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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】ブラインドナット
(51)【国際特許分類】
   F16B 37/04 20060101AFI20240513BHJP
【FI】
F16B37/04 U
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020097581
(22)【出願日】2020-06-04
(65)【公開番号】P2021188731
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-06-05
(73)【特許権者】
【識別番号】390025243
【氏名又は名称】ポップリベット・ファスナー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】牧野 敬範
(72)【発明者】
【氏名】星 祐介
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-526752(JP,A)
【文献】特開2000-240631(JP,A)
【文献】特開平08-061348(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装によってナット部が保持されるように構成されるブラインドナットであって、
塑性変形可能な管状部と、前記管状部に繋がって形成される開口付きのフランジとを有する塑性加工部と、
前記塑性加工部の前記フランジと反対側に配置され、雌ねじを有するナット部と、
前記ナット部と前記塑性加工部とを収容し、前記塑性加工部の前記フランジ側から雄ねじを挿入できるように開口部を有する柱形状の外装部と
を備え、
前記塑性加工部の前記フランジ側から挿入された雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合し、前記ナット部と前記管状部とが当接した状態において、前記管状部の一部を拡径するように塑性変形してできた拡径部と前記フランジとの間に被取付部材を挟持して取り付けるように構成されるブラインドナット。
【請求項2】
前記ナット部と、前記外装部の前記ナット部を覆う部分は、同じ角柱形状であり、前記雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合する際の回転時に前記ナット部が回転しないように構成される、請求項1に記載のブラインドナット。
【請求項3】
前記ナット部の外径は、前記塑性加工部の前記管状部の外径より小さい、請求項1又は2に記載のブラインドナット。
【請求項4】
前記外装部の内面は、前記塑性加工部の前記管状部の外面に沿っており、前記ナット部の側面との間に隙間を有するように構成される、請求項1から3の何れか1つに記載のブラインドナット。
【請求項5】
前記ナット部の前記雌ねじの径は、前記塑性加工部の前記管状部の内径より小さく、
前記雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合している状態で、前記雄ねじは、前記管状部内で前記雄ねじの軸に垂直な方向に移動可能である、請求項1から4の何れか1つに記載のブラインドナット。
【請求項6】
前記塑性加工部の肉厚は、前記フランジ側よりも前記ナット部側の方が厚くなっている、請求項1から5の何れか1つに記載のブラインドナット。
【請求項7】
前記塑性加工部の内径は、前記フランジ側より前記ナット部側の方が小さい、請求項1から6の何れか1つに記載のブラインドナット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、片側施工用のブラインドナットに係り、特に、フローティングブラインドナットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フローティングナットの板金製品が存在する。しかしながら、必ずしも取り付け性が良いとは言えず、また、フローティングナットの設置の工数も必要となる。他方、特許文献1のように、管状部が十分拡径するように塑性変形し、被取付部材に取付けることのできるブラインドナットも存在する。
しかしながら、このようなブラインドナットも必ずしも歩留まりが良いとは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-160321
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、取り付け性が良く、また、歩留まりが良いナットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、本発明の1つの態様は、
外装によって保持されるように構成されるブラインドナットであって、
塑性変形可能な管状部と、前記管状部に繋がって形成される開口付きのフランジとを有する塑性加工部と、
前記塑性加工部の前記フランジと反対側に配置され、雌ねじを有するナット部と、
前記ナット部と前記塑性加工部とを収容し、前記塑性加工部の前記フランジ側から雄ねじを挿入できるように開口部を有する柱形状の外装部と
を備え、
