(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】画像表示システム、および画像表示システムの制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20240509BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240509BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240509BHJP
【FI】
H04N21/436
G09G5/00 555D
G09G5/00 510H
G06F3/0482
(21)【出願番号】P 2020055570
(22)【出願日】2020-03-26
【審査請求日】2023-01-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】藤森 俊樹
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-004833(JP,A)
【文献】特開2015-019238(JP,A)
【文献】特開2015-141365(JP,A)
【文献】特開2008-219672(JP,A)
【文献】特開2019-134263(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G09G 5/00 - 5/42
G06F 3/048- 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、前記表示装置に双方向で通信可能に接続され、画像信号を供給する画像供
給装置と、複数の操作ボタンを有する操作端末とを含む画像表示システムであって、
前記操作端末は、前記操作ボタンへの操作に応じて、操作信号を送信し、
前記表示装置は、
前記画像供給装置が供給
し、コンテンツを表す第1画像と、
前記表示装置が生成
し、メニュー画像または、OSD画像を含む第2画像と、を表示し
、
前記操作信号を受信すると、
前記第1画像と前記第2画像とにおける優先度を決定し、
前記第1画像の優先度より、前記第2画像の優先度が高い場合、前記画像供給装置に前
記第1画像の更新を停止させる信号を送信するとともに、前記第2画像
における操作に基
づく処理を実行する、画像表示システム。
【請求項2】
前記画像供給装置は、前記操作端末からの前記操作信号を受信する受信部を備えており
、
前記画像供給装置は、前記操作信号を受付けると、前記操作信号の内容に応じて、前記
操作信号を前記表示装置に転送し、
前記表示装置は、前記画像供給装置が転送した前記操作信号に対応する応答を前記画像
供給装置に送信し、
前記画像供給装置は、前記応答が示す処理を実行する、請求項1に記載の画像表示シス
テム。
【請求項3】
前記表示装置は、
前記第1画像の優先度が高い場合、前記画像供給装置に前記第1画像の更新を継続させ
る信号を送信する、
請求項1、または2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記表示装置は、
前記第1画像の更新が停止している状態で、前記第2画像
における操作に基づく処理が
終了した場合、
前記画像供給装置に前記第1画像の更新を再開する信号を送信する、
請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記表示装置は、
前記第1画像の更新が停止している状態で、
警告に関する情報または、通知に関する情
報のいずれかを含む第3画像のイベントが生じた場合、
前記第3画像
における操作に基づく処理を一時的に無効とし、
前記第2画像
における操作に基づく処理が終了した後で、前記第3画像
における操作に
基づく処理を行う、
請求項4に記載の画像表示システム。
【請求項6】
前記第2画像
における操作に基づく処理が、
前記表示装置と前記画像供給装置とで重複
する特定の処理である場合、
前記操作ボタンへの割り当て機能を通常の機能とは異なる機能に変更して、
前記第2画像
における操作に基づく処理を実行する、請求項1から5のいずれか1項に
記載の画像表示システム。
【請求項7】
表示装置と、前記表示装置に双方向で通信可能に接続され、画像信号を供給する画像供
給装置と、複数の操作ボタンを有する操作端末とを含む画像表示システムの制御方法であ
って、
前記操作端末が、前記操作ボタンへの操作に応じて、操作信号を送信するステップと、
前記画像供給装置から供給され
、コンテンツを表す第1画像と、前記表示装置が生成
し
、メニュー画像または、OSD画像を含む第2画像とを表示するステップと、
前記表示装置が前記操作信号を受信すると、前記第1画像と前記第2画像とにおける優
先度を決定するステップと、
前記第1画像の優先度より、前記第2画像の優先度が高い場合、前記表示装置が前記画
像供給装置に前記第1画像の更新を停止させる信号を送信するとともに、前記第2画像
に
