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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】電子装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/06 20060101AFI20240509BHJP
   H04R 1/02 20060101ALI20240509BHJP
   B60R 11/02 20060101ALN20240509BHJP
【FI】
H04R1/06 310
H04R1/02 102B
B60R11/02 S
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021053971
(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公開番号】P2022151069
(43)【公開日】2022-10-07
【審査請求日】2023-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【氏名又は名称】矢作 和行
(74)【代理人】
【識別番号】100121991
【弁理士】
【氏名又は名称】野々部 泰平
(74)【代理人】
【識別番号】100145595
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】石丸 真章
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-032826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/00-31/00
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間(11a)を有し、前記内部空間と外部とを連通する開口部(11d)が形成されているケース(11)と、
前記内部空間に配置される電子部品(14,15)と、
前記開口部を塞ぎ、少なくとも一部が前記内部空間に配置されるスピーカ(13)と、
前記内部空間に配置され、実装面の一部が前記開口部に対向する回路基板(12)と、を含み、
前記ケースは、内側に向かって凹となる凹部(11b)を有し、前記凹部の底部分(11c)の一部に前記開口部(11d)が形成されており、
前記スピーカは、本体部(16)、カバー部(17)および前記電子部品と接続するためのコネクタ(27)を先端部に備えるリード線(18)を有し、前記カバー部が前記凹部を塞ぐ蓋となるように前記ケースに設置され、前記本体部が前記開口部を介して前記回路基板と対向して前記内部空間内に配置され、
前記ケースに固定され、前記リード線を保持する保持部(25)が設けられており、
前記コネクタは、前記回路基板に実装される前記電子部品と接続され、
前記保持部は、前記凹部の内壁部分(11e)に設けられ、前記内壁部分との間で前記リード線を保持し、
前記カバー部には、前記保持部と係合し、前記スピーカを前記ケースに位置合わせするための係合部(23)が設けられている電子装置。
【請求項2】
前記保持部に対向する前記内壁部分には、前記リード線を案内する案内面(26)が形成されている請求項1に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この明細書における開示は、スピーカを備えた電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スピードメータ等の車両用計器には、リバース時の音やウインカ作動時の音を出力するためのスピーカが設けられている。この種のスピーカは、回路基板に実装される小さなものが一般的であり、出力される音は高音となる。低音の出力を増強する等、音質を向上させるために、スピーカを大きくすることが考えられるが、その場合、スピーカを回路基板に実装しようとすると、回路基板におけるスピーカの実装面積の割合が大きくなってしまう等の問題がある。
【0003】
そこで、車両用計器におけるケースにスピーカ設置用の開口部を形成し、スピーカとケース内に設置される回路基板とをリード線で接続し、スピーカがケースの開口部を閉じる蓋となるようにスピーカをケースに設置する構成が考えられる(たとえば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-167328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のスピーカがケースの開口部を閉じる蓋となる構成ではリード線が必要であるが、リード線が車両の振動とともに揺れたりして、移動するおそれがある。また車両用計器だけでなくスピーカを備える電子装置では、スピーカの音に起因する振動によっても、リード線が移動するおそれがある。リード線が移動すると、移動したリード線が他の部品と接触して断線するおそれがある。
【0006】
そこで、開示される目的は前述の問題点を鑑みてなされたものであり、スピーカのリード線の移動を抑制することができる電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は前述の目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
【0008】
