(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-08
(45)【発行日】2024-05-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/32 20120101AFI20240509BHJP
G06Q 20/08 20120101ALI20240509BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20240509BHJP
G06Q 30/01 20230101ALI20240509BHJP
G06Q 20/40 20120101ALI20240509BHJP
【FI】
G06Q20/32 300
G06Q20/08
G06Q20/20 330
G06Q30/01
G06Q20/40 330
(21)【出願番号】P 2023112127
(22)【出願日】2023-07-07
【審査請求日】2023-07-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】坂本 香奈
(72)【発明者】
【氏名】松岡 伴之
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0017952(US,A1)
【文献】特表2012-506587(JP,A)
【文献】特許第7284359(JP,B1)
【文献】特開2023-064840(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0321642(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第04092594(EP,A1)
【文献】国内外判別サービス,[online],日本,株式会社Jストリーム,2022年08月13日,1~4ページ,[令和6年1月4日検索], インターネット<URL: https://web.archive.org/web/20220812123107/https://www.stream.co.jp/service/security/protection/domestic/>
【文献】radiko,[online],日本,ピクシブ株式会社,2022年08月13日,1~4ページ,[令和5年1月4日検索], インターネット<URL: https://webarchive.org/web/20220813222452/https://dic.pixiv.net/a/radiko>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備え、
前記情報処理部は、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合であっても、前記第2地域が除外対象の第3地域である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項2】
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備え、
前記情報処理部は、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っており、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っていない場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項3】
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備え、
前記情報処理部は、
前記リクエストが前記第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスおよび前記第1のサービスとは異なる第2のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記第2のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項4】
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスである利用者の銀行口座に関するコンテンツの提供のリクエストを取得する取得部と、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備え、
前記情報処理部は、以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項5】
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備え、
前記情報処理部は、前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた一時的に第2地域に渡航していることを示すサービス又は前記利用者が第1地域に存在することによって利用が成立すると推認されるサービスへの前記利用者の申し込み状況または前記サービスの前記利用者の利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項6】
前記第1のサービスは、海外旅行保険のサービスまたは証券サービスである、
請求項1から5のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得し、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合であっても、前記第2地域が除外対象の第3地域である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得させ、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合であっても、前記第2地域が除外対象の第3地域である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定させる、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
プログラム。
【請求項9】
コンピュータが、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得し、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っており、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っていない場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得させ、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っており、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者である場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記決済アプリの利用者が前記決済アプリへのサービスの利用の申し込みを前記第1地域で行っていない場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定させる、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
