IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ジェイテクトの特許一覧

特許7484362付加製造支援装置および付加製造システム
<>
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図1
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図2
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図3
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図4
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図5
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図6
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図7
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図8
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図9
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図10
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図11
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図12
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図13
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図14
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図15
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図16
  • 特許-付加製造支援装置および付加製造システム 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】付加製造支援装置および付加製造システム
(51)【国際特許分類】
   B22F 3/105 20060101AFI20240509BHJP
   B22F 3/16 20060101ALI20240509BHJP
   B29C 64/153 20170101ALI20240509BHJP
   B29C 64/386 20170101ALI20240509BHJP
   B29C 64/40 20170101ALI20240509BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20240509BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20240509BHJP
   B33Y 50/00 20150101ALI20240509BHJP
【FI】
B22F3/105
B22F3/16
B29C64/153
B29C64/386
B29C64/40
B33Y10/00
B33Y30/00
B33Y50/00
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020071251
(22)【出願日】2020-04-10
(65)【公開番号】P2021167452
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001247
【氏名又は名称】株式会社ジェイテクト
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】弁理士法人あいち国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三井 哲弥
(72)【発明者】
【氏名】久原 淳司
(72)【発明者】
【氏名】小林 雅俊
【審査官】坂本 薫昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-123563(JP,A)
【文献】国際公開第2019/064834(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0107393(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0032491(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 3/105,3/16,10/28,10/38,10/40,
10/85,12/90
B29C 64/153,64/386,64/40
