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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G08B 27/00 20060101AFI20240513BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20240513BHJP
   G08B 21/10 20060101ALI20240513BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240513BHJP
【FI】
G08B27/00 Z
G08B23/00 510D
G08B21/10
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023020104
(22)【出願日】2023-02-13
(65)【公開番号】P2023182519
(43)【公開日】2023-12-26
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】P 2022095462
(32)【優先日】2022-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022137472
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】308019922
【氏名又は名称】株式会社レスキューナウ
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 一昌
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-139462(JP,A)
【文献】特開2018-190108(JP,A)
【文献】特開2017-209867(JP,A)
【文献】特開2006-234654(JP,A)
【文献】特開2003-296334(JP,A)
【文献】特開2021-179807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
G08B19/00-31/00
G16Z99/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得装置から、イベントの発生を示す情報である第1情報と当該発生したイベントに関する情報である第2情報とを受信する受信手段と、
前記第1情報及び前記第2情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理手段と、
前記複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知手段と、
を備え、
前記第1情報は、災害イベントの発生を示し、
前記第2情報は、前記災害イベントについて前記第1情報よりも詳細乃至正確な情報、又は当該第1情報を更新する情報を含
前記第1情報には、前記災害イベントの発生として自然災害の発生を示す第1災害発生情報と、当該災害イベントの発生として人為的災害を含み自然災害を除く災害の発生を示す第2災害発生情報と、が含まれ、
前記受信手段が前記第1災害発生情報と前記第2災害発生情報を受信した場合、
前記管理手段は、受信した前記第1災害発生情報及び前記第2災害発生情報の前記複数の属性を管理し、
前記通知手段は、前記結果として、前記自然災害と前記災害とを対応付けて通知する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記災害イベントが複数の場合における当該災害イベントの各々の前記第1情報又は前記第2情報についての前記第1の属性及び前記第2の属性を基にする特定は、当該第1の属性又は当該第2の属性のいずれか一方の値をユーザにより指定される値に変更して行うことが可能である、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記通知手段により通知される前記結果は、
前記第1の属性と前記第2の属性のいずれか一方が時間情報である場合の当該時間情報を用いた結果であって、第1の時間情報を用いる特定に対する第2の時間情報を用いる特定の変化を示す情報を含む結果である、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変化を示す情報は、当該変化の大小に応じて大きさ又は色が異なる図形である、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置に、
情報取得装置から、イベントの発生を示す情報である第1情報と当該発生したイベントに関する情報である第2情報とを受信する受信機能と、
前記第1情報及び前記第2情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理機能と、
前記複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知機能と、
を実現させ、
前記第1情報は、災害イベントの発生を示し、
前記第2情報は、前記災害イベントについて前記第1情報よりも詳細乃至正確な情報、又は当該第1情報を更新する情報を含
前記第1情報には、前記災害イベントの発生として自然災害の発生を示す第1災害発生情報と、当該災害イベントの発生として人為的災害を含み自然災害を除く災害の発生を示す第2災害発生情報と、が含まれ、
前記受信機能が前記第1災害発生情報と前記第2災害発生情報を受信した場合、
前記管理機能は、受信した前記第1災害発生情報及び前記第2災害発生情報の前記複数の属性を管理し、
前記通知機能は、前記結果として、前記自然災害と前記災害とを対応付けて通知する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報検索のためのデータベース構造について種々のシステムがある。下記の特許文献1に記載の技術は、例えばPOSデータ及び気象データ等の複数のデータベースのデータ項目に含まれる時間情報(例えば時刻)と空間情報(例えば所在地)をそれぞれ所定の時間単位(例えば1時間単位等)、所定の空間基準(例えば地点等)に揃え、時間を結合キーとして各データ項目内のデータを一つの統合データベースとして統合し、記憶するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-191454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、取得したイベント情報をユーザが要求する条件で絞り込み、絞り込みの結果をユーザに提供する場合、イベント情報の更新の時期や頻度が異なると、絞り込みの精度が確保できずにイベント情報の利活用を図ることが難しくなるおそれがある。
本発明は、更新の時期や頻度が異なることがあるイベント情報についてユーザが要求する条件の絞り込みの精度を確保することを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成する本発明の情報処理装置は、情報取得装置から、イベントの発生を示す情報である第1情報と当該発生したイベントに関する情報である第2情報とを受信する受信手段と、前記第1情報及び前記第2情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理手段と、前記複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知手段と、を備え、前記第1情報は、災害イベントの発生を示し、前記第2情報は、前記災害イベントについて前記第1情報よりも詳細乃至正確な情報、又は当該第1情報を更新する情報を含み、前記第1情報には、前記災害イベントの発生として自然災害の発生を示す第1災害発生情報と、当該災害イベントの発生として人為的災害を含み自然災害を除く災害の発生を示す第2災害発生情報と、が含まれ、前記受信手段が前記第1災害発生情報と前記第2災害発生情報を受信した場合、前記管理手段は、受信した前記第1災害発生情報及び前記第2災害発生情報の前記複数の属性を管理し、前記通知手段は、前記結果として、前記自然災害と前記災害とを対応付けて通知する