プログラム。
【請求項11】
コンピュータが、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得し、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが前記第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスおよび前記第1のサービスとは異なる第2のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記第2のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得させ、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが前記第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスおよび前記第1のサービスとは異なる第2のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記第2のサービスを前記決済アプリに提供せず、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定させる、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
プログラム。
【請求項13】
コンピュータが、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスである利用者の銀行口座に関するコンテンツの提供のリクエストを取得し、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供し、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定する、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータに、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスである利用者の銀行口座に関するコンテンツの提供のリクエストを取得させ、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスである前記利用者の銀行口座に関するコンテンツを前記決済アプリに提供させ、
以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、前記利用者が前記第1地域の居住者であると判定させる、
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
プログラム。
【請求項15】
コンピュータが、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得し、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、
前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた一時的に第2地域に渡航していることを示すサービス又は前記利用者が第1地域に存在することによって利用が成立すると推認されるサービスへの前記利用者の申し込み状況または前記サービスの前記利用者の利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する、
情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータに、
電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得させ、
前記リクエストが国内である第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストが海外である第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、
前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供させ、
前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた一時的に第2地域に渡航していることを示すサービス又は前記利用者が第1地域に存在することによって利用が成立すると推認されるサービスへの前記利用者の申し込み状況または前記サービスの前記利用者の利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、端末装置を利用した電子決済サービスが利用されている。更に、電子決済サービス内において、電子決済サービスとは異なる種々の利便性の高いサービスが提供されており、ユーザは、電子決済サービスにおいて、所望のサービスを利用することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、端末装置が所定の地域に存在する場合、上記の電子決済サービスおよび電子決済サービスにおいて利用可能なサービスを利用することができないことがある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、端末装置が所定の地域(例えば海外)に存在する場合であっても、サービスをユーザに提供することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、前記リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記リクエストが前記第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、端末装置が所定の地域(例えば海外)に存在する場合であっても、サービスをユーザに提供することができる。例えば、海外に存在するユーザに対して、当該サービスを提供することでユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】決済サーバ100により実行される判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】第1インターフェース画面IM1の一例を示す図である。
【
図10】判定情報188の内容の一例を示す図である。
【
図11】判定情報188Aの内容の一例を示す図である。
【
図12】判定情報188Bの内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置の制御方法の実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」、「情報提供装置」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
<第1実施形態>
