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特許7485176端末装置、端末装置の制御方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】端末装置、端末装置の制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04842 20220101AFI20240509BHJP
   G06F 3/04817 20220101ALI20240509BHJP
   H04M 1/72469 20210101ALI20240509BHJP
【FI】
G06F3/04842
G06F3/04817
H04M1/72469
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023126071
(22)【出願日】2023-08-02
(62)【分割の表示】P 2019124965の分割
【原出願日】2019-07-04
(65)【公開番号】P2023153931
(43)【公開日】2023-10-18
【審査請求日】2023-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】唐木 謙一
(72)【発明者】
【氏名】小島 大輝
【審査官】塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-091143(JP,A)
【文献】特開2012-238223(JP,A)
【文献】特開2018-049528(JP,A)
【文献】特開2019-089211(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/04842
G06F 3/04817
H04M 1/72469
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置と通信可能な端末装置であって、
表示部と、
第1アプリケーションの実行により、第2アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを並べて前記表示部に表示させ、選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記第2アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出す制御部と、を備え、
前記制御部は、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、複数の前記アイコンを前記表示部に表示させ、複数の前記アイコンのうちいずれかの前記アイコンが選択された場合、複数の前記アイコンとともに、選択された前記アイコンに係わる画像を前記表示部に表示させ、
前記アイコンに係わる画像は、選択された前記アイコンに対応する前記機能を示す画像と、選択された前記アイコンを指し示す画像と、を含む、
端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、
複数の前記アイコンのそれぞれが前記アイコンの並び方向に対して斜めに傾いた態様で、複数の前記アイコンを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記第1アプリケーションは、前記機能を有し、
複数の前記アイコンは、前記第1アプリケーションが有する前記機能を示す第2アイコンを含む、
請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記端末装置と通信する前記印刷装置の種類に応じた複数の前記アイコンを、前記表示部に表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の端末装置。
【請求項5】
表示部を備え、印刷装置と通信可能な端末装置の制御方法であって、
第1アプリケーションの実行により、
第2アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを、並べて、且つ、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、前記表示部に表示させ、
複数の前記アイコンのうちいずれかの前記アイコンが選択された場合、複数の前記アイコンとともに、選択された前記アイコンに係わる画像を前記表示部に表示させ、
選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記第2アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出し、
前記アイコンに係わる画像は、選択された前記アイコンに対応する前記機能を示す画像と、選択された前記アイコンを指し示す画像と、を含む、
端末装置の制御方法。
【請求項6】
表示部を備え、印刷装置と通信可能な端末装置の制御部が実行するプログラムであって、
前記制御部に、
アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを、並べて、且つ、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、前記表示部に表示させ、
複数の前記アイコンのうちいずれかの前記アイコンが選択された場合、複数の前記アイコンとともに、選択された前記アイコンに係わる画像を前記表示部に表示させ、
選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出させ
前記アイコンに係わる画像は、選択された前記アイコンに対応する前記機能を示す画像と、選択された前記アイコンを指し示す画像と、を含む、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、端末装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、呼び出し可能な他のアプリケーションの機能を示すアイコンを、表示部に表示させるアプリケーションが知られている。例えば、特許文献1は、アプリケーションである動作指示プログラム及び複数の外部プログラムがインストールされた携帯端末が、動作指示プログラムの機能によって外部プログラムの機能を示すアイコンを複数表示する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-205995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなアイコンの表示態様では、1のアプリケーションが有する機能数、及び、呼び出し可能なアプリケーション数が多ければ多いほど表示するアイコン数が多くなり、アイコンを表示する領域が広域になってしまう。そのため、特許文献1のようなアイコンの表示態様は、所望のアイコンをユーザーが容易に探し出せない虞があり、ユーザーにとって使い勝手が悪い可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する一態様は、印刷装置と通信可能な端末装置であって、表示部と、第1アプリケーションの実行により、第2アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを並べて前記表示部に表示させ、選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記第2アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出す制御部と、を備え、前記制御部は、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、複数の前記アイコンを前記表示部に表示させる、端末装置である。
