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特許7484532制御装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】制御装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20240509BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20240509BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240509BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20240509BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
G06F3/12 350
H04N1/387 110
H04N1/387
H04N1/00 127B
H04N1/00 567Z
H04N1/00 519
B41J29/38 202
B41J21/00 Z
G06F3/12 379
G06F3/12 364
G06F3/12 304
B41J29/38 206
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020126905
(22)【出願日】2020-07-28
(65)【公開番号】P2022024374
(43)【公開日】2022-02-09
【審査請求日】2023-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 一慶
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-272782(JP,A)
【文献】特開2006-074120(JP,A)
【文献】特開2020-049654(JP,A)
【文献】特開2011-131393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
H04N 1/387
B41J 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置であって、
前記印刷ジョブに関する設定情報を取得し、
当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断し、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する制御部を備え
前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置。
【請求項2】
前記第3の面付は、前記印刷ジョブに対応するページ順でそのまま画像を出力するものである請求項に記載の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用され、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致する場合であっても、前記印刷ジョブに係る原稿データにおけるページ順を取得したときは、当該取得したページ順に基づいて画像形成対象の画像が並べ替えられた後、前記第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記原稿データにおけるページ順を、操作部を介してユーザーから受け付ける請求項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、シートにおける面付状態及び断裁位置を示すプレビュー画像を表示部に表示させる請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、後処理設定により指定される後処理を含む態様で前記プレビュー画像を表示させる請求項に記載の制御装置。
【請求項7】
前記インライン断裁機能は、同一面に2ページ分の画像が配置されたシートを、1枚ずつ、当該シートの搬送方向と直交する方向に2枚に断裁する2枚分断を行うものである請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項8】
前記制御装置は、前記画像形成装置において画像形成を行うための印刷データを生成するプリンターコントローラーである請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項9】
前記制御装置は、前記画像形成装置で実行される印刷ジョブの設定を受け付ける、プリンタードライバー又は印刷ジョブ管理プログラムを実行する装置である請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項10】
請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置と、
前記画像形成装置と、
を備える画像形成システム。
【請求項11】
画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置における情報処理方法であって、
前記印刷ジョブに関する設定情報を取得する工程と、
当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断する工程と、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する工程と、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項12】
画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置のコンピューターを、
前記印刷ジョブに関する設定情報を取得し、
当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断し、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、
前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する制御部として機能させるためのプログラムであって、
前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷物の断裁は、印刷後の用紙を積載して用紙束を形成し、用紙束をまとめて断裁するもの(オフライン断裁)が一般的である(特許文献1参照)。特許文献1では、原稿ページ2面を1枚の用紙の同一面に集約して印刷する画像形成装置において、印刷後の用紙をセンターで断裁して1ページ目を含む断裁後用紙束の下に他方の断裁後用紙束を重ねたとき、ページ順となるように集約印刷を行う、いわゆる串刺し面付の方法が提案されている。
【0003】
ここで、オフライン断裁を前提とした串刺し面付について説明する。
片面印刷では、原稿データが10ページの場合、図18(a)に示すように、1枚目のシートに1ページ目の画像と6ページ目の画像を形成し、2枚目のシートに2ページ目の画像と7ページ目の画像を形成し、3枚目のシートに3ページ目の画像と8ページ目の画像を形成し、4枚目のシートに4ページ目の画像と9ページ目の画像を形成し、5枚目のシートに5ページ目の画像と10ページ目の画像を形成する。
その後、印刷済みのシート束を重ねて断裁し、断裁後のシート束を積み上げることで、図18(b)に示すように、ページ順に並んだ出力物を得る。
【0004】
