(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】シリカカプセル/スフェアの調製のためのチューニング可能な方法及びそれらの使用
(51)【国際特許分類】
B01J 13/16 20060101AFI20240510BHJP
A61K 8/11 20060101ALI20240510BHJP
A61K 8/25 20060101ALI20240510BHJP
A61Q 13/00 20060101ALI20240510BHJP
A61K 9/50 20060101ALI20240510BHJP
A61K 47/04 20060101ALI20240510BHJP
A61K 31/07 20060101ALI20240510BHJP
A61K 31/22 20060101ALI20240510BHJP
A61K 47/06 20060101ALI20240510BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20240510BHJP
A61K 31/12 20060101ALI20240510BHJP
A61K 31/352 20060101ALI20240510BHJP
A61P 25/04 20060101ALI20240510BHJP
A61P 3/02 20060101ALI20240510BHJP
A61P 39/06 20060101ALI20240510BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20240510BHJP
C01B 33/18 20060101ALI20240510BHJP
C01B 33/159 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
B01J13/16
A61K8/11
A61K8/25
A61Q13/00 102
A61K9/50
A61K47/04
A61K31/07
A61K31/22
A61K47/06
A61K36/185
A61K31/12
A61K31/352
A61P25/04
A61P3/02 102
A61P39/06
A61K9/08
C01B33/18 C
C01B33/159
(21)【出願番号】P 2021546405
(86)(22)【出願日】2019-10-16
(86)【国際出願番号】 CA2019051465
(87)【国際公開番号】W WO2020077451
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2022-10-14
(32)【優先日】2018-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】523088707
【氏名又は名称】ファーマ イン シリカ ラボラトリーズ インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【氏名又は名称】中村 和広
(72)【発明者】
【氏名】リリ アボシャン-ソルゴー
(72)【発明者】
【氏名】フランソワ ベラン
(72)【発明者】
【氏名】デルフィーヌ デスプランティエ-ジスカール
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル モラン
(72)【発明者】
【氏名】バレリカ パンダラス
【審査官】中田 光祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-106612(JP,A)
【文献】国際公開第2017/161364(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0325259(US,A1)
【文献】国際公開第2018/055126(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104474984(CN,A)
【文献】特表2018-516830(JP,A)
【文献】特表2013-538683(JP,A)
【文献】特開2015-128762(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 13/02- 13/22
A61K 8/00- 8/99;
9/00- 9/72;
47/00- 47/69
A61Q 1/00- 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転楕円体オルガノシロキサン粒子の調製方法であって、
1)加水分解媒体中で1以上のシリカ前駆体
を加水分解して1以上の予備加水分解されたシリカ前駆体を得ること、ここで前記シリカ前駆体の少なくとも1種はオルガノシリカ前駆体である、
2)ステップ1)の前記1以上の予備加水分解されたシリカ前駆体を予備縮合させて、予備縮合されたシリカ前駆体混合物を得ること、
3)脂溶性活性物質/ペイロードをステップ2)の前記混合物に加えて分散相を得ること、
4)界面活性剤の非存在下で、水性連続相中で前記ステップ3)の前記分散相を乳化させて水中油エマルションを得ること、
5)
エマルションの最終pHが9.0~11.5に達するように、縮合触媒をステップ4)の前記エマルションに加えて前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子を得ること
を含み、
前記シリカ前駆体が、式R
4-xSi(L)
xの1つのシリコン原子を含有するモノ(シラン)化合物又は式(L)
3Si-R’-Si(L)
3の2つのシリコン原子を含有するダイポーダルシラン化合物であり、前記式中、
Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択されるモノ(シラン)化合物の有機残基であり、前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、1つ以上のハロゲン原子、グリシジルオキシ-、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(Ra)
2、-N
+(Ra)
3により置換されていてもよく、
Lは、ハロゲン又はアセトキシド-O-C(O)Ra、又はアルコキシドORa基であり、
R’は、ダイポーダルシラン化合物の2つのシラン単位を連結する有機残基であり、前記有機残基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択され、前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(Ra)
2、-N
+(Ra)
3により置換されており、
Raは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール又はアルキル-アリールであり、かつ
xは1~4の整数であり、又は代替的にxは1~3の整数であり、
ステップ1)において、
2以上のシリカ前駆体が存在する場合には、シリカ前駆体を別々に加水分解して2以上の予備加水分解されたシリカ前駆体を得て、全ての前記予備加水分解されたシリカ前駆体がステップ2)の前に1つの容器中に合わせられ、
ステップ2)において前記加水分解媒体から揮発性溶媒の部分又は全体がステップ3)の前に除去される、方法。
【請求項2】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、薬学、皮膚科学、香料、又は香味剤成分のトリグリセリドとの混合物である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、オールトランス-レチノール、トリグリセリド及び非毒性抗酸化剤の混合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、オールトランス-レチノールと、アルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンを含む1以上の不鹸化性飽和化合物との混合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物、及び、アルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンを含む1つ以上の不鹸化性飽和化合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記脂溶性活性物質/ペイロードのカンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール、カンナビゲロール、イソ-テトラヒドロカンナビノール、及びカンナビノールのうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記ステップ3)の前記脂溶性活性物質/ペイロードが固体形態で加えられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ステップ3)の前記脂溶性活性物質/ペイロードが液体形態で加えられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
(A型)
オルガノ-シロキサンからなるネットワークを含む回転楕円体オルガノシロキサン粒子であって、前記粒子が、焼成されておらず、非晶性であり、界面活性剤非含有であり、かつ脂溶性ペイロードを含むサブミクロン~ミクロンサイズの粒子であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
シェルの回転楕円体及びコアの回転楕円体の両者ともオルガノシロキサンからなるネットワークを含み、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で非多孔性であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルの前記コアが1つ以上のサブミクロン~ミクロンサイズの内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを含んでおり、前記内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが前記回転楕円体粒子より小さいサイズを有し、かつ前記回転楕円体マイクロカプセル及び内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルのうちの少なくとも1つが脂溶性ペイロードを含んでいる、
回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
【請求項12】
(C型)
オルガノ-シロキサンからなるネットワークを含む回転楕円体オルガノシロキサン粒子であって、前記粒子が、焼成されておらず、非晶性であり、界面活性剤非含有であり、かつ脂溶性ペイロードを含むサブミクロン~ミクロンサイズの粒子であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
シェルの回転楕円体及びコアの回転楕円体の両者ともオルガノシロキサンからなるネットワークを含み、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で多孔性であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルの前記コアが1つ以上のサブミクロン~ミクロンサイズの内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを含んでおり、前記内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが前記回転楕円体粒子より小さいサイズを有し、かつ前記回転楕円体マイクロカプセル及び内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルのうちの少なくとも1つが脂溶性ペイロードを含んでいる、
回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
【請求項13】
前記脂溶性ペイロードが、トリグリセリド及び非毒性抗酸化剤中のオールトランス-レチノールもしくはカンナビノイド又はこれらの混合物である、請求項11
又は12に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
【請求項14】
前記脂溶性ペイロードが請求項2~9のいずれか1項に記載のものである、請求項11~
13のいずれか1項に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多孔性及び非多孔性シリカカプセル(カプセルインカプセル又はコアシェルカプセル)、多孔性マイクロスフェアの他に、界面活性剤を用いないそれらの直接的な相乳化方法及びそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
サブミクロン/マイクロ粒子中の油及び脂溶性活性物質の被包は、多くの応用のための高い可能性を持った技術であると考えられる。これらの活性物質は、高い付加価値の材料を製造するために化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、食品、及び化学産業において消費者製品に加えられる。ビタミン、薬物、精油、フレグランス、香料(perfumes)、香味剤(flavor)、芳香剤(aroma)、色素、サンスクリーン、及び植物性又は動物性油脂から抽出される天然油などの様々な油及び多数の脂溶性化合物は、隔離されるための有望な候補である。シリカベースのサブミクロン/マイクロ粒子は、高い表面積、好適なコスト、多目的組成物、熱/化学的安定性、不活性、及び望ましい無毒性を与える。非晶性シリカはまた、食品医薬品局(the Food and Drug Administration;FDA)により一般に安全であると認識される(Generally Recognized As Safe;GRAS)ものである。
したがって、脂溶性活性物質を搭載した異なる種類のシリカサブミクロン/マイクロ粒子を製造することができる効率的な方法を開発することが高度に要望されている。
【発明の概要】
【0003】
一態様は、本明細書において定義されるようなステップを含む回転楕円体(spheroidal)オルガノシロキサン粒子の調製方法に関する。
さらなる態様は、本明細書において定義されるような回転楕円体オルガノシロキサン粒子に関する。
さらなる態様は、本明細書において定義されるようなステップを含む脂溶性活性物質/ペイロードの適用及び/又は放出方法に関する。
【0004】
図に対応する実施例の説明が以下の通りに列記される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】異なるモル比のC1-TES及びTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例1-1(スケールバー=10μm)、B)実施例1-2(スケールバー=10μm)及びC)実施例1-3(スケールバー=10μm)、D)実施例1-4(スケールバー=30μm)。
【0006】
【
図2】A)実施例2:マイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルのSEM画像;予備加水分解されたシリカ前駆体を85℃で蒸留した(スケールバー=10μm)。B~D)実施例3-1、3-2、及び3-3:異なるペイロード搭載物を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルのSEM画像、B)実施例3-1(スケールバー=10μm)、C)実施例3-2(スケールバー=10μm)、及びC)実施例3-3(スケールバー=30μm)。
【0007】
【
図3】異なる組成のペイロードの存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例4-1(スケールバー=10μm)、B)実施例4-2(スケールバー=10μm)及びC)実施例4-3(スケールバー=10μm)。D)実施例4-4(スケールバー=30μm)。
【0008】
【
図4】コーン油に溶解したオールトランス-レチノール活性物質を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像:A)実施例5-1(スケールバー=20μm)、B)実施例5-2(スケールバー=20μm)。
【0009】
【
図5】異なるモノアルキル-トリアルコキシシラン及びTEOSを用いて得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例6-1(スケールバー=10μm)、B)実施例6-2(スケールバー=10μm)、C)実施例6-3(スケールバー=20μm)D)実施例6-4(スケールバー=10μm)。E)実施例6-5(スケールバー=10μm)、F)実施例6-6(スケールバー=10μm)、G)実施例6-7(スケールバー=50μm)、H)実施例6-8(スケールバー=10μm)、I)実施例6-9(スケールバー=20μm)。J)実施例7(スケールバー=20μm)。K)実施例8(スケールバー=20μm)。L)実施例9(スケールバー=10μm)。
【0010】
【
図6】異なるシリカ前駆体組成を用い、かつオールトランス-レチノール混合物の50重量%の搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例10-1(スケールバー=10μm)、B)実施例10-2(スケールバー=30μm)及びC)実施例10-3(スケールバー=30μm)。D)実施例10-4(スケールバー=100μm)。
【0011】
【
図7】異なるレチノール混合物組成物を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例11-1(スケールバー=10μm)、B)実施例11-2(スケールバー=10μm)及びC)実施例11-3(スケールバー=20μm)。D)実施例11-4(スケールバー=20μm)、E)実施例11-5(スケールバー=20μm)。
【0012】
【
図8】異なる供給元のレチノールを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A/B)実施例12-1(スケールバー=20/30μm)、C)実施例12-2(スケールバー=10μm)
【0013】
【
図9】トリグリセリド油に溶解した他の活性物質を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例13-1(スケールバー=20μm)、B)実施例13-2(スケールバー=10μm)。C)実施例13-3(スケールバー=1μm)、D)実施例13-4(スケールバー=50μm)。E)実施例13-5(スケールバー=100μm)。F)実施例13-6(スケールバー=20μm)。G)実施例13-7(スケールバー=3μm)。
【0014】
【
図10】異なる純粋な活性物質を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像。A)実施例14-1(スケールバー=20μm)、B)実施例14-1(スケールバー=1μm)、C)実施例14-2(スケールバー=50μm)、D)実施例14-3(スケールバー=30μm)。
【0015】
【
図11】異なるペイロード(活性物質を鉱油に溶解した)を有するコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例のSEM画像:A~B)実施例15-1(スケールバー=50μm)、C)実施例15-2(スケールバー=50μm)、D/E)実施例16(スケールバー=20/50μm)。
【0016】
【
図12】異なるシリカ前駆体組成を用いた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの実施例のSEM画像。A)実施例17-1(スケールバー=10μm)、B)実施例17-2(スケールバー=5μm)及びC)実施例17-3(スケールバー=10μm)。C)実施例17-4(スケールバー=50μm)。
【0017】
【
図13】2.5%のC18-TES、10%のC1-TES及び87.5%のTEOSの組成を用い、かつ50重量%のペイロード搭載物の存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの実施例のSEM画像。レチノール活性物質を異なる抗酸化剤により安定化させた。A)実施例18-1(スケールバー=10μm)、B)実施例18-2(スケールバー=5μm)、C)実施例18-3(スケールバー=50μm)、D)実施例18-4(スケールバー=20μm)、E)実施例18-5(スケールバー=50μm)、F)実施例18-6(スケールバー=50μm)。
【0018】
【
図14】2.5%のC18-TES、10%のC1-TES及び87.5%のTEOSの組成を用い、かつ異なる組成における異なる重量%のペイロード搭載物の存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの実施例のSEM画像:A)実施例19-1(スケールバー=20μm)、B)実施例19-2(スケールバー=10μm)、C)実施例19-3(スケールバー=5μm)、D)実施例19-4(スケールバー=10μm)、C)実施例19-5(スケールバー=10μm)。
【0019】
【
図15】異なるペイロードの存在を伴う様々なオルガノシリカ前駆体組成の実施例のSEM画像。A)実施例20-1(スケールバー=20μm)、B)実施例20-1(スケールバー=10μm)、C)実施例20-2(スケールバー=10μm)及びD)実施例20-3(スケールバー=10μm)、E)実施例20-4(スケールバー=100μm)。
【0020】
【
図16】A)実施例21-1からのマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルのリーク試験;B)実施例21-2からのマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルのリーク試験。
