(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】液晶バックライト装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/13357 20060101AFI20240509BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240509BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240509BHJP
F21V 23/06 20060101ALI20240509BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240509BHJP
【FI】
G02F1/13357
F21S2/00 480
F21V23/00 160
F21V23/06
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020532396
(86)(22)【出願日】2019-07-23
(86)【国際出願番号】 JP2019028743
(87)【国際公開番号】W WO2020022299
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-05-23
(31)【優先権主張番号】P 2018138120
(32)【優先日】2018-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】512310147
【氏名又は名称】宏致日本株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】513314171
【氏名又は名称】宏致電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACES ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.13,Dongyuan Rd.,Zhongli City,Taoyuan County 32063,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 宣和
【審査官】岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0278860(US,A1)
【文献】特開2012-124152(JP,A)
【文献】実開平02-084289(JP,U)
【文献】特開2018-098112(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
F21S 2/00
F21V 23/00-23/06
H01R 12/91
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルに光を照射する液晶バックライト装置であって、
前記複数の発光素子を実装する発光素子基板と、
前記発光素子基板及び前記複数の発光素子の発光を制御する制御基板の電気的な接続を中継する中継基板と、
前記発光素子基板及び前記中継基板を取付面上に取り付ける取付部材と、
前記発光素子基板に
取り付ける第1コネクタと、
前記中継基板に
取り付ける第2コネクタと、
を備え、
前記発光素子基板に取り付けられた前記第1コネクタを前記中継基板に取り付けられた前記第2コネクタに嵌合するときに、前記第2コネクタに掛かる力を前記取付部材が受け、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、前記取付面に交差する面内及び前記取付面に沿う面内における前記発光素子基板と前記中継基板との間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を有し、前記発光素子基板または前記中継基板を前記取付部材に取り付けるときに前記取付面と直交する方向に沿う方向から嵌合することを特徴とする液晶バックライト装置。
【請求項2】
複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルに光を照射する液晶バックライト装置であって、
前記複数の発光素子を実装する発光素子基板と、
前記発光素子基板及び前記複数の発光素子の発光を制御する制御基板の電気的な接続を中継する中継基板と、
前記発光素子基板及び前記中継基板を取付面上に取り付ける取付部材と、
前記発光素子基板に取り付ける第1コネクタと、
前記中継基板に取り付ける第2コネクタと、を備え、
前記第1コネクタは、
前記発光素子基板に実装される実装部と、
前記第1コネクタを前記取付面に向けて押し付けたときに前記実装部に支持される被支持部を有し、前記第2コネクタと嵌合する嵌合部と、
フレキシブル部
、一方の端部を前記発光素子基板に対して保持する第1保持部、及び他方の端部を前記第2コネクタに対して保持する第2保持部を有する第1コンタクトと、を備え、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、前記取付面に交差する面内及び前記取付面に沿う面内における前記発光素子基板と前記中継基板との間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を有し、
前記位置ずれ許容手段は、前記フレキシブル部が前記第2コネクタに対する前記第1コネクタの位置ずれを吸収することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容
し、
前記発光素子基板または前記中継基板を前記取付部材に取り付けるときに前記取付面と直交する方向に沿う方向から嵌合することを特徴とする液晶バックライト装置。
【請求項3】
複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルに光を照射する液晶バックライト装置であって、
前記複数の発光素子を実装する発光素子基板と、
前記発光素子基板及び前記複数の発光素子の発光を制御する制御基板の電気的な接続を中継する中継基板と、
前記発光素子基板及び前記中継基板を取付面上に取り付ける取付部材と、
前記発光素子基板に取り付ける第1コネクタと、
前記中継基板に取り付ける第2コネクタと、を備え、
前記第1コネクタは、
前記発光素子基板に実装される実装部と、
前記第1コネクタを前記取付面に向けて押し付けたときに前記実装部に支持される被支持部を有し、前記第2コネクタと嵌合する嵌合部と、を備え、
前記第2コネクタは、フレキシブル部、一方の端部を前記中継基板に対して保持する第1保持部、
及び他方の端部を前記第1コネクタに対して保持する第2保持部
を有する第2コンタクトを備え、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、前記取付面に交差する面内及び前記取付面に沿う面内における前記発光素子基板と前記中継基板との間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を有し、
前記位置ずれ許容手段は、前記フレキシブル部が前記第1コネクタに対する前記第2コネクタの位置ずれを吸収することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容
し、
前記発光素子基板または前記中継基板を前記取付部材に取り付けるときに前記取付面と直交する方向に沿う方向から嵌合することを特徴とする液晶バックライト装置。
【請求項4】
前記中継基板は、カードエッジ部を有し、
前記第2コネクタは、前記カードエッジ部に装着される装着部、及び前記カードエッジ部のパッド面に接続するカードエッジ接点部を有する第2コンタクトを備え、
前記位置ずれ許容手段は、前記カードエッジ接点部が前記パッド面内を移動することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする
請求項1記載の液晶バックライト装置。
【請求項5】
前記中継基板は、幅方向両側部に前記カードエッジ部を有し、
前記第2コネクタは、2つの前記装着部及び2つの前記第2コンタクトを有し、
前記第2コンタクトは、前記第1コネクタの第1コンタクトと接続する接続部を有し、
一方の前記装着部は一方の前記カードエッジ部に、他方の前記装着部は他方の前記カードエッジ部に装着されており、
一方の前記第2コンタクトの前記接続部及び他方の前記第2コンタクトの前記接続部は、互いに背向して配置されていることを特徴とする
請求項4記載の液晶バックライト装置。
【請求項6】
前記第1コネクタの第1コンタクトまたは前記第2コネクタの第2コンタクトは、前記第1コンタクト及び
前記第2コンタクトを接続する接続面
を有し、
前記第1コンタクトが前記接続面を有する場合、前記第2コンタクトは、前記接続面と接続する接点部を有し、
前記第2コンタクトが前記接点部を有する場合、前記第1コンタクトは、前記接続面と接続する前記接点部を有し、
前記位置ずれ許容手段は、前記接点部が前記接続面内を移動することにより、前記取付面に交差する面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする請求項1
~請求項3の何れか一項に記載の液晶バックライト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルに光を照射する液晶バックライト装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載されているように、複数の発光素子(LED)を搭載する発光素子基板(光源基板)、該発光素子基板と発光素子の発光を制御する制御基板(LED制御ユニット)とを電線(信号入出力用リード線)及びコネクタを用いて接続する照明装置(液晶バックライト装置)等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、発光素子基板と制御基板とを電線及びコネクタを用いて接続する液晶バックライト装置においては、多数の電線にコンタクトを取付け、コネクタと嵌合させる等、組立・配線する必要があり、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立・簡易配線は困難である。
【0005】
本発明の目的は、簡易組立及び簡易配線を実現することができる液晶バックライト装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液晶バックライト装置は、複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルに光を照射する液晶バックライト装置であって、前記複数の発光素子を実装する発光素子基板と、前記発光素子基板及び前記複数の発光素子の発光を制御する制御基板の電気的な接続を中継する中継基板と、前記発光素子基板及び前記中継基板を取付面上に取り付ける取付部材と、前記発光素子基板に実装される第1コネクタと、前記中継基板に装着される第2コネクタと、前記第1コネクタまたは前記第2コネクタを前記取付面に向けて押し付けたときに支持される被支持部と、を備え、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは、前記取付面に交差する面内及び前記取付面に沿う面内における前記発光素子基板と前記中継基板との間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を有し、前記発光素子基板または前記中継基板を前記取付部材に取り付けるときに前記取付面と直交する方向に沿う方向から嵌合することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の液晶バックライト装置は、前記嵌合部に、前記第1コネクタの第1コンタクト及び前記第2コネクタの第2コンタクトを接続する接続面及び接点部が配置されており、前記位置ずれ許容手段は、前記接点部が前記接続面内を移動することにより、前記取付面に交差する面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の液晶バックライト装置は、前記中継基板が、カードエッジ部を有し、前記第2コネクタは、前記カードエッジ部に装着される装着部、及び前記カードエッジ部のパッド面に接続するカードエッジ接点部を有する第2コンタクトを備え、前記位置ずれ許容手段は、前記カードエッジ接点部が前記パッド面内を移動することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の液晶バックライト装置は、前記中継基板が、幅方向両側部に前記カードエッジ部を有し、前記第2コネクタは、2つの前記装着部及び2つの前記第2コンタクトを有し、前記第2コンタクトは、前記第1コネクタの第1コンタクトと接続する接続部を有し、一方の前記装着部は一方の前記カードエッジ部に、他方の前記装着部は他方の前記カードエッジ部に装着されており、一方の前記第2コンタクトの前記接続部及び他方の前記第2コンタクトの前記接続部は、互いに背向して配置されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の液晶バックライト装置は、前記第2コネクタが、前記中継基板に実装されており、前記第1コネクタは、フレキシブル部を有する第1コンタクトと、前記第1コンタクトの一方の端部を前記発光素子基板に対して保持する第1保持部と、前記第1コンタクトの他方の端部を前記第2コネクタに対して保持する第2保持部と、を備え、前記位置ずれ許容手段は、前記フレキシブル部が前記第2コネクタに対する前記第1コネクタの位置ずれを吸収することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする。また、本発明の液晶バックライト装置は、前記第2コネクタが、前記中継基板に実装されており、前記第2コネクタは、フレキシブル部を有する第2コンタクトと、前記第2コンタクトの一方の端部を前記中継基板に対して保持する第1保持部と、前記第2コンタクトの他方の端部を前記第1コネクタに対して保持する第2保持部と、を備え、前記位置ずれ許容手段は、前記フレキシブル部が前記第1コネクタに対する前記第2コネクタの位置ずれを吸収することにより、前記取付面に沿う面内における前記位置ずれを許容することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡易組立及び簡易配線を実現することができる液晶バックライト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。
【
図2】第1の実施の形態に係る照明装置の構成を示す背面図である。
【
図3】第1の実施の形態に係る発光素子基板の構成を示す図である。
【
図4】第1の実施の形態に係る発光素子基板及びコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図5】第1の実施の形態に係る発光素子基板及びコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図6】第1の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図7】第1の実施の形態に係るコネクタの構成を示す分解図である。
【
図8】第1の実施の形態に係る中継基板の構成を示す図である。
【
図9】第1の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図10】第1の実施の形態に係るカードエッジ及び中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図11】第1の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図12】第1の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す分解図である。
【
図13】第1の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す斜視図である。
【
図14】第1の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す正面図である。
【
図15】第1の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図16】第1の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図17】第2の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。
【
図18】第2の実施の形態に係る発光素子基板及びコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図19】第2の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図20】第2の実施の形態に係るコネクタの構成を示す分解図である。
【
図21】第2の実施の形態に係る中継基板の構成を示す図である。
【
図22】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図23】第2の実施の形態に係るカードエッジ及び中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図24】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図25】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す分解図である。
【
図26】第2の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す斜視図である。
【
図27】第2の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す正面図である。
【
図28】第2の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図29】第2の実施の形態に係る中継基板及び中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図30】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図31】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図32】第2の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す分解図である。
【
図33】第2の実施の形態に係る制御基板の構成を示す斜視図である。
【
図34】第2の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図35】第2の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図36】第2の実施の形態に係るコネクタの構成を示す分解図である。