【0006】
上記端末装置において、前記制御部は、複数の前記アイコンのそれぞれが前記アイコンの並び方向に対して斜めに傾いた態様で、複数の前記アイコンを前記表示部に表示させる、構成としてもよい。
【0007】
上記端末装置において、前記第1アプリケーションは、前記機能を有し、複数の前記アイコンは、前記第1アプリケーションが有する前記機能を示す第2アイコンを含む、構成としてもよい。
【0008】
上記端末装置において、前記制御部は、前記端末装置と通信する前記印刷装置の種類に応じた複数の前記アイコンを、前記表示部に表示させる、構成としてもよい。
【0009】
上記課題を解決する別の一態様は、表示部を備え、印刷装置と通信可能な端末装置の制御方法であって、第1アプリケーションの実行により、第2アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを、並べて、且つ、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、前記表示部に表示させ、選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記第2アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出す、端末装置の制御方法である。
【0010】
上記課題を解決するさらに別の一態様は、表示部を備え、印刷装置と通信可能な端末装置の制御部が実行するプログラムであって、前記制御部に、アプリケーションが有する前記印刷装置に処理を実行させる機能を示す第1アイコンを含む複数のアイコンを、並べて、且つ、隣り合う前記アイコンの一部を重畳させて、前記表示部に表示させ、選択操作により選択された前記アイコンが前記第1アイコンの場合に、前記アプリケーションが有する前記第1アイコンに対応する前記機能を呼び出させる、プログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】印刷システムの構成を示す図。
図2】端末、及び、複合機の構成を示すブロック図。
図3】統括アプリUIの一例を示す図。
図4】アイコン表示領域の一例を示す図。
図5】統括アプリ実行部の画像処理を説明するための図。
図6】統括アプリUIの一例を示す図。
図7】端末の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、印刷システム100の構成を示す図である。
印刷システム100は、端末1と、複合機2とを備える。端末1は、端末装置の一例に対応する。複合機2は、印刷装置の一例に対応する。
【0013】
端末1は、例えば、前面の領域にタッチパネル13が設けられたスマートフォンやタブレット等の端末装置である。端末1は、事前にインストールされた種々のアプリケーションプログラムの機能によって、複合機2に制御データを送信して複合機2に各種処理を実行させる制御装置として機能する。
以下の説明では、アプリケーションプログラムをアプリと略記する。
【0014】
複合機2は、MFP(Multi Function Peripherals)と呼ばれ、印刷やスキャン等の種々の処理を実行可能な装置である。複合機2は、端末1から受信した制御データに基づいて各種の処理を実行し、また、複合機2に設けられた操作スイッチやタッチパネル等の入力手段に対するユーザーの操作に基づいて各種の処理を実行する。
【0015】
本実施形態の端末1と複合機2とは、1対1で通信する通信方式で通信する。この通信方式としては、Wi-Fi Direct等のアクセスポイントを介さず無線通信するダイレクト通信方式が一例として挙げられる。Wi-Fiは、登録商標である。なお、端末1と複合機2との通信は、Bluetooth等の無線通信であってもよいし、無線通信に限定されず有線通信であってもよい。なお、Bluetoothは、登録商標である。
また、端末1と複合機2との通信方式は、1台の複合機2に対して複数台の端末1が通信可能な通信方式であってもよい。この通信方式としては、例えば、アクセスポイントを介して無線通信するインフラストラクチャー通信方式が一例として挙げられる。
【0016】
図2は、端末1、及び、複合機2の構成を示すブロック図である。
端末1は、端末制御部10、端末ネットワーク通信部11、端末通信部12、タッチパネル13、スイッチ部14、及び、カメラ15を備える。端末制御部10は、制御部の一例に対応する。タッチパネル13は、表示部の一例に対応する。
【0017】
端末制御部10は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー110、及び、端末記憶部120を備え、端末1の各部を制御する。端末制御部10は、端末プロセッサー110が、端末記憶部120に記憶された制御プログラム120Aを読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。端末記憶部120は、記憶部の一例に対応する。
【0018】
端末1には、統括アプリ120B、第1複合機アプリ120C、及び、第2複合機アプリ120Dが事前にインストールされる。以下の説明において、第1複合機アプリ120Cと、第2複合機アプリ120Dとを区別しない場合、「複合機アプリ」といい「120E」の符号を付す。統括アプリ120Bは、第1アプリケーション、及び、プログラムの一例に対応する。複合機アプリ120Eは、第2アプリケーション、及び、アプリケーションの一例に対応する。
【0019】
統括アプリ120Bは、端末プロセッサー110により端末記憶部120から読み出されて実行されることで、端末制御部10を統括アプリ実行部1110として機能させるアプリである。統括アプリ120Bは、所定のAPI(Application Programming Interface)を利用して、第1複合機アプリ120C、及び、第2複合機アプリ120Dを呼び出し可能なアプリである。また、統括アプリ120Bは、複合機2に処理を実行させる機能を有するアプリである。以下の説明において、複合機2に処理を実行させる機能を、「制御機能」という。本実施形態では、統括アプリ120Bの制御機能は、第1複合機アプリ120C、及び、第2複合機アプリ120Dの制御機能と異なる。統括アプリ実行部1110については後述する。
第1複合機アプリ120Cは、複合機2を制御する制御機能を有するアプリである。本実施形態では、第1複合機アプリ120Cの制御機能は、第2複合機アプリ120Dの制御機能と異なるものとする。第1複合機アプリ120Cは、端末プロセッサー110により端末記憶部120から読み出されて実行されることで、端末制御部10を第1複合機アプリ実行部1120として機能させる。第1複合機アプリ実行部1120の詳細については後述する。
第2複合機アプリ120Dは、複合機2を制御する制御機能を有するアプリである。第2複合機アプリ120Dは、端末プロセッサー110により端末記憶部120から読み出されて実行されることで、端末制御部10を第2複合機アプリ実行部1130として機能させる。第2複合機アプリ実行部1130の詳細については後述する。
以下の説明において、第1複合機アプリ実行部1120と、第2複合機アプリ実行部1130とを区別しない場合、「複合機アプリ実行部」といい「1140」の符号を付す。
【0020】
端末記憶部120は、端末プロセッサー110が実行するプログラムや、端末プロセッサー110により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。端末記憶部120は、端末プロセッサー110が実行する制御プログラム120A、統括アプリ120B、第1複合機アプリ120C、第2複合機アプリ120D、その他の各種データを記憶する。端末記憶部120は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、端末記憶部120は、揮発性記憶領域を備え、端末プロセッサー110が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0021】
