(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】車両、車両制御装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
B60W 50/12 20120101AFI20240509BHJP
B60W 40/068 20120101ALI20240509BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
B60W50/12
B60W40/068
G08G1/16 C
G08G1/16 D
(21)【出願番号】P 2020045250
(22)【出願日】2020-03-16
【審査請求日】2023-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】朝比奈 千佳
(72)【発明者】
【氏名】山ノ内 政宏
(72)【発明者】
【氏名】島村 祥平
【審査官】櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-165423(JP,A)
【文献】特開平06-036197(JP,A)
【文献】特開2017-107278(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60W 10/00-10/30
30/00-60/00
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行速度を取得する速度取得手段と、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、
前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを備え
、
前記停止位置決定手段は、
前記車両の前方に1以上の他の車両が存在する場合、前記1以上の他の車両のうち、少なくとも前記1以上の他の車両のうちの最後尾の車両から当該車両の長さ及び当該車両において決定された停止位置に関する情報を取得し、取得した車両の長さ及び前記停止位置に関する情報に基づいて、前記車両の停止位置を決定する、車両制御装置。
【請求項2】
前記停止位置決定手段は、前記最後尾の車両の停止位置から前記車両の長さに所定の長さを加えた距離だけ離れた位置を、前記車両の前記停止位置として決定する請求項
1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記距離判定手段は、前記距離が、前記第1のしきい値より小さい第2のしきい値以下であるか否かを更に判定し、
前記制御手段は、前記距離が、前
記第2のしきい値以下と判定された場合、ブレーキを動作させて前記車両を減速させる請求項1
又は2に記載の車両制御装置。
【請求項4】
路面が滑りやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定手段を更に備え、
前記距離判定手段は、前記路面が滑りやすいと判定された場合、前記第1のしきい値を、前記路面が滑りやすいと判定されてない場合の前記第1のしきい値に比べて大きな値に設定する請求項1から
3何れか1項に記載の車両制御装置。
【請求項5】
路面が滑りやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定手段を更に備え、
前記距離判定手段は、前記路面が滑りやすいと判定された場合、前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値を、それぞれ、前記路面が滑りやすいと判定されてない場合の前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値に比べて大きな値に設定する請求項
3に記載の車両制御装置。
【請求項6】
車両の走行速度を取得する速度取得手段と、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、
前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを有する車両制御装置を備え
、
前記停止位置決定手段は、
前記車両の前方に1以上の他の車両が存在する場合、該1以上の他の車両のうち、少なくとも前記1以上の他の車両のうちの最後尾の車両から当該車両の長さ及び当該車両において決定された停止位置に関する情報を取得し、取得した車両の長さ及び前記停止位置に関する情報に基づいて、前記車両の停止位置を決定する、車両。
【請求項7】
車両の走行速度を取得し、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、
前記車両の前方に存在する1以上の他の車両のうち、少なくとも前記1以上の他の車両のうちの最後尾の車両から当該車両の長さ及び当該車両において決定された停止位置に関する情報を取得し、取得した車両の長さ及び前記停止位置に関する情報に基づいて、前記車両の停止位置を決定し、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする車両制御方法。