B33Y 10/00,30/00,50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パウダーベッド方式により造形され流体が流通する流路を有する構造物を造形対象物とし、前記造形対象物において前記流路の内周面の周方向位置における形状誤差に基づいて、前記周方向位置における前記形状誤差を重力方向の変形量とみなした場合に前記変形量を変形させるための前記周方向位置における重力方向の仮想荷重を算出する仮想荷重算出部と、
前記周方向位置における前記仮想荷重を前記流路の内周面に与え、前記変形量を小さくすると共に前記流路を流れる流体の圧損を小さくするように、前記流路の内部に設ける支持構造の形状についてのトポロジー最適化を適用することにより、前記流路の内部に前記支持構造を設計する支持構造設計部と、
を備える、付加製造支援装置。
【請求項2】
前記支持構造設計部は、前記周方向位置における前記仮想荷重を前記流路の内周面に与え、前記変形量を最小化することを目的関数とし且つ前記流路を流れる流体の圧損しきい値を制約関数として、前記流路の内部に設ける前記支持構造の形状についての前記トポロジー最適化を適用することにより前記流路の内部に前記支持構造を設計する、請求項1に記載の付加製造支援装置。
【請求項3】
前記制約関数は、前記支持構造を有しない前記流路を流れる流体の圧損を基準とした場合に、前記基準に対する所定比率を前記流路の前記圧損しきい値とする、請求項2に記載の付加製造支援装置。
【請求項4】
前記支持構造設計部は、前記周方向位置における前記仮想荷重を前記流路の内周面に与え、前記変形量を最小化することおよび前記流路を流れる流体の圧損を最小化することを目的関数として、前記流路の内部に設ける前記支持構造の形状についての前記トポロジー最適化を適用することにより、前記流路の内部に前記支持構造を設計する、請求項1に記載の付加製造支援装置。
【請求項5】
前記支持構造設計部は、前記流路の内周面の中心線に対して角度を有する方向の断面における二次元データにおいて、前記流路の内部に設ける前記支持構造の形状についての前記トポロジー最適化を適用することにより、前記流路の内部に前記支持構造を設計する、請求項1-4の何れか1項に記載の付加製造支援装置。
【請求項6】
前記付加製造支援装置は、さらに、
複数種の前記流路の内周面の断面形状を有する前記造形対象物に関する前記周方向位置における前記形状誤差を記憶する第一データベースを備え、
前記仮想荷重算出部は、前記第一データベースを用いて、設計対象の前記造形対象物についての前記周方向位置における前記仮想荷重を算出し、
前記支持構造設計部は、算出した前記仮想荷重と前記設計対象の前記造形対象物の前記流路の前記断面形状とを用いて、前記設計対象の前記支持構造を設計する、請求項1-4の何れか1項に記載の付加製造支援装置。
【請求項7】
前記付加製造支援装置は、さらに、
前記仮想荷重算出部により算出された前記仮想荷重を用いて、複数種の前記流路の断面形状を有する前記造形対象物に関する前記周方向位置における前記仮想荷重を記憶する第二データベースを備え、
前記支持構造設計部は、前記第二データベースと設計対象の前記造形対象物の前記流路の前記断面形状とを用いて、前記設計対象の前記支持構造を設計する、請求項1-4の何れか1項に記載の付加製造支援装置。
【請求項8】
前記付加製造支援装置は、さらに、
複数種の前記流路の断面形状を有する前記造形対象物に関する前記支持構造を記憶する第三データベースを備え、
前記支持構造設計部は、前記第三データベースと設計対象の前記造形対象物の前記流路の前記断面形状とを用いて、前記設計対象の前記支持構造を設計する、請求項1-4の何れか1項に記載の付加製造支援装置。
【請求項9】
請求項1-8の何れか1項に記載の付加製造支援装置と、
前記支持構造設計部により設計された前記支持構造を有するように、前記造形対象物を造形する付加製造装置と、
を備える付加製造システム。
【請求項10】
前記付加製造支援装置は、前記付加製造装置とは独立した装置であり、前記付加製造装置による造形の事前処理を実行可能な装置である、請求項9に記載の付加製造システム。
【請求項11】
前記付加製造支援装置は、前記付加製造装置の組み込まれたアプリケーションである、請求項9に記載の付加製造システム。
【請求項12】
前記付加製造装置は、前記支持構造を有しない予備造形物を造形し、
前記付加製造支援装置の前記仮想荷重算出部は、前記付加製造装置により造形された前記予備造形物に関する前記仮想荷重を算出し、
前記付加製造支援装置の前記支持構造設計部は、前記仮想荷重に基づいて前記支持構造を設計し、
前記付加製造装置は、設計された前記支持構造を有する前記造形対象物を造形する、請求項9-11の何れか1項に記載の付加製造システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付加製造支援装置および付加製造システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パウダーベッド方式により造形される流路を有する構造物を造形対象物とする場合において、流路の内周面の周方向位置に応じて異なる形状誤差を生じる。流路の内周面における重力方向の下半分は、高精度な造形が可能となるが、流路の内周面における重力方向の上半分は、既に造形された部位(凝固された部位)が直下に存在しないため、形状誤差を生じるおそれがある。
