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特許7486659基地局の省エネルギー処理方法及び処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-09
(45)【発行日】2024-05-17
(54)【発明の名称】基地局の省エネルギー処理方法及び処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240510BHJP
   H04W 16/18 20090101ALI20240510BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20240510BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240510BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20240510BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W16/18
H04W24/08
H04W24/10
H04W4/02
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2023506517
(86)(22)【出願日】2021-07-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021108555
(87)【国際公開番号】W WO2022022486
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-09-29
(31)【優先権主張番号】202010763391.8
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ユアン,ジンジン
(72)【発明者】
【氏名】ル,ヂョンユエン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,リ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,イン
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-504244(JP,A)
【文献】特表2015-501615(JP,A)
【文献】国際公開第2012/101738(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109982333(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局の省エネルギーのための処理方法であって、
エンジニアリング・パラメータ・データと基地局の初期測定レポート(MR)データを取得ユニットによって取得し、その際の前記エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の経度・緯度データから構成され、前記初期MRデータはユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データから構成され、
グリッドMRデータを取得するために前記初期MRデータをデータ処理ユニットによりグリッド化して、前記グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算し、その際の前記グリッドMRデータはグリッドの経度・緯度を含み、
負荷予測モデルに入力する前記基地局の前記エンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、前記エンジニアリング・パラメータ・データの前記基地局の前記経度・緯度データと前記基地局の前記経度・緯度データの計算値とをパラメータ選択ユニットにより比較し、
トレーニング予測ユニットにより、前記負荷予測モデルに対して選択された前記基地局の前記エンジニアリング・パラメータ・データを入力して、前記負荷予測モデルのトレーニングと、前記負荷予測モデルから出力される予測される負荷の予測とを行い、
方法決定ユニットにより、前記負荷予測モデルから出力され前記予測される負荷に応じてて、省電力のために対応する電力停止方法を決定し、その際の対応する電力停止方法は前記基地局の無線周波数を停止する方法である、ことを含む処理方法。
【請求項2】
前記エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、前記初期MRデータは、ユーザ端末によって報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含み、前記グリッドMRデータは、グリッド方向角度をさらに含み、
さらに、前記パラメータ選択ユニットにより選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択し、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに応じて、前記取得ユニットによりコカバレッジセルを取得することを含み、
対応する省電力のための電力停止方法を決定することは、前記方法決定ユニットにより、前記負荷予測モデルから出力される前記予測される負荷と、取得したコカバレッジセルとに応じて、対応する省電力のための電力停止方法を決定することを含む、請求項1に記載の処理方法。
【請求項3】
前記グリッドMRデータは、基地局タイプ、平均基準信号受信電力(RSRP)、基地局識別情報、グリッド方向角度、及びグリッド内のMRの数をさらに含み、
前記グリッドMRデータに従った基地局の経度・緯度データの計算値を計算することは、
屋外基地局を基地局タイプとし、所定のセル数の基地局に対応し、平均RSRPが第1の閾値を超える、グリッドMRデータを、前記データ処理ユニットにより選択し、
基地局識別情報及び基地局の方向角度データに従って、前記データ処理ユニットによりグリッドMRデータをグループ化してグリッドMRデータを対応するセルに割り当て、
前記データ処理ユニットにより各セルのグリッドMRデータに対してはずれ値検出を行い、異常なグリッドMRデータを除去し、
残りのグリッドMRデータにおけるグリッド経度・緯度に従って、各基地局の各セルの平均経度・緯度を、データ処理ユニットにより計算し、
各基地局の各セルの平均経度・緯度に応じて基地局の平均経度・緯度をデータ処理ユニットにより計算することを含み、該基地局の平均経度・緯度は、基地局の経度・緯度データの計算値である、請求項2に記載の処理方法。
【請求項4】
基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとを前記パラメータ選択ユニットにより比較することは、
距離計算方法に従って、基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの間の距離関係値を前記パラメータ選択ユニットにより計算し、
負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして、距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを前記パラメータ選択ユニットにより選択することを含む、請求項3に記載の処理方法。
【請求項5】
前記データ処理ユニットにより各セルのグリッドMRデータに対してはずれ値検出を行うことは、
K=第3の閾値*各セルのグリッド内のMR数の合計としての臨界点K値を前記データ処理ユニットにより設定し、その際の第3の閾値はパーセンテージであり、
臨界点K値を使用して、各セルの各グリッドMRデータの局所はずれ値係数(LOF)値を前記データ処理ユニットにより計算し、
該LOF値が第4の閾値より大きいグリッドMRデータを前記データ処理ユニットにより除去することを含む、請求項3に記載の処理方法。
【請求項6】
前記パラメータ選択ユニットにより選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ内における方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するために基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択することは、
基地局識別情報と基地局の方向角度データとに従って選択された基地局のグリッドMRデータを前記パラメータ選択ユニットによりグループ化し、各グループにおける各グリッド内のMRの数と各グループにおけるMRの数の合計との比率を計算し、該比率が第5の閾値未満のグリッドMRデータを除去することと、
残りのグリッドMRデータを基地局識別情報に従って前記パラメータ選択ユニットにより再度グループ化し、ガウスカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループ内のグリッドMRデータに対してセル分類を実行することと、
セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを前記パラメータ選択ユニットにより計算することと、
各セルの各グリッドの方向角度データに従って、各セルの方向角度データの平均値を前記パラメータ選択ユニットにより計算することであって、各セルの方向角度データの該平均値が各セルの方向角度として用いられることと、
前記パラメータ選択ユニットにより、基地局の各セルの方向角度と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差を計算し、該差の平均値を計算することと、
前記パラメータ選択ユニットにより、該差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとすることと、を含む、請求項3に記載の処理方法。
【請求項7】
前記トレーニング予測ユニットにより、前記負荷予測モデルに対して選択した前記基地局の前記エンジニアリング・パラメータ・データを入力して、前記負荷予測モデルのトレーニングと、前記負荷予測モデルから出力される予測される負荷の予測とを実行することは、
前記トレーニング予測ユニットにより、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに対してはずれ値の除去を実行することと、
前記トレーニング予測ユニットにより、エンジニアリング・パラメータ・データ内の基地局の経度・緯度データによって表される予測点を密度クラスタリングアルゴリズムによってクラスタリングし、負荷予測モデルをトレーニングするためのフューチャーを構築し、予測点間の密度関係をマイニングして予測点間のクラスタリング関係を表すことと、
予測点をクラスタリングしてフューチャーを構築した後、前記トレーニング予測ユニットにより、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー、及び対応する性能指標データを用いて機械学習アルゴリズムに基づくモデルトレーニングを行い、モデル精度評価を行うことと、を含む、請求項1に記載の処理方法。
【請求項8】
基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含み、
コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに応じて、コカバレッジセルを前記取得ユニットにより取得することは、
前記取得ユニットにより周波数帯域に応じて複数のセルを2つずつ結合し、それぞれ2つの周波数帯域に対応する2つのセルを得ることと、
前記取得ユニットにより、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの経度・緯度データに応じて2つのセル間の距離を計算し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの方向角度データの差を計算することと、
2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであることを前記取得ユニットにより決定することと、を含む、請求項2又は6に記載の処理方法。
【請求項9】
前記負荷予測モデルから出力された前記予測される負荷と、対応する省電力のための電力停止方法とを、最適化ターゲットとしてユーザ知覚指数を使用して前記方法決定ユニットにより反復することをさらに含む、請求項2に記載の処理方法。
【請求項10】
基地局の省エネルギーのための処理装置であって、
基地局のエンジニアリング・パラメータ・データと初期測定レポート(MR)データを取得するように構成された取得ユニットであって、該エンジニアリング・パラメータ・データは測定によって得られた基地局の経度・緯度データを含み、該初期MRデータはユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データを含む取得ユニットと、
グリッドMRデータを取得するために前記初期MRデータをグリッド化し、前記グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算するように構成されたデータ処理ユニットであって、前記グリッドMRデータはグリッド経度・緯度を含むデータ処理ユニットと、
負荷予測モデルに入力する前記基地局の前記エンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、前記基地局の経度・緯度データの計算値と、前記エンジニアリング・パラメータ・データにおける前記基地局の経度・緯度データと、を比較するように構成されたパラメータ選択ユニットと、
負荷予測モデルに対して選択された前記基地局の前記エンジニアリング・パラメータ・データを入力して、前記負荷予測モデルのトレーニングと前記負荷予測モデルから出力される予測される負荷の予測とを行うように構成されたトレーニング予測ユニットと、
前記負荷予測モデルから出力される前記予測される負荷応じて省電力のために対応する電力停止方法を決定し、その際の対応する電力停止方法は前記基地局の無線周波数を停止する方法であるように構成された方法決定ユニットと、を備える処理装置。
【請求項11】
前記エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、前記初期MRデータは、ユーザ端末によって報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含み、前記グリッドMRデータは、グリッド方向角度をさらに含み、
パラメータ選択ユニットは、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するようにさらに構成され、
取得ユニットは、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに従って、コカバレッジセルを取得するようにさらに構成され、
方法決定ユニットは、負荷予測モデルから出力される前記予測される負荷と、取得したコカバレッジセルとに応じて、対応する省電力のための電力停止方法を決定するように構成される、請求項10に記載の処理装置。
【請求項12】
グリッドMRデータはさらに、基地局タイプ、平均基準信号受信電力(RSRP)、基地局識別情報、グリッド方向角度、及びグリッド内のMRの数を含み、
データ処理部は、屋外基地局を基地局タイプとしたグリッドMRデータを、所定のセル数であり、第1の閾値を超える平均RSRPの基地局に対応して選択し、基地局識別情報と基地局の方位角度データとに従ってグリッドMRデータをグループ化してグリッドMRデータを対応するセルに割り当て、各セルのグリッドMRデータに対して異常なグリッドMRデータを除去するはずれ値検出を行い、残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って各基地局の各セルの平均経度・緯度を計算し、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って基地局の平均経度・緯度を計算し、基地局の平均経度・緯度は基地局の経度・緯度データの計算値となっているように構成される、請求項11に記載の処理装置。
【請求項13】
パラメータ選択ユニットは、基地局の経度・緯度の計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの距離関係値を、距離計算法に従って計算し、該距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして選択するように構成される、請求項12に記載の処理装置。
【請求項14】
データ処理ユニットは、K=第3の閾値*各セルのグリッド内のMR数の合計としての臨界点K値を設定するように構成され、該第3の閾値はパーセントであり、臨界点K値を使用して各セルの各グリッドMRデータの局所的なはずれ値係数(LOF)値を計算し、LOF値が第4の閾値より大きいグリッドMRデータを除去するように構成される、請求項12に記載の処理装置。
【請求項15】
パラメータ選択ユニットは、基地局の識別情報と基地局の方向角度データとに従って選択された基地局のグリッドMRデータをグループ化し、各グループの各グリッド内のMRの数と各グループ内のMRの数の合計に対する比率を計算し、第5の閾値未満の比率のグリッドMRデータを除去し、残りのグリッドMRデータを基地局の識別情報に従って再度グループ化し、ガウスカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループのグリッドMRデータに対してセル分類を実行し、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを計算し、各セルの各グリッドの方向角度データに従って各セルの方向角度データの平均値を計算し、その際の各セルの方向角度データの平均値は各セルの方向角度として使用され、基地局の各セルの方向角度データとエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差を計算し、該差の平均値を計算し、該差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとするように構成される、請求項12に記載の処理装置。
【請求項16】
トレーニング予測ユニットは、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データである、密度クラスタリングアルゴリズムによってエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データによって表されるクラスタ予測点のはずれ値除去を実行し、負荷予測モデルをトレーニングするためのフューチャーを構築し、予測点をクラスタリングしてフューチャーを構築した後に、予測点間のクラスタリング関係を表すために予測点間の密度関係をマイニングし、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー、及び対応する性能指数データを使用して機械学習アルゴリズムに基づくモデル訓練を実行し、モデル精度評価を行うように構成される、請求項10に記載の処理装置。
【請求項17】
基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含み、
取得ユニットは、周波数帯域に従って複数のセルを2つずつ結合して、それぞれ2つの周波数帯に対応する2つのセルを取得し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの経度・緯度データに従って2つのセル間の距離を計算し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの方向角度データの差を計算し、2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであることを決定するように構成される、請求項11又は15に記載の処理装置。
【請求項18】
戦略発行ユニットは、負荷予測モデルから出力される前記予測される負荷と、対応する省電力のための電力停止方法とを、最適化ターゲットとしてユーザ知覚指数を用いて反復するようにさらに構成される、請求項11に記載の処理装置。
【請求項19】
基地局のエネルギーを節約するための処理装置であって、
メモリと、
該メモリに結合されたプロセッサと、を備え、
該プロセッサは、メモリに格納された命令に基づいて請求項1乃至9のいずれか1項に記載の処理方法を実行するように構成される、処理装置。
【請求項20】
プロセッサによって実行されると、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の処理方法を実装するコンピュータプログラムの命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項21】
プロセッサによって実行されると、プロセッサに請求項1乃至9のいずれか1項に記載の処理方法を実行させる命令を含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野、特に基地局の省エネルギーのための処理方法及び処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
5G(第5世代移動通信技術)の時代に入り、MIMO(Multiple Input Multiple Output)などの新技術の導入により、5Gネットワークの消費電力は4Gネットワークの5倍から12倍を超え、ネットワークの運用や保守の難易度が高まっている。基地局の主要設備の高エネルギー消費は、事業者にとって解決すべき問題である。現在、比較的普及している基地局の省エネルギー対策は、AI(人工知能)技術を活用して負荷予測を行い、基地局の無線周波数ターンオフ戦略を事前に策定して省エネの目的を達成することである。
【発明の概要】
【0003】
本開示の一態様によれば、基地局の省エネルギーのための処理方法が提供される。該処理方法は、エンジニアリング・パラメータ・データと基地局の測定レポート(MR)データを取得し、その際のエンジニアリング・パラメータ・データは測定によって得られた基地局の経度・緯度データから構成され、MRデータはユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データから構成されており、グリッドの経度・緯度を構成するグリッドMRデータを取得するためにMRデータをグリッド化して、該グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算し、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、エンジニアリング・パラメータ・データの基地局の経度・緯度データと基地局の経度・緯度データの計算値とを比較し、負荷予測モデルに選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを入力して負荷予測モデルのトレーニングと予測を行い、そして負荷予測モデルの予測結果に応じて対応する省電力ターンオフ戦略を発行する。