両面印刷では、原稿データが10ページの場合、図19(a)に示すように、1枚目のシートの表面に1ページ目の画像と7ページ目の画像を形成し、1枚目のシートの裏面に2ページ目の画像と8ページ目の画像を形成し、2枚目のシートの表面に3ページ目の画像と9ページ目の画像を形成し、2枚目のシートの裏面に4ページ目の画像と10ページ目の画像を形成し、3枚目のシートの表面に5ページ目の画像を形成し(シート半分は空白ページ)、3枚目のシートの裏面に6ページ目の画像を形成する(シート半分は空白ページ)。
その後、印刷済みのシート束を重ねて断裁し、断裁後のシート束を積み上げることで、図19(b)に示すように、ページ順に並んだ出力物を得る。
【0005】
これに対し、近年、印刷機に直結する後処理機として、印刷後のシートを搬送経路上で1枚ずつ断裁するインライン断裁機が利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2002-281278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、インライン断裁機を利用する場合には、インライン断裁特有の複雑な面付が必要となるという問題があった。
【0008】
例えば、インライン断裁機を利用する際に、上記の串刺し面付を適用すると、出力物のページ順が意図しない順番になってしまう。
片面印刷で、図18(a)に示す面付を行った場合、インライン断裁機により断裁を行うと、ページ順は、1ページ→6ページ→2ページ→7ページ→3ページ→8ページ→4ページ→9ページ→5ページ→10ページという順番になる。
両面印刷で、図19(a)に示す面付を行った場合、インライン断裁機により断裁を行うと、ページ順は、1ページ/2ページ(表面/裏面)→7ページ/8ページ→3ページ/4ページ→9ページ/10ページ→5ページ/6ページという順番になる。
【0009】
したがって、インライン断裁機を利用する場合には、断裁後にページ順が正しくなるように、インライン断裁に適した面付を行う必要がある。ユーザーは、印刷ジョブの投入前に、予めインライン断裁のための面付をしておく必要があり、手間がかかっていた。
【0010】
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、面付設定におけるユーザーの手間を軽減させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置であって、前記印刷ジョブに関する設定情報を取得し、当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する制御部を備え、前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の制御装置において、前記第3の面付は、前記印刷ジョブに対応するページ順でそのまま画像を出力するものである。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の制御装置において、前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用され、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致する場合であっても、前記印刷ジョブに係る原稿データにおけるページ順を取得したときは、当該取得したページ順に基づいて画像形成対象の画像が並べ替えられた後、前記第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の制御装置において、前記制御部は、前記原稿データにおけるページ順を、操作部を介してユーザーから受け付ける。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置において、前記制御部は、シートにおける面付状態及び断裁位置を示すプレビュー画像を表示部に表示させる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の制御装置において、前記制御部は、後処理設定により指定される後処理を含む態様で前記プレビュー画像を表示させる。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置において、前記インライン断裁機能は、同一面に2ページ分の画像が配置されたシートを、1枚ずつ、当該シートの搬送方向と直交する方向に2枚に断裁する2枚分断を行うものである。
【0019】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置において、前記制御装置は、前記画像形成装置において画像形成を行うための印刷データを生成するプリンターコントローラーである。
【0020】
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置において、前記制御装置は、前記画像形成装置で実行される印刷ジョブの設定を受け付ける、プリンタードライバー又は印刷ジョブ管理プログラムを実行する装置である。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項1からのいずれか一項に記載の制御装置と、前記画像形成装置と、を備える画像形成システムである。
【0022】
請求項11に記載の発明は、画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置における情報処理方法であって、前記印刷ジョブに関する設定情報を取得する工程と、当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断する工程と、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する工程と、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する工程と、を含む。
【0023】
請求項12に記載の発明は、画像形成されたシートを搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を備える画像形成装置で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する制御装置のコンピューターを、前記印刷ジョブに関する設定情報を取得し、当該取得した前記印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されるか否かを判断し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合に、前記画像形成装置において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力し、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用されない場合に、前記画像形成装置において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する制御部として機能させるためのプログラムであって、前記制御部は、前記印刷ジョブにおいて前記インライン断裁機能が利用される場合であっても、前記印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が前記印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、前記画像形成装置において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように前記印刷ジョブの制御情報を出力する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、面付設定におけるユーザーの手間を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成システムのシステム構成図である。
