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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】包装用箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/42 20060101AFI20240509BHJP
   B65D 5/22 20060101ALI20240509BHJP
   B65D 5/52 20060101ALI20240509BHJP
【FI】
B65D5/42 J
B65D5/22 J
B65D5/52 M
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020070328
(22)【出願日】2020-04-09
(65)【公開番号】P2021167204
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2023-03-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000205306
【氏名又は名称】大阪シーリング印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】村中 成仁
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-82327(JP,U)
【文献】特開2013-252887(JP,A)
【文献】実開昭58-46725(JP,U)
【文献】特開2012-246011(JP,A)
【文献】登録実用新案第3171823(JP,U)
【文献】登録実用新案第3106317(JP,U)
【文献】英国特許出願公告第493031(GB,A)
【文献】実開昭55-173422(JP,U)
【文献】実開昭52-139138(JP,U)
【文献】米国特許第5398868(US,A)
【文献】米国特許第5967407(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/00 - 5/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装用箱本体と、蓋体と、を連結する連結部材を有し、
前記包装用箱本体には、第1スリットが設けられ、
前記蓋体には、第2スリットが設けられ、
前記連結部材は、水平部と垂直部を備えるT字形状からなり、
前記連結部材の垂直部は、前記第1スリットに挿入されると共に、前記第2スリットに挿入され、
前記連結部材の水平部は、前記第1スリット及び前記第2スリットに挿入することができないものであり、
前記連結部材の垂直部は、該垂直部の先端部が、前記包装用箱本体の額縁部内面、又は、前記蓋体の額縁部内面に接触可能なように、所要箇所から折り曲げ可能であり、
前記連結部材の垂直部の先端部は、前記包装用箱本体の額縁部内面の幅、又は、前記蓋体の額縁部内面の幅未満に折り曲げ可能である包装用箱。
【請求項2】
前記包装用箱本体内には、ディスプレイ用ケースが設置可能で、
前記ディスプレイ用ケースは、外周壁面が内向き方向に傾斜してなる請求項に記載の包装用箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の包装用箱として、例えば、特許文献1に記載のようなものが知られている。特許文献1に記載の包装用箱は、包装用箱本体と、蓋体とが一体となったもので、額縁部分だけを別に作成しているものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭57-52413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような包装用箱は、包装用箱開閉時に、額縁部分が外れやすく、使い難いという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、包装用箱開閉時に、包装用箱に関わる部材を外れにくくし、もって、使い勝手を良くすることができる包装用箱を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
請求項1の包装用箱によれば、包装用箱本体(2)と、蓋体(3)と、を連結する連結部材(4)を有し、
前記包装用箱本体(2)には、第1スリット(21a3a)が設けられ、
前記蓋体(3)には、第2スリット(31a3a)が設けられ、
前記連結部材(4)は、水平部(4a)と垂直部(4b)を備えるT字形状からなり、
前記連結部材(4)の垂直部(4b)は、前記第1スリット(21a3a)に挿入されると共に、前記第2スリット(31a3a)に挿入され、
前記連結部材(4)の水平部(4a)は、前記第1スリット(21a3a)及び前記第2スリット(31a3a)に挿入することができないものであり、
前記連結部材(4)の垂直部(4b)は、該垂直部(4b)の先端部(4bb)が、前記包装用箱本体(2)の額縁部(第1本体額縁部21c)内面、又は、前記蓋体(3)の額縁部(第1蓋額縁部31c)内面に接触可能なように、所要箇所から折り曲げ可能であり、
前記連結部材(4)の垂直部(4b)の先端部(4bb)は、前記包装用箱本体(2)の額縁部(第1本体額縁部21c)内面の幅、又は、前記蓋体(3)の額縁部(第1蓋額縁部31c)内面の幅未満に折り曲げ可能であることを特徴としている。
【0010】
一方、請求項の発明によれば、上記請求項に記載の包装用箱において、前記包装用箱本体(2)内には、ディスプレイ用ケース(5)が設置可能で、
前記ディスプレイ用ケース(5)は、外周壁面(5a)が内向き方向に傾斜してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0012】
請求項1の発明によれば、連結部材(4)の垂直部(4b)を第1スリット(21a3a)に挿入すると共に、第2スリット(31a3a)に挿入する一方で、連結部材(4)の水平部(4a)は、第1スリット(21a3a)及び第2スリット(31a3a)に挿入することができようになっている。これにより、連結部材(4)の水平部(4a)が抜け止め機能を担い、連結部材(4)の垂直部(4b)が、包装用箱本体(2)と蓋体(3)との連結機能を担うこととなる。
