(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】高信頼条件を有するデータまたは制御情報の伝送方法およびこのための装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0446 20230101AFI20240513BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240513BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W72/231
(21)【出願番号】P 2021524475
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(86)【国際出願番号】 KR2019014936
(87)【国際公開番号】W WO2020096330
(87)【国際公開日】2020-05-14
【審査請求日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】10-2018-0137633
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0004048
(32)【優先日】2019-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0009926
(32)【優先日】2019-01-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0017724
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0091094
(32)【優先日】2019-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0097782
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0100492
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0112954
(32)【優先日】2019-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0115678
(32)【優先日】2019-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0122540
(32)【優先日】2019-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0127590
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0130086
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0140505
(32)【優先日】2019-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】596099882
【氏名又は名称】エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム チュル スン
(72)【発明者】
【氏名】ムン サン ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ペク スン クウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク ギ ユン
(72)【発明者】
【氏名】パク オク ソン
(72)【発明者】
【氏名】ソン ジェ ス
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,Enhancements to configured grant PUSCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810787,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810787.zip>,2018年09月29日,検索日 [2023年10月06日検索]
【文献】LG Electronics,Remaining issues on UL data transmission procedure[online],3GPP TSG RAN WG1 #92 R1-1802215,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802215.zip>,2018年02月16日,検索日 [2023年10月06日検索]
【文献】Huawei, HiSilicon,Scaling factor for CB-UCI-OnPUSCH [issue H240][online],3GPP TSG RAN WG2 #103 R2-1811606,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_103/Docs/R2-1811606.zip>,2018年08月10日,検索日 [2023年10月06日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末は、
無線資源制御(RRC)シグナリングを通じて、それぞれが繰り返し回数Vを含む時間領域資源割当(TDRA)組み合わせのリストを受信する段階と、
前記TDRA組み合わせのうち、1つのTDRA組み合わせを指示するダウンリンク制御情報(DCI)を受信する段階と、
繰り返し回数Vに応じて、アップリンクデータチャネル(PUSCH)繰り返し伝送を遂行する段階と、を遂行し、
前記TDRA組み合わせは、開始シンボルSと長さLを指示する指示子を含
み、
前記PUSCH繰り返しのうちの偶数番号のPUSCH繰り返しは、前記PUSCH繰り返しのうちの奇数番号のPUSCH繰り返しが伝送される周波数領域とは異なる周波数領域で伝送される、
アップリンク伝送方法。
【請求項2】
前記PUSCH繰り返し伝送の遂行は、1番目のPUSCH繰り返しからV番目のPUSCH繰り返しまでを伝送することを含み、前記指示子は前記1番目のPUSCH繰り返しの開始シンボルSを指示し、前記指示子は前記1番目のPUSCH繰り返しからV番目のPUSCH繰り返しまでのそれぞれの長さLをさらに指示する、
請求項1に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項3】
前記PUSCH繰り返しの伝送束(occasion)は、前記PUSCH繰り返しがマッピングされるスロットのフォーマットにかかわらず、連続したL×V個のシンボルにマッピングされる、
請求項1に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項4】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、前記PUSCH繰り返しの伝送には無効である、
請求項
3に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項5】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、ダウンリンク(DL)シンボルを含む、
請求項
4に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項6】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、RRCシグナリング によって無効であると指示されたシンボルを含む、
請求項
4に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項7】
アップリンク制御情報(UCI)が、前記PUSCH繰り返しのうち少なくとも1つのPUSCH繰り返しと重なる場合、前記UCIは、前記少なくとも1つのPUSCH繰り返しのうち
、最も先のPUSCH繰り返しと多重化される、
請求項1に記載のアップリンク伝送方法。
【請求項8】
基地局は、
無線資源制御(RRC)シグナリングを通じて、それぞれが繰り返し回数Vを含む時間領域資源割当(TDRA)組み合わせのリストを伝送する段階と、
前記TDRA組み合わせのうち、1つのTDRA組み合わせを指示するダウンリンク制御情報(DCI)を伝送する段階と、
繰り返し回数Vに応じて、アップリンクデータチャネル(PUSCH)繰り返し受信を遂行する段階と、を遂行し、
前記TDRA組み合わせは、開始シンボルSと長さLを指示する指示子を含
み、
前記PUSCH繰り返しのうちの偶数番号のPUSCH繰り返しは、前記PUSCH繰り返しのうちの奇数番号のPUSCH繰り返しが受信される周波数領域とは異なる周波数領域で受信される、
アップリンク受信方法。
【請求項9】
前記PUSCH繰り返し受信の遂行は、1番目のPUSCH繰り返しからV番目のPUSCH繰り返しまでを受信することを含み、前記指示子は前記1番目のPUSCH繰り返しの開始シンボルSを指示し、前記指示子は前記1番目のPUSCH繰り返しからV番目のPUSCH繰り返しまでのそれぞれの長さLをさらに指示する、
請求項
8に記載のアップリンク受信方法。
【請求項10】
前記PUSCH繰り返しの伝送束(occasion)は、前記PUSCH繰り返しがマッピングされるスロットのフォーマットにかかわらず、連続したL×V個のシンボルにマッピングされる、
請求項
8に記載のアップリンク受信方法。
【請求項11】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、前記PUSCH繰り返しの受信には無効である、
請求項
10に記載のアップリンク受信方法。
【請求項12】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、ダウンリンク(DL)シンボルを含む、
請求項
11に記載のアップリンク受信方法。
【請求項13】
前記連続したL×V個のシンボルの一部は、RRCシグナリングによって無効であると指示されたシンボルを含む、
請求項
10に記載のアップリンク受信方法。
【請求項14】
アップリンク制御情報(UCI)が、前記PUSCH繰り返しのうち少なくとも1つのPUSCH繰り返しと重なる場合、前記UCIは、前記少なくとも1つのPUSCH繰り返しのうち
、最も先のPUSCH繰り返しと多重化される、
請求項
8に記載のアップリンク受信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータの伝送方法に関し、さらに詳細には、高信頼条件と低遅延条件を満足するためのデータまたは制御情報の伝送方法およびこのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPPは最近次世代/5G無線アクセス技術に対する研究のために、NR(New Radio)のためのフレーム構造、チャネルのMCS(modulation and coding scheme)、waveform & multiple access schemeなどに対する議論を進めている。このようなNRはLTE/LTE-Advancedに比べ、向上したデータ伝送率をはじめとする多様な条件を満足させ得る設計を要求する。特に、NRの代表的なシナリオとして、eMBB(enhancement Mobile BroadBand)、mMTC(massive MTC)およびURLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communications)が提起され、それぞれのシナリオによる要求事項を満足させるためにLTE/LTE-Advanced対比柔軟なフレーム構造の設計が必要である。
【0003】
端末はURLLCサービスを支援するために、サービング基地局にスケジューリングを要請し、ULグラントを受信してULデータチャネルを伝送する。または端末はDL割当情報(DL assignment)を受信してDLデータチャネルを受信する。端末は、DL割当情報またはULグラントで指示を受けた符号率と復号率に基づいて伝送ブロックを処理する。万一、端末が経験する無線チャネルの品質が充分でない場合、技術規格で支援する最も低い符号率が指示されても無線チャネルの容量を超過すし得る。このような場合は受信段(ULの場合、サービング基地局)で伝送ブロックを復号するとしてもエラーが出るため、これよりもより低い符号率を伝送段(ULの場合、端末)に指示することが好ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、高信頼条件を有するデータまたは制御情報の伝送および受信方法を提供するところにある。
【0005】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、高信頼条件を有するデータまたは制御情報を伝送する装置を提供するところにある。
【0006】
前記のような問題点を解決するための本発明の目的は、高信頼条件を有するデータまたは制御情報を受信する装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の一実施例は、アップリンク制御情報(uplink control information、UCI)を伝送する端末の動作方法であって、UCIを生成する段階;前記UCIの伝送のためのアップリンク(uplink、UL)制御チャネルがULデータチャネルと一部のシンボルで重なる場合、前記UL制御チャネルの優先順位と前記ULデータチャネルの優先順位とを比較する段階;および前記UL制御チャネルと前記ULデータチャネルのうちより高い優先順位を有するULチャネルを選択し、前記UCIを選択されたULチャネルを通じて基地局に伝送する段階を含むことができる。
【0008】
前記UCIが前記ULデータチャネルの代わりに前記UL制御チャネルを通じて伝送される場合、前記ULデータチャネルは前記基地局から再割当(grant)されるか、前記ULデータチャネルが含まれたULデータチャネル束(occasion)の他の伝送機会(instance)で伝送され得る。
【0009】
前記UCIが前記UL制御チャネルの代わりに前記ULデータチャネルを通じて伝送される場合、前記ULデータチャネルに対するULグラントに含まれた特定のフィールドの値によって前記ULデータチャネルで前記UCIが占める資源要素の量が決定され得る。
【0010】
前記特定のフィールドは、前記ULデータチャネルがURLLC(ultra-reliability low-latency communication)トラフィックに対応するかまたはeMBB(enhanced mobile broadband)トラフィックに対応するかによって異なる値を有し得る。
【0011】
前記URLLCトラフィックまたは前記eMBBトラフィックは、前記ULグラントのダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)をスクランブリングしたRNTI(radio network temporary indentifier)、前記ULグラントが受信された探索空間のインデックス、または前記ULグラントに含まれた特定のフィールドによって識別され得る。
【0012】
前記UCIが前記UL制御チャネルの代わりに前記ULデータチャネルを通じて伝送される場合、前記ULデータチャネルは前記ULデータチャネルが含まれたULデータチャネル束(occasion)に属した伝送機会のうち、前記UL制御チャネルと時間的に重なる伝送機会のうち時間的に最も先の伝送機会であり得る。
【0013】
前記UCIが前記UL制御チャネルの代わりに前記ULデータチャネルを通じて伝送される場合、前記ULデータチャネル以内で周波数ホッピング(hopping)が遂行される場合、前記UCIは前記ULデータチャネルの一つの特定周波数ホップでのみ伝送され得る。
【0014】
前記UCIが前記UL制御チャネルの代わりに前記ULデータチャネルを通じて伝送される場合、前記UCIは前記ULデータチャネルの資源要素にレートマッチング(rate matching)されるか、前記ULデータチャネルの資源要素にマッピングされた伝送ブロックを穿孔(puncture)して伝送され得る。
【0015】
前記目的を達成するための本発明の他の実施例は、データチャネルの受信のための端末の動作方法であって、第1アップリンク(uplink、UL)データチャネルの伝送を指示する第1ダウンリンク(downlink、DL)制御チャネルを受信する段階;第2ULデータチャネルを指示する第2DL制御チャネルを受信する段階;および前記第1ULデータチャネルの一部又はすべてに対する伝送を取り消し、前記第2ULデータチャネルを伝送する段階を含むことができる。
【0016】
前記第1DL制御チャネルにより前記第1ULデータチャネルが伝送される中に、前記第2DL制御チャネルが受信され復号された場合、前記第1ULデータチャネルの一部に対する伝送が取り消しとなり得る。
【0017】
前記第1ULデータチャネルがアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)を含み、前記第1ULデータチャネルと前記第2ULデータチャネルの開始シンボルが同一である場合、前記第2ULデータチャネルも前記UCIを含むことができる。
【0018】
前記第1ULデータチャネルがUCIを含み、前記第2ULデータチャネルの開始シンボルが前記第1ULデータチャネルの開始シンボルより遅れる場合、前記UCIは前記第2ULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルを通じて伝送され得る。
【0019】
前記UL制御チャネルの資源は、前記端末が最も最近に受信したDL制御チャネルが含む制御資源単位(control channel element、CCE)のインデックスまたはUL制御チャネル資源インデックス(PUCCH resource index、PRI)と上位階層シグナリングで設定された情報の組み合わせ、または上位階層シグナリングで設定された情報によって決定され得る。
【0020】
前記目的を達成するための本発明のさらに他の実施例は、2段階(2-step)任意接続手続きを遂行する端末の動作方法であって、PRACH(physical random access channel)プリアンブル(preamble)と少なくとも一つのアップリンクデータチャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)で構成されたメッセージAを基地局に伝送する段階;および前記基地局から前記メッセージAに対する応答としてダウンリンクデータチャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)で構成されたメッセージBを受信する段階を含み、前記PRACHプリアンブルの伝送および/または前記少なくとも一つのPUSCHの伝送は前記基地局からのUL PI(uplink preemption indicator)の受信によって取り消しとなり得る。
【0021】
前記メッセージAを構成する前記PRACHプリアンブルの伝送が前記UL PIによって取り消しとなった場合、前記PRACHプリアンブルは直前に使われた伝送電力を利用して再伝送され得る。
【0022】
前記メッセージAを構成する前記少なくとも一つのPUSCHのうち一つのPUSCHの伝送が取り消しとなった場合、前記取り消しとなったPUSCH以降の残りのPUSCHすべてが取り消しとなるか、前記取り消しとなったPUSCH以降の残りのPUSCHは正常に伝送され得る。
【0023】
前記取り消しとなったPUSCH以降の残りのPUSCHすべてが取り消しとなった場合、前記端末は前記PRACHプリアンブルと連携されたPUSCH資源を選択して前記メッセージAを構成する少なくとも一つのPUSCHを再伝送するか、新しいPRACHプリアンブルを伝送して前記2段階任意接続手続きを再び遂行するか、4段階任意接続手続きを遂行することができる。
【0024】
前記メッセージBの受信のための時間区間は、前記端末が前記UL PIを受信したスロットまたは前記端末が前記PRACHプリアンブルを伝送したスロットから始まり得る。
【0025】
前記メッセージBの受信は前記基地局からのDL PI(uplink preemption indicator)の受信によって取り消しとなり得る。
【0026】
前記UL PIはダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)の特定フォーマットであり得る。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施例によると、データチャネルを繰り返し伝送することによってデータ伝送の信頼性を高めることができる。また、信号および/またはチャネルの伝送資源が時間的に重なる場合、優先順位に基づいて信号および/またはチャネルに対する選択または多重化手続きを遂行してデータ伝送の信頼性を高め、遅延時間を減らすことができる。また、無線資源の効率性が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】伝送機会の周期性(すなわち、第2周期)を説明するための概念図である。
【
図2】伝送機会の周期性(すなわち、第2周期)を説明するための概念図である。
【
図3】一つのスロット内で続けて伝送されるデータチャネル束の実施例を図示したものである。
【
図4】二つ以上のスロット内で続けて伝送されるデータチャネル束の実施例を図示したものである。
【
図5】ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会が最初のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【
図6】ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会が二番目のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【
図7】ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルのうち中間に位置したFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【
図8】ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルのうち最後のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【
図9】ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルの後に位置したULシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【
図10】第3周期が適用されて伝送機会が決定される第1実施例を説明するための概念図である。
【
図11】第3周期が適用されて伝送機会が決定される第2実施例を説明するための概念図である。
【
図12】第3周期が適用されて伝送機会が決定される第3実施例を説明するための概念図である。
【
図13】上位階層シグナリングで設定されるデータチャネル束およびデータチャネル伝送機会の周期を説明するための概念図である。
【
図14】上位階層シグナリングで設定されるデータチャネル束の周期を説明するための概念図である。
【
図15】一つのスロット以内で、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【
図16】二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【
図17】二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【
図18】一つ以上のスロット以内で、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【
図19】二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【
図20】二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【
図21】二つ以上のスロットで、データチャネルの集合以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【
図22】データチャネル束をそれぞれM個の伝送機会で構成されたN個のデータチャネル集合で構成する一実施例を説明するための概念図である。
【
図23】データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行される場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図である。
【
図24】データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行されない場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図である。
【
図25】データチャネル集合内で周波数ホッピングが遂行されない場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図である。
【
図26】ULデータチャネル束に属した伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルが伝送される概念を図示した概念図である。
【
図27】ULデータチャネル束に属した伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルが伝送される他の概念を図示した概念図である。
【
図28】ULグラントを受信した後にDL割当を受信した場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【
図29】DL割当を受信した後にULグラントを受信した場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【
図30】ULグラントの前後にDL割当が存在する場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【
図31】ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがともに符号化されてULデータチャネルにレートマッチングされるUCIマッピングを説明するための概念図である。
【
図32】RE offsetを導入してrate matchingのみを考慮し、DM-RSを省略した一実施例を図示した概念図である。
【
図33】RE offsetを導入してpuncturingとrate matchingをすべて考慮し、DM-RSを省略した一実施例を図示した概念図である。
【
図34】UCIに対応したPUCCHと最も先に重なる伝送機会にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【
図35】UCIに対応したPUCCHと最も先に重なる伝送機会にUCIがマッピングされる他の実施例を図示した概念図である。
【
図36】UCIに対応したPUCCHと最も先に重なるULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【
図37】UCIに対応したPUCCHと最も先に重なるULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる他の実施例を図示した概念図である。
【
図38】ULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【
図39】ULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【
図40】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第1実施例を図示した概念図である。
【
図41】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第2実施例を図示した概念図である。
【
図42】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第3実施例を図示した概念図である。
【
図43】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第4実施例を図示した概念である。
【
図44】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第5実施例を図示した概念である。
【
図45】DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当でCBG伝送を考慮した一実施例を図示した概念図である。
【
図46】UL-SCHとUCIが多重化されたULデータチャネルの例を図示した概念図である。
【
図47】UL PIによってULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを伝送する場合のタイミング図である。
【
図48】UL PIによってULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを伝送する場合に伝送可能なUL制御チャネルの時間領域を図示した概念図である。
【
図49】本発明の実施例に係る方法を遂行するための装置の構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示して詳細な説明に詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。各図面の説明において、類似する参照符号を類似する構成要素に対して使った。
【0030】
第1、第2、A、Bなどの用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく第1構成要素は第2構成要素と命名され得、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名され得る。および/またはという用語は複数の関連した記載された項目の組み合わせまたは複数の関連した記載された項目のいずれかの項目を含む。
【0031】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていたりまたは接続されていてもよく、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0032】
本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本出願で、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0033】
異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0034】
以下、本発明に係る好ましい実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
以下において、通信ノードのうち、第1通信ノードで遂行される方法(例えば、信号の伝送または受信)が説明される場合にも、これに対応する第2通信ノードは第1通信ノードで遂行される方法と相応する方法(例えば、信号の受信または伝送)を遂行することができる。すなわち、端末の動作が説明された場合に、これに対応する基地局は端末の動作と相応する動作を遂行することができる。その反対に、基地局の動作が説明された場合、これに対応する端末は基地局の動作と相応する動作を遂行することができる。
【0036】
<データチャネルの繰り返し伝送>
基地局または端末はダウンリンク(downlink;DL)データチャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)またはアップリンク(uplink;UL)データチャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を繰り返し伝送することができる。以下の説明で、繰り返し伝送されるDLデータチャネルまたはULデータチャネルを束(occasion)と指称する。DLデータチャネル束またはULデータチャネル束は一つまたはそれ以上の伝送機会(instance)で構成され得る。伝送ブロックを二回以上伝送すれば、伝送した回数だけ符号率が減少し得、したがって技術規格で提示する符号率ではない任意の符号率が表現され得る。
【0037】
(1)時間領域資源の割当および指示
端末はDL制御チャネル、上位階層シグナリング、または上位階層シグナリングとDL制御チャネルの組み合わせを通じて、ULデータチャネルを伝送するためのスケジューリング情報を得ることができる。例えば、NRシステムでは、動的に割当されるULデータチャネルはDL制御チャネル(すなわち.ダウンリンク制御情報(downlink control informationDCI)を利用して割当(assignment)され、半固定的に割当されるULデータチャネルはRRC(radio resource control)メッセージを利用して指示されるか(タイプ1CG(configured grant)PUSCH)、RRCメッセージとDCIを利用して指示され得る(タイプ2CG PUSCH)。
【0038】
一方、端末がデータチャネルを繰り返し伝送する回数はDL制御チャネルによって明示的に指示されるか、または上位階層シグナリングを利用して設定され得る。
【0039】
繰り返し伝送回数を動的に伝達するための提案する方法は、DL制御チャネルで資源を割当するフィールドのうち、時間領域を知らせるフィールドで繰り返し伝送回数を指示することである。サービング基地局は端末に上位階層シグナリングで時間領域を表現するリストを設定する。リストを構成する一つの単位は、データチャネルの伝送が始まるスロットおよびシンボルのオフセット、シンボルの個数、およびデータチャネルを伝送する回数を含むことができる。その後、DL制御チャネルで含むフィールドは前記リストで一つの単位を指示する。したがって、DL制御チャネルを新しく導入せずに既存のDL制御チャネルのみを利用しても、端末に時間領域の資源を割当する新しい方法を適用することができる。
【0040】
一つのデータチャネル束内で、端末が繰り返しデータチャネルを伝送する周期(すなわち、伝送機会の周期)はスロット単位で与えられるか、一つのスロットより短くてもよい。一例として、端末は一つのスロットでデータチャネルを1回のみ伝送することができる。他の例として、端末は一つのスロットでデータチャネルを二回以上伝送することができる。
【0041】
一つのスロットでデータチャネルを1回のみ伝送する場合、端末はデータチャネルを伝送するすべてのスロットに同一のシンボルオフセットとシンボルの個数(SLIV)を適用して、各スロットでデータチャネルを伝送するための時間資源を決定することができる。これを、一つのデータチャネル束内でデータ伝送機会の周期性を意味する第2周期(second periodity、T2)が1個のスロットである場合として表現することができる。
【0042】
図1および
図2は、伝送機会の周期性(すなわち、第2周期)を説明するための概念図である。
【0043】
図1はデータチャネル束内で伝送機会が相次いで存在する場合を図示したものであり、
図2はデータチャネル束内で伝送機会が間隔をおいて存在する場合を図示したものである。
【0044】
図1および
図2において、端末はデータチャネル束内の各伝送機会を隣接したシンボルで構成することができ、一つのデータチャネル束を4個の伝送機会で構成することができる。
【0045】
それぞれの伝送機会は第2周期だけの時間間隔を有し、
図1では隣接したシンボルで構成するため、第2周期はデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数と同一である。
図2では、第2周期はデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数より大きくてもよい。万一、第2周期がデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数と同一の場合、サービング基地局は第2周期を端末に別途にシグナリングしなくてもよい。
【0046】
端末はDL制御チャネルの割当情報、上位階層シグナリング、または上位階層シグナリングとDL制御チャネルの割当情報の組み合わせに基づいて、データチャネルを動的に割当された資源で伝送したり、あらかじめ設定された資源で伝送したり、あらかじめ設定された資源のうち活性化された資源で伝送することができる。
【0047】
一実施例において、一つのデータチャネルの伝送機会はスロットの境界を越えず一つのスロットにのみ属することができる。
【0048】
図3は一つのスロット内で続けて伝送されるデータチャネル束の実施例を図示したものであり、
図4は二つ以上のスロット内で続けて伝送されるデータチャネル束の実施例を図示したものである。
【0049】
図3を参照すると、データチャネル束の伝送機会はすべて同一のスロットに属することができる。または
図4を参照すると、データチャネル束の伝送機会の一部はスロットの境界を越えることができる。スロットの境界を越えても一つのデータチャネル束の伝送機会は隣接したシンボルで構成され得る。
【0050】
サービング基地局は、繰り返し伝送されるデータチャネルの時間資源をデータチャネルの一番目の伝送機会に対する資源割当と伝送機会の繰り返し回数Vで指示することができる。端末はデータチャネルの一番目の伝送機会が始まるシンボルのインデックスSと一番目の伝送機会を構成するシンボルの個数Lを指示を受けることができる。DL制御チャネルに属したULグラントと上位階層シグナリングの組み合わせで前記SとLの値が指示され得る。
【0051】
端末は、LとVの積で与えられた個数のシンボルをデータチャネルの束を伝送する時に活用することができる。万一、データチャネルの束がスロットの境界を越えない場合には、連続したL×V個のシンボルでL個のシンボルを占めた伝送機会がV回伝送され得る。反面、データチャネルの束がスロットの境界を越える場合には、次のスロットを構成するシンボルのタイプ(すなわち、DLシンボル、FL(flexbile)シンボル、またはULシンボル)によって(すなわち、次のスロットのフォーマットによって)、データチャネルの伝送機会がマッピングされる方式が変わり得る。
【0052】
一実施例において、データチャネルの伝送機会がスロットのフォーマットにかかわらず、L×V個のシンボルにマッピングされ得る。例えば、ULデータチャネルの束を伝送する場合、DLシンボル(またはDLシンボルとFLシンボル)が存在するとしてもこれらはL×V個のシンボルに含まれるものと見なされる。ULデータチャネルはDLシンボル(またはDLシンボルとFLシンボル)で伝送され得ないため、端末はスロットのフォーマットによってL×V個のシンボルの中から実際の伝送に使われ得る一部のシンボルを選択しなければならない。
【0053】
他の実施例において、L×V個のシンボルデータチャネルが実際にマッピングされるシンボルの個数であり得る。例えば、ULデータチャネルの束を伝送する場合、DLシンボル(またはDLシンボルとFLシンボル)が存在すれば、これらはL×V個のシンボルに含まれないものと見なされる。ULデータチャネルはDLシンボル(またはDLシンボルとFLシンボル)で伝送され得ないため、端末はスロットのフォーマットによって実際の伝送に使われ得るL×V個のシンボルを選択しなければならない。この時、端末は必ずスロットのフォーマット(例えば、SFI(slot format indicator))を知らないとこれを遂行することができない。
【0054】
<次のスロットでULデータチャネルの開始シンボルを決定する方法>
動的な時分割二重化(dynamic TDD)システムの場合には、スロットの境界を越えてデータチャネルを繰り返し伝送するために、該当データの伝送機会が始まるシンボルの位置がスロットのフォーマットに依存し得る。
図4の場合を例にすると、サービング基地局がスロットnをDLシンボル、FLシンボル、およびULシンボルが順に存在する形態およびDLシンボル/FLシンボル/ULシンボルが反復的に存在する形態で構成することができる。端末はDLシンボルではULデータチャネルを伝送できないため、端末は次のスロットnのDLシンボルではなくFLシンボルやULシンボルまで待機し、これらがULデータチャネルの伝送機会を割当できる十分な個数であるとき、ULデータチャネルを伝送することができる。ここでFLシンボルは上位階層シグナリングであり、スロットフォーマットの形態で端末に指示されたFLシンボルを意味する。
【0055】
一実施例において、端末は次のスロットnの最初のFLシンボルでULデータチャネルの伝送機会を伝送することができる。この方式の場合、データチャネル束をすべて伝送するまでに必要な時間を最も減らすことができる。
【0056】
図5は、ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会が最初のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【0057】
図5を参照すると、スロットnは連続したDLシンボル、連続したFLシンボル、および連続したULシンボルを有している。端末は4個で構成されたFLシンボルのうち一番目に位置したFLシンボルでデータチャネルを伝送することができる。
【0058】
一方、サービング基地局は最初のFLシンボルをDLシンボルとULシンボルの間で電波距離を確保するために保護区間(guard period)として活用することができる。このような場合、提案する方法によると、端末は最初のFLシンボルで伝送するために時間を繰り上げて(timing advance)ULデータチャネルを伝送することになるため、端末が伝送するULデータチャネルが、他の端末が基地局から受信するDLチャネルおよびDL信号に干渉として作用し得る。
【0059】
このような短所を解決するために、他の実施例において、端末は次のスロットnのFLシンボルのうち最初のFLシンボルではなく、他のFLシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。サービング基地局はセルの大きさ(DL伝播時間とUL伝播時間(またはセル境界までの往復時間(round-trip-delay))によって定義)によって所定の個数に該当するFLシンボルを保護区間として割当することができる。前記保護区間として割当されたFLシンボルのうち半分に該当するFLシンボルはDL境界までの到達時間と解釈され得、残りに該当するFLシンボルはUL境界までの到達時間と解釈され得る。したがって、サービング基地局がスロットnで二つ以上のFLシンボルを割当した場合、これらのうち一部のFLシンボルをUL伝送に使わなければ、サービング基地局がFLシンボルでDLデータチャネルを割当しないというさらに他の仮定下で、端末間のULとDLが重なる時間を避けることができる。
