(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】炭酸飲料
(51)【国際特許分類】
A23L 2/38 20210101AFI20240510BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
A23L2/38 A
A23L2/52
(21)【出願番号】P 2020054539
(22)【出願日】2020-03-25
【審査請求日】2023-03-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000590
【氏名又は名称】弁理士法人 小野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 美保
(72)【発明者】
【氏名】山地 麻里江
(72)【発明者】
【氏名】小柳 里帆
(72)【発明者】
【氏名】福士 万由
【審査官】戸来 幸男
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-019764(JP,A)
【文献】国際公開第2013/151084(WO,A1)
【文献】空腹時に飲んで膨らむダイエットサポート飲料に新フレーバー登場!「コバラサポート もも風味」新発売,大正製薬ニュースリリース,2016年08月04日,pp.1-4,retrieved on 2024.03.12, retrieved from the internet,https://www.taisho.co.jp/company/news/2016/20160804000196.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 2/00-2/84
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
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(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
難消化性デキストリン、ペクチン及びコラーゲンを含有する炭酸飲料。
【請求項2】
前記炭酸飲料中の難消化性デキストリンの含有量が0.05~20w/v%である請求項1に記載の炭酸飲料。
【請求項3】
前記炭酸飲料中のペクチンの含有量が0.01~5w/v%である請求項1又は2に記載の炭酸飲料。
【請求項4】
前記炭酸飲料中のコラーゲンの含有量が0.005~20w/v%である請求項1~3のいずれかに記載の炭酸飲料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸飲料に関し、医薬品、医薬部外品及び食品等の分野において利用されうる。
【背景技術】
【0002】
炭酸飲料は炭酸ガスが封入された清涼飲料であり、飲用時には炭酸ガスによる刺激感、爽快感に加え、飲み応えや満足感を感じることができる。つまり、炭酸飲料において、飲料中の炭酸ガス(溶存二酸化炭素)は嗜好性に大きな影響を及ぼしている。一方、炭酸ガスは飲料から抜けやすく、炭酸ガスが抜けた炭酸飲料は嗜好性および満足感が低下し、好ましくない品質となる。
【0003】
また、近年、少子高齢化や生活習慣病の増加が深刻な社会問題となっており、人々の健康志向が高まっている。そのような背景の中で、様々な食品に機能性を有する素材が配合されている。特に、食物繊維の一種である難消化性デキストリンを含有する炭酸飲料は、整腸作用に加え、食後の血糖や中性脂肪の上昇抑制、コレステロール低下作用など多様な機能を期待できるものとして様々な製品が販売されている。
【0004】
しかしながら、炭酸飲料に難消化性デキストリンを含有させると、飲料中の炭酸ガスが抜けやすくなるという課題があった。特許文献1には、炭酸飲料に難消化性デキストリンを含有させることにより増大する、溶存二酸化炭素の抜けを、カラメル組成物及び/又は高甘味度甘味料を添加することによって低減した炭酸飲料が報告されている。しかし、特許文献2に示されているように、カラメルは特有の苦味、酸味、舌触りの悪さ又はザラツキを有することが知られており、飲料に配合すると液色にも影響を与える。また、高甘味度甘味料についても、特許文献3に示されているように、特有の後に尾を引く不自然な甘さ、不快な後味や苦味、エグ味を有する。そのため、炭酸飲料にカラメルや高甘味度甘味料を添加することは、液色や風味選択といった点で、商品展開の幅が狭まり、商品のイメージ戦略においても不利となる。
【0005】
そこで、本発明者らは、難消化性デキストリン含有炭酸飲料において、商品性が良好で、また、簡易な方法で炭酸ガス抜けが抑制される方法を鋭意努力して見出すことに努めた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許5989560号公報
【文献】特許6438314号公報
