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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】衝撃低減要素を有する自動注入器
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20240513BHJP
   A61M 5/20 20060101ALI20240513BHJP
【FI】
A61M5/315 500
A61M5/20 510
A61M5/20 530
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022075795
(22)【出願日】2022-05-02
(62)【分割の表示】P 2019232375の分割
【原出願日】2015-05-06
(65)【公開番号】P2022101692
(43)【公開日】2022-07-06
【審査請求日】2022-05-17
(31)【優先権主張番号】61/990,063
(32)【優先日】2014-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・アール・フォーク
(72)【発明者】
【氏名】スコット・アール・ギブソン
【審査官】中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-046509(JP,A)
【文献】国際公開第2011/012849(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/315
A61M 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬物送達用注入デバイスであって、
薬物を保管するための容器であって、前記薬物を吐出するために前記容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、
前記ストッパに作用するためのプランジャと、前記プランジャに力を働かせて、前記プランジャを前記ストッパに作用させて、前記薬物を吐出させるエネルギー源とを備える注入駆動機構であって、前記ストッパに作用する前に、前記力が前記プランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、
前記ストッパに作用する前に、前記プランジャの前記速度を低減させるための減衰機構であって、前記減衰機構が前記プランジャに固定して取り付けられたエネルギー吸収部材を備えることで、前記プランジャが前記ストッパに作用して前記薬物を吐出するときに、前記プランジャの遠位側の端面が、エネルギー吸収部材の近位側の端面に対して移動しない、減衰機構と、
を備え、
最初は、前記エネルギー吸収部材は、間隙によって前記ストッパから離間されており、その後、前記注入デバイスの動作中に、前記注入駆動機構が前記エネルギー吸収部材を前記間隙を横切って移動させて前記ストッパに衝突させる、薬物送達用注入デバイス。
【請求項2】
前記エネルギー吸収部材が、減衰材料の層を備える、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項3】
前記エネルギー吸収部材が、減衰材料の2つ以上の層によって形成される積層体を備える、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項4】
前記積層体の前記層が、同じまたは異なる減衰特性を有することができる、請求項3に記載の注入デバイス。
【請求項5】
前記減衰機構が、前記ストッパと前記プランジャとの間に配置される、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項6】
前記容器が更に、用量送達部材を備える、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項7】
前記注入駆動機構を起動させるためのトリガー機構を更に備える、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項8】
前記容器に保管される薬物を更に備える、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項9】
前記薬物が、TNF阻害剤、カルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体に対する抗体、コロニー刺激因子、赤血球生成促進剤、アペリン受容体アゴニスト、抗胸腺間質リンホポエチン抗体、抗胸腺間質リンホポエチン受容体抗体、ヒトProprotein Convertase Subtilisin/Kexin Type9を結合する抗体、及びメタロプロテイナーゼの組織阻害剤からなる群から選択される、請求項8に記載の注入デバイス。
【請求項10】
前記エネルギー吸収部材の少なくとも一部が、前記エネルギー吸収部材の近位側の端面と前記エネルギー吸収部材の遠位側の端面との間で中実であることで、前記エネルギー吸収部材の少なくとも一部が内部空洞を有さない、請求項1に記載の注入デバイス。
【請求項11】
前記プランジャが前記ストッパに作用して前記薬物を吐出するときに、前記プランジャの遠位側の端面を含む前記プランジャの最も遠位側の部分が、前記エネルギー吸収部材の近位側の端面を含む前記エネルギー吸収部材の最も近位側の部分に対して移動しないように、前記エネルギー吸収部材は、前記プランジャに固定して取り付けられている、請求項1に記載の注入デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年5月7日に出願された米国仮特許出願第61/990,063号の出願日の利益を主張するものである。米国仮特許出願第61/990,063号の内容は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、薬物送達用注入デバイスに関する。より具体的には、本開示は、注入デバイスの動作中の衝撃を低減させる減衰機構を含む、薬物送達用注入デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
自動注入器及び身体用注入器は、治療法の送達においていくつかの利益を提供する。そうした利益のうちの1つとしては、例えば従来のシリンジを使用した従来の送達方法と比較したときの、使用の簡単さが挙げられる。
【0004】
多くの注入システムは、針の挿入及び流体の送達などの機能のための作動エネルギーを提供するために、コイル及び他のばね構造を使用する。ばねの使用は、簡単さ及び低コストといった利益を提供することができるが、ある特定の限度を有する可能性がある。
【0005】
ばねアクチュエータにおける力と変位との間には、比例関係がある。プランジャストロークの終わりに薬物送達のための十分なエネルギーを提供するために、薬物送達を開始するときに、過剰な量のエネルギーがシステムに入力される場合がある。
【0006】
更に、自動注入器を介してより高い粘度の薬物が送達されるときには、必要なばね力も増加する可能性がある。より高いばね定数を有するばねは、薬物製品及び一次容器により多くの力を伝達する。運動エネルギーは、速度の二乗に比例するので、ばね定数が漸増的に増加する場合であっても、薬物及び一次容器に印加される正味運動エネルギーの大きい変化をもたらす可能性がある。
【0007】
ばね駆動のプランジャは、薬物を保管する一次容器のストッパに衝撃を与えるので、患者は、この過剰なエネルギーを「平手打ち」または類似する物理的な「追突」として感じる場合がある。そのような機械的な追突はまた、注入器のユーザの気を散らせたり、不安にさせたりする可能性もあり、したがって、適切な容量の完了を妨げる可能性があることが分かっている。したがって、そのような障害を排除することが望ましい。
【0008】
更に、過剰なエネルギーによって発生する「平手打ち」及び「追突」が、剪断荷重によって生じる一次容器の破損及び薬物製品の損傷などの、破滅的な影響を生じさせる可能性があることが分かっている。更に、力の高いばねは、薬物製品に対して高い剪断速度を生じさせる可能性がある。いくつかの事例において、この高い剪断速度は望ましくない。
【0009】
故に、意図するばね力荷重を維持することができ、一方で、一次容器のストッパによる衝撃の前にプランジャの速度を低減させることができる、自動注入器が必要である。そのような自動注入器は、潜在的により快適であり得、より安全に使用することができ、また、より広範囲の薬物に適用することができる。
【発明の概要】
【0010】
薬物送達用の注入デバイス、方法、及びシステムが、本明細書で開示される。本開示内では、「自動注入器」に言及する場合があるが、しかしながら、そのような言及はまた、本説明を適用することができる身体用注入器も指すことを理解されたい。様々な実施形態において、デバイスは、薬物を保管するための容器またはリザーバであって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、ストッパに作用する前に、プランジャの速度を低減させるための減衰機構であって、筐体と、筐体の中を移動可能であり、プランジャによって作用されるピストンアセンブリと、プランジャの移動に抵抗するためにピストンアセンブリによって変位可能な作動流体とを備える、減衰機構と、を備えることができる。容器またはリザーバは、薬物または薬剤を含むことができて、また、カートリッジまたは予充填したシリンジとすることができる。
