(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20240510BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240510BHJP
【FI】
H01L21/30 569C
H01L21/304 648L
H01L21/304 643A
H01L21/304 648G
(21)【出願番号】P 2022108189
(22)【出願日】2022-07-05
【審査請求日】2022-07-05
(31)【優先権主張番号】10-2021-0089963
(32)【優先日】2021-07-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(72)【発明者】
【氏名】ノ,サン ユン
(72)【発明者】
【氏名】キム,デ サン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ホ ジン
【審査官】今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-033988(JP,A)
【文献】特開平10-137662(JP,A)
【文献】特開2015-119042(JP,A)
【文献】特開2010-045185(JP,A)
【文献】国際公開第2014/103523(WO,A1)
【文献】特開2000-156341(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0395229(US,A1)
【文献】国際公開第2010/068597(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027、21/30、21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
内部に第1処理空間を有する第1工程チャンバと、
内部に第2処理空間を有する第2工程チャンバと、及び
前記第1処理空間及び前記第2処理空間の雰囲気を排気する排気ユニットを含むが、
前記排気ユニットは、
減圧ユニットが設置された統合排気ラインと、
前記第1工程チャンバと前記統合排気ラインの第1支点を連結する第1排気ラインと、
前記第2工程チャンバと前記統合排気ラインの第2支点を連結する第2排気ラインと、及び
前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバの間の排気干渉を緩和する干渉緩和ユニットと、を含み、
前記干渉緩和ユニットは、
前記統合排気ラインのうちで前記第1排気ラインが連結される前記第1支点と前記第2排気ラインが連結される前記第2支点の間に位置されて前記統合排気ライン内の気流の一部を前記統合排気ラインの外部に排出する排出部を含
み、
前記排出部は、
前記第1排気ラインの前記第1支点と隣接するように位置する第1排出部と、及び
前記第2排気ラインの前記第2支点と隣接するように位置する第2排出部を含む基板処理装置。
【請求項2】
前記排出部は、
前記統合排気ライン内の気流の一部を大気上に排出するように提供されることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記排出部は、
前記統合排気ラインで大気に気流が排出される経路を開閉するドアをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバはそれぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、
前記現像工程は、
基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含むが、
前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記基板ローディング段階は、
基板を下の方向に移動させる過程を含むが、
前記制御機は、
前記第2工程チャンバに前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御することを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバは、それぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、
前記現像工程は、
基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含むが、
前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行して前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記排気ユニットは、
前記第1排気ラインを開閉するか、または排気流量を調節する第1バルブと、及び
前記第2排気ラインを開閉するか、または排気流量を調節する第2バルブをさらに含むが、
前記制御機は、
前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行する時の前記第1バルブの開放率が前記現像液供給段階を進行する時の前記第1バルブの開放率より小さいように前記第1バルブを制御することを特徴とする請求項4乃至請求項6のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記排出部は、
一端が前記統合排気ラインと連結される干渉緩和ラインと、及び
前記干渉緩和ラインに連結され、前記統合排気ラインから前記干渉緩和ラインを通じて排出される気流がとどまるバッファー空間を提供するバッファー部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項9】
基板処理装置であって、
第1処理空間を有する第1工程チャンバと、
第2処理空間を有する第2工程チャンバと、
前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに基板を返送する返送ロボットと、及び
前記第1処理空間及び前記第2処理空間の雰囲気を排気する排気ユニットを含むが、
前記第1工程チャンバは、
前記第1処理空間を提供する第1処理容器と、
前記第1処理空間で基板を支持して回転させる第1支持ユニットと、及び
基板上に現像液を供給する第1現像液供給ユニットを含み、
前記第2工程チャンバは、
前記第2処理空間を提供する第2処理容器と、
前記第2処理空間で基板を支持して回転させる第2支持ユニットと、及び
基板上に現像液を供給する第2現像液供給ユニットを含み、
前記排気ユニットは、
減圧ユニットが設置された統合排気ラインと、
前記第1工程チャンバと前記統合排気ラインの第1支点を連結する第1排気ラインと、
前記第2工程チャンバと前記統合排気ラインの第2支点を連結する第2排気ラインと、及び
前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間の排気干渉を緩和する干渉緩和ユニットを含むが、
前記干渉緩和ユニットは、
前記統合排気ラインのうちで前記第1排気ラインが連結される前記第1支点と前記第2排気ラインが連結される前記第2支点との間に位置
されて前記統合排気ライン内の気流の一部を前記統合排気ラインの外部に排出する排出部を含み、
前記排出部は、
前記第1排気ラインの前記第1支点と隣接するように位置する第1排出部と、及び
前記第2排気ラインの前記第2支点と隣接するように位置する第2排出部を含むことを特徴とする基板処理装置。
【請求項10】
前記干渉緩和ユニットは、
前記統合排気ラインで大気に気流が排出される経路を開閉するドアをさらに有することを特徴とする請求項
9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバはそれぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、
前記現像工程は、
基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含み、
前記基板ローディング段階は、
基板を下の方向に移動させる過程を含むが、
前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行して前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことを特徴とする請求項
10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記干渉緩和ユニットは、
一端が前記統合排気ラインと連結される干渉緩和ラインと、及び
前記干渉緩和ラインに連結され、前記統合排気ラインから前記干渉緩和ラインを通じて排出される気流がとどまるバッファー空間を提供するバッファー部材を含むことを特徴とする請求項
9に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置及び基板を処理する方法に関するものであり、より詳細には、現像工程(developing process)を遂行する基板を処理する装置及び基板を処理する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するためには洗浄、蒸着、写真、蝕刻、そして、イオン注入のような多様な工程が遂行される。このような工程らのうちで写真工程は基板の表面にフォトレジストのような感光液を塗布して膜を形成する塗布工程、基板に形成された膜に回路パターンを転写する露光工程、露光処理された領域またはその反対領域に選択的に基板上に形成された膜を除去する現像工程(developing process)を含む。
【0003】
現像工程は工程チャンバに基板を搬入する基板ローディング段階、基板上に現像液を供給する現像液供給段階、現像液供給を中断して基板上に供給された現像液を一定時間維持させるパドル(puddle)段階、そして、工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階、を含む。
【0004】
図1は、一般な基板処理装置を概略的に見せてくれる図面であり、
図2は
図1の基板処理装置で工程チャンバの内部圧力を概略的に見せてくれる図面である。
図1及び
図2を参照すれば、基板処理装置8000は第1工程チャンバ8100と第2工程チャンバ8200を含む。第1工程チャンバ8100は処理空間を有する第1処理容器8110、処理空間で基板(W)を支持及び回転させる第1支持ユニット8120、そして、処理空間の雰囲気を排気する第1排気ライン8130を含む。第2工程チャンバ8200は処理空間を有する第2処理容器8210、処理空間で基板(W)を支持及び回転させる第2支持ユニット8220、そして、処理空間の雰囲気を排気する第2排気ライン8230を含む。
【0005】
第1工程チャンバ8100と第2工程チャンバ8200は、お互いに隣接するように位置し、第1工程チャンバ8100と第2工程チャンバ8200では現像工程が遂行される。第1工程チャンバ8100では現像液供給を中断し、第1支持ユニット8120が回転を停止するか、または第1支持ユニット8120が低速で回転して基板(W)上に現像液を維持させるパドル段階を進行する。第2工程チャンバ8200では第2支持ユニット8220上に基板(W)を安着させる基板ローディング段階を進行する。
【0006】
第1工程チャンバ8100でパドル段階を進行する時は基板(W)上に現像液を維持させるために第1工程チャンバ8100の内部圧力を維持することが重要である。第2工程チャンバ8200で基板ローディング時基板が下の方向に移動されることによって第2工程チャンバ8200の内部空間の空気層の下降圧が発生する。これにより、第2工程チャンバ8200の内部雰囲気と共に第2排気ライン8230、そして、メイン排気ライン8300を通じて排気される排気量が瞬間的に増加する。第2工程チャンバから排気量の瞬間的な増加は