【0021】
【
図17】模擬皮脂媒体(33%のスクアレン+77%のオレイン酸)中での開発されたサブミクロン/マイクロスフェアからのオールトランス-レチノール放出プロファイル。
【0022】
【
図18】3分間の異なる機械的圧力についての実施例1-2からの75mgのマイクロカプセルからの油放出。試験1~8は、それぞれ0、3.3、5.5、7.8、11.1、38.6、87.4、308.4g.cm
-2。
【0023】
【
図19】接触角の写真。A)実施例20-1、B)実施例18-4、C)実施例18-5、及びD)実施例14-1。
【0024】
【
図20】接触角の写真。A)実施例1-2、B)実施例6-2、C)実施例18-4、及びD)実施例19-4。
【発明を実施するための形態】
【0025】
開発されたシリカ粒子の形態は、非多孔性回転楕円体マイクロカプセルから高多孔性ネットワーク集合マイクロスフェアまで変動する。粒子の構造及び多孔度は、シリカ前駆体の他に、被包される油の性質を制御することにより適応させることができる。非多孔性回転楕円体マイクロカプセルは、中に被包された油及び/又はペイロードの漏れを予防するそれらの驚くべき能力の他に、未熟な浸出に対しての封入された活性物質に関するそれらの保護効果により特徴付けられ、多孔性マイクロスフェアは、封入された活性物質の進行性の浸出を確実にする能力を有する。
【0026】
本発明はまた、有害/毒性防腐剤を使用することなくビタミンA又はカンナビノイドなどの様々な化合物を封入するために使用することができる。それはまた、精油、フレグランス、香料などの他の脂溶性化粧品活性物質の他に、薬用化粧品、薬学、及び他の脂溶性化学的活性物質を隔離するために使用することができる。
【0027】
シリカ粒子(例えば、多孔性又は非多孔性のカプセル又はスフェア)の生理化学及び形態は、活性物質の被包及び解放の分野におけるそれらの使用の決定において決定的な役割を果たす。例えば、非多孔性カプセルは、活性物質が機械的圧力下で放出される応用に適用される。他方で、多孔性粒子は一般に、制御及び進行性の方式において(すなわち、ある特定の速度論的パラメーターにしたがって)封入された活性物質の放出を確実にするように設計される。
【0028】
さらには、シリカ粒子中の活性物質の被包は、製剤方法の単純化、不安定な活性物質の保護、活性物質の未熟な放出の制限、又はより良好な解放速度の達成において非常に有利である。例えば、この技術は、有害な防腐剤(ブチル化ヒドロキシトルエン-BHT又はブチル化ヒドロキシアニソール-BHAなど)及び毒性の成分を使用することなく、ビタミンA(レチノール)を光、空気湿度などによる分解及び/又は酸化から保護するために応用することができる。
【0029】
本発明は、界面活性剤を使用することなく1ポットプロセスにおいてシリカ前駆体及び/又は被包される油の性質及び含有量を変動させることにより活性物質を5種類の回転楕円体シリカ粒子に被包するエマルション方法を記載する。これらの5種類の回転楕円体シリカ粒子は、A)回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル、B)非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル、C)回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル、D)多孔性コアシェルサブミクロン/マイクロカプセル、及びE)多孔性サブミクロン/マイクロスフェアである。
【0030】
本明細書において使用される場合、「非多孔性」は、N2物理収着により評価される100m2.g-1未満のBET表面積を示す実質的に多孔性でない材料を指す。N2物理収着(N2-physiorptions)は、Autosorb Quantachrome(登録商標) ASiQwin(商標) Instruments iQ2 v3.01を用いて77Kで行った。収集されたデータをマルチポイントMicropore BET iQ2を使用して分析して表面積を得た。非局所密度汎関数理論(non-local density functional theory;NLDFT)により算出された細孔サイズ分布曲線の最大値から細孔サイズを得た。NLDFT法の累積細孔体積から細孔体積データを得た。
【0031】
非多孔性カプセルはまた、それらの漏れ耐性及び未熟な浸出に対しての封入された活性物質に関するそれらの保護効果により特徴付けられる「リークレス粒子」(leakless particles)と考えられる。貯蔵期間の間に、これらの粒子は、被包された活性物質を製剤中又はスラリー中での酸化及び/又は放出から保護する。さらに、これらの粒子は、適切な強度が適用された場合の活性物質の解放を可能とする。
【0032】
本明細書において使用される場合、「多孔性」は、N2物理収着により評価される100m2.g-1より高いBET表面積を示す実質的に多孔性の材料を指す。N2物理収着(N2-physiorptions)は、Micrometrics TriStar(商標) 3000 V4.01及びMicrometrics TriStar(商標) 3020 V3.02を用いて77Kで行った。収集されたデータを標準的なブルナウアー-エメット-テラー(Brunauer-Emmett-Teller;BET)を使用して分析して表面積を得た。等温線の脱着枝を使用してバレット-ジョイナー-ハレンダ(Barrett-Joyner-Halenda;BJH)法により算出された細孔サイズ分布曲線の最大値から細孔サイズを得た。
【0033】
多孔性マイクロ粒子(マイクロカプセル及びマイクロスフェア)はまた、制御された方式において封入された活性物質を解放するそれらの能力により特徴付けられる「制御放出粒子」と考えられる。活性物質の解放は、粒子の表面積、細孔体積、細孔直径、及び/又は極性を変動させることにより制御することができる。
【0034】
水中油エマルション(O/W)という表現は当業者に周知であり、少なくとも2つの非混和性の流体(油及び水)の混合物であって、油相(分散相)の粒子が水相(分散剤相)内の小さい回転楕円体小滴として分散したものを指す。
【0035】
本明細書において使用される場合、「回転楕円体シリカ粒子」は、100nm~1μmのサブミクロンサイズ及び/又は1μm~200μmのミクロンサイズを有する回転楕円体シリカベース粒子を指す。
【0036】
本明細書において使用される場合、「回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、シェルと命名される非多孔性固体層により取り囲まれた1つ以上の小さい非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルにより特徴付けられる回転楕円体粒子を指す(すなわち、1つ以上の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが1つのマイクロカプセル中に被包されている)。一実施形態では、「非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、非多孔性シェルにより被包された脂溶性ペイロードを含むコアにより特徴付けられる回転楕円体粒子である。この粒子を「A型粒子」と命名する。
【0037】
本明細書において使用される場合、「非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、非多孔性シェルにより被包された脂溶性ペイロードを含むコアにより特徴付けられる回転楕円体粒子を指す。この粒子を「B型粒子」と命名する。
【0038】
本明細書において使用される場合、「回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、シェルと命名される多孔性固体層により取り囲まれた1つ以上の小さい多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルにより特徴付けられる回転楕円体粒子を指す(すなわち、1つ以上の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが1つのマイクロカプセル中に被包されている)。一実施形態では、「多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、多孔性シェルにより被包された脂溶性ペイロードを含むコアにより特徴付けられる回転楕円体粒子である。この粒子を「C型粒子」と命名する。
【0039】
本明細書において使用される場合、「多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル」は、多孔性シェルにより被包された脂溶性ペイロードを含むコアにより特徴付けられる回転楕円体粒子を指す。この粒子を「D型粒子」と命名する。
【0040】
本明細書において使用される場合、「多孔性サブミクロン/マイクロスフェア」は、サブマイクロ/マイクロスフェアの多孔の全体を通じた脂溶性ペイロードの被包により特徴付けられる回転楕円体多孔性固体を指す。この粒子を「E型粒子」と命名する。
【0041】
本明細書において使用される場合、「シリカ前駆体」は、式R4-xSi(L)xの1つのシリコン原子を含有するモノ(シラン)化合物又は式(L)3Si-R’-Si(L)3の2つのシリコン原子を含有するダイポーダル(dipodal)シラン化合物のいずれかを指し、式中、
Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択されるモノ(シラン)化合物の有機残基であり、前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、1つ以上のハロゲン原子、グリシジルオキシ-、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(Ra)2、-N+(Ra)3により置換されていてもよく、
Lは、ハロゲン原子、又はアセトキシド基(-O-C(O)Ra)、又はアルコキシド基(ORa)であり、
R’は、ダイポーダルシラン化合物の2つのシラン単位を連結する有機残基である。この有機残基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択される。前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(Ra)2、-N+(Ra)3により置換されており、Raは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール及びアルキル-アリールであることができ、
xは1~4の整数であり、又は代替的にxは1~3の整数である。
【0042】
シリカ前駆体は、Si-O-Si結合のネットワークを形成できるように選択される。シリカ前駆体は、式R4-xSi(L)x又は式(L)3Si-R’-Si(L)3の前記化合物のうちの1つ以上を含む。
【0043】
本明細書において使用される場合、「オルガノシロキサン」は、有機修飾シリカネットワーク(ORganic MOdified SILica network;ORMOSil)を指す。
【0044】
一実施形態では、シリカ前駆体は、テトラ-アルコキシシラン、モノアルキル-トリアルコキシシラン、ジアルキル-ジアルコキシシラン、又はビス(トリアルコキシシリル)架橋シランなどのシリコンアルコキシドである。さらなる実施形態では、シリカ前駆体は、テトラ-アルコキシシラン及び/もしくはモノアルキル-トリアルコキシシラン、ならびに/又はジアルキル-ジアルコキシシラン及び/もしくはビス-(トリアルコキシシリル)架橋シランなどのシリコンアルコキシドの混合物である。
【0045】
一実施形態では、シリカ前駆体は、2つ又はより多くのモノアルキル-トリアルコキシシラン、ジアルキル-ジアルコキシシラン、トリアルキル-アルコキシシラン、ビス(トリアルコキシシリル)架橋シラン及びテトラ-アルコキシシランを含むシリコンアルコキシドの混合物である。
【0046】
一実施形態では、シリコンアルコキシドのアルキル及びアルコキシ残基は、独立して、直鎖、環式又は分岐鎖アルキルであり、これは不飽和又は置換された基を含有してもよく、又はそうでなくてもよく、かつ1~18個の炭素原子、代替的に1~10個の炭素原子、代替的に1~8個の炭素原子、代替的に1~2個の炭素原子、代替的に1個の炭素原子を含んでもよく、又はそうでなくてもよい。
【0047】
一実施形態では、モノアルキル-トリアルコキシシランRSi(L)3は1つのアルキルを含み、かつトリアルコキシはトリエトキシ又はトリメトキシ基であることができる。
【0048】
一実施形態では、ジアルキル-ジアルコキシシランR2Si(L)2は2つのアルキルを含み、かつジアルコキシはジエトキシ又はジメトキシ基であることができる。
【0049】
一実施形態では、トリアルキル-アルコキシシランR3SiLは3つのアルキルを含み、かつアルコキシはエトキシ又はメトキシ基であることができる。
【0050】
一実施形態では、ビス(トリアルコキシシリル)架橋シラン(L)3Si-R’-Si(L)3はR’有機部分を含み、該R’有機部分は、2~18個の炭素原子の直鎖、環式、分岐鎖アルキルもしくはアルケニル基、又はアリール、又は置換されたアリール基であり、かつトリアルコキシはトリエトキシ又はトリメトキシ基であることができる。
【0051】
本明細書において使用される場合、「加水分解媒体」は、シリカ前駆体の加水分解から製造されるシラノール官能基Si-OHの形成に有利に働く媒体を指す。そのような媒体の例としては、任意選択的に水混和性の有機溶媒、例えば、エタノール又はTHF及び無機酸、例えば、HCl、H3PO4、H2SO4、HNO3と混合された、水などの水性媒体が挙げられる。好ましくは、加水分解媒体の濃度は0.01mol.L-1から(form)0.05mol.L-1までであり、かつ優先的に無機酸はHClである。
【0052】
本明細書において使用される場合、「縮合触媒」は、シロキサンSi-O-Si結合を形成する重縮合に有利に働く当該技術分野において公知の任意の試薬を指す。
【0053】
一実施形態では、縮合触媒は、約9.0~11.5の懸濁液中の最終pHを達成するために加えられた。縮合触媒は、NH4OH、NaOH、KOH、LiOH、Ca(OH)2、NaF、KF、TBAF、TBAOH、TMAOH、トリエタノールアミン(TEA)、トリエチルアミン、プリメン(primene)、L-リジン、アミノプロピルシランであることができるがこれらに限定されない。
【0054】
一実施形態では、縮合触媒は濃NH4OHである。一実施形態では、縮合触媒はNaOHである。
【0055】
本明細書において使用される場合、「分散相」という表現は、活性物質/ペイロードとの予備縮合されたシリカ前駆体の混合物を指す。予備縮合されたシリカ前駆体は、加水分解媒体中に存在する揮発性溶媒を蒸発することにより予備加水分解されたシリカ前駆体の部分的な縮合により得られる。予備加水分解されたシリカ前駆体は、加水分解媒体中のR4-xSi(L)x又は(L)3Si-R’-Si(L)3のL基の部分的な加水分解又は完全な加水分解により得られる。
【0056】
本明細書において使用される場合、「界面活性剤」という表現は、両親媒性シラン以外の任意の公知の界面活性剤を指す。界面活性剤のために当該技術分野において使用される代替的な名称はまた、表面活性剤、湿潤剤、乳化剤、洗剤(detergent)であり得る。
【0057】
本明細書において使用される場合、「連続相」という表現は、直接相エマルション(水中油)を製造するために、予備縮合されたシリカ前駆体と比較して反対の極性を有する当該技術分野において公知の溶媒を指す。
【0058】
一実施形態では、連続相は水である。
【0059】
一実施形態では、予備縮合されたシリカ前駆体を含有する分散相に対する連続相の重量比は2.5~15、好ましくは3.35~6.70である。
【0060】
本明細書において使用される場合、「エマルション方法」という表現は、通常は非混和性の2つ又はより多くの液体を混合して連続相の体積中に小滴の分散体(分散相)を結果としてもたらすために使用される実験室又は産業機器を伴う方法を指す。
【0061】
本明細書において使用される場合、「活性物質」という表現は、化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分を指す。活性物質は好ましくは連続相に不溶性である。活性物質は固体及び液体の両方の形態において使用され得る。
【0062】
本明細書において使用される場合、「ペイロード」という表現は、1つ以上の活性物質を含む組成物を指す。ペイロードは、感受性活性物質を安定化させるためならびに/又は活性物質を溶解させるためならびに/又は活性物質の放出を最適化するためならびに/又は表面積及び多孔度に影響を及ぼすための他に、回転楕円体シリカ粒子の種類を制御するために設計される。ペイロードは好ましくは連続相に不溶性である。ペイロードは固体及び液体の両方の形態であることができる。それらは、予備加水分解又は予備縮合されたシリカ前駆体中の可溶化、分散又は乳化により組み込まれ得る。
【0063】
一実施形態では、ペイロードの組成物は、油、異なる油の混合物、疎水性/脂溶性化合物又は疎水性/脂溶性化合物の混合物からなることができ、ペイロードは、その純粋な形態において使用される活性物質又は油に溶解/希釈/分散/混合された活性物質(すなわち、活性物質を隔離するために充分な油が使用される)であることができる。
【0064】
一実施形態では、油はトリグリセリド型油であり、これは疎水性特性を有する分子から構成される物質を指す。これらの分子は主に、グリセロールの分子及び3つの長鎖脂肪酸に由来するエステルであるトリグリセリドから構成される。長鎖脂肪酸は、モノ飽和(例えば、オレイン酸)、ジ不飽和(例えば、リノール酸)、又はリノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)もしくはドコサヘキサエン酸(DHA)などのポリ不飽和(3つもしくはより多くの二重結合を有する)であってもよい、ポリ不飽和C12~C22酸であることができる。長鎖脂肪酸は、飽和C8~C20酸(例えば、カプリル酸又はカプリン酸)であることができる。
【0065】
一実施形態では、油は、アルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンを含む又はそれから本質的になる不鹸化性飽和化合物の混合物、例えば、8~50個の炭素原子からのアルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンの混合物である。
【0066】
一実施形態では、油はスクアレン、30個の炭素原子を含む不飽和トリテルペン炭化水素化合物である。
【0067】
一実施形態では、油は、カプリル酸カプリン酸トリグリセリド、ヒマワリ油、ココナッツ油、オリーブ油、ダイズ油、カシュー油、ピーナッツ油、パインナッツ油、アルガン油、ヒマワリ油、アボカド油、ミツロウ、キャスターワックス、ウールワックス、カルナバワックス、ダイズワックス、鉱物ワックス、シアバター、ココアバター、シリコン油、鉱油もしくは本発明の基準を満たす任意の他の分散剤又はこれらの混合物である。一実施形態では、ペイロードは2つ又はより多くの油の混合物である。
【0068】
一実施形態では、活性物質は、オールトランス-レチノール(レチノール)、レチノール誘導体、例えば、レチニル酢酸、プロピオン酸、及びパルミチン酸エステル(ビタミンAエステル)、ならびにレチノールを含有する抽出物の形態であるビタミンAである。活性物質は、固体状態であるか、又は油中に可溶化したものであることができる。
【0069】
有害/毒性防腐剤がビタミンA製剤のために一般に使用されており、該防腐剤は、高い抗酸化剤特製が公知であるブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、又はターシャリーブチルヒドロキノン(TBHQ)などである。一実施形態では、本開示は、非毒性のやり方での(すなわち、上記の有害/毒性防腐剤を用いない)多孔性及び非多孔性シリカカプセルにおける方法及び封入を提供する。これは、有害/毒性防腐剤の使用を伴わないビタミンAの封入を指す。使用される代表的な非毒性防腐剤は、トコフェロール(アルファ-トコフェロール、ベータ-トコフェロール、ガンマ-トコフェロール、デルタ-トコフェロール及びこれらの混合物)及びその誘導体(酢酸トコフェリル)、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル(ascorbyl plamitate)、クエン酸、コエンザイムQ10(ユビキノール)、ヘスペレチン、ベータ-グルカン、カロテン、ならびにリコペンなどである。
【0070】
一実施形態では、ペイロードはオールトランス-レチノール混合油であり、これは、充分な油に溶解し、かつ不活性条件下で1つ以上の抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノール固体(活性物質)を指す。
【0071】
一実施形態では、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のオールトランス-レチノールの重量濃度は0%~50%(好ましくは、5~30%)である。同じ実施形態では、ペイロード中の抗酸化剤の重量濃度は0.1%~50%(好ましくは、2~40%)である。同じ実施形態では、油の重量濃度は0%~99%(好ましくは、35~90%)である。
【0072】
一実施形態では、被包されるレチノールは、商業的に入手可能なレチノール含有油であることができる。例えば、それはBASFのRetinol 15D又はRetinol 10Sである。
【0073】
一実施形態では、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のオールトランス-レチノールの重量濃度は5%~50%(ペイロードの重量に基づく)である。ペイロードは次に25%~80%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の回転楕円体粒子中のオールトランス-レチノールの重量濃度は1%~40%(水含有量を除外した回転楕円体マイクロ粒子の総質量に基づく)である。
【0074】