【
図37】第2の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図38】第3の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。
【
図39】第3の実施の形態に係る照明装置の構成を示す背面図である。
【
図40】第3の実施の形態に係る発光素子基板の構成を示す図である。
【
図41】第3の実施の形態に係る中継基板の構成を示す図である。
【
図42】第3の実施の形態に係る中継基板及び中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図43】第3の実施の形態に係るカードエッジ及び中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図44】第3の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図45】第3の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図46】第4の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。
【
図47】第4の実施の形態に係る照明装置の構成を示す背面図である。
【
図48】第4の実施の形態に係る発光素子基板及びコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図49】第4の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図50】第4の実施の形態に係る中継基板の構成を示す図である。
【
図51】第4の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図52】第4の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図53】第4の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す分解図である。
【
図54】第4の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す斜視図である。
【
図55】第4の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図56】第4の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図57】第4の実施の形態に係る中継ピースを取付部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図58】第5の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。
【
図59】第5の実施の形態に係る発光素子基板及びコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図60】第5の実施の形態に係るコネクタの構成を示す斜視図である。
【
図61】第5の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図62】第5の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図63】第5の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す分解図である。
【
図64】第5の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す斜視図である。
【
図65】第5の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図66】第5の実施の形態に係る中継ピースの構成を示す斜視図である。
【
図67】第5の実施の形態に係る中継ピースを取付部材に取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図68】他の実施の形態に係る中継ピースとコネクタとが嵌合した状態を示す断面図である。
【
図69】他の実施の形態に係る発光素子基板と中継基板とを接続するコネクタの構成を示す図である。
【
図70】他の実施の形態に係る第1コネクタの構成を示す図である。
【
図71】他の実施の形態に係る第1コネクタの構成を示す平面図及び断面図である。
【
図72】他の実施の形態に係る第1コネクタの構成を示す分解図である。
【
図73】他の実施の形態に係る中継基板及び第2コネクタの構成を示す図である。
【
図74】他の実施の形態に係る第2コネクタの構成を示す分解図である。
【
図75】他の実施の形態に係る第1コネクタ及び第2コネクタの嵌合状態を示す平面図及び断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態に係る照明装置について説明する。この第1の実施の形態に係る照明装置は、主にテレビジョン等の液晶表示装置に搭載され、複数の発光素子を発光させることにより液晶パネルを背面から照明する液晶バックライト装置として用いられる。液晶バックライト装置は、液晶パネルの背面側に配置される。
図1は液晶バックライト装置である照明装置3の構成を示す正面図、
図2はその背面図である。照明装置3は、
図1及び
図2に示すように、制御基板4、複数(この実施の形態では、180個)の発光素子(LED)5、複数(この実施の形態では、20枚)の発光素子基板6、中継基板7a,7b、複数(この実施の形態では20個)のコネクタ8及び中継ピース2からなる基板対基板コネクタ(B to Bコネクタ)1、並びに取付部材9を備えている。
【0014】
また、以下の説明においては、
図1に示すXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係等について説明する。Z軸は、取付部材9の正面に直交する方向に設定されており、取付部材9の正面側が+Z方向となるように設定されている。X軸は、照明装置3を正面から視た横方向に設定されており、照明装置3を正面から視た右方向が+X方向となるように設定されている。Y軸は、照明装置3を正面から視た縦方向に設定されており、照明装置3を正面から視た上方向が+Y方向となるように設定されている。
【0015】
制御基板4は、
図2に示すように、照明装置3の背面側に配置されている。制御基板4は、発光素子5の発光を制御する。複数の発光素子5は、発光素子基板6上に等ピッチで実装されている。なお、
図1において、1枚の発光素子基板6に9個の発光素子5が実装されているが、1枚の発光素子基板6に9個以下または10個以上の発光素子5が実装されてもよい。
【0016】
発光素子基板6は、帯状であり、長手方向をX方向に向けて取付部材9上に並べて配置されている。即ち、発光素子基板6は、中継基板7a,7bに対して発光素子基板6の長手方向(X方向)を中継基板7a,7bの長手方向(Y方向)と交差させて配置されている。20枚のうち10枚の発光素子基板6は中継基板7a,7bより+X方向側に位置しており、他10枚の発光素子基板6は中継基板7a,7bより-X方向側に位置している。
図3は、
図1の紙面右上に配置される発光素子基板6の構成を示す図である。発光素子基板6は、帯状(15mm幅程度)の片面基板であって、
図3に示すように9個の発光素子5を実装している。また、発光素子基板6は、-X方向側の端部にコネクタ8を実装している。
【0017】
なお、+X方向側に配置されるその他の発光素子基板6の構成は、
図3に示す発光素子基板6の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10枚の発光素子基板6の構成は、中継基板7a,7bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図3に示す発光素子基板6の構成と同一である。なお、取付部材9上に19枚以下または21枚以上の発光素子基板6が配置されてもよい。
【0018】
コネクタ(第1コネクタ)8及び中継ピース(第2コネクタ)2からなる基板対基板コネクタ1は、発光素子基板6と中継基板7aとを電気的に接続する。
図4は、
図1の紙面右上に配置されるコネクタ8の構成を示す斜視図であって、発光素子基板6にコネクタ8が実装された後の状態を示す図である。
図5は、
図1の紙面右上に配置されるコネクタ8の構成を示す斜視図であって、発光素子基板6にコネクタ8が実装される前の状態を示す図である。
図6は
図4に示すコネクタ8の構成を示す斜視図、
図7は
図4に示すコネクタ8の構成を示す分解図である。基板対基板コネクタ1(コネクタ8及び中継ピース2)は、発光素子基板6を取付部材9に取り付けるときにZ方向(取付面と直交する方向に沿う方向)から嵌合する。
【0019】
コネクタ8は、
図5に示す開口部16に配置され、発光素子基板6に表面実装される。コネクタ8は、
図4~
図7に示すように、絶縁体から成るハウジング10、及びハウジング10に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト(第1コンタクト)11を備えている。ハウジング10には、中継ピース2の嵌合部12a(
図9参照)を受け入れることにより、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合する嵌合部10aが形成されている。嵌合部10aの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれZ方向に貫通するガイド受入部10bが形成されている。2つのガイド受入部10bは、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合している間、中継ピース2のガイド部12bを受け入れる。また、ハウジング10には、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合している間、コネクタ8が中継ピース2から脱抜することを防止する2つの係止部10cが形成されている。各係止部10cは、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合する際、中継ピース2の係合部12cにそれぞれ係合され、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合している間、中継ピース2の係合部12cをそれぞれ係止する。
【0020】
5個のコンタクト11は、Y方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト11は、中継ピース2に組み込まれているコンタクト13(
図11参照)と接触する接点部11aを有する。接点部11aは、弾性体であり、嵌合部10aの-X方向側の面から露出して配置される。
【0021】
なお、+X方向側に配置されるその他のコネクタ8の構成は、
図4~
図7に示すコネクタ8の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10個のコネクタ8の構成は、中継基板7a,7bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図4~
図7に示すコネクタ8の構成と同一である。また、+Y方向側に配置される10個のコネクタ8は中継ピース2を介して発光素子基板6と中継基板7aとを電気的に接続し、-Y方向側に配置される10個のコネクタ8は中継ピース2を介して発光素子基板6と中継基板7bとを電気的に接続する。
【0022】
中継基板7a,7bは、カードエッジタイプの基板であり、長手方向をY方向に向けて取付部材9に設けられている凹部9aに配置されている。中継基板7aは、+X方向側の発光素子基板6と-X方向側の発光素子基板6との間であって、照明装置3(取付部材9)の中央部上側に位置している。中継基板7bは、+X方向側の発光素子基板6と-X方向側の発光素子基板6との間であって、照明装置3(取付部材9)の中央部下側に位置している。
図8は、中継基板7a,7bの構成を示す図である。中継基板7a,7bは、帯状(発光素子5の配列ピッチより狭い幅)の片面基板であり、発光素子基板6と制御基板4との電気的な接続を中継する。
【0023】
中継基板7aと中継基板7bとの間には、中継ピース17が配置されている。中継ピース17は、中継基板7a,7bに実装されずに装着されている。中継ピース17は、中継基板7a,7bと制御基板4との電気的接続を中継する。中継ピース17の一部は、取付部材9の中央部に設けられた図示しない開口部に配置され、取付部材9の裏面に位置する制御基板4と電気的に接続する。また、中継基板7aは、+X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では、カードエッジ20a及び図示しない4個のカードエッジ)、-X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では、カードエッジ20b及び図示しない4個のカードエッジ)、及び-Y方向端部に図示しないカードエッジ部を有する基板である。中継基板7bは、+X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では図示しない5個のカードエッジ)、-X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では図示しない5個のカードエッジ)、及び+Y方向端部に図示しないカードエッジ部を有する基板である。カードエッジ20a,20b及び中継基板7a,7bの±X方向端部のカードエッジそれぞれには、中継ピース2が取り付けられる。中継基板7aの-Y方向端部のカードエッジ及び中継基板7bの+Y方向端部のカードエッジには、中継ピース17が取り付けられる。なお、
図8においては、カードエッジ20a,20bから中継ピース2を取り外した状態を示す。
【0024】
図9は、
図8の紙面右上に配置される中継ピース2の構成を示す斜視図であって、中継基板7aに中継ピース2が取り付けられた後の状態を示す図である。
図10は、
図8の紙面右上に配置される中継ピース2の構成を示す斜視図であって、中継基板7aに中継ピース2が取り付けられる前の状態を示す図である。
図11は中継ピース2の構成を示す斜視図、
図12は中継ピース2の構成を示す分解図である。中継ピース2は、コネクタ8を介して発光素子基板6と中継基板7aとを電気的に接続する。
【0025】
図10に示すように、カードエッジ20aは複数(この実施の形態では5個)のコンタクト14を備えており、各コンタクト14には中継ピース2のコンタクト13(
図12参照)と接触する接触面(パッド面)14aが形成されている。接触面(パッド面)14aは、カードエッジ20aの+Z方向側の面から露出して配置される。接触面(パッド面)14aは、XY平面と略平行な面、即ちXY平面に沿う面であって、接触面(パッド面)14a内においてコンタクト13のカードエッジ接点部13bの移動を許容する領域を有している。また、カードエッジ20aの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれZ方向に貫通する係合部15が形成されている。2つの係合部15は、カードエッジ20aに中継ピース2が取り付けられる際、中継ピース2の係止部12d(
図11参照)とそれぞれ係合し、カードエッジ20aに中継ピース2が取り付けられている間、中継ピース2の係止部12dにそれぞれ係止される。カードエッジ20aは、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合するときに中継ピース2(ハウジング12の嵌合部12a)を支持する支持部として機能する。
【0026】
なお、+X方向端部に位置するカードエッジ20a以外の9個のカードエッジの構成は、カードエッジ20aの構成と同一である。また、-X方向端部に位置するカードエッジ20b及び図示しない9個のカードエッジの構成は、中継基板7a,7bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、カードエッジ20aの構成と同一である。
【0027】
中継ピース2は、カードエッジ20aに実装されずに装着され、取付部材9に設けられている凹部9b(
図14参照)に配置されている。中継ピース2は、
図9~
図12に示すように、絶縁体から成るハウジング12、及びハウジング12に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト13を備えている。ハウジング12には、カードエッジ20aを受け入れカードエッジ20aに装着されることにより、カードエッジ20aと中継ピース2とが嵌合する嵌合部(装着部)12eが形成されている。嵌合部12eの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれ係止部12dが形成されている。2つの係止部12dは、カードエッジ20aに中継ピース2が取り付けられる際、カードエッジ20aの係合部15にそれぞれ係合されて、カードエッジ20aに中継ピース2が取り付けられている間、カードエッジ20aの係合部15をそれぞれ係止する。また、ハウジング12の嵌合部12aは、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合するとき、即ちコネクタ8を取付部材9の取付面に向けて押し付けたときに、支持部としてのカードエッジ20aに支持される被支持部として機能する。
【0028】
また、ハウジング12には、コネクタ8の嵌合部10aに挿入されることにより、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合する嵌合部12aが形成されている。嵌合部12aの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれガイド部12bが形成されている。2つのガイド部12bは、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合する際に、嵌合部12aをコネクタ8の嵌合部10aに案内し、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合している間、コネクタ8のガイド受入部10bに収容される。なお、嵌合部12aは、カードエッジ20aとカードエッジ接点部13bとが嵌合する方向(X方向)と交差する方向(Z方向)に、コネクタ8の嵌合部10aと嵌合する。
【0029】
各コンタクト13には、コネクタ8のコンタクト11(接点部11a)と接触する接触面13aが形成されている。接触面13aは、嵌合部12aの-X方向側の面から露出して配置される。接触面13aは、YZ平面と略平行な面、即ちYZ平面に沿う面であって、接触面13a内においてコンタクト11の接点部11aの移動を許容する領域を有している。また、各コンタクト13は、カードエッジ20aのコンタクト14(接触面14a)と接触するカードエッジ接点部13bを有する。カードエッジ接点部13bは、弾性体であり、嵌合部12eの+Z方向側の面から露出して配置される。
