(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】空調機の配管温度測定装置および配管温度測定システム
(51)【国際特許分類】
G01K 1/14 20210101AFI20240509BHJP
G01K 13/02 20210101ALI20240509BHJP
F24F 11/523 20180101ALI20240509BHJP
F24F 11/61 20180101ALI20240509BHJP
F24F 140/20 20180101ALN20240509BHJP
【FI】
G01K1/14 E
G01K1/14 L
G01K13/02
F24F11/523
F24F11/61
F24F140:20
(21)【出願番号】P 2020048561
(22)【出願日】2020-03-19
【審査請求日】2023-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】中野 豪太
【審査官】松山 紗希
(56)【参考文献】
【文献】特開昭54-112349(JP,A)
【文献】特開平07-190576(JP,A)
【文献】特開2015-099087(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 1/00-19/00
F24F 11/523
F24F 11/61
F24F 140/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度を検出する温度検出体と、
物理量を検出することによって前記温度検出体が空調機の配管に接触しているか否かを確認する確認体と、
を備えた空調機の配管温度測定装置。
【請求項2】
前記確認体は、前記温度検出体が前記配管に接触している際の圧力を検出する請求項1に記載の空調機の配管温度測定装置。
【請求項3】
前記確認体は、前記温度検出体が前記配管に接触している際に前記温度検出体よりも前記配管から離れた位置に配置され、前記配管の周囲の温度を検出する請求項1に記載の空調機の配管温度測定装置。
【請求項4】
前記温度検出体は、前記配管の外周を全体的に覆う断熱材に突き刺さった状態で前記配管の外周面に接する請求項3に記載の空調機の配管温度測定装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空調機の配管温度測定装置の機能をそれぞれ有し、前記空調機の複数の配管の温度をそれぞれ測定する複数の配管温度測定装置と、
前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の情報の入力を受け付けるハブ装置と、
前記ハブ装置からの情報の入力を受け付け、前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の中から選択された温度の情報を表示する表示装置と、
を備えた空調機の配管温度測定システム。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空調機の配管温度測定装置の機能をそれぞれ有し、前記空調機の複数の配管の温度をそれぞれ測定する複数の配管温度測定装置と、
前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の情報の入力を受け付けるハブ装置と、
前記ハブ装置からの情報の入力を受け付け、前記複数の配管温度測定装置の各々により測定された温度を前記複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示する端末装置と、
を備えた空調機の配管温度測定システム。
【請求項7】
前記端末装置は、予め設定された時間間隔で表示された画面の情報を記憶する請求項6に記載の空調機の配管温度測定システム。
【請求項8】
前記ハブ装置は、
前記複数の温度検出体が前記空調機の配管に接触しているか否かによりそれぞれ点灯状態を変化させる複数の点灯ランプ、
を備えた請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の空調機の配管温度測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この本開示は、空調機の配管温度測定装置および配管温度測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、空調機の冷媒漏れ検知方式機を開示する。当該冷媒漏れ検知方式によれば、空調機の冷媒の漏れを検知し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の冷媒漏れ検知方式においては、冷媒の配管の温度を正確に測定する必要がある。この際、温度検出体が適切に取り付けられていないと、冷媒の配管の温度を正確に測定できない。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、冷媒の配管の温度を正確に測定することができる空調機の配管温度測定装置および配管温度測定システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る空調機の配管温度測定装置は、温度を検出する温度検出体と、物理量を検出することによって前記温度検出体が空調機の配管に接触しているか否かを確認する確認体と、を備えた。
【0007】
本開示に係る空調機の配管温度測定システムは、前記空調機の配管温度測定装置の機能をそれぞれ有し、前記空調機の複数の配管の温度をそれぞれ測定する複数の配管温度測定装置と、前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の情報の入力を受け付けるハブ装置と、前記ハブ装置からの情報の入力を受け付け、前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の中から選択された温度の情報を表示する表示装置と、を備えた。
【0008】
本開示に係る空調機の配管温度測定システムは、前記空調機の配管温度測定装置の機能をそれぞれ有し、前記空調機の複数の配管の温度をそれぞれ測定する複数の配管温度測定装置と、前記複数の配管温度測定装置により測定された温度の情報の入力を受け付けるハブ装置と、前記ハブ装置からの情報の入力を受け付け、前記複数の配管温度測定装置の各々により測定された温度を前記複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示する端末装置と、を備えた。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、確認体は、温度検出体が空調機の配管に接触しているか否かを確認する。このため、冷媒の配管の温度を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの構成図である。
【
図2】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第1例の構成図である。
【
図3】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第2例の構成図である。
【
図4】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第3例の構成図である。
【
図5】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第4例の構成図である。
【
図6】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となるハブ装置の裏面側の正面図である。
【
図7】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となるハブ装置の表面側の正面図である。
【
図8】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる表示装置の第1例の正面図である。
【
図9】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる表示装置の第2例の正面図である。
【
図10】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる端末装置の表示画面の正面図である。
【
図11】実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる端末装置の要部のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
【0012】
実施の形態1.