図2】コンピューターのハードウェア構成を示す図である。
図3】画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図4】画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。
図5】インライン断裁部における断裁機能を説明するための図である。
図6】印刷ジョブのデータ構成を示す図である。
図7】画像処理装置において実行される面付制御処理Aを示すフローチャートである。
図8】第1の面付制御情報出力処理を示すフローチャートである。
図9】(a)は、元原稿の例である。(b)は、片面印刷用の第1の面付を行った結果である。(c)は、両面印刷用の第1の面付を行った結果である。
図10】第2の面付制御情報出力処理を示すフローチャートである。
図11】(a)は、元原稿の例である。(b)は、片面印刷用の第2の面付を行った結果である。(c)は、両面印刷用の第2の面付を行った結果である。
図12】第2の実施の形態の画像処理装置において実行される面付制御処理Bを示すフローチャートである。
図13】第3の実施の形態の画像処理装置において実行される面付制御処理Cを示すフローチャートである。
図14】面付設定画面の例である。
図15】面付済み原稿データの再面付方法を説明するための図である。
図16】面付設定画面のプレビュー画像表示領域に表示されるプレビュー画像の例である。
図17】(a)は、ステープル処理を付加した状態のプレビュー画像の例である。(b)は、パンチ処理を付加した状態のプレビュー画像の例である。
図18】従来の片面印刷時の串刺し面付を説明するための図である。
図19】従来の両面印刷時の串刺し面付を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
【0027】
(画像形成システムの構成)
図1は、第1の実施の形態における画像形成システム100のシステム構成図である。図1に示すように、画像形成システム100は、コンピューター10、制御装置としての画像処理装置20、画像形成装置30を備える。コンピューター10と画像処理装置20は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNTを介して接続されている。画像処理装置20と画像形成装置30は、画像データ(印刷データ)を送信するための専用ラインLを介して接続されている。
【0028】
コンピューター10は、プリンタードライバーや印刷ジョブ管理プログラム等の印刷ジョブのデータ(以下、印刷ジョブデータという。)を出力するためのプログラムを実行する。印刷ジョブ管理プログラムは、印刷ジョブの実行、予約、保存等を管理するためのプログラムである。コンピューター10は、ユーザーの操作に基づいて、画像形成装置30で実行される印刷ジョブの設定を受け付け、印刷ジョブデータを画像処理装置20に出力する。
【0029】
画像処理装置20は、印刷ジョブデータを受信し、画像形成装置30において画像形成を行うための印刷データを生成するプリンターコントローラーである。画像処理装置20は、印刷ジョブデータに対応付けられた原稿データに基づいて、RIP処理を実行する。画像処理装置20は、RIP処理により生成された印刷データ(ビットマップデータ)を画像形成装置30に出力する。
【0030】
画像形成装置30は、画像処理装置20から受信した印刷データに基づいて、画像形成を行う。
【0031】
(コンピューターの構成)
図2に、コンピューター10のハードウェア構成を示す。コンピューター10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、NIC(Network Interface Controller)14、操作部15、表示部16等を備える。
【0032】
CPU11は、記憶部13に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
RAM12は、CPU11により実行制御される各種処理において、記憶部13から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0033】
記憶部13は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等により構成される記憶装置である。例えば、記憶部13には、プリンタードライバーや印刷ジョブ管理プログラム等(以下、プリンタードライバー等という。)の各種プログラムが記憶されているほか、各種プログラムを実行するために必要なパラメーターやデータが記憶されている。
【0034】
NIC14は、LAN等の通信ネットワークNTを介して接続されている画像処理装置20等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0035】
操作部15は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号をCPU11に出力する。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0036】
CPU11は、ユーザーの操作部15からの操作に応じて、記憶部13に記憶されているプリンタードライバー等のプログラムをRAM12に展開し、当該プログラムを実行することにより、プリンタードライバー等の機能を実現する。CPU11は、プリンタードライバー等の機能において、ユーザーの操作に応じて、印刷ジョブデータに対して原稿サイズ設定や断裁設定等を行い、NIC14を介して、印刷ジョブデータを画像処理装置20に出力する。
【0037】
(画像処理装置の構成)
図3に、画像処理装置20のハードウェア構成を示す。画像処理装置20は、CPU21、RAM22、記憶部23、NIC24、DATA I/F25、I/F26等を備える。
【0038】
CPU21は、記憶部23に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
RAM22は、CPU21により実行制御される各種処理において、記憶部23から読み出された各種プログラム、入力若しくは出力データ及びパラメーター等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0039】
記憶部23は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等により構成される記憶装置である。例えば、記憶部23には、面付処理を行う面付プログラム等の各種プログラムが記憶されているほか、各種プログラムを実行するために必要なパラメーターやデータが記憶されている。
【0040】
NIC24は、LAN等の通信ネットワークNTを介して接続されているコンピューター10等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0041】
DATA I/F25は、専用ラインLを介して接続されている画像形成装置30との間でデータの送受信を行う。
【0042】
I/F26は、操作部27、表示部28と接続するためのインターフェースである。
操作部27は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を、I/F26を介してCPU21に出力する。
表示部28は、LCD等のモニターを備えて構成されており、I/F26を介してCPU21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0043】