図2のA支点のように、メイン排気ライン8300を通じて排気される気流が第2工程チャンバ8200と隣接するように位置した第1工程チャンバ8100内部圧力に影響を与える。第1工程チャンバ8100でパドル段階が遂行中である場合、基板(W)上に維持中の現像液に搖れることを引き起こして工程不良を起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、現像工程を進行する時、パドル段階が進行中である工程チャンバの内部圧力を安定的に維持する基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明は、現像工程を進行する時、基板ローディング段階が進行中である工程チャンバから隣接した他の工程チャンバへの排気干渉を緩和する基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0010】
本発明は、現像工程を進行する時、基板ローディング段階が進行中である何れか一つの工程チャンバからパドル段階が進行中である隣接した他の工程チャンバへの排気干渉を緩和する基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0011】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は内部に第1処理空間を有する第1工程チャンバ、内部に第2処理空間を有する第2工程チャンバ、そして、前記第1処理空間及び前記第2処理空間の雰囲気を排気する排気ユニットを含むが、前記排気ユニットは減圧ユニットが設置された統合排気ライン、前記第1工程チャンバと前記統合排気ラインの第1支点を連結する第1排気ライン、前記第2工程チャンバと前記統合排気ラインの第2支点を連結する第2排気ライン、そして、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間の排気干渉を緩和する干渉緩和ユニットを含むことができる。
【0013】
一実施例によれば、前記干渉緩和ユニットは前記統合排気ラインのうちで前記第1排気ラインが連結される前記第1支点と前記第2排気ラインが連結される前記第2支点の間に位置されて前記統合排気ライン内の気流の一部を前記統合排気ラインの外部に排出する排出部を含むことができる。
【0014】
一実施例によれば、前記排出部は前記統合排気ライン内の気流の一部を大気(atmosphere)上に排出するように提供されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記排出部は前記統合排気ラインで大気に気流が排出される経路を開閉するドアをさらに有することができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバはそれぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、
【0017】
前記現像工程は、
基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含むが、前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことができる。
【0018】
一実施例によれば、前記基板ローディング段階は基板を下の方向に移動させる過程を含むが、前記制御機は前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御することができる。
【0019】
一実施例によれば、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバはそれぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、前記現像工程は基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含むが、前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行して前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことができる。
【0020】
一実施例によれば、前記排気ユニットは前記第1排気ラインを開閉するか、または排気流量を調節する第1バルブ、そして、前記第2排気ラインを開閉するか、または排気流量を調節する第2バルブをさらに含むが、前記制御機は前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行する時の前記第1バルブの開放率が前記現像液供給段階を進行する時の前記第1バルブの開放率より小さいように前記第1バルブを制御することができる。
【0021】
一実施例によれば、前記排出部は前記第1排気ラインの前記第1支点と隣接するように位置する第1排出部、そして、前記第2排気ラインの前記第2支点と隣接するように位置する第2排出部を含むことができる。
【0022】
一実施例によれば、前記排出部は一端が前記統合排気ラインと連結される干渉緩和ライン、そして、前記干渉緩和ラインに連結され、前記統合排気ラインから前記干渉緩和ラインを通じて排出される気流がとどまるバッファー空間を提供するバッファー部材を含むことができる。
【0023】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は第1処理空間を有する第1工程チャンバ、第2処理空間を有する第2工程チャンバ、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに基板を返送する返送ロボット、そして、前記第1処理空間及び前記第2処理空間の雰囲気を排気する排気ユニットを含むが、前記第1工程チャンバは、前記第1処理空間を提供する第1処理容器、前記第1処理空間で基板を支持して回転させる第1支持ユニット、そして、基板上に現像液を供給する第1現像液供給ユニットを含み、前記第2工程チャンバは前記第2処理空間を提供する第2処理容器、前記第2処理空間で基板を支持して回転させる第2支持ユニット、そして、基板上に現像液を供給する第2現像液供給ユニットを含み、前記排気ユニットは減圧ユニットが設置された統合排気ライン、前記第1工程チャンバと前記統合排気ラインの第1支点を連結する第1排気ライン、前記第2工程チャンバと前記統合排気ラインの第2支点を連結する第2排気ライン、そして、前記統合排気ライン内の気流の一部を前記統合排気ラインの外部に排出して前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間の排気干渉を緩和する干渉緩和ユニットを含むが、前記干渉緩和ユニットは前記統合排気ラインのうちで前記第1排気ラインが連結される前記第1支点と前記第2排気ラインが連結される前記第2支点の間に位置することができる。
【0024】
一実施例によれば、前記干渉緩和ユニットは前記統合排気ラインで大気に気流が排出される経路を開閉するドアをさらに有することができる。
【0025】
一実施例によれば、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバはそれぞれ基板に対して現像工程(developing process)を遂行するように提供され、前記現像工程は基板を前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバに搬入する基板ローディング段階、基板を第1速度で回転させながら基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板上に現像液の供給を中止して基板を一定時間停止または前記第1速度より低い第2速度で基板を回転させるパドル段階、そして、前記第1工程チャンバまたは前記第2工程チャンバから基板を搬出する基板アンローディング段階を含み、前記基板ローディング段階は基板を下の方向に移動させる過程を含むが、前記第1工程チャンバで前記基板に対して前記パドル段階を進行して前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記経路が開放されるように前記ドアを制御する制御機をさらに含むことができる。
【0026】
一実施例によれば、前記干渉緩和ユニットは一端が前記統合排気ラインと連結される干渉緩和ライン、そして、前記干渉緩和ラインに連結され、前記統合排気ラインから前記干渉緩和ラインを通じて排出される気流がとどまるバッファー空間を提供するバッファー部材を含むことができる。
【0027】
また、本発明は基板を処理する方法を提供する。基板を処理する方法は複数の工程チャンバらのそれぞれの処理空間内の雰囲気を等しい統合排気ラインを通じて排気しながら、それぞれの前記処理空間で基板に対して現像工程(developing process)を遂行するが、前記現像工程は基板を下の方向に移動させて基板を支持ユニットに下ろす基板ローディング段階、基板上に現像液を供給する現像液供給段階、基板に現像液供給を中止して一定時間基板を前記支持ユニットに維持するパドル段階、そして、基板を上の方向に移動させて基板を支持ユニットから持ち上げる基板アンローディング段階を含み、前記現像工程を進行する間に前記工程チャンバらのうちで他の一つである第1工程チャンバで前記工程チャンバらのうちで他のひとつである第2工程チャンバに向けて流れる気流をお互いに隣接する前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間で前記統合排気ラインの外部に流れるようにして前記第1工程チャンバの処理空間で気流の変化が前記第2工程チャンバの処理空間の圧力に対して干渉することを緩和できる。
【0028】
一実施例によれば、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間で前記統合排気ライン内の気流の一部を大気上に放出することができる。
【0029】
一実施例によれば、前記第1工程チャンバと前記第2工程チャンバとの間で前記統合排気ライン内の気流の一部を前記統合排気ラインに連結されたバッファー部材に放出することができる。
【0030】
一実施例によれば、前記統合排気ラインと前記第1工程チャンバが連結される第1支点と前記統合排気ラインと前記第2工程チャンバが連結される第2支点の間で前記統合排気ライン内の気流を大気に放出する開口を開閉するドアを提供し、前記第1工程チャンバで前記パドル段階を進行する時、前記開口を開放することができる。
【0031】
一実施例によれば、前記統合排気ラインと前記第1工程チャンバが連結される第1支点と前記統合排気ラインと前記第2工程チャンバが連結される第2支点の間で前記統合排気ライン内の気流を大気に放出する開口を開閉するドアを提供し、前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記開口を開放することができる。
【0032】
一実施例によれば、前記統合排気ラインと前記第1工程チャンバが連結される第1支点と前記統合排気ラインと前記第2工程チャンバが連結される第2支点の間で前記統合排気ライン内の気流を大気に放出する開口を開閉するドアを提供し、前記第1工程チャンバで前記パドル段階を進行し、前記第2工程チャンバで前記基板ローディング段階を進行する時、前記開口を開放することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の実施例によれば、現像工程を進行する時、パドル段階が進行中の工程チャンバの内部圧力を維持することができる。
【0034】
また、本発明の実施例によれば、現像工程を進行する時、基板ローディング段階が進行中の工程チャンバから隣接した他の工程チャンバへの排気干渉を緩和することができる。
【0035】
