(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】炊飯ロボットの複合洗米装置及び洗米工程
(51)【国際特許分類】
A47J 27/00 20060101AFI20240513BHJP
B02B 1/06 20060101ALI20240513BHJP
A23L 7/10 20160101ALI20240513BHJP
A47J 27/14 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
A47J27/00 103D
B02B1/06 D
A23L7/10 A
A47J27/14 Q
(21)【出願番号】P 2023552380
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(86)【国際出願番号】 CN2021131021
(87)【国際公開番号】W WO2022105767
(87)【国際公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-05-29
(31)【優先権主張番号】202011290818.3
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523183286
【氏名又は名称】佛山市飯小二煮飯機器人科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN FANXIAOER RICE COOKING ROBOT TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 902, Floor 9, Zhide Building, No. 138, Qingkejiu Wu Village, Zhangcha Street, Chancheng District Foshan, Guangdong 528000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】夏 金生
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-005669(JP,A)
【文献】特開2020-006151(JP,A)
【文献】特開昭50-125070(JP,A)
【文献】特開平05-000247(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第102151068(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105877466(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109247840(CN,A)
【文献】米国特許第4184775(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
B02B 1/06
A23L 7/10
A47J 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯ロボットの複合洗米装置であって、
固定管と、前記固定管内に嵌設される駆動スリーブと、前記駆動スリーブの回転を駆動する駆動アセンブリと、前記駆動スリーブに対して摺動可能な伸縮アセンブリと、前記伸縮アセンブリに接続される吸込・排水アセンブリと、前記駆動アセンブリ及び吸込・排水アセンブリを制御する制御アセンブリと、を含み、
前記伸縮アセンブリは、前記駆動スリーブに摺動接続される伸縮管と、前記伸縮管の内壁に接続されるスクリューナットと、前記スクリューナットに嵌合される中空ネジと、を含み、前記伸縮管と駆動スリーブとの間には、ガイド摺動部が設けられ、前記伸縮管の末端には洗米攪拌アセンブリが設けられ、
前記中空ネジにはシール溝が設けられ、前記シール溝内には、前記伸縮管に当接するシール材が設けられる、
ことを特徴とする炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項2】
前記駆動スリーブの外壁にはギアリングが設けられ、前記駆動アセンブリは、モーターと、前記モーターによって駆動されるギアアセンブリとを含み、前記ギアリングは前記ギアアセンブリに嵌合されるように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項3】
前記ギアアセンブリは、前記モーターに接続されるウォームと、前記ウォームに噛み合うターボと、前記ターボに同軸に設けられる第1ギアと、前記第1ギアに噛み合う第2ギアと、を含み、
前記第2ギアは、前記ギアリングに噛み合う、
