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特許7484404車両情報管理装置、該方法、車両および車両情報管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】車両情報管理装置、該方法、車両および車両情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20240509BHJP
   G06Q 10/02 20120101ALI20240509BHJP
【FI】
H04L67/02
G06Q10/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020085196
(22)【出願日】2020-05-14
(65)【公開番号】P2021179836
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】水野 成夫
(72)【発明者】
【氏名】中尾 堅志
(72)【発明者】
【氏名】兵藤 富士雄
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-081431(JP,A)
【文献】特開2002-300508(JP,A)
【文献】特開2020-057127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
G06Q 10/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両とネットワークを介して通信可能に接続される車両情報管理装置であって、
前記車両を識別して特定するための識別子である1個の車両識別子と、複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子および前記ユーザのユーザ連絡先を表す複数のユーザ連絡先情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と、
前記複数のユーザ識別子と、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けて記憶する通知予約情報記憶部と、
通信を行う通信部と、
前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記ユーザのユーザ連絡先に前記通信部によって送信する通知情報送信処理部と、
前記ユーザ識別子および前記通知情報に対して予約することを表す予約情報を収容した予約通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子に対応付けられた受付状況情報を予約有りに更新する予約受付情報処理部と、
前記通知情報を再報知する場合に、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知しない再報知処理部とを備える、
車両情報管理装置。
【請求項2】
当該車両情報管理装置は、さらに、前記ネットワークを介して携帯端末装置と通信可能に接続され、
前記ユーザ連絡先情報は、前記携帯端末装置の通信アドレスであり、
前記再報知処理部は、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させない非出力情報を収容した非出力通信信号を、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない、
請求項1に記載の車両情報管理装置。
【請求項3】
前記車両は、通信を行う第2通信部と、前記複数のユーザと前記複数のユーザ識別子とを対応付けて記憶する第2ユーザ情報記憶部と、前記複数のユーザの中から乗車したユーザを特定するユーザ特定部と、前記予約を入力する予約入力部と、前記予約入力部から前記予約が入力された場合に、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を前記第2通信部によって前記車両情報管理装置へ送信する予約情報送信処理部とを備え、
前記通信部で受信した予約通信信号は、前記車両から前記第2通信部によって送信された予約通信信号である、
請求項1または請求項2に記載の車両情報管理装置。
【請求項4】
前記通知情報送信処理部は、さらに、前記通知情報を収容した第2通知通信信号を、前記車両に前記通信部によって送信し、
前記再報知処理部は、さらに、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子のユーザが前記車両に乗車した場合に、前記通知情報を前記車両に出力させない第2非出力情報を収容した第2非出力通信信号を前記車両に前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両情報管理装置。
【請求項5】
前記通知情報は、前記車両のリコールを知らせるリコール通知、前記車両の改善対策を知らせる改善対策通知、前記車両の無償修理を知らせる無償修理通知、キャンペーンの実施を知らせるキャンペーン通知、および、来店を促す来店通知のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両情報管理装置。
【請求項6】
車両とネットワークを介して通信可能に接続される車両情報管理装置の車両情報管理方法であって、
前記車両情報管理装置は、前記車両を識別して特定するための識別子である1個の車両識別子と、複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子および前記ユーザのユーザ連絡先を表す複数のユーザ連絡先情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と、
前記複数のユーザ識別子と、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けて記憶する通知予約情報記憶部と、通信を行う通信部とを備え、
前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記ユーザのユーザ連絡先に前記通信部によって送信する通知情報送信処理工程と、
前記ユーザ識別子および前記通知情報に対して予約することを表す予約情報を収容した予約通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子に対応付けられた受付状況情報を予約有りに更新する予約受付情報処理工程と、
前記通知情報を再報知する場合に、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知しない再報知処理工程とを備える、
車両情報管理方法。
【請求項7】
車両情報管理装置とネットワークを介して通信可能に接続される車両であって、
通信を行う第2通信部と、
出力を行う出力部と、
前記車両情報管理装置から前記第2通信部によって受信した通信信号に収容された、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報、および、当該車両の複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子と、前記通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けた通知予約情報を記憶する通知情報記憶部と、
当該車両の複数のユーザと前記複数のユーザ識別子とをそれぞれ対応付けて記憶する第2ユーザ情報記憶部と、
前記複数のユーザの中から乗車したユーザを特定するユーザ特定部と、
所定のタイミングにおいて、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられた受付状況情報が予約有りである場合に、前記通知情報を前記出力部から出力しない出力処理部とを備える、
車両。
【請求項8】
車両と、携帯端末装置と、前記車両および前記携帯端末装置それぞれとネットワークを介して通信可能に接続される車両情報管理装置とを備える車両情報管理システムであって、
前記車両情報管理装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両情報管理装置であり、
前記車両は、請求項7に記載の車両である、
車両情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を使用する上で通知すべき情報を取り扱う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばリコール等の、車両を使用する上で通知すべき情報は、従来、郵便によって前記車両のユーザに届けられていたが、近年の通信ネットワークの進展により、前記情報の伝達に前記通信ネットワークの利用が、研究、開発されており、例えば特許文献1に提案されている。
【0003】
この特許文献1に開示された装置は、通信ネットワークを介して通信するための車両内で使用するための装置であって、前記通信ネットワークから、アドレスを備えた少なくとも1つのメッセージを受信するためのインタフェースを有し、前記アドレスが、前記車両を識別する識別子を有し、前記メッセージが、前記アドレスに基づいて、前記通信ネットワークから受信され、前記メッセージの受信を示すインジケータを提供するためのプロセッサをさらに有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特表2003-514407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記情報が通信ネットワークによって伝達された場合に、ユーザによっては煩わしさを感じる懸念がある。
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、ユーザの煩わしさを低減できる車両情報管理装置、車両情報管理方法、車両および車両情報管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる車両情報管理装置は、車両とネットワークを介して通信可能に接続される装置であって、前記車両を識別して特定するための識別子である1個の車両識別子と、複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子および前記ユーザのユーザ連絡先を表す複数のユーザ連絡先情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と、前記複数のユーザ識別子と、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けて記憶する通知予約情報記憶部と、通信を行う通信部と、前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記ユーザのユーザ連絡先に前記通信部によって送信する通知情報送信処理部と、前記ユーザ識別子および前記通知情報に対して予約することを表す予約情報を収容した予約通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子に対応付けられた受付状況情報を予約有りに更新する予約受付情報処理部と、前記通知情報を再報知する場合に、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知しない再報知処理部とを備える。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、前記再報知処理部は、さらに、前記予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知する。
