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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】充填物供給装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 37/20 20060101AFI20240513BHJP
   B65B 37/12 20060101ALI20240513BHJP
   B65B 1/10 20060101ALI20240513BHJP
   A61J 3/06 20060101ALI20240513BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
B65B37/20
B65B37/12
B65B1/10 A
A61J3/06 S
A61J3/00 310D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020001186
(22)【出願日】2020-01-08
(65)【公開番号】P2021109663
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2023-01-06
(73)【特許権者】
【識別番号】596092595
【氏名又は名称】三光機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112955
【弁理士】
【氏名又は名称】丸島 敏一
(72)【発明者】
【氏名】大谷 洋司
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 直也
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-128104(JP,A)
【文献】特開2000-203525(JP,A)
【文献】特開昭50-006711(JP,A)
【文献】特開平11-009664(JP,A)
【文献】特表2012-501824(JP,A)
【文献】実公昭49-040050(JP,Y1)
【文献】特開2009-271011(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0235464(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 37/20
B65B 37/12
B65B 1/10
A61J 3/06
A61J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
略真円粒状の充填物を所定数ずつ充填包装するための充填物供給装置であって、
所定の傾斜角により傾斜されて回転軸を中心として回転する回転盤と、
前記回転盤に前記充填物を供給するホッパーと、
前記回転盤において前記回転軸を中心として同心円状に設けられ、複数の前記充填物を縦に重ねて収容可能な穴を有する複数の計数マスと、
前記回転盤の回転に伴い前記複数の計数マスのうち所定の位置に到達した計数マスの底部において開動作を行うシャッター部と、
前記シャッター部の前記所定の位置の下方において前記充填物を包装するために前記充填物を落下供給するシュートと
を具備する充填物供給装置であって、
前記シャッター部は、前記複数の計マスの各々の前記穴の底面部を塞ぐように配置されたシャッター板と、前記複数の計マスの各々の前記穴の底面部に対して前記シャッター板を開閉可能に軸支するとともに前記シャッター板を上下に微調整可能な軸部分と、前記回転盤の回転に伴い前記複数の計マスの各々が所定の位置に到達した時に前記シャッター板のカム部分に接触して前記シャッター板を開くシャッター板開ピンと、前記回転盤の回転に伴って前記複数の計マスの各々が所定の位置を通過した後に前記シャッター板のカム部分に接触して前記シャッター板を閉じるシャッター板閉ピンとを備え、
前記回転盤は、前記ホッパーから前記回転盤への充填物供給口から前記シュートの位置への中間位置に上方から差し込まれて前記複数の計マスの上部の前記充填物をすり切るすり切板と、前記すり切られた充填物を前記回転盤の回転下流側へ誘導する充填物誘導板とを備える
充填物供給装置。
【請求項2】
前記複数の計数マスは、それぞれが複数の前記穴を備える
請求項1記載の充填物供給装置。
【請求項3】
前記穴は、前記充填物の侵入部分において所定の誘導角を備える
請求項1記載の充填物供給装置。
【請求項4】
前記穴に収容可能な複数の前記充填物の高さと前記誘導角の下端との差は、前記穴の直径の四分の一以下である
請求項3記載の充填物供給装置。
【請求項5】
前記穴における前記誘導角の下端までの高さは、前記穴に収容可能な複数の前記充填物の高さよりも高くない
請求項3記載の充填物供給装置。
【請求項6】
前記傾斜角が水平面となす角度は25度であり、
前記誘導角が前記水平面となす角度は5度である
請求項3記載の充填物供給装置。
【請求項7】
前記回転盤の上方から前記すり切板の直前にある前記充填物に対して、除電成分を有する気体を吹き付けて前記充填物を下流側へ戻すエアーブロー除電器をさらに具備する
