(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、及び、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20240510BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
H04M9/00 D
H04Q9/00 301D
(21)【出願番号】P 2020084859
(22)【出願日】2020-05-14
【審査請求日】2023-01-17
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】吉川 彩衣
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-117182(JP,A)
【文献】特開2019-022150(JP,A)
【文献】特開2009-010731(JP,A)
【文献】特開2012-124861(JP,A)
【文献】特開2009-225357(JP,A)
【文献】特開2013-045376(JP,A)
【文献】特開2007-257233(JP,A)
【文献】特開2017-054362(JP,A)
【文献】特開2016-063531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03J 9/00- 9/06
H04Q 9/00- 9/16
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00- 7/16
9/00- 9/10
11/00-11/10
G06F 12/14
21/10
21/60-21/88
G06Q 10/00-10/10
30/00-30/08
50/00-50/20
50/26-99/00
G08B 19/00-31/00
G16Z 99/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者が情報端末を使用することによって生じた第一情報を記憶する記憶部と、
前記情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、前記第一情報の削除に関する制御を実行する制御部とを備え
、
前記第一情報には、複数の機器を一括制御するための情報が含まれる
情報処理システム。
【請求項2】
さらに、表示部を備え、
前記制御部は、前記第一情報の削除に関する制御として、前記表示部に前記第一情報の削除を促す通知画面を表示させる
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記第一情報の削除に関する制御として、前記第一情報を削除する
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記情報端末は、広域通信ネットワークを介してサーバ装置に通信接続される通信部を備え、
前記制御部は、前記動作停止期間の長さが前記所定期間以上であると判定された場合に、前記通信部に、前記サーバ装置が保有する前記対象者に関連する第二情報の削除を要求するコマンドを送信させる
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報端末は、局所通信ネットワークを介して機器に通信接続される通信部を備え、
前記制御部は、前記動作停止期間の長さが前記所定期間以上であると判定された場合に、前記通信部に、前記機器が保有する前記対象者に関連する第三情報の削除を要求するコマンドを送信させる
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記記憶部は、前記情報端末によって備えられ、
前記制御部は、前記情報端末以外の他の情報端末によって備えられる
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記他の情報端末、及び、前記情報端末の通信状態に基づいて、前記動作停止期間の長さが前記所定期間以上であるか否かの判定を行う
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記情報端末は、EMS(Energy Management System)コントローラであり、
前記他の情報端末は、インターホン装置である
請求項6または7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記記憶部、及び、前記制御部は、前記情報端末によって備えられる
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
対象者が情報端末を使用することによって生じた第一情報を記憶する記憶部と、
前記情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、前記第一情報の削除に関する制御を実行する制御部とを備え
、
前記情報端末は、局所通信ネットワークを介して機器に通信接続される通信部を備え、
前記制御部は、前記動作停止期間の長さが前記所定期間以上であると判定された場合に、前記通信部に、前記機器が保有する前記対象者に関連する第三情報の削除を要求するコマンドを送信させる
