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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】ホース固定構造
(51)【国際特許分類】
   F16L 33/03 20060101AFI20240513BHJP
   F16L 33/22 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
F16L33/03
F16L33/22
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020057226
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021156365
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-09-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】508321823
【氏名又は名称】株式会社イノアック住環境
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】西 佳彦
【審査官】杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-357295(JP,A)
【文献】特開2019-108981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 33/03
F16L 33/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル部を包囲する筒形カバーの内側に、クリップによって拡径変形状態に保持されたホースクランプが収容されて前記ノズル部の外側に遊嵌され、ホースが前記ノズル部の先端側から挿入されて前記ホースの先端面が前記ノズル部と前記ホースクランプとの間の筒状領域を通過したところで前記クリップが前記ホースから押圧力を受けて外れ、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けるホース固定構造において、
前記筒状領域を通過可能な筒状をなし、前記ノズル部に嵌合し、かつ少なくとも一部が前記筒状領域内に位置して前記ホースクランプの傾きを抑制するか、或いは、前記ノズル部のうち前記筒状領域より先端側に嵌合して前記ホースクランプが傾いていてもその内側に入り込んで前記ホースクランプの傾きを是正するガイドスリーブを備え、
前記ガイドスリーブは、発泡体又は繊維系多孔質体であるホース固定構造。
【請求項2】
ノズル部を包囲する筒形カバーの内側に、クリップによって拡径変形状態に保持されたホースクランプが収容されて前記ノズル部の外側に遊嵌され、ホースが前記ノズル部の先端側から挿入されて前記ホースの先端面が前記ノズル部と前記ホースクランプとの間の筒状領域を通過したところで前記クリップが前記ホースから押圧力を受けて外れ、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けるホース固定構造において、
前記筒状領域を通過可能な筒状をなし、前記ノズル部に嵌合し、かつ少なくとも一部が前記筒状領域内における前記ノズル部の先端側に位置して前記ホースクランプの傾きを抑制するか、或いは、前記ノズル部のうち前記筒状領域より先端側に嵌合して前記ホースクランプが傾いていてもその内側に入り込んで前記ホースクランプの傾きを是正するガイドスリーブを備えるホース固定構造。
【請求項3】
ノズル部を包囲する筒形カバーの内側に、クリップによって拡径変形状態に保持されたホースクランプが収容されて前記ノズル部の外側に遊嵌され、ホースが前記ノズル部の先端側から挿入されて前記ホースの先端面が前記ノズル部と前記ホースクランプとの間の筒状領域を通過したところで前記クリップが前記ホースから押圧力を受けて外れ、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けるホース固定構造において、
前記筒状領域を通過可能な筒状をなし、前記ノズル部に嵌合し、かつ少なくとも一部が前記筒状領域内に位置して前記ホースクランプの傾きを抑制するか、或いは、前記ノズル部のうち前記筒状領域より先端側に嵌合して前記ホースクランプが傾いていてもその内側に入り込んで前記ホースクランプの傾きを是正するガイドスリーブを備え、
前記ガイドスリーブのうち前記ノズル部の基端側端部の外面に、基端側に向かって縮径するテーパ面が設けられているホース固定構造。
【請求項4】
ノズル部を包囲する筒形カバーの内側に、クリップによって拡径変形状態に保持されたホースクランプが収容されて前記ノズル部の外側に遊嵌され、ホースが前記ノズル部の先端側から挿入されて前記ホースの先端面が前記ノズル部と前記ホースクランプとの間の筒状領域を通過したところで前記クリップが前記ホースから押圧力を受けて外れ、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けるホース固定構造において、