【0060】
図6は、ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会が二番目のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【0061】
図6を参照すると、他の実施例の一例として、端末は連続したFLシンボルのうち二番目のFLシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。端末がULデータチャネルを繰り返し伝送しながら信頼性と遅延を最小化するためには、該当端末が有する時間繰り上げ(TA)がそれほど大きくなくてもよい。したがって、端末が時間を繰り上げて伝送する時、セル境界に位置した他の端末に及ぼす干渉が大きくない。
図6では、FLシンボルが連続して位置し、端末はこれらの中で二番目に位置したFLシンボルからデータチャネルを伝送することができる。
【0062】
他の例として、端末は連続したFLシンボルの個数Lをスロットのフォーマットから分かる時、L個のFLシンボルの最初のFLシンボルから半分(L/2)または半分より大きくない個数(例えば、floor(L/2)(すなわち、
【数1】
))のFLシンボル以降のシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。例えば、Lが偶数であれば端末は(L/2)または(L/2)+一番目のシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。またはLが奇数であれば端末は
【数2】
番目のFLシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。
【0063】
図7は、ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルのうち中間に位置したFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【0064】
図7を参照すると、連続したFLシンボルが4個(L=4)であるため、端末は三番目(4/2+1)に位置したFLシンボルからULデータチャネルを伝送することができる。
【0065】
さらに他の例として、端末は連続したFLシンボルのうち最も最後のFLシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。時間繰り上げによる端末間干渉を減らすためにはFLシンボルをUL伝送に活用しないことができるが、FLシンボルのうち一部を使う方法として少なくとも1個のFLシンボルをUL伝送に活用することによってULデータチャネルの伝送機会をより早く開始することができる。
【0066】
図8は、ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルのうち最後のFLシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【0067】
図8を参照すると、4個のFLシンボルが連続しており、端末は四番目に位置したFLシンボルからULデータチャネルを伝送することができる。
【0068】
提案するさらに他の方法は、端末は次のスロットnの最初のULシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。この場合、端末がFLシンボルで構成された保護区間を避けてULデータチャネルを伝送するため、該当伝送機会の遅延時間は多少増えるがその代わりに他の端末に干渉を与えない。
【0069】
図9は、ダイナミックTDDシステムでULデータチャネルの伝送機会がFLシンボルの後に位置したULシンボルから始まる実施例を図示した概念図である。
【0070】
図9を参照すると、端末はすべてのFLシンボルの後に位置したULシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。特に、端末は最初に位置したULシンボルでULデータチャネルを伝送することができる。
【0071】
ULデータチャネルの束が一つのスロットを越えて二つ以上のスロットで伝送される場合には、端末がULデータチャネルの伝送機会を開始するシンボルをFLシンボルで決定するかまたはULシンボルで決定するかは、サービング基地局のシグナリングに従うかあるいは技術規格で定めることができる。
【0072】
一実施例において、サービング基地局は上位階層シグナリングを利用して、端末にFLシンボルまたはULシンボルのうちどのシンボルからULデータチャネルの伝送機会を伝送するかを知らせることができる。上位階層シグナリングはシンボルのインデックスを端末が類推できる情報であって、上位階層シグナリングを通じて端末は最初のFLシンボル、最後のFLシンボル、中間に位置したFLシンボル、最初のULシンボルのうち一つの値を知ることができる。この値に基づいて端末は、ULデータチャネルの伝送機会を伝送するための時間資源を導き出すことができる。前記方式は、サービング基地局がULグラントをDCIを通じて端末に割当する動的なスケジューリングの場合と半固定的なスケジューリングの場合(例えば、configured grant type1、configured grant type2)のいずれにおいても適用され得る。一方、DLデータチャネルを半固定的にスケジューリングする方法においてもFLシンボルのうちどのFLシンボルからDLデータチャネルを伝送するかを知らせることができる。
【0073】
他の実施例において、技術規格で一つの時間資源を定めるとサービング基地局と端末のシグナリングが不要である。例えば、端末は最初のULシンボルからULデータチャネルの伝送機会を伝送する。このような方法はFLシンボルを利用しないため遅延時間が大きくなり得るが、サービング基地局が端末にULデータチャネル束を割当する方法(ULグラントをDCIを通じて端末に割当する動的スケジュールリングまたは半固定的なスケジューリング(例えば、configured grant type1、configured grant type2))にかかわらず適用され得る。一方、DLデータチャネルを半固定的にスケジューリングする方法においてもFLシンボルのうちどのFLシンボルからDLデータチャネルを伝送するか技術規格で定めることができる。
【0074】
従来の方法によると、データチャネル束が動的に割当された場合、伝送機会はFLシンボルのうち一番目のシンボルから伝送され、ULデータチャネル束が半固定的に割当された場合、伝送機会はULシンボルのうち一番目のシンボルから伝送される。しかし、提案する方法によると、データチャネル束が動的に割当されるか半固定的に割当されるかにかかわらず、上位階層シグナリングによってデータチャネルの伝送機会が始まったシンボルの位置が決定され得る。
【0075】
<足りない個数のシンボルを有するスロットで伝送機会を伝送する方法>
スロットの境界を越えることなくデータチャネルを伝送するにはシンボルの個数が足りない場合、データチャネルの一つの伝送機会が該当スロット内ですべて伝送されないことができる。このような場合、送信機はデータチャネルの復調基準信号(demodulation reference signal、DM-RS)のみを該当スロットにマッピングし、データは全くマッピングできないかデータの一部をマッピングできないこともある。受信機はこのようなデータチャネルの伝送機会のみを受信しては伝送ブロックを成功裏に復号できないため、他の伝送機会も受信して伝送ブロックを復号しなければならない。
【0076】
一実施例において、伝送機会を伝送するにはシンボルの個数が足りない場合に、送信機はデータチャネルを該当スロットで伝送せず、次のスロットで伝送できる最も早いシンボルから伝送することができる。ここで、最も早いシンボルは前述された方法を適用して決定することができ、送信機と受信機はこのような事実を共有することができる。したがって、データチャネル束の一番目の伝送機会を該当スロットですべてマッピングできないとしても、送信機は次のスロットにデータチャネルの伝送機会をマッピングし、受信機も該当シンボルの位置を知ることができる。万一、データチャネルの二番目の伝送機会またはそれ以降の伝送機会が該当スロットですべてマッピングされ得ないのであれば、送信機は次のスロットにデータチャネルの伝送機会をマッピングし、受信機も該当シンボルの位置を知ることができる。前記実施例において、スロットが十分な個数のシンボルを有さない場合、次のスロットを利用するため伝送ブロックが経験する時間遅延が増加する。また、データチャネルの伝送機会が多数のシンボルを有するほどこのような遅延が増加し得る。
【0077】
したがって、遅延を減らすために提案する他の実施例において、不充分な個数のシンボルを有するスロットにおいても送信機はデータチャネルを伝送することができる。送信機は該当スロットが不充分な個数のシンボルを有する場合であっても、伝送ブロック(あるいは、符号語(codeword))を資源要素にマッピングすることができる。万一、送信機が該当スロットの資源要素にDM-RSのみをマッピングし、伝送ブロックは資源要素にマッピングされ得ないのであれば、送信機はULデータチャネルを該当スロットで伝送しないことができる。例えば、DM-RSの伝送のために必要な個数またはより少ない個数のシンボルのみ残されたスロットでは、データチャネルがマッピングされても伝送ブロックがマッピングされないことができる。したがって、この場合、送信機はDM-RSと伝送ブロックをすべて該当スロットにマッピングせず、次のスロットで該当データチャネルの伝送機会を伝送することができる。ここで、次のスロットで該当データチャネルの伝送機会が始まるシンボルは前述された方法を適用して決定され得る。
【0078】
ここで、送信機と受信機が計算する伝送ブロックの大きさ(transport block size;TBS)は十分な個数のシンボルで伝送される一つの伝送機会を基準とすることができ、またはデータチャネルの束に属したすべての伝送機会を基準とすることができる。
【0079】
さらに他の実施例において、二番目あるいはそれ以降の伝送機会である場合に限ってのみ前記方式を適用することができる。送信機はデータチャネルの伝送機会を伝送するために必要な個数のシンボルより少ないシンボルを有するスロットでデータチャネルを伝送することができる。しかし、伝送機会を伝送するために必要な個数のシンボルより少ないシンボルを有するスロットで、送信機はデータチャネルの一番目の伝送機会は伝送せず、データチャネルの二番目またはそれ以降の伝送機会のみ伝送することができる。一番目の伝送機会は伝送ブロックの重複バージョン(redundancy version)のうち情報語(information bit)を最も多く有するため、一番目の伝送機会が足りないシンボルで伝送されるのであれば、受信機が情報語を多く失った状態であると解釈することができる。受信機は足りない一番目の重複バージョンとその後の伝送機会から得た残りの重複バージョンと合成するため、復号に成功する確率が大きく向上しない。
【0080】
一方、UL伝送の場合、ULデータチャネルの伝送機会はアップリンク制御情報(uplink control information、UCI)と多重化され得る。しかし、該当スロットがULデータチャネルを伝送するにも足りない個数のシンボルを有する場合には、UCIをULデータチャネルと多重化しないことが好ましい。したがって、このような場合、端末はUL制御チャネルの時間資源がULデータチャネルの伝送機会の時間資源と重なっても、ULデータチャネルとUCIを多重化しないことができる。
【0081】
<繰り返し回数Vのシグナリング>
一つのデータチャネル束は一つ以上の伝送機会(すなわち、繰り返し回数V)を有することができる。サービング基地局は、Vを端末に知らせるために、上位階層シグナリング、DL制御チャネル、または上位階層シグナリングとDL制御チャネルの組み合わせを利用することができる。
【0082】
提案する方法は、基地局は上位階層シグナリングでデータチャネルの伝送機会が有する時間資源のスロットオフセット(アップの場合、K2、ダウンの場合、K0)、シンボルオフセットS、およびシンボル個数で表現される伝送機会の長さLと繰り返し伝送回数Vの多様な組み合わせを端末に設定し、前記組み合わせの中の一つを指示する値をDL制御チャネルを通じて端末に伝達することができる。これを通じて、端末はデータチャネルの一番目の伝送機会が有する時間資源と、データチャネルの束が有する伝送機会の個数Vを共に分かる。これは表1と表2で示す通りである。
【表1】
【表2】
【0083】
表1と表2の例示によると、データチャネルを伝送する回数(すなわち、伝送機会の個数)がVで表現され得る。第2周期はデータチャネルの伝送機会が有する長さLと同一であるため、第2周期が別途に定義されないか、端末には第2周期に対する別途のシグナリングがないこともある。
【0084】
他の実施例において、サービング基地局はデータチャネルの束が有する伝送機会の個数Vとデータチャネルの一番目の伝送機会のための時間資源を別途のフィールドとしてDL制御チャネルで含んで端末に伝達することができる。この場合、データチャネルの一番目の伝送機会のための時間資源は従来の方法(すなわち、動的スケジュールリング方式)と同一に端末に伝達され得る。しかし、伝送機会の個数を端末にDL制御チャネルを通じて動的に知らせるという点で、従来の方法と差がある。
【0085】
<第2周期のシグナリング>
一実施例において、サービング基地局は前述された上位階層シグナリングに伝達されるデータチャネルの伝送機会が有する時間資源の組み合わせで、データチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数で第2周期の値を指示したり、シンボルの個数と別途に第2周期の値を指示することができる。
【0086】
すなわち、第2周期の値がデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数と同一の場合(例えば、
図1の場合)、サービング基地局は端末に別途に第2周期の値を指示しないことができる。したがって、この場合、上位階層シグナリングに伝達されるデータチャネルの伝送機会が有する時間資源の組み合わせは第2周期の値を含まないことができる。
【0087】
反面、第2周期の値がデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数より大きい場合(例えば、
図2の場合)、サービング基地局は端末に別途に第2周期の値を指示することができる。端末はDL制御チャネルの資源割当情報、上位階層シグナリング、またはDL制御チャネルの資源割当情報と上位階層シグナリングの組み合わせで、データチャネルの伝送機会が有さななければならない時間資源を導き出すことができる。DL制御チャネルの資源割当情報または上位階層シグナリングは下記の表3の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表3】
【0088】
表3によると、ULデータチャネルを伝送する回数(すなわち、伝送機会の個数)はVで表現され、vの値を有することができる。第2周期はT2で表現され、t2の値を有することができる。端末はt2個のシンボルごとにULデータチャネルを伝送することができる。端末はSとLの値でスロットまたは所定の時間長を有する単位(例えば、後述される副スロット(subslot))に対してULデータチャネルの伝送機会のための時間資源を決定することができる。表3では第3周期(third periodicity、T3、後述される)を指示しないため、端末は第3周期をサービング基地局で上位階層シグナリングで設定された値または技術規格で定義した値と仮定する。第3周期は一つのスロットまたは半分のスロットの値を有することができる。
【0089】
他の実施例において、端末は一つのスロットを所定の周期で割って二つ以上の副スロット(subslot)に区分し、ULグラントまたは上位階層シグナリングに伝達された時間資源を副スロットを基準として解釈することができる。例えば、一般サイクリックプレフィックス(normal CP(cyclic prefix))の場合には副スロットを7個のシンボルまたは拡張サイクリックプレフィックス(extended CP)の場合には副スロットを6個のシンボルで解釈することができる。他の例として、副スロットを2個のシンボルで解釈することができる。ULデータチャネルの伝送機会のためのシンボルオフセットとシンボルの個数を副スロットを基準として解釈する。このような場合、第2周期のみを端末に指示するのであれば、副スロットごとに1回ずつULデータチャネルを伝送してv回繰り返す。
【0090】
反面、前記方法と例示はDLデータチャネルにも適用され得る。DL割当または上位階層シグナリングは下記の表4の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表4】
【0091】
<第3周期の定義>
前述された方法によると、データチャネルが短い時間内に多い回数で繰り返し伝送され得る。しかし、ULデータチャネルを伝送できない状況が存在し得る。例えば、DLシンボル、FLシンボル、サウンディングRS(sounding reference signal、SRS)が伝送されるULシンボル、UL制御チャネルが伝送されるULシンボルなどではULデータチャネルを伝送することができない。ULデータチャネルとそれ以外のULチャネルまたはUL信号(例、SRSまたはUL制御チャネル)が多重化され難い場合、ULデータチャネルが連続的に位置したシンボルで常に繰り返し伝送され得るものではない。DLデータチャネルの場合にも同様の状況が存在し、DLデータチャネルが連続的に位置したシンボルで常に繰り返し伝送され得るものではない。
【0092】
本発明の一実施例において、送信機はデータチャネル束の一部の伝送機会を伝送した後、所定の区間以降にデータチャネル束の残りの伝送機会を伝送することができる。ここで、所定の区間を第3周期(T3)と指称することができる。スロットのフォーマットにより、データチャネルの伝送機会が伝送され得ない場合、または考慮するスロットでデータチャネルを何度も伝送できる程シンボルが与えられていない場合にも提案された方法が適用され得る。
【0093】
図10は、第3周期が適用されて伝送機会が決定される第1実施例を説明するための概念図である。
【0094】
図10で例示された場合は、一つのデータチャネル束の伝送機会がスロットの境界を越えず、一つのスロットにのみ属すると仮定することができる。
【0095】
図10を参照すると、一つのスロットで4個の伝送機会で構成されたデータチャネル束が図示されている。端末はデータチャネル束の伝送機会を連続して伝送せず、2回の伝送機会を伝送した後、第3周期(T
2)が経過した後に、残りの2回の伝送機会を伝送することができる。ここで、最初の2回の伝送機会と残りの2回の伝送機会はスロットのフォーマット、サービング基地局の設定、または設定および動的なシグナリングの組み合わせを通じて決定され、端末にあらかじめ知らされ得る。
【0096】
図11は、第3周期が適用されて伝送機会が決定される第2実施例を説明するための概念図である。
【0097】
図11で例示された場合は、一つのデータチャネル束の伝送機会がスロットの境界を越えて互いに異なるスロットに属することができると仮定することができる。
【0098】
図11を参照すると、二つのスロットで4個の伝送機会で構成したデータチャネル束が図示されている。第3周期によって伝送機会が時間側から分離されるという点で
図11の場合は
図10の場合と同一であるが、伝送機会が位置したスロットが異なるという点で
図11の場合は
図10の場合と異なる。
【0099】
図12は、第3周期が適用されて伝送機会が決定される第3実施例を説明するための概念図である。
【0100】
図12で例示された場合は、
図11で例示された場合をさらに拡張したものである。
【0101】
図12を参照すると、6個の伝送機会で構成されたデータチャネル束の場合、2個の伝送機会で構成されたグループが3回発生し、これらは二つ以上のスロットで伝送され得る。このような伝送機会のグループは第3周期だけの時間的な距離を有する。
【0102】
<第3周期のシグナリング>
端末は前述された第3周期によってデータチャネルを1回またはそれ以上伝送することができる。端末は第3周期を基準として、同一のシンボルオフセットSとシンボルの個数Lを適用してデータチャネルの伝送機会を一つまたはそれ以上時間的に続けて伝送することができる。
【0103】
第3周期の値は技術規格で定めることができ、このような場合には端末にシグナリングが不要である。第3周期の値は一つのスロットまたはスロットの半分に該当し得る。例えば、一般サイクリックプレフィックス(normal CP)の場合、第3周期は7個のシンボルに対応する時間長を指示することができ、拡張サイクリックプレフィックス(extended CP)の場合、第3周期は6個のシンボルに対応する時間長を指示することができる。または第3周期の値が2個のシンボルに対応する時間長を指示することができる。
【0104】
一方、サービング基地局で上位階層シグナリングで第3周期の値を明示的に知らせる場合には、サービング基地局で上位階層シグナリングで時間資源を設定するリストで、データチャネルの伝送機会のシンボルの個数、伝送回数とともに第3周期の値を含むことができる。端末はDL制御チャネルの資源割当情報、上位階層シグナリング、またはDL制御チャネルの資源割当情報と上位階層シグナリングの組み合わせで、データチャネルの伝送機会が有さなければならない時間資源を導き出すことができる。ULグラントまたは上位階層シグナリングは下記の表5の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表5】
【0105】
表5で、ULデータチャネルの伝送回数はVで表現され、第3周期は「half slot」または「one slot」で表現され得る。端末はULデータチャネルを第3周期ごとに伝送し、V回伝送する。
【0106】
反面、前記方法と例示をDLデータチャネルでも同一に適用することができる。DL割当または上位階層シグナリングは下記の表6の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表6】
【0107】
<第2周期/第3周期シグナリング>
サービング基地局で上位階層シグナリングで時間資源を設定するリストで、データチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数Lおよび開始シンボルSと共に第2周期の値と第3周期の値が含まれ得る。端末はDL制御チャネルの資源割当情報、上位階層シグナリング、またはDL制御チャネルの資源割当情報と上位階層シグナリングの組み合わせで、データチャネルの伝送機会が有さなければならない時間資源を導き出すことができる。DL制御チャネルが含む資源割当情報または上位階層シグナリングは下記の表7の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表7】
【0108】
表7で、ULデータチャネルを伝送する回数がWとVで表現され得る。一つの例によると、端末は第2周期でULデータチャネルをW回伝送することができ、このようにW回繰り返し伝送されるULデータの伝送機会が第3周期でV回繰り返され得る。したがって、端末はULデータチャネルをW×V回繰り返し伝送することができる。他の例によると、端末は第2周期でULデータチャネルをW回伝送することができ、このようにW回繰り返し伝送されるULデータの伝送機会が第3周期でV/W回繰り返され得る。したがって、端末はULデータチャネルをV回繰り返し伝送することができる。
【表8】
【0109】
表8で、ULデータチャネルを伝送する回数が上位階層シグナリングとWで表現され得る。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【0110】
一例として、端末は第2周期でULデータチャネルをW回伝送することができる。このようにW回繰り返し伝送されるULデータチャネルの伝送機会が第3周期により伝送され、その繰り返し回数は上位階層シグナリングで伝達された値Xに従い得る。すなわち、ULデータチャネルに対するW個の伝送機会が一つのULデータチャネルの集合を構成し、端末はこのような集合をX回繰り返してULデータチャネルの束を伝送することができる。したがって、端末はULデータチャネルを伝送する回数は上位階層シグナリングで伝達された値XとWの積で与えられ得る。
【0111】
他の例として、端末は第2周期でULデータチャネルをW回伝送することができる。このようにW回繰り返し伝送されるULデータチャネルの伝送機会が第3周期により伝送され、その繰り返し回数は上位階層シグナリングで伝達された値XをWで割った値に従い得る。したがって、端末はULデータチャネルをX回繰り返す。
【0112】
一方、前記提案する方法はDLデータチャネルにも適用することができる。DL割当または上位階層シグナリングは下記の表9または表10の情報を指示することができる。ここで説明に不要な情報は-で表現して省略した。
【表9】
【表10】
【0113】
<Configured grant伝送>
端末がDL制御チャネルの割当情報なしに上位階層シグナリングでのみ設定されたデータチャネルを繰り返し伝送する場合(例えば、type1 configured grant PUSCH伝送)、またはDL制御チャネルを通じての活性信号に基づいて上位階層シグナリングで設定されたデータチャネルを繰り返し伝送する場合(例えば、type2 configured grant PUSCH伝送またはsemi-statically scheduled PDSCH)にも前記方法を適用することができる。
【0114】
図13は、上位階層シグナリングで設定されるデータチャネル束およびデータチャネル伝送機会の周期を説明するための概念図である。
【0115】
図13を参照すると、データチャネル束の周期は第1周期で表現され得、データチャネルの伝送機会が第2周期により伝送され得、データチャネルの集合は場合によって第3周期だけの時間間隔を有することができる。端末は伝送ブロックを伝送する場合、データチャネル束が含む一番目の伝送機会で伝送することができる。
【0116】
一方、データチャネル伝送機会に対する第2周期および第3周期に対する別途の設定なしにデータチャネルが繰り返し伝送される場合にも前記方法を適用することができる。
【0117】
図14は、上位階層シグナリングで設定されるデータチャネル束の周期を説明するための概念図である。
【0118】
図14によると、第2周期および第3周期に対する別途の設定がない場合、データチャネル束の周期が第1周期で表現され得る。端末は伝送ブロックを伝送する場合、データチャネル束が含む一番目の伝送機会で伝送することができる。
【0119】
(2)周波数領域資源の割当および指示
与えられたスロットでデータチャネルを伝送する場合、データチャネルの伝送機会ごとに周波数ホッピングを考慮することができる。サービング基地局は周波数ホッピングを遂行するか(enable)、遂行しないように(disable)上位階層シグナリングで端末に指示することができる。
【0120】
一例として、データチャネルの周波数資源を決定する時、端末は同一のスロット内でデータチャネルの伝送機会ごとに周波数ホッピング(frequency hopping)を遂行することができる。このために1個または2個の周波数資源が設定され得る。サービング基地局が、端末が周波数ホッピングを遂行するように上位階層シグナリングを通じて設定する場合、サービング基地局はホッピング帯域幅を上位階層シグナリングで端末に設定することができる。端末はDL制御チャネルの割当情報またはULグラントから周波数資源の割当、すなわちデータチャネルが始まる資源ブロックの位置を知ることができ、ホッピング帯域幅を適用して周波数ホッピングする位置を導き出すことができる。
【0121】
他の例として、サービング基地局は端末がデータチャネルの伝送機会のための周波数ホッピングを遂行しないように上位階層シグナリングを通じて設定することができる。端末はDL制御チャネルの割当情報またはULグラントから周波数資源の割当、すなわちデータチャネルが始まる資源ブロックの位置を知ることができる。
【0122】
端末がデータチャネルをK回(K≧2)伝送する場合、データチャネル束が使う周波数資源の個数は2個あるいはそれ以上であり得る。端末がデータチャネルを1回伝送しながら周波数ホッピングを遂行する場合、K回を繰り返してデータチャネルを伝送しながら使う周波数資源が同一である。すなわち、一番目のホップの周波数資源と二番目のホップの周波数資源は、K回の間繰り返しながら伝送するデータチャネルの一番目のホップの周波数資源と二番目のホップの周波数資源とそれぞれ同一である。
【0123】
図15は、一つのスロット以内で、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【0124】
図15では、データチャネルが4回繰り返し伝送され、2個の周波数資源が使われ、データチャネルの伝送機会が続けて配置される場合が図示されている。
図15によると、データチャネルの伝送機会は第2周期だけ時間的に区分され、第2周期の値はデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数と同一である。一方、周波数分割二重化(FDD)システムでは
図15のようにデータチャネル束を割当することができるが、時間分割二重化(TDD)システムで動的時間分割多重化(dynamic TDD)に基づいて動作する場合には、
図15とは異なり、データチャネルがスロットの一部のシンボルのみを使うことができるため、データチャネルの伝送機会のうち一部はスロットで続けて配置され得ない。したがって、前述された時間領域資源割当の方法が利用され得る。
【0125】
一方、データチャネル束を構成するデータチャネルの伝送機会がスロットの境界を越えることができる。
【0126】
図16は、二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【0127】
図16で、データチャネルの伝送機会が続けて配置される場合、スロットの境界を越えることができる。FDDシステムではこのようなデータチャネル束が伝送され得るが、TDDシステムではスロットのフォーマットによってはこのようなデータチャネル束が伝送され得ない。このような場合、前述された第3周期を導入してULデータチャネル束を伝送してそれぞれの伝送機会が続けて配置されないようにすることができる。
【0128】
万一、データチャネルを繰り返し伝送しながらデータチャネル以内で周波数ホッピングを遂行しないように端末が指示を受けた場合、データチャネルの伝送が有する周波数資源は互いに異なり得、周波数資源は2個あるいはそれ以内の値で与えられ得る。すなわち、データチャネルを伝送する奇数番目の伝送と偶数番目の伝送が互いに異なる周波数資源を有することができる。
【0129】
図17は、二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しながら伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【0130】
図17で、データチャネル束は4個の伝送機会で構成される。データチャネルの伝送機会は第2周期および第3周期により時間的に区分され得る。続けて配置されたデータチャネルの伝送機会は第2周期を有するが、続けて配置されていないデータチャネルの伝送機会は第3周期を有する。
図17では第3周期がスロット1個に相当する値で例示されているが、必ずしもそれに限定されず、第3周期の値はスロットの半分に相当する値を有してもよい。
【0131】
端末がデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行しない場合、ULデータチャネルをK回繰り返し伝送する場合、ULデータチャネルの伝送機会ごとに使う周波数資源が異なり得る。すなわち、偶数番目の伝送の周波数資源と奇数番目の伝送の周波数資源が異なり得る。したがって、一番目の伝送の周波数資源と二番目の伝送の周波数資源が異なり得る。
【0132】
図18は、一つ以上のスロット以内で、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【0133】
図18で、一つのデータチャネル束が4個の伝送機会を有し、2個の周波数資源を使う場合が、FDDシステムを仮定して図示されている。
図18を参照すると、データチャネルの伝送機会は第2周期により時間的に区分され、第2周期の値はデータチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数と同一である。TDDシステムで動的時間分割多重化(dynamic TDD)が適用された場合には、
図18とは異なり、データチャネルがスロットの一部のシンボルのみを使うことができるため、データチャネルの伝送機会のうち一部はスロットで続けて配置され得ない。
【0134】
一方、データチャネル束を構成するデータチャネルの伝送機会がスロットの境界を越えることができる。
【0135】
図19は、二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会が続けて割当される一実施例を図示した概念図である。
【0136】
図19で、データチャネルの伝送機会が続けて配置された場合、スロットの境界を越えることができる。FDDシステムではこのようなデータチャネル束が伝送され得るが、TDDシステムではスロットのフォーマットによってはこのようなデータチャネル束が伝送され得ない。このような場合、前述された第3周期を導入してULデータチャネル束を伝送してそれぞれの伝送機会が続けて配置されないようにすることができる。
【0137】
図20は、二つ以上のスロットで、データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【0138】
図20で、データチャネル束は4個の伝送機会で構成され得る。データチャネルの伝送機会は第2周期および第3周期により時間的に区分され得る。続けて配置されたデータチャネルの伝送機会は第2周期を有し、続けて配置されていないデータチャネルの伝送機会は第3周期を有する。
図20では第3周期がスロット1個に相当する値で例示されているが、必ずしもそれに限定されず、第3周期の値はスロットの半分に相当する値を有してもよい。
【0139】
端末がゆっくり移動する場合には無線環境が時間的にほとんど変わらない。周波数ホッピングを利用して周波数多重化利得を得ることができるが、万一、データチャネルの伝送機会が少数のシンボルのみを含んだ場合には、かえって二つ以上のULデータチャネルの伝送機会を時間的に続けて配置することによって、サービング基地局がさらに正確にチャネル推定を遂行することがさらに好ましい。
【0140】
図21は、二つ以上のスロットで、データチャネルの集合以内で周波数ホッピングを遂行せず、伝送機会に第3周期が適用される一実施例を図示した概念図である。
【0141】
一実施例において、周波数ホッピングを遂行する単位をデータチャネルではなく、データチャネルの集成で構成した一つの集合で決定することができる。
【0142】
前記叙述したデータチャネルの集成によると、データチャネルの伝送機会が一つの集合をなし、このような集合がN個存在し、端末が一つの集合内に属した伝送機会は時間的に続けてサービング基地局に伝送することができる。各集合は互いに異なる個数の伝送機会で構成され得る。
【0143】
偶数番目の集合のデータチャネルと奇数番目の集合のデータチャネルは互いに異なる周波数資源を使うことができる。同一の集合内のデータチャネルは同一の周波数資源を使用し、同一の集合内では周波数ホッピングが遂行されなくてもよい。
【0144】
偶数番目の集合のデータチャネルが使う周波数資源が始まる資源ブロックのインデックスは、端末がサービング基地局から上位階層シグナリング、ULグラント(またはDL資源割当)、または上位階層シグナリングとULグラント(またはDL資源割当)の組み合わせで指示を受けることができる。反面、奇数番目の集合のデータチャネルが使う周波数資源が始まる資源ブロックのインデックスは、前述されたサービング基地局から上位階層シグナリング、ULグラント(またはDL資源割当)、または上位階層シグナリングとULグラント(またはDL資源割当)の組み合わせで指示を受けた値にホッピングオフセットを足して決定され得る。ホッピングオフセットは端末がサービング基地局から上位階層シグナリングまたは上位階層シグナリングとULグラント(またはDL資源割当)の組み合わせで指示を受けることができる。
図21に例示された場合、Nの値は2に該当する。
【0145】
(3)伝送機会のRV(redundancy version)
データチャネルの伝送機会は互いに異なるRVを有することができる。一例として、データチャネルの伝送機会はデータチャネル束で位置した順序によるRVを有することができる。RVは0、1、2、3で表現される4個の値を有することができる。符号語がソフトバッファに保存される時、RVは循環バッファ(circular buffer)でデータチャネルの伝送機会に対するREマッピングを遂行する開始位置を意味する。RVは情報語およびパリティを含む。
【0146】
端末は上位階層シグナリングにより、RVをそれぞれのデータチャネルの伝送機会に付与する方式の指示を受けることができる。一例として、サービング基地局の第1設定により、RVは0、3、0、3の順序で循環し得、第2設定によりRVは0、2、3、1の順序で循環し得、第3設定によるとRVは0、0、0、0の順序で循環し得る。
【0147】
(4)データチャネル束でDM-RSを共有する方法
端末がデータチャネル束を伝送する間、無線チャネルはほとんど変わらないことがある。このような場合、データチャネル束を構成するデータチャネルごとに復調基準信号(DM-RS)を含む場合、不要に多量の資源要素が基準信号に割当されて伝送ブロックの符号率を高めることがある。したがって、データチャネル束を伝送する時、復調基準信号の量を減らす方法を提案する。
【0148】
図22は、データチャネル束をそれぞれM個の伝送機会で構成されたN個のデータチャネル集合で構成する一実施例を説明するための概念図である。
【0149】
一実施例において、データチャネルを繰り返し伝送するものの、二つ以上のデータチャネルを一つの集合で構成し、構成された集合を第3周期により繰り返すことができる。K回繰り返してデータチャネルを伝送する時、M個の伝送機会でN個のデータチャネル集合が構成され得、データチャネルの同一の集合に属したデータチャネルの伝送機会は第2周期で繰り返される。したがって、M×NはKと同じである。ここでMの値は第2周期により異なり、一つのスロットまたは半分のスロットまたはその他の異なる時間の単位で端末がデータチャネルをM回伝送することができる。万一、第3周期なしに第2周期のみで定義されたデータチャネル束である場合、M個の伝送機会は一つの集合をなし、N個の集合が続けて伝送され得る(K=M×N)。
【0150】
ここで、第2周期(T2)がデータチャネルの各伝送機会が有するシンボルの個数を意味する場合、サービング基地局は端末に別途にT2を指示せず、データチャネルの伝送機会が有するシンボルの個数をT2の値と見なし得る。
【0151】
図22では、6個の伝送機会を有するデータチャネル束がそれぞれ2個の伝送機会(M=2)を有する3個(N=3)の集合で構成される場合を例示している。
【0152】
一つのデータチャネル集合内でM個のデータチャネルが続けて位置するため、M個のデータチャネルは基準信号を共有することができる。データチャネルがDM-RSを共有することによって、M個のデータチャネルがそれぞれのDM-RSを有さず、一部のDM-RSを伝送しないことができる。したがって、全体DM-RSの量を減らしつつ、端末が符号化された伝送ブロックをさらに多く資源要素にマッピングすることができる。例えば、サービング基地局はデータチャネル集合の一番目の伝送機会でのみアップリンクチャネルを推定し、該当データチャネルの集合に属したすべての伝送機会に対する復調および復号に活用することができる。
【0153】
図23はデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行される場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図であり、
図24はデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行されない場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図である。
【0154】
図23で、データチャネルの2個の伝送機会が一つの集合を構成することができる。集合内で二番目に位置したデータチャネルはDM-RSを有さないことができる。
【0155】
データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行される場合、データチャネル集合に属した一番目のデータチャネルに対する一番目のホップと二番目のホップが存在し得る。一番目のデータチャネルの一番目のホップでDM-RSが伝送されると、二番目以降のデータチャネルの一番目のホップではDM-RSが伝送されないことができる。同様に、一番目のデータチャネルの二番目のホップでDM-RSが伝送されると、二番目以降のデータチャネルの二番目のホップではDM-RSが伝送されないことができる。
【0156】
図24においてもデータチャネルの2個の伝送機会が一つの集合を構成することができる。
図23の場合とは異なり、データチャネル集合内で二番目に位置したデータチャネルもDM-RSを有することができる。
【0157】
データチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行されない場合、データチャネル集合に属した一番目のデータチャネルはDM-RSを有さなければならず、二番目のデータチャネルもDM-RSを有さなければならない。三番目以降のデータチャネルが存在するのであれば、該当データチャネルはDM-RSを含まないことができる。
【0158】
図25は、データチャネル集合内で周波数ホッピングが遂行されない場合、データチャネル集合でDM-RSが共有される一実施例を図示した概念図である。
【0159】
図25を参照すると、データチャネル集合に属したデータチャネルに対しては周波数ホッピングが遂行されなくてもよい。したがって、データチャネル集合に属した一番目のデータチャネルはDM-RSを有し、二番目以降のデータチャネルが存在するのであれば、DM-RSを含まないことができる。
【0160】