端末ネットワーク通信部11は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、端末制御部10の制御で、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。
【0022】
端末通信部12は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアにより構成され、端末制御部10の制御で、複合機2と所定の通信規格に従って通信する。
【0023】
タッチパネル13は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、端末制御部10の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、端末制御部10に出力する。端末制御部10は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0024】
スイッチ部14は、スイッチ等の筐体に設けられた操作子を備え、これらのスイッチに対する操作に対応した信号を端末制御部10に出力する。端末制御部10は、スイッチ部14から入力された信号に基づいて、操作された操作子に対応する処理を実行する。
【0025】
カメラ15は、端末制御部10の制御に従って撮影を実行し、撮影画像を示す撮影画像データを端末制御部10に出力する。
【0026】
複合機2は、複合機制御部20、複合機通信部21、複合機入力部22、複合機表示部23、印刷部24、及び、スキャン部25を備える。
【0027】
複合機制御部20は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである複合機プロセッサー210、及び、複合機記憶部220を備え、複合機2の各部を制御する。複合機制御部20は、複合機プロセッサー210が、複合機記憶部220に記憶された制御プログラム220Aを読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0028】
複合機記憶部220は、複合機プロセッサー210が実行するプログラムや、複合機プロセッサー210により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。複合機記憶部220は、複合機プロセッサー210が実行する制御プログラム220A、その他の各種データを記憶する。複合機記憶部220は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。また、複合機記憶部220は、揮発性記憶領域を備え、複合機プロセッサー210が実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。
【0029】
複合機通信部21は、所定の通信規格に従った通信ハードウェアを備え、複合機制御部20の制御で、端末1と所定の通信規格に従って通信する。
【0030】
複合機入力部22は、複合機2に設けられた操作スイッチやタッチパネル等の入力手段を備え、ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、複合機制御部20に出力する。複合機制御部20は、複合機入力部22からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
【0031】
複合機表示部23は、複数のLEDや表示パネル等を備え、複合機制御部20の制御に従って、LEDを所定の態様で点灯/消灯/点滅や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
【0032】
印刷部24は、印刷媒体にインクを吐出してドットを形成するインクジェットヘッドや、インクジェットヘッドを走査方向に操作させるキャリッジ、キャリッジを駆動させるキャリッジ駆動モーター、印刷媒体を搬送する搬送ユニット、インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給ユニット等の印刷に係る構成を備える。印刷部24は、複合機制御部20の制御に従って、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して搬送される印刷媒体の印刷面にドットを形成することで、印刷媒体に印刷を行う。
【0033】
スキャン部25は、原稿に記録された文字や画像を読み取るスキャナー等の読み取りに係る構成を備える。スキャン部25は、例えば、光源が発する光を原稿に当てて記録された文字や画像を読み取り、読み取りにより得られた画像データを複合機制御部20に出力する。複合機制御部20は、スキャン部25から入力された画像データに対してRGB変換や圧縮処理等のデータ処理を行い、所定形式のデータを生成する。そして、複合機制御部20は、生成した所定形式のデータを複合機記憶部220に記憶させる。
【0034】
次に、統括アプリ120Bの機能について説明する。
ユーザーが、端末1にインストールされた統括アプリ120Bを起動すると、端末制御部10が端末記憶部120から統括アプリ120Bを読み出して実行し、端末制御部10は、統括アプリ実行部1110として機能する。
【0035】
統括アプリ実行部1110は、統括アプリユーザーインターフェース30の画像をタッチパネル13に表示させる。以下の説明では、「ユーザーインターフェース」を「UI」と略記する。従って、以下の説明では、「統括アプリユーザーインターフェース30」を「統括アプリUI30」と略記する。
【0036】
図3は、統括アプリUI30の一例を示す図である。
図3に示す統括アプリUI30は、統括アイコンAC-Tがユーザーによってタップ操作された場合を示している。ここで、統括アイコンAC-Tとは、統括アプリ120Bの制御機能を示すアイコンACである。なお、タップ操作とは、タッチパネル13の表示面13Aを軽く叩くタッチ操作、すなわちタッチパネル13の表示面13Aに触れた後すぐに指F等の操作子を離すタッチ操作である。タップ操作は、単にタップとも言われる。
【0037】
図3では、図中で上へ向かう方向を「上方」として符号UPで示し、図中で下へ向かう方向を「下方」として符号DWで示し、図中で左に向かう方向を「左方」として符号Lで示し、図中で右に向かう方向を「右方」として符号Rで示す。
【0038】
図3に示すように、統括アプリUI30は、複合機情報表示領域30Aと、アイコン関連表示領域30Bと、UI遷移操作領域30Cとを有する。
【0039】
複合機情報表示領域30Aは、複合機2に関する情報を表示するUIである複合機情報表示UIを表示させるための領域である。統括アプリ実行部1110は、複合機情報表示領域30Aにおいてユーザーのタッチ操作を受け付け、受け付けたタッチ操作に応じて、タッチパネル13に表示させるUIを統括アプリUI30から複合機情報表示UIに遷移させる。複合機情報表示UIが表示する複合機2に関する情報としては、複合機2のインク残量を示す情報や、インクジェットヘッドのメンテナンス時に廃液として捨てられるインクを貯留する廃液ボックスの貯留可能残量を示す情報等が一例として挙げられる。なお、統括アプリ実行部1110は、複合機情報表示UIをタッチパネル13に表示させる際、複合機2に関する情報を複合機2から所定の方法によって取得する。
【0040】
