し、ＵＲＳＰ規則、及びＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0096】
Ｓ７３０において、ＵＲＳＰ規則をＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定する。アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0097】
本願の実施例において、ＡＭＦは、ＵＲＳＰ規則をユーザー機器に直接転送することができ、それと同時に、ＡＭＦは、該ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器に設定されたアクセス層コンテキスト情報を生成し、かつ基地局機器に送信することができる。
【0098】
Ｓ７４０において、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定する。
【0099】
本願の実施例において、ＳＭＦは、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をユーザープレーン機能エンティティに直接転送することができる。
【0100】
説明する必要がある点として、ＰＣＦは、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をユーザープレーン機能エンティティに設定する。このようにすれば、ユーザープレーン機能エンティティは、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、基地局機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、それにより伝送リソースの占有を減少させる。ＰＣＦは、ＵＲＳＰ規則をユーザー機器に転送する。このようにすれば、ユーザー機器は、ＵＲＳＰ規則に基づいて、設定された期間内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検査したときに、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信し、それにより伝送リソースの占有を減少させる。ＰＣＦは、アクセス層コンテキスト情報を基地局機器に転送する。このようにすれば、基地局機器は、アクセス層コンテキスト情報に基づいて、特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットのユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、ユーザー機器に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、それにより伝送リソースの占有を減少させる。
【0101】
以上では、それぞれユーザープレーン機能エンティティ、基地局機器、ユーザー機器、及びＰＣＦの観点から本願の実施例のデータ伝送方法を述べており、以下では、各エンティティ間のインタラクションの観点から本願の実施例のデータ伝送方法を述べる。
【0102】
本願の実施例において、アプリケーションサーバでは、アプリケーション層において、アドバンストインタラクティブ型データパケットを二種類（二種類を例とし、二種類以上であってもよい）例えばＩフレーム、及びＰフレームに分類することができる。このときに、二種類のアドバンストインタラクティブ型データパケットは、ＩフレームストリームとＰフレームストリームである。ここで、アプリケーションサーバは、ＩフレームストリームとＰフレームストリームとの２つのストリームをそれぞれ伝送する。層間インタラクションメカニズムにより、分類情報をメッセージヘッダーに入れる。本願の実施例においては、Ｉフレーム、及びＰフレームに基づくのではなく、例えば、音声動画ストリームのコンテンツの優先度等のその他の規則に基づき分類することもできる。
【0103】
本願の実施例において、ＡＦは、ＰＣＦとインタラクションすることができ、次にＰＣＦは、各ネットワークエレメント（例えば、ＡＭＦ、ＳＭＦ等）とインタラクションし、２つのストリームに対してＧＴＰ－Ｕトンネルを設定する。図８に示すように、アプリケーション層により区別されたＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケット８－１１とＰフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケット８－１２は、分割された後、それぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネル（トンネル８－２１とトンネル８－２２）に置かれ、ｇＮＢに到達した後に同一のＤＲＢベアラを使用してダウンリンク伝送を行い、且つ同一のＤＲＢベアラにおいて、統一されたデータパケット番号を有する。それと同時に、ｇＮＢは、データ伝送をスケジューリングするときに、Ｉフレームストリーム（すなわちＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケット）の伝送を優先的に保証し、Ｉフレームストリームに紛失が発生する場合、ユーザー機器にＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信されたＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケット、及び後続のＰフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割したサブデータパケットを破棄する（Ｉフレームが紛失すると、Ｐフレームが受信されるとしても画面回復を行うことができない）。
【0104】
本願の実施例において、いずれかのタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割した後、該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに対して開始、及び終了をマークすることができる。マークされた開始サブデータパケット（開始データパケットと称される）、及び終了サブデータパケット（終了データパケットと称される）に基づき、１つのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割したＮ個のサブデータパケットのうち、一部のサブデータパケットの送信に失敗すると、後続のサブデータパケットを引き続き送信する必要がなくなり、破棄処理を行うことができる。ここで、Ｎは、１よりも大きい正の整数である。
【0105】
本願の実施例において、サブデータパケットの伝送過程を管理する前に、制御プレーンの設定過程を行い、ＵＥと各ネットワークエレメントに全てアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送パラメータを取得させる必要があり、図９に示すように、Ｓ９０１～Ｓ９０６を含む。
【0106】
Ｓ９０１：ＡＦは、ＰＣＦにＧＴＰ－Ｕトンネルパラメータ（ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報と称される）を設定する。
【0107】