【0011】
様々な他の実施形態において、デバイスは、薬物を保管するための容器であって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、ストッパに作用する前に、プランジャの速度を低減させるための減衰機構であって、プランジャに配置されるエネルギー吸収材料を備える、減衰機構と、を備えることができる。
【0012】
なお更なる実施形態において、注入デバイスは、薬物を保管するための容器であって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、容器を収容するための外部ケーシングであって、外部ケーシング内で容器を保持するための少なくとも1つの支持部材を含む、外部ケーシングと、エネルギー源によって容器に印加されたエネルギーを低減させるための減衰機構であって、少なくとも1つの支持部材と容器との間、並びに/または外部ケーシングと容器との間に配置される吸収材料を備える、減衰機構と、を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による、薬物送達のための注入デバイスの例示的な実施形態の部分断面図の正面図である。
図2】注入デバイスの様々な実施形態において使用することができる、ダッシュポットを備える駆動減衰機構の例示的な実施形態を示す、注入デバイスの一区画の断面斜視図である。
図3A図2のダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す側面断面図である。
図3B図2のダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す側面断面図である。
図3C図2のダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す側面断面図である。
図4A】本開示の別の実施形態に従って注入デバイスにおいて実現され、ダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す、図2に示されるダッシュポットに類似する別のダッシュポットの側面断面図である。
図4B】本開示の別の実施形態に従って注入デバイスにおいて実現され、ダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す、図2に示されるダッシュポットに類似する別のダッシュポットの側面断面図である。
図4C】本開示の別の実施形態に従って注入デバイスにおいて実現され、ダッシュポット及び注入デバイスの例示的な動作モードを表す、図2に示されるダッシュポットに類似する別のダッシュポットの側面断面図である。
図5A】本開示のダッシュポットの別の実施形態の側面断面図であり、ダッシュポット及び注入デバイスの動作モードを表す。
図5B】本開示のダッシュポットの別の実施形態の側面断面図であり、ダッシュポット及び注入デバイスの動作モードを表す。
図5C】本開示のダッシュポットの別の実施形態の側面断面図であり、ダッシュポット及び注入デバイスの動作モードを表す。
図6】注入デバイスの様々な実施形態において使用することができるダッシュポットの別の例示的な実施形態を示す、注入デバイスの一区画の断面斜視図である。
図7】注入デバイスの様々な実施形態において使用することができるダッシュポットの更なる例示的な実施形態を示す、注入デバイスの一区画の断面斜視図である。
図8A】駆動減衰機構の異なる例示的な実施形態を示す、注入デバイスの断面斜視図である。
図8B図8Aに示される注入デバイスの一区画の拡大図である。
図9A】本開示の例示的な実施形態による狭窄部を示す、ダッシュポットのピストンの例示的な実施形態の斜視図である。
図9B】本開示の別の例示的な実施形態による狭窄部を示す、ダッシュポットのピストンの別の例示的な実施形態の斜視図である。
図10】駆動減衰機構の別の例示的な実施形態を示す、注入デバイスの一区画の断面図である。
【0014】
様々な実施形態において同じまたは類似する要素及び構造を識別するために、図面では、同じ参照番号が使用される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書では、薬物送達用注入デバイスが開示される。一実施形態において、注入デバイスは、薬物を保管するための容器であって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、ストッパに作用する前に、プランジャの速度を低減させるための減衰機構であって、筐体と、筐体の中を移動可能であり、プランジャによって作用されるピストンアセンブリと、プランジャの移動に抵抗するためにピストンアセンブリによって変位可能な作動流体とを備える、減衰機構と、を備える。
【0016】
いくつかの実施形態において、エネルギー源は、1つ以上のばねを備える。
【0017】
いくつかの実施形態において、エネルギー源は、ガス圧力またはガス放出配設を備える。
【0018】
いくつかの実施形態において、減衰機構は、ストッパとプランジャとの間に配置される。
【0019】
いくつかの実施形態において、減衰機構は、ストッパの反対側にあるプランジャの端部に配置される。
【0020】
いくつかの実施形態において、減衰機構は、プランジャと一体的である。
【0021】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、ピストンと、ピストンを押す、または引くためのロッドを含む。
【0022】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、円板形状のピストンを含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、ピストンは、剛性である。
【0024】
いくつかの実施形態において、ピストンは、少なくとも1つの狭窄部を含む。
【0025】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの狭窄部は、ピストンの周辺縁部にある。
【0026】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの狭窄部は、ピストンにある。
【0027】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、ピストンの周辺縁部と筐体との間に狭窄部を備える。
【0028】
いくつかの実施形態において、ピストンは、弾性である。
【0029】
いくつかの実施形態において、ピストンは、多孔性である。
【0030】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、円板形状のピストンと、ピストンを押す、または引くためのロッドと、を含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、2つ以上の円板形状の部材を備えるピストンを含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、円板形状の部材は、剛性である。
【0033】
いくつかの実施形態において、円板形状の部材の各々は、少なくとも1つの狭窄部を含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの狭窄部は、円板形状の部材の少なくとも1つの周辺縁部にある。
【0035】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの狭窄部は、円板形状の部材の少なくとも1つにある。
【0036】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、部材の少なくとも1つの周辺縁部と筐体との間に狭窄部を備える。
【0037】
いくつかの実施形態において、円板形状の部材は、弾性である。
【0038】
いくつかの実施形態において、円板形状の部材は、多孔性である。
【0039】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、ピストンと、ピストンを押す、または引くためのロッドと、を含み、ピストンは、2つ以上の円板形状の部材を備える。
【0040】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、ベローズ構造を備えるピストンを含む。
【0041】
いくつかの実施形態において、ベローズ構造は、少なくとも2つのローブと、作動流体が2つのローブ間を流れることを可能にするための狭窄部と、を含む。
【0042】
いくつかの実施形態において、ピストンアセンブリは、ピストンと、ピストンを押す、または引くためのロッドと、を含み、ピストンは、ベローズ構造を備える。