なお、操作部27、表示部28として、コンピューター10の操作部15、表示部16を利用してもよいし、画像形成装置30の操作部(図示せず)、表示部(図示せず)を利用してもよい。
【0044】
CPU21は、記憶部23に記憶されている面付プログラムをRAM22に展開し、当該プログラムを実行することにより、面付機能を実現する。CPU21は、NIC24を介して印刷ジョブデータを受信し、印刷ジョブデータに対応する原稿データに基づいて、RIP処理及び面付処理を行い、その結果としての印刷データ(ビットマップデータ)をDATA I/F25を介して画像形成装置30に出力する。
【0045】
(画像形成装置の構成)
図4に、画像形成装置30のハードウェア構成を示す。画像形成装置30は、給紙部31、画像形成部32、第1反転機構33、インライン断裁部34、第2反転機構35、排出部36、後処理部37、載置部38を備える。
【0046】
給紙部31は、画像形成部32に用紙等のシートを供給する。
画像形成部32は、給紙部31により供給されたシートに対し、印刷データに基づいて画像を形成する。画像形成部32は、1枚のシートの同一面に2ページ分の画像が配置された状態で印刷を行うことが可能である。印刷データが、両面印刷に対応するものである場合は、画像形成部32は、シートの第1面(先に画像が形成される面)に画像を形成した後、第1反転機構33により表裏が反転されたシートの第2面(後から画像が形成される面)に画像を形成する。画像が形成されたシートは、インライン断裁部34に搬送される。
【0047】
第1反転機構33は、第1面に画像が形成されたシートの表裏及び先端後端を反転させて、画像形成部32にシートを再供給する。
【0048】
インライン断裁部34は、画像形成装置30において、画像形成部32により画像形成されたシートが搬送される搬送経路上に設けられており、画像形成されたシートを1枚ずつ搬送経路上で断裁するインライン断裁機能を有する。インライン断裁部34は、図5に示すように、同一面に2ページ分の画像が配置されたシートを、1枚ずつ、シートが搬送される搬送方向と直交する方向に2枚に断裁する2枚分断を実行可能である。断裁されたシートは、第2反転機構35により表裏が反転され、下流の排出部36に搬送される。
【0049】
第2反転機構35は、スイッチバック機構を有し、インライン断裁部34により断裁されたシートの表裏及び先端後端を反転させて排出部36に排出する。
【0050】
排出部36は、画像が形成され、必要に応じて断裁・後処理が施されたシートを載置部38に排出する。
後処理部37は、排出部36に搬送されてくるシートに、ステープル処理、パンチ処理等の後処理を行う。
載置部38は、排出部36から排出されたシートが、排出された順に積載されるトレイである。
【0051】
(画像処理装置の機能の概要)
次に、画像処理装置20の機能の概要について説明する。
画像処理装置20のCPU21は、NIC24を介して、原稿データや設定内容が対応付けられた印刷ジョブデータをコンピューター10から取得する。
【0052】
図6に、印刷ジョブのデータ構成を示す。印刷ジョブは、原稿データ情報、断裁設定、原稿サイズ設定、印字面設定、出力シートサイズ設定、ステープル・パンチ設定等を含む。
原稿データ情報は、原稿に対応する画像のデータそのものを含んでいてもよいし、原稿データを特定するための識別情報(URL等)でもよい。
断裁設定は、少なくとも、2枚分断するか否かの情報を含む。
原稿サイズ設定は、原稿のサイズ(例えば、A4サイズ等)を示す情報である。なお、既に面付済みのデータを原稿データとする場合もある。例えば、オリジナル(面付前)の原稿のサイズがA4で、A4の原稿が予め2ページ分面付されている場合は、印刷ジョブデータに含まれる原稿サイズ設定はA3(A4の2枚分)となる。
印字面設定は、両面印刷/片面印刷を示す情報である。
出力シートサイズ設定は、印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズを示す情報である。
ステープル・パンチ設定は、ステープル・パンチの位置(左・右・上)、ステープル・パンチの個数(1点、2点等)を含む。
【0053】
CPU21は、印刷ジョブデータから印刷ジョブに関する設定情報を取得する。
CPU21は、原稿データに基づいてRIP処理を実行し、ビットマップデータを生成する。
CPU21は、原稿データ、断裁設定、原稿サイズ設定、印字面設定等に基づいて、面付処理を行う。
【0054】
CPU21は、画像形成装置30で実行される印刷ジョブの制御情報を出力する。印刷ジョブの制御情報は、画像形成装置30において最終的に目的の出力物を得るための情報である。
【0055】
CPU21は、印刷ジョブデータから取得した印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用されるか否かを判断する。具体的には、CPU21は、印刷ジョブデータに含まれる断裁設定に基づいて、2枚分断が設定されているか否かを判断する。
【0056】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用される場合に、画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。第1の面付は、インライン断裁用の面付である。
画像処理装置20(CPU21)が「画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」とは、第1の面付に基づいて面付処理を行った印刷データを生成し、当該印刷データを画像形成装置30に出力することである。つまり、CPU21が出力する制御情報は、面付処理が施された印刷データである。
【0057】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用されない場合に、画像形成装置30において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。第2の面付は、オフライン断裁を前提とした串刺し面付である。
画像処理装置20(CPU21)が「画像形成装置30において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」とは、第2の面付に基づいて面付処理を行った印刷データを生成し、当該印刷データを画像形成装置30に出力することである。
【0058】
CPU21は、DATA I/F25を介して、面付処理が施された印刷データ(ビットマップデータ)を画像形成装置30に出力する。
【0059】
(画像形成システムの動作)
次に、画像形成システム100における動作について説明する。
まず、コンピューター10において、ユーザーの操作に応じて、各種設定が行われ、印刷ジョブデータが生成される。ユーザーは、操作部15からの操作により、2枚分断するか否かの設定(断裁設定)、印字面設定等を行う。
【0060】
図7は、画像処理装置20において実行される面付制御処理Aを示すフローチャートである。この処理は、CPU21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0061】
コンピューター10から画像処理装置20に印刷ジョブデータが送信されると、画像処理装置20のCPU21は、NIC24を介して印刷ジョブデータを取得する(ステップS1)。
【0062】
次に、CPU21は、印刷ジョブデータから印刷ジョブに関する設定情報を取得する(ステップS2)。
【0063】
次に、CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報の断裁設定において、2枚分断(インライン断裁)が設定されているか否かを判断する(ステップS3)。