UI遷移操作領域30Cは、タッチパネル13が表示するUIを、ユーザーのタッチ操作に応じて統括アプリUI30、複合機情報表示UI、及び、アプリ設定UIのいずれかに遷移させるための領域である。アプリ設定UIとは、統括アプリ120Bの設定に係る情報を表示するUIである。
【0041】
アイコン関連表示領域30Bは、機能説明領域301Bと、アイコン表示領域302Bとを有する。まず、アイコン表示領域302Bについて説明する。
【0042】
アイコン表示領域302Bは、アイコン関連表示領域30Bにおいて機能説明領域301Bより下方に設けられる。アイコン表示領域302Bは、左右方向に並んだ複数のアイコンACにより構成されるアイコン群ACGを表示する。
【0043】
ここで、アイコン群ACGを構成する複数のアイコンACについて説明する。
本実施形態では、アイコン群ACGを構成する複数のアイコンACは、統括アイコンAC-T、第1複合機アイコンAC-F1、及び、第2複合機アイコンAC-F2を含む。
統括アイコンAC-Tは、第2アイコンの一例に対応する。第1複合機アイコンAC-F1、及び、第2複合機アイコンAC-F2は、第1アイコンの一例に対応する。
以下の説明において、第1複合機アイコンAC-F1と第2複合機アイコンAC-F2とを区別しない場合、「複合機アイコン」といい「AC-F」の符号を付す。
【0044】
統括アイコンAC-Tは、統括アプリ120Bの制御機能を示すアイコンACである。
本実施形態において統括アプリ120Bは、制御機能としてコピー機能を有する。コピー機能とは、複合機2にコピーを実行させる機能である。
【0045】
第1複合機アイコンAC-F1は、第1複合機アプリ120Cの制御機能を示すアイコンACである。本実施形態において第1複合機アプリ120Cは、制御機能として、写真印刷機能、ドキュメント印刷機能、クラウド印刷機能、スキャン機能、及び、カメラコピー機能を有する。
【0046】
写真印刷機能とは、端末1のカメラ15によって得られた撮影画像を複合機2に印刷させる機能である。
ドキュメント印刷機能とは、端末記憶部120等の端末1の記憶領域に記憶された所定形式の文書データに基づいて、当該文書データが示す文書を複合機2に印刷させる機能である。
クラウド印刷機能とは、グローバルネットワークGNに接続する機器が記憶する画像データや文書データ等に基づいて、画像や文書等を複合機2に印刷させる機能である。
スキャン機能とは、複合機2にスキャンを実行させる機能である。
カメラコピー機能とは、端末1のカメラ15の撮影画像からユーザーが指定した範囲の画像を切り出し、切り出した画像に対して歪み補正を施し、歪み補正を施した画像を複合機2に印刷させる機能である。
【0047】
第2複合機アイコンAC-F2は、第2複合機アプリ120Dの制御機能を示すアイコンACである。本実施形態において第2複合機アプリ120Dは、制御機能として、コラージュ印刷機能、ディスクレーベル印刷機能、塗り絵印刷機能、フォーム印刷機能、手書き合成シート印刷機能、フォトブック印刷機能、及び、デザインペーパー印刷機能を有する。
【0048】
コラージュ印刷機能とは、端末1が記憶する画像を複数組み合わせた1の画像を、複合機2に印刷させる機能である。
ディスクレーベル印刷機能は、CD(Compact Disc)や、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等のディスクのレーベル面に、端末1が記憶する画像を複合機2に印刷させる機能である。
塗り絵印刷機能は、端末1が記憶する画像を、所定の方法によって被写体の輪郭のみ残した画像に変換し、変換した画像を複合機2に印刷させる機能である。
フォーム印刷機能は、罫線等の所定のフォームを印刷した印刷物を複合機2に出力させる機能である。
手書き合成シート印刷機能とは、端末1が記憶する画像にユーザーが入力した手書きの画像を重畳し、重畳した画像を複合機2に印刷させる機能である。
フォトブック印刷機能とは、端末1が記憶する画像に基づいてフォトブックを構成するページに対応する印刷物を複合機2に出力させる機能である。
デザインペーパー印刷機能は、予め定められた柄を印刷するデザインペーパー印刷を複合機2に実行させる機能である。
【0049】
本実施形態では、アイコン群ACGにおいて、左から4番目のアイコンACが、コピー機能を示す統括アイコンAC-Tである。また、本実施形態では、アイコン群ACGにおいて、左から5番目のアイコンACから左から9番目のアイコンACまでが、順に、写真印刷機能、ドキュメント印刷機能、クラウド印刷機能、スキャン機能、及び、カメラコピー機能を示す第1複合機アイコンAC-F1である。また、本実施形態では、アイコン群ACGにおいて、左から10番目のアイコンACから左から16番目のアイコンACまでが、順に、コラージュ印刷機能、ディスクレーベル印刷機能、塗り絵印刷機能、フォーム印刷機能、手書き合成シート印刷機能、フォトブック印刷機能、及び、デザインペーパー印刷機能を示す第2複合機アイコンAC-F2である。
なお、アイコン群ACGにおいて左から3つ目までのアイコンAC、すなわち図3において「お気に入り1」との文言が付されたアイコンACは、アイコンACの種類を統括アイコンAC-T、及び、複合機アイコンAC-Fのいずれかに設定可能なアイコンACである。このアイコンACは、アイコン群ACGに含まれていなくてもよい。
【0050】
図4は、アイコン表示領域302Bにおけるアイコン群ACGの一例を示す図である。
図5は、統括アプリ実行部1110によるアイコンACの画像処理を説明するための図である。
図4では、説明の便宜上、タッチパネル13に対する操作子としてユーザーの指Fを併せて図示している。なお、図4図5では、角部が丸くない形状のアイコンACを示している。
【0051】
図4図5では、図3と同様、図中で上へ向かう方向を「上方」として符号UPで示し、図中で下へ向かう方向を「下方」として符号DWで示し、図中で左に向かう方向を「左方」として符号Lで示し、図中で右に向かう方向を「右方」として符号Rで示す。
【0052】
図4に示すように、アイコン群ACGを構成する複数のアイコンACは、左右方向に一列に並んで、且つ、隣り合うアイコンACの一部が重畳して、アイコン表示領域302Bに表示される。
【0053】
また、図4に示すように、複数のアイコンACのそれぞれは、仮想水平面KHMに対して垂直に立つように、且つ、所定の視点から俯瞰した見え方となるようにアイコン表示領域302Bに表示される。つまり、複数のアイコンACのそれぞれは、アイコンACの並び方向NYである左右方向に対して直交する上下方向を回転軸KJとし、並び方向NYを基準として当該回転軸KJを中心に所定の回転角度αで回転した態様で、アイコン表示領域302Bに表示される。すなわち、複数のアイコンACのそれぞれは、アイコンACの並び方向NYに対して斜めに傾いた態様で、アイコン表示領域302Bに表示される。
【0054】
図5に示すように、統括アプリ実行部1110は、対応する回転軸KJを中心に所定の回転角度αで回転させた態様となるように、アイコン群ACGを構成する複数のアイコンACのそれぞれに対して、アイコンACの形状を変形させる画像処理を施す。図5においては、一点鎖線で示すアイコンACは変形前のアイコンACを示し、実線で示すアイコンACは変形後のアイコンACを示している。
【0055】
また、統括アプリ実行部1110は、複数のアイコンACのそれぞれについて、以下のような回転角度αで回転させた態様となるように画像処理を施す。