【0008】
このような車両情報管理装置は、通知情報を再報知する場合に、予約有りの受付状況情報に対応するユーザのユーザ連絡先には再報知しないので、ユーザの煩わしさを低減できる。
【0009】
他の一態様では、上述の車両情報管理装置において、当該車両情報管理装置は、さらに、前記ネットワークを介して携帯端末装置と通信可能に接続され、前記ユーザ連絡先情報は、前記携帯端末装置の通信アドレスであり、前記再報知処理部は、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させない非出力情報を収容した非出力通信信号を、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、前記再報知処理部は、前記通知通信信号を、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信しないことによって、前記再報知しない。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、前記再報知処理部は、さらに、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させる出力情報を収容した出力通信信号を、前記予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信することによって、前記再報知する。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、前記再報知処理部は、さらに、前記通知通信信号を、前記予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信することによって、前記再報知する。
【0010】
このような車両情報管理装置は、ユーザ連絡先情報が携帯端末装置の通信アドレスであり、予約有りの受付状況情報に対応するユーザの携帯端末装置に通知情報を出力させないことで、再報知しないことを実現でき、ユーザの煩わしさを低減できる。
【0011】
他の一態様では、これら上述の車両情報管理装置において、前記車両は、通信を行う第2通信部と、前記複数のユーザと前記複数のユーザ識別子とを対応付けて記憶する第2ユーザ情報記憶部と、前記複数のユーザの中から乗車したユーザを特定するユーザ特定部と、前記予約を入力する予約入力部と、前記予約入力部から前記予約が入力された場合に、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を前記第2通信部によって前記車両情報管理装置へ送信する予約情報送信処理部とを備え、前記通信部で受信した予約通信信号は、前記車両から前記第2通信部によって送信された予約通信信号である。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、当該車両情報管理装置は、さらに、前記ネットワークを介して携帯端末装置と通信可能に接続され、前記ユーザ連絡先情報は、前記携帯端末装置の通信アドレスであり、前記携帯端末装置は、前記ユーザ識別子を記憶する第3ユーザ情報記憶部と、前記予約を入力する予約入力部と、前記予約入力部から前記予約が入力された場合に、前記ユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を前記車両情報管理装置へ送信する第2予約情報送信処理部とを備え、前記通信部で受信した予約通信信号は、前記携帯端末装置によって送信された予約通信信号である。
【0012】
これによれば、予約を入力する予約入力部を備えた車両から予約通信信号を受信する車両情報管理装置を提供できる。ユーザは、乗車の際に容易に車両から予約を入力できる。
【0013】
他の一態様では、これら上述の車両情報管理装置において、前記通知情報送信処理部は、さらに、前記通知情報を収容した第2通知通信信号を、前記車両に前記通信部によって送信し、前記再報知処理部は、さらに、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子のユーザが前記車両に乗車した場合に、前記通知情報を前記車両に出力させない第2非出力情報を収容した第2非出力通信信号を前記車両に前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない。
【0014】
このような車両情報管理装置は、車両にも通知情報を送信でき、予約有りの受付状況情報に対応するユーザが車両に乗車した場合には再報知しないので、ユーザの煩わしさを低減できる。
【0015】
他の一態様では、これら上述の車両情報管理装置において、前記通知情報は、前記車両のリコールを知らせるリコール通知、前記車両の改善対策を知らせる改善対策通知、前記車両の無償修理を知らせる無償修理通知、キャンペーンの実施を知らせるキャンペーン通知、および、来店を促す来店通知のうちの少なくとも1つを含む。好ましくは、上述の車両情報管理装置において、前記通知情報は、前記車両の入庫を伴うリコール通知、改善対策導入通知および無償修理通知である。
【0016】
これによれば、通知情報として、リコール通知、改善対策導入通知、無償修理通知、キャンペーン通知および来店通知のうちの少なくとも1つを含む車両情報管理装置が提供できる。
【0017】
本発明の他の一態様にかかる車両情報管理方法は、車両とネットワークを介して通信可能に接続される車両情報管理装置の方法であって、前記車両情報管理装置は、前記車両を識別して特定するための識別子である1個の車両識別子と、複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子および前記ユーザのユーザ連絡先を表す複数のユーザ連絡先情報とを対応付けて記憶するユーザ情報記憶部と、前記複数のユーザ識別子と、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けて記憶する通知予約情報記憶部と、通信を行う通信部とを備え、前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記ユーザのユーザ連絡先に前記通信部によって送信する通知情報送信処理工程と、前記ユーザ識別子および前記通知情報に対して予約することを表す予約情報を収容した予約通信信号を前記通信部で受信した場合に、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子に対応付けられた受付状況情報を予約有りに更新する予約受付情報処理工程と、前記通知情報を再報知する場合に、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知しない再報知処理工程とを備える。
【0018】
このような車両情報管理方法は、通知情報を再報知する場合に、予約有りの受付状況情報に対応するユーザのユーザ連絡先には再報知しないので、ユーザの煩わしさを低減できる。
【0019】
本発明の他の一態様にかかる車両は、車両情報管理装置とネットワークを介して通信可能に接続される車両であって、通信を行う第2通信部と、出力を行う出力部と、前記車両情報管理装置から前記第2通信部によって受信した通信信号に収容された、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報、および、当該車両の複数のユーザそれぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子と、前記通知情報に対する前記ユーザの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けた通知予約情報を記憶する通知情報記憶部と、当該車両の複数のユーザと前記複数のユーザ識別子とをそれぞれ対応付けて記憶する第2ユーザ情報記憶部と、前記複数のユーザの中から乗車したユーザを特定するユーザ特定部と、所定のタイミングにおいて、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられた受付状況情報が予約有りである場合に、前記通知情報を前記出力部から出力しない出力処理部とを備える。好ましくは、上述の車両において、前記出力処理部は、さらに、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられた受付状況情報が予約無しである場合に、前記通知情報を前記出力部から出力する。
【0020】
このような車両は、所定のタイミングにおいて、予約有りの受付状況情報に対応するユーザが乗車した場合に、通知情報を出力しないので、ユーザの煩わしさを低減できる。
【0021】
本発明の他の一態様にかかる車両情報管理システムは、車両と、携帯端末装置と、前記車両および前記携帯端末装置それぞれとネットワークを介して通信可能に接続される車両情報管理装置とを備えるシステムであって、前記車両情報管理装置は、これら上述のいずれかの車両情報管理装置であり、前記車両は、上述の車両である。
【0022】
このような車両情報管理システムは、これら上述のいずれかの車両情報管理装置と、上述の車両とを備えるので、ユーザの煩わしさを低減できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明にかかる車両情報管理装置、車両情報管理方法、車両および車両情報管理システムは、ユーザの煩わしさを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施形態における車両情報管理システムの構成を示す図である。
図2】前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置の構成を示すブロック図である。
図3】前記車両情報管理装置に記憶される通知予約テーブルの構成を示す図である。
図4】前記車両情報管理システムにおける車両の構成を示すブロック図である。
図5】前記車両情報管理システムにおける携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
図6】予約前において、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および携帯端末装置の各動作を説明するためのシーケンス図である。
