(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】鋼管固定部材および資材運搬システム
(51)【国際特許分類】
E04G 21/16 20060101AFI20240513BHJP
E04G 5/08 20060101ALI20240513BHJP
E04G 7/34 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
E04G21/16
E04G5/08 D
E04G7/34 305A
(21)【出願番号】P 2020095135
(22)【出願日】2020-05-29
【審査請求日】2023-03-15
(73)【特許権者】
【識別番号】315019894
【氏名又は名称】株式会社杉孝グループホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(72)【発明者】
【氏名】和田 万紀子
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-343087(JP,A)
【文献】特開2004-043063(JP,A)
【文献】特開2018-025060(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G1/00-7/34
21/14-21/22
27/00
B65G7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面上に円形鋼管を固定する鋼管固定部材であって、
前記床面の上に設けられた板状の基板と、
前記基板の上に設けられて前記円形鋼管が嵌合する一対のガイド部と、
前記基板を前記床面に固定する固定部と、を備え
、
前記床面は、吊り足場用の床パネル材を複数連結して構成され、
前記床パネル材には、雌ねじ部が少なくとも1つ設けられ、
前記基板のうち前記一対のガイド部同士の間には、貫通孔が形成され、
前記固定部は、前記基板の貫通孔に挿通されて前記床パネルの雌ねじ部に螺合されるボルトを備えることを特徴とする鋼管固定部材。
【請求項2】
前記床パネル材は、枠状のフレームと、前記フレーム上に設けられた板状の床材と、を備え、
前記固定部は、前記フレームの下面に係止することを特徴とする請求項1に記載の鋼管固定部材。
【請求項3】
前記床パネル材のフレームの一部は、外部に露出しており、
前記固定部は、前記フレームの外部に露出した部分に上から係止する係止部を備えることを特徴とする請求項2に記載の鋼管固定部材。
【請求項4】
床面上に設けられた請求項1から
3のいずれかに記載の鋼管固定部材と、
前記鋼管固定部材に固定された一対の円形鋼管と、
前記鋼管上を車輪で走行しかつ資材が積載可能な台車と、を備え、
前記台車の車輪の前記円形鋼管との接触面は、内側に凹んだ曲面となっていることを特徴とする資材運搬システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面上に円形鋼管を固定する鋼管固定部材、および、この鋼管固定部材を用いた資材運搬システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、橋梁等の構造物にメンテナンスや改修を行うことを目的として、吊り足場を架設する場合がある。この場合、足場材等の資材の集積場所から、既に完成した吊り足場を通って、この吊り足場の先端側の施工箇所まで資材を運搬することが行われる。特に橋梁のような長い構造物では、資材の運搬距離が長くなるうえに、資材量が多くなるため、作業員が人力で運搬するのは施工効率が低い。
そこで、吊り足場の床面上に一対の丸型鋼管を固定するとともに、この一対の丸型鋼管上を走行可能な台車を用意し、この台車に資材を積載して走行させることで、資材を容易に運搬する方法が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1では、具体的には、ベース材を床面上に固定し、このベース材の支持溝に丸型鋼管を嵌合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法では、吊り足場の床面上にベース材を固定する方法は示されていない。
本発明は、円形鋼管を床面上に容易に固定できる鋼管固定部材および資材運搬システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明の鋼管固定部材(例えば、後述の鋼管固定部材2)は、床面(例えば、後述の床面13)上に円形鋼管(例えば、後述の単管パイプ3)を固定する鋼管固定部材であって、前記床面の上に設けられた板状の基板(例えば、後述の基板50)と、前記基板の上に設けられて前記円形鋼管が嵌合する一対のガイド部(例えば、後述のガイド部51)と、前記基板を前記床面に固定する固定部(例えば、後述の固定金物41)と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、鋼管固定部材を固定部で床面に固定し、この鋼管固定部材のガイド部に円形鋼管を嵌合することで、円形鋼管を床面上に容易に固定できる。よって、資材を積載した台車をこの円形鋼管上に走行させることで、施工箇所まで資材を容易に運搬できる。