おける操作に基づく処理を実行するステップと、を含む、画像表示システムの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示システム、および画像表示システムの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロジェクターなどの画像表示装置に、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤーや、ブルーレイディスクプレーヤーなどの複数の画像供給装置を接続した画像表示システムが知られている。このような画像表示システムでは、システムを構成する全ての装置を1つのリモコンで操作できると利便性が高いが、複数の装置から構成されているため、ユーザーの意図しない動作が行われてしまう場合もあった。
【0003】
例えば、複数の画像供給装置を切り替える際に、ユーザーが前の画像供給装置で再生していたコンテンツを意図的に停止しなければ、切り替えの前後で、前のコンテンツ再生が継続してしまうという問題があった。このような問題に鑑み、発明者等は、特許文献1の技術を提案している。特許文献1によれば、入力ソース一覧画面を表示させる操作が行われると、再生中のコンテンツを一時停止させる。なお、特許文献1の画像表示システムでは、リモコンからの操作信号の受信機能はプロジェクターが担っており、複数の画像供給装置はプロジェクターに制御されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、画像供給装置としてOS(Operating System)を搭載した装置を接続した場合には改善の余地があった。詳しくは、OSを搭載したストリーミングメディアプレーヤーなどのような画像供給装置を接続した場合には、画像供給装置が、リモコンからの操作信号の受信機能を担うケースが多いため、不整合な動作が実行され兼ねないという課題があった。
従って、画像供給装置が接続された画像表示システムにおいて、操作信号に応じて適切な動作が実行される画像表示システム、および画像表示システムの制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の画像表示システムは、表示装置と、前記表示装置に双方向で通信可能に接続され、画像信号を供給する画像供給装置と、複数の操作ボタンを有する操作端末とを含む画像表示システムであって、前記操作端末は、前記操作ボタンへの操作に応じて、操作信号を送信し、前記表示装置は、前記画像供給装置が供給する第1画像と、前記表示装置が生成する第2画像とを表示し、前記操作信号を受信すると、前記第1画像と前記第2画像とにおける優先度を決定し、前記第1画像の優先度より、前記第2画像の優先度が高い場合、前記画像供給装置に前記第1画像の更新を停止させる信号を送信するとともに、前記第2画像による処理を実行する、画像表示システム。
【0007】
本願の画像表示システムの制御方法は、表示装置と、前記表示装置に双方向で通信可能に接続され、画像信号を供給する画像供給装置と、複数の操作ボタンを有する操作端末とを含む画像表示システムの制御方法であって、前記操作端末が、前記操作ボタンへの操作に応じて、操作信号を送信するステップと、前記画像供給装置から供給される第1画像と、前記表示装置が生成する第2画像とを表示するステップと、前記表示装置が前記操作信号を受信すると、前記第1画像と前記第2画像とにおける優先度を決定するステップと、前記第1画像の優先度より、前記第2画像の優先度が高い場合、前記表示装置が前記画像供給装置に前記第1画像の更新を停止させる信号を送信するとともに、前記第2画像による処理を実行するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態1の画像表示システムの概略構成図。
【
図8】特定の処理における割当て機能の処理の流れを示したフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施形態1
***画像表示システムの概要***
図1は、本実施形態の画像表示システム100の構成を示す概略構成図である。
図1に示すように、画像表示システム100は、表示装置としてのプロジェクター1、画像供給装置2、リモコン3などから構成されている。プロジェクター1及び画像供給装置2は、後述するリンク機能により、1つのリモコン3でコントロール可能な構成となっている。
【0010】
プロジェクター1は、画像供給装置2から供給される画像情報に基づく画像を投写面5に投写して表示する。画像供給装置2は、本実施形態では、ストリーミングメディアプレーヤーとも呼ばれる小型のセットトップボックスである。画像供給装置2は、インターネット等のネットワークNW(
図2参照)に接続され、コンテンツ配信サービスによりネットワークNWを介して配信されるコンテンツのストリーミング情報を受信して、ストリーミング情報に含まれる画像情報をプロジェクター1に供給する。以降、画像供給装置2からプロジェクター1に供給される画像情報に基づく画像は、「供給画像」とも表記され、供給画像のうち、コンテンツを表す画像は、「コンテンツ画像」とも表記される。なお、セットトップボックスに限定するものではなく、制御部を備え、画像信号を供給可能な各種画像再生装置等であっても良い。
