(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】制御バルブ
(51)【国際特許分類】
F16K 51/00 20060101AFI20240510BHJP
【FI】
F16K51/00 B
(21)【出願番号】P 2020205715
(22)【出願日】2020-12-11
【審査請求日】2022-12-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】藤田 優
【審査官】橋本 敏行
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-170620(JP,A)
【文献】特開2012-247021(JP,A)
【文献】特開2001-004061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 39/00-51/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプールと、
前記スプールを、スプール軸芯方向に沿って移動自在に収容し、前記スプール軸芯方向と直交する径方向に貫通する供給ポートを有するスリーブ部と、
前記スリーブ部の外周面うち、前記供給ポートを覆う位置に取り付けられたフィルタと、を備え、
前記フィルタが、前記スリーブ部の外周面に押圧する円環状で弾性変形可能
で、前記フィルタとは別体に形成されたバンド体を備
え、
前記スリーブ部の外周面における前記供給ポートが形成された部位に、前記スリーブ部の外径よりも小径で、前記スプール軸芯方向での前記フィルタの幅よりも大きな幅を有し、前記フィルタが嵌め込まれる小径部が形成され、
前記バンド体が、前記フィルタの前記スプール軸芯方向に沿った幅方向の両端部の2箇所で、且つ、前記フィルタの濾過面に重複しない位置に配置され、
2箇所に配置された前記バンド体どうしを連結するように前記スプール軸芯方向に平行する姿勢で形成され、前記フィルタとは別体に形成された架橋体を備えている制御バルブ。
【請求項2】
前記バンド体と前記スリーブ部とを係合により適正な位置に保持する係合部が前記バンド体と前記スリーブ部との間に形成されている
請求項1に記載の制御バルブ。
【請求項3】
前記係合部が、前記バンド体に一体的に形成された係合体と、前記スリーブ部の外面に凹状に形成された係合凹部とで構成されている
請求項2に記載の制御バルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御バルブに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、作業機において、ミッションケースに貯留された潤滑油、あるいは、エンジンのオイルパンに貯留された潤滑油を作動油として用いるものでは、塵埃を含んだ作動油が制御バルブに供給されることもあった。
【0003】
作動油を制御するスプールを有する制御バルブでは、塵埃が制御バルブ内に侵入する不都合を防止し、スプールの適正な作動を確保するため、以下に説明する特許文献1,2に示されるように供給ポートの外部位置にフィルタを備えたものが考えられている。
【0004】
特許文献1には、ソレノイドバルブのスプール部の円筒状のバルブスリーブのオイル供給ポートと進角ポートとにフィルタ部材を巻回し、このように巻回しフィルタの端部を固定するための複数の技術が記載されている。
【0005】
つまり、スプール部の外周にスタッドを突設し、このスタッドを薄板状のフィルタの両端部に形成された係合孔に挿通することでスプール部の外周にフィルタを支持する技術や、薄板状のフィルタをスプール部に巻回し、端部同士を重ね合わせて接着剤で接着する技術や、スポット溶接で接合する技術、あるいは、薄板状のフィルタの端部に形成した嵌合嵌め込み手段により係合させる技術が記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、電磁弁のスプールを収容するスリーブのポートを覆う位置に環状フィルタ部材が巻き付け状態で配置され、フィルタ部材の両端部に形成された係合部を嵌合させる構造と、スリーブに係合する係合突起の構造とを形成した構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2006-22816号公報
【文献】特開2019-11779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
薄板状のフィルタを制御バルブのスリーブ部のポートを覆う位置に巻き付ける構成を考えると、特許文献1に記載されるように、フィルタの両端部を接着するものでは、接着剤の劣化を考慮する必要があり、両端部を溶接するものでは、溶接のための設備を必要とするだけでなく、溶接時にフィルタに熱変形を招くことがあり、溶接時に発生する突起等を研磨により除去する工程等を必要とするものであった。
