IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ビリングシステム株式会社の特許一覧

特許7486135代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム
<>
  • 特許-代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム 図1
  • 特許-代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム 図2
  • 特許-代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム 図3
  • 特許-代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20240510BHJP
【FI】
G06Q20/22
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023146275
(22)【出願日】2023-09-08
【審査請求日】2023-09-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500374434
【氏名又は名称】ビリングシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江田 敏彦
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-102087(JP,A)
【文献】特開2020-038578(JP,A)
【文献】特開2018-077769(JP,A)
【文献】特開2010-039619(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置であって、
前記記憶部は、
キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御手段と、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の前記代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御手段と、
前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行手段と、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへの前記アクセスがない場合、前記配送商品の通常代引指示を配送業者の前記端末装置に送信する代引通知手段と、
を備えたことを特徴とする代引決済装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記配送商品の前記代引決済処理の完了通知を前記配送業者の前記端末装置に送信する代引通知手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の代引決済装置。
【請求項3】
前記代引配送予定通知は、
電子メール、SMS、または、Web画面であることを特徴とする請求項1または2に記載の代引決済装置。
【請求項4】
前記代引リンクは、
ハイパーリンク、バーコード、または、二次元コードであることを特徴とする請求項1または2に記載の代引決済装置。
【請求項5】
前記ユーザアカウントは、
暗証コードを含み、
前記代引決済画面は、
更に、前記暗証コードが入力可能に設定され、
前記支払実行手段は、
前記代引決済画面にて前記暗証コードが入力され、且つ、前記支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の前記代引決済処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の代引決済装置。
【請求項6】
前記決済表示制御手段は、
更に、印刷物である代引配送予定票に印字されたURL、バーコードまたは二次元コードへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の前記代引決済画面を前記配送商品の前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の代引決済装置。
【請求項7】
前記キャッシュレス決済サービスは、
デビットカード、クレジットカード、電子マネー、二次元コード決済サービス、バーコード決済サービス、スマートフォン決済サービス、または、プリペイドカードであることを特徴とする請求項1または2に記載の代引決済装置。
【請求項8】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置に実行させるための代引決済方法であって、
前記記憶部は、
キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部で実行される、
配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御ステップと、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の前記代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御ステップと、
前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行ステップと、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへの前記アクセスがない場合、前記配送商品の通常代引指示を配送業者の前記端末装置に送信する代引通知ステップと、
を含むことを特徴とする代引決済方法。
【請求項9】
入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置に実行させるための代引決済プログラムであって、
前記記憶部は、
キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御ステップと、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の前記代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御ステップと、
前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行ステップと、
前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへの前記アクセスがない場合、前記配送商品の通常代引指示を配送業者の前記端末装置に送信する代引通知ステップと、