情報処理システム。
【請求項11】
対象者が情報端末を使用することによって生じた第一情報を記憶する記憶部と、
前記情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、前記第一情報の削除に関する制御を実行する制御部とを備え
、
前記記憶部は、前記情報端末によって備えられ、
前記制御部は、前記情報端末以外の他の情報端末によって備えられる
情報処理システム。
【請求項12】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、対象者が前記情報端末を使用することによって生じた第一情報の削除に関する制御を実行する制御ステップを含
み、
前記第一情報には、複数の機器を一括制御するための情報が含まれる
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、対象者が前記情報端末を使用することによって生じた第一情報の削除に関する制御を実行する制御ステップを含
み、
前記情報端末は、局所通信ネットワークを介して機器に通信接続される通信部を備え、
前記情報処理方法は、前記動作停止期間の長さが前記所定期間以上であると判定された場合に、前記通信部に、前記機器が保有する前記対象者に関連する第三情報の削除を要求するコマンドを送信させるステップを含む
情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、対象者が前記情報端末を使用することによって生じた第一情報の削除に関する制御を実行する制御ステップを含
み、
前記第一情報は、前記情報端末に記憶され、
前記制御ステップを実行する前記コンピュータは、前記情報端末以外の他の情報端末である
情報処理方法。
【請求項15】
請求項
12~14のいずれか1項に記載の情報処理方法を
前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人情報を保護する法律が整備され、各企業には、個人の要求に応じて、個人情報の参照、変更、移転、及び削除などを行う義務が課されている。個人情報の保護に関連する技術として、特許文献1には、個人情報の隠蔽化の度合を調整可能な文書匿名化装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
集合住宅などの施設において、当該施設に設置された機器に退去者(当該施設の以前の利用者)に関する情報が残っていることは好ましくない。
【0005】
本発明は、退去者に関する情報の削除を支援することができる情報処理システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理システムは、対象者が情報端末を使用することによって生じた第一情報を記憶する記憶部と、前記情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、前記第一情報の削除に関する制御を実行する制御部とを備える。
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、対象者が前記情報端末を使用することによって生じた第一情報の削除に関する制御を実行する制御ステップを含む。
【0008】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の情報処理システム等は、退去者に関する情報の削除を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る情報処理システムの概要を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、サーバ装置の記憶部に記憶される第二個人設定情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例1のシーケンス図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例2のシーケンス図である。
【
図7】
図7は、シーン制御を実行するための情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0013】
(実施の形態)
[概要]
まず、実施の形態に係る情報処理システムの概要について説明する。
図1は、実施の形態に係る情報処理システムの概要を示すブロック図である。
【0014】
図1に示される施設80は、例えば、集合住宅または戸建住宅などの住宅であり、複数の専有部81と、共用部82とを含む。複数の専有部81のそれぞれは、居住者が居住するエリアであり、専有部81のそれぞれには、インターホン装置20と、制御装置30と、機器40とが設置されている。また、共用部82は、施設80内の専有部81以外のエリアであり、複数の居住者で共用されるエリアである。共用部82には、ロビーインターホン50などが設置されている。ロビーインターホン50は、局所通信ネットワーク介して複数のインターホン装置20と通信接続されている。
【0015】
また、
図1では、施設80外に設けられたサーバ装置60も図示されている。サーバ装置60は、インターネットなどの広域通信ネットワーク70を介して複数の制御装置30と通信接続されている。