本願の実施例において、ＡＦは、ＰＣＦにアドバンストインタラクティブ型データパケットのＰＤＵセッションポリシーを設定することによりＧＴＰ－Ｕトンネルパラメータを設定することができる。ここで、ＡＦは、アドバンストインタラクティブ型データパケットのＰＤＵセッションポリシーをＰＣＦに直接送信することができ、又は、ＡＦは、ＮＥＦによってアドバンストインタラクティブ型データパケットのＰＤＵセッションポリシーをＰＣＦに送信することもできる。ここで、ＧＴＰ－Ｕトンネルパラメータとは、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指す。
【0108】
Ｓ９０２：ＰＣＦは、ＡＭＦにＵＲＳＰ規則を設定する。
【0109】
本願の実施例において、ＰＣＦがＡＭＦに設定するＵＲＳＰ規則は、ＰＤＵセッションポリシーと関連しており、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指す。
【0110】
Ｓ９０３：ＡＭＦは、ＵＥにＵＲＳＰ規則を設定する。
【0111】
本願の実施例において、ＡＭＦがＵＥに設定したＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを含む。
【0112】
Ｓ９０４：ＡＭＦは、ｇＮＢにアクセス層コンテキスト（アクセス層コンテキスト情報）を設定する。
【0113】
本願の実施例において、ＡＭＦがｇＮＢに設定したアクセス層（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ、 ＡＳ）コンテキスト（Ｃｏｎｔｅｘｔ）は、ＰＤＵセッションポリシーと関連しており、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられるポリシーを指す。
【0114】
Ｓ９０５：ＰＣＦは、ＳＭＦにＰＤＵセッション管理ポリシー（ＰＤＵセッション管理ポリシー情報と称される）を設定する。
【0115】
本願の実施例において、ＰＤＵセッション管理ポリシーには、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられるポリシーが含まれる。
【0116】
Ｓ９０６：ＳＭＦは、ＵＰＦにＰＤＵセッション管理ポリシーを設定する。
【0117】
制御プレーンの設定が完了した後、アドバンストインタラクティブ型データパケットの段階的な伝送（すなわち、サブデータパケットに分割して伝送する）は、以下の原則に従う必要がある。巨大なＩＰパケット（すなわちアドバンストインタラクティブ型データパケット）を分解した後に形成された複数のＩＰサブパケット（複数のサブデータパケットと称される）に対して、一部のＩＰサブパケットの送信に失敗すると、既に送信に成功したＩＰサブパケットは、受信側に受信されたとしても破棄されるべきであり、依然として一部のＩＰサブパケットがまだ送信されていない場合としても、送信側は、送信を停止し、次のアドバンストインタラクティブ型データパケットの送信を早めに起動すべきである。
【0118】
説明する必要がある点として、アプリケーションサーバ、又は、ユーザー機器がアプリケーション層においてアドバンストインタラクティブ型データパケットを再伝送すると、再伝送されたアドバンストインタラクティブ型データパケットを１つの新たなアドバンストインタラクティブ型データパケットとして決定して伝送することができる。具体的な伝送方式は、本願の実施例が提供するデータ伝送方式と一致している。
【0119】
本願の実施例において、図１０に示すように、本願の実施例が提供する例示的なデータ伝送方法のフロー模式図であり、Ｓ１０１０～Ｓ１０８０を含んでもよい。
【0120】
Ｓ１０１０：アプリケーションサーバ側でアドバンストインタラクティブ型データパケットの分割を完了する。
【0121】
本願の実施例において、アプリケーションサーバは、設定されたサブデータパケットの大きさ、又は、ネットワークの状態等の情報に基づいてサブパケットの大きさを決定し、次にサブパケットの大きさに基づいてアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割処理し、複数のサブデータパケットを得ることができる。
【0122】
Ｓ１０２０：分割して得られたサブデータパケットに対して開始データパケット、及び終了データパケットをマークする。
【0123】
本願の実施例において、開始データパケット、及び終了データパケットにおいて指示情報を追加することで、どのサブデータパケットが開始データパケットであるか、どのサブデータパケットが終了データパケットであるかをマークすることができる。ここで、サブデータパケットのプロトコルフィールド、又は、ペイロード情報において該指示情報を追加することができ、例えば、ＧＴＰ－Ｕトンネルプロトコルのフィールドにおいて該指示情報を追加する。
【0124】
Ｓ１０３０：ＵＰＦは、サブデータパケットの開始、及び終了を識別し、それと同時に、異なるタイプのサブデータパケットを異なるＧＴＰ－Ｕトンネル内に入れる。
【0125】
本願の実施例において、アプリケーションサーバが分割して得られたサブデータパケットをＵＰＦに伝送する過程において、ＵＰＦは、そのうちの開始データパケット、及び終了データパケットを識別することができる。
【0126】
Ｓ１０４０：サブデータパケットをｇＮＢに到達するように伝送し、ｇＮＢで送信する。
【0127】
本願の実施例において、ＵＰＦは、アプリケーションサーバが送信したサブデータパケットを受信した後、サブデータパケットをｇＮＢに伝送し、次にｇＮＢは、サブデータパケットをユーザー機器に送信する。ここで、ｇＮＢは、強化する必要があり、それによりサブデータパケットにおける指示情報を識別することを可能にし、更に開始データパケット、及び終了データパケットを決定し、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた一連のサブデータパケットを識別することを容易にする。それと同時に、ｇＮＢは、異なるＧＴＰ－Ｕトンネルから受信した異なるタイプのサブデータパケットを同一のＤＲＢに入れてユーザー機器に送信する。
【0128】
Ｓ１０５０：ｇＮＢは、ユーザー機器に第ｍ個のサブデータパケットを送信する。
【0129】
ここで、ｍは、正の整数の変数である。且つ、ｇＮＢは、第ｍ個のサブデータパケットの送信に成功したか否かを判断し、ｙｅｓである場合、Ｓ１０６０を実行し、ｎｏである場合、Ｓ１０７０を実行する。また、ｇＮＢは、さらに第ｍ個のサブデータパケットが遅延要件に合致するか否かを判断してもよく、ｙｅｓである場合、Ｓ１０６０を実行し、ｎｏである場合、Ｓ１０７０を実行する。
【0130】
本願の実施例において、ｇＮＢは、エアインタフェース（Ｕｕインタフェース）によってサブデータパケットをユーザー機器に送信することができる。それと同時に、例えばＰＤＣＰ、ＲＬＣ等のＵｕインタフェースのプロトコルによってデータの送信に成功するか失敗するかを判断することができる。
【0131】
Ｓ１０６０：分割されたサブデータパケットの送信が全部完了するまで次のサブデータパケットを送信し続ける。
【0132】
Ｓ１０７０：ｇＮＢ側で既に受信されたサブデータパケットを破棄する。このときに、ＵＰＦが送信した残りのサブデータパケットをユーザー機器に送信しなくなる。送信に失敗した第ｍ個のサブデータパケットがＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットであれば、関連付けられたＰフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットも破棄する。
【0133】