【請求項8】
車両の走行速度を取得し、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、
前記車両の前方に存在する1以上の他の車両のうち、少なくとも前記1以上の他の車両のうちの最後尾の車両から当該車両の長さ及び当該車両において決定された停止位置に関する情報を取得し、取得した車両の長さ及び前記停止位置に関する情報に基づいて、前記車両の停止位置を決定し、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする処理をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両、車両制御装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車において、アクセルペダルとブレーキペダルとは並んで配置されており、運転者が、ブレーキペダルを踏んでいるつもりでアクセルペダルを踏むことがあり得る。減速が必要な状況下において、運転者がアクセルペダルとブレーキペダルとを踏み間違えると、車両が急加速することがあり、事故が発生する危険性が高まる。
【0003】
関連技術として、特許文献1は、車両の発進時、又は低速走行中に、自車周辺に存在する障害物との衝突を防止する衝突防止制御装置を開示する。特許文献1において、距離測定装置は、自車の前方を走行する他の車両などの障害物と自車との距離を測定する。衝突防止制御装置は、自車の速度が所定車速以下であり、かつ障害物との距離が所定距離(衝突危険距離)以下のとき、車両を加速不能、又は加速度が所定の加速度以下となるように制限する。特許文献1には、衝突危険距離は、車速が高いほど長くなるように設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、車両の進行方向に障害物が存在する場合は、アクセルペダルとブレーキペダルとが踏み間違えられた場合でも、急加速などを抑制できる。しかしながら、特許文献1では、障害物が存在しない場合は、ペダルの踏み間違いに起因する急加速を防ぐことができない。例えば、車両前方に障害物が存在しない場合において、運転者が、信号停止などで車両を減速させたい場合に誤ってアクセルペダルを踏み込む、車両が加速し、事故の危険性が高まる。
【0006】
本開示は、上記事情に鑑み、減速が要求される状況において、前方に障害物が存在しない場合でも、ペダル踏み間違いに起因する事故の危険性を低減できる車両、車両制御装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示は、車両の走行速度を取得する速度取得手段と、前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを備える車両制御装置を提供する。
【0008】
本開示は、車両の走行速度を取得する速度取得手段と、前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを有する車両制御装置を備える車両を提供する。
【0009】
本開示は、車両の走行速度を取得し、前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、前記車両の停止位置を決定し、前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする車両制御方法を提供する。
【0010】
本開示は、車両の走行速度を取得し、前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、前記車両の停止位置を決定し、前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする処理をプロセッサに実行させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本開示に係る車両、車両制御装置、方法、及びプログラムは、減速が要求される状況において、前方に障害物が存在しない場合でも、ペダル踏み間違いに起因する事故の危険性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示に係る車両制御装置を概略的に示すブロック図。
【
図2】本開示の一実施形態に係る車両制御装置を含む車両を示すブロック図。
【
図6】車両制御装置における動作手順を示すフローチャート。
【
図7】3台の車両が同一方向に進行する例を示す模式図。
【
図8】各車両の走行速度と停止線までの距離との関係を示すグラフ。
【
図9】電子制御装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の実施の形態の説明に先立って、本開示の概要を説明する。
