(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】モジュール化されたメニュー提供サービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20240509BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240509BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/0601
(21)【出願番号】P 2021513742
(86)(22)【出願日】2019-05-13
(86)【国際出願番号】 KR2019005744
(87)【国際公開番号】W WO2019216734
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0054556
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520440227
【氏名又は名称】ヤン,サホン
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,サホン
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-274629(JP,A)
【文献】特開2004-062823(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニュー提供サービスシステムであって、
使用者デバイス(200)から注文情報を受け取って加盟店デバイス(300)に伝達するサービス提供サーバー(100)が、メニューを構成するモジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を保存及び管理するデータベース(110)と、
前記使用者デバイス(200)に前記データベース(110)に保存されたメニュー構成要素を提供し、前記使用者デバイス(200)から前記提供されたメニュー構成要素の選択を受け取ってメニューを構成するメニュー構成部(120)と、
前記構成されたメニューに対して前記選択されたメニュー構成要素による価格を算定する価格算定部(130)と、
前記使用者デバイス(200)から注文情報を受け取り、前記メニュー構成モジュールで構成されたメニュー及び前記受け取った注文情報を前記加盟店デバイス(300)に伝達する注文部(140)と、を含み、
前記モジュール化された食物要素は、食品の種類、前記食品の種類によって設定される食品の単位量及び提供方法を含み、
前記モジュール化されたセッティング要素は、包装、食器、調理器具、加熱器及びキッチン調理を含むセッティング種類を含
み、
前記モジュール化された食物要素は、食物纎維、炭水化物、タンパク質、脂肪、味、栄養剤及び飲料の大区分に含まれる各種食品に対する情報をモジュール化したもので、食品の種類、前記食品の種類によって設定される食品の単位量及び提供方法を含み、
前記食品の単位量は、実際食物の調理時に用いて、その量を直観的に理解することができる大さじ1、一切れ、または片手トング(片手で取る量)を含む前記食品の種類によって設定される実用的な単位であり、
前記モジュール化されたセッティング要素は、包装、食器、調理器具、加熱器及びキッチン調理を含むセッティング種類及び各セッティング種類ごとに選択可能な材料や大きさを含み、
前記データベース(110)は、前記モジュール化された食物要素に対して、前記食品の単位量による標準化された重量、標準化された熱量、標準化された体積及び標準化された栄養の素含量を保存及び管理し、便宜性を保持しながら実際重量及び熱量を類推することができるように、前記標準化された重量および標準化されたカロリーは、1大さじ、一切れ、または片手トングで提供されたときの食品の平均的な重量および熱量であり、前記食品の単位量による単価及び前記モジュール化されたセッティング要素に提供される単価を保存することを特徴とする、モジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項2】
前記サービス提供サーバー(100)は、前記メニュー構成部(120)で提供されたモジュール化された食物要素が前記使用者デバイス(200)によって選択されることによって、前記データベース(110)に保存された情報を利用して前記選択されたメニュー構成要素によって構成されるメニューの標準化された重量及び標準化された熱量を算出する情報算出部(150)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項3】
前記情報算出部(150)は、前記メニュー構成部(120)で提供されたメニュー構成要素が前記使用者デバイス(200)によって選択されることによって、前記データベース(110)に保存された情報を利用して前記選択されたメニュー構成要素によるメニューの標準化された体積を算出することを特徴とする請求項2に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項4】
前記メニュー構成部(120)は、前記情報算出部(150)で算出された体積によって前記セッティング要素の修正を前記使用者デバイス(200)に要請することを特徴とする請求項3に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項5】
前記情報算出部(150)は、前記メニュー構成部(120)で提供されたモジュール化された食物要素が前記使用者デバイス(200)によって選択されることによって、前記データベース(110)に保存された情報を利用して前記選択された食物要素によるメニューの標準化された栄養素の含量を算出することを特徴とする請求項2に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項6】
