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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20240509BHJP
【FI】
G16H10/00
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020081209
(22)【出願日】2020-05-01
(65)【公開番号】P2021176035
(43)【公開日】2021-11-04
【審査請求日】2023-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】山本 遼太郎
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/085147(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/216064(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケア記録を取得するケア記録取得部と、
予め設定された業務に関するルールに基づき、前記ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と、
検証部と、を有し、
前記検証部は、前記判定部が前記所定の基準を満たさないと判定した場合、前記業務に関する検証項目に基づき、前記ルールの適否を検証する、情報処理装置。
【請求項2】
前記検証部による検証結果を出力する出力部をさらに有する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、
ケアスタッフに関する情報、およびケア対象者に関する情報の少なくともいずれかに基づいて、前記ケア記録に記録された情報が、前記所定の基準を満たすか否かを判定する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ケア記録を記憶する記憶部をさらに有し、
前記ケア記録は、ケア対象者に対するケアの情報がケアスタッフにより入力されることにより更新される、請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部は、前記検証部の検証結果に基づいて、
前記ルールが、ケアスタッフの業務の効率化またはケア品質の向上に繋がっている旨、またはケアスタッフの業務に無理を生じさせている旨を出力する、請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の基準は、ケアスタッフの作業時間に関する基準、またはケアスタッフの作業回数に関する基準である、請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記業務は、前記ケア記録に対する入力であり、前記ルールは、前記入力における1件あたりの入力時間を設定するルールであり、
前記判定部は、ケアスタッフによって行われた入力が、前記ルールで設定された所定の基準時間以内で行われたか否かを判断し、
前記判定部によって、前記入力が前記所定の基準時間以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記入力に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記業務は、ケア対象者のおむつ交換であり、前記ルールは、前記おむつ交換における1件あたりの交換時間を設定するルールであり、
前記判定部は、ケアスタッフによって行われたおむつ交換が、前記ルールで設定された所定の基準時間以内で行われたか否かを判断し、
前記判定部によって、前記おむつ交換が前記所定の基準時間以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記おむつ交換に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記業務は、ケア対象者の居室を夜間に訪問する夜間訪室であり、前記ルールは、前記夜間訪室における1日あたりの訪室回数を設定するルールであり、
前記判定部は、ケアスタッフによって行われた夜間訪室が、前記ルールで設定された所定の基準回数以内で行われたか否かを判断し、
前記判定部によって、前記夜間訪室が前記所定の基準回数以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記夜間訪室に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記業務は、ケア対象者に対するモーニングケアであり、前記ルールは、前記モーニングケアにおける訪室順序を設定するルールであり、
前記判定部は、ケアスタッフによって行われたモーニングケアが、前記ルールで設定された所定の訪室順序で行われたか否かを判断し、
前記判定部によって、前記モーニングケアが前記所定の訪室順序で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記モーニングケアに関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記業務は、介護施設内における移動であり、前記ルールは、前記移動の導線を設定するルールであり、