また、復調基準信号だけでなく、ULデータチャネルは位相追跡基準信号(phase-tracking reference signal、PT-RS)を互いに共有することができる。すなわち、同一の集合内に属したM個のデータチャネルが各自のPT-RSを有さず、一部のPT-RSを伝送しないことができる。PT-RSの量を減らしつつ、端末が符号化された伝送ブロックをさらに多く資源要素にマッピングすることができる。一方、前記の方法はDLデータチャネルでも同一に適用することができる。
【0161】
TDDシステムでスロットの特定のフォーマットで少数のULシンボルのみ存在する場合、またはFDDシステムで多数のFLシンボルが存在し、少数のDLシンボルまたはULシンボルが存在する場合があり得る。少数のULシンボルに対してULデータチャネルを割当するにはDM-RSと伝送ブロックをマッピングしなければならず、ULデータチャネルのマッピングがスロットの境界を越えないためには、非常に高い符号率が必要である。したがって、端末はこのような少数のULシンボルにはULデータチャネルを割当しないか、ULデータチャネルバンドル(bundle)を構成して二つ以上の隣接したスロットでULデータチャネルを伝送することができる。この場合、二つ以上のスロットで二つ以上の伝送機会を有するULデータチャネルバンドルを割当する時、一つのスロットではDM-RSが伝送されないことができる。
【0162】
例えば、スロットn-1とスロットnを考慮するのであれば、スロットn-1ではDM-RSがないULデータチャネルをマッピングし、スロットnではDM-RSがあるULデータチャネルをマッピングすることができる。またはスロットn-1ではDM-RSがあるULデータチャネルをマッピングし、スロットnではDM-RSがないULデータチャネルをマッピングすることができる。一方、前述された方式はDLデータチャネルとサイドリンク(sidelink、SL)データチャネルでも同一に適用することができる。
【0163】
送信機はシンボルの個数が足りないスロットでもデータチャネルの伝送機会を伝送することができる。このような場合、該当伝送機会にはDM-RSと一部の伝送ブロックをデータチャネルがマッピングされ得る。万一、DM-RSをデータチャネルにマッピングすることはできるが伝送ブロックをマッピングすることはできない場合には、送信機がデータチャネルの伝送機会を該当スロットで伝送できない。例えば、1個のシンボルのみが残ったスロットで送信機がDM-RSを一つのシンボルにマッピングすると伝送ブロックをマッピングするシンボルがそれ以上残らないため、受信機が伝送ブロックの一部であっても復号することができなくなる。
【0164】
一実施例において、送信機はDM-RSをマッピングせず伝送ブロックのみをマッピングしてデータチャネルの伝送機会を構成することができる。受信機は該当伝送機会だけではチャネルを推定できないため、データチャネル束に属する他の伝送機会からDM-RSを受信することができる。ここで、他の伝送機会は該当伝送機会よりさらに先に伝送されたかあるいはより遅く伝送された伝送機会であり得る。周波数ホッピングが遂行される場合、同一の周波数資源で伝送された伝送機会の間にDM-RSが共有され得る。
【0165】
万一、該当伝送機会と先に伝送された伝送機会がDM-RSを共有するのであれば、これは同一のスロットに属する2個以上の伝送機会がDM-RSを共有してデータチャネルの束を伝送するものと解釈することができる。万一、考慮しているデータチャネルの伝送機会が一番目ではなければ(すなわち、考慮しているデータチャネルの伝送機会が二番目以降の伝送機会である場合)、スロットで伝送機会が二回以上発生するためDM-RSが共有され得る。
【0166】
万一、該当伝送機会と遅く伝送された伝送機会がDM-RSを共有するのであれば、これは互いに隣接して他のスロットに属する2個以上の伝送機会がDM-RSを共有してデータチャネルの束を伝送するものと解釈することができる。これは、考慮しているデータチャネルの伝送機会が一番目であるにもかかわらずシンボルの個数が足りないケースに該当し、送信機は該当伝送機会にDM-RSなしに伝送ブロックのみをマッピングすることができる。受信機は復号に必要なチャネル推定を得るために、DM-RSがマッピングされた次のスロットまたはそれ以降のスロットまで待たなければならない。TDDシステムでは隣接したスロットに属した隣接したシンボルがULシンボルまたはDLシンボルではなく、場合、データチャネルの伝送機会が時間的に続けて位置しないこともあり得る。したがって、このような場合には、送信機と受信機がDM-RSをデータチャネルの伝送機会が共有しても無線チャネルの環境が変わっていることもあり得る。
【0167】
(5)データチャネル束でUCIを多重化する方法
無線通信システムでは多様な種類のUCIが定義され得る。DLデータチャネルを復号した結果に対するacknowledgement(ACK)またはnegative ACK(NACK)は「HARQ-ACK」と指称され得、チャネル状態を推定した後、これに対して生成した情報はチャネル状態情報(channel state information、CSI)と指称され得、スケジューリングを要請するための情報は「SR」と指称され得る。
【0168】
端末はUCIを伝送するためにUL制御チャネルやまたはULデータチャネルを利用することができる。端末が伝送するUL制御チャネルのシンボルと端末が伝送するULデータチャネルのシンボルが一部重なる場合、UCIはULデータチャネルにマッピングされ得る。端末がUCIをULデータチャネルにマッピングする場合、技術規格で定義するマッピング方法が適用され得る。UCIの種類によって各UCIが占める資源要素の個数、資源グリッドにマッピングされる順序および位置などが異なる。
【0169】
UCIの種類によって優先順位が変わり、HARQ-ACK>(または>=)SR>CSI、またはSR>(または>=)HARQ-ACK>CSIの順序で優先順位が定義され得る。UL制御チャネルを多重化するかUCIの一部のみを選択して伝送する場合に優先順位が適用され得る。従来の技術規格では、ULデータチャネルを1回伝送するか繰り返し伝送する場合とUL制御チャネルを1回伝送するか繰り返し伝送する場合に対するUL制御チャネルの多重化または選択方法を提示している。
【0170】
端末がUL制御チャネルを1回伝送してULデータチャネルを2回またはそれ以上繰り返し伝送するように上位階層シグナリングで設定されたし、これらが一つのスロットで一部のシンボルで重なりながら、端末が十分な処理時間を確保した場合、端末はUCIと伝送ブロックをすべて多重化してULデータチャネルにマッピングすることができる。端末は残りのスロットではULデータチャネルをそのまま伝送する。
【0171】
端末がUL制御チャネルを二回以上繰り返し伝送してULデータチャネルを1回またはそれ以上伝送するように上位階層シグナリングで設定されたし、これらが一つまたはそれ以上のスロットで一部のシンボルで重なりながら、端末が十分な処理時間を確保した場合、端末は伝送ブロックを伝送せずUCIのみをUL制御チャネルにマッピングすることができる。
【0172】
前述された図面と提案する方法では、ULデータチャネル束をT1、T2、およびT3を利用して構成する場合の例を提供している。しかし、多様な実施例では、これに限定せず、T1、T2、T3の一部のみが存在するかまたはすべてが存在しなくてもよい。
【0173】
<ULサブスロットおよびHARQ応答のフィードバックタイミング>
従来の方法によると、DLデータチャネルに対するHARQ応答を帰還(フィードバック)する時間をDL制御チャネル(すなわち、DL-DCI)で指示することができる。HARQ応答はUL制御チャネルまたはULデータチャネルを利用して伝送され、HARQ応答のフィードバック時間はUL帯域部分のパラメータ(numerology)を利用して定義される。すなわち、DL制御チャネルでK1を端末に指示すると、K1はUL帯域部分のパラメータを基準として定義されたサブスロットの個数またはサブスロットの個数を意味するインデックスと解釈される。ここで、サブスロットは連続したULシンボル(またはFLシンボルとULシンボル)で構成され、上位階層シグナリングを利用して端末に指示される。したがって、端末は与えられたスロットに構成されたサブスロットのパターンを知ることができる。端末は、DLデータチャネルの最後のシンボルが含まれたサブスロットとそれに対するHARQ応答が伝送されるUL制御チャネルの一番目のシンボルが含まれるサブスロットの間隔をK1で指示された値で導き出すことができる。
【0174】
ULデータチャネルでHARQ応答をフィードバックする場合、ULデータチャネルが束で伝送され得るため、これを考慮した多重化方式または優先順位を算定する方法が必要である。
【0175】
端末はUL伝送を一つの信号または一つのチャネルでのみ遂行することが好ましい。したがって、サブスロットで伝送されるUL制御チャネルとULデータチャネルは多重化されるかまたは優先順位によって一つのみ選択されなければならない。
【0176】
端末はDLデータチャネルに対するHARQ応答をUL制御チャネルに伝送することができる。UL制御チャネルが使う資源は、DLデータチャネルを割当するDL制御チャネルのDCIによってサブスロット単位で指示される。サブスロットは連続したFLシンボルまたはULシンボルで構成され、一つのスロットは複数個のサブスロットで構成され得る。サービング基地局は上位階層シグナリングで端末にサブスロットのパターンを指示するか、サブスロットのパターンを導き出せる情報(例えば、サブスロットの個数)を指示することができる。
【0177】
UL制御チャネルはサブスロットの一つに限定されてもよく、またはUL制御チャネルのシンボルの個数が多いとサブスロットの境界を越え得るため、二つ以上のサブスロットに含まれてもよい。
【0178】
端末がULデータチャネル束を伝送する場合、サブスロットを単位としないため、ULデータチャネルのそれぞれの伝送機会はサブスロットの一つに限定されてもよいが、二つ以上のサブスロットで含まれてもよい。
【0179】
<PUSCHを通じてのUCI伝送>
端末はDLデータチャネルに対するHARQ-ACKを生成した場合、UL制御チャネルを伝送することができる。この時、UL制御チャネルがULデータチャネルと一部のシンボルで重なる場合、UL制御チャネルとULデータチャネルの優先順位を考慮して一つのULチャネルのみを伝送することができる。またはULデータチャネル束が伝送されている場合、端末は一つまたはそれ以上のULデータチャネルにUCIをマッピングすることができる。
【0180】
一実施例において、端末はUCIなしに符号化された伝送ブロックのみをマッピングしてULデータチャネルを生成することができる。すなわち、端末はUL制御チャネルよりULデータチャネルがより高い優先順位を有するものと仮定して、UL制御チャネルとUCIを伝送しないことができる。しかし、このような方法では、DLデータチャネルに対するHARQ-ACKが伝送されないため、サービング基地局は後でDLデータチャネルを端末に再び割当しなければならない。端末はULデータチャネルのすべての伝送機会でデータを伝送することができる。
【0181】
他の実施例において、端末はUCIをUL制御チャネルにマッピングして伝送し、符号化された伝送ブロックを伝送しないことができる。すなわち、端末はUL制御チャネルがULデータチャネルより高い優先順位を有するものと仮定して、ULデータチャネルと伝送ブロックを伝送しないことができる。しかし、このような方法では、ULグラントに対するULデータが伝送されないため、サービング基地局は後でULデータチャネルを端末に再び割当しなければならない。また、ULデータチャネル束が伝送されている場合、端末は一部の伝送機会ではUL制御チャネルを伝送することができる。したがって、ULグラント以外の情報に基づいて端末がある伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルを伝送すべきであるかを決定する動作が必要である。端末はそれ以外の伝送機会ではULデータチャネルを伝送することができる。この時のULデータチャネルの伝送の有無にはかかわらず、伝送回数で数える。
【0182】
図26は、ULデータチャネル束に属した伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルが伝送される概念を図示した概念図である。
【0183】
図26で、ULデータチャネルの伝送機会は時間的に続けて配置されてULデータチャネル束を構成することができる。
図26を参照すると、端末は6回の伝送機会のうち四番目の伝送機会でUCIを伝送するように指示を受けることができる。提案する方法によって、端末は該当伝送機会でUL制御チャネルを伝送し、ULデータチャネルを伝送しないことができる。また、端末はULデータチャネルを6回繰り返し伝送する指示を受けたが、ULデータチャネルを5回のみ繰り返し伝送し、ULデータチャネル束の伝送を中断することができる。
【0184】
図27は、ULデータチャネル束に属した伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルが伝送される他の概念を図示した概念図である。
【0185】
図27ではデータチャネル束の第2周期T
2と第3周期T
3が端末に知られている場合を図示している。前述された通り、端末はULデータチャネルの束に属した一つの伝送機会でULデータチャネルの代わりにUL制御チャネルを伝送することができる。
図27を参照すると、端末はULデータチャネルの二番目の集合の二番目の伝送機会でUCIを伝送するように指示を受けることができる。提案する方法によって、端末は該当伝送機会でUL制御チャネルを伝送し、ULデータチャネルを伝送しないことができる。また、端末はULデータチャネルを6回繰り返し伝送する指示を受けたが、ULデータチャネルを5回のみ繰り返し伝送し、ULデータチャネル束の伝送を中断することができる。
【0186】
以下では、ULデータチャネルに対するUCIピギーバック(piggyback)を調節する方法を説明する。
【0187】
<DAIおよびbeta offsetを利用したシグナリング>
端末はULグラントを通じて受信された情報に基づいて、UCIを伝送ブロックと多重化するかどうかを決定することができる。ULグラントに含まれた特定のフィールドがあらかじめ定めた値を有する場合を考慮することができる。
【0188】
一例として、UCIがHARQ-ACKである場合、ダウンリンク割当指数(downlink assignment index、DAI)の値が特定の値(例えば、総合DAI(total DAI)の値が0であり、カウンターDAI(counter DAI)の値が0である場合)を指示するのであれば、端末はUCIなしに伝送ブロックのみを伝送することができる。DAIの値がそれ以外の値を指示すると、端末はUCIを伝送ブロックと多重化することができる。
【0189】
他の例として、ベータオフセット(beta offset)のインデックスが与えられ、ベータの値が0を意味する場合、端末はUCIを伝送しないことができる。ここでUCIはHARQ-ACK、SR、またはCSIであり得る。他の例において、UCIの種類に対するベータオフセット(beta offset)で指示する値が0で設定され得る。このような場合、端末はベータオフセットが0で指示されたUCIの種類を伝送しないことができる。さらに他の例において、UCIの種類がHARQ-ACKである場合、DAIの値が特定値(例えば、0)を指示し、HARQ-ACKに対するベータオフセットの値が特定の値(例えば、0)を指示する時、端末はHARQ-ACKを伝送ブロックと多重化しないことによって伝送しないことができる。同様に、UCIの種類がCSIである場合、ULグラントのトリガーフィールドが特定の値(例えば、0のみからなるビット列)を指示し、CSIに対するベータオフセットの値が特定の値(例えば、0)を指示する時、端末はCSIを伝送ブロックと多重化しないことによって、伝送しないことができる。
【0190】
ここでベータ比率はUCIの種類およびUCIが支援するサービスによって、それぞれ異なる値を有し得る。
【0191】
<Alpha scaling(アルファ比率)を利用したシグナリング>
ULデータチャネルに伝送ブロックとUCIが多重化される時、ベータオフセットの値によってはUCIが過度に多い資源要素を占めることにより、伝送ブロックがマッピングされ得る資源要素の個数が不足して実質的な符号率が増加し得る。これを防止するために、従来の技術規格では、基地局がアルファ比率(alpha scaling)を上位階層シグナリングで端末に指示して、UCIが符号化されて占め得る資源要素の個数に対する上限値を提供する。このようなアルファ比率は1より小さい値を有し、NRシステムの場合、0.5、0.65、0.8、1.0の値から選択される。万一、URLLCのための伝送ブロックとUCIが多重化される場合、伝送ブロックが有さなければならない資源要素は割当された全体の資源要素のうち半分以上を占めることが好ましい。
【0192】
一実施例において、選択され得るアルファ比率の値として0.5未満の値が含まれ得る。サービング基地局はアルファ比率を利用して、UL-SCHが有することができる実質的な符号率を調節することができる。
【0193】
他の実施例において、アルファ比率の値は0で指示され得る。すなわち、アルファ比率の値が0で指示された場合、多重化されるUCIの量に対する上限値が0であるため、端末はUCIとUL-SCHをULデータチャネルで多重化しない。すなわち、UL-SCHのみでULデータチャネルを構成する。したがって、基地局はUCIが常にUL-SCHと多重化されないようにアルファ比率を利用することができる。
【0194】
ここで、サービング基地局はURLLC ULデータチャネルとeMBBULデータチャネルに対して互いに異なるアルファ比率を端末に設定することが好ましい。
【0195】
端末はUCIと伝送ブロックを多重化してULデータチャネルでマッピングした後、サービング基地局に伝送することができる。以下では、端末がULデータチャネル束を伝送する場合に、UCIを多重化する方法が提示される。
【0196】
<データチャネル束の特定の伝送機会でUCIを多重化>
一実施例において、UCIが伝送されるULデータチャネルの伝送機会とUCIが伝送されない伝送機会が区分され得る。UCIが伝送されるULデータチャネルの伝送機会には伝送ブロックとUCIがすべてマッピングされ、UCIが伝送されないULデータチャネルの伝送機会には伝送ブロックのみがマッピングされ得る。したがって、ULデータチャネルの伝送機会は互いに異なる符号率を有することができる。UCIが伝送されるULデータチャネルの伝送機会を区分する方法が叙述される。UCIをUL制御チャネルに伝送すると仮定する時、仮定されたUL制御チャネルと一部のシンボルが重なる伝送機会が選択され得る。
【0197】
例えば、ULデータチャネル束を伝送する場合、一つ以上の伝送機会でULデータチャネルの一部のシンボルが仮定されたUL制御チャネルと共有され得る。このような場合、該当伝送機会でUCIが伝送ブロックと多重化され得る。万一、仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルの伝送機会が存在しない場合、該当データチャネル束でUCIはULデータチャネルと多重化されなくてもよい。
【0198】
または仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なる伝送機会のうち時間的に最も先の伝送機会でのみUCIが多重化され得る。
【0199】
または仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なる伝送機会が存在する時、ULデータチャネル束を構成する伝送機会のうち時間的に最も先の伝送機会でUCIが多重化される。ここでUCIが多重化される伝送機会は仮定されたUL制御チャネルと時間的に重ならないことができる。このような方法は、端末が伝送する一番目の伝送機会でUCIを多重化するため、UCIおよびULデータを処理する時間が減少し得る。
【0200】
一方、UCIは複数回に亘って異なる時間で伝送され得る。例えば、端末はHARQ-ACKを特定のサブスロットで伝送するUL制御チャネルに伝送するように指示を受け、さらに他のサブスロットで伝送するUL制御チャネルでCSIを伝送するように指示を受けることができる。このようなUL制御チャネルは一つのULデータチャネル束で時間的に重なり得る。以下では前記の方法を拡張して適用することができる。
【0201】
それぞれのUCIは仮定されたUL制御チャネルに伝送されるものと仮定され、ULデータチャネル束と時間的に重なり得るため、一部の伝送機会で多重化され得る。ULデータチャネル束を構成する伝送機会のうち時間的に最も先の伝送機会で(すなわち、ULデータチャネル束を構成する一番目の伝送機会で)すべてのUCIが多重化され得る。ここでUCIが多重化される伝送機会は仮定されたUL制御チャネルと時間的に重ならないことができる。
【0202】
または時間的に重なる伝送機会に限定してUCIが多重化され得る。すなわち、UCIと時間的に重なる伝送機会のうち時間的に最も先の伝送機会ですべてのUCIが多重化され得る。これはサービング基地局で端末にULデータチャネル束の伝送を指示する時、UCIの全体の量を指示することによって、端末がこれを一つの伝送機会で適用して伝送機会を符号化することができる。
【0203】
時間的に区分されて伝送されるように仮定されたUCIおよびUL制御チャネルに対して、UCIは互いに異なる伝送機会で多重化され得る。すなわち、時間的に重なる伝送機会はそれぞれのUCIが多重化されて伝送され得る。例えば、仮定されたUL制御チャネルが互いに異なるサブスロットで伝送されることに仮定されると、それぞれのサブスロットに対応する伝送機会のうち一番目の伝送機会はそれぞれのUCIを多重化する。端末はそれぞれのUCIを生成して伝送機会に多重化するため、UCIを一度に多重化する方式よりは処理時間が少なく必要である。あるUCIに対して、伝送時点が早くなる場合が発生しないためである。これはサービング基地局にさらに柔軟なスケジューリングを許容することができる。
【0204】
他の実施例において、UCIをUL制御チャネルに伝送すると仮定する時に仮定されるUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル伝送機会の周波数ホップにのみUCIがマッピングされ得る。ULデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行される場合、UCIは仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なる最初の周波数ホップまたは二番目の周波数ホップに限定的にマッピングされ得る。UCIがマッピングされる伝送機会の特定周波数ホップは、仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル伝送機会の一番目のホップまたは二番目のうち、一番目の周波数ホップと決定され得る。ULデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行されない場合、UCIはULデータチャネルの伝送機会にマッピングされ得る。UCIがマッピングされる伝送機会はデータチャネル束で仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なる一番目の伝送機会と決定され得る。
【0205】
前述された方法を適用するために、UCIが占める資源要素の個数(Q’)は下記の数学式1によって決定され得る。
【数3】
ここで、
【数4】
はULデータチャネルでUCIがマッピングされる周波数ホップに属したシンボルの個数を意味する。
【数5】
はULデータチャネルでUCIがマッピングされる周波数ホップに属した符号ブロックの個数を意味する。
【0206】
一方、アルファスケーリング(α)はサービング基地局が端末に上位階層シグナリングで設定する変数であって、ULデータチャネルにUCIがマッピングされる時、符号化されたUCIが占め得る最大比率を表す。しかし、サービング基地局は一つのα値のみを指示するため、一つの値がULデータチャネルの多様なシナリオ(すなわち、eMBBまたはURLLC)で再使用されなければならない。しかし、一般的な大容量シナリオ(例えば、eMBB)に適用されるαの値と低遅延高信頼シナリオ(例えば、URLLC)に適用されるαの値は互いに異なり得る。その理由はULデータチャネルがより高信頼性を有するために、UCIがより小さい量の資源要素を占め、伝送ブロックがより多い量の資源要素を占める必要があるためである。
【0207】
一実施例において、サービング基地局は二つ以上のαの値を端末に上位階層シグナリングで設定し、動的なシグナリングで設定された二つ以上のαの値のうち一つを指示することができる。サービング基地局は端末に高容量シナリオと低遅延高信頼シナリオに対して互いに異なるULグラントを指示することができ、端末もULグラントの種類によってULデータチャネルが支援するシナリオを区分することができる。このようにαの値を暗示的に区分できるが、他の例示によると、αの値は明示的に区分され得る。ULグラント(すなわち、DL制御チャネル)でベータオフセット
【数6】
を指示するフィールドでαの値がインデックスの形態で端末に指示され得る。例えば、端末はαの値とベータオフセット
【数7】
の組み合わせである
【数8】
の値をインデックスとして指示を受けることができる。またはULグラント(すなわち、DL制御チャネル)でベータオフセット
【数9】
を指示するフィールドとは別途のフィールドを利用してαの値がインデックスの形態で端末に指示され得る。
【0208】
<データチャネル束の伝送機会の特定集合でUCIを多重化>
一実施例において、UCIが伝送される伝送機会の集合(ULデータチャネル集合)とUCIが伝送されない伝送機会の集合が区分され得る。ここで、伝送機会の集合は時間的に続けて割当された伝送機会の集合であり得る。または前記伝送機会の集合はDM-RSを共有する伝送機会の集合であり得る。
【0209】
またはUCIをUL制御チャネルを通じて伝送すると仮定する時、仮定されたUL制御チャネルが属するサブスロットに対して、該当サブスロットを含むULデータチャネルの伝送機会が選択され得る。このようなULデータチャネルの伝送機会は最小に選択され得る。このような場合、時間的に最も先の伝送機会または前記サブスロット(仮定されたUL制御チャネルが属するサブスロット)と時間的に重なるすべての伝送機会でUCIが多重化され得る。
【0210】
他の実施例において、仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル集合の周波数ホップにのみ限定的にUCIがマッピングされ得る。前述された方法(UCIを特定の伝送機会で多重化する方法)との差異点は、伝送機会の周波数ホップ単位でUCIがマッピングされる時間資源を判断せず、ULデータチャネル集合の周波数ホップ単位でUCIがマッピングされる時間資源を判断するということである。ULデータチャネル集合以内で周波数ホッピングが遂行される場合、UCIは仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル集合の一番目のホップまたは二番目のホップに限定的にマッピングされ得る。またはUCIがマッピングされるULデータチャネル集合の特定周波数ホップは、仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル集合の一番目のホップまたは二番目のうち、一番目の周波数ホップと決定され得る。ULデータチャネルの集合以内で周波数ホッピングが遂行されない場合、UCIはULデータチャネル集合にマッピングされ得る。UCIがマッピングされるULデータチャネル集合は仮定されたUL制御チャネルと時間的に重なる最初のULデータチャネル集合と決定され得る。
【0211】
<スロットの境界で伝送機会の分割(segmentation)>
サービング基地局の指示によって、ULデータチャネル束がスロットの境界を越える場合が発生し得る。万一、ULデータチャネルの伝送機会がスロットの境界を超える場合、端末はこれを二つに分割して伝送することができる。すなわち、第1スロットでULデータチャネルの伝送機会の一部が伝送され、第2スロットでULデータチャネルの伝送機会の残りのすべてが伝送され得る。
【0212】
第2スロットでULデータチャネルの伝送機会の残りのすべてがマッピングされるシンボルは、第2スロットのフォーマットに従い得る。万一、第2スロットのフォーマットがULシンボルでのみ設定された場合(すなわち、semi-static UL)、端末はULデータチャネルの伝送機会の残りのすべてを第2スロットの一番目のシンボルからマッピングすることができる。しかし、第2スロットのフォーマットがDL/FLシンボルを有する場合(すなわち、semi-static DL、semi-static FL、dynamic DL、dynamic FL)、端末は第2スロットの一番目のシンボルではなく、FLシンボルまたはULシンボルからULデータチャネルの伝送機会の残りのすべてをマッピングすることができる。
【0213】
ULデータチャネルの伝送機会が二つ以上に分割される場合、分割された伝送機会ごとにDM-RSがマッピングされ得る。したがって、スロットの境界でDL/FLシンボルが配置されなくても、ULデータチャネルのDM-RSが再びマッピングされ得る。すなわち、ULデータチャネルの伝送機会で伝送ブロックがマッピングされるシンボルの個数が減少し得る。
【0214】
万一、分割された伝送機会が少数のシンボルでのみ構成されてDM-RSがマッピングされるとデータがマッピングされ得ないとか、DM-RSもマッピングされ得ない場合(例えば、DM-RSが2個のシンボルに割当され、分割された伝送機会が1個のシンボルでのみ構成される場合)には該当伝送機会ではULデータチャネルを伝送しないことができる。
【0215】
一実施例において、ULデータチャネルの分割されたそれぞれの伝送機会にはUCIがマッピングされないことができる。端末はULデータチャネルの分割されたある伝送機会にUCIがマッピングされないと予測することができる。またはサービング基地局でHARQ-ACK応答が伝送されるULスロット(またはULサブスロット)がULデータチャネルの分割されていない伝送機会と時間的に重なるようにスケジューリングすることができる。
【0216】
他の実施例において、ULデータチャネルの分割された伝送機会にもUCIがマッピングされ得る。この時、UCIが占有できる資源要素の個数は技術規格の数式から決定され得る。しかし、ULデータチャネルの分割された伝送機会では伝送ブロックに割当され得る資源要素の個数が少なくなったため、上限値(すなわち、アルファ比率、alpha scaling)が新しく設定され得る。このような新しい上限値(アルファ比率)は上位階層シグナリングで端末に指示され得る。したがって、端末が適用するアルファ比率は二種またはそれ以上の値であって、アルファ比率の一番目の値はULデータチャネルの伝送機会が分割されない時に適用される値であり、アルファ比率の他の値(例えば、二番目の値等)はULデータチャネルの伝送機会が分割された場合に適用される値であり得る。シグナリングの量を減らすために、サービング基地局はアルファ比率の一つのインデックスのみを端末に指示するが、端末はこれに基づいて分割された伝送機会に適用されるアルファ比率の値を導き出すことができる。
【0217】
他の実施例において、ULデータチャネルの分割されたそれぞれの伝送機会のシンボルの個数が所定の個数を越える場合には、該当分割されたある伝送機会にUCIがマッピングされ得る。反面、分割されたそれぞれの伝送機会のシンボルの個数が所定の個数以下である場合には、該当分割されたある伝送機会にUCIがマッピングされないことができる。ULデータチャネルが分割されると、分割された部分の中には少数のシンボルでのみ構成され、データに割当されたシンボルも少数に過ぎない部分もあり得る。このような場合、端末は少数のシンボルで構成された分割された伝送機会にUCIをマッピングしないことができる。
【0218】
さらに他の実施例において、ULデータチャネルの分割された伝送機会でUCIを伝送するためには、端末はULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを通じてUCIを伝送することができる。このような場合、端末はULデータチャネルの分割された伝送機会の部分で、UL制御チャネルと重なる一つの部分を伝送しなないか、二つの部分(すなわち、ULデータチャネルの該当伝送機会)をすべて伝送しないことができる。
【0219】
<HARQ-ACK mapping on PUSCH>
(1)ULグラントを受信した後にDL割当を受信した場合
ULデータチャネルまたはULデータチャネル束を構成する各伝送機会がUL制御チャネルと一部のシンボルで重なるか、ULデータチャネルまたはULデータチャネルの伝送機会とUL制御チャネルが属したサブスロットで伝送するように仮定される場合が考慮される。
【0220】
図28は、ULグラントを受信した後にDL割当を受信した場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【0221】
一実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会を伝送せず、UL制御チャネルを伝送することができる。サービング基地局はULグラントを伝送してその後にDL割当を伝送するが、端末にはULデータチャネルまたはULデータチャネル束の時間資源とUL制御チャネルの時間資源が重なるようにULデータチャネルまたはULデータチャネル束の時間資源とUL制御チャネルを割当することができる。このような状況は、サービング基地局が判断するとき、DL割当によるDLデータチャネルおよびUL制御チャネルがさらに重要であるため、端末がULデータチャネルを伝送するよりはUL制御チャネルを伝送するようにしなければならない場合に発生し得る。したがって、提案する方法により、端末はULグラントとDL割当の中で時間的に最後に受信したDL制御チャネル(DL割当)に従い得る。
【0222】
他の実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会を伝送し、UL制御チャネルを伝送しないことができる。端末はULグラントの後に受信したDL割当を受信することができる。端末はULグラントによるULデータチャネルまたはULデータチャネル束を伝送する。そしてDL割当から受信したDLデータチャネルに対して、HARQ-ACKを導き出してこれを仮定されたUL制御チャネルでULデータチャネルまたはULデータチャネル束と時間的に重なり得る。しかし、サービング基地局は端末にこのような時間関係を有するようにULグラントとDL割当を伝送しないことが好ましい。その理由は端末がULデータチャネルおよびULデータチャネル束を生成する時、ULグラントだけでなく、DL割当も反映しなければならないためである。すなわち、端末はこのような時間関係が与えられる時はULグラントのみを利用することによって、伝送ブロックを符号化してULデータチャネルまたはULデータチャネル束でマッピングするが、UCIはマッピングしない。
【0223】
反面、UCIがULデータチャネルおよびULデータチャネル束で伝送されることによって、ダウンリンクの伝送量が増加し得る。さらに他の実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会に(またはUL制御チャネルと時間的に重なるサブスロットを含む、ULデータチャネル(束)の一番目の伝送機会またはすべての伝送機会に)伝送ブロックとUCIを多重化されたULデータチャネルを伝送することができる。ここでUCIを多重化するULデータチャネルまたは伝送機会では、仮定されたUL制御チャネルが伝送されるサブスロットを含むことができる。万一、このようなULデータチャネルまたは伝送機会が複数存在する場合、最も最初のULデータチャネルまたは伝送機会に限定されるか、またはこれに限定されずにすべてのULデータチャネルまたは伝送機会でUCIが多重化され得る。ULグラントを受信した後にDL割当を受信したため、端末はULデータチャネルをマッピングする時、ある量のUCIを仮定して伝送ブロックをマッピングすべきかを予測できない。
【0224】
したがって、技術規格で端末が仮定すべきUCIの量を定義したり、サービング基地局で上位階層シグナリングで端末が仮定するUCIの量を設定することができる。またはサービング基地局は上位階層シグナリングで多様なUCIの量のリストを端末に設定し、ULグラントに属したフィールドで前記リストに属した一つの値を指示することができる。例えば、端末は最大kビットのUCIのみを伝送することができる。
【0225】
その後、端末が伝送ブロックをマッピングする方法として穿孔(puncturing)が適用され得る。kビットまたはそれ以下の大きさのUCIが生成されるのであれば、UCIはあらかじめ定めた規則にしたがって資源グリッドの定められた位置にマッピングされ得る。
【0226】
他の実施例において、端末はULデータチャネルを伝送しながらも、DL割当に含まれたDAIを参照することができる。このような場合、端末はUCIのビット数を知ることができる。例えば、DL割当に含まれたDAIはKビットで表現され、端末がDAIを受信してUCIの量を把握することができる。したがって、端末はサービング基地局から上位階層シグナリングで設定されたオフセット(β)を利用して、UCIが占める資源要素の量を知ることができる。これに伴い、端末は伝送ブロックの符号率を調節することができ(すなわち、rate matching)、UCIと資源ブロックを多重化して資源グリッドでULデータチャネルでマッピングすることができる。
【0227】
(2)DL割当を受信した後にULグラントを受信した場合
UL制御チャネルとULデータチャネルまたはULデータチャネル束の各伝送機会が一部のシンボルで重なる場合を考慮する。
【0228】
図29は、DL割当を受信した後にULグラントを受信した場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【0229】
サービング基地局はDL割当に対するUCIの量を知ってからULグラントを伝送するため、ULグラントに特定のフィールドを含ませてUCIの量に対する情報を端末に知らせることができる。DAIはULグラントの特定のフォーマットに含まれ得、ULグラントの他のフォーマットでは含まれないこともある。また、ULグラントは資源要素のオフセット(RE offset)を指示するフィールドを含むことができる。端末は上位階層シグナリングで資源要素のオフセットのリストが設定され、ULグラントが指示するフィールドに基づいて一つのオフセットを選択することができる。端末はオフセットを利用して、技術規格で定義する数式にしたがってUCIが占める資源要素の個数を計算する。
【0230】
一実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会(またはUL制御チャネルと時間的に重なるサブスロットに属した伝送機会)を伝送せず、UL制御チャネルを伝送することができる。
【0231】
他の実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会(またはUL制御チャネルと時間的に重なるサブスロットに属した伝送機会)を伝送し、UL制御チャネルを伝送しないことができる。
【0232】
さらに他の実施例において、端末はUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネルまたはULデータチャネル束の伝送機会(またはUL制御チャネルと時間的に重なるサブスロットに属した伝送機会)で伝送ブロックとUCIが多重化されたULデータチャネルを伝送することができる。ULグラントがDAIを含んだ場合とULグラントがDAIを含んでいない場合に区分して端末の動作を叙述する。
【0233】
ULグラントでDAIを含んだ場合(例えば、NR規格のDCIのフォーマット0_1)には、UCIの量を端末が知っているためUCIが占める資源要素の量を端末が予測することができる。したがって、伝送ブロックを符号化してULデータチャネルにマッピングして伝送ブロックの符号率を調節することができる。
【0234】
ULグラントでDAIを含んでいない場合(例えば、NR規格のDCIのフォーマット0_0)には、技術規格では端末が仮定すべきUCIの量を定義したり、サービング基地局でDLデータチャネルを割当するDL制御チャネルに含まれたDAIを利用してUCIの量を決定したり、サービング基地局で上位階層シグナリングで端末が仮定するUCIの量を設定することができる。例えば、端末は最大2ビットのUCIのみを伝送することができる。したがって、端末はUCIの量を基準として、UCIが占める資源要素の量を導き出すことができる。その後、伝送ブロックをマッピングする方法としては符号率の調節(rate matching)または穿孔(puncturing)が適用され得る。1ビットまたは2ビットのUCIが生成されるのであれば、UCIはあらかじめ定めた規則にしたがって資源グリッドの定められた位置にマッピングされ得る。
【0235】
一方、3ビット以上のUCIが生成されて符号率の調節が適用される場合、伝送ブロックはUCIが占めない資源要素のみを利用してマッピングされ得る。穿孔が適用される場合、伝送ブロックがUCIにかかわらず資源要素にマッピングされた後、UCIが定められた資源要素の位置に伝送ブロックにかかわらずマッピングされ得る。
【0236】
(3)UCIマッピングのオフセット適用
図30は、ULグラントの前後にDL割当が存在する場合のUCIマッピングを説明するための概念図である。
【0237】
図30に示されたように、ULデータチャネルを割当するULグラントの前と後にDL割当が存在し得る。ULグラントに含まれたフィールドで、UCIが有する資源要素の量を知らせるオフセット(β)とUCIのビットの個数を知らせるDAIを指示することができる。したがって、サービング基地局はULグラントより先に発生したDL割当#1に対するUCIのビットの個数を端末に知らせることができる。端末はUCIのビットの個数とUCIが占める資源要素の量を知ることができるため、伝送ブロックの符号率を調節することができる(rate matching)。
【0238】
一方、サービング基地局はULグラントより後に発生したDL割当#2に対するUCIのビットの個数とUCIが占める資源要素の量をあらかじめ予測できないため、端末に知らせることができない。端末はDL割当#2のDAIを復号することによってUCIのビットの個数を予測することができ、これに伴い、伝送ブロックの符号率を調節することができる(rate matching)。
【0239】
図31は、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがともに符号化され、ULデータチャネルにレートマッチングされるUCIマッピングを説明するための概念図である。
【0240】