一実施形態では、活性物質は、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物(Cannabaceae)バイオマスの抽出物であり、前記カンナビノイドは、テトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール、カンナビゲロール、イソ-テトラヒドロカンナビノール、カンナビノールであるがこれらに限定されない。活性物質カンナビノイドは、固体状態であるか、又は油中に可溶化したものであることができる。
【0075】
一実施形態では、ペイロードは、充分な油と混合され、かつ不活性条件下で1つ以上の抗酸化剤により安定化された、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物である。
【0076】
一実施形態では、ペイロードは、充分な油に溶解し、かつ不活性条件下で1つ以上の抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノール固体と混合された、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物である。同じ実施形態では、ペイロード中のカンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物の重量濃度は0%~99%である。同じ実施形態では、オールトランス-レチノール混合油の重量濃度は0%~50%である。同じ実施形態では、ペイロード中の抗酸化剤の重量濃度は0.1%~50%である。同じ実施形態では、油の重量濃度は0%~99%(好ましくは、35~90%)である。
【0077】
一実施形態では、ペイロードは次に25%~80%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の回転楕円体粒子中のカンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物の重量濃度は1%~40%(水含有量を除外した回転楕円体マイクロ粒子の総質量に基づく)である。
【0078】
一実施形態では、ペイロードは、その純粋な形態において使用される又は少なくとも1つの油を用いて希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランスである。回転楕円体粒子中に被包されるこれらの活性物質は、匂いを有する油性液体を形成する疎水性分子又は分子の混合物である。回転楕円体粒子中に含有されるフレグランスは、合成香料もしくは花から抽出されたフレグランス又はこれらの混合物であることができる。例えば、活性物質は、α-ピネン、D-リモネン、ゲラニオール、酢酸ボルニル、クロトウヒ、及びグレープフルーツ種子抽出物などであることができる。
【0079】
一実施形態では、ペイロードは、その純粋な形態において使用される又は少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/分散/混合された香味剤及び/又は芳香剤活性物質である。例えば、活性物質は、メントール、及び酢酸イソアミルなどである。
【0080】
一実施形態では、活性物質は、その純粋な形態において使用される又は少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/分散/混合された冷却又は加熱剤である。前記冷却又は加熱剤の量は各成分の法的限度に依存する。例えば、冷却剤はメントール又は乳酸メンチルであり、加熱剤はカプサイシンなどである。
【0081】
一実施形態では、活性物質は、その純粋な形態において使用される又は少なくとも1つの油を用いて溶解/分散/混合されたサンスクリーン化合物である。サンスクリーン活性化合物は、被包されながら約290~約400nmの有害なUV放射線を遮断する機能を行うことができる。例えば、活性物質は、二酸化チタンナノ粒子(1~5nm)などの無機化合物である。別の実施形態では、活性物質は、オクチルメトキシシンナメートとして一般に公知の2-エチルヘキシルメトキシシンナメートである。
【0082】
一実施形態では、最終製造物中の活性物質の重量濃度は1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外した回転楕円体粒子の総重量に基づく)である。
【0083】
一実施形態では、活性物質が油に溶解/希釈/混合される場合、被包前のペイロード中の活性物質の重量濃度は5%~50%である。ペイロードは次に25%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の回転楕円体粒子中の活性物質の重量濃度は1.25%~35%(水含有量を除外した回転楕円体粒子の総質量に基づく)である。
【0084】
捕捉された活性物質/ペイロードの量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、(GC-FID)、又は熱重量分析(TGA)などの分析方法により決定される。搭載容量は活性物質/ペイロード依存性である。
【0085】
搭載容量は、100%までの隔離収率と共に15重量%までである。一実施形態では、搭載容量は、100%までの隔離収率と共に50%までである。一実施形態では、搭載容量は、100%までの隔離収率と共に95%までである。
【0086】
オルガノシロキサン回転楕円体粒子の調製の一般的方法は、1)加水分解媒体中で少なくとも1つのシリカ前駆体を別々に加水分解することにより予備加水分解されたシリカ前駆体を調製すること(一実施形態では、全ての予備加水分解されたシリカ前駆体は1つの容器中に合わせられる)、2)任意選択的に加水分解媒体などから揮発性溶媒の部分又は全体を除去することにより、予備縮合されたシリカ前駆体を調製すること、3)活性物質/ペイロードを調製しかつ/又はそれをステップ2の混合物に加えること、4)界面活性剤の非存在下で、連続相中でステップ3)の分散相を乳化させること、5)ステップ(4)のエマルションに縮合触媒を加えること、6)任意選択的に(optinally)ステップ5から得られた懸濁液をエイジング処理すること、7)任意選択的に、回転楕円体粒子の抵抗をよりいっそう増加させるため及び/又は粒子の外表面に追加の機能を加えるために粒子上にシリカの追加の層を加えること、ならびに8)任意選択的に最終の回転楕円体シリカ粒子を単離、洗浄、乾燥、及び/又は貯蔵することを含む。
【0087】
同じ実施形態では、室温で、全てのシリカ前駆体は、少なくとも500rpmの撹拌速度で最低1時間の加水分解媒体中での激しい撹拌を用いて独立して加水分解され、次に1つの容器中に合わせられる。(ステップ1)
【0088】
予備加水分解されたシリカ前駆体は、加水分解媒体中でのR4-xSi(L)x又は(L)3Si-R’-Si(L)3のL基の部分的な加水分解(約0.5水モル当量~約2.0水モル当量)により又は完全な加水分解により得られる。(ステップ1)
【0089】
同じ実施形態では、予備縮合されたシリカ前駆体を調製するために、加水分解媒体中の所望の量の揮発性溶媒を、i)室温~70℃でのロータリーエバポレーターを用いた減圧下での蒸発又はii)80~120℃の好ましい温度での蒸留により除去することができる。必要な場合、より低い及びより高い温度を適用することができる。(ステップ2)
【0090】
同じ実施形態では、活性物質/ペイロードは、予備加水分解又は予備縮合されたシリカ前駆体中に可溶化、分散又は乳化により組み込まれる。別の実施形態では、活性物質/ペイロード又はこれらの混合物は、不活性雰囲気(例えば、アルゴン)下で油性溶媒中に混合された後に、予備縮合されたシリカ前駆体に加えられる。(ステップ3)
【0091】
同じ実施形態では、連続相中での分散相の乳化は、安定な微小滴を生成するローター-ステーターホモジナイザーを用いて実現することができる。典型的には、ホモジナイザー速度は約1500rpm~5000rpm、好ましくは3000~3500rpmである。(ステップ4)
【0092】
回転楕円体粒子のサイズは乳化方法により適応される。ローター-ステーターホモジナイザーは、一般に100nm~200μmの平均直径を有する粒子の形成を誘導する。回転楕円体粒子のサイズはまた、分散相に対する連続相の比などの他のパラメーターを選択することにより適応され得る。比がより高くなるにつれて、回転楕円体粒子はより小さくなる。回転楕円体粒子のサイズに関してローター-ステーターホモジナイザーの速度の考慮は重要である。速度がより高くなるにつれて、回転楕円体粒子はより小さくなる。
【0093】
同じ実施形態では、乳化の間に、縮合触媒が懸濁液に加えられ、乳化プロセスが30秒~30分、好ましくは45秒維持される。縮合触媒は、7.0~12.0の範囲、好ましくは9.0~11.5の範囲に懸濁液のpHが達するように加えられる。(ステップ5)
【0094】
同じ実施形態では、得られた懸濁液は、室温もしくは40℃~90℃の温度で、かつ/又は不活性雰囲気(例えば、窒素もしくはアルゴン)下で、かつ/又は光の非存在下で、安定な懸濁液を維持しかつ凝集を回避するための撹拌又は振盪と共に12~24hエイジング処理される。(ステップ6)
【0095】
同じ実施形態では、回転楕円体シリカ粒子の形成後に、回転楕円体粒子の抵抗をよりいっそう増加させるため及び/又は回転楕円体シリカ粒子の外表面に追加の機能を加えるために、追加のシリカ前駆体(例えば、TEOS、オルガノシラン)を加えて粒子上にシリカの追加の層を形成させることができる。(ステップ7)
【0096】
一実施形態では、回転楕円体オルガノシロキサン粒子は真空濾過により単離することができる。回転楕円体粒子は、浸出を回避するために活性物質/ペイロードにとって最小溶解度を有する溶媒(例えば、水、希釈されたアスコルビン酸溶液又は希釈されたアスコルビン酸ナトリウム溶液(1g.L-1))を使用して洗浄することができる。最後に、結果としてもたらされた材料を、室温又は70℃までの温度で、活性物質/ペイロードの特性に依存して空気雰囲気下又は例えば窒素もしくはアルゴンといった不活性雰囲気下で、大気圧又は減圧下で少なくとも30分間乾燥させることができる。(ステップ8)
【0097】
得られる回転楕円体粒子の極性は、シリカ前駆体の組成/性質及びペイロードの組成/性質に依存する。一実施形態では、内部及び外部の両方の親水性表面を有する回転楕円体粒子が得られる。別の実施形態では、親水性外表面及び疎水性内表面を有する回転楕円体粒子が得られる。さらなる実施形態では、内部及び外部の両方の疎水性表面を有する回転楕円体粒子が得られる。帰結として、水分散性又は油分散性回転楕円体粒子が得られ得る。
【0098】
本明細書において使用される場合、粒子の「水分散性」の特徴は、粒子が疎水性有機基を有するシリカ前駆体から得られた場合であっても水性溶液中に分散され得る粒子を指す。これは、シリカ前駆体中の疎水性有機官能基が粒子の外表面上よりも内表面上に局在化する傾向があることを示唆する。
【0099】
一実施形態では、回転楕円体粒子の極性は、テトラメトキシシラン(TMOS)、テトラエトキシシラン(TEOS)、メチルトリエトキシシラン(C1-TES)、エチルトリエトキシシラン(C2-TES)、オクチルトリエトキシシラン(C8-TES)、オクタデシルトリエトキシシラン(C18-TES)などのシリカ前駆体の組成により制御することができる。
【0100】
一実施形態では、TEOSのみがシリカ前駆体として使用される場合、対応する回転楕円体粒子の接触角は0°~40°であり、これは完全に親水性の外表面特性を指し示す。別の実施形態では、C1-TESのみがシリカ前駆体として使用される場合、対応する回転楕円体マイクロスフェアの接触角は135°~140°であり、これは完全に疎水性の外表面特性を指し示す。別の実施形態では、C1-TES及びTEOSがシリカ前駆体として使用される場合、対応する回転楕円体粒子の接触角は40°~90°である。別の実施形態では、TEOSならびにC1-TES及び/又はC8-TES及び/又はC18-TESがシリカ前駆体として使用される場合、対応する回転楕円体粒子の接触角は40°~150°である。さらなる実施形態では、C1-TES及びC18-TESならびにTEOSが異なるペイロード組成を有するシリカ前駆体として使用される場合、対応する回転楕円体粒子の接触角は40°~150°である。これらの結果は、親水性から疎水性までのこれらのマトリックスのチューニング可能な外表面極性を裏付ける(実施例25-1、
図19及び
図20を参照)。
【0101】
上記の結論をさらに承認するために、最初の5nmの深さにおける回転楕円体粒子の外表面の元素組成(%Si(2s)、%C(1s)、%O(1s))をX線光電子分光法(XPS)により分析した。実際に、得られたデータ(実施例25-2を参照)は、親水性外表面(90°未満の接触角の値を有する)を有する回転楕円体粒子について得られたC/Si比(<1.00)と比較して、疎水性外表面(100°より大きい接触角の値を有する)を有する回転楕円体粒子についてより高いC/Si比(≧1.00)の存在を示した。
【0102】
一実施形態では、隔離される油の性質及び相対含有量、シリカ前駆体の性質及び相対含有量に依存して、上記の一般的方法は、3つのファミリーの回転楕円体シリカ粒子:1)回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(A型)及び非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(B型)を含む非多孔性マイクロカプセル、2)回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(C型)及び多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(D型)を含む多孔性マイクロカプセル、3)多孔性回転楕円体サブミクロン/マイクロスフェア(E型)を含む多孔性マイクロスフェアの形成に繋がる。
【0103】
1)回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(A型)及び非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(B型)を含む非多孔性マイクロカプセル
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセルは、一般的方法に記載されるような化学試薬及び手順を使用することにより調製された。
【0104】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、1つ以上のシリカ前駆体、好ましくは1つ又は2つのシリカ前駆体を加えることを含む。
【0105】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、モノアルキル-トリアルコキシシランなどの1つのシリカ前駆体のみを加えることを含む。モノアルキル-トリアルコキシシランは、優先的には、メチルトリエトキシシラン(C1-TES)又はメチルトリメトキシシラン(C1-TMS)である。
【0106】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、テトラ-アルコキシシラン及びモノアルキル-トリアルコキシシランなどの2つのシリコンアルコキシドの混合物であるシリカ前駆体を加えることを含む。モノアルキル-トリアルコキシシランは、優先的には、C1-TES、エチルトリエトキシシラン(C2-TES)及びオクタデシルトリエトキシシラン(C18-TES)である。モノアルキル-トリアルコキシシラン/TEOSのモル比は2.5~30.0%/97.5~70.0%である。
【0107】
一実施形態では、シリカ前駆体は、5~20%/95~80%のモル比のC1-TES及びTEOSの混合物である。
【0108】
一実施形態では、シリカ前駆体は、5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比のC2-TES及びTEOSの混合物である。
【0109】
一実施形態では、シリカ前駆体は、5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比のC18-TES及びTEOSの混合物である。
【0110】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、予備縮合されたシリカ前駆体は95~105℃での蒸留により得られる。他の実施形態では、シリカ前駆体が唯一のモノアルキル-トリアルコキシシランである場合、予備縮合されたシリカ前駆体は、35℃でロータリーエバポレーターを用いて減圧下の蒸発により得られる。
【0111】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に溶解し、かつトコフェロール及びその誘導体、パルミチン酸アスコルビル、ヘスペレチン、ならびにコエンザイムQ10などの異なる非毒性抗酸化剤により安定化されたビタミンA(活性物質)である。ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のビタミンAの濃度は0重量%~50重量%、好ましくは5%~30%である。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。得られる最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0%~40%、好ましくは2%~21%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0112】
一実施形態では、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のオールトランス-レチノールの重量濃度は0%~50%、好ましくは5%~30%である。同じ実施形態では、ペイロード中の抗酸化剤の重量濃度は0.1%~50%、好ましくは2%~40%である。同じ実施形態では、油の濃度は0%~99%、好ましくは35%~90%である。
【0113】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に混合又は溶解されたカンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物(活性物質)である。同じ実施形態では、オールトランス-レチノールが混合物に加えられ得る。
【0114】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。得られる最終の非多孔性マイクロカプセルにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロカプセルの総質量に基づく)である。例えば、活性物質はゲラニオールである。
【0115】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくは、カプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリド、及びヒマワリ油などを用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロード中の活性物質重量比は4%~50%、好ましくは15%である。ペイロードは次に25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0116】
一実施形態では、活性物質はα-ピネンである。別の実施形態では、活性物質は酢酸ボルニルである。別の実施形態では、活性物質はクロトウヒである。
【0117】
一実施形態では、ペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくは、カプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリド、及びヒマワリ油などを用いて溶解/希釈/混合された香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。ペイロード中の活性物質重量比は被包前に5%~50%、好ましくは15%である。ペイロードは次に25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0118】
一実施形態では、活性物質はメントールである。別の実施形態では、活性物質は酢酸イソアミルである。
【0119】
A型の回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを得るために、活性物質をトリグリセリド油(例:カプリル酸カプリン酸油、コーン油、ヒマワリ油又はこれらの混合物)に溶解/希釈/混合した。
【0120】
B型の非多孔性コアシェル回転楕円体マイクロカプセルを得るために、活性物質を、鉱油、鉱物ワックスなどの18~50個の炭素原子を含むアルカン及びシクロアルカンを主に含有する高いレベルの不鹸化性物質を含む飽和化合物の混合物に溶解/希釈/混合した。
【0121】
非多孔性回転楕円体マイクロカプセル(A型及びB型)の比BET表面は0.1~100m2.g-1、好ましくは0.1~20m2.g-1で変動する。
【0122】
2)回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(C型)及び多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(D型)を含む多孔性マイクロカプセル
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルは、一般的方法に記載されるような化学試薬及び手順を使用することにより調製された。
【0123】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、1つ以上のシリカ前駆体、好ましくは2つのシリカ前駆体又は3つのシリカ前駆体を加えることを含む。