また、本発明の実施例によれば、現像工程を進行する時、基板ローディング段階が進行中の何れか一つの工程チャンバからパドル段階が進行中に隣接した他の工程チャンバへの排気干渉を緩和することができる。
【0036】
本発明は何れか一つの工程チャンバでパドル段階を進行する時、パドル段階が進行中の工程チャンバと隣接した他の工程チャンバらに排出される排気気流を外部に排出してパドル段階が進行中の工程チャンバの内部圧力を維持することができる。
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付した図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】一般な基板処理装置の工程チャンバを概略的に見せてくれる断面図である。
【
図2】
図1の工程チャンバの内部圧力を概略的に見せてくれる図面である。
【
図3】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図4】
図2の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の正面図である。
【
図6】
図5の返送チャンバに提供されるハンドの一例を見せてくれる図面である。
【
図7】
図5の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図である。
【
図9】
図5の液処理チャンバで遂行する現像工程(developing process)の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図10】
図5の液処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図11】干渉緩和ユニットの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図13】同じく、
図11の干渉緩和ユニットの拡大斜視図である。
【
図14】
図11の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図15】同じく、
図11の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図16】同じく、
図11の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図17】
図11の第1工程チャンバの内部圧力を概略的に見せてくれる図面である。
【
図18】
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図19】同じく、
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図20】同じく、
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図21】
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図23】
図21の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図24】同じく、
図21の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図25】同じく、
図21の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
【
図26】本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれる流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形されることができるし、本発明の範囲が下で敍述する実施例によって限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での構成要素の形状などはより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0039】
以下、
図3乃至
図20を参照して本発明の一例を詳しく説明する。
【0040】
図3は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図であり、
図4は
図3の基板処理装置の正面図である。
図5は
図3の基板処理装置の平面図である。
【0041】
図3乃至
図5を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール(index module)10、処理モジュール(treating module)20、そして、インターフェースモジュール(interface module)50を含む。一実施例によれば、インデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、インターフェースモジュール50は順次に一列で配置される。以下、インデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、インターフェースモジュール50が配列された方向を第1方向2といって、上部から眺める時第1方向2と垂直な方向を第2方向4といって、第1方向2及び第2方向4をすべて含んだ平面に垂直な方向を第3方向6と定義する。
【0042】
インデックスモジュール10は基板(W)が収納された容器(F)から基板(W)を処理する処理モジュール20に基板(W)を返送する。インデックスモジュール10は処理モジュール20で処理が完了された基板(W)を容器(F)に収納する。インデックスモジュール10の長さ方向は第2方向4に提供される。インデックスモジュール10はロードポート120とインデックスフレーム140を有する。
【0043】
ロードポート120には基板(W)が収納された容器(F)が安着される。ロードポート120はインデックスフレーム140を基準で処理モジュール20の反対側に位置する。ロードポート120は複数個が提供されることができるし、複数ロードポート120は第2方向4に沿って一列で配置されることができる。ロードポート120の個数は処理モジュール20の工程効率及びフットプリント条件などによって増加するか、または減少することがある。
【0044】
容器(F)には基板(W)らを地面に対して水平に配置した状態で収納するための複数のスロット(図示せず)が形成される。容器(F)としては前面開放一体型ポッド(Front Opening Unifed Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または、自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート120に置かれることができる。
【0045】
インデックスフレーム140の内部にはインデックスレール142とインデックスロボット144が提供される。インデックスレール142はインデックスフレーム140内にその長さ方向が第2方向4に沿って提供される。インデックスロボット144は基板(W)を返送することができる。インデックスロボット144はインデックスモジュール10、そして、後述するバッファーチャンバ240の間に基板(W)を返送することができる。インデックスロボット144はインデックスハンド1440を含むことができる。インデックスハンド1440には基板(W)が置かれることができる。インデックスハンド1440は円周の一部が対称されるように折曲された環形のリング形状を有するインデックスベース1442とインデックスベース1442を移動させるインデックス支持部1444を含むことができる。インデックスハンド1440の構成は後述する返送ハンド2240の構成と同一または類似である。インデックスハンド1440はインデックスレール142上で第2方向4に沿って移動可能に提供されることができる。これに、インデックスハンド1440はインデックスレール142に沿って前進及び後進移動が可能である。また、インデックスハンド1440は第3方向6を軸にした回転、そして、第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。
【0046】
処理モジュール20は容器(F)に収納された基板(W)の伝達を受けて基板(W)に対して塗布工程及び現像工程を遂行する。処理モジュール20は塗布ブロック20a及び現像ブロック20bを有する。塗布ブロック20aは基板(W)に対して塗布工程(Coating process)を遂行する。現像ブロック20bは基板(W)に対して現像工程(Developing process)を遂行する。塗布ブロック20aは複数個が提供され、塗布ブロック20aらはお互いに積層されるように提供される。現像ブロック20bは複数個が提供され、現像ブロック20bらはお互いに積層されるように提供される。
図3の実施例によれば、塗布ブロック20aは2個が提供され、現像ブロック20bは2個が提供される。塗布ブロック20aらは現像ブロック20bらの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロック20aらはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに等しい構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロック20bらはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに等しい構造で提供されることができる。
【0047】
図5を参照すれば、塗布ブロック20aは返送チャンバ220、バッファーチャンバ240、熱処理チャンバ260、そして、液処理を遂行する工程チャンバ280を有する。
【0048】
現像ブロック20bは返送チャンバ220、バッファーチャンバ240、熱処理チャンバ260、そして、液処理を遂行する工程チャンバ280を有する。返送チャンバ220はバッファーチャンバ240と熱処理チャンバ260との間に、バッファーチャンバ240と工程チャンバ280との間に、そして、熱処理チャンバ260と工程チャンバ280との間に基板(W)を返送する空間を提供する。バッファーチャンバ240は現像ブロック20b内に搬入される基板(W)と現像ブロック20bから搬出される基板(W)が一時的にとどまる空間を提供する。熱処理チャンバ260は基板(W)に対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。工程チャンバ280は基板(W)上に現像液を供給して基板(W)を現象処理する現像工程(developing process)を遂行する。
【0049】
塗布ブロック20aの返送チャンバ220、バッファーチャンバ240、熱処理チャンバ260、そして、工程チャンバ280は現像ブロック20bの返送チャンバ220、バッファーチャンバ240、熱処理チャンバ260、そして、工程チャンバ280と概して類似な構造及び配置で提供される。但し、塗布ブロック20aの液処理を遂行する工程チャンバ260は基板(W)上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜または反射防止膜であることができる。塗布ブロック20aは現像ブロック20bと概して類似な構造及び配置で提供されるので、これに対する説明は略する。以下では現像ブロック20bに対して説明する。
【0050】
返送チャンバ220は長さ方向が第1方向2に提供されることができる。返送チャンバ220にはガイドレール222と返送ロボット224が提供される。ガイドレール222は長さ方向が第1方向2に返送チャンバ220内に提供される。返送ロボット224はガイドレール222上で第1方向2に沿って直線移動可能に提供されることができる。返送ロボット224はバッファーチャンバ240と熱処理チャンバ260との間に、バッファーチャンバ240と工程チャンバ280との間に、そして、熱処理チャンバ260と工程チャンバ280との間に基板(W)を返送する。