【0004】
いくつかの実施形態では、エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、MRデータは、ユーザ端末によって報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含み、グリッドMRデータは、グリッド方向角度をさらに含み、上記処理方法は、さらに、選択された基地局におけるエンジニアリング・パラメータ・データの方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度と、に従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択し、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに応じて、コカバレッジセルを取得することを含み、対応する省電力ターンオフ戦略を発行することは、負荷予測モデルの予測結果と、取得したコカバレッジセルに応じて、対応する省電力ターンオフ戦略を発行することを含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータは、基地局タイプ、平均基準信号受信電力(RSRP)、基地局識別情報、グリッド方向角度及びグリッド内のMRの数をさらに含み、グリッドMRデータに従った基地局の経度・緯度データの計算値を計算することは、屋外基地局を基地局タイプとし、所定のセル数の基地局に対応し、平均RSRPが第1の閾値を超えるグリッドMRデータを選択し、基地局識別情報及び基地局の方向角度データに従って、グリッドMRデータをグループ化してグリッドMRデータを対応するセルに割り当て、各セルのグリッドMRデータに対してはずれ値検出を行い、異常なグリッドMRデータを除去し、残りのグリッドMRデータにおけるグリッド経度・緯度に従って、各基地局の各セルの平均経度・緯度を計算し、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って、基地局の平均経度・緯度を計算することを含み、その際の基地局の平均経度・緯度は、基地局の経度・緯度データの計算値となる。
【0006】
いくつかの実施形態では、基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとを比較することは、距離計算方法に従って、基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの間の距離関係値を計算し、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして、距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択することを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、各セルのグリッドMRデータに対して異常値検出を行うことは、K=第3の閾値*各セルのグリッド内のMR数の合計としての臨界点K値を設定し、その際の第3の閾値はパーセンテージであり、さらに臨界点K値を使用して、各セルの各グリッドMRデータの局所はずれ値係数(LOF)値を計算し、該LOF値が第4の閾値より大きいグリッドMRデータを除去することを含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ内における方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するために基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択することは、基地局識別情報と基地局の方向角度データとに従って選択された基地局のグリッドMRデータをグループ化し、各グループにおける各グリッド内のMRの数と各グループにおけるMRの数の合計との比率を計算し、該比率が第5の閾値未満のグリッドMRデータを除去することと、残りのグリッドMRデータを基地局識別情報に従って再度グループ化し、ガウスカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループ内のグリッドMRデータに対してセル分類を実行することと、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを計算することと、各セルの各グリッドの方向角度データに従って、各セルの方向角度データの平均値を計算することであって、その際の各セルの方向角度データの平均値が各セルの方向角度として用いられることと、基地局の各セルの方向角度と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差を計算し、該差の平均値を計算することと、該差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとすることと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、負荷予測モデルのトレーニングと予測とを実行するために選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを負荷予測モデルに入力することは、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに対してはずれ値の除去を実行することと、エンジニアリング・パラメータ・データ内の基地局の経度・緯度データによって表される予測点を密度クラスタリングアルゴリズムによってクラスタリングし、負荷予測モデルをトレーニングするためのフューチャーを構築し、予測点間の密度関係をマイニングして予測点間のクラスタリング関係を表すことと、予測点をクラスタリングしてフューチャーを構築した後、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー、及び対応する性能指標データを用いて機械学習アルゴリズムに基づくモデルトレーニングを行い、モデル精度評価を行うことと、を含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含み、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに応じて、コカバレッジセルを取得することは、周波数帯域に応じて複数のセルを2つずつ結合し、それぞれ2つの周波数帯域に対応する2つのセルを得ることと、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの経度・緯度データに応じて2つのセル間の距離を計算し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの方向角度データの差を計算することと、2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであることを決定することと、を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、処理方法は、負荷予測モデルの予測結果と、対応する省電力ターンオフ戦略とを、最適化ターゲットとしてユーザ知覚指数を使用して反復することをさらに含む。
【0012】
本開示の他の態様によれば、基地局の省エネルギーのための処理装置が提供される。処理装置は、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データと測定レポート(MR)データを取得するように構成された取得ユニットであって、該エンジニアリング・パラメータ・データは測定によって得られた基地局の経度・緯度データを含み、該MRデータはユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データを含む取得ユニットと、グリッドMRデータを取得するためにMRデータをグリッド化し、グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算するように構成されたデータ処理ユニットであって、該グリッドMRデータはグリッド経度・緯度を含むデータ処理ユニットと、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データと、を比較するように構成されたパラメータ選択ユニットと、負荷予測モデルに選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを入力して、負荷予測モデルのトレーニングと予測とを行うように構成されたトレーニング予測ユニットと、負荷予測モデルの予測結果に従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行するように構成された戦略発行ユニットと、を備える。
【0013】
いくつかの実施形態では、エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、MRデータは、ユーザ端末によって報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含み、グリッドMRデータは、グリッド方向角度をさらに含み、パラメータ選択ユニットは、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するようにさらに構成され、取得ユニットは、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに従って、コカバレッジセルを取得するようにさらに構成され、戦略発行ユニットは、負荷予測モデルの予測結果及び取得したコカバレッジセルに従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行するように構成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータはさらに、基地局タイプ、平均基準信号受信電力(RSRP)、基地局識別情報、グリッド方向角度、及びグリッド内のMRの数を含み、データ処理部は、屋外基地局を基地局タイプとしたグリッドMRデータを、所定のセル数であり、第1の閾値を超える平均RSRPの基地局に対応して選択し、基地局識別情報と基地局の方位角度データとに従ってグリッドMRデータをグループ化してグリッドMRデータを対応するセルに割り当て、各セルのグリッドMRデータに対して異常なグリッドMRデータを除去するはずれ値検出を行い、残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って各基地局の各セルの平均経度・緯度を計算し、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って基地局の平均経度・緯度を計算し、基地局の平均経度・緯度は基地局の経度・緯度データの計算値となっているように構成される。
