(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】時計
(51)【国際特許分類】
G04B 37/10 20060101AFI20240509BHJP
【FI】
G04B37/10 P
G04B37/10 R
(21)【出願番号】P 2020137319
(22)【出願日】2020-08-17
【審査請求日】2023-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】林 甲貴
【審査官】細見 斉子
(56)【参考文献】
【文献】スイス国特許出願公告第00790163(CH,A4)
【文献】特開2004-271361(JP,A)
【文献】実開昭52-132069(JP,U)
【文献】特公昭44-018540(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04B 37/04-37/10
G04G 21/00
H01H 13/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ムーブメントを収納する筒状のケース本体を備え、前記ケース本体の側面に貫通孔を備
えるケースと、
前記貫通孔に螺合可能に構成される第1筒部と、前記ケースの側面に接触し、かつ、前
記ケースの外側に開口する収納凹部を備える第2筒部とが一体に形成され、前記収納凹部
に連続する挿通孔が形成された筒状部材と、
前記筒状部材の前記挿通孔に摺動可能に挿入される軸部と、前記軸部の端部に設けられ
前記収納凹部に収納される頭部と、を有する操作部材と、
前記ケースと前記第2筒部との間に配置される封止部材と、を備え
、
前記挿通孔の内周面には、工具と係合可能な被係合部が形成され、
前記被係合部は、前記頭部に覆われている
ことを特徴とする時計。
【請求項2】
請求項
1に記載の時計において、
前記軸部が挿入され、前記第2筒部と前記頭部との間に配置されて、前記操作部材を前
記ケースの外側に向けて付勢するコイルバネを有し、
前記コイルバネの内径は、前記被係合部の外径よりも大きい
ことを特徴とする時計。
【請求項3】
請求項
1に記載の時計において、
前記軸部が挿入され、前記第2筒部と前記頭部との間に配置されて、前記操作部材を前
記ケースの外側に向けて付勢するコイルバネを有し、
前記コイルバネの外径は、前記被係合部の内径よりも小さい
ことを特徴とする時計。
【請求項4】
請求項
1から請求項
3のいずれか一項に記載の時計において、
前記被係合部は、ヘクサロビュラ穴である
ことを特徴とする時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、押釦スイッチを備える時計が開示されている。特許文献1の時計では、押釦スイッチは、腕時計ケースに設けられた貫通孔に取り付けられて腕時計ケースの外部に突出する筒状部材と、当該筒状部材にスライド可能に挿入される釦部材と、当該釦部材を腕時計ケースの外部に向けて付勢するコイルばねと、を備えて構成される。
【0003】
筒状部材は、外周面に雄ねじが形成され腕時計ケースの貫通孔に取り付けられる第1筒部と、当該第1筒部によって腕時計ケースの外面に取り付けられる第2筒部とを備え、第1筒部の外周面には防水リングが配置されている。
【0004】
そして、第1筒部の雄ねじを腕時計ケースの貫通孔に螺合させた際に、防水リングが、第1筒部の押え部の内側面と腕時計ケースの外面とに圧接するとともに、第2筒部の取付突起部の内周面と第1筒部の第1本体部の外周面とに圧接するように構成されている。これにより、特許文献1では、腕時計ケースの貫通孔の内周面と第1筒部の外周面との間の防水を図ることができるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、第2筒部の取付突起部と、防水リングとは、略同じ厚さになるように構成されている。そのため、取付突起部および防水リングを、第1筒部の押え部とケースの外周面とで挟み込むようにして、筒状部材を貫通孔に取り付けることで、防水リングを適切に圧縮して、防水が図れるようにしている。
しかしながら、例えば、公差により、取付突起部の厚さが想定よりも大きくなってしまった場合、第1筒部の押え部と防水リングとの間に隙間が生じてしまう。そうすると、押え部とケースの外周面とで防水リングを十分に挟みこむことができなくなってしまうので、防水リングが適切に圧縮されずに、十分な封止性能を発揮できないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の時計は、側面に貫通孔を備えるケースと、前記貫通孔に螺合可能に構成される第1筒部と、前記ケースの側面に接触し、かつ、前記ケースの外側に開口する収納凹部を備える第2筒部とが一体に形成され、前記収納凹部に連続する挿通孔が形成された筒状部材と、前記筒状部材の前記挿通孔に摺動可能に挿入される軸部と、前記軸部の端部に設けられ前記収納凹部に収納される頭部と、を有する操作部材と、前記ケースと前記第2筒部との間に配置される封止部材と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、本開示の一実施形態の時計1を図面に基づいて説明する。
