(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】建築物
(51)【国際特許分類】
E04H 1/02 20060101AFI20240509BHJP
【FI】
E04H1/02
(21)【出願番号】P 2020070837
(22)【出願日】2020-04-10
【審査請求日】2023-01-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.ウェブサイトの掲載日:平成31年4月13日から出願日である令和2年4月10日においても継続して掲載中 2.ウェブサイトのアドレス:https://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/46/6052160020/ 3.公開者:積水ハウス株式会社 4.公開された発明の内容:積水ハウス株式会社は、上記アドレスのウェブサイトで公開されている積水ハウス株式会社のウェブサイトにて、前原和美が発明した「建築物」を公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.ウェブサイトの掲載日:平成31年4月13日から出願日である令和2年4月10日においても継続して掲載中 2.ウェブサイトのアドレス:http://archive.kts-tv.co.jp/original/ktx_fair/ 3.公開者:積水ハウス株式会社 4.公開された発明の内容:積水ハウス株式会社は、上記アドレスのウェブサイトで公開されている積水ハウス株式会社のウェブサイトにて、前原和美が発明した「建築物」を公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.発行日:平成31年4月13日 2.刊行物:KTS住宅展示場OPEN案内チラシ 3.公開者:積水ハウス株式会社 4.公開された発明の内容:積水ハウス株式会社は、KTS住宅展示場OPEN案内チラシにて、前原和美が発明した「建築物」を公開した。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.展示日:平成31年4月20日から出願日である令和2年4月10日においても継続して展示中 2.展示会名、開催場所:住宅展示場 KTSイズ展示場(鹿児島市与次郎2丁目4番43号(KTS住宅フェア内)) 3.公開者:積水ハウス株式会社 4.出品内容:積水ハウス株式会社は、住宅展示場にて、前原和美が発明した「建築物」を公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】前原 和美
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-063886(JP,A)
【文献】特開2020-045663(JP,A)
【文献】特開2018-197473(JP,A)
【文献】特開2010-255294(JP,A)
【文献】特開2001-132248(JP,A)
【文献】特開2009-046925(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/02
E04H 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室と、
前記室を構成する壁から独立するように前記室に設けられるスキップフロア
と、
前記スキップフロアと前記室の床とを繋ぐ第1階段および第2階段と、を備え、
前記スキップフロアには、前記スキップフロアと前記室が設けられる階よりも上の階である上階とを繋ぐ主階段が設けられ、
前記主階段は、踊り場と、前記スキップフロアの床と前記踊り場とを繋ぐ第1部分と、前記踊り場と前記上階とを繋ぐ第2部分と、を含み、
前記第1階段と前記第2階段とは前記スキップフロアを介して対向し、
平面視において、前記第1部分の延びる方向は、前記第2部分の延びる方向と交差し、かつ、前記第1階段および前記第2階段の延びる方向は、前記第1部分の延びる方向と交差する
建築物。
【請求項2】
前記スキップフロアに隣接して設けられる収納家具をさらに備え、
前記収納家具は前記第1階段の一方の側方に隣接して設けられる第1収納家具、および、前記第2階段の一方の側方に隣接して設けられる第2収納家具の少なくとも一方を含む
請求項
1に記載の建築物。
【請求項3】
前記収納家具は前記第1階段の他方の側方、および、前記第2階段の他方の側方の少なくとも一方に隣接して設けられる第3収納家具を含む