【0011】
画像供給装置2は、プロジェクター1に画像情報を供給するためのケーブルC1と、プロジェクター1から電源の供給を受けるためのケーブルC2とを介してプロジェクター1に接続されている。画像供給装置2への電源供給は、商用電源等、プロジェクター1以外から供給される態様であってもよい。好適例においてケーブルC1は、HDMI(登録商標、High-Definition Multimedia Interface)端子に接続されている。プロジェクター1には、当該端子の他にも、複数の接続端子91~94が設けられている。接続端子91はHDMI端子であり、接続端子92~94はUSB(Universal Serial Bus)端子である。本実施形態では、説明を容易にするために、画像供給装置2が1つ接続された構成としているが、さらに、接続端子91~94に、ブルーレイディスクプレーヤーや、DVDプレーヤーなどの外部機器が接続された構成であっても良い。
【0012】
リモコン3は、操作端末であり、ユーザーによって操作される複数の操作ボタンを有して構成される。リモコン3は、好適例において近距離無線通信規格であるBluetooth(登録商標)に準拠した通信機能を備えているが、赤外線通信機能を備えることであっても良い。
画像表示システム100において、プロジェクター1及び画像供給装置2は、リモコン3により操作される構成となっている。プロジェクター1は、画像供給装置2を背面に収納しているため持ち運びや設置が容易で、1つのリモコン3で操作可能なため、家庭内で映画などのコンテンツ画像を楽しむホーム用途に適している。
【0013】
***プロジェクターの概略構成***
図2は、画像表示システムの概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、プロジェクター1は、Pr制御部10、記憶部11、操作部12、画像情報入力部14、画像情報処理部15、表示部としての画像投写部16などから構成されている。なお、プロジェクター1は、上記の構成以外に、例えば、AC100V等の商用電源を所定の電圧の直流電源に変換して各部に供給する電源回路や、音声情報を処理する音声情報処理部、音声情報に基づく音声を出力するスピーカー等の音声出力部を備えているが、
図2では、図示を省略している。
【0014】
Pr制御部10は、1つ又は複数のプロセッサーを備えて構成され、記憶部11に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。
【0015】
記憶部11は、揮発性のメモリーであるRAM(Random Access Memory)と、不揮発性のメモリーであるROM(Read Only Memory)とを備えて構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムやデータ等を記憶する。当該プログラムには、画像供給装置2から転送された操作信号の内容に応じて、優先度を決めて処理を行うためのプログラムや、付随データも含まれている。また、データには、特定の処理が行われる際に、操作信号への割り当て機能を通常の機能とは異なる機能に変更するための割り当てテーブルも含まれている。
【0016】
操作部12は、ユーザーがプロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作ボタン(図示省略)を備えている。操作部12が備える操作ボタンとしては、電源のオンとオフとを切り替えるための電源ボタン、操作メニュー画像を表示させるためのメニューボタン、メニュー画像で項目の選択等に用いられる方向ボタン、選択された項目を確定させる決定ボタン等がある。ユーザーが操作部12の各種操作ボタンを操作すると、操作部12は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号をPr制御部10に出力する。
なお、プロジェクター1がリモコンの受信部を備えていても良い。赤外線の操作信号を送信するリモコンを用いる場合は、赤外線信号受信部を備える構成とする。
【0017】
画像情報入力部14は、複数の接続端子、及びインターフェイス回路等を備えて構成されている。複数の接続端子は、
図1で説明したように、HDMI端子やUSB端子である。HDMI端子に接続したケーブルC1には、画像供給装置2が接続されている。
プロジェクター1と画像供給装置2とは、HDMIのCEC(Consumer Electronics Control)機能により、相互の制御信号を双方向で通信可能に接続されている。換言すれば、HDMI接続により、両者を1つのリモコン3でコントロール可能なリンク機能を使える設定となっている。
【0018】