【0030】
なお、+X方向側に配置されるその他の中継ピース2の構成は、
図9~
図12に示す中継ピース2の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10個の中継ピース2の構成は、中継基板7a,7bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図9~
図12に示す中継ピース2の構成と同一である。また、中継基板7aに設けられているカードエッジに装着される中継ピース2は、コネクタ8を介して発光素子基板6と中継基板7aとを電気的に接続する。中継基板7bに設けられているカードエッジに装着される中継ピース2は、コネクタ8を介して発光素子基板6と中継基板7bとを電気的に接続する。
【0031】
取付部材9は、金属等から成り、発光素子基板6と制御基板4との間に配置される。取付部材9の取付面(+Z方向側の面)には、発光素子基板6及び中継基板7a,7bが取り付けられる。取付部材9の中央部には、中継基板7a,7bを収容する凹部9aが設けられている。凹部9aは、中継基板7a,7bの幅より十分大きい幅を有する。また、取付部材9には、中継ピース2の本体の少なくとも一部を収容する凹部9bが設けられている。凹部9bは、各中継ピース2に対して設けられ、凹部9aより窪みが深く、且つ中継ピース2の公差を吸収するのに十分大きいサイズを有する。なお、この実施の形態では、金属等から成る取付部材9を備えているが、金属以外の材料、例えば樹脂から成る取付部材を備えてもよい。
【0032】
次に、照明装置3の製造方法、及び中継ピース2とコネクタ8との嵌合について説明する。
図13は中継ピース2とコネクタ8とが嵌合した状態を示す斜視図、
図14はその正面図、
図15は
図14のA-A断面図、
図16は
図14のB-B断面図である。まず、中継基板7a,7bに中継ピース2,17が実装されずに装着される。次に、中継基板7a,7bが取付部材9の凹部9a,9bに収容され、取付部材9に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。この際、中継ピース2は取付部材9に固定されず、
図15及び
図16に示すように、中継ピース2の-Z方向側の面と取付部材9の+Z方向側の面との間には隙間が形成されている。即ち、中継ピース2は、可動である。また、中継基板7a,7bは、取付部材9にボスを、且つ中継基板7a,7bに孔を設け、取付部材9のボスを中継基板7a,7bの孔に挿入することにより、取付部材9へ固定されるようにしてもよい。
【0033】
次に、発光素子基板6に発光素子5及びコネクタ8が実装される。次に、発光素子基板6が取付部材9上方の所定の位置に(中継ピース2の上方にコネクタ8が位置するように)配置され、取付部材9に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。なお、発光素子基板6は、取付部材9にボスを、且つ発光素子基板6に孔を設け、取付部材9のボスを発光素子基板6の孔に挿入することにより、取付部材9へ固定されるようにしてもよい。次に、発光素子基板6が取付部材9上に固定されると同時に、または発光素子基板6が取付部材9上に固定された後に、上方(+Z方向)からコネクタ8が中継ピース2に押し付けられる。コネクタ8を中継ピース2に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。また、コネクタ8を中継ピース2に押し付ける押付面を大きくすることにより、多数のコネクタ8を多数の中継ピース2に押し付ける作業を一回で行ってもよい。コネクタ8を中継ピース2に押し付けることにより、中継ピース2の嵌合部12aがコネクタ8の嵌合部10a内に収容され、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合する。
【0034】
ここで、基板対基板コネクタ1は、カードエッジ20a,20bの接触面(パッド面)14a内における発光素子基板6と中継基板7aとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面(パッド面)14aの領域内においてカードエッジ接点部13bを移動させることにより、中継基板7aと発光素子基板6との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2との取付時及び嵌合時においてコネクタ8及び中継ピース2の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合した後において、発光素子基板6及び中継基板7aの少なくとも一方が伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。更に、中継ピース2が取付部材9に固定されず、中継ピース2と取付部材9との間に隙間が形成されているため、位置ずれ許容手段による位置ずれ許容は有効に機能する。よって、中継ピース2のコンタクト13とカードエッジ20a,20bとの電気的接続は良好に維持される。
【0035】
同様に、その他基板対基板コネクタ1は、接触面(パッド面)14a内における発光素子基板6と中継基板7aまたは7bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を備え、位置ずれ許容手段は、接触面(パッド面)14aの領域内においてカードエッジ接点部13bを移動させることにより、中継基板7aまたは7bと発光素子基板6との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2との取付時及び嵌合時においてコネクタ8及び中継ピース2の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合した後において、発光素子基板6及び中継基板7a(または中継基板7b)の少なくとも一方が伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。更に、中継ピース2が取付部材9に固定されず、中継ピース2と取付部材9との間に隙間が形成されているため、位置ずれ許容手段による位置ずれ許容は有効に機能する。よって、中継ピース2のコンタクト13とカードエッジとの電気的接続は良好に維持される。
【0036】
また、基板対基板コネクタ1は、中継ピース2の接触面13a内における発光素子基板6と中継基板7a,7bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第2位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面13aの領域内において接点部11aを移動させることにより、中継基板7a,7bと発光素子基板6との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2との取付時及び嵌合時においてコネクタ8及び中継ピース2の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合した後において、発光素子基板6及び中継基板7a,7bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、YZ平面内における位置ずれを許容する。よって、コネクタ8のコンタクト11と中継ピース2のコンタクト13との電気的接続は良好に維持される。
【0037】
第1の実施の形態に係る基板対基板コネクタ1及び照明装置3によれば、中継ピース2の上部にコネクタ8を載置した後、コネクタ8を上部から中継ピース2に押し付けるだけで中継ピース2とコネクタ8とを嵌合させることができるため、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。即ち、カードエッジ20a,20bを備えた中継基板7a,7bに中継ピース2,17を実装せずに取り付けるだけで、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。また、2つの位置ずれ許容手段(第1及び第2位置ずれ許容手段)を備えているため、コネクタ8と中継ピース2との取付時及び嵌合時においてコネクタ8及び中継ピース2の公差を吸収することができる。また、コネクタ8と中継ピース2とが嵌合した後、発光素子基板6及び中継基板7a,7bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、コネクタ8のコンタクト11と中継ピース2のコンタクト13との電気的接続、及び中継ピース2のコンタクト13とカードエッジ20a,20bとの電気的接続を良好に維持することができる。即ち、発光素子基板6と中継基板7a,7bとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0038】
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、この第2の実施の形態に係る照明装置については、
図1に示す照明装置3の構成と同一の構成には同一の符号を用い、その図示及び説明を省略する。また、以下の説明においては、
図1と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部の位置関係等について説明する。
【0039】
図17は第2の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。照明装置23は、第1の実施の形態に係る照明装置3と同様に、主にテレビジョン等の液晶表示装置に搭載され、液晶パネルを背面から照明する液晶バックライト装置であって、20枚の発光素子基板6に代えて10枚の発光素子基板26、中継基板7a,7bに代えて中継基板27a,27b、20個の基板対基板コネクタ1に代えてコネクタ28と中継ピース22a,22bとからなる10個の基板対基板コネクタ24、及び中継ピース17に代えて中継ピース37a,37bを備えている。
【0040】
10枚の発光素子基板26は、長手方向をX方向に向けて取付部材9上に並べて配置されている。各発光素子基板26は、帯状(15mm幅程度)の片面基板であって、
図17に示すように18個の発光素子5を実装している。また、各発光素子基板26は、中央部にコネクタ28を実装している。なお、取付部材9上に9枚以下または11枚以上の発光素子基板26が配置されてもよい。
【0041】
10個の基板対基板コネクタ24のそれぞれは、発光素子基板26に実装されるコネクタ(第1コネクタ)28と、中継基板27aまたは27bに装着される中継ピース(第2コネクタ)22a及び22bとからなり、発光素子基板26と中継基板27aまたは27bとを電気的に接続する。基板対基板コネクタ24(コネクタ28及び中継ピース22a,22b)は、発光素子基板26を取付部材9に取り付けるときにZ方向(取付面と直交する方向に沿う方向)から嵌合する。
【0042】
図18は、
図17の紙面最上部に配置されるコネクタ28の構成を示す斜視図である。
図19は
図18に示すコネクタ28の構成を示す斜視図、
図20は
図18に示すコネクタ28の構成を示す分解図である。コネクタ28は、中継ピース22a,22bを介して発光素子基板26と中継基板27aとを電気的に接続する。コネクタ28は、発光素子基板26の中央部に表面実装される。コネクタ28は、
図18~
図20に示すように、絶縁体から成るハウジング30、ハウジング30に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト(第4コンタクト)29及びハウジング30に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト(第3コンタクト)31を備えている。ハウジング30には、中継ピース22a,22bの嵌合部32a(
図22参照)を受け入れることにより、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合する嵌合部30aが形成されている。嵌合部30aは、Z方向に貫通している。
【0043】
5個のコンタクト29は、ハウジング30の-X方向側に組み込まれ、Y方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト29は、中継ピース22bに組み込まれているコンタクト33(
図28参照)と接触する接点部29aを有する。接点部29aは、弾性体であり、嵌合部30aの-X方向側の面から露出して配置される。5個のコンタクト31は、ハウジング30の+X方向側に組み込まれ、Y方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト31は、中継ピース22aに組み込まれているコンタクト33(
図22参照)と接触する接点部31aを有する。接点部31aは、弾性体であり、嵌合部30aの+X方向側の面から露出して配置される。なお、その他9個のコネクタ28の構成は、
図18~
図20に示すコネクタ28の構成と同一である。また、+Y方向側に配置される5個のコネクタ28は中継ピース22a,22bを介して発光素子基板26と中継基板27aとを電気的に接続し、-Y方向側に配置される5個のコネクタ28は中継ピース22a,22bを介して発光素子基板26と中継基板27bとを電気的に接続する。
【0044】
中継基板27a,27bは、カードエッジタイプの基板であり、長手方向をY方向に向けて取付部材9に設けられている凹部9aに配置されている。中継基板27aは、照明装置23(取付部材9)の中央部上側に位置している。中継基板27bは、照明装置23(取付部材9)の中央部下側に位置している。
図21は、中継基板27a,27bの構成を示す図である。中継基板27a,27bは、帯状(発光素子5の配列ピッチより狭い幅)の片面基板であり、発光素子基板26と制御基板4との電気的接続を中継する。
【0045】
中継基板27aは、+X方向端部に複数のカードエッジ部(第1カードエッジ部;この実施の形態では、カードエッジ40a及び図示しない4個のカードエッジ)、-X方向端部に複数のカードエッジ部(第2カードエッジ部;この実施の形態では、カードエッジ40b及び図示しない4個のカードエッジ)、及び-Y方向端部に図示しないカードエッジ部(第1カードエッジ部)を有する基板である。中継基板27bは、+X方向端部に複数のカードエッジ部(第1カードエッジ部;この実施の形態では、図示しない5個のカードエッジ)、-X方向端部に複数のカードエッジ部(第2カードエッジ部;この実施の形態では、図示しない5個のカードエッジ)、及び+Y方向端部に図示しないカードエッジ部(第3カードエッジ部)を有する基板である。カードエッジ40a及び+X方向端部に位置する9個のカードエッジのそれぞれには、中継ピース22aが取り付けられている。カードエッジ40b及び-X方向端部に位置する9個のカードエッジのそれぞれには、中継ピース22bが取り付けられている。また、カードエッジ40aとカードエッジ40bとの間に挟まれた中継基板27aの領域は、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合するときに中継ピース22a,22bの嵌合部32aを支持する支持部として機能する。なお、
図21においては、カードエッジ40a,40bそれぞれから中継ピース22a,22bそれぞれを取り外した状態を示す。
【0046】
なお、カードエッジ40aについては、第1の実施の形態に係るカードエッジ20aの構成と同一の構成には同一の符号を用い、その説明を省略する。また、+X方向端部に位置するカードエッジ40a以外の9個のカードエッジの構成は、カードエッジ40aの構成と同一である。また、-X方向端部に位置するカードエッジ40b及び図示しない9個のカードエッジの構成は、中継基板27a,27bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、カードエッジ40aの構成と同一である。
【0047】
中継基板27aと中継基板27bとの間には、中継ピース37a,37bが配置されている。中継ピース37a,37bは、中継基板27a,27bと制御基板4との電気的接続を中継する。中継ピース37a,37bの一部は、取付部材9の中央部に設けられた開口部9c(
図37参照)に配置され、取付部材9の裏面に位置する制御基板4と電気的に接続する。中継ピース37aは中継基板27aの-Y方向端部のカードエッジに、中継ピース37bは中継基板27bの+Y方向端部のカードエッジに、実装されずに装着されている。中継ピース37a,37bの構成については後述する。
【0048】
図22は、中継基板27aの+Y方向側端部に配置される中継ピース22a,22bの構成を示す斜視図であって、中継基板27aに中継ピース22a,22bが取り付けられた後の状態を示す図である。
図23は、中継基板27aの+Y方向側端部に配置される中継ピース22a,22bの構成を示す斜視図であって、中継基板27aに中継ピース22a,22bが取り付けられる前の状態を示す図である。
図24は
図22に示す中継ピース22aの構成を示す斜視図、
図25は
図22に示す中継ピース22aの構成を示す分解図である。中継ピース22a,22bは、コネクタ28を介して発光素子基板26と中継基板27aとを電気的に接続する。
【0049】
中継ピース22aは、カードエッジ40aに実装されずに装着され、取付部材9に設けられている凹部9b(
図28参照)に配置されている。中継ピース22aは、
図22~
図25に示すように、絶縁体から成るハウジング32、及びハウジング32に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト(第1コンタクト)33を備えている。ハウジング32には、カードエッジ40aを受け入れることにより、カードエッジ40aと中継ピース22aとが嵌合する嵌合部(第1嵌合部)32cが形成されている。また、ハウジング32には、コネクタ28の嵌合部30aに挿入されることにより、コネクタ28と中継ピース22aとが嵌合する嵌合部(第2嵌合部)32aが形成されている。嵌合部32aは、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合するとき、即ちコネクタ28を取付部材9の取付面に向けて押し付けたときに、支持部としての中継基板27a(カードエッジ40aと40bとの間)に支持される被支持部として機能する。
【0050】
各コンタクト33には、コネクタ28のコンタクト31(接点部31a)と接触する接触面(第1接点部)33aが形成されている。接触面33aは、嵌合部32aの+X方向側の面から露出して配置される。接触面33aは、YZ平面と略平行な面、即ちYZ平面に沿う面であって、接触面33a内においてコンタクト31の接点部31aの移動を許容する領域を有している。
【0051】
また、各コンタクト33は、カードエッジ(第1カードエッジ部)40aのコンタクト14(接触面14a)と接触するカードエッジ接点部(第1カードエッジ接点部)33bを有する。カードエッジ接点部33bは、弾性体であり、嵌合部32cの+Z方向側の面から露出して配置される。