図1は、本開示に係る車両制御装置を概略的に示す。車両制御装置10は、速度取得手段11、停止要因判定手段12、停止位置決定手段13、距離判定手段14、及び制御手段15を備える。車両制御装置10は、例えば車両に搭載される。
【0014】
速度取得手段11は、自車両の走行速度を取得する。停止要因判定手段12は、自車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する。ここで、「停止要因がある」と判定されるケースとして、例えば信号機の灯火状態が「赤」又は「黄色」を示す場合や、踏切警報機が作動している場合、或いは、信号機が設置されていない横断歩道を歩行者が横断している場合などが考えられる。
【0015】
停止位置決定手段13は、自車両の停止位置を決定する。距離判定手段14は、決定された停止位置と、自車両との間の距離が、走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判断する。制御手段15は、自車両と自車両の停止位置との距離が第1のしきい値以下と判断された場合、車両においてアクセルペダルの操作を無効にする。
【0016】
本開示では、停止要因判定手段12は、前方に停止要因が存在するか否かを判断する。前方に停止要因が存在する場合、車両は減速が要求される状況にあると言える。停止位置決定手段13は、自車両の停止位置を決定(予測)する。制御手段15は、自車両が、決定された停止位置に対して走行速度に応じた距離まで近づいた場合、アクセルペダルの操作を無効にする。このようにすることで、本開示は、減速が要求される状況において、前方に障害物が存在しない場合でも、ペダル踏み間違いに起因する事故の危険性を低減することができる。
【0017】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を詳細に説明する。
図2は、本開示の一実施形態に係る車両制御装置を含む車両を示す。車両200は、車両制御装置100、カメラ201、通信部202、アクセル開度センサ203、ECU(Electric Control Unit)204、及び駆動回路205、及びスロットルアクチュエータ206を有する。
【0018】
なお、車両制御装置100とECU204とは、必ずしも物理的に分離している必要はない。車両制御装置100が提供する機能は、ECU204が提供する機能の一部として提供されてもよい。また、
図2ではECU204が1つだけ図示されているが、車両200は複数のECUを有していてもよい。
【0019】
カメラ201は、車両200の前方を撮影する。通信部202は、車両外部の装置との通信を行う。通信部202は、例えば、車車間通信により、他の車両と通信可能に構成される。また、通信部202は、路車間通信により、信号機などの路上設備と通信可能に構成される。アクセル開度センサ203は、アクセルペダルの操作量(踏み込み量)を検出する。車車間通信及び路車間通信には、任意の無線通信を用いることができる。
【0020】
ECU204は、車両200の運転に必要な各種処理を実施する。ECU204が実施する処理は、アクセルペダルの操作量に応じてスロットル弁などを制御し、エンジンの出力を制御して車速をコントロールする処理を含む。スロットルアクチュエータ206は、スロットル弁の開度を制御する。駆動回路205は、スロットルアクチュエータ206を駆動する。駆動回路205は、ECU204が出力する指令(信号)に基づいて、スロットルアクチュエータ206を駆動する。
【0021】
なお、本実施形態では、車両200がエンジンを搭載した車両であることを想定した例を説明するが、本開示はこれには限定されない。車両200は、電動機とエンジンとを組み合わせたハイブリッド車であってもよいし、電動機を主機とする電気自動車であってもよい。車両200は、自家用自動車であってもよし、商用車であってもよい。車両200は、バス、又はトラックなどの車両であってもよい。
【0022】
図3は、車両制御装置100の構成例を示す。車両制御装置100は、速度取得部101、停止要因判定部102、停止位置決定部103、距離判定部104、制御部105、及び路面状況判定部106を有する。車両制御装置100は、
図1の車両制御装置10に対応する。
【0023】
速度取得部101は、自車両の速度を取得する。速度取得部101は、例えば
図2に示されるECU204から自車両の速度を取得してもよい。速度取得部101は、
図1の速度取得手段11に対応する。
【0024】
停止要因判定部102は、自車両の前方に停止要因があるか否かを判定する。停止要因判定部102は、例えば前方に信号機が存在し、かつその信号機の灯火状態が停止を示す場合、自車両の前方に停止要因があると判定する。停止要因判定部102は、前方に踏切が存在し、踏切警報機が作動している場合、自車両の前方に停止要因があると判定してもよい。あるいは、停止要因判定部102は、前方に信号機が設置されていない横断歩道があり、かつ歩行者などが横断している場合、自車両の前方に停止要因があると判定してもよい。
【0025】