前記筒状領域を通過可能な筒状をなし、前記ノズル部に嵌合し、かつ少なくとも一部が前記筒状領域内に位置して前記ホースクランプの傾きを抑制するか、或いは、前記ノズル部のうち前記筒状領域より先端側に嵌合して前記ホースクランプが傾いていてもその内側に入り込んで前記ホースクランプの傾きを是正するガイドスリーブを備え、
前記ノズル部の外周面に、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けたときに前記ホースの内面に係止する突部が設けられていて、
前記ガイドスリーブの内面は、前記突部に係止している、ホース固定構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ホースをホースクランプで締め付けてノズル部に固定するホース固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のホース固定構造として、筒形カバー内に、クリップにより拡径変形された状態でノズル部を外側から囲むホースクランプが収容され、ノズル部にホースが挿入されるとホースの押圧力によりクリップが外れてホースクランプが縮径変形し、ホースがノズル部に固定されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-108981号公報(段落[0050]~[0056]、図7~9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した従来のホース固定構造では、ホースクランプがノズル部に対して正規位置からずれた状態で配置されていることがあり(図12参照)、この状態でホースがノズル部に挿入されてホースクランプが縮径変形すると、ホースに対する締め付けが不安定になることがあり得た。そのため、ホースクランプのホースに対する締め付けが安定するホース固定構造が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた発明の第1態様は、ノズル部を包囲する筒形カバーの内側に、クリップによって拡径変形状態に保持されたホースクランプが収容されて前記ノズル部の外側に遊嵌され、ホースが前記ノズル部の先端側から挿入されて前記ホースの先端面が前記ノズル部と前記ホースクランプとの間の筒状領域を通過したところで前記クリップが前記ホースから押圧力を受けて外れ、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けるホース固定構造において、前記筒状領域を通過可能な筒状をなし、前記ノズル部に嵌合し、かつ少なくとも一部が前記筒状領域内に位置して前記ホースクランプの傾きを抑制するか、或いは、前記ノズル部のうち前記筒状領域より先端側に嵌合して前記ホースクランプが傾いていてもその内側に入り込んで前記ホースクランプの傾きを是正するガイドスリーブを備えるホース固定構造である。
【0006】
発明の第2態様は、前記ガイドスリーブは、多孔質体である、第1態様に記載のホース固定構造である。
【0007】
発明の第3態様は、前記ガイドスリーブは、独立気泡構造からなり、かつJIS K6767:1999 附属書1により硬さが規定されるポリオレフィン系発泡樹脂、又は連続気泡構造からなり、かつJIS K6254 D法:2016により硬さが規定されるポリウレタン系発泡樹脂である第1態様又は第2態様に記載のホース固定構造である。
【0008】
発明の第4態様は、前記ガイドスリーブは、JIS K6767:1999 附属書1の規定に準拠して測定される25%圧縮硬さが、10kPa~500kPaのポリオレフィン系発泡樹脂である第3態様に記載のホース固定構造である。
【0009】
発明の第5態様は、前記ガイドスリーブは、JIS K6254 D法:2016の規定に準拠して測定される25%圧縮硬さが、10kPa~400kPaのポリウレタン系発泡樹脂である第3態様に記載のホース固定構造である。
【0010】
発明の第6態様は、前記ノズル部の外周面に、前記ホースクランプが縮径変形して前記ホースを締め付けたときに前記ホースの内面に係止する突部が設けられていて、前記ガイドスリーブの内面は、前記突部に係止している、第1態様から第5態様の何れか1の態様に記載のホース固定構造である。
【0011】
発明の第7態様は、前記ガイドスリーブの前記ノズル部の軸方向における長さは、前記ホースクランプの前記ノズル部の軸方向における長さの5分の1以上2分の1未満となっている、第1態様から第6態様の何れか1の態様に記載のホース固定構造である。
【発明の効果】
【0012】