【0016】
居住者が専有部81に滞在しているときには、制御装置30には、機器40の動作ログ情報などの居住者の第一個人設定情報(以下、第一情報とも記載される)が蓄積される。賃貸契約の満了などにより居住者が専有部81から退去した場合、退去済みの居住者(以下、退去者とも記載される)の第一個人設定情報を削除する方法には検討の余地がある。
【0017】
一般に居住者が退去する際には、当該居住者または管理者等によって、専有部81の分電盤から制御装置30への電力供給がオフされる。このとき、インターホン装置20への電力供給は維持されることが多い。そこで、情報処理システム10は、居住者の退去にともなう制御装置30への電力供給のオフ(主電源のオフ)を、居住者が退去しても電力供給が維持されるインターホン装置20によって検出し、居住者が退去したと推定される場合に第一個人設定情報を削除する。
【0018】
[構成]
次に、このような情報処理システム10の機能構成について、
図1に加えて
図2を参照しながら説明する。
図2は、情報処理システム10の機能構成を示すブロック図である。なお、
図2では、便宜上、専有部81が1つだけ図示されている。
【0019】
図1及び
図2に示されるように、情報処理システム10は、インターホン装置20と、子機27と、電気錠28と、制御装置30と、複数の機器40と、ロビーインターホン50と、サーバ装置60とを備える。
【0020】
まず、インターホン装置20について説明する。インターホン装置20は、情報端末の別の一例であり、例えば、複数の専有部81に1台ずつ固定設置される。インターホン装置20は、子機27とともにインターホンシステムを構成する。インターホン装置20は、インターホンシステムにおける親機である。インターホン装置20は、表示部21と、通信部22と、制御部23と、記憶部24とを備える。
【0021】
表示部21は、画像の表示機能、及び、居住者の手動入力を受け付ける機能を有する表示デバイスである。表示部21は、タッチパネル、及び、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。なお、表示部21が居住者の手動入力を受け付ける機能を有することは必須ではなく、表示部21とは別にハードウェアボタンなどの入力受付部が設けられてもよい。
【0022】
通信部22は、インターホン装置20が、子機27、電気錠28、制御装置30、ロビーインターホン50と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部22は、例えば、子機27、電気錠28、制御装置30、及び、ロビーインターホン50のそれぞれと局所通信ネットワークを介した通信を行う。通信部22によって行われる通信は、例えば、無線通信であるが、有線通信であってもよい。通信部22は、無線通信機能及び有線通信機能の両方を有していてもよい。通信部22によって行われる通信の通信規格は、特に限定されない。なお、局所通信ネットワークを介した通信は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)に準拠する。
【0023】
制御部23は、子機27によって撮影された来訪者の画像を表示部21に表示する制御、及び、電気錠28の制御などを行う。制御部23は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0024】
記憶部24は、制御部23によって実行されるコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0025】
子機27は、専有部81の玄関に設置される、いわゆるドアホンである。詳細については図示されないが、子機27は、来訪者が押す呼出ボタン、呼出ボタンを押した来訪者の画像(例えば、動画像)を撮像する撮像部などを備える。
【0026】
電気錠28は、施設80が有するドア(または窓など)の開錠及び施錠を制御する装置である。電気錠28は、例えば、専有部81の玄関のドアに設けられる。電気錠28は、例えば、カードキーなどの認証媒体によって開錠及び施錠される。また、電気錠28は、インターホン装置20から送信される制御信号に基づいて解錠及び施錠される場合もある。
【0027】
次に、制御装置30について説明する。制御装置30は、例えば、エネルギーマネジメント機能を有するHEMS(Home Energy Management System)コントローラである。制御装置30は、例えば、複数の専有部81に1台ずつ固定設置される。制御装置30は、専有部81内に設置された機器40の消費電力を管理する。制御装置30は、情報端末の一例である。制御装置30は、専有部81内に、機器40とは別の装置として設置される(つまり、機器40に内蔵されていない)ローカルコントローラである。また、制御装置30は、機器40の状態の取得及び表示、並びに、専有部81内に設置された機器40の制御などを行う。制御装置30は、HEMSコントローラに限定されず、他のEMSコントローラ、エネルギーマネジメント機能を有しない他のホームコントローラ、または、ゲートウェイ装置などであってもよい。制御装置30は、具体的には、表示部31と、通信部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。
