(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】放射型プリント回路基板用のアンテナホーン、アンテナ、及びアンテナアレイ、並びにこれらのための方法
(51)【国際特許分類】
H01Q 21/06 20060101AFI20240510BHJP
H01Q 13/02 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
H01Q21/06
H01Q13/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019150105
(22)【出願日】2019-08-20
【審査請求日】2022-08-18
(32)【優先日】2018-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ウールリッチ, カイル エー.
(72)【発明者】
【氏名】スペンス, ジェイ スチュアート
(72)【発明者】
【氏名】ウー, シーチャン
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-340724(JP,A)
【文献】特表2003-523676(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102008026732(DE,A1)
【文献】特開2007-134474(JP,A)
【文献】Sebastian Methfessel,Design of a balanced-fed patch-excited horn antenna at millimeter-wave frequencies,Proceedings of the Fourth European Conference on Antennas and Propagation,2010年04月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 21/06
H01Q 13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナアレイ(101)であって、
複数のプリント回路基板ランチャー(610P)を有するプリント回路基板(110)、及び
前記プリント回路基板(110)と連結するように構成されたアンテナホーンのアレイ(121、121A、121B、121C)であって、当該アンテナホーンのアレイ(121、121A、121B、121C)のうちの1つ以上のアンテナホーン(120)が、
それぞれのプリント回路基板ランチャー(610P)を取り囲むコップ構造(218)を形成する少なくとも1つの開口(215)を有するフレーム(200)であって、前記プリント回路基板(110)に連結された第1の端部(201)と、前記第1の端部(201)から長手方向に離間され
た第2の端部(202)とを有
し、かつ、前記プリント回路基板(110)から延びる、フレーム(200)と、
前記第1の端部(201)から長手方向に延びる複数の適合型連結部材(210P)であって、当該複数の適合型連結部材(210P)と、前記プリント回路基板(110)のそれぞれの受容開口(650)との連結のみが、前記1つ以上のアンテナホーン(120)を前記プリント回路基板(110)に連結するように、当該複数の適合型連結部材(210P)が、前記それぞれの受容開口(650)に連結されている、複数の適合型連結部材(210P)と
を含む、アンテナホーンのアレイ(121、121A、121B、121C)
を備えているアンテナアレイ(101)。
【請求項2】
前記複数の適合型連結部材(210P)のそれぞれが、前記プリント回路基板(110)のそれぞれの受容開口(650)に圧入嵌合されるように構成されている、請求項1に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項3】
前記複数の適合型連結部材(210P)が、前記それぞれの受容開口(650)の壁(651)に対して外向き把持力(660)を加えるように構成された適合型ピン(300)を備えている、請求項1又は2に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項4】
前記複数の適合型連結部材(210P)が、無線周波信号(900)をそれぞれのアンテナホーン(120)内に実質的に隔離するファラデーケージ(600)を形成するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャー(610P)を取り囲む、請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項5】
前記複数の適合型連結部材(210P)が、前記フレーム(200)と前記プリント回路基板(110)との間からの無線周波信号(900)の漏洩を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャー(610P)を取り囲む、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項6】
前記複数の適合型連結部材(210P)が、隣接するアンテナホーン(120)間の無線周波信号(900)干渉を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャー(610P)を取り囲む、請求項1から5のいずれか一項に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項7】
前記1つ以上のアンテナホーン(120)が、高密度フェーズアレイアンテナホーン(120HD)として構成され、隣接するアンテナホーン(120)間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、請求項1から6のいずれか一項に記載のアンテナアレイ(101)。
【請求項8】
プリント回路基板(110)との連結のためのアンテナホーン(120)であって、
無線周波信号(900)が通過するコップ構造(218)を形成する少なくとも1つの開口(215)を有するフレーム(200)であって、第1の端部(201)と、前記第1の端部(201)から長手方向に離間された第2の端部(202)とを含む、フレーム(200)、及び
前記第1の端部(201)から長手方向に延びる複数の適合型連結部材(210P)であって、当該複数の適合型連結部材(210P)と、前記プリント回路基板(110)のそれぞれの受容開口(650)との連結のみが、前記アンテナホーン(120)を前記プリント回路基板(110)に連結するように、当該複数の適合型連結部材(210P)が、前記それぞれの受容開口(650)に連結されるように構成されている、複数の適合型連結部材(210P)
を備えているアンテナホーン(120)。
【請求項9】
アンテナアレイ(101)を形成するための方法であって、
アンテナホーンのアレイ(121、121A、121B、121C)のアンテナホーン(120)が、プリント回路基板(110)のそれぞれのプリント回路基板ランチャー(610P)を取り囲むように、前記アンテナホーン(120)を前記プリント回路基板(110)に対して位置付けすることと、
前記アンテナホーンのアレイ(121、121A、121B、121C)の前記アンテナホーン(120)のフレーム(200)から延びる複数の適合型連結部材(210P)と、前記プリント回路基板(110)のそれぞれの受容開口(650)とを連結することのみにより、前記アンテナホーン(120)を前記プリント回路基板(110)に連結することと
を含む、方法。
【請求項10】
前記複数の適合型連結部材(210P)と前記プリント回路基板(110)のそれぞれの受容開口(650)とを連結することが、前記複数の適合型連結部材(210P)を前記それぞれの受容開口(650)に圧入嵌合することを含む、請求項9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、概して、アンテナに関し、より具体的には、アンテナホーンを有するアンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
フェーズドアレイアンテナなどのアンテナは、概して、放射型(例えば、電磁波の伝播)プリント回路基板(ここでは「プリント回路基板」と呼ばれる)に取り付けられたアンテナホーンを含む。概して、アンテナホーンは、取付孔とネジを使用して、プリント回路基板に取り付けられる。ネジは、取付孔に嵌まったときに、アンテナホーンをプリント回路基板に固定するように、取付フランジを貫通する。アンテナホーンの大きなアレイをプリント回路基板に取り付けるとき、概して、各プリント回路基板ランチャーの周りでアンテナホーンとプリント回路基板との間に無線周波接地相互配線(radio frequency ground interconnect)が設けられる。高周波接地相互配線を設けることは、多くのプリント回路基板ランチャーを備えた表面積では困難であり、典型的に、ネジ用の取付孔を含む新奇なクランプ構造の使用が必要とされる。新奇なクランプ構造は、量感があり、プリント回路基板上の空間の大部分を占有し、フェーズドアレイアンテナの質量を増大させ、フェーズドアレイアンテナのコストを増大させ、例えば、サブラムダ間隔(sub-lambda spacing)によってより高い密度のフェーズアレイを妨げる。
【発明の概要】
【0003】
したがって、以上で特定された懸念事項のうちの少なくとも1つ以上に対処することを意図した装置及び方法が有用性を見いだすであろう。
【0004】
以下の記載は、本開示に係る主題の実施例の非網羅的なリストである。これらの実施例は、特許請求される場合があり、又は特許請求されない場合がある。
【0005】
本開示に係る主題の一実施例は、プリント回路基板との連結のためのアンテナホーンに関し、アンテナホーンは、無線周波信号が通過するコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを含む、フレーム、及び前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されるように構成されている、複数の適合型連結部材を備えている。