画像情報処理部15は、Pr制御部10の制御に基づいて、画像情報入力部14から入力される画像情報に対して様々な処理を施し、処理後の画像情報を画像投写部16のライトバルブ駆動部24に出力する。例えば、画像情報処理部15は、明るさやコントラスト等の画質を調整する処理や、メニュー画像や各種メッセージ等のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を供給画像の一部又は全体に重畳する処理等を必要に応じて実行する。なお、画像情報処理部15は、1つ又は複数のプロセッサー等によって構成されてもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の専用の処理装置によって構成されてもよい。
【0019】
画像投写部16は、光源21、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ22R,22G,22B、投写光学系23、ライトバルブ駆動部24等を備えて構成されている。画像投写部16は、光源21から射出された光を、液晶ライトバルブ22R,22G,22Bで変調して画像光を形成し、投写レンズ等によって構成される投写光学系23からこの画像光を投写して投写面5に画像を表示する。
【0020】
光源21は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型の光源ランプ、又は発光ダイオードや半導体レーザー等の固体光源を含んで構成されている。光源21から射出された光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色、緑色、青色の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ22R,22G,22Bに入射する。
【0021】
液晶ライトバルブ22R,22G,22Bは、それぞれ一対の透明基板間に液晶が封入された透過型の液晶パネル等によって構成される。各液晶パネルには、マトリクス状に配列された複数の画素からなる矩形の画像形成領域22iが形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。
【0022】
ライトバルブ駆動部24は、液晶ライトバルブ22R,22G,22Bの画像形成領域22iに画像を形成する。具体的には、ライトバルブ駆動部24は、画像情報処理部15から入力される画像情報に応じた駆動電圧を、画像形成領域22iの各画素に印加し、各画素を画像情報に応じた光透過率に設定する。光源21から射出された光は、液晶ライトバルブ22R,22G,22Bの画像形成領域22iを透過することによって画素毎に変調され、画像情報に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となり、投写光学系23によって投写面5に拡大投写される。この結果、投写面5上には、画像情報処理部15から入力される画像情報に応じた画像が表示される。
【0023】
***画像供給装置の概略構成***
画像供給装置2は、制御部30、記憶部31、ネットワーク通信部32、デコーダー33、画像情報出力部34、ブルートゥース通信部35などから構成されている。
【0024】
制御部30は、1つ又は複数のプロセッサーを備えて構成され、記憶部31に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより画像供給装置2の動作を統括制御する。記憶部31は、RAMと、ROMとを含んで構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、画像供給装置2の動作を制御するための制御プログラムやデータ等を記憶する。当該制御プログラムには、リモコン3からの操作信号の内容に応じて、当該操作信号をプロジェクター1に転送し、プロジェクター1の指示に従う処理を含むプログラムも含まれている。
【0025】
ネットワーク通信部32は、有線又は無線でネットワークNWに接続され、同じネットワークNWに接続されている外部の装置との間で情報の送受信を行う。本実施形態のネットワーク通信部32は、コンテンツ配信サービスのストリーミングサーバーから配信されるストリーミング情報を受信し、受信したストリーミング情報をデコーダー33に出力する。
【0026】
デコーダー33は、ネットワーク通信部32から入力されるストリーミング情報をデコードし、プロジェクター1で利用可能な形式の画像情報に変換する。本実施形態のデコーダー33は、ストリーミング情報をデコードして、HDMIに準拠した画像情報を生成する。
【0027】
画像情報出力部34は、HDMI端子を備えており、当該端子に接続されたケーブルC1により、プロジェクター1の画像情報入力部14に接続されている。画像情報出力部34は、デコーダー33で生成された画像情報をプロジェクター1の画像情報入力部14に出力する。また、前述したように、画像情報出力部34は、HDMIのCECによる制御信号の入出力を中継する。このため、制御部30は、画像情報出力部34を介してプロジェクター1のPr制御部10との間で制御信号の送受信を行うことができる。なお、
図2では、作図の都合により、制御部30とプロジェクター1のPr制御部10との間に両者間でのデータのやり取りを示す矢印線を描いているが、実際はケーブルC1を介して、操作信号を含む制御信号の送受信が行われる。
