(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/436 20110101AFI20240510BHJP
H04N 7/14 20060101ALI20240510BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20240510BHJP
【FI】
H04N21/436
H04N7/14
G06Q50/08
(21)【出願番号】P 2022009857
(22)【出願日】2022-01-26
(62)【分割の表示】P 2019237727の分割
【原出願日】2019-12-27
【審査請求日】2022-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】津崎 隆広
(72)【発明者】
【氏名】村上 正彦
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-247538(JP,A)
【文献】特開2019-061594(JP,A)
【文献】特開2019-149617(JP,A)
【文献】特開2001-094956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/14-7/15
H04N 21/436
H04N 23/00
G06Q 50/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の機器とコミュニケーションを行う通信手段と、
前記通信手段による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを、
画像データを取得するための取得情報に基づき取得する取得手段と、
を備え
、
前記取得情報は、前記外部の撮像装置による撮影が開始されることに基づき発行される情報であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
他の機器とコミュニケーションを行う通信手段と、
前記通信手段による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により画像データが取得されると、当該画像データを撮影した外部の撮像装置に記憶された当該画像データを削除するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記取得手段による画像データが取得されると、当該画像データを取得するための取得情報を削除するよう制御することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
通信手段による他の機器とのコミュニケーションを行うためのルームに入室する入室手段と、
他の機器とコミュニケーションを行う通信手段と、
前記通信手段による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを取得する取得手段と、
を備え、
前記ルームには外部の撮像装置の利用を許可するか否かの情報が設定されていることを特徴とし、
前記入室手段により入室したルームが外部の撮像装置の利用が許可されたルームである場合、前記外部の撮像装置に対して撮影を開始するよう要求する要求手段をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段により画像データを取得するための取得情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得情報には、画像データのファイル名を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得情報には、画像データの保存先を示す情報を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置の通信手段が、他の機器とコミュニケーションを行う通信工程と、
前記情報処理装置の取得手段が、前記通信工程による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを、画像データを取得するための取得情報に基づき取得する取得工程と、
を備え、
前記取得情報は、前記外部の撮像装置による撮影が開始されることに基づき発行される情報であることを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置の通信手段が、他の機器とコミュニケーションを行う通信工程と、
前記情報処理装置の取得手段が、前記通信工程による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを取得する取得工程と、
前記情報処理装置の制御手段が、前記取得工程により画像データが取得されると、当該画像データを撮影した外部の撮像装置に記憶された当該画像データを削除するよう制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置の入室手段が、他の機器とのコミュニケーションを行うためのルームに入室する入室工程と、
前記情報処理装置の通信手段が、他の機器とコミュニケーションを行う通信工程と、
前記情報処理装置の取得手段が、前記通信工程による他の機器とのコミュニケーションの終了に基づき、当該コミュニケーションを行っている間に外部の撮像装置により撮影された画像データを取得する取得工程と、
を備え、
前記ルームには外部の撮像装置の利用を許可するか否かの情報が設定されていることを特徴とし、