【0043】
いくつかの実施形態において、ベローズ構造は、少なくとも2つのローブと、作動流体が2つのローブ間を流れることを可能にするための狭窄部と、を含む。
【0044】
いくつかの実施形態において、作動流体をベローズ構造から排出することを可能にするために、ロッドは中空である。
【0045】
いくつかの実施形態において、作動流体をベローズ構造から排出することを可能にするために、ロッドは中空である。
【0046】
いくつかの実施形態において、容器は更に、用量送達部材を備える。
【0047】
いくつかの実施形態において、用量送達部材は、注入針を備える。
【0048】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、注入駆動機構を起動させるためのトリガー機構を備える。
【0049】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、用量送達部材との接触を防止するための保護機構を備える。
【0050】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、容器を収容するための外部ケーシングであって、外部ケーシング内で容器を保持するための少なくとも1つの支持部材を含む、外部ケーシングと、少なくとも1つの支持部材と容器の間に配置されるエネルギー吸収材料と、を備える。
【0051】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは、容器を収容するための外部ケーシングと、外部ケーシングと容器との間に配置されるエネルギー吸収材料と、を備える。
【0052】
いくつかの実施形態において、エネルギー吸収材料は、減衰材料の層を備える。
【0053】
いくつかの実施形態において、エネルギー吸収材料は、減衰材料の2つ以上の層によって形成される積層体を備える。
【0054】
いくつかの実施形態において、積層体の層は、同じまたは異なる減衰特性を有することができる。
【0055】
別の実施形態において、注入デバイスは、薬物を保管するための容器であって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、ストッパに作用する前に、プランジャの速度を低減させるための減衰機構であって、プランジャに配置されるエネルギー吸収材料を備える、減衰機構と、を備える。
【0056】
別の実施形態において、注入デバイスは、薬物を保管するための容器であって、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパを備える、容器と、ストッパに作用するためのプランジャと、プランジャに力を働かせて、プランジャをストッパに作用させて、薬物を吐出させるエネルギー源とを備え、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、注入駆動機構と、容器を収容するための外部ケーシングと、エネルギー源によって容器に印加されたエネルギーを低減させるための減衰機構であって、外部ケーシングと容器との間に配置される吸収材料を備える、減衰機構と、を備える。
【0057】
いくつかの実施形態において、外部ケーシングは、外部ケーシング内で容器を保持するための少なくとも1つの支持部材を含み、エネルギー吸収材料が、少なくとも1つの支持部材と容器との間に配置される。
【0058】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、外部ケーシングと、外部ケーシング内に配置されているスリーブであって、容器が載置される、スリーブと、容器及びスリーブが互いに接触する場所で容器とスリーブとの間に配置される、エネルギー吸収または減衰材料の第1の小片と、を備える。
【0059】
いくつかの実施形態において、スリーブは、容器支持フランジを含み、容器は、リムフランジを含み、エネルギー吸収または減衰材料の第1の小片は、容器支持フランジとリムフランジとの間に配置される。
【0060】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、スリーブ及び外部ケーシングが互いに接触する場所でスリーブと外部ケーシングとの間に配置される、エネルギー吸収または減衰材料の第2の小片を備える。
【0061】
いくつかの実施形態において、スリーブは、ケース係合フランジを含み、外部ケーシングは、支持部材を含み、エネルギー吸収または減衰材料の第2の小片は、ケース係合フランジと支持部材との間に配置される。
【0062】
いくつかの実施形態において、注入デバイスは更に、容器に保管される薬物を備える。
【0063】
いくつかの実施形態において、薬物は、TNF阻害剤、カルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体に対する抗体、コロニー刺激因子、赤血球生成促進剤、アペリン受容体アゴニスト、抗胸腺間質リンホポエチン抗体、抗胸腺間質リンホポエチン受容体抗体、ヒトProprotein Convertase Subtilisin/Kexin Type9を結合する抗体、及びメタロプロテイナーゼの組織阻害剤からなる群から選択される。
【0064】
本明細書では更に、薬物を投与するための方法が開示される。本方法は、薬物を含む容器と、薬物を吐出するために容器の中に移動可能に配置されるストッパと、を提供することと、プランジャに力を働かせるエネルギー源によって駆動されるプランジャによってストッパに作用することであって、ストッパに作用する前に、力がプランジャをある速度まで加速する、作用することと、ストッパに作用する前に、減衰機構によってプランジャの速度を低減させることであって、減衰機構が、筐体の中を移動可能であり、プランジャによって作用されるピストンアセンブリと、プランジャの移動に抵抗するためにピストンアセンブリによって変位可能な作動流体と、を備える、低減させることと、を含む。
【0065】
いくつかの実施形態において、薬物は、TNF阻害剤、カルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体に対する抗体、コロニー刺激因子、赤血球生成刺激剤、アペリン受容体アゴニスト、抗胸腺間質リンホポエチン抗体、抗胸腺間質リンホポエチン受容体抗体、ヒトProprotein Convertase Subtilisin/Kexin Type9を結合する抗体、及びメタロプロテイナーゼの組織阻害剤からなる群から選択される。
【0066】
図1は、本開示による注入デバイス100の例示的な実施形態を示す。注入デバイス100は、1回使用の使い捨て注入器または複数回使用の再使用可能な注入器として構成することができる。注入デバイス100は、高い粘度を有するものを含む、あらゆる適切な薬剤または薬物を送達するように適合させることができる。注入デバイス100は、介護者または正式に訓練されたヘルスケア提供者が、注入を管理するために使用することができる。加えて、注入デバイス100は、自己投与のための自動注入器として構成することができる。
【0067】
図1を参照すると、注入デバイス100は、細長い筐体または外部ケーシング110を含むことができる。注入デバイス100は更に、各々が外部ケーシング110に取り囲まれる、薬物保管デバイス130(例えば、シリンジ)、注入駆動機構140、駆動トリガー機構150、保護機構160、または駆動ダンパー機構170のうちの1つ以上を含むことができる。
【0068】
外部ケーシング110は、単一の一体的構成要素、または複数の構成要素の組立体とすることができる。図1に示されるように、外部ケーシング110は、内面112を有し、該内面は、薬物保管デバイス130を固定様式で外部ケーシング110内に保持するための、該内面に固定して配置される、1つ以上の支持部材114を含むことができる。いくつかの実施形態において、支持部材114の1つ以上は、連続した環状レッジまたは棚を備えることができる。他の実施形態において、支持部材114の1つ以上は、2つ以上の同一平面上のレッジまたは棚セグメントとして形成することができる。
【0069】
いくつかの実施形態において、支持部材114の1つ以上は、薬物保管デバイス130のキャリアとして構成することができる。キャリアは、薬物保管デバイス130を軸方向に移動させて、及び/または該デバイスを外部ケーシング110に対して移動することを可能にして、注入デバイス100を選択した注入部位で身体に対して適切に位置付けた後に、薬物保管デバイス130と関連付けられる用量送達部材134をユーザまたは患者の身体に挿入するように構成し、適合させることができる。
【0070】