【0013】
しかして、本発明によれば、包装用箱開閉時に、包装用箱に関わる部材が外れにくくなり、もって、使い勝手を良くすることができる。
【0014】
また、請求項の発明によれば、連結部材(4)の垂直部(4b)は、該垂直部(4b)の先端部(4bb)が、包装用箱本体(2)の額縁部(第1本体額縁部21c)内面、又は、蓋体(3)の額縁部(第1蓋額縁部31c)内面に接触可能なように、所要箇所から折り曲げ可能であるから、連結部材(4)の垂直部(4b)が第1スリット(21a3a)、第2スリット(31a3a)から抜け出してしまう事態を低減させることができる。
【0015】
さらに、請求項の発明によれば、連結部材(4)の垂直部(4b)の先端部(4bb)が、包装用箱本体(2)の額縁部(第1本体額縁部21c)内面の幅、又は、蓋体(3)の額縁部(第1蓋額縁部31c)内面の幅未満に折り曲げ可能であるから、包装用箱本体(2)、又は、蓋体(3)を組み立てる際に、垂直部(4b)の先端部(4bb)が邪魔になるような事態を低減させることができるばかりか、垂直部(4b)が、第1スリット(21a3a)、第2スリット(31a3a)より抜け出してしまう事態をより低減させることができる。
【0016】
一方、請求項の発明によれば、包装用箱本体(2)内に設置されるディスプレイ用ケース(5)の外周壁面(5a)が内向き方向に傾斜しているから、蓋体(3)の内壁面(3a)に、ディスプレイ用ケース(5)の外周壁面(5a)が接触しないようにすることができ、もって、包装用箱本体(2)と蓋体(3)との開閉動作を阻害しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】(a)は本発明の一実施形態に係る包装用箱を閉止した状態を示す斜視図、(b)は同実施形態に係る包装用箱を開放した状態を示す斜視図である。
図2図1(a)に示すX-X線断面図である。
図3】同実施形態に係る包装用箱本体を展開した状態を示す平面図である。
図4】同実施形態に係る蓋体を展開した状態を示す平面図である。
図5】同実施形態に係る連結部材の平面図である。
図6】同実施形態に係る包装用箱本体に連結部材を連結した状態を示す平面図である。
図7】(a)~(b)は、包装用箱本体を組み立てる工程を示す斜視図である。
図8】包装用箱本体を組み立てた状態を示す斜視図である。
図9】(a)は、同実施形態に係る蓋体に連結部材を連結した状態を示す斜視図、(b)は、連結部材を折り曲げた状態を示す斜視図である。
図10】(a)~(b)は、蓋体を組み立てる工程を示す斜視図である。
図11】蓋体を組み立てた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。また、本明細書における額縁とは、厚みのある側壁をいうものである。この側壁は、後述する折り曲げ線を折り曲げることによって構成されるものである。具体的には、図3に示す折り曲げ線21a3,21c1を折り曲げることにより構成され、図3に示す折り曲げ線22a1,22c1を折り曲げることにより構成される。そして、図3に示す折り曲げ線23a3,23c1を折り曲げることにより構成され、図3に示す折り曲げ線24a1,24c1を折り曲げることにより構成される。そしてさらに、図3に示す折り曲げ線25a3,25c1を折り曲げることにより構成され、図3に示す折り曲げ線26a1,26c1を折り曲げることにより構成される。また一方、図4に示す折り曲げ線31a3,31c1を折り曲げることにより構成され、図4に示す折り曲げ線32a1,32c1を折り曲げることにより構成される。そして、図4に示す折り曲げ線33a3,33c1を折り曲げることにより構成され、図4に示す折り曲げ線34a1,34c1を折り曲げることにより構成される。そしてさらに、図4に示す折り曲げ線35a3,35c1を折り曲げることにより構成され、図4に示す折り曲げ線36a1,36c1を折り曲げることにより構成される。なお、これら折り曲げ線についての詳細は、後述することとする。
【0019】
図1に示すように、本実施形態に係る包装用箱1は、六角形状に形成されており、包装用箱本体2と、蓋体3と、で主に構成されている。この包装用箱本体2と、蓋体3とは、図1(b)に示すように、連結部材4にて接続されており、図1(a),(b)に示すように、連結部材4を基点として、包装用箱本体2と蓋体3とが開閉できるようになっている。そして、包装用箱本体2には、図1(b)に示すように、内部に、ディスプレイ用ケース5を設置することができるようになっている。このディスプレイ用ケース5は、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)等にて形成されており、外周壁面5aが、天板5b側に向かって、内向き方向に傾斜している。これにより、図2に示すように、蓋体3の内壁面3aに、ディスプレイ用ケース5の外周壁面5aが接触しないようにすることができ、もって、包装用箱本体2と蓋体3との開閉動作を阻害しないようにすることができる。なお、以下では、包装用箱本体2と蓋体3と連結部材4の各構成について詳しく説明することとする。
【0020】
<包装用箱本体の説明>
包装用箱本体2は、厚紙等で形成されており、図3に示すように、六角形状の本体底部20を有している。この本体底部20の外周面には、折り曲げ線20a~20fが形成されており、この折り曲げ線20a~20fを基点として、第1本体壁部21~第6本体壁部26が、本体底部20に連なって設けられている。
【0021】
第1本体壁部21は、図3に示すように、折り曲げ線20aを基点として形成された第1本体側部21aを有している。この第1本体側部21aの左右両側面には、折り曲げ線21a1,21a2が形成されており、この折り曲げ線21a1を基点として、略矩形状の第1本体左フラップ21b1が、第1本体側部21aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線21a2を基点として、略矩形状の第1本体右フラップ21b2が、第1本体側部21aに連なって設けられている。
【0022】