ここに開示された電子装置は、内部空間(11a)を有し、内部空間と外部とを連通する開口部(11d)が形成されているケース(11)と、内部空間に配置される電子部品(14,15)と、開口部を塞ぎ、少なくとも一部が内部空間に配置されるスピーカ(13)と、内部空間に配置され、実装面の一部が開口部に対向する回路基板(12)と、を含み、ケースは、内側に向かって凹となる凹部(11b)を有し、凹部の底部分(11c)の一部に開口部(11d)が形成されており、スピーカは、本体部(16)、カバー部(17)および電子部品と接続するためのコネクタ(27)を先端部に備えるリード線(18)を有し、カバー部が凹部を塞ぐ蓋となるようにケースに設置され、本体部が開口部を介して回路基板と対向して内部空間内に配置され、ケースに固定され、リード線を保持する保持部(25)が設けられており、コネクタは、回路基板に実装される電子部品と接続され、保持部は、凹部の内壁部分(11e)に設けられ、内壁部分との間でリード線を保持し、カバー部には、保持部と係合し、スピーカをケースに位置合わせするための係合部(23)が設けられている電子装置である。
【0009】
このような電子装置に従えば、スピーカのリード線は、保持部によって保持される。これによってケースの内部においてリード線の移動が抑制される。したがってリード線が移動することによって、断線することを抑制することができる。
【0010】
なお、前述の各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】車両用計器の裏側を示す正面図。
図2図1の一部を拡大して示す正面図。
図3図2の切断面線III-IIIから見て示す断面図。
図4】ケースの一部を拡大して示す正面図。
図5】スピーカ取付前の状態を示す斜視図。
図6】車両用計器の裏側の一部を拡大して示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
本開示の第1実施形態に関して、図1図6を用いて説明する。本実施形態の電子装置は、車両用計器10によって実現される。車両用計器10は、車両に搭載され、車速を表示する。車両用計器10は、図1および図2に示すように、ケース11およびスピーカ13を備える。ケース11は、平面視が略台形状の箱体であり、ケース11の表面及び裏面が略台形状の面である。ケース11は、車両用計器10の外殻の一部を構成する。ケース11の表面側には、車速を表示するための表示部が設けられる。表示部は、たとえば車速を表示する指針、または車速を表示する指針を画像表示する液晶ディプレイなどによって実現される。図1では、ケース11の裏面を示している。
【0013】
ケース11は、図3に示すように、車両用計器10の構成要素を内部に収容する内部空間11aを有する。ケース11は、たとえばバスタブ状の2つのロアケース部およびアッパケース部を組み合わせることで、内部空間11aを形成する。ケース11は、図3および図4に示すように、裏面に内側に向かって凹となる凹部11bを有する。凹部11bは、図1に示すように、本実施形態では左下に位置する。凹部11bの底部分11cの一部には、図3および図4に示すように、内部空間11aと外部とを連通する開口部11dが形成されている。凹部11bおよび開口部11dには、図2および図3に示すように、スピーカ13が嵌め込まれる部分となる。
【0014】
回路基板12は、図3および図4に示すように、内部空間11aに配置される。回路基板12は、平板状であり、厚み方向の両面が実装面となる。回路基板12は、各部を制御するための電子部品14が実装面に実装される。回路基板12は、実装面の一部が開口部11dから露出するように配置される。換言すると、回路基板12は、実装の一部が開口部11dに対向する。回路基板12の露出した部分には、スピーカ13と接続するための電子部品として第2コネクタ15が実装される。
【0015】
スピーカ13は、本体部16とカバー部17とを有する。スピーカ13の外形は、図2に示すように、2段柱状に構成され、1段目がカバー部17となり、2段目が本体部16となる。1段目のカバー部17は、2段目の本体部16よりも大きい。
【0016】
本体部16は、音を出力する共鳴板やコイル等の構成部品が内蔵されており、リバース時の音やウインカ作動時等の音を出力する。本体部16は、図3に示すように、開口部11dを介して回路基板12と対向して内部空間11a内に配置される。本体部16には、図5に示すように、回路基板12と接続するためのリード線18が設けられる。図4および図5では、リード線18のみ示し、本体部16とカバー部17とを省略している。
【0017】
カバー部17は、本体部16の少なくとも一面を覆う保護カバーであり、本体部16よりも外寸が大きく形成される。カバー部17は、平板状であり、ケース11の凹部11bを塞ぐ蓋となるようにケース11に設置される。カバー部17には、図6に示すように、ねじ19が挿入されるねじ穴20が形成されている。
【0018】
また凹部11bの底部分11cには、図5に示すように、ボス部21が回路基板12側に突出して設けられる。カバー部17のねじ穴20にねじ19を挿入して、ボス部21にねじ締めすることで、スピーカ13がケース11に固定される。
【0019】
カバー部17は、たとえば透光性を有する素材で構成される。具体的には、例えば、ポリカーボネート、アクリル等の透光性を有する合成樹脂を用いることができる。本実施形態では、機械的強度が高く、アクリルと比較してねじ締めの際に破損しにくいこと等の理由から、ポリカーボネートが用いられている。
【0020】