前記判定部は、ケアスタッフによって行われた移動が、前記ルールで設定された所定の導線で行われたか否かを判断し、
前記判定部によって、前記移動が前記所定の導線で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記移動に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ケア記録を取得するステップ(a)と、
予め設定された業務に関するルールに基づき、前記ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定するステップ(b)と、
前記ステップ(b)において、前記所定の基準を満たさないと判定された場合、前記業務に関する検証項目に基づき、前記ルールの適否を検証するステップ(c)と、を含む処理をコンピューターに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項13】
前記ステップ(c)における検証結果を出力するステップ(d)をさらに有する、請求項12に記載の情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著となっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我、および加齢等により、介護や看護等を必要とする要介護者および要看護者等(以下、「ケア対象者」と称する)の増加が想定される。病院や老人福祉施設等の施設(以下、単に「施設」と称する)では、介護士や看護師等(以下、「ケアスタッフ」と称する)によってケア対象者へのケア等の対応が行われている。
【0003】
これに関連して、下記特許文献1には、ナースコールの操作履歴、ナースコールが操作された時点のケアスタッフの位置情報等に基づいて、ケアスタッフの介護業務の問題点や課題を把握できることが記載されている。
【0004】
また、施設では、業務効率化やケア品質向上のため、ケアスタッフが行う業務に関するルール(以下、「業務ルール」という)が規定されていることが普通である。業務ルールにより、施設内におけるケアスタッフ間の業務に対する意識の相違や、スキルのばらつきが緩和され、均質なケアを効率的に利用者に提供できる効果が期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-215683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、業務ルールの中には、規定から日が経っているため、規定の背景や意義が分からなくなっているものや、突発的に発生した課題を解決するために場当たり的に作成されたものも多く、課題に対してどれほどの効果があるかが検証されていないこともある。したがって、業務ルールが検証されないまま、ケアスタッフの日々の業務に業務ルールが適用されているという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、業務ルールの適否を提示できる情報処理装置および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記課題は、以下の手段によって解決される。
【0009】
(1)ケア記録を取得するケア記録取得部と、予め設定された業務に関するルールに基づき、前記ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と検証部と、を有し、前記検証部は、前記判定部が前記所定の基準を満たさないと判定した場合、前記業務に関する検証項目に基づき、前記ルールの適否を検証する、情報処理装置。
【0011】
)前記検証部による検証結果を出力する出力部をさらに有する、上記()に記載の情報処理装置。
【0012】
)前記判定部は、ケアスタッフに関する情報、およびケア対象者に関する情報の少なくともいずれかに基づいて、前記ケア記録に記録された情報が、前記所定の基準を満たすか否かを判定する、上記()または()に記載の情報処理装置。
【0013】
)前記ケア記録を記憶する記憶部をさらに有し、前記ケア記録は、ケア対象者に対するケアの情報がケアスタッフにより入力されることにより更新される、上記()~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0014】
)前記出力部は、前記検証部の検証結果に基づいて、前記ルールが、ケアスタッフの業務の効率化またはケア品質の向上に繋がっている旨、またはケアスタッフの業務に無理を生じさせている旨を出力する、上記()~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0015】
)前記所定の基準は、ケアスタッフの作業時間に関する基準、またはケアスタッフの作業回数に関する基準である、上記(1)~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0016】
)前記業務は、前記ケア記録に対する入力であり、前記ルールは、前記入力における1件あたりの入力時間を設定するルールであり、前記判定部は、ケアスタッフによって行われた入力が、前記ルールで設定された所定の基準時間以内で行われたか否かを判断し、前記判定部によって、前記入力が前記所定の基準時間以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記入力に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、上記(1)~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0017】