一方、第1本体側部21aの上面には、折り曲げ線21a3が形成されており、この折り曲げ線21a3を基点として、略細長矩形状の第1本体額縁部21cが、第1本体側部21aに連なって設けられている。なお、折り曲げ線21a3の中間部分には、連結部材4を挿入可能な第1スリット21a3aが形成されている。
【0023】
第1本体額縁部21cの上面には、折り曲げ線21c1が形成されており、この折り曲げ線21c1を基点として、略矩形状の第1本体内壁部21dが、第1本体額縁部21cに連なって設けられている。そして、この第1本体内壁部21dの左右両側面には、折り曲げ線21d1,21d2が形成されており、この折り曲げ線21d1を基点として、略横長矩形状の第1本体左差込部21e1が、第1本体内壁部21dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線21d2を基点として、略横長矩形状の第1本体右差込部21e2が、第1本体内壁部21dに連なって設けられている。なお、この第1本体左差込部21e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット21e1aが形成されている。そして、第1本体右差込部21e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット21e2aが形成されている。
【0024】
一方、第1本体内壁部21dの上面には、折り曲げ線21d3が形成されており、この折り曲げ線21d3を基点として、略矩形状の第1本体押え片21fが、第1本体内壁部21dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線21d3の中間部分には、第1本体押え片21fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット21f1が形成されている。
【0025】
第2本体壁部22は、図3に示すように、折り曲げ線20bを基点として形成された第2本体側部22aを有している。この第2本体側部22aの上面には、折り曲げ線22a1が形成されており、この折り曲げ線22a1を基点として、略細長矩形状の第2本体額縁部22cが、第2本体側部22aに連なって設けられている。そして、この第2本体額縁部22cの上面には、折り曲げ線22c1が形成されており、この折り曲げ線22c1を基点として、略矩形状の第2本体内壁部22dが、第2本体額縁部22cに連なって設けられている。そしてさらに、この第2本体内壁部22dの上面には、折り曲げ線22d1が形成されており、この折り曲げ線22d1を基点として、略矩形状の第2本体押え片22fが、第2本体内壁部22dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線22d1の中間部分には、第2本体押え片22fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット22f1が形成されている。
【0026】
第3本体壁部23は、図3に示すように、折り曲げ線20cを基点として形成された第3本体側部23aを有している。この第3本体側部23aの左右両側面には、折り曲げ線23a1,23a2が形成されており、この折り曲げ線23a1を基点として、略矩形状の第3本体左フラップ23b1が、第3本体側部23aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線23a2を基点として、略矩形状の第3本体右フラップ23b2が、第3本体側部23aに連なって設けられている。
【0027】
一方、第3本体側部23aの上面には、折り曲げ線23a3が形成されており、この折り曲げ線23a3を基点として、略細長矩形状の第3本体額縁部23cが、第3本体側部23aに連なって設けられている。
【0028】
第3本体額縁部23cの上面には、折り曲げ線23c1が形成されており、この折り曲げ線23c1を基点として、略矩形状の第3本体内壁部23dが、第3本体額縁部23cに連なって設けられている。そして、この第3本体内壁部23dの左右両側面には、折り曲げ線23d1,23d2が形成されており、この折り曲げ線23d1を基点として、略横長矩形状の第3本体左差込部23e1が、第3本体内壁部23dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線23d2を基点として、略横長矩形状の第3本体右差込部23e2が、第3本体内壁部23dに連なって設けられている。なお、この第3本体左差込部23e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット23e1aが形成されている。そして、第3本体右差込部23e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット23e2aが形成されている。
【0029】
一方、第3本体内壁部23dの上面には、折り曲げ線23d3が形成されており、この折り曲げ線23d3を基点として、略矩形状の第3本体押え片23fが、第3本体内壁部23dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線23d3の中間部分には、第3本体押え片23fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット23f1が形成されている。
【0030】
第4本体壁部24は、図3に示すように、折り曲げ線20dを基点として形成された第4本体側部24aを有している。この第4本体側部24aの上面には、折り曲げ線24a1が形成されており、この折り曲げ線24a1を基点として、略細長矩形状の第4本体額縁部24cが、第4本体側部24aに連なって設けられている。そして、この第4本体額縁部24cの上面には、折り曲げ線24c1が形成されており、この折り曲げ線24c1を基点として、略矩形状の第4本体内壁部24dが、第4本体額縁部24cに連なって設けられている。そしてさらに、この第4本体内壁部24dの上面には、折り曲げ線24d1が形成されており、この折り曲げ線24d1を基点として、略矩形状の第4本体押え片24fが、第4本体内壁部24dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線24d1の中間部分には、第4本体押え片24fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット24f1が形成されている。