ことを特徴とする請求項2に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項4】
前記固定管の下端には取付スリーブが設けられ、前記取付スリーブにはスロットが設けられ、前記第2ギアは、前記スロットを越えて前記ギアリングに噛み合い、
前記取付スリーブの側面には取付プラットフォームが設けられ、前記取付プラットフォームには、前記ターボ、第1ギア及び第2ギアを取り付けるための複数の取付シャフトが設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項5】
前記ガイド摺動部は、前記駆動スリーブの内壁に設けられるシュートと、前記伸縮管の外壁に設けられるスライダーと、を含み、
前記シュートは、前記スライダーに嵌合されるように構成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項6】
前記シュートは、前記伸縮管の軸方向に設けられ、前記シュートは少なくとも2本設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項7】
前記洗米攪拌アセンブリは、前記伸縮管の末端に接続される攪拌台と、前記攪拌台に設けられる攪拌ブレードと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項8】
前記攪拌台は、軸方向に貫通孔が設けられ、前記貫通孔内には濾過網が設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項9】
前記吸込・排水アセンブリは、パワー部品及び吸込・排水管を含み、前記中空ネジは、前記固定管を通って前記吸込・排水管に連通し、
前記吸込・排水管は、中空ネジに締り嵌め接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯ロボットの複合洗米装置。
【請求項10】
前記制御アセンブリは、前記駆動アセンブリの起動を制御し、前記駆動スリーブは同期して回転し、前記伸縮管が回転するように駆動するステップS1と、
前記スクリューナットは、前記中空ネジに沿って下へスライドし、前記伸縮管が前記駆動スリーブに対して、前記洗米攪拌アセンブリが所定の高さに降下するまで下へスライドするように駆動するステップS2と、
前記制御アセンブリは、前記吸込・排水アセンブリが起動し、容器に所定の水量だけ加入するように制御するステップS3と、
前記制御アセンブリは、前記駆動アセンブリが、伸縮管を回転させ、前記洗米攪拌アセンブリを同期して回転したり、昇降したりさせて一回の洗米を行わせるように制御するステップS4と、
一回の洗米完了後、前記制御アセンブリは、前記吸込・排水アセンブリが起動し、容器内の水を排出するように制御するステップS5と、
洗米終了までステップS3からS5まで繰り返して、前記制御アセンブリは、前記伸縮管がリセットされるように制御するステップS6と、を含む、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の複合洗米装置を用いる洗米工程。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯ロボットの技術分野に関し、特に炊飯ロボットの複合洗米装置及び洗米工程に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の発展に伴い、インテリジェントアセンブリを搭載する電気製品がますます多くなり、炊飯ロボットは従来の炊飯器を代替する炊飯器として若者に好まれるようになっている。炊飯ロボットは予約された時間内に自動的に注水、洗米、排水及び炊飯等の動作を行うことができ、従来技術において人工で洗米する必要があり、且つ水が所定の炊飯時間まで長時間浸漬してから炊飯を開始するとご飯の食感がよくないという問題を解決する。これによって分かるように、洗米装置及び排水装置は炊飯ロボットの使用体験に係る重要な構成部分である。
【0003】
従来技術には、炊飯器に洗米・排水装置が内蔵される技術が開示され、その洗米装置と排水装置は一般的にそれぞれ駆動され、例えばモーターによって昇降装置を駆動して排水装置が上下移動するように駆動して排水し、別の駆動装置によって前記洗米装置が回転するように駆動して洗米し、その構造が複雑、使用空間が大きく、組立及びメンテナンスの難しさが向上し、洗米及び排水効率が低く、制御が相対的に複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の解決しようとする課題としては、排水及び洗米の同期実行を実現でき、洗米効果がよく、且つ構造がコンパクト、外観が素敵である炊飯ロボットの複合洗米装置及び工程を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、固定管と、前記固定管内に嵌設される駆動スリーブと、前記駆動スリーブの回転を駆動する駆動アセンブリと、前記駆動スリーブに対して摺動可能な伸縮アセンブリと、前記伸縮アセンブリに接続される吸込・排水アセンブリと、前記駆動アセンブリ及び吸込・排水アセンブリを制御する制御アセンブリと、を含む炊飯ロボットの複合洗米装置であって、