【0028】
表示部31は、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有する表示デバイスである。表示部31は、タッチパネル、及び、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。
【0029】
通信部32は、制御装置30が、インターホン装置20、機器40、及び、サーバ装置60と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部32は、例えば、インターホン装置20、及び、機器40とは局所通信ネットワークを介した通信を行い、サーバ装置60とは広域通信ネットワーク70を介した通信を行う。通信部32によって行われる通信は、例えば、無線通信であるが、有線通信であってもよい。通信部32は、無線通信機能及び有線通信機能の両方を有していてもよい。通信部32によって行われる通信の通信規格は、特に限定されない。なお、局所通信ネットワークを介した通信は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)に準拠する。
【0030】
制御部33は、表示部31への画像の表示制御、及び、機器40の制御などを行う。制御部33は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
【0031】
記憶部34は、第一個人設定情報(具体的には、機器40の動作ログ情報など)が記憶される記憶装置である。記憶部34には、制御部33によって実行されるコンピュータプログラムなども記憶される。記憶部34において、第一個人設定情報は、専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されている。記憶部34は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0032】
次に、機器40について説明する。機器40は、制御装置30の制御対象の機器である。機器40は、例えば、制御装置30と通信を行うための通信モジュール(通信回路)を備え、制御装置30から受信した制御信号にしたがって動作する。機器40には、例えば、空調機器41、及び、照明機器42などが含まれる。
【0033】
空調機器41は、専有部81内(施設80内)の空間の空気を取り込み、温度及び湿度の少なくとも一方を調整して当該空間に放出する機器である。温度の調整には、熱交換器などが用いられる。空調機器41は、例えば、一般家庭用の空気調和機であるが、産業用の空気調和機であってもよい。
【0034】
照明機器42は、専有部81内(施設80の内)を照明する。照明機器42は、例えば、シーリングライトであるが、照明機器42の具体的態様は、特に限定されない。照明機器42は、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト、または、ブラケットライトなどであってもよい。
【0035】
なお、図示されないが、空調機器41及び照明機器42のそれぞれは、記憶部を備え、この記憶部には、第三個人設定情報(例えば、空調機器41の設定温度情報、照明機器42の照明設定情報)が記憶される。記憶部において、第三個人設定情報は、専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されている。記憶部は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0036】
次に、ロビーインターホン50について説明する。ロビーインターホン50は、施設80の玄関(つまり、共用部82)などに設置される装置である。ロビーインターホン50は、例えば、いわゆるオートロックの解除などに使用される。詳細については図示されないが、ロビーインターホン50は、来訪者が特定の専有部81の番号を入力するためのテンキーボタン、呼出ボタン、及び、呼出ボタンを押した来訪者の画像(例えば、動画像)を撮像する撮像部などを備える。
【0037】
次に、サーバ装置60について説明する。サーバ装置60は、例えば、施設80外に設置されるクラウドサーバである。サーバ装置60は、施設80の居住者の第二個人設定情報を制御装置30のIDと紐づけて記憶する記憶部61を備える。
図3は、記憶部61に記憶される第二個人設定情報の一例を示す図である。記憶部61において、第二個人設定情報は、制御装置30のIDに対応付けられた上で専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されている。記憶部61は、例えば、Hard Disk Driveによって実現される。
【0038】
[動作例1]
次に、このような情報処理システム10の動作例1について説明する。
図4は、情報処理システム10の動作例1のシーケンス図である。
【0039】
インターホン装置20の通信部22及び制御装置30の通信部32は、起動中は定期的に通信を行っている(S11)。居住者(対象者)が退去し、専有部81の分電盤が操作されると制御装置30への電力供給がオフされる(S12)。このときインターホン装置20への電力供給はオフされない。