【0028】
ブルートゥース通信部35は、Bluetoothに準拠した通信デバイスを備えて構成され、2.4GHz帯の電波を利用してBluetoothに準拠した無線通信を行う。ブルートゥース通信部35は、リモコン3から送信されるBluetoothの操作信号を受信してデコードし、制御部30に伝達する。
【0029】
***リモコンの概略構成***
図3は、リモコン3の概略構成を示す平面図である。
図3に示すように、リモコン3は、制御部71、ブルートゥース通信部72、複数の操作ボタンなどから構成されている。
【0030】
制御部71は、1つ又は複数のプロセッサーと、RAMやROM等のメモリーとを備えて構成され、メモリーに記憶されている制御プログラムに従って動作することによりリモコン3の動作を統括制御する。
【0031】
受信部としてのブルートゥース通信部72は、Bluetoothに準拠した通信デバイスを備えて構成され、画像供給装置2との間でBluetoothに準拠した無線通信を行う。具体的には、ブルートゥース通信部72は、制御部71の制御に基づいて、操作ボタンに対する入力操作に応じた操作信号をエンコードし、Bluetoothの操作信号として画像供給装置2に送信する。
【0032】
複数の操作ボタンとしては、電源ボタン51、ミュートボタン52、コンテンツ選択ボタン53,54、ホームボタン55、戻るボタン56、方向ボタン57、決定ボタン58、メニューボタン59、ソース選択ボタン60、音声認識ボタン61、音量小ボタン62、音量大ボタン63、台形歪補正ボタン64、早戻しボタン65、再生ボタン66、早送りボタン67が設けられている。
【0033】
電源ボタン51は、プロジェクター1及び画像供給装置2の電源のオンとオフとを切り替えるための操作キーである。
ミュートボタン52は、音声を停止するための操作キーである。
コンテンツ選択ボタン53は、コンテンツ配信サービスを選択するための選択ボタンであり、予め定められた特定の動画配信サービスが割当られている。コンテンツ選択ボタン54も同様であり、コンテンツ選択ボタン53とは異なる動画配信サービスが割当られている。
【0034】
ホームボタン55は、画像供給装置2のホーム画面を表示させるための操作キーである。戻るボタン56は、直近に行った操作が行われる前の状態に戻すための操作キーである。方向ボタン57は、メニュー画面の中から実行したい項目を選択する際などに用いられる十字キーである。
決定ボタン58は、方向ボタン57で選択した選択した項目を確定させる際などに用いられる操作キーである。
【0035】
メニューボタン59は、プロジェクター1の設定を行う際に、複数の設定項目を選択するためのメニュー画面を表示するための操作キーである。なお、
図5のメニュー画面M1は、メニュー画面の一例である。
ソース選択ボタン60は、ソース供給源を選択する際に、選択可能な外部機器を一覧表示させる操作キーであり、プロジェクター1に接続された外部機器を切替える際などに用いられる。
音声認識ボタン61は、画像供給装置2の音声検索機能を用いる際に用いる操作キーである。
音量小ボタン62、音量大ボタン63は、音量を調節する際に用いる操作キーである。
【0036】
台形歪補正ボタン64は、プロジェクター1の投射画像の形状を調整するための台形歪補正を行う際に用いる操作キーである。台形歪補正は、メニュー画面からも選択できるが、台形歪補正ボタン64を押すとダイレクトに4点キーストーン補正を行える設定となっている。
早戻しボタン65、再生ボタン66、及び早送りボタン67は、画像の早戻し、再生、及び早送りを行う際に用いる操作キーである。
【0037】
***イベント処理の優先度決定態様***
図4は、イベント発生時における操作信号のやり取りを示すシーケンス図である。
図5は、イベント発生時における投射画像の一態様を示す図である。
前述したように、画像表示システム100において、プロジェクター1及び画像供給装置2は、1つのリモコン3により操作される構成となっている。ここで、リモコン3の操作信号の受信機能を画像供給装置2が担っているため、プロジェクター1と画像供給装置2とで重複するイベントが発生した際に、画像表示システム100として優先度を決めてイベント処理する必要が生じる。以下に、具体的な事例について説明する。
【0038】
図4は、イベントの一例として、ユーザーがカラーモード調整を行う際に実行される操作信号、制御信号のやり取りを示している。
図4におけるオブジェクトは、リモコン3と、画像供給装置2と、プロジェクター1となる。
初期状態において、プロジェクター1は、画像供給装置2からのコンテンツ画像による動画を再生している。なお、当該動画は、画像供給装置2が供給する第1画像に相当する。
【0039】
まず、ユーザーがリモコン3のメニューボタン59を操作すると、処理81においてリモコン3はメニュー画面を表示するための操作信号を画像供給装置2に送信する。
操作信号を受信した画像供給装置2は、処理82において当該操作信号をプロジェクター1に転送し、プロジェクター1からの指示を待ち受ける。
