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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】端子台
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/22 20060101AFI20240509BHJP
   H01R 43/24 20060101ALN20240509BHJP
【FI】
H01R9/22
H01R43/24
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021066205
(22)【出願日】2021-04-09
(65)【公開番号】P2022161407
(43)【公開日】2022-10-21
【審査請求日】2023-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】細谷 勇太
(72)【発明者】
【氏名】橋本 大輔
(72)【発明者】
【氏名】辻井 芳朋
(72)【発明者】
【氏名】井上 利明
(72)【発明者】
【氏名】飯田 哲也
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-085228(JP,A)
【文献】特開2002-271947(JP,A)
【文献】特開2014-135168(JP,A)
【文献】国際公開第2019/082565(WO,A1)
【文献】特開2010-267589(JP,A)
【文献】特開2012-195069(JP,A)
【文献】特開2009-066858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 9/00
H01R 43/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂製の本体と、
前記本体に一部がモールドされる端子と、を備え、
前記端子は、
前記本体の一面から外側に突出する部分を、垂直方向および水平方向の両方向に対して交差する傾斜方向に貫通する第1孔と、
前記本体の内側から前記第1孔に至るまでの部分を、前記垂直方向および前記水平方向のいずれか一方の方向に貫通する第2孔と、
を有し
前記本体は、開口部を有する一次成形部と、前記開口部を埋める二次成形部と、を有し、
前記開口部は、前記第2孔と同軸上に位置し、前記一次成形部を前記垂直方向に貫通する、端子台。
【請求項2】
前記端子は、板状をなし、前記本体の一面から外側に突出する部分に、前記第1孔が板厚方向に貫通する取付部を有している、請求項1に記載の端子台。
【請求項3】
前記端子は、前記本体における前記一面とは異なる他面から外側に突出する部分を、前記垂直方向および前記水平方向のいずれか一方の方向に貫通する第3孔を有している、請求項1または請求項2に記載の端子台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子台に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された端子台は、樹脂製の本体と、バスバーからなる端子と、を備えている。端子の中間部分は、インサート成形により本体にモールドされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-117643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端子は、本体から外側に突出する部分に、孔を有することができる。端子の孔は、ボルト等の締付部材が挿通される締付孔になり得る。端子の孔が締付孔になる場合、端子の孔の位置精度を高くすることが求められる。
【0005】
端子台をインサート成形で形成する際には、端子の孔に位置決めピンを通すことで、端子を位置決めすることができる。端子の孔の位置精度は、位置決めピンの位置決めによって確保され得る。
【0006】
位置決めピンは、通常、可動型である上型の移動方向と同じ垂直方向または垂直方向に対して直交する水平方向に突出し、端子の孔に通される。これに対し、端子の孔の貫通方向が垂直方向および水平方向の両方向に対して交差する傾斜方向に向けられる場合には、端子の孔に位置決めピンを通すことができないという問題がある。
【0007】
そこで、本開示は、端子の孔の位置精度を確保することができる端子台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の端子台は、樹脂製の本体と、前記本体に一部がモールドされる端子と、を備え、前記端子は、前記本体の一面から外側に突出する部分を、垂直方向および水平方向の両方向に対して交差する傾斜方向に貫通する第1孔と、前記本体の内側から前記第1孔に至るまでの部分を、前記垂直方向および前記水平方向のいずれか一方の方向に貫通する第2孔と、を有している。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、端子の孔の位置精度を確保することができる端子台を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態に係る端子台の側面図である。
図2図2は、端子台の断面図である。