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心とした決済システム1により実現される。決済サーバ100は、例えば、決済システム1に含まれる、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、および一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、情報処理部150と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。これらの機能構成は、複数の装置に分散されていてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、判定情報188などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報、スタンプカード情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0026】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDと、店舗スタンプカード情報が対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0027】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。情報管理部140は、「電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部」の一例である。
【0028】
情報処理部150は、例えば、リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供し、リクエストが第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者でないと判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供せず、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者であると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供する(詳細は後述)。
【0029】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0030】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0031】
[海外における決済アプリの起動について]
ここで、一般的には、海外で決済アプリを起動しようとした場合、エラーとなり決済アプリ自体を起動させることができず、決済アプリで利用可能なサービスも利用できないことがある。これは、マネー・ローンダリングなどの不正を防止するための措置である。しかし、決済アプリを利用してサービスを利用できないことは利用者にとって利便性が低いことがある。そこで、本実施形態では、以下のように、条件を満たす利用者にサービスを提供可能にする。
【0032】
[概要]
決済サーバ100は、電子決済サービスで利用される決済アプリ20から第1のサービスの提供のリクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供し、リクエストが第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者でないと判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供せず、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者であると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供する。
【0033】
第1地域は、例えば、電子決済サービスの事業者の拠点の国(例えば日本、国内)である。第2地域は、例えば、第1地域の国とは異なる国である。
【0034】
第1のサービスは、例えば、海外旅行保険のサービス(海外旅行保険のサービスのコンテンツを提供するサービス)や、証券サービス(証券のサービスのコンテンツを提供するサービス)、決済アプリを利用した決済のサービス、利用者の銀行口座に関するサービス(利用者の銀行口座に関するコンテンツを提供するサービス)、ポイントの利用や運用に関するサービスである。
【0035】
例えば、利用者は、海外旅行において決済アプリ20を操作して海外旅行保険の保険期間を延長したり、保険に関する問い合わせまたは請求を行ったりすることができる。例えば、利用者は、海外旅行において決済アプリ20を操作して、海外旅行保険で対応可能な病院や治療情報などにアクセスしたり、海外旅行保険加入の延長を現地で行ったりすることができる。このように、利用者は、海外でも、保険の加入の状況を確認したり、保険に関する各種手続きを行ったりすることができる。例えば、利用者は、海外において決済アプリ20を操作して株式の売買などの証券サービスを利用することができる。これにより、資産運用の機会損失の影響を緩和することができる。例えば、利用者は、海外において決済アプリ20を利用して円預金を現地の通貨に換金したり、残高を確認したりすることができる。例えば、決済アプリ20と連携している銀行口座から、現地の所定のATMなどの機器から預金が引き出された場合、利用者は、決済アプリ20を利用して、引き出し結果が反映された銀行口座の情報を確認することができる。このように、利用者は、海外でも、残高の確認、利用履歴の確認、預金残高の確認を行ったり、急な振り込みを行ったりすることができる。また、利用者は、海外において決済アプリ20を操作してポイントを利用した運用を行ったり、ポイントを利用した各種サービスの提供を受けたりすることができる。これにより、ポイントの運用や利用の機会損失の影響を緩和することができる。
【0036】
例えば、利用者は、海外において決済アプリ20を操作してショッピングサイトで決済アプリ20を利用した決済を行うことができる。例えば、決済サーバ100は、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者であると判定した場合、第1のサービスである決済アプリ20を利用した決済を、リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合よりも利用を制限して、利用者の操作に応じて第1のサービスである決済アプリ20を利用した決済を実行してもよい。制限とは、利用額を制限することや、利用回数を制限すること、利用の態様(例えば決済方法、利用可能な加盟店)を制限することである。
【0037】
このように、これまで海外では、以下のことを行うことができなかったり、機会損失が生じたりしていたが、本実施形態では、これらを可能にするために、利用者の利便性が向上する。
・残高、利用履歴が確認できない
・預金残高、利用履歴が確認できない
・急な振込のニーズに対応できない
・加入保険内容の確認ができない
・海外保険で対応可能な病院や治療情報などにアクセスできない
・海外保険加入後、現地での延長などができない