請求項
2に記載の建築物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスキップフロアを備える建築物に関する。
【背景技術】
【0002】
スキップフロアを備える建築物が知られている。例えば、特許文献1はスキップフロアを備える住宅建築物を開示している。スキップフロアは住宅建築物の1階部分の床から立ち上がる角部仕切り壁等の1階部分を構成する壁と繋がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記住宅建築物では、スキップフロアが1階部分を構成する壁と繋がっているため、スキップフロアの利用者に圧迫感が与えられるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に関する建築物は室と、前記室を構成する壁から独立するように前記室に設けられるスキップフロアとを備える。
上記建築物によれば、室を構成する壁とスキップフロアとが離れているため、スキップフロアの利用者に圧迫感が与えられにくい。
【0006】
(2)好ましい例では(1)に記載の建築物において、前記スキップフロアと前記室の床とを繋ぐ第1階段および第2階段を備える。
上記建築物によれば、第1階段および第2階段を介してスキップフロアおよび室の一方から他方に移動できる。このため、多様な位置からスキップフロアを利用できる。
【0007】
(3)好ましい例では(2)に記載の建築物において、前記スキップフロアに隣接して設けられる収納家具をさらに備え、前記収納家具は前記第1階段の一方の側方に隣接して設けられる第1収納家具、および、前記第2階段の一方の側方に隣接して設けられる第2収納家具の少なくとも一方を含む。
上記建築物によれば、スキップフロアおよび室の一方から他方に移動する場合に第1収納家具および第2収納家具を手摺りとして利用できる。このため、利便性が高められる。
【0008】
(4)好ましい例では(3)に記載の建築物において、前記収納家具は前記第1階段の他方の側方、および、前記第2階段の他方の側方の少なくとも一方に隣接して設けられる第3収納家具を含む。
上記建築物によれば、スキップフロアおよび室の一方から他方に移動する場合に、第3収納家具を手摺りとして利用できる。このため、利便性が高められる。
【0009】
(5)好ましい例では(2)~(4)のいずれか一項に記載の建築物において、前記第1階段と前記第2階段とは前記スキップフロアを介して対向する。
上記建築物によれば、より広い範囲からスキップフロアを利用できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に関する建築物によれば、スキップフロアの利用者に圧迫感が与えられにくい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】
図1のスキップフロアおよびその周辺の平面図。
【
図3】
図1のスキップフロアおよびその周辺の斜視図。
【
図5】
図1の第1収納家具およびその周辺の正面図。
【
図6】
図1の第2収納家具およびその周辺の正面図。
【
図7】
図1の第3収納家具およびその周辺の正面図。
【
図8】
図1の第4収納家具およびその周辺の背面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施形態)
図1を参照して、建築物10の一例について説明する。建築物10の一例は個別住宅または集合住宅である。
図1に示される例では、建築物10は複数の階を含む個別住宅である。
図1は個別住宅の1階の室内構造20を示す平面図である。建築物10の外壁11により囲まれる領域10Aは複数の内壁12により区画される。領域10Aのうち複数の内壁12により区画された箇所には、室内構造20を構成する主な要素である玄関30、室40、屋外スペース50、および、スキップフロア60が設けられる。
【0013】
玄関30、室40、および、屋外スペース50の数、ならびに、配置は任意に選択可能である。一例では、室40は事務室41、キッチン42、ダイニング43、および、リビング44を含む。キッチン42とダイニング43とリビング44との間には、内壁12が設けられない。このため、キッチン42、ダイニング43、および、リビング44の利用者が容易にコミュニケーションをとることができる。屋外スペース50の一例はウッドデッキである。
【0014】