前記伸縮アセンブリは、前記駆動スリーブに摺動接続される伸縮管と、前記伸縮管の内壁に接続されるスクリューナットと、前記スクリューナットに嵌合される中空ネジと、を含み、前記伸縮管と駆動スリーブとの間には、ガイド摺動部が設けられ、前記伸縮管の末端には洗米攪拌アセンブリが設けられ、
前記中空ネジにはシール溝が設けられ、前記シール溝内には、前記伸縮管に当接するシール材が設けられる炊飯ロボットの複合洗米装置を提供する。
【0006】
上記技術手段の改良として、前記駆動スリーブの外壁にはギアリングが設けられ、前記駆動アセンブリは、モーターと、前記モーターによって駆動されるギアアセンブリと、を含み、前記ギアリングは前記ギアアセンブリに嵌合されるように構成される。
【0007】
上記技術手段の改良として、前記ギアアセンブリは、前記モーターに接続されるウォームと、前記ウォームに噛み合うターボと、前記ターボに同軸に設けられる第1ギアと、前記第1ギアに噛み合う第2ギアと、を含み、前記第2ギアは、前記ギアリングに噛み合う。
【0008】
上記技術手段の改良として、前記固定管の下端には取付スリーブが設けられ、前記取付スリーブにはスロットが設けられ、前記第2ギアは、前記スロットを越えて前記ギアリングに噛み合い、前記取付スリーブの側面には取付プラットフォームが設けられ、前記取付プラットフォームには、前記ターボ、第1ギア及び第2ギアを取り付けるための複数の取付シャフトが設けられる。
【0009】
上記技術手段の改良として、前記ガイド摺動部は、前記駆動スリーブの内壁に設けられるシュートと、前記伸縮管の外壁に設けられるスライダーと、を含み、前記シュートは、前記スライダーに嵌合されるように構成される。
【0010】
上記技術手段の改良として、前記シュートは、前記伸縮管の軸方向に設けられ、前記シュートは少なくとも2本設けられる。
【0011】
上記技術手段の改良として、前記洗米攪拌アセンブリは、前記伸縮管の末端に接続される攪拌台と、前記攪拌台に設けられる攪拌ブレードと、を含む。
【0012】
上記技術手段の改良として、前記攪拌台は、軸方向に貫通孔が設けられ、前記貫通孔内には濾過網が設けられる。
【0013】
上記技術手段の改良として、前記吸込・排水アセンブリは、パワー部品及び吸込・排水管を含み、前記中空ネジは、前記固定管を通って前記吸込・排水管に連通し、前記吸込・排水管は、中空ネジに締り嵌め接続される。
【0014】
対応に、本発明は、
前記制御アセンブリは、前記駆動アセンブリの起動を制御し、前記駆動スリーブは同期して回転し、前記伸縮管が第1速度V1で回転するように駆動するステップS1と、
前記スクリューナットは、前記中空ネジに沿って下へスライドし、前記伸縮管が前記駆動スリーブに対して、前記洗米攪拌アセンブリが所定の高さに降下するまで下へスライドするように駆動するステップS2と、
前記制御アセンブリは、前記吸込・排水アセンブリが起動し、容器に所定の水量だけ加入するように制御するステップS3と、
前記制御アセンブリは、前記駆動アセンブリが、伸縮管を第2速度V2で回転させ、前記洗米攪拌アセンブリを同期して回転したり、昇降したりさせて一回の洗米を行わせるように制御するステップS4と、
一回の洗米完了後、前記制御アセンブリは、前記吸込・排水アセンブリが起動し、容器内の水を排出するように制御するステップS5と、
洗米終了までステップS3からS5まで繰り返して、前記制御アセンブリは、前記伸縮管のリセットを制御するステップS6と、を含む上記複合洗米装置を用いる洗米工程をさらに提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明を実施するのは、下記の有益な効果を有する。
【0016】
本発明では、前記駆動アセンブリによって前記駆動スリーブの回転を駆動することにより、前記駆動スリーブに嵌合される伸縮管、及び伸縮管に接続されるスクリューナットが回転するように駆動し、スクリューナットに適合される中空ネジは固定管に固定され、よってスクリューナットを中空ネジに沿って昇降させ、前記伸縮管が往復昇降移動するように駆動し、前記伸縮管の下端に前記洗米攪拌アセンブリが接続され、前記洗米攪拌アセンブリが同期して回転したり昇降したりすることができ、3次元スキャニング洗米を実現し、洗米効率及び洗米効果を向上させる。前記吸込・排水管、中空ネジ及び伸縮管を連通することによって、吸込・排水を実現し、装置構造がコンパクトであり、装置の占有スペースを小さくし、取付及びメンテナンスに寄与する。