図1、2は、本実施形態の時計1の要部を示す断面図である。なお、
図1は、操作部材5が押し込まれていない状態の時計1を示す図であり、
図2は、操作部材5が押し込まれている状態を示す図である。
図1、2に示すように、時計1は、ケース2と、ムーブメント3と、筒状部材4と、操作部材5と、封止部材6とを備えている。
【0010】
ケース2は、円筒状のケース本体21と、図示略の裏蓋、ベゼル、ガラス板等とを備えている。また、ケース本体21の側面211には、当該ケース本体21の内外に貫通する貫通孔22が形成されている。そして、貫通孔22の内周面には、雌ねじ部221が設けられている。また、ケース本体21の側面211には、貫通孔22の外周に沿って封止部材6が配置される凹部212が形成されている。なお、本実施形態では、凹部212は、封止部材6が配置された際に、封止部材6の一部がケース本体21の側面211よりも突出するように形成されている。
【0011】
ムーブメント3は、ケース本体21の内部に収納されている。そして、ムーブメント3には、操作部材5で操作されるスイッチバネ31と、当該スイッチバネ31が接触することで、ボタン入力を検出する図示略の検出電極とが設けられている。
本実施形態では、操作部材5が押し込まれることで(
図2参照)、当該操作部材5の先端に当接するスイッチバネ31がケース本体21の内側方向に移動する。これにより、スイッチバネ31が図示略の検出電極に接触するように構成されている。
【0012】
[筒状部材]
図3は、筒状部材4を示す断面図であり、
図4は、筒状部材4を示す正面図であり、
図5は、筒状部材4を示す斜視図である。
図1~5に示すように、筒状部材4は、一体に形成される第1筒部41および第2筒部42を備え、内周側に挿通孔43が形成されている。
【0013】
第1筒部41は、円筒状とされており、外周面に雄ねじ部411が形成されている。そして、当該雄ねじ部411は、貫通孔22の雌ねじ部221に螺合可能とされている。これにより、筒状部材4は、ケース本体21の貫通孔22に着脱可能とされている。
また、第1筒部41の第2筒部42側の端部には、封止部材6が配置される凹部412が外周面に形成されている。なお、凹部412は、第1筒部41が貫通孔22に螺合された際に、ケース本体21の凹部212と対向するように形成されている。
【0014】
第2筒部42は、円筒状部421と、底部422とを有している。円筒状部421は、第1筒部41よりも大径とされている。底部422は、円筒状部421の第1筒部41側の端部に設けられており、第1筒部41がケース2の貫通孔22に螺合された際に、ケース2の側面211に接触するように構成されている。
また、第2筒部42には、円筒状部421と底部422とにより区画され、ケース2の外側に開口する収容凹部423が形成されている。そして、収容凹部423は、後述する操作部材5の頭部52が収容可能とされている。
【0015】
挿通孔43は、第1筒部41および第2筒部42にわたって形成されており、収容凹部423に連続して設けられている。すなわち、挿通孔43は、第2筒部42の底部422を貫通して設けられており、後述する操作部材5の軸部51を挿通可能とされている。そして、挿通孔43には、収容凹部423と接続する内周面に、工具と係合可能な被係合部431が形成されている。
【0016】
本実施形態では、被係合部431はヘクサロビュラレンチ等と係合可能なヘクサロビュラ穴とされている。このため、ヘクサロビュラレンチをヘクサロビュラ穴とされた被係合部431に係合させることにより、第1筒部41の雄ねじ部411を貫通孔22の雌ねじ部221に螺合させたり、螺脱させたりすることができる。この際、被係合部431がヘクサロビュラ穴であるため、一般的に入手しやすいドライバー等と係合しない。そのため、ユーザーが安易に筒状部材4を取り外してしまい、筒状部材4を破損したり紛失したりしてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、通常、被係合部431は、後述する操作部材5の頭部52に覆われているので、露出しない。そのため、当該被係合部431が露出することによって時計1の意匠性が損なわれてしまうことを防ぐことができる。
【0017】
[操作部材]
操作部材5は、ユーザーによって操作可能な所謂ボタン部材として構成されており、軸部51と、頭部52と、コイルバネ53とを有している。
軸部51は、筒状部材4の挿通孔43に挿入され、中心軸Cに沿って摺動可能とされている。本実施形態では、軸部51は、ケース2の内部に突出した先端側の端部がスイッチバネ31に当接しており、基端側の端部が頭部52に取り付けられている。