【0124】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、テトラ-アルコキシシラン及びモノアルキル-トリアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びジアルキル-ジアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びトリアルキル-アルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びビス(トリアルコキシシリル)架橋シランなどの2つのシリコンアルコキシドの混合物であるシリカ前駆体を加えることを含む。
【0125】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、TEOS及びモノアルキル-トリアルコキシシランなどの2つのシリカ前駆体の混合物を加えることを含む。モノアルキル-トリアルコキシシランは、優先的には、C1-TES、ビニルトリエトキシシラン(Vy-TES)、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン(SH-TMS)、(3-グリシジルオキシプロピル)-トリメトキシシラン(GP-TMS)、フェニルトリエトキシシラン(Ph-TES)、2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6,9-プロピル]トリメトキシシラン(PEG-TMS)、3-(トリメトキシシリル)プロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド(TMPAS)である。モノアルキル-トリアルコキシシラン/TEOSのモル比は2.5~30%/97.5~70%、好ましくは10%/90%である。
【0126】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びジアルキル-ジアルコキシシラン、例えば、ジエチルジエトキシシラン(C2-DES)の混合物である。C2-DES/TEOSのモル比は5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%である。
【0127】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びトリアルキル-アルコキシシラン、例えばトリエチルエトキシシラン(C3-ES)の混合物である。C3-ES/TEOSのモル比は5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%である。
【0128】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びビス(トリアルコキシシリル)架橋シラン、例えば、1,2-ビス(トリエトキシシリル)エタン(BTEE)の混合物である。BTEE/TEOSのモル比は5~20%/95~80%、好ましくは5%/95%である。
【0129】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法は、テトラ-アルコキシシラン及び2つの異なるモノアルキル-トリアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのジアルキル-ジアルコキシシラン、又は1つのテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのトリアルキル-アルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのビス-(トリアルコキシシリル)架橋シラン、好ましくは1つのテトラ-アルコキシシラン及び2つの異なるモノアルキル-トリアルコキシシランなどの、3つのシリカ前駆体の混合物を含んでいる。
【0130】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、シリカ前駆体は、C8-TES及びTEOSとのC1-TEOSの混合物である。C1-TES/C8-TES/TEOSのモル比は10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%である。
【0131】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセルを調製する方法において、予備縮合されたシリカ前駆体は、85~100℃での蒸留により得られる。別の実施形態では、シリカ前駆体がBTEE及びTEOSの混合物である場合、予備縮合されたシリカ前駆体は、ロータリーエバポレーターを用いる35℃での減圧下の蒸発により得られる。
【0132】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に溶解し、かつトコフェロール及びその誘導体、パルミチン酸アスコルビル、ヘスペレチンならびにコエンザイムQ10などの非毒性抗酸化剤により安定化されたビタミンA(活性物質)である。ペイロード中のビタミンAの濃度は0重量%~50重量%、好ましくは5重量%~30重量%である。ペイロードは次に好ましくは25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0重量%~40重量%、好ましくは2%~20%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0133】
一実施形態では、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のオールトランス-レチノールの重量濃度は0%~50%、好ましくは5%~30%である。同じ実施形態では、ペイロード中の抗酸化剤の重量濃度は0.1%~50%、好ましくは2%~40%である。同じ実施形態では、油の濃度は0%~99%、好ましくは35%~90%である。
【0134】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に溶解し、かつBHT又はBHAなどのより毒性の抗酸化剤により安定化されたビタミンA(活性物質)である。
【0135】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に混合又は溶解されたカンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物(活性物質)である。同じ実施形態では、オールトランス-レチノールが混合物に加えられ得る。
【0136】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0137】
他の実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロード中の活性物質の濃度は5%~50%、好ましくは15%~50%である。ペイロードは次に好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは2.5%~25%、好ましくは7.5%~25%(水含有量を除外(excluting)した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0138】
一実施形態では、活性物質はクロトウヒである。他の実施形態では、活性物質はオレンジ精油である。別の実施形態では、活性物質はグレープフルーツ種子抽出物である。
【0139】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/混合された香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。ペイロード中の活性物質の濃度は5%~50%、好ましくは15%~50%である。ペイロードは次に好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは2.5%~25%、好ましくは7.5%~25%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0140】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/分散/混合されたものとして使用されるサンスクリーン化合物である。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0.5%~5%、好ましくは2%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。例えば、活性物質は二酸化チタンナノ粒子(1~5nm)である。
【0141】
C型の回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを得るために、活性物質をトリグリセリド油(例:カプリル酸カプリン酸油、コーン油、ヒマワリ油又はこれらの混合物)に溶解した。
【0142】
D型の多孔性コアシェルマイクロカプセルを得るために、活性物質を、スクアレン中、又は鉱油もしくは鉱物ワックスなどの18~50個の炭素原子を含むアルカン及びシクロアルカンを主に含有する高いレベルの不鹸化性物質を含む飽和化合物の混合物に溶解/希釈/混合した。
【0143】
一実施形態では、多孔性回転楕円体マイクロカプセル(C型及びD型)の比BET表面は、100~1500m2.g-1、好ましくは150m2.g-1~1000m2.g-1で変動する。
【0144】
3)多孔性回転楕円体サブミクロン/マイクロスフェア(E型)を含む多孔性マイクロスフェア
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアは、一般的方法に記載されるような化学試薬及び手順を使用することにより調製された。
【0145】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法は、1つのシリカ前駆体又は1つより多くのシリカ前駆体、好ましくは1つのシリカ前駆体、又は2つのシリカ前駆体、又は3つのシリカ前駆体を加えることを含む。
【0146】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法は、テトラ-アルコキシシラン又はモノアルキル-トリアルコキシシランである1つのシリカ前駆体のみを加えることを含む。
【0147】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法は、テトラ-アルコキシシラン及びモノアルキル-トリアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びジアルキル-ジアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びトリアルキル-アルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及びビス(トリアルコキシシリル)架橋シランなどの、2つのシリコンアルコキシドの混合物であるシリカ前駆体を加えることを含む。
【0148】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びモノアルキル-トリアルコキシシラン、例えば、C1-TES、C2-TES、Vy-TES、SH-TMS、GP-TMS、Ph-TES、PEG-TMS、TMPASの混合物である。モノアルキル-トリアルコキシシラン/TEOSのモル比は5~60%/95~40%である。
【0149】
一実施形態では、シリカ前駆体は、オクチルトリエトキシシラン(C8-TES)及びTEOSの混合物である。C8-TES/TEOSのモル比は5~60%/95~40%、好ましくは10%/90%である。
【0150】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びジアルキル-ジアルコキシシラン、例えばジメチルジエトキシシラン(C2-DES)の混合物である。C2-DES/TEOSのモル比は5~60%/95~40%、好ましくは30%/70%である。
【0151】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びトリアルキル-アルコキシシラン、例えばトリエチルエトキシシラン(C3-ES)の混合物である。C3-ES/TEOSのモル比は5~60%/95~40%、好ましくは30%/70%である。
【0152】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、シリカ前駆体は、TEOS及びビス(トリアルコキシシリル)架橋シラン(BTEE)の混合物である。BTEE/TEOSのモル比は5~60%/95~40%、好ましくは15%/70%である。
【0153】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法は、1つのテトラ-アルコキシシラン及び2つの異なるモノアルキル-トリアルコキシシラン、又は1つのテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのジアルキル-ジアルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのトリアルキル-アルコキシシラン、又はテトラ-アルコキシシラン及び1つのモノアルキル-トリアルコキシシラン及び1つのビス(トリアルコキシシリル)架橋シラン、好ましくは、1つのテトラ-アルコキシシラン及び2つの異なるモノアルキル-トリアルコキシシランなどの、3つのシリコンアルコキシドの混合物であるシリカ前駆体を加えることを含んでいる。
【0154】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、シリカ前駆体はC8-TES及びTEOSとのC1-TESの混合物である。C1-TES/C8-TES/TEOSのモル比は5.0~30%/2.5~10.0%/92.5~60%、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85.0~70.0%である。
【0155】
一実施形態では、シリカ前駆体はC18-TES及びTEOSとのC1-TESの混合物である。C1-TES/C18-TES/TEOSのモル比は5.0~30%/2.5~10.0%/92.5~60%、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%である。
【0156】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、予備縮合されたシリカ前駆体は、85~100℃での蒸留により得られる。他の実施形態では、BTEE及びTEOSを用いる多孔性マイクロスフェアを調製する方法において、予備縮合されたシリカ前駆体は、ロータリーエバポレーターを用いる35℃での減圧下の蒸発により得られる。
【0157】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油に溶解し、かつトコフェロール及びその誘導体、パルミチン酸アスコルビル、ヘスペレチン、ならびにコエンザイムQ10などの非毒性抗酸化剤により安定化されたビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のビタミンAの重量濃度は0~50%、好ましくは5~30%である。ペイロードは次に好ましくは25~80%、好ましくは40~70%のモル比の、予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは0%~40%、好ましくは1.25%~21%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。一実施形態では、ペイロード(オールトランス-レチノール混合油)中のオールトランス-レチノールの重量濃度は0%~50%、好ましくは5%~30%である。同じ実施形態では、ペイロード中の抗酸化剤の重量濃度は0.1%~50%、好ましくは2%~40%である。同じ実施形態では、油の濃度は0%~99%、好ましくは35%~90%である。
【0158】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油に溶解し、かつBHT又はBHAなどのより毒性の抗酸化剤により安定化されたビタミンA(活性物質)である。
【0159】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油に混合又は溶解されたカンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物(活性物質)である。同じ実施形態では、オールトランス-レチノールが混合物に加えられ得る。
【0160】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0161】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。好ましくは、ペイロード中の活性物質重量比は被包前に5~50%である。ペイロードは次に好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。得られる最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは2.5%~25%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0162】
一実施形態では、活性物質はD-リモネンである。別の実施形態では、活性物質はゲラニオールである。別の実施形態では、活性物質はクロトウヒである。別の実施形態では、活性物質はグレーパイン精油である。別の実施形態では、活性物質はバルサムポピュラー(balsam popular)精油である。別の実施形態では、活性物質はオレンジ精油である。別の実施形態では、活性物質はグレープフルーツ種子抽出物である。
【0163】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは20%~70%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。別の実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/希釈/混合された香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。好ましくは、ペイロード中の活性物質重量比は被包前に5~50%である。ペイロードは次に好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。得られる最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは2.5%~25%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。例えば、活性物質はメントールである。一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載される活性物質は冷却剤である。例えば、冷却剤はメントール又は乳酸メンチルである。別の実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載される活性物質は加熱剤である。例えば、加熱剤はカプサイシンである。活性物質の量は各成分の法的限度に依存する。
【0164】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油を用いて溶解/分散/混合されたものとして使用されるサンスクリーン化合物である。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0.5%~5%、好ましくは2%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。例えば、活性物質は二酸化チタンナノ粒子(1~5nm)である。
【0165】
E型の多孔性マイクロスフェアを得るために、活性物質を、純粋な状態で、又はトリグリセリド油(例:カプリル酸カプリン酸油、コーン油、ヒマワリ油もしくはこれらの混合物)、スクアレン、もしくはこれらの混合物に溶解/希釈して使用した。
【0166】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェアの比BET表面は、約100~約1500m2.g-1、好ましくは約150m2.g-1~約1000m2.g-1で変動する。
【0167】
回転楕円体マイクロカプセル中の非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(A型)及び非多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(B型)を含む非多孔性マイクロカプセル