・資産運用の機会損失
・ポイント運用の機会損失
【0038】
[シーケンス]
図7は、決済アプリ20と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。ユーザが決済アプリ20を起動させる操作を行った場合、決済アプリ20は、利用者ID(利用者URLやアカウントID、利用者IDなどのユーザを識別するための情報)および利用者端末装置10の位置を特定するための特定情報を決済サーバ100に送信する(S50、S52)。次に、決済サーバ100が、S52で送信された情報に基づいて、第1のサービスを提供可能であるか否を判定する(S54)。
【0039】
次に、決済サーバ100は、判定結果に応じた制御情報を決済アプリ20に送信する(S56)。次に、決済アプリ20は、S56で送信された制御情報に基づくインターフェース画面を利用者端末装置10の表示部に表示させる(S58)。例えば、決済アプリ20は、決済サーバ100により提供された制御情報とコンテンツとに基づいて、提供するコンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示部に表示させる。これにより、上記の判定結果に応じたコンテンツ(例えば、第1のサービスを提供する場合のコンテンツ、第1のサービスを提供しない場合のコンテンツ)が利用者に提供される。なお、コンテンツの生成は、決済サーバ100において行われてもよい。
【0040】
上記のように、決済サーバ100は、サービスの提供の可否を判断し、決済アプリ20が、判断結果に応じたインターフェース画面を利用者に提供する。
【0041】
[フローチャート]
図8は、決済サーバ100により実行される判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、利用者が決済アプリ20を起動させる操作を行うと、決済サーバ100の情報処理部150が利用者IDおよび特定情報を取得する(S100)。次に、決済サーバ100の判定部160が、特定情報に基づいて、国内からのアクセスであるか否か判定する(S102)。例えば、特定情報が、利用者端末装置10が通信する通信機器のIPアドレスである場合、判定部160は、IPアドレスと属する国とが対応付けられた情報を参照して、利用者端末装置10から送信されたIPアドレスが国内に属するIPアドレスであるか否かを判定する。判定部160は、IPアドレスから利用者端末装置10が存在する国を特定するサービスを提供する他の装置にIPアドレスを送信し、IPアドレスが属する国の情報を取得してもよい。判定部160は、上記の手法に限らず、公知の他の手法を用いて利用者端末装置10が存在する国や位置、地域を特定してもよい。例えば、利用者端末装置10の位置情報に基づいて利用者端末装置10が存在する国が特定されてもよい。
【0042】
国内からのアクセスである場合、決済サーバ100のコンテンツ提供部120が、第1インターフェース画面を利用者端末装置10に提供する(S104)。
図9は、第1インターフェース画面IM1の一例を示す図である。第1インターフェース画面IM1は、決済アプリ20が起動後に表示部に表示されるトップ画面である。第1インターフェース画面IM1には、コード画像CDが表示される。コード画像CDは、例えばバーコードとQRコードを含む。第1インターフェース画面IM1には、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを示すテキスト(図では「残高からの支払い」)が表示される。このテキストは、不図示の切替スイッチが操作される度に決済アプリ20が描画する。第1インターフェース画面IM1は、一以上のボタンを含む。なお、「スイッチ」、「ボタン」とはタッチパネルと協働して実現されるGUI(Graphical User Interface)である。
【0043】
ボタンは、例えば、電子決済サービスで利用可能なサービス(第1のサービスまたは第2のサービス)の利用を開始するためのボタンである。このボタンは、例えば、ミニアプリ30を起動させるための起動ボタンを含む。ミニアプリ30は、例えば、決済アプリ20をプラットフォームとしたアプリである。ミニアプリ30は、例えば、サービスサーバ200のサービスを提供するサービス提供者が決済アプリ20内で動作するように開発したアプリケーションプログラムである。サービス提供者は、決済アプリ20の管理者により提供されたアプリ開発用のプログラムや技術文書などであるSDK(Software Development Kit)を参照してミニアプリ30を開発する。ミニアプリ30は、例えば、決済アプリ20が起動している状態で動作するアプリである。例えば、決済アプリ20がインストールされるとミニアプリ30の一部または全部がインストールされてもよいし、ミニアプリ30に対応するサービスサーバからミニアプリ30の一部または全部がインストールされてもよい。
【0044】
ボタンB1は、保険のミニアプリを起動させるボタンであり、ボタンB1が操作されると保険のミニアプリは、保険のミニアプリに対応する保険サーバ(サービスサーバ200)にアクセスする。保険のミニアプリと保険サーバとは、協働して利用者端末装置10の表示部に保険に関するコンテンツを表示させたり、利用者の操作に応じたコンテンツを提供したりして保険に関するサービスを提供する。
【0045】
ボタンB2は、資産運用のミニアプリを起動させるボタンであり、ボタンB2が操作されると、資産運用のミニアプリは、資産運用のミニアプリに対応する資産運用サーバ(サービスサーバ200)にアクセスする。資産運用のミニアプリと資産運用サーバとは、協働して利用者端末装置10の表示部に資産運用に関するコンテンツを表示させたり、利用者の操作に応じたコンテンツを提供したりして資産運用に関するサービスを提供する。
【0046】
ボタンB3は、銀行のミニアプリを起動させるボタンであり、ボタンB3が操作されると銀行のミニアプリは、銀行のミニアプリに対応する銀行サーバ(サービスサーバ200)にアクセスする。銀行のミニアプリと銀行サーバとは、協働して利用者端末装置10の表示部に銀行のサービスに関するコンテンツを表示させたり、利用者の操作に応じたコンテンツを提供したりして銀行に関するサービスを提供する。
【0047】
ボタンB4は、ポイント運用のミニアプリを起動させるボタンであり、ボタンB4が操作されるとポイント運用のミニアプリは、ポイント運用のミニアプリに対応するポイント運用サーバ(サービスサーバ200)にアクセスする。ポイント運用のミニアプリとポイント運用サーバとは、協働して利用者端末装置10の表示部にポイント運用に関するコンテンツを表示させたり、利用者の操作に応じたコンテンツを提供したりしてポイント運用に関するサービスを提供する。
【0048】
ミニアプリを起動させるボタンは、上記のボタンB1-B4に加えて(または代えて)、他のボタンが含まれていてもよい。また、第1インターフェース画面IM1には、ミニアプリを起動させるためのボタンの他に他のボタンが含まれていてもよい。他のボタンは、操作されるとミニアプリ30に依らずに、例えばブラウザ機能によって他のサーバにアクセスして、他のサーバから提供された情報を利用者端末装置10の表示部に表示させるためのボタンである。
【0049】