【0017】
さらには、前記固定管の下端には取付スリーブが設けられ、前記ギアリングは前記取付スリーブの内側に設けられ、前記取付スリーブには取付プラットフォームが接続され、前記取付プラットフォームは、前記駆動アセンブリを取り付けるためのものであり、前記取付スリーブにはスロットがさらに設けられ、前記駆動アセンブリの第2ギアは、前記スロットを通ってギアリングに噛み合うことができるため、不純物、塵などがギアの寿命に影響することを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る複合洗米装置の全体概略図である。
【
図4】本発明に係る複合洗米装置の初期状態図である。
【
図5】本発明に係る複合洗米装置の運転中の状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の目的、技術手段及び利点をより明確化するために、以下、図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。ここに声明するが、本明細書に現れた、又は現れる上、下、左、右、前、後、内、外などの位置関係に関する語彙は、本発明の図面に基づくもののみに過ぎず、本発明を特に制限するものではない。
【0020】
図1から
図5を参照すると、本発明は、固定管1と、前記固定管1内に嵌設される駆動スリーブ2と、前記駆動スリーブ2の回転を駆動する駆動アセンブリ3と、前記駆動スリーブ2に対して摺動可能な伸縮アセンブリ4と、前記伸縮アセンブリに接続される吸込・排水アセンブリ5と、前記駆動アセンブリ3及び吸込・排水アセンブリ5を制御する制御アセンブリ6と、を含む炊飯ロボットの複合洗米装置を提供する。前記伸縮アセンブリ4は、前記駆動スリーブ2に摺動接続される伸縮管41と、前記伸縮管41の内壁に接続されるスクリューナット42と、前記スクリューナット42に嵌合される中空ネジ43と、を含み、前記伸縮管41と駆動スリーブ2との間には、ガイド摺動部44が設けられ、前記伸縮管41の末端には洗米攪拌アセンブリ7が設けられ、前記中空ネジ43にはシール溝431が設けられ、前記シール溝431内には、前記伸縮管41に当接するシール材45が設けられる。
【0021】
前記固定管1は、炊飯ロボット内に取り付けられ、前記駆動アセンブリ3は、前記駆動スリーブ2が前記固定管1に対して回転するように駆動し、よって前記伸縮アセンブリ4が回転するように駆動することができ、前記伸縮アセンブリ4の伸縮管41は、ネジペアの作用で往復移動を行い、前記洗米攪拌アセンブリ7が同期して回転したり昇降したりするように駆動し、3次元スキャニング洗米を実現し、洗米効率及び洗米効果を向上させることができる。具体的には、前記伸縮管41の内壁にはスクリューナット42が接続され、前記スクリューナット42と中空ネジ43とは嵌合され、前記固定管1の内側頂面には下へ延びるケーシング11が設けられ、前記ケーシング11の内壁は、軸方向にスナップフィット平面111が設けられ、前記中空ネジ43の頂部には前記スナップフィット平面111に適合される切平面432が設けられ、よって、前記中空ネジ43が固定され、前記駆動スリーブ2の回転時に、前記伸縮管41及びスクリューナット42は同期して回転し、前記スクリューナット42は同時に前記中空ネジ43の軸線に沿って昇降往復移動することによって、前記伸縮管41が前記ガイド摺動部44に沿って昇降往復移動するように駆動し、前記伸縮管41の末端には前記洗米攪拌アセンブリ7が接続され、前記洗米攪拌アセンブリ7は同期して昇降し回転し、3次元洗米を実現し、特に容器底部の米粒を十分に洗浄して、洗米効率及び効果を向上させる。注水及び洗米水の排出を便利にするために、前記中空ネジ43は、前記伸縮管41に嵌合されて吸込・排水チャンネル8が形成され、前記吸込・排水アセンブリ5は、前記中空ネジ43に連通して、確実な吸込・排水を実現する。本実施例では、吸込・排水アセンブリ5と伸縮アセンブリ4とを一体に統合することによって、構造がコンパクト、装置の占有スペースを小さくし、取付及びメンテナンスに寄与する。
【0022】
また、前記吸込・排水チャンネル8のシール性を向上させるために、前記中空ネジ43の外壁には前記シール溝431が設けられ、前記シール溝431内にはシール45が設けられ、前記シール45は、中空ネジ43と伸縮管41との間の隙間をシールすることができ、水が隙間に浸入して、排水アセンブリの排水不良及び滞留水による継続的な排水、長期間で水を完全に排除しないことによる雑菌の繁殖等の問題を招くことを回避する。