より好ましくは、前記災害イベントが複数の場合における当該災害イベントの各々の前記第1情報又は前記第2情報についての前記第1の属性及び前記第2の属性を基にする特定は、当該第1の属性又は当該第2の属性のいずれか一方の値をユーザにより指定される値に変更して行うことが可能である、ことを特徴とする。また、前記通知手段により通知される前記結果は、前記第1の属性と前記第2の属性のいずれか一方が時間情報である場合の当該時間情報を用いた結果であって、第1の時間情報を用いる特定に対する第2の時間情報を用いる特定の変化を示す情報を含む結果である、ことを特徴とする。さらに、前記変化を示す情報は、当該変化の大小に応じて大きさ又は色が異なる図形である、ことを特徴とする。
また、上記の目的を達成する他の本発明のプログラムは、情報処理装置に、情報取得装置から、イベントの発生を示す情報である第1情報と当該発生したイベントに関する情報である第2情報とを受信する受信機能と、前記第1情報及び前記第2情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理機能と、前記複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知機能と、を実現させ、前記第1情報は、災害イベントの発生を示し、前記第2情報は、前記災害イベントについて前記第1情報よりも詳細乃至正確な情報、又は当該第1情報を更新する情報を含み、前記第1情報には、前記災害イベントの発生として自然災害の発生を示す第1災害発生情報と、当該災害イベントの発生として人為的災害を含み自然災害を除く災害の発生を示す第2災害発生情報と、が含まれ、前記受信機能が前記第1災害発生情報と前記第2災害発生情報を受信した場合、前記管理機能は、受信した前記第1災害発生情報及び前記第2災害発生情報の前記複数の属性を管理し、前記通知機能は、前記結果として、前記自然災害と前記災害とを対応付けて通知する
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、更新の時期や頻度が異なることがあるイベント情報についてユーザが要求する条件の絞り込みの精度を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施の形態による情報提供システムの構成例を示す図である。
図2】情報取得装置の機能構成を示す図である。
図3】情報提供サーバの機能構成を示す図である。
図4】端末装置の構成を説明する図である。
図5】地震が発生した場合の情報提供サーバが取得する情報を説明する図であり、(a)、(b)及び(c)を時系列に示す。
図6】情報提供サーバの処理手順例を示すフローチャートであり、(a)はイベント情報を管理する場合、(b)はイベント情報を絞り込む場合を示す。
図7】地震発生前後に取得した各種の情報を種類ごとに区分けされた一例を示す図である。
図8】イベント情報の断面情報を説明する図であり、(a)は、地震発生から60分後の時点、(b)は、地震発生から120分後の時点を示す。
図9】端末装置の表示部に表示される絞込み条件入力画面を説明する図である。
図10】端末装置の表示部に表示される絞込み結果表示画面を説明する図であり、(a)はその一例であり、(b)は他の例である。
図11】端末装置の表示部に表示される絞込み結果表示画面を説明する図である。
図12】端末装置の表示部に表示される比較結果表示画面を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施の形態による情報提供システムの構成例を示す図である。情報提供システム10は、情報取得装置100と、情報提供サーバ200と、端末装置300とを備える。情報取得装置100と情報提供サーバ200、端末装置300と情報提供サーバ200とは、それぞれネットワーク400を介して接続されている。
【0009】
ネットワーク400は、各装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば、その種類は特に限定されず、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等として良い。データ通信に用いられる通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。また、ゲートウェイ装置やルータ等の中継装置を用い、複数のネットワークや通信回線を介して各装置を接続するように構成しても良い。
【0010】
なお、図1に示す構成例では情報取得装置100が直接、ネットワーク400を介して情報提供サーバ200と接続されているが、いわゆるエッジサーバ等の中継サーバを介在させ、この中継サーバにより各情報取得装置100で取得した情報を収集し、情報提供サーバ200に送信する構成としても良い。この場合、検知しようとする事象に関連する位置情報を中継サーバに保持しておき、中継サーバが、情報取得装置100により取得した情報と共に、情報提供サーバ200へ送信するようにしても良い。
【0011】
<情報取得装置の構成>
図2は、情報取得装置100の機能構成を示す図である。
情報取得装置100は、情報提供サーバ200が情報の提供を行うのに必要な情報を取得する装置であり、情報検索部101と、情報受付部102と、属性設定部103と、送信部104とを備える。
【0012】
情報検索部101は、ネットワーク400を介して接続されている他のサーバの情報を検索し、検索結果の情報を取得する。気象災害、地震、噴火等の自然災害や、列車事故、航空事故等の人為的災害を含む様々な災害が発生した場合を説明すると、例えば、気象庁のサイトで新たな気象災害情報が掲載されたときには、地震情報や津波情報、気象情報等として掲載情報を取得する。また、自治体のサイトで避難準備の発令が掲載されたり、電力会社のサイトで停電情報(停電地域を示す情報)が掲載されたり、鉄道会社のサイトで鉄道情報が更新されたりしたときは、それぞれ避難情報、ライフライン情報、交通情報として掲載情報を取得する。
【0013】
また、企業のホームページに、被害情報としての従業員安否確認や拠点の被災確認、取引先の被災確認が掲載されたとき、情報検索部101は、それぞれ安否情報や拠点情報、取引先情報として掲載情報を取得する。
なお、これらの安否情報や拠点情報、取引先情報は、アンケートの回答結果やメール受信により取得してもよく、また、後述のSNS(Social networking service)により取得してもよい。
【0014】
情報検索部101は、このような地震情報等の災害情報に限られず、検索により災害情報以外の情報を取得してもよい。情報検索部101は、例えばSNSでトレンド分析により急上昇した情報を、通信システム障害の情報や、事件事故の情報等として取得する。また、情報検索部101は、例えば、地域の公式サイトに観光用に掲載された催し物や旬を迎えた物産等の情報を、地域情報ないし観光情報として取得する。
【0015】