ケース11の裏面側から見て、凹部11bはカバー部17の外形よりも小さく、凹部11bの底部分11cには、カバー部17の外周部分が載置される。凹部11bの底部分11cは、開口部11dの外周部分とも言うことができる。ケース11の裏面とカバー部17の外面との間に段差が生じないように、ケース11の裏面において、凹部11bは凹んでいる。
【0021】
カバー部17は、凹部11bの底部分11cに載置されてケース11と面で重なる部分であるオーバーラップ部22を有する。本実施形態では、図6に示すように、カバー部17は凹部11bの全周においてオーバーラップ部22を有するように構成される。オーバーラップ部22を有することにより、スピーカ13の本体部16が収容されているケース11の内部空間11aがほぼ密閉されるので、音漏れ及び音圧低下を抑制できる。
【0022】
カバー部17のオーバーラップ部22には、ケース11との位置合わせのための係合部23が設けられる。係合部23は、図2に示すように、内側に凹となる窪みによって実現される。係合部23は、図2の上側に1つ、下側に1つ、上下に対抗するように配置されている。
【0023】
また凹部11bの底部分11cには、突起部24および爪部25が設けられており、突起部24および爪部25が2つの係合部23のそれぞれと係合する。突起部24および爪部25は、共に円柱状であり、位置決め用のピンとして機能する。突起部24は、図2の上側に、図5では右側に位置する。突起部24は、図5に示すように、凹部11bの底部分11cから図5に上側に突出している。
【0024】
爪部25は、図2の下側に、図5では左側に位置する。爪部25は、リード線18を保持する保持部である。爪部25は、図5に示すように、凹部11bの内壁部分11eに設けられる。爪部25は、内壁部分11eとは間隔がある。間隔の幅は、リード線18が保持する幅に設定される。図5に示すように、爪部25と内壁部分11eとの間には、リード線18が取り回され、リード線18を保持している。換言すると、爪部25にリード線18を引っ掛けることで、リード線18の移動を規制する。したがって爪部25は、リード線18の移動を抑制する引っ掛け構造として機能する。
【0025】
爪部25に対向する凹部11bの内壁部分11eには、図4および図5に示すように、リード線18を案内する案内面26が形成されている。案内面26は、リード線18を爪部25に沿うように傾斜している。これによって凹部11bの内壁部分11eには、リード線18を通す溝が形成されることになる。また爪部25の根元は、回路基板12の実装面の近くに位置しており、リード線18が図5の上側に浮かないように保持している。これによってリード線18の移動を規制している。そして組付け後は、カバー部17によって爪部25の先端部側は塞がれるので、リード線18が抜けることを抑制することができる。
【0026】
図5はスピーカ13の組み付け前の斜視図であり、図6は組み付け後の斜視図である。図5および図6に示すように、スピーカ13の本体部16にはリード線18が接続されている。リード線18は、先端部に第1コネクタ27を有する。第1コネクタ27は、回路基板12の実装面に備えられた第2コネクタ15に着脱可能に接続される。第1コネクタ27と第2コネクタ15とが電気的に接続されることで、回路基板12から出力される信号によりスピーカ13を吹鳴させることができる。
【0027】
リード線18の色は、ケース11の色と異なる。リード線18の色とケース11の色は、コントラストが大きい組み合わせとすることが好ましい。例えば、コントラストが大きい組み合わせとして、リード線18の色を赤及び黒、ケース11の色を白とすることができる。
【0028】
次に、スピーカ13の組付けに関して説明する。スピーカ13を組み付けるときは、まずスピーカ13をケース11から離した状態で、リード線18の第1コネクタ27を、図5に示すように、回路基板12の第2コネクタ15に接続する。そしてリード線18を爪部25に引っ掛けて、リード線18を挟み込み、リード線18の移動を抑制する。
【0029】
次に、スピーカ13の本体部16を開口部11dに挿入して、カバー部17の係合部23と突起部24および爪部25とを位置合わせする。その後、ねじ19をねじ穴20に挿入して、図6に示すように、ねじ19を締結して固定する。
【0030】
このように組み付けるときに、リード線18が短いと、スピーカ13をケース11から離したときに、リード線18の第1コネクタ27を第2コネクタ15に接続する作業スペースがない。したがって作業スペースを確保するために、リード線18はある程度の長さ、たとえば10cm程度必要である。
【0031】
また第2コネクタ15とリード線18の根元部分の位置関係は、図4に示すように、第2コネクタ15が開口部11dの右側に位置し、リード線18の根元部分は開口部11dの左側に位置する。換言すると、第2コネクタ15とリード線18の根元部分との間に、爪部25が位置する。そして第2コネクタ15と爪部25との距離は、リード線18の根元部分と爪部25との距離よりも小さい。したがって開口部11dにおいて、左右方向に離れた位置となるように配置されている。これらが同じ側にあると、前述と同様に、第2コネクタ15を接続するための作業スペースがなくなるからである。したがって第2コネクタ15とリード線18の根元部分は離れており、リード線18はある程度の長さが必要だが、爪部25によってリード線18の位置を規制することができるので、リード線18の移動による不具合の発生を抑制することができる。
【0032】