操作信号を受信したプロジェクター1は、当該操作信号の内容に応じて次の処理を実行する。メニュー画面はプロジェクター1の設定に係るイベントとなるため、プロジェクター1は処理83においてメニュー画面を表示させるとともに、処理84においてコンテンツ画像による動画を一時停止させる制御信号を画像供給装置2に送信する。つまり、コンテンツ画像による動画よりも、プロジェクター1の設定に係るメニュー画面の優先度を高くしている。なお、メニュー画面は、プロジェクター1が生成する第2画像に相当する。また、処理84の制御信号は、画像供給装置2が転送した操作信号に対応する応答に相当する。
【0040】
画像供給装置2は、処理84の制御信号を受信すると、処理85においてコンテンツ画像による動画を一時停止し、更新を停止させる。なお、処理85は、プロジェクター1からの応答が示す処理を実行することに相当する。
図5は、この状態の投射画像を示しており、一時停止した状態の画像の中に、メニュー画面M1がOSD(On-Screen Display)表示されている。
メニュー画面M1の左側には、プロジェクター1の設定項目が並んでおり、上から、画質、映像、設定、拡張設定、情報、初期化となっており、デフォルトで画質M2が選択された状態となっている。画質M2における調整項目は、上から、カラーモード、明るさ、コントラスト、色の濃さ、シャープネス、フレーム補間となっており、デフォルトでカラーモード設定M3が選択された状態となっている。現在設定されているカラーモード設定M3は、ダイナミックモードである。
【0041】
この状態で、ユーザーがカラーモード調整を行う際には、リモコン3の決定ボタン58を押すとカラーモード設定画面に切替わり、プレゼンテーション、シネマなどの他のカラーモードを選択することができる。この際、背景の動画が一時停止状態となっていることにより、カラーモードを切替える際に比較基準となる背景画像が色合い以外は変化しないため、ユーザーが所望するところの色合いのカラーモードを選択して、切替え設定することができる。
【0042】
なお、ユーザーがカラーモードを決定してカラーモード調整が終了した場合は、カラーモード設定画面は終了し、画像供給装置2からのコンテンツ画像による動画の更新を再開する。詳しくは、プロジェクター1は、第1画像としてのコンテンツ画像による動画の更新が停止している状態で、第2画像としてのカラーモード調整処理が終了した場合、画像供給装置2にコンテンツ画像による動画の更新を再開する信号を送信する。
【0043】
本実施形態では、好適例において、プロジェクター1の設定に係る操作としてメニューボタン59を操作した場合に、画像供給装置2が当該操作信号をプロジェクター1に転送し、プロジェクター1からの指示を待ち受けるとした。プロジェクター1の設定に係る操作としては、台形歪補正ボタン64、ソース選択ボタン60、電源ボタン51を操作した場合も、同様にプロジェクター1の指示を仰ぐことが好ましい。
なお、上記に限定するものではなく、重複するイベントが発生した際に画像表示システム100として優先度を決められれば良い。例えば、特定の操作に限定せずに、全ての操作についてプロジェクター1の指示を仰ぐことであっても良い。
【0044】
以上述べたように、メニューボタン59を操作した場合、リモコン3はメニューボタン59への操作に応じて操作信号を送信し、プロジェクター1は、画像供給装置2が供給する第1画像としてのコンテンツ画像による動画と、プロジェクター1が生成する第2画像としてのメニュー画面M1とを表示する。プロジェクター1は操作信号を受信すると、動画とメニュー画面M1とにおける優先度を決定し、メニュー画面M1の優先度が高い場合、画像供給装置2に動画の更新を停止させる信号を送信するとともに、メニュー画面M1による処理を実行する。従って、操作信号に応じて適切な動作が実行される画像表示システム100、及び当該システムの制御方法を提供することができる。
【0045】
また、画像供給装置2は、リモコン3からの操作信号を受信する受信部としてのブルートゥース通信部35を備えており、操作信号を受付けると、操作信号の内容に応じて、操作信号をプロジェクター1に転送し、プロジェクター1からの指示に従う。よって、プロジェクター1と画像供給装置2とで重複するイベントが発生した場合でも、画像表示システム100として優先度を決めてイベント処理することができる。
【0046】
***他のイベント処理の優先度決定態様-1***
上記実施形態では、第1画像としてのコンテンツ画像による動画よりも、第2画像としてのメニュー画面M1の方が優先度が高い場合について説明したが、第1画像の方が優先度が高いケースも想定される。第2画像よりも第1画像の方が優先度が高い場合は、第1画像を継続させれば良い。詳しくは、第1画像の方が優先度が高い場合、プロジェクター1は画像供給装置2に第1画像の更新を継続させる信号を送信する。
【0047】
