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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】コンクリート構造物の構築方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/02 20060101AFI20240509BHJP
【FI】
E04G21/02 103Z
E04G21/02 103B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020090396
(22)【出願日】2020-05-25
(65)【公開番号】P2021185292
(43)【公開日】2021-12-09
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000000549
【氏名又は名称】株式会社大林組
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】石関 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】武田 篤史
(72)【発明者】
【氏名】金子 智弥
(72)【発明者】
【氏名】坂上 肇
(72)【発明者】
【氏名】中村 允哉
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-193794(JP,A)
【文献】特開2001-213658(JP,A)
【文献】特開平10-159180(JP,A)
【文献】特開2016-041640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B1/00-1/61
E04G21/00-21/10
21/14-21/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート構造物の第1構造部を形成する第1構造部形成工程と、
前記第1構造部にコンクリートを吹き付けて、前記コンクリート構造物の第2構造部を形成する第2構造部形成工程と、を備え、
前記第2構造部形成工程では、吹き付け後の成形時間が確保されるように急結剤により硬化時間が調整されたコンクリートを吹き付けるとともに、
前記第1構造部形成工程と前記第2構造部形成工程とを並行して行い、
前記第1構造部の一部を形成し、前記第1構造部の一部に対してコンクリートを吹き付けながら前記第1構造部の残部を形成する
コンクリート構造物の構築方法。
【請求項2】
前記第2構造部の形成部分に骨組みを形成する骨組み形成工程をさらに備える
請求項1に記載のコンクリート構造物の構築方法。
【請求項3】
前記第2構造部形成工程では、前記第1構造部にコンクリートを吹き付ける吹付工程と前記第1構造部に吹き付けられたコンクリートを成形する成形工程とを並行して行う
請求項1または2に記載のコンクリート構造物の構築方法。
【請求項4】
前記コンクリート構造物は、離間する2つの端面を繋ぐ外側面として第1外側面と第2外側面とを有し、
前記第1構造部形成工程では、前記第1外側面を含むように前記第1構造部を形成し、
前記第2構造部形成工程では、前記第2外側面を含むように前記第2構造部を形成する
請求項1~のいずれか一項に記載のコンクリート構造物の構築方法。
【請求項5】
前記コンクリート構造物は、断面矩形状であり、
前記第1構造部形成工程では、前記第1構造部を断面チャンネル状に形成し、
前記第2構造部形成工程では、前記第1構造部の内側空間にコンクリートを吹き付ける
請求項に記載のコンクリート構造物の構築方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造物の構築方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、コンクリート構造物の構築方法として、筒状の外周殻壁を形成し、その外周殻壁の内側空間にコンクリートを流し込むことにより、コンクリート構造物を構築する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-199939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法では、構築可能なコンクリート構造物の自由度が低く、床面と天井面とを繋ぐ柱など、他の構造物に両端面が接触するコンクリート構造物を施工現場において構築することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するコンクリート構造物の構築方法は、コンクリート構造物の第1構造部を形成する第1構造部形成工程と、前記第1構造部にコンクリートを吹き付けて、前記コンクリート構造物の第2構造部を形成する第2構造部形成工程と、を備え、前記第2構造部形成工程では、吹き付け後の成形時間が確保されるように急結剤により硬化時間が調整されたコンクリートを吹き付ける。
【0006】