停止要因判定部102は、例えば
図2に示されるカメラ201の撮影画像に対して画像処理を行い、信号機の灯火状態、踏切警報機の作動状態、及び横断歩行者を検出し、その検出結果に基づいて停止要因があるか否かを判定してもよい。停止要因判定部102は、
図2に示される通信部202を用いて信号機から灯火状態、及び灯火状態が切り替わるタイミングなどを取得し、停止要因が存在するか否かを判定してもよい。また、停止要因判定部102は、通信部202を用いて踏切警報機から作動状態に関する情報を取得し、停止要因が存在するか否かを判定してもよい。停止要因判定部102は、
図1の停止要因判定手段12に対応する。
【0026】
停止位置決定部103は、車両200が停止する位置を推定(決定)する。停止位置決定部103は、例えば前方に信号機が存在し、かつその灯火状態が停止を示す場合において、自車両の前方を走行する車両が存在しない場合、停止線の位置を停止位置として決定する。停止位置決定部103は、カメラ201の撮影画像に対して画像解析を行うことで停止線の位置を特定してもよいし、通信部202を通じて路上設備から停止線の位置を取得してもよい。あるいは、停止位置決定部103は、図示しないカーナビゲーション装置などで使用される地図情報から停止線の位置を特定してもよい。停止位置決定部103は、
図1の停止位置決定手段13に対応する。
【0027】
停止位置決定部103は、自車両の前方に1以上の他の車両が存在する場合、他の車両のうちの最後尾の車両、つまり自車両の直前を走行する車両の停止位置に基づいて、自車両の停止位置を決定してもよい。例えば、停止位置決定部103は、通信部202を介して、前方を走行する他の車両のうち、少なくとも自車両の直前を走行する車両から、その車両の長さ及びその車両において決定された停止位置に関する情報を取得する。停止位置決定部103は、取得した車両の長さ及び停止位置に関する情報に基づいて、自車両の停止位置を決定する。例えば、停止位置決定部103は、直前を走行する車両の停止位置から、その車両の長さに所定の長さを加えた距離だけ離れた位置を、自車両の停止位置として決定する。
【0028】
路面状況判定部(路面状況判定手段)106は、路面が滑りやすい状況であるか否かを判定する。路面状況判定部106は、例えば路面が乾燥しているか、又は路面が湿潤であるかを判定する。路面状況判定部106は、路面が乾燥している場合、路面が滑りやすい状況ではないと判定する。路面状況判定部106は、路面が湿潤である場合、路面が滑りやすい状況であると判定する。
【0029】
路面状況判定部106は、例えば
図2に示されるカメラ201の撮影画像を用いて、路面が乾燥しているか否かを判断してもよい。あるいは、路面状況判定部106は、通信部202を通じて例えば外部サーバから天候に関する情報を取得し、天候に基づいて路面が滑りやすい状況であるか否かを判定してもよい。路面状況判定部106は、車両のトラクションコントロールを行う装置からトラクションコントロールの動作状況を示す情報を取得し、取得した動作状況を示す情報に基づいて、路面が滑りやすいか否かを判定してもよい。
【0030】
距離判定部104は、停止位置決定部103が決定した停止位置と自車両との間の距離が、自車両の走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判断する。第1のしきい値は、速度が高いいほど、大きな値に設定される。第1のしきい値は、各走行速度における空走距離と制動距離との和に設定されていてもよい。一般に、「空走距離」は、運転者がブレーキを掛けようとしたタイミングから実際にブレーキが作用するタイミングまでの間に車両が進む距離を示す。「制動距離」は、ブレーキが作用し始めてから車両が完全に停止するまでの間に車両が進む距離を示す。距離判定部104は、
図1の距離判定手段14に対応する。
【0031】
上記制動距離は、路面状況に依存して変化し得る。距離判定部104は、路面状況判定部106が路面が滑りやすい状況であると判定した場合と、滑りやすい状況ではないと判定した場合とで、第1のしきい値を変化させてもよい。距離判定部104は、路面が滑りやすい状況であると判定された場合、第1のしきい値を、路面が滑りやすい状況ではないと判定された場合の第1のしきい値に比べて大きな値に設定してもよい。
【0032】
図4は、第1のしきい値の具体例を示す。この例では、路面が乾燥している場合、つまり路面が滑りやすい状況ではない場合、第1のしきい値(距離)は、速度が20km/hの場合9mに設定され、速度が30km/hの場合14mに設定され、速度が40km/hの場合22mに設定される。また、路面が乾燥している場合の第1のしきい値は、速度が50km/hの場合32mに設定され、速度が60km/hの場合44mに設定され、速度が70km/hの場合は58mに設定される。
【0033】