【0052】
なお、その他9個の中継ピース22aの構成は、
図22~
図25に示す中継ピース22aの構成と同一である。また、10個の中継ピース22bの構成は、中継基板27a,27bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図22~
図25に示す中継ピース22aの構成と同一である。+Y方向側に配置されている中継ピース22a,22bは、コネクタ28を介して発光素子基板26と中継基板27aとを電気的に接続する。-Y方向側に配置されている中継ピース22a,22bは、コネクタ28を介して発光素子基板26と中継基板27bとを電気的に接続する。中継ピース22bのコンタクト(第2コンタクト)33の接触面(第2接点部)33aは、コネクタ28のコンタクト29(接点部29a)と接触する。また、中継ピース22bのコンタクト33のカードエッジ接点部(第2カードエッジ接点部)33bは、カードエッジ(第2カードエッジ部)40bのコンタクト14(接触面14a)と接触する。
【0053】
また、
図22に示すように、中継ピース22aの嵌合部(第1嵌合部)32cと中継ピース22bの嵌合部(第3嵌合部)32cとを対向させた状態で、中継ピース22aがカードエッジ40aに、中継ピース22bがカードエッジ40bに取り付けられると、中継ピース22aの嵌合部32aと中継ピース22bの嵌合部32aとが嵌め合わされる。中継ピース22aの嵌合部32aと中継ピース22bの嵌合部32aとが嵌め合わされることにより、一体の嵌合部となり、この一体の嵌合部がコネクタ28の嵌合部30aに受け容れられる。即ち、中継ピース22a,22bは、一つの中継ピース(一つの第2コネクタ)として機能する。
【0054】
次に、中継ピース22a,22bとコネクタ28との嵌合について説明する。
図26は中継ピース22a,22bとコネクタ28とが嵌合した状態を示す斜視図、
図27はその正面図、
図28は
図27のC-C断面図である。
図26~
図28に示すように、コネクタ28が中継ピース22a,22bに押し付けられることにより、中継ピース22a,22bの嵌合部32aがコネクタ28の嵌合部30a内に収容され、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合する。
【0055】
ここで、基板対基板コネクタ24は、カードエッジ40a,40bの接触面(パッド面)14a内における発光素子基板26と中継基板27a,27bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面(パッド面)14aの領域内においてカードエッジ接点部33bを移動させることにより、中継基板27a,27bと発光素子基板26との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ28と中継ピース22a,22bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ28及び中継ピース22a,22bの公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合した後において、発光素子基板26及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。更に、中継ピース22a,22bが取付部材9に固定されず、中継ピース22a,22bと取付部材9との間に隙間が形成されているため、位置ずれ許容手段による位置ずれ許容は有効に機能する。よって、中継ピース22a,22bのコンタクト33とカードエッジ40a,40bとの電気的接続は良好に維持される。
【0056】
また、基板対基板コネクタ24は、中継ピース22a,22bの接触面33a内における発光素子基板26と中継基板27a,27bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第2位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面33aの領域内において接点部29a,31aを移動させることにより、中継基板27a,27bと発光素子基板26との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ28と中継ピース22a,22bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ28及び中継ピース22a,22bの公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合した後において、発光素子基板26及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、YZ平面内における位置ずれを許容する。更に、中継ピース22a,22bが取付部材9に固定されず、中継ピース22a,22bと取付部材9との間に隙間が形成されているため、位置ずれ許容手段による位置ずれ許容は有効に機能する。よって、コネクタ28のコンタクト29,コンタクト31と中継ピース22a,22bのコンタクト33との電気的接続は良好に維持される。
【0057】
次に、中継ピース(第2コネクタ)37a,37bの構成について説明する。
図29は、中継ピース37a,37bの構成を示す斜視図であって、中継基板27a,27bに取り付けられた状態を示す図である。
図30は中継ピース37aの構成を示す背面側から見た斜視図、
図31は中継ピース37aの構成を示す正面側から見た斜視図、
図32は中継ピース37aの構成を示す分解図である。中継ピース37aは、制御基板(第2基板)4に実装されているコネクタ(第1コネクタ)18(
図33参照)を介して中継基板27aと制御基板4とを電気的に接続する。
【0058】
中継ピース37aは、中継基板(第1基板)27aの-Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に実装されずに装着されている。中継ピース37aは、絶縁体から成るハウジング52、及びハウジング52に組み込まれている複数(この実施の形態では60個)のコンタクト(第1コンタクト)53を備えている。ハウジング52には、中継基板27aの-Y方向端部に設けられているカードエッジ(第1カードエッジ部)を受け入れることにより、カードエッジと中継ピース37aとが嵌合する嵌合部(第1嵌合部)52cが形成されている。また、ハウジング52には、コネクタ18の嵌合部19c(
図34参照)に挿入されることにより、コネクタ18と中継ピース37aとが嵌合する嵌合部(第2嵌合部)52aが形成されている。
【0059】
各コンタクト53には、コネクタ18のコンタクト21(接点部21a)と接触する接触面(第1接点部)53aが形成されている。接触面53aは、嵌合部52aの+Y方向側の面から露出して配置される。また、各コンタクト53は、中継基板27aの-Y方向端部に設けられているカードエッジのコンタクト(図示せず)と接触するカードエッジ接点部(第1カードエッジ接点部)53bを有する。カードエッジ接点部53bは、弾性体であり、嵌合部52cの+Z方向側の面から露出して配置される。
【0060】
なお、中継ピース37bの構成は、取付部材9の長手方向(X方向)の中心線を線対称として、
図30~
図32に示す中継ピース37aの構成と同一である。中継ピース37bは、中継基板27bの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に取り付けられている。即ち、中継ピース37bのハウジング52には、中継基板(第3基板)27bの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(第3カードエッジ部)を受け入れることにより、カードエッジと中継ピース37bとが嵌合する嵌合部(第4嵌合部)52cが形成されている。また、中継ピース37bのハウジング52には、コネクタ18の嵌合部19c(
図34参照)に挿入されることにより、コネクタ18と中継ピース37aとが嵌合する嵌合部(第2嵌合部)52aが形成されている。中継ピース37bの各コンタクト(第5コンタクト)53には、コネクタ18のコンタクト25(接点部25a)と接触する接触面(第3接点部)53aが形成されている。また、各コンタクト53は、中継基板27bの+Y方向端部に設けられているカードエッジのコンタクト(図示せず)と接触するカードエッジ接点部(第3カードエッジ接点部)53bを有する。中継ピース37bは、制御基板4に実装されているコネクタ18(
図33参照)を介して中継基板27bと制御基板4とを電気的に接続する。
【0061】
また、
図29に示すように、中継ピース37aの嵌合部(第1嵌合部)52cと中継ピース37bの嵌合部(第4嵌合部)52cとを背向させた状態で、中継ピース37aの嵌合部52aと中継ピース37bの嵌合部52aとが嵌め合わされることにより、一体の嵌合部となり、この一体の嵌合部がコネクタ18の嵌合部19cに受け容れられる。即ち、中継ピース37a,37bは、一つの中継ピース(一つの第2コネクタ)として機能する。
【0062】
また、中継ピース37aの嵌合部52cの+X方向側及び-X方向側には、それぞれ係止部52dが形成されている。2つの係止部52dは、中継基板27aのカードエッジに中継ピース37aが取り付けられる際、カードエッジの係合部(図示せず)にそれぞれ係合されて、カードエッジに中継ピース37aが取り付けられている間、カードエッジの係合部をそれぞれ係止する。
【0063】
図33は、制御基板4の構成を示す斜視図である。制御基板4の中央部には、コネクタ18が実装されている。
図34はコネクタ18の構成を示す正面側見た斜視図、
図35はコネクタ18の構成を示す背面側から見た斜視図、
図36はコネクタ18の構成を示す分解図である。なお、中継ピース(第2コネクタ)37a,37b及びコネクタ(第1コネクタ)18からなる基板対基板コネクタは、中継基板(第1基板)37aと制御基板(第2基板)4とを電気的に接続し、中継基板(第3基板)37bと制御基板(第2基板)4とを電気的に接続する。
【0064】
コネクタ18は、制御基板4の中央部に設けられている開口部4a(
図37参照)に配置され、制御基板4に表面実装される。コネクタ18は、絶縁体から成るハウジング19a,19b、ハウジング19a,19bに組み込まれる複数(この実施の形態では60個)のコンタクト(第6コンタクト)21及び複数(この実施の形態では60個)のコンタクト(第7コンタクト)25を備えている。ハウジング19aには、ハウジング19bを受け入れる開口部19d、及びハウジング19bの2つの突部19fそれぞれを受け止める2つの受止部19eが形成されている。また、ハウジング19bには、中継ピース37a,37bの嵌合部52aを受け入れることによりコネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合する嵌合部19c、及びハウジング19bがハウジング19a内に収容されたときハウジング19aの2つの受止部19eそれぞれに受け止められる2つの突部19fが形成されている。
【0065】
2つの受止部19eはハウジング19aのX方向の両端部にそれぞれ形成されており、2つの突部19fはハウジング19bのX方向の両端部にそれぞれ形成されている。受止部19e(開口部19d)のY方向における長さは突部19f(ハウジング19b)のY方向における長さより長いため、ハウジング19aはハウジング19bに対してY方向に移動可能である。また、開口部19d(受止部19e間)のX方向における長さはハウジング19b(2つの突部19bを含まない)のX方向における長さより長い(但し、開口部19dのX方向における長さ-ハウジング19bのX方向における長さ<突部19fのX方向における長さ)ため、ハウジング19aはハウジング19bに対してX方向に移動可能である。即ち、コネクタ18は、ハウジング19aがハウジング19bに対してXY平面内で移動可能なフローティングコネクタである。
【0066】
複数のコンタクト21は、コネクタ18の+Y方向側に設けられており、X方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト21は、中継ピース37aに組み込まれているコンタクト53の接触面53aと接触する接点部21aを有する。接点部21aは、弾性体であり、嵌合部19cの+Y方向側の面から露出して配置される。複数のコンタクト25は、コネクタ18の-Y方向側に設けられており、X方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト25は、中継ピース37bに組み込まれているコンタクト53の接触面53aと接触する接点部25aを有する。接点部25aは、弾性体であり、嵌合部19cの-Y方向側の面から露出して配置される。
【0067】
次に、中継ピース37a,37bとコネクタ18との嵌合について説明する。
図37は、中継ピース37a,37bとコネクタ18とが嵌合した状態を示す断面図である。
図37に示すように、下方(-Z方向)からコネクタ18が中継ピース37a,37bに押し付けられることにより、中継ピース37a,37bの嵌合部52aがコネクタ18の嵌合部19c内に収容され、コネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合する。
【0068】
ここで、中継ピース37a,37b及びコネクタ18からなる基板対基板コネクタは、中継基板27aの-Y方向端部のカードエッジ・中継基板27bの+Y方向端部のカードエッジの接触面(図示せず)内における制御基板4と中継基板27a,27bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面の領域内においてカードエッジ接点部53bを移動させることにより、中継基板27a,27bと制御基板4との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ18と中継ピース37a,37bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ18及び中継ピース37a,37bの公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合した後において、制御基板4及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。よって、中継ピース37a,37bのコンタクト53と中継基板27aの-Y方向端部のカードエッジ・中継基板27bの+Y方向端部のカードエッジとの電気的接続は良好に維持される。
【0069】
また、中継ピース37a,37b及びコネクタ18からなる基板対基板コネクタは、中継ピース37a,37bの接触面53a内における制御基板4と中継基板27a,27bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を備え、位置ずれ許容手段は、接触面53aの領域内において接点部21a,25aを移動させることにより、中継基板27a,27bと制御基板4との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ18と中継ピース37a,37bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ18及び中継ピース37a,37bの公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合した後において、制御基板4及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、Z方向における位置ずれを許容する。よって、コネクタ18のコンタクト21,25と中継ピース37a,37bのコンタクト53との電気的接続は良好に維持される。
【0070】
次に、照明装置23の製造方法について説明する。まず、中継基板27aに5個の中継ピース22aが+X方向から、5個の中継ピース22bが-X方向から、中継ピース37aが-Y方向から、それぞれ実装されずに取り付けられる。同様に、中継基板27bに5個の中継ピース22aが+X方向から、5個の中継ピース22bが-X方向から、中継ピース37bが+Y方向から、それぞれ実装されずに取り付けられる。ここで、中継ピース22a及び中継ピース22bが中継基板27a,27bに取り付けられることにより。中継ピース22aの嵌合部32aと中継ピース22bの嵌合部32aとが嵌め合わされ、一つの嵌合部(一つの中継ピース)となる。次に、中継ピース37aの嵌合部52aと中継ピース37bの嵌合部52aとが嵌め合わされ、一つの嵌合部(一つの中継ピース)となる。
【0071】
次に、中継基板27a,27bが取付部材9の凹部9a,9bに収容され、取付部材9に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。この際、中継ピース22a,22bは取付部材9の固定されず、
図28に示すように、中継ピース22a,22bの-Z方向側の面と取付部材9の+Z方向側の面との間には隙間が形成されている。即ち、中継ピース22a,22bは、可動である。また、中継基板27a,27bは、取付部材9にボスを、且つ中継基板27a,27bに孔を設け、取付部材9のボスを中継基板27a,27bの孔に挿入することにより、取付部材9へ固定されるようにしてもよい。
【0072】
次に、発光素子基板26に発光素子5及びコネクタ28が実装される。次に、発光素子基板26が取付部材9上方の所定の位置に(中継ピース22a,22bの上方にコネクタ28が位置するように)配置され、取付部材9に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。なお、発光素子基板26は、取付部材9にボスを、且つ発光素子基板26に孔を設け、取付部材9のボスを発光素子基板26の孔に挿入することにより、取付部材9へ固定されるようにしてもよい。
【0073】
次に、発光素子基板26が取付部材9上に固定されると同時に、または発光素子基板26が取付部材9上に固定された後に、上方(+Z方向)からコネクタ28が中継ピース22a,22bに押し付けられる。コネクタ28を中継ピース22a,22bに押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。また、コネクタ28を中継ピース22a,22bに押し付ける押付面を大きくすることにより、多数のコネクタ28を多数の中継ピース22a,22bに押し付ける作業を一回で行ってもよい。コネクタ28を中継ピース22a,22bに押し付けることにより、中継ピース22a,22bの嵌合部32aがコネクタ28の嵌合部30a内に収容され、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合する。
【0074】