上記のように、利用者端末装置10が国内から決済サーバ100にアクセスしている場合、決済サーバ100は、電子決済サービスやミニアプリが提供するサービスを提供する。
【0050】
図8のS102で、国内からのアクセスでない場合、決済サーバ100の判定部160は、利用者が所定の条件を満たすか否を判定する(S106)。所定の条件とは、例えば、利用者が第1地域の居住者であることである。情報処理部150は、例えば、利用者IDと、判定情報188とに基づいて、利用者が所定の条件を満たすか否かを判定する。
【0051】
図10は、判定情報188の内容の一例を示す図である。判定情報188は、利用者IDに対して、居住国の情報が対応付けられた情報である。判定部160は、居住国の情報が第1領域の国である場合、所定の条件を満たすと判定する。所定の条件を満たす場合、コンテンツ提供部120が、第2インターフェース画面を利用者端末装置10に提供する(S108)。第2インターフェース画面は、第1インターフェース画面と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0052】
S106において所定の条件を満たさない場合、コンテンツ提供部120が、第3インターフェース画面を利用者端末装置10に提供する(S108)。第3インターフェース画面は、海外からのアクセスにおいて所定の条件を満たさない場合に表示部に表示される画面である。第3インターフェース画面には、電子決済サービスおよび電子決済サービスにおいて利用可能なサービスを利用できないことを示す情報(エラーが発生したことを示す情報)が表示される。
【0053】
上記のように、所定の条件を満たさない場合、電子決済サービスおよび決済アプリ20において利用可能なサービスの利用が制限される。
【0054】
なお、ステップS102とS106の間、またはS106とS108の間において、決済サーバ100は、アクセスが特定の国または特定の地域からのアクセスであるか否かを判定してもよい。例えば、特定の国または特定の地域からのアクセスである場合、第1のサービスは提供されずに、第3インターフェース画面が表示部に表示される。特定の国または特定の地域とは、不正利用がされるリスクが高い国や地域である。
【0055】
上記のように、決済サーバ100は、特定の国または地域では、サービスの利用を制限するため、不正利用のリスクを抑制しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0056】
以上説明した第1実施形態によれば、決済サーバ100は、電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記リクエストが前記第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供することにより、端末装置が所定の地域(例えば海外)に存在する場合であっても、サービスをユーザに提供することができる。
【0057】
<変形例>
なお、上記の処理において、決済サーバ100は、リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、第1のサービスおよび第1のサービスとは異なる第2のサービスを決済アプリ20に提供し、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者であると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供し、第2のサービスを決済アプリ20に提供しなくてもよい。第2のサービスは、第1のサービスとは異なるサービスであればよく任意のサービスである。
【0058】
例えば、第1のサービスは、ミニアプリ30を利用して提供するサービスであり、第2のサービスは、例えば、第1のサービスとは異なるサービスであってもよい。また、第2のサービスは、ユーザスキャンおよびコードスキャンを利用した決済サービスであり、第1のサービスは、上記の決済サービスとは異なるサービスであってもよい。
【0059】
また、第1のサービスは、例えば、第1実施形態で説明したように、海外旅行保険のサービスや、証券サービス、決済アプリを利用した決済のサービス、利用者の銀行口座委に関するサービスであり、第2のサービスは、上記とは異なるサービスであってもよいし、上記のサービスの中の一部のサービスであってもよい。
【0060】
以上説明した変形例によれば、決済サーバ100は、リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、第1のサービスおよび第1のサービスとは異なる第2のサービスを決済アプリ20に提供し、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者であると判定した場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供し、第2のサービスを決済アプリ20に提供しないことにより、利用者の状況に応じたリスクを加味して、リスクを抑制しつつ、利用者の利便性を向上させることができる。
【0061】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。情報処理部150は、決済アプリ20の利用者が決済アプリ20へのサービスの利用の申し込みを第1地域で行っており、リクエストが第2地域から送信され、且つ決済アプリ20の利用者が第1地域の居住者である場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供し、決済アプリ20の利用者が決済アプリ20へのサービスの利用の申し込みを第1地域で行っていない場合、第1のサービスを決済アプリ20に提供しない。
【0062】
情報処理部150は、判定情報188Aを参照して、利用者が決済アプリ20へのサービスの申し込みを第1地域で行ったか否かを判定する。
図11は、判定情報188Aの内容の一例を示す図である。判定情報188Aは、例えば、利用者の識別情報に対して、居住国の情報と、申し込み情報とが対応付けられた情報である。申し込み情報は、決済アプリ20が提供するサービスを利用するための申し込みが第1地域で行われたことを示す情報である。申し込みとは、電話番号の登録など利用のために入力する必要がある情報が提供され、登録が完了したことである。申し込み情報は、利用者の電話番号が登録されていることであってもよいし、利用者の識別情報が付与されていることであってもよい。
【0063】
なお、例えば、第1領域とは異なる地域からのアクセスでは、決済サービスの申し込みができない場合、上記のように電話番号や、申し込みが完了していること自体が、第1地域で申し込みが行われているとみなすことができる。
【0064】
また、例えば、第1領域とは異なる地域からのアクセスでも、決済サービスの申し込みができる場合、上記のようにIPアドレスなどを利用して申し込みが行われた地域の情報が判定情報188Aにおいて対応付けられていてもよい。この場合、情報処理部150は、申し込みが行われた地域の情報を参照して、第1のサービスの提供の可否を判定する。
【0065】
以上説明した第2実施形態によれば、決済サーバ100は、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0066】