)前記業務は、ケア対象者のおむつ交換であり、前記ルールは、前記おむつ交換における1件あたりの交換時間を設定するルールであり、前記判定部は、ケアスタッフによって行われたおむつ交換が、前記ルールで設定された所定の基準時間以内で行われたか否かを判断し、前記判定部によって、前記おむつ交換が前記所定の基準時間以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記おむつ交換に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、上記()~()のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【0018】
)前記業務は、ケア対象者の居室を夜間に訪問する夜間訪室であり、前記ルールは、前記夜間訪室における1日あたりの訪室回数を設定するルールであり、前記判定部は、ケアスタッフによって行われた夜間訪室が、前記ルールで設定された所定の基準回数以内で行われたか否かを判断し、前記判定部によって、前記夜間訪室が前記所定の基準回数以内で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記夜間訪室に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、上記()~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0019】
10)前記業務は、ケア対象者に対するモーニングケアであり、前記ルールは、前記モーニングケアにおける訪室順序を設定するルールであり、前記判定部は、ケアスタッフによって行われたモーニングケアが、前記ルールで設定された所定の訪室順序で行われたか否かを判断し、前記判定部によって、前記モーニングケアが前記所定の訪室順序で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記モーニングケアに関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、上記()~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0020】
11)前記業務は、介護施設内における移動であり、前記ルールは、前記移動の導線を設定するルールであり、前記判定部は、ケアスタッフによって行われた移動が、前記ルールで設定された所定の導線で行われたか否かを判断し、前記判定部によって、前記移動が前記所定の導線で行われていないと判断された場合、前記検証部は、前記移動に関する複数の項目について、前記ルールの適否を検証する、上記()~()のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0021】
12)ケア記録を取得するステップ(a)と、予め設定された業務に関するルールに基づき、前記ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定するステップ(b)と、前記ステップ(b)において、前記所定の基準を満たさないと判定された場合、前記業務に関する検証項目に基づき、前記ルールの適否を検証するステップ(c)と、を含む処理をコンピューターに実行させるための情報処理プログラム。
【0023】
13)前記ステップ(c)における検証結果を出力するステップ(d)をさらに有する、上記(12)に記載の情報処理プログラム。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、予め設定された業務に関するルールに基づき、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定し、満たさないと判定された場合、業務に関する検証項目に基づいて、業務ルールの適否を検証し、検証結果を出力する。したがって、業務ルールの適否を提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】一実施形態に係る見守りシステムの全体構成を例示する図である。
図2】ケア対象者の居室のベッド周辺に設置された検出部を例示する模式図である。
図3図1に示す検出部の概略構成を例示するブロック図である。
図4図1に示す管理サーバーの概略構成を例示するブロック図である。
図5図1に示す情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。
図6図1に示すケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。
図7】一実施形態に係る情報処理方法の処理手順を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図面において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0027】
図1は一実施形態に係る見守りシステムの全体構成を例示する図であり、図2はケア対象者の居室のベッド周辺に設置された検出部を例示する模式図である。