図32の(a)は、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが独立的に符号化され、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがULデータチャネルの資源要素にレートマッチングされるUCIマッピングを説明している。
図32の(b)は、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが独立的に符号化され、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがULデータチャネルの資源要素にレートマッチングされるUCIマッピングを説明している。
【0241】
図32の(a)はULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが続けられた副搬送波に配置される場合を図示しており、
図32の(b)はULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが等間隔の副搬送波に配置される場合を図示している。
図32の(b)の場合は周波数多重化利得を得ることができる。
図32の(a)で、資源要素オフセット(RE offset)は続けられた副搬送波のうち、ULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがマッピングされる副搬送波の開始位置を指示することができる。
図32の(b)で、資源要素オフセットはULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが等間隔に配置され始まる位置または等間隔を指示することができる。
【0242】
一方、端末がULグラントのみでULデータチャネルをマッピングする場合にはUCIの個数を予測することができず、伝送ブロックに対する符号率の調節を遂行しない。このような場合、端末は特定の資源要素オフセット(RE offset)を導入してULグラントの後に受信したDL割当#2に対するUCIが伝送ブロックを穿孔できるように、ULグラント以前に受信したDL割当#1に対するUCIのマッピングが始まる資源要素の位置を変えることができる。
【0243】
図33の(a)は、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが独立的に符号化され、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIはULデータチャネルの資源要素にrate matchingされ、ULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIはULデータチャネルの資源要素に穿孔されるUCIマッピングを説明している。
図33の(b)は、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが独立的に符号化され、ULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIはULデータチャネルの資源要素に穿孔され、ULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIはULデータチャネルの資源要素にrate matchingされるUCIマッピングを説明している。
【0244】
図33の(a)はULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが続けられた副搬送波に配置される場合を図示しており、
図33の(b)はULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが等間隔の副搬送波に配置される場合を図示している。
図32の(b)の場合は周波数多重化利得を得ることができる。
図33の(a)で、資源要素オフセット(RE offset)は続けられた副搬送波のうち、ULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIがマッピングされる副搬送波の開始位置を指示することができる。
図33の(b)で、資源要素オフセットはULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIが等間隔に配置され始まる位置または等間隔を指示することができる。
【0245】
図32と
図33で提示するマッピングは、周波数軸で連続した資源要素でのみ遂行されない。万一、特定のシンボルですべての副搬送波にUCIをマッピングされ得ないのであれば、UCIは該当シンボルの副搬送波の中の一部のみを占めるものの、一定の間隔をおいて配置され得る。これは周波数多重化の側面で利得がある。また、これはULグラント前に発生したDL割当#1に対するUCIとULグラント後に発生したDL割当#2に対するUCIそれぞれに適用され得る。例えば、ULグラント以前に受信したDL割当#1に対するUCIが資源要素にマッピングされる時、該当シンボルの副搬送波の中の一部のみを占めることができ、この場合、一定の間隔をおいて配置され得る。同様に、UL ULグラントの後に受信したDL割当#2に対するUCIが資源要素にマッピングされる時、該当シンボルの副搬送波の中の一部のみを占めることができ、この場合、一定の間隔をおいて配置され得る。
【0246】
(4)UCIに対する優先順位の付与(prioritization)
ULデータチャネルを伝送してURLLCサービスを支援する場合には、ULデータチャネルがすべての種類のUCIを含まないことができる。UCIの量が多い場合、例えば、HARQ-ACKの個数が多いかCSIの量が多い場合、ULデータチャネルの多い資源要素をUCIが占めることができる。したがって、伝送ブロックがマッピングされる資源要素の数が減るため符号率が高くなり得る。
【0247】
URLLCサービスは無線ベアラ(radio bearer)または論理チャネル群(logical channel group、LCG)で定義するトラフィックの品質に対する異なる名称であるので、端末の物理階層が特定のULグラントがURLLCサービスのためのものであるかeMBBサービスのためのものであるかを区別することができない。しかし、端末は特定の条件により差別的な動作を遂行することができる。端末がURLLCトラフィックとeMBBトラフィックを区分するための方法として、特定のRNTIを使ってULグラントを受信した場合、特定の探索空間(search space)でULグラントを受信した場合、またはULグラントの特定のフィールドが特定値を有する場合を考慮することができる。例えば、端末はMCS-C-RNTIでスクランブリングされたDCIを復号したり、または端末が探索空間の識別情報で受信したDCIをC-RNTIなどで復号することができる。この時、端末はURLLCトラフィックを支援するための動作を遂行できるが、このような特定の条件ではない場合にはeMBBトラフィックを支援するための動作を遂行することができる。
【0248】
後述される方法は、端末に割当されたULデータチャネルが含むことができるUCIの最大量より端末が送ろうとするUCIの量がより多い場合に、UCIの一部を選択する方法である。サービング基地局は上位階層シグナリングを利用して端末にUCIの最大量を設定したりまたは技術規格で直接的にUCIの量を制限することができる。
【0249】
<HARQ-ACK優先順位の区分(classificiation)>
一実施例において、UCIがHARQ-ACKのみで構成された場合、端末はHARQ-ACKの一部のみをULデータチャネルにマッピングすることができる。端末はHARQ-ACKに対応する伝送ブロック(すなわち、DLデータチャネルの伝送ブロック)を二種類に区分することができ、HARQ-ACKに対応する伝送ブロックは該当DLデータチャネルが属するサービス(またはトラフィック)の種類と同一に区分され得る。例えば、eMBBトラフィックとURLLCトラフィックを区分するために、特定RNTI、特定探索空間のインデックス、またはDCIの特定のフィールドの値に基づいて、端末は対応するHARQ-ACKの優先順位を区分することができる。端末はより高い優先順位を有するものと判断されたHARQ-ACKのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。一方、端末はより低い優先順位を有するものと判断されたHARQ-ACKをULデータチャネルにマッピングしないことができる。
【0250】
<CSI優先順位の区分>
端末に指示される方法にしたがって、CSIはサービング基地局の上位階層シグナリング(例えば、NRの場合、RRCメッセージ)で指示されて周期的に伝送するP-CSI(periodic CSI)、サービング基地局の動的な指示によって伝送するA-CSI(aperiodic CSI)、または上位階層メッセージ(例えば、NRの場合、MAC CE)が関与され得るSP-CSI(semi-periodic CSI)に区分され得る。また、CSIは端末からULデータチャネルまたはUL制御チャネルを通じて基地局に伝送され得る。説明の便宜上、ULデータチャネルを通じて伝送されるCSIをトリガーCSI(aperiodic CSIまたはtriggered CSI)と指称し、UL制御チャネルを通じて伝送されるCSIを周期的CSIと指称する。
【0251】
従来の技術規格によると、トリガーCSIは周期的CSIより高い優先順位を有する。これは周期的に設定されたUL制御チャネルより動的にスケジューリングされたULデータチャネルが高い優先順位を有する原理のためである。また、周期的に伝送されるUL制御チャネルよりトラフィック状況を動的に反映できるULデータチャネルが優先視されるため、トリガーCSIの優先順位が周期的CSIより高いことが好ましい。
【0252】
トリガーCSIはULグラント(すなわち、DL制御チャネル)で指示され、ULグラントが有する優先順位によってCSIの優先順位が決定され得る。例えば、端末に二種類のサービス(例えば、eMBBサービスおよびURLLCサービス)が支援される場合、端末はより高い優先順位であると判断されたCSIのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。したがって、より低い優先順位であると判断されたCSIはULデータチャネルにマッピングされないことができる。
【0253】
<UCIの種類による優先順位の区分>
一実施例において、ULデータチャネルを通じてUCIを伝送する時、端末は一部の種類に該当するUCIのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。例えば、端末がURLLCトラフィックと判断した伝送ブロックを伝送する時、CSIとHARQ-ACKがすべて発生した場合が考慮される。端末は優先順位によってHARQ-ACKをULデータチャネルにマッピングし、CSIをマッピングしないことができる。
【0254】
他の実施例において、ULデータチャネルを通じてUCIを伝送する時、端末はすべての種類のUCIをULデータチャネルでマッピングすることができる。しかし、端末の一部の種類のUCIの量を減らすことができる。例えば、端末がURLLCトラフィックと判断した伝送ブロックを伝送する時、CSIとHARQ-ACKがすべて発生した場合が考慮される。一例として、端末はHARQ-ACKをすべてULデータチャネルにマッピングし、他の種類のUCIはULデータチャネルにマッピングしないことができる。他の例として、端末はHARQ-ACKをすべてULデータチャネルにマッピングし、CSIの一部のみをULデータチャネルにマッピングすることができる。端末は二つ以上のサービスセルに対するCSIを生成することができる。この場合、端末は優先順位が高いサービスセルに対するCSIのみをULデータチャネルにマッピングし、優先順位が低いサービスセルに対するCSIはULデータチャネルにマッピングしないことができる。また、CSIが一つのサービスセルに対して生成された場合にも、CSIは2個の部分に分かれ得る。CSIの第1部分とCSIの第2部分は優先順位が異なる。したがって、端末はCSIの第1部分のみをULデータチャネルにマッピングするため、ULデータチャネルはHARQ-ACKとCSIの第1部分を含む。
【0255】
(5)端末の判断によるUCIと伝送ブロックの多重化の有無の決定
一実施例において、端末は少なくとも一つの特定条件の充足しているかどうかを判断し、該当判断結果にしたがってUCIと伝送ブロックを共にULデータチャネルを通じて伝送したり、UCIまたは伝送ブロックのうち一つを選択的にULデータチャネルを通じて伝送することができる。前記特定条件は技術規格で定義され、この場合、端末に対する別途のシグナリングが不要であり得るる。または前記特定条件は基地局によって上位階層シグナリングを通じて端末に設定され得る。
【0256】
少なくとも一つの条件の一例は、端末に上位階層シグナリングで設定された符号率であり得る。端末はUCIの種類ごとに符号率が設定され得る。端末はUCIと伝送ブロックを共にULデータチャネルにマッピングするという仮定下で、UCIが設定された符号率を満足できるかどうかを計算することができる。伝送ブロックは端末が受信したDL割当情報DCIで指示した符号率を満足しないとしても、ULデータチャネル束で伝送ブロックのの同一または異なる重複バージョン(RV)を伝送できるため、端末はUCIの符号率のみを基準として決定することができる。UCIが設定された符号率を満足できる程度に端末がULデータチャネルの伝送機会(または伝送機会の集合)で資源要素を確保することができるのであれば、端末はUCIと伝送ブロックをすべてULデータチャネルの該当伝送機会(または伝送機会の集合)で伝送することができる。反面、UCIが設定された符号率を満足できないのであれば、端末はUCIを伝送するためにUL制御チャネルを伝送し、該当ULデータチャネルの伝送機会を伝送しないことができる。
【0257】
少なくとも一つの条件の他の例として、端末に上位階層シグナリングで設定された符号率とULグラントおよびDL割当情報を受信した順序をすべて考慮することができる。UCIが設定された符号率を満足する程度に資源要素の量を確保することができるが、ULグラントを受信した後にDL割当情報を受信した場合、端末はULデータチャネルの伝送機会でUCIを伝送ブロックと多重化しないことができる。したがって、端末がUCIと伝送ブロックを多重化するためには、ULグラントを受信する前にDL割当情報を受信する条件と、UCIの設定された符号率を満足する程度に資源要素の量を確保する条件がすべて満足されなければならない。
【0258】
前述された方法は端末が一つの種類のUCIを考慮する時に適用され得る。しかし、二つ以上の種類のUCIに対しても、二つ以上の種類のUCIそれぞれに対して設定された符号率をすべて満足する場合に前述された方法が適用され得る。
【0259】
一方、二つ以上の種類のUCIが考慮される時、二つ以上の種類のUCIのうち一部の種類のUCIに対して設定された符号率は満足されない場合がある。考慮されるUCIの種類をUCIの優先順位により分類し、同一種類のUCIもトラフィックの優先順位によって分類することができる。例えば、HARQ-ACKとCSIを考慮すると、HARQ-ACKとCSIの優先順位が考慮される。またHARQ-ACKの場合にはトラフィックの優先順位およびUCIの優先順位がすべて適用されて分類される。HARQ-ACとCSIはHARQ-ACKはURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACKとeMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACKにさらに区分される。そして、CSIはURLLC CSIとeMBB CSIにさらに区分される。このように細分化されて考慮されるUCI中には与えられた資源の量に対して、設定された符号率を満足できるUCIもあるが、設定された符号率を満足できないUCIもあり得る。
【0260】
一実施例において、端末は設定された符号率を満足するUCIのみをULデータチャネルにマッピングして伝送ブロックと共に多重化することができる。このようなUCIは、UCIの種類および優先順位に基づいて決定され得る。UCIがHARQ-ACKのみで構成された場合には、HARQ-ACKに対するコードブックが形成されるため、端末はこれらを一つの種類と見なし得る。UCIがHARQ-ACKとCSI報告で構成された場合には、端末がHARQ-ACKとそれぞれのCSI報告としてUCIを分類することができる。HARQ-ACKの優先順位が最も高く、その後の優先順位はそれぞれのCSI報告が有する優先順位に従い得る。このようなCSI報告は技術規格で定義した優先順位に従うので、サービング基地局からの別途のシグナリングが不要であり得る。
【0261】
他の実施例では、端末はUCIの種類の中で、最も高い優先順位に該当する種類のUCIのみを選択し、設定された符号率にしたがって多重化の有無を決定することができる。例えば、UCIがHARQ-ACKで構成された場合、またはHARQ-ACKとCSI報告で構成された場合、端末はHARQ-ACKのみを選択して符号率による多重化の有無を決定することができる。しかし、UCIがCSI報告でのみ構成された場合、端末はCSI報告のうち符号率を満足する一部のみを選択することができる。選択されたCSI報告は伝送ブロックと多重化されてULデータチャネルにマッピングされ得る。これは前述された方法のうちHARQ-ACKのみをULデータチャネルにマッピングする方法とは差がある。前記提案した方法に従うのであれば、端末は置かれた状況に応じて適応的にHARQ-ACKまたはCSI報告をULデータチャネルにマッピングするためである。
【0262】
<伝送機会または伝送機会集合上のUCI>
UCIの各種類がUL制御チャネルの資源と1対1方式で対応しており、このようなUL制御チャネルの資源が有するシンボルがULデータチャネルと重なると、端末はUCIを伝送ブロックと多重化してULデータチャネルにマッピングすることができる。しかし、ULデータチャネルが有するシンボルの個数が少ない場合には、UCIを伝送ブロックと多重化することは伝送ブロックの符号率を高めて復号性能を悪化させる可能性がある。したがって、万一、ULデータチャネルが少数のシンボルで構成されるのであれば、UCIを伝送ブロックと多重化しないことが好ましい。一方、ULデータチャネルを繰り返し伝送する場合(すなわち、ULデータチャネル束が伝送される場合)には、二つ以上のULデータチャネルが続けて伝送され得るため、より多い個数のシンボルが考慮され得る。ULデータチャネル束は一つまたはそれ以上のULデータチャネル集合で構成され、各ULデータチャネル集合は続けて配置されたULデータチャネルの伝送機会で構成され得る。
【0263】
一実施例において、UCIをULデータチャネルにマッピングするために、端末はULデータチャネル束の最も最初に位置した伝送機会(および/またはそれ以降の伝送機会)でUCIをULデータチャネルにマッピングすることができる。端末はULデータチャネルの束(すなわち、すべての伝送機会)を一つの仮想的なULデータチャネルと見なしてUCIを多重化することができる。すなわち、端末はUCIに対する符号率を決定するために、ULデータチャネル束のすべての伝送機会が含む資源(すなわち、資源要素の個数)を使うことができる。
【0264】
しかし、このような場合、端末がUCIを多重化するための処理時間が過度に早く指示され得る。また、仮定されたUL制御チャネルの時間資源よりもULデータチャネルの伝送機会が早くてもよい。
【0265】
他の実施例において、UCIをULデータチャネルにマッピングするために、端末は選択されたULデータチャネルの伝送機会を基準としてUCIをULデータチャネルにマッピングすることができる。サービング基地局がUCIを伝送するように指示したUL制御チャネル(すなわち、「仮定されたUL制御チャネル」または「UCIに対応したUL制御チャネル」と指称)が二つ以上の伝送機会と一部のシンボルで重なる場合には、端末は伝送機会のうち最も先に位置した伝送機会にUCIをマッピングすることができる。
【0266】
図34は、UCIに対応したPUCCHと最も先に重なる伝送機会にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【0267】
図34を参照すると、サービング基地局が端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源がULデータチャネルの四番目の伝送機会と一部又はすべて重なる。したがって、端末は該当伝送機会にUCIをマッピングすることができる。
【0268】
図35は、UCIに対応したPUCCHと最も先に重なる伝送機会にUCIがマッピングされる他の実施例を図示した概念図である。
【0269】
図35は、第3周期T
3が適用される場合を図示している。サービング基地局が端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源がULデータチャネル束の二番目のULデータチャネル集合の二番目の伝送機会と重なる。したがって、端末は該当伝送機会にUCIをマッピングすることができる。
【0270】
他の実施例において、端末はUCIに対応したUL制御チャネルと時間的に重なる伝送機会の周波数ホップにのみ限定的にUCIをマッピングすることができる。ULデータチャネルの伝送機会以内で周波数ホッピングが遂行される場合、端末はUCIを伝送機会の一番目のホップや二番目のホップに限定してマッピングすることができる。端末がUCIをマッピングする周波数ホップは、UCIに対応したUL制御チャネルと重なる一番目のシンボルを有している伝送機会の周波数ホップに該当し得る。
【0271】
万一、ULデータチャネル束を伝送しながらDM-RSを一部のULデータチャネルの伝送機会が共有するのであれば、UCIがDM-RSと近い資源要素にマッピングされ得ないためUCIのエラー率が増加し得る。また、一つの伝送機会にのみUCIがマッピングされるため、該当伝送機会で伝送ブロックのエラー率が増加し得る。しかし、ULデータチャネルの他の伝送機会では伝送ブロックのエラー率を維持することができる。一方、ULデータチャネル束の伝送機会がDM-RSを共有しないことができる。この場合は該当ULデータチャネルのエラー率は増加しない。しかし、伝送機会が少数のシンボルでのみ構成される場合、UCIが伝送ブロックと多重化されなくてもUCIだけでも資源要素が足りない状況が発生し得る。このような場合、ULデータチャネルの二つ以上の伝送機会を集合(すなわち、ULデータチャネル集合)で構成することによって、ULデータチャネル集合にUCIを多重化する方法が考慮され得る。
【0272】
他の実施例において、UCIをULデータチャネルにマッピングするために、端末はULデータチャネル集合を基準としてUCIを多重化してULデータチャネルにマッピングすることができる。ここでデータチャネル集合は所属した伝送機会がDM-RSを共有する単位を意味し得る。所属した伝送機会がDM-RSを共有しない場合、データチャネル集合はUCIが多重化される単位を意味し得る。UCIを特定の伝送機会に多重化する時間はサブスロットの構成とサービング基地局が端末に指示するシグナリングに従う。
【0273】
他の実施例において、UCIがマッピングされる伝送機会はULデータチャネル集合で最も先に位置した伝送機会に限定され得る。端末はUCIに対応したUL制御チャネルとULデータチャネル集合が一部のシンボルで重なる場合、該当ULデータチャネル集合の最も一番目の伝送機会にUCIをマッピングすることができる。万一、UCIの量が多い場合、該当ULデータチャネルでは伝送ブロックをマッピングする資源要素が不足して伝送ブロックのエラー率が増加する。
【0274】
図36は、UCIに対応したPUCCHと最も先に重なるULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【0275】
図36を参照すると、ULデータチャネル集合は2個の伝送機会で構成される。サービング基地局で端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源がULデータチャネル束の二番目のULデータチャネル集合に属した最初または二番目の伝送機会と一部又はすべて重なり得る。したがって、端末は二番目のULデータチャネル集合に属した一番目の伝送機会にUCIをマッピングすることができる。
【0276】
図37は、UCIに対応したPUCCHと最も先に重なるULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる他の実施例を図示した概念図である。
【0277】
図37は、第3周期T
3が適用される場合を図示している。サービング基地局で端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源が二番目のULデータチャネル集合の最初または二番目の伝送機会と一部又はすべて重なり得る。したがって、端末は二番目のULデータチャネル集合に属した一番目の伝送機会にUCIをマッピングすることができる。
【0278】
他の実施例において、端末はUCIに対応したUL制御チャネルと時間的に重なる伝送機会の周波数ホップにのみ限定してUCIをマッピングすることができる。ULデータチャネル集合で特定の伝送機会を決定するものの、端末がUCIをマッピングする周波数ホップはUCIに対応したUL制御チャネルと重なる一番目のシンボルを有している伝送機会の周波数ホップに該当する。
【0279】
他の実施例において、端末は伝送機会単位でUCI多重化を遂行せず、ULデータチャネル集合単位でUCI多重化を遂行することができる。UCIに対応したUL制御チャネルとULデータチャネル集合が一部のシンボルで重なる場合、端末は該当ULデータチャネル集合にUCIをマッピングすることができる。
【0280】
図38は、ULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【0281】
図38を参照すると、サービング基地局で端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源が二番目のULテイノチャネル集合に属した最初または二番目の伝送機会とすべてまたは一部が重なる。したがって、端末は二番目のULデータチャネル集合にUCIをマッピングすることができる。端末は二番目のULデータチャネル集合に属した一番目の伝送機会および二番目の伝送機会にUCIをマッピングすることができる。UCIの量が少ないのであれば、一番目の伝送機会にのみUCIがマッピングされるが、UCIの量が多いのであれば、ULデータチャネルの二番目の伝送機会またはそれ以降の伝送機会でもUCIがマッピングされ得る。
【0282】
図39は、ULデータチャネル集合にUCIがマッピングされる一実施例を図示した概念図である。
【0283】
図39は第3周期T
3が適用される場合を図示している。サービング基地局が端末にUCIを伝送するように指示したUL制御チャネルの時間資源が二番目のULデータチャネル集合の最初または二番目の伝送機会とすべてまたは一部が重なる。したがって、端末は二番目のULデータチャネル集合にUCIをマッピングすることができる。端末は二番目のULデータチャネル集合に属した一番目の伝送機会および二番目の伝送機会にUCIをマッピングすることができる。UCIの量が少ないのであれば、一番目の伝送機会にのみUCIがマッピングされるが、UCIの量が多いのであれば、ULデータチャネルの二番目の伝送機会またはそれ以降の伝送機会でもUCIがマッピングされ得る。
【0284】
他の実施例において、端末はUCIに対応したUL制御チャネルと時間的に重なるULデータチャネル集合の周波数ホップにのみ限定してUCIをマッピングすることができる。UCIがマッピングされるULデータチャネル集合を決定するものの、端末がUCIをマッピングする周波数ホップはUCIに対応したUL制御チャネルと重なる一番目のシンボルを有しているULデータチャネル集合の周波数ホップに該当する。
【0285】
一方、端末はサービング基地局から上位階層シグナリングを利用してULサブスロットが設定され得る。端末はスロットのFLシンボルまたはULシンボルをULサブスロットに区分する。DL制御チャネルによって割当されたDLデータチャネルに対するHARQ応答としてUL制御チャネルを伝送するタイミングはULサブスロットの単位で指示され得る。このような場合、サブスロットを基準として、同じサブスロットで一番目のシンボルを有するULデータチャネルの伝送機会が同一の集合を構成することができる。一つの集合に属したULデータチャネルの伝送機会はそれぞれのDM-RS資源を有することができる。このような場合、UCIを伝送機会で多重化され得る。
【0286】
一実施例において、伝送機会とUCIに対応したUL制御チャネルが時間的に互いに重ならないとしても、同一のULサブスロットに属する場合にはULデータチャネルとUL制御チャネルの多重化または優先順位を決定する手続きを遂行することができる。
【0287】
したがって、UCIが占める資源要素の個数を導き出す技術規格の数式は一部修正が必要である。UCIがマッピングされる資源要素の個数を導き出す時、ULデータチャネルに属したシンボルの個数を利用する従来の規則とは異なるように、提案する方法を適用する数式は下記の数学式2および数学式3の通りである。
【0288】
一実施例において、ULデータチャネル集合に属したすべてのシンボルの個数
【数10】
からUCIがマッピングされる資源要素の個数
【数11】
が導き出され得る。また、UCIがマッピングされる資源要素の個数に対する最大値もULデータチャネル集合に属したすべてのシンボルの個数から導き出され得る。また、UCIがマッピングされる資源要素を得る符号ブロックの個数をULデータチャネル集合に属した符号ブロックの個数
【数12】
で決定することができる。
【数13】
【0289】
他の実施例において、ULデータチャネル集合の周波数ホップに属したすべてのシンボルの個数
【数14】
からUCIがマッピングされる資源要素の個数
【数15】
が導き出され得る。また、UCIがマッピングされる資源要素の個数に対する最大値もULデータチャネル集合に属したすべてのシンボルの個数から導き出され得る。また、UCIがマッピングされる資源要素を得る符号ブロックの個数をULデータチャネル集合に属した符号ブロックの個数
【数16】
で決定することができる。
【数17】
【0290】
他の実施例において、UCIに対応したUL制御チャネルと時間的に重なる最初の伝送機会から残りのすべての伝送機会を資源要素の個数に含ませることができる。
【0291】
さらに他の実施例において、UCIに対応したUL制御チャネルが属する最初のサブスロットに対して、これに完全に属する最初の伝送機会および該当サブスロットに完全に属したり時間的に重なる残りの伝送機会を資源要素の個数に含ませることができる。
【0292】
<UL伝送に対するpairwise優先順位>
端末はUCIおよびUL-SCHをUL制御チャネルまたはULデータチャネルに伝送し、サービスの種類(またはRNTI、探索空間、またはDCIの特定のフィールドの値)によってUL伝送の優先順位を区分することができる。場合によって、端末は低い優先順位を有するUL伝送を遂行しないことができる。ここで、UCIはSR、HARQ-ACK、またはCSIを意味する。説明の便宜のために、UCIの優先順位をURLLCとeMBBと指称される二種類のサービスに対して区分するが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0293】
HARQ-ACKの優先順位はHARQ-ACKに対応するDLデータチャネルを割当したDL制御チャネルのRNTIによって決定され得る。例えば、NRシステムの場合、C-RNTI、MCS-C-RNTI、CS-RNTI、またはMCS-CS-RNTIであり得る。また、HARQ-ACKの優先順位はHARQ-ACKに対応するDLデータチャネルを割当したDL制御チャネルがマッピングされた探索空間によって決定され得る。サービング基地局は端末に上位階層シグナリングで探索空間がどのような優先順位を有するかを指示することができる。また、HARQ-ACKに対応するDLデータチャネルを割当したDL制御チャネルの特定のフィールドの値がHARQ-ACKの優先順位を指示することができる。SRの優先順位は上位階層シグナリングでSRが設定される時、SRと対応するLCG(論理チャネルグループ)のインデックスとして与えられ得る。
【0294】
一方、端末の処理能力(processing capability)またはそれに関連した情報がサービング基地局に上位階層シグナリングで報告されなければならない。端末の処理能力によって、あるUCI(またはUL-SCH)と他のUCI(またはUL-SCH)が多重化されるために必要な処理時間が決定され得る。例えば、このような処理時間は定められた副搬送波の間隔に対してシンボルの個数で表現され得る。万一、端末に適切な処理時間を割当できないのであれば、端末はいずれか一つのUCI(またはUL-SCH)、または複数のUCIを選択することができる。特にサービス(eMBBサービスまたはURLLCサービス)による優先順位およびUCIの種類による優先順位によって、端末は一つのUL伝送を選択することができる。
【0295】
互いに異なる優先順位を有するUCIが一つのULチャネルで多重化され得る。例えば、eMBB HARQ-ACKビットとURLLC HARQ-ACKビットが一つのUL制御チャネルで多重化され得る。またはURLLC aperiodic CSIとeMBB HARQ-ACKが一つのULデータチャネルで多重化され得る。従来の方法によると、サービング基地局は端末に上位階層シグナリングでUL制御チャネルの資源(PUCCH resources)で構成された集合を指示する。端末はUCIビットの個数によって、一つの集合を選択する。一つの集合は複数個の制御チャネル資源で構成される。サービング基地局はDL制御チャネルの特定のフィールド(および/またはDL制御チャネルがマッピングされたCCE(control channel element)のインデックスのうち最も小さいインデックス)を利用して一つのUL制御チャネルの資源(PUCCH resource)を端末に指示する。また、一つのUL制御チャネルではすべてのUCIに同一の符号率が適用され、符号率は上位階層シグナリングで端末に指示される。この時、優先順位が異なるUCIの場合、互いに異なる符号率が適用され、一つのUL制御チャネルにマッピングされ得る。したがって、従来の方法でUCIの量によって決定するUL制御チャネルの資源の集合をそのまま適用することはできない。
【0296】
一実施例において、互いに異なる符号率を換算して基準となるUCIの量に変換することができる。もし、UCI1に適用された符号率1とUCI2に適用された符号率2を仮定すると(符号率1<符号率2)、換算されたUCIの量は(UCI1+UCI2*符号率2/符号率1)で与えられ得る。例えば、eMBB HARQ-ACKがN1ビットで与えられ、R1の符号率を有し、URLLC HARQ-ACKがN2ビットで与えられ、R2の符号率を有し、これらが互いに多重化された場合を仮定する。UL制御チャネルの資源の集合を定めるために、端末が適用する換算されたUCIの量(N)を計算しなければならないために提案する方法を適用すると、Nの値はN1+N2*(R1/R2)ビットで与えられ得る。Nの値が上位階層シグナリングまたは技術規格で定義した区間でどの区間に属するかによって、UL制御チャネルの資源が属する集合が決定され得る。その後、UL制御チャネルの資源を一つに決定する時には、端末は少なくともDL制御チャネルで含むフィールド(PUCCH resource indicator、PRI)からUL制御チャネルの資源を導き出すことができる。端末は互いに異なるUCIには互いに異なる符号率を適用することができる。
【0297】
さらに他の実施例において、端末はより低い符号率を有するUCIを先にマッピングし、その後に、より高い符号率を有するUCIは残った資源要素に対してのみレートマッチングを遂行してマッピングすることができる。
【0298】
以下では、UCIの種類とトラフィックの種類をすべて考慮する優先順位を決定する。説明の便宜のために、URLLCサービスとeMBBサービスによる優先順位を説明する。eMBB UCIはeMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACK、eMBB DL制御チャネルでトリガーされるCSI、周期的に伝送されるCSI、eMBB SRを含むことができる。URLLC UCIはURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACK ACK、eMBB DL制御チャネルでトリガーされるCSI、eMBB SRを含むことができる。またはCSIの場合、eMBB UCIに分類してもよい。
【0299】
a)URLLC SRとURLLC HARQ-ACKの場合
URLLC SRとURLLC HARQ-ACKに対応するそれぞれのUL制御チャネルが互いに時間的に重なる場合、端末はURLLC SRとURLLC HARQ-ACKを多重化したりURLLC HARQ-ACKのみを選択して一つのUL制御チャネルに伝送することができる。URLLC SRがUL制御チャネルの一フォーマットに対応し、URLLC HARQ-ACKがUL制御チャネルの同一のフォーマットまたは異なるフォーマットで対応し得る。NRシステムで、URLLC SRとURLLC HARQ-ACKは同一のフォーマットのUL制御チャネルに伝送され得る。
【0300】
URLLC SRはフォーマット0に対応し、URLLC HARQ-ACKはフォーマット0に対応し得る。端末はURLLC SRが発生する時と発生しない時を区分して、URLLC HARQ-ACKを伝送するUL制御チャネルの資源でURLLC HARQ-ACKを表現する数列の循環移動(cyclic shift)をURLLC SRによって調節することができる。URLLC SRとURLLC HARQ-ACKはURLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルに伝送され得る。
【0301】
URLLC SRはフォーマット1に対応し、URLLC HARQ-ACKはフォーマット1に対応し得る。URLLC SRが発生した場合、端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルでURLLC HARQ-ACKをBPSK/QPSKシンボルとしてペイロードにマッピングすることができる。URLLC SRが発生していない場合、端末はURLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルでURLLC HARQ-ACKをBPSK/QPSKシンボルとしてペイロードにマッピングすることができる。
【0302】
NRシステムで、URLLC SRとURLLC HARQ-ACKはUL制御チャネルの互いに異なるフォーマットに伝送され得る。
【0303】
URLLC SRはフォーマット0に対応し、URLLC HARQ-ACKはフォーマット1に対応すると、端末はURLLC SRにかかわらずURLLC HARQ-ACKのみをフォーマット1(すなわち、HARQ-ACKに対応したUL制御チャネル)に伝送することができる。
【0304】
URLLC SRはフォーマット1に対応し、URLLC HARQ-ACKはフォーマット0に対応すると、端末はURLLC SRにかかわらずURLLC HARQ-ACKのみをフォーマット0に伝送することができる。
【0305】
URLLC SRはフォーマット0/1に対応し、URLLC HARQ-ACKはフォーマット2/3/4に対応すると、端末はURLLC SRをペイロードでURLLC HARQ-ACKと連接して符号化し、URLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルを通じて伝送することができる。
【0306】
b)URLLC SRとCSIの場合
(1)優先順位による選択方式
一実施例において、URLLC SRとCSIの優先順位によって、URLLC SRは伝送され、CSIは伝送されないことができる。URLLC SRは端末がサービング基地局に緊急にUL資源を要請するためのものであり、CSIはDL伝送に対して適応的なスケジューリングに必要な付加的な情報であるためである。したがって、重要性の側面でURLLC SRが選択され得、端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルでURLLC SRを伝送することができる。
【0307】
(2)優先順位による多重化方式
一実施例において、URLLC SRとCSIが多重化されると、URLLC SRのみが伝送され得る。
【0308】
CSIはサービング基地局に報告する方式によって、トリガーCSIと周期的CSIに分類され得る。トリガーCSIはULグラントで端末に指示されるため、ULグラントの種類として、URLLC CSIまたはeMBB CSIが識別され得る。URLLC CSIはULデータチャネルにマッピングされる時、符号率が十分に低いため、サービング基地局が非常に低いエラー率(例えば、10-5~-6)を得ることができる。反面、eMBB CSIはULデータチャネルにマッピングされる時、符号率が十分に低くないため、サービング基地局が適当なエラー率(例えば、10-1~-2)を得ることができる。
【0309】
URLLC CSIがトリガーCSIである場合、サービング基地局はULグラントの特定のフィールドを利用して端末にCSI報告を要請することができる。ULグラント内の伝送ブロックがある/ないことを指示するフィールドが、伝送ブロックがないと端末に指示する場合、URLLC CSIとURLLC SRは多重化されてULデータチャネルにマッピングされる。URLLC SRとURLLC CSIに適用されるチャネル符号率はULグラントの特定のフィールドで指示するインデックス(すなわち、ベータオフセット)で確認され得る。インデックスはURLLC SRに適用するベータオフセットとURLLC CSIに適用するベータオフセットを指示することができる。反面、万一、ULグラント内の伝送ブロックがある/ないことを指示するフィールドが、伝送ブロックがあると端末に指示する場合、URLLC CSIとURLLC UL-SCH(すなわち、伝送ブロック)が多重化され、URLLC SRは伝送されない。その理由はURLLC UL-SCHで端末のバッファ状態を報告できるためURLLC SRが不要であるためである。
【0310】
eMBB CSIがトリガーCSIである場合、サービング基地局はULグラントの特定のフィールドを利用して端末にCSI報告を要請することができる。ULグラント内の伝送ブロックがある/ないことを指示するフィールドが、伝送ブロックがないと端末に指示する場合、eMBB CSIとURLLC SRは多重化されてULデータチャネルにマッピングされたり、URLLC SRのみがUL制御チャネルを通じて伝送され得る。UL制御チャネルを通じて伝送される場合、端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルでURLLC SRのみを伝送し、eMBB CSIは伝送しないことができる。一実施例において、端末はURLLC CSIとURLLC SRを多重化してULデータチャネルを通じて伝送するが、eMBB CSIとURLLC SRが互いに重なる資源に対応するとURLLC SRのみをUL制御チャネルを通じて伝送することができる。反面、万一、ULグラント内の伝送ブロックがある/ないことを指示するフィールドが、伝送ブロックがあると端末に指示する場合、eMBB CSIとeMBB UL-SCH(すなわち、伝送ブロック)が多重化されるように指示されたが、端末はこれらを伝送しないことができる。この場合には、端末のバッファ状態をULデータチャネルを通じて報告しても、サービング基地局が経験するエラー率がURLLCに適していないためである。したがって、端末はURLLC SRを伝送し、eMBB CSIとeMBB UL-SCHは伝送しないことができる。端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルを利用してURLLC SRを伝送することができる。
【0311】
ULデータチャネルで多重化される場合、端末はURLLC SRとeMBB CSIをマッピングするために、ULグラントで指示された資源を使うことができる。ULグラント内の伝送ブロックがある/ないことを指示するフィールドが、伝送ブロックがないと端末に指示する場合、ULデータチャネルは符号化されたUCIのみで構成され得る。URLLC SRとeMBB CSIに適用されるチャネル符号率はULグラントの特定のフィールドで指示するインデックス(すなわち、ベータオフセット)または上位階層シグナリングで設定された値から知ることができる。インデックスはURLLC SRに適用するベータオフセットとeMBB CSIに適用するベータオフセットを指示することができる。
【0312】
CSIが周期的CSIである場合、URLLC SRのためのUL制御チャネルと周期的CSIのためのUL制御チャネルが周期的に重なり得る。このような状況は、URLLC SRのためのUL制御チャネルの周期と周期的CSIのためのUL制御チャネルの周期の最小公倍数の周期で発生し得る。したがって、サービング基地局はUL制御チャネルが互いに重ならないように端末に上位階層シグナリングで設定することができる。またはUL制御チャネルが互いに重なる場合、端末はURLLC SRのみを該当UL制御チャネルに伝送し、CSIは伝送しないことができる。
【0313】
またはサービング基地局はUL制御チャネルが互いに重なる時間資源でのみ適用される別途のUL制御チャネルを端末に上位階層シグナリングで設定することができる。互いに重ならない時間資源ではURLLC SRと周期的CSIがそれぞれの関連したUL制御チャネルで周期的に伝送され得る。この方法によると、URLLC SRとCSIが多重化される時間と多重化されない時間が端末とサービング基地局に知られているため、多重化される時間ではURLLC SRとCSIが多重化されるUL制御チャネルを使う。URLLC SRとCSIは連接して(concatenated)同一の符号率で符号化され得る。これは端末の具現上、簡単であるものの、URLLC SRとCSIに対してサービング基地局が要求するエラー率が互いに異なるため、URLLC SRとCSIが異なる符号率で符号化され得る。この場合にはUL制御チャネルを構成する一部の資源要素では符号化されたURLLC SRがマッピングされ、残りの資源要素には符号化されたCSIがマッピングされることを意味する。URLLC SRとCSIに適用される符号率はサービング基地局から上位階層シグナリングで端末に指示される。
【0314】
c)URLLC SRとURLLC PUSCH
URLLC ULデータチャネルに対するULグラントはDL制御チャネルを通じて受信することができる。またはURLLC ULデータチャネルに対するULグラントは上位階層シグナリング(およびULグラント)を利用して設定/活性化/非活性化され得る。URLLC ULデータチャネルにURLLC UL-SCHがマッピングされる場合、URLLC UL-SCHで端末のバッファ状態を表現できるため、URLLC SRを伝送する必要がない。反面、URLLC ULデータチャネルにURLLC UL-SCHがマッピングされない場合(すなわち、ULグラントで伝送ブロック(すなわち、URLLC UL-SCH)がないことを指示する場合)には、URLLC SRがULデータチャネルに伝送されなければならない。このような場合、ULグラントではURLLC CSIをトリガーするため、端末はURLLC SRとURLLC CSIを多重化してULデータチャネルにマッピングすることができる。URLLC SRとURLLC CSIには互いに異なる符号率が適用され得、これら符号率はULグラントに含まれた特定インデックス(すなわち、ベータオフセット)の値から得たり上位階層シグナリングで設定され得る。インデックスはURLLC SRに適用されるベータオフセットとeMBB CSIに適用されるベータオフセットを指示することができる。
【0315】
d)eMBB SRとURLLC SR
URLLC SRはUL制御チャネルを通じて伝送され得る。端末の上位階層でULデータを伝送しようとする要請を処理できるのであれば、端末の上位階層は最も優先順位が高いSR(すなわち、URLLC SR)のみを選択し、該当SRに対応したUL制御チャネルのみを伝送することができる。
【0316】
しかし、ある場合にはeMBB SRをUL制御チャネルに伝送する途中でURLLC SRを伝送しなければならない場合がある。端末はeMBB SRを伝送するように端末の上位階層で指示を受けたにもかかわらず、より高い優先順位を有するURLLC SRを伝送するためにeMBB SRに対応したUL制御チャネルの伝送を遂行しないか停止し、その代わりにURLLC SRに対応したUL制御チャネルを伝送することができる。
【0317】
SRを伝送した後には端末の上位階層でカウンター(例えば、NR技術規格に沿ったSR-prohibit timer)を動作させて、該当カウンターが満了する前には新しいSRを伝送しないことができる。これは同一の優先順位またはより低い優先順位に対応したSRに適用され、より高い優先順位に対応したSRはカウンターが満了しなくても伝送され得る。
【0318】
e)eMBB HARQ-ACKとURLLC SR
eMBB DLデータチャネルはDL制御チャネルによって割当されるか、上位階層シグナリング(およびDL制御チャネル)により活性化され得る。eMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACKはeMBB GB(grant-based)HARQ-ACKまたはeMBB GF(grant-free)HARQ-ACKと指称され得る。
【0319】
(1)優先順位による選択方式
eMBBサービスよりURLLCサービスの優先順位がより高いため、端末はURLLC SRのみを選択することができる。したがって、端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルでURLLC SRを伝送し、eMBB HARQ-ACKは伝送しないことができる。DL制御チャネルを通じて割当されたにもかかわらず、URLLC SRのためまだ伝送されていないDLデータチャネルは、後でサービング基地局が端末に再伝送を指示することが好ましい。
【0320】
(2)優先順位による多重化方式
eMBB HARQ-ACKとURLLC SRが多重化されるために、eMBB GF HARQ-ACKのみが存在する場合(すなわち、eMBB GB HARQ-ACKが存在しない場合)とeMBB GB HARQ-ACKが存在する場合(すなわち、eMBB GF HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKがすべて存在するか、またはeMBB GB HARQ-ACKのみが存在する場合)が区分され得る。
【0321】
まず、eMBB GF HARQ-ACKのみが存在する場合、URLLC SRに対応したUL制御チャネルまたはeMBB HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルでeMBB HARQ-ACKとURLLC SRが多重化されて伝送され得る。
【0322】
一実施例において、端末はURLLC SRが発生した時と発生しない時を区分して、eMBB GF HARQ-ACKを伝送するUL制御チャネルの資源でeMBB GF HARQ-ACKを表現する数列の循環移動(cyclic shift)をURLLC SRによって調節することができる。eMBB GF HARQ-ACKが1ビットで表現される時、URLLC SRが発生するか発生しない情報を数列の循環移動で表現することができる。この場合、サービング基地局で得るeMBB GF HARQ-ACKのエラー率とURLLC SRのエラー率は同一である。
【0323】
他の実施例において、eMBB GF HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルとURLLC SRに対応したUL制御チャネルは周期的に一部の時間資源で重なるため、UL制御チャネルが互いに重なる時間資源でのみ適用される別途のUL制御チャネルをサービング基地局が上位階層シグナリングで端末に設定することができる。URLLC SRとeMBB GF HARQ-ACKは互いに異なるエラー率を有するため、その符号率が互いに異なり得る。したがって、サービング基地局は上位階層シグナリングでURLLC SRに適用する符号率とeMBB GF HARQ-ACKに適用する符号率を端末に指示することができる。一般的にURLLC SRに、より低い符号率が適用されるため、UL制御チャネルのフォーマットを決定するためにUCIの量を決定する時、URLLC SRの量を1ビットまたは2ビット以上と見なし得る。このような場合、eMBB GF HARQ-ACKが1ビットであり、URLLC SRが1個のみ発生する場合にも、URLLC SRが2ビットまたはそれ以上でと表現されると仮定されるため、UL制御チャネルでUCIはチャネル符号化されなければならない。例えば、NRシステムの場合、UL制御チャネルのフォーマット2、3、4を使うことを意味する。
【0324】
一方、eMBB GB HARQ-ACKが存在する場合、最後に受信したeMBB DL制御チャネルに対応したUL制御チャネルの資源でeMBB GB HARQ-ACK(および、eMBB GF HARQ-ACK)とURLLC SRが多重化され得る。サービング基地局はeMBB DL制御チャネルでeMBB HARQ-ACKとURLLC SRをすべて多重化できる十分な資源を指示することが好ましい。eMBB HARQ-ACKとURLLC SRは互いに異なるエラー率を有さなければならない。したがって、URLLC SRはeMBB HARQ-ACKより多いビットで表現されなければならない。したがって、eMBB HARQ-ACKが1ビットで表現されてもURLLC SRは2ビット以上で仮定され得るため、UCIの量は3ビット以上であると見なし得る。したがって、URLLC SRとeMBB HARQ-ACKが多重化されるUL制御チャネルに対しては、チャネル符号化が適用されるフォーマットを使うことが好ましい。URLLC SRとeMBB HARQ-ACKは互いに異なる符号率が適用されて多重化され得る。これらの符号率は最後に受信したeMBB DL制御チャネルのフィールドによって指示されたインデックス(すなわち、ベータオフセット)から導き出すか、上位階層シグナリングで設定され得る。
【0325】
f)eMBB PUSCHとURLLC SR
(1)優先順位による選択方法
一実施例において、URLLC SRとeMBB PUSCHの優先順位によって、URLLC SRは伝送され、eMBB PUSCHは伝送されないことができる。URLLC SRは端末がサービング基地局に緊急にUL資源を要請するためのものであり、eMBB PUSCHは相対的に遅い時間であってもサービング基地局がULグラントを伝送することによって端末が再伝送することができるためである。したがって、優先順位の側面でURLLC SRが選択され得、端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルでURLLC SRを伝送することができる。
一方、eMBBULデータチャネルがUL-SCHを含むのであれば、端末のバッファ状態が含まれてもよいが、このような場合でもURLLC SRが伝送されなければならない。その理由はULデータチャネルの相対的に高いエラー率のためサービング基地局の復号エラーおよび復号エラーによる再伝送が発生し得るため、eMBBULデータチャネルを通じての端末のバッファ状態報告は遅延時間の側面で適合でないからである。併せて、UL-SCHが最初の伝送(initial transmission)ではなく再伝送である場合、端末のバッファ状態をUL-SCH(すなわち、伝送ブロック)に新しく含ませることができないため、eMBBULデータチャネルでURLLC ULデータチャネルを割当するためのURLLC SRを伝送するのは適合でない。
【0326】
(2)優先順位による多重化の方法
端末はURLLC SRをeMBBULデータチャネルに多重化するために、ULグラントで指示された資源を使うことができる。eMBBULデータチャネルにはUL-SCH以外にもUCI(例えば、HARQ-ACK、(トリガー)CSI)が多重化されていてもよく、UCIはeMBBサービスまたはURLLCサービスのために生成され得る。
【0327】
URLLC SR(およびその他のUCI)に適用される符号率はULグラントの特定のフィールドで指示するインデックス(すなわち、ベータオフセット)または上位階層シグナリングで設定され得る。インデックスはURLLC SRに適用されるベータオフセットとUCIに適用されるベータオフセットを指示することができる。万一、eMBB UL-SCH(すなわち、伝送ブロック)が存在するのであれば、ULグラントで指示する変調率および符号率(modulation and coding scheme、MCS)により、eMBB UL-SCHはURLLC SRとUCIがマッピングされない資源要素にレートマッチングされ得る。
【0328】
(3)多重化および選択の方法
URLLC SRをeMBBULデータチャネルに多重化するために、端末は所定の処理時間が必要である。このような処理時間が確保された場合、端末はURLLC SRをeMBBULデータチャネルでUL-SCHと多重化することができる。そうでなければ、端末はURLLC SRとeMBBULデータチャネルのうち一つを選択して伝送しなければならないため、端末はURLLC SRをUL制御チャネルを通じて伝送し、eMBBULデータチャネルをそれ以上伝送しないことができる。
【0329】
ここで端末に必要な処理時間は、サービング基地局で上位階層シグナリングで端末で与えられ得る。サービング基地局は端末から処理能力に対する報告を受けて、端末の処理能力に応じて、端末がURLLC SRを処理するのに必要な時間を確認することができる。
【0330】
g)URLLC HARQ-ACKとCSIの場合
伝送方式によって、CSIはトリガーCSIと周期的CSIに区分され得る。特にトリガーCSIはURLLC ULグラントによって指示されたり、eMBB ULグラントによって指示され得る。URLLC DLデータチャネルはDL制御チャネルで割当されるか上位階層シグナリングで設定/活性化され得る。URLLC HARQ-ACKはURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACKを意味する。
【0331】
端末はDL制御チャネル(すなわち、DLデータチャネルを割当するDL制御チャネルまたはULデータチャネルを割当するDL制御チャネル)のRNTI、探索空間、または特定のフィールドを利用してURLLC/eMBBを支援するためのCSIをトリガーするかまたはURLLC/eMBBを支援するためのDLデータチャネルおよびそれに対するHARQ-ACKであることを確認することができる。
【0332】
(1)優先順位による選択方式
一実施例において、URLLC HARQ-ACKの優先順位がCSIの優先順位より高いため、端末はURLLC HARQ-ACKを伝送し、CSIを伝送しないことができる。URLLC DLデータチャネルに対するURLLC HARQ-ACKはサービング基地局に緊急に必要であるが、CSIはDL伝送に活用する付加的な情報であるため、優先順位が低くてもよい。したがって、URLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルでURLLC HARQ-ACKのみが伝送され得る。
【0333】
前記実施例において、eMBB CSIをトリガーされた場合、URLLC DLデータチャネルに対するURLLC HARQ-ACKを伝送しなければならないことがあるい。このような場合、端末はCSIを伝送せず、HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルにURLLC HARQ-ACKのみをマッピングすることができる。
【0334】
前記実施例において、上位階層シグナリングで周期的CSIを伝送するためのUL制御チャネルを設定された場合、端末はCSIを伝送せずURLLC HARQ-ACKを伝送することができる。この時、端末はURLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルを使うことができる。
【0335】
(2)優先順位による多重化方式
一実施例において、URLLC HARQ-ACKとCSIが多重化され得る。
【0336】
URLLC CSIがトリガーCSIである場合、サービング基地局はULグラントの特定のフィールドを利用して端末にCSI報告を要請することができる。URLLC HARQ-ACKが多様なビットで構成された場合、少なくとも一つのURLLC HARQ-ACKビットに対応するDLデータチャネルが存在し、DLデータチャネルがDL制御チャネルを利用して動的に指示された場合を考慮する。ULグラントより時間的に前に受信したDL制御チャネルはDLデータチャネルを割当し、HARQ-ACKを伝送するように端末に指示することができる。時間的に後で受信したULグラントにより、端末はURLLC CSIとURLLC HARQ-ACKを多重化し、ULグラントで指示されたULデータチャネルに伝送することができる。このために、サービング基地局はULグラントの特定のフィールドを利用してCSIを端末に要請しなければならない。CSIが端末に要請されなければULグラントで指示されたULデータチャネルにUL-SCHが存在することが好ましい。URLLC CSIとURLLC HARQ-ACKに適用される符号率はULグラントで指示するインデックスまたは上位階層シグナリングで設定され得、互いに異なる値であり得る。
【0337】
URLLC HARQ-ACKが上位階層シグナリング(およびDL制御チャネル)を利用して設定(および活性化)された場合を考慮する。ULグラントで指示するULデータチャネルでトリガーCSIとURLLC HARQ-ACKが多重化され得る。トリガーCSIとURLL HARQ-ACKに適用する符号率はULグラントで指示するインデックスまたは上位階層シグナリングで設定され得る。
【0338】
eMBB CSIがトリガーCSIである場合、サービング基地局はULグラントの特定のフィールドを利用して端末にCSI報告を要請することができる。URLLC HARQ-ACKがDL制御チャネルを利用して動的に指示された場合を考慮する。この場合、端末はULグラントが受信された時点とURLLC DLデータチャネルを割当するDL制御チャネルを受信した時点を比較することができる。
【0339】
ULグラントがDL制御チャネルより先に受信された場合、端末はCSIを伝送せず、URLLC HARQ-ACKのみをUL制御チャネルを通じて伝送することができる。ここで、UL制御チャネルはDLデータチャネルを割当するDL制御チャネルで指示した資源を意味する。しかし、CSIとURLLC HARQ-ACKをULデータチャネルでともに伝送できることが好ましい。
【0340】
一実施例において、トリガーCSIは、ULグラントで指示した資源要素の中で特定の資源要素にはマッピングされず、レートマッチングされ得る。ここで特定の資源要素は上位階層シグナリングで定められ、HARQ-ACKが符号化されてマッピングされ得る最大限の資源要素に該当する。このような資源要素は周波数多重化利得を得るために続けられた副搬送波だけでなく、等間隔で離れた副搬送波で構成され得る。
【0341】
ULグラントがDL制御チャネルより遅く受信された場合、ULグラントの特定のフィールドがCSI要請を指示していれば、端末はHARQ-ACKとCSIを多重化してULグラントが指示するULデータチャネルにマッピングすることができる。CSIとHARQ-ACKは互いに異なる符号率を有することができ、符号化率はULグラントで指示するインデックスまたは上位階層シグナリングで設定され得る。
【0342】
CSIが周期的CSIである場合、URLLC HARQ-ACKの伝送方式によって多重化方式が変わり得る。URLLC HARQ-ACKは半固定的に割当されたDLデータチャネルに対するHARQ-ACKと動的に割当されたDLデータチャネルに対するHARQ-ACKに区分され得る。半固定的に割当されたDLデータチャネルは周期的に伝送されるため、HARQ-ACKもUL制御チャネルで周期的に伝送される。したがって、URLL HARQ-ACKのためのUL制御チャネルと周期的CSIのためのUL制御チャネルが周期的に重なり得る。このような状況はURLL HARQ-ACKのためのUL制御チャネルの周期と周期的CSIのためのUL制御チャネルの周期の最小公倍数の周期で発生し得る。したがって、サービング基地局はUL制御チャネルが互いに重ならないように端末に上位階層シグナリングで設定することができる。またはUL制御チャネルが互いに重なる場合、端末はURLLC HARQ-ACKのみをUL制御チャネルに伝送し、CSIは伝送しないことができる。
【0343】
またはサービング基地局はUL制御チャネルが互いに重なる時間資源でのみ適用される別途のUL制御チャネルを端末に上位階層シグナリングで設定することができる。互いに重ならない時間資源では、URLLC HARQ-ACKと周期的CSIがそれぞれの関連したUL制御チャネルで周期的に伝送され得る。この方法によると、URLLC HARQ-ACKとCSIが多重化される時間と多重化されない時間が端末とサービング基地局に知られているため、多重化される時間ではURLLC HARQ-ACKとCSIが多重化されるUL制御チャネルを使う。URLLC HARQ-ACKとCSIは連接して(concatenated)同一の符号率で符号化され得る。これは端末の具現上簡単であるが、URLLC HARQ-ACKとCSIに対してサービング基地局が要求するエラー率が互いに異なるため、URLLC HARQ-ACKとCSIが異なる符号率で符号化され得る。この場合には、UL制御チャネルを構成する一部の資源要素では符号化されたURLLC HARQ-ACKがマッピングされ、残りの資源要素には符号化されたCSIがマッピングされることを意味する。URLLC HARQ-ACKとCSIに適用される符号率はサービング基地局から上位階層シグナリングで端末に指示される。すなわち、URLLC HARQ-ACKとCSIが連接して同一の符号率が適用され得る。またはURLLC HARQ-ACKとCSIの符号率がそれぞれ上位階層シグナリングで指示され、URLLC HARQ-ACKとCSIが別途に符号化され得る。
【0344】
一方、動的に割当されたDLデータチャネルに対するHARQ-ACKはDL制御チャネルで指示するUL制御チャネルを通じて伝送される。したがって、サービング基地局で端末に指示した最も最後のDL制御チャネルで指示したUL制御チャネルにURLLC HARQ-ACK(およびCSI)が多重化されて伝送され得る。URLLC HARQ-ACK(およびCSI)がUL制御チャネルで多重化される場合、URLLC HARQ-ACKとCSIは連接して同一の符号率が適用されるか、互いに異なる符号率が適用され得る。互いに異なる符号率が適用される場合、上位階層シグナリングでURLLC HARQ-ACKの符号率とCSIの符号率が指示され得る。
【0345】
h)URLLC HARQ-ACKとURLLC PUSCHの場合
URLLC ULデータチャネルがULグラント(すなわち、DL制御チャネル)により割当された場合、ULグラントが指示する資源にURLLC HARQ-ACKがマッピングされ得る。URLLC HARQ-ACKに適用される符号率は端末にULグラントに含まれたフィールドでインデックスまたは上位階層シグナリングで指示され得る。トリガーCSI(またはUL-SCH)が存在し得、URLLCに対するULグラントであるため、ULグラントで指示した資源要素の中で、URLLC HARQ-ACKがマッピングされない資源要素にトリガーCSI(またはUL-SCH)がレートマッチングされ得る。したがって、URLLC ULデータチャネルにHARQ-ACKとUL-SCHが多重化され得る。
【0346】
周期的に伝送されるURLLC ULデータチャネルは上位階層シグナリング(およびDL制御チャネル)で設定/活性化されるため、半分固定的または動的に割当されたURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACKには上位階層シグナリングで端末に指示された符号率が適用される。上位階層シグナリング(およびDL制御チャネル)で指示された資源要素のうち、URLLC UL-SCHはURLLC HARQ-ACKがマッピングされない資源要素にレートマッチングされ得る。これを通じて、URLLC ULデータチャネルでHARQ-ACKとUL-SCHが多重化され得る。
【0347】
i)URLLC HARQ-ACKとeMBB SRの場合
(1)優先順位による選択方式
URLLC DLデータチャネルに対する優先順位とeMBBULデータチャネルの優先順位を比較すると、URLLC DLデータチャネルがより重要である。したがって、端末はUL制御チャネルでURLLC HARQ-ACKを伝送し、eMBB SRを伝送しないことができる。
【0348】
URLLC UL制御チャネルはURLLC DLデータチャネルに対応した資源を意味する。動的に割当されたDLデータチャネルである場合、DL制御チャネルでDLデータチャネルのスケジューリングとUL制御チャネルの資源を端末に指示する。半固定的に割当されたDLデータチャネルの場合、上位階層シグナリングで指示されたUL制御チャネルが使われる。
【0349】
(2)優先順位による多重化方式
URLLC DLデータチャネルが動的に割当され得る。この場合、URLLC DL制御チャネルで指示するUL制御チャネルでURLLC HARQ-ACKとeMBB SRが多重化され得る。URLLC HARQ-ACKが1ビットまたは2ビットで構成されると、URLLC UL制御チャネルは数列と拡散符号からなる。したがって、SRが発生したかどうかに対する情報は数列の位相(すなわち、phase)で表現され得る。一実施例において、端末はHARQ-ACKとSRをすべて同等なUCIと見なし、HARQ-ACKとSRを合わせて1ビットまたは2ビットで表現される。他の実施例において、端末はHARQ-ACKのみを1ビットまたは2ビットで表現し、SRはUCIの量で計算しないことができる。一方、UCI(すなわち、HARQ-ACK、またはHARQ-ACKとSR)が3ビット以上で与えられると、UCIは符号化されてUL制御チャネルにマッピングされ得る。ここで、URLLC HARQ-ACKとeMBB SRには互いに異なる符号率が適用され得、符号率は上位階層シグナリングで設定され得る。
【0350】
URLLC DLデータチャネルが半固定的に割当され得る。URLLC HARQ-ACKとeMBB SRを多重化するために、上位階層シグナリングで指示されたUL制御チャネルが利用され得る。このような場合、URLLC HARQ-ACKも周期的に伝送されるため、URLLC HARQ-ACKがeMBB SRと周期的に多重化されなければならない。一実施例において、サービング基地局は他のUL制御チャネルを設定することができる。サービング基地局で十分なエラー率を得ることができる、URLLC HARQ-ACKとeMBB SRに十分な資源が割当されることが好ましい。URLLC HARQ-ACKの量とeMBB SRの量が同等に解釈される場合(例えば、URLLC HARQ-ACKが1ビットで表現され、eMBB SRが1ビットで表現される場合)、UL制御チャネルのフォーマットは数列を拡散する形態で構成され得る。またはURLLC HARQ-ACKの量とeMBB SRの量が同等に解釈されない場合、URLLC HARQ-ACKとeMBB SRは3ビット以上と解釈されて、UL制御チャネルは符号化されたUCIを含む形態となり得る。この場合、URLLC HARQ-ACKとeMBB SRには互いに異なる符号率が適用され得、符号率は上位階層シグナリングから指示され得る。
【0351】
j)URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACK
(1)優先順位による選択方式
URLLC DLデータチャネルの優先順位がeMBB DLデータチャネルの優先順位より高いため、端末はeMBB HARQ-ACKは伝送されず、URLLC HARQ-ACKのみUL制御チャネルを通じて伝送することができる。
【0352】
URLLC UL制御チャネルはURLLC DLデータチャネルに対応する資源を意味する。動的に割当されたDLデータチャネルである場合、DL制御チャネルでDLデータチャネルのスケジューリングとUL制御チャネルの資源を端末に指示する。半固定的に割当されたDLデータチャネルの場合、上位階層シグナリングで指示されたUL制御チャネルが使われる。
【0353】
(2)優先順位による多重化方式
HARQ-ACKの場合、該当トラフィック(すなわち、eMBBおよびURLLC)の優先順位とサービング基地局が該当トラフィックを動的に指示するかどうか(すなわち、DLデータチャネルが動的に割当されたかまたは上位階層シグナリングで設定されてDL制御チャネルで活性化されるか)に区分して多重化され得る。
【0354】
サービング基地局がDL制御チャネルを通じて関与しない場合(すなわち、eMBB GF DLデータチャネルに対するHARQ-ACKとURLLC GF DLデータチャネルに対するHARQ-ACKに対する多重化)を考慮する時、端末は周期的にeMBB GF HARQ-ACKとURLLC GF HARQ-ACKを多重化しなければならない。このために、一実施例において、端末はeMBB UL制御チャネルまたはURLL UL制御チャネルでURLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKを多重化することができる。この時、URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKの量を2ビット以内に換算する場合(すなわち、URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACKの重要性が同等であり、それぞれ1ビットで発生した場合)には数列と拡散符号で構成されたUL制御チャネルのフォーマットを活用することができる。URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKを3ビットまたはそれ以上に換算するそれ以外の場合には符号化手続きが遂行されなければならない。この時、URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率は上位階層シグナリングで指示され得る。しかし、サービング基地局でのURLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKのエラー率は、それらが個別的にそれぞれのUL制御チャネルに伝送される場合とそれらが多重化されて一つのULチャネルに伝送される場合で異なる。URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKのエラー率を同様に維持するために、提案する他の方法が適用され得る。サービング基地局はURLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKが多重化されて伝送される場合のUL制御チャネルの資源を端末に上位階層シグナリングで設定することができる。端末がURLLC GF HARQ-ACKとeMBB GF HARQ-ACKにそれぞれの符号率を適用して多重化できるため、資源要素の量が十分なUL制御チャネルが設定されることが好ましい。
【0355】
eMBB DLデータチャネルは半固定的に割当されるが、URLLC DLデータチャネルの一部が動的に指示される場合には、端末がURLLC DL制御チャネルの指示に従い得る。端末は最も最後に受信したURLLC DL制御チャネルで指示したUL制御チャネルの資源で、eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKを多重化して伝送することができる。この時、eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKの量を2ビット以内に換算する場合(例えば、eMBB HARQ-ACKとURLLC HARQ-ACKの重要性が同等であり、それぞれ1ビットで表現される場合)には数列と拡散符号で構成されたUL制御チャネルのフォーマットを活用することができる。万一、eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GF HARQ-ACKが3ビットまたはそれ以上に換算されるそれ以外の場合には符号化が遂行されなければならない。eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はDL制御チャネルのフィールドでインデックスで指示されたり上位階層シグナリングで指示され得る。
【0356】
eMBB DLデータチャネルの一部は動的に指示されるが、URLLC DLデータチャネルは半固定的に割当される場合、eMBB DL制御チャネルの伝送時点でサービング基地局がURLLC GF HARQ-ACKの存在およびその量をすでに知っているため、サービング基地局はこれを反映して十分なUL制御チャネルの資源を端末に指示することができる。端末はeMBB DL制御チャネルを通じて指示されたUL制御チャネルでURLLC GF HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKを多重化して伝送することができる。この時、URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKの量を2ビット以内に換算する場合(例えば、URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACKの重要性が同等であり、それぞれ1ビットで表現される場合)には数列と拡散符号で構成されたUL制御チャネルのフォーマットが活用され得る。URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKが3ビット以上に換算されるそれ以外の場合には符号化が遂行されなければならない。eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はDL制御チャネルのフィールドでインデックスで指示されたり上位階層シグナリングで指示され得る。
【0357】
eMBB DLデータチャネルの一部とURLLC DLデータチャネルの一部がすべてDL制御チャネルによって割当された場合、端末は最も最後に伝送されたDL制御チャネルの指示に従うことが好ましい。一般的には、URLLC DLデータチャネルの遅延時間が最も短く要求されるため、URLLC DL制御チャネルの指示に従い得る。したがって、端末は最も最後に伝送されたURLLC DLデータチャネルで指示するUL制御チャネルでeMBB GB HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKを多重化して伝送することができる。この時、URLLC GB HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKの量が2ビット以内で換算される場合(例えば、URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACKの重要性が同等であり、それぞれ1ビットで表現される場合)には数列と拡散符号で構成されたUL制御チャネルのフォーマットが活用され得る。URLLC GB HARQ-ACKとeMBB GB HARQ-ACKが3ビット以上に換算されるそれ以外の場合には符号化が遂行されなければならない。eMBB GF HARQ-ACKとURLLC GB HARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はDL制御チャネルのフィールドでインデックスで指示されたり上位階層シグナリングで指示され得る。
【0358】
(3)多重化および選択方式
URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACKは互いに異なるDL制御チャネルで割当されたDLデータチャネルに対して生成され得る。ここで、DL制御チャネルはDAI(すなわち、counter DAI(およびtotal DAI))を含むことができる。
【0359】
一実施例において、割当されたeMBB DLデータチャネルの個数と割当されたURLLC DLデータチャネルの個数が別途に指示され得る。例えば、URLLC DAIは割当されたURLLC DLデータチャネルの個数を指示し、eMBB DAIは割当されたeMBB DLデータチャネルの個数を指示することができる。
【0360】
他の実施例において、eMBBとURLLCに対する区分なしに、DLデータチャネルの個数が指示され得る。したがって、端末はURLLC HARQ-ACKのビットの個数とeMBB HARQ-ACKのビットの個数の合計のみを知ることができる。しかし、サービング基地局が伝送するDLデータチャネルは1個で与えられるため、DL制御チャネルを通じてDAIを指示を受ける時、端末はeMBB DLデータチャネルが受信されたかまたはURLLC DLデータチャネルが受信されたかを区分することができる。
【0361】
k)URLLC HARQ-ACKとeMBB PUSCH
(1)優先順位による選択方式
URLLC DLデータチャネルの優先順位がeMBBULデータチャネルの優先順位より高いため、端末はURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACK(すなわち、URLLC HARQ-ACK)を選択することができる。したがって、端末はeMBBULデータチャネルは伝送せず、URLLC HARQ-ACKのみをUL制御チャネルに伝送することができる。
【0362】
URLLC UL制御チャネルはURLLC DLデータチャネルに対応した資源を意味する。動的に割当されたDLデータチャネルである場合、DL制御チャネルでDLデータチャネルのスケジューリングとUL制御チャネルの資源を端末に指示する。半固定的に割当されたDLデータチャネルの場合、上位階層シグナリングで指示されたUL制御チャネルが使われる。
【0363】
(2)優先順位による多重化方式
HARQ-ACKを構成する時、DL制御チャネルによって動的に割当されたDLデータチャネルがあるかまたはすべてのDLデータチャネルが半固定的に割当されたかによって、UL制御チャネルが動的に指示されるかまたは上位階層シグナリングで指示されるか決定される。また、ULデータチャネルに対するULグラントはDL制御チャネルによって与えられ得、上位階層シグナリングでも与えられ得る。したがって、これらの組み合わせによって多重化方式が異なり得る。
【0364】
DL制御チャネルが関与されていない場合(すなわち、URLLC GF HARQ-ACKとeMBB GFULデータチャネルの場合)、周期的に多重化が遂行されなければならない。一実施例において、eMBB GFULデータチャネルにURLLC GF HARQ-ACKがマッピングされ、残った資源要素にeMBB UL-SCHがレートマッチングされ得る。HARQ-ACKとUL-SCHには互いに異なる符号率が適用され、符号率は上位階層シグナリングを通じて指示され得る。したがって、HARQ-ACKとUL-SCHが多重化されるULデータチャネルでは、UL-SCHのエラー率が変わる。UL-SCHのエラー率を同一に維持するために、他の実施例において、サービング基地局はHARQ-ACKとUL-SCHのための他の資源(すなわち、ULデータチャネル)を端末に上位階層シグナリングで設定し、HARQ-ACKとUL-SCHが多重化されるようにすることができる。この時、設定されるULデータチャネルはHARQ-ACKとUL-SCHが十分な符号率を有することができる十分な量の資源を有することが好ましい。
【0365】
URLLC DL制御チャネルが関与されるが、eMBB ULグラントは関与されていない場合、端末はURLLC HARQ-ACKをeMBBULデータチャネルにマッピングすることができる。端末はURLLC DL制御チャネルのうち最も最後に受信したDL制御チャネルに含まれたフィールド(例えば、DAIフィールドおよび/またはベータオフセット)から報告されなければならないURLLC HARQ-ACKの量を知ることができる。eMBBULデータチャネルは半固定的に設定/活性化されて対応する資源が与えられている。URLLC HARQ-ACKには上位階層シグナリングで設定された符号率が適用されてULデータチャネルにマッピングされ、UL-SCHは残った資源要素に対するレートマッチングを通じてULデータチャネルにマッピングされ得る。
【0366】
URLLC DL制御チャネルが関与されず、eMBB ULグラントが関与される場合、サービング基地局はURLLC HARQ-ACKの量をあらかじめ知っているため、eMBB ULグラントを指示する時、eMBB UL-SCHが十分なエラー率を有することができる十分なeMBBULデータチャネルの資源の量を指示することができる。端末はHARQ-ACKとUL-SCHに互いに異なる符号率を適用でき、符号率はULグラントに含まれたインデックスまたは上位階層シグナリングで指示され得る。
【0367】
