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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】臀溝通風器具
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/12 20060101AFI20240510BHJP
   A41B 9/02 20060101ALI20240510BHJP
   A41D 27/28 20060101ALI20240510BHJP
   A41B 9/04 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
A41B9/12 Z
A41B9/02 P
A41D27/28 A
A41D27/28 Z
A41B9/04 D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022541644
(86)(22)【出願日】2020-04-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-08
(86)【国際出願番号】 KR2020005126
(87)【国際公開番号】W WO2021141181
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-08-30
(31)【優先権主張番号】10-2020-0001821
(32)【優先日】2020-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0023159
(32)【優先日】2020-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0037871
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522268007
【氏名又は名称】ユン ソクドン
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】ユン ソクドン
【審査官】須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2009-0106668(KR,A)
【文献】国際公開第2006/006457(WO,A1)
【文献】特表2013-542329(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0461960(KR,Y1)
【文献】特表2008-530383(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B9/02-9/04
A41D1/06-1/12
A41D13/05-13/08
A41D27/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
隔をあけて配置された複数の楕円フレームと、前記複数の楕円フレームを互いに連結するように複数の楕円フレームの外周に沿って間隔をあけて、複数の楕円フレームを横切って配置される直線フレームとからなり、長手方向が臀溝に沿うように挿入されて臀溝を広げる弾性材料の通風フレームを含んで構成される
ことを特徴とする臀溝通風器具。
【請求項2】
前記楕円フレームは、所所により柔らかい材質の軟質フレームが使用され、着用時に軟質フレームが曲がることにより外観全体が弧状をなすように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の臀溝通風器具。
【請求項3】
前記通風フレームは、複数のフレームに分割され、着用時に外観全体が弧状になるように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の臀溝通風器具。
【請求項4】
前記通風フレームは、両側端部に配置される楕円フレームのサイズが次第に小さくなるようにラウンド処理され、肛門の上部から臀溝全体に掛けて挿入される
ことを特徴とする請求項2または3に記載の臀溝通風器具。
【請求項5】
前記通風フレームの上下を縦切って長孔形状に貫通するように、楕円フレームと直線フレームとが切開されて長孔状開放口を形成し、前記長孔状開放口の縁部に沿って長孔開放フレームが構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の臀溝通風器具。
【請求項6】
前記通風フレームの外部全体をカバーして、皮膚と通風フレームとの直接接触を防止するための繊維材質の通風外皮をさらに含んで構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の臀溝通風器具。
【請求項7】
前記通風フレームは、肛門の上部から臀溝全体にかけて挿入される