図3図3は、一次成形部と端子とが一体化された中間組立品の断面図である。
図4図4は、インサート成形を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子台は、
(1)樹脂製の本体と、前記本体に一部がモールドされる端子と、を備え、前記端子は、前記本体の一面から外側に突出する部分を、垂直方向および水平方向の両方向に対して交差する傾斜方向に貫通する第1孔と、前記本体の内側から前記第1孔に至るまでの部分を、前記垂直方向および前記水平方向のいずれか一方の方向に貫通する第2孔と、を有している。
【0012】
端子の一部は、インサート成形によって本体にモールドされる。インサート成形の金型は、垂直方向および水平方向のいずれか一方の方向に突出する位置決めピンを有することができる。よって、インサート成形を行う際には、位置決めピンの突出方向に貫通する第2孔に位置決めピンを通し、端子を位置決めしておくことができる。第2孔は、本体の内側から第1孔に至るまでの部分に配置される。したがって、端子台は、第1孔が傾斜方向に貫通することに起因し、第1孔に位置決めピンを通すことができないという事情があっても、第1孔の近くに配置された第2孔に位置決めピンを通すことができるので、第1孔の位置精度を確保することができる。
【0013】
(2)前記端子は、板状をなし、前記本体の一面から外側に突出する部分に、前記第1孔が板厚方向に貫通する取付部を有しているのが好ましい。
第1孔に締結部材が挿通され、締結部材が締め付けられることにより、取付部が取付対象に取り付けられる。つまり、第1孔は、締結部材に対する締結孔になり得る。なお、後述する実施形態の詳細においては、取付部を第1延在部と称している。
【0014】
(3)前記端子は、前記本体における前記一面とは異なる他面から外側に突出する部分を、前記垂直方向および前記水平方向のいずれか一方の方向に貫通する第3孔を有していると良い。
インサート成形を行う際には、第2孔に位置決めピンを通した上で、第3孔にも位置決めピンに相当する位置決め部材を通すことができるので、端子を良好に位置決めすることができる。なお、後述する実施形態の詳細においては、第3孔に通される位置決め部材をスライド型としている。
【0015】
(4)前記本体は、開口部を有する一次成形部と、前記開口部を埋める二次成形部と、を有し、前記開口部は、前記第2孔と同軸上に位置し、前記一次成形部を前記垂直方向に貫通すると良い。
インサート成形を行う際には、一次成形部を形成する下型に向けて端子を降ろし、下型から突出する位置決めピンを端子の第2孔に通すことができる。このため、金型に対する端子の組み付け性が向上する。一次成形部には位置決めピンの引き抜きに伴って開口部が形成されるものの、二次成形部が開口部を埋めるので、本体の液密性を確保することができる。
【0016】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0017】
本実施形態に係る端子台10は、樹脂製の本体20と、金属製の端子40と、を備える。端子40の中間部分は、図1に示すように、本体20にモールドされて一体に保持されている。
本体20は、図2に示すように、一次成形部21と、一次成形部21を被覆する二次成形部22と、から構成されている。一次成形部21および端子40は、一次インサート成形によって一体化され、中間組立品10Aを構成する。一次成形部21、二次成形部22および端子40は、二次インサート成形によって一体化され、完成品としての端子台10を構成する。
【0018】
なお、本明細書において、単にインサート成形という場合は、上記一次インサート成形を意味する。また、上下方向については、各図の上下方向を基準とする。上下方向は、端子40の後述する第3延在部43の延び方向であり、垂直方向Yということもある。垂直方向Yは、後述する上型61の移動方向に相当する。左右方向は、各図の左右方向を基準とする。左右方向については、端子40の後述する第2延在部42の延び方向であり、水平方向Xということもある。水平方向Xは、後述するスライド型63の移動方向に相当する。水平方向Xおよび垂直方向Yは互いに直交している。水平方向Xおよび垂直方向Yは、厳密な意味での水平方向および垂直方向に限らず、上型61およびスライド型63のそれぞれの移動方向の誤差を含む概念である。また、本明細書において、傾斜方向Dは、水平方向Xおよび垂直方向Yの両方向に対して交差する方向を意味する。具体的には、傾斜方向Dは、水平方向Xおよび垂直方向Yの両方向に対して直角を除く角度をなして傾く方向を意味する。水平方向X、垂直方向Yおよび傾斜方向Dは、図面において矢印で示している。
【0019】
<端子>
端子40は、導電金属製の一枚の板材を曲げ加工して形成される。図示しないが、本体20には、複数の端子40が図1の紙面奥行方向に並列にモールドされている。
【0020】
端子40は、帯状に連続して延びる形状であり、図1図3に示すように、水平方向Xに延びる第2延在部42と、第2延在部42の右端(一端)から一端屈曲部44を介して斜め上向きに延びる第1延在部41と、第2延在部42の左端(他端)から他端屈曲部45を介して下方に延びる第3延在部43と、を有している。一端屈曲部44は、第1延在部41の上面と第2延在部42の上面とを鈍角に連ねる。他端屈曲部45は、第2延在部42の上面と第3延在部43の後面とを直角に連ねる。