【0015】
パラメータ選択ユニットは、基地局の経度・緯度の計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの距離関係値を、距離計算法に従って計算し、該距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして選択するように構成される。
【0016】
いくつかの実施形態では、データ処理ユニットは、K=第3の閾値*各セルのグリッド内のMR数の合計としての臨界点K値を設定するように構成され、該第3の閾値はパーセントであり、臨界点K値を使用して各セルの各グリッドMRデータの局所的なはずれ値係数(LOF)値を計算し、LOF値が第4の閾値より大きいグリッドMRデータを除去するように構成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、パラメータ選択ユニットは、基地局の識別情報と基地局の方向角度データとに従って選択された基地局のグリッドMRデータをグループ化し、各グループの各グリッド内のMRの数と各グループ内のMRの数の合計に対する比率を計算し、第5の閾値未満の比率のグリッドMRデータを除去し、残りのグリッドMRデータを基地局の識別情報に従って再度グループ化し、ガウスカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループのグリッドMRデータに対してセル分類を実行し、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを計算し、各セルの各グリッドの方向角度データに従って各セルの方向角度データの平均値を計算し、その際の各セルの方向角度データの平均値は各セルの方向角度として使用され、基地局の各セルの方向角度データとエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差を計算し、該差の平均値を計算し、該差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとするように構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、トレーニング予測ユニットは、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データである、密度クラスタリングアルゴリズムによってエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データによって表されるクラスタ予測点のはずれ値除去を実行し、負荷予測モデルをトレーニングするためのフューチャーを構築し、予測点をクラスタリングしてフューチャーを構築した後に、予測点間のクラスタリング関係を表すために予測点間の密度関係をマイニングし、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー、及び対応する性能指数データを使用して機械学習アルゴリズムに基づくモデル訓練を実行し、モデル精度評価を行うように構成される。
【0019】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含み、取得ユニットは、周波数帯域に従って複数のセルを2つずつ結合して、それぞれ2つの周波数帯に対応する2つのセルを取得し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの経度・緯度データに従って2つのセル間の距離を計算し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの方向角度データの差を計算し、2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであることを決定するように構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、戦略発行ユニットは、負荷予測モデルの予測結果と、対応する省電力ターンオフ戦略とを、最適化ターゲットとしてユーザ知覚指数を用いて反復するようにさらに構成される。
【0021】
本開示の別の態様によれば、基地局のエネルギーを節約するための処理装置が提供される。処理装置は、メモリと、該メモリに結合されたプロセッサとを備え、該プロセッサは、メモリに格納された命令に基づいて上記の処理方法を実行するように構成される。
【0022】
本開示の別の態様によれば、プロセッサによって実行されると、上記の処理方法を実装するコンピュータプログラムの命令が格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【0023】
本開示の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになる。
【0024】
本明細書の一部を構成する添付図面は、本開示の実施形態を例示し、本明細書とともに、本開示の原則を説明するのに役立つ。
【0025】
本開示は、添付図面を参照して、以下の詳細な説明からより明確に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギー処理方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理方法を示すフローチャートである。
図3】本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理方法を示すフローチャートである。
図4】本開示のいつくかの実施形態に係る基地局のエンジニアリング・パラメータの経度・緯度の監査方法を示すフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態に係るLOFアルゴリズムを使用したはずれ値検出を示す概略図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態に係る基地局のエンジニアリング・パラメータの方向角度を監査する方法を示すフローチャートである。
図7】本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギー処理装置を示す概略構造図である。
図8】本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理装置を示す概略構造図である。
図9】本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理装置を示す概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、本開示の様々な例示的実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、追加的に規定されていない限り、これらの例で説明される構成要素とステップの相対的な配置、数値表現及び数値は、本開示の範囲を限定するものではない。
【0028】
同時に、説明を容易にするために、添付図面に示される様々な部分の寸法は、実際の比例関係に従って描かれていないことを理解すべきである。
【0029】
少なくとも1つの例示的な実施形態に関する以下の説明は、実際には単なる例示であり、本開示並びにその適用又は使用に対するいかなる制限も意図していない。
【0030】
関連する技術分野の一般的な技術者に知られている技術、方法、及び装置は、詳細には議論されないかもしれないが、適切な場合には、技術、方法、及び装置は、説明の一部として考慮されるべきである。
【0031】
ここで示され、議論されるすべての例の中で、特定の値は、制限的であるというよりも、単に模範的であると解釈されるものとする。したがって、模範的な実施形態の他の例は、異なる値を持つことができる。
【0032】
注意すべきこととして、類似の参照符号と文字は、以下の添付図面において類似の項目を示しており、したがって、ある項目が1つの添付図面において定義されると、その後の添付図面においてそれについてのそれ以上の議論は必要ない。
【0033】
本開示の発明者らは、AI技術を利用して負荷予測を行い、関連技術において省エネルギーを達成するための方法には、AI技術に基づいて負荷予測を行う場合、エンジニアリング・パラメータにおける経度・緯度が事前にチェックされないという技術的問題があることを発見した。基地局の経度・緯度は、モデルの重要な訓練データである。さらに、エンジニアリング・パラメータが誤っていたり、時間内に更新されなかったりする問題が存在することがある。事前に経度・緯度のチェックを行わないと、モデルの予測精度が低下し、省エネルギーの効果にさらに影響を与える可能性がある。
【0034】
この観点から、本開示の実施形態は、モデルの予測精度を向上させるための基地局の省エネルギーのための処理方法を提供する。
【0035】
図1は、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギーのための処理方法を示すフローチャートである。図1に示すように、該方法は、ステップS102からS110で構成される。
【0036】
ステップS102では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとMR(Measurement Report)データとを取得する。エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の経度・緯度データを含む。MRデータは、ユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、MRデータは、ユーザ端末から報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含む。
【0038】
ステップS104では、MRデータをグリッド化してグリッドMRデータを取得し、グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算する。
【0039】
例えば、ある基地局の周囲には複数のユーザ端末があり、それぞれがMRデータを報告することで、あらかじめ決められた範囲(例えば、50m×50mの範囲)の正方形をグリッドとしたグリッド内でMRデータを処理してグリッドMRデータを取得できるようにする。例えば、グリッド内のMRデータの端末の経度・緯度の平均値をグリッドの経度・緯度として計算し、グリッド内のMRデータの端末の方向角度の平均値をグリッドの方向角度として計算する。
【0040】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータはさらにグリッドの方向角度を含む。いくつかの実施形態では、グリッドMRデータはさらに、基地局タイプ、平均RSRP(Reference Signal Receiving Power)、基地局識別情報、グリッドの方向角度、及びグリッド内のMRの数を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算することは、屋外基地局を基地局タイプとし、所定の数のセルの基地局に対応し、平均RSRPが第1の閾値を超えるグリッドMRデータを選択し、グリッドMRデータを対応するセルに割り当てるために、基地局識別情報及び基地局の方向角度データに従ってグリッドMRデータをグループ化し、異常なグリッドMRデータを除去するために、各セルのグリッドMRデータに対してはずれ値検出を実行し、残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って、各基地局の各セルの平均経度・緯度を計算し、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って、基地局の平均経度・緯度を計算することを含み、基地局の平均経度・緯度は、基地局の経度・緯度データの計算値である。