を実行させるための代引決済プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代引決済装置、代引決済決済方法、および、代引決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、配達識別情報、配達希望日時、伝票番号、配達予定時間帯、商品区分、商品等の金額、品名、送り主名、住所、Eメールアドレス、メッセージ、届け先名、または、配達日時変更受付ページとリンクした配達日時変更依頼ボタンを含む配達予定通知を配送先に送信可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-153618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明においては、代引(代金引換)の即時支払機能を備えた配送予定通知を配送先に送信することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、配送予定通知に代引の即時支払機能を追加することで、代引集金に対して配送前の集金を可能とする代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る代引決済装置は、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置であって、前記記憶部は、キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部は、配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御手段と、前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御手段と、前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記制御部は、前記配送商品の前記代引決済処理の完了通知を配送業者の前記端末装置に送信する代引通知手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記代引配送予定通知は、電子メール、SMS、または、Web画面であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記代引リンクは、ハイパーリンク、バーコード、または、二次元コードであることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記ユーザアカウントは、暗証コードを含み、前記代引決済画面は、更に、前記暗証コードが入力可能に設定され、前記支払実行手段は、前記代引決済画面にて前記暗証コードが入力され、且つ、前記支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の前記代引決済処理を実行することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記決済表示制御手段は、更に、印刷物である代引配送予定票に印字されたURL、バーコードまたは二次元コードへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の前記代引決済画面を前記配送商品の前記注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記キャッシュレス決済サービスは、デビットカード、クレジットカード、電子マネー、二次元コード決済サービス、バーコード決済サービス、スマートフォン決済サービス、または、プリペイドカードであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る代引決済装置において、前記制御部は、前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがない場合、前記配送商品の通常代引指示を配送業者の前記端末装置に送信する代引通知手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る代引決済方法は、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置に実行させるための代引決済方法であって、前記記憶部は、キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部で実行される、配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御ステップと、前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御ステップと、前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る代引決済プログラムは、入出力部を備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを備えた代引決済装置に実行させるための代引決済プログラムであって、前記記憶部は、キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶する決済サービス記憶手段、を備え、前記制御部において、配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を前記配送商品の注文者の前記端末装置に送信し、前記代引配送予定通知を当該端末装置の前記入出力部に表示させる通知表示制御ステップと、前記代引配送予定通知にて前記代引リンクへのアクセスがされた場合、前記キャッシュレス決済サービスによる前記配送商品の代引決済画面を前記配送商品の注文者の前記端末装置の前記入出力部に表示させる決済表示制御ステップと、前記代引決済画面にて支払指示が設定された場合、前記支払指示、および、前記決済サービスデータに基づいて、前記配送商品の代引決済処理を実行する支払実行ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、商品の受渡時に、現金の受け渡しを必要としないため、現金取り扱い業務が削減できるという効果を奏する。また、従来の代引決済では、不在の場合、持ち帰り等が必要であったが、本発明によれば、スマートフォンで連絡が取れれば、配送商品の写真等を送付し、遠隔決済ができるので、宅配ボックス等への対応が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、従来の配送予定通知サービスの一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態における代引決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、本実施形態における代引決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、本実施形態における代引決済処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0019】
[1.概要]