情報受付部102は、災害に関して予め定められた特定の事象が発生したか否かを判断するための情報を受け付ける。情報受付部102は、例えば、各種のセンサ、カメラ、マイクロフォン等の機器が接続される。
【0016】
情報受付部102に接続されるセンサは、対象物や環境から様々な情報を物理量として検出する検出装置である。センサとしては、検出しようとする情報の種類に応じて様々な種類のものを用いて良い。例えば、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、速度センサ、振動センサ等が単体で、あるいは組み合わせて用いられる。これにより、検知対象として設定された場所や物品に関して、温度変化、水量変化、破損や故障の有無等の様々な情報が取得される。センサの具体的な構成は、情報を取得しようとする対象や取得しようとする情報の種類、検知しようとする事象の種類等に応じて特定される。
【0017】
情報受付部102に接続されるカメラは、情報としての画像を取得する撮像装置である。カメラにより取得される画像は、動画および静止画の何れであっても良く、撮影対象や取得しようとする情報の種類に応じて設定して良い。動画を取得する場合、動画フォーマットによる動画データの他、一定時間ごとに撮影された時系列の静止画データの集合を取得する構成としても良い。カメラにより取得された画像は、デジタル・データとして情報提供サーバ200へ送られる。カメラとしては、撮像対象や使用環境に応じて種々の構成のものを用いて良い。例えば、固定カメラであっても良いし、可搬型のカメラ(ハンディ・カメラ)であっても良い。また、周囲の広い空間の画像を取得する広角カメラや全周カメラ、特定の対象物や場所を様々な角度で撮影する複数のカメラ群等を用いても良い。さらに、取得される画像のデータ形式に着目すれば、デジタル画像として画像を取得するデジタル・カメラであっても良いし、アナログ画像として画像を取得するアナログ・カメラであっても良い。アナログ・カメラの場合、アナログ画像として取得された画像は、デジタル・データに変換して出力される。カメラの具体的な構成は、動画の収集が行われる環境や場面、使用可能な機器の制約等に応じて特定される。
【0018】
情報受付部102に接続されるマイクロフォンは、情報としての音(音響情報)を収録する装置である。マイクロフォンとしては、収録しようとする場所や音響情報の種類等に応じて種々の特性や構成を有するものを用いて良い。例えば、人の音声や特定の対象物の作動音を収録する場合は、音声や作動音の音域に合わせた音域特性を有し、指向性の高いマイクロフォンが用いられる。また、ある程度の広さの領域に参集した人々の音声や環境音を収録する場合は、無指向性や指向性の低いマイクロフォンが用いられる。マイクロフォンにより収録された音響情報は、デジタル・データとして情報提供サーバ200へ送られる。また、マイクロフォン自体の構成としては、固定マイクや集音マイク、強い指向性を持つマイクロフォン・アレイ等、様々な構成を取り得る。マイクロフォンの具体的な構成は、収録が行われる環境や場面、使用可能な機器の制約等に応じて特定される。
【0019】
属性設定部103は、情報検索部101及び情報受付部102により取得した情報の各々について属性を設定する。設定された属性の情報である属性情報は、ユーザが情報を絞りたい場合に用いる複数の要素であり、組み合わせにより絞り込みを行うことが可能である。
【0020】
属性設定部103にて設定される属性には、複数の要素として、取得した情報についての地域(area)を示す情報、程度(level)を示す情報、種類(category)を示す情報及び時間(time)を示す情報の一部または全部が含まれ、さらに、これらの情報以外の他の情報を含ませることができる。
地域を示す情報とは、取得した情報がいずれの地域についてのものであるかを特定するための情報をいい、地理的範囲(district)を特定するものである。程度を示す情報とは、予め定められている複数の段階のいずれかを特定するための情報をいい、緊急度ないし深刻度、重要度等(level)を特定するものである。種類を示す情報とは、予め定められているカテゴリーのいずれに属するかを示す情報をいい、時間を示す情報とは、いつの時点の状況であるかを示す情報をいう。また、他の情報とは、取得した情報に応じて設定することが許容される。
【0021】
その一例を示すと、地震が発生したという情報を取得した場合、地域を示す情報として、震源地の位置や震度が検知された地域等が含まれ、程度を示す情報として、地震の規模を示すマグニチュードや、地域ごとの揺れの大きさを示す震度が含まれる。そして、種類を示す情報は、地震であり、時間を示す情報は、地震発生の時刻である。また、他の情報としては、例えば地震による津波の可能性があること等である。
【0022】
属性は、取得した情報を分析したり、情報の取得元や取得の状況を検知したりすることで、設定される。より詳細には、属性設定部103は、取得した情報から抽出した情報を属性情報として設定したり、オペレータにより入力された情報が属性情報として設定されたりする。
【0023】
属性情報の一例を説明すると、取得した情報が、山手線で運転見合わせをしているという鉄道の運行状況を表す情報である場合、地域を示す情報として「山手線」、程度を示す情報として最も軽い「1」から最も重大な「5」のうち例えば「4」、種類を示す情報として「鉄道情報」、時間を示す情報として「2021年9月9日15時48分」である。そして、この場合の他の情報としては、例えば「人身事故」とする。
他の情報は一つに限らず、複数としてもよい。複数にすることで、検索精度を高めることができる。例えば、上述の例では、他の情報として、「人身事故」のほか「外回り」や「運転再開見込なし」等とする。イベント情報ごとに他の情報の数を変えることができる。
なお、取得した情報は、不揮発性メモリ等の記憶手段により記憶され、また、設定された属性情報と共に記憶される。
【0024】
なお、本実施の形態では、属性設定部103を情報取得装置100が備える構成を採用するが、これに限られない。すなわち、情報取得装置100が備える代わりに、情報提供サーバ200が情報取得装置100を備えてもよい。また、属性設定部103を、情報取得装置100及び情報提供サーバ200のそれぞれが備える構成を採用してもよい。
【0025】
送信部104は、情報検索部101及び情報受付部102により取得した情報を情報提供サーバ200に送信するための通信機能を実現する。すなわち、送信部104は、取得した情報を属性情報と共に、情報提供サーバ200に送信する。
なお、送信部104は、予め定められている時間条件を満たしたときに、情報提供サーバ200に送信する場合の他、属性が設定されたときに情報提供サーバ200に送信してもよい。
【0026】
<情報提供サーバの構成>
情報提供サーバ200は、情報取得装置100から取得した情報を管理し、管理している情報のうちユーザからの要求に対応する情報を端末装置300(図1参照)に提供するサーバである。
より詳細には、情報提供サーバ200における情報の管理は、取得した情報の属性を用いて行われる。このため、取得した情報を複数の属性で管理した状態で集積することができる。
また、ユーザからの要求は、例えば端末装置300にて行われるものであり、複数の属性の中から選択された属性により行われる。そして、ユーザの要求に対応して提供される情報である提供情報は、ユーザにより選択された属性を用いて特定される。
ここにいう情報とは、例えば災害情報等のイベント情報を含み、イベント情報以外の情報を含んでよい。
【0027】
図3は、情報提供サーバ200の機能構成を示す図である。
情報提供サーバ200は、送受信部201と、取得情報解析部202と、属性管理部203と、提供情報特定部204と、通知内容作成部205とを備える。送受信部201は、受信手段の一例であり、通知手段の一例である。属性管理部203は、管理手段の一例である。