【0051】
一例によれば、返送ロボット224は基板(W)が置かれる返送ハンド2240を有する。返送ハンド2240は前進及び後進移動、第3方向6を軸にした回転、そして、第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。
【0052】
図6は、
図5の返送チャンバに提供される返送ハンドの一実施例を見せてくれる図面である。
図6を参照すれば、返送ハンド2240はベース2242及び支持突起2244を有する。ベース2242は円周の一部が折曲された環形のリング形状を有することができる。ベース2242は円周の一部が対称されるように折曲されたリング形状を有することができる。ベース2242は基板(W)の直径より大きい内径を有する。支持突起2244はベース2242から内側に延長される。支持突起2244は複数個が提供され、基板(W)の縁領域を支持する。一例によれば、支持突起2244は等間隔で4個が提供されることができる。
【0053】
再び
図4及び
図5を参照すれば、バッファーチャンバ240は複数個で提供される。バッファーチャンバ240らのうちで一部はインデックスモジュール10と返送チャンバ220との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを前端バッファー(front buffer)242で定義する。前端バッファー242らは複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。バッファーチャンバ240らのうちで他の一部は返送チャンバ220とインターフェースモジュール50との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを後端バッファー(rear buffer)244で定義する。後端バッファー244らは複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。前端バッファー242ら及び後端バッファー244らそれぞれは複数の基板(W)らを一時的に保管する。前端バッファー242に保管された基板(W)はインデックスロボット144及び返送ロボット224によって搬入または搬出される。後端バッファー244に保管された基板(W)は返送ロボット224及び後述する第1ロボット5820によって搬入または搬出される。
【0054】
バッファーチャンバ240の一側にはバッファーロボット2420、2440が提供されることができる。バッファーロボット2420、2440は前端バッファーロボット2420と後端バッファーロボット2440を含むことができる。前端バッファーロボット2420は前端バッファー242の一側に提供されることができる。後端バッファーロボット2440は後端バッファー244の一側に提供されることができる。これに限定されるものではなくて、バッファーロボット2420、2440はバッファーチャンバ240の両側に提供されることができる。
【0055】
前端バッファーロボット2420は前端バッファー242らの間に基板(W)を返送することができる。前端バッファーロボット2420は前端バッファーハンド2422を含むことができる。前端バッファーハンド2422は第3方向6に沿って上下方向に移動されることができる。前端バッファーハンド2422は回転されることができる。前端バッファーハンド2422は基板(W)を返送することができる。前端バッファーハンド2422は後述する支持プレート2482に提供されるピン2486らに基板(W)をローディングまたはアンローディングできる。後端バッファーロボット2440は後端バッファー244らの間に基板(W)を返送することができる。後端バッファーロボット2440は後端バッファーハンド2442を含むことができる。後端バッファーハンド2442の構成は前端バッファーハンド2422の構成と同一または類似である。したがって、後端バッファーハンド2442に対する説明は略する。
【0056】
図7は、
図5の熱処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる平面図であり、
図8は
図7の熱処理チャンバの平面図である。
図7及び
図8を参照すれば、熱処理チャンバ260は複数個で提供される。熱処理チャンバ260らは第1方向2に沿って配置される。熱処理チャンバ260らは返送チャンバ220の一側に位置する。熱処理チャンバ260はハウジング2620、冷却ユニット2640、加熱ユニット2660、そして、返送プレート2680を含む。
【0057】
ハウジング2620は概して直方体の形状で提供される。ハウジング2620は内部に空間を提供する。ハウジング2620の側壁には基板(W)が出入りされる出入口(図示せず)が形成される。出入口は開放された状態で維持されることができる。選択的に出入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。ハウジング2620の内部空間には冷却ユニット2640、加熱ユニット2660、そして、返送プレート2680が提供される。冷却ユニット2640と加熱ユニット2660は第2方向4に沿って並んで提供される。一例によれば冷却ユニット2640は加熱ユニット2660より相対的に返送チャンバ220にさらに近く位置することができる。冷却ユニット2640は冷却プレート2642を含む。冷却プレート2642は上部から眺める時概して円形の形状を有することができる。冷却プレート2642には冷却部材2644が提供される。一例によれば、冷却部材2644は冷却プレート2642の内部に形成され、冷却流体が流れる流路に提供されることができる。
【0058】
加熱ユニット2660は加熱プレート2661、ヒーター2663、カバー2665、そして、駆動機2667を含む。加熱プレート2661は上部から眺める時概して円形の形状を有する。加熱プレート2661は基板(W)より大きい直径を有する。加熱プレート2661にはヒーター2663が設置される。ヒーター2663は電流が印加される発熱低抗体に提供されることができる。加熱プレート2661には第3方向6に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン2669らが提供される。リフトピン2669は加熱ユニット2660外部の返送手段から基板(W)の引受を受けて加熱プレート2661上に下ろすか、または加熱プレート2661から基板(W)を持ち上げて加熱ユニット2660外部の返送手段に引き継ぐ。一例によれば、リフトピン2669は3個が提供されることができる。カバー2665は内部に下部が開放された空間を有する。カバー2665は加熱プレート2661の上部に位置されて駆動機2667によって上下方向に移動される。カバー2665が移動されてカバー2665と加熱プレート2661の形成する空間は基板(W)を加熱する加熱空間に提供される。
【0059】
返送プレート2680は概して円板形状で提供され、基板(W)と対応される直径を有する。返送プレート2680の縁にはノッチ2682が形成される。ノッチ2682は返送ロボット224の返送ハンド2240に形成されて支持突起2244と対応される数で提供され、支持突起2244と対応される位置に形成される。返送ハンド2240と返送プレート2680が上下方向に整列された位置で返送ハンド2240と返送プレート2680の上下位置が変更されれば、返送ハンド2240と返送プレート2680との間に基板(W)の伝達がなされる。返送プレート2680はガイドレール2692上に装着され、駆動機2694によってガイドレール2692に沿って第1領域2696と第2領域2698との間に移動することができる。
【0060】
返送プレート2680にはスリット形状のガイド溝2684が複数個提供される。ガイド溝2684は返送プレート2680の末端で返送プレート2680の内部まで延長される。ガイド溝2684はその長さ方向が第2方向4に沿って提供され、ガイド溝2684らは第1方向2に沿ってお互いに離隔されるように位置する。ガイド溝2684は返送プレート2680と加熱ユニット2660との間に基板(W)の引受引き継ぎがなされる時、返送プレート2680とリフトピン2669がお互いに干渉されることを防止する。
【0061】
基板(W)の冷却は基板(W)が置かれた返送プレート2680が冷却プレート2642に接触された状態でなされる。冷却プレート2642と基板(W)との間に熱伝達がよくなされるように返送プレート2680は熱伝導性が高い材質で提供される。一例によれば、返送プレート2680は金属材質で提供されることができる。
【0062】
再び
図4及び
図5を参照すれば、液処理を遂行する工程チャンバ280は複数個で提供される。工程チャンバ280らのうちで一部はお互いに積層されるように提供されることができる。工程チャンバ280らは返送チャンバ220の一側に配置される。工程チャンバ280らは第1方向2に沿って並んで配列される。
【0063】
図9は、
図5の液処理チャンバで遂行する現像工程(developing process)の一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図9を参照すれば、工程チャンバ280では現像工程を遂行することができる。現像工程は基板ローディング段階、現像液供給段階、パドル段階、高速回転段階、そして、基板アンローディング段階を順次に進行することができる。現像液供給段階、パドル段階、そして、高速回転段階は複数回進行されることができる。選択的に、高速回転段階以後基板上に超純水(Deionized-water、DIW)を供給する段階をさらに含むことができる。
【0064】
基板ローディング段階は工程チャンバ280に基板(W)を搬入する。基板(W)は返送ロボット224によって工程チャンバ280の後述する支持ユニット2830の胴体2832に基板(W)が安着されることができる。返送ロボット224は基板(W)を下の方向に移動させる。基板ローディング段階で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0065】
現像液供給段階は支持ユニット2830に載置された基板(W)上に現像液を供給する。現像液供給段階は基板(W)が第1速度で回転する。現像液供給段階で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0066】
パドル段階は基板(W)上に現像液供給を中断し、基板(W)上に供給された現像液を維持する。パドル段階は基板(W)が第1速度より遅い第2速度で基板(W)が回転する。選択的に、パドル段階は基板(W)が止められることができる。パドル段階で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気しないこともある。選択的に、現像液供給段階での排気量より少ない排気が進行されるように工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することがある。
【0067】
高速回転段階はパドル段階で基板(W)上に維持された現像液を除去する段階である。高速回転段階は第1速度より早い第3速度で基板(W)が回転する。基板アンローディング段階は工程チャンバ280から基板(W)を搬出する。基板(W)は返送ロボット224によって支持ユニット2830から上の方向に移動する。基板アンローディング段階で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0068】
図10は、
図5の液処理を遂行する工程チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図10を参照すれば、工程チャンバ280はハウジング2810、処理容器2820、支持ユニット2830、昇降ユニット2840、液供給ユニット2850、気流供給ユニット2860、そして、排気ユニット3000を含む。