図1は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの構成図である。
【0013】
図1において、空調機1の冷凍サイクルは、圧縮機2と凝縮器3と膨張弁4と蒸発器5とを備える。
【0014】
例えば、複数の配管は、第1配管6と第2配管7と第3配管8と第4配管9とで構成される。
【0015】
第1配管6は、圧縮機2と凝縮器3とを接続する。第2配管7は、凝縮器3と膨張弁4とを接続する。第3配管8は、膨張弁4と蒸発器5とを接続する。第4配管9は、蒸発器5と圧縮機2とを接続する。
【0016】
圧縮機2は、冷媒を圧縮することで冷媒の温度と圧力とを上げる。凝縮器3は、冷媒を液化させることで熱を外部へ放出する。膨張弁4は、冷媒を急激に膨張させることで冷媒の温度と圧力とを下げる。蒸発器5は、外部から熱を吸収することで冷媒を蒸発させる。
【0017】
配管温度測定システム10は、複数の配管温度測定装置11とハブ装置12と表示装置13と端末装置14とを備える。
【0018】
複数の配管温度測定装置11の各々は、複数の配管の各々の入側と出側とに一時的に取り付けられる。複数の配管温度測定装置11の各々は、複数の配管の各々の温度を測定する。ハブ装置12は、複数の配管温度測定装置11の各々から複数の配管の各々の温度を示す情報の入力を受け付ける。表示装置13は、ハブ装置12から複数の配管の各々の温度を示す情報の入力を受け付ける。表示装置13は、複数の配管の各々の温度を示す情報の中で選択された情報を表示する。端末装置14は、ハブ装置12から複数の配管の各々の温度を示す情報の入力を受け付ける。端末装置14は、複数の配管の各々の温度を示す情報を複数の配管の各々を示す情報に対応付けて表示する。
【0019】
次に、
図2を用いて、配管温度測定装置11の第1例を説明する。
図2は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第1例の構成図である。
【0020】
図2に示されるように、配管温度測定装置11は、把持体15と温度検出体16と確認体17とを備える。
【0021】
把持体15は、本体部15aと第1把持部15bと第2把持部15cと把持力発生部15dとを備える。
【0022】
本体部15aは、板状の金属で形成される。第1把持部15bは、板状の金属で形成される。例えば、第1把持部15bは、本体部15aの一側において本体部15aと一体で形成される。第1把持部15bは、本体部15aの一側と直交するように形成される。第2把持部15cは、板状の金属で形成される。把持力発生部15dは、第2把持部15cにねじ込まれる。把持力発生部15dは、ねじ込み方向に回転することで第2把持部15cを第1把持部15bの方向へ移動させる。把持力発生部15dは、ねじ込み方向と反対方向に回転することで第2把持部15cを第1把持部15bとは反対方向に移動させる。
【0023】
例えば、温度検出体16は、温度センサである。温度検出体16は、第1把持部15bと第2把持部15cとの互いの対向面の一方に取り付けられる。
【0024】
例えば、確認体17は、圧力センサである。確認体17は、第1把持部15bと第2把持部15cとの互いの対向面の他方に取り付けられる。確認体17は、温度検出体16が配管に接触している際の圧力を検出する。
【0025】
次に、
図3を用いて、配管温度測定装置11の第2例を説明する。
図3は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第2例の構成図である。
【0026】
図3に示されるように、配管温度測定装置11は、把持体15と温度検出体16と確認体17とを備える。
【0027】
把持体15は、本体部15aと第1把持部15bと第2把持部15cと把持力発生部15dとを備える。
【0028】
本体部15aは、筒状の金属で形成される。第1把持部15bは、板状の金属で形成される。第1把持部15bの一側は、本体部15aに対して回転自在に連結される。第2把持部15cは、板状の金属で形成される。第2把持部15cの一側は、本体部15aに対して回転自在に設けられる。例えば、把持力発生部15dは、ねじりコイルバネである。把持力発生部15dは、本体部15aに内蔵される。把持力発生部15dは、第1把持部15bと第2把持部15cとが互いに近づく方向への荷重を発生させる。
【0029】
例えば、温度検出体16は、温度センサである。温度検出体16は、第1把持部15bと第2把持部15cとの互いの対向面の一方に取り付けられる。
【0030】
例えば、確認体17は、圧力センサである。確認体17は、第1把持部15bと第2把持部15cとの互いの対向面の他方に取り付けられる。
【0031】
次に、
図4を用いて、配管温度測定装置11の第3例を説明する。
図4は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第3例の構成図である。