すなわち、統括アプリ実行部1110は、アイコン表示領域302Bの左右方向において中央部TBに位置するアイコンACについては、他のアイコンACの回転角度αより小さい回転角度αで回転させた態様となるように、画像処理を施す。また、統括アプリ実行部1110は、中央部TBに位置するアイコンAC以外のアイコンACについては、中央部TBから左方及び右方に離れるつれて回転角度αが大きくなる態様となるように、画像処理を施す。なお、アイコンACのそれぞれは、中央部TBから左右方向に離れるにつれて、アイコンACの表示に要する領域が小さくなるような回転角度αで回転された態様となるように、画像処理される。つまり、図5において、アイコンACの並び方向NYを0°とし、矢印CCWが示す方向をプラス方向とした場合、統括アプリ実行部1110は、回転角度αが0°<α<+90°の範囲で回転された態様となるように、画像処理を施す。
【0056】
また、図4に示すように、複数のアイコンACのそれぞれは、アイコン表示領域302Bの中央部TBから左方及び右方に離れるにつれてアイコンAC同士の間隔が狭くなるように、アイコン表示領域302Bにおいて表示される。
【0057】
アイコン表示領域302Bでは、ユーザーにより所定のタッチ操作が行われることで、アイコン群ACGを構成するアイコンACの表示態様が変化する。本実施形態では、所定のタッチ操作としては、スライド操作を例示する。なお、スライド操作とは、タッチパネル13の表示面13Aをタッチしたまま動かすタッチ操作である。
【0058】
ここで、スライド操作によりアイコンACの表示態様が変化することについて、図4を参照して説明する。
統括アプリ実行部1110は、アイコン表示領域302Bにおいて指Fによる右方へのスライド操作がなされた場合、表示面13Aにおける指Fの右方への移動量に応じて、左から右へ1つずつアイコンACを移動させて、アイコン群ACGの表示態様を変化させる。ここで、統括アプリ実行部1110は、隣り合うアイコンACの一部が重畳させつつ、また、左右方向における位置に対応した回転角度αで回転した態様となるようにアイコンACをそれぞれ画像処理しつつ、左から右に1つずつアイコンACを移動させる。ユーザーが右方へのスライド操作を行えば行うほど多くのアイコンACが右方に移動していき、アイコン表示領域302Bの右方においては、多くのアイコンACが間隔を狭めて並んでいく。
また、統括アプリ実行部1110は、アイコン表示領域302Bにおいて指Fによる左方へのスライド操作がなされた場合、表示面13Aにおける指Fの左方への移動量に応じて、右から左へ1つずつアイコンACを移動させ、アイコン群ACGの表示態様を変化させる。ここで、統括アプリ実行部1110は、隣り合うアイコンACの一部が重畳させつつ、また、左右方向における位置に対応した回転角度αで回転した態様となるようにアイコンACをそれぞれ画像処理しつつ、右から左に1つずつアイコンACを移動させる。ユーザーが左方へのスライド操作を行えば行うほど多くのアイコンACが左方に移動していき、アイコン表示領域302Bの左方においては、多くのアイコンACが隣り合うアイコンACと間隔を狭めて並んでいく。
【0059】
このように、統括アプリ実行部1110は、アイコン表示領域302Bにおいて、複合機アイコンAC-Fを含む複数のアイコンACを、並んで、且つ、隣り合うアイコンACの一部を重畳させて、タッチパネル13に表示させる。これにより、端末1にインストールされた複合機アプリ120Eの数、及び、複合機アプリ120Eの制御機能の数に応じた多数のアイコンACを表示する場合でも、アイコンACを表示する表示領域がアイコン表示領域302Bより広域になって多数のアイコンACを1画面に表示しきれなくなることを抑制でき、ユーザーは、所望のアイコンACを容易に探し出すことが可能となる。また、アイコンACの表示領域が広域になることが抑えられるため、ユーザーは、所望するアイコンACがどこにあるかを容易に把握できるようになる。したがって、端末1は、ユーザーにとって使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0060】
また、統括アプリ実行部1110は、アイコン表示領域302Bにおいて、複合機アイコンAC-Fを含む複数のアイコンACを、アイコンACの並び方向NYに対して斜め傾いた態様でタッチパネル13に表示させる。これにより、1のアイコンACを表示するために要する領域を小さくでき、複数のアイコンACを表示する表示領域が広域になることを、より一層抑制できる。したがって、端末1は、ユーザーにとってより一層使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0061】
図3を参照して、機能説明領域301Bは、アイコン表示領域302Bに表示された複数のアイコンACのうち、タッチ操作によって選択されたアイコンACに係る画面が表示される。以下の説明では、機能説明領域301Bに表示される画面を、「機能説明画面」といい「311B」の符号を付す。
【0062】
機能説明画面311Bは、アイコンACが示す制御機能を直感的に認識可能な画像、アイコンACが示す制御機能に係る文字列、及び、操作ボタンを含む。
【0063】
例えば、図3では、コピー機能を示す統括アイコンAC-Tが、アイコン群ACGから選択された場合を示している。この場合、機能説明領域301Bは、統括アプリ120Bのコピー機能に係る機能説明画面311Bが表示される。統括アプリ120Bのコピー機能に係る機能説明画面311Bでは、コピー機能を直感的に認識可能な画像と、コピー機能の名称とコピー機能の設定とを示す文字列、コピー機能の実行を指示するための実行ボタンJB、コピー機能の設定を変更するための設定変更ボタンSHB、及び、コピー枚数を設定変更するための枚数変更ボタンMHBとを含む。この機能説明画面311Bにおいて実行ボタンJBがユーザーによってタッチ操作されると、統括アプリ実行部1110は、複合機2にコピーを実行させる制御データを生成して、端末通信部12により複合機2に送信する。また、この機能説明画面311Bにおいて設定変更ボタンSHBがユーザーによってタッチ操作されると、統括アプリ実行部1110は、コピー機能の設定を変更するためのUIをタッチパネル13に表示させる。また、統括アプリ実行部1110は、この機能説明画面311Bにおいて枚数変更ボタンMHBがユーザーによってタッチ操作されると、枚数を変更するためのUIをタッチパネル13により表示する。
【0064】
図6は、統括アプリUI30の一例を示す図である。
図6に示す統括アプリUI30は、第2複合機アイコンAC-F2がユーザーによってタップ操作により選択された場合のUIを示している。
【0065】
図6では、図3と同様、図中で上へ向かう方向を「上方」として符号UPで示し、図中で下へ向かう方向を「下方」として符号DWで示し、図中で左に向かう方向を「左方」として符号Lで示し、図中で右に向かう方向を「右方」として符号Rで示す。
【0066】
図6に示す機能説明領域301Bでは、第2複合機アプリ120Dのデザインペーパー印刷機能に係る機能説明画面311Bが表示されている。デザインペーパー印刷機能に係る機能説明画面311Bでは、デザインペーパー印刷機能を直感的に認識可能な画像と、デザインペーパー印刷機能の名称を示す文字列、及び、第2複合機アプリ120Dが有するデザインペーパー印刷機能を呼び出すための呼出ボタンYBを含む。この機能説明画面311Bにおいて呼出ボタンYBがユーザーによってタッチ操作されると、統括アプリ実行部1110は、第2複合機アプリ120Dを呼び出し起動する。これにより、端末制御部10は、第2複合機アプリ実行部1130として機能する。そして、第2複合機アプリ実行部1130は、デザインペーパー印刷機能を実行するためのUIをタッチパネル13により表示する。
【0067】
図3、及び、図6に示すように、機能説明領域301Bは、アイコン表示領域302Bにおいて選択されたアイコンACに応じた機能説明画面311Bを表示する。すなわち、機能説明領域301Bは、アイコン表示領域302Bで選択されたアイコンACが統括アイコンAC-Tである場合、統括アイコンAC-Tが示す制御機能を実行するための実行ボタンJBを含む機能説明画面311Bを表示する。また、機能説明領域301Bは、アイコン表示領域302Bで選択されたアイコンACが複合機アイコンAC-Fである場合、複合機アプリ120Eが有する制御機能を呼び出すための呼出ボタンYBを含む機能説明画面311Bを表示する。
【0068】
次に、統括アプリ120B、及び、複合機アプリ120Eがインストールされた端末1の動作について、統括アプリ実行部1110、及び、複合機アプリ実行部1140の説明を通して説明する。
【0069】
図7は、端末1の動作を示すフローチャートである。図7を参照した説明では、統括アプリ120B、及び、複合機アプリ120Eでなく制御プログラム120Aが実行する処理については、主語を「端末制御部10」とする。
【0070】
ユーザーは、端末1のタッチパネル13を操作して、統括アプリ120Bを起動する(ステップSX1)。
【0071】
統括アプリ120Bが起動すると、端末制御部10が統括アプリ実行部1110として機能し、統括アプリ実行部1110は、統括アプリUI30をタッチパネル13に表示させる(ステップSA1)。
【0072】
次いで、統括アプリ実行部1110は、タッチパネル13からの入力に基づいて、アイコン表示領域302Bにおいてアイコン群ACGからアイコンACが選択されたか否かを判別する(ステップSA2)。
【0073】
統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGからアイコンACが選択されていないと判別した場合(ステップSA2:NO)、統括アプリ120Bの実行を終了するか否かを判別する(ステップSA3)。
【0074】
統括アプリ実行部1110は、統括アプリ120Bの実行を終了すると判別した場合(ステップSA3:YES)、本処理を終了する。例えば、統括アプリUI30には統括アプリ120Bの実行終了を指示するボタンが設けられており、当該ボタンがタッチ操作された場合に、統括アプリ実行部1110は、ステップSA3で肯定判別する。
【0075】
統括アプリ実行部1110は、統括アプリ120Bの実行を終了しないと判別した場合(ステップSA3:NO)、処理をステップSA2に戻す。
【0076】
ステップSA2の説明に戻り、統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGからアイコンACが選択されたと判別した場合(ステップSA2:YES)、選択されたアイコンACが統括アイコンAC-Tであるか否かを判別する(ステップSA4)。
【0077】
統括アプリ実行部1110は、選択されたアイコンACが統括アイコンAC-Tであると判別した場合(ステップSA4:YES)、統括アプリUI30の機能説明領域301Bに、選択された統括アイコンAC-Tに対応する機能説明画面311Bを表示する(ステップSA5)。
【0078】
次いで、統括アプリ実行部1110は、選択された統括アイコンAC-Tが示す制御機能の実行指示があったか否かを判別する(ステップSA6)。統括アプリ実行部1110は、機能説明画面311Bが含む実行ボタンJBがタッチ操作された場合、ステップSA6で肯定判別する。
【0079】
統括アプリ実行部1110は、選択された統括アイコンAC-Tが示す制御機能の実行指示がないと判別した場合(ステップSA6:NO)、アイコン表示領域302Bが表示するアイコン群ACGから他のアイコンACが選択されたか否かを判別する(ステップSA7)。
【0080】
統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGから他のアイコンACが選択されていないと判別した場合(ステップSA7:NO)、処理をステップSA6に移行させ、再度、ステップSA6の処理を実行する。一方で、統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGから他のアイコンACが選択されたと判別した場合(ステップSA7:YES)、処理をステップSA4に移行させる。
【0081】
ステップSA6の説明に戻り、統括アプリ実行部1110は、選択された統括アイコンAC-Tが示す制御機能の実行指示があったと判別した場合(ステップSA6:YES)、実行指示のあった制御機能に対応する処理を実行させる制御データを、端末通信部12によって複合機2に送信する(ステップSA8)。
【0082】
これにより、複合機2は、受信した制御データに基づいて、選択された統括アイコンAC-Tが示す制御機能に対応する処理を実行する。例えば、図3に示す統括アプリUI30において実行ボタンJBがタッチ操作された場合、統括アプリ実行部1110は、コピーを実行させる制御データを複合機2に送信する。これにより、複合機2は、印刷部24によってコピーを実行する。
【0083】
次いで、統括アプリ実行部1110は、機能説明領域301Bにおける機能説明画面311Bの表示を止めて、再度、機能説明画面311Bを表示していない統括アプリUI30をタッチパネル13に表示させる(ステップSA1)。
【0084】
ステップSA4の説明に戻り、統括アプリ実行部1110は、選択されたアイコンACが統括アイコンAC-Tでないと判別した場合(ステップSA4:YES)、すなわち、選択されたアイコンACが複合機アイコンAC-Fであると判別した場合、統括アプリUI30の機能説明領域301Bに、選択された複合機アイコンAC-Fに対応する機能説明画面311Bを表示する(ステップSA9)。
【0085】
次いで、統括アプリ実行部1110は、選択された複合機アイコンAC-Fが示す制御機能を有する複合機アプリ120Eについて、呼び出し指示があったか否かを判別する(ステップSA10)。統括アプリ実行部1110は、機能説明画面311Bが含む呼出ボタンYBがタッチ操作された場合、ステップSA10で肯定判別する。
【0086】
統括アプリ実行部1110は、呼び出し指示がないと判別した場合(ステップSA10:NO)、アイコン群ACGから他のアイコンACが選択されたか否かを判別する(ステップSA11)。
【0087】
統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGから他のアイコンACが選択されていないと判別した場合(ステップSA11:NO)、処理をステップSA10に移行させ、再度、ステップSA10の処理を実行する。一方で、統括アプリ実行部1110は、アイコン群ACGから他のアイコンACが選択されたと判別した場合(ステップSA12:YES)、処理をステップSA4に移行させる。
【0088】
ステップSA10の説明に戻り、統括アプリ実行部1110は、呼び出し指示があったと判別した場合(ステップSA10:YES)、複合機アプリ120Eが有する制御機能であって選択された複合機アイコンAC-Fに対応する制御機能を呼び出す(ステップSA12)。
【0089】
統括アプリ実行部1110が、複合機アプリ120Eが有する制御機能の呼び出しを行うと、複合機アプリ120Eが起動して、端末制御部10は、複合機アプリ実行部1140として機能する。そして、複合機アプリ実行部1140は、選択された複合機アイコンAC-Fが示す制御機能を実行するためのUIをタッチパネル13に表示させる(ステップSA13)。以下の説明では、複合機アプリ実行部1140がタッチパネル13に表示させるUIを、複合機アプリUIという。
【0090】
次いで、複合機アプリ実行部1140は、制御機能の実行指示があったか否かを判別する(ステップSA14)。複合機アプリUIには、制御機能の実行指示を行うためのボタンが設けられており、複合機アプリ実行部1140は、当該ボタンが操作された場合に、ステップSA14で肯定判別する。
【0091】
複合機アプリ実行部1140は、制御機能の実行指示がないと判別した場合(ステップSA14:NO)、処理をステップSA16に移行させる。