中継基板27a,27bが取付部材9に固定された後、またはコネクタ28と中継ピース22a,22bとを嵌合させた後、コネクタ18を実装した制御基板4が取付部材9の背面中央部に(取付部材9の開口部9cから取付部材9の背面側に突出する中継ピース37a,37b下方にコネクタ18が位置するように)配置される。次に、下方(-Z方向)からコネクタ18が中継ピース37a,37bに押し付けられる。コネクタ18を中継ピース37a,37bに押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。コネクタ18を中継ピース37a,37bに押し付けることにより、中継ピース37a,37bの嵌合部52aがコネクタ18の嵌合部19c内に収容され、コネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合する。
【0075】
第2の実施の形態に係る基板対基板コネクタ24及び照明装置23によれば、中継ピース22a,22bの上部にコネクタ28を載置した後、コネクタ28を上部から中継ピース22a,22bに押し付けるだけで中継ピース22a,22bとコネクタ28とを嵌合させることができるため、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。また、中継ピース37a,37bの下方にコネクタ18を配置した後、コネクタ18を下方から中継ピース37a,37bに押し付けるだけで中継ピース37a,37bとコネクタ18とを嵌合させることができるため、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。即ち、カードエッジ40a,40bを備えた中継基板27a,27bに中継ピース22a,22b,37a,37bを実装せずに取り付けるだけで、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。
【0076】
また、基板対基板コネクタ24が位置ずれ許容手段(第1及び第2位置ずれ許容手段)を備えているため、コネクタ28と中継ピース22a,22bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ28及び中継ピース22a,22bの公差を吸収することができる。また、コネクタ28と中継ピース22a,22bとが嵌合した後、発光素子基板26及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、コネクタ28のコンタクト31と中継ピース22a,22bのコンタクト33との電気的接続、及び中継ピース22a,22bのコンタクト33とカードエッジ40a,40bとの電気的接続を良好に維持することができる。即ち、発光素子基板26と中継基板27a,27bとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0077】
同様に、コネクタ18と中継ピース37a,37bとからなる基板対基板コネクタが位置ずれ許容手段を備えているため、コネクタ18と中継ピース37a,37bとの取付時及び嵌合時においてコネクタ18及び中継ピース37a,37bの公差を吸収することができる。また、コネクタ18と中継ピース37a,37bとが嵌合した後、制御基板4及び中継基板27a,27bの少なくとも一方が伸縮した場合においても、コネクタ18と中継ピース37a,37bとの電気的接続を良好に維持することができる。即ち、制御基板4と中継基板27a,27bとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0078】
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、この第3の実施の形態に係る照明装置については、
図1に示す照明装置3の構成と同一の構成には同一の符号を用い、その図示及び説明を省略する。また、以下の説明においては、
図1と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部の位置関係等について説明する。
【0079】
図38は第3の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図、
図39はその背面図である。照明装置43は、主にテレビジョン等の液晶表示装置に搭載され、液晶パネルを背面から照明する液晶バックライト装置であって、
図38及び
図39に示すように、制御基板34、複数(この実施の形態では、180個)の発光素子(LED)5、複数(この実施の形態では、20枚)の発光素子基板46、中継基板47a~47d、コネクタ48と中継ピース42とからなる複数(この実施の形態では20個)の基板対基板コネクタ35、中継ピース67a~67d及び取付部材39を備えている。
【0080】
10枚の発光素子基板46は、長手方向をX方向に向けて取付部材39上に並べて配置されている。
図40は、
図38の紙面右上に配置される発光素子基板46の構成を示す図である。発光素子基板46は、帯状(15mm幅程度)の片面基板であって、
図40に示すように9個の発光素子5を実装している。また、発光素子基板46は、-X方向側にコネクタ48を実装している。
【0081】
なお、+X方向側に配置されるその他の発光素子基板46の構成は、
図40に示す発光素子基板46の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10枚の発光素子基板46の構成は、取付部材39の短手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図40に示す発光素子基板46の構成と同一である。コネクタ48と中継ピース42とからなる基板対基板コネクタ35は、発光素子基板46と中継基板47a~47dのいずれかとを電気的に接続する。基板対基板コネクタ35(コネクタ48及び中継ピース42)は、発光素子基板46を取付部材39に取り付けるときにZ方向(取付面と直交する方向に沿う方向)から嵌合する。なお、コネクタ48の構成は、第2の実施の形態に係るコネクタ28(
図18~
図20参照)の構成と同一のため、コネクタ48の構成にはコネクタ28の構成と同一の符号を用い、その図示及び説明を省略する。コネクタ48は、発光素子基板46に表面実装される。
【0082】
中継基板47a~47dは、カードエッジタイプの基板であり、長手方向をY方向に向けて取付部材39上に配置されている。中継基板47a,47cは、照明装置43(取付部材39)の-X方向側に位置し、取付部材39に設けられている凹部39aに配置されている。中継基板47b,47dは、照明装置43(取付部材39)の+X方向側に位置し、取付部材39に設けられている凹部39bに配置されている。
図41は、中継基板47a,47cの構成を示す図である。中継基板47a,47cは、帯状(発光素子5の配列ピッチより狭い幅)の片面基板であり、発光素子基板46と制御基板34との電気的接続を中継する。
【0083】
中継基板47aは、+X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では、カードエッジ60a及び図示しない4個のカードエッジ)、及び-Y方向端部にカードエッジ部を有する基板である。カードエッジ60a及びその他+X方向側のカードエッジそれぞれには、中継ピース42が取り付けられている。-Y方向側のカードエッジには、中継ピース67aが取り付けられている。中継基板47cは、-X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では図示しない5個のカードエッジ)、及び+Y方向端部にカードエッジ部を有する基板である。-X方向側のカードエッジそれぞれには、中継ピース42が取り付けられている。+Y方向側のカードエッジには、中継ピース67bが取り付けられている。なお、
図41においては、カードエッジ60aから中継ピース42を取り外した状態を示す。また、中継基板47bの構成は、
図41に示す中継基板47aの構成と同一である。また、中継基板47dの構成は、
図41に示す中継基板47cの構成と同一である。
【0084】
なお、カードエッジ60aの構成は、第1の実施の形態に係るカードエッジ20aの構成(
図10参照)と同一のため、カードエッジ60aの構成にはカードエッジ20aの構成と同一の符号を用い、その説明を省略する。また、カードエッジ60a以外のカードエッジの構成は、カードエッジ60aの構成と同一である。また、中継基板47bのカードエッジの構成は、カードエッジ60aの構成と同一である。また、中継基板47cのカードエッジの構成は、中継基板47a,47cの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、カードエッジ60aの構成と同一である。また、中継基板47dのカードエッジの構成は、中継基板47b,47dの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、カードエッジ60aの構成と同一である。
【0085】
図42は、中継基板47aの+Y方向側端部に配置される中継ピース42の構成を示す斜視図であって、中継基板47aに中継ピース42が取り付けられた後の状態を示す図である。
図43は、中継基板47aの+Y方向側端部に配置される中継ピース42の構成を示す斜視図であって、中継基板47aに中継ピース42が取り付けられる前の状態を示す図である。
図44は、
図43に示す中継ピース42の構成を示す斜視図である。中継ピース42は、コネクタ48を介して発光素子基板46と中継基板47aとを電気的に接続する。
【0086】
中継ピース42は、カードエッジ60aに実装されずに装着され、取付部材39に設けられている凹部39c(
図38参照)に配置されている。中継ピース42は、絶縁体から成るハウジング62を備えている。ハウジング62には、カードエッジ60aを受け入れることにより、カードエッジ60aと中継ピース42とが嵌合する嵌合部62cが形成されている。また、ハウジング62には、コネクタ48の嵌合部に挿入されることにより、コネクタ48と中継ピース42とが嵌合する嵌合部62aが形成されている。嵌合部62aは、コネクタ48と中継ピース42とが嵌合するとき、即ちコネクタ48を取付部材39の取付面に向けて押し付けたときに、支持部しての中継基板47aに支持される被支持部として機能する。なお、中継ピース42のコンタクトの構成は、第2の実施の形態に係る中継ピース22aのコンタクト33の構成(
図25参照)と同一のため、中継ピース42のコンタクトの構成には中継ピース22aのコンタクト33の構成と同一の符号を用い、その説明を省略する。
【0087】
なお、中継基板47aに配置されるその他4個の中継ピース42の構成は、
図42~
図44に示す中継ピース42の構成と同一である。また、中継基板47bに配置される5個の中継ピース42の構成は、
図42~
図44に示す中継ピース42の構成と同一である。また、中継基板47cに配置される5個の中継ピース42は、中継基板47cの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図42~
図44に示す中継ピース42の構成と同一である。また、中継基板47dに配置される5個の中継ピース42は、中継基板47dの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図42~
図44に示す中継ピース42の構成と同一である。
【0088】
次に、中継ピース42とコネクタ48との嵌合について説明する。
図45は中継ピース42とコネクタ48とが嵌合した状態を示す断面図である。
図45に示すように、コネクタ48が中継ピース42に押し付けられることにより、中継ピース42の嵌合部62aがコネクタ48の嵌合部30a内に収容され、コネクタ48と中継ピース42とが嵌合する。
【0089】
ここで、基板対基板コネクタ35は、カードエッジ60aの接触面(パッド面)14a内における発光素子基板46と中継基板47a~47dとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面(パッド面)14aの領域内においてカードエッジ接点部33bを移動させることにより、中継基板47a~47dと発光素子基板46との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ48と中継ピース42との取付時及び嵌合時においてコネクタ48及び中継ピース42の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ48と中継ピース42とが嵌合した後において、発光素子基板46及び中継基板47a~47dの少なくとも一方が伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。よって、中継ピース42のコンタクト33とカードエッジ60aとの電気的接続は良好に維持される。
【0090】
また、基板対基板コネクタ35は、中継ピース42の接触面33a内における発光素子基板46と中継基板47a~47dとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第2位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面33aの領域内において接点部31aを移動させることにより、中継基板47a~47dと発光素子基板46との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ48と中継ピース42との取付時及び嵌合時においてコネクタ48及び中継ピース42の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ48と中継ピース42とが嵌合した後において、発光素子基板46及び中継基板47a~47dの少なくとも一方が伸縮した場合においても、YZ平面内における位置ずれを許容する。よって、コネクタ48と中継ピース42との電気的接続は良好に維持される。
【0091】
次に、中継ピース67a,67b(
図38参照)とコネクタ68a(
図39参照)とからなる基板対基板コネクタ、及び中継ピース67c,67d(
図38参照)とコネクタ68b(
図39参照)とからなる基板対基板コネクタの構成について説明する。中継ピース67a,67bとコネクタ68aとからなる基板対基板コネクタは、中継基板47a,47cと制御基板34とを電気的に接続する。即ち、中継ピース67aは、制御基板34に実装されているコネクタ68aを介して中継基板47aと制御基板34とを電気的に接続する。中継ピース67aは、中継基板47aの-Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に取り付けられる。また、中継ピース67bは、制御基板34に実装されているコネクタ68aを介して中継基板47cと制御基板34とを電気的に接続する。中継ピース67bは、中継基板47cの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に取り付けられる。
【0092】
中継ピース67c,67dとコネクタ68bとからなる基板対基板コネクタは、中継基板47b,47dと制御基板34とを電気的に接続する。即ち、中継ピース67cは、制御基板34に実装されているコネクタ68bを介して中継基板47bと制御基板34とを電気的に接続する。中継ピース67cは、中継基板47bの-Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に取り付けられる。また、中継ピース67dは、制御基板34に実装されているコネクタ68bを介して中継基板47dと制御基板34とを電気的に接続する。中継ピース67dは、中継基板47dの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に取り付けられる。
【0093】
中継ピース67a~67dそれぞれの構成は、芯数が30個であること以外、
図30~
図32に示す中継ピース37aの構成と同一である。即ち、中継ピース37aが60個のコンタクト53を備えているのに対し、中継ピース67a~67dのそれぞれは、30個のコンタクトを備えている。コンタクトの数以外の中継ピース67a~67dそれぞれの構成は、中継ピース37aの構成と同一である。
【0094】
また、中継ピース67aの嵌合部と中継ピース67bの嵌合部とが嵌め合わされることにより、一体の嵌合部となり、この一体の嵌合部がコネクタ38aの嵌合部に受け容れられる。即ち、中継ピース67a,67bは、一つの中継ピースとして機能する。同様に、中継ピース67cの嵌合部と中継ピース67dの嵌合部とが嵌め合わされることにより、一体の嵌合部となり、この一体の嵌合部がコネクタ38bの嵌合部に受け容れられる。即ち、中継ピース67c,67dは、一つの中継ピースとして機能する。
【0095】
取付部材39は、金属等から成り、発光素子基板46と制御基板34との間に配置される。取付部材39の-X方向側の中央部には、中継基板47a,47cを収容する凹部39aが設けられている。凹部39aは、中継基板47a,47cの幅より十分大きい幅を有する。また、取付部材39の+X方向側の中央部には、中継基板47b,47dを収容する凹部39bが設けられている。凹部39bは、中継基板47a,47cの幅より十分大きい幅を有する。また、取付部材39には、中継ピース42の本体の少なくとも一部を収容する凹部39cが設けられている。凹部39cは、各中継ピース42に対して設けられ、凹部39a及び39bより窪みが深く、且つ中継ピース42の公差を吸収するのに十分大きいサイズを有する。ている。また、この実施の形態では、金属等から成る取付部材39を備えているが、金属以外の材料、例えば樹脂から成る取付部材を備えてもよい。
【0096】
次に、制御基板34の構成について説明する。制御基板34は、
図39に示すように、照明装置43の背面側に配置されている。制御基板34の中央部には、コネクタ38a,38bが実装されている。コネクタ38aは、制御基板34の-X方向側に設けられている図示しない開口部に配置されている。コネクタ38aは、中継ピース67a,67bを介して中継基板47a,47cと制御基板34とを電気的に接続する。即ち、コネクタ38a及び中継ピース67a,67bとにより構成される基板対基板コネクタは、中継基板47a,47cと制御基板34とを電気的に接続する。また、コネクタ38bは、制御基板34の+X方向側に設けられている図示しない開口部に配置されている。コネクタ38bは、中継ピース67c,67dを介して中継基板47b,47dと制御基板34とを電気的に接続する。即ち、コネクタ38b及び中継ピース67c,67dとにより構成される基板対基板コネクタは、中継基板47b,47dと制御基板34とを電気的に接続する。
【0097】
コネクタ38a,38bそれぞれの構成は、芯数が30個であること以外、
図34~
図36に示すコネクタ18の構成と同一である。即ち、コネクタ18が30個のコンタクト21及び30個のコンタクト25を備えているのに対し、コネクタ38a,38bのそれぞれは、15個のコンタクト21及び15個のコンタクト25を備えている。コンタクト21及びコンタクト25の数以外のコネクタ38a,38bそれぞれの構成は、コネクタ18の構成と同一である。
【0098】
