(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】接続構造
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240510BHJP
F16M 11/14 20060101ALI20240510BHJP
H04M 1/12 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
G06F1/16 313A
F16M11/14 Z
H04M1/12 D
(21)【出願番号】P 2023174647
(22)【出願日】2023-10-06
【審査請求日】2023-10-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523063885
【氏名又は名称】オベック実業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【氏名又は名称】譚 粟元
(74)【代理人】
【識別番号】100207561
【氏名又は名称】柳元 八大
(72)【発明者】
【氏名】徐 志克
(72)【発明者】
【氏名】楊 宝▲サイ▼
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3148956(JP,U)
【文献】特表昭61-502983(JP,A)
【文献】特表昭62-502921(JP,A)
【文献】国際公開第2016/132516(WO,A1)
【文献】特開2005-300869(JP,A)
【文献】国際公開第03/050787(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第102829297(CN,A)
【文献】米国特許第4542872(US,A)
【文献】登録実用新案第3119171(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 11/14,
G06F 1/16,
G09F 9/00,
H04M 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドーム部を有し前記ドーム部に貫通孔が形成された固定座と、 前記ドーム部の内側に収容された第1可動座本体を有する第1可動座と、 前記第1可動座と接続され前記ドーム部の外側面に設けられた第2可動座本体を有する第2可動座と、を備え、 前記貫通孔には、前記第1可動座又は前記第2可動座が挿入され、 前記第1可動座本体
及び前記第2可動座本体と前記ドーム部との間には、ダンパー機構が設けられ
、 前記第1可動座本体は、前記ドーム部の内側面と対向する外側面に形成された環状の第1収容溝を有し、 前記第1収容溝には、前記第1可動座本体の外側面から突出して前記ドーム部の内側面と弾性的に当接する第1ダンパーリングが収容され、 前記第2可動座本体は、内側に形成された略半球状の凹部及び前記ドーム部の外側面と対向する内側面に形成された環状の第2収容溝を有し、 前記第2収容溝には、前記第2可動座本体の内側面から突出して前記ドーム部の外側面と弾性的に当接する第2ダンパーリングが収容され、 前記第1ダンパーリング及び前記第2ダンパーリングは、前記ドーム部に対する前記第1可動座本体及び前記第2可動座本体の摺接を回避する前記ダンパー機構を構成する接続構造。
【請求項2】
前記固定座は、前記ドーム部の外周側に設けられた環状の位置決め部をさらに有し、 前記第2可動座は、前記第2可動座本体の外周側に設けられた環状の被位置決め部をさらに有し、 前記第2可動座は、前記位置決め部と前記被位置決め部とが当接するまでに、前記第1可動座と一体になって前記固定座に対し揺動することが可能である、請求項1に記載の接続構造。
【請求項3】
前記第1可動座本体と前記第2可動座本体との間に前記ドーム部を挟み込む間隙が形成されるように前記第2可動座本体及び前記貫通孔を貫通して前記第1可動座と前記第2可動座とを接続する接続材をさらに備える、請求項1に記載の接続構造。
【請求項4】
前記接続材は、前記第2可動座本体を貫通して前記第1可動座と螺合する第1螺合部材から構成されている、請求項
3に記載の接続構造。
【請求項5】
前記第2可動座本体の内側面には、位置決め凹部が形成され、 前記第1可動座は、前記第1可動座本体の外側面から前記第2可動座本体の内側面に突出する位置決め突起をさらに有し、 前記第1螺合部材は、前記位置決め突起を貫通して螺合し、 前記位置決め突起は、前記貫通孔を貫通して前記位置決め凹部に挿入されている、請求項
4に記載の接続構造。
【請求項6】
前記位置決め突起及び前記第1可動座本体には、両者を貫通する螺合孔が形成され、 前記螺合孔には、前記第1螺合部材及び第2螺合部材が螺合され、 前記第2螺合部材は、前記第1螺合部材が前記螺合孔にねじ込むねじ込み量を規制することにより、前記間隙の大きさを調整する、請求項
5に記載の接続構造。
【請求項7】
前記第2可動座は、前記位置決め突起と前記貫通孔とが当接するまでに、前記第1可動座と一体になって前記固定座に対し揺動することが可能である、請求項