路面が湿潤である場合、つまり路面が滑りやすい状況の場合、第1のしきい値(距離)は、速度が20km/hの場合10mに設定され、速度が30km/hの場合16mに設定され、速度が40km/hの場合26mに設定される。また、路面が湿潤である場合の第1のしきい値は、速度が50km/hの場合38mに設定され、速度が60km/hの場合52mに設定され、速度が70km/hの場合は67mに設定される。
【0034】
距離判定部104は、走行速度、及び路面状況に応じて
図4に示されるテーブルから第1のしきい値の値を取得し、第1のしきい値と自車両から停止位置までの距離とを比較する。走行速度が
図4に示すテーブルに存在しない速度の場合、距離判定部104は、例えば線形補完を用いて計算した値を、第1のしきい値として取得してもよい。距離判定部104は、比較結果を制御部105に通知する。
【0035】
制御部105は、自車両から停止位置までの距離が第1のしきい値以下と判断された場合、アクセルペダルの操作を無効にする。制御部105は、例えば
図2に示されるECU204にアクセル無効を示す信号を出力する。ECU204は、アクセル無効を示す信号を受け取った場合、例えばアクセル開度センサ203から入力されるアクセル開度をマスクする。この場合、アクセルペダルが踏み込まれた状態であっても、スロットルアクチュエータ206がスロットル弁を開ける動作が抑制され、車両の急加速などが抑制される。
【0036】
制御部105は、アクセルペダルの操作を無効にした場合、運転者に、運転者にアクセルペダルの操作が無効になっていることを知らせてもよい。制御部105は、例えばスピーカなどを用いて警告音を出力し、運転者にアクセルペダルの操作が無効になっていることを知らせてもよい。あるいは、制御部105は、アクセルペダルに付随して配置されたモータなどを用いてアクセルペダルを振動させ、運転者にアクセルペダルの操作が無効になっていることを知らせてもよい。制御部105は、
図1の制御手段15に対応する。
【0037】
距離判定部104は、制御部105がアクセルペダルの操作を無効にした後、自車両から停止位置までの距離と、車両の走行速度に応じた第2のしきい値とを比較してもよい。第2のしきい値は、第1のしきい値より小さな値に設定される。第2のしきい値は、例えば、各速度における「制動距離」に対応した値に設定される。距離判定部104は、第1のしきい値と同様に、路面が滑りやすい状況であると判定された場合と、滑りやすい状況ではないと判定された場合とで、第2のしきい値を変化させてもよい。
【0038】
図5は、第2のしきい値の具体例を示す。この例では、路面が乾燥している場合、つまり路面が滑りやすい状況ではない場合、第2のしきい値(距離)は、速度が20km/hの場合3mに設定され、速度が30km/hの場合6mに設定され、速度が40km/hの場合11mに設定される。また、路面が乾燥している場合の第2のしきい値は、速度が50km/hの場合18mに設定され、速度が60km/hの場合27mに設定され、速度が70km/hの場合は39mに設定される。
【0039】
路面が湿潤である場合、つまり路面が滑りやすい状況の場合、第2のしきい値(距離)は、速度が20km/hの場合4mに設定され、速度が30km/hの場合8mに設定され、速度が40km/hの場合15mに設定される。また、路面が湿潤である場合の第2のしきい値は、速度が50km/hの場合24mに設定され、速度が60km/hの場合35mに設定され、速度が70km/hの場合は48mに設定される。
【0040】
距離判定部104は、走行速度、及び路面状況に応じて
図5に示されるテーブルから第2のしきい値の値を取得し、自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値以下であるか否かを判定する。走行速度が
図5に示すテーブルに存在しない速度の場合、距離判定部104は、例えば線形補完を用いて計算した値を、第2のしきい値として取得してもよい。制御部105は、距離判定部104において自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値以下と判断された場合、アクセルペダルが踏まれている場合であっても、ブレーキを動作させて車両を減速又は停止させる。
【0041】
次いで、動作手順を説明する。
図6は、車両制御装置100における動作手順(車両制御方法)を示す。速度取得部101は、車両の走行速度を取得する(ステップS1)。停止要因判定部102は、車両の前方に停止要因を検出する(ステップS2)。停止要因判定部102は、例えば路車間通信により車両の進行方向に存在する信号機の灯火状態を取得し、灯火状態が「赤」又は「黄色」の場合に、停止要因を検出する。
【0042】
停止位置決定部103は、自車両の停止位置を決定する(ステップS3)。停止位置決定部103は、例えば停止線の位置を停止位置として決定する。停止位置決定部103は、決定した停止位置、走行速度、及び車両の長さなどの情報を、例えば車車間通信により、後続する他の車両に送信してもよい。停止位置決定部103は、前方を走行している車両がある場合、車車間通信を用いて前方を走行する他の車両から停止位置、速度、及び車両の長さなどの情報を取得し、取得した情報に基づいて自車両の停止位置を決定してもよい。