コネクタ38aのコンタクト21は、中継ピース67aのコンタクトと接触し、コネクタ38aのコンタクト25は、中継ピース67cのコンタクトと接触する。コネクタ38bのコンタクト21は、中継ピース67bのコンタクトと接触し、コネクタ38bのコンタクト25は、中継ピース67dのコンタクトと接触する。中継ピース67a,67cとコネクタ38aとの嵌合、及び中継ピース67b,67dとコネクタ38bとの嵌合は、
図37に示す中継ピース37a,37bとコネクタ18との嵌合と同様のため、説明を省略する。また、照明装置43の製造方法も、第1及び第2の実施の形態に係る照明装置3及び23の製造方法と同様のため、説明を省略する。
【0099】
第3の実施の形態に係る基板対基板コネクタ35及び照明装置43によれば、第1及び第2の実施の形態に係る基板対基板コネクタ1,24及び照明装置3,23と同様に、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。即ち、カードエッジを備えた中継基板47a~47dに中継ピース42,67a~67dを実装せずに取り付けるだけで、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。
【0100】
また、第1及び第2の実施の形態に係る基板対基板コネクタ1,24及び照明装置3,23と同様に、位置ずれ許容手段を備えているため、発光素子基板46と中継基板47a~47dとの電気的接続及び制御基板34と中継基板47a~47dとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0101】
次に、図面を参照して本発明の第4の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、この第4の実施の形態に係る照明装置については、
図1に示す照明装置3の構成と同一の構成には同一の符号を用い、その図示及び説明を省略する。また、以下の説明においては、
図1と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部の位置関係等について説明する。
【0102】
図46は第4の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図、
図47はその背面図である。照明装置36は、主にテレビジョン等の液晶表示装置に搭載され、液晶パネルを背面から照明する液晶バックライト装置であって、
図46及び
図47に示すように、制御基板41、複数(この実施の形態では、180個)の発光素子(LED)5、複数(この実施の形態では、20枚)の発光素子基板44、中継基板45a,45b、コネクタ49と中継ピース50とからなる複数(この実施の形態では20個)の基板対基板コネクタ51、中継ピース54及び取付部材55を備えている。
【0103】
20枚の発光素子基板44は、
図1に示す20枚の発光素子基板6と同様に、取付部材55上に並べて配置されている。各発光素子基板44は、
図1に示す発光素子基板6と同様に、帯状(15mm幅程度)の片面基板であって、9個の発光素子5及びコネクタ49を実装している。+X方向側の発光素子基板44は-X方向端部にコネクタ49を実装し、-X方向側の発光素子基板44は+X方向端部にコネクタ49を実装している。
【0104】
コネクタ49と中継ピース50とからなる基板対基板コネクタ51は、発光素子基板44と中継基板45aまたは45bとを電気的に接続する。基板対基板コネクタ51(コネクタ49及び中継ピース50)は、中継基板45aまたは45bを取付部材55に取り付けるときにZ方向(取付面と直交する方向に沿う方向)から嵌合する。
図48は、
図46の紙面右上に配置されるコネクタ49の構成を示す斜視図であって、発光素子基板44にコネクタ49が実装されている状態を示す図である。
図49は、
図46の紙面右上に配置されるコネクタ49の構成を示す斜視図である。
【0105】
コネクタ49は、発光素子基板44に表面実装される。コネクタ49は、
図48及び
図49に示すように、絶縁体から成るハウジング56、及びハウジング56に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト57を備えている。ハウジング56には、中継ピース50の嵌合部59b(
図51参照)に挿入されることにより、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合する5つの嵌合部56aが形成されている。また、ハウジング56の+Y方向端部には、+Y方向に突出する係合部56bが形成されている。同様に、ハウジング56の-Y方向端部には、-Y方向に突出する係合部(図示せず)が形成されている。係合部56b及び図示しない係合部は、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合する際、中継ピース50の2つの係止部59c(
図51参照)とそれぞれ係合し、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合している間、中継ピース50の2つの係止部59cにそれぞれ係止される。5個のコンタクト57は、Y方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト57は、中継ピース50に組み込まれているコンタクト61(
図53参照)と接触する接点部(図示せず)を有する。
【0106】
なお、+X方向側に配置されるその他のコネクタ49の構成は、
図48及び
図49に示すコネクタ49の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10個のコネクタ49の構成は、中継基板45a,45bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図48及び
図49に示すコネクタ49の構成と同一である。また、+Y方向側に配置される10個のコネクタ49は中継ピース50を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続し、-Y方向側に配置される10個のコネクタ49は中継ピース50を介して発光素子基板44と中継基板45bとを電気的に接続する。
【0107】
中継基板45a,45bは、カードエッジタイプの基板であり、長手方向をY方向に向けて取付部材55上に配置されている。
図50は、中継基板45aの構成を示す図である。中継基板45aは、帯状(発光素子5の配列ピッチより狭い幅)の片面基板であり、発光素子基板44と制御基板41との電気的接続を中継する。
【0108】
中継基板45aは、+X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では、カードエッジ58a及び図示しない4個のカードエッジ)、-X方向端部に複数の第1カードエッジ部(この実施の形態では、カードエッジ58b及び図示しない4個のカードエッジ)、及び-Y方向端部にカードエッジ部58cを有する基板である。カードエッジ58a,58b及びその他図示しないカードエッジそれぞれには、中継ピース50が取り付けられている。カードエッジ58cには、中継ピース54(
図55参照)が取り付けられている。なお、
図50においては、カードエッジ58a,58bから中継ピース50を取り外した状態を示す。また、中継基板45bの構成は、取付部材55の長手方向(X方向)の中止線を線対称として、
図50に示す中継基板45aの構成と同一である。
【0109】
なお、カードエッジ58aの構成は、第1の実施の形態に係るカードエッジ20aの構成(
図10参照)と同一である。また、+X方向側のカードエッジの構成は、カードエッジ58aの構成と同一である。また、カードエッジ58b及び-X方向側のカードエッジの構成は、中継基板45aの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、カードエッジ58aの構成と同一である。カードエッジ58cの構成については後述する。
【0110】
図51は、中継基板45aのカードエッジ58aに装着されている中継ピース50の構成を示す斜視図である。
図52は中継ピース50の構成を示す斜視図、
図53は中継ピース50の構成を示す分解図である。中継ピース50は、カードエッジ58aに実装されずに装着され、コネクタ49を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続する。
【0111】
中継ピース50は、
図51~
図53に示すように、絶縁体から成るハウジング59、及びハウジング59に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト61を備えている。ハウジング59には、カードエッジ58aを受け入れることにより、カードエッジ58aと中継ピース50とが嵌合する嵌合部59aが形成されている。嵌合部59aの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれ係止部59dが形成されている。2つの係止部59dは、カードエッジ58aに中継ピース50が取り付けられる際、カードエッジ58aの係合部(図示せず)にそれぞれ係合されて、カードエッジ58aに中継ピース50が取り付けられている間、カードエッジ58aの係合部をそれぞれ係止する。
【0112】
また、ハウジング59には、コネクタ49の5つの嵌合部56aを受け入れることにより、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合する嵌合部59bが形成されている。嵌合部59bの+Y方向端部及び-Y方向端部には、それぞれ係止部59cが形成されている。2つの係止部59cは、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合する際、コネクタ49の係合部56bにそれぞれ係合されて、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合している間、コネクタ49の係合部56bをそれぞれ係止する。なお、嵌合部59bは、カードエッジ58aと中継ピース50とが嵌合する方向(X方向)と交差する方向(Z方向)に、コネクタ49の5つの嵌合部56aと嵌合する。また、ハウジング59の+Y方向端部及び-Y方向端部には、それぞれ係止部59eが形成されている。2つの係止部59eは、中継ピース50が取付部材55上に配置される際、取付部材55の開口部55a(
図54参照)にそれぞれ係合される。
【0113】
各コンタクト61には、コネクタ49のコンタクト57と接触する接触面61aが形成されている。接触面61aは、嵌合部59b内に露出して配置される。接触面61aは、YZ平面と略平行な面、即ちYZ平面に沿う面であって、接触面61a内においてコンタクト57の接点部(図示せず)の移動を許容する領域を有している。また、各コンタクト61は、カードエッジ58aのコンタクト(図示せず)と接触するカードエッジ接点部(第1カードエッジ接点部)61bを有する。カードエッジ接点部61bは、弾性体であり、嵌合部59aの+Z方向側の面から露出して配置される。
【0114】
なお、+X方向側に配置されるその他の中継ピース50の構成は、
図51~
図53に示す中継ピース50の構成と同一である。また、-X方向側に配置される中継ピース50の構成は、中継基板45a,45bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図51~
図53に示す中継ピース50の構成と同一である。また、中継基板45aに設けられているカードエッジに装着される中継ピース50は、コネクタ49を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続する。中継基板45bに設けられているカードエッジに装着される中継ピース50は、コネクタ49を介して発光素子基板44と中継基板45bとを電気的に接続する。
【0115】
次に、中継ピース50とコネクタ49との嵌合について説明する。
図54は中継ピース50とコネクタ49とが嵌合した状態を示す断面図である。
図54に示すように、中継ピース50がコネクタ49に押し付けられることにより、中継ピース50の嵌合部59b内に配置される5つのコンタクト61の接触面61aがコネクタ49の5つの嵌合部56a内にそれぞれ収容され、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合する。
【0116】
ここで、基板対基板コネクタ51は、カードエッジ58a,58bの接触面内における発光素子基板44と中継基板45a,45bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、カードエッジ58a,58bの接触面の領域内においてカードエッジ接点部61bを移動させることにより、中継基板45a,45bと発光素子基板44との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ49と中継ピース50との取付時及び嵌合時においてコネクタ49及び中継ピース50の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合した後において、発光素子基板44及び中継基板45aまたは45bが伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。よって、中継ピース50のコンタクト61とカードエッジ58a,58bとの電気的接続は良好に維持される。
【0117】
また、基板対基板コネクタ51は、中継ピース50の接触面61a内における発光素子基板44と中継基板45a,45bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第2位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面61aの領域内においてコネクタ49のコンタクト57の接点部を移動させることにより、中継基板45a,45bと発光素子基板44との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ49と中継ピース50との取付時及び嵌合時においてコネクタ49及び中継ピース50の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ49と中継ピース50とが嵌合した後において、発光素子基板44及び中継基板45aまたは45bが伸縮した場合においても、YZ平面内における位置ずれを許容する。よって、コネクタ49と中継ピース50との電気的接続は良好に維持される。
【0118】
次に、中継ピース54とコネクタ18(
図47参照)とからなる基板対基板コネクタの構成について説明する。中継ピース54とコネクタ18とからなる基板対基板コネクタは、中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。即ち、中継ピース54は、制御基板41に実装されているコネクタ18を介して中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。
【0119】
図55は中継ピース54の構成を示す正面側から見た斜視図、
図56は中継ピース54の構成を示す背面側から見た斜視図、
図57は中継ピース54を取付部材55に取り付けた状態を示す斜視図である。中継ピース54は、中継基板45aの-Y方向端部に設けられているカードエッジ58c及び中継基板45bの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に実装されずに装着されている。中継ピース54は、絶縁体から成るハウジング63、ハウジング63に組み込まれている複数(この実施の形態では60個)のコンタクト64a、及びハウジング63に組み込まれている複数(この実施の形態では60個)のコンタクト64bを備えている。ハウジング63の+X方向端部及び-X方向端部には、それぞれ係止部63aが形成されている。4つの係止部63aは、中継ピース54が取付部材55上に配置される際、取付部材55の開口部55b(
図57参照)にそれぞれ係合される。
【0120】
各コンタクト64aには、コネクタ18のコンタクト21と接触する接触面が形成されている。また、各コンタクト64aは、カードエッジ58cのコンタクトと接触するカードエッジ接点部(図示せず)を有する。各コンタクト64bには、コネクタ18のコンタクト25と接触する接触面が形成されている。また、各コンタクト64bは、中継基板45bの+Y方向端部に設けられているカードエッジのコンタクトと接触するカードエッジ接点部(図示せず)を有する。
【0121】
取付部材55は、金属等から成り、発光素子基板44と制御基板41との間に配置される。取付部材55は凹凸のない平らな平板であって、取付部材55の中央部には中継ピース50の係止部59eと係合する複数の開口部55a(
図54参照)、中継ピース54の係止部63a(
図54参照)と係合する複数の開口部55b(
図57参照)、及びコネクタ18(
図47参照)の一部を取付部材55裏面から表面に突出される開口部(図示せず)が形成されている。また、この実施の形態では、金属等から成る取付部材55を備えているが、金属以外の材料、例えば樹脂から成る取付部材を備えてもよい。
【0122】
次に、制御基板41の構成について説明する。制御基板41は、
図47に示すように、照明装置36の背面側に配置されている。制御基板41の中央部には、コネクタ18が実装されている。コネクタ18は、中継ピース54を介して中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。即ち、コネクタ18及び中継ピース54とにより構成される基板対基板コネクタは、中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。なお、コネクタ18の構成は、第2の実施の形態に係るコネクタ18(
図33~
図36参照)の構成と同一のため、説明を省略する。また、中継ピース54とコネクタ18との嵌合は、
図37に示す中継ピース37a,37bとコネクタ18との嵌合と同様のため、説明を省略する。
【0123】
次に、照明装置36の製造方法について説明する。まず、発光素子基板44に発光素子5及びコネクタ49が実装される。次に、発光素子基板44が取付部材55上方の所定の位置(中継ピース54が配置される位置であって、取付部材55の開口部55aと開口部55aとの間)に配置され、取付部材55に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。なお、発光素子基板44は、取付部材55にボスを、且つ発光素子基板44に孔を設け、取付部材55のボスを発光素子基板44の孔に挿入することにより、取付部材55へ固定されるようにしてもよい。
【0124】