スキップフロア60は室内構造20の概ね中央に設けられる。このため、スキップフロア60の利用者と、キッチン42の利用者、ダイニング43の利用者、および、リビング44の利用者とがコミュニケーションを容易にとることができる。スキップフロア60は室40を構成する外壁11および内壁12から独立するように室40に設けられる。スキップフロア60が室40を構成する外壁11および内壁12から独立するとは、スキップフロア60が外壁11および内壁12と構造的に繋がっていないことを意味する。このため、スキップフロア60の利用者に圧迫感が与えられにくい。外壁11は室40の床40Aと天井(図示略)とに接続される壁である。内壁12は第1種内壁および第2種内壁を含む。第1種内壁は室40の床40Aと天井とに接続される壁である。第2種内壁は室40の床40Aに接続され、かつ、天井に接続されない壁である。
【0015】
室40の床40Aに対するスキップフロア60の床60Aの高さLA(
図4参照)は任意に選択可能である。好ましい例では、高さLAはスキップフロア60の利用者に開放感を与えることができるように設定される。高さLAの好ましい一例は592.5mmである。
【0016】
スキップフロア60と室40を構成する外壁11および内壁12との最短距離LBは任意に選択可能である。好ましい例では、最短距離LBはスキップフロア60の利用者に高い開放感が与えられるように設定される。本実施形態では、
図1に示されるように、最短距離LBはスキップフロア60と事務室41を構成する内壁12との最短距離である。最短距離LBの好ましい一例は780以上855mm以下である。
【0017】
図2に示されるように、建築物10は階段70および収納家具80をさらに備える。階段70は主階段71および補助階段72を含む。主階段71はスキップフロア60に設けられ、スキップフロア60と室40が設けられる階よりも上の階(以下では、「上階」という)とを繋ぐ。主階段71の構成は任意に選択可能である。
図3等に示される第1例では、主階段71は踊り場71A、スキップフロア60の床60Aと踊り場71Aとを繋ぐ第1部分71B、および、踊り場71Aと上階とを繋ぐ第2部分71Cを含む。第2部分71Cの一方の側方には、手摺り73(
図3参照)が設けられる。第1部分71Bの段数と第2部分71Cの段数との関係は任意に選択可能である。
図3等に示される例では、第2部分71Cの段数は第1部分71Bの段数よりも多い。なお、
図1および
図2では、第2部分71Cの一部を省略している。第2例では、主階段71はスキップフロア60の床60Aと上階とを直接的に繋ぐ。換言すれば、第2例では、第1例で示される構成から踊り場71Aおよび第1部分71Bが省略される。
【0018】
補助階段72はスキップフロア60の床60Aと室40の床40Aとを繋ぐ。補助階段72は第1階段72Aおよび第2階段72Bを含む。第1階段72Aおよび第2階段72Bを介してスキップフロア60および室40の一方から他方に移動できる。このため、多様な位置からスキップフロア60を利用できる。第1階段72Aおよび第2階段72Bの段数は高さLA(
図3参照)に応じて任意に選択可能である。
図2等に示される例では、第1階段72Aおよび第2階段72Bの段数は2段である。第1階段72Aの段数と第2階段72Bの段数とは異なっていてもよい。
【0019】
第1階段72Aと第2階段72Bとの位置関係は任意に選択できる。好ましい例では、
図2等に示されるように、第1階段72Aと第2階段72Bとはスキップフロア60を介して対向するように設けられる。このため、より広い範囲からスキップフロア60および室40の一方から他方に移動できる。
【0020】
収納家具80はスキップフロア60に隣接して設けられる。収納家具80は第1収納家具81、第2収納家具82、第3収納家具83、第4収納家具84、および、第5収納家具85を含む。
【0021】
第1収納家具81は第1階段72Aの一方の側方に隣接して設けられる。スキップフロア60および室40の一方から他方に移動する場合に第1収納家具81を手摺りとして利用できるため、利便性が高められる。第1収納家具81は主階段71の踊り場71Aと面する。第1収納家具81は室40の床40A、および、スキップフロア60の少なくとも一方に固定される。本実施形態では、第1収納家具81は室40の床40Aに固定される。別の例では、第1収納家具81はスキップフロア60に固定される、または、室40の床40Aおよびスキップフロア60に固定される。
【0022】