【0064】
2枚分断が設定されている場合には(ステップS3;YES)、CPU21は、第1の面付制御情報出力処理を行う(ステップS4)。第1の面付制御情報出力処理は、第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する処理である。CPU21は、印刷ジョブデータに含まれる原稿データに対し、インライン断裁用の面付を行う。
【0065】
ここで、図8を参照して、第1の面付制御情報出力処理について説明する。
CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報の印字面設定において、両面印刷が指定されているか否かを判断する(ステップS11)。
【0066】
両面印刷が指定されていない場合(ステップS11;NO)、すなわち、片面印刷が指定されている場合には、CPU21は、1枚目のシートに1ページ目の画像と2ページ目の画像が面付され、2枚目のシートに3ページ目の画像と4ページ目の画像が面付され、・・・、画像形成が行われるように制御情報を出力する(ステップS12)。具体的には、CPU21は、1枚目のシートに1ページ目の画像と2ページ目の画像を配置し、2枚目のシートに3ページ目の画像と4ページ目の画像を配置し、・・・、印刷データを生成する。
図9(a)に示す元原稿に対し、片面印刷用の第1の面付を行った結果を図9(b)に示す。
【0067】
以上の処理を一般化すると、CPU21は、i枚目のシート(iは自然数)の同一面に対し、(2i-1)ページ目の画像と(2i)ページ目の画像を配置する。すなわち、CPU21は、2in1の面付と同様の面付を行う。
CPU21は、DATA I/F25を介して、面付処理が施された印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0068】
ステップS11において、両面印刷が指定されている場合には(ステップS11;YES)、CPU21は、1枚目のシートの表面に1ページ目の画像と3ページ目の画像が面付され、1枚目のシートの裏面に2ページ目の画像と4ページ目の画像が面付され、2枚目のシートの表面に5ページ目の画像と7ページ目の画像が面付され、2枚目のシートの裏面に6ページ目の画像と8ページ目の画像が面付され、・・・、画像形成が行われるように制御情報を出力する(ステップS13)。具体的には、CPU21は、1枚目のシートの表面に1ページ目の画像と3ページ目の画像を配置し、1枚目のシートの裏面に2ページ目の画像と4ページ目の画像を配置し、2枚目のシートの表面に5ページ目の画像と7ページ目の画像を配置し、2枚目のシートの裏面に6ページ目の画像と8ページ目の画像を配置し、・・・、印刷データを生成する。
図9(a)に示す元原稿に対し、両面印刷用の第1の面付を行った結果を図9(c)に示す。
【0069】
以上の処理を一般化すると、CPU21は、j枚目のシート(jは自然数)の表面に対し、(4j-3)ページ目の画像と(4j-1)ページ目の画像を配置し、j枚目のシートの裏面に対し、(4j-2)ページ目の画像と(4j)ページ目の画像を配置する。
CPU21は、DATA I/F25を介して、面付処理が施された印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0070】
ステップS12又はステップS13の後、第1の面付制御情報出力処理が終了する。
【0071】
図7のステップS3において、2枚分断が設定されていない場合には(ステップS3;NO)、CPU21は、第2の面付制御情報出力処理を行う(ステップS5)。第2の面付制御情報出力処理は、第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する処理である。CPU21は、印刷ジョブデータに含まれる原稿データに対し、従来のオフライン断裁機で断裁できるように串刺し面付を行う。
【0072】
ここで、図10を参照して、第2の面付制御情報出力処理について説明する。なお、説明を分かりやすくするために、原稿データが10ページの場合を例にする。
CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報の印字面設定において、両面印刷が指定されているか否かを判断する(ステップS21)。
【0073】
両面印刷が指定されていない場合(ステップS21;NO)、すなわち、片面印刷が指定されている場合には、CPU21は、1枚目のシートに1ページ目の画像と6ページ目の画像が面付され、2枚目のシートに2ページ目の画像と7ページ目の画像が面付され、・・・、画像形成が行われるように制御情報を出力する(ステップS22)。具体的には、CPU21は、1枚目のシートに1ページ目の画像と6ページ目の画像を配置し、2枚目のシートに2ページ目の画像と7ページ目の画像を配置し、・・・、印刷データを生成する。
図11(a)に示す元原稿に対し、片面印刷用の第2の面付を行った結果を図11(b)に示す。
【0074】
CPU21は、原稿ページ数の半分(1ページ目~5ページ目)の画像をシートの左半分に配置し、残りのページ(6ページ目~10ページ目)の画像をシートの右半分に配置する。
CPU21は、DATA I/F25を介して、面付処理が施された印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0075】
ステップS21において、両面印刷が指定されている場合には(ステップS21;YES)、CPU21は、1枚目のシートの表面に1ページ目の画像と7ページ目の画像が面付され、1枚目のシートの裏面に2ページ目の画像と8ページ目の画像が面付され、2枚目のシートの表面に3ページ目の画像と9ページ目の画像が面付され、2枚目のシートの裏面に4ページ目の画像と10ページ目の画像が面付され、3枚目のシートの表面の左側に5ページ目の画像が面付され、3枚目のシートの裏面の左側に6ページ目の画像が面付され、画像形成が行われるように制御情報を出力する(ステップS23)。具体的には、CPU21は、1枚目のシートの表面に1ページ目の画像と7ページ目の画像を配置し、1枚目のシートの裏面に2ページ目の画像と8ページ目の画像を配置し、2枚目のシートの表面に3ページ目の画像と9ページ目の画像を配置し、2枚目のシートの裏面に4ページ目の画像と10ページ目の画像を配置し、3枚目のシートの表面の左側に5ページ目の画像を配置し、3枚目のシートの裏面の左側に6ページ目の画像を配置した印刷データを生成する。
図11(a)に示す元原稿に対し、両面印刷用の第2の面付を行った結果を図11(c)に示す。
【0076】
CPU21は、1ページ目~6ページ目をシートの左半分の表面及び裏面に配置し、7ページ目~10ページ目をシートの右半分の表面及び裏面に配置する。シートの同一面に2枚の画像を配置できない個所が発生した場合は、空白ページをセットする。
CPU21は、DATA I/F25を介して、面付処理が施された印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0077】
ステップS22又はステップS23の後、第2の面付制御情報出力処理が終了する。
ステップS4又はステップS5の後、面付制御処理Aが終了する。
【0078】
画像形成装置30では、印刷データに基づいて、画像形成部32により画像形成が行われる。インライン断裁(2枚分断)が設定されている場合には、画像形成後のシートがインライン断裁部34により2枚に断裁され、第2反転機構35により断裁後のシートの表裏が反転される。そして、断裁後のシートに、必要に応じて後処理部37によりステープル・パンチ等の後処理が施され、断裁後のシートが載置部38に排出される。
【0079】