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、決済サーバ100が、以下の(1)から(5)のうち一以上の判定を行い、判定の結果が肯定的である場合、利用者が前記第1地域の居住者であると判定する。
(1)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた居住地域を示す情報とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する。
(2)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた決済履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する。
(3)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記決済アプリがインストールされた利用者端末装置の過去の位置履歴とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する。
(4)前記リクエストに含まれる前記利用者の識別情報と、記憶部に記憶された前記利用者の識別情報に対応付けられた前記利用者のサービスへの申し込み状況またはサービスの利用状況とに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する。
(5)前記リクエストを行った前記決済アプリが、前記リクエストから所定の時間以内に送信したリクエストに紐づくIPアドレスが前記第1地域のIPアドレスであるか否かに基づいて、前記利用者が前記第1地域の居住者であるか否かを判定する。
【0067】
決済サーバ100は、判定情報188Bを参照して、上記の判定を行う。
図12は、判定情報188Bの内容の一例を示す図である。判定情報188Bは、例えば、利用者IDに対して、居住国、決済履歴情報、履歴情報、サービスの利用状況(またはサービスの申し込み状況)などの情報が対応付けられた情報である。これらの情報は、利用者情報172に含まれる情報、または決済サーバ100が決済アプリ20と通信して得られる情報である。
【0068】
上記の(1)に対応する居住国は、第1実施形態で説明したため、説明を省略する。上記の(2)に対応する決済履歴は、利用者が決済アプリ20を利用して決済を行った決済履歴である。決済履歴情報は、決済を行った加盟店の情報や決済金額、決済が行われた日時などの情報が含まれている。決済サーバ100は、決済履歴情報において、判定タイミングから所定時間以内に第1地域において決済が行われている場合、利用者が第1地域の居住者であると判定する。
【0069】
上記の(3)に対応する位置履歴は、決済アプリ20から得られた位置情報の履歴である。すなわち、位置情報は利用者の位置の履歴を示す情報である。決済サーバ100は、判定タイミングから所定時間以内に第1地域に位置履歴が存在する場合、利用者が第1地域の居住者であると判定する。
【0070】
上記の(4)に対応するサービスの利用情報は、利用者が利用しているサービスの利用状況である。サービスは、例えば、決済アプリ20またはミニアプリ30を介して提供されているサービスであってもよいし、他のサービスであってもよい。決済サーバ100は、判定タイミングから所定時間以内にサービスを利用している場合、利用者が第1地域の居住者であると判定する。サービスとは、例えば、ふるさと納税サービスや、配車サービス、フードデリバリーサービス、保険サービスなどであって、利用者が国内にいることによって利用が成立すると推認されるサービスである。
【0071】
上記の(4)がサービスの申し込み状況である場合について説明する。サービスは、例えば、決済アプリ20またはミニアプリ30を介して提供されているサービスであってもよいし、他のサービスであってもよい。決済サーバ100は、判定タイミングにおいてサービスが申し込まれている状況である場合(契約が継続している状況である場合)、利用者が第1地域の居住者であると判定する。サービスは、例えば、第1地域で適用可能な保険やサブスクリプションサービスである。サービスは、例えば、国内の住宅や車、事象に対して適用される保険サービスや、第1地域において毎月提供されるサブスクリプションサービスなどである。また、サービスは、一時的に利用者が第2地域に渡航していることを示すサービスで有ってもよい。サービスは、例えば、海外旅行保険や、海外で利用可能な通信機器のレンタルサービス、海外で利用するレンタカーサービス、海外旅行に関するサービス(旅行会社が提供する旅行商品、ホテル、航空券に関するサービス)などである。
【0072】
決済サーバ100は、上記のサービスに代えて、渡航情報や申請情報に基づいて、利用者が第1地域の居住者であると判定する。渡航情報とは、例えば、公的なビザの情報である。申請情報とは、利用者が提示した証明書などの情報である。
【0073】
また、決済サーバ100は、上記の(5)のように判定タイミングから所定の時間以内に決済アプリ20が利用した通信機器のIPアドレスが第1地域に属するIPアドレスである場合、利用者は第1地域の移住者と判定してもよい。
【0074】
以上説明した第3実施形態によれば、決済サーバ100は、より精度よく利用者が第1地域の居住者であるか否かを判定することができる。
【0075】
以上説明した実施形態によれば、決済サーバ100は、電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記リクエストが前記第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供することにより、端末装置が所定の地域(例えば海外)に存在する場合であっても、サービスをユーザに提供することができる。
【0076】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0077】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
70 第2店舗端末装置
72 加盟店向けインターフェース
100 決済サーバ
120 コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
150 情報処理部
【要約】
【課題】端末装置が所定の地域(例えば海外)に存在する場合であっても、サービスをユーザに提供すること。
【解決手段】電子決済サービスで利用される決済アプリから第1のサービスの提供のリクエストを取得する取得部と、前記リクエストが第1地域から送信されていると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供し、前記リクエストが前記第1地域とは異なる第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者でないと判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供せず、前記リクエストが前記第2地域から送信され、且つ前記決済アプリの利用者が前記第1地域の居住者であると判定した場合、前記第1のサービスを前記決済アプリに提供する、情報処理部と、を備える情報処理装置。
【選択図】
図4