【文献】特開2017-23017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記背景のもと、本発明者らは炭酸飲料に難消化性デキストリンを配合した場合に、炭酸ガスが抜けにくい経口液体組成物を発明するに至った。
本発明の目的は、難消化性デキストリンを含有する炭酸飲料において、該飲料中の炭酸ガスが抜けにくい経口液体組成物、すなわち炭酸飲料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、難消化性デキストリンに加えてペクチンおよびコラーゲンを含有させた炭酸飲料は、飲料中の炭酸ガスの抜けが抑制される性質を有することを見いだした。
【0009】
かかる知見により得られた本発明の態様は次のとおりである。
(1)難消化性デキストリン、ペクチン及びコラーゲンを含有する炭酸飲料、
(2)前記炭酸飲料中の難消化性デキストリンの含有量が0.05~20w/v%である(1)に記載の炭酸飲料、
(3)前記炭酸飲料中のペクチンの含有量が0.01~5w/v%である(1)又は(2)に記載の炭酸飲料、
(4)前記炭酸飲料中のコラーゲンの含有量が0.005~20w/v%である(1)~(3)のいずれかに記載の炭酸飲料。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、難消化性デキストリンを含有させた場合にも飲料中の炭酸ガスが抜けにくい炭酸飲料を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施例1、比較例1及び比較例3のガス抜け割合を示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
「難消化性デキストリン」とは澱粉の加水分解・熱分解により生成され、ヒトの消化酵素によって分解されない特徴を有する水溶性食物繊維である。本発明において、難消化性デキストリンとして、例えばパインファイバー、ファイバーソル2(商品名:松谷化学工業社製)等の市販の難消化性デキストリンを用いることができる。また、難消化性デキストリンの還元物(還元難消化性デキストリン)であってもよく、難消化性デキストリンと他成分を含む組成物として含有されるものでもよい。さらに、難消化性成分含量が50%以上のものが好ましく、更に好ましくは70%以上である。
【0013】
本発明における難消化性デキストリンの含有量は、飲料中0.05~20w/v%であることが好ましく、0.1~17w/v%がより好ましく、0.25~15w/v%がさらに好ましい。
【0014】
「ペクチン」とはα-1,4-結合したポリガラクツロン酸が主成分の水溶性多糖類であり、リンゴや柑橘類から抽出される。本発明のペクチンは、リンゴ由来、柑橘類由来の何れのものであってもよい。また、ペクチンの構成糖であってフリーの酸若しくはメチルエステルとして存在するガラクツロン酸がメチルエステルであるものの比率が50%未満のものを「LMペクチン」、50%以上のものを「HMペクチン」と言うが、本発明においてはLMペクチン又はHMペクチンのいずれを用いてもよい。特に、胃内で固まる性質を持ち、満腹感を得られる点でLMペクチンであることがより好ましい。
【0015】
本発明におけるペクチンの含有量は、飲料中0.01~5w/v%であることが好ましく、0.05~3w/v%がより好ましく、0.1~2w/v%がさらに好ましい。
また、本発明におけるペクチンの含有量は、難消化性デキストリン1質量部に対して、通常、0.01~1.5質量部、好ましくは0.05~1.0質量部である。
【0016】
「コラーゲン」とは牛や豚等の家畜や魚を加工する際に副生する皮、骨、靭帯、腱、軟骨等から抽出して製造される。コラーゲンの由来は特に限定されず、合成コラーゲンであってもよいが、風味や飲料への含有しやすさという観点から豚由来のコラーゲンが好ましい。コラーゲンには、コラーゲンタンパク質の他、コラーゲンタンパク質を酵素や化学的処理等により分解して得られるコラーゲンペプチドも含まれる。
【0017】
コラーゲンの粘度平均分子量としては、特に限定されないが、500~50000であることが好ましく、2000~25000であることがより好ましい。また、食品への含有させ易さの観点から、40℃の水25mLに対し5.0gのコラーゲンを溶解した際の粘度(食品添加物公定書 一般試験法:第1法)が2~4 mm 2 /sの範囲であることが好ましい。
【0018】
本発明におけるコラーゲンの含有量は、飲料中0.005~20w/v%であることが好ましく、0.01~15w/v%がより好ましく、0.025~10w/v%がさらに好ましい。
また、本発明におけるコラーゲンの含有量は、難消化性デキストリン1質量部に対して、通常、0.01~2質量部、好ましくは0.02~1.4質量部である。
【0019】
本発明において、「炭酸飲料」とは、炭酸ガスが封入された飲料である。炭酸飲料は、服用性を高めるために、適宜、pHやガスボリューム、甘味度、酸度等を調整したり、その他成分を溶解又は分散させて調製する。なお、溶解とは、液体に気体、液体、固体が混合され均一な液相を形成する現象であり、分散とは、ある物質が他の媒質中に細粒として浮遊する現象である。