【0003】
ところで、特許文献1,2に記載されているように、冷却用流路における冷却効率を高めるために、種々工夫されている。また、特許文献3には、三次元造形物の付加製造において、造形物の造形体積を低減しつつ、機能機器を取り付けることができる方法が記載されている。特に、三次元データについてのトポロジー最適化を適用することにより、造形物の形状を設計している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-172401号公報
【文献】特表2014-514162号公報
【文献】特開2019-167562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、流路の内周面の断面形状(中心線に直交する断面形状)は、高精度であることが求められる。付加製造において、流路の断面形状精度が低い場合、流路を構成する周囲の部材の剛性に影響を及ぼすおそれがある。さらに、流路の断面形状精度が低い場合には、流路の圧損が大きくなるおそれがある。このように、流路は、剛性の観点から所望の内周面の形状精度を有することが求められ、さらには圧損を抑制できる形状とすることも求められる。
【0006】
本発明は、流路の形状精度を向上させ、且つ、流路の圧損の増加を抑制できる流路を設計可能な付加製造支援装置およびそれを用いた付加製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1.付加製造支援装置)
付加製造支援装置は、パウダーベッド方式により造形され流体が流通する流路を有する構造物を造形対象物とし、前記造形対象物において前記流路の内周面の周方向位置における形状誤差に基づいて、前記周方向位置における前記形状誤差を重力方向の変形量とみなした場合に前記変形量を変形させるための前記周方向位置における重力方向の仮想荷重を算出する仮想荷重算出部と、前記周方向位置における前記仮想荷重を前記流路の内周面に与え、前記変形量を小さくすると共に前記流路を流れる流体の圧損を小さくするように、前記流路の内部に設ける支持構造の形状についてのトポロジー最適化を適用することにより、前記流路の内部に前記支持構造を設計する支持構造設計部とを備える。
【0008】
造形対象物は、流路の内部に、支持構造を有する。支持構造は、トポロジー最適化を適用することにより設計している。ここで、仮想荷重算出部は、造形対象物において流路の内周面の周方向位置における形状誤差に基づいて、周方向位置における形状誤差を重力方向の変形量とみなした場合に当該変形量を変形させるための周方向位置における重力方向の仮想荷重を算出している。そして、トポロジー最適化において、算出した重力方向の仮想荷重を用いて、当該変形量を小さくすると共に流路を流れる流体の圧損を小さくするように処理している。従って、トポロジー最適化により得られた支持構造は、変形量が小さく、且つ、圧損が小さくなる構造となる。その結果、流路の形状精度を向上させ、且つ、流路の圧損の増加を抑制できる流路を設計可能となる。
【0009】
(2.付加製造システム)
付加製造システムは、上述した付加製造支援装置と、前記支持構造設計部により設計された前記支持構造を有するように、前記造形対象物を造形する付加製造装置とを備える。造形対象物における流路は、トポロジー最適化を適用して設計された支持構造を有する。従って、造形対象物において、流路の形状精度を向上させ、且つ、流路の圧損の増加を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】付加製造装置を示す図である。
図2】造形対象物の例を示す斜視図である。
図3】造形対象物の流路の拡大断面図である。
図4】第一例の付加製造支援装置を示す機能ブロック図である。
図5】流路のパラメータを説明するための図である。
図6】流路の内周面の周方向位置における角度θと形状誤差Δhとの関係を示すデータである。
図7】流路の内周面の周方向位置における角度θと形状誤差Δhとの関係を示すグラフである。
図8】流路の内周面の周方向位置における角度θと仮想荷重Fとの関係を示すグラフである。
図9】仮想荷重Fを流路の断面形状に表した図である。
図10】第二例の付加製造支援装置を示す機能ブロック図である。
図11】第一データベースを示す図である。
図12】第三例の付加製造支援装置を示す機能ブロック図である。
図13】第二データベースを示す図である。
図14】第四例の付加製造支援装置を示す機能ブロック図である。
図15】第三データベースを示す図である。
図16】第一例の付加製造システムを示す機能ブロック図である。
図17】第二例の付加製造システムを示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(1.付加製造装置1)