更に図1を参照すると、薬物保管デバイス130は、一次容器132と、注入針、カニューレ、または薬物を身体の中へ注入するのに適切な任意の他の流体分注要素とすることができる用量送達部材134と、ストッパ136と、を含むことができる。一次容器132は、開口部(見えず)を有する閉じた遠位端132de、及び開いた近位端132peを有する、細長い部材とすることができる。一次容器132は更に、薬剤または薬物138の1つ以上の用量を保管するための内部チャンバ132cを含むことができる。いくつかの実施形態において、一次容器132の内部チャンバ132cは、薬剤または薬物138の1つ以上の用量を予充填することができる。一次容器132は、開いた近位端132peに、またはそれに隣接して配置されるリムフランジ132fを含むことができる。いくつかの実施形態において、フランジ132fは、一次容器132の外面から外方に延在することができる。フランジ132fは、外部ケーシング110の内面112に配置される支持部材114の1つに係合することができる。いくつかの実施形態において、一次容器132は、遠位端132deと一次容器132の近位端132peとの間に配置される、更なるフランジ132afを含むことができる。更なるフランジ132afの1つ以上は、一次容器132の外面から外方に延在することができ、外部ケーシング110の内面112に配置される支持部材114の1つ以上に係合することができる。いくつかの実施形態において、一次容器132の閉じた遠位端132deは、外部ケーシング110の内面112に配置される支持部材(図示せず)の1つ以上に係合することができる。
【0071】
図1に示されるように、用量送達部材134は、薬剤または薬物138の用量を送達するために、一次容器132の内部チャンバ132cと流体連通している一次容器132の遠位端132deに配置することができる。注入デバイス100の使用前に無菌状態を維持するために、取り外し可能なシールド139を、用量送達部材134を覆って設置することができる。支持部材114が外部ケーシング110に対して固定される実施形態において、用量送達部材134は、外部ケーシング110の遠位端の開口部を通って延在することができる。
【0072】
更に図1を参照すると、薬物保管デバイス130のストッパ136は、用量送達部材134を通して薬剤または薬物138を吐出するために一次容器132に対して軸方向に移動可能であるように、一次容器132の内部チャンバ132cに配置することができる。いくつかの実施形態において、薬物保管デバイス130は、従来のガラスまたはプラスチック製のシリンジまたはカートリッジを備えることができる。
【0073】
保護機構160は、注入デバイス100が注入を行うために使用されていないときに、ユーザまたは患者が用量送達部材134に接触することを防止する。図1に示されるように、保護機構160は、外部ケーシング110の遠位端110deに移動可能に配置される保護部材162と、保持配設164と、を含み、該保持配設は、注入デバイス100を使用していないときに、保護部材162を延在位置で保持し、注入デバイス100が注入部位で患者の身体に向かって押圧されたときに、保護部材162が外部ケーシング110に向かって後退することを可能にする。注入デバイス100が注入を行うために使用されていないときに、保護部材162は、保持配設164を介して、外部ケーシング110に対して延在位置を維持し、それによって、用量送達部材134を取り囲むか、または覆う。保護部材162はまた、注入デバイス100が注入部位で患者の身体に向かって押圧されたときに、外部ケーシング110に向かって後退し、用量送達部材134が身体を貫通することを可能にする。保護部材162は、保護部材162が延在位置にあるときに、ユーザまたは患者が用量送達部材134に接触することを防止することができる、管状構成または任意の他の適切な構成を有することができる。保持配設164は、保護部材162を延在位置に保持することができ、注入デバイス100が注入部位で患者の身体に向かって押圧されたときに、保護部材162が外部ケーシング110に向かって後退することを可能にする、コイルばねまたは任意の他の適切な機構を含むことができる。保護機構160は、保護機構160の後退中に保護部材162が外部ケーシング110の遠位端110deの中へ、またはその上を摺動するように構成することができる。保持配設164は、保護部材162の近位端162peと、外部ケーシング110の一部分(例えば、外部ケーシング110の内面112に固定して配置される支持部材114の1つ以上)との間に配置することができる。
【0074】
図1に示されるように、注入駆動機構140は、プランジャ142と、プランジャ142を薬物保管デバイス130の中へ推進して注入を行うための、または用量送達部材134の挿入(例えば、薬剤保管デバイス130が、外部ケーシング110に対して軸方向に移動するように適合される実施形態)及び注入の双方を行うためのエネルギー源144と、を含むことができる。プランジャ142は、遠位端146de及び近位端146peをそれぞれ有するロッド部材146(またはプランジャロッド146)を含むことができる。プランジャ142は更に、その遠位端146deに配置されるヘッド部材148(またはプランジャヘッド148)を含むことができる。
【0075】
エネルギー源144は、1つ以上のばね要素を備えることができる。図1に表されるように、いくつかの実施形態において、ばね要素の1つ以上は、コイルばね144sを備えることができる。プランジャ142のロッド部材146は、ばね144sの一方の端部がヘッド部材148に係合し、ばね144sのもう一方の端部が駆動トリガー機構150に係合するように、コイルばね144sを通って延在することができる。注入デバイス100の動作前に、コイルばね144sは、プランジャ142のヘッド部材148と、駆動トリガー機構150との間で圧縮され、それによって、ヘッド部材148及び駆動トリガー機構150に対するばね付勢力が発生する。本明細書で更に詳細に説明されるように、駆動トリガー機構150を起動させることによって注入デバイス100が動作されると、コイルばね144sが遠位に伸長し、それによって、プランジャ142を薬物保管デバイス130の中へ推進し、ストッパ136を一次容器132を通して駆動して、用量送達デバイス134を通して薬剤138を吐出させる。
【0076】
他の実施形態において、エネルギー源144は、代替的に、または更に、ガス圧力またはガス放出配設を含むことができる。ガス圧力またはガス放出配設によって提供されるエネルギーは、プランジャ142に対して動作して、該プランジャを薬剤保管デバイス130の中へ推進し、それによって、ストッパ136を一次容器132を通して駆動して、用量送達デバイス134を通して薬剤138を吐出させる。
【0077】
更に図1を参照すると、いくつかの実施形態において、外部ケーシング110の開いた近位端110peは、キャップ120を含むことができる。キャップ120は、外部ケーシング110と一体とするか、または外部ケーシング110の近位端110peに固定して取り付けられた別個の部材と一体とすることができる。キャップ120は、管状支持体部材122を含むことができ、該管状支持体部材は、プランジャ142が外部ケーシング110に対して最近位軸方向位置にあるときに(すなわち、注入デバイス100が作動状態であるか、またはすぐに使用できる状態であるときに)、プランジャロッド146の近位端146peを摺動可能に支持する。
【0078】
図1に示されるように、駆動トリガー機構150は、ボタン部材152と、プランジャ解放部材154と、トリガー付勢部材158と、を含むことができる。ボタン部材152は、駆動トリガー機構150が注入デバイス100によって注入を行うように作動することを可能にする。ボタン部材152は、周辺縁部分152eによって取り囲まれるヘッド部152hを含むことができる。ヘッド部分152hは、周辺縁部分152eを超えて延在し、よって、該ヘッド部分は、周辺縁部分152eが外部ケーシング110の内面112に接触してユーザによるボタン部材152の作動を可能にするときに、外部ケーシング110に形成される開口を通って突出することができる。プランジャ解放部材154は、ボタン部材152の底部または内面から突出することができる。いくつかの実施形態において、プランジャ解放部材154は、細長いC字形表面154sを画定するように構成される、プランジャカットアウト154cを含むことができる。C字形表面154sの上部分は、プランジャロッド146の外面に提供される対応する第2の部材157sと協働する、デテントまたはラッチ配設157の第1の部材157fを含むことができる。トリガー付勢部材158は、外部ケーシング110の内面112に対してボタン部材152の周辺縁部を押し付け、よって、駆動トリガー機構150のボタン部材152が押圧されていない(すなわち、起動されていない)ときに、ボタン部材152のヘッド部分152hが外部ケーシング110のボタン開口を通って延在する。これは、次に、デテントまたはラッチ配設157の第1の部材157f及び第2の部材157sを、互いに係合させた状態を維持するように押し付け、それによって、プランジャ142を外部ケーシング110に対する最近位軸方向位置(すなわち、注入デバイス100を作動状態またはすぐに使用できるモード)に保持し、これは、図1に示されるように、プランジャ142のヘッド部材148とプランジャ解放部材154との間でコイルばね144sを圧縮する。トリガー付勢部材158は、ボタン部材152が押圧されていないときに、外部ケーシング110の内面112に対してボタン部材152を付勢するための、コイルばねまたは任意の他の適切なデバイスを備えることができる。