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、インライン断裁機能が利用されるか否かに応じて、それぞれの場合に適した面付を自動的に選択することで、面付設定におけるユーザーの手間を軽減させることができる。
特に、インライン断裁機能が利用される場合に、インライン断裁特有の複雑な面付をユーザーが予め指定する必要がなくなり、ユーザーの手間が軽減される。
【0080】
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
【0081】
印刷ジョブに対応する原稿データは、既に面付済みのデータである場合がある。例えば、A3サイズのシートに印刷する場合に、オリジナルのサイズがA4の原稿を2枚一組で統合して、A3サイズの原稿データとして提供される場合がある。第2の実施の形態では、原稿サイズが出力シートサイズと一致する場合、つまり、原稿データが面付済みの場合に、原稿データの面付状態(第3の面付)で画像形成が行われるように制御情報を出力する。言い換えれば、原稿データに対して特別な面付処理を行わずに、画像形成装置30においてそのまま出力されるように、制御情報を出力する。
【0082】
(画像処理装置の機能の概要)
ここで、画像処理装置20の機能について、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
画像処理装置20のCPU21は、原稿データ、断裁設定、原稿サイズ設定、印字面設定、出力シートサイズ設定等に基づいて、面付処理を行う。
【0083】
CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能(2枚分断)が利用されるか否かを判断する。
【0084】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用される場合に、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致しないときは、画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0085】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用される場合に、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するときは、画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。第3の面付は、印刷ジョブに対応するページ順でそのまま(面付せずに)画像を出力するものである。
画像処理装置20(CPU21)が「画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」とは、第3の面付に基づいて印刷データを生成し、当該印刷データを画像形成装置30に出力することである。
【0086】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用されない場合に、画像形成装置30において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0087】
(画像形成システムの動作)
次に、第2の実施の形態の画像形成システムにおける動作について説明する。
図12は、画像処理装置20において実行される面付制御処理Bを示すフローチャートである。この処理は、CPU21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0088】
ステップS31~ステップS33の処理は、面付制御処理A(図7参照)のステップS1~ステップS3の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0089】
ステップS33において、2枚分断が設定されている場合には(ステップS33;YES)、CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報の原稿サイズ設定、出力シートサイズ設定に基づいて、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が出力シートサイズと一致するか否かを判断する(ステップS34)。すなわち、CPU21は、原稿データが面付済みであるか否かを判断する。
【0090】
原稿サイズの設定が出力シートサイズと一致しない場合(ステップS34;NO)、すなわち、原稿データが面付されていない場合には、CPU21は、第1の面付制御情報出力処理を行う(ステップS35)。第1の面付制御情報出力処理は、図8に示した第1の面付制御情報出力処理と同様である。
【0091】
ステップS34において、原稿サイズの設定が出力シートサイズと一致する場合(ステップS34;YES)、すなわち、原稿データが面付済みである場合には、CPU21は、画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する(ステップS36)。第3の面付は、原稿データのページ順をそのまま維持して、各ページの画像を配置した面付方法である。
【0092】
ステップS33において、2枚分断が設定されていない場合には(ステップS33;NO)、CPU21は、第2の面付制御情報出力処理を行う(ステップS37)。第2の面付制御情報出力処理は、図10に示した第2の面付制御情報出力処理と同様である。
【0093】
ステップS35、ステップS36又はステップS37の後、面付制御処理Bが終了する。
【0094】
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、インライン断裁機能が利用されるか否か、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致するか否かに応じて、それぞれの場合に適した面付を自動的に選択することで、面付設定におけるユーザーの手間を軽減させることができる。
特に、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用される場合であっても、原稿サイズの設定がシートのサイズと一致するときは、画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力することができる。具体的には、第3の面付として、印刷ジョブに対応するページ順でそのまま画像を出力する面付方法を採用することで、面付済みの原稿データに対しては、新たな面付を行うことなく、画像形成を行うことができる。
【0095】
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1図4を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
【0096】
印刷ジョブに対応する原稿データが既に面付済みのデータである場合に、その面付状態がインライン断裁に不適切な面付であることがある。第3の実施の形態では、このような場合に、既に面付されているページの並び順を取得し、ページを並べ替えた上で、第1の面付で画像形成が行われるように制御情報を出力する。
【0097】
(画像処理装置の機能の概要)
ここで、画像処理装置20の機能について、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と異なる部分を中心に説明する。
画像処理装置20のCPU21は、原稿データにおけるページ順(ページ並び順情報)を、操作部27を介してユーザーから受け付ける。ページ並び順情報は、原稿データが、予め面付されている場合に、面付済みのページがどのように並んでいるかを示す情報である。