【0021】
第2延在部42は、第2孔46を有している。第2孔46は、断面円形をなし、第2延在部42を、第2延在部42の板厚方向である垂直方向Yに貫通している。第2孔46は、第2延在部42における左右方向中央から右端に至るまでの部分に配置されている。
【0022】
第1延在部41は、第1孔47を有している。第1孔47は、断面円形をなし、第1延在部41を、第1延在部41の板厚方向である傾斜方向Dに貫通している。第1孔47は、第2孔46よりも大きい開口径を有している。第1延在部41は、第1孔47の貫通方向と直交する方向に傾斜している。
【0023】
第1延在部41には、図示しない取付対象としての相手端子が重なるように組み付けられる。相手端子は、組み付け時に第1孔47に連通する孔を有している。図示しないボルト等の締結部材が端子40の第1孔47と相手端子の孔とに挿通されて締め付けられることにより、端子40と相手端子が電気的に接続される。このように、第1延在部41は、取付対象としての相手端子が取り付けられる取付部になる。また、第1孔47は、締結部材が挿通される締結孔になる。
【0024】
第3延在部43は、第3孔48を有している。第3孔48は、断面円形をなし、第3延在部43を、第3延在部43の板厚方向である水平方向Xに貫通している。第3孔48は、第3延在部43の下端部に配置されている。第3孔48の開口径は、第1孔47の開口径と同一である。第3孔48も、第1孔47と同様、締結部材が挿通される締結孔になる。
【0025】
<本体>
本体20の一次成形部21は、図2および図3に示すように、端子40の一部を覆い、且つその覆った部分に密着している。具体的には、一次成形部21は、第2延在部42における右端側を除く下面から第3延在部43の上端側の前面に亘る部分と、第2延在部42における左側の上面から第3延在部43の上端側の後面に亘る部分と、に密着している。一次成形部21は、端子40の他端屈曲部45に密着する一方で、第2延在部42の上面における第2孔46の開口周縁部に密着せず、中間組立品10Aの段階では第2孔46の開口周縁部を露出させている。
【0026】
また、一次成形部21は、第2延在部42の下面に密着する部分を、第2孔46と同軸で垂直方向Yに貫通する開口部23を有している。開口部23は、断面円形をなし、第2孔46と整合して連通する。開口部23の開口径は、第2孔46と開口径と同一である。
【0027】
本体20の二次成形部22は、図2に示すように、一次成形部21の外面全体を覆い、且つ一次成形部21の外面全体に密着している。二次成形部22は、端子台10の本体20の外形を構成している。一次成形部21の開口部23および端子40の第2孔46は、二次成形部22の樹脂部分で埋められる。
【0028】
二次成形部22は、左右方向に長い基部24と、基部24の下面から下方に突出する突部25と、を有している。基部24の下面には、図示しないシールリングを取り付けるためのシール溝26が設けられている。なお、端子台10は、図示しないケースに取り付けられる。シールリングは、シール溝26に嵌め込まれた状態で、本体20とケースとの間を液密にシールするものである。
【0029】
基部24の右端面は、本体20の一面27であって、上下方向に沿って垂直に配置される。端子40の第2延在部42の右端側は、本体20の一面27から側方に水平に突出している。第1延在部41および一端屈曲部44は、本体20の一面27の側方に露出している。
【0030】
突部25の下端面は、本体20の他面28であって、左右方向に沿って水平に配置される。端子40の第3延在部43の下端部は、本体20の他面28から下側に垂直に突出している。
【0031】
<端子台の製造方法>
端子台10の中間組立品10Aを形成する金型60は、図4に示すように、上型61、下型62およびスライド型63を備える。上型61は、垂直方向Yに移動可能な可動型である。下型62は、固定型である。上型61と下型62との間にはキャビティが構成される。
【0032】
下型62は、上面のキャビティ形成面64に、上向きに突出する位置決めピン65を有している。位置決めピン65は、端子40の第2孔46に適合して嵌合可能である。また、下型62は、垂直方向Yに延びてキャビティ形成面64に開口するスリット66を有し、さらに水平方向Xに延びてスリット66と交差するガイド部67を有している。スライド型63は、下型62のガイド部67に摺動可能に配置される。
【0033】
金型60に端子40をセットする際には、スライド型63を側方に退避させ、且つ上型61を上方に退避させ、金型60を開いた状態として、端子40の第3延在部43を下型62のスリット66に差し込み、且つ第2延在部42の第2孔46に位置決めピン65を嵌め入れる。端子40の第2孔46は位置決めピン65によって金型60に位置決めされる。続いて、スライド型63をガイド部67に沿って移動させ、スライド型63の先端部を第3延在部43の第3孔48に挿入する。端子40の第3孔48はスライド型63によって金型60に位置決めされる。
【0034】