【0031】
第5本体壁部25は、図3に示すように、折り曲げ線20eを基点として形成された第5本体側部25aを有している。この第5本体側部25aの左右両側面には、折り曲げ線25a1,25a2が形成されており、この折り曲げ線25a1を基点として、略矩形状の第5本体左フラップ25b1が、第5本体側部25aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線25a2を基点として、略矩形状の第5本体右フラップ25b2が、第5本体側部25aに連なって設けられている。
【0032】
一方、第5本体側部25aの上面には、折り曲げ線25a3が形成されており、この折り曲げ線25a3を基点として、略細長矩形状の第5本体額縁部25cが、第5本体側部25aに連なって設けられている。
【0033】
第5本体額縁部25cの上面には、折り曲げ線25c1が形成されており、この折り曲げ線25c1を基点として、略矩形状の第5本体内壁部25dが、第5本体額縁部25cに連なって設けられている。そして、この第5本体内壁部25dの左右両側面には、折り曲げ線25d1,25d2が形成されており、この折り曲げ線25d1を基点として、略横長矩形状の第5本体左差込部25e1が、第5本体内壁部25dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線25d2を基点として、略横長矩形状の第5本体右差込部25e2が、第5本体内壁部25dに連なって設けられている。なお、この第5本体左差込部25e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット25e1aが形成されている。そして、第5本体右差込部25e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット25e2aが形成されている。
【0034】
一方、第5本体内壁部25dの上面には、折り曲げ線25d3が形成されており、この折り曲げ線25d3を基点として、略矩形状の第5本体押え片25fが、第5本体内壁部25dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線25d3の中間部分には、第5本体押え片25fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット25f1が形成されている。
【0035】
第6本体壁部26は、図3に示すように、折り曲げ線20fを基点として形成された第6本体側部26aを有している。この第6本体側部26aの上面には、折り曲げ線26a1が形成されており、この折り曲げ線26a1を基点として、略細長矩形状の第6本体額縁部26cが、第6本体側部26aに連なって設けられている。そして、この第6本体額縁部26cの上面には、折り曲げ線26c1が形成されており、この折り曲げ線26c1を基点として、略矩形状の第6本体内壁部26dが、第6本体額縁部26cに連なって設けられている。そしてさらに、この第6本体内壁部26dの上面には、折り曲げ線26d1が形成されており、この折り曲げ線26d1を基点として、略矩形状の第6本体押え片26fが、第6本体内壁部26dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線26d1の中間部分には、第6本体押え片26fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット26f1が形成されている。
【0036】
<蓋体の説明>
蓋体3は、厚紙等で形成されており、図4に示すように、六角形状の蓋底部30を有している。この蓋底部30の外周面には、折り曲げ線30a~30fが形成されており、この折り曲げ線30a~30fを基点として、第1蓋壁部31~第6蓋壁部36が、蓋底部30に連なって設けられている。
【0037】
第1蓋壁部31は、図4に示すように、折り曲げ線30aを基点として形成された第1蓋側部31aを有している。この第1蓋側部31aの左右両側面には、折り曲げ線31a1,31a2が形成されており、この折り曲げ線31a1を基点として、略矩形状の第1蓋左フラップ31b1が、第1蓋側部31aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線31a2を基点として、略矩形状の第1蓋右フラップ31b2が、第1蓋側部31aに連なって設けられている。
【0038】
一方、第1蓋側部31aの上面には、折り曲げ線31a3が形成されており、この折り曲げ線31a3を基点として、略細長矩形状の第1蓋額縁部31cが、第1蓋側部31aに連なって設けられている。なお、折り曲げ線31a3の中間部分には、連結部材4を挿入可能な第2スリット31a3aが形成されている。
【0039】
第1蓋額縁部31cの上面には、折り曲げ線31c1が形成されており、この折り曲げ線31c1を基点として、略矩形状の第1蓋内壁部31dが、第1蓋額縁部31cに連なって設けられている。そして、この第1蓋内壁部31dの左右両側面には、折り曲げ線31d1,31d2が形成されており、この折り曲げ線31d1を基点として、略矩形状の第1蓋左差込部31e1が、第1蓋内壁部31dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線31d2を基点として、略矩形状の第1蓋右差込部31e2が、第1蓋内壁部31dに連なって設けられている。なお、この第1蓋左差込部31e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット31e1aが形成されている。そして、第1蓋右差込部31e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット31e2aが形成されている。
【0040】