【0006】
本開示に係る主題の別の実施例は、アンテナアレイに関し、アンテナアレイは、複数のプリント回路基板ランチャーを有するプリント回路基板、及び前記プリント回路基板と連結するように構成されたアンテナホーンのアレイであって、当該アンテナホーンのアレイのうちの1つ以上のアンテナホーンが、それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、前記プリント回路基板に連結された第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを有し、かつ、前記プリント回路基板から延びる、フレームと、前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記1つ以上のアンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されている、複数の適合型連結部材とを含む、アンテナホーンのアレイを備えている。
【0007】
本開示に係る主題のさらに別の実施例は、アンテナアレイを形成するための方法に関し、当該方法は、アンテナホーンのアレイのアンテナホーンが、プリント回路基板のそれぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むように、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に対して位置付けすることと、前記アンテナホーンのアレイの前記アンテナホーンのフレームから延びる複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することのみにより、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することとを含む。
【0008】
本開示に係る主題のさらに別の実施例は、アンテナに関し、アンテナは、1つ以上のプリント回路基板ランチャーを有するプリント回路基板、及び前記プリント回路基板と連結するように構成された1つ以上のアンテナホーンであって、当該1つ以上のアンテナホーンのうちのアンテナホーンが、それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、前記プリント回路基板に連結された第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを有し、かつ、前記プリント回路基板から延びる、フレームと、前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記1つ以上のアンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されている、複数の適合型連結部材とを含む、1つ以上のアンテナホーンを備えている。
【0009】
本開示に係る主題の別の実施例は、アンテナを形成するための方法に関し、当該方法は、アンテナホーンが、プリント回路基板のプリント回路基板ランチャーを取り囲むように、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に対して位置付けすることと、前記アンテナホーンのフレームから延びる複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することのみにより、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
こうして本開示の実施例を概括的に説明してきたところで、ここで添付図面を参照するが、それらは必ずしも正確な縮尺通りに描かれていない。また、複数の図において、類似の参照記号は同一部分または類似部分を示している。
【0011】
【
図1A】本開示の態様に係る、アンテナの概略ブロック図である。
【
図1B】本開示の態様に係る、アンテナアレイの概略ブロック図である。
【
図2A】本開示の態様に係る、
図1A及び
図1Bのアンテナ及びアンテナアレイのアンテナホーンの上面斜視図である。
【
図2B】本開示の態様に係る、
図2Aのアンテナホーンの部分的な底面斜視図である。
【
図2C】本開示の態様に係る、
図2Aのアンテナホーンの部分的な側方断面図である。
【
図3A】本開示の態様に係る、アンテナアレイのアンテナホーンの上面斜視図である。
【
図3B】本開示の態様に係る、
図3Aのアンテナホーンの部分的な底面斜視図である。
【
図3C】本開示の態様に係る、
図3Aのアンテナホーンの部分的な側方断面図である。
【
図4A】本開示の態様に係る、
図1A及び
図1Bのアンテナ及びアンテナアレイのアンテナホーンの上面斜視図である。
【
図4B】本開示の態様に係る、
図4Aのアンテナホーンの部分的な底面斜視図である。
【
図4C】本開示の態様に係る、
図4Aのアンテナホーンの部分的な側方断面図である。
【
図5】本開示の態様に係る、
図2Aから
図4Cのアンテナホーンの例示的なアレイを示す、
図1Bのアンテナアレイの斜視図である。
【
図6A】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な斜視断面図である。
【
図6B】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な斜視断面図である。
【
図7】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な側方断面図である。
【
図8】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な斜視断面図である。
【
図9A】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な斜視断面図である。
【
図9B】本開示の態様に係る、
図1Bのアンテナアレイの一部の部分的な斜視断面図である。
【
図9C】本開示の態様に係る、
図9A及び
図9Bのアンテナアレイの一部の部分的な側方断面図である。
【
図10】本開示の態様に係る、例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示に係る主題の例示的で非網羅的な実施例が、以下で提供される。これらの実施例は、特許請求されることもあり、又は特許請求されないこともある。
【0013】
図1A及び
図1Bを参照すると、本開示の態様は、アンテナホーン120、アンテナ100、及びアンテナアレイ101を提供し、アンテナホーン120は、圧入嵌合(press fit)構成を有している。例えば、アンテナホーン120は、特別な工具又は新奇なクランプ構造を使用することなく、圧入嵌合連結(press fit coupling)690(
図6B)によって、アンテナ100の放射型プリント回路基板110(重ねて、ここでは「プリント回路基板」と呼ばれる)、又はアンテナアレイ101に連結される。アンテナホーン120は、手作業で又は自動挿入機190を用いて、プリント回路基板110に連結され得る。自動挿入機190は、アンテナホーン120を持ち上げて、プリント回路基板110に配置するように構成されている。アンテナホーン120をプリント回路基板に連結して保持するために、ハンダ、エポキシ、ネジ、及び/又は別のクランプ構造体を使用することは、アンテナホーン120とプリント回路基板110との間の圧入嵌合連結690によって実質的になくなる。
【0014】
アンテナホーン120をプリント回路基板110に連結するための別のクランプ構造又は特別の工具が存在しないので、本開示の態様は、隣接するアンテナホーン120間に任意の適切な中心間の間隔(
図5参照)を有して、互いに隣接するアンテナホーン120をアンテナホーンのアレイ121(
図1B)の中で互いに対して位置付けすることをさらに提供し得る。例えば、中心間の間隔は、1つ以上のサブラムダ間隔(例えば、アンテナ100又はアンテナアレイ101によって送信且つ/又は受信されている無線周波信号900(
図5参照)の波長より小さな間隔)、アンテナ100又はアンテナアレイ101によって送信且つ/又は受信されている波長(すなわち、ラムダ)に等しい(又は実質的に等しい)間隔、及びアンテナ100又はアンテナアレイ101によって送信且つ/又は受信されている波長(すなわち、ラムダ)より大きな間隔であり得るが、これらに限定されない。
【0015】
アンテナホーン120とプリント回路基板110との間の圧入嵌合連結690によって、アンテナホーン120とプリント回路基板110との間に無線周波接地連結620(例えば、
図6A及び
図6Bを参照)がさらにもたらされる。アンテナホーン120とプリント回路基板110との間の連結は、ファラデーケージ600(例えば、
図6A及び
図6Bを参照)をさらに形成し得る。ファラデーケージ600は、無線周波信号900(例えば、
図5参照)を、それぞれのアンテナホーン120内に、且つそれぞれのプリント回路基板ランチャー610(例えば、
図6A、
図6B、
図8、
図9A、
図9B、及び
図9Cを参照)内に隔離する。プリント回路基板ランチャー610は、無線周波信号900、900A、900B(例えば、
図5及び
図9C参照)の伝搬波901A、901Bが、伝送媒体を変更する(例えば、プリント回路基板110の内部で伝搬することから空気/真空999内で伝搬することへと変更する、及びその逆方向等)プリント回路基板110の点/部分である。
【0016】
本開示の態様は、アンテナ100及びアンテナアレイ101の部品の数を減らし得、アンテナ100及びアンテナアレイ101のコストを削減し得、アンテナ100及びアンテナアレイ101の質量を減らし得、アンテナアレイ101のアンテナホーンのアレイ121(
図1B)の密度を増大させ得る。
【0017】
図1Aを参照すると、アンテナ100は、プリント回路基板110、及び(例えば、1つ以上の)アンテナホーン120を含む。プリント回路基板110は、アンテナホーン120に対応する(例えば、1つ以上の)プリント回路基板ランチャー610を有する。1つ以上のアンテナホーン120は、アンテナホーン120がプリント回路基板ランチャー610を取り囲むように、圧入嵌合連結690(