上記コンクリート構造物の構築方法は、前記第2構造部の形成部分に骨組みを形成する骨組み形成工程をさらに備えていてもよい。
上記コンクリート構造物の構築方法は、前記第2構造部形成工程では、前記第1構造部にコンクリートを吹き付ける吹付工程と前記第1構造部に吹き付けられたコンクリートを成形する成形工程とを並行して行ってもよい。
【0007】
上記コンクリート構造物の構築方法は、前記第1構造部形成工程と前記第2構造部形成工程とを並行して行い、前記第1構造部の一部を形成し、前記第1構造部の一部に対してコンクリートを吹き付けながら前記第1構造部の残部を形成してもよい。
【0008】
上記コンクリート構造物の構築方法において、前記コンクリート構造物は、離間する2つの端面を繋ぐ外側面として第1外側面と第2外側面とを有し、前記第1構造部形成工程では、前記第1外側面を含むように前記第1構造部を形成し、前記第2構造部形成工程では、前記第2外側面を含むように前記第2構造部を形成してもよい。
【0009】
上記コンクリート構造物の構築方法において、前記コンクリート構造物は、断面矩形状であり、前記第1構造部形成工程では、前記第1構造部を断面チャンネル状に形成し、前記第2構造部形成工程では、前記第1構造部の内側空間にコンクリートを吹き付けるとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、構築可能なコンクリート構造物の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】コンクリート構造物の構築方法の一実施形態によって構築されたコンクリート構造物の一例を示す斜視図。
図2】コンクリート構造物の構築方法の一実施形態を示すフローチャート。
図3】(a)3Dプリンタ装置を用いて第1構造部が形成される様子を模式的に示す図、(b)第1構造部が形成された状態を示す斜視図。
図4】骨組み形成工程が完了した状態を示す斜視図。
図5】(a)吹付工程の様子を模式的に示す図、(b)第1構造部の内側空間にコンクリートが充填される様子を模式的に示す図。
図6】成形工程の様子を模式的に示す図。
図7】変形例において、コンクリート構造物の他の例を示す図。
図8】変形例において、コンクリート構造物の他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1図6を参照してコンクリート構造物の構築方法の一実施形態について説明する。
図1に示すように、コンクリート構造物10は、例えば鉛直方向の延びる断面矩形状の柱である。このコンクリート構造物10は、下面が図示されない床面に接触し、かつ、上面が図示されない天井面に接触している。コンクリート構造物10は、離間した2つの端面である下面と上面とを繋ぐ4つの側面10a,10b,10c,10dのうち、3つの側面10a,10b,10cによって第1外側面11が構成され、1つの側面10dによって第2外側面12が構成されている。コンクリート構造物10は、第1外側面11を有する第1構造部13、第2外側面12を有する第2構造部14、および、第2構造部14に内蔵される骨組み15を有している。
【0013】
図2に示すように、コンクリート構造物10は、第1構造部形成工程(ステップS101)、骨組み形成工程(ステップS102)、第2構造部形成工程(ステップS103)を経て構築される。第2構造部形成工程(ステップS103)は、吹付工程(ステップS103-1)と成形工程(ステップS103-2)とで構成されている。
【0014】
第1構造部形成工程(ステップS101)では、第1構造部13を形成する。
図3(a)に示すように、具体的には、3Dプリンタ装置16を用いて第1構造部13を形成する。3Dプリンタ装置16は、ロボットアーム17とロボットアーム17の先端に取り付けられたノズル18とを有している。3Dプリンタ装置16は、第1構造部13の形状に基づいて、ノズル18を移動させながらモルタルを吐出して層L1を形成し、積層する。モルタルは、例えば、セメント材、細骨材、硬化促進剤、チキソ性調整剤、有機繊維を混合したものが使用可能である。このようにして積層された層L1が硬化することにより第1構造部13が形成される。第1構造部13は、第2構造部14を構成するコンクリートが吹き付けられる吹付対象である。モルタルの硬化時間は、吐出後の流動を抑えつつ、第1構造部13に対するコンクリートの吹き付けが早期に実現可能となるように数分程度であることが好ましい。
【0015】
図3(b)に示すように、本実施形態において、第1構造部13は、断面チャンネル状、換言すれば断面コの字状に形成される。第1構造部13は、側面10aを形成する背面部、側面10bを形成する左側面部、および、側面10cを形成する右側面部を有しており、側面10dに該当する正面部が開口している。第1構造部13の内側空間20は、骨組み15が配設されたのちにコンクリートによって埋められる空間である。また、第1構造部13のうちでコンクリート構造物10の上面付近に位置する部分については、斜め下方からノズル18を近づけることで形成可能である。
【0016】