【0042】
ここで、第1の閾値は、実際のニーズに応じて決定できる。例えば、第1の閾値は-110dB(デシベル)から-100dBの範囲である。例えば、第1の閾値は、-102dBである。もちろん、当業者は、本開示の第1の閾値の範囲がこれに限定されないことを理解することができる。
【0043】
ステップS106では、付加予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、基地局の経度・緯度データの計算値とエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとを比較する。
【0044】
いくつかの実施形態では、ステップS106は、距離計算方法に従って、計算された基地局の経度・緯度の値と、エンジニアリング・パラメータ・データ中の基地局の経度・緯度データとの距離関係値を計算し、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして、距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択することを含む。
【0045】
ここでは、実際のニーズに応じて第2の閾値を決定することができる。例えば、第2の閾値の範囲は800mから1000mである。もちろん、当業者は、本開示の第2の閾値の範囲がこれに限定されないことを理解することができる。
【0046】
ステップS108では、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを負荷予測モデルに入力し、負荷予測モデルのトレーニングと予測とを行う。
【0047】
いくつかの実施形態において、ステップS108は、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに対してはずれ値除去を行い、エンジニアリング・パラメータ・データ内の基地局の経度・緯度データによって表される予測点を密度クラスタリングアルゴリズムによってクラスタ化し、負荷予測モデルを訓練するためのフューチャーを構築し、予測点間の密度関係をマイニングして予測点間のクラスタ関係を表し、予測点をクラスタ化してフューチャーを構築した後、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー、及び対応する性能指標データを用いて機械学習アルゴリズムに基づくモデル訓練を行い、モデル精度評価を行うことを含む。
【0048】
ステップS110では、負荷予測モデルの予測結果に従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行する。
【0049】
ここまでは、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギーの処理方法を提供する。この処理方法は、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データと測定レポート(MR)データを取得し、ここで該エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の経度・緯度データを含み、MRデータはユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度データを含み、グリッドMRデータを取得するためにMRデータをグリッド化して、該グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算し、その際にグリッドMRデータは、グリッド経度・緯度を含み、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、基地局の経度・緯度の計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データの基地局の経度・緯度データとを比較し、負荷予測モデルに選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを入力して負荷予測モデルのトレーニングと予測とを行い、負荷予測モデルの予測結果に従って対応する省電力ターンオフ戦略を発行することを含む。この方法は、基地局の経度・緯度データの監査を実装することで、モデルの予測精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0050】
本開示の発明者らは、さらに、関連技術において省エネルギーを達成するためにAI技術を利用して負荷予測を行う方法には、省エネルギー戦略が発行された場合、既存の方法ではエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度の正確性が考慮されず、それによって基地局の省エネルギー効果に影響を与えるという技術的問題、が依然として存在することを発見した。
【0051】
この観点から、本開示の実施形態は、さらに、エンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度の正確性を向上させるために、基地局のエネルギーを節約するための処理方法を提供する。
【0052】
本開示のいくつかの実施形態では、処理方法は、さらに、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択し、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに従って、コカバレッジセルを取得することを含む。対応する省電力ターンオフ戦略の発行は、負荷予測モデルの予測結果と取得したコカバレッジセルとに従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行することを含む。これにより、基地局の方向角度データを監査することで、セルのコカバレッジ解析の精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0053】
図2は、本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理方法を示すフローチャートである。該処理方法は、図2に示すように、ステップS202からS214で構成される。
【0054】
ステップS202では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ及びMRデータを取得する。
【0055】
いくつかの実施形態では、エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の経度・緯度データ及び方位角度データを含む。MRデータは、ユーザ端末の経度・緯度データと、ユーザ端末から報告されたユーザ端末の方位角度データとを含む。
【0056】
ステップS204では、MRデータはグリッド化されてグリッドMRデータが取得され、グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値が計算され、グリッドMRデータはグリッド経度・緯度含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータは、基地局タイプ、平均RSRP、基地局識別情報、グリッド方向角度、及びグリッド内のMRの数をさらに含む。
【0058】
ステップS206では、基地局の経度・緯度データの計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとを比較して、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択する。
【0059】
ステップS208では、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを負荷予測モデルに入力し、負荷予測モデルのトレーニングと予測とを行う。
【0060】
ステップS210では、選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データの方向角度データと、選択した基地局に対応するグリッドMRデータのグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択する。
【0061】
いくつかの実施形態では、ステップS210において、基地局識別情報と基地局の方向角度データ(すなわち、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データ)に従って選択した基地局のグリッドMRデータをグループ化して、各グループの各グリッド内のMRの数と各グループのMRの数の合計との比率を計算し、比率が第5の閾値未満のグリッドMRデータを除去し、残りのグリッドMRデータを基地局識別情報に従って再度グループ化して、ガウスのカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループのグリッドMRデータに対してセル分類を実行し、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを計算して、各セルの各グリッドの方向角度データに従って、各セルの方向角度データの平均値を計算して、その際の各セルの方向角度データの平均値は、各セルの方向角度として用いられ、基地局の各セルの方向角度と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の各セルの方向角度データとの差を計算して、その差の平均値を計算し、その差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとする。例えば、第6の閾値は30°から60°の範囲である。もちろん、当業者であれば、第6の閾値は実際の条件に応じて設定可能であることを理解することができ、本開示における第6の閾値の範囲はこれに限定されない。
【0062】
ステップS212では、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに従って、コカバレッジセルを取得する。
【0063】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、ステップS212は、それぞれ2つの周波数帯域に対応する2つのセルを得るために、周波数帯域に応じて複数のセルを2つずつ結合して、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの経度・緯度データに従って2つのセル間の距離を計算して、該2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の2つの方向角度データの差を計算し、2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであることを決定することを含む。