【0069】
ハウジング2810は内部に空間を提供する。ハウジング2810は概して直方体形状で提供される。ハウジング2810の一側には開口(図示せず)が形成されることができる。開口は基板(W)が内部空間に搬入されるか、または内部空間に基板(W)が搬出される出入口で 機能する。また、出入口を選択的に密閉させるため、出入口と隣接した領域にはドア(図示せず)が設置されることができる。ドアは内部空間に搬入された基板(W)に対する処理工程が遂行されるうちに出入口を遮断して内部空間を密閉することができる。処理容器2820、支持ユニット2830、昇降ユニット2840、そして、液供給ユニット2850はハウジング2810内に配置される。
【0070】
処理容器2820は上部が開放された処理空間を有することができる。処理容器2820は処理空間を有するボウル(bowl)であることがある。内部空間は処理空間を囲むように提供されることができる。処理容器2820は上部が開放されたコップ形状を有することができる。処理容器2820が有する処理空間は後述する支持ユニット2830が基板(W)を支持、そして、回転させる空間であることができる。処理空間は後述する液供給ユニット2850が流体を供給して基板(W)が処理される空間であることができる。
【0071】
一例によれば、処理容器2820は内側コップ2822、そして、外側コップ2824を含むことができる。外側コップ2824は支持ユニット2830のまわりを囲むように提供され、内側コップ2822は外側コップ2824の内側に位置することができる。内側コップ2822及び外側コップ2824それぞれは上部から眺める時環形のリング形状を有することができる。内側コップ2822及び外側コップ2824の間空間は処理空間に流入された流体が回収される回収経路に提供されることができる。
【0072】
内側コップ2822は上部から眺める時、後述する支持ユニット2830の支持軸2834を囲む形状で提供されることができる。例えば、内側コップ2822は上部から眺める時支持軸2834を囲む円形の板形状で提供されることができる。上部から眺める時、内側コップ2822はハウジング2810に結合される後述する排気ユニット3000と重畳されるように位置されることができる。
【0073】
内側コップ2822は内側部及び外側部を有することができる。内側部と外側部それぞれの上面は仮想の水平線を基準でお互いに相異な角度を有するように提供されることができる。例えば、内側部は上部から眺める時、後述する支持ユニット2830の胴体2832と重畳されるように位置されることができる。内側部は支持軸2834と向い合うように位置されることができる。内側部は支持軸2834から遠くなるほどその上面が上向き傾いた方向を向けて、外側部は内側部から外側方向に延長されることができる。外側部は上面が支持軸2834から遠くなるほど下向き傾いた方向を向けることができる。内側部の上端は基板(W)の側端部と上下方向に一致することができる。一例によれば、外側部と内側部の会う支点は内側部の上端より低い位置であることができる。内側部と外側部がお互いに会う支点はラウンドになるように提供されることができる。外側部は外側コップ2824とお互いに組合されて処理媒体が回収される回収経路を形成することができる。
【0074】
外側コップ2824は支持ユニット2830及び内側コップ2822を囲むコップ形状で提供されることができる。外側コップ2824は底部2824a、側部2824b、傾斜部2824cを含むことができる。
【0075】
底部2824aは中空を有する円形の板形状を有することができる。底部2824aには回収ライン2870が連結されることができる。回収ライン2870は基板(W)上に供給された処理媒体を回収することができる。回収ライン2870によって回収された処理媒体は外部の再生システム(図示せず)によって再使用になることができる。
【0076】
側部2824bは支持ユニット2830を囲む環形のリング形状を有することができる。側部2824bは底部2824aの側端から垂直な方向に延長されることができる。側部2824bは底部2824aから上に延長されることができる。
【0077】
傾斜部2824cは側部2824bの上端から外側コップ2824の中心軸を向ける方向に延長されることができる。傾斜部2824cの内側面は支持ユニット2830に近くなるように上向き傾くように提供されることができる。傾斜部2824cはリング形状を有するように提供されることができる。基板(W)に対する処理工程進行中には傾斜部2824cの上端が支持ユニット2830に支持された基板(W)より高く位置されることができる。
【0078】
支持ユニット2830は基板(W)を処理空間内で基板(W)を支持して基板(W)を回転させる。支持ユニット2830は基板(W)を支持、そして、回転させるチャックであることができる。支持ユニット2830は胴体2832、支持軸2834、そして、駆動部2836を含むことができる。胴体2832は基板(W)が安着される上部面を有することができる。胴体2832の上部面は上部から眺める時概して円形で提供される。胴体2832の上部面は基板(W)より小さな直径を有するように提供されることができる。胴体2832には吸着ホール(図示せず)が形成されて真空吸着方式で基板(W)をチャッキング(chucking)することができる。選択的に胴体2832には静電板(図示せず)が提供されて静電気を利用した静電吸着方式で基板(W)をチャッキングすることができる。選択的に胴体2832には基板(W)を支持する支持ピンらが提供されて支持ピンと基板(W)がお互いに物理的に接触されて基板(W)をチャッキングすることができる。
【0079】
支持軸2834は胴体2832と結合する。支持軸2834は胴体2832の下面と結合することができる。支持軸2834は長さ方向が上下方向を向けるように提供されることができる。支持軸2834は駆動部2836から動力の伝達を受けて回転可能になるように提供される。支持軸2834が駆動部2836の回転によって回転することで胴体2832を回転させる。駆動部2836は支持軸2834の回転速度を可変することができる。駆動部2836は駆動力を提供するモータであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、駆動力を提供する公知された装置で多様に変形されることができる。
【0080】
昇降ユニット2840は処理容器2820と支持ユニット2830との間の相対高さを調節する。昇降ユニット2840は処理容器2820を第3方向6に直線移動させる。昇降ユニット2840は内側昇降部材2842、そして、外側昇降部材2844を含むことができる。内側昇降部材2842は内側コップ2822を昇降移動させることができる。外側昇降部材2844は外側コップ2824を昇降移動させることができる。
【0081】
液供給ユニット2850は液ノズル2853、アーム2855、レール2857、そして、駆動機2859を含むことができる。
【0082】
液ノズル2853は支持ユニット2830に支持された基板(W)に液を供給することができる。液ノズル2853が基板(W)に供給する液は現像液であることができる。また、液ノズル2853は支持ユニット2830に支持された基板(W)に脱イオン水(DIW)を供給することができる。また、液ノズル2853は支持ユニット2830に支持された基板(W)に窒素(N2)を供給することができる。
図10には単一の液ノズル2853が提供されることで示されているが、これに限定されないで液ノズル2853は複数個で提供されることができる。
【0083】
アーム2855は液ノズル2853を支持することができる。アーム2855の一端には液ノズル2853が設置されることができる。アーム2855の一端下面には液ノズル2853が設置されることができる。上部から眺める時、液ノズル2853は後述するレール2857の長さ方向と平行な方向に配列されることができる。アーム2855の他端は駆動機2859と結合されることができる。
【0084】
アーム2855は駆動機2859によって移動されることができる。これによってアーム2855に設置された液ノズル2853の位置が変更されることができる。アーム2855は駆動機2859が設置されるレール2857に沿って移動方向がガイドされることができる。レール2857は長さ方向が水平方向を向けるように提供されることができる。例えば、レール2857は長さ方向が第1方向2と平行な方向を向けるように提供されることができる。選択的に、アーム2855は長さ方向が第3方向6を向ける回転軸に結合されて回転されることができる。回転軸は駆動機によって回転されることができる。これに、アーム2855に設置される液ノズル2853の位置が変更されることができる。
【0085】
気流供給ユニット2860はハウジング2810の内部空間に気流を供給する。気流供給ユニット2860は内部空間に下降気流を供給することができる。気流供給ユニット2860は温度及び/または湿度が調節された気流を内部空間に供給することができる。気流供給ユニット2860はハウジング2810に設置されることができる。気流供給ユニット2860は処理容器2820と支持ユニット2830より上部に設置されることができる。気流供給ユニット2860はファン2862、気流供給ライン2864、そして、フィルター2866を含むことができる。気流供給ライン2864は温度及び/または湿度が調節された外部の気流を内部空間に供給することができる。気流供給ライン2864にはフィルター2866が設置されることができる。フィルター2866は気流供給ライン2864に流れる外部の気流が有する不純物を除去することができる。ファン2862が駆動されれば気流供給ライン2864が供給する外部の気流を内部空間に均一に伝達することができる。
【0086】
排気ユニット3000は処理空間の雰囲気を排気する。排気ユニット3000は統合排気ライン3200、排気ライン3400、そして、排気バルブ3600を含むことができる。
【0087】
統合排気ライン3200は工程チャンバ280の外部に提供されることができる。統合排気ライン3200は減圧ユニット(図示せず)が設置される。統合排気ライン3200は減圧ユニットによって処理空間内部の雰囲気を排気する。
【0088】
排気ライン3400は処理容器2820と結合することができる。選択的に、排気ライン3400は外側コップ2824の底部2824aに結合することができる。上部から眺める時、排気ライン3400は内側コップ2822と重畳されるように位置されることができる。排気ライン3400は工程チャンバ280と統合排気ライン3200を連結する。工程チャンバ280の内部雰囲気は排気ライン3400を経って統合排気ライン3400に排気される。
【0089】
排気バルブ3600は排気ライン3400に設置されることができる。排気バルブ3600は排気ライン3400を開閉することができる。選択的に、排気バルブ3600は排気ライン3400の排気流量を調節することができる。排気バルブ3600はオンオフバルブまたは流量調節バルブで提供されることができる。これに限定されないで、排気バルブ3600は排気量を調節することができる公知された多様なバルブで提供されることができる。
【0090】
図11は、干渉緩和ユニットの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図12及び
図13は、
図11の干渉緩和ユニットの拡大斜視図である。
【0091】
図11乃至
図13を参照すれば、工程チャンバ280は複数個で提供されることができる。一例で工程チャンバ280は第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bを含むことができる。第1工程チャンバ280aは第1ハウジング2810a、第1処理容器2820a、第1支持ユニット2830a、第1昇降ユニット2840a、第1液供給ユニット2850aを含む。第2工程チャンバ280bは第2ハウジング2810b、第2処理容器2820b、第2支持ユニット2830b、第2昇降ユニット2840b、第2液供給ユニット2850bを含む。ハウジング2820a、2820b、支持ユニット2830a、2830b、昇降ユニット2840a、2840b、液供給ユニット2850a、2850bは、