ことを特徴とする請求項1に記載の臀溝通風器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通風器具に関し、より具体的には、肛門など特定の身体部位への局所的な刺激を最小限に抑え、通風効果が最大化され、異物感が少なく、使用者の様々な身体の特徴や変化にもかかわらず、変形力、固定力、着用感と、外観の美しさに優れ、肥満の人と長時間座って作業したり、汗をよくかく人が快適な生活ができるようにする臀溝通風器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、着用感や活動性に優れながら着用時の通風を可能にして、陰嚢周辺で発生する湿気や臭気を除去し、湿疹などの皮膚疾患を予防しながら新陳代謝や血液循環を円滑にして健康機能を向上させる機能性男性用パンツが開発されたことがある(韓国公開特許2017-0082946を参照)。
【0003】
しかしながら、前記機能性男性用パンツは、図14に示すように、両方の陰嚢と会音を結ぶ仮想の三角形の位置に通気口を形成するための三角形の網糸布110を縫い付けるが、網糸布の一側面に一定間隔で離隔された遠赤外線放射体120を多数配置するように構成される。
【0004】
しかし、前記機能性男性用パンツは、身体の特定の部位だけに集中的な通風を配慮し、臀溝が重なりにより通風が制限されることを考慮せず、パンツ製作時に通風のための網糸布110などを一緒に付着させなければならないため、パンツの製作コストが増加し、パンツの使用寿命が尽きる場合に、一緒に廃棄しなければならない問題点がある。
【0005】
別の従来技術として、肛門に発生する湿気を除去し、肛門周囲に発生しうる湿疹を防止し、運動や歩行時に、肛門周囲の摩擦により衛生用具の表面が破損されて異物が発生することを防止できる肛門用衛生用具が開発されている(韓国実用新案登録0461960を参照)。
【0006】
前記肛門用衛生用具は、図15に示すように、弾性の合成樹脂で形成された本体11の両側面12を互いに対称に形成し、両側面中央を凸した凸面13に形成した流線状の本体部10と、本体部の両側面に複数の通気孔21を形成した通気部20とからなる。
【0007】
しかし、前記肛門用衛生用具は身体の特定部位である肛門によく固定されにくいだけでなく、突起15によって刺激を与えて意図しない副作用が発生することもあるため、肛門疾患発生者以外に一般人が使用するには適切ではない問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決するために提案されたものであり、身体の特定部位だけに対する集中的な通風ではなく、臀溝の重なりによる通風制限が全体的に考慮(臀部の両側に付いている部分を広げる)され、異物感が少なく、通風効果が最大化され、コストが安く、使用者の多様な身体の特徴や変化にもかかわらず、変形力、固定力、着用感と外観の美しさが優れて、臀溝(皮膚)に安定的に挿入、固定できるだけでなく、特定の局所部位だけに刺激を加えず、意図しない副作用の発生を予防し、座って生活する時間が多い現代人たちが広く使用できる臀溝通風器具を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達成するための本発明の臀溝通風器具は、断面が楕円を形成するように、それぞれ細長いフレームを楕円形にしたものであって間隔をあけて配置された複数の楕円フレームと、前記複数の楕円フレームを互いに連結するように細長いフレームが複数の楕円フレームの外周に沿って間隔をあけて、複数の楕円フレームを横切って配置される直線フレームとからなり、長手方向が臀溝に沿うように挿入されて臀溝を広げる弾性材料の通風フレームを含んで構成されることを特徴とする。
【0010】
前記楕円フレームは、所所により柔らかい材質の軟質フレームが使用され、着用時に軟質フレームが曲がることにより外観全体が緩やかな弧状をなすように構成されることを特徴とする。
【0011】
前記通風フレームは、複数のフレームに分割され、着用時に外観全体が緩やかな弧状になるように構成されることを特徴とする。
【0012】
前記通風フレームは、両側端部に配置される楕円フレームのサイズが次第に小さくなるようにラウンド処理され、肛門の上部から臀溝全体に掛けて挿入されることを特徴とする。
【0013】
前記通風フレームの上下を縦切って長孔形状に貫通するように、楕円フレームと直線フレームとが切開されて長孔状開放口を形成し、前記長孔状開放口の縁部に沿って長孔開放フレームが構成されることを特徴とする。
【0014】
前記通風フレームの上部及び下部は、長手方向全体に沿って切開されて直線状の開放口を形成し、前記直線状の開放口の縁部に沿って直線開放フレームが構成され、前記分割された楕円フレームを互いに連結する連結フレームが構成されることを特徴とする。
【0015】
前記通風フレームは、後方端に配置される楕円フレームのサイズが次第に小さくなるようにラウンド処理されることを特徴とする。