一方、第1蓋内壁部31dの上面には、折り曲げ線31d3が形成されており、この折り曲げ線31d3を基点として、略矩形状の第1蓋押え片31fが、第1蓋内壁部31dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線31d3の中間部分には、第1蓋押え片31fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット31f1が形成されている。
【0041】
第2蓋壁部32は、図4に示すように、折り曲げ線30bを基点として形成された第2蓋側部32aを有している。この第2蓋側部32aの上面には、折り曲げ線32a1が形成されており、この折り曲げ線32a1を基点として、略細長矩形状の第2蓋額縁部32cが、第2蓋側部32aに連なって設けられている。そして、この第2蓋額縁部32cの上面には、折り曲げ線32c1が形成されており、この折り曲げ線32c1を基点として、略矩形状の第3蓋内壁部32dが、第2蓋額縁部32cに連なって設けられている。そしてさらに、この第2蓋内壁部32dの上面には、折り曲げ線32d1が形成されており、この折り曲げ線32d1を基点として、略矩形状の第2蓋押え片32fが、第2蓋内壁部32dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線32d1の中間部分には、第2蓋押え片32fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット32f1が形成されている。
【0042】
第3蓋壁部33は、図4に示すように、折り曲げ線30cを基点として形成された第3蓋側部33aを有している。この第3蓋側部33aの左右両側面には、折り曲げ線33a1,33a2が形成されており、この折り曲げ線33a1を基点として、略矩形状の第3蓋左フラップ33b1が、第3蓋側部33aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線33a2を基点として、略矩形状の第3蓋右フラップ33b2が、第3蓋側部33aに連なって設けられている。
【0043】
一方、第3蓋側部33aの上面には、折り曲げ線33a3が形成されており、この折り曲げ線33a3を基点として、略細長矩形状の第3蓋額縁部33cが、第3蓋側部33aに連なって設けられている。
【0044】
第3蓋額縁部33cの上面には、折り曲げ線33c1が形成されており、この折り曲げ線33c1を基点として、略矩形状の第3蓋内壁部33dが、第3蓋額縁部33cに連なって設けられている。そして、この第3蓋内壁部33dの左右両側面には、折り曲げ線33d1,33d2が形成されており、この折り曲げ線33d1を基点として、矩形状の第3蓋左差込部33e1が、第3蓋内壁部33dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線33d2を基点として、矩形状の第3蓋右差込部33e2が、第3蓋内壁部33dに連なって設けられている。なお、この第3蓋左差込部33e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット33e1aが形成されている。そして、第3蓋右差込部33e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット33e2aが形成されている。
【0045】
一方、第3蓋内壁部33dの上面には、折り曲げ線33d3が形成されており、この折り曲げ線33d3を基点として、略矩形状の第3蓋押え片33fが、第3蓋内壁部33dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線33d3の中間部分には、第3蓋押え片33fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット33f1が形成されている。
【0046】
第4蓋壁部34は、図4に示すように、折り曲げ線30dを基点として形成された第4蓋側部34aを有している。この第4蓋側部34aの上面には、折り曲げ線34a1が形成されており、この折り曲げ線34a1を基点として、略細長矩形状の第4蓋額縁部34cが、第4蓋側部34aに連なって設けられている。そして、この第4蓋額縁部34cの上面には、折り曲げ線34c1が形成されており、この折り曲げ線34c1を基点として、略矩形状の第4蓋内壁部34dが、第4蓋額縁部34cに連なって設けられている。そしてさらに、この第4蓋内壁部34dの上面には、折り曲げ線34d1が形成されており、この折り曲げ線34d1を基点として、略矩形状の第4蓋押え片34fが、第4蓋内壁部34dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線34d1の中間部分には、第4蓋押え片34fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット34f1が形成されている。
【0047】
第5蓋壁部35は、図4に示すように、折り曲げ線30eを基点として形成された第5蓋側部35aを有している。この第5蓋側部35aの左右両側面には、折り曲げ線35a1,35a2が形成されており、この折り曲げ線35a1を基点として、略矩形状の第5蓋左フラップ35b1が、第5蓋側部35aに連なって設けられている。そして、折り曲げ線35a2を基点として、略矩形状の第5蓋右フラップ35b2が、第5蓋側部35aに連なって設けられている。
【0048】
一方、第5蓋側部35aの上面には、折り曲げ線35a3が形成されており、この折り曲げ線35a3を基点として、略細長矩形状の第5蓋額縁部35cが、第5蓋側部35aに連なって設けられている。
【0049】
第5蓋額縁部35cの上面には、折り曲げ線35c1が形成されており、この折り曲げ線35c1を基点として、略矩形状の第5蓋内壁部35dが、第5蓋額縁部35cに連なって設けられている。そして、この第5蓋内壁部35dの左右両側面には、折り曲げ線35d1,35d2が形成されており、この折り曲げ線35d1を基点として、矩形状の第5蓋左差込部35e1が、第5蓋内壁部35dに連なって設けられている。そしてさらに、折り曲げ線35d2を基点として、矩形状の第5蓋右差込部35e2が、第5蓋内壁部35dに連なって設けられている。なお、この第5蓋左差込部35e1には、先端下部に、幅方向に向かって、差込用のスリット35e1aが形成されている。そして、第5蓋右差込部35e2には、先端上部に、幅方向に向かって、差込用のスリット35e2aが形成されている。