【0028】
図1に示すように、見守りシステム1は、複数の検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30、および1つ以上のケアスタッフ端末40を備える。これらは、有線や無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジ、ルーターまたはクロスコネクト等の中継機
を備えてもよい。図1に示す例では、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30、およびケアスタッフ端末40は相互に、アクセスポイント51を含む無線LAN等(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN)のネットワーク50によって、通信可能に接続されている。
【0029】
見守りシステム1は、ケア対象者70に応じて適宜な場所に配設される。ケア対象者70は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする患者、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする被介護者、または一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、ケア対象者70は、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であり得る。このため、見守りシステム1は、ケア対象者70の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数のケア対象者70が入居する複数の部屋(居室)やケアステーションを含む複数の部屋を備える施設に配置されている。
【0030】
検出部10は、ケア対象者70の観察領域であるそれぞれの居室に配置される。図1に示す例では、4つの検出部10がケア対象者70であるAさん、Bさん、CさんおよびDさんの居室にそれぞれ配置されている。図2に示すように、検出部10の観察領域にはベッド60が含まれている。ケア対象者70に対して看護または介護等の対応(ケア)を行うケアスタッフ(スタッフ)80は、それぞれ携帯端末であるケアスタッフ端末40を持ち歩いている。ただし、見守りシステム1が備える各構成の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、管理サーバー20は、ケアステーションに配置されなくてもよく、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーユニットであってもよい。
【0031】
また、ケアには、ケア対象者70に対してケアスタッフ80が行うケアを広く含み、例えば食事、水分摂取、排泄、入浴、掃除等の生活介助、およびバイタルチェック(体温、血圧、脈拍等の測定)を含む。ケアスタッフ80は、業務に応じた、ケア対象者70への各種の対応(ケア)を行う者である。業務には、医療業務、介護業務を含みうる。
【0032】
(検出部10)
図3は、検出部の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、検出部10は、制御部11、通信部12、カメラ13、ケアコール部14、および音声入出力部15を備え、これらはバスによって、相互に接続されている。
【0033】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、およびRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、等のメモリーにより構成され、プログラムにしたがって検出部10の各部の制御および演算処理を行う。なお、制御部11は、メモリーとして、さらにHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)を備えてもよい。
【0034】
通信部12は、ネットワーク50を介して、例えば、管理サーバー20、情報管理者端末30またはケアスタッフ端末40等の、他の装置と通信するためのインターフェース回路(例えばLANカード等)である。
【0035】
カメラ13は、例えば居室の天井、または壁の上部に配置され、観察領域として真下にあるケア対象者70のベッド60を撮影し、撮影画像(画像データ)を出力する。この撮影画像には、静止画および動画を含む。カメラ13は近赤外線カメラであるが、これに換えて可視光カメラを用いてもよく、これらを併用してもよい。
【0036】
制御部11は、カメラ13が撮影した撮影画像から、ケア対象者70の行動を認識する。この認識する行動には、ベッド60から起き上がる「起床」、ベッド60から離れる「離床」、および床面等に転倒する「転倒」が含まれる。
【0037】
制御部11は、複数の撮影画像(動画像)から画像のシルエット(以下、「人シルエット」と称する)を検出する。人シルエットは、例えば、撮影時刻が前後する画像を差分する時間差分により差分が相対的に大きい画素の範囲を抽出することで検出され得る。人シルエットは、撮影画像から背景画像を差分する背景差分法により検出されてもよい。起床、離床、転倒の認識は、検出した人シルエットからケア対象者70の姿勢(例えば立位、座位、横臥等)、およびベッド60等の居室内の設置物との相対的な位置から起床、離床および転倒(転落)の別を認識する。これらの認識は、制御部11のCPUが処理するプログラムにより行ってもよく、組み込み型の処理回路により行うようにしてもよい。