【0023】
さらには、制御アセンブリ6が前記駆動アセンブリ3及び吸込・排水アセンブリ5の運転パラメータを制御することによって、洗米開始時間、洗米速度、吸込・排水の水量及び吸込・排水の回数を制御して、洗米効率を向上し、且つ洗米による米粒の破壊を低減させ、さらにご飯の食感を向上することができる。
【0024】
図2及び
図6を参照すると、前記駆動スリーブ2の動きを駆動するために、前記駆動スリーブ2の外壁にはギアリング21が設けられ、且つ前記ギアリング21と前記駆動スリーブ2とは一体成形され又はリジッド接続される。前記駆動アセンブリ3は、モーター31と、前記モーター31によって駆動されるギアアセンブリ32とを含み、前記ギアリング21は前記ギアアセンブリ32に嵌合されるように構成される。ここで、前記モーター31は、前記駆動スリーブ2の外側に設けられ、前記モーター31は、前記ギアアセンブリ32が回転するように駆動することにより、ギアアセンブリ32に噛み合うギアリング21が回転するように駆動する。前記ギアアセンブリ32は、前記駆動アセンブリ3のトルクを増やすことができ、本実施例で、前記ギアアセンブリ32は、前記モーター31に接続されるウォーム321と、前記ウォーム321に噛み合うターボ322と、前記ターボ322に同軸に設けられる第1ギア323と、前記第1ギア323に噛み合う第2ギア324と、を含み、前記第2ギア324と前記ギアリング21とが噛み合うが、これに限定されない。
【0025】
図6を参照すると、前記駆動アセンブリ3を容易に取り付けるために、前記固定管1の下端には取付スリーブ12が設けられ、前記取付スリーブ12にはスロット121が設けられ、前記第2ギア324は、前記スロット121を越えて前記ギアリング21に噛み合い、前記取付スリーブ12の側面には取付プラットフォーム13が設けられる。本実施例で、組立工程を簡略化するために、前記取付スリーブ12と前記固定管1は一体成形される。前記ギアリング21は、前記取付スリーブ12の内側に位置する。前記取付プラットフォーム13は、前記取付スリーブ12の側面に設けられ、前記取付スリーブ12と取付プラットフォーム13との接続箇所でスロット121が設けられ、前記スロット121の位置は、第2ギア324が前記スロット121を通ってギアリング21に噛み合うことができるように、前記ギアリング21の位置に適合される。前記取付プラットフォーム13には、前記ターボ322、第1ギア323及び第2ギア324を取り付けるための複数の取付シャフト131が設けられ、且つ前記取付プラットフォーム13には、前記モーター31を取り付けるための取付溝132がさらに設けられる。前記取付プラットフォーム13には、不純物等がギアアセンブリ32の使用寿命に影響することを防止するように、蓋板(図示なし)がさらに設けられてもよい。
【0026】
図4から
図6を参照すると、前記ガイド摺動部44は、前記駆動スリーブ2の内壁に設けられるシュート441と、前記伸縮管41の外壁に設けられるスライダー442と、を含み、前記シュート441は前記スライダー442に嵌合されるように構成される。説明すべきこととして、本実施例で、前記ガイド摺動部44は、伸縮管41の移動時にガイドを提供できるだけではなく、駆動スリーブ2が伸縮管41を駆動して同期回転させることを可能にするトルクを伝達することもできる。伸縮管41が下へ移動するときに揺れないように、前記シュート441は、前記伸縮管41の軸方向に設けられ、前記シュート441が少なくとも2本設けられるが、これに限定されない。
【0027】
図2を参照すると、前記洗米攪拌アセンブリ7は、前記伸縮管41の末端に接続される攪拌台71と、前記攪拌台71に設けられる攪拌ブレード72と、を含む。前記攪拌台71は、前記伸縮管41の末端に接続され、その接続方式は、ねじ接続、ピン接続を含むが、それらに限定されない。前記攪拌ブレード72は、前記攪拌台71に取り外し可能に接続され、前記攪拌ブレード72は、米粒と水とがしっかり衝突するように駆動して、米粒を迅速に洗浄することができる。攪拌ブレード72と容器との摩擦が発生して、容器内のコーティングを破壊することを防止するために、前記攪拌ブレード72としては、食品グレードのプラスチックまたはゴム製であるが、これに限定されない。
【0028】
さらには、前記攪拌台71は、軸方向に貫通孔711が設けられ、前記貫通孔711は前記吸込・排水チャンネル8に連通し、前記貫通孔711には濾過網73が設けられ、前記濾過網73は、米粒が貫通孔711内に吸い込まれることを阻止する。
【0029】