【0050】
一方、第5蓋内壁部35dの上面には、折り曲げ線35d3が形成されており、この折り曲げ線35d3を基点として、略矩形状の第5蓋押え片35fが、第5蓋内壁部35dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線35d3の中間部分には、第5蓋押え片35fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット35f1が形成されている。
【0051】
第6蓋壁部36は、図4に示すように、折り曲げ線30fを基点として形成された第6蓋側部36aを有している。この第6蓋側部36aの上面には、折り曲げ線36a1が形成されており、この折り曲げ線36a1を基点として、略細長矩形状の第6蓋額縁部36cが、第6蓋側部36aに連なって設けられている。そして、この第6蓋額縁部36cの上面には、折り曲げ線36c1が形成されており、この折り曲げ線36c1を基点として、略矩形状の第6蓋内壁部36dが、第6蓋額縁部36cに連なって設けられている。そしてさらに、この第6蓋内壁部36dの上面には、折り曲げ線36d1が形成されており、この折り曲げ線36d1を基点として、略矩形状の第6蓋押え片36fが、第6蓋内壁部36dに連なって設けられている。なお、折り曲げ線36d1の中間部分には、第6蓋押え片36fを折り曲げ易くするために、矩形状のスリット36f1が形成されている。
【0052】
<連結部材の説明>
連結部材4は、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)等にて形成されており、図5に示すように、水平部4aと、垂直部4bとで構成されたT字状に形成されている。水平部4aは、図5に示すように、矩形状に形成されており、水平部4aの上面中間部分に、垂直部4bの基端部4baが折り曲げ可能なように一体的に形成されている。垂直部4bは、所要箇所(図示では、中間部分)に折り曲げ線4b1が形成されており、垂直部4bの先端部4bbやや基端部4baよりには、折り曲げ線4b2が形成されている。
【0053】
<包装用箱の組み立て方の説明>
かくして、上記のように構成される包装用箱本体2と蓋体3と連結部材4とを用いて、包装用箱1は、以下のように組み立てられる。
【0054】
まず、図6に示すように、包装用箱本体2の第1本体壁部21に形成されている第1スリット21a3aに、連結部材4の垂直部4bを挿入する。この際、連結部材4の水平部4aは、第1スリット21a3aに挿入できず、第1本体側部21aに接触することとなる。なお、連結部材4の水平部4aは、垂直部4bの基端部4baを基点として折り曲げられ、第1本体側部21aに接触することとなる。
【0055】
次に、この状態から、包装用箱本体2を組み立てる。
【0056】
まず、折り曲げ線20aを基点として、第1本体側部21aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線21a3を基点として、第1本体額縁部21cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線21c1を基点として、第1本体内壁部21dを内側に折り曲げ、折り曲げ線21d3を基点として、第1本体押え片21fを内側に折り曲げる。これにより、第1本体壁部21は、図7(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0057】
次いで、折り曲げ線20cを基点として、第3本体側部23aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線23a3を基点として、第3本体額縁部23cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線23c1を基点として、第3本体内壁部23dを内側に折り曲げ、折り曲げ線23d3を基点として、第3本体押え片23fを内側に折り曲げる。これにより、第3本体壁部23は、図7(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0058】
次いで、折り曲げ線20eを基点として、第5本体側部25aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線25a3を基点として、第5本体額縁部25cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線25c1を基点として、第5本体内壁部25dを内側に折り曲げ、折り曲げ線25d3を基点として、第5本体押え片25fを内側に折り曲げる。これにより、第5本体壁部25は、図7(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0059】
次いで、図7(a)に示す第1本体左差込部21e1のスリット21e1aに、第5本体右差込部25e2のスリット25e2aを差し込む。これにより、第1本体左差込部21e1と第5本体右差込部25e2とが、図7(b)に示すように連結することとなる。
【0060】
次いで、図7(a)に示す第1本体右差込部21e2のスリット21e2aに、第3本体左差込部23e1のスリット23e1aを差し込む。これにより、第1本体右差込部21e2と第3本体左差込部23e1とが、図7(b)に示すように連結することとなる。
【0061】
次いで、図7(a)に示す第3本体左差込部23e2のスリット23e2aに、第5本体右差込部25e1のスリット25e1aを差し込む。これにより、第3本体左差込部23e2と第5本体右差込部25e1とが、図7(b)に示すように連結することとなる。
【0062】