Ｓ１０８０：ユーザー機器は、アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したことを検知し、アプリケーション層からアプリケーションサーバにフィードバックする。選択可能に、ユーザー機器が所定のタイムリミット（設定された期間と称される）内に特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットのすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合、アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したと判定できる。ここで、アプリケーションサーバにフィードバックされる情報は、該特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送が既に失敗したことを指示することに用いられる。
【0134】
図１０に示されるデータ伝送方法は、ユーザー機器がアプリケーション層からアプリケーションサーバにアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したことを指示する過程を記述している。本願の実施例において、ｇＮＢは、さらにＵＰＦにアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送状況を指示することができ、図１１に示すように、データ伝送方法は、Ｓ１１１０～Ｓ１１８０を含む。
【0135】
Ｓ１１１０：アプリケーションサーバ側でアドバンストインタラクティブ型データパケットの分割を完了する。
【0136】
本願の実施例において、アプリケーションサーバは、設定されたサブデータパケットの大きさ、又は、ネットワークの状態等の情報に基づいてサブパケットの大きさを決定し、次にサブパケットの大きさに基づいてアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割処理し、複数のサブデータパケットを得ることができる。
【0137】
Ｓ１１２０：分割して得られたサブデータパケットに対して開始データパケット、及び終了データパケットをマークする。
【0138】
本願の実施例において、開始データパケット、及び終了データパケットにおいて指示情報を追加することで、どのサブデータパケットが開始データパケットであるか、どのサブデータパケットが終了データパケットであるかをマークすることができる。ここで、データパケットのプロトコルフィールド、又は、ペイロード情報において該指示情報を追加することができ、例えば、ＧＴＰ－Ｕトンネルプロトコルのフィールドにおいて該指示情報を追加する。
【0139】
Ｓ１１３０：ＵＰＦは、サブデータパケットの開始、及び終了を識別し、それと同時に、異なるタイプのサブデータパケットを異なるＧＴＰ－Ｕトンネルに入れる。
【0140】
本願の実施例において、アプリケーションサーバが分割して得られたサブデータパケットをＵＰＦに伝送する過程において、ＵＰＦは、そのうちの開始データパケット、及び終了データパケットを識別することができる。
【0141】
Ｓ１１４０：サブデータパケットをｇＮＢに到達するように伝送し、ｇＮＢで送信する。
【0142】
本願の実施例において、ＵＰＦは、アプリケーションサーバが送信したサブデータパケットを受信した後、サブデータパケットをｇＮＢに伝送し、次にｇＮＢは、サブデータパケットをユーザー機器に送信する。ここで、ｇＮＢは、強化する必要があり、それによりサブデータパケットにおける指示情報を識別することを可能にし、更に開始データパケット、及び終了データパケットを決定し、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた一連のサブデータパケットを識別することを容易にする。それと同時に、ｇＮＢは、異なるＧＴＰ－Ｕトンネルから受信した異なるタイプのサブデータパケットを同一のＤＲＢに入れてユーザー機器に送信する。
【0143】
Ｓ１１５０：ｇＮＢは、ユーザー機器に第ｍ個のサブデータパケットを送信する。
【0144】
ここで、ｇＮＢは、第ｍ個のサブデータパケットの送信に成功したか否かを判断し、ｙｅｓである場合、Ｓ１１６０を実行し、ｎｏである場合、Ｓ１１７０を実行する。また、ｇＮＢは、さらに第ｍ個のサブデータパケットが遅延要件に合致するか否かを判断してもよく、ｙｅｓである場合、Ｓ１１６０を実行し、ｎｏである場合、Ｓ１１７０を実行する。
【0145】
本願の実施例において、ｇＮＢは、Ｕｕインタフェースによってサブデータパケットをユーザー機器に送信することができる。それと同時に、Ｕｕインタフェースのプロトコル（例えば、ＰＤＣＰ、及びＲＬＣ等）によってデータの送信が成功するか失敗するかを判断することができる。
【0146】
Ｓ１１６０：分割したサブデータパケットの送信が全部完了するまで次のサブデータパケットを送信し続ける。
【0147】
Ｓ１１７０：ｇＮＢ側で既に受信されたサブデータパケットを破棄する。このときに、ＵＰＦが送信した残りのサブデータパケットをユーザー機器に送信しなくなる。送信に失敗した第ｍ個のサブデータパケットがＩフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットであれば、関連付けられたＰフレームのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットも破棄する。
【0148】
Ｓ１１８０：ｇＮＢは、ＵＰＦにフィードバック情報（第１フィードバック情報と称される）を提供し、ｇＮＢに残りのサブデータパケットを送信することを停止することをＵＰＦに通知する。
【0149】
説明する必要がある点として、ｇＮＢがアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを既に完全に受信した場合、ＵＰＦにフィードバック情報を提供する必要がなくなる。
【0150】
本願の実施例において、図１０、及び図１１に示されるデータ処理方法を組み合わせてもよく、すなわち、ユーザー機器は、アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したことを検知したときに、アプリケーション層からアプリケーションサーバにフィードバックし、ｇＮＢは、送信失敗を判定した後に、同様にＵＰＦにフィードバック情報を提供し、ｇＮＢにサブデータパケットを送信することを停止するのをＵＰＦに通知することもできる。
【0151】
本願の実施例において、各ノードがアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送パラメータを設定した後、図１２に示されるアプリケーションサーバ、ＵＰＦ、ｇＮＢ、及びユーザー機器間のインタラクションプロセスは、Ｓ１２０１～Ｓ１２０５を含む。
【0152】
Ｓ１２０１：アプリケーションサーバは、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割し、かつ開始データパケット、及び終了データパケットをマークする。
【0153】
本願の実施例において、開始データパケット、及び終了データパケットにおいて指示情報を追加することで、どのサブデータパケットが開始データパケットであるか、どのサブデータパケットが終了データパケットであるかをマークすることができる。ここで、データパケットのプロトコルフィールド、又は、ペイロード情報において該指示情報を追加することができ、例えば、ＧＴＰ－Ｕトンネルプロトコルのフィールドにおいて該指示情報を追加する。
【0154】
Ｓ１２０２：アプリケーションサーバは、ＵＰＦにサブデータパケットを送信する。
【0155】