【0009】
また、特許文献1,2に記載されるようにフィルタの両端部に係合部を形成させる構成では、係合部に高い精度が要求されるだけでなく、フィルタを装着する際に、係合を行い、この係合状態の確認を要するものであった。
【0010】
このような理由から、スプールを収容するスリーブ部のポートを覆う環状のフィルタを簡便に装着し、装着後に良好な装着状態が維持される制御バルブが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る制御バルブの特徴構成は、スプールと、前記スプールを、スプール軸芯方向に沿って移動自在に収容し、前記スプール軸芯方向と直交する径方向に貫通する供給ポートを有するスリーブ部と、前記スリーブ部の外周面うち、前記供給ポートを覆う位置に取り付けられたフィルタと、を備え、前記フィルタが、前記スリーブ部の外周面に押圧する円環状で弾性変形可能で、前記フィルタとは別体に形成されたバンド体を備え、前記スリーブ部の外周面における前記供給ポートが形成された部位に、前記スリーブ部の外径よりも小径で、前記スプール軸芯方向での前記フィルタの幅よりも大きな幅を有し、前記フィルタが嵌め込まれる小径部が形成され、前記バンド体が、前記フィルタの前記スプール軸芯方向に沿った幅方向の両端部の2箇所で、且つ、前記フィルタの濾過面に重複しない位置に配置され、2箇所に配置された前記バンド体どうしを連結するように前記スプール軸芯方向に平行する姿勢で形成され、前記フィルタとは別体に形成された架橋体を備えている点にある。
【0012】
この特徴構成によると、スリーブ部の外周のうち、供給ポートを覆う位置にフィルタを取り付け、このフィルタの外面にバンド体を備えることにより、フィルタをスリーブ部の外周面に押圧する状態を維持できる。また、この構成では、例えば、スリーブ部とフィルタとの熱膨張率が異なり、流体の温度が上昇した場合のようにフィルタの両端部の周方向での位置関係が変化する状況であっても、スプールをスリーブ部に密着させ、これらの間に隙間を作り出すこともない。
従って、スプール部を収容するスリーブ部のポートを覆う環状のフィルタを簡便に装着し、装着後に良好な装着状態が維持される制御バルブが構成された。
【0013】
【0014】
これによると、フィルタの幅方向での両端部となる2箇所にバンド体を配置した場合に、これらが架橋体で連結されるため、2箇所のバンド体の移動を抑制し、フィルタの濾過面にバンド体が重複する不都合を招くことがない。
【0015】
上記構成に加えた構成として、前記バンド体と前記スリーブ部とを係合により適正な位置に保持する係合部が前記バンド体と前記スリーブ部との間に形成されても良い。
【0016】
これによると、例えば、フィルタの幅方向での両端部となる2箇所にバンド体を配置した場合に、バンド体とスリーブ部とを係合部で係合させることにより、バンド体の移動を抑制し、フィルタの濾過面にバンド体が重複する位置に不都合を招くことがない。
【0017】
上記構成に加えた構成として、前記係合部が、前記バンド体に一体的に形成された係合体と、前記スリーブ部の外面に凹状に形成された係合凹部とで構成されても良い。
【0018】
これによると、スリーブ部の外面の係合凹部に、バンド体の係合体を係合させることでスリーブ部に対するベルト体の位置を固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図5】別実施形態(a)のフィルタとバンド体の拡大断面図である。
【
図6】別実施形態(c)のフィルタとバンド体の側面図である。
【
図7】別実施形態(e)のフィルタとバンド体の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1に示すように、スプール1と、このスプール1をスプール軸芯Xに沿って移動自在に収容するスリーブ部2と、スプール軸芯Xに沿う方向にスプール1を付勢する圧縮コイル型のスプリング3と、スプリング3の付勢力に抗してスプール1を操作する電磁ソレノイド4とを備えて制御バルブVが構成されている。
【0021】
この制御バルブVは、エンジン(図示せず)の駆動力により走行する作業車のミッションケースやエンジン等のブロック部5に備えられている。この実施形態では、ブロック部5にスリーブ部2を収容し、ブロック部5の外部に電磁ソレノイド4を配置する状態でブロック部5に備えられている。ブロック部5は、流体としての作動油が加圧状態で供給される主流路6と、制御バルブVで制御された作動油が流れる制御流路7と、制御バルブVからの作動油を排出するドレン流路8とを有している。
【0022】