【0040】
インターホン装置20の制御部23は、通信部22と制御装置30との通信が切断されたことを検出する(S13)。つまり、制御部23は、制御装置30への電力供給がオフされたことを間接的に検出する。
【0041】
その後、新たな居住者等によって専有部81の分電盤が操作されることで制御装置30への電力供給がオンされると(S14)、インターホン装置20の通信部22及び制御装置30の通信部32は、通信を再開する(S15)。このとき、制御部23は、通信部22と制御装置30との通信が再開したことを検出し(S16)、通信が切断されてから通信が再開するまでの期間が所定期間以上であるか否かを判定する(S17)。言い換えれば、制御部23は、制御装置30への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定する。所定期間の長さは、例えば、24時間であるが、経験的または実験的に適宜定められればよい。
【0042】
通信が切断されてから通信が再開するまでの期間の長さが所定期間未満であると判定された場合には、ステップS18以降の処理は行われない。制御部23は、通信が切断されてから通信が再開するまでの期間の長さが所定期間以上であると判定すると、第一個人設定情報の削除を要求する第一コマンドを通信部22に制御装置30へ送信させる(S18)。
【0043】
第一個人設定情報は、退去者が専有部81に居住(言い換えれば、施設80に滞在)していたときに制御装置30を使用することによって生じた情報である。つまり、第一個人設定情報は、退去者に関連する情報である。第一個人設定情報には、例えば、退去者が専有部81に居住していたときに退去者自身が意図的に設定した設定情報(例えば、表示部31の画面設定情報、専有部81内の部屋の名称設定情報、及び、退去者がインストールしたアプリケーションプログラムなど)が含まれる。また、第一個人設定情報には、機器40の動作ログ情報、及び、専有部81におけるエネルギー消費量の履歴情報など、退去者が専有部81に居住していたときに制御装置30によって自動的に生成された情報も含まれる。制御装置30にスマートフォンなどの携帯端末を通信接続できるような場合、第一個人設定情報には、携帯端末の接続設定情報が含まれてもよい。また、第一個人設定情報には、後述するシーン制御を行うための情報(複数の機器の組み合わせ方を示す情報)が含まれてもよい。
【0044】
制御装置30の制御部33は、通信部32によって第一コマンドが受信されると、これを契機に、表示部31に第一個人設定情報の削除を促す通知画面を表示させる(S19)。
図5は、通知画面の一例を示す図である。
【0045】
図5のような通知画面が表示されているときに、表示部31によって第一個人設定情報の削除を承認する操作が受け付けられると(S20)、制御部33は、記憶部34から第一個人設定情報を削除する(S21)。上述のように、記憶部34において、第一個人設定情報は、専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されているため、制御部33は、第一個人設定情報を選択的に削除することができる。なお、ステップS19及びステップS20は、省略されてもよい。つまり、第一個人設定情報の削除を承認する操作なしで第一個人設定情報が削除されてもよい。
【0046】
また、制御部33は、第一コマンドが受信されたことを契機に、通信部32に第二コマンドをサーバ装置60へ送信させる(S22)。つまり、制御部33は、動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、通信部32に、サーバ装置60が保有する退去者に関連する第二情報の削除を要求するコマンドを送信させる。第二コマンドは、サーバ装置60に、退去者に関連する第二個人設定情報の削除を要求するコマンドである。なお、第一コマンドが受信された時点でサーバ装置60との通信が確立されていない場合には、先に通信を確立させる処理が行われる。
【0047】
第二個人設定情報は、退去者が専有部81に居住(言い換えれば、施設80に滞在)していたときに制御装置30を使用することによって生じた情報である。つまり、第二個人設定情報は、退去者に関連する情報である。上記
図3に示されるように、第二個人設定情報には、例えば、退去者がサーバ装置60を用いたサービスの提供を受けるために登録したユーザ登録情報、及び、第一個人設定情報のバックアップ情報などが含まれる。サーバ装置60を用いたサービスは、例えば、スマートフォンなどの携帯端末を介した制御装置30及び機器40の施設80外からの遠隔操作サービス、並びに、携帯端末への消費電力に関する通知サービスなどである。
【0048】
サーバ装置60は、第二コマンドを受信すると、受信された第二コマンドに基づいてサーバ装置60が備える記憶部61から第二個人設定情報を削除する(S23)。上述のように、サーバ装置60が備える記憶部61において、第二個人設定情報は、制御装置30のIDに対応付けられた上で専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されているため、サーバ装置60は、第二個人設定情報を選択的に削除することができる。なお、第二コマンドには、第二コマンドの送信元の制御装置30のIDが含まれており、サーバ装置60は、第二コマンドに含まれるIDに対応付けられた第二個人設定情報を選択的に削除することができる。