また、軸部51の先端側にはストップリング511が取り付けられている。当該ストップリング511は、例えば、Eリングにより構成されており、第1筒部41の端面に当接することで、操作部材5の抜け出しを防止できるようにしている。
さらに、軸部51と挿通孔43との間には、防水用のシール部材512が配置されている。
【0018】
頭部52は、ユーザーに操作される円柱状の部材であり、前述した第2筒部42の収容凹部423に収容されている。本実施形態では、頭部52には、軸取付部521と、コイルバネ配置部522と、拡径部523とが形成されている。
軸取付部521は、ケース2側の端面に形成された凹部により構成されており、軸部51の基端側の端部が取り付けられている。
コイルバネ配置部522は、円環状に形成された溝部により構成されており、コイルバネ53の一方の端部が配置される。
拡径部523は、頭部52のケース2とは反対側の端部が径方向の外側に延出して形成されている。本実施形態では、筒状部材4の軸方向から見た場合に、第2筒部42の円筒状部421の端面が、頭部52の拡径部523に覆われている。これにより、第2筒部42と頭部52との間の隙間が拡径部523によって隠されるので、当該隙間によって時計1の意匠性が損なわれてしまうことを抑制できる。
【0019】
コイルバネ53は、所謂コイルバネにより構成され、軸部51が挿通され、第2筒部42の底部422と、頭部52のコイルバネ配置部522との間に配置されている。そして、コイルバネ53は、操作部材5をケース2の外側に向けて付勢している。そのため、ユーザーが操作部材5の頭部52を押し込んだ後(
図2参照)、当該押し込みを解除した際に、操作部材5が押し込み前の状態(
図1参照)に戻ることができるようにしている。
なお、本実施形態では、コイルバネ53は、内径が
図4の一点鎖線で示される被係合部431の外径Aよりも大きくなるように構成されている。これにより、コイルバネ53の一部が被係合部431に嵌ってしまい不具合を生じてしまうことを抑制できる。
【0020】
[封止部材]
封止部材6は、所謂Oリング等のシール部材により構成されている。本実施形態では、封止部材6は、ケース本体21の凹部212および第1筒部41の凹部412に配置されている。これにより、第1筒部41の雄ねじ部411が貫通孔22の雌ねじ部221に螺合された際に、封止部材6がケース本体21の凹部212における底部422と対向する面と、第2筒部42の底部422におけるケース本体21に対向する面とにより適切に圧縮される。そのため、筒状部材4と貫通孔22との間が封止されるので、ケース2の内部に水分が浸入してしまうことを抑制できる。
【0021】
ここで、仮に、第1筒部と第2筒部とが別部材とされ、第1筒部に第2筒部を組み付けるように構成されていた場合、第2筒部の第1筒部に対する取付部の寸法が想定よりも大きくなってしまった場合、第1筒部と封止部材との間に隙間が生じてしまうおそれがある。この場合、第1筒部によって封止部材を適切に圧縮できなくなってしまうことから、十分な封止性能が得られなくなってしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態では、第1筒部41と第2筒部42とが一体に形成されており、第2筒部42の底部422がケース2の側面211と接触するように構成されている。そのため、仮に、底部422の厚さが公差により想定よりも厚くなってしまっても、第1筒部41および第2筒部42と、封止部材6との間に隙間が生じることはないので、封止部材6が適切に圧縮されなくなってしまうことはない。そのため、部品点数を少なくできる上、封止部材6が適切に圧縮されないことで十分な封止性能が得られなくなってしまうことを抑制できる。
【0022】
[実施形態の作用効果]
このような本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態では、第1筒部41と第2筒部42とが一体に形成されており、第2筒部42の底部422がケース2の側面211と接触するように構成されている。これにより、仮に、底部422の厚さが公差により想定よりも厚くなってしまっても、封止部材6が適切に圧縮されなくなってしまうことはない。そのため、部品点数を少なくできる上、封止部材6が適切に圧縮されないことで十分な封止性能が得られなくなってしまうことを抑制できる。
【0023】
本実施形態では、筒状部材4の挿通孔43の内周面には、工具と係合可能な被係合部431が形成されるので、当該被係合部431に工具を係合させることで、第1筒部41を貫通孔22に螺合させたり、螺脱させたりすることができる。さらに、被係合部431は、操作部材5の頭部52に覆われているので、被係合部431が露出することで時計1の意匠性が損なわれてしまうことを防ぐことができる。
【0024】