発明の第1態様のホース固定構造では、ノズル部の外側にガイドスリーブが嵌合している。そして、ホースがノズル部の外側に挿入されると、ガイドスリーブがホースの先端面に押されて、ホースより先行してノズル部とホースクランプとの間を通過する。ここで、ガイドスリーブの少なくとも一部が、ノズル部とホースクランプとの間に挟まれた領域に嵌合する構成であれば、ホースクランプがノズル部に対して傾くことを抑制し、ホースクランプを正規位置に保持しておくことができる。これにより、ホースクランプが縮径変形したときのホースの締め付けも安定する。なお、ガイドスリーブは、その全体がノズル部とホースクランプとの間に挟まれるようにノズル部の外側に嵌合していてもよい。
【0013】
また、ガイドスリーブが、ノズル部のうち筒状領域より先端側に嵌合する構成であれば、ホースクランプが傾いてノズル部とホースクランプとの間の筒状領域の一部が狭くなっていたとしても、そこにガイドスリーブが入り込み、ホースクランプの傾きが是正される。これにより、ホースがホースクランプの内側を通過するときのホースクランプの姿勢が安定し、ホースクランプが縮径変形したときのホースの締め付けも安定する。
【0014】
また、発明の第2態様のホース固定構造のように、多孔質体で構成されたガイドスリーブであれば、その弾力性により、ノズル部とホースクランプとの間の筒状領域が狭くなった部分に対しても柔軟に変形して容易に入り込むことができる。
【0015】
しかも、ガイドスリーブは、ホースの先端面に押されて圧縮変形し、その後、クリップが外れたときに復元しようとする反力が生じるので、クリップが外れる方向に力が加えられ、より確実にクリップを外すことができる。
【0016】
さらに、挿入されたホースの先端面が斜めに切断されていた場合であっても、ガイドスリーブが、ホースに押されて圧縮変形するときにホースの傾きを吸収し、ホースの押圧力をガイドスリーブの全周で均一にクリップに伝えることができるため、ホースクランプからクリップを確実に外すことができる。
【0017】
発明の第3態様のホース固定構造では、ガイドスリーブは、弾力性と共に、ホースの押圧力をクリップに伝えるための硬さも備えることができる。このとき、独立気泡構造を有し、JIS K6767:1999 附属書1の規定に準拠して測定される25%圧縮硬さが10kPa~500kPaのポリオレフィン系発泡樹脂(発明の第4態様)、又は、連続気泡構造を有し、JIS K6254 D法:2016の規定に準拠して測定される25%圧縮硬さが10kPa~400kPaのポリウレタン系発泡樹脂(発明の第5態様)で構成されていることが好ましい。
【0018】
さらに、発明の第6態様のホース固定構造のように、ノズルの外周面のうち、ホースクランプが縮径変形してホースを締め付けたときにホースの内面に係止する突部に、ガイドスリーブの内面を係止させておくことで、ガイドスリーブのノズル部からの脱落を防止することができる。
【0019】
また、ガイドスリーブのノズル部の軸方向における長さは、短すぎると、圧縮変形してもホースの先端面の傾きを吸収しにくくなり、長すぎると、圧縮変形してもホースの先端面が筒状領域内を通過できない虞もあることから、発明の第7態様のホース固定構造のように、ホースクランプのノズル部の軸方向における長さの5分の1以上2分の1未満が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示のホース固定構造を有する第1実施形態に係るホース継手10の斜視図
図2】ホース継手の側断面図
図3】ノズル部の斜視図
図4】ホースクランプの(A)斜視図、(B)縮径変形状態の正面図、(C)拡径変形状態の正面図
図5】クリップの斜視図
図6】ホースクランプに装着されたクリップの平面図
図7】ホース継手の分解斜視図
図8】(A)ホースに押されて被押圧片に当接するガイドスリーブの側面図、(B)クリップがホースクランプから外れる時のガイドスリーブの側面図
図9】先端面が斜めのホースが挿入されたときの(A)ガイドスリーブを備えないホース継手の側面図、(B)ガイドスリーブを備えたホース継手の側面図
図10】他の実施形態における(A)ホース継手の拡大側断面図、(B)ホースが挿入されたときのホース継手の拡大側断面図
図11】他の実施形態のホース継手の拡大側断面図
図12】ホースクランプが正規位置からずれ、筒状領域が形成されていないホース継手の拡大側断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、図1図9に基づいて第1実施形態のホース継手10について説明する。図1に示されるように、第1実施形態のホース継手10は、ホース90と、図示しないパイプ、タンクその他の流体機器と、を接続するためのものであって、図2に示すように、ホース90に接続されるノズル部11と、流体機器に接続される接続筒部20と、を備え、ノズル部11の外側には、その先端寄り位置にガイドスリーブ13が嵌合されている。また、ノズル部11の先端側は、ホース90をノズル部11に固定するためのホースクランプ50と、ホースクランプ50に装着されるクリップ60とが、共に、筒形カバー30に収容されている。筒形カバー30の先端部には、キャップ70が嵌合されている。なお、第1実施形態では、ホース継手10において、ホース90が挿入される側を先端側、流体機器が接続される側を基端側と、呼ぶことにする。