前記価格算定部(130)は、前記データベース(110)に保存された単価を利用して、前記使用者デバイス(200)によって選択されたメニュー構成要素による価格を算定することを特徴とする請求項1に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項7】
前記サービス提供サーバー(100)は、前記価格算定部(130)で算定された価格に対して前記使用者デバイス(200)に決済プロセスを提供する決済部(160)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【請求項8】
前記注文情報は、選択された加盟店及び注文時刻情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のモジュール化されたメニュー提供サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメニュー提供サービスシステムに関するもので、より具体的には、モジュール化されたメニュー提供サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近時間的余裕と空間的限界により、職場と家の近くの飲食店またはデリバリを捜す人々が多くなっている。同時に、ダイエットと健康のための食物に対する関心が高まっている。即ち、健康な食物の攝取に対する認識及び関心は高くなっているものの、単身世帯の急増、材料の購買及び調理による煩雑な問題などにより食物を直接調理することは難しい実情である。
【0003】
このような問題を解決するために、予め構成されたダイエット献立などによって予め調理された冷凍お弁当を配送してもらって保管しておいて温めて食べたり、献立によって調理された食物を一定の期間間隔で配送してくれるサービスが開発された。しかしながら、このようなお弁当やデリバリサービスは、所望の材料を所望の量だけ所望の方式で調理して食べることができなく、冷凍したり配送する過程で新鮮度が落ちる虞があるという限界がある。
【0004】
一方、モバイルデバイス及び通信技術の急激な発達の伴い、モバイルデバイスに設置された多様な機能のアプリケーションやモバイルウェブを利用して生活の便利性を高めることができるようになった。アプリケーションやモバイルウェブの中には、メニュー情報を提供し、選択したメニューを注文すれば配達してくれることもあり、このような機能は従来電話で注文したシステムよりもっと正確で多様な選択ができるようにした。
【0005】
しかしながら、このような技術は、従来の注文システムをモバイルデバイスにそのまま適用しており、所望の食物を所望の量だけ所望の方式で注文して食べることはできなくて、上述したような問題を解決することができないという限界がある。
【0006】
本発明に係る先行技術として、韓国登録特許第10-1761741号公報(発明の名称:BOMPに基づく食物メニュー分析推薦システム及び方法、登録日:2017年7月20日)、韓国公開特許第10-2009-0124704号公報(発明の名称:食物レシピを利用した食物カロリーと栄養素データ標準化方法及びこれを利用した情報提供サービスシステム、公開日:2009年12月3日)、韓国公開特許第10-2003-0017664号公報(発明の名称:インターネットを利用した団体給食管理システム、公開日:2003年3月4日)などが開示されたことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は既存に提案された方法の前記のような問題点を解決するために提案されたもので、モジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を使用者デバイスに提供し、使用者の選択によって構成されたメニューを加盟店に伝達して注文することにより、モジュール化された食物要素及びセッティング要素を組み合わせて、使用者が所望の食物を所望の方法で所望の量だけ注文することができ、包装、食器、調理器具などのセッティング要素を選択して器や料理道具まで選択可能であるので、使用者が所望の通り調理をして食事をすることができる、モジュール化されたメニュー提供サービスシステムを提供することをその目的とする。
【0008】
また、本発明は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理することにより、実際メニューの提供時に使用可能な概念の食品の単位量を利用してメニューの重量及び熱量を提供することができて実用的でありながらも、実際メニューの提供時に正確に算出しにくい重量及び熱量を標準化して提供することにより、ダイエット及び健康に関心の多い使用者の満足度を向上させることができる、モジュール化されたメニュー提供サービスシステムを提供することをまた他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達するための本発明の特徴によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムは、メニュー提供サービスシステムであって、使用者デバイスから注文情報を受け取って加盟店デバイスに伝達するサービス提供サーバーが、メニューを構成するモジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を保存及び管理するデータベースと、前記使用者デバイスに前記データベースに保存されたメニュー構成要素を提供し、前記使用者デバイスから前記提供されたメニュー構成要素の選択を受け取ってメニューを構成するメニュー構成部と、前記構成されたメニューに対して前記選択されたメニュー構成要素による価格を算定する価格算定部と、前記使用者デバイスから注文情報を受け取って、前記メニュー構成モジュールで構成されたメニュー及び前記受け取った注文情報を前記加盟店デバイスに伝達する注文部と、を含み、前記モジュール化された食物要素は、食品の種類、前記食品の種類によって設定される食品の単位量及び提供方法を含み、前記モジュール化されたセッティング要素は、包装、食器、調理器具、加熱器及びキッチン調理を含むセッティング種類を含むことをその構成上の特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記データベースは、前記モジュール化された食物要素に対して、前記食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理し、前記サービス提供サーバーは、前記メニュー構成部で提供されたモジュール化された食物要素が前記使用者デバイスによって選択されることによって、前記データベースに保存された情報を利用して前記選択されたメニュー構成要素によって構成されるメニューの標準化された重量及び標準化された熱量を算出する情報算出部をさらに含むことができる。
【0011】
より好ましくは、前記データベースは、前記モジュール化された食物要素に対して、前記食品の単位量による標準化された体積を保存及び管理し、前記情報算出部は、前記メニュー構成部で提供されたメニュー構成要素が前記使用者デバイスによって選択されることによって、前記データベースに保存された情報を利用して前記選択されたメニュー構成要素によるメニューの標準化された体積を算出することができる。
【0012】
さらに好ましくは、前記メニュー構成部は、前記情報算出部で算出された体積によって前記セッティング要素の修正を前記使用者デバイスに要請することができる。
【0013】
さらに好ましくは、前記データベースは、前記モジュール化された食物要素に対して、前記食品の単位量による標準化された栄養素の含量を保存及び管理し、前記情報算出部は、前記メニュー構成部で提供されたモジュール化された食物要素が前記使用者デバイスによって選択されることによって、前記データベースに保存された情報を利用して前記選択された食物要素によるメニューの標準化された栄養素の含量を算出することができる。
【0014】
好ましくは、前記データベースは、前記モジュール化された食物要素に対して、前記食品の単位量による単価を保存し、前記モジュール化されたセッティング要素に対して提供単価を保存し、前記価格算定部は、前記データベースに保存された単価を利用して、前記使用者デバイスによって選択されたメニュー構成要素による価格を算定することができる。
【0015】
好ましくは、前記サービス提供サーバーは、前記価格算定部で算定された価格に対して前記使用者デバイスに決済プロセスを提供する決済部をさらに含むことができる。
【0016】
好ましくは、前記注文情報は、選択された加盟店及び注文時刻情報を含むことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明で提案するモジュール化されたメニュー提供サービスシステムによれば、モジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を使用者デバイスに提供し、使用者の選択によって構成されたメニューを加盟店に伝達して注文することにより、モジュール化された食物要素及びセッティング要素を組み合わせて、使用者が所望の食物を所望の方法で所望の量だけ注文することができ、包装、食器、調理器具などのセッティング要素を選択して器や調理道具まで選択が可能であるので、使用者が所望の通り調理して食事をすることができる。
【0018】
また、本発明は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理することにより、実際メニューの提供時に使用可能な概念の食品の単位量を利用してメニューの重量及び熱量を提供することができて実用的でありながらも、実際メニューの提供時に正確に算出しにくい重量及び熱量を標準化して提供することにより、ダイエット及び健康に関心の多い使用者の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムの構成を示した図面である。
【
図2】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、サービス提供サーバーの詳細構成を示した図面である。
【
図3】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、メニュー構成要素が提供された使用者デバイスを例に挙げて示した図面である。
【
図4】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化された食物要素を例に挙げて示した図面である。
【
図5】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化された食物要素を例に挙げて示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化されたセッティング要素を例に挙げて示した図面である。
【
図7】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、メニュー構成部によって構成されたメニューを例に挙げて示した図面である。
【
図8】本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、メニュー構成部によって構成されたメニューを例に挙げて示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるように好ましい実施例について詳しく説明する。ただ、本発明の好ましい実施例について詳しく説明するにおいて、係わる公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にする虞があると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。また、類似する機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて同じ符号を用いる。