【0079】
用量送達部材134を身体の中へ挿入した後に、ユーザまたは患者は、駆動トリガー機構150のボタン部材152を、トリガー付勢部材158に対して外部ケーシング110の中へ下方に押圧し、注入駆動機構140を作動させて注入を行い、プランジャ解放部材154は、外部ケーシング110内を横方向に移動し、それによって、デテントまたはラッチ配設157の第1の部材157f及び第2の部材157sを互いから係合解除する。これは、次に、プランジャ142を解放し、エネルギー源144が、プランジャ142を薬物保管デバイス130の中へ推進し、一次容器132を通してストッパ136を駆動して、用量送達デバイス134を通して薬物138を吐出することを可能にする。
【0080】
更に図1を参照すると、駆動ダンパー機構170は、プランジャ142の速度を低減させ、一方で、プランジャ142が一次容器132を通してストッパ136を遠位に移動させ始める前に、注入駆動機構140の意図された力を保持する。プランジャ142の速度を低減させることによって、駆動ダンパー機構170は、本質的には、薬物138及び薬物保管デバイス130に印加される運動エネルギーを低減させるので、衝撃低減要素として動作する。駆動ダンパー機構170は、プランジャ142の速度を低減させて、システムに送達される圧力がシリンジの破損を誘導しないこと、システムに送達される圧力が患者に対するかなりの「平手打ち」若しくは不快感を防止すること、及び/または薬物138に送達される圧力が薬物138に損傷を与える剪断力を防止することを確実にするように適合させることができる。
【0081】
いくつかの実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を1%未満低減させるように適合させることができる。他の実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約1~5%低減させるように適合させることができる。更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約5~10%低減させるように適合させることができる。更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約10~15%低減させるように適合させることができる。更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約15~20%低減させるように適合させることができる。更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約20~30%低減させるように適合させることができる。なお更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約30~50%低減させるように適合させることができる。更に他の実施形態において、駆動ダンパー機構は、プランジャの速度を約51~100%低減させるように適合させることができる。駆動ダンパー機構によって提供される速度の低減は、相当の「平手打ち」を防止することによって患者に対する物理的な不安及び/または不快感を防止するように、及び/または薬物保管デバイスの破損を低減させるように、及び/または剪断荷重によって生じる薬物製品の損傷を低減させるように、及び/または注入デバイスを、より高い粘度を有する薬物を注入するために使用することを可能にするように選択することができる。
【0082】
図1図2、及び図3A~3Cに示されるように、駆動ダンパー機構170は、注入デバイス100のサイズを最小化し、プランジャヘッド/ストッパインターフェースでのプランジャ142の運動をより効果的に減衰させるために、薬物保管デバイス130のストッパ136と、プランジャ142のプランジャヘッド148との間で直列に配置することができる。他の実施形態において、図4A~4Cに示されるように、駆動ダンパー機構は、注入駆動機構のプランジャ142の近位端と、筐体のキャップ120との間で直列に配置することができる。更なる実施形態において、駆動ダンパー機構は、図5A~5Cに示されるように、プランジャ242に一体化することができる。
【0083】
注入デバイス100の様々な実施形態によれば、駆動ダンパー機構170は、ダッシュポットを備えることができる。ダッシュポットは、粘性摩擦を使用して、プランジャ142の運動に抵抗し、それによって、プランジャ142の速度を低減させる。図2及び図3A~3Cは、注入デバイス100で使用することができる、直線状のダッシュポット172の例示的な実施形態を表す。示されるように、ダッシュポット172は、筐体174と、筐体174に含まれる作動流体178と、筐体174内に移動可能に配置されるピストンアセンブリ176と、を含む。筐体174は、端部壁174ewによってその第1の端部及び第2の端部で閉じられる、円筒側壁174swを備えることができる。いくつかの実施形態において、筐体174は、プラスチックまたは金属などの剛性材料で作製することができる。筐体174内に含まれる作動流体178としては、オイル(例えば、鉱物油)、シリコーン材料、水、または空気が挙げられるが、それらに限定されない。
【0084】
図2及び図3A~3Cに示されるように、ピストンアセンブリ176は、ピストン180と、ダッシュポット筐体174を通してピストン180を押すためのロッド184と、を備えることができる。図4A~4Cに示されるような他の実施形態において、ピストンロッドは、ダッシュポット筐体194を通してピストンを引くように構成し、適合させることができる。図2に示されるように、ピストン180は、それぞれリーディング面182l及びトレーリング面182tを有する単一の円板状構造または部材182(ピストン円板部材182)を備えることができる。ピストンロッド184は、筐体174の端部壁174ewの1つの開口174aを通って延在し、また、減衰ストロークにおいてピストン円板部材182を押すか(図2及び図3A~3C)または引くか(図4A~4C)に依存して、ピストン円板部材182のリーディング面182lまたはトレーリング面182tに取り付けられる、またはそれと一体的な、一方の端部を有することができる。典型的には筐体174の外部に配置されるピストンロッド184の自由端は、図2及び図3A~3Cに示されるように、プランジャヘッド148に取り付けることができる。ピストンロッド184と、筐体174の端部壁174ewの開口174aとの間で筐体174から作動流体178が漏出することを防止するために、Oリング(見えず)などのシールを開口174aの中に、またはそれに隣接して提供することができる。いくつかの実施形態において、注入デバイス100のピストンアセンブリ176は、プラスチックまたは金属などの剛性材料で作製することができる。他の実施形態において、ピストンアセンブリ176は、天然または合成ポリマーなどの弾性材料で作製することができる。なお更なる実施形態において、ピストンアセンブリ176は、多孔性の剛性材料で作製することができる。
【0085】
図3A~3Cは、図2に示されるダッシュポット172の1つの例示的な動作モードを表す。図3Aに示されるように、駆動トリガー機構の作動に応じて、注入駆動機構140のエネルギー源(例えば、ばね144s)が、薬物保管デバイス130の一次容器132に配置されるストッパ136に向かってプランジャ142を前進させる。図3Bに示されるように、ダッシュポット172がストッパ136に接触すると、ばね144sからの荷重がダッシュポット172に伝達され始め、それによって、ピストン円板部材182が筐体174の一方の端部からもう一方へ移動するときに、ダッシュポットピストン円板部材182の前に位置する作動流体178を、1つ以上の狭窄部を通して、ピストン円板部材182の背後の場所まで押させるか、または変位させる。1つ以上の狭窄部を通る作動流体178の流れは、ピストン円板部材182の移動に抵抗する粘性摩擦を発生させ、それによって、プランジャの運動を減衰させる。ピストン円板部材182が剛性材料で作製されるいくつかの実施形態において、狭窄部(複数可)は、ピストン円板部材182の周辺縁部と、ダッシュポット筐体174の側壁174swとの間に小さい間隙(図示せず)を備えることができる。他の実施形態において、狭窄部(複数可)は、更に、または代替的に、図9Aに示されるようなピストン円板部材182の周辺縁部に提供される1つ以上の溝186、及び/または図9Bに示されるようなピストン円板部材182を通って延在する1つ以上の開口部188を備え、作動流体178が、ピストン円板部材182の前からピストン円板部材182の後ろに変位するときに該溝及び/または開口部を通って流れる。ピストン円板部材182が弾性材料で作製される他の実施形態において、ピストン円板部材182の周辺縁部は、作動流体178が該周辺縁部を通って流れることができるように、ピストン円板部材182の周辺縁部と、ダッシュポット筐体174の側壁174sw(図示せず)との間の狭い間隙または狭窄部を生成するのに十分後方に曲がることができる。ピストン円板部材182が多孔性材料で作製される他の実施形態において、作動流体178は、ピストン円板部材182の細孔(狭窄部)を通って流れる。これらの実施形態の各々において、ダッシュポット172の1つ以上の狭窄部は、プランジャ142に作用するエネルギー源144(例えば、ばね144s)の力に対する速度依存抵抗を提供する。この抵抗は、プランジャ142に連結されたときに、プランジャ142がストッパ136を移動させ始める前に、エネルギー源144(例えば、ばね144s)の力を維持しながら、プランジャ142の速度を低減させる。ダッシュポット172で使用される狭窄部のサイズ、数、及びタイプ、作動流体178のタイプ、筐体174及びピストンアセンブリ176の構成、並びにそれらの任意の組み合わせは、駆動ダンパー機構170の減衰特性を、注入駆動機構140の衝撃特性を適切に減衰するように調整することを可能にするように調整及び/または選択することができる。