図5に示されるように、第1収納家具81は一対の側板81A、天板81B、背板81C、複数の区画板81D、および、開口部81Eを含む。一対の側板81Aおよび背板81Cは室40の床40Aに接合される。一対の側板81A、天板81B、および、背板81Cは物品100を収容する収容空間81Xが形成されるように互いに接合される。複数の区画板81Dは収容空間81Xに収容される物品100の大きさに応じて収容空間81Xを区画する。開口部81Eはキッチン42(
図1参照)に面する。収容空間81Xに収容される物品100は任意に選択可能である。物品100は例えば、電化製品および日用品である。
図5に示される例では、物品100は冷蔵庫100A、床置き型のエアーコンディショナー100B、オーブントースター100C、および、コップ100Dである。好ましくは、床置き型のエアーコンディショナー100Bが配置される部分には、ガラリ100Eが設けられる。
【0023】
踊り場71Aの床に対する第1収納家具81の天板81Bまでの高さLC(
図4参照)は任意に選択可能である。好ましい例では、高さLCは主階段71の第2部分71Cを降りる利用者が足を滑らせた場合であっても、利用者が室40の床40Aに転落することを妨げることができるように、天板81Bが踊り場71Aよりも高い位置となるように設定される。さらに好ましい例では、高さLCの最小値の一例は1100mmである。高さLCが1100mm以上の範囲に含まれる場合、主階段71の利用者が踊り場71Aから室40の床40Aに転落することが第1収納家具81によって、より確実に妨げられる。
【0024】
スキップフロア60の床60Aに対する第1収納家具81の天板81Bの高さLD(
図4参照)は任意に選択可能である。高さLDの好ましい一例は、1550~1692.5mm(1550mm以上1692.5mm以下)である。高さLDが1550~1692.5mmである場合、スキップフロア60の床60Aと第1収納家具81の天板81Bとの間の距離の確保によって踊り場71Aの床に対する高さLCを確保することができることから、主階段71の利用者が踊り場71Aから室40の床40Aに転落することが第1収納家具81によって、より確実に妨げられる。
【0025】
室40の床40Aに対する第1収納家具81の天板81Bの高さLE(
図4参照)は任意に選択可能である。好ましい例では、第1収納家具81の天板81Bは、第1収納家具の設置階の天井から415~700mm(415mm以上700mm以下)離れた高さ位置に位置することが望ましい。第1収納家具81の高さLEの好ましい一例は、2000~2285mm(2000mm以上2285mm以下)である。高さLEが2000~2285mmである場合、スキップフロア60の高さ及び踊り場71Aの高さを確保することができるとともに、踊り場71Aの床に対する第1収納家具81の天板81Bまでの高さLCを確保することができることから、主階段71の利用者が踊り場71Aから室40の床40Aに転落することが第1収納家具81によって、より確実に妨げられる。
【0026】
図2に示されるように、第2収納家具82は第2階段72Bの一方の側方に隣接して設けられる。スキップフロア60および室40の一方から他方に移動する場合に第2収納家具82を手摺りとして利用できるため、利便性が高められる。
【0027】
図6に示されるように、第2収納家具82は一対の側板82A、天板82B、背板82C(
図3参照)、ルーバーパネル82D、および、ガラリ82Eを含む。一対の側板82Aおよび背板82Cは室40の床40Aに接合される。一対の側板82A、天板82B、背板82C、ルーバーパネル82D、および、ガラリ82Eは物品200を収容する収容空間82Xが形成されるように互いに接合される。物品200は例えば、床置き型のエアーコンデシショナーである。
【0028】
図2に示される第3収納家具83は第1階段72Aの他方の側方、および、第2階段72Bの他方の側方の少なくとも一方に隣接して設けられる。
図2に示される例では、第3収納家具83は第1階段72Aの他方の側方、および、第2階段72Bの他方の側方に隣接して設けられる。スキップフロア60および室40の一方から他方に移動する場合に、第3収納家具83を手摺りとして利用できるため、利便性が高められる。
【0029】
図7に示されるように、第3収納家具83は一対の側方ルーバーパネル83A(
図6参照)、天板83B、背板83C(