付加製造装置1(造形処理装置)について、図1を参照して説明する。付加製造装置1は、パウダーベッド方式により、三次元形状の構造物を造形対象物Wとする。具体的には、付加製造装置1は、層状に配置された金属粉末Pにビームを照射することを繰り返すことによって、造形対象物Wを造形する。
【0012】
ビームは、例えばレーザビームおよび電子ビームを含み、その他に金属粉末Pを溶融することができる種々のビームを含む。また、レーザビームには、近赤外波長のレーザ、CO2レーザ(遠赤外レーザ)、半導体レーザ等、種々のレーザを適用でき、対象の金属粉末Pに応じて適宜決定される。また、金属粉末Pは、アルミニウム、銅、マルエージング鋼やインコネル等の鋼材、ステンレス等、種々の金属材料を適用できる。
【0013】
付加製造装置1は、図1に示すように、チャンバ10、造形物支持装置20、粉末供給装置30、および、ビーム照射装置40を備える。チャンバ10は、内部の空気を、例えばHe(ヘリウム)、N2(窒素)やAr(アルゴン)等の不活性ガスに置換可能となるように構成されている。なお、チャンバ10は、内部を不活性ガスに置換するのではなく、減圧可能な構成としてもよい。
【0014】
造形物支持装置20は、チャンバ10の内部に設けられ、造形対象物Wを造形するための部位である。造形物支持装置20は、造形用容器21、昇降テーブル22、ベース23を備える。造形用容器21は、上側に開口部を有し、上下方向の軸線に平行な内壁面を有する。昇降テーブル22は、造形用容器21の内部にて内壁面に沿うように上下方向に移動可能に設けられる。ベース23は、昇降テーブル22の上面に着脱可能に取り付けられ、ベース23の上面が造形対象物Wを造形するための部位となる。つまり、ベース23は、上面に層状に金属粉末Pを配置すると共に、造形時に造形対象物Wを支持するための部材である。昇降テーブル22の位置決め高さを変更することにより、金属粉末Pの積層厚みを変更することができる。
【0015】
粉末供給装置30は、チャンバ10の内部であって、造形物支持装置20に隣接して設けられる。粉末供給装置30は、粉末収納容器31、供給テーブル32、リコータ33を備える。粉末収納容器31は、上側に開口部を有しており、粉末収納容器31の開口部の高さは、造形用容器21の開口部の高さと同一に設けられている。粉末収納容器31は、上下方向の軸線に平行な内壁面を有する。供給テーブル32は、粉末収納容器31の内部にて内壁面に沿うように上下方向に移動可能に設けられる。そして、粉末収納容器31内において、供給テーブル32の上側領域に、金属粉末Pが収納されている。
【0016】
リコータ33は、造形用容器21の開口部および粉末収納容器31の開口部の全領域に亘って、両開口部の上面に沿って往復移動可能に設けられている。リコータ33は、図1の右から左に移動するときに、粉末収納容器31の開口部から盛り出ている金属粉末Pを、造形用容器21側に運搬する。さらに、リコータ33は、運搬した金属粉末Pをベース23の上面にて層状に配置する。
【0017】
なお、上記構成の他に、リコータ33を移動する移動体が、金属粉末Pを供給する機能を備えるようにすることも可能である。この場合、金属粉末Pは、ベース23上に供給されながら、リコータ33によって平坦化される。
【0018】
ビーム照射装置40は、ベース23の上面に層状に配置された金属粉末Pの表面に、ビームを照射する。ビームは、上述したように、レーザビームおよび電子ビーム等である。ビーム照射装置40は、層状に配置された金属粉末Pにビームを照射することにより、金属粉末Pを金属粉末Pの融点以上の温度に加熱する。そうすると、金属粉末Pは、溶融し、その後凝固することで、一体化された層状の造形物(造形対象物Wの一部)が造形される。つまり、隣接する金属粉末P同士は、溶融接合によって一体化される。
【0019】
また、ビーム照射装置40は、予め設定されたプログラムに従って、照射位置、レーザ出力、走査速度、走査ピッチ、照射スポット径等を変更する。照射位置を変化することにより、所望の層状の造形物を造形することができる。また、レーザ出力を変化することにより、金属粉末Pに被照射位置に流入する入熱量が変化し、金属粉末P同士の接合強度を変化させることができる。
【0020】
(2.造形対象物Wの例)
造形対象物Wの例について図2を参照して説明する。造形対象物Wは、上述した付加製造装置1により造形される。従って、造形対象物Wは、任意の三次元形状とすることができる。造形対象物Wは、射出成形、プレス加工等に用いられる金型を例にあげる。もちろん、造形対象物Wは、金型に限られず、各種製品、部品等とすることもできる。
【0021】
造形対象物Wは、例えば、直方体の外形を有する。なお、造形対象物Wの外形は、任意の形状とすることができる。造形対象物Wは、例えば、金型のキャビティを構成する凹所Waを有する。凹所Waは、図1の下面に、例えば円形の開口するように形成されている。本例では、凹所Waは、円筒内周面および底面(図1の上方の円形面)を有する。
【0022】