URLLC DL制御チャネルが関与され、eMBB ULグラントが指示される場合、端末はURLLC HARQ-ACKのすべてまたは一部をUL-SCHと多重化してULデータチャネルに伝送することができる。一方、サービング基地局が端末に伝送するURLLC DL制御チャネルは、eMBB ULグラントより早く伝送されたり遅く伝送され得る。従来の方法によると、URLLC HARQ-ACKがeMBB UL-SCHと多重化されるためには、URLLC DL制御チャネルが常にeMBB ULグラントより先に受信され得る。これはURLLC DLデータチャネルのスケジューリングを制約するため遅延時間を増加させる。したがって、一実施例において、eMBB ULグラントより先に受信したURLLC DL制御チャネルに対応したHARQ-ACKと、eMBB ULグラントより遅く受信したURLLC DL制御チャネルに対応したHARQ-ACKが互いに異なる方式で処理され得る。早く受信したURLLC DL制御チャネルに対応したURLLC HARQ-ACKが資源要素に先にマッピングされ、残った資源要素に対するレートマッチングを通じてUL-SCHがマッピングされて遅く受信されたURLLC DL制御チャネルに対応したURLLC HARQ-ACKはUL-SCHがマッピングされた領域の一部に穿孔(すなわち、パンクチャリング、puncturing)を通じてマッピングされ得る。ここで、URLLC HARQ-ACKに適用される符号率はすべて同一であり、eMBB ULグラントまたは上位階層シグナリングを通じて指示され得る。他の実施例において、UL-SCHを穿孔する量があらかじめ制限され得る。UL-SCHを穿孔する量は技術規格によってあらかじめ定められたり上位階層シグナリングで端末に指示され得る。
【0368】
(3)多重化および選択方式
UL-SCHに対するULグラントを受信する場合、DL制御チャネル(すなわち、DLデータチャネルを割当するDL制御チャネル)より時間的に先に受信しなければならない。このような場合、端末はULグラントにのみ基づいてULデータチャネルを生成することができる。UL-SCHとHARQ-ACKを多重化するためには、ULデータチャネルを生成するための所定の時間(すなわち、DL制御チャネルの最後のシンボルとULチャネルの一番目のシンボルの間の時間)が必要であり、このような時間を確保することができなかった場合、端末はULグラントによるULデータチャネルを伝送しないことができる。端末はHARQ-ACKをUL制御チャネルに伝送し、この時のUL制御チャネルの資源は、最も最後に受信したDL制御チャネルによって指示され得る。
【0369】
l)CSIとURLLC PUSCHの場合
(1)優先順位による選択方式
CSIはULグラントによってトリガーされ得る。万一、eMBB ULグラントによってCSIがトリガーされた場合、端末はURLLC ULデータチャネルの優先順位とeMBB CSIの優先順位を比較しなければならない。eMBBサービスの優先順位がURLLCサービスの優先順位より高いため、端末はURLLC ULデータチャネルを伝送し、CSIを伝送しないことができる。万一、URLLC ULグラントでCSIがトリガーされた場合、端末はURLLC CSIの優先順位とURLLC ULデータチャネルの優先順位を比較しなければならない。しかし、URLLC ULグラントでCSIをトリガーしてURLLC UL-SCHを共に割当できるため、端末は最も最後に受信したURLLC ULグラントに従い得る。すなわち、最後に受信したURLLC ULグラントでUL-SCH(すなわち、URLLC UL-SCH)をマッピングせずCSIのみをトリガーするように指示することができ、その反対にUL-SCH(すなわち、URLLC UL-SCH)をマッピングし、CSIをトリガーしないことができる。
【0370】
周期的に報告されるCSIの優先順位は、URLLC ULデータチャネルの優先順位より低いため、端末はURLLC ULデータチャネルのみを伝送することができる。
【0371】
(2)優先順位による多重化方式
CSIがURLLC ULグラントによってトリガーされた場合には、端末はURLLC UL-SCHとCSIを多重化することができる。端末が最も最後に受信したURLLC ULグラントによってCSIがトリガーされてURLLC UL-SCHを割当できるため、端末はURLLC ULグラントに基づいてULデータチャネルを伝送することができる。ここで、URLLC UL-SCHはDL制御チャネルで割当されるか上位階層シグナリングで設定されてDL制御チャネルで活性化され得る。CSIとUL-SCHには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はDL制御チャネル(すなわち、ULグラント)または上位階層シグナリングで指示され得る。
【0372】
CSIがeMBB ULグラントによってトリガーされた場合、URLLC UL-SCHガURLLC ULグラントによって割当されたのであれば、端末はURLLC ULグラントに基づいてULデータチャネルを伝送することができる。しかし、URLLC UL-SCHが上位階層シグナリングで設定されてDL制御チャネルによって活性化されたのであれば、DL制御チャネルが動的に与えられたものではないため、端末はeMBB ULグラントに基づいてULデータチャネルを伝送することができる。
【0373】
すなわち、URLLC ULグラントがURLLC UL-SCHを割当し、CSIをトリガーすることができる。しかし、CSIのトリガーを重複して指示を受けたものであるため、端末はURLLC ULグラントのCSIのトリガーに従い、eMBB ULグラントのCSIトリガーに従わない。CSIとUL-SCHはURLLC ULグラントに基づいたULデータチャネルを通じて伝送され、その符号率はULグラントまたは上位階層シグナリングを通じて指示することができる。
【0374】
一方、半固定的に割当されたURLLC UL-SCHはeMBB ULグラントで指示する資源でCSIと多重化され得る。サービング基地局はURLLC UL-SCHの量を勘案して十分な量の資源をULデータチャネルで割当することができる。CSIとURLLC UL-SCHには互いに異なる符号率が適用され、符号率はULグラントまたは上位階層シグナリングで指示され得る。
【0375】
CSIが周期的に伝送される場合、URLLC ULデータチャネルが動的に割当されるのであれば、CSIとURLLC UL-SCHはURLLC ULグラントに基づいて多重化され得る。しかし、URLLC UL-SCHが半固定的に割当される場合には、周期的にCSIとURLLC UL-SCHが多重化され得る。一実施例において、新しいULデータチャネルが設定され、新しいULデータチャネルでCSIとUL-SCHが多重化され得る。CSIとUL-SCHが十分なエラー率を維持できるようにサービング基地局は新しいULデータチャネルに対する十分な資源を割当することが好ましい。この時、CSIとUL-SCHには互いに異なる符号率が適用され得、符号率は上位階層シグナリングで指示され得る。
【0376】
m)CSIとeMBB SR
(1)優先順位による選択方式
CSIがトリガーされる場合、CSIをトリガーしたULグラントの種類によってCSIの優先順位が変わり得る。万一、URLLC ULグラントでCSIをトリガーしたのであれば、URLLCサービスの優先順位がeMBBサービスの優先順位より高いため、端末はURLLC ULグラントで指示するULデータチャネルでCSIを伝送することができる。一方、eMBB ULグラントでCSIをトリガーしたのであれば、CSIの優先順位がSRの優先順位より低いため、端末はCSIを伝送せず、eMBB SRをUL制御チャネルに伝送することができる。または端末にSRは周期的に伝送できる機会があるため、同一時点でSRを伝送しないことができる。このような場合、端末はULグラントにのみ基づいてeMBB ULグラントによってトリガーされたCSIを伝送することができる。
【0377】
(2)優先順位による多重化方式
URLLC ULグラントでCSIをトリガーした場合には、eMBB SRがCSIと多重化され得る。eMBB SRに対応したUL制御チャネルが周期的に発生するため、サービング基地局はULグラントを伝送する時にeMBB SRが存在することを知っている。一実施例において、eMBB SRが発生した場合(すなわち、positive SR)は、URLLC ULグラントにペイロードとして含まれてURLCULデータチャネルに伝送され得る。反面、eMBB SRが発生していない場合(すなわち、negative SR)は、URLLC ULグラントに含まれないこともある。eMBB SRが発生していない場合、端末がeMBB SRを伝送しなくてもよいため、サービング基地局はULデータチャネルの資源をそれだけ少なく割当することができる。しかし、サービング基地局はeMBB SRに対する復号を常に遂行しなければならないため(すなわち、blind decode)、エラーが発生し得る。したがって、他の実施例において、eMBB SRの発生の有無にかかわらず、サービング基地局は常にeMBB SRに対応する資源をペイロードに含むようにULデータチャネルの資源の量を設定することができる。
【0378】
eMBB SRとCSIには互いに異なる符号率が適用され、符号率はULグラントのフィールドのインデックスまたは上位階層シグナリングを通じて指示され得る。
【0379】
CSIが周期的に伝送される場合、端末はeMBB SRをUL制御チャネルのペイロードに含んで符号化することができる。ここで、端末はeMBB SRの発生の有無にかかわらず、ULデータチャネルのペイロードにeMBB SRのための一定の数のビットを追加することができる。したがって、サービング基地局は復号化過程で何度も復号する必要がない。
【0380】
n)CSIとeMBB HARQ-ACKの場合
(1)優先順位による選択方式
CSIはURLLC ULグラントによってトリガーされ得る。URLLC ULグラントによってトリガーされたCSIの優先順位はeMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACK(すなわち、eMBB HARQ-AC)の優先順位より高い。したがって、端末はULデータチャネルでCSIのみを伝送し、eMBB HARQ-ACKを伝送しないことができる。
【0381】
周期的に伝送されるCSIの場合、端末はeMBB DL制御チャネルによるeMBB DLデータチャネルのHARQ-ACKを伝送し、CSIを伝送しないことができる。
【0382】
(2)優先順位による多重化方式
ULグラント(すなわち、URLLC ULグラントおよびeMBB ULグラント)によりCSIがトリガーされる場合、サービング基地局はeMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACKの量をあらかじめ知ることができるため、ULグラントで十分な量の資源を割当することができる。このような場合、端末はCSIとHARQ-ACKを同一のULデータチャネルで多重化することができる。ここで端末が使うULデータチャネルはULグラントによって指示され得る。DLデータチャネルを割当するDL制御チャネルを受信した時点とULグラントを受信した時点を互いに比較すると、ULグラントがさらに後に受信されなければならない。CSIとHARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はULグラントに含まれたフィールドのインデックスで指示されたり、上位階層シグナリングによって指示され得る。これはURLLC ULグラントでトリガーされたCSIとeMBB ULグラントでトリガーされたCSIにすべて適用され得る。
【0383】
周期的に伝送されるCSIの場合、eMBB HARQ-ACKの構成により端末の動作が変わり得る。eMBB HARQ-ACKに対応するeMBB DLデータチャネルが動的に割当されるDLデータチャネルである場合、DL制御チャネルで指示したUL制御チャネルの資源で、CSIとeMBB HARQ-ACKが多重化されて伝送され得る。ここで、CSIとeMBB HARQ-ACKには互いに異なる符号率が適用され得、符号率はULグラントに含まれたフィールドのインデックスで指示されたり、上位階層シグナリングによって指示され得る。
【0384】
一方、eMBB HARQ-ACKに対応するeMBB DLデータチャネルがすべて上位階層シグナリングによって設定および活性化されて伝送されたDLデータチャネルである場合、CSIを伝送するために設定されたUL制御チャネルで、CSIとeMBB HARQ-ACKが連接して符号化されたり、または互いに異なる符号率で別途に符号化され得る。この時、周期的に多重化されて伝送されるeMBB HARQ-ACKとCSIのエラー率を維持するために、サービング基地局は新しいUL制御チャネルを星位階層シグナリングで設定することができる。サービング基地局が十分な量の資源を割当する場合、eMBB HARQ-ACKとCSIが多重化してもいずれのUCIの品質も劣化しないことができる。
【0385】
o)CSIとeMBB PUSCHの場合
(1)優先順位による選択方式
URLLC ULグラントによってCSIがトリガーされる場合、URLLC ULグラントによってトリガーされたURLLC CSIの優先順位がeMBB PUSCHの優先より高いため、端末はURLLC CSIのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。したがって、一実施例において、eMBBULデータチャネルがeMBB ULグラントによって指示されても、端末はURLLC ULグラントに従い得る。eMBB ULグラントをより遅く受信してURLLC ULグラントをより早く受信できるが、端末はDL制御チャネルのRNTI、探索空間、またはDL制御チャネルの特定のフィールドの値で、URLLCおよびeMBBなどの優先順位を導き出してURLLCの伝送のみを遂行することができる。
【0386】
CSIが周期的に伝送される場合、CSIはeMBB GFULデータチャネルと時間的に重なり得る。このような場合、端末はeMBB UL-SCHを伝送するために設定されたULデータチャネルでeMBB UL-SCHを伝送し、CSIを伝送しないことができる。
【0387】
(1)優先順位による多重化の方法
eMBB ULグラントによってCSIがトリガーされる場合、端末はeMBBULデータチャネルでCSIとeMBB UL-SCHをすべて多重化することができる。一つのULグラントに属した他のフィールドを利用してeMBB UL-SCHに対する割当とCSIトリガーがすべて指示され得る。一例によると、最後に受信したULグラントがCSIをトリガーしてUL-SCHに対する割当を含むと、端末はCSIとUL-SCHを多重化してULデータチャネルに伝送することができる。また、端末がCSIをトリガーするがUL-SCHに対する割当を含まないULグラントをある時点で受信し、異なる時点でCSIをトリガーしないがUL-SCHに対する割当を含んだULグラントを受信することができる。このような場合、端末は最も最後に受信したULグラントに従い得る。
【0388】
CSIが周期的に伝送される場合、CSIは半固定的に割当されるeMBBULデータチャネルで周期的に多重化され得る。一実施例において、端末はCSIをeMBBULデータチャネルの資源要素に先にマッピングし、残った資源要素にだけUL-SCHをレートマッチングすることができる。ULデータチャネルはeMBB UL-SCHを伝送するために設定/活性化された資源を利用することができる。CSIとUL-SCHには互いに異なる符号率が適用され得、符号率には上位階層シグナリングで指示した値が適用され得る。しかし、eMBB GFULデータチャネルに周期的にCSIがマッピングされるため、UL-SCHの有効符号率が変わるのでUL-SCHのエラー率が影響を受け得る。したがって、サービング基地局は他のULデータチャネルを端末に設定し、CSIとUL-SCHが多重化される時点では他のULデータチャネルを使うように指示することができる。他のULデータチャネルはeMBB UL-SCHとCSIが適当なエラー率を得ることができる量の資源で構成されることが好ましい。
【0389】
p)URLLC PUSCHとeMBB SRの場合
URLLC ULデータチャネルがUL-SCHを含む場合には、端末がバッファの状態をサービング基地局に報告できるため、eMBB SRが伝送される必要性が低い。したがって、端末はURLLC ULデータチャネルのみを伝送することができる。
【0390】
URLLC ULデータチャネルがUL-SCHが含まず、CSIのみがトリガーされ得る。このような場合、端末はスケジューリングを要請するためにURLLC ULデータチャネルにeMBB SRを多重化したり、eMBB SRを伝送せずURLLC ULデータチャネルのみを伝送することができる。
【0391】
eMBB SRが多重化される場合、端末はURLLC ULデータチャネルを割当するULグラントのフィールドで指示するインデックスからeMBB SRに適用する符号率を導き出すことができる。半固定的に割当されたURLLC ULデータチャネルを伝送する場合には、端末は上位階層シグナリングで指示された値からeMBB SRに適用する符号率を導き出すことができる。
【0392】
q)URLLC PUSCHとeMBB HARQ-ACK
(1)優先順位による選択方式
URLLC ULデータチャネルの優先順位がeMBB DLデータチャネルの優先順位より高いため、端末はURLLC ULデータチャネルを伝送し、eMBB DLデータチャネルに対するeMBB HARQ-ACKを伝送しないことができる。
【0393】
(2)優先順位による多重化方式
URLLC ULグラントなしに伝送されるULデータチャネル(すなわち、半固定的に割当されるULデータチャネル)の場合、eMBB DLデータチャネルに対するHARQ-ACKがULデータチャネルで多重化され得る。この時、eMBB HARQ-ACKの量は端末にすでに知られている。例えば、最も最後に受信したeMBB DL制御チャネルでフィールドの値で指示されたり、または上位階層シグナリングで与えられ得る。
【0394】
eMBB DLデータチャネルが動的に指示されるのであれば、ULデータチャネルの資源要素の一部にはeMBB HARQ-ACKがマッピングされ、残りの資源要素にはUL-SCHがレートマッチングを通じてマッピングされ得る。ここで、eMBB HARQ-ACKとURLLC UL-SCHは互いに異なる符号率を有することができ、符号率はDL制御チャネルまたは上位階層シグナリングで指示され得る。
【0395】
eMBB DLデータチャネルが半固定的に割当された場合、ULデータチャネルでeMBB HARQ-ACKが周期的に多重化され得る。一実施例において、サービング基地局は新しいULデータチャネルを端末に上位階層シグナリングで設定し、eMBB HARQ-ACKとURLLC UL-SCHが新しいULデータチャネルで多重化されるようにすることができる。この時、UL新しいデータチャネルは十分な資源を有してeMBB HARQ-ACKとURLLC UL-SCHに上位階層シグナリングで設定された符号率が適用されるようにすることが好ましい。したがって、eMBB HARQ-ACKとURLL UL-SCHはエラー率を維持することができる。
【0396】
URLLC ULグラントで動的に指示されたULデータチャネルの場合、端末はURLLC ULグラントによるULデータチャネルでeMBB HARQ-ACKを多重化することができる。URLLC ULグラントに含まれたフィールド(例えば、DAIおよび/またはベータオフセット)によりeMBB HARQ-ACKを多重化するように指示を受けたり、URLLC ULグラントの他のフィールド(例えば、ベータオフセット)によりeMBB HARQ-ACKを多重化するように指示を受けることができる。この時、端末はeMBB HARQ-ACKとUL-SCHに互いに異なる符号率を適用でき、符号率は上位階層シグナリングまたはULグラントによって指示され得る。
【0397】
r)URLLC PUSCHとeMBB PUSCH
URLLC GFULデータチャネルとeMBB GFULデータチャネルが時間的に重なって発生した場合、URLLCサービスに対する優先順位がeMBBサービスに対する優先順位より高いため、端末はURLLC ULデータチャネルのみを伝送することができる。eMBBULデータチャネルをすでに伝送している場合には、端末はeMBBULデータチャネルを特定の時間以降にはそれ以上伝送せず、他の特定の時間以降からはURLLC ULデータチャネルを伝送することができる。ここで、特定の時間は端末の処理能力により決定される値などであり、シンボルを単位として設定され得る。
【0398】
URLLC GFULデータチャネルとeMBB GBULデータチャネルが時間的に重なって発生した場合、端末はULグラントを受信したにもかかわらずULグラントに従わないことができる。その理由はeMBB UL-SCHより優先順位がより高いURLLC UL-SCHを伝送するためである。したがって、URLLC UL-SCHを端末が生成する場合には端末はURLLC GFULデータチャネルを伝送することができる。しかし、端末にURLLC UL-SCHが常に発生するものではないため、万一、URLLC UL-SCHがなければ端末はeMBB UL-SCHを伝送するためのULグラントに従い得る。端末がeMBBULデータチャネルを伝送したと判断された場合、サービング基地局は端末にURLLC UL-SCHが発生していないと判断することができる。
【0399】
URLLC GBULデータチャネルとeMBB GFULデータチャネルが時間的に重なって発生した場合、端末はULグラントに従い得る。URLLC GBULデータチャネルとeMBB GBULデータチャネルが時間的に重なって発生した場合、端末はより遅く受信したULグラントまたはURLLCサービスに対するULグラントに従い得る。端末がeMBB ULグラントに基づいたULデータチャネルを伝送する途中でURLLC ULグラントを受信すると、端末はeMBBULデータチャネルを伝送する前にeMBBULデータチャネルの伝送を取り消すことができる。または端末がeMBBULデータチャネルを伝送中であれば、端末はeMBBULデータチャネルのあるシンボルからはそれ以上伝送しないことができる。端末はeMBBULデータチャネルの代わりにURLLC ULデータチャネルを伝送することができる。
【0400】
s)URLLC SRとeMBB HARQ-ACK
一実施例において、URLLC SRの優先順位がeMBB HARQ-ACKの優先順位より高いこともある。したがって、URLLC SRが繰り返し伝送される場合、URLLC SRの優先順位>eMBB HARQ-ACKの優先順位>eMBB SRの優先順位で優先順位が定義され得る。したがって、URLLC SRが伝送されるUL制御チャネルが繰り返し伝送される時、eMBB HARQ-ACKまたはeMBB SRが伝送されるUL制御チャネルがURLLC SRのUL制御チャネルが伝送される時間資源では伝送されないことができる。また、反対の場合で、eMBB HARQ-ACKまたはeMBB SRが繰り返してUL制御チャネルに伝送される時、URLLC SRが伝送されるUL制御チャネルと時間資源が一部重なる場合、URLLC SRに対するUL制御チャネルが伝送され、eMBB HARQ-ACKまたはeMBB SRに対するUL制御チャネルは伝送されないことができる。
【0401】
t)URLLC SRとURLLC HARQ-ACK
t-1)URLLC SRとURLLC HARQ-ACKの優先順位が同一である場合
一実施例において、URLLC HARQ-ACKの優先順位がURLLC SRの優先順位と同一に設定され得る。すなわち、URLLCサービスのDLデータチャネルとURLLCサービスのULデータチャネルが同一の優先順位を有すると解釈され得る。
【0402】
URLLC HARQ-ACKとURLLC SRが同一の優先順位を有するため、このためのUL制御チャネルの伝送資源が時間的に重なる場合、URLLC HARQ-ACKとURLLC SRは一つのUL制御チャネルで多重化され得る。URLLC HARQ-ACKが二回以上伝送され、URLLC SRが1回伝送される時、一部の時間資源で重なる場合、URLLC HARQ-ACKとURLLC SRが多重化され得る。その反対の場合として、URLLC SRが二回以上伝送され、URLLC HARQ-ACKが1回伝送される時、一部の時間資源で重なる場合、URLLC HARQ-ACKとURLLC SRは多重化され得る。
【0403】
URLLC HARQ-ACKとURLLC SRが多重化される場合、URLLC HARQ-ACKとURLLC SRはURLLC HARQ-ACKを伝送するUL制御チャネルのペイロードとして符号化過程に含まれ得る。またはUL制御チャネルが数列および拡散符号で構成される場合、URLLC SRの発生の有無は数列の位相(phase)で表現され得る。またはURLLC SRがペイロードとして符号化される場合、URLLC HARQ-ACKと連接して符号化され得る。URLLC SRが数列の偏角で伝達される場合、URLLC HARQ-ACKに対するUL制御チャネルを構成する数列の位相(phase)を変えてURLLC SRが表現され得る。端末がスケジューリングを要請する場合(すなわち、positive SR)には端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルにURLLC HARQ-ACKを含んで伝送することができる。一方、端末がスケジューリングを要請しない場合(すなわち、negative SR)には端末はURLLC SRに対応したUL制御チャネルの代わりにURLLC HARQ-ACKに対応したUL制御チャネルにURLLC HARQ-ACKを含んで伝送することができる。
【0404】
(1)互いに異なるシンボルから始まる方法
一実施例において、URLLC HARQ-ACKの優先順位とURLLC SRの優先順位が同一であるにも関わらず、URLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルの時間資源とURLLC SRを含んだUL制御チャネルの時間資源が互いに重なるスロットで、URLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルとURLLC SRを含んだUL制御チャネルは異なるシンボルから始まり得る。したがって、URLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルが繰り返し伝送される時、URLLC SRを含んだUL制御チャネルが始まるシンボルはURLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルが始まるシンボルと同一ではない。一方、その反対の場合として、URLLC SRを含んだUL制御チャネルが繰り返し伝送される時、URLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルが始まるシンボルはURLLC SRを含んだUL制御チャネルが始まるシンボルと同一ではない。
【0405】
(2)同一のシンボルから始まる方法
一実施例において、URLLC HARQ-ACKを含んだUL制御チャネルとURLLC SRを含んだUL制御チャネルは同一のシンボルで始まり得る。この場合、URLLC HARQ-ACKとURLLC SRが多重化されてUL制御チャネルに伝送され得る。
【0406】
t-2)URLLC SRとURLLC HARQ-ACKの優先順位が異なる場合
一実施例において、URLLC HARQ-ACKの優先順位がURLLC SRの優先順位より高く設定され得る。すなわち、URLLCサービスのDLデータチャネルの優先順位をURLLCサービスのULデータチャネルの優先順位より高いものと解釈することができる。その理由はURLLC HARQ-ACKはすでに伝送されたURLLC DLデータチャネルに対するHARQ-ACKであるため、URLLC SRの優先順位をURLLC HARQ-ACKの優先順位よりさらに高く設定すると、URLLC HARQ-ACKが伝送されないことができるためである。これに伴い、サービング基地局はURLLC DLデータチャネルを再伝送するように端末に指示しなければならず、このときに発生する遅延時間が長い可能性があるためである。しかし、URLLC SRを次回の伝送機会でUL制御チャネルを通じて伝送するのに必要な遅延時間はURLLC SRの一周期だけの時間であり、これはそれほど長い遅延時間ではない。また、端末が必ずしもULグラントをサービング基地局から受信せずとも、URLLC GFULデータチャネルを使うこともできるため、URLLC SRの優先順位がURLLC HARQ-ACKより低く設定され得る。
【0407】
したがって、UCIが繰り返し伝送される場合、URLLC HARQ-ACKの優先順位>URLLC SRの優先順位>eMBB HARQ-ACKの優先順位>eMBB SRの優先順位で優先順位が定義され得る。したがって、URLLC HARQ-ACKが伝送されるUL制御チャネルが繰り返し伝送される時、URLLC SR、eMBB HARQ-ACK、またはeMBB SRが伝送されるUL制御チャネルがURLLC HARQ-ACKのUL制御チャネルが伝送される時間資源では伝送されない。また、反対の場合として、URLLC SR、eMBB HARQ-ACK、またはeMBB SRが繰り返してUL制御チャネルに伝送される時、URLLC HARQ-ACKが伝送されるUL制御チャネルと時間資源が一部重なる場合、URLLC HARQ-ACKに対するUL制御チャネルが伝送され、URLLC SR、eMBB HARQ-ACK、またはeMBB SRに対するUL制御チャネルは伝送されないことができる。
【0408】
u)繰り返されるeMBB UCIと繰り返されるURLLC UL-SCH
端末がUL制御チャネルを二回以上伝送し、ULデータチャネルを伝送し、UL制御チャネルとULデータチャネルが一つ以上のスロットで重なる場合を考慮することができる。従来の方法に従えば、端末はこのようなスロットでUL制御チャネルのみを伝送し、ULデータチャネルを伝送しない。しかし、URLLCサービスとeMBBサービスの特徴を考慮すると、このような優先順位は改善が必要である。
【0409】
一実施例において、UCIとULデータチャネルの優先順位を考慮して、UL制御チャネルとULデータチャネルが時間的に重なる場合、ULデータチャネルが伝送され得る。UL制御チャネルがeMBB UCI(すなわち、eMBB HARQ-ACK、CSI、またはeMBB SR)に対応する場合、URLLC ULデータチャネルがUL制御チャネルの優先順位より高い優先順位を有することができるためである。このような場合、UL制御チャネルは伝送されずULデータチャネルが伝送され得る。
【0410】
(1)eMBB UCIとURLLC UL-SCHに対する多重化方式
URLLC UL-SCHとeMBB UCIが多重化されてULデータチャネルにマッピングされ得る。eMBB UCIがULデータチャネルに伝送されるため、eMBB UCIがUL制御チャネルに伝送される時とは異なる符号率を有することができる。したがって、サービング基地局はeMBB UCIをUL制御チャネルを通じて受信することができ、eMBB UCIをULデータチャネルを通じても受信することができる。このような場合、eMBB UCIがULデータチャネルを通じて伝送されても、UL制御チャネルが伝送されたものとカウンティングされ得る。
【0411】
(2)eMBB UCIとURLLC UL-SCHに対する選択方式
URLLC UL-SCHの優先順位がeMBB UCIの優先順位より高いと判断して、さらに優先順位が高いと見て、URLLC ULデータチャネルにはeMBB UCIがマッピングされず、URLLC UL-SCHのみがマッピングされ得る。このような場合、eMBB UCIは伝送されないがUL制御チャネルを伝送されたものとカウンティングされ得る。またはUL制御チャネルを伝送しなかったので、eMBB UCIが伝送されたものとカウンティングされない。
【0412】
一方、eMBB UCIがSRである場合、URLLC ULデータチャネルが(繰り返し)されて伝送された以降の端末が遂行する動作を考慮する。
【0413】
一実施例において、eMBB UL制御チャネルの代わりにURLLC ULデータチャネルが伝送されたスロット以降に、端末は伝送されていないUL制御チャネルを伝送することができる。このような方式はeMBB UCIが繰り返される時、eMBB UCIの種類(すなわち、CSI、HARQ-ACK、またはSR)にかかわらず適用され得る。
【0414】
他の実施例において、eMBB UL制御チャネルの代わりにURLLC ULデータチャネルが伝送されたスロット以降には、端末は伝送されていないUL UL制御チャネルを伝送しないことができる。しかし、URLLC ULデータチャネルの伝送により、サービング基地局が端末から具現的にバッファの状態の報告を受けることができるため、それ以降にはeMBB SRを受信する必要がない。
【0415】
eMBB UCIがSRである場合、eMBB UL制御チャネルをすべて伝送した場合(すなわち、提案した方法により、eMBB UL制御チャネルの伝送が一部又はすべて取り消しとなる場合に、eMBB UL制御チャネルを後で再伝送するかまたは再伝送しない場合を含む)に、端末のPHY階層は端末のMAC階層にeMBB UL制御チャネルが伝送されたことを指示することができる。または端末のMAC階層は別途の指示がなくても具現的に端末のPHY階層がeMBB UL制御チャネル(すなわち、SR)が伝送されたと見なし得る。これに伴い、端末のMAC階層では、SR_COUNTERを1だけ増加させることができる。したがって、eMBB SRの伝送のためのeMBB UL制御チャネルを端末が実際に伝送した回数は、取り消しとなったeMBB UL制御チャネルを後で再伝送する場合には、上位階層シグナリングで設定された回数と同一であってもよい。またはeMBB SRの伝送のためのeMBB UL制御チャネルを端末が実際に伝送した回数は、取り消しとなったeMBB UL制御チャネルを再伝送しない場合には、上位階層シグナリングで設定された回数より小さくてもよい。
【0416】
v)URLLC SRとeMBB SR
SRは一つのLCGに対応して、UL制御チャネルの資源と一対一の関係を有し、サービング基地局から上位階層シグナリングで端末に設定され得る。URLLC SRとeMBB SRは端末の物理階層に区分され得、端末の物理階層は端末の上位階層でSRの伝送を要請することができる。URLLC SRとeMBB SRは互いに異なるUL制御チャネル資源を有し、互いに異なるUL制御チャネル資源は互いに異なる周期および互いに異なるシンボルの個数を有することができる。
【0417】
例えば、URLLC SRとeMBB SRが端末に同時または類似する時間に発生した場合を考慮すると、端末の上位階層では優先順位が高いと判断されるURLLC SRのみを伝送するように端末の物理階層に指示することができる。端末の物理階層は指示を受けたSRに対して、UL制御チャネルを伝送することができる。この時、eMBB SRに対応するUL制御チャネルとURLLC SRに対応するUL制御チャネルは時間的に互いに重ならなくてもよいが、上位階層の優先順位だけでURLLC SRが選択され得る。
【0418】
しかし、端末はeMBB SRに対応したUL制御チャネルを伝送する途中で、URLLC SRを伝送しようとすることがある。このような場合、端末は伝送中である(または伝送が差し迫った)UL制御チャネル(すなわち、eMBB SRに対応したUL制御チャネル)を取り消し、URLLC SRに対応したUL制御チャネルを伝送することができる。
【0419】
eMBB SRに対応したUL制御チャネルが繰り返し伝送するように上位階層シグナリングで設定されるが、URLLC SRに対応したUL制御チャネルが繰り返し伝送されはしないように上位階層シグナリングで設定され得る。この場合、端末はeMBB SRを繰り返し伝送していてまだUL制御チャネルをすべて伝送していない場合であるが、URLLC SRを伝送しようとすることができる。
【0420】
従来の技術規格によると、eMBB SRをN回繰り返し伝送する過程で、URLLC SRを1回伝送しながら、UL制御チャネルが特定のスロットで時間的に重なる場合、URLLC SRが該当スロットで伝送される。その理由はURLLC SRの優先順位がeMBB SRの優先順位より高いためである。残りのスロットではeMBB SRのみ伝送される。
【0421】
サービング基地局はeMBB SRに対応したUL制御チャネルをすべて受信したものではないが、URLLC SRを受信することによって、それ以上eMBB SRを受けなくてもULデータチャネルを割当することができる。具現上で、サービング基地局は端末が有するバッファの状態を要請することができるためである。したがって、従来の技術規格ではeMBB SRを残りの回数だけ繰り返し伝送するように定めているため非効率的である。
【0422】
一実施例において、端末はeMBB SRを該当スロット(すなわち、URLLC SRが伝送されたスロット)以降にはそれ以上伝送しないことができる。すなわち、低い優先順位を有するSRの伝送はより高い優先順位を有するSRによって取り消しとなり得る。この時、端末のPHY階層は端末のMAC階層に低い優先順位を有するSRの伝送が取り消しとなったことを指示することができる。例えば、端末のMAC階層では、低い優先順位を有するSRに対するSR COUNTERを初期化することができる。またはSRがサービング基地局に伝送されていないため、端末は低い優先順位を有するSRに対するSR COUNTERをそのまま維持(すなわち、eMBB SRを伝送する前のSR COUNTERの値で)することができる。
【0423】
eMBB SRがマッピングされたUL制御チャネルの伝送資源とURLLC SRがマッピングされたUL制御チャネルの伝送資源が同一のスロットで位置するものと指示され得る。この時、eMBB SRがマッピングされたUL制御チャネルとURLLC SRがマッピングされたUL制御チャネルが互いに時間的に重ならない場合を考慮する。
【0424】
eMBB SRに対応するUL制御チャネルが1回伝送されるように指示された場合に、eMBB SRに対するUL制御チャネルが伝送される途中またはその後にURLLC SRに対応したUL制御チャネルが伝送され、eMBB SRに対応したUL制御チャネルの伝送は取り消しとなり得る。端末のPHY階層は端末のMAC階層でこれを伝達することができる。
【0425】
eMBB SRに対応するUL制御チャネルが二回以上繰り返し伝送されるように指示された場合を考慮する。従来の技術規格によると、URLLC SRに対応したUL制御チャネルが伝送されるために、eMBB SRに対応したUL制御チャネルが時間的に先に一回以上伝送され、URLLC SRに対応したUL制御チャネルが伝送され、その後eMBB SRに対応したUL制御チャネルが一回以上伝送され得る。ここで、URLLC SRに対応したUL制御チャネルとeMBB SRに対応したUL制御チャネルは同一のスロットで伝送され得、URLLC SRに対応したUL制御チャネルとeMBB SRに対応したUL制御チャネルは時間的には重ならない。
【0426】
しかし、このとき、eMBB SRに対応したUL制御チャネルはそれ以上伝送される必要がない。その理由は端末がURLLC SRに対応したUL制御チャネルを伝送するため、サービング基地局がURLLC SRに基づいて端末にバッファの状態を要請することができるためである。
【0427】
提案する方法によると、eMBB SRに対応したUL制御チャネルがURLLC SRに対応したUL制御チャネルと時間的に重ならない時にも、eMBB SRの残りの伝送回数に対する伝送が取り消しとなり得る。したがって、端末がeMBB SRに対応したUL制御チャネルを伝送する回数が上位階層シグナリングで設定された回数より少なくてもよい。端末のPHY階層は端末のMAC階層でこれを伝達することができる。
【0428】
<順にpairwise比較を遂行する方法>
これまで説明された互いに異なる優先順位を有する二種類のUCI(およびUL-SCH)に対する選択方式および多重化方式は、三以上のUCI(およびUL-SCH)の場合にも容易に拡張され得る。
【0429】
一つのUCIは支援するサービス形態(例えば、URLLCまたはeMBB)および種類(例えば、CSI、HARQ-ACK、SR)で特徴を有し、一つのUL制御チャネル資源と一対一の対応関係を有することができる。また、UL-SCHはサービス形態および伝送方式(例えば、DL制御チャネルによって動的に割当される方式または上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)で設定(およびDL制御チャネルで活性化される)される方式)で特徴を有し、一つのULデータチャネル資源と一対一の対応関係を有することができる。スロット以内で二またはそれ以上のULチャネルが伝送されようとし、これらが一部のシンボルで重なる場合、このようなULチャネルを一つの集合と指称することができる。
【0430】
一実施例において、端末は一つの集合に属したULチャネルを二種類ずつ互いに比較することによって、ULチャネルに対する選択および多重化を決定することができる。
【0431】
端末が特定UCI(またはUL-SCH)を伝送すると決定すると、特定UCI(またはUL-SCH)とすでに伝送することに選択されたUCI(またはUL-SCH)を多重化することができ、端末は多重化された特定UCIとすでに伝送することに選択されたUCIをどのようなUL資源で伝送するか決定しなければならない。既に伝送しようとしていたULチャネルとUCI(および/またはUL-SCH)が与えられた時、端末は既に伝送しようとしていたULチャネルとUCI(および/またはUL-SCH)の優先順位と新しいULチャネルとUCI(および/またはUL-SCH)の優先順位を比較することができる。すなわち、既に伝送しようとしていたULチャネルと新しく考慮するULチャネルが時間的に一部重なることが仮定され、このようなULチャネルを部分集合で表現することができる。
【0432】
部分集合に属したULチャネルの資源を指示するDL制御チャネルがあり得る。このようなDL制御チャネルのうち最も最後に端末が受信したDL制御チャネルを考慮する。したがって、既に伝送しようとしていたULチャネルに対する資源を指示するDL制御チャネルと、新しく考慮するULチャネルに対する資源を指示するDL制御チャネルが比較される。
【0433】
他の実施例において、部分集合に属したULチャネルの資源を指示するDL制御チャネルのうちより遅く受信したDL制御チャネルで指示したULチャネル資源に、部分集合に属したすべてのまたは一部のUCI(および/またはUL-SCH)がマッピングされ得る。
【0434】