【0016】
前記通風フレームの外部全体をカバーして、皮膚と通風フレームとの直接接触を防止するための繊維材質の通風外皮をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0017】
前記通風フレームは、肛門の上部から臀溝全体にかけて挿入されることを特徴とする。
【0018】
前記通風フレームは、斜線方向に配置された複数の細長い補強フレームさらに備え、前記通風外皮は、下着に着脱される固定部材を備えるか、または下着と一体に製作されていることを特徴とする
【発明の効果】
【0019】
このように構成された本発明の臀溝通風器具は、次のような効果を奏する。
【0020】
1)傘の骨のように細長い楕円フレームと直線フレームからなる通風フレームで骨格を成しており、肛門など特定の身体部位に加えられる局所的な刺激を最小化し、通風効果が最大化される。
【0021】
2)実施例により長孔状開放口または直線状の開放口が追加的に構成される場合、肛門など特定の身体部位に加えられる局所的な刺激と圧迫感を最小化し、障害物なしで通風効果が最大化される。
【0022】
3)実施例により軟質素材が所所で左、右自由に変形したり、複数個に分離された分割フレームが独立して左、右、前、後自由に移動しながら肛門など特定の身体部位に加えられる局所的な刺激を最小化し、通風効果が最大化される
【0023】
)通風フレームを使用者の尾骨に向かって行くほど臀溝が狭くなることを勘案し、尾骨に向かって急激にラウンド処理する場合、外部に突出してラインが見える問題を解消して外観をさらにスリムにし、着用感も優れる。
【0024】
)通風外皮により全体がカバーされる場合、肛門直上から前方に向かって臀溝全体に沿って下着の触感で挟まれるように挿入され、異物感が少なく、着用感に優れるため、肥満人はもちろん、長時間座って作業したり、汗をよくかく現代人たちが快適な生活ができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図2】本発明による臀溝通風器具を示す断面図である。
図3】本発明による臀溝通風器具の使用状態を示す図である。
図4】本発明の追加的な実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図5】本発明の他の追加的な実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図6図5の実施例による臀溝通風器具を示す使用状態断面図である。
図7】本発明の追加的な実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図8図7の実施例による臀溝通風器具の使用状態を示す図である。
図9】本発明の他の追加的な実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図10】図の実施例による臀溝通風器具を示す平面図(a)及び断面図(b)である。
図11】本発明の追加的な実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図である。
図12】図11の実施例による臀溝通風器具を示す平面図(a)及び断面図(b)である。
図13】本発明のもう一つの実施例による臀溝通風器具の通風フレームを示す使用状態平面図である。
図14】従来技術による通風できるパンツバンドを示す図である。
図15】従来技術による肛門用衛生用具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の目的を具体的に実現することができる好ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。本実施例の説明において、同一構成については同一名称が用いられ、その付加的な説明は省くことにする。
【0027】
図1は、本発明による臀溝通風器具の通風フレームを示す斜視図であり、図2は、本発明による臀溝通風器具を示す断面図であり、図3は、本発明による臀溝通風器具の使用状態を示す図である。
【0028】
本発明の臀溝通風器具は、図1及び図2に示すように、通風フレーム100を含んで構成される。
【0029】
通風フレーム100は、弾性合成樹脂材質が用いられ、楕円フレーム110及び直線フレーム120を含んで構成される。
【0030】
楕円フレーム110は、それぞれ傘の骨のように細長いフレームを略楕円形にしたものであって間隔をあけて複数個配置されている
【0031】
直線フレーム120は、傘の骨のように細長いフレームが前記複数の楕円フレーム110を互いに連結するように複数の楕円フレームの外部に沿って間隔をあけて楕円フレームを横切って若干曲がるように配置される。
【0032】
前記通風フレーム100は、楕円フレーム110と直線フレーム120とが交わって横フレーム及び縦フレームを形成しながら(縦)断面が楕円を形成し、外観全体が緩やかな弧状をなすように構成される。