造形対象物Wは、さらに、流路Wbを有する。流路Wbは、凹所Waの周囲に、凹所Waから距離を隔てた位置に形成されている。例えば、流路Wbの中心線は、凹所Waの内周面に沿った形状、すなわち円弧状に形成されている。さらに、流路Wbは、円弧状の両端開口から、造形対象物Wの図1の下面に延びるような導入部分が形成されている。流路Wbには冷却用の流体が流通し、冷却用の流体によって造形対象物Wが冷却される。
【0023】
ここで、流路Wbの中心線の形状は、円弧状としたが、任意の形状とすることができる。金型のキャビティとしての凹所Waは、成形対象の形状に応じて適宜変更される。そこで、流路Wbも、キャビティとなる凹所Waに応じた適宜の形状とすることができる。
【0024】
また、造形対象物Wは、例えば、工作機械の主軸装置のハウジング等とすることもできる。主軸装置のハウジングには、主軸装置の冷却用の流路が形成されている。この場合、例えば、流路Wbは、螺旋状とすることもできるし、任意の形状とすることができる。
【0025】
(3.造形対象物Wの積層方向)
造形対象物Wは、付加製造装置1により造形される。つまり、層状に配置された金属粉末Pにビームを照射することにより、造形対象物Wが造形される。ここで、造形対象物Wの造形時における積層方向は、流路Wbの中心線に対して角度を有する方向である。例えば、造形対象物Wの積層方向は、流路Wbの中心線に直交する方向や、流路Wbの中心線に0°以上90°未満に傾斜した方向等である。なお、造形対象物Wの積層方向とは、付加製造装置1において金属粉末Pを層状に配置する方向に直交する方向、すなわち金属粉末Pの積層方向である。
【0026】
(4.流路Wbの詳細構成)
流路Wbの詳細構成について図3を参照して説明する。流路Wbの内周面Wb1における中心線に交差する方向の断面形状(以下、「流路Wbの断面形状」と称する)は、例えば、円形を有する。ただし、流路Wbの内周面Wb1の断面形状は、円形に限られず、楕円形、多角形、任意の直線および曲線により形成された形状とすることができる。
【0027】
さらに、流路Wbは、内部に支持構造Wb2を有する。支持構造Wb2は、流路Wbの内周面Wb1の形状精度を向上させる目的で形成されている。ただし、支持構造Wb2の存在によって、流路Wbの圧損を増加させるように作用する。つまり、支持構造Wb2は、内周面Wb1の形状精度を向上させるためには大きい構造体である方がよいが、圧損を増加させないためには小さい構造体である方がよい。
【0028】
ここで、図3に示すように、支持構造Wb2は、例えば、重力方向Gにおいて内周面Wb1の上端付近と下端付近とを接続する逆V字状の主支持部Wb21を有する。さらに、支持構造Wb2は、逆V字状の主支持部Wb21のそれぞれから離れる方向(外側)に向かって内周面Wb1の側面付近を接続する補助支持部Wb22を有する。逆V字状の主支持部Wb21は、補助支持部Wb22に対して太く形成されている。
【0029】
ここで、造形対象物Wの造形において、金属粉末Pが凝固された部位の上面にさらに肉盛りする場合には、造形対象物Wの当該部位は、高精度に形成される。一方、造形対象物Wの造形において、金属粉末Pにビームを照射する際に、照射部位の直下に金属粉末Pが凝固された部位が存在せず、金属粉末Pが存在している場合には、造形対象物Wの当該部位の形状精度が低下するおそれがある。
【0030】
そして、本例における造形対象物Wの積層方向(重力方向Gの逆方向)は、流路Wbの中心線に対して角度を有する方向である。従って、流路Wbの積層方向の上端付近の造形時において、当該上端付近の積層方向の直下には、金属粉末Pが凝固された造形対象物Wが存在せず、金属粉末Pが存在する。その結果、流路Wbの上端付近が造形される際に、流路Wbの上端付近の形状精度が低下するおそれがある。
【0031】
そこで、上述したように、流路Wbの内部には、支持構造Wb2が設けられている。支持構造Wb2は、主として、積層方向において流路Wbの上端付近の形状精度を良好にする目的を有する。なお、支持構造Wb2の形状は、流路Wbの内周面Wb1の形状、流路Wbの内周面Wb1の大きさ、金属粉末Pの種類、粒径、付加製造装置1による付加製造条件等に応じて適宜変更される。
【0032】
また、流路Wbは、流体を流通する機能を有することから、圧損が小さいことが望まれる。つまり、流路Wbには、流路Wbの内周面Wb1の形状誤差が小さいことに加えて、圧損が小さいことが要求される。
【0033】
(5.付加製造支援装置)
付加製造支援装置について説明する。付加製造支援装置は、流路Wbに形成する支持構造Wb2を設計するための支援装置である。付加製造支援装置は、流路Wbの内周面Wb1の形状誤差を小さくすると共に、流路の圧損を小さくすることができるような支持構造Wb2を設計する。特に、付加製造支援装置は、トポロジー最適化を適用することで、最適な支持構造Wb2を設計する。以下に、付加製造支援装置の具体例について説明する。
【0034】
(5-1.第一例の付加製造支援装置50)
第一例の付加製造支援装置50について図4図9を参照して説明する。付加製造支援装置50は、形状誤差取得部51と、仮想荷重算出部52と、支持構造設計部53とを備える。付加製造支援装置50を構成する各部51,52,53は、プロセッサや記憶装置等により構成されており、プロセッサにてプログラムを実行することにより実現される。