【0028】
情報提供サーバ200の送受信部201は、ネットワーク400を介して情報取得装置100、端末装置300と接続し、データ交換を行うネットワーク・インターフェイスである。送受信部201は、情報取得装置100からイベント情報を受信し、端末装置300から絞込み条件等を受信し、絞込み結果である提供情報を端末装置300に送信する。
【0029】
取得情報解析部202は、送受信部201により情報取得装置100から受信したイベント情報の属性を解析し、既に取得したイベント情報と関連があるかどうかを判断する。
また、取得情報解析部202は、受信したイベント情報を解析し、情報取得装置100の属性設定部103により設定された属性情報を確認する。そして、取得情報解析部202は、イベント情報の属性情報に不足のものや追加可能なものがあるかどうかを確認する。
【0030】
属性管理部203は、受信したイベント情報が既に取得したイベント情報と関連があると取得情報解析部202が判断した場合、関連あるイベント情報同士を対応付けて管理する。
また、属性管理部203は、イベント情報の属性情報に不足のものや追加可能なものがあると取得情報解析部202が判断した場合、属性情報を自動設定し、または手動入力された内容を設定する。なお、属性管理部203は、情報取得装置100側で設定された属性を修正変更してもよい。
【0031】
提供情報特定部204は、属性管理部203により属性が管理されているイベント情報を絞込み条件で絞り込み、端末装置300に提供する情報を特定する。絞込み条件は、端末装置300から送信されたものである。
【0032】
通知内容作成部205は、提供情報特定部204により特定された提供情報を基に、端末装置300に送信される通知内容を作成する。通知内容は、文字情報で構成してもよく、また、画像ないし映像を含んで構成してもよく、また、音声を含む場合や音声のみの場合としてもよい。
【0033】
なお、上述した情報提供サーバ200の機能構成は、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、作業メモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えて構成される制御部により実現される。
【0034】
<端末装置の構成>
端末装置300は、情報提供サーバ200にアクセスしてイベント情報を閲覧する装置である。端末装置300は、例えば、ネットワーク400に接続可能なパーソナル・コンピュータ(PC)、いわゆるタブレット型端末装置、スマートフォン、その他の情報端末装置により実現される。なお、端末装置300は、ネットワーク400に複数接続されているが、図1では1つの端末装置300を示し、他の端末装置300の図示を省略している。
【0035】
図4は、端末装置300の構成を説明する図である。
端末装置300は、制御部301、送受信部302、表示制御部303、表示部304及び入力受付け部305を備える。
制御部301は、装置全体の動作を制御するものであり、CPU、ROM及びRAMを備えて構成される。
送受信部302は、ネットワーク400を介して情報提供サーバ200と接続し、データ交換を行うネットワーク・インターフェイスである。表示制御部303は、表示部304に表示する画面を制御する。
表示部304は、表示制御部303の制御により各種の画面を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ等で実現される。入力受付け部405は、端末装置300のユーザによる入力操作を受け付けるものであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等のユーザが操作するための操作デバイスを備える。
【0036】
<情報提供サーバ200における情報の管理・絞込み>
図5は、地震が発生した場合の情報提供サーバ200が取得する情報を説明する図であり、(a)、(b)及び(c)を時系列に示す。(a)~(c)では、上から下に進む時間軸が設定されており、取得する情報を概念的に示す。
図5(a)は、地震情報の第1報を取得した場面を示す。地震情報の第1報(速報)には、地震が発生したことを示す情報(地震発生情報)や地震発生時刻が「8時△△分」であることを示す情報のほかに、おおよその震源地や、マグニチュード及び震源の深さの情報(速報値ないし暫定値)が含まれる(震源震度に関する情報)。
かかる地震発生情報は種類を示す情報として、また、地震発生時刻は時間を示す情報として管理される。また、震源地は地域を示す情報であり、マグニチュード及び震源の深さは、程度を示す情報として管理される。
【0037】
また、地震情報には、震源地を中心とする各地の震度情報が通常含まれるが、かかる各地の震度情報は、他の情報として管理される。すなわち、震度が示された各地と各地の震度とが対応付けて管理される。他の情報の数は、1つに限られず、複数であってもよい。
【0038】
また、各地の震度情報は、他の情報として管理する場合に限られない。例えば、震度が示された各地を、地域を示す情報として管理すると共に、各地の震度を、程度を示す情報として管理しても良い。すなわち、種類を示す情報である地震情報に対し、地域を示す情報及び程度を示す情報を複数対応付けるようにしてもよい。
このように、種類を示す情報、地域を示す情報、程度を示す情報及び時間を示す情報のいずれか1つの情報(例えば、種類を示す情報)に対し、当該1つの情報以外の情報(例えば、地域を示す情報、程度を示す情報及び時間を示す情報)の一部又は全部が複数対応付けられるように管理してもよい。
【0039】
図5(b)は、地震情報の第2報(詳細報)を取得するほか、津波情報の第1報を取得した場面を示す。地震情報の第2報を取得した場合、すでに取得した地震情報の第1報と共に、地震情報という種類の情報で括られて管理される。
第2報が発表された時刻は「8時□□分」であり、かかる時刻は、時間を示す情報として管理される。このため、地震情報として時系列に沿って延びる円柱で図示することができる。
【0040】
さらに説明すると、第2報には、第1報よりも広い範囲の各地の震度が含まれ、また、第1報よりも正確な震源地やマグニチュードの情報が含まれ、また、第1報よりも正確な震源地やマグニチュード及び深さの情報が含まれる場合がある。第1報の更新版である第2報を取得した場合、第2報が第1報に上書きされて管理するのではなく、第1報及び第2報がつながる形で共に管理される。
【0041】
また、図5(b)における津波情報には、各地の到達予想時刻や予想される津波の高さが含まれ、また、津波警報や注意報が発表された場合にどの地域に警報・注意報のいずれが発表されたかを示す情報が含まれる。
より詳細には、津波情報の第1報には、津波が発生する可能性があることを示す情報(津波発生可能性情報)や、津波情報が発表された時刻が「8時○○分」であることを示す情報が含まれる。また、各地の第1波到達予想時刻とその高さを示す情報や発表された警報・注意報を示す情報が含まれる。
【0042】
ここにいう津波発生可能性情報は種類を示す情報として、また、津波情報発表時刻は時間を示す情報として管理される。また、各地は地域を示す情報であり、警報・注意報を示す情報は、程度を示す情報として管理される。さらに、各地の第1波到達予想時刻とその高さを示す情報は、他の情報として管理される。
【0043】
ここで、取得した津波情報は、種類を示す情報が地震情報とは異なる。このため、図5(b)に示すように、地震情報の円柱とは別に、津波情報の円柱が追加されている。ただし、津波情報における時間を示す情報は、「8時△△分」以降の「8時○○分」であり、津波情報の円柱は、地震情報と同様、時間軸に従って図示されている。