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、従来の配送予定通知サービスの一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、従来から、配送商品の受取人への配送予定通知においては、(1)配達日がわかり(お届け日時を事前にお知らせ)、(2)配達日時の変更ができ(都合に合わせて変更できる)、且つ、(3)再配達依頼が簡単にできる(荷物の再配達を依頼できる)機能を備えており、代引配送の場合、集金金額として「商品代金+配送代金+諸手数料」の合計金額が記載されていると共に、「当日おつりが必要ない様に」等の支払に対する注意書きが記載されている。
【0021】
ここで、従来から、代引決済は、ECサイト等で多く利用されているが、事前に配送予定を通知したにもかかわらず不在の場合もあり、配達時の料金徴収となるため、品物を持って帰らざるを得なかった。したがって、従来から、物流事業者による再配送、再々配送の負担が大きく、2024年問題対応を契機としてサービス内容の改善を進める必要があった。
【0022】
そこで、本実施形態においては、配送予定通知に支払い機能を設定し、代引き集金に対して配送前の集金を可能とすることで、事前集金した配送品について、置き配、集配ロッカー、または、コンビニ預け等を可能とする仕組みを提供している。すなわち、本実施形態においては、メール、SMS、業者の画面または印刷物等で配送予定通知をする際、代引等の支払金額にURLまたはQRコード(登録商標)を付加することで、スマートフォン(スマホ)支払いをはじめとする様々な方法での支払いを可能としている。また、本実施形態においては、配送予定通知で代引等の支払が必要な金額を確認するだけで無く、そのままスマホ支払いをはじめとする様々な支払方法で、Webサイト上での支払いを可能とすることにより、配送時の集金回避だけでなく、本人不在でも、置き配または宅配ロッカーへの配送が可能となり、再配達の削減を可能としている。また、本実施形態においては、決済方法として、銀行口座からの支払い、クレジットカードでの支払い、電子マネーでの支払い、または、各種スマホ決済での支払い等のインターネット上で対応できる様々なキャッシュレス決済を利用可能としている。
【0023】
[2.代引決済システムの構成]
本実施形態に係る端末装置100(配送業者の端末装置100、および、商品の注文者の端末装置100)、サーバ(代引決済装置)200、金融機関システム(エレクトロニックバンキングシステム)500、および、配送業者システム600を通信可能に接続した代引決済システムの構成の一例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態における代引決済システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
[端末装置100の構成]
図2において、端末装置100は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PHS、PDA(Personal Digital Assistants)もしくはコードリーダ(例えば、QRコード(登録商標)リーダ等)等の携帯端末、または、一般に市販されるデスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置等であってもよい。
【0025】
端末装置100は、制御部102と記憶部106と入出力部112とを備えており、端末装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0026】
入出力部112は、データの入出力(I/O)を行う機能を有していてもよい。ここで、入出力部112は、例えば、キー入力部、タッチパネル、コントロールパッド(例えば、タッチパッド、および、ゲームパッド等)、マウス、キーボード、および、マイク等であってもよい。また、入出力部112は、アプリケーション・ソフトウェア等の(入出力)情報を表示する表示部(例えば、液晶または有機EL等から構成されるディスプレイ、モニタ、および、タッチパネル等)であってもよい。また、入出力部112は、音声情報を音声として出力する音声出力部(例えば、スピーカ等)であってもよい。また、入出力部112は、CCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサ等の撮像素子で撮影した画像(静止画および動画)をデジタルデータとして記録する画像入力部(例えば、カメラ等)であってもよい。また、入出力部112は、指紋センサ、虹彩認証もしくは顔認証等に利用可能なカメラ(例えば、赤外線カメラ等)、および/または、静脈センサ等の生体センサであってもよい。
【0027】
端末装置100は、他の装置とネットワーク300を介して通信可能に接続し、他の装置とデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、端末装置100と他の装置とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、インターネットおよび/またはLAN(Local Area Network)等である。
【0028】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、および/または、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。記憶部106は、入出力部112にて記録された画像データ、ネットワーク300を介して受信されたデータ、および/または、入出力部112を介して入力された入力データ等を記憶していてもよい。
【0029】
制御部102は、端末装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。例えば、制御部102は、入出力部112にて記録された画像データの取得および画像データに含まれる文字データ(URL等)のデータ読取、ネットワーク300を介したデータ送受信、入出力部112を介して入力された入力データの取得、ならびに、出力部114でのデータ(画面)表示等の各処理を実行してもよい。なお、制御部102は、光学文字認識:OCR(Optical Character Recognition)処理を実行してもよい。
【0030】
[サーバ200の構成]
図2において、サーバ200は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。サーバ200は、制御部202と記憶部206とを備えており、サーバ200が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。サーバ200は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。
【0031】
記憶部206には、各種のデータベース、テーブル、および/または、ファイルなどが格納される。記憶部206には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部206は、RAM、ROM、HDD、および/または、SSD等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブルを格納する。記憶部206は、機能概念的に、決済サービスデータベース206aを備えている。
