(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】向かい風エンジン装置
(51)【国際特許分類】
B60K 16/00 20200101AFI20240513BHJP
F03D 9/32 20160101ALI20240513BHJP
F03D 3/04 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
B60K16/00 B
F03D9/32
F03D3/04
(21)【出願番号】P 2022065922
(22)【出願日】2022-03-25
【審査請求日】2022-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】500513022
【氏名又は名称】小川 和男
(72)【発明者】
【氏名】小川 和男
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特許第6086590(JP,B2)
【文献】特許第5632188(JP,B2)
【文献】特開2001-73924(JP,A)
【文献】特開2011-169297(JP,A)
【文献】特開2014-169690(JP,A)
【文献】特開2011-226414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 16/00,
F03D 9/32, 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項3】
「防護カバー(19)・防護フェンス(18)で同乗者を守り飛来ゴミを防ぎ翼(5)・部品の
散乱を防ぐ
、請求項1又は2に記載の向かい風エンジン装置。」
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車・乗り物が走ると発生する向かい風を利用し活用するものです。電気自動車に翼・発電機を付けた風車を搭載し車軸と風車軸を連結する。タイヤの回転力と風車の回転力で発電機を回し充電を繰り返し走行距離を伸ばし充電時間を短くする。向かい風エンジン装置に関するものです。
【背景技術】
【0002】
従来、車・乗り物は、石油・ガス・電池・水素で走っている。電気自動車は、外部電力で充電して走っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これは、次のような欠点があった。
○ 車・乗り物は、油・ガスで走りCO2を排出する。
○ 車・乗り物は、走ると発生する向かい風エネルギーを利用せず捨てている。
○ 電気自動車は、一回の充電での走行距離が限られ、走りながら充電できない。
○ 電気自動車は、充電ステーションが少なく遠出ができない。充電に時間がかかる。
本発明は、以上のような欠点をなくすためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
先に、この発明で使用する風車・翼・発電機の説明をします。
風車ですが、小型風力発電装置と同じ風車を小型にしたもので、屋外で使用している風車はどの方向の風にも対応するために、風車を立て軽い翼を使用し風車全体で風を受けるため風の抵抗を100%受け、トップ回転に達するのに1~2分かかる。この発明は、一方向の風なので風車を横に倒し重い翼で遠心力が働き、抵抗に変わる風を当てないように風車を隠すことができる。
翼ですが、翼に発生する揚力で翼に当たる風速の2倍~3倍の速度で回転する。
発電機ですが、従来のダイナモと違い円盤状にできているので始動回転が滑らかで遠心力が働き、抵抗の少ない回転で発電できる。
電気自動車(1)の前輪(2)車軸(6)中央に歯車(10)を付ける。翼(5)・発電機(8)を付けた2台の風車(4)を風車軸(7)に取り付け、中央に歯車(10)を付けた風車軸(7)をフレーム(11)で固定し、車軸(6)と風車軸(7)を歯車(10)で連結する。後輪(3)も車軸(6)中央に軸輪(15)を付け、風車軸(7)中央に軸輪(15)を付けフレーム(11)に固定しVベルト(14)で連結する。風車(4)を横に倒すことで重い翼(5)を使え、タイヤ(9)の回転力と風車(4)の回転力で即高速回転ができる。風が当たる風車(4)を半分以上隠すことで向かい風の抵抗を抑えられ、更に高速回転するようになる。
本発明は、以上の構成よりなる向かい風エンジン装置である。
【発明の効果】
【0006】
これには次の様な効果がある。
○ CO2を排出しない、クリーンエンジンで環境問題の解決を担う。
○ 充電しながら走れるので、走行距離伸び充電時間が短くなる。
○ 高速道路・信号機が少なく平坦な道では十分充電ができ、新しい電力源になる。
○ 車・乗り物の電動化で起きる電力不足を補うことができる。
○ 鉄道の在来線、特に地方では路線が空いた状態で発電列車を走らせ大量の電力を生だし電力不足を補うことができる。
○ 風車を取り付けるスペースがあればどのような乗り物でも使用できる。
○ 日本の道路は、農道・林道までも舗装がいきわたり使用しやすい条件が揃っている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
電気自動車(1)の前輪(2)車軸(6)中央に歯車(10)を付ける。前輪(2)の前に風車軸(7)を付け、その中央に歯車(10)を付ける。翼(5)・発電機(8)を円盤材(16)と円盤支持材(17)で組み立てた、2台の風車(4)を風車軸(7)に取り付ける。車軸(6)の歯車(10)と風車軸(7)の歯車(10)の間に繋ぎの歯車(10)を付け、車軸(6)と風車軸(7)を連結する。後輪(3)車軸(6)中央に軸輪(15)を付ける。後輪(3)の前に風車軸(7)を付け、その中央に軸輪(15)を付ける。前輪(2)と同じように風車軸(7)に翼(5)・発電機(8)を付け、車軸(6)の軸輪(15)と風車軸(7)の軸輪(15)をVベルト(14)で連結する。風車(4)の半分以上を防護カバー(19)で隠し、翼(5)の背中に向かい風が当たるように取り付ける。風進口(21)から向かい風が吹き抜けるスペースを確保する。風車(4)の上部に防護カバー(19)下部に防護フェンス(18)を取り付ける。車内にバッテリー(13)を設置。外部に充電用コンセント(20)を付ける。
本発明は以上のような構造である。
これを使用するときは、電気自動車(1)のモーター(12)を回し車(1)を走らせスピードを上げると車軸(6)と風車軸(7)を連結しているので風車(4)は即高速回転になる。車(1)のスピードと共に翼(5)に発生する揚力と、重い翼(5)を横に倒すことで翼(5)に遠心力が働き更に高速回転になる。風車(4)を半分以上隠せるため向かい風の抵抗を抑えることができる。高速道路や信号が少なく平坦な道では十分充電ができ、信号機が多く登坂の道では新たに充電した電気を使用し走れ、走行距離が伸び充電時間を短縮できる。防護カバー(19)や防護フェンス(18)は同乗者を守り、飛来ゴミや翼(5)・部品の散乱を防ぐ。
【符号の説明】
【0009】
(1)電気自動車 (2)前輪 (3)後輪 (4)風車 (5)翼
(6)車軸 (7)風車軸 (8)発電機 (9)タイヤ (10)歯車
(11)フレーム(12)モーター(13)バッテリー(14)Vベルト(15)軸輪
(16)円盤材 (17)円盤支持材(18)防護フェンス(19)防護カバー
(20)充電用コンセント(21)風進口