本願の実施例において、アプリケーションサーバが分割して得られたサブデータパケットをＵＰＦに伝送する過程において、ＵＰＦは、そのうちの開始データパケット、及び終了データパケットを識別することができる。
【0156】
Ｓ１２０３：ＵＰＦは、ｇＮＢにサブデータパケットを送信する。
【0157】
本願の実施例において、ＵＰＦは、異なるタイプのサブデータパケットを異なるＧＴＰ－Ｕトンネルに入れてｇＮＢに伝送することができる。
【0158】
説明する必要がある点として、ＵＰＦがｇＮＢにサブデータパケットを送信する過程とアプリケーションサーバがＵＰＦにサブデータパケットを送信する過程とは、同期して行われてもよく、例えばＵＰＦは、アプリケーションサーバが送信したサブデータパケットを受信した後（受信が全部完了していない）、ｇＮＢにサブデータパケットを送信することができ、このような方式は、サブデータパケットがユーザー機器に到達する遅延を低減させることができる。勿論、ＵＰＦは、アプリケーションサーバが送信したサブデータパケットを全部受信した後、ｇＮＢにサブデータパケットを送信してもよく、このようにすれば、ＵＰＦは、受信過程においてエラーが発生するときに、ｇＮＢに送信する無効なサブデータパケットの数を減少させることができ、それにより伝送リソースの消費を低減させることができる。
【0159】
本願の実施例において、ＵＰＦは、ｇＮＢにアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを送信する過程において、あるタイプ（特定のタイプと称される）のアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの伝送に失敗したと検出するか、又は、サブデータパケットの伝送が遅延要件を超えたと検出すると、ＵＰＦは、ｇＮＢに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの残りのサブデータパケットを送信することを停止し、送信される無効なサブデータパケットの数を減少させることができ、それにより伝送リソースの消費を低減させることができる。この場合に、ＵＰＦは、既に受信された該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを削除することもでき、それと同時に、ＵＰＦは、ＵＰＦに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを伝送することを停止することをアプリケーションサーバに通知することもできる。
【0160】
本願の実施例において、ＵＰＦは、設定された期間内にアプリケーションサーバが伝送したあるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを全部受信していないときに、ｇＮＢに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止することができ、且つＵＰＦは、既に受信された該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを削除することもでき、それと同時に、ＵＰＦは、ＵＰＦに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを伝送することを停止するのをアプリケーションサーバに通知することもできる。
【0161】
Ｓ１２０４：ｇＮＢは、ユーザー機器にサブデータパケットを送信する。
【0162】
本願の実施例において、ｇＮＢは、同一のＤＲＢベアラにより異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをユーザー機器に伝送することができる。
【0163】
本願の実施例において、ｇＮＢがユーザー機器にサブデータパケットを送信する過程とＵＰＦがｇＮＢにサブデータパケットを送信する過程とは、同期して行われてもよい。例えばｇＮＢは、ＵＰＦが送信したサブデータパケットを受信した後（受信が全部完了していない）、ユーザー機器にサブデータパケットを送信することができ、このような方式は、サブデータパケットがユーザー機器に到達する遅延を低減させることができる。勿論、ｇＮＢは、ＵＰＦが送信したサブデータパケットを全部受信した後、ユーザー機器にサブデータパケットを送信してもよく、このようにすれば、ＵＰＦは、受信過程においてエラーが発生するときに、ｇＮＢに送信する無効なサブデータパケットの数を減少させることができ、それにより伝送リソースの消費を低減させることができる。
【0164】
本願の実施例において、ｇＮＢは、ユーザー機器にアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを送信する過程において、あるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの伝送が失敗したと検出するか、又は、サブデータパケットの伝送が遅延要件を超えたと検出すると、ｇＮＢは、ユーザー機器に該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、送信される無効なサブデータパケットの数を減少させることができ、それにより伝送リソースの消費を低減させることができる。この場合に、ｇＮＢは、既に受信された該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを削除することもでき、それと同時に、ｇＮＢは、ｇＮＢに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを伝送することを停止するのをＵＰＦに通知することもできる。
【0165】
本願の実施例において、ｇＮＢは、設定された期間内にＵＰＦが伝送したあるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを全部受信していないときに、ユーザー機器に該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止することもでき、且つｇＮＢは、既に受信された該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを削除することもでき、それと同時に、ｇＮＢは、ｇＮＢに該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを伝送することを停止するのをＵＰＦに通知することもできる。
【0166】
Ｓ１２０５：ユーザー機器は、すべてのサブデータパケットの受信に成功すれば、再構成してアドバンストインタラクティブ型データパケットを回復する。
【0167】
本願の実施例において、ユーザー機器があるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したと検知すると、アプリケーション層からアプリケーションサーバにフィードバックすることができる。
【0168】
本願の実施例において、ユーザー機器が所定のタイムリミット内にあるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットのすべてのサブデータパケットを完全に受信していない場合、該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に失敗したと判定することができる。ここで、アプリケーションサーバにフィードバックされる情報（伝送失敗情報と称される）は、該タイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送に既に失敗したことを指示することに用いられる。