【0044】
図5(c)は、地震情報の第3報及び津波情報の第2報を取得するほか、安否情報の第1報を取得した場面を示す。
地震情報の第3報は、「8時▽▽分」に発表されたものであり、例えば広範囲に揺れた地震の場合に各地の震度情報の収集が第2報に間に合わなかった場合や、第1報のマグニチュード及び深さがその後の正確な計算より訂正された場合に発表される。
【0045】
なお、地震情報は、一つの地震に対する第1報や第2報、第3報という区別のほか、余震の後に本震があり、さらに余震があったという場合もあり、そのような区別をする場合も考えられる。また、本震と余震とを関連付けて管理する場合の他、それぞれ独立して管理する場合も考えられる。余震が1日に複数回あるような群発地震の場合も、関連付け管理のほか、独立管理を行うことも考えられる。
【0046】
津波情報の第2報は、「8時◎◎分」に発表されたものであり、津波が発生する可能性がある情報の場合、第1報よりも広い範囲の各地の第1波到達予想時刻及び高さの情報が含まれる。また、第1波が到達した場合、第2報には、到達した場所や時刻、その高さ等を示す情報が含まれる。その後の状況に応じて、第3報以降の津波情報がさらに発表されると、情報提供サーバ200が順次取得し、情報の管理が行われる。
【0047】
安否情報は、地震や津波が発生した後の例えば会社の従業員等が無事であるかどうかの安否を確認した情報であり、例えば、会社から従業員等に出したアンケートの回答結果により自動取得することが可能であり、また、従業員からのメール報告を基にユーザ操作による手動入力で取得してもよい。かかる手動入力は、情報提供サーバ200にて行われる場合の他、端末装置300にて行うことができるように構成してもよく、また、情報取得装置100にて行うことができるように構成してもよい。
【0048】
安否情報は、地震情報や津波情報の円柱とは別の円柱で示されている。
安否情報の第1報には、安否確認を示す情報(安否確認情報)や、安否確認情報を取得した時刻が「8時××分」であることを示す情報が含まれる。また、安否確認の名前やその結果を示す情報が含まれる。安否確認の結果としては、無事や軽傷/重症等の負傷の有無や程度等である。
【0049】
安否確認情報は種類を示す情報として、また、取得時刻は時間を示す情報として管理される。また、安否確認の名前に対応する居住地域ないし勤務地域、居場所を示す情報を有する場合、その情報は地域を示す情報として管理される。さらに、安否確認の結果である負傷の有無等は、程度を示す情報として管理される。
【0050】
また、安否確認の名前やその結果を示す情報は、他の情報として管理される。また、名前と組織における所属とを対応付ける情報を有する場合、組織の所属を示す情報も他の情報として管理してもよい。また、安否情報に、連絡事項が含まれる場合は、連絡事項は他の情報として管理してもよい。
【0051】
このように安否情報は取得時刻で管理されるが、上述の地震情報や津波情報とは異なり、比較的頻繁に都度取得することから、第2報以降の続報の安否情報は、予め定められている時間間隔を単位にして情報の管理を行っても良い。
予め定められている時間が例えば15分である場合、第1報の取得時刻から15分経過するまで取得した安否情報は第2報とし、第1報の取得時刻から15分経過後30分を経過するまでに取得した安否情報は第3報とする、というように、15分ごとに区切って第2報以降の安否情報を管理する。
【0052】
なお、情報提供サーバ200が取得する情報が、文字による場合のほか、文字以外の動画(例えば河川に設置したカメラの画像)や静止画(例えば衛星写真等)、音声による場合も考えられ、そのような場合にも、属性が付与され属性で管理される。
【0053】
図6は、情報提供サーバ200の処理手順例を示すフローチャートであり、(a)はイベント情報を管理する場合、(b)はイベント情報を絞り込む場合を示す。イベント情報の絞込みは、イベントの属性情報により行われる。
図6(a)に示す処理例では、情報提供サーバ200の送受信部201(図3参照)が情報取得装置100(図1参照)からイベント情報を取得すると(ステップ101)、取得情報解析部202(図3参照)がイベント情報の属性を解析する(ステップ102)。これにより、取得したイベント情報が、既に取得したイベント情報と関連がある情報であるかが把握される。
【0054】
その後、属性管理部203(図3参照)が、イベント情報の属性に追加や変更があるかどうかを判断する(ステップ103)。追加変更がある場合(ステップ103でYes)、属性の追加変更が行われ(ステップ104)、管理を行う(ステップ105)。追加変更がない場合(ステップ103でNo)、取得したイベント情報で管理を行う(ステップ105)。
ここにいう管理とは、イベント情報の属性により、既に取得したイベント情報と関連があるものを対応付けることをいい、図5で説明したとおりである。
【0055】
図6(b)に示す処理例では、情報提供サーバ200の送受信部201(図3参照)が端末装置300(図1参照)から絞込み条件を受付けると(ステップ111)、提供情報特定部204(図3参照)が絞込み条件によるイベント情報の絞込みを行う(ステップ112)。絞込み条件は、イベント情報の属性に対応する地域条件、程度条件、種類条件、時間条件及び他条件を有する。
【0056】
絞込み条件による絞込み方法は、上述したように、提供情報特定部204(図3参照)により行われるが、概念的に説明すると、絞込み条件のうち時間条件により断面情報が作成され、種類条件により断面情報から種類が絞られ、さらに、地域条件、程度条件及び他条件により、絞り込まれる。なお、このように絞り込まれた情報を断面情報ということができる。
【0057】
絞込み結果を基に、通知内容作成部205(図3参照)が通知内容を作成する(ステップ113)。作成された通知内容は、送受信部201が端末装置300に出力する(ステップ114)。
【0058】
その後、送受信部201は、端末装置300から絞込み条件の変更の指示があるかどうかを判定し(ステップ115)、変更があれば(ステップ115でYes)、ステップ112に戻って変更後の絞込み条件の絞込み等を行うことになる。変更がなければ(ステップ115でNo)、処理を終了する。
【0059】
<管理・絞込みの例示>
図7は、地震発生前後に取得した各種の情報を種類ごとに区分けされた例を示す図であり、概念図である。すなわち、取得した様々な種類のイベント情報同士を属性により関連付けられたまとまりある情報として概念的に円柱で示す。
図7に示す例では、地震情報の円柱11を含む9本の円柱が示されており、他の円柱の図示を省略している。すなわち、地震情報の円柱11の隣りに津波情報の円柱12が示され、順に、気象情報の円柱13、避難情報の円柱14、ライフライン情報の円柱15、交通情報の円柱16、安否情報の円柱17、拠点情報の円柱18、取引先情報の円柱19が示されている。このように、取得情報を種類ごとに三次元的に表示している。
【0060】
図7に示す円柱11~19の位置は、予め定められているカテゴリーごとに整列順が規定されており、種類を示す情報を基に並びが定まる。これに限られず、円柱の並び順をユーザが選択できるようにしてもよく、また、第1報を取得した順に並びが定まるようにしてもよい。
時間軸に対する円柱11~19の位置は、時間を示す情報を基に定まる。より詳細には、気象情報の円柱13及び交通情報の円柱16は、地震情報の第1報よりも前に取得したものであり、第1報ではなく続報であってもよい。また、ライフライン情報の円柱15は、地震発生後のタイミングの第1報である。