【0022】
接続筒部20は、その先端部にノズル部11が連結され、外面における軸方向の中間部に断面形状が正六角形のフランジ部20Fを備えている。また、接続筒部20の外面のうち、フランジ部20Fより基端側は、流体機器に接続されるネジ部20Nになっていて、フランジ部20Fより先端側は、ノズル部11と嵌合するノズル連結部21になっている。
【0023】
ノズル連結部21には、第1拡径部22と第2拡径部23が先端側から順に形成されている。ノズル連結部21のうち第2拡径部23より先端側の部位はノズル部11に内挿され、第2拡径部23の先端側を向く面がノズル部11に突き当てられる。なお、第1拡径部22より先端側の外周面とノズル部11の内周面との間は、Oリング80によってシールされる。
【0024】
ノズル部11は、基端側を段付き状に拡径する段差部を有し、その段差部より先端側の小径部11Aの外側にホース90が挿入され、その段差部より基端側の大径部11Bの内側に、接続筒部20におけるノズル連結部21の先端部が回転可能に嵌合されている。また、大径部11Bの基端部の内面には係止爪11Kが突設されている。係止爪11Kは、接続筒部20においてノズル連結部21の第1拡径部22と第2拡径部23との間に形成される環状溝と嵌合する。これにより、ノズル部11が接続筒部20に固定される。なお、小径部11Aの内径は、ノズル連結部21の内径と略同じか小さくなっている。
【0025】
また、図3に示すように、ノズル部11の小径部11Aの外面には、ホース90の内面に係止するための複数の環状突部12A,12B,12Cが形成されている。環状突部12A~12Cは、先端側を向いたテーパ面を有する。これら環状突部12A~12Cのうち環状突部12A,12Bは、ノズル部11の中心軸に対して斜めになった楕円状に形成されているのに対し、環状突部12Cは、ノズル部11の中心軸と直交する円状に形成されている。また、図2に示すように、環状突部12Aと12Bは、ノズル部11の軸方向でホースクランプ50がホース90を締め付ける範囲内に収まるように設けられ、環状突部12Cは、ホースクランプ50がホース90を締め付けたときに、ホースクランプ50よりも基端側に配置される。なお、小径部11Aの先端部は、先端側へ向かうにつれて徐々に小径となるテーパ状に形成されている。
【0026】
ホースクランプ50は、弾発的な締付力を有し、図2に示されるように、ノズル部11の小径部11Aを外側から囲む。図4(A)に示すように、ホースクランプ50は、帯状板金を環状に丸めて形成され、周方向の1箇所に切れ目52を備えるリング本体51と、帯状板金の一端部が、該帯状板金の他端部に形成された切欠部51Kに受容されてなる1対の摘まみ部53と、からなる。
【0027】
1対の摘まみ部53は、通常は、図4(B)に示されるように、リング本体51の弾発力によって、互いに離れる方向に付勢されている。そして、図4(C)に示されるように、1対の摘まみ部53がリング本体51の弾発力に抗して挟み付けられると、リング本体51が拡径される。1対の摘まみ部53の挟み付けが解除されると、リング本体51が縮径すると共に、1対の摘まみ部53が互いに離れる。なお、以下では、図4(B)に示されるホースクランプ50の状態を縮径変形状態、図4(C)に示されるホースクランプ50の状態を拡径変形状態と、呼ぶことにする。
【0028】
図7に示されるように、ホースクランプ50は、1対の摘まみ部53をクリップ60によって拡径変形状態に保持されて筒形カバー30内に収容される。クリップ60は、ホースクランプ50に対してノズル部11の小径部11Aの基端側に配置される。クリップ60は、図5及び図6に示されるように、支持ベース61と、支持ベース61からノズル部11の小径部11Aの先端側へ突出した1対の挟持片62と、支持ベース61からノズル部11の中心軸側へ突出した被押圧片63と、を有している。なお、クリップ60は、板金の加工品であって、支持ベース61は、1対の挟持片62及び被押圧片63と同じ厚みのプレート状に形成されている。
【0029】
1対の挟持片62は、図6に示されるように、ホースクランプ50の1対の摘まみ部53を挟持している。第1実施形態のホース継手10では、クリップ60の1対の挟持片62によるホースクランプ50の1対の摘まみ部53の挟持が解除されることにより、ホースクランプ50が縮径変形してホース90をノズル部11の小径部11Aに締め付ける。なお、被押圧片63は、支持ベース61から離れた側の端部が、ノズル部11の小径部11Aの外周面に沿った円弧状に切り欠かれている(図5参照)。
【0030】