【0033】
前記通風フレーム100は、通風効率を最大化するために細長い楕円フレーム110と直線フレーム120を除いた部分はすべて開放された空間を形成し、両側端を含めて内部空間及び外周面にわたって通風できるように構成する。
【0034】
前記楕円フレーム110と直線フレーム120は、図4に示すように、適切な弾性と骨格を維持するために、必要に応じてその間隔や使用数を増やすことができることは言うまでもない(図4では楕円フレーム110が横フレームと縦フレームに多少区別できるように実施されている)。
【0035】
なお、前記通風フレーム100は、図面では具体的には図示していないが、楕円フレーム110と直線フレーム120を補強するために斜線方向に配置される複数の細長い補強フレームをさらに備えてもよい。
【0036】
前記通風フレーム100は、図3に示すように、長手方向に臀溝(皮膚)に沿って挿入されて臀溝を広げ、このとき通風フレーム100は、肛門などの特定の身体部位だけに刺激を与え、予測できなかった副作用を招かないように、肛門の上部から臀溝全体(男性の場合は陰嚢の直前まで)にかけて挿入されるように構成することが好ましい。
【0037】
すなわち、前記通風フレーム100は、臀溝にかけて挿入された後、パンツなどの下着により下部が追加的に支えられる(そして、たとえば、以下に説明する紐によって引っ張られる固定部材を備える)ので、臀溝(皮膚)に安定的に位置されることができる。
【0038】
そして、本発明は、図2の実施例のように通風外皮200がさらに備えられることができるが、それは繊維材料からなり、前記通風フレーム100の外部全体をカバーして、皮膚、すなわち臀溝と通風フレーム100の直接接触を防止する。
【0039】
前記通風外皮200は、下着とは別途に製作したり、下着と共に一体に製作(縫製などにより)することができる。
【0040】
前記通風外皮200は、下着材質で通風のために主に使用される機能性繊維を使用することが好ましく、他の皮膚に異物感が感じられないように、純綿などを用いることもできる。
【0041】
なお、前記通風外皮200は、通風フレーム100と共に臀溝に挿入された状態をより良好に維持するために、下着に取り付けられる固定部材300をさらに備えることができる。
【0042】
前記固定部材300としては、パンツに適用可能なスナップボタン、ベルクロ(登録商標)(別名マジックテープ(登録商標))、連結輪など様々な固定のための手段を多様に採用することができる。
【0043】
本発明の追加的な実施例による臀溝通風器具は、図5に示すように、通風フレーム100を含んで構成される。
【0044】
通風フレーム100は、弾性合成樹脂材質が用いられ、楕円フレーム110及び直線フレーム120を含んで構成される。
【0045】
楕円フレーム110は、それぞれ傘の骨のように細長いフレームを略楕円形にしたものであって間隔をあけて複数個配置されている
【0046】
前記楕円フレームは、所所により柔らかい合成樹脂や合成ゴム材質の軟質フレーム115が使用され、着用時に軟質フレーム115が左右に自由に曲がることにより外観全体が緩やかな弧状をなすように構成される。
【0047】
直線フレーム120は、傘の骨のような細長いフレームが前記複数の楕円フレーム110を互いに連結するように複数の楕円フレームの外部に沿って間隔をあけて複数の楕円フレームを横切って配置される。
【0048】
前記通風フレーム100は、楕円フレーム110と直線フレーム120とが交わって横フレーム及び縦フレームを形成しながら(縦)断面が楕円を形成するように構成される。
【0049】
前記通風フレーム100は、通風効率を最大化するために細長い楕円フレーム110と直線フレーム120を除いた部分はすべて開放された空間を形成し、両側端を含めて内部空間及び外周面にわたって通風できるように構成する。
【0050】
前記通風フレーム100は、より快適な着用感のために、両側端部に配置される楕円フレーム110のサイズが次第に小さくなるように配置され、丸くラウンド処理されることが好ましい。
【0051】
前記楕円フレーム110と直線フレーム120は、適切な弾性と骨格を維持するために、必要に応じてその間隔や使用数を増やすことができることは言うまでもない
【0052】
なお、前記通風フレーム100は、図面では具体的には図示していないが、楕円フレーム110と直線フレーム120を補強するために斜線方向に配置される複数の細長い補強フレームをさらに備えてもよい。
【0053】
前記通風フレーム100は、長手方向に臀溝(皮膚)に沿って挿入されて臀溝を広げ、このとき通風フレーム100は、肛門などの特定の身体部位だけに刺激を与え、予測できなかった副作用を招かないように、肛門の上部から臀溝全体(男性の場合は陰嚢の直前まで)にかけて挿入されるように構成することが好ましい。
【0054】