前記入室手段により入室したルームが外部の撮像装置の利用が許可されたルームである場合、前記外部の撮像装置に対して撮影を開始するよう要求する要求工程をさらに備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータを請求項1乃至
7のいずれかに記載の各手段として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影手段を備えた機器と連携して撮影を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
離れた場所同士でのコミュニケーションを行うためのシステムは広く存在してきており、例えば、工事現場において、現場の作業者は、スマートフォンやタブレット等の情報処理端末を用いて、遠隔地にいるオペレーターとコミュニケーションを行いながら、作業を行うことができるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のようなシステムでは、情報処理装置によっては、撮影することにより得られた画像の画質が荒く、視認性に欠けることもあり、相互のコミュニケーションがとりにくいといった問題もある。
【0005】
このような問題を解決するために、情報処理端末に高精度で撮影可能なカメラを外部接続して、カメラで撮影することにより得られた画像を取り込むことが想定されるが、オンラインでコミュニケーションをとるような場合、カメラで撮影した動画をカメラと情報処理端末とでやり取りするとなると、両装置間に対して通信負荷がかかり、画像データを連携することに支障が生じることがある。
【0006】
そこで、本発明では、撮影手段を備えた機器と連携して撮影されることにより得られた画像データを連携する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明は、他の機器とコミュニケーションを行う情報処理装置であって、通信可能な外部の撮影部を備えた機器で撮影された画像データを取得するための取得情報を記憶する記憶手段と、前記他の機器とのコミュニケーションを終了すると、前記取得情報に基づき、前記外部の撮影部を備えた機器で撮影された画像データを取得する取得手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影手段を備えた機器と連携して撮影されることにより得られた画像データを連携することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【
図2】クライアント端末、サーバ、管理者端末のハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【
図3】ログインする際の処理を示すフローチャートである。
【
図4】ユーザがルームへ入室する処理を示すフローチャートである。
【
図5】外部のカメラを起動させる処理を示すフローチャートである。
【
図7】録画データをダウンロードする処理を示すフローチャートである。
【
図8】録画データをアップロードする処理を示すフローチャートである。
【
図11】ルーム一覧画面の構成を示す構成図である。
【
図12】コミュニケーション画面の構成を示す構成図である。
【
図13】ダウンロード画面、アップロード画面の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
図1における情報処理システム100は、撮影手段を備えた機器であるカメラ102、同じく撮影手段を備えた情報処理装置であるクライアント端末104、カメラ102やクライアント端末104で撮影することにより得られた画像や検知した音声等の撮影に関する情報(撮影情報)を受付けて管理する情報処理装置であるサーバ106、サーバ106で管理する撮影情報を表示したり、カメラ102やクライアント端末104に対する操作指示やクライアント端末104と通話可能な情報処理装置である管理者端末108を含む構成を備えている。
【0012】
次に
図2を参照して、本発明の実施形態におけるクライアント端末104に適用可能なハードウェア構成の一例について説明する。
【0013】
図2において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0014】
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0015】
また、205は入力コントローラで、入力デバイス209からの入力を制御する。入力デバイス209としては、キーボード、タッチパネル、及びマウス等のポインティングデバイス等が挙げられる。
【0016】
なお、入力デバイス209がタッチパネルの場合、ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができることとする。
【0017】
また、タッチパネルは、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0018】
206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示機への表示を制御する。なお、ディスプレイ210は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示機のことを指す。または、その他の表示機であってもよい。
【0019】