図4に示すように、骨組み形成工程(ステップS102)では、第1構造部13の内側空間20に骨組み15を形成する。骨組み15は、複数の鉄筋15aで構成されている。骨組み15は、第1構造部13の内側空間20において鉄筋15aを組み立てることにより形成される構成であってもよいし、予め鉄筋15aで組み立てた骨組み15が第1構造部13の内側空間20に配設される構成であってもよい。内側空間20に配設された骨組み15は、第1構造部13に固定されることが好ましい。
【0017】
第2構造部形成工程(ステップS103)では、第2構造部14を形成する。第2構造部形成工程では、第1構造部13を吹き付け対象としてコンクリートを吹き付ける吹付工程(ステップS103-1)と、第1構造部13に吹き付けられたコンクリートの外表面を成形する成形工程(ステップS103-2)と、を行う。
【0018】
図5(a)に示すように、吹付工程(ステップS103-1)では、第2構造部14の形成部分、すなわち第1構造部13の内側空間20に向けて吹付ノズル23からコンクリートを吹き付ける。コンクリートの吹付量は、およそ1~3m/hである。コンクリートは、セメント材、細骨材、粗骨材、減水剤、および、急結剤などを混合したものである。コンクリートは、セメント材に対する急結剤の含有量によって硬化時間が調整される。
【0019】
具体的には、コンクリートは、ある程度の成形面積とその成形時間とが確保され、かつ、第2構造部14による荷重負担を早期に実現させることができる時間に調整される。硬化時間の一例は、10分~30分程度である。なお、コンクリートの硬化時間は、これに限られるものではなく、例えば成形工程における成形面積など、その時々の設計思想に応じて30分よりも長い時間に調整されてもよい。
【0020】
急結剤としては、粉体急結剤、液体急結剤、および、粉体急結剤と液体急結剤とを混合させたものを使用することが可能である。粉体急結剤の一例は、デンカ株式会社製の「ナトミックZ」(登録商標)である。液体急結剤の一例は、デンカ株式会社製の「ナトミックLSA」(登録商標)である。コンクリートの吹付は、乾式吹付工法であってもよいし、湿式吹付工法であってもよい。また、コンクリートの吹付は、作業員が行ってもよいし、コンクリート吹付機で行ってもよい。
【0021】
図5(b)に示すように、吹き付けられたコンクリートは、第1構造部13や骨組み15に付着し、内側空間20を埋めるように吹付コンクリート部25を形成する。なお、図5(b)においては、吹付コンクリート部25の外表面26(左側の表面)を第1構造部13の側面部からはみ出ないように描いているが、実際の外表面26は、第1構造部13からはみ出す部分がある凹凸面である。
【0022】
図6に示すように、成形工程(ステップS103-2)では、吹付コンクリート部25の外表面26を成形する。具体的には、例えばコテなどの成形具27を用いて、外表面26が平坦となるように成形する。そして、吹付コンクリート部25が硬化することにより、第2構造部14が形成される。
【0023】
第2構造部形成工程(ステップS103)は、吹付工程が完了したのちに成形工程を行う構成に限らず、吹付工程と成形工程とを交互に行う構成であってもよいし、ある程度コンクリートを吹き付けたのちに吹付工程と成形工程とを並行して行う構成であってもよい。また、成形工程は、作業員が行ってもよいし、成形具27を取り付けたアームを有する多関節ロボットなどが行ってもよい。
【0024】
(作用)
上述したコンクリート構造物10の構築方法においては、第1構造部13を形成したのち、その第1構造部13の内側空間20に、成形時間を考慮して硬化時間を調整したコンクリートを吹き付ける。コンクリートは、第1構造部13の内側空間20に吹付コンクリート部25を形成する。そして、吹付コンクリート部25の外表面26を成形したのち、吹付コンクリート部25が硬化することにより第2構造部14が形成される。これにより、柱のような両端面が他の構造物に接触するコンクリート構造物10であっても施工現場で構築することができる。また、外表面26が成形されることで第2外側面12を平坦な面に仕上げることができるため、コンクリート構造物10の意匠性が損なわれることもない。
【0025】
本実施形態の効果について説明する。
(1)第1構造部13に吹き付けられるコンクリートは、成形時間を考慮して硬化時間が調整されている。これにより、吹付コンクリート部25の外表面26の成形を行うことができ、構築可能なコンクリート構造物10の自由度を高めることができる。
【0026】
(2)第1構造部13の内側空間20に骨組み15が配設されている。これにより、コンクリート構造物10の強度を高めることができる。
また、吹き付けられたコンクリートが骨組み15に付着して流動しにくくなる。その結果、コンクリートの吹き付けを効率よく行うことができるとともに、例えば第1構造部13の開口部が下向きであったとしてもコンクリートが内側空間20に留まりやすくなるから、構築可能なコンクリート構造物10の自由度をさらに高めることができる。
【0027】