次に、中継基板45a,45bに中継ピース50が±X方向から、中継ピース54が中継基板45aの-Y方向且つ中継基板45bの+Y方向からそれぞれ実装されずに取り付けられる。次に、中継基板45a,45bが取付部材55上方の所定の位置に(コネクタ49の上方に中継ピース50が位置するように)配置され、中継ピース54が上方(+Z方向)から取付部材55上に押し付けられ、中継ピース54の4つの係止部63aが取付部材55の4つの開口部55bに係合する。次に、上方(+Z方向)から中継ピース50がコネクタ49に押し付けられる。中継ピース50をコネクタ49に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。中継ピース50をコネクタ49に押し付けることにより、中継ピース50とコネクタ49とが嵌合し、且つ中継ピース50の係止部59eのそれぞれが取付部材55の開口部55aのそれぞれに係合する。中継基板45a,45bは取付部材55上に固定されず、中継基板45a,45bと取付部材55との間には隙間が形成される。
【0125】
次に、コネクタ18を実装した制御基板41が取付部材55の背面中央部に(取付部材55の中央部に形成されている図示しない開口部下方にコネクタ18が位置するように)配置される。次に、下方(-Z方向)からコネクタ18が中継ピース54に押し付けられる。コネクタ18を中継ピース54に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。コネクタ18を中継ピース54に押し付けることにより、コネクタ18と中継ピース54とが嵌合する。
【0126】
第4の実施の形態に係る基板対基板コネクタ51及び照明装置36によれば、第1~第3の実施の形態に係る基板対基板コネクタ及び照明装置と同様に、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。即ち、カードエッジを備えた中継基板45a,45bに中継ピース50,54を実装せずに取り付けるだけで、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。
【0127】
また、第1~第3の実施の形態に係る基板対基板コネクタ及び照明装置と同様に、位置ずれ許容手段を備えているため、発光素子基板44と中継基板45a,45bとの電気的接続及び制御基板41と中継基板45a,45bとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0128】
次に、図面を参照して本発明の第5の実施の形態に係る照明装置について説明する。なお、この第5の実施の形態に係る照明装置については、
図46に示す照明装置36の構成と同一の構成には同一の符号を用い、その図示及び説明を省略する。また、以下の説明においては、
図36と同様のXYZ直交座標系を設定し、この直交座標系を参照しつつ各部の位置関係等について説明する。
【0129】
図58は第5の実施の形態に係る照明装置の構成を示す正面図である。照明装置65は、主にテレビジョン等の液晶表示装置に搭載され、液晶パネルを背面から照明する液晶バックライト装置であって、
図58に示すように、制御基板41(
図47参照)、複数(この実施の形態では、180個)の発光素子(LED)5、複数(この実施の形態では、20枚)の発光素子基板44、中継基板45a,45b、コネクタ66と中継ピース69とからなる複数(この実施の形態では20個)の基板対基板コネクタ70、中継ピース71及び取付部材55を備えている。
【0130】
コネクタ66と中継ピース69とからなる基板対基板コネクタ70は、発光素子基板44と中継基板45aまたは45bとを電気的に接続する。
図59は、
図58の紙面右上に配置されるコネクタ66の構成を示す斜視図であって、発光素子基板44にコネクタ66が実装されている状態を示す図である。
図60は、
図58の紙面右上に配置されるコネクタ66の構成を示す斜視図である。
【0131】
コネクタ66は、発光素子基板44に表面実装される。コネクタ66は、
図59及び
図60に示すように、絶縁体から成るハウジング72、及びハウジング72に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト75を備えている。ハウジング72には、中継ピース69の嵌合部73b(
図61参照)に挿入されることにより、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合する5つの嵌合部72aが形成されている。また、ハウジング72の+Y方向端部には、+Y方向に突出する係合部72bが形成されている。同様に、ハウジング56の-Y方向端部には、-Y方向に突出する係合部(図示せず)が形成されている。係合部72b及び図示しない係合部は、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合する際、中継ピース69の2つの係止部73c(
図61参照)とそれぞれ係合し、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合している間、中継ピース69の2つの係止部73cにそれぞれ係止される。5個のコンタクト75は、Y方向に等ピッチで配列されている。各コンタクト75は、中継ピース69に組み込まれているコンタクト74(
図63参照)と接触する接点部(図示せず)を有する。
【0132】
なお、+X方向側に配置されるその他のコネクタ66の構成は、
図59及び
図60に示すコネクタ66の構成と同一である。また、-X方向側に配置される10個のコネクタ66の構成は、中継基板45a,45bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図59及び
図60に示すコネクタ66の構成と同一である。また、+Y方向側に配置される10個のコネクタ66は中継ピース69を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続し、-Y方向側に配置される10個のコネクタ66は中継ピース69を介して発光素子基板44と中継基板45bとを電気的に接続する。
【0133】
図61は、中継基板45aのカードエッジ58aに装着されている中継ピース69の構成を示す斜視図である。
図62は中継ピース69の構成を示す斜視図、
図63は中継ピース69の構成を示す分解図である。中継ピース69は、カードエッジ58aに実装されずに装着され、コネクタ66を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続する。
【0134】
中継ピース69は、
図61~
図63に示すように、絶縁体から成るハウジング73、及びハウジング73に組み込まれている複数(この実施の形態では5個)のコンタクト74を備えている。ハウジング73には、カードエッジ58aを受け入れることにより、カードエッジ58aと中継ピース69とが嵌合する嵌合部73aが形成されている。嵌合部73aの+Y方向側及び-Y方向側には、それぞれ係止部73dが形成されている。2つの係止部73dは、カードエッジ58aに中継ピース69が取り付けられる際、カードエッジ58aの係合部(図示せず)にそれぞれ係合されて、カードエッジ58aに中継ピース69が取り付けられている間、カードエッジ58aの係合部をそれぞれ係止する。
【0135】
また、ハウジング73には、コネクタ66の5つの嵌合部72aを受け入れることにより、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合する嵌合部73bが形成されている。嵌合部73bの+Y方向端部及び-Y方向端部には、それぞれ係止部73cが形成されている。2つの係止部73cは、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合する際、コネクタ66の係合部72bにそれぞれ係合されて、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合している間、コネクタ66の係合部72bをそれぞれ係止する。なお、嵌合部73bは、カードエッジ58aと中継ピース69とが嵌合する方向(X方向)と交差する方向(Z方向)に、コネクタ66の5つの嵌合部72aと嵌合する。また、ハウジング73の+Y方向端部及び-Y方向端部には、それぞれ係止部73eが形成されている。2つの係止部73eは、中継ピース69が取付部材55上に配置される際、取付部材55の開口部55a(
図54参照)にそれぞれ係合される。
【0136】
各コンタクト74には、コネクタ66のコンタクト75と接触する接触面74aが形成されている。接触面74aは、嵌合部73b内に露出して配置される。接触面74aは、YZ平面と略平行な面、即ちYZ平面に沿う面であって、接触面74a内においてコンタクト75の接点部(図示せず)の移動を許容する領域を有している。また、各コンタクト74は、カードエッジ58aのコンタクト(図示せず)と接触するカードエッジ接点部(第1カードエッジ接点部)74bを有する。カードエッジ接点部74bは、弾性体であり、嵌合部73aの+Z方向側の面から露出して配置される。
【0137】
なお、+X方向側に配置されるその他の中継ピース69の構成は、
図61~
図63に示す中継ピース69の構成と同一である。また、-X方向側に配置される中継ピース69の構成は、中継基板45a,45bの長手方向(Y方向)の中心線を線対称として、
図61~
図63に示す中継ピース69の構成と同一である。また、中継基板45aに設けられているカードエッジに装着される中継ピース69は、コネクタ66を介して発光素子基板44と中継基板45aとを電気的に接続する。中継基板45bに設けられているカードエッジに装着される中継ピース69は、コネクタ66を介して発光素子基板44と中継基板45bとを電気的に接続する。
【0138】
次に、中継ピース69とコネクタ66との嵌合について説明する。
図64は中継ピース69とコネクタ66とが嵌合した状態を示す断面図である。
図64に示すように、コネクタ66が中継ピース69に押し付けられることにより、中継ピース69の嵌合部73b内に配置される5つのコンタクト74の接触面74aがコネクタ66の5つの嵌合部72a内にそれぞれ収容され、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合する。
【0139】
ここで、基板対基板コネクタ70は、カードエッジ58a,58bの接触面内における発光素子基板44と中継基板45a,45bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第1位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、カードエッジ58a,58bの接触面の領域内においてカードエッジ接点部74bを移動させることにより、中継基板45a,45bと発光素子基板44との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ66と中継ピース69との取付時及び嵌合時においてコネクタ66及び中継ピース69の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合した後において、発光素子基板44及び中継基板45aまたは45bが伸縮した場合においても、XY平面内における位置ずれを許容する。よって、中継ピース69のコンタクト74とカードエッジ58a,58bとの電気的接続は良好に維持される。
【0140】
また、基板対基板コネクタ70は、中継ピース69の接触面74a内における発光素子基板44と中継基板45a,45bとの間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段(第2位置ずれ許容手段)を備え、位置ずれ許容手段は、接触面74aの領域内においてコネクタ66のコンタクト75の接点部を移動させることにより、中継基板45a,45bと発光素子基板44との間の位置ずれを許容する。したがって、位置ずれ許容手段は、コネクタ66と中継ピース69との取付時及び嵌合時においてコネクタ66及び中継ピース69の公差を吸収する。また、位置ずれ許容手段は、コネクタ66と中継ピース69とが嵌合した後において、発光素子基板44及び中継基板45aまたは45bが伸縮した場合においても、YZ平面内における位置ずれを許容する。よって、コネクタ66と中継ピース69との電気的接続は良好に維持される。
【0141】
次に、中継ピース71とコネクタ18(
図47参照)とからなる基板対基板コネクタの構成について説明する。中継ピース71とコネクタ18とからなる基板対基板コネクタは、中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。即ち、中継ピース71は、制御基板41に実装されているコネクタ18を介して中継基板45a,45bと制御基板41とを電気的に接続する。
【0142】
図65は中継ピース71の構成を示す正面側から見た斜視図、
図66は中継ピース71の構成を示す背面側から見た斜視図、
図67は中継ピース71を取付部材55に取り付けた状態を示す斜視図である。中継ピース71は、中継基板45aの-Y方向端部に設けられているカードエッジ58c及び中継基板45bの+Y方向端部に設けられているカードエッジ(図示せず)に実装されずに装着されている。中継ピース71は、絶縁体から成るハウジング76、ハウジング76に組み込まれている複数(この実施の形態では60個)のコンタクト77a、及びハウジング76に組み込まれている複数(この実施の形態では60個)のコンタクト77bを備えている。ハウジング76の+X方向端部及び-X方向端部には、それぞれネジ穴76a及びボス76bが形成されている。2つのネジ穴76aは、中継ピース71が取付部材55上にネジ止めされる際、取付部材55上に設けられているネジ穴(図示せず)と共にネジ78(
図67参照)を受け入れる。2つのボス76bは、中継ピース71が取付部材55上にネジ止めされる際、取付部材55の開口部(図示せず)にそれぞれ挿入される。
【0143】
各コンタクト77aには、コネクタ18のコンタクト21と接触する接触面が形成されている。また、各コンタクト77aは、カードエッジ58cのコンタクトと接触するカードエッジ接点部(図示せず)を有する。各コンタクト77bには、コネクタ18のコンタクト25と接触する接触面が形成されている。また、各コンタクト77bは、中継基板45bの+Y方向端部に設けられているカードエッジのコンタクトと接触するカードエッジ接点部(図示せず)を有する。なお、中継ピース71とコネクタ18との嵌合は、
図37に示す中継ピース37a,37bとコネクタ18との嵌合と同様のため、説明を省略する。
【0144】
次に、照明装置65の製造方法について説明する。まず、中継基板45a,45bに中継ピース69が±X方向から、中継ピース71が中継基板45aの-Y方向且つ中継基板45bの+Y方向からそれぞれ実装されずに取り付けられる。次に、中継基板45a,45bが取付部材55上方の所定の位置に(取付部材55の開口部55a上方に中継ピース69の係止部73eが位置するように)配置され、中継ピース71のボス76bが取付部材55の中央部に設けられている図示しない開口部に挿入される。更に、中継ピース17のネジ穴76a及び取付部材55の中央部に設けられている図示しないネジ穴にネジ78が挿入されネジ止めされる。ネジ止めされることにより、中継ピース71が取付部材55上に固定される。
【0145】
次に、上方(+Z方向)から中継ピース69が取付部材55に押し付けられる。中継ピース69を取付部材55に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。中継ピース69を取付部材55に押し付けることにより、中継ピース69の係止部73eのそれぞれが取付部材55の開口部55aのそれぞれに係合する。中継基板45a,45bは取付部材55上に固定されず、中継基板45a,45bと取付部材55との間には隙間が形成される。
【0146】
次に、発光素子基板44に発光素子5及びコネクタ66が実装される。次に、発光素子基板44が取付部材55上方の所定の位置に(中継ピース69の上方にコネクタ66が位置するように)配置され、取付部材55に例えば粘着テープ等の接着剤を用いて固定される。なお、発光素子基板44は、取付部材55にボスを、且つ発光素子基板44に孔を設け、取付部材55のボスを発光素子基板44の孔に挿入することにより、取付部材55へ固定されるようにしてもよい。次に、上方(+Z方向)からコネクタ66が中継ピース69に押し付けられる。コネクタ66を中継ピース69に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。コネクタ66を中継ピース69に押し付けることにより、中継ピース69とコネクタ66とが嵌合する。
【0147】
次に、コネクタ18を実装した制御基板41が取付部材55の背面中央部に(取付部材55の中央部に形成されている図示しない開口部下方にコネクタ18が位置するように)配置される。次に、下方(-Z方向)からコネクタ18が中継ピース71に押し付けられる。コネクタ18を中継ピース54に押し付けるのは、人の手であっても、ロボットであってもよい。コネクタ18を中継ピース54に押し付けることにより、コネクタ18と中継ピース54とが嵌合する。
【0148】
第5の実施の形態に係る基板対基板コネクタ70及び照明装置55によれば、第1~第4の実施の形態に係る基板対基板コネクタ及び照明装置と同様に、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。即ち、カードエッジを備えた中継基板45a,45bに中継ピース69,71を実装せずに取り付けるだけで、例えばロボット等による自動組立や自動配線を可能とする簡易組立及び簡易配線を実現することができる。
【0149】
また、第1~第4の実施の形態に係る基板対基板コネクタ及び照明装置と同様に、位置ずれ許容手段を備えているため、発光素子基板44と中継基板45a,45bとの電気的接続及び制御基板41と中継基板45a,45bとの電気的接続を良好に維持することができる。
【0150】
なお、上述の第1の実施の形態に係る照明装置3において、中継ピース2と取付部材9との間に隙間が形成され、中継基板7aが取付部材9上に配置されている(接する)場合を例に挙げて説明したが(
図15参照)、
図68に示すように、中継基板7aと取付部材9との間に隙間が形成され、中継ピース2が取付部材9上に配置される(接する)構成にしてもよい。即ち、第1の実施の形態において取付部材9の凹部9bの窪みが凹部9aの窪みより深い場合を例に挙げて説明したが、
図68に示すように、取付部材9の凹部9bと凹部9aの窪みが同一の深さであってもよい。
【0151】
この場合には、中継基板7a(7b)及び中継ピース2の双方が取付部材9に固定されないため、構成部品の公差や基板の熱伸縮による基板の位置ずれを容易に吸収することができる。また、中継基板7a(7b)及び中継ピース2の双方を取付部材9に固定しないため、中継ピース2を収容する凹部9bのサイズを中継ピース2のサイズより大幅に大きくする必要もなく、中継ピース2が丁度収まる程度の大きさにすることができる。したがって、中継ピース2とコネクタ8とを嵌合させる際、位置ずれ等によりコネクタ8のガイド受入部10bが中継ピース2のガイド部12bをうまく受け入れられずにガイド部12bがコネクタ8の他の部分に衝突し、コネクタ8が発光素子基板6からはずれることを防止することができる。
【0152】