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0168】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくは鉱油に溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0169】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~90%/95~10%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.2%~75%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0170】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したテトラヒドロカンナビノールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~100%/95~0%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.2%~80%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0171】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくは鉱油に溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)と混合されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/0~15%/45~25%/50~30%、好ましくは10~20%/10%/40~20%/40~50%の重量比の、オールトランス-レチノール、カンナビジオール、トコフェロール及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中のオールトランス-レチノールの重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。最終の非多孔性マイクロカプセル中のカンナビジオールの重量パーセントは6.25%~36%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0172】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0173】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはゲラニオールである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。得られる最終の非多孔性マイクロカプセルにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0174】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはゲラニオールである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC18-TES及びTEOSである。得られる最終の非多孔性マイクロカプセルにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0175】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはゲラニオールである。予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは、予備縮合された100%のC1-TESである。得られる最終の非多孔性マイクロカプセルにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0176】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドを用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、クロトウヒ活性物質及びカプリル酸カプリン酸油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0177】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドを用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、α-ピネン活性物質及びカプリル酸カプリン酸油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0178】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくは鉱油を用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、酢酸ボルニル活性物質及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0179】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドを用いて溶解/希釈/混合された精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、酢酸ボルニル活性物質及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC18-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0180】
一実施形態では、ペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドを用いて溶解/希釈/混合された香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、メントール活性物質及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0181】
一実施形態では、ペイロードは、少なくとも1つの油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドを用いて溶解/希釈/混合された香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、好ましくは5~50%/95~50%、好ましくは15%/85%の重量比の、メントール活性物質及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10/90%のモル比の、予備縮合されたC18-TES及びTEOSである。ペイロードは、25%~70%、好ましくは50%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~35%、好ましくは7.5%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0182】
回転楕円体マイクロカプセル中の多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(C型)及び多孔性コアシェル回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセル(D型)を含む多孔性マイクロカプセル
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたVy-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0183】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくは鉱油に溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたVy-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは3.5%~21%、好ましくは7%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0184】
一実施形態では、非多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつコエンザイムQ10などの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、0~50%/1~20%/99~30%、好ましくは10~20%/2~4%/88~76%の重量比の、オールトランス-レチノール及びコエンザイムQ10及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0%~40%、好ましくは4%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0185】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつヘスペレチンなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、0~50%/1~20%/99~30%、好ましくは10~20%/2~4%/88~76%の重量比の、オールトランス-レチノール及びヘスペレチン及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~20%/95~80%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは0%~40%、好ましくは4%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0186】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~90%/95~10%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.2%~75%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0187】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したテトラヒドロカンナビノールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~100%/95~0%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.2%~80%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0188】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくは鉱油に溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)と混合されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/0~15%/45~25%/50~30%、好ましくは10~20%/10%/40~20%/40~50%の重量比の、オールトランス-レチノール、カンナビジオール、トコフェロール及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の非多孔性マイクロカプセル中のオールトランス-レチノールの重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した非多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。最終の非多孔性マイクロカプセル中のカンナビジオールの重量パーセントは6.25%~36%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0189】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロカプセル中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0190】
一実施形態では、多孔性マイクロカプセル中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはクロトウヒである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。得られる最終の非多孔性マイクロカプセルにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロカプセルの総質量に基づく)である。
【0191】
多孔性回転楕円体サブミクロン/マイクロスフェア(E型)を含む多孔性マイクロスフェア
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは5~60%/95~40%、好ましくは10%/90%のモル比の、予備縮合されたC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0192】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/2.5%/87.5%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0193】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロール及びパルミチン酸アスコルビルなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/2~10%/85~20%、好ましくは10~20%/20~40%/2~4%/68~36%、より好ましくは10%/20%/2%/68%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びパルミチン酸アスコルビル及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/2.5%/87.5%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%、より好ましくは5%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0194】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロール及びヘスペレチンなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/2~10%/85~20%、好ましくは10~20%/20~40%/2~4%/68~36%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びヘスペレチン及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/2.5%/87.5%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0195】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/2~10%/93~60%、好ましくは10~20%/2~4%/88~76%の重量比の、オールトランス-レチノール及びコエンザイムQ10及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20.0%/2.5~5.0%/87.5~75.0%、好ましくは10.0%/2.5%/87.5%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0196】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはカプリル酸カプリン酸トリグリセリドなどのトリグリセリドに溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/10~40%/85~30%、好ましくは10~20%/20~40%/70~40%の重量比の、オールトランス-レチノール及びトコフェロール及びカプリル酸カプリン酸トリグリセリドである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/5%/85%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0197】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~90%/95~10%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/5%/85%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.2%~75%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0198】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくはココナッツ油に溶解したテトラヒドロカンナビノールの形態のカンナビノイド(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~100%/95~0%、好ましくは25%~75%/75%~25%の重量比の、カンナビジオール及びココナッツ油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/5%/85%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中の活性物質の重量パーセントは1.2%~80%、好ましくは10%~50%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0199】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、異なる油、好ましくは鉱油に溶解し、かつトコフェロールなどの非毒性抗酸化剤により安定化されたカンナビジオールの形態のカンナビノイド(活性物質)と混合されたオールトランス-レチノールの形態のビタミンA(活性物質)である。好ましくは、ペイロードは、5~30%/0~15%/45~25%/50~30%、好ましくは10~20%/10%/40~20%/40~50%の重量比の、オールトランス-レチノール、カンナビジオール、トコフェロール及び鉱油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~20%/2.5~5.0%/87.5~75%、好ましくは10%/5%/85%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びC18-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。最終の多孔性マイクロスフェア中のオールトランス-レチノールの重量パーセントは1.25%~24%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロカプセルの総質量に基づく)である。最終の多孔性マイクロスフェア中のカンナビジオールの重量パーセントは6.25%~36%、好ましくは2.5%~14%(水含有量を除外した多孔性マイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0200】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはクロトウヒ精油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10~50%/90~50%、好ましくは30%/70%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0201】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは好ましくはクロトウヒ精油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10~50%/90~50%、好ましくは50%/50%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0202】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは、好ましくは、純粋なグレーパイン精油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0203】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される精油及び/又は香料及び/又はフレグランス(活性物質)である。ペイロードは、好ましくは、純粋なクロトウヒ精油である。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10.0~22.5%/5.0~7.5%/85~70%、好ましくは22.5%/7.5%/70%のモル比の、予備縮合されたC10-TES及びC8-TES及びTEOSである。ペイロードは次に25%~80%、好ましくは40%~70%の重量比の予備縮合されたシリカ前駆体と合わせられる。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【0204】
一実施形態では、多孔性マイクロスフェア中に搭載されるペイロードは、その純粋な形態において使用される香味剤及び/又は芳香剤(活性物質)である。ペイロードは好ましくはメントールである。好ましくは、予備縮合されたシリカ前駆体は、好ましくは10~50%/90~50%、好ましくは30%/70%のモル比の、予備縮合されたC1-TES及びTEOSである。得られる最終の多孔性マイクロスフェアにおいて、活性物質の重量パーセントは1%~95%、好ましくは20%~70%(水含有量を除外したマイクロスフェアの総質量に基づく)である。
【実施例】
【0205】
回転楕円体粒子の実施例
一般的手順:ペイロードの存在を伴いかつ界面活性剤を用いない完全に加水分解されかつ予備縮合されたC1-TES及び部分的に加水分解されかつ予備縮合されたTEOSを用いる回転楕円体シリカ粒子の調製。
【0206】
C1-TES/TEOSのモル比10%/90%を有する回転楕円体シリカ粒子。典型的には、44.061g(211.5mmol)のTEOSを4.19gの0.01N HCl及び19.29gのEtOH(HPLCグレード)の酸性条件において撹拌下で1時間部分的に予備加水分解した(1.1H2Oモル当量)。一方、4.19gのC1-TES(3.3H2Oモル当量)の完全な予備加水分解を別のバイアル中で1.41gの0.01N HClの酸性条件において撹拌下で1時間実行した。完全に予備加水分解されたC1-TESシリカ前駆体を次に部分的に予備加水分解されたTEOSに加えたところ、完全/部分的に加水分解された10%/90%のC1-TES/TEOSシリカ前駆体の形成に繋がった。得られた混合物を不活性気体下で完全な溶媒除去まで100℃で蒸留した。この得られたプレポリマーを室温に冷却した。次に、15gのペイロード(50重量%のペイロード搭載物)を、記載されるように調製されたプレポリマーに加えた。結果としてもたらされた分散された油相を、3200rpmで高せん断ミキサーを使用する混合下で連続相としての328gの水に加えた。混合物を5分間撹拌して均質なエマルションを生成させた。次に、11.5gの濃NH4OHを縮合触媒として加えた。45秒後に高せん断ミキサーを停止し、懸濁液を不活性条件下で少なくとも終夜穏やかな撹拌下に保ち、光から保護した。その後に、懸濁液回転楕円体粒子を濾過し、中性pHまで1.5~2.0Lのアスコルビン酸溶液(1.0mg/mL)を用いて洗浄した。得られた回転楕円体粒子を室温で2h乾燥させ、暗色ガラスボトルに移し、アルゴン下5℃で貯蔵した。