尚、本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。
【0020】
また、
図2のハードウェア構成を適用する装置が前述のタッチ操作を受け付け可能な装置である場合には、ディスプレイ210が入力デバイス209としての機能を提供する。
【0021】
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HDD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
208は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
【0023】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォント展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0024】
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、ROM202あるいは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。
【0025】
さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報、テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
【0026】
カメラコントローラ212は、カメラ214等による映像取得を制御し、音声コントローラ213はマイク/スピーカ215等による音声取得制御やスピーカへの出力を制御する。
【0027】
カメラ214は、
図2のハードウェア構成を適用する装置に内蔵されているカメラである。また、マイク/スピーカ215は、
図2のハードウェア構成を適用する装置に内蔵されているマイク及びスピーカである。以上が
図2の説明である。
【0028】
尚、サーバ106、管理者端末108は、クライアント端末104とほぼ同様な構成を備えているため説明を省略する。
【0029】
次に、
図3に示すフローチャートを用いて、クライアント端末104が情報処理システム100へログインする際の処理について説明を行う。尚、各ステップにおける処理は、各装置におけるCPUの制御の下、実行される。
【0030】
ステップS100では、クライアント端末104では、ログイン画面400(
図10参照)を表示し、ログイン画面400のログインボタン401が押下されたことを検知すると、ログイン画面400のユーザ名402及びパスワード403に入力されたユーザ名及びパスワードを含むログイン情報を取得する。
【0031】
ステップS102では、クライアント端末104は、ステップS100において取得したログイン情報をサーバ106へ送信する。
【0032】
ステップS104では、サーバ106は、ステップS102においてクライアント端末104から送信されたログイン情報を受信する。
【0033】
ステップS106では、サーバ106は、ステップS104で受信したログイン情報がユーザ認証情報テーブル300(
図9参照)に存在するか否かを確認する。
【0034】
図9の上段に示すように、ユーザ認証情報テーブル300は、ユーザ名、パスワード、及びシステムを利用する上での権限に関する情報を含んで構成されている。
【0035】
本ステップでは、ログイン情報に含まれるユーザ名及びパスワードが、ユーザ認証情報テーブルのユーザ名及びパスワードに一致するものが存在するか否かを確認する。
【0036】
ステップS108では、サーバ106は、ログイン情報がユーザ認証情報テーブル300に存在すると判定した場合は、システムへログインができるとして、ステップS110へ処理を進め、存在すると判定しない場合は、ステップS116へ処理を進める。
【0037】
ステップS110では、サーバ106は、ログイン情報のユーザ名及びパスワードに一致するユーザ認証情報テーブル300のユーザ名及びパスワードに対応する権限情報をユーザ認証情報テーブル300から取得できた場合は、ステップS114へ処理を進め、取得できない場合は、ステップS116へ処理を進める。
【0038】
権限情報を持たせることで、クライアント端末104でユーザが利用できるアプリケーションと、管理者端末108でオペレータが利用できるアプリケーションと権限を切り分けて利用することが可能である。
【0039】
ステップS114では、サーバ106は、ルームの一覧情報をルーム情報テーブル302(
図10参照)から取得する。
【0040】
図10の中央に示すように、ルーム情報テーブル302は、ルームを一意に識別するためのルームID、ルームの名称を示すルーム名、ルームへ入室している人数を示す入室人数、外部カメラと接続して利用することが可能か否かを示す外部カメラ使用可否、ルームに入室可能な最大人数を示す許容人数、及びルームへ入室しているユーザを示す入室ユーザを含んで構成されている。
【0041】
ステップS116では、サーバ106は、システムを利用することができない旨を示すエラー情報を取得する。
【0042】
ステップS118では、サーバ106は、ステップS114で取得したルームの一覧情報か、ステップS116において取得したエラー情報をログイン結果情報としてクライアント端末104へ送信する。
【0043】
ステップS120では、クライアント端末104は、ステップS118においてサーバ106から送信されたログイン結果情報を受信する。
【0044】