6に記載の接続構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基部組立体及び連結組立体を備えるスタンドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、基部組立体及び連結組立体は、それぞれ複数の部品から構成されるため、スタンドの構成の簡素化を十分に寄与することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、構成の簡素化に寄与することができる接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、ドーム部を有し前記ドーム部に貫通孔が形成された固定座と、前記ドーム部の内側に収容された第1可動座本体を有する第1可動座と、前記第1可動座と接続され前記ドーム部の外側面に設けられた第2可動座本体を有する第2可動座と、を備え、前記貫通孔には、前記第1可動座又は前記第2可動座が挿入され、前記第1可動座本体又は前記第2可動座本体と前記ドーム部との間には、ダンパー機構が設けられている接続構造が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の態様によれば、構成の簡素化に寄与する接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係るスタンドを示す正面斜視図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係るスタンドを示す背面斜視図である。
【
図3】
図3は、本実施形態に係るスタンドを示す断面図である。
【
図4】
図4は、本実施形態に係るスタンドの構成を示す第1分解図である。
【
図5】
図5は、本実施形態に係るスタンドの構成を示す第2分解図である。
【
図6】
図6は、スタンドが壁等に取り付けられた状態を示す状態説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する。)について説明する。なお、本明細書においては、全体を通じて、同一の要素には同一の符号を付する。
【0010】
次に、
図1から
図6を参照しながら本実施形態に係る接続構造としてのスタンド100について説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るスタンド100を示す正面斜視図である。
図2は、本実施形態に係るスタンド100を示す背面斜視図である。
図3は、本実施形態に係るスタンド100を示す断面図である。
図4は、本実施形態に係るスタンド100の構成を示す第1分解図である。
図5は、本実施形態に係るスタンド100の構成を示す第2分解図である。
図6は、スタンド100が壁等に取り付けられた状態を示す状態説明図である。
【0012】
図1から
図6に示すように、スタンド100は、固定座1、第1可動座2、第2可動座3、接続材(すなわち、第1螺合部材)としてのねじ4、ダンパー機構5、磁石機構6及び第2螺合部材としてのボルト7を備える。なお、スタンド100は、壁又は鏡等に支持され、スマート端末又はタブレット端末を吸着により保持している。具体的には、スマート端末又はタブレット端末は、ロール方向の回転、ピッチ方向の回転(すなわち、揺動)及びヨー方向の回転(すなわち、揺動)が可能であるようにスタンド100に保持されている。
【0013】
固定座1は、中空のドーム部11と、ドーム部11の外周縁の外周側に全周に亘って設けられた環状(具体的には、円環状)の位置決め部12と、ドーム部11の内側に形成された略半球状の収容室13と、ドーム部11を厚み方向に沿って貫通するようにドーム部11の頂部に形成された円形状の貫通孔14と、ドーム部11及び位置決め部12の両方の背面に設けられた環状(具体的には、円環状)の接着層15と、を有する。位置決め部12は、断面視において正面が内周側から外周側に向かって上昇するように背面に対し傾斜している。なお、固定座1は、接着層15により壁又は鏡に支持(固定)されている。
【0014】
第1可動座2は、ドーム部11の内側(すなわち、収容室13)に収容された中実の略半球状の第1可動座本体21と、第1可動座本体21のドーム部11の内側面と対向する外側面に形成された環状(具体的には、円環状)の第1収容溝22と、第1可動座本体21の頂部の外外面から突出するとともに貫通孔14に挿通される柱状(具体的には、円柱状)の位置決め突起23と、第1可動座本体21及び位置決め突起23の両方を軸方向に沿って貫通するように第1可動座本体21及び位置決め突起23の両方に形成された螺合孔としてのねじ孔24と、を有する。
【0015】
第2可動座3は、ねじ4を介して第1可動座2と接続されている。また、第2可動座3は、ドーム部11の外側面に設けられた第2可動座本体31と、第2可動座本体31のドーム部11の外側面と対向する内側面に形成された環状(具体的には、円環状)の第2収容溝32と、第2可動座本体31の内側に形成された略半球状の凹部33と、ねじ4のヘッドが収容されるように第2可動座本体31の中央の外側面(すなわち、正面)に形成された収容孔34と、収容孔34と連通するように第2可動座本体31の中央の内側面に形成された位置決め凹部35と、第2可動座本体31の外周縁の外周側に設けられた環状(具体的には、円環状)の被位置決め部36と、被位置決め部36の正面に形成された環状(具体的には、円環状)の取付溝37と、第2可動座本体31及び被位置決め部36の両方の正面を覆うように第2可動座本体31及び被位置決め部36の両方の正面に設けられた板状(具体的には、円板状)の耐久層38と、を有する。被位置決め部36は、断面視において背面(すなわち、位置決め部12と対向する面)が外周側から内周側に向かって上昇するように背面に対し傾斜している。
【0016】
ねじ4は、第2可動座本体31及び貫通孔14を貫通して第1可動座2(具体的には、第1可動座本体21及び位置決め突起23)のねじ孔24と螺合している。そして、第1可動座2と第2可動座3とがねじ4により接続された状態において、第1可動座本体21と第2可動座本体31との間にドーム部11を挟み込む間隙8が形成されている。