【0021】
なお、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとする場合、これは「直接的に連結」される場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」とは、特に反対される記載がない限り他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
【0022】
図1は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムの構成を示した図面である。
図1に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムは、サービス提供サーバー100を含んで構成されることができ、使用者デバイス200及び加盟店デバイス300をさらに含んで構成されることができる。
【0023】
即ち、本発明は、サービス提供サーバー100が、モジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を使用者デバイス200に提供し、使用者の選択によって構成されたメニューを加盟店デバイス300に伝達して注文することができる。使用者は加盟店に訪問して注文したメニューを受け取って食事をしたりテークアウトすることができ、使用者の位置にデリバリを要請することもできる。以下では、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムを構成する各構成要素について詳しく説明する。
【0024】
サービス提供サーバー100は、使用者デバイス200から注文情報を受け取って加盟店デバイス300に伝達することができる。即ち、サービス提供サーバー100はモジュール化された食物要素及びセッティング要素を含むメニュー構成要素を保存及び管理しながら、使用者デバイス200にメニュー構成要素を提供してモジュール化された要素の選択を通じて注文を受け取り、注文情報を加盟店デバイス300に伝達して円滑に注文が行われるようにすることができる。
【0025】
この時、使用者は、使用者デバイス200の位置や使用者が設定した位置を利用して加盟店を検索し、検索された加盟店に注文をすることができるが、位置情報に関わらず検索や広告などを通じて加盟店に注文することもできる。また、サービス提供サーバー100は、メニューを受け取る注文時刻と座席予約情報などを使用者デバイス200から受け取って、加盟店デバイス300にメニュー構成情報とともに伝達することができる。
【0026】
使用者デバイス200は、ネットワークを通じてサービス提供サーバー100とデータを送受信することができるデバイスであって、アプリケーションやウェブを通じてサービス提供サーバー100に接続して本発明のモジュール化されたメニュー提供サービスを利用することができる。
【0027】
加盟店デバイス300は、ネットワークを通じてサービス提供サーバー100とデータを送受信することができるデバイスであって、サービス提供サーバー100から使用者によって構成されたメニューと注文情報を受け取ることができる。加盟店は、伝達された情報によってメニューを準備して使用者に提供することができる。また、メニューの提供が不可能な場合にはサービス提供サーバー100に注文処理不可メッセージを直ちに送ることができる。
【0028】
ここで、使用者デバイス200及び加盟店デバイス300は、スマートフォン(Smartphone)、タブレットPC(Tablet PC)及びウエアラブル(Wearable)デバイスなどのモバイル機器を含むことができ、PC(Personal Computer)、ラップトップ(laptop computer)などを含むこともできる。また、実施例によって、加盟店デバイス300は、加盟店で用いるポスシステムなどを含むこともできる。しかしながら、本発明の使用者デバイス200及び加盟店デバイス300は、上述したデバイスの種類に限定されず、ネットワークを通じてサービス提供サーバー100とデータを送受信して注文をし、且つ注文を受けることができるデバイスであればその具体的な種類にかかわらず使用者デバイス200及び加盟店デバイス300に含まれることができる。
【0029】
一方、本発明でネットワークは近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)または付加価置通信網(Value Added Network;VAN)などのような有線ネットワークや移動通信網(Mobile Radio Communication Network)、衛星通信網、WIBRO(Wireless Broadband Internet)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)などのような全ての種類の無線ネットワークを含むことができる。
【0030】
図2は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、サービス提供サーバー100の詳細構成を示した図面である。
図2に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムのサービス提供サーバー100は、データベース110、メニュー構成部120、価格算定部130及び注文部140を含んで構成されることができ、情報算出部150及び決済部160をさらに含んで構成されることができる。
【0031】