図7】予約および予約後において、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および携帯端末装置の各動作を説明するためのシーケンス図である。
図8】前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および車両の各動作を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0026】
図1は、実施形態における車両情報管理システムの構成を示す図である。図2は、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置の構成を示すブロック図である。図3は、前記車両情報管理装置に記憶される通知予約テーブルの構成を示す図である。図4は、前記車両情報管理システムにおける車両の構成を示すブロック図である。図5は、前記車両情報管理システムにおける携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【0027】
実施形態における車両情報管理システムSは、例えば、図1に示すように、車両VCと、携帯端末装置TAと、車両VCおよび携帯端末装置TAそれぞれとネットワークNWを介して通信可能に接続される車両情報管理装置SVとを備え、車両に関わる所定の情報を、車両VC、携帯端末装置TAおよび車両情報管理装置SVの間で管理するシステムである。前記携帯端末装置TAは、車両VCに対応付けられる複数人、図1に示す例では3人の第1ないし第3ユーザUS1、US2、US3それぞれにおける3個の第1ないし第3携帯端末装置TA1、TA2、TA3である。
【0028】
前記車両に関わる所定の情報(車両情報)は、本実施形態では、車両を使用する上でユーザに通知すべき前記ユーザによる予約の必要な情報(通知情報)を含む。より具体的には、前記通知情報は、前記車両の、いわゆるリコールを知らせるリコール通知、前記車両の、いわゆる改善対策を知らせる改善対策通知、前記車両の、いわゆる無償修理(サービスキャンペーン)を知らせる無償修理通知、キャンペーンの実施を知らせるキャンペーン通知、および、来店を促す来店通知のうちの少なくとも1つを含む。本実施形態では、前記通知情報は、これらリコール通知、改善対策通知、無償修理通知、キャンペーン通知および来店通知を含む。前記キャンペーンは、例えば、販促のためのイベントの開催や、車両のユーザ間や販売店とユーザ間の親睦を図るためのイベントの開催等である。なお、入庫のスペースを確保する観点から、前記通知情報は、前記車両の入庫を伴うリコール通知、改善対策導入通知および無償修理通知であることが好ましい。
【0029】
ネットワークNWは、例えば、公衆通信回線(公衆回線)であり、移動体通信回線(移動体回線)を含む。ネットワークNWには、LAN(Local Area Network)を含んでもよい。ネットワークNWは、車両VC、携帯端末装置TAおよび車両情報管理装置SVそれぞれがTCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群を用いることによって、いわゆるインターネットを構成する。
【0030】
(車両情報管理装置SV)
車両情報管理装置SVは、車両VCおよび携帯端末装置TAそれぞれとネットワークNWを介して通信可能に接続され、前記車両情報を管理するサーバ装置である。この車両情報管理装置SVは、例えば、図2に示すように、管理側通信インタフェース部(以下、「S通信IF部」と略記する)11と、管理側制御処理部(以下、「S制御処理部」と略記する)12と、管理側記憶部(以下、「S記憶部」と略記する)13とを備える。
【0031】
S通信IF部11は、S制御処理部12に接続され、S制御処理部12の制御に従って通信を行うための通信回路である。S通信IF部11は、S制御処理部12から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この車両情報管理システムSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して車両VCおよび携帯端末装置TAそれぞれへ送信する。S通信IF部11は、ネットワークNWを介して車両VCおよび携帯端末装置TAそれぞれから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをS制御処理部12が処理可能な形式のデータに変換してS制御処理部12へ出力する。S通信IF部11は、例えば、ネットワークNWに応じた通信カード等である。
【0032】
S記憶部13は、S制御処理部12に接続され、S制御処理部12の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、車両情報管理装置SVの各部11、13を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するS制御プログラムや、所定の通知を処理する通知処理プログラムや、予約を処理する予約情報処理プログラム等のS制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、ユーザ情報、通知予約情報、通知有無情報および車両連絡先情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。S記憶部13は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、S記憶部13は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるS制御処理部12のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。S記憶部13は、比較的大容量のハードディスク装置を備えてよい。
【0033】
S記憶部13は、Sユーザ情報記憶部131、S通知予約情報記憶部132、S通知有無情報記憶部133および車両連絡先情報記憶部134を機能的に備える。
【0034】
Sユーザ情報記憶部131は、ユーザ情報を記憶するものである。前記ユーザ情報は、例えば、車両を識別して特定するための識別子である1個の車両識別子(例えばVIN等)と、複数のユーザUS(図1に示す例では第1ないし第3ユーザUS1、US2、US3)それぞれに対する、前記ユーザを識別して特定するための識別子である複数のユーザ識別子および前記ユーザのユーザ連絡先を表す複数のユーザ連絡先情報とを対応付けた情報である。前記ユーザ情報は、車両VC(車両識別子)ごとに備えられる。
【0035】
S通知予約情報記憶部132は、通知予約情報を記憶するものである。前記通知予約情報は、例えば、前記複数のユーザ識別子と、前記車両を使用する上で通知すべき予約の必要な通知情報に対する前記ユーザUSの予約受付けの有無を表す複数の受付状況情報とをそれぞれ対応付けた情報である。前記通知予約情報は、車両VC(車両識別子)ごとに備えられる。
【0036】
S通知有無情報記憶部133は、通知有無情報を記憶するものである。前記通知有無情報は、例えば、前記複数の車両識別子と、車両に対する通知情報の有無を表す複数の通知状況情報とをそれぞれ対応付けた情報である。前記通知有無情報は、複数の車種それぞれに対して複数の通知状況情報を対応付けた情報であってもよい。本実施形態では、前記通知情報は、上述の5個の種類を含むので、S通知有無情報記憶部133には、さらに、通知情報の種類も記憶される。
【0037】
これらユーザ情報、通知予約情報および通知有無情報は、本実施形態では、例えば、図3に示すように、車両VC(車両識別子)ごとに用意された通知予約テーブルST(ST1、ST2、ST3、・・・)に纏めてテーブル形式で登録されている。このため、Sユーザ情報記憶部131、S通知予約情報記憶部132およびS通知有無情報記憶部133は、本実施形態では、図2に一点鎖線で示すように、1個に纏められて機能的にS記憶部13に備えられている。
【0038】
この車両VC(車両識別子)ごとに用意されている複数の通知予約テーブルST1、ST2、ST3、・・・は、それぞれ、ユーザ識別子を登録するユーザIDフィールドS1311と、同一レコードのユーザIDフィールドS1311に登録されているユーザ識別子を持つユーザUSのユーザ連絡先を登録するユーザ連絡先情報フィールドS1312と、当該通知予約テーブルSTに対応する車両VC(車両識別子)に対する通知情報の有無およびその種類を登録する通知情報フラグフィールドS1313と、同一レコードのユーザIDフィールドS1311に登録されているユーザ識別子を持つユーザUSの受付状況情報を登録する予約状況フラグフィールドS1314とを備え、ユーザUS(ユーザ識別子)ごとにレコードを持つ。ユーザ連絡先情報フィールドS1312には、前記ユーザ連絡先として、ユーザUSの携帯端末装置TAにおける、例えばIPアドレスやメールアドレス(電子メールアドレスやショートメール(SMS)の電話番号等を含む)等の通信アドレスが登録される。通知情報フラグフィールドS1313には、通知情報の有無およびその種類を表す通知情報フラグが登録される。通知情報フラグ;0は、通知情報が無いことを表し、通知情報フラグ;1は、リコール通知の通知情報が有ることを表し、通知情報フラグ;2は、改善対策通知の通知情報が有ることを表し、通知情報フラグ;3は、無償修理通知の通知情報が有ることを表し、通知情報フラグ;4は、キャンペーン通知の通知情報が有ることを表し、通知情報フラグ;5は、来店通知の通知情報が有ることを表す。予約状況フラグフィールドS1314には、前記予約状況情報として、ユーザの予約受付けの有無を表す予約状況フラグが登録される。予約状況フラグ;0は、ユーザの予約受付けが無いこと(未予約)を表し、予約状況フラグ;1は、ユーザの予約受付けが有ること(既予約(予約済み))を表す。なお、予約状況フラグフィールドS1314には、前記予約状況フラグに代え、ユーザの予約した日付および時刻が登録されてもよく、ユーザの予約した日付および時刻が登録されていない場合は、ユーザの予約受付けが無いことを表し、ユーザの予約した日付および時刻が登録されている場合は、ユーザの予約受付けが有ることを表す。図3には、車両識別子(ここではVIN);AAを持つ車両VCの通知予約テーブルST1が主に図示されており、その1番目のレコードにおけるユーザIDフィールドS1311、ユーザ連絡先情報フィールドS1312、通知情報フラグフィールドS1313および予約状況フラグフィールドS1314には、それぞれ、ユーザ識別子;UID1、ユーザ連絡先情報;ADTA1、通知情報フラグ;1、および、予約状況フラグ;1が登録されている。
【0039】