【0038】
本実施形態においては、ケア対象者70に関する検出部10が認識した状態の変化であって、起床、離床、転倒、微体動異常、などのケアスタッフ80に発報(報知)を行うべき事象をイベントと称する。またこのイベントには、ケアコール部14によるケアコールを含む。すなわち、検出部10は、観察領域におけるケア対象者70の動きとして、ケア対象者70によるケアコールを検出してもよい。検出部10は、生じたイベントの情報を管理サーバー20に送信する。
【0039】
ここで、ケアスタッフ80の業務が、ケア対象者70に対する介護業務である場合に、各イベントに関する対応内容について説明する。イベントとして「起床」を判定し、その判定が所定時間内(施設で設定された起床時間(例えば午前7~8時))であれば、モーニングケアを行う。このモーニングケアには、洗顔、歯磨き介助、義歯装着、着替え介助等が含まれる。また、「離床」のイベントであれば、車椅子移乗、歩行介助が必要となる場合がある。また、検出部10が判定したイベント以外の定期的(定時)なイベントとして、飲料、および食事介助、排泄介助、車椅子移乗、歩行介助、体位変換(褥瘡予防)がある。これらの定期的イベントは、ケアコール部14等により、定時になるとアラートを発生させるようにしてもよい。
【0040】
ケアコール部14は、押しボタン式のスイッチを含み、スイッチがケア対象者70によって押されることでケアコール(ナースコール)を検出する。押しボタン式のスイッチに換えて、音声マイクによりケアコールを検出してもよい。ケアコール部14のスイッチが押された場合、すなわち、ケアコールを検出した場合、制御部11は、通信部12およびネットワーク50を介して、ケアコールがあった旨の通知を管理サーバー20等に送信する。
【0041】
音声入出力部15は、例えばスピーカーとマイクであり、通信部12を介して情報管理者端末30との間で音声信号を送受信することで音声通話を可能とする。なお、音声入出力部15は検出部10の外部装置として、通信部12を介して検出部10に接続されてもよい。
【0042】
また、検出部10は、ベッド60に対してマイクロ波を送受信してケア対象者70の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラシフトを検出するドップラシフト方式の体動センサーを、さらに備えてもよい。この体動センサーにより、ケア対象者70の呼吸動作に伴う胸部の体動(胸部の上下動)を検出し、その胸部の体動における周期の乱れや予め設定された閾値以下である前記胸部の体動における振幅を検知すると、微体動異常であると認識する。
【0043】
(管理サーバー20)
図4は、管理サーバーの概略構成を示すブロック図である。管理サーバー20は、制御部21、通信部22、およびデータベース23を備え、情報処理装置として機能する。この管理サーバー20は、ケア対象者70用の居室と同じ建物内に設けられてもよく、遠隔地に設けられてネットワークを介して接続可能であってもよい。例えば、管理サーバー20は、インターネット等のネットワーク上に配置された複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。各構成は、バスによって、相互に通信可能に接続されている。
【0044】
制御部21、および通信部22は、検出部10の各構成と同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
【0045】
データベース23は、記憶部として機能し、イベントリスト、ケア対象者70に関する情報、ケアスタッフ80に関する情報、ケア記録、および業務ルール等を記憶する。
【0046】
イベントリストには、ケア対象者70の事故に繋がる可能性がある所定のイベント(例えば転落、転倒のイベント)を含む各種のイベントの情報が含まれる。ケア対象者70に関する情報には、例えば、ケア対象者70の氏名、生年月日、ID番号、部屋番号、普段の食事の量、食事以外の水分の摂取量、既往症、要介護度、現在の通院状況等の情報が含まれる。ケアスタッフ80に関する情報には、例えば、ケアスタッフ80の氏名、スタッフID、生年月日、勤続年数(キャリア年数)等の情報が含まれる。
【0047】
ケア記録は、施設のケア対象者70に対するケアに関する情報を記録した文書である。例えば、ケアスタッフ80は、各々のケア対象者70について用意された介護計画書に基づいて、ケア対象者70に対して、食事、水分摂取、排泄、入浴、掃除等の各種の生活介助、およびバイタルチェック(体温、血圧、脈拍等の測定)を行う。ケアスタッフ80がケア対象者70に対して行った介助やバイタルチェック等のケア、およびケア対象者70の行動や様子は、ケア記録に記録される。ケア記録は、ケア対象者70に対するケアの情報がケアスタッフ80により入力されることにより更新される。ケア記録の入力は、例えば、ケアスタッフ端末40の入力部44を通じて行われる。
【0048】
業務ルールは、ケアスタッフ80が行う業務に関するルールである。下記表1は、ケアスタッフ80の業務の一部の概要、目的と、それらの業務ルールとについてまとめた表である。
【0049】
【表1】