以上説明したように本実施形態の車両用計器10では、スピーカ13のリード線18は、爪部25によって保持される。これによって凹部11bの内部においてリード線18の移動が抑制される。したがって凹部11bを塞ぐカバー部17とケース11とによるリード線18の噛み込みを抑制することができる。
【0033】
またリード線18を組み付け後の移動量を爪部25によって規制することで、リード線18と電子部品14とが干渉し得る範囲を抑制できる。したがって図4にて仮想線28で囲まれた範囲を、電子部品14を実装できる範囲として設けることができる。これによって回路基板12の実装面として使える範囲を確保できるので、回路基板12の実装面を有効に活用することができる。
【0034】
仮に、リード線18を規制しない場合、仮想線28で囲まれた範囲に電子部品14を実装すると、リード線18が電子部品14と干渉して、車両振動などでリード線18が断線するおそれがある。しかし本実施形態では、前述のようにケース11にリード線18の配廻しを規制するガイド溝および固定点として機能する爪部25を設けることで、リード線18の移動を規制して、電子部品14との接触による断線を抑制することができる。またリード線18の移動を規制するので、スピーカ13自体の金属フレームのプレスバリとリード線18とが車両振動で擦れて断線することも抑制することができる。
【0035】
また本実施形態では、カバー部17には、爪部25と係合し、スピーカ13をケース11に位置合わせするための係合部23が設けられている。これによって爪部25を位置合わせとしても用いることができ、別体で位置合わせ部を設けるよりも構成を簡素化することができる。
【0036】
さらに本実施形態では、爪部25に対向する凹部11bの内壁部分11eには、リード線18を案内する案内面26が形成されている。これによってリード線18が保持状態において、屈曲するなどの保持力が作用することを抑制することができる。したがってリード線18が凹部11bの内壁部分11eに接触して、損傷することを抑制することができる。
【0037】
(その他の実施形態)
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は前述した実施形態に何ら制限されることなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
【0038】
前述の実施形態の構造は、あくまで例示であって、本開示の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
【0039】
前述の第1実施形態では、スピーカ13の本体部16とカバー部17とは一体であり、カバー部17が凹部11bを閉じる蓋となるようにケース11に設置される。しかし本体部16とカバー部17とは、別体であってもよい。別体の場合には、本体部16を先に凹部11bに取付け、その後、カバー部17と本体部16とをねじ締めなどによってケース11に取り付けてもよい。
【0040】
前述の第1実施形態では、カバー部17は、開口部11dの外周部分の全周においてオーバーラップ部22を有するが、外周部分において部分的にオーバーラップ部22を有することとしてもよい。
【0041】
前述の第1実施形態では、ケース11には1つの爪部25が設けられるが、爪部25の個数はこれに限定されない。例えば、ケース11には複数の爪部25が設けられてもよい。
【0042】
前述の第1実施形態では、爪部25は係合部23に係合する位置合わせ部としても機能するが、爪部25は係合部23に係合する構成でなくともよい。したがって爪部25は、位置合わせをする機能を有さずに、別体で位置合わせ部があってもよい。
【0043】
前述の第1実施形態では、車両用計器10は車両で用いられているが、車両に搭載された状態に限定されるものではない。また前述の第1実施形態では、電子装置は車両用計器10によって実現されているが、車両用計器10に限るものではない。電子装置は、スピーカ13を備える電子装置であれば、たとえば携帯電話およびスマートフォンなどの情報携帯端末、車両に搭載されるナビゲーション装置などの他の車両用電子装置、家庭に設置されるスマートスピーカなどであってもよい。
【0044】
前述の第1実施形態では、スピーカ13はカバー部17が凹部11bを塞ぐ構成であったが、このような構成に限るものではない。たとえば凹部11bを有さずに、単に開口部11dをスピーカ13の一部が塞ぐ構成であってもよい。また車両用計器10は、回路基板12を有する構成であったが、回路基板12を有さずに、単にケース11内の電子部品とリード線18とを接続する構成であってもよい。
【0045】
前述の第1実施形態では、保持部として爪部25が凹部11bに設けられているが、このような構成に限るものではない。保持部としては、リード線18を保持する構成であれば、爪部25の構成に限らず、嵌合する構成であってもよく、ピン止めなど他の部材を用いて保持部を構成してもよい。また保持部は、ケース11に固定されていればよく、たとえばケース11に固定されている回路基板12など他の部位に保持部を設けてもよい。
【符号の説明】
【0046】
10…車両用計器(電子装置) 11…ケース 11a…内部空間 11b…凹部
11c…底部分 11d…開口部 11e…内壁部分 12…回路基板
13…スピーカ 14…電子部品 15…第2コネクタ(電子部品) 16…本体部
17…カバー部 18…リード線 19…ねじ 20…ねじ穴 21…ボス部
22…オーバーラップ部 23…係合部 24…突起部 25…爪部(保持部)
26…案内面 27…第1コネクタ(コネクタ) 28…仮想線
図1
図2
図3
図4
図5
図6