ここで、通知情報フラグフィールドS1313には、デフォルトで通知情報フラグ;0が登録される。ネットワークNWに通信可能に接続された、メーカ、販売店およびメンテナンス店等の図略の通信端末装置(例えば通信機能付きパーソナルコンピュータ等)に、車種や車両識別子を指定して通知情報フラグ;1~5が、入力され、前記通信端末装置からネットワークNWを介して車両情報管理装置SVに取得され、通知情報フラグフィールドS1313に登録される。そして、予約が実行され、終了すると、前記通信端末装置に車両識別子を指定して通知情報フラグ;0が入力され、同様に車両情報管理装置SVに取得され、通知情報フラグフィールドS1313に登録される。
【0040】
そして、図3には、車両情報管理装置SVに記憶される通知予約テーブルST(ST1、ST2、ST3、・・・)だけでなく、SをVに変えた符号を括弧書きで図示することで、車両VCに記憶される後述の通知予約テーブルVT(VT1、VT2、VT3、・・・)も図示され、さらに、SをTに変えた符号を括弧書きで図示することで、携帯端末装置TAに記憶される後述の通知予約テーブルTT(TT1、TT2、TT3、・・・)も図示されている。車両情報管理装置SVには、上述のように、車両VC(車両識別子)ごとの複数の通知予約テーブルST(ST1、ST2、ST3、・・・)が記憶されるが、後述のように、車両VCには、当該車両VCに対応する通知予約テーブルVTのみが記憶され、携帯端末装置TAには、当該携帯端末装置TAのユーザUSに対応付けられている車両識別子を持つ車両VCに対応する通知予約テーブルVTのみが記憶される。
【0041】
車両連絡先情報記憶部134は、車両連絡先情報を記憶するものである。前記車両連絡先情報は、例えば、前記複数の車両識別子と、前記車両VCの車両連絡先を表す複数の車両連絡先情報とを対応付けた情報である。前記車両連絡先情報は、例えば車両VC(V通信IF部21)の通信アドレス等である。
【0042】
S制御処理部12は、車両情報管理装置SVの各部11、13を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車両情報を管理するための回路である。S制御処理部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。S制御処理部2は、前記S制御処理プログラムが実行されることによって、S制御部121、S通知処理部122および予約情報処理部123を機能的に備える。
【0043】
S制御部121は、車両情報管理装置SVの各部11、13を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車両情報管理装置SVの全体制御を司るものである。
【0044】
S通知処理部122は、所定の通知を処理するものである。より具体的には、S通知処理部122は、車両VCからネットワークNWを介してS通信IF部11で、車両情報要求通信信号を受信すると、S通信IF部11でネットワークNWを介して前記車両VCへ、車両情報通信信号を返信する。通信信号の送受信では、ネットワークNWおよびS通信IF部11を利用するので、以下、前記「ネットワークNWを介してS通信IF部11で」の記載および前記「S通信IF部11でネットワークNWを介して」の記載を適宜に省略する。前記車両情報要求通信信号は、送信元の車両VCにおける車両識別子および車両情報を要求することを表す車両情報要求情報を収容した通信信号である。前記車両情報通信信号は、前記車両情報要求通信信号に収容された車両識別子を持つ車両VCの車両情報を収容した通信信号である。前記車両情報は、本実施形態では、前記車両情報要求通信信号に収容された車両識別子に対応する通知予約テーブルSTに登録されたユーザ識別子、通知情報フラグおよび予約状況フラグを含む。S通知処理部122は、携帯端末装置TAから車両情報要求通信信号を受信すると、前記携帯端末装置TAへ、車両情報通信信号を返信する。
【0045】
予約情報処理部123は、予約を処理するものである。より具体的には、予約情報処理部123は、車両VCや携帯端末装置TAから、前記ユーザ識別子および前記通知情報に対して予約することを表す予約情報を収容した通信信号(予約通信信号)をS通信IF部11で受信した場合に、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子に対応付けられた受付状況情報を予約有りに更新する。より詳しくは、本実施形態では、予約情報処理部123は、予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録する通知予約テーブルSTを選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルSTにおける、予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1を登録する。
【0046】
なお、本実施形態では、通知予約テーブルSTは、車両識別子(車両VC)ごとに設けられているので、選定容易な観点から、予約通信信号には、さらに、前記ユーザ識別子を持つユーザUSの車両VCにおける車両識別子が収容されてもよい。
【0047】
ここで、予約状況フラグフィールドS1314には、デフォルトで通知情報フラグ;0が登録される。上述のように、予約状況フラグ;1が登録された後に、予約が実行され、終了すると、前記通信端末装置に車両識別子を指定して予約状況フラグ;0が入力され、上述と同様に車両情報管理装置SVに取得され、予約状況フラグフィールドS1314に登録される。
【0048】
なお、車両情報管理装置SVは、図2に破線で示すように、サーバ側入力部(以下、「S入力部」と略記する)14およびサーバ側出力部(以下、「S出力部」と略記する)15をさらに備えてもよい。S入力部14は、S制御処理部12に接続され、例えば各種コマンドや各種データを車両情報管理装置SVに入力する装置であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ、キーボードおよびマウス等である。S出力部15は、S制御処理部12に接続され、制御処理部12の制御に従って、S入力部14から入力されたコマンドやデータ、および、車両VCや携帯端末装置TAに入力され取得したユーザ情報や通知予約情報等を出力する装置であり、例えばLCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。
【0049】
このような車両情報管理装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
【0050】
(車両VC)
車両VCは、例えば、乗用車、トラックおよびバス等であり、車両情報管理に関し、車両情報管理装置SVとネットワークNWを介して通信可能に接続され、例えば、図4に示すように、車両側通信インタフェース部(以下、「V通信IF部」と略記する)21と、車両側制御処理部(以下、「V制御処理部」と略記する)22と、車両側記憶部(以下、「V記憶部」と略記する)23と、車両側入力部(以下、「V入力部」と略記する)24と、車両側出力部(以下、「V出力部」と略記する)25と、ユーザ特定部26とを備える。
【0051】
V通信IF部21は、S通信IF部11と同様に、V制御処理部22に接続され、V制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。
【0052】
V入力部24は、V制御処理部22に接続され、例えば各種コマンドや各種データを車両VCに入力する装置である。V入力部24は、例えばテンキー等の複数のスイッチを備えて構成されてよいが、本実施形態では、軸周りに回転可能であって軸方向にプッシュ可能な円柱状のダイヤルスイッチであり、例えば、車両室内において、運転席と助手席とを隔てるセンターコンソールに配置される。このダイヤルスイッチでは、ダイヤルスイッチを回転することによって、例えばセンターディスプレイ等のV出力部25に表示される文字や数字が回転方向に応じてスクロールし、ダイヤルスイッチをプッシュすることによって、V出力部25に表示されている文字や数字が確定し、車両VCに入力される。
【0053】
V出力部25は、V制御処理部22に接続され、V制御処理部22の制御に従って、V入力部24から入力されたコマンドやデータ、および、車両情報管理装置SVから受信され取得した車両情報等を出力する装置であり、例えばLCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。
【0054】
ユーザ特定部26は、複数のユーザUSの中から車両VCに乗車したユーザUSを特定する装置である。ユーザ特定部26は、本実施形態では、V制御処理部22に接続され、V制御処理部22の制御に従ってユーザUSを特定するためのデータを検出する特定検出部261と、特定検出部261で検出したデータに基づいてユーザUSを特定する特定処理部224(262)とを備える。特定処理部224(262)は、後述のように、V制御処理部22に機能的に構成される。ユーザ特定部26には、例えば、顔認証技術が利用され、この場合では、特定検出部261は、運転席に着席したユーザUSを撮像する撮像部(例えばデジタルカメラ)であり、特定処理部224(262)は、ユーザ識別子を出力するように、予め機械学習された顔認証モデルを備え、前記撮像部で撮像したユーザUSの画像に基づき前記顔認証モデルによってユーザ識別子を出力する。なお、顔認証技術に代え、指紋認証技術が用いられてもよい。あるいは、例えば、ユーザUSの携帯端末装置TAから、前記携帯端末装置TAに記憶されているユーザ識別子が取得されてもよい。この場合では、特定検出部261は、ユーザUSの携帯端末装置TAと通信する通信インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)規格およびUSB(Universal Serial Bus)規格等の規格を用いたインタフェース回路)であり、特定処理部224(262)は、特定検出部261を介してユーザUSの携帯端末装置TAからユーザ識別子を受信して取得する。
【0055】
V記憶部23は、S記憶部13と同様に、V制御処理部22に接続され、V制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、車両情報管理に関し、車両VCの各部21、23~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するV制御プログラムや、所定の通知を処理するV通知処理プログラムや、予約を処理するV予約処理プログラムや、特定検出部261で検出したデータに基づいてユーザUSを特定する特定処理プログラム等のV制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自車両VCの車両識別子、車両情報管理装置SVの通信アドレス、ユーザ情報、通知予約情報および通知有無情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。
【0056】