【0050】
表1に示すように、例えば、ケア記録の入力を行う業務については、業務ルールとして入力時間(作業時間)のルールが設定されている。施設では、入力時間のルールにより、ケアスタッフ80は、1件あたりの入力時間が所定の基準時間を超えないように、ケア記録の入力作業を終えることが決められている。所定の基準時間は、対象となる事象(例え
ば、確認内容、ケアの内容等)に応じて、異なる値に設定されうる。なお、実際の入力作業にかかった時間は、ケアスタッフ端末40の入力部44において、ケアスタッフ80が入力を開始してから終了するまでの時間を計測することで取得される。ケア記録には、入力の開始時間および終了時間が記録される。
【0051】
また、おむつ交換、夜間訪室、モーニングケア、施設内移動についても同様に、それぞれ交換時間(作業時間)、訪室回数(作業回数)、訪室順序、および導線について、基準が設けられている。
【0052】
このうち、夜間訪室は、夜間における、ケア対象者70の居室へのケアスタッフ80による訪問であり、主に安否確認を目的としている。緊急性があるイベントの発生時には、ケアスタッフ80は、夜間でもケア対象者70の居室を訪問するが、イベント発生時の訪問は、夜間訪室には含まれない。夜間訪室はケア対象者70の睡眠を妨げる可能性があるため、ケアスタッフ80による過度の訪室を避ける必要がある。夜間訪室に対して、1日あたりの訪問回数が基準回数を超えないように、訪問回数の上限が設定されている。
【0053】
また、モーニングケアを行う際に、ケアスタッフ80の訪室を、ケア対象者70の起床の順番(所定の訪室順序)で行うことがルールで決められている。これは、例えば、ケアスタッフ80が居室の並び順に訪室する場合では、訪室のかなり前に起床していたケア対象者70が待ちきれずに居室の外へ出てしまったり、起床前の訪室によって就寝中のケア対象者70を起こしてしまったりする可能性があるためである。ケアスタッフ80の訪室をケア対象者70の起床の順番で行うことにより、このような訪室によるケア対象者70の負担を軽減できる。なお、ケア対象者70の起床は、検出部10による検出結果に基づいて判定可能である。
【0054】
さらに、ケアスタッフ80は、施設内を効率的に移動することが求められる。そのため、頻繁に行われる施設内の移動については、基準となる導線が決められており、ケアスタッフ80は、基本的には、この導線に沿って移動することが求められる。
【0055】
管理サーバー20は、単独で、または検出部10と協働することで、検出部10が検出した、起床、離床、転倒、ケアコール等のイベントが、どのケア対象者70に関するものであるかを判定(識別)する。この判定は、イベントを検出した検出部10が設置されている部屋番号から、これに対応付けられているケア対象者70(すなわち、部屋の入居者)を判定する。そして、判定したイベントの種類とケア対象者70とを関連付けてデータベース23のイベントリストに追加する。なお、本実施形態では、ケア対象者70の判定は、ケア対象者70がICタグを携帯している場合には、このICタグを各部屋に設けたRFIDリーダーで読み取ることにより、判定してもよい。なお、相部屋等で、1つの部屋に複数のケア対象者70が存在する場合には、ベッド60毎に検出部10を配置することで、ケア対象者70を判定してもよい。
【0056】
(情報管理者端末30)
図5は、情報管理者端末の概略構成を示すブロック図である。情報管理者端末30は、いわゆるPC(Personal Computer)であり、制御部31、通信部32、表示部33、入力部34、および音声入出力部35を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部31は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。
【0057】
通信部32は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のネットワークインターフェースや、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11等の規格による無線通信のインターフェース等の各種ローカル接続向けのインターフェースであり、ネ
ットワーク50に接続した各端末との通信を行う。
【0058】
表示部33は、例えば液晶ディスプレイであり、各種情報を表示する。表示部33は、例えば、検出部10による撮影画像を表示する。また、後述するように、表示部33には、業務ルールの検証結果が表示される。
【0059】
入力部34は、キーボード、テンキー、マウス等を備えており、各種情報の入力を行う。
【0060】
音声入出力部35は、例えばスピーカーとマイクを備えたヘッドセットである。
【0061】
本実施形態では、情報管理者端末30は、情報管理者90用の端末として用いられ、情報管理者90へ施設内の各種情報を表示し、指示を受け付ける。また、通信部32を介して検出部10またはケアスタッフ端末40との間で音声信号を送受信することでケアスタッフ80等との音声通話を可能にする。ここで、情報管理者90は、複数のケアスタッフ80を統括する管理者である。情報管理者90は1つの施設だけでなく、複数の施設で働くケアスタッフ80を統括的に管理するようにしてもよい。
【0062】