また、円形鋼管が鋼管固定部材のガイド部に保持されているので、作業員が円形鋼管につまずいた場合でも、円形鋼管の位置ずれを防止できる。
また、適宜間隔を空けて鋼管固定部材を配置できるので、円形鋼管を効率良く設置できる。
【0007】
第2の発明の鋼管固定部材は、前記床面は、吊り足場用の床パネル材(例えば、後述の床パネル材11)を複数連結して構成され、前記床パネル材は、枠状のフレーム(例えば、後述のフレーム20)と、前記フレーム上に設けられた板状の床材(例えば、後述の床材30)と、を備え、前記固定部は、前記フレームの下面に係止することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、床パネル材のフレームの下面に固定部を係止させたので、鋼管固定部材を床面上に強固に固定できる。
【0009】
第3の発明の鋼管固定部材は、前記床パネル材のフレームの一部(例えば、後述の親フレーム22)は、外部に露出しており、前記固定部は、前記フレームの外部に露出した部分に上から係止する係止部を備えることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、固定部を取り付ける際、この固定部の係止部がフレームの外部に露出した部分に上から係止するので、固定部の落下を防止できる。
【0011】
第4の発明の資材運搬システム(例えば、後述の資材運搬システム1)は、床面上に設けられた請求項1から3のいずれかに記載の鋼管固定部材と、前記鋼管固定部材に固定された一対の円形鋼管と、前記鋼管上を車輪で走行しかつ資材が積載可能な台車(例えば、後述の台車4)と、を備え、前記台車の車輪(例えば、後述の車輪5)の前記円形鋼管との接触面(例えば、後述の接触面5A)は、内側に凹んだ曲面となっている。
【0012】
この発明によれば、台車の車輪の円形鋼管との接触面を、内側に凹んだ曲面としたので、台車が走行レールである円形鋼管から脱輪するのを防止できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、鋼管固定部材を固定部で床面に固定し、この鋼管固定部材のガイド部に円形鋼管を嵌合することで、円形鋼管を床面上に容易に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る資材運搬システムが取り付けられた吊り足場の斜視図である。
【
図2】前記吊り足場を構成する床パネルの斜視図である。
【
図3】
図2の破線Aで囲んだ部分の拡大斜視図である。
【
図6】前記資材運搬システムを構成する鋼管受け金物の平面図、側面図、および正面図である。
【
図7】前記資材運搬システムを構成する固定金物の側面図および平面図である。
【
図8】
図7のB-B断面図およびC-C断面図である。
【
図9】本発明の第2実施形態に係る固定金物の側面図である。
【
図10】前記実施形態に係る固定金物の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る資材運搬システム1が取り付けられた吊り足場10の斜視図である。
吊り足場10は、複数の矩形状の床パネル材11を複数連結して構成されたパネル式吊り足場であり、図示しない構造物からチェーン12で吊り下げ支持されている。
【0016】
図2は、床パネル材11の斜視図である。
床パネル材11は、枠状のフレーム20と、フレーム20上に設けられた板状の床材30と、を備える。
フレーム20は、長手方向に延びる一対の布フレーム21と、布フレーム21の両端同士を連結して短手方向に延びる一対の親フレーム22と、布フレーム21同士の間に設けられて一対の親フレーム22同士を連結する布方向補強材23と、親フレーム22同士の間に所定間隔おきに設けられて一対の布フレーム21同士を連結する床受け補強材24と、を備える。
床受け補強材24のうち両端に位置するものを床受け補強材24Aとすると、床材30は、一対の布フレーム21および一対の両端の床受け補強材24Aで囲まれた部分に設けられている。よって、親フレーム22、布フレーム21の両端部、および布方向補強材23の両端部は、床材30から外部に露出している。
【0017】
図1に戻って、チェーン12は、親フレーム22あるいは布方向補強材23の床材30から露出した部分に取り付けられている。