図6B)を用いて、プリント回路基板110と連結するように構成されている。
【0018】
図1Bを参照すると、アンテナアレイ101は、プリント回路基板110、及びアンテナホーンのアレイ121を含む。この態様では、プリント回路基板110は、任意の適切は配置でプリント回路基板110上に位置付けされた複数のプリント回路基板ランチャー610Pを含む。アンテナホーンのアレイ121は、アンテナホーンのアレイ121の各アンテナホーン120が、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲むように、プリント回路基板110と連結するように構成されている。アンテナが、
図1Aのように1つのアンテナホーン120を含むか、又は
図1Bのように複数のアンテナホーンを含むかに関わらず、プリント回路基板110とアンテナホーン120との間の連結、及びその特徴は、本明細書に記載された通りであることに留意されたい。
【0019】
図1A及び
図1Bを参照すると、無線送信機198及び無線受信機199のうちの1つ又は複数は、無線周波信号900を生成且つ/又は復号するように、アンテナ100及び/又はアンテナアレイ101に連結され得る。無線周波信号900は、アンテナ100及びアンテナアレイ101によって送信及び/又は受信される。
【0020】
さらに
図2A、
図3A、及び
図4Aを参照すると、アンテナホーン120は、フレーム200、及び複数の適合型連結部材210Pを含む。さらに
図2B、
図3B、及び
図4Bを参照すると、フレーム120は、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲むコップ構造218を形成する少なくとも1つの開口215を有する(例えば、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲むコップ構造を例示する
図5、
図6A、
図8、
図9Bを参照)。フレーム200は、プリント回路基板110に連結された第1の端部201(
図5参照)と、第1の端部201から(フレーム200の長手方向軸203に対して)長手方向に離間され
た第2の端部202(
図5参照)とを有
し、かつ、前記プリント回路基板から延びる。フレーム200の第1の端部201及び第2の端部202(及び第1の端部201と第2の端部202との間のフレーム200の部分)は、円形、長方形、三角形、八角形、及び六角形の断面形状、並びに/又はこれらの任意の適切か組み合わせのような、任意の適切な断面形状を有し得るが、これらに限定されない。例えば、
図2A及び
図3Aは、フレーム200が実質的に円形断面を有するように例示しているが、
図4Aは、フレーム200が実質的に長方形断面を有するように例示している。
【0021】
一態様では、
図2A、
図3A、
図4Aに示すように、フレーム200は、少なくとも1つの開口215によって形成されたゲインアンテナホーン素子230を備えている。例示のみを目的として、
図2Aのゲインアンテナホーン素子230はコップ構成を有し、
図3Aのゲインアンテナホーン素子230はベル形状構成を有し、
図4Aのゲインアンテナホーン素子230は実質的にピラミッド状の構成を有するが、ゲインアンテナホーン素子230は、任意の適切な形状構成を有してもよい。別の態様では、フレーム200は、少なくとも1つの開口215によって形成された導波ホーン素子240を備えている。導波ホーン素子240は、フィルター、ポラライザー、及びカプラーのうちの1つ又は複数を含む、任意の適切な導波構造を含むが、これらに限定されない。図面では、フレーム200が、ゲインアンテナホーン素子230と導波ホーン素子240の両方を有するように示しているが、他の態様では、フレーム200は、ゲインアンテナホーン素子230のみを含むか、又は導波ホーン素子240のみを含んでもよい。
図4Bを参照すると、少なくとも1つの開口215は、互いに隣接するように配置されたそれぞれの導波ホーン素子240A、240Bを形成する少なくとも2つの開口215A、215Bを含む。フレーム200は、少なくとも2つの導波ホーン素子240A、240B(
図9A参照)に共通するゲインアンテナホーン素子230を形成する。
【0022】
図2A、
図2B、
図3A、
図3B、
図4A、及び
図4Bを参照すると、複数の適合型連結部材210Pは、第1の端部201から長手方向に延びる。複数の適合型連結部材210は、それぞれ、(例えば、ネジ、ハンダ、エポキシ、クランプ等の任意の追加の連結構造体がない状態で)複数の適合型連結部材210Pとそれぞれの受容開口650との連結のみによって、アンテナホーン120をプリント回路基板110に連結するように、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650(例えば、
図6Bを参照)に連結するように構成されている。例えば、複数の適合型連結部材210Pは、それぞれ、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650に圧入されるように構成される。各適合型連結部材210は、それぞれの受容開口650内で弾性変形するように、適合する。
図2C、
図3C、及び
図4Cをさらに参照すると、複数の適合型連結部材210Pは、適合型ピン300を備えている。この適合型ピン300は、複数の適合型連結部材210Pとそれぞれの受容開口650との連結のみよって、それぞれのアンテナホーン120をプリント回路基板110に連結するように、外向き把持力660(例えば、それぞれの適合型ピン300の長手方向軸300Xに対して外向きの又はさもなければ長手方向軸300Xに対して横方向の1つ以上の方向)をそれぞれの受容開口650の壁651(例えば、
図6Bを参照)に対して加えるように構成されている。一態様では、適合型ピン300は、複数の適合型連結部材210Pとそれぞれの受容開口650との連結のみによって、それぞれのアンテナホーン120をプリント回路基板110に連結するように、それぞれの受容開口650の壁651を把持するよう構成された表面粗さ300SR(
図3C参照)を有する。複数の適合型連結部材210Pは、フレーム200と一体的に形成されているが、他の態様では、複数の適合型連結部材210Pは、任意の適切な方法でフレーム200に連結され得る。
【0023】
図2B、
図3B、
図4B、
図6A、
図6B、
図8、及び
図9Aを参照すると、それぞれのアンテナホーン120がプリント回路基板110に連結されたときに、ファラデーケージ600を形成するように、複数の適合型連結部材210Pは、少なくとも1つの開口215を取り囲む。ファラデーケージ600は、例えば、それぞれのアンテナホーン120の第1の端部201から、それぞれのアンテナホーン120が配置されたプリント回路基板110の表面110S(
図6Aから
図9Aを参照)へと延びる。さらに
図6B及び
図7を参照すると、アンテナホーン120の第1の端部201は、受容開口650の1つ以上の導電性トレース650Tの上に置かれてもよい。1つ以上の導電性トレース650Tは、アンテナホーン120の第1の端部201とプリント回路基板110の表面110Sとの間に間隙700が存在するように、プリント回路基板110の表面110Sの上に突出し得る。間隙700は、約0.1mm(約0.004インチ)以下であり得る。ファラデーケージ600は、フレーム200とプリント回路基板110との間からの無線周波信号900の漏洩を実質的に防止するように、アンテナホーン120の第1の端部201間から受容開口650の中へと延びて、間隙700にかかる。さらに、ファラデーケージ600は、無線周波信号900を少なくとも1つの開口215のそれぞれの開口の中に実質的に隔離し得る。
図4B及び
図9Bに示すように、フレーム200は、少なくとも2つの導波ホーン素子240A、240Bを含み、複数の適合型連結部材210Pは、隣接する導波ホーン素子240A、240Bの間(例えば、フレーム200の隔壁400)に配置され、それぞれのアンテナホーン120が、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650に連結されたとき、(例えば、ファラデーケージ600を通して)隣接する導波ホーン素子240A、240B間に無線周波信号900の隔離を実質的にもたらす。
【0024】
図2B、
図3B、
図4B、
図6A、
図6B、
図8、及び
図9Aを続けて参照すると、アンテナホーン120がプリント回路基板110に連結されると、複数の適合型連結部材210Pは、ファラデーケージ600が無線周波信号900を(それぞれの)アンテナホーン120の中に実質的に隔離するように、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲む。プリント回路基板110の1つ以上のプリント回路基板ランチャー610は、一重偏波ランチャー611(
図8参照)及び二重偏波ランチャー612(
図6A、
図6B、
図9A、
図9B、
図9C参照)の双方のうちの1つである。二重偏波ランチャー612は、第1及び第2の偏波素子610A、610Bなどのプリント回路基板ランチャー素子を含む。第1及び第2の偏波素子610A、610Bはそれぞれ、異なる偏波(例えば、左側偏波、右側偏波、又は任意の適切な偏波)を有する。
【0025】
上述のように、ファラデーケージ600は、複数の適合型連結部材210Pが、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲み、フレーム200とプリント回路基板110との間の無線周波信号900の漏洩を(例えば、ファラデーケージ600を通して)実質的に防止するように、第1の端部201とプリント回路基板110の表面110Sとの間の間隙700にかかる(例えば、間隙700を通って延びる)。複数の適合型連結部材210Pは、隣接するアンテナホーン120間の及び共通アンテナホーン120の隣接する導波ホーン素子240A、240B間の無線周波信号900の干渉を(例えば、ファラデーケージ600を通して)実質的に防止するように、それぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲む。例えば、