【0065】
ステップS214では、負荷予測モデルの予測結果と得られたコカバレッジセルとに従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行する。
【0066】
ここまでは、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギーの処理方法を提供する。これにより、基地局の経度・緯度データと基地局の方向角度データとの監査を実施することで、モデルの予測精度やセルカバレッジ解析の精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、処理方法はさらに、負荷予測モデルの予測結果と、ユーザの認識指数を最適化ターゲットとして省電力ターンオフ戦略とを反復することを含む。これにより、省電力ターンオフ戦略の最適化を実施し、省エネルギーの効果を向上させることができる。
【0068】
図3は、本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理方法を示すフローチャートである。
【0069】
まず、図3に示すように、データが入力される。データは、例えば、ネットワーク管理によって得られた基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、MRデータ、無線負荷型データ、無線センス型データなどで構成される。
【0070】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、基地局識別情報(すなわち、基地局ID)、セル識別情報(すなわち、セルID)、基地局名、経度、緯度、異なるセルの方向角度などで構成される。ここで注意すべきは、各基地局は複数の(例えば3つの)方向角度に対応してもよく、各方向角度は1つのセル(セクタとも呼ばれる)に対応する。
【0071】
いくつかの実施形態では、無線センス型データは、アップリンクPRB(Physical Resource Block)利用率、ダウンリンクPRB利用率、平均RRC(Radio Resource Control)接続数、最大RRC接続数、ユーザ平均ERAB(Evolved Radio Access Bearer)数、同一周波数スイッチングの成功時間、クロス周波数スイッチングの成功時間、CQI(Channel Quality Indication)-4比率、CQI-6比率、PDCP (Packet Data Convergence Protocol)層アップリンクフロー、及びPDCP層ダウンリンクフローなどを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、無線センス型データは、RRC確立成功率、RRC再構成率、E-RABドロップ率、CQI品質率、ユーザのダウンリンクセンス率、システム内スイッチング成功率などを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、無線センス型データ、及びユーザ知覚型データをネットワーク管理データベースから抽出することができ、ユーザ端末が報告する経度・緯度を含むMRデータをOMC(Operation and Maintenance Center)のノースバウンド・ファイル・インターフェイスから取得することができる。例えば、MRデータはMRO_MDT(Maintenance,Repair&Operations;Minimization Drive Test)データである。
【0074】
次に、図3に示すように、MRデータに基づいて、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度と方位角度とをそれぞれ監査する。
【0075】
例えば、MRデータに基づいてデータマイニング解析が行われ、基地局の経度・緯度を監査し、グリッド化されたMRデータを処理することで、はずれ値検出アルゴリズムLOF(Local Outlier Factor)を用いてはずれ値スクリーニングを行い、重心の計算方法に従って基地局の経度・緯度を収束させ、収束された基地局の経度・緯度をエンジニアリング・パラメータ・データの経度・緯度と比較することで、正しい緯度・経度の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択し、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを負荷予測モデルの入力として使用する。
【0076】
他の例では、エンジニアリング・パラメータの方向角度を、MRデータに基づくデータマイニング解析アルゴリズムを使用して監査し、基地局下のMRデータのエッジグリッドを除去し、グリッド化されたMRデータに対してガウスカーネル密度関数を使用してセル分類が行われ、方向角度計算式を使用して各セルの方向角度が計算され、方向角度に問題のない基地局を選択するために、各セルの方向角度がエンジニアリング・パラメータ・データ内の基地局の方向角度と比較され、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データがセルコカバレッジを決定するための入力となる。
【0077】
次に、図3に示すように、モデルのトレーニング、予測、及び評価のために、正しい経度・緯度を持つ基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとそのインデックスデータをモデルの入力として選択する。
【0078】
例えば、エンジニアリング・データの基地局識別子を処理して、奇数の基地局を除去したり、ダウンリンクPRBの平均利用率の異常値を処理したりすることができる。その後、両方を組み合わせる。
【0079】
次に、エンジニアリング・パラメータ・データの基地局の経度・緯度データで表される予測点を、密度クラスタリングDBSCAN(Density-Based Spatial Clustering of Applications with Noise)を使用してクラスタ化し、予測点間の密度関係をマイニングして、予測点間のクラスタ化関係を表す。
【0080】
予測点をクラスタ化した後、機械学習アルゴリズムに基づいてモデルが訓練され、精度比、リコール比、二乗平均平方根誤差(略してRMSEと呼ばれる)、対称平均絶対パーセント誤差(略してSMAPEと呼ばれる)などを計算して、モデルの精度を評価する。
【0081】
次に、図3に示すように、基地局の経度・緯度が正しい基地局のうち、エンジニアリング・パラメータ・データの方向角度が正しい基地局を選択して、コカバレッジ判定を行い、コカバレッジセルを得る。
【0082】
例えば、基地局ID、セルID、経度・緯度、方位角度、周波数点(又は周波数帯)などからなる、基地局に必要なエンジニアリング・パラメータ・データを作成することができる。周波数帯に応じてデータは分割され、関連する経度・緯度と方位角とが相関される、周波数帯が2つずつ組み合わされて、次の条件に基づいてコカバレッジセルがあるかどうかが判断される。すなわち、2つのセルの経度・緯度の間の距離が第7の閾値未満であり、2つのセルの方向角度の差が第8の閾値未満である(第8の閾値は既存のネットワークの実際の状態に応じて設定される場合がある)かどうか、により、2つのセルはコカバレッジセルであると判断され、それ以外の場合、2つのセルはコカバレッジセルではない。
【0083】
いくつかの実施形態では、第7の閾値は50mから100mの範囲である。もちろん、当業者は、第7の閾値が既存のネットワークの実際の状態に応じて設定される可能性があることを理解することができ、本開示における第7の閾値の範囲はこれに限定されない。
【0084】
いくつかの実施形態では、第8の閾値は20°から30°の範囲である。もちろん、当業者は、第8の閾値が既存のネットワークの実際の状態に応じて設定される可能性があることを理解することができ、本開示における第8の閾値の範囲はこれに限定されない。
【0085】
2つのセルがコカバレッジセルであると判断することにより、2つのセルのうちの1つに対して省電力ターンオフ戦略が実行されることができ、これはセル内のユーザの通信に影響を与えることなく、基地局の電力消費を節約する。
【0086】
次に、図3に示すように、負荷予測モデルとコカバレッジ分析結果とを組み合わせて、対応する省電力ターンオフ戦略が発行される。
【0087】
次に、図3に示すように、ユーザ知覚指数を最適化対象として、負荷予測モデルの予測結果と省電力ターンオフ戦略とが反復される。これにより、ユーザ体験を確保しながら電力が節約される。ここでは、既知の技術を用いてユーザ認識指数を求めることができる。
【0088】
ここまでは、本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギーのための処理方法を提供する。この方法では、MRデータに基づくデータマイニング解析手法を用いて、基地局の経度・緯度と方位角度とをそれぞれ監査することで、基地局の省電力における負荷予測と省電力ストラテジー発行の精度を向上させる。本開示に係る方法では、関連分野における統計手法と比較して、より知的で柔軟かつ処理が簡単なデータマイニング解析手法を用いて、基地局の経度・緯度と方位角とを監査する。また、上記の方法は、ユーザ端末を改良することなく、既存のデータセットインターフェースを利用することができるため、容易に普及・実現することができる。
【0089】
図4は、本開示のいくつかの実施形態に係る、基地局のエンジニアリング・パラメータの経度・緯度を監査する方法を示すフローチャートである。図4に示すように、該方法はステップS402からS414を含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、ステップS402の前に、グリッドMRデータを得るためにMRデータをグリッド化する。
【0091】
いくつかの実施形態では、MRデータをグリッド化した後、エンジニアリング・パラメータ・データをグリッドMRデータにさらに関連付けることができ、その結果、グリッドMRデータに基地局の経度・緯度、及び基地局の方向角度のフィールドを追加する。もちろん、当業者は、基地局の経度・緯度、及び基地局の方向角度のフィールドがグリッドMRデータに追加されない場合があることを理解できる。
【0092】
例えば、グリッドMRデータのフィールドを次の表1に示す。
【表1】
【0093】
ここで、ECIは基地局セル識別情報である。
【0094】
ステップS402では、屋外基地局を基地局タイプとし、所定のセル数(例えば、3)の基地局に対応し、平均RSRPが第1の閾値より大きいグリッドMRデータを選択する。
【0095】
いくつかの実施形態では、選択されたフィールドは、基地局ID、方向角度、グリッド内のMR数、グリッドの経度・緯度などを含む。
【0096】
ステップS404では、グリッドMRデータは、基地局識別情報と基地局の方向角度データに従ってグループ化され、グリッドMRデータが対応するセルに割り当てられる。
【0097】
ステップS406では、各セルのグリッドMRデータに対して異常値検出を行い、異常グリッドMRデータを除去する。
【0098】
例えば、機械学習における教師なし学習のはずれ値検出LOFアルゴリズムを使用して、各セルのノイズグリッドがそれぞれクリーニングされ、破棄される。
【0099】