【0020】
炭酸飲料のpHは、特に限定されないが、口当たりの良さという点から2.5~7.0が好ましく、3.0~5.0がより好ましい。pHを上記範囲に保つために、必要に応じて有機酸等のpH調整剤を配合することができる。
【0021】
本発明の炭酸飲料における炭酸ガスのガスボリュームは、特に限定されないが、飲料としての口当たりの良さという点において1.0~4.0が好ましく、1.4~3.5がより好ましい。
【0022】
本発明の炭酸飲料は、飲料自体がゲル化していないものを指す。また、振動式粘度計VM-100(CBC株式会社製)で測定した20~25℃における炭酸飲料の粘度は1.8~175mPa・sである。
【0023】
炭酸飲料は、従来公知の方法により製造することができる。例えば、水に、各成分を添加・混合して溶解させ、飲料原液を調製する。そして、必要に応じてpHの調整や加熱殺菌をしてから冷却した後、ガスボリュームが所定の範囲になるように炭酸ガスをガス封入(カーボネーション)し、容器に充填して、殺菌する工程により製造することができる。なお、炭酸飲料の製法には、プレミックス法とポストミックス法とがあるが、本発明においてはいずれの方法を用いてもよい。
【0024】
また、炭酸飲料にはその他の成分として、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸及びその塩類、生薬、生薬抽出物、カフェイン、ローヤルゼリー、デキストリン等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。さらに必要に応じて、抗酸化剤、着色剤、香料、矯味剤、保存剤、甘味料、酸味剤等の添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
【実施例】
【0025】
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例では、次に示す市販の原料を用いた。難消化性デキストリン(ファイバーソル2、松谷化学工業社)、ポリデキストロース(スターライトエリート、Tate & Lyle社)、コラーゲンペプチド(ニッピペプタイドPRA-P、ニッピ社)、HMペクチン(SM-666、三栄源エフ・エフ・アイ社)、キサンタンガム(ビストップD3000、三栄源エフ・エフ・アイ社)、ジェランガム(ケルコゲルHM、三栄源エフ・エフ・アイ社)、グルタミンペプチド(グルタミンペプチドGP-1、日清ファルマ社)、ホエイプロテイン(ミライ80、森永乳業社)。
(実施例1~8及び比較例1~5)
【0026】
下記表1に記載の処方および次の方法に従い炭酸飲料を調製した。まず、全量の10%程度の60℃の精製水にペクチンを溶解し、ペクチン濃縮液を作成した。別途、ペクチンを除く成分を全量の10%程度の水に添加し、基剤溶液を調製した。基剤溶液は塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを調整した。基剤溶液とペクチン濃縮液を全量後に処方量となる割合で混合し、全量の31.25%量の飲料原液を調製し、80℃で25分の殺菌を行った。最後にこの飲料原液に炭酸水を加えて全量として炭酸飲料を得、190mlのアルミ缶に150ml充填した。
【0027】
上記の通り調製した炭酸飲料を室温に戻し、開封前の重量を精密メトラーで測定し、開封時を0分として、開封後20分の重量を測定した。次に、開封後と開封前の重量の差をガス抜け重量(i)として算出した。
各実施例及び比較例と同一処方のサンプルを調製し、前記サンプルについてガスボリュームを測定し、以下(ii)の式に従って溶解している炭酸ガス質量を算出した。炭酸ガスの抜け質量と溶解している炭酸ガスの質量よりガス抜け割合(iii)を算出した。
(i)炭酸ガスの抜け質量(g)=開封前のアルミ缶入り炭酸飲料質量(g)-開封後のアルミ缶入り炭酸飲料質量(g)
(ii)溶解している炭酸ガス質量(g)=1.9768(g/l)×ガスボリューム×容量(l)
(iii)ガス抜け割合(%)=(i)/(ii)×100
ガスボリュームの測定は、京都電子工業株式会社製GVA-700を用いて行った。
pHの測定は、東亜ディーケーケー株式会社製HM-60G および HORIBA製卓上型pHメータ F-72を用いて行った。
開封後20分のガス抜け割合の結果を表1に示した。
【0028】
【0029】
表1に示したように、pH3.8付近に調整した炭酸水に難消化性デキストリンを配合すると開封後20分のガス抜け割合が高くなったが、ペクチンおよびコラーゲンペプチドを配合することでガス抜けを抑えることができた。また、食物繊維の一種であるポリデキストロースでは、炭酸ガス抜けは促進されなかった。
(比較例6~10、実施例19、20)
【0030】