請求項1記載の充填物供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充填物供給装置に関し、特に、充填物を所定数ずつ充填包装するための充填物供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、丸剤を計数して充填包装する場合、充填対象となる丸剤を1つずつ穴に収容して、必要数を適宜供給することにより計数を行っていた。例えば、円板の周囲に錠剤を収容する透孔を複数配列して、円板の回転に従って透孔に錠剤を1個ずつ収容させて計数を行う錠剤計数器が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実公昭49-40050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術では、透孔に錠剤を1個ずつ収容させて計数を行っている。しかしながら、この従来技術では、計数個数が増えてくると計数速度がボトルネックとなり、包装機への供給速度が向上しないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、充填物を所定数ずつ充填包装する際の計数速度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、略真円粒状の充填物を所定数ずつ充填包装するための充填物供給装置であって、所定の傾斜角により傾斜されて回転軸を中心として回転する回転盤と、上記回転盤において上記回転軸を中心として同心円状に設けられ、複数の上記充填物を縦に重ねて収容可能な穴を有する複数の計数マスと、上記回転盤の回転に伴い上記複数の計数マスのうち所定の位置に到達した計数マスの底部において開動作を行うシャッター部とを具備する充填物供給装置である。これにより、計数マスの穴において充填物を縦に重ねて収容して計数速度を向上させるという作用をもたらす。
【0007】
また、この第1の側面において、上記複数の計数マスは、それぞれが複数の上記穴を備えるようにしてもよい。これにより、計数速度をさらに向上させるという作用をもたらす。
【0008】
また、この第1の側面において、上記穴は、上記充填物の侵入部分において所定の誘導角を備えるようにしてもよい。これにより、充填物の穴への侵入を容易にするという作用をもたらす。
【0009】
また、この第1の側面において、上記穴に収容可能な複数の上記充填物の高さと上記誘導角の下端との差は、上記穴の直径の四分の一以下であることが望ましい。これにより、充填物の収容を安定させるという作用をもたらす。
【0010】
また、この第1の側面において、上記穴における上記誘導角の下端までの高さは、上記穴に収容可能な複数の上記充填物の高さよりも高くないことが望ましい。これにより、充填物の収容を安定させるという作用をもたらす。
【0011】
また、この第1の側面において、上記傾斜角が水平面となす角度は略25度であり、上記誘導角が上記水平面となす角度は略5度であることが望ましい。これにより、充填物のすり切りを精度高く行うという作用をもたらす。
【0012】
また、この第1の側面において、上記回転盤において除電成分を有する気体を上記充填物に向けて吹き付ける除電器をさらに具備してもよい。これにより、静電気に起因する付着を防止し、回転盤内の適正な位置に充填物を誘導するという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、充填物を所定数ずつ充填包装する際の計数速度を向上させることができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態における自動充填包装機の外観例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態における計数装置2の平面図である。
図3】本発明の実施の形態における計数装置2の側面図である。
図4】本発明の実施の形態における計数装置2の第1の下面図である。
図5】本発明の実施の形態における計数装置2の第2の下面図である。
図6】本発明の実施の形態における計数装置2の第3の下面図である。
図7】本発明の実施の形態における計数装置2の第1の上面図である。
図8】本発明の実施の形態における計数装置2の第2の上面図である。
図9】本発明の実施の形態における計数装置2の第3の上面図である。
図10】本発明の実施の形態における計数装置2の第1の断面図である。
図11】本発明の実施の形態における計数装置2の第2の断面図である。
図12】本発明の実施の形態における計数装置2の第3の断面図である。
図13】本発明の実施の形態における計数マス13の平面図である。
図14】本発明の実施の形態における計数マス13のE断面図である。
図15】本発明の実施の形態における計数マス13のE断面の拡大図である。
図16】本発明の実施の形態における計数マス13の穴の拡大図である。
図17】本発明の実施の形態における包装袋3の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
[自動充填包装機]
図1は、本発明の実施の形態における自動充填包装機の外観例を示す図である。
【0017】
この自動充填包装機は、充填物を包装してその充填物を内包する包装袋を形成する包装機1と、充填物を計数して包装機1に対して充填物を供給する計数装置2とを備える。
【0018】