【0043】
距離判定部104は、車両の走行速度に応じて第1のしきい値を決定し、自車両から停止位置までの距離と、第1のしきい値とを比較する(ステップS4)。距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第1のしきい値以下であるか否かを判断する(ステップS5)。距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第1のしきい値より長い場合、ステップS4に戻り、距離と第1のしきい値との比較を継続する。
【0044】
距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第1のしきい値以下であると判断した場合、その旨を制御部105に通知する。制御部105は、距離判定部104から自車両から停止位置までの距離が第1のしきい値以下である旨を示す通知を受け取ると、アクセルペダルの操作を無効化する(ステップS6)。このようにすることで、車両が停止位置に近づき、車両が減速する必要がある状況において、誤って運転者がアクセルペダルを踏んだとしても、その操作は無効化され、車両が加速することを抑制できる。運転者は、ブレーキを踏んで車両を減速させることで、車両を停止すべき位置に近い位置に停止させることができる。
【0045】
例えば、運転者が誤ってアクセルペダルを踏み続けた場合、アクセルペダルの操作は無効化されるものの、車両は大きく減速せず、停止位置を超えて走行し続ける可能性がある。距離判定部104は、車両の走行速度に応じて第2のしきい値を決定し、自車両から停止位置までの距離と第2のしきい値とを比較する(ステップS7)。距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値以下であるか否かを判断する(ステップS8)。距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値より長い場合、ステップS7に戻り、距離と第2のしきい値との比較を継続する。
【0046】
距離判定部104は、自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値以下であると判断した場合、その旨を制御部105に通知する。制御部105は、距離判定部104から自車両から停止位置までの距離が第2のしきい値以下である旨を示す通知を受け取ると、ブレーキを作動させる(ステップS9)。制御部105は、ステップS9では、例えば緊急ブレーキを作動させ、車両を急停車させる。このようにすることで、運転者がアクセルペダルを踏み続け、ブレーキペダルを踏まなかった場合でも、車両を停止すべき位置に近い位置に停止させることができる。
【0047】
以下、具体例を用いて説明する。
図7は、3台の車両が同一方向に進行する例を示す。
図7に示される車両C1、C2、及びC3は、それぞれ、
図2に示される車両200に対応する。車両C1、C2、及びC3における停止要因判定部102は、それぞれ信号機の灯火状態が赤であることを検知し、前方に停止要因があると判定する。
【0048】
車両C1の停止位置決定部103は、信号機の手前の停止線の位置を停止位置P1として決定する。停止位置決定部103は、通信部202(
図2を参照)を用いて、後続の車両C2に走行速度、車両の長さ、及び停止位置P1を送信する。車両C2の停止位置決定部103は、車両C1の停止位置から、例えば、車両C1の長さに停車時の車間距離に対応する所定の距離を加算した距離だけ離れた位置を停止位置P2として決定する。
【0049】
車両C2の停止位置決定部103は、通信部202を用いて、後続の車両C3に走行速度、車両の長さ、及び停止位置P2を送信する。車両C3の停止位置決定部103は、車両C2の停止位置から、例えば、車両C2の長さに停車時の車間距離に対応する所定の距離を加算した距離だけ離れた位置を停止位置P3として決定する。
【0050】
図8は、各車両の走行速度と停止線までの距離との関係を示す。
図8に示されるグラフにおいて、横軸は各車両から停止線までの距離を表し、縦軸は各車両の走行速度を表す。
図7に示される信号機の灯火状態が「赤」の場合、車両C1は、停止線の位置である停止位置P1に向けて減速し、停止位置P1に停止すると推定される。車両C2は、車両C1に後続して走行し、停止位置P2において停止すると推定される。また、車両C3は、車両C2に後続して走行し、停止位置P3において停止すると推定される。
【0051】
仮に、車両C3の運転者が、停止位置P3に近づいた段階において、ブレーキペダルとアクセルペダルとを間違えた場合、車両C3が停止位置P3に対して第1のしきい値の距離まで近づいている場合、制御部105はアクセルペダルの操作を無効化する。第1のしきい値は、車両の走行速度に応じて設定され、アクセルペダルの操作が無効化される位置は、速度が高いほど、停止位置P3から離れる。このようにすることで、車両C3が停止位置P3を超えて走行し、車両C3と車両C2とが衝突する危険性を低減できる。