データベース110は、メニューを構成するモジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を保存及び管理することができる。ここで、モジュール化された食物要素は、食品の種類、食品の種類によって設定される食品の単位量及び提供方法を含むことができ、モジュール化されたセッティング要素は、包装、食器、調理器具、加熱器及びキッチン調理を含むセッティング種類を含むことができる。
【0032】
図3は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、メニュー構成要素が提供された使用者デバイス200を例に挙げて示した図面である。本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムでは、データベース110が
図3に示すように、食物纎維、炭水化物、タンパク質、脂肪、味、栄養剤及び飲料の大区分に含まれる各種食品に対する情報をモジュール化して、モジュール化された食物要素を保存及び管理することができる。また、
図3に示すように、「食」の大区分に含まれる食器、調理器具、加熱器、キッチン調理、テークアウトなどのような食物の提供や調理に関するセッティング情報をモジュール化して、モジュール化されたセッティング要素を保存及び管理することができる。
【0033】
図4及び
図5は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化された食物要素を例に挙げて示した図面である。
図4には大区分を食物纎維とする食品を例に挙げて示し、
図5には大区分をタンパク質とする食品を例に挙げて示した。データベース110に保存されたモジュール化された食物要素は、食品の種類、食品の種類によって設定される食品の単位量及び提供方法を含むことができる。即ち、
図4の二行目の例を参考すれば、当該食物要素は、食品の種類は果菜の中で一般のトマト、食品の提供方法は生タタキ、単位量は大さじ1であり得る。また、
図5の一行目の例を参考すれば、当該食物要素は、食品の種類は肉の中でささ身、食品の提供方法は丸ごと煮ってそのまま提供、単位量は片手トング(片手で取る量)であり得る。このように、食品の種類によって食品の提供方法は多様であることができ、食品の種類及び提供方法によって食品の単位量も多様であることができる。特に、本発明では、実際食物の提供または調理時に使用可能な食品の単位量を用いることにより、その量を直観的に理解することができ、実用的である。
【0034】
図6は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化されたセッティング要素を例に挙げて示した図面である。
図3及び
図6に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、モジュール化されたセッティング要素は、食器、調理器具、加熱器、キッチン調理、テークアウト(包装容器)などのセッティング種類、各セッティング種類ごとに選択可能な材料や大きさなどを含むことができる。即ち、
図6に示した例で、セッティング種類は料理をする時用いる器を意味する調理器具として鍋またはフライパン、材料はステインレス(stainless steel)、大きさは大/中/小などで、各項目が組合されたセッティング要素があり得る。
【0035】
また、データベース110は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理することができる。即ち、
図4及び
図5に示すように、各食物要素別に食品の単位量は相異してもよいが、データベース110は食品の単位量による標準化された重量と標準化された熱量をそれぞれ保存及び管理することができる。ここで、標準化された重量と標準化された熱量は、食物要素の平均重量及び熱量を意味することができる。本発明では、食品の単位量で重量や体積単位ではない大さじ1、一切れ、片手トングなどの実用的な単位を用いるので、提供する度に具体的な重量及び熱量が相異してもよい。従って、大さじ1、一切れ、片手トングなどで提供した時の平均重量及び熱量を、標準化された重量及び標準化された熱量で保存及び管理することで、便宜性を保持しながらも実際に近い重量及び熱量を類推することができる。
図4の2行目の例を参考すれば、当該食物要素である生タタキ一般トマト大さじ1の標準化された重量は15g、標準化された熱量は2.7kgであり得る。
【0036】
一方、データベース110は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による単価を保存して、モジュール化されたセッティング要素に対して提供単価を保存することができる。例えば、生タタキ一般トマト大さじ1の単価を保存することができる。モジュール化されたセッティング要素については、基本的に提供される食器、調理器具、加熱器などの単価は0であってもよいが、特殊なセッティング要素の場合には単価が算定されて保存されることができ、包装容器の材質や大きさによって単価が相異してもよい。その他、データベース110は、モジュール化された食物要素の栄養素含量、体積、原産地などを保存及び管理することもできる。
【0037】
メニュー構成部120は、使用者デバイス200にデータベース110に保存されたメニュー構成要素を提供し、使用者デバイス200から提供されたメニュー構成要素の選択を受け取ってメニューを構成することができる。即ち、使用者デバイス200がウェブまたはアプリケーションを利用してサービス提供サーバー100に接続し、メニュー構成部120は、
図3に示すようにメニュー構成要素を提供することができる。使用者が
図3に示したような画面で「果菜類」を選択すれば、