【0169】
本願の実施例のデータ伝送方法は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットをそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送することができ、且つ同一のＤＲＢベアラに対応させ、それにより、複数種のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送をサポートする前提において、プロトコル側に対する影響を低減させる。それと同時に、アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信に失敗するか、又は、送信が遅延要件を超えたときに、下位のノードへの残りのサブデータパケットの送信を適時に停止することができ、帯域幅の占有を減少させることができ、それによりアドバンストインタラクティブ型データパケットが伝送されるときの伝送リソースの占有を減少させることができる。
【0170】
説明する必要がある点として、本願の実施例が提供するデータ伝送装置は、本願の実施例におけるデータ伝送方法を実行することに用いることができる。
【0171】
図１３は、本願の実施例の１つのデータ伝送装置のブロック図を示しており、該データ伝送装置は、基地局機器の内部に設置できる。
【0172】
図１３を参照して示されるように、本願の実施例のデータ伝送装置１３００は、第１受信ユニット１３０２、第１検出ユニット１３０４、及び第１処理ユニット１３０６を含む。
【0173】
ここで、第１受信ユニット１３０２は、ＡＭＦが送信したアクセス層コンテキスト情報を受信するように構成され、上記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0174】
第１検出ユニット１３０４は、ユーザープレーン機能エンティティが上記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信したデータパケットが上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを上記ＤＲＢに基づきユーザー機器に送信する過程において、上記アクセス層コンテキスト情報に基づいて、上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される。
【0175】
第１処理ユニット１３０６は、特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、上記ユーザー機器に上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される。
【0176】
本願の実施例において、第１処理ユニット１３０６は、さらに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、既に受信された上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するように構成される。
【0177】
本願の実施例において、第１処理ユニット１３０６は、さらに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、上記ユーザープレーン機能エンティティに第１フィードバック情報を送信するように構成され、上記第１フィードバック情報は、上記ユーザープレーン機能エンティティが上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる。
【0178】
本願の実施例において、第１処理ユニット１３０６は、上記特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、上記ユーザープレーン機能エンティティに上記第１フィードバック情報を送信するように構成される。
【0179】
本願の実施例において、上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた複数のサブデータパケットには、開始データパケット、及び終了データパケットが含まれ、上記開始データパケットは、第１指示情報を含み、上記第１指示情報は、上記開始データパケットが上記複数のサブデータパケットのうち最初に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられ、上記終了データパケットは、第２指示情報を含み、上記第２指示情報は、上記終了データパケットが上記複数のサブデータパケットのうち最後に伝送されるサブデータパケットであることを指示することに用いられる。
【0180】
本願の実施例において、第１検出ユニット１３０４は、さらに、上記ユーザープレーン機能エンティティが上記ＧＴＰ－Ｕトンネルにより送信した上記データパケットを受信し、上記データパケットのプロトコルフィールドにおける指示情報に基づいて、上記データパケットが上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別するように構成される。
【0181】
本願の実施例において、第１検出ユニット１３０４は、又は、上記データパケットのペイロード情報における指示情報に基づいて、上記データパケットが上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属するか否かを識別するように構成される。
【0182】
本願の実施例において、第１処理ユニット１３０６は、さらに、設定された期間内に、上記ユーザープレーン機能エンティティが送信した上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、上記ユーザー機器に上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するように構成される。
【0183】
本願の実施例において、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応するアドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブデータパケットは、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブデータパケットである。第１処理ユニット１３０６は、さらに、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットの上記ユーザー機器への送信に失敗したと検出したときに、以下の少なくとも一種の処理を実行するように構成される。上記ユーザー機器に上記キーフレームに関連付けられた上記非キーフレームと対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、既に受信された上記キーフレームに関連付けられた上記非キーフレームと対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する。
【0184】
図１４は、本願の実施例の別のデータ伝送装置のブロック図を示しており、該データ伝送装置は、ユーザープレーン機能エンティティの内部に設置できる。
【0185】
図１４に参照されるように、本願の実施例のデータ伝送装置１４００は、第２受信ユニット１４０２、第２検出ユニット１４０４、及び第２処理ユニット１４０６を含む。
【0186】