また、布方向補強材23の所定箇所には、チェーン12が連結可能な吊りリング25が取り付けられている。この吊りリング25は、床材30に設けられた吊りリング用貫通孔31を通して上方に引き出し可能となっている。
隣接する床パネル材11同士は、親フレーム22に連結ジョイント28を差し込むことで、互いに連結されている。
【0018】
図3は、
図2の破線Aで囲んだ部分の拡大斜視図である。
布方向補強材23の中央付近には、雌ねじ部26が設けられている。この雌ねじ部26は、床材30の貫通孔32(
図1参照)を通して上面に露出しており、単クランプ27が螺合可能となっている。
【0019】
図4は、資材運搬システム1の拡大斜視図である。
図5は、資材運搬システム1の正面図である。
資材運搬システム1は、床パネル材11の上面である床面13上に設けられた複数の鋼管固定部材2と、鋼管固定部材2に保持された一対の円形鋼管としての単管パイプ3と、単管パイプ3上を走行可能な台車4と、を備える。
【0020】
台車4は、吊り足場材等の資材を積載可能であり、この台車4の車輪5の単管パイプ3との接触面5Aは、内側に凹んだ曲面となっている。
単管パイプ3同士は、単管ジョイント6で連結されている。また、単管パイプ3の先端には、単クランプ7(
図1参照)が取り付けられており、この単クランプ7により台車4のオーバーランを防止している。
【0021】
鋼管固定部材2は、床面13上に単管パイプ3を固定するものである。この鋼管固定部材2は、床面13の上に設けられた長尺状の鋼管受け金物40と、この鋼管受け金物40の一端側を床パネル材11に固定する固定部としての固定金物41と、を備える。この固定金物41は、鋼管受け金物40に着脱可能となっている。
【0022】
図6(a)は、鋼管受け金物40の平面図であり、
図6(b)は、鋼管受け金物40の側面図であり、
図6(c)は、鋼管受け金物40の正面図である。
鋼管受け金物40は、床面13の上に設けられた長尺状の板材である基板50と、基板50の上に設けられて単管パイプ3が嵌合する一対のガイド部51と、を備える。
ガイド部51は、所定間隔離れて配置された一対の壁部52と、壁部52の背面側に設けられた補剛部53と、を備える。単管パイプ3は、この壁部52同士の間の空間に嵌合される。
【0023】
基板50のうち一対のガイド部51同士の間には、リブ54が設けられている。このリブ54により、基板50の剛性が向上している。
また、基板50の所定箇所には、基板50上の雨水を排水するための水抜き孔55が形成されている。また、基板50の3箇所には、ボルト挿通孔56が形成されている。
また、基板50の一端側には、固定金物41が係止するためのスリット57が形成されている。
【0024】
図7(a)は、固定金物41の側面図であり、
図7(b)は、固定金物41の平面図である。
図8(a)は、
図7(b)のB-B断面図であり、
図8(b)は、
図7(b)のC-C断面図である。
固定金物41は、下顎部61が形成された箱状の金物本体60と、金物本体60の内部に上下に移動可能に設けられた上顎部62と、金物本体60の下顎部61と上顎部62とを接近あるいは離隔するボルト63と、を備える。
金物本体60は、床パネル材11の床受け補強材24Aの下面に係止する下顎部61と、この下顎部61から上方に延びる補強壁64と、を備える。この下顎部61には、貫通孔65が形成され、この貫通孔65の下端にナット66が溶接固定されている。
【0025】
下顎部61は、先端の爪部が床パネル材11の床受け補強材24Aの下面および内側面に係止する。
上顎部62は、先端の爪部が鋼管受け金物40のスリット57に挿入される。また、この上顎部62には、貫通孔67が形成されている。
ボルト63は、上顎部62の貫通孔67に上から挿通され、金物本体60の貫通孔65を通ってナット66に螺合している。
【0026】
この固定金物41は、以下の手順で取り付ける。まず、上顎部62を鋼管受け金物40のスリット57に挿入するとともに、下顎部61を床パネル材11の床受け補強材24Aに引っ掛ける。この状態で、ボルト63を締め付けることで、下顎部61および上顎部62が鋼管受け金物40および床パネル材11を挟み込んで、鋼管受け金物40が床パネル材11に固定される。
【0027】
以上の資材運搬システム1を吊り足場10に設置する手順は、以下のようになる。まず、鋼管受け金物40を吊り足場10の長さ方向に沿って所定間隔おきに配置する。次に、固定金物41により、各鋼管受け金物40を吊り足場10を構成する床パネル材11の端部に固定する。次に、各鋼管受け金物40のガイド部51に単管パイプ3を嵌め込む。このとき、単管パイプ3同士を単管ジョイント6で連結し、単管パイプ3の先端には、単クランプ7を取り付けておく。その後、台車4を単管パイプ3の上に配置する。
【0028】