【0032】
決済サービスデータベース206aは、決済サービスデータを記憶する。ここで、決済サービスデータベース206aは、キャッシュレス決済サービスのユーザアカウントを設定した決済サービスデータを記憶していてもよい。また、ユーザアカウントは、暗証コードを含んでいてもよい。また、キャッシュレス決済サービスは、デビットカード、クレジットカード、電子マネー、二次元コード決済サービス、バーコード決済サービス、スマートフォン決済サービス、または、プリペイドカード等であってもよい。また、決済サービスデータは、代引決済画面を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、決済サービスのアプリケーション・ソフトウェアを含んでいてもよい。また、ユーザアカウントは、決済サービスのアプリケーション・ソフトウェア(決済アプリ)のアカウント等を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、端末装置100における決済サービスのアプリケーション・ソフトウェアの実装有無を含む実装データを記憶していてもよい。また、ユーザアカウントは、決済サービスのユーザ毎の原資データを含んでいてもよい。ここで、原資データは、振替銀行口座番号および口座名義人名等を含む銀行口座データ、デポジットデータ、ならびに/または、クレジットカード番号、登録者名および/もしくはセキュリティコード等を含むクレジットカードデータを含んでいてもよい。また、ユーザアカウントは、氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、および/または、パスワード等を含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、端末装置100のユーザのユーザ識別データを含んでいてもよい。また、決済サービスデータは、ユーザの決済履歴等の利用履歴を含んでいてもよい。ここで、決済履歴は、ユーザ、決済金額、および/または、決済日時等が紐付けて設定されていてもよい。
【0033】
制御部202は、サーバ200を統括的に制御するCPU等である。制御部202は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部202は、機能概念的に、通知表示制御部202aと決済表示制御部202bと支払実行部202cと代引通知部202dとを備えている。
【0034】
通知表示制御部202aは、代引配送予定通知を表示させる。ここで、通知表示制御部202aは、代引配送予定通知を端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、通知表示制御部202aは、配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を配送商品の注文者の端末装置100に送信し、代引配送予定通知を当該端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。ここで、代引配送予定通知は、電子メール、SMS、または、Web画面であってもよい。また、代引リンクは、ハイパーリンク、バーコード、または、二次元コードであってもよい。また、代引決済画面は、暗証コードが入力可能に設定されていてもよい。
【0035】
決済表示制御部202bは、配送商品の代引決済画面を表示させる。ここで、決済表示制御部202bは、キャッシュレス決済サービスによる配送商品の代引決済画面を配送商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、決済表示制御部202bは、代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがされた場合、キャッシュレス決済サービスによる配送商品の代引決済画面を配送商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。また、決済表示制御部202bは、印刷物である代引配送予定票に印字されたURL、バーコードまたは二次元コードへのアクセスがされた場合、キャッシュレス決済サービスによる配送商品の代引決済画面を配送商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させてもよい。ここで、代引リンクへのアクセスは、(入出力部112を介した)クリック、または、(入出力部112を介した撮影による)読込処理等であってもよい。
【0036】
支払実行部202cは、配送商品の代引決済処理を実行する。ここで、支払実行部202cは、決済サービスデータに基づいて、配送商品の代引決済処理を実行してもよい。ここで、支払実行部202cは、代引決済画面にて支払指示が設定された場合、支払指示、および、決済サービスデータに基づいて、配送商品の代引決済処理を実行してもよい。また、支払実行部202cは、代引決済画面にて暗証コードが入力され、且つ、支払指示が設定された場合、支払指示、および、決済サービスデータに基づいて、配送商品の代引決済処理を実行してもよい。
【0037】
代引通知部202dは、配送商品の代引決済処理の完了通知を送信する。ここで、代引通知部202dは、配送商品の代引決済処理の完了通知を配送業者の端末装置100に送信してもよい。また、代引通知部202dは、代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがない場合、配送商品の通常代引指示を配送業者の端末装置100に送信してもよい。
【0038】
[金融機関システム500の構成]
図2において、金融機関システム500は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。ここで、金融機関システム500は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座を備えていてもよい。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座から商品の販売元の口座および/または配送業者の口座への口座振替処理を実行してもよい。また、金融機関システム500は、決済サービスの口座から他金融機関の商品の販売元の口座および/または配送業者の口座への振込処理を実行してもよい。
【0039】
[配送業者システム600の構成]
図2において、配送業者システム600は、パーソナルコンピュータ、または、ワークステーション等の情報処理装置であってもよい。ここで、配送業者システム600は、ネットワーク300を介して、他の装置と相互に通信可能に接続されている。また、配送業者システム600は、配送業者の端末装置100の位置データを追跡可能であってもよい。また、配送業者システム600は、商品の配送料金の決済データを管理してもよい。
【0040】
[3.代引決済システムの処理]
本実施形態に係る代引決済システムの処理の一例について、図3および図4を参照して説明する。図3は、本実施形態における代引決済システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0041】