図4B及び
図9Bに示すように、フレーム200が、少なくとも2つの導波ホーン素子240A、240Bを含む場合、少なくとも1つの開口215(例えば、
図4B参照)は、2つの開口215A、215Bを含む。2つの開口のうちの1つ目215Aは、二重偏波ランチャー612の第1の偏波素子610Aのための第1の導波ホーン素子240A(例えば、
図4B及び
図9Aを参照)を形成し、2つの開口のうちの2つ目215Bは、二重偏波ランチャー612の第2の偏波素子610Bのための第2の導波ホーン素子240B(例えば、
図4B及び
図9A参照)を形成する。複数の適合型連結部材210Pのうちの1つ又は複数は、第1の導波ホーン素子240Aと第2の導波ホーン素子240Bとの間に配置され、第1の偏波素子610Aと第2の偏波素子610Bとを隔離する。例えば、複数の適合型連結部材210Pは、隣接する導波ホーン素子240A、240B間に(例えば、フレーム200の隔壁400上に)配置され、それぞれのアンテナホーン120が、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650に連結されたとき、第1及び第2の偏波素子610A、610Bのそれぞれを取り囲み、(例えば、導波ホーン素子240A、240Bそれぞれの周囲に形成されたファラデーケージ600を通して)隣接する導波ホーン素子240A、240B間の無線周波信号900の隔離を実質的にもたらす。
【0026】
図6B及び
図7を参照すると、プリント回路基板110は、受容開口650の1つ以上の導電性トレース650Tが、互いに連結されて、無線周波接地770を形成するように、構成される。1つ以上の導電性トレース650Tは、受容開口を通って延び、それぞれの受容開口650の壁651を形成する。複数の適合型連結部材210Pは、フレーム200とプリント回路基板110との間に無線周波接地連結770Cを形成するように構成されている。フレーム200とプリント回路基板110との間の無線周波接地連結770Cは、適合型連結部材210Pの適合性、及び適合型連結部材210Pと受容開口650の壁651との間の圧入嵌合連結690を通してもたらされる。例えば、適合型連結部材210を受容開口650内に挿入すると、適合型連結部材210は、それぞれの受容開口650の壁651の影響によって弾性的に変形し、これにより、適合型連結部材210は、壁651に対して外向き把持力660を加え、適合型連結部材210と(例えば、1つ以上の導電性トレース650Tによって形成された)壁651との間で結果として生じた接触が、適合型連結部材210と1つ以上の導電性トレース650Tとの間(すなわち、フレーム200とプリント回路基板110との間)で導電連結(すなわち、無線周波接地連結770C)を形成する。
【0027】
図5を参照すると、アンテナアレイ101は、アンテナホーン120の例示的な群501、502、503有するように示されている。群501は、
図2Aから
図2Cのアンテナホーン120を含むアンテナホーンのアレイ121Aを含む。アンテナホーンのアレイ121Aのアンテナホーン120は、任意の適切な数の行501R1~501Rn、及び任意の適切な数の列501C1~501Cnで構成される。行501R1~501Rn及び列501C1~501Cnのうちの1つ又は複数は、アンテナホーンのハニカム構造を形成するように、千鳥状にしてもよい。群502は、
図3Aから
図3Cのアンテナホーン120を含むアンテナホーンのアレイ121Bを含む。アンテナホーンのアレイ121Bのアンテナホーン120は、任意の適切な数の行502R1~502Rn、及び任意の適切な数の列502C1~502Cnで構成される。行502R1~502Rn及び列502C1~502Cnのうちの1つ又は複数は、アンテナホーンのハニカム構造を形成するように、千鳥状にしてもよい。群503は、
図4Aから
図4Cのアンテナホーン120を含むアンテナホーンのアレイ121Cを含む。アンテナホーンのアレイ121Cのアンテナホーン120は、任意の適切な数の行503R1~503Rn、及び任意の適切な数の列503C1~503Cnで構成される。行503R1~503Rn及び列503C1~503Cnのうちの1つ又は複数は、アンテナホーンのレンガ塀パターンを形成するように、千鳥状にしてもよい。アンテナホーンのアレイ121A、121B、121Cのアンテナホーン120は、共通のプリント回路基板110と連結しているように示されているが、他の態様では、プリント回路基板は、アンテナホーンが共通した構成をもつアンテナホーンのアレイを含み得る。例えば、プリント回路基板110は、
図2Aから
図2Cに示すアンテナホーン120のみを含むアンテナホーンのアレイが連結されている場合があり、プリント回路基板110は、
図3Aから
図3Cに示すアンテナホーン120のみを含むアンテナホーンのアレイが連結されている場合があり、又はプリント回路基板110は、
図4Aから
図4Cに示すアンテナホーン120のみを含むアンテナホーンのアレイが連結されている場合がある。他の態様では、プリント回路基板110は、任意の適切な数のアンテナホーン120の群が連結されてもよく、アンテナホーン120は、任意の適切な構成を有する。
【0028】
一態様では、行501R1~501Rn、502R1~502Rn、503R1~503Rnの間の間隔、及び列501C1~501Cn、502C1~502Cn、503C1~503Cnの間の間隔は、アンテナホーンのアレイ121A、121B、121Cの各アンテナホーン120が、上述のようにそれぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲むように、プリント回路基板110のプリント回路基板ランチャー610の位置に基づいて確立される。別の態様では、隣接するアンテナホーン120の第2の端部間の間隔(すなわち、距離)が、プリント回路基板110において隣接するアンテナホーン120の第1の端部201への(例えば、工具やクランプ等のための)接近を防止する(例えば、各アンテナホーン120とプリント回路基板110との間の圧入嵌合連結が、アンテナホーン120をプリント回路基板110に対して保持する唯一の連結/構造であるように、第1の端部201及びプリント回路基板110への接近が防止される)ように、行501R1~501Rn、502R1~502Rn、503R1~503Rnの間の間隔、列501C1~501Cn、502C1~502Cn、503C1~503Cnの間の間隔(並びにプリント回路基板110のプリント回路基板ランチャー610の位置)は、アンテナホーン120の第2の端部202の寸法に基づいて確立される。例えば、さらに
図2A、
図3A、及び
図4Aを参照すると、隣接するアンテナホーン120の第2の端部202における又は第2の端部202に隣接する、フレーム200の外壁200W間の間隔570は、隣接するアンテナホーン120の外壁200Wが互いに実質的に接触しているようであるか、又は、間隔570が、僅少、すなわち、約0.1mm(約0.004インチ)以下など取るに足りないほど小さい間隔であり得る。他の態様では、間隔570は、任意の適切な間隔であってもよい。
【0029】
アンテナホーンのアレイ121A、121B、121Cのアンテナホーン120は、高密度フェーズアレイアンテナホーン120HDとして構成され、プリント回路基板上の、中心から中心への、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔(例えば、距離)は、サブラムダ間隔(例えば、アンテナホーンを通過する無線周波信号の波長より小さな間隔)である。一態様では、サブラムダ間隔は、アンテナホーン120を通過する無線周波信号の波長の約半分より小さいが、他の態様では、隣接するアンテナホーン120間の中心間の間隔は、任意の適切な間隔であってもよい。中心間の間隔とは、列501C1~501Cn、502C1~502Cn、503C1~503Cnの間の間隔550、行501R1~501Rn、502R1~502Rn、503R1~503Rnの間の間隔551、及び隣接しているが、千鳥状の/オフセットされたアンテナホーン120間の間隔552のうちの1つ又は複数である。アンテナホーン120をプリント回路基板110に対して保持するために、例えば、量感のある新奇なクランプ構造、ネジ、ハンダ等の使用を回避し得るので、隣接するアンテナホーン120間の中心間の間隔は、アンテナホーン120とプリント回路基板110との間の圧入嵌合連結690(
図6B)によってもたらされる。
【0030】
図1A、
図6A、
図6B、
図8、
図9A、及び
図10を参照すると、アンテナ100を形成するための例示的な方法が説明される。当該方法は、アンテナホーン120が、プリント回路基板110のプリント回路基板ランチャー610を取り囲むように、アンテナホーン120をプリント回路基板110に対して位置付けすること(
図10のブロック1000)を含む。アンテナホーン120は、アンテナホーン120のフレーム200から延びる複数の適合型連結部材210Pと、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650とを連結することのみにより、プリント回路基板110に連結される(
図10のブロック1010)。複数の適合型連結部材210Pとプリント回路基板110のそれぞれの受容開口650とを連結することは、複数の適合型連結部材210Pをそれぞれの受容開口650に圧入嵌合することを含む。一態様では、アンテナホーン120は、プリント回路基板110との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている。例えば、アンテナホーン120は、自動挿入機190の把持機によって把持されるように、任意の適切な態様で構成され得る。自動挿入機190は、アンテナホーン120をプリント回路基板110に対して位置付けし、(例えば、圧入嵌合によって)アンテナホーン120をプリント回路基板110と連結する。他の態様では、アンテナホーンは、任意の適切な態様(手作業等)でプリント回路基板に圧入嵌合され得る。アンテナホーンをプリント回路基板に連結することは、さらにファラデーケージ600を形成し得る。ファラデーケージ600が、無線周波信号900をアンテナホーン120内に実質的に隔離するように、アンテナホーン120の複数の適合型連結部材210Pは、プリント回路基板ランチャー610Pを取り囲む。例えば、プリント回路基板ランチャー610を取り囲むアンテナホーン120の複数の適合型連結部材210Pによって形成されたファラデーケージ600を用いて、アンテナホーン120とプリント回路基板110との間からの無線周波信号漏洩も防止することができる。