ステップS122では、クライアント端末104は、ステップS120において受信したログイン結果情報にエラー情報が含まれるか否かを判定し、含まれると判定した場合は、ステップS124へ処理を進め、含まれると判定しない場合は、ステップS126へ処理を進める。
【0045】
ステップS124では、クライアント端末104は、エラー情報に基づき、システムを利用することができない旨を示すエラー画面(不図示)を表示する。
【0046】
ステップS126では、クライアント端末104は、ログイン結果情報のルーム一覧の情報に基づいて、ルームに関する情報をルーム一覧画面500(
図11参照)へ表示する。
【0047】
ルーム一覧画面500は、ルームの名称を示すルーム名501、現在ルームに入室している人数502、ルームにおいて外部に接続されているカメラを利用できるか、内部に内蔵したカメラのみを利用できるかといった利用の制限を示す制限503、ルームへの入室を行う際に押下するための入室ボタン504を含む構成を備えている。
【0048】
次に、
図4に示すフローチャートを用いて、ユーザがルームへ入室する処理について説明を行う。尚、各ステップにおける処理は、各装置におけるCPUの制御の下、実行される。
【0049】
ステップS200では、クライアント端末104は、ルーム一覧画面500において入室ボタン504が押下されたルームに関する情報(ルームID等)を取得する。
【0050】
ステップS202では、クライアント端末104は、ステップS200において取得してルームに関する情報をサーバ106へ送信する。
【0051】
ステップS204では、サーバ106は、ステップS202においてクライアント端末104から送信されたルームに関する情報を受信する。
【0052】
ステップS206では、サーバ106は、ステップS204において受信したルームに関する情報に該当するルーム情報テーブル302のレコードを取得する(例えば、ルームIDが一致する)。
【0053】
ステップS208では、サーバ106は、ステップS206において取得したレコードの入室人数を1つインクリメントして、許容人数の範囲内であるか否かを判定し、許容人数の範囲内であると判定した場合は、ステップS210へ処理を進め、許容人数の範囲内であると判定しない場合は、当該ルームは満室であるとして、ステップS212へ処理を進める。
【0054】
ステップS210では、サーバ106は、ユーザを当該ルームへ入室させることにより、当該ルームに参加しているユーザの端末と通信可能となるように設定がなされる。また、ルーム情報テーブルの入室ユーザへユーザ名を登録する。
【0055】
ステップS212では、サーバ106は、ルームへ入室できない旨を示すエラー情報を取得する。
【0056】
ステップS214では、サーバ106は、ステップ210において入室が許可された旨を示す情報あるいはステップS212において取得したエラー情報をルーム入室結果情報としてクライアント端末104へ送信する。
【0057】
ステップS216では、クライアント端末104は、ステップS214においてサーバ106から送信された入室結果情報を受信する。
【0058】
ステップS218では、クライアント端末104は、ステップS216において受信した入室結果情報がエラー情報であるか否かを判定し、エラー情報であると判定した場合は、ステップS232へ処理を進め、エラー情報であると判定しない場合は、ステップS220へ処理を進める。
【0059】
ステップS220では、クライアント端末104は、内蔵のカメラを起動時に利用できるようにデフォルトで設定しているか否かを判定し、設定されていると判定しない場合は、ステップS222へ処理を進め、設定されていると判定しない場合は、ステップS224へ処理を進める。
【0060】
ステップS222では、クライアント端末104は、外部と通信可能なように接続されたカメラ102を起動することが制限されたルームであるか否かを制限503に表示されている情報に基づいて判定し、制限されたルームであると判定した場合は、ステップS224へ処理を進め、制限されたルームであると判定しない場合は、ステップS226へ処理を進める。
【0061】
ステップS224では、クライアント端末104は、内蔵しているカメラを起動させ、ステップS226では、クライアント端末104は、通信可能なように接続された外部のカメラ102を起動させる(
図5にて後述)。
【0062】
尚、ルームで利用可能な外部のカメラ102は、予め設定された1台のカメラを起動させても良いし、画面(不図示)に外部のカメラ102を一覧で表示させておき、選択させて起動させても良い。
【0063】
ステップS228では、クライアント端末104は、カメラを起動した際に、エラー通知がなされたか否かを判定し、なされたと判定しない場合は、ステップS230へ処理を進め、なされたと判定しない場合は、ステップS232へ処理を進める。
【0064】
ステップS230では、クライアント端末104は、コミュニケーション画面600(
図12参照)を表示し、オペレーターが利用する管理者端末108とコミュニケーションを開始する。
【0065】
図12には、コミュニケーション画面600の構成が示されており、コミュニケーション画面600は、内蔵しているカメラで撮影することにより得られた画像データあるいは外部のカメラ102で撮影することにより得られた画像データを表示する構成を備えている。
【0066】
尚、内蔵しているカメラで撮影することにより得られた画像データであるか、あるいは、外部のカメラ102で撮影することにより得られた画像データであるかを識別する情報を表示しても良い。