【0049】
また、制御部33は、第一コマンドが受信されたことを契機に、通信部32に第三コマンドを複数の機器40のそれぞれへ送信させる(S24)。つまり、制御部33は、動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、通信部32に、機器40が保有する退去者に関連する第三情報の削除を要求する第三コマンドを送信させる。第三コマンドは、機器40に退去者の第三個人設定情報の削除を要求するコマンドである。なお、第一コマンドが受信された時点で機器40との通信が確立されていない場合には、先に通信を確立させる処理が行われる。
【0050】
第三個人設定情報は、退去者が専有部81に居住(言い換えれば、施設80に滞在)していたときに機器40を使用することによって生じた情報である。つまり、第三個人設定情報は、退去者に関連する情報である。第三個人設定情報には、例えば、退去者が専有部81に居住していたときに退去者自身が意図的に設定した設定情報(例えば、空調機器41の設定温度情報、及び、照明機器42の照明設定情報など)が含まれる。
【0051】
機器40は、第三コマンドを受信すると、受信された第三コマンドに基づいて機器40が備える記憶部から第三個人設定情報を削除する(S25)。上述のように、機器40が備える記憶部において、第三個人設定情報は、専用の領域に格納されるなど、他の情報と区別できるように記憶されているため、機器40は、第三個人設定情報を選択的に削除することができる。
【0052】
以上説明したように、インターホン装置20の制御部23は、通信部22と制御装置30との通信状態に基づいて、制御装置30への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定する。制御部23は、動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定した場合に、第一個人情報の削除に関する制御として、第一コマンドを制御装置30へ送信する。制御部23は、第一コマンドを送信することにより、制御装置30の表示部31に第一個人設定情報の削除を促す通知画面を表示させ、第一個人設定情報を削除し、さらに、制御装置30の通信部32に第二コマンド及び第三コマンドを送信させる。
【0053】
これにより、新たな入居者または施設80の管理者等は、制御装置30の主電源をオンすることで容易に第一個人設定情報、第二個人設定情報、及び、第三個人設定情報を削除することができる。つまり、情報処理システム10は、退去者に関する情報の削除を支援することができる。
【0054】
なお、制御装置30が表示部31を備えないような場合、
図3の通知画面は、表示部31に代えてインターホン装置20の表示部21に表示されてもよい。
【0055】
また、動作例1において、インターホン装置20及び制御装置30の関係は逆であってもよい。つまり、制御装置30は、インターホン装置20への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定し、インターホン装置20、及び、インターホン装置20に接続されるロビーインターホン50などへ個人設定情報の削除を指令してもよい。
【0056】
[動作例2]
次に、このような情報処理システム10の動作例2について説明する。
図6は、情報処理システム10の動作例2のシーケンス図である。
【0057】
居住者が退去し、専有部81の分電盤が操作されるなどにより制御装置30への電力供給がオフされると、制御装置30の制御部33は、バックアップ電源(例えば、コンデンサなど)を用いて制御装置30への電力供給がオフされたことを検出し(S31)、電力供給がオフされた時刻を示すオフ時刻情報を記憶部34に記憶する(S32)。
【0058】
その後、新たな居住者等によって専有部81の分電盤が操作されるなどにより制御装置30への電力供給がオンされると、制御部33は、電力供給がオンされたことを検出し(S33)、記憶部34に記憶されたオフ時刻情報に基づいて、制御装置30への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定する(S34)。
【0059】
動作停止期間の長さが所定期間未満であると判定された場合には、ステップS35以降の処理は行われない。動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定されると、ステップS35~S41の処理が行われる。ステップS35~S41の処理は、動作例1のステップS19~S25の処理と同様である。
【0060】
以上説明したように、動作例2では、制御装置30の制御部33は、制御装置30への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定する。制御部33は、制御装置30への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定した場合に、第一個人設定情報の削除に関する制御を行う。制御部33は、第一個人設定情報の削除に関する制御として、表示部31に第一個人設定情報の削除を促す通知画面を表示させ、第一個人設定情報を削除する。また、制御部33は、第一個人設定情報の削除に関する制御以外に、通信部32に第二コマンド及び第三コマンドを送信させる。