【0061】
ここで、図7では、地震情報が1本の円柱11で示しているが、もし複数回の地震が起きたときには、1本ではなく、地震ごとに円柱が示される。例えば本震の後に余震が1回あったときには、余震の円柱が本震の円柱とは別に示される。また、余震が複数回あったときには、各々の余震について円柱で示される。
【0062】
また、図7では、1本の気象情報の円柱13を示すが、気象情報には、例えば大雨情報や土砂災害警戒情報等の複数があることから、気象情報の円柱13と共に又はこれに代えて、不図示の大雨情報の円柱や土砂災害警戒情報の円柱を示してもよい。さらには、気象情報から取り出した大雨情報や土砂災害警戒情報を気象情報と共に区分けして示す場合には、大雨情報の円柱や土砂災害警戒情報の円柱を気象情報の円柱13の周面にそれぞれ螺旋状に延びるように示してもよい。
【0063】
図7に示す時間軸は、時分秒の時間軸である場合、刻々と変化する状況を示す情報を任意の時間で切って断面情報を生成する場合であるが、これに限られない。例えば時間軸を、月曜から日曜までの曜日ごとに分けた1週間にしてもよい。かかる場合、曜日ごとに断面情報を形成することができる。
【0064】
また、図7に示す複数の円柱は、複数のユーザに対する情報を蓄積したものとしてもよいが、これに限られない。取得情報の管理をユーザごとに行うことで、ユーザにカスタマイズした情報の管理を行い、ユーザごとの断面情報の形成を行うようにしてもよい。
【0065】
なお、図7に示す例は、取得情報を、種類を示す情報ごとに時間軸方向に延びる円柱で区分けされた形で示すが、これに限られず、円柱以外の柱形状で示すようにしてもよい。また、図7に示す例は、同じ形状の円柱で示すが、情報の種類に応じて異なる柱形状で示すようにしてもよい。さらに、図7に示す例は、外径が同じ円柱で示すが、情報の種類に応じて外径が異なる円柱で示してもよく、また、情報の重要度に応じて外径が異なる円柱で示してもよい。
【0066】
図8は、イベント情報の断面情報を説明する図であり、(a)は、地震発生から60分後の時点、(b)は、地震発生から120分後の時点を示す。ここにいうイベント情報の断面情報は、取得した様々な種類のイベント情報同士を属性により関連付けられたまとまりある情報として概念的に円柱で示す場合、その円柱をある位置(時間)で切ったときの円形の横断面に対応する情報をいう。
図8(a)に示す断面情報には、地震情報の円柱11、津波情報の円柱12、気象情報の円柱13、ライフライン情報の円柱15、交通情報の円柱16、安否情報の円柱17及び拠点情報の円柱18の断面に対応する情報が含まれる。地震発生から60分後の断面情報には、避難情報の円柱14及び取引先情報の円柱19の断面に対応する情報が含まれない。
かかる断面情報を基にサマリーが作成されることから、地震発生から60分後である場合、避難情報及び取引先情報がサマリーに表示されない。
【0067】
また、図8(b)に示す断面情報には、地震情報の円柱11、津波情報の円柱12、避難情報の円柱14、ライフライン情報の円柱15、交通情報の円柱16、安否情報の円柱17、拠点情報の円柱18及び取引先情報の円柱19の断面に対応する情報が含まれる一方で、気象情報の円柱13に対応する情報は含まれない。
このように、ある時点の断面情報に含まれていた情報が他の時点の断面情報に含まれない場合がある。言い換えると、時間軸の切る位置により、断面情報にどの種類の情報を含ませるかが定まる。さらに説明すると、時間軸の切る位置により、第1報を含ませるか第2報を含ませるかが定まる。
【0068】
図8では、種類を示す情報で分けられて時間軸の方向に延びる円柱を、時間で切る場合を示しているが、これに限られず、属性のいずれかで切るようにしてもよい。すなわち、イベント情報の属性は、イベント情報を分類するのに用いられるほか、断面を切る要素すなわち絞込みを行う要素としても用いている。
また、図8では、種類と時間軸で分けているが、これに限られず、他の要素の組み合わせ、例えば地域と種類で分けるようにしてもよい。
【0069】
また、図8では、ある時刻で切った断面情報を例示しているが、これに限られず、始まりと終わりがある時間範囲で切ったものを断面情報とすることも考えられる。例えば、地震発生から10日間の時間範囲で、日ごとの断面情報とすることで、広い視野で見た場合のサマライズ情報を生成することができる。
【0070】
図9は、端末装置300の表示部304に表示される絞込み条件入力画面を説明する図である。
図9に示す表示部304には、上述の図6(b)のステップ111で情報提供サーバ200側が受け付ける絞込み条件を入力するための画面が表示され、入力可能な項目が示されている。
【0071】
入力可能な項目は、属性に対応するものであり、種類、時間、地域及び程度であり、さらに他の条件である。他の条件に対し追加ボタン31が設けられており、追加ボタン31を押すと、他の条件についての項目が追加表示される。これにより、他の条件を複数入力することができる。
【0072】
必要な項目に対して値を指定する入力操作が完了した場合、絞込みの実行ボタン32を押すことで、情報提供サーバ200に絞込み条件が送信される。より詳細には、図9の種類の項目に入力された情報は、絞込み条件の種類条件として送信される。また、時間の項目に入力された情報は、絞込み条件の時間条件として送信される。地域及び程度の項目に入力された情報はそれぞれ、地域条件、程度条件として送信され、他の条件の項目に入力された情報は、他条件として送信される。
かかる種類条件は、複数の属性のうち種類を示す情報であり、時間条件は時間を示す情報である。また、地域条件、程度条件及び他条件はそれぞれ、地域を示す情報、程度を示す情報及び他の情報である。
なお、図9に示す表示例では、追加ボタン31が他の条件に設けられているが、これに限られず、他の項目に設けてもよい。
【0073】
図10は、端末装置300の表示部304に表示される絞込み結果表示画面を説明する図であり、(a)はその一例であり、(b)は他の例である。
図10(a)に示す一例では、「60分後・サマリー画面1/n」が表示部304に表示されている。これは、絞込み条件における時間が、地震発生してから60分後である場合のサマリー画面であることを示している。
また、サマリー画面はnページ(nは、2以上の自然数)にわたる内容であり、表示されているのは1ページ目であることを示している。
なお、残りのサマリーを表示させるためには、次の表示ボタン33を押すことになる。
【0074】
上述したように、図10(a)に示す一例では、時間条件として地震発生60分後で絞り込まれている。
また、一例では、種類条件では絞り込まれず、全種類が表示部304に表示されることになる。すなわち、サマリーの1ページ目には、図10(a)に示すように、地震情報、津波情報、気象情報及びライフライン情報が表示されている。2ページ目以降には、交通情報、安否情報及び拠点情報(図8(a)参照)等が表示される。
さらに、一例では、地域条件と程度条件と他条件のうちいずれか一つ又は複数の組み合わせで絞り込まれている。
一例において少なくとも時間条件と地域条件で絞り込まれている場合、時間条件と地域条件のいずれか一方は、第1の属性の一例であり、他方は第2の属性の一例である。
【0075】
また、絞込み条件を変更して絞込みを再び行う場合には、絞込み条件の変更ボタン34を押すことになる(図6(b)のステップ115でYesを参照)。すなわち、絞込み条件入力画面の項目(図9参照)に指定する値を変更することで、異なる内容の絞込みを実行することができる。
【0076】
なお、60分後の断面情報に含まれていない情報は、サマリーとして表示されないが、種類を示す情報のうちどのような情報が断面情報に含まれていないかを明示してもよい。