(3)第2構造部形成工程(ステップS103)においては、吹付工程(ステップS103-1)と成形工程(ステップS103-2)とを交互に行うことにより、コンクリートの性状、特に硬化時間や流動性に関する自由度を向上させることができる。
【0028】
(4)第2構造部形成工程(ステップS103)においては、吹付工程(ステップS103-1)の終了後に成形工程(ステップS103-2)を行うことにより、外表面26全体を成形具27で成形することができる。その結果、吹付工程および成形工程の各々についての準備作業が一度で済み、これらの工程に要する時間、ひいてはコンクリート構造物10の構築に要する時間を短縮することができる。
【0029】
(5)コンクリート構造物10においては、第1外側面11を第1構造部13が有し、第2外側面12を第2構造部14が有している。これにより、第2外側面12の部分が開放された形状に第1構造部13が形成されるため、コンクリートの吹き付けを容易に行うことができる。
【0030】
(6)矩形断面を有するコンクリート構造物10においては、第1構造部13を断面チャンネル状に形成することによって、吹き付け後の成形が必要となる面積が小さくなるとともに成形時には外表面26を平坦にするだけでよい。このため、外表面26の成形を容易に行うことができ、コンクリート構造物の構築時間を短縮することができる。また、吹き付け時にコンクリートが周囲に飛散しにくくなる。
【0031】
(7)内側空間20に配設された骨組み15が第1構造部13に固定されることにより、吹付工程において骨組み15の位置ずれが生じにくくなる。その結果、コンクリート構造物10について所望の強度が得られやすくなる。
【0032】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1構造部形成工程と第2構造部形成工程とを並行して行ってもよい。例えば、図1に示すコンクリート構造物10においては、第1構造部13の一部として下側半分を形成したのち、第1構造部13の残部として上側半分を形成しながら、第1構造部13の一部に対するコンクリートの吹き付けおよびその吹き付けられたコンクリートの成形を行ってもよい。これにより、コンクリート構造物10の構築時間を短縮することができる。
【0033】
図7に示すように、コンクリート構造物10は、鉛直方向に延びる断面矩形状の柱に限らず、例えば、鉛直方向に延びる断面円形状の柱であってもよい。この場合、第1構造部13は断面円弧状に形成され、第2構造部14は第1構造部13の開口部から半円状に張り出すように成形される。
【0034】
・第1構造部13は、3Dプリンタ装置16を用いて形成するに限らず、例えば、型枠などにモルタル流し込むことにより形成されてもよいし、鋼材などにより形成されてもよい。
【0035】
・第1構造部13は、断面チャンネル状や断面円弧状のように、延在方向において開放された凹型の断面形状を有するものとして、断面三角状であってもよい。また、第1構造部13は、延在方向において開放された凹型の断面形状を有するものに限らず、例えば、断面矩形状の板状のものであってもよい。
【0036】
・第1構造部形成工程(ステップS101)は、骨組み15が配置された状態で行われてもよい。これにより、骨組み15の一部に重なるようにモルタルを吐出することが可能となるため、骨組み15の固定を容易に行うことができる。
【0037】
・コンクリート構造物10は、骨組み15を有していなくともよい。この場合、吹き付けられるコンクリートは、繊維を混合したセメント系材料(繊維補強コンクリート材料)であることが好ましい。このセメント系材料は、大きな引張強度を有しており、骨組み15を用いることなく、所望の強度を有するコンクリート構造物10を構築することができる。また、コンクリート構造物10の軽量化を図ることもできる。
【0038】
図8に示すように、コンクリート構造物10は、水平方向に延びて、延在方向における両端面が図示されない壁面に接触する梁であってもよい。この場合、第1構造部13は下面が開放された断面チャンネル状に形成され、コンクリートの吹き付けは下方から行われる。これにより、例えば、天井面に近い位置に配設される梁であっても施工現場において構築することができる。
【0039】
・コンクリート構造物10は、柱や梁に限らず、コンクリートによって構築される構造物であればよく、壁などであってもよい。
・第1構造部形成工程を施工現場とは別の場所で行い、第2構造部形成工程を施工現場で行う構成であってもよい。すなわち、予め形成した第1構造部13を施工現場に搬入・設置したのち、コンクリートの吹付および外表面の成形が行われてもよい。
【符号の説明】
【0040】
L1…層、10…コンクリート構造物、10a,10b,10c,10d…側面、11…第1外側面、12…第2外側面、13…第1構造部、14…第2構造部、15…骨組み、15a…鉄筋、16…3Dプリンタ装置、17…ロボットアーム、18…ノズル、20…内側空間、23…吹付ノズル、25…吹付コンクリート部、26…外表面、27…成形具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8