図4に示したようなモジュール化された食物要素を「トマト - >一般 - >生 - >タタキ - >大さじ1」のように段階的に選択することができる。この時、メニュー構成部120は、モジュール化された食物要素の数量を食品の単位量の個数に調節して入力することができる。例えば、使用者は、生タタキ一般トマト大さじ1の数量を調節して、大さじ3を入力することができる。
【0038】
図7及び
図8は本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、メニュー構成部120によって構成されたメニューを例に挙げて示した図面である。
図7に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムで、使用者が肉類、果菜類、堅果類、チーズ類、オイル類及びソース類に含まれたモジュール化された食物要素及び数量を趣向に合わせて選択し、モジュール化されたセッティング要素の中で所望の食器を中間サイズの硝子ボールなどのように選択して、加盟店の売場に訪問して食べるためのサラダを構成することができる。また、同じ食物要素を選択した後モジュール化されたセッティング要素の中でテークアウト用容器を選択して包装購買または配達のためのサラダを構成することができる。
【0039】
一方、
図8に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムにおいて、使用者が肉類、果菜類、堅果類、チーズ類、飯餅麺パン類、オイル類及びソース類に含まれたモジュール化された食物要素及び数量を趣向に合わせて選択し、モジュール化されたセッティング要素の中で食器、調理器具及び加熱器を選択してメニューを構成することができる。このような場合、使用者は加盟店に訪問して、セッティング要素として選択した調理器具(フライパン)及び加熱器(インダクション)を利用して、選択した食物要素で直接調理して食器(お皿)に盛って食事をすることができる。また、モジュール化された食物要素を同様に選択して、モジュール化されたセッティング要素の中でキッチン調理及びテークアウトを選択すれば、使用者は直接調理する代わりに、選択した食物要素でキッチンで調理したメニューをテークアウト用容器に盛って包装購買することができる。
【0040】
図7及び
図8に示すように、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムでは、使用者が所望の通り食材料及び量を選択するだけでなく、直接調理をするか包装容器を選択するなど所望のセッティングでメニューを受け取ることができる。
【0041】
一方、実施例によって、メニュー構成部120が、サラダ、パスタ、ビビンパ、冷麺、カレーライスなど多様なメニューをモジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を利用して予め構成しておき、予め構成されたメニューを使用者デバイス200に提供することもできる(組み合わせメニュー)。使用者は予め構成されたメニューに含まれたモジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を追加、削除、変更などをすることにより、所望のメニューになるように修正することができる。ここで、予め構成されたメニューは使用者が好むメニューを前もって構成したものであってもよいが、使用者の注文履歴情報から抽出されたもので使用者が以前に注文したメニューであってもよい。本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムでは、このような構成を含むことによりメニューの構成に困る使用者に役に立つようにし、ガイドを提供することができ、使用者の便宜を向上させることができる。
【0042】
価格算定部130は、構成されたメニューに対して、選択されたメニュー構成要素による価格を算定することができる。より具体的には、価格算定部130は、データベース110に保存された単価を利用して、使用者デバイス200によって選択されたメニュー構成要素による価格を算定することができる。例えば、
図4の二行目の例を参考すれば、生タタキ一般トマト大さじ1が100ウォンで、当該食物要素の数量が3であれば、300ウォンに価格が算定されることができ、価格算定部130は全てのメニュー構成要素に保存された単価と数量を利用して、当該メニューの総価格を算定することができる。
【0043】
一方、本発明の一実施例によるモジュール化されたメニュー提供サービスシステムでは、データベース110が食品の単位量による単価を保存及び管理するので、価格算定部130はメニューの実際重量ではない単位量によって価格を算定することができる。また、価格算定部130が使用者デバイス200によってメニュー構成要素が選択される度に価格を算定して提供することにより、使用者が価格をモニタリングしながらメニューを構成することができる。
【0044】
注文部140は、使用者デバイス200から注文情報を受け取り、メニュー構成モジュールで構成されたメニュー及び受け取った注文情報を加盟店デバイス300に伝達することができる。ここで、注文情報は、選択された加盟店及び注文時刻情報を含むことができ、座席予約有無などをさらに含むことができる。この時、注文時刻情報は、メニューを受け取る時刻であってもよく、実施例によっては注文する時刻であってもよい。注文部140から注文情報及び構成されたメニューに対する情報が伝達された加盟店では、メニューを構成する食物要素及びセッティング要素に合わせて注文時刻情報によって使用者に提供可能にメニューを準備することができる。
【0045】