ここで、第２受信ユニット１４０２は、セッション管理機能ＳＭＦが送信したプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を受信するように構成され、上記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0187】
第２検出ユニット１４０４は、ＰＤＵセッション管理ポリシー情報に基づいて、受信された異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットをそれぞれ異なる上記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて基地局機器に伝送し、かつ上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの送信状況を検出するように構成される。
【0188】
第２処理ユニット１４０６は、特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、上記基地局機器に上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止するように構成される。
【0189】
本願の実施例において、第２処理ユニット１４０６は、さらに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、既に受信された上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するように構成される。
【0190】
本願の実施例において、第２処理ユニット１４０６は、さらに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットの上記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、アプリケーションサーバに第２フィードバック情報を送信するように構成され、上記第２フィードバック情報は、上記アプリケーションサーバが上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットの伝送を停止することを指示することに用いられる。
【0191】
本願の実施例において、第２処理ユニット１４０６は、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、上記アプリケーションサーバに上記第２フィードバック情報を送信するように構成される。
【0192】
本願の実施例において、第２処理ユニット１４０６は、さらに、設定された期間内に、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないときに、上記基地局機器に上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られた残りのサブデータパケットを送信することを停止し、かつ既に受信された上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するように構成される。
【0193】
本願の実施例において、異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブデータパケットは、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブデータパケットである。
【0194】
第２処理ユニット１４０６は、さらに、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットから分割して得られたサブデータパケットの上記基地局機器への送信に失敗したと検出したときに、以下の少なくとも一種の処理を実行するように構成される。上記基地局機器に上記キーフレームに関連付けられた上記非キーフレームと対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信することを停止し、既に受信された上記キーフレームに関連付けられた上記非キーフレームと対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを破棄する。
【0195】
図１５は、本願の実施例のさらに別のデータ伝送装置のブロック図を示しており、該データ伝送装置は、ユーザー機器の内部に設置できる。
【0196】
図１５に参照されるように、本願の実施例のデータ伝送装置１５００は、第３受信ユニット１５０２、第３検出ユニット１５０４、及び第３処理ユニット１５０６を含む。
【0197】
ここで、第３受信ユニット１５０２は、アクセス及び移動性管理機能ＡＭＦが送信したユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則を受信するように構成され、上記ＵＲＳＰ規則は、異なるタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0198】
第３検出ユニット１５０４は、基地局機器が上記ＤＲＢに基づき送信したデータパケットが上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットに属することを識別したときに、上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを受信する過程において、上記ＵＲＳＰ規則に基づいて、上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットの受信状況を検出するように構成される。
【0199】
第３処理ユニット１５０６は、設定された期間内に、特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを送信するアプリケーションサーバに伝送失敗情報を送信するように構成され、上記伝送失敗情報は、上記アプリケーションサーバに上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットの伝送失敗を指示することに用いられる。
【0200】
本願の実施例において、第３処理ユニット１５０６は、さらに、上記設定された期間内に、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのサブデータパケットを完全に受信していないと検出したときに、既に受信された上記特定のタイプのアドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたサブデータパケットを破棄するように構成される。
【0201】
本願の実施例において、第３処理ユニット１５０６は、さらに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットを完全に受信したときに、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを分割して得られたすべてのデータパケットに対して統合処理を行い、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットを得るように構成される。
【0202】
本願の実施例において、異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、上記特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブデータパケットは、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブデータパケットである。