図10の実施例のハウジング2820、支持ユニット2830、昇降ユニット2840、液供給ユニット3850、そして、気流供給ユニット2860と類似に提供される。
【0092】
排気ユニット3000は処理空間の雰囲気を排気する。排気ユニット3000は統合排気ライン3200、第1排気ライン3420、第2排気ライン3440、第1バルブ3620、第2バルブ3640、そして、干渉緩和ユニット3800を含む。
【0093】
統合排気ライン3200は工程チャンバ280の外部に提供されることができる。統合排気ライン3200は減圧ユニット(図示せず)が設置される。統合排気ライン3200は減圧ユニットによって処理空間内部の雰囲気を排気する。
【0094】
第1排気ライン3420は第1処理容器2820aと結合することができる。第1排気ライン3420は第1工程チャンバ280aと統合排気ライン3200を連結する。第1排気ライン3420は第1工程チャンバ280aと統合排気ライン3200の第1支点(P1)を連結することができる。第1工程チャンバ280aの内部雰囲気は第1排気ライン3420を経って統合排気ライン3400に排気される。
【0095】
第2排気ライン3440は第2処理容器2820bと結合することができる。第2排気ライン3440は第2工程チャンバ280bと統合排気ライン3200を連結する。第2排気ライン3440は第2工程チャンバ280bと統合排気ライン3200の第2支点(P2)を連結することができる。第2工程チャンバ280bの内部雰囲気は第2排気ライン3440を経って統合排気ライン3400に排気される。
【0096】
第1バルブ3620は第1排気ライン3420に設置されることができる。第1バルブ3620は第1排気ライン3420を開閉することができる。選択的に、第1バルブ3620は第1排気ライン3420の排気流量を調節することができる。第1バルブ3620はオンオフバルブまたは流量調節バルブで提供されることができる。これに限定されないで、第1バルブ3620は排気量を調節することができる公知された多様なバルブで提供されることができる。
【0097】
第2バルブ3640は第2排気ライン3440に設置されることができる。第2バルブ3640は第2排気ライン3440を開閉することができる。選択的に、第2バルブ3640は第2排気ライン3440の排気流量を調節することができる。第2バルブ3640はオンオフバルブまたは流量調節バルブで提供されることができる。これに限定されないで、第2バルブ3640は排気量を調節することができる公知された多様なバルブで提供されることができる。
【0098】
干渉緩和ユニット3800は第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間の排気干渉を緩和する。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200に提供されることができる。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200のうちで第1工程チャンバ280aと第1排気ライン3420が連結される第1支点(P1)と第2工程チャンバ280bと第2排気ライン3440が連結される第2支点(P2)の間に提供されることができる。
【0099】
干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200の外部に排出することができる排出部3820を含むことができる。選択的に排出部3820は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200から大気に排出することができる。
【0100】
排出部3820は統合排気ライン3200から大気に気流が排出される経路に提供される。経路の一端は統合排気ライン3200と連結される。経路の他端は統合排気ライン3200の外部と連通する開口が形成される。経路の一端は統合排気ライン3200から地面に対して垂直に延長されることができる。経路の他端は一端から延長されるが、地面に対して水平方向に延長され、末端開口が形成されることができる。但し、これに限定されないで経路は多様な形状で提供されることができる。
【0101】
排出部3820は経路末端の開口を開閉するドア3860を有することができる。ドア3860は移動可能なドアプレートで提供されることができる。これに限定されないで、ドア3860は開閉可能な多様な構造で提供されることができる。
【0102】
制御機4000は第1バルブ3620、第2バルブ3640、そして、ドア3860を制御することができる。制御機4000は第1バルブ3620及び第2バルブ3640の開閉を制御することができる。制御機4000はドア3860の開閉を制御することができる。一例で、制御機4000がドア3860を開放するように制御する時、統合排気ライン3200内部で排気される気流の一部が経路を通じて統合排気ライン3200の外部に排出されることができる。
【0103】
図14乃至
図16は、
図11の統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。
図17は
図11の第1工程チャンバの内部圧力を概略的に見せてくれる図面である。以下では、現像工程(developing)による統合排気ライン8300での気流流れの一実施例に対して詳しく説明する。
【0104】
図14を参照すれば、第1工程チャンバ280aでは現像液供給段階が進行される。第1液供給ユニット2850aは第1工程チャンバ280aの第1支持ユニット2830a上に安着されて回転する基板(W)に現像液を吐出する。制御機4000は第1バルブ3620を開放する。第1工程チャンバ280aの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第1排気ライン3420によって排気される。制御機4000は干渉緩和ユニット3800のドア3860を閉鎖する。
【0105】
図15を参照すれば、第1工程チャンバ280aではパドル段階が進行される。第1液供給ユニット2850aは基板(W)上に現像液供給を中断する。第1支持ユニット2830aは基板(W)を低速で回転させるか、または基板(W)が止められるように提供することができる。制御機4000は現像液供給段階及び/または高速回転段階より第1排気ライン3420の開放率が小さいように第1バルブ3620を制御することができる。選択的に、制御機4000は第1排気ライン3420が開放されないように第1バルブ3620を閉鎖するように制御することができる。これによって第1工程チャンバ280a内部の排気が進行されないか、または少量の排気が進行されることができる。
【0106】
第2工程チャンバ280bでは基板ローディング段階が進行される。返送ロボット224は第2支持ユニット2830b上に基板(W)を返送することができる。返送ロボット224は基板(W)を下の方向に移動させることができる。制御機4000は第2バルブ3640を開放して第2工程チャンバ280bの内部雰囲気を排気する。これによって、第2工程チャンバ280bから排出された気流が統合排気ライン3200に流入される。
【0107】
制御機4000は干渉緩和ユニット3800のドア3860を開放する。統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部が第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に位置した干渉緩和ユニット3800に排出される。干渉緩和ユニット3800の経路に流入された気流は開放されたドア3860を通じて統合排気ライン3200の外部に排出される。
【0108】
第1工程チャンバ280aからパドル段階を進行する時、基板(W)上に供給された現像液が一定な状態で維持されなければならない。第1工程チャンバ280aの内部圧力に変化が生じれば基板(W)上に維持された現像液に搖れることが発生する。基板(W)上に維持された現像液は第1工程チャンバ280aの内部圧力に影響を受ける。これによって、パドル段階を進行する時には第1工程チャンバ280aの内部圧力を一定なように維持されなければならない。第2工程チャンバ280bで第2支持ユニット2830b上に基板(W)を安着させる時、基板(W)が返送ロボット224によっての下方向に移動される。この過程で第2工程チャンバ280bの内部では空気層の下降圧が発生する。これにより第2工程チャンバ280bで第2排気ライン3440に排出される排気量が一時的に増加する。パドル段階が進行中の第1工程チャンバ280aに提供される第1排気ライン3420を閉鎖するか、または一部を開放しても、第2工程チャンバ280bで統合排気ライン3200に一時的に増加した排気気流が流入されることで、第1工程チャンバ280bの内部圧力に影響を与える。
【0109】
第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に干渉緩和ユニット3800を配置することで、統合排気ライン3200内部の気流の一部を干渉緩和ユニット3800に排出する。これにより、隣接した第2工程チャンバ280bでのパドル工程進行中の第1工程チャンバ280aへの排気干渉による内部圧力変化を最小化することができる。第1工程チャンバ280aの内部圧力が一定なように維持されることで、基板(W)上に現像液が維持されることができるので、現像工程を効果的に遂行することができる。
【0110】
図16を参照すれば、第1工程チャンバ280aでは高速回転段階が進行される。第1支持ユニット2830aは現像液供給段階または/及びパドル段階より高い速度で回転する。制御機4000は第1バルブ3620を開放する。第1工程チャンバ280aの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第1排気ライン3420によって排気される。制御機4000は干渉緩和ユニット3800のドア3860を閉鎖する。
【0111】
第2工程チャンバ280bでは現像液供給段階が進行される。第2液供給ユニット2850bは第2工程チャンバ280bの第2支持ユニット2830b上に安着されて回転する基板(W)に現像液を吐出する。制御機4000は第2バルブ3640を開放する。第2工程チャンバ280bの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第2排気ライン3440によって排気される。
【0112】
図17を参照すれば、第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に干渉緩和ユニット3800を配置することで、統合排気ライン3200内部の気流の一部を干渉緩和ユニット3800に排出する。これにより統合排気ライン3200の内部の気流全部が第1工程チャンバ280aに到逹することを最小化することができる。第1工程チャンバ280aと接するように位置した第2工程チャンバ280bで基板をローディングする時点であるB支点パドル工程進行中の第1工程チャンバ280aの内部圧力の変化を最小化することができる。第1工程チャンバ280aの内部圧力が一定なように維持されることで、基板(W)上に現像液が維持されることができるので、現像工程を効果的に遂行することができる。
【0113】
図18乃至
図20は、
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図17及び