あるいは、印刷ジョブデータに予めページ並び順情報が含まれている場合(コンピューター10においてページ順が設定されている場合等)は、CPU21は、印刷ジョブデータからページ並び順情報を取得することもできる。
【0098】
CPU21は、原稿データ、断裁設定、原稿サイズ設定、印字面設定、出力シートサイズ設定、原稿データのベージ順等に基づいて、面付処理を行う。
【0099】
CPU21は、印刷ジョブに関する設定情報に基づいて、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能(2枚分断)が利用されるか否かを判断する。
【0100】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用される場合に、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致しないときは、画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0101】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用され、かつ、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致する場合に、印刷ジョブに係る原稿データにおけるページ順を取得しないときは、画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0102】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用され、かつ、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致する場合に、印刷ジョブに係る原稿データにおけるページ順を取得したときは、当該取得したページ順に基づいて画像形成対象の画像が並べ替えられた後、第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
具体的には、CPU21は、原稿データにおけるページ順に基づいて画像形成対象の画像を並べ替えた後、第1の面付に基づいて面付処理を行った印刷データを生成し、当該印刷データを画像形成装置30に出力する。
【0103】
CPU21は、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用されない場合に、画像形成装置30において第2の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する。
【0104】
CPU21は、面付後の出力原稿のイメージ(アイコン等)を表示部28に表示させる。具体的には、CPU21は、面付状態(ページ配置)及び断裁位置を示すプレビュー画像を表示部28に表示させる。
CPU21は、後処理設定により指定される後処理(ステープル、パンチ等)を含む態様でプレビュー画像を表示させる。
【0105】
(画像形成システムの動作)
次に、第3の実施の形態の画像形成システムにおける動作について説明する。
図13は、画像処理装置20において実行される面付制御処理Cを示すフローチャートである。この処理は、CPU21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
【0106】
ステップS41~ステップS44の処理は、面付制御処理B(図12参照)のステップS31~ステップS34の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0107】
ステップS44において、原稿サイズの設定が出力シートサイズと一致しない場合(ステップS44;NO)、すなわち、原稿データが面付されていない場合には、CPU21は、第1の面付制御情報出力処理を行う(ステップS45)。第1の面付制御情報出力処理は、図8に示した第1の面付制御情報出力処理と同様である。
【0108】
ステップS44において、原稿サイズの設定が出力シートサイズと一致する場合(ステップS44;YES)、すなわち、原稿データが面付済みである場合には、CPU21は、原稿データにおけるページの並び順を取得したか否かを判断する(ステップS46)。
【0109】
例えば、CPU21は、画像処理装置20に接続された表示部28に、面付済み原稿データにおけるページの並び順を入力するための画面を表示させ、ユーザーによる操作部27からの入力を受け付ける。
【0110】
図14に、表示部28に表示される面付設定画面40の例を示す。
面付設定画面40には、各種設定表示領域41、原稿ページ順設定領域42、プレビュー画像表示領域43、OKボタン44、キャンセルボタン45が含まれる。
【0111】
各種設定表示領域41には、原稿サイズ設定表示領域41A、出力シートサイズ設定表示領域41B、インライン断裁設定表示領域41Cが含まれる。
原稿サイズ設定表示領域41Aには、コンピューター10において設定された原稿サイズが表示される。
出力シートサイズ設定表示領域41Bには、コンピューター10において設定された出力シートサイズが表示される。
インライン断裁設定表示領域41Cには、コンピューター10において設定されたインライン断裁(2枚分断)をするか否か(する/しない)が表示される。
【0112】
原稿ページ順設定領域42は、原稿データのページ順を指定するための領域である。原稿ページ順設定領域42には、各シート(何枚目)の表面/裏面、左側/右側に対して、何ページ目の画像が割り当てられているかを入力するための入力領域42A,42B,42C,42D,・・・が設けられている。
【0113】
プレビュー画像表示領域43には、再面付された状態のプレビュー画像が表示される。プレビュー画像表示領域43は、原稿ページ順設定領域42にページ順が入力される前は、空欄となっている。
【0114】
OKボタン44は、面付設定画面40における設定を確定させるためのボタンである。
キャンセルボタン45は、面付設定画面40における設定をキャンセルするためのボタンである。
【0115】
原稿ページ順設定領域42において、ユーザーは、操作部27から面付済みの各シート(何枚目)の表面/裏面、左側/右側のそれぞれに、何ページ目の画像が面付されているかを入力する。入力された情報により、画像処理装置20のCPU21は、何枚目のシートの表面/裏面の左側/右側がそれぞれ何ページ目であるかという対応関係(ページ並び順情報)を取得する。
CPU21は、この面付設定画面40を表示させる前に、インライン断裁用に再面付が必要となることを示すメッセージを表示部28に表示させてもよい。
【0116】
ステップS46において、原稿データにおけるページの並び順を取得しない場合には(ステップS46;NO)、CPU21は、画像形成装置30において第3の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する(ステップS47)。
【0117】
ステップS46において、原稿データにおけるページの並び順を取得した場合には(ステップS46;YES)、CPU21は、ページ順に画像を並べ替えた後、第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する(ステップS48)。
【0118】
ここで、図15(a)~(d)を参照して、面付済み原稿データの再面付方法について説明する。
図15(a)は、10ページ分の画像が串刺し面付用に予め面付された原稿データの例である。
【0119】
CPU21は、このような面付済み原稿データを電子的に(データ上で)断裁する。最終的に画像形成されたシートはインライン断裁部34で2枚分断されるため、CPU21は、図15(b)に示すように、面付済み原稿データを仮想的にシートの搬送方向における中心位置で2枚に断裁する。