【0203】
図１６は、本願の実施例のまたさらに別のデータ伝送装置のブロック図を示しており、該データ伝送装置は、ＰＣＦの内部に設置できる。
【0204】
図１６に参照されるように、本願の実施例のデータ伝送装置１６００は、第４受信ユニット１６０２、生成ユニット１６０４、第１送信ユニット１６０６、及び第２送信ユニット１６０８を含む。
【0205】
ここで、第４受信ユニット１６０２は、アプリケーション機能ＡＦが送信したアドバンストインタラクティブ型データパケットに対する汎用パケット無線業務トンネルプロトコルユーザープレーンＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報を受信するように構成され、上記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報は、タイプでないアドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なるＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一のデータ無線ベアラＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0206】
生成ユニット１６０４は、上記ＧＴＰ－Ｕトンネル構成情報に基づいてユーザー機器ルート選択ポリシーＵＲＳＰ規則、及びプロトコルデータユニットＰＤＵセッション管理ポリシー情報を生成するように構成され、上記ＵＲＳＰ規則、及び上記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報は、異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる上記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の上記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0207】
第１送信ユニット１６０６は、上記ＵＲＳＰ規則をアクセス及び移動性管理機能ＡＭＦによりユーザー機器に転送し、かつ上記ＵＲＳＰ規則に基づいて基地局機器にアクセス層コンテキスト情報を設定するように構成され、上記アクセス層コンテキスト情報は、異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットがそれぞれ異なる上記ＧＴＰ－Ｕトンネルにおいて伝送され、且つ同一の上記ＤＲＢにより伝えられることを指示することに用いられる。
【0208】
第２送信ユニット１６０８は、上記ＰＤＵセッション管理ポリシー情報をセッション管理機能ＳＭＦによりユーザープレーン機能エンティティに設定するように構成される。
【0209】
本願の実施例において、異なるタイプの上記アドバンストインタラクティブ型データパケットは、キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットと、非キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブ型データパケットとを含み、特定のタイプの上記アドバンストインタラクティブデータパケットは、上記キーフレームに対応する上記アドバンストインタラクティブデータパケットである。
【0210】
図１７は、本願の実施例の電子機器の構造模式図を示している。
【0211】
説明する必要がある点として、図１７に示される電子機器のコンピュータシステム１７００は、単に一例であり、本願の実施例の機能、及び使用範囲に対して何らの制限をもたらすべきではない。
【0212】
図１７に示すように、コンピュータシステム１７００は、中央処理ユニット（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ、ＣＰＵ）１７０１（１つ又は複数のプロセッサと称される）を含み、それは、読み出し専用メモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）１７０２において記憶されているプログラム、又は、記憶部分１７０８からランダムアクセスメモリ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）１７０３にロードされたプログラムに基づいて、各種の適切な動作、及び処理を実行することができ、例えば、上記実施例に記載の方法を実行する。ＲＡＭ １７０３において、システムの操作に必要な各種のプログラム、及びデータがさらに記憶されている。ＣＰＵ １７０１、ＲＯＭ １７０２、及びＲＡＭ １７０３は、バス１７０４によって互いに連結される。入力／出力（Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ、Ｉ／Ｏ）インタフェース１７０５もバス１７０４に接続される。
【0213】
キーボード及びマウス等を含む入力部分１７０６と、例えば陰極線管（Ｃａｔｈｏｄｅ Ｒａｙ Ｔｕｂｅ、ＣＲＴ）、液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ、ＬＣＤ）等及びスピーカ等を含む出力部分１７０７と、ハードディスク等を含む記憶部分１７０８と、例えばＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ローカルエリアネットワーク）カード及びモデム等のネットワークインタフェースカードを含む通信部分１７０９とは、Ｉ／Ｏインタフェース１７０５に接続される。通信部分１７０９は、例えばインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバ１７１０も必要に応じてＩ／Ｏインタフェース１７０５に接続される。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び半導体メモリ等のリムーバブル媒体１７１１は、必要に応じてドライバ１７１０上に装着され、それにより、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部分１７０８にインストールされることを容易にする。
【0214】
本願の実施例において、本願の実施例が提供するデータ処理方法は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現できる。例えば、本願の実施例は、一種のコンピュータプログラム製品を含み、それは、コンピュータ可読記憶媒体上に伝えられるコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは、本願の実施例が提供するデータ処理方法を実現することに用いられるコンピュータプログラムを含む。このときに、該コンピュータプログラムは、通信部分１７０９によってネットワーク上からダウンロードしてインストールされ、及び／又は、リムーバブル媒体１７１１からインストールされるようにしてもよい。該コンピュータプログラムが中央処理ユニット（ＣＰＵ）１７０１により実行されるときに、本願の実施例が提供するデータ処理方法を実行する。
【0215】