図19を参照すれば、干渉緩和ユニット3800は第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間の排気干渉を緩和する。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200に提供されることができる。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200のうちで第1工程チャンバ280aと第1排気ライン3420が連結される第1支点(P1)と第2工程チャンバ280bと第2排気ライン3440が連結される第2支点(P2)の間に提供されることができる。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200の外部に排出することができる排出部3820が提供されることができる。選択的に排出部3820は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200から大気に排出することができる。
【0114】
干渉緩和ユニット3800は第1干渉緩和ユニット3800aと第2干渉緩和ユニット3800bを含むことができる。第1干渉緩和ユニット3800aは第1排気ライン3420が連結される第1支点(P1)と接する位置に提供されることができる。第1干渉緩和ユニット3800aは第1排出部3822を含むことができる。第1排出部3822は統合排気ライン3200から大気に気流が排出される第1経路に提供される。第1経路の一端は統合排気ライン3200から地面に対して垂直で延長されることができる。第1経路の他端は一端から延長されるが、地面に対して水平方向に延長され、末端開口が形成されることができる。第1経路の形状はこれに限定されないで、多様な形状で提供されることができる。第1排出部3822は第1経路末端の開口を開閉する第1ドア3862を有することができる。第1ドア3862は移動可能なドアプレートで提供されることができる。これに限定されないで、第1ドア3862は開閉可能な公知された多様な装置で提供されることができる。
【0115】
第2干渉緩和ユニット3800bは第2排気ライン3440が連結される第2支点(P2)と接する位置に提供されることができる。第2干渉緩和ユニット3800bは第2排出部3824を含むことができる。第2排出部3824は統合排気ライン3200から大気に気流が排出される第2経路に提供される。第2経路は第1経路と、第2ドア3864は第1ドア3862と類似に提供されるので、以下では説明を略する。
【0116】
制御機4000は第1バルブ3620、第2バルブ3640、第1ドア3862、そして、第2ドア3864を制御することができる。制御機4000は第1バルブ3620及び第2バルブ3640の開閉を制御することができる。制御機4000は第1ドア3862及び第2ドア3864の開閉を制御することができる。一例で、制御機4000が第1ドア3862を開放するように制御する時、統合排気ライン3200内部で排気される気流の一部が第1経路を通じて統合排気ライン3200の外部に排出されることができる。選択的に、制御機4000が第2ドア3864を開放するように制御する時、統合排気ライン3200内部で排気される気流の一部が第2経路を通じて統合排気ライン3200の外部に排出されることができる。選択的に、制御機4000が第1ドア3862と第2ドア3864をすべて開放するように制御する時、統合排気ライン3200内部で排気される気流の一部は第2経路を通じて統合排気ライン3200の外部に排出され、他の一部は第1経路を通じて統合排気ライン3200の外部に排出されることができる。制御機4000が第1ドア3862と第2ドア3864をすべて閉鎖すれば、統合排気ライン3200の内部の気流は統合排気ライン3200を通じて排気される。
【0117】
第1工程チャンバ280aからパドル段階を進行し、第2工程チャンバ280bで現像工程を進行する時、制御機4000は第1バルブ3620を閉鎖するか、または第1工程チャンバ280aの排気流量が現像工程を進行する第2工程チャンバ280bより少ないように制御する。また、制御機4000は第1排出部3822の第1ドア3862を開放する。選択的に、制御機4000は第1排出部3822の第1ドア3862と第2排出部3824の第2ドア3864をすべて開放することができる。
【0118】
第1工程チャンバ280aからパドル段階を進行し、第2工程チャンバ280bで基板ローディング段階を進行する時、制御機4000は第1バルブ3620を閉鎖するか、または第1工程チャンバ280aの排気流量が現像工程を進行する第2工程チャンバ280bより少ないように制御する。また、制御機4000は第1排出部3822の第1ドア3862及び第2ドア3864を開放する。
【0119】
第1工程チャンバ280aと隣接した第2工程チャンバ280bで基板ローディング段階を進行する時、基板の下降移動によって第2工程チャンバ280b内部では空気層の下降圧が発生する。第2工程チャンバ280bで第2排気ライン3440に排出される排気量が一時的に増加する。これにより第1工程チャンバ280aからパドル段階を進行し、隣接した第2工程チャンバ280bで基板ローディング段階が進行される時第1工程チャンバ280aへの排気干渉が極大化される。パドル段階が進行中の第1工程チャンバ280aに干渉が極大化される場合に第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に提供された第1ドア3862及び第2ドア3864をすべて開放することで、第1工程チャンバ280aに排気干渉を最小化することができる。選択的に、パドル段階が進行中の第1工程チャンバ280aの内部圧力に対して干渉されることができる場合、第1工程チャンバ280aと隣接した位置に提供された第1ドア3862のみを開放して効率的な排気をはかることができる。
【0120】
図20を参照すれば、干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200に提供されることができる。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200の外部に排出することができる排出部3820が提供されることができる。選択的に、統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200から大気に排出することができる。排出部3820には統合排気ライン3200の外部と連通される開口が形成されることができる。選択的に、排出部3820には統合排気ライン3200の外部と連通される開口と開口を開閉することができるドア3860が提供されることができる。ドア3860は移動可能なドアプレートで提供されることができる。これに限定されないで、ドア3860は開閉可能な公知された多様な装置で提供されることができる。
【0121】
図21は、
図11の干渉緩和ユニットの他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
図22は
図21の干渉緩和ユニットに対する拡大斜視図である。
図21及び
図22で説明する実施例は
図11の工程チャンバ280のハウジング2810、処理容器2820、支持ユニット2830、昇降ユニット2840、液供給ユニット2850、そして、気流供給ユニット2860をそのまま含む。
【0122】
図21及び
図22を参照すれば、干渉緩和ユニット3800は第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間の排気干渉を緩和する。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200で提供されることができる。干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200のうちで第1工程チャンバ280aと第1排気ライン3420が連結される第1支点(P1)と第2工程チャンバ280bと第2排気ライン3440が連結される第2支点(P2)の間に提供されることができる。選択的に、干渉緩和ユニット3800は第1支点(P1)と第2支点(P2)との間で複数個が提供されることができる。
【0123】
干渉緩和ユニット3800は統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部を統合排気ライン3200の外部に排出することができる排出部3820が提供されることができる。排出部3820は干渉緩和ライン3840とバッファー部材3880を含むことができる。
【0124】
干渉緩和ライン3840の一端は統合排気ライン3200と連結される。干渉緩和ライン3840の他端はバッファー空間を提供するバッファー部材3880と連結される。バッファー部材3880は統合排気ライン3200から排気される気流の一部がとどまるバッファー空間を提供する。バッファー部材3880はおおよそ正六面体の形状で提供されることができる。但し、これに限定されないで多様な形状で変形されて提供されることができる。
【0125】
制御機4000は第1バルブ3620及び第2バルブ3640の開閉を制御することができる。制御機4000は第1バルブ3620及び第2バルブ3640の開放率を制御することができる。
【0126】
図23乃至
図25は、
図21の現像工程による統合排気ラインでの気流の流れを概略的に見せてくれる図面である。以下では現像工程(developing)による統合排気ライン8300での気流流れの一実施例に対して詳しく説明する。
【0127】
図23を参照すれば、第1工程チャンバ280aでは現像液供給段階が進行される。第1液供給ユニット2850aは第1工程チャンバ280aの第1支持ユニット2830a上に安着されて回転する基板(W)に現像液を吐出する。制御機4000は第1バルブ3620を開放する。第1工程チャンバ280aの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第1排気ライン3420によって排気される。
【0128】
図24を参照すれば、第1工程チャンバ280aではパドル段階が進行される。第1液供給ユニット2850aは基板(W)上に現像液供給を中断する。第1支持ユニット2830aは基板(W)を低速で回転させるか、または基板(W)が止められるように提供することができる。制御機4000は現像液供給段階及び/または高速回転段階より第1排気ライン3420の開放率が小さいように第1バルブ3620を制御することができる。選択的に、制御機4000は第1排気ライン3420が開放されないように第1バルブ3620を閉鎖するように制御することができる。これによって第1工程チャンバ280a内部の排気が進行されないか、または少量の排気が進行されることができる。
【0129】
第2工程チャンバ280bでは基板ローディング段階が進行される。返送ロボット224は第2支持ユニット2830b上に基板(W)を返送することができる。返送ロボット224は基板(W)を下の方向に移動させることができる。制御機4000は第2バルブ3640を開放して第2工程チャンバ280bの内部雰囲気を排気する。これによって、第2工程チャンバ280bから排出された気流が統合排気ライン3200に流入される。
【0130】
統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部が第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に位置した干渉緩和ライン3840に流入される。干渉緩和ライン3840に流入された気流はバッファー部材3880に提供されたバッファー空間に泊まる。パドル段階が進行中の第1工程チャンバ280aと基板ローディング段階が進行中の第2工程チャンバ280bの間に干渉緩和ユニット3800を配置することで、統合排気ライン3200内部の気流一部をバッファー部材3880にとどまるようにする。
【0131】