情報算出部150は、メニュー構成部120で提供されたモジュール化された食物要素が使用者デバイス200によって選択されることにより、データベース110に保存された情報を利用して選択されたメニュー構成要素によって構成されるメニューの標準化された重量及び標準化された熱量を算出することができる。データベース110は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理するので、情報算出部150で算出されたメニューの標準化された重量及び熱量は大さじ1、片手トングなどの単位量によって算出されることができる。例えば、メニューがささ身サラダである場合、情報算出部150によって算出された標準化された重量は400g、標準化された熱量は200キロカロリーであるのに対して、実際ささ身サラダの重量は410g、熱量は210キロカロリーであり得る。本発明では、情報算出部150がメニューの標準化された重量及び熱量を算出して使用者デバイス200に提供することにより、実用的な単位量を用いながらも使用者がメニューの量や熱量を誤差範囲内で予測することができるようにして、健康管理に活用することができる。
【0046】
また、データベース110は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された体積を保存及び管理し、情報算出部150は、メニュー構成部120で提供されたメニュー構成要素が使用者デバイス200によって選択されることによって、データベース110に保存された情報を利用して選択されたメニュー構成要素によるメニューの標準化された体積を算出することができる。即ち、情報算出部150は、上述した標準化された重量及び熱量の算出と同様に、メニューの標準化された体積を算出して使用者デバイス200に提供することができる。ただ、メニューの体積は調理方法によって相異することがあるので、同じ食物要素及び数量が選択されても、モジュール化されたセッティング要素によって算出されたメニューの体積は相異することがある。
【0047】
メニュー構成部120は、情報算出部150で算出された体積によって、セッティング要素の修正を使用者デバイス200に要請することができる。例えば、ささ身サラダを注文しながら、サイズの小さい包装容器をセッティング要素として選択したが、選択された食物要素の総和が当該包装容器の用量を過多に超過してしまう。このように、既定の体積以上にセッティング要素の用量を超える場合、メニュー構成部120はセッティング要素の修正を使用者デバイス200に要請して、メニューが円滑に提供されるようにすることができる。
【0048】
一方、データベース110は、モジュール化された食物要素に対して、食品の単位量による標準化された栄養素の含量を保存及び管理し、情報算出部150は、メニュー構成部120で提供されたモジュール化された食物要素が使用者デバイス200によって選択されることによって、データベース110に保存された情報を利用して選択された食物要素によるメニューの標準化された栄養素の含量を算出することができる。即ち、情報算出部150は、上述した標準化された重量及び熱量の算出と同様に、メニューの標準化された栄養素の含量を算出して使用者デバイス200に提供することができる。例えば、メニューの食物纎維量、炭水化物量、蛋白質量、脂肪量などを算出して使用者デバイス200に提供することにより、使用者は摂取するメニューに含まれた栄養素を確認してバランスの取れた食事をするために努力することができる。ただ、本発明の情報算出部150では、実用的食品の単位量による標準化された栄養素の含量を利用して算出されたメニューの栄養素の含量を提供するので、当該メニューによって提供される実際栄養素の含量とは相異することがある。
【0049】
上述したように、情報算出部150によって算出された標準化された重量、標準化された熱量、標準化された栄養素の含量などの情報は、注文する時、使用者デバイスに提供されることができ、加盟店でメニューの提供時に、包装容器の表面、領収証などに提供されることもできる。実施例によって、メニューの実際重量などを一緒に表示及び提供して使用者が理解できるようにすることができる。
【0050】
決済部160は、価格算定部130で算定された価格に対して使用者デバイス200に決済プロセスを提供することができる。ここで、決済部160は、クレジットカード、口座振込み、クーポン、ポイント、モバイル決済など、オンライン及びモバイルで使用可能な多様な決済方式による決済プロセスを提供することができる。
【0051】
このように、本発明で提案するモジュール化されたメニュー提供サービスシステムによれば、サービス提供サーバー100が、モジュール化された食物要素及びモジュール化されたセッティング要素を含むメニュー構成要素を使用者デバイス200に提供し、使用者の選択によって構成されたメニューを加盟店に伝達して注文することにより、モジュール化された食物要素及びセッティング要素を組み合わせて、使用者が所望の食物を所望の方法で所望の量だけ注文することができ、包装、食器、調理器具などのセッティング要素を選択して器や調理道具まで選択可能であるので、使用者が所望の通り調理して食事をすることができる。また、モジュール化された食物要素に対して食品の単位量による標準化された重量及び標準化された熱量を保存及び管理することにより、実際メニューの提供時に使用可能な概念の食品の単位量を利用してメニューの重量及び熱量を提供することができて実用的でありがらも、実際メニューの提供時に正確に算出しにくい重量及び熱量を標準化して提供することにより、ダイエット及び健康に関心の多い使用者の満足度を向上させることができる。
【0052】
以上説明した本発明は本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって多様な変形や応用が可能であり、本発明による技術的思想の範囲は特許請求範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0053】
100:サービス提供サーバー
110:データベース
120:メニュー構成部
130:価格算定部
140:注文部
150:情報算出部
160:決済部
200:使用者デバイス
300:加盟店デバイス