***他のイベント処理の優先度決定態様-2***
また、コンテンツ画像による動画などの第1画像の更新が停止している状態で、画像供給装置2に異常の発生したことを示す警告や、画像供給装置2が所定の情報を受信したことを示す通知などの第3画像のイベントが生じる場合も想定される。なお、所定の情報としては、例えば、OSアップデート表示など、画像供給装置2で発生するシステム表示が該当する。この場合、第3画像による処理は、メニュー画面M1などの第2画像による処理が終了するまで待機させる。詳しくは、第1画像の更新が停止している状態で、第3画像のイベントが生じた場合、プロジェクター1は、第3画像による処理を一時的に無効とし、第2画像による処理が終了した後で、第3画像による処理を行う。
【0048】
実施形態2
***特定のイベント処理における動作態様***
本実施形態では、実施形態1の画像表示システム100において、プロジェクター1と画像供給装置2とで重複する特定のイベントが発生した場合の動作態様について説明する。特定のイベントとしては、リモコン3の台形歪補正ボタン64が操作された場合を事例として説明する。なお、前述したように、プロジェクター1はホーム用途に用いられることが多い。ホーム用途では投射スタイルが多様であり、壁面だけでなく、天井などにも画像を投射するケースがあるため、投射画像における台形歪補正が頻繁に必要となることが想定される。
【0049】
実施形態1と同様に、本実施形態でも初期状態において、プロジェクター1は、画像供給装置2からのコンテンツ画像による動画を再生している。この状態で、特定の処理としてリモコン3の台形歪補正ボタン64が操作された場合、動画は一時停止して、当該動画の中に
図6に示す4点キーストーン補正画面M5が表示される。なお、
図6において動画は省略している。また、台形歪補正ボタン64操作後の動作フローについては後述する。
【0050】
前述したように、台形歪補正はメニュー画面からも選択可能であり、
図6の4点キーストーン補正画面M5も選択できるが、複数回の操作が必要となり煩わしさは否めなかった。詳しくは、
図5のメニュー画面M1における左側の項目リストから、設定を選択する。設定の画面には、幾何学歪補正、2画面、ズームなどの選択項目があり、その中から幾何学歪補正を選択する。幾何学歪補正の画面には、縦横、4点キーストーン補正、湾曲補正などの選択項目があり、その中から4点キーストーン補正を選択する必要があった。メニュー画面M1から3階層の選択画面において複数回の選択、及び決定を行うことでようやく、
図6の4点キーストーン補正画面M5が表示される。
【0051】
これに対して、本実施形態によれば、リモコン3の台形歪補正ボタン64を操作するだけで、ダイレクトに
図6の4点キーストーン補正画面M5が表示される。なお、4点キーストーン補正画面のことをクイックコーナーともいう。
4点キーストーン補正画面M5では、投射画面における4隅の位置を個別に調整することができる。なお、投射画面の長方形において、左下隅の原点Oを基準として、長辺方向をX(+)方向、短辺方向をY(+)として説明する。X(+)方向を右、X(-)方向を左、Y(+)方向を上、Y(-)方向を下ともいう。
図6に示すように、4点キーストーン補正画面M5のデフォルト画面では、左上隅の補正画面M6が選択された状態となっている。この画面で、方向ボタン57を操作することで、右上隅の補正画面M7、左下隅の補正画面M8、右下隅の補正画面M9を選択でき、選択した画面で決定ボタン58を押すと、選択した補正画面に切替わるが、方向ボタン57と決定ボタン58とによる複数回の操作が必要であった。
【0052】
これに対して本実施形態では、特定の処理としてリモコン3の台形歪補正ボタン64が操作された場合、リモコン3の操作ボタンへの割り当て機能を通常の機能とは異なる機能に変更することにより、1回の操作で所望の補正画面へ切替えることができる。詳しくは、メニューボタン59には
図6の4点キーストーン補正画面M5における左上隅の補正画面M6を選択する機能F1を割付ける。同様に、ソース選択ボタン60には右上隅の補正画面M7を選択する機能F3を割付ける。早戻しボタン65には左下隅の補正画面M8を選択する機能F7を割付ける。早送りボタン67には右下隅の補正画面M9を選択する機能F9を割付ける。
【0053】
これにより、4点キーストーン補正画面M5が表示された状態で、ソース選択ボタン60を押すと、ダイレクトに
図7Aの右上隅の補正画面M7に切替わる。右上隅の補正画面M7では、方向ボタン57で右上隅の位置を上下左右に調整した後、決定ボタン58を押すことで右上隅の位置を確定することができる。続けて、左上隅の位置を調整したい場合は、右上隅の補正画面M7が表示された状態でメニューボタン59を押すことで、
図7Bの矢印で示すように、左上隅の補正画面M6にダイレクトに切替わる。同様に、左下隅の補正画面M8に切替えたい場合は早戻しボタン65を、右下隅の補正画面M9に切替えたい場合は早送りボタン67を操作すれば良い。
【0054】
図8は、特定の処理における割当て機能の処理の流れを示したフローチャートである。ここでは、リモコン3、画像供給装置2、及びプロジェクター1における割当て機能の処理の流れを説明する。
ステップS101では、リモコン3の台形歪補正ボタン64が操作され、操作信号が画像供給装置2に送信される。