【0032】
図4に示されるように、配管温度測定装置11は、把持体15と温度検出体16と確認体17とを備える。
【0033】
把持体15は、本体部15aと第1把持部15bと第2把持部15cと把持力発生部15dとを備える。
【0034】
本体部15aは、筒状の金属で形成される。第1把持部15bは、板状の金属で形成される。第1把持部15bの一側は、本体部15aに対して回転自在に設けられる。第2把持部15cは、板状の金属で形成される。第2把持部15cの一側は、本体部15aに対して回転自在に設けられる。例えば、把持力発生部15dは、ねじりコイルバネである。把持力発生部15dは、本体部15aに内蔵される。把持力発生部15dは、第1把持部15bと第2把持部15cとが互いに近づく方向への荷重を発生させる。
【0035】
例えば、温度検出体16は、温度センサである。温度検出体16は、第1把持部15bと第2把持部15cとの互いの対向面の一方に取り付けられる。
【0036】
例えば、確認体17は、温度センサである。確認体17は、温度検出体16が配管に接触している際に温度検出体16よりも配管から予め設定された距離だけ離れた位置に配置される。確認体17は、配管の周囲の温度を検出する。
【0037】
次に、
図5を用いて、測定装置の第4例を説明する。
図5は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる配管温度測定装置の第4例の構成図である。
【0038】
図5に示されるように、測定装置は、グリップ体18と温度検出体16とを備える。
【0039】
例えば、グリップ体18は、棒状の金属で形成される。
【0040】
温度検出体16は、針状に形成される。温度検出体16は、配管の外周面を全体的に覆う断熱材に突き刺さった状態で配管の外周面に接する。
【0041】
なお、配管温度測定装置11の第3例と同様の確認体17を設けてもよい。
【0042】
次に、
図6と
図7とを用いて、ハブ装置12を説明する。
図6は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となるハブ装置の裏面側の正面図である。
図7は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となるハブ装置の表面側の正面図である。
【0043】
図6に示されるように、ハブ装置12は、複数の入力部12aを備える。複数の入力部12aの各々は、複数の配管温度測定装置11のコードが接続し得るように設けられる。例えば、10個の入力部12aにおいて、第1入力部から第5入力部は、ハブ装置12の裏面の上部で水平方向に並んで設けられる。例えば、10個の入力部12aにおいて、第6入力部から第10入力部は、ハブ装置12の裏面の下部で水平方向に並んで設けられる。
【0044】
図7に示されるように、ハブ装置12は、複数のロータリースイッチ12bと複数の点灯ランプ12cとを備える。
【0045】
複数のロータリースイッチ12bの各々は、複数の入力部12aの各々に対応して設けられる。例えば、10個のロータリースイッチ12bにおいて、第1ロータリースイッチから第5ロータリースイッチは、ハブ装置12の表面の上部で水平方向に並んで設けられる。第1ロータリースイッチから第5ロータリースイッチは、第1入力部から第5入力部にそれぞれ対応する。第1ロータリースイッチから第5ロータリースイッチは、第1入力部から第5入力部のアドレスをそれぞれ設定する。例えば、10個のロータリースイッチ12bにおいて、第6ロータリースイッチから第10ロータリースイッチは、ハブ装置12の表面の下部で水平方向に並んで設けられる。第6ロータリースイッチから第10ロータリースイッチは、第6入力部から第10入力部にそれぞれ対応する。第6ロータリースイッチから第10ロータリースイッチは、第6入力部から第10入力部のアドレスをそれぞれ設定する。
【0046】
複数の点灯ランプ12cの各々は、複数のロータリースイッチ12bの各々に対応して設けられる。複数の点灯ランプ12cの各々は、ハブ装置12の表面で複数のロータリースイッチ12bの各々の直下に設けられる。複数の点灯ランプ12cの各々は、複数の温度検出体16が配管に接触しているか否かによりそれぞれ点灯状態を変化させる。
【0047】
次に、
図8を用いて、表示装置13の第1例を説明する。
図8は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる表示装置の第1例の正面図である。
【0048】
図8において、表示装置13は、配管温度測定装置11のコードまたはハブ装置12のコードと接続される。表示装置13は、第1スイッチ部13aと第2スイッチ部13bと表示部13cとを備える。
【0049】