説明する必要がある点として、本願の実施例が提供するコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は、半導体のシステム、装置、又は、デバイス、又は、任意の以上の組み合わせであってもよいがこれらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、１つ又は複数の導線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ（Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＥＰＲＯＭ）、フラッシュメモリ、光ファイバー、ポータブルコンパクト磁気ディスク読み出し専用メモリ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｃ Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＣＤ－ＲＯＭ）、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含んでもよいがこれらに限定されない。本願の実施例において、コンピュータ可読記憶媒体は、プログラムを含むか、又は、記憶する任意の有形媒体であってもよく、該プログラムは、命令実行システム、装置、又は、デバイスに使用されるか、又は、それと組み合わせて使用することができる。本願の実施例において、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ読み出し可能な信号媒体であってもよく、すなわち、ベースバンドにおいて含まれるか、又は、搬送波の一部として伝播されるデータ信号であり、且つコンピュータ読み出し可能なプログラムコードが伝えられている。このような伝播されるデータ信号は、複数種の形式を採用することができ、電磁信号、光信号、又は、上記任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体は、いかなるコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又は、デバイスに使用するか、又は、それと組み合わせて使用することに用いられるプログラムを送信、伝播、又は、伝送することができる。コンピュータ可読媒体上に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送でき、無線、有線等、又は、上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。
【0216】
本願の実施例が提供する図面におけるフロー図、及びブロック図は、本願の実施例に係るシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の実現可能な体系アーキテクチャ、機能、及び操作を図示する。ここで、フロー図、又は、ブロック図における各々のブロックは、１つのモジュール、プログラムセグメント、又は、コードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又は、コードの一部は、規定されるロジック機能を実現することに用いられる１つ又は複数の実行可能な命令を含む。さらに注意すべき点として、代替としてのいくつかの実現において、ブロックにおいてマークされる機能は、図面においてマークされる順序とは異なる順序で発生することもできる。例えば、２つの連続的に示されるブロックは、実際に基本的に並行して実行することができ、場合によっては、それらは、逆の順序で実行することもでき、これは、係る機能に定められる。また注意する必要がある点として、ブロック図、又は、フロー図における各々のブロック、及びブロック図、又は、フロー図におけるブロックの組み合わせは、規定される機能、又は、操作を実行するハードウェアに基づく専用システムで実現することができるか、又は、専用ハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせで実現することができる。
【0217】
本願の実施例に係るユニットは、ソフトウェアの方式で実現されてもよく、ハードウェアの方式で実現されてもよく、記述されるユニットは、プロセッサにおいて設置されてもよい。ここで、これらのユニットの名称は、ある場合に該ユニット自体に対する限定を構成しない。
【0218】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ可読記憶媒体は、上記実施例において記述された電子機器に含まれてもよく、単独で存在し、該電子機器において組み立てられなくてもよい。上記コンピュータ可読媒体は、１つ又は複数のプログラムを伝えており、上記１つ又は複数のプログラムが１つの該電子機器に実行されるときに、該電子機器に本願の実施例に記載のデータ伝送方法を実現させる。
【0219】
注意すべき点として、本願の実施例の記述において動作実行用の電子機器の若干のモジュール、又は、ユニットが言及されているが、このような区分は、強制的ではない。実際には、本願の実施例の実施形態に基づいて、本願の実施例に記述された２つ、又は、より多くのモジュール、又は、ユニットの特徴と機能は、１つのモジュール、又は、ユニットにおいて具現化され得る。逆に、本願の実施例に記述された１つのモジュール、又は、ユニットの特徴と機能は、更に複数のモジュール、又は、ユニットにより具現化されるように区分されてもよい。
【0220】
本願の実施例の記述により、当業者が容易に理解できるように、ここで記述される例示的な実施形態は、ソフトウェアで実現されてもよく、ソフトウェアと必要なハードウェアを組み合わせる方式で実現されてもよい。従って、本願の実施形態が提供するデータ処理方法は、ソフトウェア製品の形式で体現されてもよく、該ソフトウェア製品は、１つの不揮発性記憶媒体（ＣＤ－ＲＯＭ、ＵＳＢディスク（Ｕディスク）、モバイルハードディスク等であってもよい）において、又は、ネットワーク上に記憶されてもよく、若干の命令を含むことで１台の計算機器（パーソナルコンピュータ、サーバ、タッチ制御端末、又は、ネットワーク機器等であってもよい）に本願の実施形態が提供するデータ処理方法を実行させる。
【符号の説明】
【0221】
１３００ データ伝送装置
１３０２ 第１受信ユニット
１３０４ 第１検出ユニット
１３０６ 第１処理ユニット
１４００ データ伝送装置
１４０２ 第２受信ユニット
１４０４ 第２検出ユニット
１４０６ 第２処理ユニット
１５００ データ伝送装置
１５０２ 第３受信ユニット
１５０４ 第３検出ユニット
１５０６ 第３処理ユニット
１６００ データ伝送装置
１６０２ 第４受信ユニット
１６０４ 生成ユニット
１６０６ 第１送信ユニット
１６０８ 第２送信ユニット
１７００ コンピュータシステム
１７０１ 中央処理ユニット（ＣＰＵ）
１７０４ バス
１７０５ Ｉ／Ｏインタフェース
１７０６ 入力部分
１７０７ 出力部分
１７０８ 記憶部分
１７０９ 通信部分
１７１０ ドライバ
１７１１ リムーバブル媒体
１３０２ 第１受信ユニット
１３０４ 第１検出ユニット
１３０６ 第１処理ユニット
１４００ データ伝送装置
１４０２ 第２受信ユニット
１４０４ 第２検出ユニット
１４０６ 第２処理ユニット
１５００ データ伝送装置
１５０２ 第３受信ユニット
１５０４ 第３検出ユニット
１５０６ 第３処理ユニット
１６００ データ伝送装置
１６０２ 第４受信ユニット
１６０４ 生成ユニット
１６０６ 第１送信ユニット
１６０８ 第２送信ユニット
１７００ コンピュータシステム
１７０１ 中央処理ユニット（ＣＰＵ）
１７０４ バス
１７０５ Ｉ／Ｏインタフェース
１７０６ 入力部分
１７０７ 出力部分
１７０８ 記憶部分
１７０９ 通信部分
１７１０ ドライバ
１７１１ リムーバブル媒体
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