【0207】
マイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例
実施例1:異なるモル比のC1-TES及びTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0208】
実施例1-1:5%のC1-TES及び95%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図1及び表1に要約する。
【0209】
実施例1-2:10%のC1-TES及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図1及び表1に要約する。
【0210】
実施例1-3:15%のC1-TES及び85%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図1及び表1に要約する。
【0211】
実施例1-4:20%のC1-TES及び80%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図1及び表1に要約する。
【0212】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のレチノール活性物質を含有する。
【表1】
【0213】
実施例2:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。予備加水分解されたシリカ前駆体を不活性条件下で完全な溶媒除去まで85℃で蒸留した。
【0214】
10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを、85℃で実現された予備加水分解されたシリカ前駆体蒸留ステップを除いて、一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図2及び表2に要約する。
【0215】
実施例3:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ異なる重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0216】
実施例3-1:40重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の0.9gのオールトランス-レチノール、1.8gのトコフェロール混合物及び6.3gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する9gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図2及び表2に要約する。
【0217】
実施例3-2:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中の非多孔性コアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。実施例1.2を参照。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図2及び表2に要約する。
【0218】
実施例3-3:64重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の2.50gのオールトランス-レチノール、5.0gのトコフェロール混合物及び17.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する25gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図2及び表2に要約する。
【0219】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて4重量%~7重量%のレチノール活性物質を含有する。
【表2】
【0220】
実施例4:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ異なる組成(オールトランス-レチノール混合油)の50重量%のペイロード搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0221】
実施例4-1:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ5、10、及び85重量%の組成の0.75gのオールトランス-レチノール、1.5gのトコフェロール混合物及び12.75gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する9gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図3及び表3に要約する。
【0222】
実施例4-2:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。実施例1.2を参照。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図3及び表3に要約する。
【0223】
実施例4-3:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ15、30、及び55重量%の組成の2.25gのオールトランス-レチノール、4.50gのトコフェロール混合物及び8.25gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図3及び表3に要約する。
【0224】
実施例4-4:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ20、40、及び40重量%の組成の3.00gのオールトランス-レチノール、6.00gのトコフェロール混合物及び6.00gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図3及び表3に要約する。
【0225】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約2.5~約10重量%のレチノール活性物質を含有する。
【表3】
【0226】
実施例5:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ50重量%のペイロード搭載物(オールトランス-レチノール活性物質をコーン油に溶解した)の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0227】
実施例5-1:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gのオールトランス-レチノール及び12.75gのコーン油を含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図4及び表4に要約する。
【0228】
実施例5-2:50重量%のペイロード(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのコーン油を含有する15gの混合物)を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図4及び表4に要約する。
【0229】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約7.5重量%(実施例5-1)及び約5重量%(実施例5-2)のレチノール活性物質を含有する。
【表4】
【0230】
実施例6:10%の異なるモノアルキル-トリアルコキシシラン及び90%のTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0231】
実施例6-1:10%のC1-TES及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。実施例1-2を参照。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0232】
実施例6-2:10%のC2-DES及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0233】
実施例6-3:0.05N HClを用いて酸性条件において完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のC18-TES及び0.01N HClを用いて酸性条件において部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0234】
実施例6-4:10%のSH-TMS(3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン)及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0235】
実施例6-5:10%のGp-TMS((3-グリシジルオキシプロピル)トリメトキシシラン)及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0236】
実施例6-6:10%のPEG-TMS(2-[メトキシ(ポリエチレンオキシ)6,9-プロピル]トリメトキシシラン)及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0237】
実施例6-7:10%のVy-TES(ビニルトリエトキシシラン)及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0238】
実施例6-8:10%のPh-TES(フェニルトリエトキシシラン)及び90%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0239】
実施例6-9:0.05N HClを用いて酸性条件において完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のTMAPS(3-(トリメトキシシリル)プロピル-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド)及び0.01N HClを用いて酸性条件において部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された90%のTEOSを含有しかつ50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、2、及び88重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、0.3gのヘスペレチン及び13.2gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0240】
実施例7:50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在下の10%のジアルキル-ジアルコキシシラン及び90%のTEOSを有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0241】
10%のC2-DES(ジメチルジエトキシシラン(dimethydiethoxysilane))及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0242】
実施例8:10%のトリアルキル-アルコキシシラン及び90%のTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0243】
10%のC3-MS(トリメチルメトキシシラン)及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【0244】
実施例9:5%のBTEE(1,2-ビス(トリエトキシシリル)エタン)及び95%のTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0245】
0.019N HClを用いて酸性条件において完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された5%のBTEE(ビストリエトキシシリルエタン)トリアルキル-アルコキシシラン)及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された95%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図5及び表5に要約する。
【表5】
【0246】
実施例10:異なるモル比のC1-TES及びC8-TES及びTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物:それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0247】
実施例10-1:0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のC1-TES、0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された5%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された85%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図6及び表6に要約する。
【0248】
実施例10-2:0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された15%のC1-TES、0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された5%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された80%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図6及び表6に要約する。
【0249】
実施例10-3:0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された22.5%のC1-TES、0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された5%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された72.5%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図6及び表6に要約する。
【0250】
実施例10-4:0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された22.5%のC1-TES、0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された7.5%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された70%のTEOSを含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図6及び表6に要約する。
【0251】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【0252】
【0253】
実施例11:10%/90%のモル比のC1-TES及びTEOSを有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。活性物質を異なる抗酸化剤により安定化させた。
【0254】
実施例11-1:10%/90%のモル比のC1-TES及びTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ、10及び90重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール及び13.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図7及び表7に要約する。
【0255】
実施例11-2:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを調製した。実験1.2を参照。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図7及び表7に要約する。
【0256】
実施例11-3:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、2、及び88重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、0.3gのヘスペレチン及び13.2gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図7及び表7に要約する。
【0257】
実施例11-4:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、2、及び88重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、0.3gのコエンザイムQ10及び13.2gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図7及び表7に要約する。
【0258】
実施例11-5:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、2、及び88重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、0.3gのBHT及び13.2gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図7及び表7に要約する。
【0259】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のオールトランス-レチノールを含有する。
【表7】
【0260】
実施例12:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ異なる供給元のレチノールを含有する50重量%のペイロード(レチノール混合油)搭載物を有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。
【0261】
実施例12-1:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード(酢酸レチニル混合油)搭載物(それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gの酢酸レチニル及び12.75gのコーン油を含有する15gの混合物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図8及び表8に要約する。
【0262】
実施例12-2:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ15、2、及び83重量%の組成の2.25gのオールトランスレチノール、0.3gのBHT及び12.45gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gのBASFのretinol 15D)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図8及び表8に要約する。
【0263】
こうして得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルは、水含有量を除外して生成物の総質量と比べて約7.5重量%のオールトランス-レチノールを含有する。
【表8】
【0264】
実施例13:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ異なるペイロードの存在を伴うマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。ペイロードにおいて活性物質はトリグリセリド油に溶解している。活性物質は、純粋な油又は精油、香料又はフレグランスであることができる。
【0265】
実施例13-1:50重量%のペイロード搭載物(15gの純粋なカプリル酸カプリン酸油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0266】
実施例13-2:50重量%のペイロード搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gのクロトウヒ及び12.75gのカプリル酸カプリン酸油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0267】
実施例13-3:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gのアルファ-ピネン及び12.75gのカプリル酸カプリン酸油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0268】