【0031】
図1B、
図5、
図6A、
図6B、
図8、
図9A、及び
図10を参照すると、アンテナアレイ101を形成するための例示的な方法が説明される。当該方法は、アンテナホーン120が、プリント回路基板110のそれぞれのプリント回路基板ランチャー610を取り囲むように、アンテナホーンのアレイ121のアンテナホーン120をプリント回路基板110に対して位置付けすること(
図10のブロック1000)を含む。アンテナホーンのアレイ121のアンテナホーン120は、アンテナホーン120のフレーム200から延びる複数の適合型連結部材210Pと、プリント回路基板110のそれぞれの受容開口650とを連結することのみにより、プリント回路基板110に連結される(
図10のブロック1010)。アンテナホーン120をプリント回路基板110に連結することは、隣接するアンテナホーン120間のサブラムダ間隔、又は任意の他の適切な間隔を有する状態で、アンテナホーン120をプリント回路基板110に連結することを含む。一態様では、サブラムダ間隔は、アンテナホーン120を通過する無線周波信号900の波長の約半分より小さい。複数の適合型連結部材210Pとプリント回路基板110のそれぞれの受容開口650とを連結することは、複数の適合型連結部材210Pをそれぞれの受容開口650に圧入嵌合することを含む。一態様では、アンテナホーン120は、プリント回路基板110との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている。例えば、アンテナホーン120は、自動挿入機190の把持機によって把持されるように、任意の適切な態様で構成され得る。自動挿入機190は、アンテナホーン120をプリント回路基板110に対して位置付けし、(例えば、圧入嵌合によって)アンテナホーン120をプリント回路基板110と連結する。他の態様では、アンテナホーンは、任意の適切な態様(手作業等)でプリント回路基板に圧入嵌合され得る。アンテナホーンをプリント回路基板に連結することは、さらにファラデーケージ600を形成し得る。ファラデーケージ600が、無線周波信号900をアンテナホーン120内に実質的に隔離するように、アンテナホーン120の複数の適合型連結部材210Pは、プリント回路基板ランチャー610Pを取り囲む。例えば、プリント回路基板ランチャー610を取り囲むアンテナホーン120の複数の適合型連結部材210Pによって形成されたファラデーケージ600を用いて、アンテナホーン120とプリント回路基板110との間からの無線周波信号漏洩も防止することができる。さらに、隣接するアンテナホーン120間の無線周波信号900干渉が、例えば、隣接するアンテナホーン120の複数の適合型連結部材210Pによって形成されたファラデーケージ600で実質的に防止され得る。
【0032】
本開示の態様により、以下の実施例が提供される。
【0033】
A1
プリント回路基板との連結のためのアンテナホーンであって、無線周波信号が通過するコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを含む、フレーム、及び前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されるように構成されている、複数の適合型連結部材を備えているアンテナホーン。
【0034】
A2
前記複数の適合型連結部材のそれぞれが、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口に圧入嵌合されるように構成されている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0035】
A3
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成されたゲインアンテナホーン素子を含む、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0036】
A4
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成された導波ホーン素子を含む、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0037】
A5
前記少なくとも1つの開口が、互いに隣接するように配置されたそれぞれの導波ホーン素子を形成する少なくとも2つの開口を含み、前記複数の適合型連結部材が、隣接する導波ホーン素子間に配置され、前記プリント回路基板の前記それぞれの受容開口に連結されると、前記隣接する導波ホーン素子間に無線周波信号隔離を実質的にもたらす、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0038】
A6
前記フレームが、前記少なくとも2つの導波ホーン素子に共通するゲインアンテナホーン素子を形成する、段落A5に記載のアンテナホーン。
【0039】
A7
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと一体的に形成されている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0040】
A8
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁に対して外向き把持力を加えるように構成された適合型ピンを備えている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0041】
A9
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁を把持するように構成された表面粗さを有する適合型ピンを備えている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0042】
A10
前記複数の適合型連結部材が、前記プリント回路基板に連結されたとき、無線周波信号を前記少なくとも1つの開口のそれぞれの開口内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0043】
A11
前記複数の適合型連結部材が、前記プリント回路基板に連結されたとき、前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落A1(又はA10)に記載のアンテナホーン。
【0044】
A12
前記アンテナホーンが、高密度フェーズアレイアンテナホーンとして構成され、前記プリント回路基板上の、中心から中心への、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0045】
A13
前記サブラムダ間隔が、前記アンテナホーンを通過する前記無線周波信号の波長の約半分より小さい、段落A12に記載のアンテナホーン。
【0046】
A14
前記アンテナホーンが、前記プリント回路基板との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0047】
A15
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間で無線周波接地連結を形成するように構成されている、段落A1に記載のアンテナホーン。
【0048】
B1
アンテナアレイであって、複数のプリント回路基板ランチャーを有するプリント回路基板、及び前記プリント回路基板と連結するように構成されたアンテナホーンのアレイであって、当該アンテナホーンのアレイのうちの1つ以上のアンテナホーンが、それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、前記プリント回路基板に連結された第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを有し、かつ、前記プリント回路基板から延びる、フレームと、前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記1つ以上のアンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されている、複数の適合型連結部材とを含む、アンテナホーンのアレイを備えているアンテナアレイ。
【0049】
B2
前記複数の適合型連結部材のそれぞれが、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口に圧入嵌合されるように構成されている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0050】
B3
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成されたゲインアンテナホーン素子を含む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0051】
B4
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成された導波ホーン素子を含む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0052】
B5
前記少なくとも1つの開口が、互いに隣接するように配置されたそれぞれの導波ホーン素子を形成する少なくとも2つの開口を含み、前記複数の適合型連結部材が、隣接する導波ホーン素子間に配置され、前記隣接する導波ホーン素子間に無線周波信号隔離をもたらす、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0053】
B6
