(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】ツリー型太陽光発電システム
(51)【国際特許分類】
H02S 20/32 20140101AFI20240510BHJP
E04H 5/02 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
H02S20/32
E04H5/02 E
(21)【出願番号】P 2023149815
(22)【出願日】2023-09-15
【審査請求日】2023-10-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715008687
【氏名又は名称】廣田 祐次
(72)【発明者】
【氏名】廣田 祐次
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-019363(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0086146(KR,A)
【文献】特開2017-038473(JP,A)
【文献】特開2002-134777(JP,A)
【文献】特開2019-154188(JP,A)
【文献】特開2022-107134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 20/32
E04H 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部の中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、巻き取りモーターで該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しを行い、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、モーターで回転軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システムであって、該ツリー型太陽光発電システムに併設されたカメラの動画にて、降雪が確認されれば、該ツリー型太陽光発電システムに併設されたAI(コンピューター)が該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、受光パネルの傾斜 を大きく取り、垂直に近づけ、雪が積もらないようにすることが可能なツリー型太陽光発電システムであって、木々の揺れの状況から風の強度を知り、該AI(コンピューター)が、
必要に応じ巻き取りモーターに指示を出し、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、全受光パネ ルを下げて、収納BOXに収めるようにすることが可能なツリー型太陽光発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の太陽光受光パネルを複数のワイヤーで吊り、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しで、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システム関する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現状太陽光発電といえば、メガソーラが主流ですが、設置場所を取り、木々を伐採し、環境破壊を引き起こす可能性があり、豪雪地帯では使用できないという欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部に設置された中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しで、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システムにおいて、降雪時は、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しで、太陽光受光パネルを大きく傾けて(垂直に近づけ)、雪が積もらないようにする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部に設置された中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、巻き取りモーターで該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しを行い、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、モーターで回転軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システムにおいて、併設されたカメラの動画にて、降雪が確認されれば、併設されたAI(コンピューター)が該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、受光パネルの傾斜 を大きく取り(垂直に近づける)、雪が積もらないようにし、また、該カメラ動画にて、木々の揺れの状況から風の強度を知り、AI(コンピューター)が、必要に応じ該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、全受光パネルを下げて、収納箱に収めるようにする。また吹雪などの場合には、一旦収納箱に収めてしまうので、その上に積雪の可能性があるが、傾斜を大きく取りながら受光パネルをゆっくり上げることで雪を落とすことができるようにする。
【発明の効果】
【0006】
従来太陽光受光パネルの設置が難しいと言われている豪雪地帯でも、該太陽光受光パネル上の積雪を避け、あるいは収納時の該太陽光受光パネルの上に積雪があっても、雪を落とし、発電を行うなうことができるようになる。
災害時、停電と断水が起きても、空気から水を取り出す「無限水」(電力が必要)との組み合わせで、電気と飲料水とを供給し、一時しのぎが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部に設置された中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、巻き取りモーターで該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しを行い、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、モーターで回転軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システムにおいて、併設されたカメラの動画にて、降雪が確認されれば、該ツリー型太陽光発電システムに併設されたAI(コンピューター)が該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、受光パネルの傾斜 を大きく取り(垂直に近づける)、雪が積もらないようにし、また、該カメラ動画にて、木々の揺れの状況から風の強度を知り、該ツリー型太陽光発電システムに併設されたAI(コンピューター)が、必要に応じ巻き取りモーターに指示を出し、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、全受光パネ ルを下げて、収納BOXに収めるようにする。また吹雪などの場合には、一旦収納BOXに収めてしまうので、その上に積雪の可能性があるが、傾斜を大きく取りながら受光パネルをゆっくり上げることで雪を落とすことができるようにする。
【0009】
図1にて、ベアリングBOX部を地中に埋め、周辺を土砂でかためることで、ツリー型太陽光発電システムが設置でき、また、蓄電池及びAI(コンピューター)を近くに設置し、複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部に設置された中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、エンコーダーを経由し、巻取りモーターで該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しを行い、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、(モーター及びウオームフォイールで)ウオームギヤを回し、モーターで回転軸を回転することで太陽光追尾を行う。
【0010】
該ツリー型太陽光発電システムに併設されたカメラの動画にて、降雪が確認されれば、該ツリー型太陽光発電システムに併設されたAI(コンピューター)が該巻取りモーターに指示を出し、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、受光パネルの傾斜 を大きく取り、垂直に近づけ、雪が積もらないようにする。
【0011】
また、該カメラ動画にて、木々の揺れの状況から風の強度を知り、該AI(コンピューター)が、必要に応じ巻き取りモーターに指示を出し、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しを行い、全受光パネ ルを下げて、収納BOXに収めるようにする。
【0012】
さらに吹雪などの場合には、強風対応で一旦該収納BOXに収めてしまうので、その上に積雪の可能性があるが、該AI(コンピューター)が、必要に応じ該巻取りモーターに指示を出し、傾斜を大きく取りながら受光パネルをゆっくり上げることで積雪を落とすことができるようにする。
【0013】
空気から水を取り出す「大気水製造機」を室内に設置し、該ツリー型太陽光発電システムにて、電力を供給することで、電気と飲料水とを同時に得ることができるので、被災地など停電と断水とが同時に発生した場合には、必要不可欠のものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0014】
従来太陽光受光パネルの設置が難しいとわれた豪雪地帯でも、該太陽光受光パネル上の積雪を避け、あるいは収納時の該太陽光受光パネルの上に積雪があっても、雪を落とし、発電を行うなうことができるようになる。
災害時、停電と断水が起きても、空気から水を取り出す「大気水」(電力が必要)との組み合わせで、電気と飲料水とを供給し、一時しのぎが可能になる。
【要約】
【課題】
現状太陽光発電といえば、メガソーラが主流ですが、設置場所を取り、木々を伐採し、環境破壊を引き起こす可能性があり、豪雪地帯では使用できないという欠点がある。
【解決手段】
複数の太陽光受光パネルを、回転軸の上部の中継プーリーを介して、複数のワイヤーで吊り、該複数のワイヤーの巻取り巻き戻しで、該複数の太陽光受光パネルを一斉に太陽に正対させ、軸を回転することで太陽光追尾を行う、ツリー型太陽光発電システムにおいて、該複数のワイヤーの巻取り・巻き戻しで、太陽光受光パネルを大きく傾けて(垂直に近づけ)、雪が積もらないようにする。
【選択図】
図1