【0077】
図10(b)に示す他の例では、端末装置300の表示部304に「60分後・サマリー画面」が表示されている。同図(b)の他の例は、60分後のサマリー画面である点で、同図(a)の一例と共通するが、サマリーは1ページである点で、nページである一例と相違する。
より詳細には、他の例では、絞込み条件入力画面(図9参照)の種類の項目に地震情報が入力され、種類条件は、地震情報である。また、時間条件は、地震発生60分後である。このため、60分後の断面情報(図8(a)参照)のうち地震情報のみがサマリーに含まれている。他の例では、種類条件と時間条件のいずれか一方は、第1の属性の一例であり、他方は第2の属性の一例である。
なお、他の例でも、一例と同じく、絞込み条件を変更して絞込みを再び行う場合には、絞込み条件の変更ボタン34を押す。
【0078】
このように、本実施の形態では、情報提供サーバ200が、イベント情報を情報取得装置100から取得し(図1参照)、取得したイベント情報について属性による管理/絞込みを行い、絞込み結果をサマライズ情報ないし断面情報として、端末装置300からユーザに通知する構成を採用する。これにより、更新の時期や頻度が異なることがあるイベント情報についてユーザが要求する条件の絞込みの精度を確保することが可能になる。また、個人単位のサマライズ情報を提供することが可能になる。
【0079】
なお、図10(a)、(b)に示す絞込み結果表示画面は、通知内容として受信した端末装置300において表示制御部303(図4参照)の表示制御により表示部304に表示されるものであり、文字により構成される。しかしながら、これに限られない。例えば、文字以外の例えば図8に示す画像で表示し、断面情報である円形部分にマウスポインタを重ねるマウスオーバにすると、対応する絞込み結果が表示されるようにしてもよい。
【0080】
ここで、情報提供サーバ200が情報取得装置100から取得する取得情報は、災害情報等のイベント情報に限られない。
取得情報が例えばSNSである場合、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、任意のトレンド状況を生成することができる。
【0081】
また、取得情報が観光情報であり、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、任意の観光情報として生成することができ、例えば旅程のセットなどと組み合わせて利用することができる。
さらに、取得情報が、地域行事や催し物等の出来事情報であり、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、任意の出来事情報として生成することができ、旅行商品オンライン申込みなどと組み合わせて利用することができる。
【0082】
またさらに、取得情報が飲食店情報であり、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、任意のグルメ情報として生成することができ、例えばナビアプリなどと組み合わせて利用することができる。
さらにまた、取得情報がニュース情報であり、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、任意のオンライン新聞メディアとして生成することができる。また、個人ユーザにとっても、自分の関心ある分野例えば政治やスポーツ等の、ある時点例えば13時時点のニュースをサマライズ情報として提供することが可能である。
【0083】
また、取得情報がセンサデータ等であり、属性による絞込みを任意のタイミングで行って断面情報を生成すると、定期的な任意の計測表として生成することができ、仮想空間でリアル空間を再現するデジタルツインを実現するためのデータベースとして生成することができる。
【0084】
このような取得情報は、更新の時期や頻度が異なることがある情報であり、かかる情報に対応付けられる複数の属性を管理し、ユーザが選択する少なくとも2つの属性を基に特定して得た情報を通知することで、ユーザが要求する条件の絞り込みの精度を確保することが可能になる。
【0085】
なお、取得情報は、ユーザが所有しているセンサ情報や固有のデータである場合も考えられ、その場合、例えば端末装置300から取得した取得情報を、情報取得装置100から取得した取得情報と連携させて管理してもよい。例えば、工場の装置システムが動作している/していないというセンサ情報を情報提供サーバ200が取得して他の情報と組み合わせることで、地震発生後でも工場の装置システムは動作していたことを確認できる。
【0086】
図11は、端末装置300の表示部304に表示される絞込み結果表示画面を説明する図である。
同図に示す表示画面では、「サマリー画面」及び「時系列表示」が表示部304に表示されている。そして、表示部304には、縦方向及び横方向を有する時系列表35が表示されている。
【0087】
時系列表35の横方向には、項目が配列されている。かかる項目には、絞込みを実行した日時が含まれ、また、絞込み条件として入力可能な項目である種類、時間、地域、程度及び他の条件(図9参照)が含まれている。種類としては、図11に示す例では、地震情報、津波情報、気象情報等(図10(a)参照)が含まれている。
【0088】
時系列表35の縦方向には、絞込み結果のサマリーが時系列で配列される。ここにいう時系列とは、絞込み条件で絞込みの実行を行った時刻順にサマリーが並べられていることをいい、古い順に並べる昇順と新しい順に並べる降順のいずれかを選択するようにしてもよい。
【0089】
このように、図11に示す表示部304は、横方向が絞込み条件及び絞込みによる断面情報を示し、縦軸は時間軸である表形式である。
より詳細には、図11では、出力の形態が図10の場合とは異なる。すなわち、図10の表示部304では、絞込み条件で絞り込みを行った直近のサマリーのみが表示され、次の絞り込みが行われると表示内容が差し替えられる。すなわち、絞込み1回分のサマリーが順次切り替え表示されることで、更新される。
これに対し、図11の表示部304では、過去の絞込み結果を時系列にまとめて表示され、次の絞り込みが行われるとその絞り込み結果が追加された形式で、情報が提供される。言い換えると、図11の表示部304は、絞込み結果のログとして、サマリーを表形式で示している。したがって、複数回の絞込み結果にわたって、いつどこで何があったかをサマリーで確認することが可能である。
【0090】
図11に示すように、表示部304では、保存ボタン36が表示されており、ユーザは必要に応じて保存ボタン36を押すことで、時系列表35のデータを保存できる。なお、一定時間ごとに自動保存するようにしてもよく、また、絞り込み結果が追加されたタイミングで自動保存するようにしてもよい。
【0091】
なお、図11に示す表示部304において、条件を指定してデータ抽出を行うようにしてもよい。例えば、地震情報と中国地方を組み合わせてデータ抽出を行って、データ抽出したサマリーのみを表示部304に時系列に表示する。また、地震情報と北海道を組み合わせてデータ抽出を行うことで、異なるサマリーを表示部304に時系列に表示する。
【0092】
また、図11に示す表示部304において、表示する項目を選択し、選択された項目を表示し選択されなかった項目を表示しないようにしてもよい。また、サマリーに対する文字検索を行えるようにし、文字検索結果でヒットしたサマリーの項目を含む絞込み結果を時系列に表示するようにしてもよい。
【0093】
このように、ひと目で全体が見渡せるように絞り込み結果がまとめられていることから、一覧性に優れ必要な情報へのアクセスが容易である。また、表形式であることから、時系列表35内を文字検索することで、所望の情報に迅速にアクセスすることが可能である。