前記フレームが、前記少なくとも2つの導波ホーン素子に共通するゲインアンテナホーン素子を形成する、段落B5に記載のアンテナアレイ。
【0054】
B7
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと一体的に形成されている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0055】
B8
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁に対して外向き把持力を加えるように構成された適合型ピンを備えている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0056】
B9
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁を把持するように構成された表面粗さを有する適合型ピンを備えている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0057】
B10
無線周波信号を前記少なくとも1つの開口のそれぞれの開口内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記プリント回路基板に連結された前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0058】
B11
前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記プリント回路基板に連結された前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落B1(又はB10)に記載のアンテナアレイ。
【0059】
B12
前記複数の適合型連結部材が、無線周波信号をそれぞれのアンテナホーン内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0060】
B13
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落B1(又はB10)に記載のアンテナアレイ。
【0061】
B14
前記複数の適合型連結部材が、隣接するアンテナホーン間の無線周波信号干渉を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落B1(又はB10)に記載のアンテナアレイ。
【0062】
B15
前記1つ以上のアンテナホーンが、高密度フェーズアレイアンテナホーンとして構成され、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0063】
B16
前記サブラムダ間隔が、前記アンテナホーンを通過する無線周波信号の波長の約半分より小さい、段落B15に記載のアンテナアレイ。
【0064】
B17
前記1つ又は複数アンテナホーンが、前記プリント回路基板との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0065】
B18
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間で無線周波接地連結を形成するように構成されている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0066】
B19
前記複数のプリント回路基板ランチャーのうちの1つ又は複数が、二重偏波ランチャーを含む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0067】
B20
前記少なくとも1つの開口が、2つの開口を含み、前記2つの開口のうちの1つ目が、前記二重偏波ランチャーの第1の偏波素子のための第1の導波ホーン素子を形成し、前記2つの開口のうちの2つ目が、前記二重偏波ランチャーの第2の偏波素子のための第2の導波ホーン素子を形成する、段落B19に記載のアンテナアレイ。
【0068】
B21
前記複数の適合型連結部材のうちの1つ又は複数が、前記第1の導波ホーン素子と前記第2の導波ホーン素子との間に配置されて、前記第1の偏波素子と前記第2の偏波素子とを隔離する、段落B20に記載のアンテナアレイ。
【0069】
B22
前記複数のプリント回路基板ランチャーのうちの1つ又は複数が、一重偏波ランチャーを含む、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0070】
B23
前記1つ以上のアンテナホーンのうちの隣接するアンテナホーンの第2の端部間の距離が、前記プリント回路基板において前記隣接するアンテナホーンの前記第1の端部への接近を防止する、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0071】
B24
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の影響の下で変形するように構成されている、段落B1に記載のアンテナアレイ。
【0072】
C1
アンテナアレイを形成するための方法であって、アンテナホーンのアレイのアンテナホーンが、プリント回路基板のそれぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むように、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に対して位置付けすることと、前記アンテナホーンのアレイの前記アンテナホーンのフレームから延びる複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することのみにより、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することとを含む、方法。
【0073】
C2
前記複数の適合型連結部材と前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することが、前記複数の適合型連結部材を前記それぞれの受容開口に圧入嵌合することを含む、段落C1に記載の方法。
【0074】
C3
自動挿入機を用いて、前記アンテナホーンをプリント回路基板に対して位置付けることと、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板と連結することとを引き起こすことをさらに含む、段落C1に記載の方法。
【0075】
C4
前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むそれぞれのアンテナホーンの前記複数の適合型連結部材を用いて、前記アンテナホーンと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止することをさらに含む、段落C1に記載の方法。
【0076】
C5
前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むそれぞれのアンテナホーンの前記複数の適合型連結部材を用いて、ファラデーケージを形成することをさらに含み、前記ファラデーケージが、無線周波信号を前記それぞれのアンテナホーン内に実質的に隔離する、段落C1に記載の方法。
【0077】
C6
前記隣接するアンテナホーンの前記複数の適合型連結部材を用いて、隣接するアンテナホーン間の無線周波信号干渉を実質的に防止することをさらに含む、段落C1に記載の方法。
【0078】
C7
前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することが、隣接するアンテナホーン間のサブラムダ間隔を有する状態で、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することを含む、段落C1に記載の方法。
【0079】
C8
前記サブラムダ間隔が、前記アンテナホーンを通過する無線周波信号の波長の約半分より小さい、段落C7に記載の方法。
【0080】
D1
アンテナであって、1つ以上のプリント回路基板ランチャーを有するプリント回路基板、及び前記プリント回路基板と連結するように構成された1つ以上のアンテナホーンであって、当該1つ以上のアンテナホーンのうちのアンテナホーンが、それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、前記プリント回路基板に連結された第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを有し、かつ、前記プリント回路基板から延びる、フレームと、前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されている、複数の適合型連結部材とを含む、1つ以上のアンテナホーンを備えているアンテナ。
【0081】
D2
前記複数の適合型連結部材のそれぞれが、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口に圧入嵌合されるように構成されている、段落D1に記載のアンテナ。
【0082】
D3
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成されたゲインアンテナホーン素子を含む、段落D1に記載のアンテナ。
【0083】
D4
前記フレームが、前記少なくとも1つの開口によって形成された導波ホーン素子を含む、段落D1に記載のアンテナ。
【0084】
D5
前記少なくとも1つの開口が、互いに隣接するように配置されたそれぞれの導波ホーン素子を形成する少なくとも2つの開口を含み、前記複数の適合型連結部材が、隣接する導波ホーン素子間に配置され、前記隣接する導波ホーン素子間に無線周波信号隔離をもたらす、段落D1に記載のアンテナ。
【0085】
D6
前記フレームが、前記少なくとも2つの導波ホーン素子に共通するゲインアンテナホーン素子を形成する、段落D5に記載のアンテナ。
【0086】
D7
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと一体的に形成されている、段落D1に記載のアンテナ。
【0087】
D8