これにより統合排気ライン3200の内部の気流全部が第1工程チャンバ280aに到逹することを最小化することができる。第1工程チャンバ280aの内部圧力を維持することができる。これにより、第1工程チャンバで基板(W)上に維持中の現像液の搖れることを最小化することができる。バッファー部材3800が提供されることで、第2工程チャンバ280b内部で発生した各種パーティクル、ヒューム(fume)などが含まれた気流が統合排気ライン3200外部に流出されることを防止することができる。
【0132】
図16を参照すれば、第1工程チャンバ280aでは高速回転段階が進行される。第1支持ユニット2830aは現像液供給段階または/及びパドル段階より高い速度で回転する。制御機4000は第1バルブ3620を開放する。第1工程チャンバ280aの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第1排気ライン3420によって排気される。
【0133】
第2工程チャンバ280bでは現像液供給段階が進行される。第2液供給ユニット2850bは第2工程チャンバ280bの第2支持ユニット2830b上に安着されて回転する基板(W)に現像液を吐出する。制御機4000は第2バルブ3640を開放する。第2工程チャンバ280bの内部雰囲気は統合排気ライン3200に連結された第2排気ライン3440によって排気される。
【0134】
第2工程チャンバ280bで現像液供給段階の以前段階である基板ローディング段階を進行する時バッファー部材3880にとどまった気流の一部が再び統合排気ライン3200に放出される。これによりバッファー空間に泊まった気流に含まれた各種パーティクル、ヒュームが気流と共に統合排気ライン3200に放出される。
【0135】
図11乃至
図25で説明した実施例では工程チャンバ280が第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bを含むことで説明したが、これに限定されないで工程チャンバ280は複数個3以上の自然数)に提供されることができる。
【0136】
以下では本発明の一実施例による基板処理方法に対して詳しく説明する。以下で説明する基板処理方法を遂行するために基板処理装置が制御機4000によって制御されることができる。例えば、以下で説明する基板処理方法を遂行するために制御機4000は第1バルブ3620、第2バルブ3640、そして、ドア3860を制御することができる。また、以下で説明する基板処理方法は
図11の実施例の例を挙げて説明する。しかし、これに限定されるものではなくて、以下で説明する基板処理方法は上述した基板処理装置の多様な実施例で等しく遂行されることができる。
【0137】
図26は、本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれる流れ図である。
【0138】
現像工程は基板ローディング段階(S100)、現像液供給段階(S200)、パドル段階(S300)、高速回転段階(S400)、そして、基板アンローディング段階(S700)を順次に進行することができる。現像液供給段階(S200)、パドル段階(S300)、そして、高速回転段階(S400)は複数回進行されることができる。現像液供給段階(S200)、パドル段階(S300)、そして、高速回転段階(S400)は既設定回数が満足されるまで複数回繰り返し進行されることができる。高速回転段階(S400)以後基板上に超純水(Deionized-water、DIW)を供給する段階(S500)と乾燥段階(S600をさらに含むことができる。
【0139】
基板ローディング段階(S100)は工程チャンバ280に基板(W)を搬入する。基板(W)は返送ロボット224によって工程チャンバ280の支持ユニット2830の胴体2832で基板(W)が安着されることができる。基板(W)は返送ロボット224によっての下方向に移動することができる。基板ローディング段階(S100)で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0140】
現像液供給段階(S200)は支持ユニット2830に載置された基板(W)上に現像液を供給する。現像液供給段階(S200)は基板(W)が第1速度で回転する。現像液供給段階(S200)で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0141】
パドル段階(S300)は基板(W)上に現像液供給を中断し、基板(W)上に供給された現像液を維持する。パドル段階(S300)は基板(W)が第1速度より遅い第2速度で基板(W)が回転する。選択的に、パドル段階(S300)は基板(W)が止められることができる。パドル段階(S300)で排気バルブ3600を閉めることで工程チャンバ280の内部雰囲気を排気しないこともある。選択的に、現像液供給段階(S200)での排気量より少ない排気が進行されるように排気バルブ3600の開閉率を調整して工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することがある。
【0142】
高速回転段階(S400)はパドル段階で基板(W)上に維持された現像液を除去する段階である。高速回転段階(S400)は第1速度より早い第3速度で基板(W)が回転する。遠心力によって基板上に維持された現像液を除去する。
【0143】
超純水(Deionized-water、DIW)を供給する段階(S500)は回転する基板上に超純水を供給することができる。乾燥段階(S600)は基板を回転させて基板上に残留する液を除去することができる。選択的に、乾燥段階(S600)は基板上にイソプロピルアルコール(IPA)を供給することができる。基板アンローディング段階(S500)は工程チャンバ280から基板(W)を搬出する。基板(W)は返送ロボット224によって工程チャンバ280から搬出されることができる。基板アンローディング段階(S500)で工程チャンバ280の内部雰囲気を排気することができる。
【0144】
第1工程チャンバ280aからパドル段階(S300)を進行し、第2工程チャンバ280bで基板ローディング段階(S100)を進行する。第1工程チャンバ280aの第1バルブ3420は閉鎖するか、またはその開放率が第2バルブ3440より小さいように調節する。第2工程チャンバ280bの第2バルブ3440は開放されるか、またはその開放率が第1バルブ3420より大きいように調節する。第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に位置した経路のドア3860を開放する。統合排気ライン3200の内部で排気される気流の一部がドア3860を通じて統合排気ライン3200の外部に排出される。
【0145】
第1工程チャンバ280aで現像液を維持しているため第1工程チャンバ280aの内部圧力は維持されなければならない。第2工程チャンバ280bでは基板(W)が下の方向に移動しながら第2工程チャンバ280b内部に空気層の下降が発生する。第2工程チャンバ280bの内部雰囲気と基板ローディング過程で発生した空気層の下降圧が一緒に統合排気ライン3200に排出される。基板ローディング段階(S100)以後に統合排気ライン3200内部に排出される通常的な排気の量より多い量が基板ローディング段階(S100)から排出される。第1工程チャンバ280aと第2工程チャンバ280bとの間に位置したドア3860を開放することで、第2工程チャンバ280b内部に形成された多くの量の排気気流を分散してパドル段階(S300)が進行中の第1工程チャンバ280aへの排気干渉を緩和することができる。
【0146】
再び
図3乃至
図5を参照すれば、インターフェースモジュール50は処理モジュール20と外部の露光装置60を連結する。インターフェースモジュール50はインターフェースフレーム520、付加工程チャンバ540、インターフェースバッファー560、そして、返送部材580を含む。
【0147】
インターフェースフレーム520は内部空間を提供する。インターフェースフレーム520の上端には内部空間に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。インターフェースフレーム520の内部空間に付加工程チャンバ540、インターフェースバッファー560、そして、返送部材580が提供される。
【0148】
付加工程チャンバ540は塗布ブロック20aで工程が完了された基板(W)が露光装置60に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に、付加工程チャンバ540は露光装置60で工程が完了された基板(W)が現像ブロック20bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一例によれば、付加工程は基板(W)のエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または、基板(W)の上面を洗浄する上面洗浄工程、または、基板(W)の下面を洗浄する下面洗浄工程であることができる。付加工程チャンバ540は複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバ540はすべて等しい工程を遂行するように提供されることができる。選択的に、付加工程チャンバ540らのうちで一部はお互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0149】
インターフェースバッファー560は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ540、露光装置60、そして、現像ブロック20bの間に返送される基板(W)が返送途中に一時的にとどまる空間を提供する。インターフェースバッファー560は複数個が提供され、複数のインターフェースバッファー560らはお互いに積層されるように提供されることができる。一例によれば、返送チャンバ220の長さ方向の延長線を基準で一側面には付加工程チャンバ540が配置され、他の側面にはインターフェースバッファー560が配置されることができる。
【0150】
返送部材580は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ540、露光装置60、そして、現像ブロック20bの間に基板(W)を返送する。返送部材580は1個または、複数個のロボットで提供されることができる。一例によれば、返送部材580は第1ロボット5820、第2ロボット5840、そして、第3ロボット5860を含む。第1ロボット5820は塗布ブロック20a、付加工程チャンバ540、そして、インターフェースバッファー560の間に基板(W)を返送する。第2ロボット5840はインターフェースバッファー560と露光装置60との間に基板(W)を返送する。第3ロボット5860はインターフェースバッファー560と現像ブロック20bとの間に基板(W)を返送する。
【0151】
第1ロボット5820、第2ロボット5840、そして、第3ロボット5860はそれぞれ基板(W)が置かれるハンドを含む。ハンドは前進及び後進移動、第3方向6に平行な軸を基準にした回転、そして、第3方向6に沿って移動可能に提供されることができる。第1ロボット5820、第2ロボット5840、そして、第3ロボット5860のハンドはすべて返送ロボット224の返送ハンド2240と同一または類似な形状で提供されることができる。選択的に熱処理チャンバの冷却プレート2642と直接基板(W)を取り交わすロボットのハンドは返送ロボット224の返送ハンド2240と同一または類似な形状で提供され、残りロボットのハンドはこれと相異な形状で提供されることができる。
【0152】
以上の詳細な説明は、本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0153】
10 インデックスモジュール
20 処理モジュール
50 インターフェースモジュール
280 工程チャンバ
3000 排気ユニット
3200 統合排気ライン
3400 排気ライン
3600 排気バルブ
3800 干渉緩和ユニット