【0061】
これにより、新たな入居者または施設80の管理者等は、制御装置30の主電源をオンすることで容易に第一個人設定情報、第二個人設定情報、及び、第三個人設定情報を削除することができる。つまり、情報処理システム10は、退去者に関する情報の削除を支援することができる。
【0062】
なお、動作例2においては、制御装置30が制御装置30に記憶された第一個人設定情報を削除する動作について説明されたが、同様の動作をインターホン装置20が行ってもよい、つまり、インターホン装置20の制御部23は、インターホン装置20への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かを判定し、インターホン装置20の記憶部24に記憶される第一個人設定情報を削除してもよい。
【0063】
記憶部24に記憶される第一個人設定情報には、例えば、退去者が専有部81に居住していたときに退去者自身が意図的に設定した設定情報(例えば、表示部21の画面設定情報、及び、呼び出し音の音量設定情報など)が含まれる。また、記憶部24に記憶される第一個人設定情報には、退去者が専有部81に居住していたときにインターホン装置20によって自動的に生成された情報(例えば、来訪者の画像情報など)も含まれる。
【0064】
[変形例]
第一個人設定情報には、シーン制御を実行するための情報が含まれてもよい。シーン制御は、言い換えれば、施設80に設置された複数の機器の一括制御であり、原則として制御装置30によって実行される。
図7は、シーン制御を実行するための情報の一例を示す図である。
【0065】
図7に示されるシーン制御を実行するための情報(以下、シーン制御の制御情報とも記載される)においては、起床、外出、及び、就寝などの生活シーン(シーン名称)のそれぞれに対して、複数の機器の制御内容が紐づけられている。シーン制御の制御情報は、記憶部34に第一個人設定情報の一つとして記憶されている。
【0066】
例えば、ユーザは、制御装置30の表示部31に対して「起床」のシーン制御の実行を指示する操作を行うと、制御部33は、記憶部34に記憶された
図7の制御情報を参照して空調機器41及び照明機器42をあらかじめ登録された設定(明るさ、設定温度など)でオンする。なお、各シーン制御の実行が指示されたときに、どのような機器がどのような動作を行うかは、居住者が設定することができる。
【0067】
ところで、「就寝」のシーン制御には、電気錠28が制御対象として含まれているが
図1及び
図2に示されるように、制御装置30と電気錠28とは通信接続されていない。一方で、インターホン装置20については、電気錠28と通信接続されている。このような場合、シーン制御の制御情報は、制御装置30の記憶部34だけでなく、インターホン装置20の記憶部24にも記憶される。これにより、制御装置30は、シーン制御の実行が指示されたときにインターホン装置20に電気錠28の制御を依頼することができる。
【0068】
このように、第一個人設定情報には、シーン制御の制御情報が含まれてもよい。このようなシーン制御の制御情報は、例えば、通信部22に通信接続され、かつ、制御装置30には通信接続されていない電気錠28(第一機器の一例)、及び、通信部22には通信接続されておらず、かつ、制御装置30には通信接続されている空調機器41及び照明機器42(第二機器の一例)を一括制御するための情報である。
【0069】
[効果等]
以上説明したように、情報処理システム10は、対象者が情報端末(インターホン装置20または制御装置30)を使用することによって生じた第一個人設定情報を記憶する記憶部(記憶部24または記憶部34)と、情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、第一個人設定情報の削除に関する制御を実行する制御部(制御部23または制御部33)とを備える。第一個人設定情報は、第一情報の一例である。
【0070】
このような情報処理システム10は、対象者が退去した後の、当該対象者に関する情報の削除を支援することができる。
【0071】
また、例えば、情報処理システム10は、さらに、表示部(表示部21または表示部31)を備え、制御部は、第一個人設定情報の削除に関する制御として、表示部に第一個人設定情報の削除を促す通知画面を表示させる。
【0072】
このような情報処理システム10は、第一個人設定情報の削除を促すことができる。
【0073】
また、例えば、制御部は、第一個人設定情報の削除に関する制御として、第一個人設定情報を削除する。
【0074】
このような情報処理システム10は、第一個人設定情報を削除することができる。
【0075】
また、例えば、情報端末(制御装置30)は、広域通信ネットワーク70を介してサーバ装置60に通信接続される通信部32を備える。制御部(制御部23または制御部33)は、動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、通信部32に、サーバ装置60が保有する対象者に関連する第二個人設定情報の削除を要求するコマンドを送信させる。第二個人設定情報は、第二情報の一例である。