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁に対して外向き把持力を加えるように構成された適合型ピンを備えている、段落D1に記載のアンテナ。
【0088】
D9
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁を把持するように構成された表面粗さを有する適合型ピンを備えている、段落D1に記載のアンテナ。
【0089】
D10
無線周波信号を前記少なくとも1つの開口のそれぞれの開口内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記プリント回路基板に連結された前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落D1に記載のアンテナ。
【0090】
D11
前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記プリント回路基板に連結された前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、段落D1(又はD10)に記載のアンテナ。
【0091】
D12
前記複数の適合型連結部材が、無線周波信号をそれぞれのアンテナホーン内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落D1に記載のアンテナ。
【0092】
D13
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落D1(又はD10)に記載のアンテナ。
【0093】
D14
前記複数の適合型連結部材が、隣接するアンテナホーン間の無線周波信号干渉を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、段落D1(又はD10)に記載のアンテナ。
【0094】
D15
前記1つ以上のアンテナホーンのうちの前記アンテナホーンが、高密度フェーズアレイアンテナホーンとして構成され、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、段落D1に記載のアンテナ。
【0095】
D16
前記サブラムダ間隔が、前記アンテナホーンを通過する無線周波信号の波長の約半分より小さい、段落D15に記載のアンテナ。
【0096】
D17
前記1つ又は複数アンテナホーンが、前記プリント回路基板との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている、段落D1に記載のアンテナ。
【0097】
D18
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間で無線周波接地連結を形成するように構成されている、段落D1に記載のアンテナ。
【0098】
D19
前記1つ以上のプリント回路基板ランチャーが、二重偏波ランチャーを含む、段落D1に記載のアンテナ。
【0099】
D20
前記少なくとも1つの開口が、2つの開口を含み、前記2つの開口のうちの1つ目が、前記二重偏波ランチャーの第1の偏波素子のための第1の導波ホーン素子を形成し、前記2つの開口のうちの2つ目が、前記二重偏波ランチャーの第2の偏波素子のための第2の導波ホーン素子を形成する、段落D19に記載のアンテナ。
【0100】
D21
前記複数の適合型連結部材のうちの1つ又は複数が、前記第1の導波ホーン素子と前記第2の導波ホーン素子との間に配置されて、前記第1の偏波素子と前記第2の偏波素子とを隔離する、段落D20に記載のアンテナ。
【0101】
D22
前記1つ以上のプリント回路基板ランチャーが、一重偏波ランチャーを含む、段落D1に記載のアンテナ。
【0102】
D23
前記1つ以上のアンテナホーンのうちの隣接するアンテナホーンの第2の端部間の距離が、前記プリント回路基板において前記隣接するアンテナホーンの前記第1の端部への接近を防止する、段落D1に記載のアンテナ。
【0103】
D24
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の影響の下で変形するように構成されている、段落D1に記載のアンテナ。
【0104】
E1
アンテナを形成するための方法であって、アンテナホーンが、プリント回路基板のプリント回路基板ランチャーを取り囲むように、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に対して位置付けすることと、前記アンテナホーンのフレームから延びる複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することのみにより、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することとを含む、方法。
【0105】
E2
前記複数の適合型連結部材と前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することが、前記複数の適合型連結部材を前記それぞれの受容開口に圧入嵌合することを含む、段落E1に記載の方法。
【0106】
E3
自動挿入機を用いて、前記アンテナホーンをプリント回路基板に対して位置付けることと、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板と連結することとを引き起こすことをさらに含む、段落E1に記載の方法。
【0107】
E4
前記プリント回路基板ランチャーを取り囲む前記アンテナホーンの前記複数の適合型連結部材を用いて、前記アンテナホーンと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止することをさらに含む、段落E1に記載の方法。
【0108】
E5
前記プリント回路基板ランチャーを取り囲む前記アンテナホーンの前記複数の適合型連結部材を用いて、ファラデーケージを形成することをさらに含み、前記ファラデーケージが、無線周波信号を前記アンテナホーン内に実質的に隔離する、段落E1に記載の方法。
【0109】
図面では、様々な要素及び/又は構成要素を接続する実線が存在する場合、これらの実線は、機械的、電気的、流体的、光学的、電磁的、無線的、及びその他の連結、並びに/又はこれらの組み合わせを表し得る。本明細書で用いられている「連結された(coupled)」、「連結している(coupling)」、及び「連結(couple)」という用語のその他の文法的変形は、直接的及び間接的に関連付けられていることを意味する。例えば、部材Aは、部材Bと直接的に関連付けられ得るか、又は、例えば、別の部材Cを介して、部材Bに間接的に関連付けられ得る。開示されている様々な要素間の全ての関連が必ずしも表わされているわけではないことが、理解されよう。そのため、図面に示されているもの以外の連結も存在し得る。様々な要素及び/又は構成要素を示すブロックを接続する破線が存在する場合、これらの破線は、機能及び目的の点で実線によって表されているものに類似した連結を表わす。しかしながら、破線によって表わされた連結は、選択的に設けられるか、又は、本開示の代替的な実施例に関連するかのいずれかであり得る。同様に、破線で表わされた要素及び/又は構成要素が存在する場合、それらは本開示の代替的な実施例を示す。実線及び/又は破線で示されている1つ以上の要素は、本開示の範囲から逸脱せずに、特定の実施例から省略されてもよい。環境要素が存在する場合、それらは点線で表わされる。仮想的な(架空)要素も、明確性のために示され得る。当業者であれば、図に示す特徴の一部は、その図、他の図面、及び/又はこれらに伴う開示内容で説明された他の特徴を含むことを必要とせずに、様々な方法で組み合わせることができるが、本明細書ではこのような1つ以上の組み合わせが明示されていないことを理解されよう。同様に、提示されている実施例に限定されない追加的な特徴が、本明細書で示され且つ記載されている特徴のうちの幾つか又は全てと組み合わされてもよい。
【0110】
上記の
図10では、ブロックは、動作及び/又はその一部を表わすことがあり、様々なブロックを接続する線は、動作又はその一部の、任意の特定の順序又は従属関係を示唆するものではない。破線で示されるブロックが存在する場合、それらは代替的な動作及び/又はその一部を表す。様々なブロックを接続する破線がある場合、その破線は、動作又はその一部の代替的な従属関係を表わす。様々な開示された動作間のすべての従属関係が必ずしも表わされていないことを理解されよう。本明細書に明記された1つ以上の方法の動作を説明する、
図10及び添付の開示は、必ずしも、動作が実行されるべきシークエンスを決定すると解釈すべきではない。むしろ、ある例示的な順序が示されていても、適当な場合には、動作のシークエンスを改変し得ることを理解されたい。したがって、ある特定の動作は、異なる順序で又は実質的に同時に実行されてもよい。さらに、当業者であれば、記載されている全ての動作を実行する必要がないことを理解されよう。
【0111】
さらに、本開示は、以下の条項に係る実施形態を含む。
【0112】
条項1
アンテナアレイであって、複数のプリント回路基板ランチャーを有するプリント回路基板、及び前記プリント回路基板と連結するように構成されたアンテナホーンのアレイであって、当該アンテナホーンのアレイのうちの1つ以上のアンテナホーンが、それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、前記プリント回路基板に連結された第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを有し、かつ、前記プリント回路基板から延びる、フレームと、前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記1つ以上のアンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されている、複数の適合型連結部材とを含む、アンテナホーンのアレイを備えているアンテナアレイ。
【0113】
条項2