V記憶部23は、Vユーザ情報記憶部231、V通知予約情報記憶部232およびV通知有無情報記憶部233を機能的に備える。これらVユーザ情報記憶部231、V通知予約情報記憶部232およびV通知有無情報記憶部233は、自車両VCのみに関するユーザ情報、通知予約情報および通知有無情報を記憶する点を除き、S記憶部13におけるSユーザ情報記憶部131、S通知予約情報記憶部132およびS通知有無情報記憶部133と同様である。すなわち、Vユーザ情報記憶部231、V通知予約情報記憶部232およびV通知有無情報記憶部233は、本実施形態では、図4に一点鎖線で示すように、1個に纏められて機能的にV記憶部23に備えられ、図3に示すように、自車両VC(自車両VCの車両識別子)に対応する通知予約テーブルVTを記憶する。例えば、自車両VCが車両識別子;AAを持つ場合には、車両識別子;AAに対応する通知予約テーブルVT1のみが記憶される。あるいは、例えば、自車両VCが車両識別子;CCを持つ場合には、車両識別子;CCに対応する通知予約テーブルVT3のみが記憶される。
【0057】
V制御処理部22は、S制御処理部12と同様に、車両情報管理に関し、車両VCの各部21、23~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車両情報を管理するための回路である。V制御処理部22は、前記V制御処理プログラムが実行されることによって、V制御部221、V通知処理部222、V予約処理部223および特定処理部224(262)を機能的に備える。
【0058】
V制御部221は、車両情報管理に関し、車両VCの各部21、23~26を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、車両VCの全体制御を司るものである。
【0059】
V通知処理部222は、所定の通知を処理するものである。より具体的には、V通知処理部222は、所定のタイミングで、V通信IF部21でネットワークNWを介して車両情報管理装置SVへ、車両情報要求通信信号を送信する。前記所定のタイミングは、車両情報アプリケーションの起動の際や、予め設定された所定時刻や、前記起動後、予め設定された所定の時間間隔ごと等である。V通知処理部222は、車両情報管理装置SVからネットワークNWを介してV通信IF部21で、車両情報通信信号を受信すると、この受信した車両情報通信信号に収容されている車両情報を取り出し、V記憶部23に記憶する。そして、V通知処理部222は、この取り出した車両情報に通知情報フラグ;1~5が含まれている場合には、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、ユーザ特定部26で特定したユーザUSのユーザ識別子、ならびに、前記取り出したユーザ識別子および予約状況フラグ、に基づいて、V出力部25から出力する。より詳しくは、V通知処理部222は、ユーザ特定部26で特定したユーザUSのユーザ識別子に対応する予約状況フラグが予約状況フラグ;1である場合、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、V出力部25から出力から出力せず、報知しない。一方、V通知処理部222は、ユーザ特定部26で特定したユーザUSのユーザ識別子に対応する予約状況フラグが予約状況フラグ;0である場合、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、V出力部25から出力から出力し、報知する。
【0060】
車両VCでの前記車両情報アプリケーションは、車両VCにおいて、車両情報を管理するためのソフトウェアであり、前記V通知処理プログラムや前記V予約処理プログラム等を含んで構成される。
【0061】
通信信号の送受信では、ネットワークNWおよびV通信IF部21を利用するので、以下、前記「ネットワークNWを介してV通信IF部21で」の記載および前記「V通信IF部21でネットワークNWを介して」の記載を適宜に省略する。
【0062】
V予約処理部223は、予約を処理するものである。より具体的には、V予約処理部223は、V入力部24から予約が入力されると、ユーザ特定部26で特定したユーザUSに対応付けられたユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号をV通信IF部21によって車両情報管理装置SVへ送信する。なお、上述したように、予約通信信号には、自車両VCの車両識別子が収容されてもよい。
【0063】
特定処理部224(262)は、特定検出部261で検出したデータに基づいてユーザUSを特定するものである。
【0064】
(携帯端末装置TA)
携帯端末装置TAは、例えば携帯電話機およびスマートフォン等の、移動体通信により通話やデータ通信を行う装置であり、車両情報管理に関し、車両情報管理装置SVとネットワークNWを介して通信可能に接続され、例えば、図5に示すように、端末側通信インタフェース部(以下、「T通信IF部」と略記する)31と、端末側制御処理部(以下、「T制御処理部」と略記する)32と、端末側記憶部(以下、「T記憶部」と略記する)23と、端末側入力部(以下、「T入力部」と略記する)34と、端末側出力部(以下、「T出力部」と略記する)35と、音入出力部36とを備える。
【0065】
T通信IF部31は、S通信IF部11と同様に、T制御処理部32に接続され、T制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路である。
【0066】
T入力部34は、T制御処理部32に接続され、例えば各種コマンドや各種データを携帯端末装置TAに入力する装置である。T出力部35は、T制御処理部32に接続され、T制御処理部32の制御に従って、T入力部34から入力されたコマンドやデータ、および、車両情報管理装置SVから受信され取得した車両情報等を出力する装置であり、例えばLCD(液晶表示装置)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。本実施形態では、T入力部34およびT出力部35からいわゆるタッチパネルが構成される。このタッチパネルでは、入力部34は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置である。このタッチパネルでは、前記表示装置のT出力部35における表示面上に前記位置入力装置が設けられ、前記表示装置に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、前記位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
【0067】
音入出力部36は、T制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路であって、T制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。音入出力部36は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。
【0068】
T記憶部33は、S記憶部13と同様に、T制御処理部32に接続され、T制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部31、33~36を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するT制御プログラムや、所定の通知を処理するT通知処理プログラムや、予約を処理するT予約処理プログラムや、移動体通信によって通話やデータ通信を処理する端末処理プログラム等のT制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機TAのユーザUSのユーザ識別子、前記ユーザUSの車両VCの車両識別子、車両情報管理装置SVの通信アドレス、ユーザ情報、通知予約情報および通知有無情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。
【0069】
T記憶部33は、Tユーザ情報記憶部331、T通知予約情報記憶部332およびT通知有無情報記憶部333を機能的に備える。これらTユーザ情報記憶部331、T通知予約情報記憶部332およびT通知有無情報記憶部333は、前記ユーザUSの車両VCのみに関するユーザ情報、通知予約情報および通知有無情報を記憶する点を除き、S記憶部13におけるSユーザ情報記憶部131、S通知予約情報記憶部132およびS通知有無情報記憶部133と同様である。すなわち、Tユーザ情報記憶部331、T通知予約情報記憶部332およびT通知有無情報記憶部333は、本実施形態では、図5に一点鎖線で示すように、1個に纏められて機能的にT記憶部33に備えられ、図3に示すように、前記ユーザUSの車両VC(自車両VCの車両識別子)に対応する通知予約テーブルTTを記憶する。例えば、前記ユーザUSの車両VCが車両識別子;AAを持つ場合には、車両識別子;AAに対応する通知予約テーブルTT1のみが記憶される。あるいは、例えば、前記ユーザUSの車両VCが車両識別子;BBを持つ場合には、車両識別子;BBに対応する通知予約テーブルTT2のみが記憶される。
【0070】
T制御処理部32は、S制御処理部12と同様に、携帯端末装置TAの各部31、33~36を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、移動体通信によって通話やデータ通信を処理し、車両情報を管理するための回路である。T制御処理部32は、前記T制御処理プログラムが実行されることによって、T制御部321、T通知処理部322、T予約処理部323および端末処理部324を機能的に備える。
【0071】
T制御部321は、携帯端末装置TAの各部31、33~36を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
【0072】
T通知処理部322は、所定の通知を処理するものである。より具体的には、T通知処理部322は、V通知処理部222と同様に、前記所定のタイミングで、T通信IF部31でネットワークNWを介して車両情報管理装置SVへ、車両情報要求通信信号を送信する。T通知処理部322は、車両情報管理装置SVからネットワークNWを介してT通信IF部31で、車両情報通信信号を受信すると、この受信した車両情報通信信号に収容されている車両情報を取り出し、T記憶部33に記憶する。そして、T通知処理部322は、この取り出した車両情報に通知情報フラグ;1~5が含まれている場合には、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、自機のT記憶部33に記憶されているユーザ識別子、ならびに、前記取り出したユーザ識別子および予約状況フラグ、に基づいて、T出力部35から出力する。より詳しくは、T通知処理部322は、自機のT記憶部33に記憶されているユーザ識別子に対応する予約状況フラグが予約状況フラグ;1である場合、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、T出力部35から出力から出力せず、報知しない。一方、T通知処理部322は、自機のT記憶部33に記憶されているユーザ識別子に対応する予約状況フラグが予約状況フラグ;0である場合、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、T出力部35から出力から出力し、報知する。