【0035】
形状誤差取得部51は、図5に示すような支持構造Wb2を有しない造形物W1(予備造形物と称する)を付加製造装置1により造形した場合において、流路Wbの内周面Wb1の形状誤差Δhを取得する。形状誤差Δhは、例えば、実際に造形された予備造形物W1を切断して、切断面における流路Wbの内周面Wb1の形状を測定器(図示せず)により測定したデータである。形状誤差Δhは、予備造形物W1を実際に切断した面に限られず、例えば超音波検査や渦電流検査等の非破壊検査方法を適用して取得することもできる。
【0036】
図5における予備造形物W1は、例えば、流路Wbの内周面Wb1が直径Dの円形である場合を図示する。点P(θ)は、図5に示すように、流路Wbの中心線Laに対して角度を有すると共に重力方向に平行な面で切断した二次元形状において、流路Wbの内周面Wb1における周方向位置である。詳細には、点P(θ)は、当該切断した二次元形状において、流路Wbの中心線Laを中心として、中心線Laを通る基準線Lbからの図5の反時計回りの角度θにおける位置である。形状誤差Δhは、各角度θにおける点P(θ)の理想位置からの径方向のずれ量である。基準線Lbは、水平方向に一致する。
【0037】
形状誤差取得部51は、例えば、図6に示すように、角度θを10°間隔とした場合の複数の形状誤差Δh(θ)を取得する。形状誤差取得部51は、例えば、角度θが0°~350°についての形状誤差Δh(0)~Δh(35)を取得する。
【0038】
形状誤差取得部51が取得したデータにおいて、角度θと形状誤差Δhとの関係は、図7に示すようになる。つまり、形状誤差Δhは、角度θが50°付近から90°付近まで徐々に大きくなり、角度θが90°付近が最も大きくなり、90°から130°付近まで徐々に小さくなる。そして、形状誤差Δhは、0°から50°付近まで、かつ、130°付近から360°までは、小さな値となる。
【0039】
つまり、流路Wbの上端付近の形状精度が低いことが分かる。このような関係を有する理由は、上述したように、流路Wbの上端付近の造形時において、当該上端付近の積層方向の直下に、金属粉末Pが凝固された造形対象物Wが存在せず、金属粉末Pが存在するためである。
【0040】
仮想荷重算出部52は、点P(θ)における形状誤差Δh(θ)を重力方向Gの変形量とみなした場合に、当該変形量を変形させるための重力方向Gの仮想荷重F(θ)を算出する。角度θと算出された仮想荷重F(θ)との関係は、図9に示すようになる。ここで、当該変形量と仮想荷重F(θ)との関係は、流路Wbを形成する予備造形物W1の剛性を表すパラメータに依存する。剛性を表すパラメータは、例えば、流路Wbの形状、金属粉末Pの材質、粒径、ビームの条件等によって決定される。
【0041】
支持構造設計部53は、流路Wbの内周面Wb1の周方向位置における仮想荷重F(θ)を用い、上述した変形量を小さくすると共に流路Wbの圧損を小さくするようにトポロジー最適化を適用することにより、流路Wbの内部における支持構造Wb2を設計する。設計された支持構造Wb2は、例えば、図3に示す構造である。ここで、支持構造設計部53は、流路Wbの内周面Wb1の断面における二次元データに関するトポロジー最適化を適用する。従って、トポロジー最適化に要する処理時間を短くできる。
【0042】
より詳細には、支持構造設計部53は、上述した変形量を最小化することを目的関数とし且つ流路Wbの圧損しきい値を制約関数としてトポロジー最適化を適用する。この場合において、制約関数は、支持構造Wb2を有しない流路Wbにおける圧損を基準とした場合に、当該基準に対する所定比率(例えば110%)を流路Wbの圧損しきい値とするとよい。
【0043】
このように、トポロジー最適化において、算出した重力方向Gの仮想荷重F(θ)を用いて、上述した変形量を小さくすると共に流路Wbの圧損を小さくするように処理している。従って、トポロジー最適化により得られた支持構造Wb2は、流路Wbの内周面Wb1の変形量が小さく、且つ、圧損が小さくなる構造となる。その結果、流路Wbの内周面Wb1の形状精度を向上させ、且つ、圧損の増加を抑制できる流路Wbを設計可能となる。例えば、流路Wbにおける圧損が、基準の110%以下とできる。
【0044】
また、上記の他に、支持構造設計部53は、上述した変形量を最小化することおよび流路Wbの圧損を最小化することを目的関数としてトポロジー最適化を適用するようにしてもよい。この場合も、上記同様に、流路Wbの内周面Wb1の形状精度を向上させ、且つ、圧損の増加を抑制できる流路Wbを設計可能となる。
【0045】
(5-2.第二例の付加製造支援装置60)
第二例の付加製造支援装置60について図10および図11を参照して説明する。付加製造支援装置60は、図10に示すように、形状誤差取得部61と、第一データベース62と、仮想荷重算出部63と、支持構造設計部64とを備える。形状誤差取得部61は、第一例の付加製造支援装置50の形状誤差取得部51と実質的には同一である。ただし、形状誤差取得部61は、複数種の予備造形物W1の流路Wbについての形状誤差Δh(θ)を取得する。複数種の予備造形物W1の流路Wbは、例えば、流路Wbの直径D(図5に示す)が異なる流路Wbを対象とする。