第1スイッチ部13aは、表示装置13がハブ装置12に接続されているか否かを選択するためのスイッチである。第1スイッチ部13aが「ON」の側に配置されている際、表示装置13は、ハブ装置12に接続されていると認識される。第1スイッチ部13aが「OFF」の側に配置されている際、表示装置13は、配管温度測定装置11に接続されていると認識される。
【0050】
例えば、第2スイッチ部13bは、ロータリースイッチである。第2スイッチ部13bは、ハブ装置12に接続された複数の配管温度測定装置11の中から特定の配管温度測定装置11を選択するためのスイッチである。
【0051】
表示部13cは、第1スイッチ部13aと第2スイッチ部13bとの状態に応じて温度の情報を表示する。例えば、第1スイッチ部13aが「OFF」の側に配置されている際、表示部13cは、表示装置13に接続された配管温度測定装置11により測定された温度の情報を表示する。例えば、第2スイッチ部13bが「ON」の側に配置されている際、表示部13cは、ハブ装置12に接続された複数の配管温度測定装置11の中から第2スイッチ部13bにおいて選択された配管温度測定装置11により測定された温度の情報を表示する。
【0052】
次に、
図9を用いて、表示装置13の第2例を説明する。
図9は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる表示装置の第2例の正面図である。
【0053】
図9において、表示装置13は、ハブ装置12のコードと接続される。表示装置13は、第1ボタン部13dと第2ボタン部13eと表示部13cとを備える。
【0054】
第1ボタン部13dは、ハブ装置12に接続された複数の配管温度測定装置11の中から特定の配管温度測定装置11を選択するためのスイッチである。例えば、第1ボタン部13dが押された際、現時点で選択されている配管温度測定装置11に割り当てられたアドレス番号よりも1つ小さいアドレス番号の配管温度測定装置11が選択される。
【0055】
第2ボタン部13eは、ハブ装置12に接続された複数の配管温度測定装置11の中から特定の配管温度測定装置11を選択するためのスイッチである。例えば、第2ボタン部13eが押された際、現時点で選択されている配管温度測定装置11に割り当てられたアドレス番号よりも1つ大きいアドレス番号の配管温度測定装置11が選択される。
【0056】
表示部13cは、選択された配管温度測定装置11のアドレス番号を示す数字と当該配管温度測定装置11に測定された温度を示す数字とを対応付けて表示する。
図9においては、選択された配管温度測定装置11のアドレス番号「1」と当該配管温度測定装置11に測定された温度「90」°とが対応付けて表示される。
【0057】
次に、
図10を用いて、端末装置14を説明する。
図10は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる端末装置の表示画面の正面図である。
【0058】
図10に示されるように、端末装置14は、複数の配管を含む冷凍サイクルが模式的に図示された「冷媒配図」を表示する。端末装置14は、ハブ装置12からの情報に基づいて複数の配管の各々の温度を示す情報を複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示する。
【0059】
例えば、端末装置14は、予め設定された時間間隔で表示された画面の情報を記憶する。例えば、端末装置14は、予め設定された時間間隔で複数の配管の各々の温度を示す情報と複数の配管の各々の識別記号とを対応付けて記憶する。
【0060】
例えば、端末装置14は、外部からの操作に基づいて配管温度測定装置11のアドレス番号に対応した名称を設定する。例えば、端末装置14は、外部からの操作に基づいて冷媒の種類が選択された際に当該種類に対応したp-h線図を表示する。例えば、端末装置14は、「背景」に対応した領域がマウス等によりクリックされた際に背景を変更する。例えば、端末装置14は、温度を表示している領域がマウス等によりドラッグ・アンド・ドロップされた際に当該領域を移動させる。
【0061】
以上で説明した実施の形態1によれば、確認体17は、温度検出体16が空調機1の配管に接触しているか否かを確認する。このため、温度検出体16から手を放しても、冷媒の配管の温度を正確に測定することができる。
【0062】
また、確認体17は、温度検出体16が配管に接触している際の圧力を検出する。このため、温度検出体16が空調機1の配管に接触しているか否かをより確実に確認することができる。
【0063】
また、確認体17は、配管の周囲の温度を検出する。このため、温度検出体16が空調機1の配管に接触しているか否かをより確実に確認することができる。
【0064】
また、表示装置13は、複数の配管温度測定装置11により測定された温度の中から選択された温度の情報を表示する。このため、所望する箇所を指定したうえで配管の温度を確認することができる。
【0065】