【0073】
携帯端末装置TAでの車両情報アプリケーションは、携帯端末装置TAにおいて、車両情報を管理するためのソフトウェアであり、前記T通知処理プログラムや前記T予約処理プログラム等を含んで構成される。
【0074】
通信信号の送受信では、ネットワークNWおよびT通信IF部31を利用するので、以下、前記「ネットワークNWを介してT通信IF部31で」の記載および前記「T通信IF部31でネットワークNWを介して」の記載を適宜に省略する。
【0075】
T予約処理部323は、予約を処理するものである。より具体的には、T予約処理部323は、T入力部34から予約が入力されると、自機TAに記憶されているユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号をT通信IF部31によって車両情報管理装置SVへ送信する。なお、上述したように、予約通信信号には、自機TAに記憶されている車両識別子が収容されてもよい。
【0076】
端末処理部324は、移動体通信によって通話やデータ通信を処理するものである。
【0077】
次に、本実施形態の動作について説明する。図6は、予約前において、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および携帯端末装置の各動作を説明するためのシーケンス図である。図7は、予約および予約後において、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および携帯端末装置の各動作を説明するためのシーケンス図である。図8は、前記車両情報管理システムにおける車両情報管理装置および車両の各動作を説明するためのシーケンス図である。
【0078】
上記構成の車両情報管理システムSでは、車両情報管理装置SV、車両VCおよび携帯端末装置TAは、それぞれ、その電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。車両情報管理装置SVでは、そのS制御処理プログラムの実行によって、S制御処理部12には、S制御部121、S通知処理部122および予約情報処理部123が機能的に構成される。車両VCでは、そのV制御処理プログラムの実行によって、V制御処理部22には、V制御部221、V通知処理部222、V予約処理部223および特定処理部224(262)が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、そのT制御処理プログラムの実行によって、T制御処理部32には、T制御部321、T通知処理部322、T予約処理部323および端末処理部324が機能的に構成される。なお、以下の動作の説明において、車両情報管理装置SVのS記憶部13には、車両VC(車両識別子)ごとに通知予約テーブルSTが記憶されており、各通知予約テーブルSTそれぞれにおいて、ユーザIDフィールドS1311およびユーザ連絡先情報フィールドS1312には、それぞれ、ユーザ識別子およびユーザ連絡先が登録されており、通知情報フラグフィールドS1313および予約状況フラグフィールドS1314には、それぞれ、デフォルト値;0が登録されているものとする。車両VCのV記憶部23には、自車両VCの車両識別子(例えばAA)および車両情報管理装置SVの通信アドレスが記憶されているものとする。携帯端末装置TAのT記憶部33には、自機TAのユーザUSのユーザ識別子、前記ユーザUSの車両VCの車両識別子および車両情報管理装置SVの通信アドレスが記憶されているものとする。例えば、第1ユーザUS1の第1携帯端末装置TA1には、ユーザ識別子;UID1およびその車両識別子;AAが記憶され、第2ユーザUS2の第2携帯端末装置TA2には、ユーザ識別子;UID2およびその車両識別子;AAが記憶され、第3ユーザUS3の第3携帯端末装置TA3には、ユーザ識別子;UID3およびその車両識別子;AAが記憶されている。
【0079】
(車両情報管理装置SVおよび複数の携帯端末装置TA(TA1、TA2、TA3))
まず、車両情報管理装置SVと複数の携帯端末装置TA(TA1、TA2、TA3)との間における車両情報管理に関する動作について説明する。
【0080】
上述のように、メーカ等の図略の前記通信端末装置に、車種や車両識別子を指定して通知情報フラグ;1~5、例えば通知情報フラグ;1が、入力されると、図6において、前記通信端末装置からネットワークNWを介して車両情報管理装置SVに取得される(C1)。
【0081】
車両情報管理装置SVは、S制御処理部12によって、この取得した車種や車両識別子に対応する全ての通知予約テーブルSTに対し、通知情報フラグフィールドS1313に通知情報フラグ;1を登録し、更新する(C2)。
【0082】
その後、第1ユーザUS1によって、第1携帯端末装置TA1の車両情報アプリケーションが起動されると(C11)、第1携帯端末装置TA1は、T制御処理部32のT通知処理部322によって、車両識別子;AAおよび車両情報要求情報を収容した車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C12)。
【0083】
車両情報管理装置SVは、第1携帯端末装置TA1から車両情報要求通信信号を受信すると(C13)、S制御処理部12のS通知処理部122によって、車両情報通信信号を生成し、この生成した車両情報通信信号を第1携帯端末装置TA1へ返信する(C14)。より具体的には、S通知処理部122は、この受信した車両情報要求通信信号に収容されている車両識別子;AAを取り出し、この取り出した車両識別子;AAに対応する通知予約テーブルST1を、S記憶部13から選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルST1に登録されている車両情報(互いに対応付けられたユーザ識別子、通知情報フラグおよび予約状況フラグ)を取り出し、この取り出した車両情報を収容した車両情報通信信号を生成し、この生成した車両情報通信信号を第1携帯端末装置TA1へ返信する。車両情報通信信号には、例えば、ユーザ識別子、通知情報フラグおよび予約状況フラグの順に、これらがユーザ識別子ごとに収容される。ここでは、予約状況フラグは、デフォルト値;0であるので、前記車両情報通信信号には、UID1、1、0;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。
【0084】
第1携帯端末装置TA1は、車両情報管理装置SVから車両情報通信信号を受信すると(C15)、T制御処理部32のT通知処理部322によって、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C16)。より具体的には、T通知処理部322は、この受信した車両情報通信信号に収容されている車両情報を取り出し、この取り出した車両情報を通知予約テーブルTT1に登録してT記憶部33に記憶する。そして、T通知処理部322は、この取り出した車両情報に通知情報フラグ;1~5が含まれている場合には、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、自機TA1のT記憶部33に記憶されているユーザ識別子、ならびに、前記取り出したユーザ識別子および予約状況フラグ、に基づいて、T出力部35から出力する。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であって自機TA1に記憶されているユーザ識別子;UID1に対応する予約状況フラグ;0であるので、T通知処理部322は、リコール通知をT出力部35から出力し、報知する。例えば、リコールされた旨のメッセージがT出力部35に表示される。これによって車両情報管理装置SVは、車両識別子;AAの第1ユーザUS1にリコールを通知でき、前記第1ユーザSU1は、自車両VC(車両識別子;AA)がリコールされたことを認識できる。
【0085】
一方、第2ユーザUS2によって、第2携帯端末装置TA2の車両情報アプリケーションが起動されると(C21)、第1携帯端末装置TA1と同様に、第2携帯端末装置TA2は、車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C22)。この車両情報要求通信信号を受信すると(C23)、車両情報管理装置SVは、車両情報通信信号を生成して第2携帯端末装置TA2へ返信する(C24)。この車両情報通信信号には、ここでは予約状況フラグがデフォルト値;0であるので、UID1、1、0;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。この車両情報通信信号を受信すると(C25)、第2携帯端末装置TA2は、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C26)。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であって自機TA2に記憶されているユーザ識別子;UID2に対応する予約状況フラグ;0であるので、第2携帯端末装置TA2は、リコール通知をT出力部35から出力し、報知する。これによって車両情報管理装置SVは、車両識別子;AAの第2ユーザUS2にリコールを通知でき、前記第2ユーザSU2は、自車両VC(車両識別子;AA)がリコールされたことを認識できる。
【0086】
図示およびその説明を省略するが、第3携帯端末装置TA3に関し、第3携帯端末装置TA3および車両情報管理装置SVは、それぞれ、上述と同様に動作する。
【0087】
その後、図7において、第1ユーザUS1によって、T入力部34およびT出力部35で構成されるタッチパネルを用いてリコール通知に対する予約、例えば自車両VCの販売店やメンテナンス店等への入庫予約が入力されると(C31)、T制御処理部32のT予約処理部323によって、自機TAに記憶されているユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を生成し、この生成した予約通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C32)。この上述の例では、予約通信信号には、自機TA1のユーザ識別子;UID1が収容される。
【0088】