【0092】
一方で、複合機アプリ実行部1140は、制御機能の実行指示があったと判別した場合(ステップSA14:YES)、制御機能に対応する処理を実行させる制御データを複合機2に送信する(ステップSA15)。
【0093】
例えば、図6に示す統括アプリUI30において呼出ボタンYBがタッチ操作されると、第2複合機アプリ実行部1130は、デザインペーパー印刷機能を実行するための複合機アプリUIをタッチパネル13に表示させる。そして、第2複合機アプリ実行部1130は、当該UIにおいて実行指示がなされると、デザインペーパー印刷を実行させる制御データを複合機2に端末通信部12によって送信する。これより、複合機2は、印刷部24によりデザインペーパー印刷を実行する。
【0094】
次いで、端末制御部10は、タッチパネル13に表示するUIを複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替えるか否かを判別する(ステップSA16)。例えば、端末制御部10は、スイッチ部14やタッチパネル13等から切り替え操作を示す入力があった場合、ステップSA16で肯定判別する。
【0095】
端末制御部10は、タッチパネル13に表示するUIを複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替えると判別しない場合(ステップSA16:NO)、処理をステップSA14に戻す。すなわち、複合機アプリ実行部1140は、タッチパネル13への複合機アプリUIの表示を継続して、制御機能の実行指示があったか否かを再度判別する。
【0096】
一方で、端末制御部10は、タッチパネル13に表示するUIを複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替えると判別した場合(ステップSA16:YES)、処理をステップSA1に戻す。すなわち、統括アプリ実行部1110は、タッチパネル13に機能説明画面311Bが表示されていない統括アプリUI30を表示させる。
【0097】
次に、上述した実施形態の変形例について複数説明する。
[変形例1]
変形例1では、上述した実施形態と比較してステップSA15以降の処理が異なる。上述した実施形態では、統括アプリUI30に切り替える操作によってタッチパネル13が表示するUIを複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替える構成である。変形例1は、複合機アプリ実行部1140が制御データを複合機2に送信すると、自動でタッチパネル13が表示するUIを複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替える。
変形例1によれば、複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替える手間がユーザーにかからないため、複合機アプリ120Eを利用した後に統括アプリ120Bを再度利用する際の利便性が向上する。
【0098】
[変形例2]
変形例2では、上述した実施形態と比較してステップSA15以降の処理が異なる。変形例2は、複合機アプリ実行部1140が制御データを複合機2に送信すると、タッチパネル13が表示するUIを複合機アプリUIにしたままにするか統括アプリUI30に切り替えるかをユーザーに問い合わせる。この問い合わせる機能は、複合機アプリ120Eの機能としてもよいし、統括アプリ120Bの機能としてもよい。但し、この問い合わせ機能を統括アプリ120Bの機能とする場合、複合機アプリ120Eは、制御データの送信が完了した旨を統括アプリ120Bに通知する。問い合わせに対して、タッチパネル13が表示するUIを複合機アプリUIにしたままにする操作を検出した場合、端末1は、UIを切り替えずに複合機アプリUIを表示したままにする。一方で、問い合わせに対して、タッチパネル13が表示するUIを統括アプリUI30に切り替える操作を検出した場合、端末1は、複合機アプリUIから統括アプリUI30に切り替える。
変形例2によれば、勝手に統括アプリUI30へ切り替わることがないため、ユーザーの意思を反映したUI表示を行うことができ利便性が向上する。
【0099】
[変形例3]
上述したアイコン群ACGは、端末1と通信する複合機2の種類によることなく、同じアイコンACを含むアイコン群ACGを、アイコン表示領域302Bに表示する構成である。変形例3は、端末1と通信する複合機2の種類に応じた複数のアイコンACを含むアイコン群ACGを、アイコン表示領域302Bに表示する。
【0100】
例えば、複合機2がスキャン部25を有しておらず、複合機2がスキャンを実行できない場合、統括アプリ実行部1110は、スキャン機能を示す複合機アイコンAC-F1を含まないアイコン群ACGを、アイコン表示領域302Bに表示する。また、例えば、複合機2がディスクのレーベル面に印刷するための構成を有していない場合、統括アプリ実行部1110は、ディスクレーベル印刷機能を示す複合機アイコンAC-F2を含まないアイコン群ACGを、アイコン表示領域302Bに表示する。
【0101】
変形例3の場合、例えば、統括アプリ実行部1110は、統括アプリ120Bがインストールされた後の最初の起動時に、型番等の複合機2の種類を特定する情報を入力するためのUIをタッチパネル13により表示する。そして、統括アプリ実行部1110は、当該UIに入力された複合機2の型番等に基づいて、グローバルネットワークGNに接続する所定の機器から、複合機2の種類に対応する制御機能の一覧情報を取得する。そして、統括アプリ実行部1110は、取得した一覧情報に一致する制御機能を示すアイコンACを選択し、選択したアイコンACにより構成されるアイコン群ACGをアイコン表示領域302Bに表示する。
【0102】
また、例えば、この構成の場合、統括アプリ実行部1110は、端末1に統括アプリ120Bがインストールされた後の最初の起動時に、複合機2と通信し、複合機2から対応する制御機能の一覧情報を取得する。そして、統括アプリ実行部1110は、取得した一覧情報に一致する制御機能を示すアイコンACを選択し、選択したアイコンACにより構成されるアイコン群ACGをアイコン表示領域302Bに表示する。
【0103】
変形例3によれば、複合機2の種類に応じた複数のアイコンACをアイコン表示領域302Bに表示することで、複合機2に対応していない制御機能を示すアイコンACがアイコン表示領域302Bに表示されることがない。そのため、ユーザーがアイコンACを選択して複合機2に処理の実行指示を行っているにも関わらず複合機2が処理を実行しないといった事態が発生することを確実に防止できる。
【0104】
[変形例4]
変形例4では、アイコン表示領域302Bにおいて表示されるアイコンACのそれぞれに、所定のマークを付す。マークは、統括アイコンAC-T、第1複合機アイコンAC-F1、及び、第2複合機アイコンAC-F2で異なる態様のマークであってもよいし、制御機能の種類で異なる態様のマークであってもよい。
変形例4よれば、アイコンACに付されたマークによって、ユーザーがアイコン表示領域302Bに表示されるアイコンACがどのようなアイコンACであるかを直感的に認識できるようになる。したがって、変形例4では、端末1は、ユーザーにとってより一層使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0105】
以上、説明したように、複合機2と通信可能な端末1は、タッチパネル13と、統括アプリ120Bの実行により、複合機アプリ120Eの制御機能を示す複合機アイコンAC-Fを含む複数のアイコンACを並べてタッチパネル13に表示させ、選択操作により選択されたアイコンACが複合機アイコンAC-Fの場合に、複合機アプリ120Eを呼び出す端末制御部10と、を備える。端末制御部10は、隣り合うアイコンACの一部を重畳させて、複数のアイコンACをタッチパネル13に表示させる。