【0086】
図3Cに示されるように、ピストン円板部材182は、ダッシュポット筐体174の端部壁の先頭の1つに係合し、ばね144sの力は、ストッパ136、ダッシュポット172、及びプランジャ142を、低減させた速度で、薬物保管デバイス130の一次容器132を通して遠位に移動させて、一次容器132から薬物138を吐出する。
【0087】
図4A~4Cは、注入駆動機構のプランジャロッド146の近位端146peと、注入デバイスの外部ケーシングのキャップ120との間に直列に配置される、ダッシュポット192の1つの例示的な動作モードを表す。この実施形態において、ダッシュポット筐体194は、管状支持体部材122と一体的に形成されるデテント123によって、外部ケーシングのキャップ120の管状支持体部材122に保持することができる。そのような配設は、管状支持体部材122に画定される片持ちばね125に提供することができる。ダッシュポット筐体194内に配置されるピストンロッド204の端部は、ピストン円板部材202のリーディング面202lに取り付けることができ、ピストンロッド204の自由端は、プランジャロッド146の近位端146peに取り付けることができ、よって、プランジャロッド146が、エネルギー源(例えば、ばね144s)によって遠位に駆動される。ピストンロッド204は、ダッシュポット筐体194を通してピストン円板部材202を引く。
【0088】
図4A~4Cに示されるように、駆動トリガー機構の作動に応じて、注入駆動機構のエネルギー源(例えば、ばね144s)は、薬物保管デバイス130の一次容器132に配置されるストッパ136に向かってプランジャ142を前進させ始める。ばね144sによってプランジャ142に印加される荷重は、ダッシュポット192に伝達することができる。ピストン円板部材202の前に位置する作動流体194は、ピストン円板部材202がダッシュポット筐体194の一方の端部からもう一方まで引かれるにつれて、1つ以上の狭窄部を通してピストン円板部材202の後ろの場所まで押されるか、または変位される。1つ以上の狭窄部を通って流れる作動流体198によって発生する抵抗は、プランジャ142のヘッド部材がストッパ136に衝突する前に、プランジャ142の速度を低減させながら、ばね144sの力を維持する。プランジャ142のヘッド部材は、低減された速度でストッパ136に衝突し、エネルギー源(例えば、ばね144s)の力は、薬物保管デバイス130の一次容器132を通してストッパ136及びプランジャ142を遠位に移動させて、一次容器132から薬物138を吐出する。ほぼ同時に、ダッシュポット192のピストン円板部材202が、ストロークの終わりに到達し、ダッシュポット筐体194のリーディング端部壁194ewに係合する。エネルギー源(例えば、ばね144s)は、デテント123及び片持ち配設125に打ち勝つための十分なエネルギーをプランジャ142に印加するように選択することができ、よって、エネルギー源(例えば、ばね144s)が、薬物保管デバイス130の一次容器132を通してプランジャ142、ストッパ136、及び薬物138を駆動するときに、外部ケーシングキャップ120の管状支持部材122からダッシュポット192を解放して、プランジャ142の移動を可能にする。管状支持部材122からのダッシュポット192の解放は、係合の存続時間を低減させ、それによって、注入デバイスの全長を減少させることを可能にする。
【0089】
図5A~5Cは、プランジャ242に一体化されるダッシュポット212の例示的な動作モードを表す。図5A~5Cに示されるように、一体化したダッシュポット212は、管状壁214tの開いた遠位端を閉じる、管状壁214t及びプランジャヘッド248によって形成される筐体214を含む。ダッシュポット212は更に、中空プランジャロッド246の遠位端壁220によって形成されるピストンを含み、該ピストンは、最初に、ダッシュポット筐体214の管状壁214tの開いた近位端に配置される。ダッシュポット212の作動流体218は、最初に、プランジャロッド246の遠位端壁220の前で、ダッシュポット筐体214に提供される。図5Aに示されるように、駆動トリガー機構(図示せず)の作動に応じて、注入駆動機構のエネルギー源(例えば、ばね244s)は、力をプランジャロッド246に印加し、薬物保管デバイス130の一次容器132に配置されるストッパ136に向かってプランジャ242を前進させる。図5Bに示されるように、プランジャヘッド248がストッパ136と接触すると、ばね244sからの荷重が、プランジャ242に一体的に形成されるダッシュポット212に伝達される。プランジャロッド246の端部壁220の前に位置する作動流体218は、ダッシュポット筐体214の中へ遠位に移動するときに、端部壁220に提供される1つ以上の狭窄部(上で説明される)を通って、端部壁220の後ろの、中空プランジャロッド246によって画定される空間の中へ押されるか、または変位される。ダッシュポット212によって提供される抵抗または減衰は、プランジャロッド246がプランジャヘッド248に係合してストッパ136を移動させる前に、プランジャロッド246の速度を低減させ、そして、ばね244sの力を維持しながら減衰を行う。
【0090】
図5Cに示されるように、プランジャロッド246の端部壁220は、プランジャヘッド248に係合し、それは、ダッシュポットの減衰ストロークの終わりを意味する。次いで、ばね244sは、プランジャロッド246及びプランジャヘッド248を単一の構成要素(すなわち、プランジャ)としてストッパ136に対して推進するか、または押し付け、ストッパ136を、薬物保管デバイス130の一次容器132を通して遠位に駆動して、一次容器132から薬物138を吐出する。
【0091】
図6は、ダッシュポットの別の例示的な実施形態を示す。ダッシュポット270は、ピストンアセンブリ276のピストンが、ピストンロッド284に沿って互いから離間される2つ以上の円板部材282を備えることを除いて、上で説明されるダッシュポットと実質的に類似する。各ピストン円板部材282と関連付けられ得る2つ以上のピストン円板部材282及び上で説明される狭窄部は、ピストンの移動に対する一連の抵抗を提供し、抵抗の各々は、同じ及び/または異なるものとすることができる。ダッシュポット270の一連の抵抗は、エネルギー源(例えば、ばね144s)の力を維持しながら、プランジャの速度を段階的または漸増的に低減させることを可能にする。いくつかの実施形態において、多板ピストンアセンブリ276は、プラスチックまたは金属などの剛性材料で作製することができる。そのような実施形態において、各ピストン円板部材282によって提供される抵抗を制御または画定する狭窄部(複数可)は、ピストン円板部材282の1つ以上の周辺縁部と、ダッシュポット筐体274の側壁274swとの間に小さい間隙(図示せず)を備えることができる。図9A~9Bに示される他のそのような実施形態において、狭窄部(複数可)は、ピストン円板部材182の1つ以上の周辺縁部に提供される1つ以上の溝186(図9A)、または多孔性円板としてピストン円板部材の1つ以上を形成する、1つ以上のピストン円板部材182を通って延在する1つ以上の開口部188(図9B)、及びそれらの任意の組み合わせを備えることができる。他の実施形態において、多板ピストンアセンブリ276は、天然または合成エラストマーなどの弾性材料で作製することができ、よって、各ピストン円板部材282の周縁の周辺縁部は、作動流体がそれらを通って流れることができるように、ピストン円板部材282の周辺縁部と、ダッシュポット筐体274の側壁274swとの間の狭い間隙または狭窄部を生成するのに十分後方に曲がることができる。作動流体として空気が使用される場合は、スクイーズ膜減衰効果を生じさせるために、ピストンアセンブリ276の弾性ピストン円板部材282を使用することができる。図2図3A~3C、図4A~4C、及び図5A~5Cに関して上で説明されるダッシュポットのいずれも、図6のピストンアセンブリ276を利用することができる。
【0092】