作動油は、ミッションケースに貯留されている潤滑油、あるいは、エンジンのオイルパンに貯留されている潤滑油を用いるものを想定しており、これらの潤滑油がオイルポンプ(図示せず)により主流路6に供給される。
【0023】
〔制御弁の各部の構成〕
スプール1は、一対のランド部の間に作動油供給部1aが形成され、スプール軸芯Xと同軸芯上にドレン孔1bが形成されている。スリーブ部2は、スプール1を収容するスプール収容空間2sをスプール軸芯Xと同軸芯に形成することで全体的に筒状に成形され、このスプール収容空間2sは、外端側(
図1で左側の端部)でブロック部5のドレン流路8に連通している。
【0024】
スリーブ部2は、外部とスプール収容空間2sとを結ぶようにスリーブ部2を径方向に貫通する複数のポンプポート2p(供給ポートの一例)と、スリーブ部2を径方向に貫通する複数の制御ポート2cとが形成されている。制御バルブVは、ポンプポート2pの外周にフィルタ10を備えており、このフィルタ10を介して、ポンプポート2pと主流路6とが連通し、制御流路7と制御ポート2cとが連通している(フィルタ10の詳細は後述する)。
【0025】
電磁ソレノイド4は、スプール1の端部に当接する操作ロッド4aと、この操作ロッド4aに連結する可動コア4bと、可動コア4bを取り囲む領域に配置されたソレノイド4cと、これらを収容するハウジング4dとを備えている。
【0026】
図1に示す制御バルブVは、電磁ソレノイド4のソレノイド4cに電流が供給され、スプール1が供給ポジションにある状態を表している。この供給ポジションではポンプポート2pに供給された作動油が、スプール1の作動油供給部1aを介して制御ポート2cに流れ、この制御ポート2cから制御流路7に供給される。
【0027】
尚、この制御バルブVは、例えば、油圧クラッチを制御するための作動油の給排を行う等、作動油の給排の切換により作動するアクチュエータ等の制御に用いられる。
【0028】
〔フィルタ〕
前述したように、ミッションケースの潤滑油、あるいは、エンジンの潤滑油を作動油として用いる場合には、作動油に粒子状の異物が含まれるため、この異物を除去するため、スリーブ部2のうちポンプポート2pが形成された部位の外周を取り囲む領域にフィルタ10が備えられている。
【0029】
図1~
図4に示すように、スリーブ部2の外周のうち、ポンプポート2pが形成された部位において、フィルタ10の幅(
図1、
図2においてスプール軸芯Xに沿う方向での寸法)より僅かに大きい領域に小径部2dが形成されている。フィルタ10は、小径部2dに嵌め込まれることによりスプール軸芯Xに沿う方向での変位が規制される。
【0030】
フィルタ10は、ステンレス材等の薄板材に微細な貫通孔を多数形成した帯状、或いは線状のステンレス材等からなる網状であり、このフィルタ10を、前述した小径部2dの外周に巻き付けるように配置して取り付け、フィルタ10が小径部2dの外周面からの浮き上がる現象を防止する一対のバンド体11をフィルタ10外面に押圧する状態で備えている。
【0031】
特に、フィルタ10は、小径部2dの外周面に巻き付けた状態で、長手方向(周方向)の端部同士が重なり合う長さに設定されている。バンド体11は、円環状で弾性変形可能なゴム材等の材料を用いて形成され、自然状態(外力が作用しない状態)で円環状部位の内径が小径部2dの外径より僅かに小さい値のものが用いられている。
【0032】
夫々のバンド体11の断面形状は、
図4に示すように円形であり、
図2、
図3に示すようにスプール軸芯Xに平行する姿勢となる複数(実施形態では4つ)の架橋体12で連結している。架橋体12を備えることにより、一対のバンド体11を、フィルタ10の幅方向での端部位置に保持し、バンド体11がフィルタ10の濾過面に重複しない位置に保持される。
【0033】
この実施形態では、一対のバンド体11と複数の架橋体12とをゴム材等のように弾性変形可能な材料によって一体的に形成しているが、これに限らず、例えば、架橋体12の剛性をバンド体11より高くしても良い。
【0034】
〔実施形態の作用効果〕
これにより、フィルタ10の装着が容易で、装着後にはバンド体11が装着状態を良好に維持する。また、帯状のフィルタ10をスリーブ部2の外周に対して単純に巻き付けるものと比較すると、バンド体11が装着されるためフィルタ10がスリーブ部2の外周から浮き上がる不都合(実施例的には、小径部2dから浮き上がる不都合)を抑制し、フィルタ10による濾過性能を低下させず、良好な濾過性能を維持できる。
【0035】
更に、一対のバンド体11を複数の架橋体12で連結する構成であるため、2箇所のバンド体11が、フィルタ10の幅方向(スプール軸芯Xに沿う方向)に移動して濾過面に重複する不都合を防止し、高い濾過性能を維持できる。
【0036】
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。また、以下の別実施形態のバンド体11は、弾性変形可能ゴム材等の材料で成るものを想定している。