また、ケアスタッフ80または技術スタッフ等は、情報管理者端末30を通じて、検出部10を各部屋(居室)に取り付けたときに、部屋番号と検出部10の対応付けをしたり、ベッド60等の居室内の設置物の位置情報、すなわち、天井のカメラ13による上方視の輪郭情報の校正、指定を行ったりする。また、入院または入居しているケア対象者70の氏名、ID番号等の識別情報と、各部屋番号との対応付けも行う。
【0063】
(ケアスタッフ端末40)
図6は、ケアスタッフ端末の概略構成を示すブロック図である。ケアスタッフ端末40は、制御部41、無線通信部42、表示部43、入力部44、および音声入出力部45を備え、これらはバスにより相互に接続される。制御部41は、検出部10の制御部11と同様の構成として、CPU、RAM、ROM等を備える。無線通信部42により、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)等の規格を用いた無線通信が可能であり、アクセスポイント51を経由して、または直接的に各装置と無線通信する。表示部43、および入力部44は、タッチパネルであり、液晶等で構成される表示部43の表示面に、入力部44としてのタッチセンサーを重畳させたものである。表示部43、入力部44によって、ケアスタッフ80に対して、イベントリストに含まれる複数のイベントを一覧表示した各種の操作画面を表示したり、操作画面を通じて各種の操作を受け付けたりする。また、ケアスタッフ80は、ケア対象者70に対してケアを行った場合、入力部44を通じて、ケア対象者70に対するケアに関する情報をケア記録に入力する。
【0064】
音声入出力部45は、例えばスピーカーとマイクであり、無線通信部42を介して他のケアスタッフ端末40との間でケアスタッフ80による音声通話を可能にする。ケアスタッフ端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する機器であり、例えば、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成できる。
【0065】
ケアスタッフ80は、業務開始時に、割り当てられたケアスタッフ端末40を通じて、ログイン認証処理を行う。ケアスタッフ80は、ケアスタッフ端末40のタッチパネル(表示部43、入力部44)を通じて、スタッフID、パスワードを入力し、これを管理サーバー20に送信する。管理サーバー20は、データベース23に記憶している認証情報を突き合わせ、ケアスタッフ80の権限に応じた認証結果をケアスタッフ端末40に送信することで、ログイン認証が終了する。
【0066】
なお、検出部10、管理サーバー20、情報管理者端末30およびケアスタッフ端末40は、上記の構成要素以外の構成要素を含んでもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部を含まなくてもよい。
【0067】
(情報処理方法)
次に、図7を参照して、本実施形態の情報処理方法の処理手順の概要について説明する。図7は、本実施形態の制御方法の処理手順を例示するフローチャートである。図7のフローチャートの処理は、制御部21のCPUが情報処理プログラムを実行することにより実現される。
【0068】
まず、ケア記録を取得する(ステップS101)。制御部21は、ケア記録取得部として機能し、データベース23から、例えば、所定数のケア対象者70のケア記録を読み出して取得する。取得されたケア記録は、制御部21のRAMに保存される。
【0069】
次に、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定する(ステップS102)。より具体的には、制御部21は、判定部として機能し、予め設定された業務ルールに基づき、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定する。例えば、ケアスタッフ80の業務が、ケア記録の入力である場合、判定部は、各々のケア記録に記録されたケアについて、入力の開始時間および終了時間からケア記録の入力にかかった時間を算出し、算出された時間の平均値が所定の基準時間以内であるか否かを判断し、所定の基準時間以内である場合、所定の基準を満たすと判定し、所定の基準時間を超える場合、所定の基準を満たさないと判定する。
【0070】
あるいは、所定数のケア対象者70のケア記録のうち、大多数のケア記録について、ケア記録の入力にかかった時間が所定の基準時間以内であるか否かを判断するように構成してもよい。
【0071】
なお、判定部は、ケアスタッフ80に関する情報、およびケア対象者70に関する情報の少なくともいずれかに基づいて、ケアスタッフ80によって行われた業務が、所定の基準を満たすか否かを判定するように構成されてもよい。例えば、通常、業務を遂行するスピードは、キャリアを積むごとに速くなるので、ケアスタッフ80のキャリア年数に応じて、所定の基準を調整できる。また、例えば、ケア対象者70のおむつ交換をする場合、ケア対象者70の健康状態や要介護度によって必要とされる交換時間は変化するので、ケア対象者70の健康状態や要介護度に応じて、所定の基準を調整してもよい。
【0072】
ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たす場合(ステップS102:YES)、業務ルールは適切であると判断し、処理を終了する(エンド)。
【0073】