実施例13-4:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%の活性物質搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gのアルファ-ピネン及び12.75gのヒマワリ油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0269】
実施例13-5:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%の活性物質搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gの酢酸ボルニル及び12.75gのカプリル酸カプリン酸油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0270】
実施例13-6:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gのメントール及び12.75gのカプリル酸カプリン酸油)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図9及び表9に要約する。
【0271】
こうして得られたマイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量と比べて約7.5%の活性物質を含有する。
【表9】
【0272】
実施例14:純粋な活性物質を含有する異なるペイロードを有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。活性物質は、精油、香料又はフレグランスであることができる。
【0273】
実施例14-1:100%のC1-TES及び50重量%のペイロード搭載物(15gの純粋なゲラニオール)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図10及び表10に要約する。
【0274】
実施例14-2:10%のC1-TES及び90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(15gの純粋なクロトウヒ)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図10及び表10に要約する。
【0275】
実施例14-3:0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された22.5%のC1-TES、0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された7.5%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された70%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(15gのクロトウヒ)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図10及び表10に要約する。
【0276】
実施例14-4:22.5%のC1-TES及び7.5%のC8-TES及び70%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(16.5gの純粋なグレープフルーツ種子抽出物)を含有するマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを、実施例14-3に記載されるものと同じ手順を使用することにより調製した。得られたマイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図10及び表10に要約する。
【0277】
こうして得られたカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約50重量%の活性物質を含有する。
【表10】
【0278】
コアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの実施例
実施例15:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ50重量%の異なるペイロードの存在を伴うコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。ペイロードにおいて活性物質を鉱油に溶解した。
【0279】
実施例15-1:10%のC1-TES及び90%のTEOSを含有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.5gのオールトランスレチノール、3.0gのトコフェロール混合物、及び10.5gの鉱油を含有する15gの混合物)の存在を伴うコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図11及び表11に要約する。
【0280】
こうして得られたコアシェルマイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【0281】
実施例15-2:10%のC1-TES及び90%のTEOSを含有しかつ50重量%のペイロード(酢酸ボルニル混合油)搭載物(15gの混合物:それぞれ15及び85重量%の組成の2.25gの酢酸ボルニル及び12.75gの鉱油)の存在を伴うコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。この活性物質のために不活性条件は必要でない。得られたコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図11及び表11に要約する。
【0282】
こうして得られたコアシェルマイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約7.22重量%(96%の収率)の酢酸ボルニル活性物質を含有する。
【0283】
実施例16:10%のC1-TES及び90%のTEOSを有しかつ70%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴うコアシェルサブミクロン/マイクロカプセル。活性物質を鉱油に溶解した。
【0284】
10%のC1-TES及び90%のTEOSを含有しかつ70重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の3.40gのオールトランスレチノール、6.80gのトコフェロール混合物、及び23.80gの鉱油を含有する34gの混合物)の存在を伴うコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを一般的手順を使用して調製した。得られたコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルの主な特徴を
図11及び表11に要約する。
【0285】
こうして得られたコアシェルマイクロカプセルは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約7.5重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【表11】
【0286】
多孔性マイクロスフェアの実施例
実施例17:異なるシリカ前駆体組成を有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物:(それぞれ、10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)の存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェア。
【0287】
実施例17-1:0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のC8-TES及びHCl 0.01Nを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された90%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図12及び表12に要約する。
【0288】
実施例17-2:0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された2.5%のC18-TES、0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のC1-TES、及び0.01N HClを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された87.25%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図12及び表12に要約する。
【0289】
実施例17-3:0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された2.5%のC18-TES、0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された20%のC1-TES、及び0.01N HClを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された77.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図12及び表12に要約する。
【0290】
実施例17-4:0.05N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された5%のC18-TES、0.01N HClを用いて完全に加水分解(3.3H
2Oモル当量)された10%のC1-TES、及び0.01N HClを用いて部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された85%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図12及び表12に要約する。
【0291】
こうして得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【表12】
【0292】
実施例18:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOS(加水分解条件について実施例17-2を参照)を有しかつ50重量%のペイロード(オールトランス-レチノール混合油)搭載物の存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェア。オールトランス-レチノール活性物質を異なる抗酸化剤により安定化させた。
【0293】
実施例18-1:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのアルファ-トコフェロール、及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0294】
実施例18-2:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、及び70重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、及び10.5gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを調製した。実施例17-2を参照。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0295】
実施例18-3:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、2、及び68重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、0.3gのコエンザイムQ10及び10.2gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0296】
実施例18-4:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、2、及び68重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、0.3gのヘスペレチン及び10.2gのカプリル酸カプリン酸油トリグリセリドを含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0297】
実施例18-5:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOS(加水分解条件について実施例17-2を参照)ならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、2、及び68重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、0.3gのパルミチン酸アスコルビル及び10.2gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0298】
実施例18-6:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSならびに50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、45、45重量%の組成の1.50gのオールトランス-レチノール、6.75gのTocoblend AT、6.75gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図13及び表13に要約する。
【0299】
こうして得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて約5重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【0300】
【0301】
実施例19:2.5%のC18-TES及び10%のC1-TES及び87.5%のTEOSの組成(加水分解条件について実施例17-2を参照)ならびに異なる組成における異なる重量%のペイロード搭載物(ペイロード:オールトランス-レチノール混合油)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェア。
【0302】
実施例19-1:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ10、20、2、及び68重量%の組成の1.5gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、0.3gのヘスペレチン及び10.2gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを調製した。実施例18-4を参照。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図14及び表14に要約する。
【0303】
実施例19-2:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ15、30、3、及び52重量%の組成の2.25gのオールトランス-レチノール、4.5gのトコフェロール混合物、0.45gのヘスペレチン及び7.8gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図14及び表14に要約する。
【0304】
実施例19-3:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ20、40、4、及び36重量%の組成の3gのオールトランス-レチノール、6.0gのトコフェロール混合物、0.6gのヘスペレチン及び5.4gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図14及び表14に要約する。
【0305】
実施例19-4:50重量%のペイロード搭載物(それぞれ20、20、4.0、及び56重量%の組成の3.0gのオールトランス-レチノール、3.0gのトコフェロール混合物、0.6gのヘスペレチン及び8.4gのカプリル酸カプリン酸油を含有する15gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図14及び表14に要約する。
【0306】
実施例19-5:60重量%のペイロード搭載物(それぞれ16.5、33、3.3、及び47.2重量%の組成の3.8gのオールトランス-レチノール、7.6gのトコフェロール混合物、0.76gのヘスペレチン及び10.9gのカプリル酸カプリン酸油を含有する23gの混合物)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図14及び表14に要約する。
【0307】
こうして得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアは、水含有量を除外した生成物の総質量に基づいて4.5重量%~10重量%のオールトランス-レチノール活性物質を含有する。
【表14】
【0308】
実施例20:様々なシリカ前駆体組成を有しかつ異なるペイロードの存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェア。ペイロードが空気感受性ではない場合、アルゴン下での雰囲気制御された合成及び貯蔵は必要でない。
【0309】
実施例20-1:0.01N HCl溶液を使用して酸性条件において部分的に加水分解(1.1H
2Oモル当量)された100%のTEOS及び50重量%のペイロード搭載物(15gの純粋なゲラニオール)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図15及び表15に要約する。
【0310】
実施例20-2:30%のC1-TES及び70%のTEOSならびに70重量%のペイロード(純粋なクロトウヒ精油)搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを、エマルション方法の撹拌速度(3000rpm)、2倍少ない分散相の量(164gの水)、及び使用した縮合剤の量(4gの濃NH
4OH)を除いて一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図15及び表15に要約する。
【0311】
実施例20-3:30%のC1-TES及び70%のTEOSならびに70重量%のペイロード(純粋なメントール)搭載物を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを、エマルション方法の撹拌速度(3000rpm)、2倍少ない分散相の量(164gの水)、及び使用した縮合剤の量(4gの濃NH
4OH)を除いて一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図15及び表15に要約する。
【0312】
実施例20-4:50%のC1-TES及び50%のTEOSを含有し、50重量%のペイロード(純粋なクロトウヒ精油)搭載物の存在を伴う多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを、エマルション方法の撹拌速度(3000rpm)、2倍少ない分散相の量(164gの水)、及び使用した縮合剤の量(4gの濃NH
4OH)を除いて一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図15及び表15に要約する。
【0313】
実施例20-5 7.5%のC8-TES及び22.5%のC1-TES及び70%のTEOSならびに20重量%のペイロード搭載物(純粋なグレーパイン精油)を含有する多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアを、エマルション方法の撹拌速度(3500rpm)、2倍少ない分散相の量(164gの水)、及び使用した縮合剤、NaOH(1M)、5.5gを除いて一般的手順を使用して調製した。得られた多孔性固体サブミクロン/マイクロスフェアの主な特徴を
図15及び表15に要約する。
【表15】
【0314】
実施例21:化粧品応用のためのレチノール保護及び制御放出としての本発明の潜在能力を検証するために油-水混合物中のリーク試験を開発した。油-水混合物を15.0gのHPLC H2O及び25.0gのカプリン酸カプリル酸油から構成した。リーク試験を以下のように開発した:250mgの材料(レチノールを含有する)を油-水混合物に懸濁し、撹拌した(180rpm)。手順の間に混合物を光から保護した。ある定義された(define)時間量の後に、撹拌を中止した。次に、5.0gのカプリル酸カプリン酸油を25mLのメスフラスコに入れ、HPLC THFを使用してフラスコを満たした。結果としてもたらされた混合物をHPLCにより分析してレチノール濃度を定量化し、材料からのレチノールのリーク定量を推定した。
【0315】
実施例21-1:マイクロカプセル中のコアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを用いてリーク試験を行った。実施例1-2からの材料。データを
図16(A)に要約する。
【0316】
実施例21-2:コアシェルサブミクロン/マイクロカプセルを用いてリーク試験を行った。実施例15-1からの材料。データを
図16(B)に要約する。
【0317】
実施例21.結論:リーク試験は、化粧品クリームにおけるレチノールの使用のための本発明の潜在能力を示す。油-水混合物中に加えられたオールトランス-レチノールの量は非常に少なかった。
【0318】
実施例22:開発された多孔性サブミクロン/マイクロスフェアを用いて達成されるオールトランス-レチノール放出性能の実施例。
【0319】