また、上述の第1の実施の形態に係る基板対基板コネクタ1、第3の実施の形態に係る基板対基板コネクタ35、第4の実施の形態に係る基板対基板コネクタ51及び第5の実施の形態に係る基板対基板コネクタ71は、中継ピース及びコネクタを用いて、中継基板の1つのカードエッジと発光素子基板とを電気的に接続している。また、上述の第2の実施の形態に係る基板対基板コネクタ24は、中継ピース22a,22b及びコネクタ28を用いて、中継基板27aの2つのカードエッジ40a,40bと発光素子基板26とを電気的に接続している。また、上述の第1~第5の実施の形態に係る中継基板と制御基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタは、中継ピース及びコネクタを用いて、2枚の中継基板それぞれに設けられている1つのカードエッジと制御基板とを電気的に接続している。しかしながら、中継基板と発光素子基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタとして、2枚の中継基板それぞれに設けられている1つのカードエッジと発光素子基板とを電気的に接続する構成を用いてもよい。また、中継基板と制御基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタとして、中継基板の1つのカードエッジと制御基板とを電気的に接続する構成を用いてもよい。また、中継基板と制御基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタとして、中継基板の2つのカードエッジと制御基板とを電気的に接続する構成を用いてもよい。
【0153】
また、上述の各実施の形態においては、発光素子基板及び中継基板を取付部材に固定した後、発光素子基板に実装されるコネクタと中継基板に取り付けられる中継ピースとを嵌合させているが、発光素子基板及び中継基板を取付部材に固定する前に(取付部材上に搬送する前に)、発光素子基板に実装されるコネクタと中継基板に取り付けられる中継ピースとを嵌合させ、組み上がった発光素子基板及び中継基板を取付部材上に搬送し固定してもよい。
【0154】
また、上述の各実施の形態においては、主に液晶バックライト装置として使用される照明装置を例に挙げて説明したが、液晶バックライト装置以外の照明装置においても本発明を適用可能である。また、上述の基板対基板コネクタにおいては、照明装置に適用される場合を例に挙げて説明したが、照明装置以外の基板対基板対接続においても適用可能である。
【0155】
また、上述の各実施の形態においては、中継基板が取付部材の正面側(+Z方向側)に固定されている場合を例に挙げて説明したが、中継基板が取付部材の背面側(-Z方向側)に固定される構成であってもよい。この場合には、取付部材に開口部を設け、中継基板に取り付けられる中継ピース(発光素子基板に実装されるコネクタと嵌合する中継ピース)を開口部から取付部材の正面側に突出させる。
【0156】
また、上述の各実施の形態においては、中継基板がカードエッジタイプの基板である場合を例に挙げて説明したが、中継基板が必ずしもカードエッジタイプの基板である必要はない。例えば、カードエッジに装着される中継ピース及びカードエッジタイプの中継基板に代えて、
図69に示すような第2コネクタ80を実装したコネクタ実装タイプの中継基板81を備えた構成にしてもよい。この場合においては、液晶バックライト装置は、
図69に示すように、上述の各実施の形態に係る発光素子基板、中継基板、中継ピース及び基板対基板コネクタに代えて、発光素子基板83、中継基板81、第2コネクタ80及び第1コネクタ82を備えて構成されている。なお、この変形例に係る液晶バックライト装置は、上述の各実施の形態に係る照明装置と同様に、複数の発光素子基板83、少なくとも1枚の中継基板81、複数の第1コネクタ82及び複数の第2コネクタ80を備えて構成されており、発光素子基板83に実装される複数の発光素子5を発光させることにより液晶パネル(図示せず)に光を照射するための装置である。また、発光素子基板83及び中継基板81は、上述の各実施の形態に係る発光素子基板及び中継基板と同様に取付部材の取付面(図示せず)上に取り付けられている。
【0157】
図70は第1コネクタ82の構成を示す斜視図、
図71(A)は第1コネクタ82の構成を示す平面図、
図71(B)は
図71(A)のA-A断面図、
図71(C)は
図71(A)のB-B断面図、
図72は第1コネクタ82の構成を説明するための分解図である。第1コネクタ82は、発光素子基板83に実装されており、中継基板81に実装される第2コネクタ80と嵌合する。第1コネクタ82は、
図72に示すように、発光素子基板83に実装される実装部85、及び第2コネクタ80の嵌合部95(
図73参照)と嵌合する嵌合部86を備えている。
【0158】
実装部85は、嵌合部86を受容する受容部92を備えている。受容部92は、実装部85の中央部をZ方向に貫通する貫通孔であって、第1コネクタ82と第2コネクタ80とが嵌合するときに嵌合部86を支持する支持部92a,92bを備えている。支持部92aは、受容部92内の-Y方向側の壁部に設けられており、段差により構成されている。支持部92bは、受容部92内の+Y方向側の壁部に設けられており、段差により構成されている。また、受容部92内の+X方向側には、第1コンタクト84a~84f(
図70~
図72参照)のそれぞれが収容される収容部85a~85fが設けられている。
【0159】
嵌合部86は、実装部85の受容部92に収容されており、第1コネクタ82と第2コネクタ80とが嵌合するとき、即ち第1コネクタ82を取付部材の取付面に向けて押し付けたときに、支持部92aに支持される被支持部86a及び支持部92bに支持される被支持部86bを備えている。被支持部86aは、嵌合部86の-Y方向側の外壁部に設けられており、段差により構成されている。被支持部86bは、嵌合部86の+Y方向側の外壁部に設けられており、段差により構成されている。また、嵌合部86は、第2コネクタ80の嵌合部95を受容する受容部86cを備えている。受容部86cは、嵌合部86の中央部をZ方向に貫通する貫通孔である。
【0160】
また、受容部86cの-X方向側の壁部には、第1コネクタ82と第2コネクタ80とが嵌合するときに、第2コネクタ80の凹部98に嵌め込まれる嵌込部93が設けられている。嵌込部93及び凹部98は、嵌込部93が凹部98に嵌め込まれることにより、第1コネクタ82が第2コネクタ80から脱抜することを防止する。
【0161】
また、嵌合部86には、
図70~
図72に示すように、6つの第1コンタクト84a~84fが圧入されている。第1コンタクト84a~84fは、Y方向に等間隔に配列されている。また、第1コンタクト84a~84fのそれぞれは、第1保持部87a~87f及び第2保持部88a~88fを備えている。各第1コンタクト84a~84fの一方の端部は、発光素子基板83に電気的且つ機械的に接続されており、第1保持部87a~87fのそれぞれは、各第1コンタクト84a~84fの一方の端部を発光素子基板83に対して保持する。また、各第1コンタクト84a~84fの他方の端部は、嵌合部86により固定されており、第2保持部88a~88fのそれぞれは、各第1コンタクト84a~84fの他方の端部を嵌合部86(ひいては第2コネクタ80、中継基板81)に対して保持する。
【0162】
また、第1コンタクト84a~84fのそれぞれは、第1保持部87a~87fと第2保持部88a~88fとの間に弾性体により形成されるフレキシブル部89a~89fを有している。フレキシブル部89a~89fは、X方向に伸縮可能であって、X方向における発光素子基板83及び中継基板81との位置ずれを許容する位置ずれ許容手段として機能する。位置ずれ許容手段の機能については後述する。
【0163】
また、第1コンタクト84a~84fのそれぞれは、第2コネクタ80の第2コンタクト96a~96fの接点部97a~97f(
図73参照)と接続する接続面90a~90fを有している。接続面90a~90fは、受容部86cの+X方向側の壁部から露出させて嵌合部86に配置されている。接続面90a~90fは、YZ平面に平行な面に沿う面であって、発光素子基板83及び中継基板81がYZ平面内において位置ずれした場合であっても、接続面90a~90f内を接点部97a~97fが移動することにより該位置ずれを吸収し、接続面90a~90fと接点部97a~97fとの接続を維持する位置ずれ許容手段として機能する。位置ずれ許容手段の機能については後述する。
【0164】
図73は第2コネクタ80及び中継基板81の構成を示す斜視図、
図74は第2コネクタ80の構成を説明するための分解図、
図75(A)は第1コネクタ82及び第2コネクタ80の嵌合状態を示す平面図、
図75(B)は
図75(A)のA-A断面図、
図75(C)は
図75(A)のB-B断面図である。第2コネクタ80は、中継基板81に実装されており、発光素子基板83に実装される第1コネクタ82と嵌合する。第2コネクタ80は、
図73に示すように、中継基板81に実装される実装部94、及び第1コネクタ82の嵌合部86と嵌合する嵌合部95を備えている。実装部94及び嵌合部95は、一部材により形成されている。
【0165】
嵌合部95の-X方向の側部には、第1コネクタ82と第2コネクタ80とが嵌合するときに、第1コネクタ82の嵌込部93を嵌め込む凹部98が設けられている。上述したように、凹部98及び嵌込部93は、凹部98に嵌込部93が嵌め込まれることにより、第1コネクタ82が第2コネクタ80から脱抜することを防止する。
【0166】
また、嵌合部95には、
図73に示すように、6つの第2コンタクト96a~96fが圧入されている。第2コンタクト96a~96fは、Y方向に等間隔に配列されている。また、各第2コンタクト96a~96fの一方の端部は、中継基板81に電気的且つ機械的に接続されている。各第2コンタクト96a~96fの他方の端部には、第1コネクタ82の第1コンタクト84a~84fの接続面90a~90fのそれぞれと接続する接点部97a~97fが設けられている。接点部97a~97fは、嵌合部95の+X方向側の壁部から露出させて嵌合部95に配置されている。接点部97a~97fのそれぞれは、YZ平面に平行な面に沿う面内において、接続面90a~90fのそれぞれと接続する。
【0167】
第1コネクタ82及び第2コネクタ80は、YZ平面に沿う面内(取付面に交差する面内)及びXY平面(取付面)に沿う面内における発光素子基板83と中継基板81との間の位置ずれを許容する位置ずれ許容手段を有し、
図73に示すように、発光素子基板83を取付部材に取り付けるときにZ方向(取付面と直交する方向に沿う方向)から嵌合する。また、第1コンタクト84a~84fの接続面90a~90fと第2コンタクト96a~96fの接点部97a~97fは、発光素子基板83及び中継基板81の基板面に対して平行な方向でなく交差する方向に接続する。
【0168】
なお、この変形例においては、第1コンタクト84a~84fに接続面90a~90f、第2コンタクト96a~96fに接点部97a~97fが設けられているが、第1コンタクトに接点部、第2コンタクトに接続面を有する構成にしてもよい。また、この変形例においては、取付面上に中継基板81を配置した後に発光素子基板83を配置しているが、例えば第1コネクタ82を中継基板81に、第2コネクタ80を発光素子基板83に実装し、取付面上に発光素子基板83を配置した後に中継基板81を配置する構成にしてもよい。
【0169】
次に、この変形例に係るX方向における位置ずれ許容手段の機能について説明する。
図71及び
図75に示すように、第1コネクタ82の嵌合部86のX方向における長さ(短手方向の長さ)は、実装部85の受容部92のX方向における長さ(短手方向の長さ)より短く、フレキシブル部89a~89fの弾性体が伸縮することにより、嵌合部86は受容部92内をX方向に移動することができる。したがって、発光素子基板83及び中継基板81の少なくとも一方が温度変化等により伸縮した場合など、発光素子基板83と中継基板81との間にX方向における位置ずれが生じた際、フレキシブル部89a~89fの弾性体がX方向に伸縮することにより該位置ずれを吸収することができる。
【0170】
なお、この変形例においては、フレキシブル部89a~89fがX方向に弾性を有しているが、Y方向にも弾性を有するフレキシブル部を有する構成にしてもよい。この場合には、嵌合部86が受容部92内をY方向に移動することができるように、嵌合部86のY方向における長さを受容部92のY方向における長さより短くする。また、支持部92a,92bのXY面のY方向における長さを十分に長くする。または、受容部92内の-X方向側の壁部に段差により構成される支持部を新たに設ける。
【0171】
嵌合部86は、実装部85の受容部92に収容されており、第1コネクタ82と第2コネクタ80とが嵌合するとき、即ち第1コネクタ82を取付部材の取付面に向けて押し付けたときに、支持部92aに支持される被支持部86a及び支持部92bに支持される被支持部86bを備えている。被支持部86aは、嵌合部86の-Y方向側の外壁部に設けられており、段差により構成されている。被支持部86bは、嵌合部86の+Y方向側の外壁部に設けられており、段差により構成されている。また、嵌合部86は、第2コネクタ80の嵌合部95を受容する受容部86cを備えている。受容部86cは、嵌合部86の中央部をZ方向に貫通する貫通孔である。
【0172】
次に、この変形例に係るYZ平面における位置ずれ許容手段の機能について説明する。
図75に示すように、第2コネクタ80の嵌合部95のY方向における長さ(長手方向の長さ)は、第1コネクタ82の嵌合部86の受容部86cのY方向における長さ(長手方向の長さ)より短く、嵌合部95は、受容部86c内をY方向に移動することができる。更に、第1コンタクト84a~84fの接続面90a~90fのY方向における長さは、嵌合部95が受容部86c内をY方向に移動した場合であっても、第2コンタクト96a~96fの接点部97a~97fが接続面90a~90f内に収まるのに十分な長さを有している。したがって、発光素子基板83及び中継基板81の少なくとも一方が温度変化等により伸縮した場合など、発光素子基板83と中継基板81との間にY方向における位置ずれが生じた際、嵌合部95が受容部86c内をY方向に移動することにより該位置ずれを吸収することができる。即ち、発光素子基板83と中継基板81との間にY方向における位置ずれが生じた場合であっても、接点部97a~97fが接続面90a~90f内を移動することにより接点部97a~97fと接続面90a~90fとの接続は維持される。
【0173】
また、
図73(C)に示すように、第2コネクタ80の嵌込部93のZ方向における長さは、第1コネクタ82の凹部98のZ方向における長さより短く、嵌込部93は凹部98内をZ方向に移動することができ、ひいては嵌合部95は受容部86c内をZ方向に移動することができる。更に、第1コンタクト84a~84fの接続面90a~90fのZ方向における長さは、嵌込部93が凹部98内をZ方向に移動した場合であっても、第2コンタクト96a~96fの接点部97a~97fが接続面90a~90f内に収まるのに十分な長さを有している。したがって、発光素子基板83と中継基板81との間にZ方向における位置ずれが生じた際、嵌合部95が受容部86c内(嵌込部93が凹部98内)をZ方向に移動することにより該位置ずれを吸収することができる。即ち、発光素子基板83と中継基板81との間にY方向における位置ずれが生じた場合であっても、接点部97a~97fが接続面90a~90f内を移動することにより接点部97a~97fと接続面90a~90fとの接続は維持される。
【0174】
次に、この変形例に係る液晶バックライト装置を製造する製造方法について説明する。まず、中継基板81に所定数の第2コネクタ80を実装した後、中継基板81を取付部材の取付面上に貼り付ける。次に、所定数の発光素子基板83を準備し、すべての発光素子基板83に第1コネクタ82を実装する。そして、発光素子基板83を取付部材の取付面上に貼り付けると同時に、第1コネクタ82の嵌合部95を第2コネクタ80の嵌合部86の受容部86c内に押し込むことにより第1コネクタ82及び第2コネクタ80を嵌合させる。第1コンタクト84a~84fがフレキシブル部89a~89fを有しているが、第1コネクタ82及び第2コネクタ80の嵌合時に第1コネクタ82を押す力(-Z方向に押す力)に対して、嵌合部86を支持する支持部92a,92b及び支持部92a,92bに支持される被支持部86a,86bが設けられているため、発光素子基板83を取付面に配置すると同時に第1コネクタ82及び第2コネクタ80を嵌合させることができる。
【0175】
なお、上述の各実施の形態においては、中継基板または第1コネクタの実装部が支持部として機能する場合を例に挙げて説明したが、取付部材が支持部として機能するよう構成することもできる。また、第2コネクタ82の第2コンタクト96a~96fが第1保持部87a~87f、第2保持部88a~88f及びフレキシブル部89a~89fを有する場合を例に挙げて説明したが、第1コネクタ80の第1コンタクト84a~84fが第1保持部、第2保持部及びフレキシブル部を有し、発光素子基板と中継基板との間のX方向における位置ずれを吸収する構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0176】
1,24,35,51,70…基板対基板コネクタ、2,17,22a,22b,37a,37b,42,50,54,67a~67d,69,71…中継ピース、3,23,36,43…照明装置、4,34,41…制御基板、4a,9c,16,19d,55a,55b…開口部、5…発光素子、6,26,44,46,83…発光素子基板、7a,7b,27a,27b,45a,45b,47a~47d,81…中継基板、20a,20b,40a,40b,60a,58a~58c…カードエッジ、8,18,28,38a,38b,48,49,66,68a,68b…コネクタ、9,39,55…取付部材、9a,9b,39a,39b,39c…凹部、10,12,19a,19b,30,32,52,56,59,62,63,72,73,76…ハウジング、10a,12a,12e,19c,30a,32a,32c,52a,52c,56a,59a,59b,62a,62c,72a、73a,73b,86,95…嵌合部、10b…ガイド受入部、10c,12d,52d,59c,59d,59e,63a,73c,73d,73e…係止部、11,13,14,21,25,29,31,33,53,57,61,64a,64b,74,75,77a,77b…コンタクト、11a,21a,25a,29a,31a,97a~97f…接点部、13b,33b,53b,61b,74b…カードエッジ接点部、12b…ガイド部、12c,15,56b,72b…係合部、13a,14a,33a,53a,61a,74a…接触面、19e…受止部、19f…突部、76a…ネジ穴、76b…ボス、78…ネジ、80…第2コネクタ、82…第1コネクタ、84a~84f…第1コンタクト、85,94…実装部、86a,86b…被支持部、87a~87f…第1保持部、88a~88f…第2保持部、89a~89f…フレキシブル部、92a,92b…支持部、90a~90f…接続面、96a~96f…第2コンタクト。