下記表2に記載の処方は次の方法に従い調製した。まず、全量の10%程度の60℃の精製水にペクチン、ジェランガム、キサンタンガムのいずれかを溶解し、それぞれの濃縮液を作成した。別途、ペクチン、ジェランガム、キサンタンガムを除く成分を全量の10%程度の水に添加し、基剤溶液を調製した。基剤溶液は塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを調整した。基剤溶液とペクチン、ジェランガム、キサンタンガムのいずれかの濃縮液を、全量後に処方量となる割合で混合し、全量の31.25%量の飲料原液を調製し、80℃で25分の殺菌を行った。最後にこの飲料原液に炭酸水を加えて全量として炭酸飲料を得、190mlのアルミ缶に170ml充填した。
ガス抜け割合の算出は前述と同様の方法で行い、開封後20分のガス抜け割合の結果を表2に示した。
【0031】
【0032】
表2に示したように、難消化性デキストリン含有炭酸飲料に、コラーゲンペプチドを配合するとガス抜け抑制傾向が認められ、コラーゲンペプチドとペクチンを配合するとガス抜けの抑制効果が顕著に認められた。LMペクチン、HMペクチンともに効果が認められた。増粘剤として用いられるキサンタンガムやジェランガムを配合した場合には、開封後すぐに吹きこぼれ、開封後のアルミ缶入り炭酸飲料質量は測定できなかった。すなわち、大幅にガスが抜ける傾向がみられた。
(実施例21及び比較例11~13)
【0033】
下記表3に記載の処方は次の方法に従い調製した。まず、全量の10%程度の60℃の精製水にペクチンを溶解し、ペクチン濃縮液を作成した。別途、ペクチンを除く成分を全量の10%程度の水に添加し、基剤溶液を調製した。基剤溶液は塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを調整した。基剤溶液とペクチンの濃縮液を、全量後に処方量となる割合で混合し、全量の31.25%量の飲料原液を調製し、80℃で25分の殺菌を行った。最後にこの飲料原液に炭酸水を加えて全量として炭酸飲料を得、190mlのアルミ缶に170ml充填した。
ガス抜け割合の算出は前述と同様の方法で行い、開封後20分のガス抜け割合の結果を表3に示した。
【0034】
【0035】
表3に示したように、難消化性デキストリンを配合した炭酸飲料にペクチンを配合するとガス抜けが抑えられたが、実施例21に示すように、コラーゲンペプチドを組み合わせることでさらにガス抜けが抑制された。コラーゲンペプチドの代わりにグルタミンペプチドやホエイプロテインを配合した場合にはガス抜け抑制効果は見られなかった。
(実施例23~25及び比較例14~18)
【0036】
下記表4に記載の処方は次の方法に従い調製した。まず、全量の10%程度の60℃の精製水にペクチンを溶解し、ペクチン濃縮液を作成した。別途、ペクチンを除く成分を全量の10%程度の水に添加し、基剤溶液を調製した。基剤溶液は塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを調整した。基剤溶液とペクチンの濃縮液を、全量後に処方量となる割合で混合し、実施例23、24および比較例14~17は全量の31.25%量、実施例25および比較例18は全量の12.5%量の飲料原液を調製し、80℃で25分の殺菌を行った。最後にこの飲料原液に炭酸水を加えて全量として炭酸飲料を得、190mlのアルミ缶に170ml充填した。
ガス抜け割合の算出は前述と同様の方法で行い、開封後20分のガス抜け割合の結果を表4に示した。
【0037】
【0038】
表4に示したように、pH3及びpH5付近でも難消化性デキストリンを配合するとガス抜け割合が高くなり、コラーゲンペプチドとペクチンを組み合わせることでガス抜けが抑制された。また、ガスボリュームが3付近でも同様に、コラーゲンペプチドとペクチンを組み合わせることでガス抜けが抑えられた。
(製剤例1~3)
【0039】
下記表5に記載の処方を次の方法に従い炭酸飲料を調製した。まず、全量の10%程度の60℃の精製水にペクチンを溶解し、ペクチン濃縮液を作成した。別途、ペクチンを除く成分を全量の10%程度の水に添加し、基剤溶液を調製した。基剤溶液とペクチン濃縮液を全量後に処方量となる割合で混合し、全量の25%量の飲料原液を調製し、80℃で25分の殺菌を行った。最後にこの飲料原液に炭酸水を加えて全量として炭酸飲料を得、190mlのアルミ缶に処方量となるように充填した。これら製剤例のガス抜け割合を前述と同様に評価した結果、十分にガス抜けを抑制する効果があることが確認できた。
【0040】
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明により、難消化性デキストリンを配合した場合にも飲料中の炭酸ガスが抜けにくい炭酸飲料を提供することが可能となった。
よって、健康に対して多様な機能を有する難消化性デキストリンを配合しながら、嗜好性を損なわない食品、飲料や、医薬品、医薬部外品を提供することにより、これらの産業の発達が期待できる。