車両情報管理装置SVは、第1携帯端末装置TA1から予約通信信号を受信すると(C33)、S制御処理部12の予約情報処理部123によって、通知予約テーブルSTを更新し、処理を終了する(C34)。より具体的には、予約情報処理部123は、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録する通知予約テーブルSTを選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルSTにおける、前記予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1を登録し、更新する。この上述の例では、図3に示すように、ユーザ識別子;UID1を登録する通知予約テーブルST1が選定され、ユーザ識別子;UID1を登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1が登録される。なお、予約通信信号に車両識別子が収容されている場合では、予約情報処理部123は、前記受信した予約通信信号に収容された車両識別子に対応する通知予約テーブルSTを選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルSTにおける、前記予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1を登録し、更新する。
【0089】
その後、前記所定のタイミングで、第1携帯端末装置TA1は、車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C41)。この車両情報要求通信信号を受信すると(C42)、車両情報管理装置SVは、車両情報通信信号を生成して第1携帯端末装置TA1へ返信する(C43)。この車両情報通信信号には、ここではユーザ識別子;UID1の予約状況フラグが1であって他がデフォルト値;0であるので、UID1、1、1;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。この車両情報通信信号を受信すると(C44)、第1携帯端末装置TA1は、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C45)。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であって自機TA1に記憶されているユーザ識別子;UID1に対応する予約状況フラグ;1であるので、第1携帯端末装置TA1は、リコール通知をT出力部35から出力せず、報知しない。このため、予約した第1ユーザUS1の第1携帯端末装置TA1には、再報知でのリコール通知が報知されないので、第1ユーザUS1の煩わしさを低減できる。
【0090】
一方、前記所定のタイミングで、第2携帯端末装置TA2は、車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C51)。この車両情報要求通信信号を受信すると(C52)、車両情報管理装置SVは、車両情報通信信号を生成して第2携帯端末装置TA2へ返信する(C53)。この車両情報通信信号には、ここではユーザ識別子;UID1の予約状況フラグが1であって他がデフォルト値;0であるので、UID1、1、1;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。この車両情報通信信号を受信すると(C54)、第2携帯端末装置TA2は、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C55)。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であって自機TA2に記憶されているユーザ識別子;UID2に対応する予約状況フラグ;0であるので、第2携帯端末装置TA2は、リコール通知をT出力部35から出力し、再報知する。これによって車両情報管理装置SVは、車両識別子;AAの第2ユーザUS2にリコールを再通知でき、前記第2ユーザSU2は、自車両VC(車両識別子;AA)がリコールされたことを再認識できる。
【0091】
図示およびその説明を省略するが、第3携帯端末装置TA3に関し、第3携帯端末装置TA3および車両情報管理装置SVは、それぞれ、上述と同様に動作する。この上述の例では、第3携帯端末装置TA3は、第2携帯端末装置TA2と同様に動作する。
【0092】
(車両情報管理装置SVおよび車両VC)
まず、車両情報管理装置SVと車両VCとの間における車両情報管理に関する動作について説明する。
【0093】
上述のように、図略の前記通信端末装置に、車種や車両識別子を指定して通知情報フラグ;1~5、例えば通知情報フラグ;1が、入力されると、図8において、前記通信端末装置からネットワークNWを介して車両情報管理装置SVに取得される(C1)。
【0094】
車両情報管理装置SVは、S制御処理部12によって、この取得した車種や車両識別子に対応する全ての通知予約テーブルSTに対し、通知情報フラグフィールドS1313に通知情報フラグ;1を登録し、更新する(C2)。
【0095】
その後、第1ユーザUS1が車両VCに乗車し、第1ユーザUS1によって、車両VCが始動されると(C61)、車両VCは、V制御処理部22のV通知処理部222によって、自車両VCのV記憶部23に記憶されている車両識別子;AAおよび車両情報要求情報を収容した車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C62)。
【0096】
車両情報管理装置SVは、車両VCから車両情報要求通信信号を受信すると(C63)、S制御処理部12のS通知処理部122によって、車両情報通信信号を生成し、この生成した車両情報通信信号を車両VCへ返信する(C64)。
【0097】
車両VCは、車両情報管理装置SVから車両情報通信信号を受信すると(C65)、ユーザ特定部26によって、車両VCに乗車したユーザ(この例では第1ユーザUS1のユーザ識別子;UID1)を特定し(C66)、V制御処理部22のV通知処理部222によって、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C67)。より具体的には、V通知処理部222は、この受信した車両情報通信信号に収容されている車両情報を取り出し、この取り出した車両情報を通知予約テーブルVT1に登録してV記憶部23に記憶する。そして、V通知処理部222は、この取り出した車両情報に通知情報フラグ;1~5が含まれている場合には、通知情報フラグ;1~5に対応する通知情報を、ユーザ特定部26で特定したユーザUSのユーザ識別子、ならびに、前記取り出したユーザ識別子および予約状況フラグ、に基づいて、V出力部25から出力する。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であってユーザ特定部26で特定された第1ユーザUS1のユーザ識別子;UID1に対応する予約状況フラグ;0であるので、V通知処理部222は、リコール通知をV出力部25から出力し、報知する。例えば、リコールされた旨のメッセージがV出力部25に表示される。これによって車両情報管理装置SVは、車両識別子;AAの第1ユーザUS1にリコールを通知でき、前記第1ユーザSU1は、自車両VC(車両識別子;AA)がリコールされたことを認識できる。
【0098】
このリコールの通知情報を認識すると、第1ユーザUS1によって、V入力部24を用いてリコール通知に対する予約、例えば自車両VCの入庫予約が入力されると(C68)、V制御処理部22のV予約処理部223によって、ユーザ特定部26によって特定したユーザUSのユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を生成し、この生成した予約通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C69)。この上述の例では、予約通信信号には、第1ユーザUS1のユーザ識別子;UID1が収容される。
【0099】
車両情報管理装置SVは、車両VCから予約通信信号を受信すると(C70)、S制御処理部12の予約情報処理部123によって、通知予約テーブルSTを更新し、処理を終了する(C71)。より具体的には、予約情報処理部123は、前記受信した予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録する通知予約テーブルSTを選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルSTにおける、前記予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1を登録し、更新する。この上述の例では、図3に示すように、ユーザ識別子;UID1を登録する通知予約テーブルST1が選定され、ユーザ識別子;UID1を登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1が登録される。なお、予約通信信号に車両識別子が収容されている場合では、予約情報処理部123は、前記受信した予約通信信号に収容された車両識別子に対応する通知予約テーブルSTを選定(検索)し、この選定した通知予約テーブルSTにおける、前記予約通信信号に収容されたユーザ識別子を、ユーザIDフィールドS1311に登録するレコードの予約状況フラグフィールドS1314に予約状況フラグ;1を登録し、更新する。
【0100】
その後、前記所定のタイミングで、車両VCは、車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C81)。この車両情報要求通信信号を受信すると(C82)、車両情報管理装置SVは、車両情報通信信号を生成して車両VCへ返信する(C83)。この車両情報通信信号には、ここではユーザ識別子;UID1の予約状況フラグが1であって他がデフォルト値;0であるので、UID1、1、1;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。この車両情報通信信号を受信すると(C84)、車両VCは、ユーザ特定部26によって、車両VCに乗車しているユーザ(この例では第1ユーザUS1のユーザ識別子;UID1)を特定し(C85)、V制御処理部22のV通知処理部222によって、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理し、このタイミングでの処理を終了する(C86)。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であってユーザ特定部26で特定した第1ユーザUS1のユーザ識別子;UID1に対応する予約状況フラグ;1であるので、車両VCは、リコール通知をV出力部25から出力せず、報知しない。このため、予約した第1ユーザUS1の乗車した車両VCでは、再報知でのリコール通知が報知されないので、第1ユーザUS1の煩わしさを低減できる。
【0101】