図7は、本発明のダッシュポットの例示的な実施形態を示す。ダッシュポット370は、筐体374と、中空ピストンロッド384及び筐体374内に配置されるピストンロッド384の端部に取り付けられるベローズ状構造(ベローズピストン構造)として構成されるピストンを備えるピストンアセンブリ376と、を備える。中空ピストンロッド384は、ダッシュポット筐体374の外側で中空ピストンロッド384を通って流れる作動流体(図示せず)を排出するための、開口384aを有することができる。ベローズピストン構造は、作動流体を含む1つ以上の収縮可能なローブを備えることができ、該流体は、空気または任意の他の適切な作動流体とすることができる。開口部386(狭窄部)は、ベローズピストン構造の各隣接するローブ対を互いに、かつ中空ピストンロッド384に接続するローブ壁の一部分に提供することができる。開口部386は、ローブに含まれる作動流体が、一方のローブからもう一方へ流れることを可能にし、それによって、狭窄部として機能する。ベローズピストン構造がダッシュポット筐体374の端部壁374ewに対して押されて、または引かれて、駆動プランジャ機構のエネルギー源(例えば、ばね144s)によって供給されるプランジャ142に作用する力によって押し縮められたときに、ダッシュポット370が減衰を提供する。ローブの中に含まれる作動流体が、開口部386、中空ピストンロッド384、及びロッド開口384aを通って流れて、ベローズピストン構造のローブが押し縮められるときに、減衰作用が提供される。図2図3A~3C、図4A~4C、及び図5A~5Cに関して上で説明されるダッシュポット実施形態のいずれも、図7のピストンアセンブリ376を利用することができる。
【0093】
図8A及び8Bは、本発明の駆動ダンパー機構の例示的な実施形態を示す。この実施形態において、駆動ダンパー機構470は、プランジャ142のヘッド部材148に取り付けられる、エネルギー吸収または減衰材料472の細長い小片を備えることができる。プランジャ142のヘッド部材148に取り付けられる減衰材料472の小片が薬物保管デバイス130の一次容器132に配置されるストッパ136に衝突し、圧縮して、エネルギー源(例えば、ばね144s)によってプランジャ142に供給される力を吸収するときに、減衰が提供され、それによって、プランジャ142のヒステリシス減衰を提供し、プランジャ142の速度を低減させる。減衰材料は、減衰材料の単一の層を備えることができ、または減衰材料の2つ以上の層によって形成される積層体とすることができる。いくつかの実施形態では、減衰材料の2つ以上の層を互いに接着することができる。他の実施形態では、減衰材料の2つ以上の層が互いに接着されない。減衰材料の1つ以上の層は、粘弾性材料または合成多孔性材料(例えば、エアロゲル)から作製することができる。積層減衰材料の層は、駆動ダンパー機構470の減衰特性を調整して、駆動プランジャ機構の衝撃特性を適切に減衰するために、同じまたは異なる減衰特性を有することができる。様々な実施形態では、減衰材料の1つ以上の層を、商標ISODAMP(登録商標)の下で販売され、Aearo E-A-R Specialty Compositesによって製造される、熱可塑性粘弾性エラストマー材料から作製することができる。
【0094】
図10を参照すると、注入デバイスのいくつかの実施形態は、更に、または代替的に、駆動ダンパー機構を含むことができ、該機構は、外部ケーシング110の支持部材114の1つに係合または接触する、薬物保管デバイス130の一次容器132の各部分の間に配置されるエネルギー吸収または減衰材料の小片482を備える。図10に示されるように、減衰材料482は、フランジ132fと支持部材(複数可)114との間に、及び一次容器132の閉じた遠位端132deと支持部材(複数可)114との間に配置することができる。他の実施形態において、減衰材料の小片は、外部ケーシング110の内面と一次容器132との間の様々な場所に配置することができる。減衰材料の小片482が圧縮して、ストッパに衝突するプランジャによって生じる力を吸収するので、減衰が提供され、この力は、エネルギー源によって供給される。いくつかの実施形態において、減衰材料は、粘弾性材料またはエアロゲルから作製することができる。いくつかの実施形態において、減衰材料は、減衰材料の単一の層を備えることができ、または互いに接着される減衰材料の2つ以上の層によって形成される積層体とすることができる。積層体の層は、駆動ダンパー機構の減衰特性を調整して、駆動プランジャ機構の衝撃特性を適切に減衰するために、同じまたは異なる減衰特性を有することができる。本発明の様々な実施形態において、減衰材料の1つ以上の層は、商標ISODAMP(登録商標)の下で販売され、Aearo E-A-R Specialty Compositesによって製造される、熱可塑性粘弾性エラストマー材料から作製することができる。
【0095】
図8A及び8Bを再度参照すると、薬物保管デバイス130は、外部ケーシング110内に提供することができる保持スリーブ400に載置することができる。保持スリーブ400は、薬物保管デバイス130の一次容器132を支持するための容器支持フランジ410と、ケーシング110の支持部材114の1つ以上に係合するためのケーシング係合フランジ412と、を含むことができる。薬物保管デバイス130及び薬物保管デバイス130の一次容器132に保管される薬物138に印加されるプランジャ/ストッパの力を減衰するために、上で説明される小片に類似するエネルギー吸収または減衰材料の小片482を、薬物保管デバイス130と保持スリーブ400との間で、及び/またはケーシング110と保持スリーブ400との間で使用することができる。示される実施形態において、エネルギー吸収または減衰材料の第1の小片482は、保持スリーブ400の容器支持フランジ410と、薬物保管デバイス130の一次容器132のリムフランジ132fとの間に配置することができる。エネルギー吸収または減衰材料の第2の小片482は、保持スリーブ400のケーシング係合フランジ412と、外部ケーシング110の支持部材114との間に配置することができる。注入デバイスの更なる実施形態は、一次容器132と保持スリーブ400との間に、及び/または保持スリーブ400と外部ケーシング110との間に、及び/または注入デバイス内の他の接触地点に配置される、エネルギー吸収または減衰材料の小片を含むことができる。
【0096】
上の説明は、薬物送達デバイスとともに使用する様々なシステム及び方法を説明する。システム、薬剤送達デバイス、または方法は更に、以下に列記される薬物または薬剤の使用を含むことができるが、ただし、以下のリストは、包括的なものであるとも、限定的なものであるともみなされないことを明らかにされたい。薬剤は、リザーバに含まれる。いくつかの事例において、リザーバは、薬剤での治療のために充填または予備充填される、一次容器である。一次容器は、カートリッジまたは予充填したシリンジとすることができる。
【0097】
例えば、薬物送達デバイスまたは、より具体的には、デバイスのリザーバは、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などのコロニー刺激因子を充填することができる。そのようなG-CSF剤としては、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム)、及びNeulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム)が挙げられるが、それらに限定されない。様々な他の実施形態において、薬物送達デバイスは、液体または凍結乾燥形態とすることができる、赤血球生成促進剤(ESA)などの様々な医薬製品とともに使用することができる。ESAは、赤血球生成を促進する任意の分子であり、例えば、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ)、Aranesp(登録商標)(ダーベポエチンアルファ)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ)、Hematide(登録商標)、MRK-2578、INS-22、Retacrit(登録商標)(エポエチンゼータ)、Neorecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Silapo(登録商標)(エポエチンゼータ)、Binocrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、エポエチンアルファHexal、Abseamed(登録商標)(エポエチンアルファ)、Ratioepo(登録商標)(エポエチンシータ)、Eporatio(登録商標)(エポエチンシータ)、Biopoin(登録商標)(エポエチンシータ)、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンゼータ、エポエチンシータ、及びエポエチンデルタ、並びに各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、以下の特許または特許出願、米国特許第4,703,008号、第5,441,868号、第5,547,933号、第5,618,698号、第5,621,080号、第5,756,349号、第5,767,078号、第5,773,569号、第5,955,422号、第5,986,047号、第6,583,272号、第7,084,245号、及び第7,271,689号、並びにPCT公開第WO91/05867号、第WO95/05465号、第WO96/40772号、第WO00/24893号、第WO01/81405号、及び第WO2007/136752、に開示される分子またはその変異体若しくは類似体などである。