【0046】
第一データベース62は、図11に示すように、形状誤差取得部61により取得した複数種の流路Wbについての形状誤差Δh(θ)を記憶する。つまり、第一データベース62には、複数種の形状の流路Wbに関する形状誤差Δh(θ)が記憶される。例えば、第一データベース62は、流路Wbの直径DがD1,D2,D3,・・・となる複数種の流路Wbについて、角度θにおける形状誤差Δh(θ)を記憶する。
【0047】
仮想荷重算出部63は、第一例の付加製造支援装置50の仮想荷重算出部52と同様に、設計対象となる造形対象物Wの流路Wbにおいて、仮想荷重F(θ)を算出する。仮想荷重算出部63は、設計対象の造形対象物Wの流路Wbが直径Dの場合に、第一データベース62を用いて、仮想荷重F(θ)を算出する。
【0048】
例えば、設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第一データベース62に記憶されている場合には、当該直径Dにおける形状誤差Δh(θ)を用いて、仮想荷重F(θ)を算出する。設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第一データベース62に記憶されていない場合には、近似する直径における形状誤差Δh(θ)を用いて、仮想荷重F(θ)を算出する。この場合、近似する1つのデータを用いてもよいし、近似する2以上のデータを用いてもよい。
【0049】
支持構造設計部64は、算出された仮想荷重F(θ)と設計対象の流路Wbの断面形状とを用いて、トポロジー最適化を適用することにより、設計対象の支持構造Wb2を設計する。支持構造設計部64は、第一例の付加製造支援装置50の支持構造設計部53と実質的に同一の処理を行う。
【0050】
本例によれば、複数種の流路Wbに関するデータを予め取得しておくことで、設計対象の流路Wbにおける最適な支持構造Wb2を設計することができる。
【0051】
(5-3.第三例の付加製造支援装置70)
第三例の付加製造支援装置70について図12および図13を参照して説明する。付加製造支援装置70は、図12に示すように、形状誤差取得部71と、仮想荷重算出部72と、第二データベース73と、支持構造設計部74とを備える。
【0052】
形状誤差取得部71は、第二例の付加製造支援装置60の形状誤差取得部61と同様に、複数種の予備造形物W1の流路Wbに関する形状誤差Δh(θ)を取得する。仮想荷重算出部72は、複数種の予備造形物W1の流路Wbのそれぞれについて仮想荷重F(θ)を算出する。
【0053】
第二データベース73は、図13に示すように、仮想荷重算出部72により算出された仮想荷重F(θ)を用いて、複数種の予備造形物W1の流路Wbに関する周方向位置における仮想荷重F(θ)を記憶する。第二データベース73には、複数種の断面形状の流路Wbに関する仮想荷重F(θ)が記憶される。
【0054】
支持構造設計部74は、第一例の付加製造支援装置50の支持構造設計部53と同様に、トポロジー最適化を適用して、設計対象の流路Wbにおける支持構造Wb2を設計する。具体的には、支持構造設計部74は、第二データベース73に記憶されている予備造形物W1に関する仮想荷重F(θ)と、設計対象の造形対象物Wの流路Wbの断面形状とを用いて、設計対象の支持構造Wb2を設計する。
【0055】
例えば、設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第二データベース73に記憶されている場合には、当該直径Dにおける仮想荷重F(θ)を用いて、トポロジー最適化を適用することにより、支持構造Wb2を設計する。設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第二データベース73に記憶されていない場合には、近似する直径における仮想荷重F(θ)を用いて、支持構造Wb2を設計する。この場合、最も近似する1つのデータを用いてもよいし、近似する2以上のデータを用いてもよい。
【0056】
本例によれば、複数種の流路Wbに関するデータを予め取得しておくことで、設計対象の流路Wbにおける最適な支持構造Wb2を設計することができる。
【0057】
(5-4.第四例の付加製造支援装置80)
第四例の付加製造支援装置80について図14および図15を参照して説明する。付加製造支援装置80は、図14に示すように、形状誤差取得部81と、仮想荷重算出部82と、トポロジー最適化処理部83と、第三データベース84と、支持構造設計部85とを備える。
【0058】
形状誤差取得部81は、第三例の付加製造支援装置70の形状誤差取得部71と同様に、複数種の予備造形物W1の流路Wbに関する形状誤差Δh(θ)を取得する。仮想荷重算出部82は、第三例の付加製造支援装置70の仮想荷重算出部72と同様に、複数種の予備造形物W1の流路Wbに関する仮想荷重F(θ)を算出する。
【0059】