図3に示すように、サーバ200の通知表示制御部202aは、配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を配送商品の注文者の端末装置100に送信し、代引配送予定通知を当該端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-1)。
【0042】
そして、サーバ200の決済表示制御部202bは、配送商品の注文者により端末装置100の入出力部112を介して代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがされたか否かを判定する(ステップSA-2)。
【0043】
そして、サーバ200の決済表示制御部202bは、代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがされたと判定した場合(ステップSA-2:Yes)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0044】
そして、サーバ200の決済表示制御部202bは、暗証コードが入力可能に設定された、キャッシュレス決済サービスによる配送商品の代引決済画面を配送商品の注文者の端末装置100の入出力部112に表示させる(ステップSA-3)。
【0045】
そして、サーバ200の支払実行部202cは、配送商品の注文者により端末装置100の入出力部112を介して代引決済画面にて暗証コードが入力され、且つ、支払指示が設定された場合、支払指示、および、決済サービスデータに基づいて、配送商品の代引決済処理を実行する(ステップSA-4)。
【0046】
そして、サーバ200の代引通知部202dは、配送商品の代引決済処理の完了通知を配送業者の端末装置100に送信し(ステップSA-5)、処理を終了する。
【0047】
一方、サーバ200の決済表示制御部202bは、代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがされていないと判定した場合(ステップSA-2:No)、処理をステップSA-6に移行させる。
【0048】
そして、サーバ200の代引通知部202dは、配送商品の通常代引指示を配送業者の端末装置100に送信し(ステップSA-6)、処理を終了する。
【0049】
ここで、図4を参照して、本実施形態における代引決済処理の具体例について説明する。図4は、本実施形態における代引決済処理の一例を示す図である。
【0050】
図4に示すように、本実施形態においては、即時支払機能を付加した代引の配送予定通知機能を構築することで、代金引換等の集金を伴う配送予定をメール、SMS、配送業者のWeb画面または印刷物等で通知する際、それらの通知内容に請求明細、金額および合計金額等と共に、それらの情報を持つQRコード(登録商標)やURLを付加することで、スマホ支払いを始めとする様々な方法での支払いを可能としている。すなわち、図4に示すように、本実施形態においては、(1)注文者により通知メールのURLがクリックされると、(2)支払い内容の確認画面が表示され、内容確認されてOKボタンが押下された場合、(3)暗証コード入力画面が表示され、注文者により暗証コードが入力されると、(4)支払が完了する。これにより、本実施形態においては、配送時の集金業務の削減ができると共に、配送先が不在の場合でも、置き配や近くのロッカー配送等の対応が可能となり、再配送の削減ができることで、CO2削減も実現することになる。なお、本実施形態においては、支払方法として、現金以外の非対面で支払い可能なキャッシュレス決済全てを対象としている。また、本実施形態において、通知メールのURLは、オンライン決済画面を表示させるURLであってもよく、この場合、注文者がPCで通知メールを受信した場合であっても、支払ができる。
【0051】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0052】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0053】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0054】
また、端末装置100およびサーバ200等に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0055】
例えば、端末装置100およびサーバ200等が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0056】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100およびサーバ200等に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0057】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0058】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0059】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0060】
また、端末装置100およびサーバ200等は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、端末装置100およびサーバ200等は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0061】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、モバイル決済業務を行う金融業界、および、運送業界において有用である。
【符号の説明】
【0063】
100 端末装置
102 制御部
106 記憶部
112 入出力部
200 サーバ
202 制御部
202a 通知表示制御部
202b 決済表示制御部
202c 支払実行部
202d 代引通知部
206 記憶部
206a 決済サービスデータベース
300 ネットワーク
500 金融機関システム
600 配送業者システム
【要約】
【課題】配送予定通知に代引の即時支払機能を追加することで、代引集金に対して配送前の集金を可能とする代引決済装置、代引決済方法、および、代引決済プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】配送商品の代引金額の代引決済画面に誘導する代引リンクを設定した代引配送予定通知を配送商品の注文者の端末装置に送信し、代引配送予定通知を当該端末装置の入出力部に表示させ、代引配送予定通知にて代引リンクへのアクセスがされた場合、キャッシュレス決済サービスによる配送商品の代引決済画面を配送商品の注文者の端末装置の入出力部に表示させ、代引決済画面にて支払指示が設定された場合、支払指示、および、決済サービスデータに基づいて、配送商品の代引決済処理を実行する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4