次いで、この状態で、折り曲げ線20b(図3参照)を基点として、図7(b)に示す第2本体側部22aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線22a1を基点として、第2本体額縁部22cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線22c1を基点として、第2本体内壁部22dを内側に折り曲げ、折り曲げ線22d1を基点として、第2本体押え片22fを内側に折り曲げる。これにより、第2本体壁部22は、図8に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第2本体押え片22fは、第1本体押え片21fと第3本体押え片23fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0063】
次いで、折り曲げ線20d(図3参照)を基点として、図7(b)に示す第4本体側部24aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線24a1を基点として、第4本体額縁部24cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線24c1を基点として、第4本体内壁部24dを内側に折り曲げ、折り曲げ線24d1を基点として、第4本体押え片24fを内側に折り曲げる。これにより、第4本体壁部24は、図8に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第4本体押え片24fは、第3本体押え片23fと第5本体押え片25fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0064】
次いで、折り曲げ線20f(図3参照)を基点として、図7(b)に示す第6本体側部26aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線26a1を基点として、第6本体額縁部26cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線26c1を基点として、第6本体内壁部26dを内側に折り曲げ、折り曲げ線26d1を基点として、第6本体押え片26fを内側に折り曲げる。これにより、第6本体壁部26は、図8に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第6本体押え片26fは、第1本体押え片21fと第5本体押え片25fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0065】
かくして、このようにして包装用箱本体2が組み立てられることとなる。
【0066】
次に、蓋体3を組み立てる。
【0067】
まず、図9(a)に示すように、蓋体3の第1蓋壁部31に形成されている第2スリット31a3aに、連結部材4の垂直部4bを挿入する。これにより、包装用箱本体2と蓋体3とが連結することとなる。
【0068】
次いで、図9(b)に示すように、垂直部4bに形成されている折り曲げ線4b1を基点として、垂直部4bの先端部4bbを、蓋体3の第1蓋額縁部31cの内面に接触するように折り曲げる。このようにすれば、垂直部4bの先端部4bbが、蓋体3の第1蓋額縁部31cの内面に接触することとなり、もって、垂直部4bが、第1スリット21a3a、第2スリット31a3aより抜け出してしまう事態を低減させることができる。
【0069】
次いで、図9(b)に示すように、垂直部4bに形成されている折り曲げ線4b2を基点として、垂直部4bの先端部4bbを、蓋体3の第1蓋額縁部31cの内面に接触するように折り曲げる。この際、垂直部4bの先端部4bbを折り曲げた際の幅が、蓋体3の第1蓋額縁部31cの縦幅未満になるようにしている。このようにすれば、蓋体3を組み立てる際に、垂直部4bの先端部4bbが邪魔になるような事態を低減させることができる。そしてさらには、垂直部4bの先端部4bbが、蓋体3の第1蓋額縁部31cの内面により接触することとなるから、垂直部4bが、第1スリット21a3a、第2スリット31a3aより抜け出してしまう事態をより低減させることができる。
【0070】
次いで、図9(b)に示す折り曲げ線30aを基点として、第1蓋側部31aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線31a3を基点として、第1蓋額縁部31cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線31c1を基点として、第1蓋内壁部31dを内側に折り曲げ、折り曲げ線31d3を基点として、第1蓋押え片31fを内側に折り曲げる。これにより、第1蓋壁部31は、図10(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0071】
次いで、図9(b)に示す折り曲げ線30cを基点として、第3蓋側部33aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線33a3を基点として、第3蓋額縁部33cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線33c1を基点として、第3蓋内壁部33dを内側に折り曲げ、折り曲げ線33d3を基点として、第3蓋押え片33fを内側に折り曲げる。これにより、第3蓋壁部33は、図10(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0072】
次いで、図9(b)に示す折り曲げ線30eを基点として、第5蓋側部35aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線35a3を基点として、第5蓋額縁部35cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線35c1を基点として、第5蓋内壁部35dを内側に折り曲げ、折り曲げ線35d3を基点として、第5蓋押え片35fを内側に折り曲げる。これにより、第5蓋壁部35は、図10(a)に示すように、折り曲げられることとなる。
【0073】
次いで、図10(a)に示す第1蓋左差込部31e1のスリット31e1aに、第5蓋右差込部35e2のスリット35e2aを差し込む。これにより、第1蓋左差込部31e1と第5蓋右差込部35e2とが、図10(b)に示すように連結することとなる。