本実施形態では、コイルバネ53の内径は、被係合部431の外径Aよりも大きくなるように構成されている。そのため、コイルバネ53の一部が被係合部431に嵌ってしまい、不具合を生じてしまうことを抑制できる。
【0025】
本実施形態では、被係合部431は、ヘクサロビュラ穴で構成されるので、ユーザーが安易に筒状部材4を取り外してしまい、筒状部材4を破損したり紛失したりしてしまうことを抑制できる。
【0026】
[変形例]
なお、本開示は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。
【0027】
前記実施形態では、コイルバネ53の内径は、被係合部431の外径Aよりも大きくなるように構成されていたが、これに限定されない。例えば、コイルバネ53の外径は、
図4の二点鎖線で示される被係合部431の内径Bよりも小さくなるように構成されていてもよい。このように構成することで、コイルバネ53の端部を被係合部431内に収納できるので、操作部材5の頭部52が第2筒部42の収容凹部423から飛び出す量を小さくできる。そのため、時計1を小型化することができる。
さらに、コイルバネ53は、外径が被係合部431の外径Aよりも小さく、内径が被係合部431の内径Bよりも大きくなるように構成されていてもよい。
【0028】
前記実施形態では、被係合部431はヘクサロビュラ穴とされていたが、これに限定されない。例えば、被係合部は、四角穴や六角穴とされていてもよく、工具と係合可能とされていればよい。
【0029】
前記実施形態では、操作部材5の頭部52に拡径部523が設けられていたが、これに限定されない。例えば、頭部に拡径部が設けられない態様も本開示に含まれる。
【0030】
前記実施形態では、ケース本体21の側面211に凹部212が形成され、第1筒部41に凹部412が形成されていたが、これに限定されない。例えば、第2筒部の底部であって第1筒部の外周面に連続する位置に、封止部材を配置するための凹部が形成されていてもよい。
【0031】
前記実施形態では、筒状部材4は、ボタン部材としての操作部材5が挿通される部材として構成されていたが、これに限定されない。例えば、筒状部材は、りゅうず等の操作部材が挿通されるように構成されていてもよい。
【0032】
[本開示のまとめ]
本開示の時計は、側面に貫通孔を備えるケースと、前記貫通孔に螺合可能に構成される第1筒部と、前記ケースの側面に接触し、かつ、前記ケースの外側に開口する収納凹部を備える第2筒部とが一体に形成され、前記収納凹部に連続する挿通孔が形成された筒状部材と、前記筒状部材の前記挿通孔に摺動可能に挿入される軸部と、前記軸部の端部に設けられ前記収納凹部に収納される頭部と、を有する操作部材と、前記ケースと前記第2筒部との間に配置される封止部材と、を備える。
これにより、仮に、第2筒部の厚さが公差により想定よりも厚くなってしまっても、封止部材が適切に圧縮されなくなってしまうことはない。そのため、部品点数を少なくできる上、封止部材が適切に圧縮されないことで十分な封止性能が得られなくなってしまうことを抑制できる。
【0033】
本開示の時計において、前記挿通孔の内周面には、工具と係合可能な被係合部が形成され、前記被係合部は、前記頭部に覆われていてもよい。
これにより、被係合部に工具を係合させることで、第1筒部を貫通孔に螺合させたり、螺脱させたりすることができる。さらに、被係合部は、操作部材の頭部に覆われているので、被係合部が露出することで時計の意匠性が損なわれてしまうことを防ぐことができる。
【0034】
本開示の時計において、前記軸部が挿入され、前記第2筒部と前記頭部との間に配置されて、前記操作部材を前記ケースの外側に向けて付勢するコイルバネを有し、前記コイルバネの内径は、前記被係合部の外径よりも大きく構成されていてもよい。
これにより、コイルバネの一部が被係合部に嵌ってしまい、不具合を生じてしまうことを抑制できる。
【0035】
本開示の時計において、前記軸部が挿入され、前記第2筒部と前記頭部との間に配置されて、前記操作部材を前記ケースの外側に向けて付勢するコイルバネを有し、前記コイルバネの外径は、前記被係合部の内径よりも小さく構成されていてもよい。
これにより、コイルバネの端部を被係合部内に収納できるので、時計を小型化できる。
【0036】
本開示の時計において、前記被係合部は、ヘクサロビュラ穴であってもよい。
これにより、ユーザーが安易に筒状部材を取り外してしまい、筒状部材を破損したり紛失したりしてしまうことを抑制できる。
【符号の説明】
【0037】
1…時計、2…ケース、3…ムーブメント、4…筒状部材、5…操作部材、6…封止部材、21…ケース本体、22…貫通孔、31…スイッチバネ、41…第1筒部、42…第2筒部、43…挿通孔、51…軸部、52…頭部、53…コイルバネ、211…側面、212…凹部、221…雌ねじ部、411…雄ねじ部、412…凹部、421…円筒状部、422…底部、423…収容凹部、431…被係合部、511…ストップリング、521…軸取付部、522…コイルバネ配置部、523…拡径部。