【0106】
すなわち、端末1は、複合機アイコンAC-Fを含む複数のアイコンACを、並べて、且つ、隣り合うアイコンACの一部を重畳させて、タッチパネル13に表示させ、表示したアイコンACに対する選択操作を受け付ける。選択操作により複合機アイコンAC-Fが選択された場合、端末制御部10は、複合機アプリ120Eが有する選択された複合機アイコンAC-Fに対応する機能を呼び出す。具体的には、統括アプリ120Bは、選択された複合機アイコンAC-Fに対応する複合機アプリ120Eを起動して、選択された複合機アイコンAC-Fに対応する制御機能を利用するための画面を複合機アプリ120Eに表示させる。ここでいう制御機能を利用するための画面は、選択された複合機アイコンAC-Fに対応する複合機アプリUIである。
【0107】
以上に説明した本実施形態の端末1によれば、隣り合うアイコンACの一部を重畳させるようにしたので、端末1にインストールされた複合機アプリ120Eの数、及び、複合機アプリ120Eの制御機能の数に応じた多数のアイコンACを表示する場合でも、アイコンACを表示する表示領域が広域になることを抑制できる。そのため、ユーザーは、所望のアイコンACを容易に探し出せるようになる。また、広域になることが抑制されるため、ユーザーは、アイコンACの表示領域においてどこに所望のアイコンACがあるかを容易に把握できるようになる。したがって、複合機アイコンAC-Fを含むアイコンACを表示する端末1が、ユーザーにとって使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0108】
端末制御部10は、複数のアイコンACのそれぞれがアイコンACの並び方向NYに対して斜めに傾いた態様で、複数のアイコンACをタッチパネル13に表示させる。
【0109】
この構成によれば、1のアイコンACを表示するために要する領域を小さくでき、複数のアイコンACを表示する表示領域が広域になることをより一層抑制できる。したがって、ユーザーにとってより一層使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0110】
統括アプリ120Bは、制御機能を有する。タッチパネル13に表示される複数のアイコンACは、統括アイコンAC-Tを含む。
【0111】
この構成によれば、複合機アイコンAC-Fと統括アイコンAC-Tとを含む複数のアイコンACを表示する場合でも、アイコンACを表示する表示領域が広域になることを抑制できる。したがって、端末1が表示する複数のアイコンACに統括アイコンAC-Tが含まれる場合でも、ユーザーにとって使い勝手の良いアイコン表示を行うことができる。
【0112】
端末制御部10は、端末1と通信する複合機2の種類に応じた複数のアイコンACを、タッチパネル13に表示させる。
【0113】
この構成によれば、複合機2の種類に応じた複数のアイコンACをアイコン表示領域302Bに表示することで、複合機2に対応していない制御機能を示すアイコンACがアイコン表示領域302Bに表示されることがない。そのため、ユーザーがアイコンACを選択して複合機2に処理の実行を指示しているにも関わらず複合機2が処理を実行しないといった事態が発生することを防止できる。
【0114】
上述した実施形態、及び、変形例は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
【0115】
例えば、上述した実施形態、及び、変形例では、端末装置として端末1を例示したが、端末装置はタブレット型の装置に限定されず、デスクトップ型、ラップトップ型の装置でもよい。
【0116】
また、例えば、上述した実施形態では、アイコン表示領域302Bにおいて、統括アイコンAC-T、第1複合機アイコンAC-F1、第2複合機アイコンAC-F2の順で左から右に向かって並ぶ構成であるが、アイコンACの並び順はこの順に限定されず、どのような順番でもよい。
【0117】
例えば、上述した実施形態、及び、変形例では、統括アプリ120Bが制御機能としてコピー機能を有する構成を例示したが、統括アプリ120Bが有する制御機能は、別の機能であってもいし、さらに多くてもよい。また、第1複合機アプリ120C、及び、第2複合機アプリ120Dについても同様である。但し、アプリが有する制御機能に応じたアイコンACが、アイコン表示領域302Bに表示される。
【0118】
また、例えば、上述した実施形態、及び、変形例では、統括アプリ120Bが呼び出せる複合機アプリ120Eの数が2つである場合を例示したが、呼び出し可能な複合機アプリ120Eの数は、特に限定されず多くてもよく少なくてもよい。但し、呼び出し可能なアプリの数に応じたアイコンACが、アイコン表示領域302Bに表示される。
【0119】
例えば、上述した実施形態、及び、変形例では、複合機2をシリアル型のインクジェットヘッドを具備する場合を例示したが、複合機2は、ライン型のインクジェットヘッドを具備する構成でもよい。また、複合機2の印刷方式は、インクジェット式に限定されず、サーマル式等の他の印刷方式でもよい。また、本発明の印刷装置として複合機2を例示したが、本発明の印刷装置は複合機2に限定されず、スキャンを実行しないプリンター等の印刷装置であってもよい。また、複合機2は、ファクシミリ機能等のさらに種々の機能を有する装置であってもよい。
【0120】
また、例えば、呼び出し可能な複合機アプリ120Eがインストールされていない状態で、呼出ボタンYBがタッチ操作された場合、統括アプリ実行部1110は、複合機アプリ120Eをインストールするための画面をタッチパネル13に表示させてもよい。
【0121】
また、端末制御部10、及び、複合機制御部20の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0122】
また、図2に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、端末1、及び、複合機2の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0123】
また、例えば、図7に示す動作のステップ単位は、端末1の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【符号の説明】
【0124】
1…端末(端末装置)、2…複合機(印刷装置)、10…端末制御部(制御部)、11…端末ネットワーク通信部、12…端末通信部、13…タッチパネル(表示部)、14…スイッチ部、15…カメラ、20…複合機制御部、21…複合機通信部、22…複合機入力部、23…複合機表示部、24…印刷部、25…スキャン部、100…印刷システム、110…端末プロセッサー、120…端末記憶部(記憶部)、120A…制御プログラム、120B…統括アプリ(第1アプリケーション、プログラム)、120C…第1複合機アプリ(第2アプリケーション、アプリケーション)、120D…第2複合機アプリ(第2アプリケーション、アプリケーション)、120E…複合機アプリ(第2アプリケーション、アプリケーション)、210…複合機プロセッサー、220…複合機記憶部、220A…制御プログラム、1110…統括アプリ実行部、1120…第1複合機アプリ実行部、1130…第2複合機アプリ実行部、1140…複合機アプリ実行部、AC…アイコン、AC-F…複合機アイコン(第1アイコン)、AC-F1…第1複合機アイコン(第1アイコン)、AC-F2…第2複合機アイコン(第1アイコン)、AC-T…統括アイコン(第2アイコン)、GN…グローバルネットワーク、NY…並び方向。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7