一方、第1ユーザUS1が降車して、第2ユーザUS2が車両VCに乗車し、第2ユーザUS2によって、車両VCが始動されると(C91)、車両VCは、車両情報要求通信信号を車両情報管理装置SVへ送信する(C92)。この車両情報要求通信信号を受信すると(C93)、車両情報管理装置SVは、車両情報通信信号を生成して車両VCへ返信する(C94)。この車両情報通信信号には、ここではユーザ識別子;UID1の予約状況フラグが1であって他がデフォルト値;0であるので、UID1、1、1;UID2、1、0;UID3、1、0が収容される。この車両情報通信信号を受信すると(C95)、車両VCは、ユーザ特定部26によって、車両VCに乗車しているユーザ(この例では第2ユーザUS2のユーザ識別子;UID2)を特定し(C96)、V制御処理部22のV通知処理部222によって、車両情報通信信号に収容されている車両情報を処理する(C96)。この上述の例では、この車両情報は、通知情報フラグ;1であってユーザ特定部26で特定した第2ユーザUS2のユーザ識別子;UID2に対応する予約状況フラグ;0であるので、車両VCは、リコール通知をV出力部25から出力し、再報知する。これによって車両情報管理装置SVは、車両識別子;AAの第2ユーザUS2にリコールを再通知でき、前記第2ユーザSU2は、自車両VC(車両識別子;AA)がリコールされたことを再認識できる。
【0102】
図示およびその説明を省略するが、第3ユーザUS3が乗車した車両VCに関し、車両VCおよび車両情報管理装置SVは、それぞれ、上述と同様に動作する。この上述の例では、第3ユーザUS3が乗車した車両VCは、第2ユーザUS2が乗車した車両VCと同様に動作する。
【0103】
なお、車両情報には、通知情報フラグが収容されるので、前記車両情報通信信号は、前記通知情報を収容した通知通信信号の一例に相当し、S通知処理部122は、前記通知情報を収容した通知通信信号を、前記ユーザのユーザ連絡先に前記通信部によって送信する通知情報送信処理部の一例に相当し、前記通知情報を収容した第2通知通信信号を、前記車両に前記通信部によって送信する通知情報送信処理部の一例に相当も相当する。
【0104】
そして、車両VCおよび携帯端末装置TAは、予約状況フラグ;0の場合、通知情報を出力し、予約状況フラグ;1の場合、通知情報を出力しないので、予約状況フラグ;0は、出力情報の一例に相当し、予約状況フラグ;1は、非出力情報の一例に相当し、前記車両情報通信信号は、予約状況フラグ;0を収容する場合、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させる出力情報を収容した出力通信信号の一例に相当し、予約状況フラグ;1を収容する場合、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させない非出力情報を収容した非出力通信信号の一例に相当する。このため、S通知処理部122は、前記通知情報を再報知する場合に、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知しない再報知処理部の一例に相当し、前記携帯端末装置に前記通知情報を出力させない非出力情報を収容した非出力通信信号を、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先に、前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない再報知処理部の一例にも相当し、さらに、前記予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子のユーザが前記車両に乗車した場合に、前記通知情報を前記車両に出力させない第2非出力情報を収容した第2非出力通信信号を前記車両に前記通信部によって送信することによって、前記再報知しない再報知処理部の一例にも相当する。
【0105】
また、V予約処理部223は、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子および前記予約情報を収容した予約通信信号を前記第2通信部によって前記車両情報管理装置へ送信する予約情報送信処理部の一例に相当する。
【0106】
さらに、V通知処理部222は、所定のタイミングにおいて、前記ユーザ特定部で特定したユーザに対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられた受付状況情報が予約有りである場合に、前記通知情報を前記出力部から出力しない出力処理部の一例に相当する。
【0107】
以上説明したように、本実施形態における車両情報管理システムS、車両情報管理装置SVおよびこれに実装された車両情報管理方法は、例えば図7に示すように、通知情報を再報知する場合に、予約有りの受付状況情報(上述の例では予約状況フラグ;1)に対応するユーザのユーザ連絡先(上述の例では携帯端末装置TA)には再報知しないので、ユーザUSの煩わしさを低減できる。
【0108】
上記車両情報管理システムS、車両情報管理装置SVおよび車両情報管理方法は、ユーザ連絡先情報が携帯端末装置TAの通信アドレスであり、予約有りの受付状況情報に対応するユーザUSの携帯端末装置TAに通知情報を出力させないことで、再報知しないことを実現でき、ユーザUSの煩わしさを低減できる。
【0109】
本実施形態によれば、予約を入力するV入力部24を備えた車両VCから予約通信信号を受信する車両情報管理システムS、車両情報管理装置SVおよび車両情報管理方法を提供できる。ユーザUSは、乗車の際に容易に車両VCから予約を入力できる。
【0110】
上記車両情報管理システムS、車両情報管理装置SVおよび車両情報管理方法は、車両VCにも通知情報を送信でき、予約有りの受付状況情報に対応するユーザUSが車両VCに乗車した場合には再報知しないので、ユーザUSの煩わしさを低減できる。
【0111】
本実施形態によれば、通知情報として、リコール通知、改善対策導入通知、無償修理通知およびキャンペーン通知のうちの少なくとも1つを含む車両情報管理システムS、車両情報管理装置SVおよび車両情報管理方法が提供できる。
【0112】
上記車両情報管理システムSおよび車両VCは、所定のタイミングにおいて、予約有りの受付状況情報に対応するユーザUSが乗車した場合に、通知情報を出力しないので、ユーザUSの煩わしさを低減できる。
【0113】
なお、上述の実施形態において、通知予約テーブルSTの更新(C2)の場合に、車両情報管理装置SVは、通知情報フラグフィールドS1313に通知情報フラグ;1~5を登録した全ての通知予約テーブルSTの車両VCおよびユーザUSの携帯端末装置TAへ、車両情報通信信号を同報通信で送信してもよい。
【0114】
また、上述の実施形態では、通知情報がメッセージでT表示部35やV出力部25に出力されたが、前記メッセージの存在を表すマーク(存在マーク)がT出力部35やV出力部25に出力されてもよい。なお、前記存在マークは、インジケータ(V出力部25の他の一例)に表示されてもよい。
【0115】
また、上述の実施形態では、ユーザUSが車両VCに乗車した場合、車両VCは、V通知処理部222によって、通知情報を含む車両情報を、搭乗者の予約状況フラグに応じてV出力部25に出力したが、これに代え、あるいは、これに追加して、さらに、車両VCは、V通知処理部222によって、ユーザ特定部26で特定したユーザUSに対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられた携帯端末装置TAに、通知情報を含む車両情報を、搭乗者の予約状況フラグに応じてT出力部35に出力してもよい。この場合では、車両VCは、車両情報要求通信信号の送信前に、ユーザ特定処理を実行し、前記車両情報要求信号には、さらに、ユーザ特定処理で特定したユーザUSのユーザ識別子も収容される。車両情報管理装置SVは、この車両情報要求信号に収容されたユーザ識別子に対応するユーザ連絡先情報を持つ携帯端末装置TAにも車両情報通信信号を送信する。そして、この車両情報通信信号を受信した携帯端末装置TAは、車両情報処理を実行する。これによって前記通知情報を再報知する場合に、予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知が行われずに、予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表される前記ユーザのユーザ連絡先には再報知が行われる。
【0116】
また、上述の実施形態では、S通知処理部122は、通知情報を再報知する場合に、通知情報を出力させない非出力情報を収容した非出力通信信号を、予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表されるユーザのユーザ連絡先に送信することによって、前記再報知しないように、構成されたが、通知通信信号を、予約有りの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表されるユーザのユーザ連絡先に送信しないことによって、前記再報知しないように、構成されてもよい。また、上述の実施形態では、S通知処理部122は、通知情報を再報知する場合に、通知情報を出力させる出力情報を収容した出力通信信号を、予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表されるユーザのユーザ連絡先に送信することによって、前記再報知するように構成されたが、通知情報を再報知する場合に、前記通知通信信号を、予約無しの受付状況情報に対応付けられたユーザ識別子にさらに対応付けられたユーザ連絡先情報で表されるユーザのユーザ連絡先に送信することによって、前記再報知するように、構成されてもよい。
【0117】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【符号の説明】
【0118】
S 車両情報管理システム
SV 車両情報管理装置
VC 車両
TA(TA1、TA2、TA3) 携帯端末装置
NW ネットワーク
ST、VT、TT 通知予約テーブル
11 管理側通信インタフェース部(S通信IF部)
12 管理側制御処理部(S制御処理部)
13 管理側記憶部(S記憶部)
121 S制御部
122 S通知処理部
123 予約情報処理部
131 Sユーザ情報記憶部
132 S通知予約情報記憶部
133 S通知有無情報記憶部
134 車両連絡先情報記憶部
21 車両側通信インタフェース部(V通信IF部)
22 車両側制御処理部(V制御処理部)
23 車両側記憶部(V記憶部)
24 V入力部
25 V出力部
26 ユーザ特定部
221 V制御部
222 V通知処理部
223 V予約処理部
224(262) 特定処理部
231 Vユーザ情報記憶部
232 V通知予約情報記憶部
233 V通知有無情報記憶部
261 特定検出部
31 端末側通信インタフェース部(T通信IF部)
32 端末側制御処理部(T制御処理部)
33 端末側記憶部(T記憶部)
34 T入力部
35 T出力部
321 T制御部
322 T通知処理部
323 T予約処理部
331 Tユーザ情報記憶部
332 T通知予約情報記憶部
333 T通知有無情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8