ステップS102では、画像供給装置2は受信した操作信号が特定の処理に該当するか否か判断する。特定の処理に該当する場合はステップS103に進む。台形歪補正ボタン64による操作信号の場合は特定の処理に該当するため、ステップS103に進む。該当しない場合はステップS104に進む。ステップS104では画像供給装置2は受信した操作信号に応じた通常の処理を行う。
【0055】
ステップS103では、画像供給装置2は受信した操作信号をプロジェクター1に配信する必要の有無を判断する。配信の必要がある場合はステップS105に進む。通常の機能とは異なる機能が割当てられたメニューボタン59、ソース選択ボタン60、早戻しボタン65、及び早送りボタン67による操作信号の場合は、配信の必要があるためステップS105に進む。配信の必要がない場合はステップS107に進む。ステップS107では処理は実行されない。
ステップS105では、プロジェクター1は受信した操作信号に応じた処理を行う。ソース選択ボタン60による操作信号の場合は、割当ての機能F3を実行し、
図7Aの右上隅の補正画面M7を表示させる。メニューボタン59、早戻しボタン65、及び早送りボタン67による操作信号の場合も、同様に、割当ての機能が実行される。
【0056】
以上述べたように、本実施形態によれば、実施形態1での効果に加えて以下の効果を得られる。
特定の処理としてリモコン3の台形歪補正ボタン64が操作された場合、動画は一時停止して、当該動画の中に
図6に示す4点キーストーン補正画面M5がダイレクトに表示される。よって、プロジェクター1と画像供給装置2とで重複するイベントが発生した場合でも、操作信号に応じて適切な動作が実行される。さらに、複数の選択画面における複数の操作が必要であったメニュー画面から実行する場合に比べて、操作性に優れ、使い勝手が良い。
【0057】
また、4点キーストーン補正画面M5が表示された状態において、リモコン3の操作ボタンへの割り当て機能を通常の機能とは異なる機能に変更することで、第2画像としての4点キーストーン補正画面M5の処理を実行できる。これにより、4点キーストーン補正画面M5が表示された状態で、ソース選択ボタン60を押すと、ダイレクトに
図7Aの右上隅の補正画面M7に切替えることができる。
よって、複数回の操作が必要であった方向ボタン57と決定ボタン58とによる操作に比べて、1回の操作で所望の補正画面へ切替えることができる。
従って、重複するイベントが発生した場合であっても操作信号に応じて適切な動作が実行でき、かつ、操作性に優れ、使い勝手が良い画像表示システム100を提供することができる。
【0058】
***他の動作態様***
上記実施形態では、リモコン3の台形歪補正ボタン64が操作された場合、
図6の4点キーストーン補正画面M5が表示されるとして説明したが、当該画面の替わりに、
図7Aの右上隅の補正画面M7を表示させても良い。なお、他のコーナーの補正画面を表示させても良い。
図7Aに示すように、右上隅の補正画面M7には、4隅の補正画面を表示させるための対応キー説明文が記載されているため、ユーザーは当該説明文を参照して、調整したいコーナーの補正画面を表示させることができる。
【0059】
上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ22R,22G,22Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源21から射出された光を変調するデジタルミラーデバイス等を用いることもできる。また、色光別に複数の光変調装置を備える構成に限定されず、1つの光変調装置で複数の色光を時分割で変調する構成としても良い。
【0060】
上記実施形態では、画像表示装置の一例として、プロジェクター1について説明しているが、画像表示装置はプロジェクター1に限定されず、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等、他の画像表示装置であっても良い。
【符号の説明】
【0061】
1…プロジェクター、2…画像供給装置、3…リモコン、10…Pr制御部、11…記憶部、14…画像情報入力部、15…画像情報処理部、16…画像投写部、21…光源、30…制御部、31…記憶部、32…ネットワーク通信部、33…デコーダー、34…画像情報出力部、35…ブルートゥース通信部、51…電源ボタン、52…ミュートボタン、53…コンテンツ選択ボタン、54…コンテンツ選択ボタン、55…ホームボタン、56…戻るボタン、57…方向ボタン、58…決定ボタン、59…メニューボタン、60…ソース選択ボタン、61…音声認識ボタン、62…音量小ボタン、63…音量大ボタン、64…台形歪補正ボタン、65…早戻しボタン、66…再生ボタン、67…早送りボタン、71…制御部、72…ブルートゥース通信部、100…画像表示システム、C1…ケーブル、C2…ケーブル、F1…機能、F3…機能、F7…機能、F9…機能、M1…メニュー画面、M3…カラーモード設定、M5…4点キーストーン補正画面、M6…左上隅の補正画面、M7…右上隅の補正画面、M8…左下隅の補正画面、M9…右下隅の補正画面。