図6参照)、正面ルーバーパネル83D、ガラリ83E、および、複数の区画板83Fを含む。背板83Cは室40の床40Aに接合される。一対の側方ルーバーパネル83A、天板83B、背板83C、正面ルーバーパネル83D、および、ガラリ83Eは物品300を収容する収容空間83Xが形成されるように互いに接合される。複数の区画板83Fは収容空間83Xに収容される物品300の大きさに応じて収容空間83Xを区画する。開口部83Gはリビング44(
図1参照)、および、ダイニング43(
図1参照)に面する。収容空間83Xに収容される物品300は任意に選択可能である。
図7に示される例では、物品300は薄型のテレビ受像機300A、および、床置き型のエアーコンディショナー300Bである。
【0030】
図2に示されるように、第4収納家具84は第1収納家具81および主階段71に隣接して設けられる。
図4に示されるように、第4収納家具84は棚84A、および、棚84Aを支持する支持部84Bを備える。
【0031】
棚84Aは複数の縦枠84AA、天板84AB、縦枠84AAに接合される複数の棚板84AC、および、複数の仕切板84ADを備える。複数の仕切板84ADは高さ方向において隣り合う棚板84ACの間の空間を仕切る。仕切板84ADは高さ方向において隣り合う棚板84ACに接合される。高さ方向において隣り合う棚板84ACの間の空間が仕切板84ADによって仕切られることによって、物品を収納可能である収納部90が形成される。収納部90は、スキップフロア60側から収納物を収納し、取り出すことができるようスキップフロア60側において開口している。収納部90には、収納物の落下を防止するためのパネル91が背面側に設けられてもよい。パネル91は、収納部90の背面側の全面を覆うように設けてもよく、部分的に覆うように設けてもよい。パネル91は、透過性のある素材であることが望ましい。パネル91の形状は、板状に限らず、棒状、格子状、網目状のものであってもよい。
【0032】
図8に示される支持部84Bは中空の箱型である。支持部84Bの内部は物品を収納できる収納空間(図示略)が形成される。支持部84Bの背面には、収納空間に物品を出し入れする場合に開閉される扉94が設けられる。扉94の種類は任意に選択可能である。
図8に示される例では、扉94は片開き扉94Aおよび両開き扉94Bを備える。
【0033】
図2に示される第5収納家具85は第4収納家具84の支持部84B、および、第2収納家具82の側板82Aに隣接して設けられる。第5収納家具85は中空の箱型である。第5収納家具85は天板85A、および、天板85Aに接合されるルーバーパネル85Bを備える。第5収納家具85には、例えば、床置き型のエアーコンディショナーが収納される。
【0034】
建築物10によれば、次のような作用および効果が得られる。
室40を構成する外壁11および内壁12とスキップフロア60とが離れているため、スキップフロア60の利用者に圧迫感が与えられにくい。
【0035】
(変形例)
上記実施形態は本発明に関する建築物が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に関する建築物は実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その一例は、実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、実施形態に新たな構成を付加した形態である。以下に実施形態の変形例の一例を示す。
【0036】
・収納家具80の配置は任意に変更可能である。変形例の建築物10では、第1収納家具81、第2収納家具82、第3収納家具83、第4収納家具84、および、第5収納家具85のうちの少なくとも1つがスキップフロア60から離れて設けられる。
【0037】
・第3収納家具83の構成は任意に変更可能である。第1変形例の建築物10の第3収納家具83は第1階段72Aの他方の側方、または、第2階段72Bの他方の側方に隣接して設けられる。第2変形例の建築物10は複数の第3収納家具83を備える。第2変形例の場合、第3収納家具83は第1階段72Aの他方の側方、および、第2階段72Bの他方の側方に少なくとも一方に隣接して設けられる。
【符号の説明】
【0038】
10 :建築物
11 :外壁(壁)
12 :内壁(壁)
40 :室
60 :スキップフロア
70 :階段
72A:第1階段
72B:第2階段
80 :収納家具
81 :第1収納家具
82 :第2収納家具
83 :第3収納家具
84 :第4収納家具
85 :第5収納家具