【0037】
(a)バンド体11の断面形状を、
図5に示す正方形等の矩形、あるいは、三角形のように、スリーブ部2の外周面に密着する面を有する形状に成形する。このように成形することにより、バンド体11とフィルタ10とが接触する面を拡大してバンド体11の変位を抑制し、適正な位置に保持できる。
【0038】
(b)架橋体12の数は1つでも良く、2つでも良い。また、2つの架橋体12を設ける場合には、スプール軸芯Xに沿う方向視において、2つの架橋体12の位置がスプール軸芯Xを挟んで対向する位置(直径方向で対向する位置)を避けるように位置関係を決めることが望ましい。このように2つの架橋体12の位置関係を決めることで、例えば、2箇所のポンプポート2p(供給ポート)がスプール軸芯Xを挟んで対称となる位置関係に配置されていても、2つの架橋体12が作動油(流体)の流れを同時に妨げる不都合を招くことがない。
【0039】
尚、架橋体12の数は3つ以上であって良く、夫々の周方向での間隔(或いはスプール軸芯Xに沿う方向視で、隣接する架橋体12のスプール軸芯Xに対する角度)は決まった値である必要もない。
【0040】
(c)
図6に示すように、バンド体11に係合体11tを一体的に形成し、この係合体11tをスリーブ部2の外面の係合凹部2tに嵌め込むように構成する。この構成では、係合体11tと係合凹部2tで係合部Lが構成されている。
【0041】
この別実施形態(c)では、スプール軸芯Xに直交する方向視で、係合体11tが、バンド体11から離間する位置ほど幅広のダブテール状に形成され、この係合体11tが嵌まり込む係合凹部2tも、ダブテール状に対応する形状に成形される。
【0042】
このような係合部Lを備えることで、バンド体11がスリーブ部2に対して決まった位置に保持できることになり、バンド体11がフィルタ10の濾過面の幅方向の中央側に移動する不都合も解消できる。尚、この係合部Lは、1つのバンド体11の複数箇所に形成されるものを想定しているが、係合部Lの数は特に限定されるものではなく、例えば1箇所であっても良い。また、この別実施形態(c)の構成の一対のバンド体11の間に架橋体12を備えても良く、このように架橋体12を備えた構成では、一対のバンド体11の一方にだけ係合部Lを形成しても良い。
【0043】
(d)係合部Lは、別実施形態(c)に示した構成に限るものではなく、例えば、バンド体11のうち、スプール軸芯Xに沿う方向でフィルタ10の外端より外側となる位置に、スプール軸芯Xに直交する姿勢でスプール軸芯Xの方向に突出するピン状の係合体11tを形成し、スリーブ部2の外面のうち、ピン状の係合体11tに対応する位置に、係合体11tが嵌まり込む係合凹部2tを形成することも考えられる。この場合、係合体11t及び係合凹部2tの断面形状は特に限定されず、例えば、円形、楕円形、三角形、矩形等であってよい。また、係合体11t及び係合凹部2tは、各バンド体11に1または複数備えられていてもよく、一対のバンド体11の間に架橋体12を備え、一対のバンド体11の一方にのみ係合体11tが形成され、スリーブ部2の外面における係合体11tに対応する位置に係合凹部2tが形成されていても良い。
【0044】
(e)
図7に示すように、バンド体11を、フィルタ10の幅方向の端部の近傍の外周面に圧着する圧着部11aと、スリーブ部2の小径部2dの外周面に当接する当接部11bと、当接部11bに半径方向の内方に突出する複数のピン状の係合体11tとで構成し、スリーブ部2の小径部2dのうち、係合体11tに対応する部位に係合体11tが嵌まり込む係合凹部2tを形成する。
【0045】
この別実施形態(e)では、係合体11tと、係合凹部2tとで係合部Lが構成され、バンド体11の当接部11bがスリーブ部2に対して係合部Lにより位置決め状態で保持され、バンド体11の圧着部11aがフィルタ10の外周面に圧着することでフィルタ10の位置保持を実現する。
【0046】
(f)フィルタ10を、弾性変形によりスリーブ部2の外周に巻き付けた状態を維持できるように予めロール成形等の技術により筒状に保形したものを用いる。このように構成することにより、フィルタ10がスリーブ部2の外面から浮き上がる不都合を防止して良好なフィルタ性能を維持できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、スプールを収容するスリーブ部に供給ポートが形成された制御バルブに利用することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 スプール
2 スリーブ部
2d 小径部
2t 係合凹部
2p ポンプポート(供給ポート)
10 フィルタ
11 バンド体
11t 係合体
12 架橋体
L 係合部
X スプール軸芯