トポロジー最適化処理部83は、複数種の予備造形物W1の流路Wbのそれぞれにおける仮想荷重F(θ)を用いて、トポロジー最適化を適用することにより、それぞれの支持構造Wb2を設計する。当該処理は、第三例の付加製造支援装置70の支持構造設計部74の処理と同様である。つまり、トポロジー最適化処理部83は、複数種の予備造形物W1の流路Wbに関する支持構造Wb2を設計する。第三データベース84は、図15に示すように、トポロジー最適化処理部83により算出されたそれぞれの断面形状の流路Wbに関する支持構造Wb2を記憶する。
【0060】
支持構造設計部85は、第三データベース84と設計対象の造形対象物Wの流路Wbの断面形状とを用いて、設計対象の支持構造Wb2を設計する。例えば、設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第三データベース84に記憶されている場合には、当該直径Dにおける支持構造Wb2を、設計対象の支持構造Wb2とする。
【0061】
設計対象の造形対象物Wの流路Wbの直径Dに関するデータが、第三データベース84に記憶されていない場合には、近似する直径における支持構造Wb2を用いて、設計対象の支持構造Wb2とするとよい。この場合、最も近似する1つの支持構造Wb2としてもよいし、近似する2以上の支持構造Wb2を用いて適宜演算を行うことにより新たな支持構造Wb2を設計してもよい。
【0062】
本例によれば、複数種の流路Wbに関するデータを予め取得しておくことで、設計対象の流路Wbにおける最適な支持構造Wb2を設計することができる。
【0063】
(6.付加製造システム)
付加製造システムは、上述した付加製造装置1と付加製造支援装置50,60,70,80とを備える。付加製造システムとしては、以下の2つのタイプが存在する。
【0064】
(6-1.第一例の付加製造システム100)
第一例の付加製造システム100について図16を参照して説明する。付加製造システム100は、付加製造支援装置50-80と、付加製造装置1とを備える。付加製造装置1は、付加製造支援装置50-80の支持構造設計部53,64,74,85により設計された支持構造Wb2を有するように、造形対象物Wを造形する。
【0065】
特に、本例では、付加製造支援装置50-80は、付加製造装置1とは独立した装置であり、付加製造装置1による設計対象の造形対象物Wの造形の事前処理を実行可能な装置である。つまり、付加製造支援装置50-80は、実際の造形処理の準備として、支持構造Wb2を事前に設計することができる。
【0066】
詳細には、付加製造装置1は、支持構造を有しない予備造形物W1を1種または複数種造形する。付加製造支援装置50-80の仮想荷重算出部52,63,72,82は、付加製造装置1により造形された予備造形物W1に関する仮想荷重F(θ)を算出する。付加製造支援装置50-80の支持構造設計部53,64,74,85は、仮想荷重F(θ)に基づいて設計対象の造形対象物Wにおける支持構造Wb2を設計する。そして、付加製造装置1は、設計された支持構造Wb2を有する造形対象物Wを造形する。
【0067】
(6-2.第二例の付加製造システム200)
第二例の付加製造システム200について図17を参照して説明する。付加製造システム200は、第一例の付加製造システム100と同様に、付加製造支援装置50-80と、付加製造装置1とを備える。付加製造装置1は、付加製造支援装置50-80の支持構造設計部53,64,74,85により設計された支持構造Wb2を有するように、造形対象物Wを造形する。
【0068】
ただし、本例においては、付加製造支援装置50-80は、付加製造装置1の組み込まれたアプリケーションである。つまり、支持構造Wb2の設計から設計対象の造形対象物Wの造形に至るまで、一連の流れで行うことができる。従って、一気通貫の生産処理が可能となる。
【符号の説明】
【0069】
1:付加製造装置、 10:チャンバ、 20:造形物支持装置、 30:粉末供給装置、 40:ビーム照射装置、 50:付加製造支援装置、 51:形状誤差取得部、 52:仮想荷重算出部、 53:支持構造設計部、 60:付加製造支援装置、 61:形状誤差取得部、 62:第一データベース、 63:仮想荷重算出部、 64:支持構造設計部、 70:付加製造支援装置、 71:形状誤差取得部、 72:仮想荷重算出部、 73:第二データベース、 74:支持構造設計部、 80:付加製造支援装置、 81:形状誤差取得部、 82:仮想荷重算出部、 83:トポロジー最適化処理部、 84:第三データベース、 85:支持構造設計部、 100,200:付加製造システム、 D:直径、 F(θ):仮想荷重、 G:重力方向、 La:流路の中心線、 Lb:基準線、 P:金属粉末、 P(θ):周方向位置、 W:造形対象物、 W1:予備造形物、 Wa:凹所、 Wb:流路、 Wb1:内周面、 Wb2:支持構造、 Wb21:主支持部、 Wb22:補助支持部、 Δh(θ):形状誤差、 θ:角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17