次いで、上型61を下降して金型60を閉じ、金型60内に構成されたキャビティ内に溶融樹脂を射出充填する。このようにして、端子40をインサートとしたインサート成形が行われる。溶融樹脂を冷却固化させた後、スライド型63を側方に移動させるとともに上型61を上方に移動させ、金型60を開いた状態として、成形品を取り出す。これにより、図3に示すように、一次成形部21と端子40とが一体化した中間組立品10Aが得られる。なお、離型時における位置決めピン65の引き抜きによって、中間組立品10Aの一次成形部21に、第2孔46と連通する開口部23が形成される。中間組立品10Aは、端子40の他端屈曲部45が一次成形部21でモールドされているので、端子40が変形にしにくくなり、第2孔46と第3孔48との相対的な位置関係を一定に保つことができる。
【0035】
続いて、中間組立品10Aを図示しない二次成形金型にセットし、この中間組立品10Aに対して二次インサート成形を行う。これにより、図2に示すように、第2孔46および開口部23が樹脂で埋められ、且つ一次成形部21の周囲が二次成形部22で覆われた完成品としての端子台10が得られる。
【0036】
本実施形態の場合、端子40の第1孔47が第1延在部41を傾斜方向Dに貫通しているため、インサート成形を行う際に、位置決めピン65を第1孔47に通すのが難しいという事情がある。しかるに本実施形態においては、端子40の第2孔46が第2延在部42を垂直方向Yに貫通しているため、インサート成形を行う際に、位置決めピン65を第2孔46に通すことができる。端子40の第1孔47は、第2孔46の近くに設けられているため、インサート成形時、第2孔46とともに金型60に位置決めされ得る。よって、このインサート成形によって得られた端子台10は、第1孔47の位置精度を高く保つことができる。
【0037】
また、端子40は、第3延在部43を水平方向Xに貫通する第3孔48を有している。このため、インサート成形を行う際には、第2孔46に位置決めピン65を通した上で、第3孔48にスライド型63を通すことができ、端子40を良好に位置決めすることができる。
【0038】
さらに、一次成形部21の開口部23が第2孔46と同軸上に位置して一次成形部21を垂直方向Yに貫通しているため、インサート成形を行う際には、下型62に向けて端子40を降ろし、下型62から突出する位置決めピン65を端子40の第2孔46に通すことができる。このため、金型60に対する端子40の組み付け性が向上する。一次成形部21には位置決めピン65の引き抜きに伴って開口部23が形成されるものの、二次成形部22が開口部23を埋めるので、端子台10が図示しないケースに取り付けられたときに、本体20の液密性を確保することができる。
【0039】
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態の場合、端子は、他端屈曲部を介して屈曲する形状であった。しかし、他の実施形態によれば、端子は、一直線状に延びる形状であってもよい。端子が一直線状に延びる場合、本体における一面と他面とは反対側を向いて配置されるとよい。
上記実施形態の場合、第2孔の貫通方向は、垂直方向に設定されていた。しかし、他の実施形態によれば、第2孔の貫通方向は、水平方向に設定されていてもよい。第2孔の貫通方向が水平方向である場合、端子における第2延在部に相当する部分は垂直方向に延びる形状であってもよい。
上記実施形態の場合、第3孔の貫通方向は、水平方向に設定されていた。しかし、他の実施形態によれば、第3孔の貫通方向は、垂直方向に設定されていてもよい。
上記実施形態の場合、端子は、第3孔を有していた。しかし、他の実施形態によれば、端子は、第3孔を有していなくてもよい。また、端子が第3孔を有しない場合、端子は本体の他面から外側に突出する部分を有していなくてもよい。
上記実施形態の場合、二次成形部は、一次成形部の全体を覆うように一次成形部に密着していた。しかし、他の実施形態によれば、二次成形部は、一次成形部の一部を覆うように一次成形部の一部に密着していてもよい。例えば、二次成形部は、一次成形部の開口部を埋める部分のみで構成されていてもよい。
上記実施形態の場合、一次成形部の開口部と端子の第2孔は、間隔を置かずに連通していた。しかし、他の実施形態によれば、一次成形部の開口部と端子の第2孔は、間隔を置いて同軸上に配置されていてもよい。
上記実施形態の場合、端子の第2孔は、本体内において二次成形部で閉塞されていた。しかし、他の実施形態によれば、端子の第2孔は、本体の外側に配置されていてもよい。第2孔が本体の外側に配置される場合、本体が開口部を有しない構造とし、本体を一次成形のみで形成することができる。
上記実施形態の場合、位置決めピンは、固定型である下型に設けられていた。しかし、他の実施形態によれば、位置決めピンは、可動型である上型に設けられていてもよい。あるいは、位置決めピンは、下型および上型とは別体の位置決め部材に設けられていてもよい。例えば、位置決め部材は、スライド型であってもよい。


【符号の説明】
【0040】
10…端子台
10A…中間組立品
20…本体
21…一次成形部
22…二次成形部
23…開口部
24…基部
25…突部
26…シール溝
27…一面
28…他面
40…端子
41…第1延在部(取付部)
42…第2延在部
43…第3延在部
44…一端屈曲部
45…他端屈曲部
46…第2孔
47…第1孔
48…第3孔
60…金型
61…上型
62…下型
63…スライド型
64…キャビティ形成面
65…位置決めピン
66…スリット
67…ガイド部
D…傾斜方向
X…水平方向
Y…垂直方向
図1
図2
図3
図4