【0076】
このような情報処理システム10は、第二個人設定情報の削除することができる。
【0077】
また、例えば、情報端末(制御装置30)は、局所通信ネットワークを介して機器に通信接続される通信部32を備え、制御部(制御部23または制御部33)は、動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、通信部32に、機器40が保有する対象者に関連する第三個人設定情報の削除を要求するコマンドを送信させる。第三個人設定情報は、第三情報の一例である。
【0078】
このような情報処理システム10は、第三個人設定情報の削除することができる。
【0079】
また、例えば、記憶部34は、情報端末(制御装置30)によって備えられ、制御部23は、情報端末以外の他の情報端末(インターホン装置20)によって備えられる。
【0080】
このような情報処理システム10は、他の情報端末を用いて、間接的に情報端末への電力供給のオフ及び再開を検出することができる。
【0081】
また、例えば、制御部23は、他の情報端末(インターホン装置20)、及び、情報端末(制御装置30)の通信状態に基づいて、動作停止期間の長さが所定期間以上であるか否かの判定を行う。
【0082】
このような情報処理システム10は、通信状態に基づいて、間接的に情報端末への電力供給のオフ及び再開を検出することができる。
【0083】
また、例えば、情報端末は、制御装置30(EMSコントローラ)であり、他の情報端末は、インターホン装置20である。
【0084】
このような情報処理システム10は、インターホン装置20を用いて、間接的に制御装置30への電力供給のオフ及び再開を検出することができる。
【0085】
また、例えば、記憶部34、及び、制御部33は、情報端末(制御装置30)によって備えられる。
【0086】
このような情報処理システム10は、情報端末を用いて、直接的に情報端末への電力供給のオフ及び再開を検出することができる。
【0087】
また、例えば、第一個人設定情報には、複数の機器を一括制御するための情報が含まれる。
【0088】
このような情報処理システム10は、複数の機器を一括制御するための情報を削除することができる。
【0089】
また、例えば、情報端末への電力供給が停止されてから再開されるまでの動作停止期間の長さが所定期間以上であると判定された場合に、対象者が情報端末を使用することによって生じた第一情報の削除に関する制御を実行する制御ステップを含む。
【0090】
このような情報処理方法は、対象者が退去した後の、当該対象者に関する情報の削除を支援することができる。
【0091】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0092】
例えば、上記実施の形態では、施設は、集合住宅または戸建住宅などの住宅であると説明されたが、介護施設、病院、またはオフィスなどであってもよく、施設が具体的にどのような施設であるかは特に限定されない。本発明は、適用対象の施設が、利用者が入れ替わるような施設である場合に特に有用である。
【0093】
また、上記実施の形態では、情報処理システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、情報処理システムは、制御装置に相当する単一の装置として実現されてもよいし、インターホン装置に相当する単一の装置として実現されてもよい。情報処理システムが複数の装置によって実現される場合、情報処理システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0094】
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(サーバ装置など含む)が介在してもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。また、上記実施の形態において、各動作例は、任意に組み合わされてよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0097】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0098】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0099】
例えば、本発明は、情報処理システムなどのコンピュータが実行する情報処理方法として実現されてもよいし、このような情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0100】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
10、10a 情報処理システム
20 インターホン装置(情報端末)
21 表示部
22 通信部
23 制御部
24 記憶部
28 電気錠(機器)
30 制御装置(情報端末)
31 表示部
32 通信部
33 制御部
34 記憶部
40 機器
41 空調機器(機器)
42 照明機器(機器)
60 サーバ装置
70 広域通信ネットワーク