この実施の形態では、充填物として、略真円粒状の物を想定する。例えば、医薬品やサプリメントなどのシームレスカプセル、丸剤、糖などによりコーティングされた球形のお菓子などが挙げられる。
【0019】
なお、ここでは、いわゆる縦型自動充填包装機の例を示しているが、本発明は他の型の包装機に広く適用可能である。
【0020】
[計数装置]
図2は、本発明の実施の形態における計数装置2の平面図である。また、図3は、本発明の実施の形態における計数装置2の側面図である。
【0021】
計数装置2は、円桶状の計数回転盤12を備える。この計数回転盤12は、所定の傾斜角により傾斜されており、回転盤を中心として回転する。この計数回転盤12には、上部のホッパー10から充填物が供給される。このホッパー10は、投入された充填物を計数するまで貯留する部分である。このホッパー10の下方は常時開口しており、この開口部分から計数回転盤12に充填物が供給される。
【0022】
計数回転盤12は、回転軸を中心として同心円状に複数の計数マス13を配置する。計数マス13は、後述するように、複数の充填物を縦に重ねて収容可能な穴を有する。この計数マス13は、それぞれ取り外し可能であることが望ましい。これにより、充填物の計数量に応じて、穴サイズと穴数の異なるものに適宜取り換えることができる。
【0023】
計数回転盤12は、上部に蓋部材14を備える。これにより、計数回転盤12から充填物が零れることを防止する。この蓋部材14には、ホッパー10から充填物が供給される部分に供給口が設けられている。
【0024】
計数回転盤12の下方には、シュート11が設けられる。このシュート11は、計数装置2において計数された充填物を包装機1に落下供給するための筒状の部品である。包装機1では、包装袋を製袋しており、充填物はその包装袋内に供給される。
【0025】
回転ベース15は、回転軸を軸支するベースである。この回転ベース15の傾きを変更することによって、計数回転盤12の傾斜を調整することができる。計数回転盤12の傾斜角が水平面となす角度としては、略25度が望ましい。このとき、25度を基準として、+5度から-5度程度の調整範囲が想定される。
【0026】
回転盤モータ16は、計数回転盤12を回転駆動するモータである。
【0027】
図4乃至図6は、本発明の実施の形態における計数装置2の下面図である。すなわち、これらは計数装置2のA矢視図である。
【0028】
回転盤軸17は、回転盤モータ16から回転軸に駆動を伝達する軸である。
【0029】
計数回転盤12の下面には、計数マス13に相当する位置にシャッター板19がそれぞれ設けられる。このシャッター板19は、計数マス13の穴を塞ぐように計数回転盤12の底面部にそれぞれ配置される。シャッター板19の軸部分20は、回転自在に軸支されている。
【0030】
計数マス13がシュート11に近づくと、シャッター板19のカム部分21がシャッター板開ピン22に接触することによって、シャッター板19が軸部分20を支点にしてシャッター板のカム部分21に沿って回動して、計数マス13の下部が開く。これにより、充填物がシュート11を経由して包装機1の包装袋内に落下供給される。このとき、シャッター板19には上部からバネ等によって軽く圧力がかけられているため、計数マス13の下部は開いたままの状態が維持される。
【0031】
その後、計数マス13がシュート11から遠ざかると、シャッター板19のカム部分21がシャッター板閉ピン23に接触することによって、シャッター板19が軸部分20を支点にしてシャッター板のカム部分21に沿って回動して、計数マス13の下部が閉じる。
【0032】
なお、シャッター板19は、軸部分で上下に微調整可能であり、これにより計数マス13の穴の深さを微調整することができる。
【0033】
図7乃至図9は、本発明の実施の形態における計数装置2の上面図である。すなわち、これらは計数装置2のB矢視図である。
【0034】
ホッパー10から計数回転盤12に供給された充填物4は、計数回転盤12の傾斜に従って所定方向に集合し、計数マス13に収容されていく。
【0035】
すり切板18は、計数回転盤12の計数マス13の軌道上で、ホッパー10からシュート11への中間位置に上方から差し込まれて、計数マス13の上部の充填物4をすり切る板である。したがって、計数回転盤12の回転に伴って、充填物4が傾斜に逆らって計数回転盤12の表面を移動しようとしても、このすり切板18により移動が制限される。なお、充填物4が食用の場合、すり切板18は、人体に影響のない材質が用いられる。
【0036】
充填物誘導板25は、計数回転盤12の上方から差し込まれて、すり切板18ですり切られた充填物4を計数回転盤12のホッパー10より下流側に戻すように誘導する板である。これにより、充填物4をある程度分散させることができる。
【0037】
エアーブロー型除電器24は、計数回転盤12の上方からすり切板18の直前にある充填物4に対して、除電効果のあるエアー(気体)を吹き付ける装置である。このエアーブロー型除電器24による吹付けによって、すり切板18の前に充填物4が溜まってしまうことによる計数回転盤12からの溢れを防ぐことができる。また、充填物4の静電気を除去することにより、充填物4の計数回転盤12への付着や充填物4同士の付着を防ぐことができる。また、吹付けを勢いよく行うことにより、充填物誘導板25を経路として充填物4をホッパー10より下流側に戻すことができる。さらに、充填物4が計数マス13の穴内に付着して詰まることを防ぐことができる。