端末はこの時、UCI(および/またはUL-SCH)が十分な符号率を維持できるかを確認する。一部のUCI(および/またはUL-SCH)の符号率が上位階層シグナリングで指示された場合には指示された符号率がそのまま適用されなければならない。指示された符号率を適用できないのであれば、端末が導き出したULチャネル資源で該当UCI(および/またはUL-SCH)は伝送されないことができる。しかし、一部のUCI(および/またはUL-SCH)の符号率が動的に指示された場合にはレートマッチングの遂行が可能であるため、端末が導き出したULチャネル資源で該当UCI(および/またはUL-SCH)は伝送され得る。
【0435】
一方、前記部分集合に属したULチャネルすべてがDL制御チャネルによって指示されず、上位階層シグナリングで指示され得る。このような場合、サービング基地局はどのような時間資源でUCI(および/またはUL-SCH)が衝突するかをあらかじめ知ることができる。
【0436】
一実施例において、サービング基地局は新しいULチャネルを上位階層シグナリングで端末に指示することができる。新しいULチャネルはさらに多い資源要素を有して、UCI(および/またはUL-SCH)がすべて多重化されるようにすることが好ましい。
【0437】
他の実施例において、端末が二つのULチャネル(すなわち、既に伝送しようとしていたULチャネルおよび新しく考慮するULチャネル)のうち一つを選択することができる。この時、端末が選択するULチャネルは、二つのうちより多い資源要素を有するULチャネルであり得、選択されたULチャネルにすべてのUCI(および/またはUL-SCH)が多重化され得るものが好ましい。
【0438】
一方、URLLCサービスに対して、まず優先順位決定および多重化を遂行し、その後eMBBサービスに対して優先順位決定および多重化を遂行することができる。
【0439】
一実施例において、URLLCサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)が従来技術規格により一つのULチャネルに選択的にマッピングされたり多重化されて統合されたULチャネルが生成され得る。その後、得られた統合されたULチャネルに対して、eMBBサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)が一つずつ考慮され得る。したがって、URLLCサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)はeMBBサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)より時間的に後に位置できるにも関わらず、URLLCサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)に対する多重化/選択の手続きが先に遂行され得る。この時、統合されたULチャネルの資源は、URLLCサービスに関連したDL制御チャネルの中で端末が最も最後に受信されたDL制御チャネルで指示された資源、または端末に上位階層シグナリングで指示された資源であり得る。
【0440】
他の実施例において、統合されたULチャネルに対して、端末はeMBBサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)を時間順で考慮することができる。万一、統合されたULチャネルでeMBBサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)がサービング基地局からあらかじめ指示された符号率を得ることができるのであれば、該当UCI(および/またはUL-SCH)は該当統合されたULチャネルに多重化され得る。そうではない場合、URLLCに関連したUCI(および/またはUL-SCH)と多重化される該当UCIが伝送されるULチャネルは、該当UCIが伝送されるものと仮定されたULチャネルであり得る。
【0441】
さらに他の実施例において、統合されたULチャネルに対して、端末はeMBBサービスに関連したUCI(および/またはUL-SCH)を優先順位の順で考慮することができる。例えば、UCIの優先順位はHARQ-ACK>SR>CSIのように与えられ得る。すでに多重化されている高い優先順位のUCIとまだ多重化/選択されていない同一種類のUCIが考慮される場合(すなわち、URLLC SRとeMBB SRが比較されたり、URLLC ACSIとeMBB ACSIが比較されたり、URLLC HARQ-ACKとeMBB HARQ-ACKが比較される場合)、統合されたULチャネル(すなわち、UL制御チャネルまたはULデータチャネル)で十分な符号率を得ることができるのであれば、該当UCIは該当統合されたULチャネルに多重化され得る。しかし、SRの場合、優先順位がより高いURLLC SRのみが選択され得る。多重化/選択されたUCI(および/またはUL-SCH)が含まれるUL資源は、統合されたULチャネルまたは新しく考慮されたUCI(および/またはUL-SCH)の伝送が仮定されたULチャネルの中で決定され得る。高い優先順位を有するUCI(および/またはUL-SCH)と該当UCI(および/またはUL-SCH)が多重化された後、サービング基地局からあらかじめ指示された符号率を得ることができるのであれば、端末は統合されたULチャネルに伝送する。万一、そうでなければ、端末は該当UCI(および/またはUL-SCH)が伝送されるものと仮定されたULチャネルで高い優先順位を有するUCI(および/またはUL-SCH)と該当UCI(および/またはUL-SCH)を伝送する。
【0442】
以下では、UL伝送を繰り返し遂行する時の優先順位を決定する方法を説明する。サービング基地局は上位階層シグナリングで端末に反復的なUL伝送(すなわち、UL制御チャネルまたはULデータチャネル)を要請することができる。このような繰り返しUL伝送は時間的に互いに重なるようになり得る。すなわち、同一のスロットで一部のシンボルが重なる二つ以上のULチャネルが割当され得る。
【0443】
従来の技術規格によると、UCIが繰り返されて伝送される場合、多様な種類のUCIが多重化されて繰り返し伝送されない。すなわち、SRのみが繰り返されたり、CSIのみが繰り返されたり、HARQ-ACKのみが繰り返される。これはUL制御チャネルが繰り返し伝送されることを意味する。UL制御チャネルは連続したまたは不連続したスロットで伝送される。
【0444】
万一、二つ以上のUCIが繰り返される場合、すなわち、第1UCIが二回以上繰り返し伝送され、第2UCIが一回以上繰り返し伝送される場合には、第1UCIのUL制御チャネルと第2UCIのUL制御チャネルの時間資源が一部重なり得る。このような場合、UCIの種類による優先順位に基づいて高い優先順位を有するUCIが選択され得る。技術規格によると、HARQ-ACK>SR>高い優先順位のCSI>低い優先順位のCSIでUCIの優先順位が定義される。したがって、第1UCIと第2UCIの中で高い優先順位を有するUCIのみが重なった時間資源で伝送される。CSIの優先順位は技術規格で定義する関数で与えられ得る。一方、端末は同一の優先順位を有するUCIがUL制御チャネルにマッピングされる時、同一のスロットで始まらないと仮定する。万一、同一の優先順位を有するUCIが互いに異なる時点からUL制御チャネルに伝送されるのであれば、端末は先に伝送しているUL制御チャネルを伝送し、残りのUL制御チャネルを伝送しない。互いに異なる種類のUCIに対するUL制御チャネルの場合、端末はより高い優先順位を有するUCIに対するUL制御チャネルのみを伝送する。
【0445】
端末がUL制御チャネルを伝送する時、過度に早い時間にUCIの種類を選択しないようにサービング基地局で割当すると仮定する。端末がUL制御チャネルの繰り返し伝送中に、他のUCIの伝送のために一部のスロットでUL制御チャネルを伝送できなかった場合、これは伝送したものとカウンティングされる。したがって、端末はUL制御チャネルを繰り返すことに設定された回数より同一または小さい回数だけUL制御チャネルを伝送することができる。
【0446】
端末がUL制御チャネルを二回以上伝送しながらULデータチャネルを伝送する場合、UL制御チャネルとULデータチャネルが一つ以上のスロットで重なる場合を考慮することができる。端末はこのようなスロットでUL制御チャネルのみを伝送し、ULデータチャネルを伝送しない。
【0447】
<UL伝送のpriority(out-of-order PUSCH)>
従来の技術規格は、トラフィックまたはサービスが一つの種類である場合に適用することができる。しかし、二つ以上の種類のトラフィックまたはサービス(例えば、URLLCおよびeMBB)には他の優先順位が適用され得る。
【0448】
端末がサービング基地局からDL制御チャネルを受信してULデータチャネルを伝送する場合を考慮する。端末はULデータチャネルとして活用できる資源要素の量に合わせて伝送ブロックの大きさを決定し、伝送ブロックにHARQプロセス識別子を付与する。
【0449】
サービング基地局は一つの端末に要求条件が異なる二つ以上のトラフィック(例えば、URLLCトラフィックおよびeMBBトラフィック)を支援するように設定することができる。要求条件は少なくともエラー率または遅延時間を含むことができる。このような要求条件によってトラフィックは優先順位を有し、端末は技術規格(TS)、上位階層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)、DL制御チャネルが伝送される探索空間のインデックス、DL制御チャネルがスクランブリングされるラジオ識別子(RNTI)、またはDL制御チャネルの特定のフィールドの値でこのような優先順位を知ることができる。
【0450】
<データチャネルの再割当(reassignment)>
一実施例において、(同一または異なる)伝送ブロックを伝送するように指示するDL制御チャネルを二回以上受信した場合、端末は最後に受信したDL制御チャネルの指示に従い、以前に受信したDL制御チャネルの指示に従わないことができる。
【0451】
例えば、端末は一つの伝送ブロックに対する伝送をDL制御チャネル#1で指示を受け、ULデータチャネル#1にマッピングすることができる。DL制御チャネル#1以降に、同一または異なる伝送ブロックを割当する情報をDL制御チャネル#2を通じて指示を受けた場合、端末はDL制御チャネル#1の指示に従わず、DL制御チャネル#2の指示に従い得る。
【0452】
端末がスロット基盤(slot based)伝送を遂行する場合と端末がミニスロット基盤(non-slot based)伝送を遂行する場合に前記方法が適用され得る。DL制御チャネル#2でULデータチャネル#1で指示された資源と異なる資源で伝送ブロックをマッピングすることを指示したり、ULデータチャネル#1で指示されたスロットおよびシンボルと異なるスロットおよびシンボルで伝送ブロックを伝送するように指示することができる。
【0453】
端末が多重レイヤを受信するように設定された場合にも前記方法が適用され得る。端末は一つのDL制御チャネルに伝送ブロックを一つまたは二つ受信することができ、端末は二つの伝送ブロックを割当または再割当するDL制御チャネルのうち最後のDL制御チャネルの指示に従い得る。
【0454】
図40は、DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第1実施例を図示した概念図である。
【0455】
図40を参照すると、端末はサービング基地局から伝送ブロックを割当するDL制御チャネル#1とDL制御チャネル#2を受信することができる。この時、DL制御チャネル#1で伝送ブロックに割当する周波数資源とDL制御チャネル#2で伝送ブロックに割当する周波数資源の位置が△だけ変更され得る。前述された方法により、端末はULデータチャネル#1を伝送せず、ULデータチャネル#2を伝送することができる。
【0456】
図40でDLデータチャネル#1の時間資源である伝送区間#1とDLデータチャネル#2の時間資源である伝送区間#2は同一または異なってもよく、DLデータチャネル#1の帯域幅#1とDLデータチャネル#2の帯域幅#2は同一または異なり得る。サービング基地局はDLデータチャネル#2を伝送してULデータチャネル#1の周波数資源を変更することによって、該当周波数資源が異なる用途で活用されるようにすることができる。
【0457】
図41は、DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第2実施例を図示した概念図である。
【0458】
図41を参照すると、端末はサービング基地局からDL制御チャネル#1で割当した伝送ブロックの伝送時間をDL制御チャネル#2の受信により△だけ変更することができる。
【0459】
前述された方法により、端末がULデータチャネル#1を伝送する前にDL制御チャネル#2の復調を終えた場合、端末はULデータチャネル#1をすべて伝送せず、ULデータチャネル#2のみを伝送することができる。端末がDL制御チャネル#2の復調を終えた場合、端末の具現によってはULデータチャネル#1を伝送する動作を準備するのに時間がかかってULデータチャネル#1を伝送する動作が開始されなかった可能性がある。このような場合、端末はULデータチャネル#1の全体を伝送せず、ULデータチャネル#2のみを伝送することができる。一方、端末がULデータチャネル#1を一部伝送する間にDL制御チャネル#2を受信したり、DL制御チャネル#2の復号を終える前にULデータチャネル#1の一部を伝送した場合、端末はULデータチャネル#1の残りを伝送しないことができる。その後、端末はULデータチャネル#2を伝送することができる。
【0460】
一実施例において、DL制御チャネル#2でULデータチャネル#2の資源を何の制約もなく割当することができる。サービング基地局が適応的に資源を再割当できるため、動的な資源割当(例えば、動的TDDおよびURLLCサービス)に効果的である。前記例示した
図40と
図41の資源割当とは異なり、ULデータチャネル#2の時間資源と周波数資源がすべて変更されてもよい。
【0461】
端末はUCIを伝送することにしたスロット(すなわち、UL制御チャネルを伝送することにしたスロット)でULデータチャネルを伝送することができる。サービング基地局で上位階層シグナリングまたはDL制御チャネルを通じてUL制御チャネルを設定するが、同一のシンボルでULデータチャネルが始まる場合、端末は設定されたUL制御チャネルを伝送せず、UCIをULデータチャネルにマッピングしてULデータチャネルを伝送することができる。したがって、ULデータチャネルは伝送ブロックとUCIをすべて含むことができる。
【0462】
以下では、端末がUCIをULデータチャネルを通じて伝送する場合を考慮する。端末はUL伝送を指示するDL制御チャネル#1に基づいて伝送ブロックとUCIをULデータチャネル#1にマッピングして伝送する。DL制御チャネル#1の伝送前または伝送中に、端末が同一の伝送ブロックに対するUL伝送を指示するDL制御チャネル#2を受信した場合、端末はDL制御チャネル#1に従わず、DL制御チャネル#2に従い得る。
【0463】
図42は、DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第3実施例を図示した概念図である。
【0464】
図42の場合は再割当されたULデータチャネル#2の時間資源のうち少なくとも開始シンボルがULデータチャネル#1の開始シンボルと同一である場合を示す。このような場合、端末はULデータチャネル#2でもUL制御情報をマッピングする。
【0465】
しかし、サービング基地局はULデータチャネル#1と異なる時間資源(例えば、伝送を開始するシンボル乃至伝送を開始するスロット)を有するようにULデータチャネル#2を割当することができる。このような場合、
図42の場合とは異なり、端末はUCIをULデータチャネル#2でマッピングし難い場合もあり得る。端末がULデータチャネル#2を伝送しながらUCIをマッピングする方法が適用されると、UCIをサービング基地局でフィードバックする時間が変わるためである。UCIがさらに早い時間にフィードバックされると端末の処理時間をさらに短く消費しなければならず、UCIをさらに遅い時間にフィードバックするとトラフィックの遅延時間をさらに長く消耗するため、UCIは端末が指示を受けた時間にフィードバックされることが好ましい。
【0466】
このような場合の一実施例は端末がULデータチャネル#1とUCIをすべて伝送しないものである。
【0467】
このような場合の他の実施例は、端末がUCIがマッピングされたUL制御チャネルを生成し、ULデータチャネルを伝送せずUL制御チャネルを伝送する。
【0468】
図43はDL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第4実施例を図示した概念であり、
図44はDL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当方法の第5実施例を図示した概念である。
【0469】
図43と
図44では、ULデータチャネル#1の時間資源のうち一部(例えば、開始シンボル)を変更するULデータチャネル#2がDL制御チャネル#2によって再割当される場合を図示している。このような場合、端末はULデータチャネル#1にマッピングされることにしていたUCIをULデータチャネル#2にマッピングしないことができる。端末は該当UCIがマッピングされた別途のUL制御チャネルを生成して同一のスロットで伝送することができる。
図43は
図41のようにULデータチャネル#1の全体が伝送されない場合を図示し、
図44は
図42のようにULデータチャネル#1の一部のシンボルが伝送され残りのシンボルが伝送されない場合を図示する。
【0470】
UL制御チャネルの資源(例えば、開始シンボル、シンボルの区間、周波数位置、帯域幅、数列情報、など)を決定するために、端末は最も最近に受信したDL制御チャネル(例えば、DL制御チャネル#2)が含む制御資源単位(control channel element、CCE)または資源インデックス(PRI)および上位階層シグナリングで設定された情報を利用したり、上位階層シグナリングで設定された情報のみを利用することができる。
【0471】
一方、一実施例において、端末はULデータチャネル#1にマッピングされることにしていたUCIの量を再び計算してULデータチャネル#2にマッピングすることができる。ULデータチャネル#2の資源要素の量がULデータチャネル#1より増加した場合、より多い量のUCIがULデータチャネル#2にマッピングされ得る。端末はサービング基地局に報告するUCIの量を増加させるものの、設定された符号率を維持できるUCIの量を導き出すことができる。例えば、端末はULデータチャネル#1ではマッピングできなかったチャネル状態情報部分2(CSI part2)を、ULデータチャネル#2に基準符号率(CT)を満足するためマッピングすることができる。前記提案する方法はDL制御チャネル#2の存在によってCSI part2の量を異なるように仮定しなければならないため、端末はCSI part2の量を計算した後でも端末の保存装置から削除しないことができる。
【0472】
一方、ULデータチャネル#2の資源要素の量がULデータチャネル#1より減少した場合、より少ない量のUCIがULデータチャネル#2にマッピングされ得る。端末はサービング基地局に報告するUCIの量を減少させるものの、設定された符号率を維持できるUCIの量を導き出すことができる。例えば、端末はULデータチャネル#1ではマッピングできていたCSI part2の一部を、ULデータチャネル#2に基準符号率(CT)を超過するためマッピングすることができない。
【0473】
一方、ULデータチャネルに対する周波数ホッピングが遂行されるのであれば、端末はUCIをタイプ別に区分してULデータチャネルの一番目の周波数ホップにUCIの一部をマッピングし、ULデータチャネルの二番目の周波数ホップにUCIの一部をマッピングすることができる。前述した通り、CSI part2の量が変わる場合にはこれを考慮して、伝送ブロックのマッピングを遂行しなければならない。
【0474】
UCIの量を計算する数式は技術規格に従い得る。この時、UCIの種類別に基準符号率が変わり得る。例えば、NRシステムの場合、HARQ-ACKの量は下記の数学式4により計算され得る。UCIの異なる種類の量も数学式4に似ている数式に基づいて計算されるように技術規格で明示している。
【数18】
【0475】
ここで、M(s)とN(s)はs番目のシンボルの副搬送波の個数に対応する。したがって、ULデータチャネル#2の資源要素の量が変わる場合、HARQ-ACKの量を意味する
【数19】
が再計算されなければならない。ULデータチャネル#2の資源要素の量が変わる場合、CSI part1およびCSI part2の量を意味する
【数20】
および
【数21】
も再計算されなければならない。ULデータチャネルに対するレートマッチングはUCIが占めない資源要素を決定一以後に遂行する。UCIのレートマッチングは再計算された
【数22】
、
【数23】
、および
【数24】
を利用することができる。
【0476】
他の実施例において、端末はUCIの量およびそれに対応する資源要素の量を新しく計算せず、ULデータチャネル#1にUCIをマッピングする時に導き出した符号化されたUCIをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。前述された実施例では、端末がULデータチャネル#2を基準としてUCIを符号化するが、提案する他の実施例では、端末がULデータチャネル#1を基準として符号化されたUCIを伝送ブロックにマッピングすることができる。
【0477】
例えば、前記数学式4でCの値はULデータチャネル#1から決定される。これはHARQ-ACKの符号率を決定する数式で適用され得る。
【数25】
を決定するDはULデータチャネル#1から決定されてもよく、ULデータチャネル#2から決定されてもよい。このような方式はUCIのすべての種類(例えば、HARQ-ACK、CSI part1、CSI part2)に適用され得る。
【0478】
Dを計算する時、ULデータチャネル#1の割当情報を利用するのであれば、端末はUCIを新しく符号化せずとも、ULデータチャネル#1にマッピングされたUCIをULデータチャネル#2にマッピングすることができる。しかし、ULデータチャネルの資源割当が変わった場合、DL制御チャネル#1で導き出した上限値とDL制御チャネル#2で導き出した上限値が互いに異なる。このような場合、UCIのマッピングがULデータチャネル#2で過度に多い資源要素を占めることができる。したがって、Dを計算する時、ULデータチャネル#2の割当情報を活用して、伝送ブロックが占める資源要素の量を保障することができる。しかし、
【数26】
の上限値が変わる場合、端末はUCIを新しく符号化することができる。CSI part2は、その上限値により、一部分がULデータチャネル#1にはマッピングされないがULデータチャネル#2でマッピングされ得る。またはCSI part2の場合、その上限値により、ULデータチャネル#2にはマッピングされるがULデータチャネル#1にはマッピングされないことができる。
【0479】
端末が伝送ブロックをULデータチャネル#2にマッピングする時は、UL制御チャネル#2の指示に従い得る。サービング基地局はULデータチャネル#2に十分な量の資源を割当し、伝送ブロックとUCIが適切な符号率を有することができるようにしなければならない。
【0480】
前記提案する三種類の方法は、DL制御チャネル#1がULデータチャネル#1に伝送ブロックを割当せずUCIのみをマッピングするように指示する場合にも適用することができる。UCIの量を導き出す数学式は技術規格に従い、ULデータチャネルが有する資源要素の量はULデータチャネル#1とULデータチャネル#2で同一に維持されるか、異なるように割当することができる。
【0481】
<処理時間>
前記方法を適用するためには、端末がDL制御チャネルを復号し伝送ブロックを符号化するなどの処理を遂行する時間が必要である。したがって、サービング基地局が過度に短い時間を端末に割当する場合には端末の処理能力(processing capability)によってすべての手続きを遂行できないこともある。サービング基地局は端末との初期接続手続きから端末の処理能力を知ることができる。例えば、技術規格では副搬送波間隔(subcarrier spacing)によるスロットまたはシンボルの単位で、端末がDLデータチャネルを受信した時間からそれに対するHARQ-ACKをUL制御チャネルに伝送するまでに必要な最小時間を処理能力の一指標と見なす。
【0482】
以下で提案する方法は前記で提案する再割当方法とは別途にまたはともに適用され得る。
【0483】
一実施例において、サービング基地局はULデータチャネル#2の伝送が要求される時点まで端末の処理時間より短い時間が残った時点では(同一または異なる)伝送ブロックの再割当を遂行しないことができる。この場合、端末は何の動作も遂行しない。
【0484】
他の実施例において、同一の伝送ブロックに対する再割当である場合、サービング基地局はULデータチャネル#2の伝送が要求される時点まで端末の処理時間より短い時間が残った時点では伝送ブロックの再割当を遂行することができる。
【0485】
サービング基地局が同一の伝送ブロックに対して二つ以上のDL制御チャネルを伝送する場合、同一の伝送ブロックであるため符号化のすべての手続きが再び遂行される必要がなく、レートマッチングなどの一部の手続きは省略され得る。したがって、同一の伝送ブロックに対する再割当である場合と異なる伝送ブロックに対する再割当である場合を区分して、再割当の遂行の有無を異なるように適用することができる。
【0486】
端末がUCIと伝送ブロックを多重化するように指示したDL制御チャネルに対応する新しいDL制御チャネルを受信することができる。このような場合、前述された提案する方法により、端末はUCIと伝送ブロックを互いに異なる物理チャネル(すなわち、UCIはUL制御チャネル、伝送ブロックはULデータチャネル)にマッピングしたり、UCIは伝送せず伝送ブロックのみをULデータチャネルに伝送することができる。それぞれの手続きで必要な時間が互いに異なるため、前記場合を区分する必要がある。
【0487】
一実施例において、UCIを処理するのに必要な時間と伝送ブロックを処理するのに必要な時間が区分され得る。端末にUCIを処理するのに十分な時間が与えられた場合にのみ、端末はUCIをUL制御チャネルにマッピングしたりUCIをULデータチャネルに多重化することができる。
【0488】
端末がUCIをUL制御チャネルにマッピングする場合と端末がUCIをULデータチャネルにマッピングする場合は互いに異なる手続きを遂行し得る。しかし、単純化のために、UCIを処理する時に必要な同一の処理時間を仮定することができる。したがって、最小の処理時間は二種類の手続き(UCIをUL制御チャネルにマッピングする場合の手続きと端末がUCIをULデータチャネルにマッピングする場合の手続き)のうちより多い時間が必要な時間を意味し得る。
【0489】
または端末がUCIをUL制御チャネルにマッピングするための処理時間と端末がUCIをULデータチャネルにマッピングするための処理時間を別途に適用してもよい。その理由は、端末がDL制御チャネル#1によってUCIをULデータチャネル#1に多重化する動作を始めた後に、DL制御チャネル#2によってUCIをULデータチャネル#2で伝送ブロックと多重化するか、新しいUL制御チャネルを生成してマッピングすることができるためである。端末がUCIを依然としてULデータチャネル(すなわち、ULデータチャネル#2)で伝送するのであれば、すでに遂行したUCIを符号化して符号率をマッチングする過程を再使用することができる。しかし、端末がUCIをUL制御チャネルに伝送するのであれば、UCIを符号化して符号率をマッチングする過程が再び遂行されなければならない。
【0490】
以下では、ULデータチャネルが繰り返し伝送される場合を考慮する。サービング基地局は端末に繰り返し伝送回数を上位階層シグナリングで設定したりDL制御チャネルを通じて指示することができる。サービング基地局はDL制御チャネルを利用してULデータチャネルを割当し、端末は指示された繰り返し回数だけULデータチャネルを繰り返し伝送することができる。この時、繰り返されるULデータチャネルはすべて同一の資源(例えば、割当された資源ブロック、開始シンボル、割当されたシンボル個数、伝送電力、HARQプロセス識別子)を利用して伝送され得る。
【0491】
前述された通り、端末がULデータチャネルを割当するDL制御チャネル#1を受信し、その後DL制御チャネル#2を受信して、同一または異なる伝送ブロックに対する伝送を再割当される場合を考慮する。以下の説明と提案する方法は同一の伝送ブロックだけでなく、他の伝送ブロックに対しても容易に適用され得る。
【0492】
端末がULデータチャネル#1をすでに伝送した後に、DL制御チャネル#2の復調を終えた場合を考慮することができる。また、端末がULデータチャネル#1を伝送する途中で、DL制御チャネル#2の復調を終えた場合を考慮することができる。端末はDL制御チャネル#2を受信した後、端末の性能によって所定の時間(例えば、少数個のシンボル時間)を消費してDL制御チャネル#2を復調することができる。
【0493】
一実施例において、端末が割当されたULデータチャネル#1または再割当されたULデータチャネル#2のそれぞれをすべて伝送する場合にのみ伝送したものとカウンティングすることができる。同一の伝送ブロックを伝送する場合、端末はULデータチャネル#1を伝送した回数とULデータチャネル#2を伝送した回数の合計がサービング基地局から設定された回数となる時まで繰り返し伝送を遂行することができる。一方、異なる伝送ブロックが伝送される場合、端末はULデータチャネル#1を伝送していないにもかかわらず、これを伝送したものとカウンティングすることができる。
【0494】
端末がDL制御チャネル#2を復調した時点でULデータチャネル#1を依然として伝送している場合、端末はULデータチャネル#1をそれ以上伝送しないことができる。このような場合、端末はULデータチャネル#1を伝送したものとカウンティングしないことができる。サービング基地局は端末がDL制御チャネル#2の復調を終える時間を予測して端末がULデータチャネル#1を伝送するかまたはULデータチャネル#2を伝送するかを判断しなければならない。したがって、サービング基地局は具現によっては、ULデータチャネル#1を探知する動作とULデータチャネル#2を探知する動作を少なくとも一つのスロットですべて遂行しなければならない場合がある。端末の処理時間だけでなく、伝送タイミング(すなわち、timing advance)を考慮しなければならないため、サービング基地局がULデータチャネル#1を受信することになるかを予測し難い。
【0495】
以下では、サービング基地局で端末に上位階層シグナリングで一つの伝送ブロックを二つ以上の符号ブロック群(code block group、CBG)に分けてHARQ応答するように設定した場合を考慮する。伝送ブロックを割当するDL制御チャネル#1により、端末はULデータチャネル#1を伝送することができる。サービング基地局で該当伝送ブロックを再割当する場合には、伝送ブロック全体を再割当するためULデータチャネル#2が占める資源の量が多い。しかし、一部のCBGを端末が伝送できる場合が存在するため、これを許容することが少ない量の資源を消耗することができる。
【0496】
一実施例において、一つの伝送ブロックが複数個(例えば、K個)のCBGで設定された場合、端末がCBGの一部をULデータチャネル#1で伝送するように許容され、サービング基地局は残りの一部のCBGをULデータチャネル#2で再割当する。ここで、端末に伝送が指示されなかったりあるいは再割当されないCBGはないと仮定する。
【0497】
図45は、DL制御チャネルを利用したULデータチャネルの再割当でCBG伝送を考慮した一実施例を図示した概念図である。
【0498】
図45を参照すると、一つの伝送ブロックが3個のCGBで構成された例を表現する。単純化のためにDM-RSは図示されない。サービング基地局は同一の伝送ブロックを構成する一部のCBGを再割当し、端末が再割当されたCBGのみを伝送することができる。伝送ブロックがULデータチャネル#1で最初に伝送される場合、DL制御チャネル#1はULデータチャネル#1で該当伝送ブロックを構成するすべてのCBGを伝送するように指示しなければならない。その後、再割当を指示するDL制御チャネル#2は端末が一部のCBGのみを伝送するように指示することができる。反面、伝送ブロックをULデータチャネル#1で再伝送する場合には全体の伝送ブロックを伝送するように指示することができる。
【0499】
DL制御チャネル#1では伝送ブロックを3個のCBGに分け、3個のCBGをULデータチャネル#1にマッピングして伝送するように端末に指示する。その後、DL制御チャネル#2はCBGの一部であるCBG#2とCBG#3のみをULデータチャネル#2にマッピングして伝送するように端末に指示することができる。端末がCBG#1に対してはULデータチャネル#2から何の指示も受けていないため、端末はDL制御チャネル#1の指示によってCBG#1のみをULデータチャネル#1で伝送することができる。端末はDL制御チャネル#2によりCBG#2とCBG#3に対する資源を割当することができる。DL制御チャネル#2によりCBG#2とCBG#3に割当される資源はDL制御チャネル#1によって指示を受けた資源と異なり得る。
【0500】
一実施例において、端末が一部のCBG(例えば、CBG#1)を伝送する場合、端末はULデータチャネル#1で一部のCBG(例えば、CBG#1)がマッピングされたシンボルをすべて伝送することができる。
図45を参照すると、ULデータチャネル#1でCBG#1とCBG#2が同一のシンボルにマッピングされ得る。このような場合、CBG#2の一部、意味がない値またはサービング基地局とあらかじめ約束した値(例えば、特定の数列)を該当シンボルにマッピングし、該当シンボルに含まれたすべての副搬送波がデータを有するようにする。もし、CBG#2がマッピングされた副搬送波が空になったまま伝送されるのであれば、電力制御がシンボルごとに変わる問題が発生して、ULデータチャネル#1を端末が伝送する時に適切な品質の波形を生成し難い。
【0501】
他の実施例において、サービング基地局はCBG#2の一部から以降のシンボルにマッピングされたすべてのCBGをULデータチャネル#1で伝送しないように、端末にDL制御チャネル#2で指示することができる。サービング基地局でCBG#1とCBG#3をULデータチャネル#1にマッピングし、CBG#2をULデータチャネル#2にマッピングするように端末に指示する場合を考慮すると、ULデータチャネル#1は伝送区間の中間に属した一部のシンボル(すなわち、CBG#2がマッピングされたシンボル)で伝送電力が0となり、その後のシンボル(すなわち、CBG#3がマッピングされて伝送されるシンボル)で伝送電力が0より大きい。このような電力制御方式は端末が処理するのに負担となって適切な品質の波形を生成し難い。
【0502】
したがって、前記実施例は、サービング基地局が特定の時間を定めてULデータチャネル#1に含まれたシンボルを、特定の時間以前の伝送されるシンボルと特定の時間以後の伝送されないシンボルに区分することができる。サービング基地局は端末が伝送されるシンボルに分類されたシンボルに完全にマッピングが可能なすべてのCBGをULデータチャネル#1で伝送するように、DL制御チャネル#2を生成することができる。ULデータチャネル#1で伝送されるシンボルにマッピングされるULデータチャネル#1のDM-RSは端末が伝送するが、伝送されないシンボルにマッピングされるULデータチャネル#1のDM-RSは端末が伝送しないことができる。例えば、端末は最初の部分に位置した基準信号(すなわち、front-loaded DM-RS)と中間部分に位置した基準信号(すなわち、additional DM-RS)をサービング基地局から上位階層シグナリングで設定され得るが、DL制御チャネル#2の指示により中間部分に位置した基準信号(すなわち、additional DM-RS)は伝送しないことができる。
【0503】
一方、端末がサービング基地局から上位階層シグナリングでULデータチャネルに対する周波数ホッピングを遂行するように設定された場合、あるCBGが2個の周波数ホップにかけて存在する場合が発生し得る。したがって、サービング基地局のスケジューリングによっては、一番目の周波数ホップですべてのCBGの一部又はすべてが存在するようにすることができる。サービング基地局が特定の時点以後に端末が伝送するCBGを二番目の周波数ホップで伝送するようにするには、該当CBGが二番目の周波数ホップにも再割当されることが好ましい。すなわち、この方法は前述された端末に伝送ブロック単位でデータチャネルを再割当する方法と同等である。しかし、万一、一つのCBGが1個の周波数ホップにのみ存在するのであれば、サービング基地局が特定の時点以後に端末が伝送するCBGを指示する時、再伝送の対象となる周波数ホップを指示することによって、どのようなCBGが再割当されるか端末に知らせることができる。
【0504】
以下では、UCIがULデータチャネル#1にマッピングされた場合を考慮する。
【0505】
端末はULデータチャネル#1を伝送しながら周波数ホッピングを遂行しないと(または一番目の周波数ホップで)、すべてのUCIをULデータチャネル#1(または一番目の周波数ホップ)の前の部分のシンボルにマッピングすることができる。このような場合、伝送ブロックまたはCBGはUCIがマッピングされた以後にULデータチャネル(または一番目の周波数ホップで)にマッピングされ得る。追加的な位置にDM-RSを割当したり割当しなくても端末がUCIおよび伝送ブロックあるいはCBGをマッピングする規則は同一である。一方、伝送ブロックまたはCBGはDL制御チャネル#2によってULデータチャネル#2(または二番目の周波数ホップ)に再割当され得る。または伝送ブロックの全体またはすべてのCBGをDL制御チャネル#2によって再割当され得る。端末は前記方法によると、UCIをULデータチャネル#2の代わりにUL制御チャネルを利用して伝送することができる。
【0506】
一方、端末はDM-RSとUCIをULデータチャネル#1にマッピングし、必要なシンボル(例えば、DM-RSを含むシンボルとUCIすべてを含むシンボル)を伝送することができる。この時、端末が伝送するシンボルにはUCIがマッピングされて残った副搬送波が存在し得るため、端末は残った副搬送波に任意の値、伝送ブロック~CNBで得た値、またはサービング基地局とあらかじめ約束した値(例えば、特定数列)をマッピングすることができる。
【0507】
一方、端末はUL先取指示子(すなわち、UL preemption indicator、UL PI)をDL制御チャネルを通じて受信することができる。UL PIはDL制御チャネルの特定のフォーマットで、サービング基地局が不特定多数の端末に伝送することができる。端末は上位階層シグナリングでUL PIを受信するための情報が設定され得る。このような情報は少なくとも、DL制御チャネルのフォーマット、識別子(RNTI)、または探索空間のインデックスを含み、追加でDL制御チャネルのペイロードで該当端末がデコーディングしなければならない位置を含むことができる。
【0508】
DL制御チャネルからUL PIを復号ある端末は、端末が万一、ULデータチャネルを伝送しているのであれば、ULデータチャネルのすべてまたは一部を伝送しないことができる。
【0509】
端末は(UL PIを含む)DL制御チャネルを受信した時点から所定の時間以後からULデータチャネルを伝送しないことができる。ここで所定の時間は、上位階層シグナリングで端末に指示され得、サービング基地局は端末の処理能力を考慮してこのような所定の時間を決定することができる。
【0510】
UL PIを利用して、サービング基地局は、低い順位に分類されるUL信号およびULチャネルを伝送する端末が該当UL信号およびULチャネルをそれ以上伝送しないようにすることができる。これを通じて、高い順位に分類されるUL信号およびULチャネルを伝送する端末が低い干渉を経験することができる。UL信号およびULチャネルが有する優先順位を決定するために、サービング基地局は端末に上位階層シグナリング、DL制御チャネルのフォーマット、探索空間、またはラジオ識別子(RNTI)等を利用してこれを指示することができる。
【0511】
一方、UL PIで取り消しできる信号およびチャネルはUL伝送に限定され得る。例えば、サービング基地局は同一のキャリアでUL伝送とSL伝送を動的に多重化することができる。端末は特定のモードで動作するように上位階層シグナリングで(先)設定されて指示された場合に、同一のキャリアでUL信号およびULチャネルを伝送することができ、またSL信号およびSLチャネルを伝送するように指示され得る。このような場合、UL PIによって端末のSL信号およびSLチャネルは取り消しにされないことができる。端末はSL信号およびSLチャネルを伝送する場合にはUL PIを受信しないかまたはUL PIを受信してもこれをSL伝送に反映しない。
【0512】
UL PIの受信によって伝送が中断されるUL信号およびULチャネルを定義し、それ以外のUL信号およびULチャネルはUL PIを受信しても伝送されるようにすることができる。すなわち、eMBBサービスに分類される低い優先順位とURLLCサービスに分類される高い優先順位が区分され得る。
【0513】
DL制御チャネルで動的に資源を割当される場合、DL制御チャネルをスクランブリングしたラジオ識別子、DL制御チャネルの探索空間、DL制御チャネルのフォーマット、またはDL制御チャネルの特定のフィールドの値で優先順位を判断することができる。上位階層シグナリングで資源を設定される場合、上位階層で決定するLCG(論理チャネル群)に基づいて優先順位を判断できるか上位階層シグナリングで優先順位を指示することができる。すなわち、前述された方式でDL制御チャネルまたはLCGまたは上位階層シグナリングに基づいて判断される優先順位より低い優先順位を有するUL信号とULチャネルの伝送が中断され得る。
【0514】
DL信号およびDLチャネルに対する優先順位がそのままDL信号およびDLチャネルに対応するUL信号およびULチャネルに適用され得る。例えば、DL制御チャネルでDLデータチャネルを割当し、それに対するHARQ-ACK応答がUL制御チャネルでサービング基地局にフィードバックされる場合、UL制御チャネルの優先順位はDL制御チャネルの優先順位に従い得る。また、半固定的に割当されたDLデータチャネルにマッピングされる伝送ブロックに対する優先順位が上位階層シグナリングで導き出されると、該当DLデータチャネルに対するHARQ-ACK応答がUL制御チャネルでサービング基地局にフィードバックされる場合にも、UL制御チャネルの優先順位はDL制御チャネルの優先順位に従い得る。
【0515】
ULグラントで指示するULデータチャネルは伝送ブロックおよび/またはCSIトリガーを含むことができる。伝送ブロックが有する優先順位およびCSIが有する優先順位はULグラント(すなわち、DL制御チャネル)のスクランブリング識別子(またはRNTI)、探索空間、フォーマットまたは特定のフィールドの値などで与えられ得る。したがって、CSIの優先順位はDL制御チャネルの優先順位に従い得る。