筒形カバー30は、図2に示すように、その基端側に、ノズル部11の大径部11B及び接続筒部20のノズル連結部21と嵌合する円筒状の継手固定部32を備え、先端側に、継手固定部32から軸方向に延びて、継手固定部32の周壁の1箇所を外方へ箱状に迫り出させてなる膨出部37を有するホース固定部31が備えられている。そして、ホース固定部31の内部に、ノズル部11の小径部11Aと、クリップ60が装着されたホースクランプ50が収容される。
【0031】
継手固定部32は、その基端部の内面に、係止爪32Kが突設されている。係止爪32Kは、接続筒部20においてノズル連結部21の第2拡径部23とフランジ部20Fとの間に形成される環状溝と係合する。これにより、筒形カバー30が接続筒部20に取り付けられる。また、継手固定部32の内面には、係止爪32Kに継手固定部32の先端側から対向し、基端側を拡径する段差面32Tが形成されている。段差面32Tは、係止爪32Kとの間に、接続筒部20の第2拡径部23とノズル部11の大径部11Bの一部とを挟む。このように、第1実施形態では、接続筒部20の第2拡径部23とノズル部11の大径部11Bの一部が、継手固定部32の係止爪32Kと段差面32Tとに挟まれることで、接続筒部20とノズル部11とが安定的に連結される。
【0032】
ホース固定部31の内面には、軸方向の中間部に、ノズル部11の径方向に突出した軸方向移動規制部38が形成されている。軸方向移動規制部38は、ホース固定部31の内面から突出したリブにより構成され、膨出部37を構成しない部分に、周方向に沿って連続して延びている。軸方向移動規制部38は、ホースクランプ50のリング本体51の基端側端面が突き当てられる。
【0033】
また、ホース固定部31の内面には、図2に示すように、先端寄り位置にキャップ当接部39が形成されている。キャップ当接部39は、ホース固定部31の先端部分の内面を先端まで拡径する段差により構成されていて、膨出部37を構成しない部分に周方向に沿って連続して延びている。キャップ当接部39は、キャップ70の基端側端面が突き当てられ、軸方向移動規制部38とキャップ当接部39との間に形成された位置決め溝30Mに、ホースクランプ50のリング本体51が受容されている。リング本体51が位置決め溝30Mに受容された状態がホースクランプ50の正規位置となっている。ホースクランプ50が正規位置に配置されると、ノズル部11の小径部11Aとホースクランプのリング本体51との間において、その径方向の幅(小径部11Aの外径とリング本体51の内径との差)が、周方向で略一定となる筒状領域14Kが形成される。
【0034】
なお、図7に示すように、ホース固定部31には、膨出部37を構成しない部分の先端寄り位置で、かつキャップ当接部39より先端側に、ホース固定部31の周方向に間隔をあけて1対の貫通孔31Aが設けられている。
【0035】
キャップ70は、図2に示すように、筒形カバー30のホース固定部31の先端部を閉塞する蓋部71と、蓋部71から基端側に延びた外側嵌合部72及び内側嵌合部73と、を備えている。
【0036】
蓋部71は、その基端側を向く面にホース固定部31の先端部が突き当てられて、内部に収容されているホースクランプ50を抜け止めする。また、蓋部71は、ホース90の外径と略同径のホース挿通孔71Aが形成されていて、ホース90が貫通する。
【0037】
外側嵌合部72は、蓋部71の外縁部から基端側に延びた筒状に形成され、その内面が筒形カバー30のホース固定部31の先端部の外面に重ねられる。
【0038】
内側嵌合部73は、蓋部71のうち基端側を向く面から基端側に延びた筒状に形成され、その外面が筒形カバー30のホース固定部31の先端部の内面に重ねられている。また、内側嵌合部73は、ホース挿通孔71Aに連通し、差し込まれたホース90に嵌合するホース嵌合面73Aを備えている。なお、内側嵌合部73のうち、筒形カバー30の内面に重ねられる外面に、係合突部74が突出形成されている(図1参照)。
【0039】
そして、キャップ70がホース固定部31の先端部に嵌合されたとき、内側嵌合部73の基端側端面がホース固定部31のキャップ当接部39及びホースクランプ50のリング本体51の先端側端面に突き当てられることで、ホースクランプ50が抜け止めされる。そして、内側嵌合部73の係合突部74が、ホース固定部31の1対の貫通孔31A(図7参照)に差し込まれることで、キャップ70が筒形カバー30に固定される。このとき、ノズル部11の先端面は、第1実施形態では、図10に示すように、蓋部71の先端面と面一になっている。なお、外側嵌合部72には、周方向で係合突部74と対向する位置で、かつノズル部11の中心軸方向における係合突部74よりも先端側の位置に、係合突部74がアンダーカット形状になることを避けるための型抜き孔72Aが形成されている(図7参照)。
【0040】
ガイドスリーブ13は、図7に示すように、円筒状をなし、小径部11Aの外周面に嵌合している。詳細には、図2に示すように、ガイドスリーブ13の厚みは、筒状領域14Kを通過可能な大きさであって、その基端側がノズル部11の小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間に挟まれ、先端側がリング本体51より先端側に配置されている。ガイドスリーブ13の内面は、環状突部12Aの一部に係止している。