【0017】
また、この状態において、ねじ4のヘッドは、収容孔34に収容され、位置決め突起23は、位置決め凹部35に挿入されている。そして、位置決め突起23の先端が位置決め凹部35の底面と当接するようにねじ4をねじ孔24に対しねじ込んだ場合に、第1可動座本体21と第2可動座本体31との間に形成された間隙8が最小となる。
【0018】
また、この状態において、第2可動座3は、位置決め部12と被位置決め部36とが当接するまでに、第1可動座2と一体になって固定座1に対しピッチ方向の回転及びヨー方向の回転(すなわち、揺動)をすることが可能である。これにより、固定座1に対する第1可動座2及び第2可動座3の揺動の範囲(すなわち、揺動角)を位置決め部12と被位置決め部36との当接により規制することができる。なお、本実施形態では、揺動角aは、0°~10°である。
【0019】
本実施形態では、第1可動座2と第2可動座3とは、ねじ4により接続されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ねじ4を介さずに接続されてもよい。この場合に、第2可動座3は、内側面から突出するとともにねじ孔24と螺合する雄ねじを有する。
【0020】
また、本実施形態では、第2可動座3は、位置決め部12と被位置決め部36とが当接するまでに、第1可動座2と一体になって固定座1に対し揺動することが可能であるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、位置決め突起23と貫通孔14とが当接するまでに、第1可動座2と一体になって固定座1に対し揺動することが可能であるように構成されてもよい。この場合に、位置決め部12及び被位置決め部36を設けなくてもよい。
【0021】
ダンパー機構5は、第1可動座本体21とドーム部11との間、及び、第2可動座本体31とドーム部11との間に設けられている。これにより、ダンパー機構5によって、スタンド100の位置調整時にドーム部11に対する第1可動座本体21又は第2可動座本体31の摺接を回避するとともにスタンド100の位置調整終了時に固定座1に対する第2可動座3(第1可動座2)の位置決めを容易にすることができる。
【0022】
ダンパー機構5は、第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52を有して構成されている。第1ダンパーリング51は、第1可動座本体21の外側面から突出してドーム部11の内側面と弾性的に当接するように第1収容溝22に収容され、同様に、第2ダンパーリング52は、第2可動座本体31の内側面から突出してドーム部11の外側面と弾性的に当接するように第2収容溝32に収容されている。これにより、第1ダンパーリング51は、ドーム部11に対する第1可動座2の位置調整終了後、ドーム部11に対する第1可動座2の位置決めをするとともに、第2ダンパーリング52は、ドーム部11に対する第2可動座3の位置調整終了後、ドーム部11に対する第2可動座3の位置決めをすることができる。
【0023】
本実施形態では、ダンパー機構5は、第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52の両方を有して構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52のうちのいずれか一方のみから構成されてもよい。
【0024】
また、本実施形態では、第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52をそれぞれ収容する第1収容溝22及び第2収容溝32は、それぞれ第1可動座本体21及び第2可動座本体31に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ドーム部11の内側面及び外側面の両方に形成されてもよい。
【0025】
磁石機構6は、スマート端末又はタブレット端末を第2可動座3に吸着するものである。磁石機構6は、取付溝37に取り付けられている。具体的には、磁石機構6は、取付溝37の底面に接着されたC字型の鉄片61と、鉄片61に吸着された複数の円弧状の磁石62と、を有する。そして、耐久層38は、磁石機構6を覆うように第2可動座3の正面に設けられている。
【0026】
ボルト7は、ねじ孔24に螺合されている。ボルト7は、ねじ4がねじ孔24にねじ込むねじ込み量を規制することにより、間隙8の大きさを調整することができる。これにより、ドーム部11に対する第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52の摩擦力を調整することができる。この結果、スタンド100を構成する各部品の製造精度によるスタンド100の動作の不具合を抑制することができる。
【0027】
具体的には、ボルト27が第2可動座本体31側に位置する場合に、ねじ4がねじ孔24にねじ込むねじ込み量が少なくなり、間隙8が大きくなるため、ドーム部11に対する第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52の摩擦力が小さくなる。一方、ボルト27が第2可動座本体31側とは反対の側に位置する場合に、ねじ4がねじ孔24にねじ込むねじ込み量が大きくなり、間隙8が小さくなるため、ドーム部11に対する第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52の摩擦力が大きくなる。