そして、本発明の追加的な実施例として、図6に示すように、通風外皮200をさらに含んで構成されることができるが、通風外皮200は、繊維材料からなり、前記通風フレーム100の外部全体をカバーして、皮膚、すなわち臀溝と通風フレーム100の直接接触を防止する。
【0055】
前記通風外皮200は、下着とは別途に製作したり、下着に固定された形態で製作(縫製などにより)することにより、前記通風フレーム100が臀溝(皮膚)に安定的に位置されることができる。
【0056】
前記通風外皮200は、下着材質で通風のために主に使用される機能性繊維を使用することが好ましく、他の皮膚に異物感が感じられないように、純綿などを用いることもできる。
【0057】
なお、本発明の他の実施例として、前記通風外皮200は、通風フレーム100と共に臀溝に挿入された状態をより良好に維持するように、下着に取り付けられる別途の固定部材(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0058】
一方、本発明の他の実施例として、図7及び図8に示すように、前記通風フレーム100は、複数(分割)フレームに分割(3~5個程度)され、着用時に左、右、前、後に自由に移動しながら、外観全体が自然に緩やかな弧状をなすように構成されることができる。
【0059】
前記複数の分割フレームは、互いに独立して左、右、前、後に自由に移動するように、完全に分離された状態であるか、または紐などの連結部材116によって互いに連結されて、一定間隔以上移動しないように制限することができる。
【0060】
このような実施例においても、前記通風フレーム100は、より快適な着用感のために両側端部に配置される分割フレームの楕円フレーム110は、サイズが次第に小さくなるように配置され、丸くラウンド処理されることが好ましい
【0061】
本発明の追加的な実施例による臀溝通風器具は、図及び図10に示すように、通風フレーム100を含んで構成される。
【0062】
直線フレーム120は、傘の骨のような細長いフレームが前記複数の楕円フレーム110を互いに連結するように楕円フレームの外部に沿って間隔をあけて複数の楕円フレームを横切って配置される。
【0063】
前記通風フレーム100は、楕円フレーム110と直線フレーム120とが交わって横フレーム及び縦フレームを形成しながら(縦)断面が楕円を形成するように構成される。
【0064】
前記通風フレーム100は、通風効率を最大化するために細長い楕円フレーム110と直線フレーム120を除いた部分はすべて開放された空間を形成し、両側端を含めて内部空間及び外周面にわたって通風できるように構成する。
【0065】
ここで、前記通風フレーム100の上下を縦切って略楕円形の長孔形状に貫通するように、楕円フレーム110と直線フレーム120とが切開されて、上、下それぞれ長孔状開放口を形成し、前記長孔状開放口の縁部に沿って長孔開放フレーム115aが構成される。
【0066】
前記長孔状開放口を介して肛門などの特定の主要部位との直接接触を減らし、異物感や圧迫感を軽減し、着用感が改善され、通風が円滑に行われることができる。
【0067】
前記通風フレーム100は、使用者の尾骨に向かって行くほど臀溝が狭くなることを勘案し、快適な着用感のために、後方(使用者の尾骨側)端部に配置される楕円フレーム110のサイズが次第に小さくなるように配置され、丸くラウンド処理されることが好ましい。
【0068】
もちろん、前記通風フレーム100は、より快適な着用感のために前、後方端部の両方に配置される楕円フレーム110のサイズが次第に小さくなるように配置され、丸くラウンド処理されてもよい。
【0069】
前記楕円フレーム110と直線フレーム120は、適切な弾性と骨格を維持するために、必要に応じてその間隔や使用数を増やすことができることは言うまでもない。
【0070】
なお、前記通風フレーム100は、図面では具体的には図示していないが、楕円フレーム110と直線フレーム120を補強するために斜線方向に配置される複数の細長い補強フレームをさらに備えてもよい。
【0071】
前記通風フレーム100は、長手方向に臀溝(皮膚)に沿って挿入されて臀溝を広げ、このとき通風フレーム100は、肛門などの特定の身体部位だけに刺激を与え、予測できなかった副作用を招かないように、肛門の上部から臀溝全体(男性の場合は陰嚢の直前まで)にかけて挿入されるように構成することが好ましい。
【0072】
そして、図13に示すように、通風外皮200が追加的に構成されることができるが、通風外皮200は、繊維材料からなり、前記通風フレーム100の外部全体をカバーして、皮膚、すなわち臀溝と通風フレーム100の直接接触を防止する。
【0073】
前記通風外皮200は、下着とは別途に製作したり、下着に固定された形態で製作(縫製などにより)することにより、前記通風フレーム100が臀溝(皮膚)に安定的に位置されることができる。
【0074】