【0041】
ガイドスリーブ13は、ホースクランプ50の傾きの抑制や傾きの是正が可能な程度の硬さを有する多孔質体から構成される。多孔質体としては、独立気泡構造のポリオレフィン系樹脂の発泡体、連続気泡構造のポリウレタン系樹脂の発泡体、独立気泡構造のゴムの発泡体、通気性を有する繊維系多孔質体等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂の発泡体としては、例えば、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等の発泡体が挙げられ、ポリウレタン系樹脂の発泡体としては、例えば、スラブウレタンフォーム(ブロック状のポリウレタンフォームの塊をスライスして使用)やシート状ポリウレタンフォーム(少なくとも片面にスキン層を有する)が挙げられ、ゴムの発泡体としては、例えば、天然ゴム系の発泡体やクロロプレン系ゴムの発泡体等が挙げられ、繊維系多孔質体としては、例えば、比較的高目付量の不織布やフェルト等が挙げられる。
【0042】
ポリオレフィン系樹脂の発泡体としては、JIS K6767:1999 附属書1により規定される硬さを有するものが好ましい。詳細には、ポリオレフィン系樹脂の発泡体の硬さとして、50mm角×25mm厚みの試験片を試験片よりも大きい圧縮子により10mm/分の速度で圧縮し、元厚みの25%となったところで圧縮子を停止し、20秒後の荷重を読み取ることで25%圧縮硬さを測定した(JIS K6767:1999 附属書1準拠)。ポリオレフィン系樹脂の発泡体としては、例えば、ポリエチレンフォームであるP・Eライト B-4(見掛け密度(JIS K6767:1999 附属書1準拠):25±10Kg/m、25%圧縮硬さ:50±20kPa、イノアックコーポレーション社製)、P・Eライト A-8(見掛け密度(JIS K6767:1999 附属書1準拠):70±20Kg/m、25%圧縮硬さ:100±30kPa、イノアックコーポレーション社製)、P・Eライト A-12(見掛け密度(JIS K6767:1999 附属書1準拠):130±30Kg/m、25%圧縮硬さ:350±100kPa、イノアックコーポレーション社製)が挙げられる。ここで、ポリオレフィン系樹脂の発泡体は、その表面にスキン層を有していてもよい。
【0043】
ポリウレタン系樹脂の発泡体としては、JIS K6254 D法:2016により規定される硬さを有するものが好ましい。詳細には、ポリウレタン系樹脂の発泡体の硬さとして、50mm角×5mm厚みの試験片を試験片よりも大きい圧縮子により10mm/分の速度で元厚みの30%まで圧縮し、25%圧縮時の荷重から25%圧縮硬さを測定した(JIS K6254 D法:2016 準拠)。ポリウレタン系樹脂の発泡体としては、例えば、スラブウレタンフォームであるカラーフォーム EMO(見掛け密度(JIS K7222:2005 準拠):50Kg/m、25%圧縮硬さ:15kPa、イノアックコーポレーション社製)、両面スキン層付きのシート状ウレタンフォームであるPORON(登録商標) H-24(見掛け密度(JIS K7222:2005 準拠):240Kg/m、25%圧縮硬さ:80kPa、ロジャースイノアック社製)が挙げられる。
【0044】
ゴムの発泡体としては、JIS K6254 D法:2016により規定される硬さを有するものが好ましい。詳細には、ゴムの発泡体の硬さとして、50mm角×12.5mm厚みの試験片を試験片よりも大きい圧縮子により10mm/分の速度で元厚みの30%まで圧縮し、25%圧縮時の荷重から25%圧縮硬さを測定した(JIS K6254 D法:2016 準拠)。ゴムの発泡体としては、例えば、天然ゴム系の発泡体であるゴムスポ(登録商標) N-146(見掛け密度(JIS K7222:2005 準拠):150±30Kg/m、25%圧縮硬さ:68.1~98.1kPa、イノアックコーポレーション社製)、クロロプレンゴム系の発泡体であるゴムスポ(登録商標) C-4205(見掛け密度(JIS K7222:2005 準拠):180±30Kg/m、25%圧縮硬さ:29.4~58.8kPa、イノアックコーポレーション社製)が挙げられる。
【0045】
繊維系多孔質体としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられ、その繊維の種類としては、羊毛、コットン等の天然繊維やポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維等が挙げられる。その目付量としては、400g/m以上とすることで、繊維系多孔質体の硬さを確保することが可能となる。目付量の上限は特に限定されないが、1500g/m以下とすることが好ましい。
【0046】