いくつかの実施形態では、ステップS406は、臨界点K値をK=第3の閾値*各セルのグリッド内のMRの数の合計として設定し、その際に該第3の閾値はパーセンテージであり、臨界点K値を使用して、各セルの各グリッドMRデータの局所はずれ値係数(LOF)値を計算し、LOF値が4番目の閾値より大きいグリッドMRデータを除去することを含む。
【0100】
例えば、第3の閾値は、90%から97%の範囲とされる。例えば、第3の閾値は95%である。もちろん、当業者は、本開示の第3の閾値は実際のニーズに応じて調整することができ、上記の範囲に限定されないことを理解できるであろう。
【0101】
各グループの各グリッドのLOF値は、既知の計算方法とK値を使用して計算することができ、ここで、LOF値が第4の閾値よりも大きいグリッドは異常グリッドであるため、異常グリッドが除去される(例えば、図5に示すようなはずれ値)。
【0102】
たとえば、第4の閾値は、0.1から1の範囲とされる。例えば、第4の閾値は0.5である。もちろん、当業者は、本開示の第4の閾値が実際のニーズに応じて調整することができ、上記の範囲に限定されないことを理解できるであろう。
【0103】
ステップS408では、各基地局の各セルの平均経度・緯度が、残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って計算される。
【0104】
例えば、異常グリッドMRデータを除去した後、各セルの残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って、グリッド経度・緯度の平均値が計算され、グリッド経度・緯度の平均値は、各セルの平均経度・緯度となる。
【0105】
ステップS410では、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って、基地局の平均経度・緯度が計算され、基地局の平均経度・緯度は、基地局の経度・緯度データの計算値となる。
【0106】
例えば、基地局の平均経度・緯度(重心と呼ぶ)の計算式は、
【数1】
ここで、xは基地局の平均経度、xは基地局の各セルの平均経度、yは基地局の平均緯度、yは基地局の各セルの平均緯度、Nは基地局のセル数を表す。
【0107】
ステップS412では、距離計算法に従って、基地局の経度・緯度の計算値とエンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの距離関係値が計算される。
【0108】
例えば、エンジニアリング・パラメータ・データの基地局の経度・緯度の計算値(Lat1、Lng1)と基地局の経度・緯度データ(Lat2、Lng2)との距離関係値Lは、
【数2】
ここで、Rは地球の半径(6378キロメートルの値を取る場合もある)、Lat1とLat2とは、それぞれ緯度であり、Lng1とLng2とは、それぞれ経度である。
【0109】
ステップS414では、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして、距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データが選択される。
【0110】
これまでに、本開示のいくつかの実施形態に従って、基地局のエンジニアリング・パラメータの経度・緯度を監査する方法が提供される。基地局の経度・緯度のデータを監査することにより、モデルの予測精度を向上させることができ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0111】
図6は、本開示のいくつかの実施形態に係る、基地局のエンジニアリング・パラメータの方向角度を監査する方法を示すフローチャートである。図6に示すように、該方法はステップS602からS612を含む。
【0112】
ステップS602では、選択した基地局のグリッドMRデータが、基地局識別情報と基地局の方位角度データとに従ってグループ化され、各グループ内の各グリッド内のMRの数と各グループ内のMRの数の合計との比率が計算され、比率が第5の閾値未満のグリッドMRデータが除去される。例えば、第5の閾値は、0<第5の閾値≦0.1の範囲とされる。もちろん、当業者であれば、第5の閾値が実際の条件に応じて設定されることを理解することができ、本開示における第5の閾値の範囲はこれに限定されない。
【0113】
すなわち、第2の閾値を満たす基地局のグリッドMRデータについて方向角度が監査され、基地局識別情報と基地局の方向角度データとに従ってグループ化が行われ、各グループ内の各グリッド内のMRのグリッド数(Grid_count))の、各グループ内のMRの数の合計値(SUM(Grid_count))に対する比率を次のように計算する。
【数3】
【0114】
比率が第5の閾値未満のグリッドMRデータが除去される、すなわち、エッジグリッドが除去される。これにより、過度に離散的なグリッドによるエラーを低減し、方向角度の監査の精度を向上させることができる。
【0115】
ステップS604では、残りのグリッドMRデータが基地局識別情報に従って再度グループ化され、ガウスのカーネル密度関数を用いて再度グループ化された後、各グループのグリッドMRデータに対してセル分類が行われる。
【0116】
すなわち、ステップS604では、基地局の正しい経度・緯度を備えたグリッドMRデータを基地局IDに従ってグループ化した後、ガウスのカーネル密度関数fnが再度繰り返される。
【数1】
ここで、σは関数の幅パラメータ、xは分類する格子の経度と緯度、yは中心点(すなわち、基地局の経度・緯度)である。得られた新しいフューチャーによって構築される目的関数において、カテゴリは以下のように決定される。
【数2】
ここで、θは各カーネル関数の係数、fnは各グリッドごとに計算されたカーネル関数値である。
【0117】
グリッドxについては、新しいフューチャーfが計算される。0<h_θ(x)≦1のとき、xはセル1に属すると判定される。1<h_θ(x)≦2のとき、xはセル2に属し、残りのxはセル3に属すると判定される。
【0118】
ステップS606では、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を用いて、各グリッドの方位角度データが計算される。
【0119】
グリッドの分類が完了すると、グリッドの経度・緯度を使用して、各セル内のグリッドの方向角度が計算される。方向角度の方向の計算式は以下となる。
【数3】
【数4】
【数5】
ここで、Lng1はセル内の1つのグリッドの経度、Lat1はセル内の1つのグリッドの緯度、Lng2はセル内の別のグリッドの経度、distanceNorthは北に面した方向の2つの経度と緯度の距離、distanceEastは東に面した方向の2つの経度と緯度の距離である
【0120】
ステップS608では、各セルの方向角度データの平均値が、各セルの各グリッドの方向角度データに従って計算され、各セルの方向角度データの平均値は各セルの方向角度として用いられる。
【0121】
ステップS610では、基地局の各セルの方向角度と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差が計算され、その差の平均値が計算される。
【0122】
ステップS612では、その差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データが、コカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとされる。
【0123】
例えば、その差の平均値が第6の閾値以上の場合、基地局に方向角度の異常接続があると判断され、その差の平均値が第6の閾値未満の場合、省電力時のコカバレッジ判定の入力となる。
【0124】
これまでに、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局のエンジニアリング・パラメータの方向角度を監査する方法が提供される。基地局の方向角度データを監査することにより、セルコカバレッジ分析の精度を向上させることができ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0125】
図7は、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギー処理装置を示す概略構造図である。処理装置は、図7に示すように、取得ユニット702、データ処理ユニット704、パラメータ選択ユニット706、トレーニング予測ユニット708、及び戦略発行ユニット710を備える。
【0126】
取得ユニット702は、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データと測定レポート(MR)データを取得するように構成される。エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の経度・緯度データを含む。MRデータは、ユーザ端末から報告されたユーザ端末の経度・緯度・データを含む。
【0127】
データ処理ユニット704は、グリッドMRデータを取得するためにMRデータをグリッド化し、グリッドMRデータに従って基地局の経度・緯度データの計算値を計算するように構成される。グリッドMRデータは、グリッド経度・緯度を含む。
【0128】
パラメータ選択ユニット706は、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するために、基地局の計算された経度・緯度データと、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとを比較するように構成される。
【0129】
トレーニング予測ユニット708は、負荷予測モデルに選択した基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを入力して、負荷予測モデルのトレーニングと予測とを行うように構成される。
【0130】
戦略発行ユニット710は、負荷予測モデルの予測結果に従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行するように構成される。
【0131】
これまでに、本開示のいくつかの実施形態に係る基地局の省エネルギーのための処理装置が提供される。基地局の経度・緯度データを監査することにより、モデルの予測精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0132】
いくつかの実施形態では、エンジニアリング・パラメータ・データは、測定によって得られた基地局の方向角度データをさらに含み、MRデータは、ユーザ端末によって報告されたユーザ端末の方向角度データをさらに含み、グリッドMRデータは、グリッド方向角度をさらに含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、パラメータ選択ユニット706は、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおける方向角度データと、選択された基地局に対応するグリッドMRデータにおけるグリッド方向角度とに従って、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを選択するようにさらに構成される。取得ユニット702は、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに従って、コカバレッジセルを取得するようにさらに構成される。戦略発行ユニット710は、負荷予測モデルの予測結果と取得したコカバレッジセルとに従って、対応する省電力ターンオフ戦略を発行するように構成される。