【0067】
あるいは、外部のカメラ102で撮影することにより得られた画像データを表示する場合、いくつかある外部のカメラ102から表示している画像データを撮影しているカメラ102を特定できるような特定情報を表示しても良い。
【0068】
次に、
図5に示すフローチャートを用いて、通信可能なように接続された外部のカメラ102を起動させる処理について説明を行う。尚、本処理における各ステップは、クライアント端末104のCPUの制御の下、実行される。
【0069】
ステップS300では、接続対象となる外部のカメラ102と通信するための情報が予め定義された設定ファイル(不図示)から取得し、ステップS302では、ステップS400で取得した情報を接続要求情報として、接続対象となるカメラ102へ送信する。
【0070】
ステップS304では、ステップS302において接続要求情報を送信したカメラ102からレスポンスがあると判定した場合は、ステップS306へ処理を進め、レスポンスがあると判定しない場合(例えば、接続不良や外部カメラに電源が入っていない場合など)は、ステップS308へ処理を進める。
【0071】
ステップS306では、ステップS304でにおいてカメラ102から受信したレスポンスに基づいて、カメラ102を起動したか否かを判定し、起動したと判定した場合は、ステップS310へ処理を進め、失敗したと判定した場合は、ステップS308へ処理を進める。
【0072】
ステップS308では、ステップS304において所定時間経過してもレスポンスがない場合、ステップS306において起動に失敗した場合、その旨を示すエラー情報を通知し、ステップS310では、起動が成功したことを通知する。
【0073】
次に、
図6に示すフローチャートを用いて、カメラ102において録画する処理について説明を行う。尚、本処理における各ステップは、クライアント端末104のCPUの制御の下、実行される。
【0074】
ステップS400では、コミュニケーション画面600の録画ボタン606が押下されると、録画の開始を指示するための録画要求パケットを作成してカメラ102へ送信する。
【0075】
尚、コミュニケーション画面600の撮影ボタン604が押下されると、カメラ102に対して撮影指示がなされて、カメラ102において撮影がなされ静止画を得ることができる。
【0076】
ステップS402では、ステップS400において送信した録画要求パケットに対して、カメラ102からレスポンスがあったか判定し、レスポンスがあった場合、ステップS404へ処理を進め、レスポンスがない場合、ステップS408へ処理を進める。
【0077】
ステップS404では、カメラ102が録画開始に成功したかを判定し、録画開始に成功した場合、ステップS406へ処理を進め、録画開始に成功していない場合、ステップS408へ処理を進める。
【0078】
ステップS406では、カメラ102において録画したデータがあることを示すダウンロードチケットを発行する(
図9参照)。
【0079】
図9の下段には、ダウンロードチケットの構成が示されており、ダウンロードチケットは、ダウンロードチケットを一意に識別するためのチケットNo、カメラ102において録画することにより得られた画像データ(以下、録画データ)のファイル名を示すファイル名(ステップS402のレスポンスに含まれる)、カメラ102における当該録画データを保管する場所を示すファイルパス(ステップS402のレスポンスに含まれる)、現在、入室しているルームの名称を示すルーム名、及び録画を行った時間を含んで構成されている。
【0080】
ステップS408では、ステップS402において接続不良やカメラ102に電源が入っていなかったためにレスポンスがなかった場合や、ステップS404において録画開始に失敗していた場合、エラーを通知する。
【0081】
次に、
図7に示すフローチャートを用いて、カメラ102において保管している録画データをクライアント端末104にダウンロードする処理について説明する。尚、本処理における各ステップは、クライアント端末104のCPUの制御の下、実行される。
【0082】
ステップS500では、ダウンロード画面700(
図13参照)が起動されると、クライアント端末104内のダウンロードチケットの情報を取得する。
【0083】
ステップS502では、ステップS500においてダウンロードチケットの情報を取得した結果、ダウンロードチケットが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS504へ処理を進め、存在すると判定しない場合、本処理を終了する。
【0084】
ステップS504では、ステップS502において取得したダウンロードチケットの情報を録画チケットとしてダウンロード画面700に表示する。
【0085】
ダウンロード画面700は、録画チケットを一意に識別するためのNo、録画チケットによりダウンロードされる録画データのファイル名称を示すファイル名、及び録画データの録画時間を含んで構成されている。
【0086】
これらの項目は、上記の記載順に、ダウンロードチケットのNo、ファイル名、及び録画時間に対応している。
【0087】
ステップS506では、ダウンロード画面700に表示されている録画チケットのうち選択された録画チケットの保管場所をダウンロードチケットのファイルパスから取得する。
【0088】
取得時は、ダウンロード画面700のNoを主キーとしてダウンロードチケットのNoを検索して該当するレコードのファイルパスを取得する