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)鋼管受け金物40を固定金物41で床パネル材11に固定し、この鋼管受け金物40のガイド部51に単管パイプ3を嵌合することで、単管パイプ3を床パネル材11の床面13上に容易に固定できる。よって、資材を積載した台車4をこの単管パイプ3上に走行させることで、施工箇所まで資材を容易に運搬できる。
また、単管パイプ3が鋼管受け金物40のガイド部51に保持されているので、作業員が単管パイプ3につまずいた場合でも、単管パイプ3の位置ずれを防止できる。
また、適宜間隔を空けて鋼管受け金物40を配置できるので、単管パイプ3を効率良く設置できる。
【0029】
(2)床パネル材11の床受け補強材24Aの下面に固定金物41を係止させたので、鋼管受け金物40を床パネル材11の床面13上に強固に固定できる。
(3)台車4の車輪5の単管パイプ3との接触面5Aを内側に凹んだ曲面としたので、台車4が走行レールである単管パイプ3から脱輪するのを防止できる。
【0030】
〔第2実施形態〕
図9は、本発明の第2実施形態に係る固定金物41Aの側面図である。
図10は、固定金物41Aの平面図である。
本実施形態では、吊り足場10Aの側端部に朝顔14を設けた点、および固定金物41Aに係止部68を設けた点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、吊り足場10Aでは、床面13を構成する床パネル材11の側端部には、さらに床パネル材11が連結されて、側方かつ上方に突出する朝顔14となっている。よって、床面13を構成する床パネル材11の親フレーム22の上方には、朝顔14を構成する床パネル材11の親フレーム22が位置しており、これら親フレーム22同士の隙間寸法は、dとなっている。
【0031】
また、固定金物41Aの金物本体60の上端部には、床面13を構成する床パネル材11の親フレーム22に上から係止する係止部68が設けられている。係止部68は、金物本体60の補強壁64から略水平に延びて床面13側の親フレーム22の上面を覆う水平部70と、水平部70から下方に延びて床面13側の親フレーム22の外側に位置する壁部71と、を備える。係止部68の幅寸法wは、親フレーム22同士の隙間寸法dよりも狭くなっている。
【0032】
本実施形態の固定金物41Aは、以下の手順で取り付ける。まず、固定金物41Aを横に寝かせた状態で、床面13側の親フレーム22と朝顔14側の親フレーム22同士の隙間に、固定金物41Aの係止部68を差し込む。次に、この固定金物41Aの姿勢を起こして、固定金物41Aの係止部68を床面13側の親フレーム22に上から係止させるとともに、固定金物41Aの上顎部62を鋼管受け金物40のスリット57に挿入し、下顎部61を床面13側の床受け補強材24Aに引っ掛ける。この状態で、固定金物41Aのボルト63を締め付ける。
【0033】
本実施形態によれば、上述の(1)~(3)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(4)固定金物41Aを取り付ける際、この固定金物41Aの係止部68が外部に露出した親フレーム22に上から係止するので、固定金物41Aの落下を防止できる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上述の各実施形態では、鋼管受け金物40を固定金物41で床パネル材11の端部に固定したが、これに限らず、鋼管受け金物40の水抜き孔55にビスを打ち込んで床パネル材11に固定してもよいし、鋼管受け金物40のボルト挿通孔56にボルトを挿通して、床パネル材11の雌ねじ部26に螺合することで、鋼管受け金物40を床パネル材11に固定してもよい。
また、上述の各実施形態では、鋼管固定部材2を構成する鋼管受け金物40と固定金物41とを別体としたが、これに限らず、鋼管受け金物40と固定金物41とを一体に製作してもよい。
【符号の説明】
【0035】
1…資材運搬システム 2…鋼管固定部材 3…単管パイプ(円形鋼管)
4…台車 5…車輪 5A…車輪の接触面 6…単管ジョイント 7…単クランプ
10、10A…吊り足場 11…床パネル材 12…チェーン
13…床面 14…朝顔
20…フレーム 21…布フレーム 22…親フレーム 23…布方向補強材
24、24A…床受け補強材 25…リング 26…雌ねじ部
27…単クランプ 28…連結ジョイント
30…床材 31…リング用貫通孔 32…貫通孔
40…鋼管受け金物 41、41A…固定金物(固定部)
50…基板 51…ガイド部 52…壁部 53…補剛部 54…リブ
55…水抜き孔 56…ボルト挿通孔 57…スリット
60…金物本体 61…下顎部 62…上顎部 63…ボルト 64…補強壁
65…貫通孔 66…ナット 67…貫通孔 68…係止部
70…水平部 71…壁部