【0120】
次に、CPU21は、図15(c)に示すように、ユーザーから受け付けたページ並び順情報を用いて、電子的に断裁された原稿データを並べ替える。
そして、CPU21は、図15(d)に示すように、再度シートの同一面に2面ずつ面付する。具体的には、CPU21は、インライン断裁用の面付(第1の面付)になるように、再面付する。
【0121】
また、インライン断裁(2枚分断)が設定されている場合に(ステップS43;YES)、CPU21は、面付設定画面40のプレビュー画像表示領域43に、インライン断裁設定に応じてどのように面付されるかを示すプレビュー画像(アイコン)を表示させる。
【0122】
図16に、プレビュー画像表示領域43に表示されるプレビュー画像の例を示す。プレビュー画像には、シートにおける面付状態(ページ配置)や断裁位置が示されている。
【0123】
また、CPU21は、プレビュー画像を表示するにあたり、インライン断裁に加えてステープルやパンチ等の後処理が行われる場合は、それらの後処理まで完了した状態(最終出力状態)を表示させることとしてもよい。
【0124】
図17(a)に、ステープル処理を付加した状態のプレビュー画像の例を示す。
図17(b)に、パンチ処理を付加した状態のプレビュー画像の例を示す。
なお、図17(a)及び(b)では、シートが断裁された状態の画像が示されている。
【0125】
ステップS43において、2枚分断が設定されていない場合には(ステップS43;NO)、CPU21は、第2の面付制御情報出力処理を行う(ステップS49)。第2の面付制御情報出力処理は、図10に示した第2の面付制御情報出力処理と同様である。
【0126】
ステップS45、ステップS47、ステップS48又はステップS49の後、面付制御処理Cが終了する。
【0127】
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、印刷ジョブにおいてインライン断裁機能が利用され、印刷ジョブにおける原稿サイズの設定が印刷ジョブにおいて画像形成されるシートのサイズと一致する場合であっても、印刷ジョブに係る原稿データにおけるページ順を取得したときは、当該取得したページ順に基づいて画像形成対象の画像が並べ替えられた後、第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力するので、面付済みの原稿データにおけるページ順から、インライン断裁用の面付を行うことができる。
例えば、従来のオフライン断裁用の面付済み原稿データが投入された場合でも、インライン断裁に適したページ順に並べ替えることができる。
【0128】
また、シートにおける面付状態及び断裁位置を示すプレビュー画像を表示させることで、ユーザーは、最終的な仕上がり状態を事前に確認することができる。
さらに、ステープル処理やパンチ処理等の後処理を含む態様でプレビュー画像を表示させることで、最終出力状態により近いプレビュー画像を提供することができる。
【0129】
なお、第3の実施の形態では、画像処理装置20に接続された表示部28に面付設定画面40が表示される場合について説明したが、コンピューター10(プリンタードライバー)において、印刷ジョブの設定を受け付ける際に、表示部16に面付設定画面40が表示されることとしてもよい。この場合、コンピューター10では、各種設定表示領域41に対し、ユーザーの操作部15からの操作により、原稿サイズ設定、出力シートサイズ設定、インライン断裁設定が入力される。さらに、原稿ページ順設定領域42に対し、ユーザーの操作部15からの操作により、原稿データのページ順が入力されると、プレビュー画像表示領域43に、再面付された状態のプレビュー画像が表示される。
【0130】
また、画像形成装置30の表示部に面付設定画面40が表示され、画像形成装置30の操作部からの操作により、原稿ページ順設定領域42に対し、原稿データのページ順を受け付けることとしてもよい。
【0131】
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る制御装置、画像形成システム、情報処理方法及びプログラムの例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各実施の形態における特徴的な処理を組み合わせることとしてもよい。
【0132】
また、画像形成装置30と画像処理装置20(プリンターコントローラー)は、一つの装置としても提供可能である。例えば、画像処理装置20の機能が画像形成装置30の内部に備えられていてもよい。
【0133】
また、上記各実施の形態では、画像処理装置20(プリンターコントローラー)が制御装置である場合について説明したが、プリンタードライバー又は印刷ジョブ管理プログラムを実行する装置であるコンピューター10が制御装置の役割を担っていてもよい。コンピューター10が制御装置である場合には、「画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」とは、後々、画像形成装置30において最終的に第1の面付状態で画像形成が行われるような制御情報を、コンピューター10から画像処理装置20に出力することである。第2の面付、第3の面付の場合も同様である。
【0134】
コンピューター10が制御装置である場合の第1の例では、コンピューター10側で、面付決定(シート上に画像形成を行うページ順の決定)を行い、その面付情報(ページ順)を、印刷ジョブの制御情報として、コンピューター10から画像処理装置20に出力する。この動作が、「画像形成装置30において第1の面付(第2の面付、第3の面付の場合も同様)に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」処理に相当する。
コンピューター10から印刷ジョブ及び制御情報を受信した画像処理装置20は、コンピューター10が決定した面付情報に基づいて印刷データを生成し、画像形成装置30に送信する。
【0135】
また、コンピューター10が制御装置である場合の第2の例では、コンピューター10側で、具体的な面付決定は行わず、インライン断裁設定がON(する)である場合に、コンピューター10から画像処理装置20に、インライン断裁に対応する第1の面付を行うように指示する制御情報を出力する。この場合、コンピューター10が、インライン断裁設定がONであるという情報を画像処理装置20に出力する処理が、「画像形成装置30において第1の面付に基づいてシートに画像形成が行われるように印刷ジョブの制御情報を出力する」処理に相当する。
コンピューター10から印刷ジョブ及び制御情報を受信した画像処理装置20は、コンピューター10から出力された制御情報に基づいて第1の面付に従った面付処理を行って印刷データを生成し、画像形成装置30に送信する。
【0136】
各処理を実行するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体としては、上記の例に限定されず、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
【符号の説明】
【0137】
10 コンピューター
11 CPU
13 記憶部
14 NIC
15 操作部
16 表示部
20 画像処理装置
21 CPU
23 記憶部
24 NIC
25 DATA I/F
26 I/F
27 操作部
28 表示部
30 画像形成装置
32 画像形成部
34 インライン断裁部
37 後処理部
40 面付設定画面
100 画像形成システム
L 専用ライン
NT 通信ネットワーク
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