ガイドスリーブ13としては、軽量でありながら25%圧縮硬さが大きい独立気泡構造のポリオレフィン系樹脂の発泡体であることがより好ましい。なお、第1実施形態では、ポリオレフィン系樹脂の発泡体であるP・Eライト B-4(ポリエチレンフォーム)を使用した。
【0047】
また、ガイドスリーブ13の厚みと長さは、以下の通りである。ガイドスリーブ13の厚みは、ノズル部11における垂直方向の寸法であり、詳細には、ガイドスリーブ13の外径部と内径部との差である。ガイドスリーブ13の長さは、ノズル部11における軸方向の寸法である。第1実施形態のガイドスリーブ13の厚みは2mmであり、長さは4mmである。ここで、ガイドスリーブ13の長さは、ホースクランプ50のリング本体51のノズル部11の軸方向における長さの5分の1以上2分の1未満となっている。第1実施形態のリング本体51の長さは12mmであり、ガイドスリーブ13の長さは、ノズル部11の軸方向におけるリング本体51の長さに対して3分の1となっている。
【0048】
なお、ガイドスリーブ13の長さをホースクランプ50のリング本体51のノズル部11の軸方向における長さの5分の1以下とすると、ホース90の先端面により押された際に、ガイドスリーブ13自体が丸まってホース90に巻き込まれて挿入しにくくなるおそれがある。一方、ガイドスリーブ13の長さをリング本体51のノズル部11の軸方向における長さの2分の1以上とすると、ホース90が挿入しにくくなるおそれがあり、かつホース90の挿入が不十分な状態でクリップ60が外れてしまうおそれがある。
【0049】
第1実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、第1実施形態の作用効果について説明する。第1実施形態のホース継手10では、ホース90が差し込まれ、ノズル部11(小径部11A)にホース90が挿入されると、ホース90の先端面が、小径部11Aの外側に嵌合したガイドスリーブ13を基端側へ押す。ガイドスリーブ13は、ホース90よりも先行して、小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間を通過し、図8(A)に示すように、クリップ60の被押圧片63に当接する。そして、さらにホース90が押し込まれると、ガイドスリーブ13は、ポリオレフィン系発泡樹脂で構成されているので、図8(B)に示すように、ノズル部11の軸方向に圧縮変形しながら、被押圧片63を基端側に押し込む。これにより、クリップ60が支持ベース61を中心に回動し、1対の挟持片62によるホースクランプ50の1対の摘まみ部53の挟持を解除する。ホースクランプ50は、リング本体51の弾発力によって1対の摘まみ部53が互いに離れる方向に移動して縮径変形し、ホース90を小径部11Aに締め付ける。
【0050】
ここで、ガイドスリーブ13は、筒状領域14Kを通過可能な大きさをなし、その一部が、小径部11Aの外側のうち、小径部11Aとリング本体51との間に挟まれるように嵌合されている。このように、ガイドスリーブ13を小径部11Aとリング本体51との間に予め挟んでおくことで、リング本体51が傾くことを抑制し、リング本体51が位置決め溝30Mに受容された正規位置に保持することができる。もし仮に、リング本体51が傾いて正規位置からずれ、小径部11Aとリング本体51との間の筒状領域14Kの一部が狭くなっていたとしても、ホース90に先行して、小径部11Aとリング本体51との間にガイドスリーブ13が柔軟に変形して容易に入り込むことができるので、リング本体51の傾きが是正される。これにより、ホース90が内側を通過するときのリング本体51の姿勢が安定し、ホースクランプ50が縮径変形したときのホース90の締め付けも安定する。
【0051】
また、上述したように、ガイドスリーブ13は、図8(B)に示すように、ホース90に押されてノズル部11の軸方向に圧縮変形する(図8(B)参照)。そして、クリップ60が、支持ベース61を中心に回動して被押圧片63がガイドスリーブ13から離れたときに、ガイドスリーブ13がその弾力性により復元し、被押圧片63に対してホースクランプ50から離れる方向に力を加えるため、確実にホースクランプ50からクリップ60を外すことができる。
【0052】
さらに、第1実施形態のホース固定構造であれば、仮に、ホース90の先端面が斜めに切断されていても、ホース90の押圧力をクリップ60の被押圧片63に均一に伝えることができる。具体的には、ガイドスリーブ13を備えない場合、先端面が斜めに切断されたホース90が差し込まれたときに、図9(A)に示すように、ホース90が被押圧片63に片当りして、ホース90の押圧力が被押圧片63に伝わらず、ホースクランプ50からクリップ60が外れにくくなるという事態が生じ得る。これに対して、本開示のホース固定構造では、図9(B)に示すように、ホース90に押されたガイドスリーブ13が被押圧片63との間で圧縮変形してホース90の先端面の傾きを吸収し、ガイドスリーブ13の全周で被押圧片63に接触することができるので、ホース90の押圧力を均一に被押圧片63に伝えて、ホースクランプ50からクリップ60を確実に外すことができる。