図2を参照すると、前記吸込・排水管52は、外部パイプに連通し、パワー部品51によって容器内に注水したり排水したりする。前記吸込・排水管52を容易に固定するために、前記中空ネジ43の上端は、前記固定管1を通り、前記吸込・排水管52は前記中空ネジ43内に嵌設され、且つ前記吸込・排水管52には第2シール溝521が設けられ、前記第2シール溝521には、シールリング9が設けられ、よって、吸込・排水管52と中空ネジ43との密閉を実現する。前記中空ネジ43の外にはロックナット10が固定され、前記ロックナット10は、吸込・排水管52が中空ネジ43から離れることを回避するように、一定のロック力を提供することができる。
【0030】
対応に、本発明は、以下のステップを含む、前記複合洗米装置を用いる洗米工程をさらに提供する。
【0031】
ステップS1において、前記制御アセンブリ6は、前記駆動アセンブリ3の起動を制御し、前記駆動スリーブ2は同期して回転し、前記伸縮管41が第1速度V1で回転するように駆動する。
【0032】
ここで、前記制御アセンブリ6は、前記モーター31の回転速度を制御することによって、駆動スリーブ2の回転速度を制御し、さらに前記伸縮管41及びスクリューナット42の回転速度を制御し、中空ネジ43及びスクリューナット42のパラメータが特定されたうえで、前記伸縮管41は、対応する速度で上下移動する。所定の注水位置に到達しない場合に、前記伸縮管41及びスクリューナット42は、第1速度V1で回転して、伸縮管41を所定の注水位置まで急速に降下させ、洗米工程の全体運転時間を低減させる。
【0033】
ステップS2において、前記スクリューナット42は、前記中空ネジ43に沿って下へスライドし、前記伸縮管41が前記駆動スリーブ2に対して、前記洗米攪拌アセンブリ7が所定の高さに降下するまで下へスライドするように駆動する。
【0034】
なお、注水時に水しぶきを防止するために、炊き込みご飯の量に応じて、前記制御アセンブリ6は、前記伸縮管41が所定の位置まで降下するように制御することができる。
【0035】
ステップS3において、前記制御アセンブリ6は、前記吸込・排水アセンブリ5が起動し、容器に所定の水量だけ加入するように制御する。
【0036】
伸縮管41が注水位置まで降下した後、前記制御アセンブリ6は、前記パワー部品51が起動し、容器に注水するように制御し、注水の水量が水量に応じて調整され得る。所定の水量だけ加入すると、前記制御アセンブリ6は、前記パワー部品51が運転を停止するように制御する。
【0037】
ステップS4において、前記制御アセンブリ6は、前記駆動アセンブリ3が、伸縮管41を第2速度V2で回転させ、前記洗米攪拌アセンブリ7を同期して回転したり、昇降したりさせて一回の洗米を行わせるように制御する。
【0038】
前記パワー部品51が容器に注水すると同時に、前記制御アセンブリ6は、前記モーター31の回転速度を調整し、前記伸縮管41を第2速度V2で回転させ、前記第2速度V2は前記第1速度V1よりも小さい。好ましくは、V1=120~360r/min、V2=30~60r/minである。前記第2速度V2で回転する場合、前記洗米攪拌アセンブリ7は、米粒を十分に攪拌すると同時に、回転速度が速い過ぎることによる米粒の破壊を回避し、ご飯の食感を向上させることができる。需要に応じて、前記制御アセンブリ6は、モーター31の正転及び逆転を制御することにより、前記伸縮管41が上下に往復移動するように駆動して、洗米を複数回行う。なお、洗浄完了時に、前記伸縮管41は、容器内の水を完全に排出できるように、最も近い位置に位置している。
【0039】
ステップS5において、一回の洗米完了後、前記制御アセンブリ6は、前記吸込・排水アセンブリ5が起動し、容器内の水を排出するように制御する。
【0040】
具体的には、一回の洗米完了後、前記制御アセンブリ6は、前記パワー部品51が起動し、容器内の水を迅速に排出するように制御することにより、米粒を長時間で水に浸すことを回避し、洗米効率を向上させる。
【0041】
ステップS6において、洗米終了までステップS3からS5まで繰り返して、前記制御アセンブリ6は、前記伸縮管41がリセットされるように制御する。
【0042】
具体的には、プログラムによって設定された洗米の回数に基づいて、前記制御アセンブリ6は、前記吸込・排水アセンブリ5が吸込・排水を複数回行うように制御し、前記駆動アセンブリ3によって伸縮管41が往復昇降及び回転移動を行うように制御し、米粒の洗浄を完成する。洗浄完了後、前記制御アセンブリ6は、モーター31によって前記駆動スリーブ2が逆回転するように駆動し、前記伸縮管41を初期位置に戻って、洗米を完成する。
【0043】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、指摘すべきこととして、当業者にとって、本発明の原理から逸脱することなく、若干の改良および修飾を行うことができ、これらの改良および修飾も本発明の保護範囲にあると見なすべきである。