【0516】
周期的に伝送されるULデータチャネルにも伝送ブロックがマッピングされ、端末がどのような伝送ブロックをマッピングすべきかは上位階層シグナリングによって指示される。したがって、サービング基地局の上位階層シグナリングによる設定(およびDL制御チャネルを利用した活性化)によっては、該当ULデータチャネルは高い優先順位または低い優先順位を有することができる。
【0517】
ULグラントまたはDL制御チャネルによってトリガーされるSRSの場合、SRSの優先順位はULグラントまたはDL制御チャネルのスクランブリング識別子(またはRNTI)、探索空間、フォーマット、または特定のフィールドの値などで与えられ得る。したがって、SRSの優先順位はDL制御チャネルの優先順位に従い得る。
【0518】
UL任意接続チャネル(physical random access channel、PRACH)はDL制御チャネルの指示により伝送され得る。UL任意接続チャネルの優先順位はDL制御チャネルのスクランブリング識別子(またはRNTI)、探索空間、フォーマット、または特定のフィールドの値などで与えられ得る。したがって、UL任意接続チャネルの優先順位はDL制御チャネルの優先順位に従い得る。
【0519】
スケジューリング要請は上位階層シグナリングで指示するLCGと対応関係を有する。したがって、スケジューリング要請の優先順位は上位階層シグナリングで決定される。
【0520】
したがって、端末がUL PIを受信すると、一部のHARQ-ACK応答、一部のCSI、一部のSRS、一部のUL任意接続チャネル、および一部の伝送ブロックの伝送は取り消しとなるが、残りのULチャネルおよびUL信号はそのまま伝送され得る。
【0521】
図46は、UL-SCHとUCIが多重化されたULデータチャネルの例を図示した概念図である。
【0522】
図46を参照すると、ULデータチャネルにUCIと伝送ブロック(すなわち、UL-SCH)が多重化された場合が図示されている。従来の技術規格によると、ULデータチャネルとUL制御チャネルが一部のシンボルで互いに重なるように資源が割当されると、端末が十分な処理時間を設けている時、ULデータチャネルにUCIとUL-SCHを多重化することができる。万一、UL-SCHまたはUCIのみがそれぞれ割当されてもULデータチャネルにマッピングされ得る。
【0523】
図46の(a)では、ULデータチャネルの一番目の周波数ホップ(周波数ホッピングが設定された場合)またはULデータチャネル(周波数ホッピングが設定されていない場合)を図示している。ULデータチャネルのマッピング種類(type)がAで設定されると、DM-RSがマッピングされたシンボルより前のシンボルまたはDM-RSがマッピングされたシンボルと同一のシンボルにUL-SCHがマッピングされ得る。ULデータチャネルのマッピング種類がBで設定されると、DM-RSがマッピングされたシンボルより後にあるかまたはDM-RSがマッピングされたシンボルと同一のシンボルにUL-SCHがマッピングされ得る。UCIはDM-RSがマッピングされたシンボルの次のシンボルからマッピングされ得る。
【0524】
図46の(b)ではULデータチャネルの二番目の周波数ホップ(周波数ホッピングが設定された場合)を図示している。DM-RSは二番目の周波数ホップを構成する一番目のシンボルでマッピングされ得る。
【0525】
一方、UCIはDM-RSがマッピングされたシンボルの次のシンボルの一部又はすべてを占めることができる。UCIがシンボルの一部のみを占める場合、シンボルを構成する残りの副搬送波にはUL-SCHがマッピングされ得る。ここで、UCIが占める副搬送波は所定の間隔をおいて配置され得る。このような場合、ULデータチャネルで周波数多重化利得を得ることができる。
【0526】
端末はULデータチャネルでUCIおよび伝送ブロックの多重化を遂行する時、低い優先順位のUCI(すなわち、HARQ-ACKまたはCSI)、高い優先順位のUCI、および/または伝送ブロックを考慮することができる。UL PIを受信するのであれば、端末はUL PIが指示する資源の時間および周波数領域を知ることができる。したがって、端末はUL PIで指示した資源の領域とULデータチャネルが伝送される資源の領域を比較して、万一、一部又はすべての資源が重なるのであれば、これを解決するための方法が必要である。
【0527】
端末は低い優先順位に該当するUCIおよび/または伝送ブロックを伝送せず、高い優先順位に該当するUCIおよび/または伝送ブロックのみを伝送しなければならない。万一、UL PIを受信してULデータチャネルを生成するのに十分な時間を確保することができる場合であれば、端末は高い優先順位に該当するUCIおよび/または伝送ブロックのみをULデータチャネルにマッピングすることができる。しかし、そうでない場合(すなわち、UL PIを受信した時点がULデータチャネルを伝送する途中であるかまたはULデータチャネルをすでに生成した以降である場合)には、端末がULデータチャネルに対するマッピング動作を遂行することは困難であり得る。このような場合には、端末はULデータチャネルの一部を伝送せず残りの一部を伝送することができる。
【0528】
一実施例において、端末はULデータチャネルを構成するシンボルのうち、低い優先順位のUCIのみで構成されたシンボルを伝送しないことができる。したがって、端末は低い優先順位のUCIと高い優先順位を有するUCIおよび/または伝送ブロックで構成されたシンボルはそのまま伝送することができる。周波数ホッピングを遂行するように上位階層シグナリングで設定された場合には、端末は周波数ホップごとにDM-RSと高い優先順位を有するUCIおよび/または伝送ブロックのみをULデータチャネルに伝送することができる。
【0529】
例えば、低い優先順位のHARQ-ACKと高い優先順位のHARQ-ACKおよび/または伝送ブロックがULデータチャネルにマッピングされた場合、端末は低い優先順位を有するHARQ-ACKのみで構成されたシンボルは伝送しない。
【0530】
例えば、低い優先順位のHARQ-ACKと、高い優先順位のCSIおよび/またはHARQ-ACKおよび/または伝送ブロックがULデータチャネルにマッピングされた場合、端末は低い優先順位を有するHARQ-ACKのみで構成されたシンボルは伝送しない。
【0531】
例えば、低い優先順位の伝送ブロックおよび/またはCSIおよび/またはHARQ-ACKと、高い優先順位のHARQ-ACKがULデータチャネルにマッピングされた場合、端末は低い優先順位の伝送ブロックおよび/またはCSIおよび/またはHARQ-ACKのみで構成されたシンボルは伝送しない。
【0532】
端末はULデータチャネルまたはUL制御チャネルを繰り返し伝送することができる。このような場合、UL PIを探知すると、端末は一部のUL伝送を取り消すことができる。しかし、UL PIで指示したUL基準資源に属して、UL伝送を取り消したにもかかわらず、端末はその後時間資源(すなわち、スロットまたはミニスロット)でUL伝送を再び開始することができる。この時の伝送した回数はUL PIで取り消しとなったUL伝送を含んでカウントされ、端末がULチャネルを実際に伝送した回数は端末が指示を受けた回数より小さくてもよい。
【0533】
以下でが、ULデータチャネルにHARQ-ACKがマッピングされる場合を詳察する。ULデータチャネルにはHARQ-ACKとUL-SCHがマッピングされて多重化され得る。しかし、eMBBULデータチャネルと多重化されたHARQ-ACKに対して、UL PIを受信した場合、eMBBULデータチャネルが伝送されず取り消しとなり得る。すなわち、端末はUL-SCHとHARQ-ACKをすべて伝送しないことができる。ここで、HARQ-ACKはeMBB DLデータチャネルから得ることができ、またはURLLC DLデータチャネルから得ることができる。
【0534】
このように取り消しとなったHARQ-ACKコードブックはUL制御チャネルでも伝送することが困難であり得る。したがって、サービング基地局はDLデータチャネルをすべて再び割当してもよいが、これは遅延時間がさらに長くなる。したがって、取り消しとなったHARQ-ACKコードブックを伝送できる方法が必要である。
【0535】
一実施例において、取り消しとなったHARQ-ACKコードブックが有するフィードバックタイミングは、端末が最初に伝送するULデータチャネルまたはUL制御チャネルに変更され得る。
【0536】
動的に大きさが変わるコードブック(例えば、type2コードブック)の場合、DCI(すなわち、ULグラントまたはDL割当)でDAIを含むことができる。DAIは既に取り消しとなったコードブックの大きさを考慮してDCIで指示され得る。サービング基地局は端末に伝送するDCIにUL制御チャネルの資源インデックスを含ませて、既に取り消しとなったコードブックの大きさを考慮してもサービング基地局で十分なエラー率を得ることができる大きさの資源を端末に指示することが好ましい。
【0537】
コードブックの大きさが上位階層シグナリングで設定された場合(例えば、type1コードブック)、端末が伝送するUL制御チャネル(またはULデータチャネル)で含むHARQ-ACKコードブックの大きさは変更されてもよく、または変更されなくてもよい。
【0538】
一実施例において、端末は取り消しとなったUL制御チャネル(またはULデータチャネル)を通じて伝送され得たHARQ-ACKコードブックを新しいULデータチャネル(またはUL制御チャネル)に再び含んで伝送することができる。この時、端末は新しいULデータチャネルを割当される時、ULグラントのDAIを利用して、取り消しとなったHARQ-ACKコードブックをULデータチャネルにマッピングするようにする。この時、端末は取り消しとなったHARQ-ACKコードブックだけでなく、ULデータチャネルを伝送する時に伝送されるHARQ-ACKコードブックも多重化し、ULデータチャネルにマッピングすることができる。このような場合、端末がULデータチャネルで含むHARQ-ACKビットの個数は、上位階層シグナリングで指示された個数より大きくてもよい。
【0539】
他の実施例において、ULグラントの特定のフィールドの値にしたがって、端末は取り消しとなったHARQ-ACKコードブックまたは該当ULデータチャネルが伝送される時に伝送されるHARQ-ACKコードブックを該当ULデータチャネルにマッピングすることができる。ここで、ULグラントの特定のフィールドはビットマップの形態で一つまたは二つのHARQ-ACKコードブックを指示したり、コードポイント(またはインデックス)の形態で一つまたは二つのHARQ-ACKコードブックを指示することができる。すなわち、あるインデックスは一つの特定HARQ-ACKコードブックを指示し、ある異なるインデックスは二つの特定HARQ-ACKコードブックを指示することができる。
【0540】
さらに他の実施例において、端末は取り消しとなったHARQ-ACKコードブックのみをULデータチャネルに伝送することができる。サービング基地局は端末がHARQ-ACKコードブックをフィードバックしない時間資源でULデータチャネルを伝送するように、ULグラントを伝送することができる。すなわち、端末はULデータチャネルを伝送する時点(すなわち、スロット、サブスロット、またはミニスロット)でHARQ-ACKコードブックをフィードバックしないことを知っている時、新しいHARQ-ACKコードブックではなく、取り消しとなったHARQ-ACKコードブックをULデータチャネルにマッピングすることができる。
【0541】
端末はUL PIをDL制御チャネルを通じて受信した時点から所定の時間以後にUL伝送の一部又はすべてを取り消すことができる。UL伝送はUL-SCHまたはUCIのみを含むULデータチャネル、またはUL制御チャネルを意味し得る。UCIに関連したUL制御チャネルの資源とULデータチャネルの資源が時間的に互いに重なる場合には、UCIがUL-SCHと多重化されてULデータチャネルにマッピングされ得る。
【0542】
UL PIによって、端末がULデータチャネルの伝送を取り消す場合には、UCIとUL-SCHをすべて取り消すことができる。しかし、UL PIはUL制御チャネルの伝送を取り消さないことができる。したがって、UL PIの復号が完了した場合、端末は所定の時間を利用して、UCIとUL-SCHの多重化過程を再び遂行することができる。
【0543】
以下では、UCIとUL-SCHが多重化された場合にUL PIが適用される時点を説明する。
【0544】
図47は、UL PIによってULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを伝送する場合のタイミング図である。
【0545】
図47を参照すると、端末がUL PIを受信してULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを準備して伝送する過程でのタイミングが図示されている。UL PIを受信した時点から、端末がUCIが含まれたULデータチャネルの伝送を取り消し、UCIをUL制御チャネルにマッピングして伝送するためには所定の時間が必要である。
【0546】
一実施例において、端末はUCIとUL-SCHの多重化手続きをすべて完了した後に、UL PIで指示するUL基準資源とULデータチャネルが互いに重なる時間/周波数資源を有するか確認することができる。UL PIで指示するUL基準資源とULデータチャネルが重なる時間/周波数資源を有するのであれば、端末はULデータチャネルのすべてまたは一部を伝送しないことができる。
【0547】
このような場合、端末はUL PIで指示する資源の位置をチェックしてULデータチャネルを伝送するか伝送しないかを決定することができる。しかし、UCIはULデータチャネルだけでなく、UL制御チャネルに伝送されてもよいため、UL PIによってULデータチャネルを伝送できなくても、その代わりにUCIをUL制御チャネルに伝送できるかを確認することが好ましい。
【0548】
他の実施例において、端末はUCIとUL-SCHの多重化手続きを完了する前に、UL PIで指示するUL基準資源とULデータチャネルが互いに重なる時間/周波数資源を有するか確認することができる。すなわち、端末は端末が伝送しようとするULデータチャネルの資源とUL PIで指示されたUL基準資源が時間/周波数資源で互いに重なるか確認することができる。ULデータチャネルの資源とUL PIで指示されたUL基準資源が互いに重なると判断されると、端末はULデータチャネルをそれ以上多重化手続きで考慮せず、UCIのみを多重化手続きで考慮することができる。したがって、UCIはUL制御チャネルでマッピングすることができ、端末はUL-SCHの符号化およびマッピング手続きをそれ以上遂行する必要がない。
【0549】
一方、端末がUCIとUL-SCHが多重化されたULデータチャネルを伝送する途中で、UL PIで指示したUL基準資源とULデータチャネルの時間/周波数資源が互いに重なるため、端末がULデータチャネルをそれ以上伝送しない場合を考慮する。
【0550】
図48は、UL PIによってULデータチャネルの伝送を取り消し、UL制御チャネルを伝送する場合に伝送可能なUL制御チャネルの時間領域を図示した概念図である。
【0551】
図48を参照すると、端末がULデータチャネルの一部又はすべてを伝送せずUL制御チャネルを伝送する時、UL制御チャネルの伝送が可能な有効な時間領域が図示される。
【0552】
一実施例において、端末は端末がUCIをULデータチャネルにマッピングする前に考慮した、UCIと関連したUL制御チャネルを再び伝送することができる。端末はULデータチャネルを取り消した以後、所定の時間を利用して、UL制御チャネルを伝送できるか確認することができる。
【0553】
端末がUL制御チャネルを伝送できない場合を考慮する。UL制御チャネルの時間資源がすでに先に始まったりUL制御チャネルを伝送しなければならない時間繰り上げ(timing advance)による時点がすでに過ぎてしまった場合のように、UL制御チャネルの資源が無効化されることによって端末がUL制御チャネルをすでに伝送できない場合が存在する。例えば、端末がUL制御チャネルを生成するために所定の処理時間が必要であるため、端末はUL制御チャネルを伝送できなくてもよい。このような場合を除けば、端末はUL制御チャネルを伝送することができる。
【0554】
端末がULデータチャネルの伝送を取り消し、ULデータチャネルにマッピングされたUCIを再びUL制御チャネルにマッピングするためには所定の時間が必要である。その理由はUCIがULデータチャネルにマッピングされる時の符号率とUL制御チャネルにマッピングされる時の符号率が異なり得るためである。例えば、UCIがULデータチャネルにマッピングされる時には、ULグラントで指示するMCSまたはベータオフセットにより極符号化(polar coding)の符号率およびレートマッチングの方式が決定される。例えば、UCIがUL制御チャネルにマッピングされる時には、極符号化の符号率およびレートマッチングの方式は上位階層シグナリングで指示される。しかし、UCIの各種類(すなわち、SR、CSI、HARQ-ACK)またはそれらの組み合わせについては、極符号化を経て生成された一つの長い符号語から必要な量の符号ビットのみがULデータチャネルまたはUL制御チャネルにマッピングされ得る。したがって、同一のUCIに対しては新しい極符号化を遂行する必要がないため、端末に必要な所定の時間は短い。
【0555】
このような所定の時間は与えられた副搬送波の間隔に対してシンボルの個数(t)で与えられ得る。技術規格ではtの値が固定されて、端末とサービング基地局は同一のtを利用してUL制御チャネルを生成できると解釈することができる。
【0556】
前述した通り、端末に十分な時間が与えられない場合には、端末はUL制御チャネルを生成するための手続きを遂行しないことができる。すなわち、ある場合には端末がUL制御チャネルを生成する必要がない。
【0557】
他の実施例において、UL PIの適用のためにULデータチャネルの一部又はすべての伝送が取り消しとなる場合に、端末がすでに伝送した一部のシンボルを通じてUCIがすべて伝送された場合があり得る。このような場合は、ULデータチャネルで周波数ホッピングが遂行されない場合、UCIがULデータチャネルの前の部分にマッピングされる時に発生し得る。このような場合、端末はUL制御チャネルを生成する必要がない。
【0558】
<2-Step RACH手続き>
従来の方法によると、端末は基地局に接続するために4段階またはそれ以上の段階で構成された任意接続(random access)手続きを基地局と遂行する。基地局は周期的に動機ブロック(synchronization signal block、SSB)とシステム情報(system information)を不特定多数の端末に伝達する。特に、システム情報(すなわち、system information block 1(SIB1))には端末が初期接続のための任意接続(random access)を遂行する時に必要な無線資源の位置と伝送パラメータが含まれる。
【0559】
初期接続手続きの最初の段階で、端末はPRACH preambleを基地局に伝送する。初期接続手続きの二番目の段階で、基地局は端末に任意接続応答(random access respone(RAR))をPDSCHを利用して伝送する。初期接続手続きの三番目の段階と四番目の段階で、端末と基地局は残りの手続き(任意接続データ(random access data)伝送および衝突解消(contention resolution)手続きなど)を遂行することができる。
【0560】
一方、サービング基地局の設定によると、端末は従来の四段階で任意接続を遂行してもよく、二段階で任意接続を遂行してもよい。二段階で任意接続を遂行する手続きで、端末と基地局が互いにやりとりするULメッセージとDLメッセージは、それぞれメッセージAとメッセージBに区分される。端末は基地局にメッセージAを伝送し、基地局はそれに対する応答としてメッセージBを伝送することができる。ここで基地局はサービング基地局であってもよく、他の基地局(例えば、ハンドオーバーでターゲット基地局)であってもよい。
【0561】
二段階で任意接続する場合、従来の四段階で任意接続を遂行する場合に比べて、さらに早く任意接続が遂行され得る。このような方式は非免許帯域で活用されるか、非常に長い周期を有する小さいデータを伝送する時に活用されるか、ハンドオーバーの過程に活用され得る。
【0562】
メッセージAは細分化されて、任意接続のプリアンブル(PRACH preamble)とPUSCHの多重化で構成される。メッセージAに属するPUSCHは複数回繰り返されて伝送され得る。メッセージBはPDSCH(およびPDCCH)で構成される。
【0563】
一実施例において、端末はUL PIにかかわらずメッセージAを伝送することができる。
【0564】
端末がUL PIを伝送するDL制御チャネルをサービング基地局から設定された場合、端末はUL PIを受信し復号して他の端末がURLLC PUSCHを伝送するという事実を指示を受けても、メッセージAを伝送することができる。その理由は、メッセージAで伝送する情報がさらに重要であると判断できるためである。すなわち、メッセージAはUL PIによって影響を受けず、UL PIによって取り消しとならない。
【0565】
一方、端末がUL PIを設定されない場合、または端末がUL PIを設定された場合にも、端末はUL PIを受信しないことができる。端末は取り消しが可能なUL伝送(例えば、PUSCHのすべてまたは一部、PUCCH、SRSなど)を遂行する前の所定の時間の間UL PIを観察することができる。しかし、取り消しとならないUL伝送(例えば、PUSCHのすべてまたは一部、PUCCH、SRSなど)を遂行する前には、端末がUL PIを観察しないことができる。したがって、メッセージAを伝送する前には端末がUL PIを観察せず、UL PIにかかわらずメッセージAを伝送することができる。すなわち、メッセージAは取り消しとならないUL伝送に該当し得る。
【0566】
他の実施例において、端末はUL PIによってメッセージAのすべてまたは一部を伝送しないことができる。
【0567】
端末がUL PIを受信し、受信されたUL PIで指示するULデータチャネルの資源の位置がメッセージAの一部又はすべてと重なると判断されると、端末はメッセージAを伝送しないことができる。その理由は、URLLC PUSCHの優先順位をメッセージAより高いと判断できるためである。
【0568】
メッセージAを構成するPRACH preambleがUL PIによって取り消しとなり得る。このような場合、端末はPRACH preambleを伝送するために、次の周期で割当された資源を待たなければならない。この時、PRACH preambleを伝送しなかったので、PRACH preambleを伝送した回数をカウンティングするカウンターを戻すことができる。また、端末がPRACH preambleを再び伝送する時には直前に使った伝送電力を適用することができる。その理由は、メッセージAを構成する最初の資源を取り消したため、2段階(または4段階)任意接続手続きを開始しなかったためである。
【0569】
またはメッセージAを構成するPRACHプリアンブルは取り消しとなれず、メッセージAを構成するULデータチャネル(すなわち、PUSCH)のみがUL PIによって取り消しとなり得る。
【0570】
メッセージAを構成する一つ以上のPUSCHを伝送する前または伝送する途中でUL PIを受信することができ、UL PIによって該当資源に割当されたPUSCHが取り消しとなり得る。メッセージAを構成するPUSCHの伝送が取り消しとなると、端末はメッセージAを構成する残りのPUSCHは正常に伝送するか(すなわち、繰り返し伝送の場合)、残りのPUSCHもすべて取り消すことができる。
【0571】
メッセージAを構成するPUSCHは端末が使うRNTIによりUL PIによって取り消しとなるか、または常に取り消しとならないことができる。例えば、共通のRNTI(例えば、RA-RNTI、Message A-RNTI)でスクランブリングされたDL制御チャネルで指示されたPUSCHはUL PIが取り消すことができないが、C-RNTIでスクランブリングされたDL制御チャネルで指示されたPUSCHの一部又はすべてはUL PIによって取り消しとなり得る。
【0572】
一実施例において、端末はUL PIによってメッセージAを構成するPUSCHをすべて伝送したりすべて取り消すことができる。
【0573】
端末がメッセージAを構成するPUSCHを伝送する途中でUL PIによる取り消しを遂行すると、該当PUSCHの一部およびそれに続くPUSCHのすべての部分も取り消しとなり得る。すなわち、端末がメッセージAを構成するPRACHプリアンブルを伝送し、メッセージAを構成するPUSCHの一部を伝送した後、UL PIによってPUSCHの一部が取り消しとなると、端末は該当PUSCHの残り部分(すなわち、該当PUSCHの残りのシンボル)と繰り返し伝送されなければならない残りのPUSCHも伝送しないことができる。この時、端末はUL PIによってメッセージAを伝送しないものとカウンティングすることができる。したがって、端末は取り消しとなったメッセージAに対する伝送カウンター(すなわち、PUSCHの伝送回数を数えるカウンター)を再び調節することができる。また、端末はメッセージAを伝送する電力(すなわち、PUSCHの伝送電力)を増加させずに直前に伝送した電力を維持することができる。
【0574】
その後、端末は新しい2段階任意接続手続きを遂行したり、または4段階任意接続手続きを遂行することができる。
【0575】
端末は、新しい2段階任意接続手続きを遂行するために、新しいPUSCHの(繰り返し)伝送資源を選択することができる。その後、端末はすでに伝送したPRACHプリアンブルと関連した(associated)PUSCH資源を選択してPUSCHを(繰り返し)伝送することができる。または端末は新しいPRACHプリアンブルの時間資源を選択することができる。端末はPRACHプリアンブルを新しく伝送する段階からメッセージAを伝送することができる。
【0576】
端末が4段階任意接続手続きを遂行するためには、PUSCH伝送を取り消したため基地局が伝送する任意接続応答(RA response)を観察しなければならない。
【0577】
一実施例において、端末はUL PIによりメッセージAの一部のみを取り消すことができる。
【0578】
PRACHプリアンブルは取り消しとならずに伝送され、メッセージAを構成するPUSCHの(繰り返し)伝送を構成する時間資源の中でUL PIによって指示された資源に対応した伝送のみが取り消しとなり得る。例えば、メッセージAを構成するPUSCHが繰り返し伝送するように指示された場合、端末はUL PIが指示した資源と重ならないPUSCHの伝送はそのまま遂行することができる。
【0579】
端末は取り消しとなったメッセージAに対する伝送カウンター(すなわち、PUSCHの伝送回数を数えるカウンター)を再び調節することができる。すなわち、端末はあらかじめ指示を受けた回数だけPUSCHを繰り返し伝送することができる。
【0580】
反面、端末は取り消しとなったメッセージAに対する伝送カウンターを調節しなくてもよい。この場合、端末はあらかじめ指示を受けた回数より少ない数でPUSCHを繰り返し伝送することができる。この場合、基地局はPUSCHの受信回数が減少したため、PUSCHの残りの伝送を利用するとしてもPUSCHの復号に失敗し得る。
【0581】
一実施例において、メッセージAを構成するPUSCHのすべてまたは一部が取り消しとなると、端末は4段階任意接続手続きで回帰(fallback)することができる。
【0582】
端末はPRACHプリアンブルを基地局に伝送した後、メッセージAを構成するPUSCHを伝送し、UL PIによって一部のPUSCHを伝送しないことができる。
【0583】
その後、端末はメッセージA(に属したPUSCH)を再伝送せず、4段階任意接続手続きを遂行することができる。すなわち、基地局は該当端末からPRACHプリアンブルを受信したが、メッセージAを構成するPUSCHの復号に成功できなかったため、任意接続応答を端末に伝送することができる。
【0584】
これを支援するために、端末はメッセージAを構成するすべてのPUSCHを基地局に伝送していないにもかかわらず、UL PIを受信してPUSCHの一部又はすべてを取り消したのであれば、基地局からのメッセージBを観察することができる。メッセージBに属した任意接続応答は4段階任意接続手続きでのメッセージ2(Msg2)に該当する。端末はメッセージBの受信のために4段階任意接続手続きで使うRNTI(例するに、RA-RNTI)または2段階任意接続手続きで使うRNTIを利用してDL制御チャネル(すなわち、PDCCH)を観察することができる。万一、基地局がメッセージBを伝送するのであれば、端末は所定のRNTIでスクランブリングされたPDCCHを復号でき、PDCCHで示す資源でPDSCH(すなわち、メッセージBまたはメッセージBに属した任意接続応答)を復号することができる。
【0585】
端末がメッセージBの受信のための時間区間(すなわち、受信のための観察を遂行する時間区間)(すなわち、RARウインドウ、RAR window)はUL PIを受信したスロットで始まり得る。端末がメッセージAを伝送できなかった時点(すなわち、UL PIを受信したスロット)から2段階任意接続手続きで4段階任意接続手続きに変更されるため、該当時点から4段階任意接続手続きのメッセージ2(すなわち、任意接続応答)を受信できるためである。
【0586】
または端末がメッセージBの受信のための観察を遂行する時間区間は端末がPRACHプリアンブルを伝送したスロットで始まり得る。端末はUL PIによって4段階任意接続手続きを遂行するため、従来の方法にしたがって4段階任意接続手続きのメッセージ2(すなわち、任意接続応答)を受信するためのウインドウはPRACHプリアンブルを伝送したスロットから始まり得る。
【0587】
DL PIを受信するための探索空間(およびCORESET)を設定されていない場合、端末はDL PIを観察しないことができる。このような場合は、端末が2段階任意接続手続きをサービング基地局ではなく他の基地局と遂行する場合、RRC非活性状態でRRC活性状態に遷移する場合などで発生し得る。このような場合、端末はDL PIにかかわらず、メッセージBを受信しないことができる。
【0588】
一方、DL PIを受信するための探索空間(およびCORESET)を設定された場合、端末がサービング基地局からDL PIを受信し、DL PIで指示する資源がすでに受信したPDSCHの資源の一部又はすべてと重なる場合に、PDSCHの復号を後回しにしたりPDSCHの復号を取り消すことができる。このような場合は端末が2段階任意接続手続きをサービング基地局と遂行する場合に発生し得る。
【0589】
一実施例において、端末はDL PIにかかわらず、メッセージBを受信することができる。
【0590】
端末は2段階任意接続手続きを遂行する間にはDL PIを受信しないことができる。または端末はメッセージBが含まれたPDSCHの優先順位が高いと判断して、DL PIで指示した資源がメッセージBが含まれたPDSCHと一部又はすべて重なってもこれを反映しないことができる。
【0591】
このような場合、DL PIはメッセージBの受信に何の影響も及ぼさない。端末はRARウインドウでメッセージBが受信されるものと予測する。
【0592】
他の実施例において、端末はDL PIによりメッセージBの一部を受信しないことができる。
【0593】
端末はDL PIが指示する資源とメッセージBがマッピングされたPDSCHの資源の一部又はすべてが重なる場合に、メッセージBの一部を受信(または復号)しなくてもよい。端末はメッセージBを構成するPDSCHの優先順位が低いと判断するため、DL PIによってメッセージBを構成するPDSCHの一部に対する受信(または復号)を取り消すことができる。
【0594】
メッセージBを構成するPDSCHは、端末が使うRNTIによってDL PIによって取り消しとなったり、または常に取り消しとならないことができる。例えば、共通のRNTI(例えば、RA-RNTI、TC-RNTI、Message B-RNTI)でスクランブリングされたDL制御チャネルで指示されたPDSCHはDL PIが取り消すことができないが、C-RNTIでスクランブリングされたDL制御チャネルで指示されたPDSCHの一部又はすべてはDL PIによって取り消しとなり得る。
【0595】
このような場合、DL PIはメッセージBの受信に多くの影響を及ぼし、RARウインドウがDL PIにより変更されてもよい。
【0596】
一実施例において、メッセージBの受信のためのRARウインドウがDL PIにより変更され得る。
【0597】
基地局と端末はメッセージBを構成するPDSCHがDL PIによって取り消しとなったことを知っているため、RARウインドウの大きさを増加させることができる。例えば、RARウインドウの大きさが一つのスロットだけ増加し得る。その理由は基地局がRARウインドウ以内でメッセージBを端末に伝達しなければならないが、DL PIを伝送することによって該当PDSCHが取り消しとなったことを反映するためである。
【0598】
他の実施例において、メッセージBの受信のためのRARウインドウがDL PIにかかわらず、維持され得る。
【0599】
基地局はメッセージBをDL PIのために伝送しなかったが、RARウインドウの大きさを変更しないことができる。したがって、基地局は(または技術規格は)RARウインドウの大きさを十分に大きく設定することによって、DL PIがメッセージBを(複数回)取り消してもメッセージBがRARウインドウ以内に伝達されるようにすることができる。このような場合、端末はメッセージBを受信する過程でDL PIを観察する必要がない。
【0600】
メッセージBには一つまたはそれ以上の端末に対する応答が多重化され、一つのDL-SCHに伝送される。応答はRARまたはバックオフ(backoff)指示子に区分され、RARは成功RARとfallback RARにさらに区分される。成功RARは2段階任意接続手続きで衝突解消(contention resolution)に成功した端末の識別情報を含んでおり、fallback RARは4段階任意接続手続きを遂行できるように従来の4段階任意接続手続きによるRARを含む。
【0601】
端末はメッセージBを受信し復号して、DL-SCHでMACサブヘッダーから自身が関連したRARを探索する。
【0602】
成功RARでは、衝突解消に成功した端末の識別情報(すなわち、contention resolution id)を少なくとも含み、追加で端末がHARQ-ACK(ACK、またはACK/NACK)を伝送するのに利用される物理資源を含む。したがって、成功RARはPUCCHを伝送できる資源のインデックス(すなわち、PRI)およびPUCCHを伝送するフィードバック時点(すなわち、スロットオフセット、またはミニスロットオフセット、またはサブスロットオフセット)に対する情報を含むことができる。しかし、すべての端末が成功RARによって指示されたPUCCHの資源を利用するものではない。ある端末はメッセージBの伝送を指示したDL制御チャネル(PDCCH)から、DCIがマッピングされたCCEのインデックスおよびDCIが指示するPRIの組み合わせでPUCCHの資源を導き出すことができる。
【0603】
一方、fallback RARを受信した端末は4段階任意接続手続きに回帰するため、基地局に別途のHARQ-ACKを伝送する必要がない。また、バックオフ指示子を受信した端末も基地局に別途のHARQ-ACKを伝送する必要がない。
【0604】
端末は基地局にメッセージBに対するHARQ-ACK(またはメッセージBで自身に該当する成功RARを捜し出した場合、ACK)をPUCCHを利用して伝達することができる。PUCCHの資源はメッセージAを受信した基地局で指示を受ける。端末にこのような資源(または資源の集合)はシステム情報または(dedicated)RRCシグナリングで指示され得る。
【0605】
一実施例において、端末はSIB1で定義するPUCCH資源集合を使うことができる。
【0606】
SIB1は基地局で不特定多数の端末に放送の形態で伝送されるRRC情報に該当する。SIB1には技術規格で定義されたPUCCH資源の集合の中で、一つのインデックス(PRI)を含んでいる。端末はメッセージBを割当するSIB1を通じて受信したインデックス(PRI)(および/またはPDCCHのCCEのインデックス)を利用して一つのPUCCH資源を決定することができる。
【0607】
端末は任意の基地局からSIB1を受信できるため、必ずしもサービング基地局からのみメッセージBを受信できるものではない。例えば、端末がハンドオーバーを遂行する場合、2段階任意接続手続きを利用して(ソース基地局またはサービング基地局ではない)ターゲット基地局と任意接続手続きを遂行することができる。メッセージBに対するPUCCH資源集合に対する情報がターゲット基地局から端末に与えられるためである。どの基地局(またはセル)からSIB1を受信しなければならないかは、サービング基地局で端末に2段階任意接続手続きを指示する時に知らせることができる。
【0608】
端末がメッセージBを復号する過程で、RNTIが二つ以上の端末に共通で与えられる場合(例えば、RA-RNTI)に前述された方法が適用され得る。
【0609】
他の実施例において、端末は(dedicated)RRCシグナリングで設定されたPUCCH資源集合を使うことができる。
【0610】
サービング基地局は端末がPDSCHに対するHARQ-ACKをフィードバックする時に使うPUCCH資源集合をRRCシグナリングで設定することができる。端末はメッセージBを割当するPDCCH(すなわち、DCI)がマッピングされたCCEのインデックスおよびDCIのPRIから一つのPUCCH資源を決定することができる。
【0611】
前述された方法では、端末が基地局からdedicated RRCシグナリングを受信しなければならないため、メッセージBをサービング基地局から受信しなければならない。例えば、端末はビーム失敗探知(および復旧)またはRRC状態変化(例えば、RRC非活性状態の端末がRRC活性状態に遷移する場合)を遂行する場合、2段階任意接続手続きを利用してビームを復旧することができる。メッセージBに対するPUCCH資源集合がサービング基地局から端末に与えられるためである。
【0612】
端末がメッセージBを復号する過程でRNTIが単独で与えられる場合(例えば、C-RNTI)に、前述された方法が適用され得る。
【0613】
一実施例において、2段階任意接続手続きが端末に設定される時、SIB1またはRRCシグナリングが選択され、端末はSIB1またはRRCシグナリングから導き出されたPUCCH資源集合を利用してメッセージBに対するHARQ-ACKをフィードバックすることができる。
【0614】
サービング基地局は端末に2段階任意接続手続きを設定する時、PUCCH資源集合を指示する主体を区分することができる。すなわち、PUCCH資源集合を指示する主体はサービング基地局またはその他の基地局であって、端末に上位階層シグナリングで設定され得る。これに伴い、端末はサービング基地局からPUCCH資源集合を指示を受けたりその他の基地局からPUCCH資源集合を指示を受けることができる。PUCCH資源集合はdedicated RRCシグナリングまたはシステム情報で端末に伝達され得る。
【0615】
このような方法によると、サービング基地局が2段階任意接続手続きの目的(またはシナリオ)にしたがって、サービング基地局と端末の任意接続である場合(例えば、ビーム失敗の復旧、またはRRC状態変換)とその他の基地局と端末の任意接続である場合(例えば、ハンドオーバー)を区分することができる。
【0616】
図49は、本発明の実施例に係る方法を遂行するための装置の構成を説明するためのブロック図である。
【0617】
図49で例示される装置は本発明の一実施例に係る方法を遂行するための通信ノード(端末または基地局)であり得る。
【0618】
図49を参照すると、通信ノード4900は少なくとも一つのプロセッサ4910、メモリ4920およびネットワークと連結されて通信を遂行する送受信装置4930を含むことができる。また、通信ノード4900は入力インターフェース装置4940、出力インターフェース装置4950、保存装置4960等をさらに含むことができる。通信ノード4900に含まれたそれぞれの構成要素はバス(bus)4970により連結されて通信を遂行することができる。
【0619】
プロセッサ4910はメモリ4920および保存装置4960のうち少なくとも一つに保存されたプログラム命令(program command)を遂行することができる。プロセッサ4910は中央処理装置(central processing unit、CPU)、グラフィック処理装置(graphics processing unit、GPU)、または本発明の実施例に係る方法が遂行される専用のプロセッサを意味し得る。メモリ4920および保存装置4960それぞれは揮発性保存媒体および不揮発性保存媒体のうち少なくとも一つで構成され得る。例えば、メモリ4920は読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)およびランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)のうち少なくとも一つで構成され得る。
【0620】
本発明に係る方法は、多様なコンピュータ手段を通じて遂行され得るプログラム命令の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能媒体に記録され得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。コンピュータ読み取り可能媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知になっている使用可能なものであってもよい。
【0621】
コンピュータ読み取り可能媒体の例には、ロム、ラム、フラッシュメモリ(flash memory)等のようにプログラム命令を保存し遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラ(compiler)によって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタ(interpreter)等を使ってコンピュータによって遂行され得る高級言語コードを含む。前述したハードウェア装置は本発明の動作を遂行するために、少なくとも一つのソフトウェアモジュールで作動するように構成され得、その逆も同様である。
【0622】
以上、実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しないい範囲内で、本発明を多様に修正および変更できることが理解できるであろう。