前記通風外皮200は、下着材質で通風のために主に使用される機能性繊維を使用することが好ましく、他の皮膚に異物感が感じられないように、純綿などを用いることもできる。
【0075】
なお、本発明の他の実施例として、前記通風外皮200は、通風フレーム100と共に臀溝に挿入された状態をより良好に維持するように、下着に取り付けられる別途の固定部材(図示せず)をさらに備えてもよい。
【0076】
なお、本発明の他の実施例として、前記通風フレーム100の両側端には、下着などに紐などで結束するための連結輪などの連結部材をさらに備えてもよい。
【0077】
一方、本発明の他の実施例として、図11及び図12に示すように、前記通風フレーム100は、前記長孔開放フレーム115aを構成する代わりに、上部及び下部が、長手方向全体に沿って複数のフレームが切開されて直線状の開放口を形成し、前記直線状の開放口の縁部に沿って直線開放フレーム116aが構成されることができる。
【0078】
このとき、直線状の開放口によって分割された楕円フレーム110を互いに連結するために全体的に、又は図のように間隔をあけて所所で対向する分割された楕円フレーム110の中央部を連結する連結フレーム117が構成される。
【0079】
このような直線開放フレーム116aを備える場合であっても、肛門など特定の主要部位との直接接触を減らし、異物感や圧迫感を軽減し、着用感が改善され、通風が円滑に行われることができる。
【0080】
このような実施例においても、前記通風フレーム100は、使用者の尾骨に向かって行くほど臀溝が狭くなることを勘案し、より快適な着用感のために、後方端部(使用者の尾骨側)または前、後方端部の両方に配置される楕円フレーム110のサイズが次第に小さくなるように配置され、丸くラウンド処理されることが好ましい。
【0081】
そして、このような実施例においても、通風外皮200を追加的に構成することができるが、通風外皮200は、繊維材料からなり、前記通風フレーム100の外部全体をカバーして、皮膚、すなわち臀溝と通風フレーム100の直接接触を防止する。
【0082】
上記のように構成された本発明の臀溝通風器具は、肛門などの特定の身体部位への刺激を最小限に抑え、通風効果が最大化されるように、傘の骨のように細長い楕円フレーム110と直線フレーム120とからなる通風フレーム100で骨格を成している。
【0083】
そして、通風外皮200により全体がカバーされ、肛門直上から前方に向かって臀溝全体に沿って緩やかな弧状に嵌まるように挿入され、異物感が少なく、固定力に優れるため、肥満人はもちろん、長時間座って作業する事務職、運転職または汗をよくかく人が快適な生活ができるようにする。
【0084】
特に、所所に性質の異なる軟質素材が配置され、左、右に自由に変形するように構成することができ、複数個に分けられた分割フレームが独立して左、右、前、後に自由にさらに移動できるように構成することができるので、使用者の多様な身体状態にもかかわらず、着用時の人体の屈曲に応じてより快適な着用感を提供する。
【0085】
特に、通風フレーム100に長孔状開放口または直線状の開放口が追加的に構成され、使用者の多様な身体条件にもかかわらず、肛門など敏感部位との接触を減らし、通風感を最大化し、着用時の人体の屈曲に沿ってさらに快適な着用感を提供する。
【0086】
そして、通風フレーム100が使用者の尾骨に向かって行くほど急激にラウンド処理する場合、外部に突出してラインが見える問題を解消して外観をさらにスリムにする。
【0087】
言い換えれば、肛門を含む臀溝(皮膚)を強制的に広げることで、自然に通風が可能で、臀溝の分泌物、汗や湿気を自然通風乾燥させることができる。これにより、付随的に肛門掻痒症(肛門かゆみ)などの肛門疾患の予防、改善も期待できる。
【0088】
このように本発明による好ましい実施例について説明したが、前述した実施例以外にも本発明がその趣旨や範疇から逸脱することなく他の特定の形態に具現化できるという事実は、当該技術分野において通常の知識を有する者には自明なものである。
【0089】
したがって、上記の実施例は限定的なものではなく、例示的なものと見なされるべきであり、これにより本発明は上記の説明に限らず添付の特許請求の範囲及びその同等範囲内で変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
このように構成された本発明の臀溝通風器具は、肛門など特定の身体部位に加えられる局所的な刺激と圧迫感を最小化し、障害物なしで通風効果が最大化され、外部に突出してラインが見える問題を解消して外観をさらにスリムにし、着用感も優れ、肛門直上から前方に向かって臀溝全体に沿って緩やかな弧状に嵌まるように挿入され、異物感が少なく、固定力に優れるため、肥満人はもちろん、長時間座って作業したり、汗をよくかく現代人たちが快適な生活ができるようにする産業上の利点がある。
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