ステップS508では、ステップS506において取得した録画データのファイルパス、ファイル名等の情報に基づき、録画データのダウンロードをカメラ102に対して要求するダウンロード要求パケットを作成し送信する。
【0089】
ステップS510では、カメラ102からレスポンスがあったか否かを判定し、レスポンスがあった場合は、ステップS512へ処理を進め、レスポンスがあったと判定しない場合は、ステップS526へ処理を進める。
【0090】
ステップS512では、カメラ102において保管されている録画データをダウンロードし、ステップS514では、録画データのダウンロードが完了したら、ダウンロード完了を通知するダウンロード完了パケットを作成してカメラ102へ送信する。
【0091】
ステップS516では、ステップS512におけるダウンロードを完了した通知に対して、カメラ102からレスポンスがあったか否かを判定し、レスポンスがあったと判定した場合は、ステップS518へ処理を進め、レスポンスがあったと判定しない場合は、ステップS526へ処理を進める。
【0092】
ステップS518では、ダウンロードが完了した録画データの削除をカメラ102に対して要求する録画データ削除要求パケットを作成し送信する。
【0093】
ステップS520では、カメラ102からレスポンスがあったか否かを判定し、レスポンスがあったと判定した場合、ステップS522へ処理を進め、レスポンスがあったと判定しない場合、ステップS526へ処理を進める。
【0094】
ステップS522では、ダウンロードした録画データのダウンロードチケットの削除を行い、ステップS524では、録画データのダウンロード完了を通知する。
【0095】
ステップS526では、ステップS510における接続不良やカメラ102に電源が入っていなかったためにレスポンスがなかった場合や、ステップS516やステップS520におけるダウンロードや録画データ削除に失敗していた場合、エラーを通知する。
【0096】
次に、
図8に示すフローチャートを用いて、クライアント端末104にダウンロードした録画データをサーバ106へアップロードする処理について説明する。クライアント端末104あるいはサーバ106のCPUの制御の下、実行される。
【0097】
ステップS600では、クライアント端末104は、アップロード画面800(
図13参照)が起動されると、クライアント端末104内のダウンロードした録画データに関する情報を取得してアップロード画面800へ表示する。
【0098】
アップロード画面800に表示されている録画データの一覧から選択された録画データに関して、サーバ106に対してアップロードするためのパケットを作成し送信する。
【0099】
ステップS602では、サーバ106は、ステップS600において送信された録画データアップロードパケットを受信する。
【0100】
尚、ダウンロード画面700、アップロード画面800は、それぞれに備えられたダウンロード画面表示タブ702、アップロード画面表示タブ802を押下することにより、それぞれの画面が表示される。
【0101】
ステップS604では、サーバ106は、録画データの受信に成功したか否かを判定し、成功したと判定した場合は、ステップS608へ処理を進め、成功したと判定しない場合は、ステップS606へ処理を進める。
【0102】
ステップS606では、サーバ106は、録画データのアップロードに失敗した場合、エラーに関する情報を取得する。
【0103】
ステップS608では、サーバ106は、録画データのアップロードの成功の可否を含んだ返信用パケットを作成してクライアント端末104へ送信する。
【0104】
ステップS610では、クライアント端末104は、ステップS608においてサーバ106から送信された返信用パケットを受信する。
【0105】
ステップS612では、クライアント端末104は、ステップS610において受信した返信用パケットに基づいて、録画データのアップロードが成功したか否かを判定し、成功したと判定した場合は、ステップS614へ処理を進め、成功したと判定しない場合は、ステップS616へ処理を進める。
【0106】
ステップS614では、クライアント端末104は、アップロードに成功した録画データを削除し、ステップS616では、クライアント端末104は、エラーに関する情報に基づいてエラーを通知する。
【0107】
管理者端末108では、サーバ106へアップロードされた録画データを参照することが可能であり、より鮮明な画像データを閲覧することが可能である。
【0108】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0109】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0110】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0111】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。
【0114】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0115】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0116】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0117】
100 情報処理システム
102 カメラ
104 クライアント端末
106 サーバ
108 管理者端末