【0052】
また、車両C3の運転者がアクセルペダルを踏み続けた場合であっても、制御部105は、車両C3から停止位置P3までの距離が第2のしきい値以下となった場合、ブレーキを作動させる。このようにすることで、車両C3が車両C2に衝突する危険を回避できる。
【0053】
本実施形態では、停止要因判定部102は、車両の前方に赤信号などの停止要因があるか否かを判定する。停止位置決定部103は、車両の停止位置を決定する。距離判定部104は、車両から停止位置までの距離が、速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する。制御部105は、車両から停止位置までの距離が第1のしきい値以下であると判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする。このようにすることで、車両前方に停止要因がある場合において、車両の前方に障害物がない場合でも、ペダル踏み間違いに起因する事故の危険性を低減することができる。
【0054】
本開示において、車両制御装置100は電子制御ユニットとして構成され得る。
図9は、車両制御装置100に使用され得る電子制御装置のハードウェア構成を示す。電子制御ユニット500は、プロセッサ501、ROM(read only memory)502、及びRAM(random access memory)503を有する。電子制御ユニット500において、プロセッサ501、ROM(read only memory)502、及びRAM(random access memory)503は、バス504を介して相互に接続される。電子制御ユニット500は、図示は省略するが、周辺回路、通信回路、及びインタフェース回路などの他の回路を含み得る。
【0055】
ROM502は、不揮発性の記憶装置である。ROM502には、例えば比較的容量が少ないフラッシュメモリなどの半導体記憶装置が用いられる。ROM502は、プロセッサ501が実行するプログラムを格納する。
【0056】
上記プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、電子制御ユニット500に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記憶媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、又はハードディスクなどの磁気記録媒体、例えば光磁気ディスクなどの光磁気記録媒体、CD(compact disc)、又はDVD(digital versatile disk)などの光ディスク媒体、及び、マスクROM、PROM(programmable ROM)、EPROM(erasable PROM)、フラッシュROM、又はRAMなどの半導体メモリを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体を用いて電子制御ユニットに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムを電子制御ユニットに供給できる。
【0057】
RAM503は、揮発性の記憶装置である。RAM503には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はSRAM(Static Random Access Memory)などの各種半導体メモリデバイスが用いられる。RAM540は、データなどを一時的に格納する内部バッファとして用いられ得る。
【0058】
プロセッサ501は、ROM502に格納されたプログラムをRAM503に展開し、プログラムを実行する。CPU501がプログラムを実行することで、車両制御装置100の各部の機能が実現され得る。
【0059】
以上、本開示の実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本開示に含まれる。
【0060】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0061】
[付記1]
車両の走行速度を取得する速度取得手段と、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、
前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを備える車両制御装置。
【0062】
[付記2]
前記停止位置決定手段は、前記車両の前方に1以上の他の車両が存在する場合、該1以上の他の車両のうちの最後尾の車両の停止位置に基づいて前記車両の前記停止位置を決定する付記1に記載の車両制御装置。
【0063】
[付記3]
前記停止位置決定手段は、前記1以上の他の車両のうち、少なくとも前記最後尾の車両から当該車両の長さ及び当該車両において決定された停止位置に関する情報を取得し、取得した車両の長さ及び前記停止位置に関する情報に基づいて、前記車両の停止位置を決定する付記2に記載の車両制御装置。