【0038】
図10乃至図12は、本発明の実施の形態における計数装置2の断面図である。ここで、図10および図11は、計数装置2のC矢視図である。図12は、計数装置2のD矢視図である。
【0039】
計数マス13は、複数の充填物4を縦に重ねて収容可能な穴を有する。この例では、縦に5個の充填物4を重ねて収容している。計数回転盤12が傾斜されていることから、充填物4は下方に集められ、配置されている計数マス13に収容されていく。計数回転盤12の回転に伴って計数マス13が上方に移動していく際、想定された個数の充填物以外はすり切板18によってすり切られる。すり切られた充填物4は、エアーブロー型除電器24によるエアーによって、ホッパー10より下流側に戻される。
【0040】
図13は、本発明の実施の形態における計数マス13の平面図である。図14は、本発明の実施の形態における計数マス13のE断面図である。
【0041】
この例における計数マス13は、21個の穴を有する。それぞれの穴が縦に5個の充填物4を重ねて収容する場合、1つの計数マス13で105個の充填物4を同時に計数できることになる。
【0042】
計数マス13の穴は、それぞれ充填物4の侵入部分において、面取り処理が行われており、所定の誘導角を備える。これにより、充填物4は計数マス13の穴への侵入が誘導されて、収容される。
【0043】
図15は、本発明の実施の形態における計数マス13のE断面の拡大図である。
【0044】
ここで、計数マス13の穴の直径をD1、充填物4の直径をD2とする。また、充填物4の直径D2の最大プラス誤差をD2max、最小マイナス誤差をD2minとする。このとき、計数マス13の穴の直径D1は、充填物4の直径最大プラス誤差D2maxよりもわずかに大きく設定される。
D1>D2max
【0045】
また、計数マス13の穴に収容可能な数N分の充填物4の高さの最大値L2maxは、次式により表される。
L2max=N×D2max
このとき、計数マス13の穴における誘導角の下端(面取り下部)までの深さL1とL2maxとの差は、計数マス13の穴の直径D1の四分の一以下になるように設定される。
L2max-L1≦D1/4
【0046】
また、計数マス13の穴に収容可能な数N分の充填物4の高さの最大値L2minは、次式により表される。
L2min=N×D2min
このとき、L2minはL1以下にならないように設定される。すなわち、計数マス13の穴における誘導角の下端までの高さL1は、穴に収容可能な数の充填物4の高さの最小値L2minよりも高くない。
L1≦L2min
【0047】
したがって、次式が成り立つ。
L2max-D1/4 ≦ L1 ≦ L2min
すなわち、上式を満たすように設計することにより、想定する数Nの充填物4を安定して収容することができる。
【0048】
図16は、本発明の実施の形態における計数マス13の穴の拡大図である。
【0049】
上述のように、回転盤軸17が傾斜されるため、計数マス13の上面も同様の傾斜角A1により傾斜する。すなわち、傾斜角A1が水平面HLとなす角度は、略25度であることが望ましい。そして、このとき、面取り部分26の誘導角A2が水平面HLとなす角度は、略5度であることが望ましい。
【0050】
傾斜角A1および誘導角A2がこれらを満たすように設計することにより、充填物のすり切り時に、余剰な充填物を穴から出す一方で、充填物が過剰に減らないようにすることができる。
【0051】
図17は、本発明の実施の形態における包装袋3の例を示す図である。
【0052】
計数装置2によって計数されて包装機1に供給された充填物4は、包装機1においてヒートシールにより製袋された包装フィルム内に充填される。これにより、包装袋3の各々には、予め設定された数の充填物4が計数されて充填される。
【0053】
このように、本発明の実施の形態によれば、計数マス13の穴に複数の充填物4を縦に重ねて収容することにより、計数速度を向上させることができる。また、計数マス13の穴の高さを適正に設定することにより、想定する数の充填物4を安定して収容することができる。また、計数マス13の傾斜角A1および面取り部分26の誘導角A2を適正に設定することにより、充填物4のすり切りを精度高く行うことができる。さらに、エアーブロー型除電器24により充填物4に除電効果のあるエアーを吹き付けることにより、静電気に起因する付着を防止し、計数回転盤12内の適正な位置に充填物4を誘導することができる。
【0054】
なお、上述の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 包装機
2 計数装置
3 包装袋
4 充填物
10 ホッパー
11 シュート
12 計数回転盤
13 計数マス
14 蓋部材
15 回転ベース
16 回転盤モータ
17 回転盤軸
18 すり切板
19 シャッター板
20 シャッター板の軸部分
21 シャッター板のカム部分
22 シャッター板開ピン
23 シャッター板閉ピン
24 エアーブロー型除電器
25 充填物誘導板
26 面取り部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17