【0028】
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
【0029】
本実施形態に係るスタンド100は、ドーム部11を有しドーム部11に貫通孔14が形成された固定座1と、ドーム部11の内側に収容された第1可動座本体21を有する第1可動座2と、第1可動座2と接続されドーム部11の外側面に設けられた第2可動座本体31を有する第2可動座3と、を備え、貫通孔14には、第1可動座2(具体的には、位置決め突起23)が挿入され、第1可動座本体21及び第2可動座本体31とドーム部11との間には、ダンパー機構5が設けられている。
【0030】
この構成によれば、スタンド100を構成する部品の数を少なくすることができるため、スタンド100の構成の簡素化に寄与することができる。
【0031】
また、第1可動座本体21及び第2可動座本体31とドーム部11との間には、ダンパー機構5が設けられているため、ダンパー機構5によって、スタンド100の位置調整時にドーム部11に対する第1可動座本体21及び第2可動座本体31の摺接を回避するとともにスタンド100の位置調整終了時に固定座1に対する第1可動座2及び第2可動座3の位置決めを容易にすることができる。
【0032】
また、本実施形態では、第1可動座本体21のドーム部11の内側面と対向する外側面には、環状の第1収容溝22が形成され、第1収容溝22には、第1可動座本体21の外側面から突出してドーム部11の内側面と弾性的に当接する第1ダンパーリング51が収容され、第1ダンパーリング51は、ダンパー機構5を構成している。
【0033】
この構成によれば、第1ダンパーリング51は、ドーム部11に対する第1可動座2の位置調整終了後、ドーム部11に対する第1可動座2の位置決めをすることができる。
【0034】
また、本実施形態では、第2可動座本体31のドーム部11の外側面と対向する内側面には、環状の第2収容溝32が形成され、第2収容溝32には、第2可動座本体31の内側面から突出してドーム部11の外側面と弾性的に当接する第2ダンパーリング52が収容され、第2ダンパーリング52は、ダンパー機構5を構成している。
【0035】
この構成によれば、第2ダンパーリング52は、ドーム部11に対する第2可動座3の位置調整終了後、ドーム部11に対する第2可動座3の位置決めをすることができる。
【0036】
また、本実施形態では、固定座1は、ドーム部11の外周側に設けられた環状の位置決め部12をさらに有し、第2可動座3は、第2可動座本体31の外周側に設けられた環状の被位置決め部36をさらに有し、第2可動座3は、位置決め部12と被位置決め部36とが当接するまでに、第1可動座2と一体になって固定座1に対し揺動することが可能である。
【0037】
この構成によれば、固定座1に対する第1可動座2及び第2可動座3の揺動の範囲(すなわち、揺動角)を位置決め部12と被位置決め部36との当接により規制することができる。
【0038】
また、本実施形態では、スタンド100は、第1可動座本体21と第2可動座本体31との間にドーム部11を挟み込む間隙8が形成されるように第2可動座本体31及び貫通孔14を貫通して第1可動座2と第2可動座3とを接続するねじ4をさらに備える。
【0039】
また、本実施形態では、ねじ4は、第2可動座本体31を貫通して第1可動座2と螺合する。
【0040】
これらの構成によれば、ねじ4を用いて第1可動座2と第2可動座3とを容易に接続することができる。
【0041】
また、本実施形態では、第2可動座本体31の内側面には、位置決め凹部35が形成され、第1可動座2は、第1可動座本体21の外側面から第2可動座本体31の内側面に突出する位置決め突起23をさらに有し、ねじ4は、位置決め突起23を貫通して螺合し、位置決め突起23は、貫通孔14を貫通して位置決め凹部35に挿入されている。
【0042】
この構成によれば、位置決め突起23の先端が位置決め凹部35の底面と当接するようにねじ4をねじ孔24に対しねじ込んだ場合に、第1可動座本体21と第2可動座本体31との間に形成された間隙8が最小となる。
【0043】
また、本実施形態では、位置決め突起23及び第1可動座本体21には、両者を貫通するねじ孔24が形成され、ねじ孔24には、ねじ4及びボルト7が螺合され、ボルト7は、ねじ4がねじ孔24にねじ込むねじ込み量を規制することにより、間隙8の大きさを調整する。
【0044】
この構成によれば、ドーム部11に対する第1ダンパーリング51及び第2ダンパーリング52の摩擦力を調整することができる。この結果、スタンド100を構成する各部品の製造精度によるスタンド100の動作の不具合を抑制することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0046】
1 固定座
2 第1可動座
3 第2可動座
5 ダンパー機構
11 ドーム部
14 貫通孔
21 第1可動座本体
31 第2可動座本体
100 スタンド
【要約】
【課題】構成の簡素化に寄与することができる接続構造を提供する。
【解決手段】接続構造100は、ドーム部11を有しドーム部11に貫通孔14が形成された固定座1と、ドーム部11の内側に収容された第1可動座本体21を有する第1可動座2と、第1可動座2と接続されドーム部11の外側面に設けられた第2可動座本体31を有する第2可動座3と、を備え、貫通孔14には、第1可動座2又は第2可動座3が挿入され、第1可動座本体21又は第2可動座本体31とドーム部11との間には、ダンパー機構5が設けられている。
【選択図】
図3