【0074】
次いで、図10(a)に示す第1蓋右差込部31e2のスリット31e2aに、第3蓋左差込部33e1のスリット33e1aを差し込む。これにより、第1蓋右差込部31e2と第3蓋左差込部33e1とが、図10(b)に示すように連結することとなる。
【0075】
次いで、図10(a)に示す第3蓋左差込部33e2のスリット33e2aに、第5蓋右差込部35e1のスリット35e1aを差し込む。これにより、第3蓋左差込部33e2と第5蓋右差込部35e1とが、図10(b)に示すように連結することとなる。
【0076】
次いで、この状態で、折り曲げ線30b(図4参照)を基点として、図10(b)に示す第2蓋側部32aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線32a1を基点として、第2蓋額縁部32cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線32c1を基点として、第2蓋内壁部32dを内側に折り曲げ、折り曲げ線32d1を基点として、第2蓋押え片32fを内側に折り曲げる。これにより、第2蓋壁部32は、図11に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第2蓋押え片32fは、第1蓋押え片31fと第3蓋押え片33fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0077】
次いで、折り曲げ線30d(図4参照)を基点として、図10(b)に示す第4蓋側部34aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線34a1を基点として、第4蓋額縁部34cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線34c1を基点として、第4蓋内壁部34dを内側に折り曲げ、折り曲げ線34d1を基点として、第4蓋押え片34fを内側に折り曲げる。これにより、第4蓋壁部34は、図11に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第4蓋押え片34fは、第3蓋押え片33fと第5蓋押え片35fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0078】
次いで、折り曲げ線30f(図4参照)を基点として、図10(b)に示す第6蓋側部36aを内側に折り曲げる。さらに、折り曲げ線36a1を基点として、第6蓋額縁部36cを内側に折り曲げる。そしてさらに、折り曲げ線36c1を基点として、第6蓋内壁部36dを内側に折り曲げ、折り曲げ線36d1を基点として、第6蓋押え片36fを内側に折り曲げる。これにより、第6蓋壁部36は、図11に示すように、折り曲げられることとなる。なお、第6蓋押え片36fは、第1蓋押え片31fと第5蓋押え片35fの下になるように折り曲げられることとなる。
【0079】
かくして、このようにして蓋体3が組み立てられることとなる。
【0080】
しかして、上記のように組み立てることにより包装用箱1が組み立てられることとなり、もって、図1に示すように、接続部材4を基点として、包装用箱本体2と蓋体3とが開閉できることとなる。なお、図1(b)に示すディスプレイ用ケース5は、上記のように包装用箱1を組み立てた後、包装用箱本体2の内部に設置されることとなる。また、蓋体3の内壁面3aは、第1蓋内壁部31d~第6蓋内壁部36dにて形成されることとなる。
【0081】
以上説明した本実施形態によれば、連結部材4の垂直部4bを第1スリット21a3aに挿入する共に、第2スリット31a3aに挿入する一方で、連結部材4の水平部4aは、第1本体側部21aに接触し、第1スリット21a3a及び第2スリット31a3aに挿入できないこととなる。これにより、連結部材4の水平部4aが抜け止め機能を担い、連結部材4の垂直部4bが、包装用箱本体2と蓋体3との連結機能を担うこととなる。
【0082】
しかして、本実施形態によれば、包装用箱1開閉時に、包装用箱1に関わる部材が外れにくくなり、もって、使い勝手を良くすることができる。
【0083】
なお、本実施形態において示した形状等はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、包装用箱1の形状として、六角形状を例に説明したが、それに限らず、四角形状など、多角形状であればどのような形状にも適用可能である。
【0084】
また、本実施形態においては、包装用箱本体2の第1スリット21a3aに連結部材4の垂直部4bを挿入し、包装用箱本体2を組み立て、その後、連結部材4の垂直部4bを蓋体3の第2スリット31a3aに挿入し、蓋体3を組み立てる例を示したが、それに限らず、連結部材4の垂直部4bを包装用箱本体2の第1スリット21a3a、及び、蓋体3の第2スリット31a3aに挿入した後、包装用箱本体2と蓋体3を組み立てるようにしても良く、組み立てる順番はどのような順番でも良い。
【0085】
さらに、本実施形態においては、包装用箱本体2の第1スリット21a3aに連結部材4の垂直部4bを挿入し、連結部材4の水平部4aを、第1本体側部21aに接触させる例を示したが、それに限らず、蓋体3の第2スリット31a3aに連結部材4の垂直部4bを挿入し、連結部材4の水平部4aを、第1蓋体側部31aに接触させるようにしても良い。この際、垂直部4bの先端部4bbは、包装用箱本体2の第1本体額縁部21cの内面に接触するように折り曲げることとなる。また、この際、垂直部4bの先端部4bbを折り曲げた際の幅が、包装用箱本体2の第1本体額縁部21cの縦幅未満になる。
【符号の説明】
【0086】
1 包装用箱
2 包装用箱本体
21a3a 第1スリット
21c 第1本体額縁部(包装用箱本体の額縁部)
3 蓋体
3a 内壁面
31a3a 第2スリット
31c 第1蓋額縁部(蓋体の額縁部)
4 連結部材
4a 水平部
4b 垂直部
4bb 先端部
5 ディスプレイ用ケース
5a 外周壁面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11