前記塑性加工部の前記フランジ側から挿入された雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合し、前記ナット部と前記管状部とが当接した状態において、前記管状部の一部を拡径するように塑性変形してできた拡径部と前記フランジとの間に被取付部材を挟持して取り付けるように構成されるブラインドナットである。
【0006】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記ナット部と、前記外装部の前記ナット部を覆う部分は、同じ角柱形状であり、前記雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合する際の回転時に前記ナット部が回転しないように構成される。
【0007】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記ナット部の外径は、前記塑性加工部の前記管状部の外径より小さい。
【0008】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記外装部の内面は、前記塑性加工部の前記管状部の外面に沿っており、前記ナット部の側面との間に隙間を有するように構成される。
【0009】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記ナット部の前記雌ねじの径は、前記塑性加工部の前記管状部の内径より小さく、
前記雄ねじが前記ナット部の前記雌ねじに係合している状態で、前記雄ねじは、前記管状部内で前記雄ねじの軸に垂直な方向に移動可能である。
【0010】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記塑性加工部の肉厚は、前記フランジ側よりも前記ナット部側の方が厚くなっている。
【0011】
前記ブラインドナットにおいて、好ましくは、前記塑性加工部の内径は、前記フランジ側より前記ナット部側の方が小さい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、取り付け性が良く、また、歩留まりが良いブラインドナットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1の実施形態によるブラインドナットの斜視図(a)とA-A’線に沿った断面図(b)である。
図2図1のブラインドナットの外装部の斜視図である。
図3図1のブラインドナットのナット部の斜視図である。
図4図1のブラインドナットの塑性加工部の斜視図である。
図5図1のブラインドナットの締結前の状態について示した図である。
図6図1のブラインドナットの締結後の状態について示した図である。
図7図1のブラインドナットの使用状態について示した図である。
図8図1のブラインドナットの使用状態について示した図である。
図9】本発明の第2の実施形態によるブラインドナットの斜視図である。
図10】本発明の第3の実施形態によるブラインドナットの斜視図である。
図11】本発明の第4の実施形態によるブラインドナットの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[ブラインドナットの構成]
図1(a)は、本発明の一実施形態によるブラインドナット100の斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA-A’断面を示す図である。ブラインドナット100は、外装部200と、これに収容され、雄ねじの軸方向に連なって配置されるナット部300と塑性加工部400とから構成される。
【0015】
図2は、ブラインドナット100の外装部200の斜視図を示している。図3は、ブラインドナット100のナット部300の斜視図を示している。図4は、ブラインドナット100の塑性加工部400の斜視図を示している。
【0016】
外装部200は、樹脂や金属で形成されており、本実施例では、透明なプラスチックである。図2に示されるように、外装部200は、柱形状部220と開口付きのフランジ240を有しており、ナット部300と塑性加工部400とをフランジ240側から収容するように構成されている。図1(b)に示されるように、外装部200は、柱形状の塑性加工部400の側面に沿って塑性加工部400を覆うように構成されると共に、塑性加工部400の柱形状の高さ方向に連なって配置されるナット部300の側面に対して隙間120を有した状態で内部に収容するように構成される。塑性加工部400は、中空の柱状の形状であり、四角柱や六角柱などの角柱形状であってもよいし、円柱形状であってもよい。本実施例では、塑性加工部400が六角柱であるため、塑性加工部400の側面に沿って塑性加工部400を覆うように外装部200も六角柱である。
【0017】
ナット部300は、雄ねじと係合する雌ねじ320を有し、例えば、四角柱や六角柱などの角柱形状である。ナット部300は、上述の通り、外装部200内において、雌ねじ320の軸に垂直な方向に隙間120を有している。したがって、ナット部300は、外装部200内において雌ねじ320の軸に垂直な方向に移動可能になっているが、図1(b)に示される隙間120は、ナット部300の雌ねじ320に雄ねじが係合している状態で、雄ねじを回転させてもナット部300が外装部200内で回転しない幅で構成される。
【0018】