前記複数の適合型連結部材のそれぞれが、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口に圧入嵌合されるように構成されている、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0114】
条項3
前記複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口の壁に対して外向き把持力を加えるように構成された適合型ピンを備えている、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0115】
条項4
前記複数の適合型連結部材が、無線周波信号をそれぞれのアンテナホーン内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0116】
条項5
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0117】
条項6
前記複数の適合型連結部材が、隣接するアンテナホーン間の無線周波信号干渉を実質的に防止するように、前記それぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲む、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0118】
条項7
前記1つ以上のアンテナホーンが、高密度フェーズアレイアンテナホーンとして構成され、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0119】
条項8
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間で無線周波接地連結を形成するように構成されている、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0120】
条項9
前記1つ以上のアンテナホーンのうちの隣接するアンテナホーンの第2の端部間の距離が、前記プリント回路基板において前記隣接するアンテナホーンの前記第1の端部への接近を防止する、条項1に記載のアンテナアレイ。
【0121】
条項10
プリント回路基板との連結のためのアンテナホーンであって、無線周波信号が通過するコップ構造を形成する少なくとも1つの開口を有するフレームであって、第1の端部と、前記第1の端部から長手方向に離間された第2の端部とを含む、フレーム、及び前記第1の端部から長手方向に延びる複数の適合型連結部材であって、当該複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口との連結のみが、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結するように、当該複数の適合型連結部材が、前記それぞれの受容開口に連結されるように構成されている、複数の適合型連結部材を備えているアンテナホーン。
【0122】
条項11
前記複数の適合型連結部材のそれぞれが、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口に圧入嵌合されるように構成されている、条項10に記載のアンテナホーン。
【0123】
条項12
前記複数の適合型連結部材が、前記プリント回路基板に連結されたとき、無線周波信号を前記少なくとも1つの開口のそれぞれの開口内に実質的に隔離するファラデーケージを形成するように、前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、条項10に記載のアンテナホーン。
【0124】
条項13
前記複数の適合型連結部材が、前記プリント回路基板に連結されたとき、前記フレームと前記プリント回路基板との間からの無線周波信号の漏洩を実質的に防止するように、前記複数の適合型連結部材が、前記少なくとも1つの開口を取り囲む、条項10に記載のアンテナホーン。
【0125】
条項14
前記アンテナホーンが、高密度フェーズアレイアンテナホーンとして構成され、前記プリント回路基板上の、中心から中心への、隣接するアンテナホーン間の中心間の間隔が、サブラムダ間隔である、条項10に記載のアンテナホーン。
【0126】
条項15
前記アンテナホーンが、前記プリント回路基板との自動化された圧入嵌合連結のために構成されている、条項10に記載のアンテナホーン。
【0127】
条項16
前記複数の適合型連結部材が、前記フレームと前記プリント回路基板との間で無線周波接地連結を形成するように構成されている、条項10に記載のアンテナホーン。
【0128】
条項17
アンテナアレイを形成するための方法であって、アンテナホーンのアレイのアンテナホーンが、プリント回路基板のそれぞれのプリント回路基板ランチャーを取り囲むように、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に対して位置付けすることと、前記アンテナホーンのアレイの前記アンテナホーンのフレームから延びる複数の適合型連結部材と、前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することのみにより、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することとを含む、方法。
【0129】
条項18
前記複数の適合型連結部材と前記プリント回路基板のそれぞれの受容開口とを連結することが、前記複数の適合型連結部材を前記それぞれの受容開口に圧入嵌合することを含む、条項17に記載の方法。
【0130】
条項19
自動挿入機を用いて、前記アンテナホーンをプリント回路基板に対して位置付けることと、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板と連結することとを引き起こすことをさらに含む、条項17に記載の方法。
【0131】
条項20
前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することが、隣接するアンテナホーン間のサブラムダ間隔を有する状態で、前記アンテナホーンを前記プリント回路基板に連結することを含む、条項17に記載の方法。
【0132】
以下の説明では、開示された概念の完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細が明記されるが、この概念は、これらの特定事項の一部又は全てがなくとも実施することができる。他の事例においては、開示を不必要に分かりにくくすることを避けるために、既知のデバイス及び/又はプロセスの詳細が省略されている。一部の概念は特定の実施例と併せて説明されることになるが、それらの実施例は、限定を目的とするものではないことを理解されたい。
【0133】
別途提示されない限り、「第1」、「第2」などの用語は、本明細書では単に符号として使用されており、これらの用語が表すアイテムに対して、順序的、位置的、又は序列的な要件を課すことを意図していない。さらに、例えば「第2」のアイテムへの言及は、例えば「第1」の、又はより小さい数が振られたアイテム、及び/又は、例えば「第3」の、又はより大きな数が振られたアイテムの存在を、必要とすることも、排除することもない。
【0134】
本明細書における「一実施例」への言及は、その実施例に関連して説明される1つ以上の特徴、構造、又は特性が、少なくとも1つの実装形態に含まれることを意味する。明細書内で頻出する「一実施例」という表現は、同一の実施例を表すこともあり、又は同一の実施例を表さないこともある。
【0135】
本明細書において、特定の機能を実施するように「構成された」システム、装置、構造、物品、素子、構成要素、又はハードウェアは、実際には、いかなる変更も伴わずにその特定の機能を実施することが可能であり、さらなる改変の後にその特定の機能を実施する可能性があるにすぎないというものではない。言い換えると、特定の機能を実施するように「構成された」システム、装置、構造、物品、素子、構成要素、又はハードウェアは、その特定の機能を実施するという目的のために、特に選択、創出、実装、利用、プログラミング、且つ/又は設計される。本明細書において、「構成された(configured to)」という表現は、システム、装置、構造、物品、素子、構成要素、又はハードウェアがさらなる改変なくても特定の機能を実行することを可能にする、システム、装置、構造、物品、素子、構成要素、又はハードウェアの既存の特性を意味する。この開示のために、特定の機能を実施するように「構成された」と説明されているシステム、装置、構造物、物品、素子、構成要素、又はハードウェアは、追加的又は代替的に、その機能を実施するように「適合された(adapted to)」且つ/又は「動作可能である(operative to)」と説明され得る。
【0136】
本明細書で開示された装置及び方法の種々の実施例は、様々な構成要素、特徴、及び機能を含む。本明細書で開示された装置、システム、及び方法の様々な実施例は、本明細書で開示された装置及び方法のその他の任意の実施例の任意の構成要素、特徴、及び機能を任意の組み合わせで含んでもよく、かかる可能性は全て本開示の範囲内に含まれることが意図されていることを理解すべきである。
【0137】
本開示が関係する当業者は、上記の説明及び添付図面に提示された教示の恩恵を受けて、本明細書に明記された実施例の修正例を多数想起するであろう。
【0138】
したがって、本開示は、例示された特定の実施例に限定されることがないこと、それから、修正例及びその他の実施例は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。さらに、上述の記載及びこれに関連する図面では、本開示の実施例が、素子及び/又は機能の特定の例示的な組み合わせに照らして記載されているが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替的な実装形態によって、素子及び/又は機能の異なる組み合わせを提供できることを理解するべきである。そのため、添付の特許請求の範囲で括弧でくくられた参照番号は、例示目的でのみ提示されており、特許請求される主題の範囲を本開示で提供される特定の実施例に限定することを意図しているわけではない。