また、端末装置14は、複数の配管温度測定装置11の各々により測定された温度を複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示する。このため、冷凍サイクル全体の温度の状態を容易に確認することができる。
【0066】
また、端末装置14は、予め設定された時間間隔で表示された画面の情報を記憶する。このため、冷凍サイクル全体の温度の状態の履歴を残すことができる。
【0067】
また、複数の点灯ランプ12cは、複数の温度検出体16が空調機の配管に接触しているか否かによりそれぞれ点灯状態を変化させる。このため、温度検出体16が空調機1の配管に接触しているか否かをより確実に確認することができる。
【0068】
なお、配管温度測定装置11とハブ装置12との接続、ハブ装置12と表示装置13との接続、ハブ装置12と端末装置14との接続は、有線でも無線でもよい。
【0069】
また、
図3の確認体17と
図4の確認体17とを組み合わせて用いてもよい。この際、
図3の確認体17と
図4の確認体17との双方の検出結果において温度検出体16が空調機1の配管に接触していると判定される場合に、温度検出体16が空調機1の配管に接触していると確定すればよい。この場合、温度検出体16が空調機1の配管に接触しているか否かをより確実に確認することができる。
【0070】
次に、
図11を用いて、端末装置14の要部の例を説明する。
図11は実施の形態1における空調機の配管温度測定システムの要部となる端末装置の要部のハードウェア構成図である。
【0071】
端末装置14の要部の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える。
【0072】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える場合、端末装置14の要部の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ100bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ100aは、少なくとも1つのメモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、端末装置14の要部の各機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ100aは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ100bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
【0073】
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、端末装置14の要部の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、端末装置14の要部の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
【0074】
端末装置14の要部の各機能について、一部を専用のハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、複数の配管温度測定装置11の各々により測定された温度を複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示するについては専用のハードウェア200としての処理回路で実現し、複数の配管温度測定装置11の各々により測定された温度を複数の配管の各々を示す図の周辺に同時に表示する以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ100aが少なくとも1つのメモリ100bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
【0075】
このように、処理回路は、ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで端末装置14の要部の各機能を実現する。
【符号の説明】
【0076】
1 空調機、 2 圧縮機、 3 凝縮器、 4 膨張弁、 5 蒸発器、 6 第1配管、 7 第2配管、 8 第3配管、 9 第4配管、 10 配管温度測定システム、 11 配管温度測定装置、 12 ハブ装置、 12a 入力部、 12b ロータリースイッチ、 12c 点灯ランプ、 13 表示装置、 13a 第1スイッチ部、 13b 第2スイッチ部、 13c 表示部、 13d 第1ボタン部、 13e 第2ボタン部、 14 端末装置、 15 把持体、 15a 本体部、 15b 第1把持部、 15c 第2把持部、 15d 把持力発生部、 16 温度検出体、 17 確認体、 18 グリップ体、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 ハードウェア