一方、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たさない場合(ステップS102:NO)、制御部21は、検証部として機能し、業務に関する検証項目について、業務ルールの適否を検証する(ステップS103)。ケアスタッフ80が行った業務が業務ルールの所定の基準を満たさない原因としては、第一にケアスタッフ80のスキル不足に原因があると考えられる。一方で、ケアスタッフ80の大多数について、行った業務が業務ルールの所定の基準を満たしていない場合は、業務ルールに無理があることも考えられる。
【0074】
検証項目としては、例えば、業務がケア記録の入力である場合、「どのような事象に対する入力だったのか」、「事象の記録に最低限必要な文字量の設定と比べて、ケアスタッフによる入力文字量は多かったのか、あるいは少なかったのか」、「ケアスタッフによって入力時間にばらつきがあるか」等の検証項目が挙げられる。このような検証項目につい
て検証することにより、業務ルールの適否が判定される。
【0075】
例えば、ケアスタッフ80によって入力された文字量が、事象の記録に最低限必要な文字量と比べて著しく異なり、入力された情報に不要なもの、または足りないものがある場合や、入力時間がまちまちである場合は、一部のケアスタッフ80のスキル不足が考えられる。この場合、入力時間の業務ルールに無理は生じておらず、入力時間の業務ルールは適していると判定される。一方、多くのケアスタッフ80について、入力された文字量が、事象の記録に最低限必要な文字量と同程度あり、ケアスタッフ80によって入力時間にばらつきがない場合、多くのケアスタッフ80にとって与えられた時間が足りない状況となっていると考えられる。この場合、ケアスタッフ80のスキル不足ではなく、入力時間の業務ルールに無理が生じている可能性があり、入力時間の業務ルールは適していないと判定される。
【0076】
次に、検証結果を出力する(ステップS104)。制御部21は、出力部として機能し、検証結果を情報管理者端末30へ送信(出力)する。情報管理者端末30の表示部33は、検証結果を、例えばテキスト、グラフ、表等を使用して液晶ディスプレイに表示する。業務ルールが適していると判定された場合、出力部は、例えば、業務ルールは、ケアスタッフ80の業務の効率化またはケア品質の向上に繋がっている旨を出力する。一方、業務ルールが適していないと判定された場合、出力部は、業務ルールがケアスタッフ80の業務に無理を生じさせている旨を出力する。
【0077】
このように、図7のフローチャートの処理では、ケア記録を取得し、ケア記録に記録されたケアについて、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定する。そして、ケアスタッフ80によって行われた業務が所定の基準を満たさないと判定された場合、業務に関する検証項目について、業務ルールの適否を検証し、検証結果を出力する。
【0078】
以上で説明した本実施形態の管理サーバー20は、予め設定された業務に関するルールに基づき、ケア記録に記録された情報が、所定の基準を満たすか否かを判定し、満たさないと判定された場合、業務に関する検証項目に基づいて、業務ルールの適否を検証し、検証結果を出力する。したがって、業務ルールの適否を提示できる。
【0079】
また、検証結果が表示部33に表示されるので、ケアスタッフ80の業務に無理を生じさせていると判定された場合、情報管理者90は、業務ルールにどのような変更することが理想的かを検討できる。
【0080】
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0081】
例えば、上述の実施形態では、管理サーバー20が情報処理装置として機能する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されず、情報管理者端末30が情報処理装置として機能するように構成されてもよい。
【0082】
また、情報処理プログラムは、USBメモリー、フレキシブルディスク、CD-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、メモリーやストレージ等に転送され記憶される。また、この情報処理プログラムは、例えば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、サーバーの一機能としてその各装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
【0083】
また、実施形態においてプログラムにより実行される処理の一部または全部を回路等のハードウェアに置き換えて実行されうる。
【符号の説明】
【0084】
1 見守りシステム、
10 検出部、
11 制御部、
12 通信部、
13 カメラ、
14 ケアコール部、
15 音声入力部、
20 管理サーバー、
21 制御部、
22 通信部、
23 データベース、
30 情報管理者端末、
40 ケアスタッフ端末、
41 制御部、
42 無線通信部、
43 表示部、
44 入力部、
45 音声入出力部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント、
60 ベッド、
70 ケア対象者、
80 ケアスタッフ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7