【0134】
いくつかの実施形態では、グリッドMRデータは、基地局タイプ、平均基準信号受信電力(RSRP)、基地局識別情報、グリッド方向角度、及びグリッド内のMRの数をさらに含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、データ処理ユニット704は、所定のセル数の基地局に対応する屋外基地局を基地局タイプとし、平均RSRPが第1の閾値を超えるグリッドMRデータを選択し、基地局識別情報と基地局の方位角度データとに従ってグリッドMRデータをグループ化して対応するセルに割り当て、各セルのグリッドMRデータに対して異常なグリッドMRデータを除去するための異常検出を行い、残りのグリッドMRデータのグリッド経度・緯度に従って各基地局の各セルの平均経度・緯度を計算し、各基地局の各セルの平均経度・緯度に従って基地局の平均経度・緯度を計算するように構成され、その際に、基地局の平均経度・緯度は、基地局の経度・緯度データの計算値となる。
【0136】
いくつかの実施形態では、パラメータ選択ユニット706は、距離計算法に従って、基地局の経度・緯度の計算値と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の経度・緯度データとの距離関係値を計算し、距離関係値が第2の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、負荷予測モデルに入力する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとして選択するように構成される。
【0137】
いくつかの実施形態では、データ処理ユニット704は、臨界点K値をK=第3の閾値*各セルのグリッド内のMRの数の合計として設定し、第3の閾値を百分率とし、臨界点K値を使用して各セルの各グリッドMRデータの局所はずれ値(LOF)値を計算し、LOF値が第4の閾値より大きいグリッドMRデータを除去するように構成される。
【0138】
いくつかの実施形態では、パラメータ選択ユニット706は、基地局識別情報と基地局の方向角度データとに従って選択された基地局のグリッドMRデータをグループ化し、各グループの各グリッド内のMR数の各グループ内のMR数の合計に対する比率を計算し、第5の閾値未満の比率のグリッドMRデータを除去し、残りのグリッドMRデータを基地局識別情報に従って再度グループ化し、ガウスカーネル密度関数を使用して再度グループ化した後、各グループのグリッドMRデータに対してセル分類を実行し、セル分類によって得られた各セルの各グリッドMRデータのグリッド経度・緯度を使用して各グリッドの方向角度データを計算し、各セルの各グリッドの方向角度データに従って各セルの方向角度データの平均値を計算し、その際に、各セルの方向角度データの平均値が各セルの方向角度として使用され、基地局の各セルの方向角度と、エンジニアリング・パラメータ・データにおける基地局の方向角度データとの差を計算し、その差の平均値を計算し、その差の平均値が第6の閾値未満の基地局のエンジニアリング・パラメータ・データを、コカバレッジセルを決定するための基地局のエンジニアリング・パラメータ・データとするように構成される。
【0139】
いくつかの実施形態では、トレーニング予測ユニット708は、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データに対してはずれ値除去を実行し、密度クラスタリングアルゴリズムによってエンジニアリング・パラメータ・データ内の基地局の経度・緯度データによって表される予測点をクラスタ化し、負荷予測モデルをトレーニングするためのフューチャーを構築し、予測点をクラスタ化してフューチャーを構築した後に、予測点間のクラスタ関係を表すために予測点間の密度関係をマイニングし、選択された基地局のエンジニアリング・パラメータ・データ、フューチャー及び対応する性能指数データを使用して機械学習アルゴリズムに基づくモデルトレーニングを実行し、モデル精度評価を実行するように構成される。
【0140】
いくつかの実施形態では、基地局のエンジニアリング・パラメータ・データは、さらに基地局の周波数帯域を含む。取得ユニット702は、周波数帯域に応じて複数のセルを2つずつ結合して、それぞれ2つの周波数帯域に対応する2つのセルを取得し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの経度・緯度データに応じて2つのセル間の距離を計算し、2つのセルに対応するコカバレッジセルを決定する基地局のエンジニアリング・パラメータ・データにおいて、基地局の2つの方向角度データの差を計算し、2つのセル間の距離が第7の閾値未満であり、2つの方向角度データの差が第8の閾値未満である場合に、2つのセルがコカバレッジセルであると決定するように構成される。
【0141】
いくつかの実施形態では、戦略発行ユニット710は、負荷予測モデルの予測結果と省電力ターンオフ戦略とを、最適化ターゲットとしてユーザ知覚指数を用いて反復するようにさらに構成される。
【0142】
図8は、本開示の他の実施形態に係る基地局の省エネルギー処理装置を示す概略構造図である。処理装置は、メモリ810とプロセッサ820とを備える。
【0143】
メモリ810は、磁気ディスク、フラッシュメモリ、又はその他の不揮発性記憶媒体であってもよい。メモリは、図1から図4又は図6の少なくとも1つに対応する実施形態の命令を格納するように構成される。
【0144】
プロセッサ820は、メモリ810に結合され、マイクロプロセッサやマイクロコントローラのような1つ以上の集積回路として実装することができる。プロセッサ820は、メモリに格納された命令を実行するように構成される。基地局の経度・緯度データを監査することで、モデルの予測精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0145】
いくつかの実施形態では、同様に図9に示すように、処理装置900は、メモリ910とプロセッサ920とを備える。プロセッサ920はBUS930を介してメモリ910に結合される。処理装置900は、外部データを呼び出すためにストレージインターフェース940を介して外部記憶装置950に接続される場合もあれば、ここでは詳細に説明しないが、ネットワークインターフェース960を介してネットワークや他のコンピュータシステム(非表示)に接続される場合もある。
【0146】
実施形態では、データ命令はメモリに格納された後、プロセッサによって上記の命令が処理される。基地局の経度・緯度データを監査することで、モデルの予測精度を向上させ、省エネルギーの効果を最適化することができる。
【0147】
他の実施形態では、本開示は、プロセッサによって実行されたときに、図1から4又は図6の少なくとも1つに対応する実施形態における方法のステップを実装する、コンピュータプログラム命令が格納されたコンピュータ可読記憶媒体も提供する。当業者は、本開示の実施形態が方法、装置、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するであろう。従って、本開示は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの側面の組み合わせの形態を取ることができる。さらに、本開示は、コンピュータ使用可能なプログラムコードをその中に含む1つ以上のコンピュータ使用可能な非一時的記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)に具体化されたコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0148】
本開示は、本開示の実施形態に従って、方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロックビューを参照して記述される。フローチャート及び/又はブロックビューの各プロセス及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロックビューのプロセス及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装することができることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ以上のプロセス及び/又はブロックビューの1つ以上のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込み処理機械、又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されて、機械を生成することができる。
【0149】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方法で動作するように導くことができるコンピュータ可読メモリにも格納されることがあり、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、命令装置を含む製造物を生成する。命令装置は、フローチャート内の1つ以上のプロセス又はブロックビュー内の1つ以上のブロックで指定された機能を実現する。
【0150】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードすることもでき、その場合、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で一連の操作ステップを実行して、コンピュータが実装する処理を生成し、その場合、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行される命令は、フローチャートの1つ以上のプロセス及び/又はブロックビュー内の1つ以上のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0151】
これまで、本開示は詳細に説明されてきた。本開示の概念を曖昧にすることを避けるために、当該技術分野でよく知られているいくつかの詳細は説明されていない。上記の説明によれば、当技術分野の熟練者は、ここに開示された技術的解決策を実施する方法を完全に理解しているであろう。
【0152】
本開示のいくつかの具体的な実施形態が例によって詳細に説明されるが、当技術分野の熟練者は、上記の例が例示の目的のみであり、本開示の範囲を制限することを意図していないことを理解すべきである。当技術分野の熟練者は、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、上記の実施形態を修正することができることを理解すべきである。本開示の範囲は、添付の請求項によって定義される。
【0153】
本出願は、2020年7月31日に出願された中国特許出願第202010763391.8号に基づいて優先権を主張しており、その開示は参照によりその全体がここに組み込まれている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9