【0064】
[付記4]
前記停止位置決定手段は、前記最後尾の車両の停止位置から前記車両の長さに所定の長さを加えた距離だけ離れた位置を、前記車両の前記停止位置として決定する付記3に記載の車両制御装置。
【0065】
[付記5]
前記距離判定手段は、前記距離が、前記第1のしきい値より小さい第2のしきい値以下であるか否かを更に判定し、
前記制御手段は、前記距離が、前記第1のしきい値より小さい第2のしきい値以下と判定された場合、ブレーキを動作させて前記車両を減速させる付記1から4何れか1つに記載の車両制御装置。
【0066】
[付記6]
路面が滑りやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定手段を更に備え、
前記距離判定手段は、前記路面が滑りやすいと判定された場合、前記第1のしきい値を、前記路面が滑りやすいと判定されてない場合の前記第1のしきい値に比べて大きな値に設定する付記1から4何れか1つに記載の車両制御装置。
【0067】
[付記7]
路面が滑りやすい状況であるか否かを判定する路面状況判定手段を更に備え、
前記距離判定手段は、前記路面が滑りやすいと判定された場合、前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値を、それぞれ、前記路面が滑りやすいと判定されてない場合の前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値に比べて大きな値に設定する付記5に記載の車両制御装置。
【0068】
[付記8]
前記路面状況判定手段は、天候を取得し、該天候に基づいて路面が滑りやすいか否かを判定する付記6又は7に記載の車両制御装置。
【0069】
[付記9]
前記路面状況判定手段は、前記車両のトラクションコントロールを行う装置からトラクションコントロールの動作状況を示す情報を取得し、該取得した動作状況を示す情報に基づいて、路面が滑りやすいか否かを判定する付記6又は7に記載の車両制御装置。
【0070】
[付記10]
前記停止要因判定手段は、信号機の灯火状態、及び踏切警報機の作動状態の少なくとも一方に基づいて、前記停止要因があるか否かを判定する付記1から9何れか1つに記載の車両制御装置。
【0071】
[付記11]
前記停止要因判定手段は、路車間通信を用いて、前記信号機の灯火状態を示す情報、及び前記踏切警報機の作動状態を示す情報の少なくとも一方を取得する付記10に記載の車両制御装置。
【0072】
[付記12]
前記停止要因判定手段は、前記車両の前方を撮影するカメラの撮影映像に基づいて、前記信号機の灯火状態、及び前記踏切警報機の作動状態を取得する付記10に記載の車両制御装置。
【0073】
[付記13]
車両の走行速度を取得する速度取得手段と、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定する停止要因判定手段と、
前記車両の停止位置を決定する停止位置決定手段と、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定する距離判定手段と、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする制御手段とを有する車両制御装置を備える車両。
【0074】
[付記14]
前記停止位置決定手段は、前記車両の前方に1以上の他の車両が存在する場合、該1以上の他の車両のうちの最後尾の車両の停止位置に基づいて前記車両の前記停止位置を決定する付記13に記載の車両。
【0075】
[付記15]
車両の走行速度を取得し、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、
前記車両の停止位置を決定し、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする車両制御方法。
【0076】
[付記16]
車両の走行速度を取得し、
前記車両の進行方向に停止要因があるか否かを判定し、
前記車両の停止位置を決定し、
前記停止位置と前記車両との間の距離が、前記走行速度に応じた第1のしきい値以下であるか否かを判定し、
前記距離が前記第1のしきい値以下と判定された場合、アクセルペダルの操作を無効にする処理をプロセッサに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0077】
10:車両制御装置
11:速度取得手段
12:停止要因判定手段
13:停止位置決定手段
14:距離判定手段
15:制御手段
100:車両制御装置
101:速度取得部
102:停止要因判定部
103:停止位置決定部
104:距離判定部
105:制御部
106:路面状況判定部
200:車両
201:カメラ
202:通信部
203:アクセル開度センサ
204:ECU
205:駆動回路
206:スロットルアクチュエータ