化粧品応用のためのオールトランス-レチノールの放出を確実にする開発されたサブミクロン/マイクロスフェアの能力を証明するための放出試験を行った。33%のスクアレン及び77%のオレイン酸から構成される模擬皮脂媒体中でレチノール放出効率を行った。この媒体を使用してインビボ環境(すなわち、皮膚環境)を模倣した。このために、300mgのサブミクロン/マイクロスフェアを室温で模擬皮脂媒体に浸漬した。時点において、0.5gの放出媒体(すなわち、模擬皮脂)を除去し、新鮮な媒体(0.5mL)で置き換えた。放出されたレチノールのパーセンテージをこの特許に記載されるようにHPLCにより評価した。
【0320】
図17に示されるように、得られた放出速度論は、化粧品用途のための我々の技術及び開発されたサブミクロン/マイクロスフェアの有望な潜在能力を実証する。実際に、進行性のオールトランス-レチノール放出が9時間にわたり観察され、実施例18-5において得られた生成物(疎水性サブミクロン/マイクロスフェア)について約75%及び実施例18-4において得られた生成物(親水性サブミクロン/マイクロスフェア)について38%の最大累積放出に達する。そのため、オールトランス-レチノール放出は、多孔性サブミクロン/マイクロスフェアの極性(すなわち、疎水性/親水性)を調整することにより制御することができる。ペイロード/活性物質及び表面の間の相互作用は、速度論放出に対して大きな影響力を有する。スフェアの外表面は、活性物質放出速度に有意に影響する拡散バリアの役割を果たすことができる。バリアは、外層からの反発性相互作用(我々の場合には親水性/疎水性の反発)の帰結であり得る。
【0321】
実施例23:
図18に示されるように、実施例1-2からの75mgの材料を使用して非多孔性マイクロカプセルからの油放出試験も実行し、異なる重りをそれに適用した。材料を2つの濾紙の間に置き、円筒形支持体を重りディスペンサーとして使用した。重りを適用する円筒形支持体の表面は4.9cm
2であった。重りを静的な場所に3分間置いておいた。38.6g.cm
-2の圧力が適用されるまで、濾紙は乾燥したままであった。87.4g.cm
-2又はより高い圧力が適用された後に、濾紙は黄色の粘着性油性材料で覆われた。
【0322】
試料の特徴付け
実施例24:29Si固体NMR。Bruker Avance分光計(Milton、ON)で79.5MHzのシリコン周波数において固体状態NMRスペクトルを記録する。室温で4mm ZrOローター中でマジック角において試料を8kHzでスピンする。取得の間にTPPM15複合パルスデカップリングを適用する間にスピニング速度と同期化させたハーンエコーシークエンスを使用する。30秒のリサイクリング遅延と共に2400の取得を記録する。結果を表16に示す。
【0323】
29Si固体NMRスペクトルは、オルガノシロキサン材料中のシリコン原子を取り囲む結合Si-O-X(X=C、Si、OH)の数を同定することを可能とする。約-90ppm~約-110ppmで観察されたTEOSの特徴的なピークを構造単位:Si(OSi)2(OH)2(Q2)、Si(OSi)3(OH)(Q3)、及びSi(OSi)4(Q4)に割り当てた。第1の場合にシリコン原子は2つのブリッジ形成性結合、第2の場合に3つのブリッジ形成性結合、第3の場合に4つのブリッジ形成性結合を形成する。約-40ppm~約-70ppmで観察された有機修飾剤の特徴的なピークを構造単位:RSiOSi(OH)2(T1)、RSi(OSi)2(OH)(T2)、及びRSi(OSi)3(T3)に割り当てた。第1の場合にシリコン原子は1つのブリッジ形成性結合、第2の場合に2つのブリッジ形成性結合、第3の場合に3つのブリッジ形成性結合を形成する。
【0324】
【0325】
実施例25:回転楕円体粒子の外表面の物理化学的分析:
実施例25-1:接触角。顕微鏡ガラススライドに固定したMicro-Tec D12両面非導電性粘着剤の片側に数ミリグラムの回転楕円体マイクロスフェアを堆積させる。試料層を可能な限り平滑化する。次にVCA 2500 XEシステムを用いて接触角を特徴付ける。結果を
図19及び
図20に示す。
【0326】
実施例25-2:XPS分析。XPS分析は3つの元素:Si、C及びOの存在を示した。これは、回転楕円体粒子の5nmの最大深さにおける外表面上のシリカ前駆体の官能基の存在を裏付ける。得られたデータ(表17)は、大きい接触角>100°を有する疎水性外表面を有する回転楕円体粒子は、親水性外表面を有する回転楕円体粒子の炭素対シリコン比(C/Si<1.00;実施例1-2、実施例6-2及び実施例18-4)と比較してより高い炭素対シリコン比(C/Si≧1.00;実施例14-1及び実施例18-5)により特徴付けられることを明らかにした。追加的に、シリカ前駆体中の炭素の含有量がより高くなるにつれて、炭素対シリコン比(C/Si)はより高くなる(例えば、実施例1-2(10%のC1-TES)対実施例6-2(20%のC2-DES))。さらには、XPSデータは、ペイロードの組成及び性質はシリカ前駆体の官能基の自己組織化/配向性を制御し、そのため得られる回転楕円体粒子の極性を適応させるための不可欠なパラメーターであることを明らかにした。実際に、例えば10%C1-TES-2.5%C18-87.5%TEOSを用いて得られた粒子(実施例18-4及び実施例18-5)について、実施例18-5における炭素対シリコン比(C/Si=1.40)は実施例18-4におけるもの(C/Si=0.77)より有意に高い。これは、アルキル鎖は実施例18-5については外表面により配向/局在化しているが、実施例18-4については内表面により配向/局在化していることを示唆する。これは、粒子の水分散性挙動及び接触角により得られた結果と良好に合致しており、実施例18-5の場合、得られた回転楕円体粒子は疎水性外表面を有するが、実施例18-4の場合、得られた回転楕円体粒子は親水性外表面を有することを裏付ける。
【表17】
【0327】
実施例26:粒子サイズ分布。粒子サイズ分布を測定するために、シリカマイクロ粒子(約50mg)をメタノール又は水(約5mL)に超音波浴中で5分間分散させて、よく分散した溶液を得、それを次にシグナルの妨害が約5~8%になるまでMalvern Mastersizer 2000(Hydro 2000S、Model AWA2001)の音波浴に加える。得られたデータ(表18)は、大きい接触角>100°を有しかつ高い炭素対シリコン比(C/Si≧1.00;により特徴付けられる疎水性外表面を有する回転楕円体粒子は水分散性でないことを明らかにした(実施例14-1及び実施例18-5)。
【表18】
【0328】
実施例27:比表面積(BET)及び多孔度。Micrometrics TriStar(商標) 3000 V4.01及びMicrometrics TriStar(商標) 3020 V3.02を用いて77Kでシリカマイクロスフェアの表面積及び多孔度を特徴付けた。収集されたデータを標準的なブルナウアー-エメット-テラー(BET)を使用して分析して表面積を得た。等温線の脱着枝を使用してバレット-ジョイナー-ハレンダ(BJH)法により算出された細孔サイズ分布曲線の最大値から細孔サイズデータを得た。
【0329】
Autosorb Quantachrome(登録商標) ASiQwin(商標) Instruments iQ2 v3.01を用いて77Kで非多孔性粒子を特徴付けた。収集されたデータをマルチポイントMicropore BET iQ2(ブルナウアー-エメット-テラー)を使用して分析して表面積を得た。非局所密度汎関数理論(NLDFT)により算出された細孔サイズ分布曲線の最大値から細孔サイズを得た。等温線の脱着枝を使用するNLDFT法。NLDFT法の累積細孔体積から細孔体積データを得た。
【0330】
実施例28-1 回転楕円体マイクロ粒子中のオールトランス-レチノール定量化。一般的手順に記載されるように得られたオールトランス-レチノールを含有するシリカ粒子(約250mg)を、1000ppmのイソオイゲノールと共にテトラヒドロフランから構成される20mLの溶液に懸濁した。T-25 Ultra-Turraxを使用して10000RPMで20分間混合物を粉砕した。手順の間に混合物を光から保護した。結果としてもたらされた混合物をHPLC分析の前に0.22μmのフィルターに通過させた。
【0331】
HPLC技術(四成分溶媒送達システム(G1311A)、真空脱気ユニット(G1322A)、UVフォトダイオードアレイ検出器(G1314A)、標準的なオートサンプラー(G1313A)及びサーモスタットカラムコンパートメント(G1316A)を備えたAgilent 1100)を使用してこの溶液においてレチノール定量化を決定する。HPLCにおいて使用したカラムは、4.6×150mm i.d.、3μm、150ÅのSiliaChrom DtC18カラムである。移動相MPAは水からなり、移動相MPBはアセトニトリルからなり、両方は0.1%のギ酸を含有した。開始勾配条件:40%のMPA及び60%のMPBの5分で100%のMPBへの線形勾配、次に100%のMPBで7分間保持。流速を1ml/分、カラム温度を35℃、検出器を325及び300nmに設定した。レチノール保持時間=8.81分。イソオイゲノール(標準品として使用)保持時間=3.87分。Sigma Aldrichからの純粋なレチノールを軟正曲線のために購入した。
【0332】
実施例28-2:レチノール以外の回転楕円体マイクロ粒子中の活性物質定量化。一般的手順に記載されるように得られた活性物質を含有するシリカ粒子(約250mg)を、1000ppmのイソオイゲノールと共にエタノールから構成される20mLの溶液に懸濁した。T-25 Ultra-Turraxを使用して10000RPMで20分間混合物を粉砕する。手順の間に混合物を光から保護した。結果としてもたらされた混合物をGC-FID分析の前に0.22μmのフィルターを通じて濾過した。
【0333】
Rtx(登録商標)-5 30mキャピラリーカラム(CrossBond 5%ジメチルポリシロキサンを含む;0.53mmの内径及び1.0μmのフィルム厚さ)を備えたClarus 400 GC-FIDシステムを使用してGC-FID分析を行った。分析は、キャリアガスとして水素(圧力10プサイ)を使用して、スプリットモードにおいて実行した。注入温度は280℃であり、FID検出器を280℃に設定した。カラムを50℃の初期温度で2分間維持し、次に25℃/分の加熱速度で200℃に増加させ、200℃に4分間維持した。化合物の同定は、確証的な試料の保持時間との保持時間の比較に基づいた。
【0334】
実施例29:走査電子顕微鏡法(SEM):FEI Quanta-3D-FEGを用いて3.0kVでコーティング無しで又はJEOL 840-Aを用いて15kVで金コーティングを用いて回転楕円体マイクロ粒子のSEM画像を記録する。
【0335】
実施例30:シリカ粒子中の水定量化(Karl Fisher):Mettler Toledoからの滴定装置Compact V20sを使用することにより水パーセンテージを推定する。本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]-[27]に記載する。
[1]
回転楕円体オルガノシロキサン粒子の調製方法であって、
1)加水分解媒体中で1以上のシリカ前駆体を別々に加水分解して1以上の予備加水分解されたシリカ前駆体を得ること、
2)ステップ1)の前記1以上の予備加水分解されたシリカ前駆体を予備縮合させて、予備縮合されたシリカ前駆体混合物を得ること、
3)脂溶性活性物質/ペイロードをステップ2)の前記混合物に加えて分散相を得ること、
4)界面活性剤の非存在下で、水性連続相中で前記ステップ3)の前記分散相を乳化させて水中油エマルションを得ること、
5)縮合触媒をステップ4)の前記エマルションに加えて前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子を得ること
を含む、方法。
[2]
前記シリカ前駆体が、式R
4-x
Si(L)
x
の1つのシリコン原子を含有するモノ(シラン)化合物又は式(L)
3
Si-R’-Si(L)
3
の2つのシリコン原子を含有するダイポーダルシラン化合物であり、前記式中、
Rは、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択されるモノ(シラン)化合物の有機残基であり、前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、1つ以上のハロゲン原子、グリシジルオキシ-、-OH、-SH、ポリエチレングリコール(PEG)、-N(Ra)
2
、-N+(Ra)
3
により置換されていてもよく、
Lは、ハロゲン又はアセトキシド-O-C(O)Ra、又はアルコキシドORa基であり、
R’は、ダイポーダルシラン化合物の2つのシラン単位を連結する有機残基であり、前記有機残基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール、及びアルキル-アリール基から選択され、前記残基のそれぞれは、任意選択的に及び独立して、ハロゲン原子、-OH、-SH、-N(Ra)
2
、-N+(Ra)
3
により置換されており、Raは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール及びアルキル-アリールであることができ、
Raは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、脂環式、アリール又はアルキル-アリールであり、かつ
xは1~4の整数であり、又は代替的にxは1~3の整数である、
項目1に記載の方法。
[3]
ステップ1)において、全ての前記予備加水分解されたシリカ前駆体がステップ2)の前に1つの容器中に合わせられる、項目1又は2に記載の方法。
[4]
ステップ2)において前記加水分解媒体から揮発性溶媒の部分又は全体がステップ3)の前に除去される、項目1~3のいずれかに記載の方法。
[5]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分である、項目1~4のいずれかに記載の方法。
[6]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、薬学、皮膚科学、香料、又は香味剤成分のトリグリセリドとの混合物である、項目1~5のいずれかに記載の方法。
[7]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、オールトランス-レチノール、トリグリセリド及び非毒性抗酸化剤の混合物である、項目1~4のいずれかに記載の方法。
[8]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、オールトランス-レチノールと、アルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンを含む1以上の不鹸化性飽和化合物との混合物である、項目1~4のいずれかに記載の方法。
[9]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物である、項目1~4のいずれかに記載の方法。
[10]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、カンナビノイド、カンナビノイドの混合物又はアサ科植物バイオマスの抽出物、及び、アルカン、イソ-アルカン、又はシクロアルカンを含む1つ以上の不鹸化性飽和化合物である、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
[11]
前記脂溶性活性物質/ペイロードのカンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール、カンナビゲロール、イソ-テトラヒドロカンナビノール、及びカンナビノールのうちの少なくとも1つを含んでいる、項目9~10のいずれかに記載の方法。
[12]
前記ステップ3)の前記脂溶性活性物質/ペイロードが固体形態で加えられる、項目1~11のいずれかに記載の方法。
[13]
前記ステップ3)の前記脂溶性活性物質/ペイロードが液体形態で加えられる、項目1~11のいずれかに記載の方法。
[14]
オルガノ-シロキサンからなるネットワークを含む回転楕円体オルガノシロキサン粒子であって、前記粒子が、焼成されておらず、非晶性であり、界面活性剤非含有であり、かつ脂溶性ペイロードを含むサブミクロン~ミクロンサイズの粒子である、回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[15]
(A型)
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2
物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で非多孔性であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルの前記コアが1つ以上のサブミクロン~ミクロンサイズの内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを含んでおり、前記内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが前記回転楕円体粒子より小さいサイズを有し、かつ前記回転楕円体マイクロカプセル及び内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルのうちの少なくとも1つが脂溶性ペイロードを含んでいる、
項目14に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[16]
(B型)
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するサブミクロン~ミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2
物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で非多孔性であり、
かつ前記回転楕円体マイクロカプセルが脂溶性ペイロードを含んでいる、
項目14に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[17]
(C型)
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2
物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で多孔性であり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルの前記コアが1つ以上のサブミクロン~ミクロンサイズの内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルを含んでおり、
前記内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルが前記回転楕円体粒子より小さいサイズを有し、かつ前記回転楕円体マイクロカプセル及び内部回転楕円体サブミクロン/マイクロカプセルのうちの少なくとも1つが脂溶性ペイロードを含んでいる、
項目14に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[18]
(D型)
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子が、コア/シェル構造を有するサブミクロン~ミクロンサイズのマイクロカプセルであり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロカプセルが、N
2
物理収着により測定される細孔体積、細孔直径及び比表面積による評価で多孔性であり、
かつ前記回転楕円体マイクロカプセルが脂溶性ペイロードを含んでいる、
項目14に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[19]
(E型)
前記回転楕円体オルガノシロキサン粒子がサブミクロン~ミクロンサイズのマイクロスフェアであり、
前記回転楕円体オルガノシロキサンマイクロスフェアが、N
2
物理収着により測定される細孔体積、細孔直径、及び比表面積による評価で多孔性であり、
かつ前記回転楕円体マイクロスフェアが脂溶性ペイロードを含んでいる、
項目14に記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[20]
前記脂溶性ペイロードが、トリグリセリド及び非毒性抗酸化剤中のオールトランス-レチノールもしくはカンナビノイド又はこれらの混合物である、項目14~19のいずれかに記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[21]
前記脂溶性ペイロードが項目5~12のいずれかに記載のものである、項目14~19のいずれかに記載の回転楕円体オルガノシロキサン粒子。
[22]
皮膚及び/又は基材の表面上での脂溶性活性物質/ペイロードの適用/放出方法であって、項目15又は16に記載のA型又はB型の粒子に少なくとも87.4g.cm
-2
の圧力を適用することを含み、前記脂溶性活性物質/ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分である、方法。
[23]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、前記化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分のトリグリセリドとの混合物である、項目22に記載の方法。
[24]
前記脂溶性活性物質/ペイロードがレチノールもしくはカンナビノイド又はこれらの混合物である、項目22又は23に記載の方法。
[25]
拡散により脂溶性ペイロードを放出するためのものであり、
前記ペイロードが、化粧品、薬用化粧品、皮膚科学、薬学、香料、又は香味剤成分である、
項目17~19のいずれかに記載のC、D及びE型粒子。
[26]
前記脂溶性活性物質/ペイロードが、前記化粧品、薬用化粧品、薬学、皮膚科学、香料、又は香味剤成分のトリグリセリドとの混合物である、項目25に記載のC、D及びE型粒子。
[27]
前記脂溶性活性物質/ペイロードがオールトランス-レチノール混合物もしくはカンナビノイド又はこれらの混合物である、項目25又は26に記載のC、D及びE型粒子。