また、ナット部300は、図1(b)に示さるように、外装部200内において雌ねじ320の軸方向に隙間140を有している。このように構成されることにより、ナット部300は、外装部200内において雌ねじ320の軸方向に移動可能になっており、また、ナット部300の雌ねじ320に対する雄ねじの係合が進んだ状態で雄ねじが雌ねじ320から抜け出ることができるように構成されている。
【0019】
塑性加工部400は、図4に示されるように、ナット部300と別体のものとして形成される。塑性加工部400は、ナット部300に対して軸方向に繋がり、中空で塑性変形可能な管状部420と、管状部420に繋がって形成される開口付きのフランジ440とを有している。塑性加工部400は、後述するように、被取付部材の締結時には、管状部420を塑性変形してできた拡径部とフランジ440の間に被取付部材を挟持して取り付けることができるようになっている。
【0020】
上述の通り、ナット部300は、外装部200に対して、雌ねじ320の軸に垂直な方向に隙間120を有している一方で、塑性加工部400は、外装部200に対して隙間を有することなく、塑性加工部400の内面に沿って配置される。したがって、ナット部300の外径は、塑性加工部400の管状部420の外径より小さく形成されている。このように構成されることにより、ナット部300は、上述の通り、外装部200内において雌ねじの軸に垂直な方向に移動可能になっていることに加えて、締結時に塑性加工部400への圧力を塑性加工部400に適切に与えるように位置調節することができるため、塑性加工部400の塑性変形を歩留まり良く行うことが可能となる。
【0021】
[取付動作1]
図5及び図6を参照して、本発明に係るブラインドナットを被取付部材に取り付ける動作を説明する。
【0022】
<締結前>
図5は、板状の被取付部材500にブラインドナット100及び締結ツール580をセットした締結前の状態を示した図である。まず、被取付部材500の取付孔に対してブラインドナット100がナット部300側から挿入されおり、塑性加工部400のフランジ440の下面が外装部200を介して被取付部材500の上面に当接している。次に、この状態から、締結ツール580の雄ねじ部570が、塑性加工部400の管状部420に挿入され、その後、ナット部300の雌ねじ320に係合するように回転させられる。
【0023】
図5の状態では、締結ツール580の雄ねじ部570は、ナット部300の雌ねじ320に係合し、締結ツール580の雄ねじ部570の先端部は、ナット部300を通り抜けている。ここで、締結ツール580の雄ねじ部570がナット部300の雌ねじ320に係合しながらナット部300を通り抜けるときに、締結ツール580の雄ねじ部570の先端が外装部200に接しないように、ナット部300と外装部200の間には軸方向に隙間540が設けられている。
【0024】
また、外装部200内において、ナット部300の雌ねじ320の軸に垂直な方向に隙間520が存在している。また、締結ツール580の雄ねじ部570と塑性加工部400の内径の間には隙間560が存在している。
【0025】
また、塑性加工部400は、フランジ440側の内径よりもナット部300側の内径の方が小さく構成してもよい。また、塑性加工部400は、フランジ440側の肉厚510よりもナット部300側の肉厚530の方が厚く構成してもよい。このように構成することにより、締結時にナット部300から塑性加工部400に圧力がかかるときに、塑性変形の拡径を良好に行うことが可能となる。
【0026】
<締結処理>
図6は、図5の状態からブラインドナット100を被取付部材500に締結した状態を示した図である。
【0027】
まず、締結ツール580の雄ねじ部570が、ナット部300の雌ねじ320に係合し、かつ、ナット部300の上面と塑性加工部400の下面が互いに当接した状態にする。
【0028】
次に、この状態から締結ツール580により雄ねじ部570を上方に引き付けると、ナット部300が塑性加工部400を上方に押し上げ、塑性加工部400の管状部420の一部が座屈し拡経するように塑性変形し、座屈部460を形成する。このとき、外装部200はプラスチック等の樹脂や相対的に柔らかい金属であるため、管状部420の一部が座屈し拡経すると、これに伴い管状部420の座屈部460の外側の外装部200も連動して座屈部260を形成する。これにより、ブラインドリベット100は、塑性加工部400のフランジ440と座屈部460の間に被取付部材500を挟んで固定される。
【0029】
[取付動作2]
図7は、図6に示す被取付部材500に取り付けたブラインドナット100に対して、ボルト600により、別の板状の被取付部材700を取り付けた状態を示す図である。
【0030】
ボルト600の雄ねじは、ナット部300の雌ねじ320に係合することができる。塑性加工部400のフランジ440の開口部分と、別の被取付部材700の取付孔を合わせて、塑性加工部400のフランジ440の上に、別の被取付部材700が配置される。ボルト600の軸部を別の被取付部材700の取付孔に通して、塑性加工部400の管状部420に挿入する。そして、ボルト600の雄ねじを回転させてナット部300の雌ねじ320に係合させ、別の被取付部材700をブラインドナット100に取り付ける。
【0031】