【0053】
また、ガイドスリーブ13は、ホース90に押されたときにノズル部11の軸方向に潰れることができるので、ホース90の先端面と被押圧片63との間にガイドスリーブ13が挟まれる分、ノズル部11の小径部11Aやホースクランプのリング本体51の寸法等を変更する必要がなく、従来のホース固定構造に本開示のガイドスリーブ13をそのまま利用することができる。
【0054】
なお、本開示のガイドスリーブ13が、小径部11Aとリング本体51との間に入り込み、かつホース90の押圧力をクリップ60に均一に伝えるためには、弾力性を備えると共に、ある程度の硬さを備える必要がある。このような観点から、ガイドスリーブ13は、JIS K6767:1999 附属書1に準拠して測定される25%圧縮硬さが10kPa~500kPaのポリオレフィン系発泡樹脂で構成されていることが好ましく、30kPa~150kPaであることがより好ましい。ここで、25%圧縮硬さが10kPaよりも小さいとホース90の押圧力をクリップ60に伝えにくくなるおそれがあり、500kPaよりも大きいとホース90をノズル部11に挿入する際に挿し込みにくくなるおそれがある。
【0055】
なお、ガイドスリーブ13をポリウレタン系発泡樹脂で形成する場合、JIS K6254 D法:2016に準拠して測定される25%圧縮硬さは、10kPa~400kPaであることが好ましく、12kPa~100kPaであることがより好ましい。25%圧縮硬さが10kPaよりも小さいとホース90の押圧力をクリップ60に伝えにくくなるおそれがあり、400kPaよりも大きいとホース90をノズル部11に挿入する際に挿し込みにくくなるおそれがある。
【0056】
さらに、第1実施形態のホース固定構造では、ガイドスリーブ13の内面を、ノズル部11の小径部11Aに形成された環状突部12Aに係止させているので、保管・運搬される際に、ガイドスリーブ13が小径部11Aから脱落することを防止することができる。
【0057】
[他の実施形態]
(1)上記第1実施形態では、ガイドスリーブ13の一部が、ノズル部11の小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間に挟まれるように、小径部11Aの外側に嵌合された構成であったが、ガイドスリーブ13の全体が、ノズル部11の小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間に挟まれるように嵌合されていてもよい。
【0058】
(2)上記第1実施形態では、ガイドスリーブ13を、ノズル部11の小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間に挟まれた構成であったが、図10(A)に示すように、ガイドスリーブ13Vが、ノズル部11の小径部11Aのうち、リング本体51よりもノズル部11の先端側に嵌合されている構成であってもよい。
【0059】
この構成によれば、仮に、小径部11Aとリング本体51との間に筒状領域14Kが形成されていなかった場合であっても(図12参照)、ガイドスリーブ13Vの弾力性により、図10(B)に示すように、柔軟に変形しながら小径部11Aとリング本体51との間に入り込むことができる。これにより、ホース90が通過する前にガイドスリーブ13Vが小径部11Aとリング本体51との間に筒状領域14Kを形成することができる。
【0060】
(3)上記第1実施形態では、ガイドスリーブ13が、その基端側がノズル部11の小径部11Aとホースクランプ50のリング本体51との間に挟まれ、先端側がリング本体51より先端側に配置されている構成であったが、その先端側が小径部11Aとリング本体51との間に挟まれ、基端側がリング本体51より基端側に配置された構成であってもよい。
【0061】
(4)上記第1実施形態では、ガイドスリーブ13は、環状突部12Aに係止する構成であったが、環状突部12B又は環状突部12Cに係止する構成であってもよいし、環状突部12A~12Cに係止しない構成であってもよい。
【0062】
(5)ガイドスリーブ13Wは、図11に示すように、基端側端部の外面に、基端部に向かって縮径するテーパ面が備えられていてもよい。これにより、ホースクランプ50のリング本体51が傾いて正規位置からずれていたときに、小径部11Aとリング本体51との間に容易に入り込むことができる。
【符号の説明】
【0063】
10 ホース継手
11 ノズル部
13 ガイドスリーブ
14K 筒状領域
30 筒形カバー
50 ホースクランプ
60 クリップ
90 ホース
図1
図2
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図5
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図12