【0094】
図12は、端末装置300の表示部304に表示される比較結果表示画面を説明する図である。
図12に示す表示画面は、イベント情報の絞込みによる断面情報を上述の図11とは異なる態様で表示したもので、時間軸において異なる2つのサマリー同士を比較した結果を示す比較結果表示画面37である。これにより、絞り込んだイベント情報が時間軸に対してどう移り変わっているかが通知される。
【0095】
より詳細には、比較結果表示画面37は、時間条件と、時間条件以外の条件、例えば種類条件、地域条件、程度条件又は他の条件のいずれか一つ以上の条件と組み合わせでイベント情報を絞り込んだ場合の断面情報の比較の結果を示す。ここにいう結果は、一例を示すと、上述した図8(a)と(b)とを比較したものである。
時間条件と時間条件以外の条件のいずれか一方は、第1の属性の一例であり、他方は第2の属性の一例である。図8(a)における「地震発生から60分後」は、第1の時間情報の一例であり、その断面情報は、第1の時間情報を用いる特定の一例である。同図(b)における「地震発生から120分後」は、第2の時間情報の一例であり、その断面情報は、第2の時間情報を用いる特定の一例である。
【0096】
比較結果表示画面37について、より詳細に説明する。
比較結果表示画面37は、上下2段に分類されて配置された表示領域37a、37bを有する。上段の表示領域37aは、ユーザが持つ情報を表示する領域であり、下段の表示領域37bは、ユーザにサービスの提供を行う側が持つ情報を表示する領域である。より詳細には、表示領域37aには、例えば安否情報や拠点情報、取引先情報等が表示され、表示領域37bには、例えば地震情報や津波情報、気象情報、避難情報、ライフライン情報、交通情報等が表示される。
【0097】
図12に示す一例では、表示領域37aに、「人的影響」を示す領域41、「拠点影響」を示す領域42及び、「課題」を示す領域43が含まれている。表示領域37aの表示により、ユーザはアンケートの回答状況等を把握可能である。
【0098】
「人的影響」を示す領域41では、開始時間及び経過時間を示し、安否確認の「回答率」を割合で示している。また、安否確認について、領域41に「未応答」、「ケガ等あり」及び「無事」の項目に分け、各項目について全体に対する該当数やその割合という数字を示す数字表示部41aが表示されている。さらに、領域41に、安否確認の比較結果としての差分がわかるように、帯グラフすなわち100%積み上げ横棒グラフによるグラフ表示部41bが表示され、これにより一覧性を高めている。
【0099】
領域41における「回答率」、「未対応」、「ケガ等あり」及び「無事」の各項目では、数字表示のほかに、時間経過に伴う変化を示す情報である矢印マーク47が表示されている。かかる矢印マーク47は、一方向を表す記号であり、矢印が指し示す方向である矢印の向きにより、変化の状況をユーザに通知することができる。
ここにいう変化の状況としては、上向きの矢印で「増加」の変化を示し、下向きの矢印で「減少」の変化を示し、右向きの矢印で「変化無し」を示す。
【0100】
なお、領域41で示す矢印マーク47の代わりに、他の種類の矢印マーク、人差し指を伸ばし他の指を曲げた手のマーク、または三角マークを用い、上向き、下向き、右向きで示すようにしてもよい。また、向きについて、斜め上向き、斜め下向き、右向きで示すようにしてもよい。
また、矢印マーク47を、指す方向に応じて色を分ける表示態様としてもよい。また、変化量の大小を、矢印マーク47の大きさ、線の太さ、色等で示す表示態様としてもよい。
【0101】
「拠点影響」を示す領域42では、上述した領域41の場合と同じく開始時間及び経過時間を示し、また、状況確認の「拠点影響」として「影響あり(小規模)」を示している。また、領域42では、状況確認について「影響あり(大規模)」、「影響あり(中規模)」、「影響あり(小規模)」、「確認中」の項目に分け、各項目について0を含む件数で示している。また、件数が1以上の項目について、その概要を表示してもよい。
なお、領域42には、領域41のグラフ表示部41bが表示されていないが、表示してもよい。また、領域42には、領域41の矢印マークが表示されていないが、表示してもよい。
【0102】
「課題」を示す領域43では、上述した領域41の場合と同じく開始時間及び経過時間を示し、また、課題の「対応状況」を割合で示している。また、課題について、領域43に「未対応」、「対応中」及び「対応完了」の項目に分け、各項目について全体に対する該当数やその割合という数字を示す数字表示部43aが表示されている。さらに、領域43に、課題についてグラフ表示部43bが表示され、また、矢印マーク47も表示されている。
【0103】
図12に示す表示領域37bには、「外部状況(警戒系)」を示す領域44、「外部状況(発生系)」を示す領域45及び、「拠点インシデント状況」を示す領域46が含まれている。これにより、ユーザはイベント情報がどの程度出ているかを把握可能である。
【0104】
これらの領域44~46では、「発生/継続」及び「復旧/解除」の項目に分け、各項目についての件数を示している。また、領域44、45では、該当するイベント情報と、イベント情報ごとの「発生/継続」及び「復旧/解除」の件数を示している。また、領域46では、拠点インシデント状況の具体的な項目に分け、各項目について「発生/継続」及び「復旧/解除」の件数を示している。
さらには、領域44~46には、時間経過に伴う変化を示す矢印マーク47が表示されている。
【0105】
比較結果表示画面37は、表示を切り替えるためのタブ37cを有する。タブ37cは、ユーザによる設定が可能であり、図12に示す例では、ユーザの本社を含む拠点ないし施設の各々(「本社」、「東日本支店」等)と、そのすべて(「全社」)が設定されている。ユーザは、タブ37cの選択により、必要な内容を比較結果表示画面37に表示することができる。
【0106】
以上説明したように、本実施の形態に係る情報処理装置は、情報取得装置からイベント情報を受信する受信手段と、イベント情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理手段と、イベント情報について複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知手段と、を備える。
また、本実施の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、情報取得装置からイベント情報を受信する受信機能と、イベント情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理機能と、イベント情報について複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知機能と、を実現させる。
さらに、本実施の形態に係る情報処理方法は、情報取得装置からイベント情報を受信する受信ステップと、イベント情報に対応付けられる複数の属性を管理する管理ステップと、イベント情報について複数の属性のうちユーザに選択される少なくとも第1の属性及び第2の属性を基に特定して得た結果を通知する通知ステップと、を備える。
【符号の説明】
【0107】
100…情報取得装置、200…情報提供サーバ、201…送受信部、202…取得情報解析部、203…属性管理部、204…提供情報特定部、205…通知内容作成部、300…端末装置、304…表示部
図1
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図12