この際、ナット部300の外径は、外装部200の外径と同じ角柱形状となっており、ボルト600の雄ねじが回転しても、これに係合するナット部300が回転することはできず、ボルト600の雄ねじは、ナット部300の雌ねじ320に係合し、ボルト600の雄ねじの先端は、ナット部300を通り抜けることができる。
【0032】
また、ナット部300の雌ねじ320の径は、塑性加工部400の管状部420の内径より小さく形成されており、ナット部300にボルト600の雄ねじを係合させる際に、ボルト600の雄ねじと塑性加工部400の内径と間に隙間760を有するようになっている。また、外装部200の内面とナット部300の外面との間には、ボルト600の軸に垂直な方向に隙間720が存在している。このように構成されることにより、別の被取付部材700の位置を図の水平方向にシフトさせることができ、被取付部材500と別の被取付部材700の位置のずれに合わせて、ボルト600の雄ねじ及びナット部300の位置をずらして取り付けることができる。
【0033】
図8は、図7の状態から、ボルト600及び別の被取付部材700を取り外した状態を示した図である。ボルト600の雄ねじをナット部300に係合させたときと逆方向にボルト600を回転させて、ボルト600をナット部300から取り外すことにより、ブラインドナット100からボルト600及び別の被取付部材700を取り外すことができる。図8に示されるように、ブラインドナット100からボルト600及び別の被取付部材700を取り外したとしても、ブラインドナット100と被取付部材500との締結は維持されたままで、被取付部材500はブラインドナット100から脱落しないようになっている。また、このとき、ナット部300は、外装部200に覆われているため、外装部200内に保持される。
【0034】
[変形例]
図9、10及び11は、図1のブラインドナット100の変形例を示すものである。ただし、図1のブラインドナットの変形例は、以下に示す図9、10及び11に限定されるものではなく、塑性加工部400、ナット部300及び外装部200のそれぞれの構成は、その他の構成も可能である。
【0035】
図9のブラインドナット900は、図1と同様に、塑性加工部400、ナット部300及び外装部200のそれぞれが、六角柱形状であるが、外装部200は、図9に示されるようにナット部300の雌ねじ320の径に沿った開口部920を有しており、外装部200の長さは、図1の外装部200の長さより短く構成されている。外装部200の長さを短くすることができることにより、取付時に奥行が確保されていない場合にも対応することができるようになっている。また、開口部920は、ナット部300の雌ねじ320の径に対応した位置に形成されていることにより、雄ねじが係合時にナット部300の雌ねじ320から抜け出ることができるようになっている。また、開口部920の位置の周りの外装部200により、締結後に雄ねじを抜き取ったとしても、外装部200からナット部300が抜け落ちることはない。
【0036】
図10のブラインドナット1000は、塑性加工部400、ナット部300及び外装部200のそれぞれが、四角柱形状である。本発明の構成によれば、外装部200内でナット部300が、係合する雄ねじの回転時に回転しないようにすることが必要であるが、この点、このように四角柱形状の構成することにより、外装部200の内面と、ナット部300の外面との間の隙間を外装部200内でナット部300が回転しない範囲で他の角柱形状による構成より大きく確保することができる。
【0037】
図11のブラインドナット1100は、ナット部300と塑性加工部400の形状が異なる例である。図11の実施例では、塑性加工部400が円柱形状であり、ナット部300が六角柱形状であり、外装部200が、塑性加工部400の周りで円柱形状であり、ナット部300の周りで六角柱形状である。このように、ナット部300と塑性加工部400のナット部300を覆う部分の形状は、雄ねじの回転時に回転しないように、共に同等の角柱形状であるように構成されるが、塑性加工部400の形状は様々な形状に変更可能である。
【0038】
以上のように、本発明に係るブラインドナットの実施の一形態及び実施例について説明してきたが、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、これに種々の変更を加え得るものであることは容易に理解される。そして、それらが特許請求の範囲の各請求項に記載した事項、及びそれと均等な事項の範囲内にある限り、当然に本発明の技術的範囲に含まれる。上記の実施例は、特定のナット部と塑性加工部の形状に対してのものであったが、これはあくまでも一例であり、本発明がこの特定の具体例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0039】
100 ブラインドナット
200 外装部
220 柱形状部
240 フランジ
300 ナット部
320 雌ねじ
400 塑性加工部
420 管状部
440 フランジ
500 被取付部材
510 530 肉厚
520 540 560 隙間
570 雄ねじ部
580 締結ツール
260 460 座屈部
700 被取付部材
720 760 隙間
900 ブラインドナット
920 開口部
1000 ブラインドナット
1100 ブラインドナット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11