【0098】
ESAは、赤血球生成促進タンパク質とすることができる。本明細書で使用するとき、「血球生成促進タンパク質」は、例えば、受容体に結合して二量化を生じさせることによって、エリスロポエチン受容体の活性化を直接的または間接的に生じさせる、任意のタンパク質を意味する。赤血球生成促進タンパク質としては、エリスロポエチン、及びエリスロポエチン受容体に結合して活性化するその変異体、類似体、または誘導体、エリトロポイエチン受容体に結合して受容体を活性化させる抗体、またはエリトロポイエチン受容体に結合して活性化するペプチドが挙げられる。赤血球生成促進タンパク質としては、限定されることなく、エポエチンアルファ、エポエチンベータ、エポエチンデルタ、エポエチンオメガ、エポエチンイオタ、エポエチンゼータ、及びそれらの類似体、ペグ化エリスロポエチン、カルバミル化エリスロポエチン、模倣ペプチド(EMP1/ヘマタイドを含む)、並びに模倣抗体が挙げられる。例示的な赤血球生成促進タンパク質としては、エリトロポイエチン、ダーベポエチン、エリトロポイエチンアゴニスト変異体、及びエリトロポイエチン受容体に結合して活性化させるペプチドまたは抗体(及び、各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許公開第2003/0215444号及び第2006/0040858号において報告される化合物)、並びに各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、以下の特許または特許出願、米国特許第4,703,008号、第5,441,868号、第5,547,933号、第5,618,698号、第5,621,080号、第5,756,349号、第5,767,078号、第5,773,569号、第5,955,422号、第5,830,851号、第5,856,298号、第5,986,047号、第6,030,086号、第6,310,078号、第6,391,633号、第6,583,272号、第6,586,398号、第6,900,292号、第6,750,369号、第7,030,226号、第7,084,245号、及び第7,217,689号、米国特許公開第2002/0155998号、第2003/0077753号、第2003/0082749号、第2003/0143202号、第2004/0009902号、第2004/0071694号、第2004/0091961号、第2004/0143857号、第2004/0157293号、第2004/0175379号、第2004/0175824号、第2004/0229318号、第2004/0248815号、第2004/0266690号、第2005/0019914号、第2005/0026834号、第2005/0096461号、第2005/0107297号、第2005/0107591号、第2005/0124045号、第2005/0124564号、第2005/0137329号、第2005/0142642号、第2005/0143292号、第2005/0153879号、第2005/0158822号、第2005/0158832号、第2005/0170457号、第2005/0181359号、第2005/0181482号、第2005/0192211号、第2005/0202538号、第2005/0227289号、第2005/0244409号、第2006/0088906号、及び第2006/0111279号、並びにPCT公開第WO91/05867号、第WO95/05465号、第WO99/66054号、第WO00/24893号、第WO01/81405号、第WO00/61637号、第WO01/36489号、第WO02/014356号、第WO02/19963号、第WO02/20034号、第WO02/49673号、第WO02/085940号、第WO03/029291号、第WO2003/055526号、第WO2003/084477号、第WO2003/094858号、第WO2004/002417号、第WO2004/002424号、第WO2004/009627号、第WO2004/024761号、第WO2004/033651号、第WO2004/035603号、第WO2004/043382号、第WO2004/101600号、第WO2004/101606号、第WO2004/101611号、第WO2004/106373号、第WO2004/018667号、第WO2005/001025号、第WO2005/001136号、第WO2005/021579号、第WO2005/025606号、第WO2005/032460号、第WO2005/051327号、第WO2005/063808号、第WO2005/063809号、第WO2005/070451号、第WO2005/081687号、第WO2005/084711号、第WO2005/103076号、第WO2005/100403号、第WO2005/092369号、第WO2006/50959号、第WO2006/02646号、及び第WO2006/29094号、に開示されるエリトロポイエチン分子またはその変異体若しくは類似体が挙げられる。
【0099】
本デバイスとともに使用する他の医薬製品の例としては、限定されることなく、Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xgeva(登録商標)(デノスマブ)、及びProlia(登録商標)(デノスマブ)などの抗体、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF-受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断抗体)、Neulasta(登録商標)(ペグフィルグラスチム、ペグ化フィルグラスチム、ペグ化G-CSF、ペグ化hu-Met-G-CSF)、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、及びNplate(登録商標)(ロミプロスチム)などの他の生物剤、Sensipar(登録商標)(シナカルセト)などの小分子薬物が挙げられる。本デバイスはまた、治療抗体、ポリペプチド、タンパク質、または鉄、例えばフェルキシモトール、デキストラン鉄、グルコン酸鉄、及び鉄スクロースなどの他の化学物質とともに使用することもできる。医薬製品は、液体の形態とすることができ、または凍結乾燥形態から再構成することもできる。
【0100】
特定の実例となるタンパク質の中には、以下に記載される特異タンパク質があり、以下の融合、断片、類似体、変異体、またはそれらの誘導体が挙げられる:
【0101】
完全ヒト化及びヒトOPGL特異抗体、特に完全ヒト化モノクローナル抗体を含み、限定されることなく、OPGL特異抗体及び抗体関連のタンパク質に関してその全体が本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO03/002713号において説明される抗体を含み、特に、該PCT公開に記載される配列を有するもの、特に、限定されることなく、9H7、18B2、2D8、2E11、16E1、及び22B3で表される抗体を含み、該PCT公開の図2に記載される配列番号2の軽鎖及び/または同図4に記載される配列番号4の重鎖のいずれかを有するOPGL特異抗体を含む、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、OPGL特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など(RANKL特異抗体、ペプチボディなどとも称される);
【0102】
特にミオスタチン特異ペプチボディに部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、特に、米国公開第2004/0181033号及びPCT公開第WO2004/058988号において説明されるような、ミオスタチン特異ペプチボディを含み、限定されることなく、mTN8-19ファミリーのペプチボディを含み、配列番号305~351のものを含み、TN8-19-1~TN8-19-40、TN8-19 con1及びTN8-19 con2、配列番号357~383のmL2ファミリー、配列番号384~409のmL15ファミリー、配列番号410~438のmL17ファミリー、配列番号439~446のmL20ファミリー、配列番号447~452のmL21ファミリー、配列番号453~454のmL24ファミリーのペプチボディ、及び配列番号615~631のペプチボディを含む、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、ミオスタチン結合タンパク質、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0103】
特に、IL-4及び/またはIL-13を受容体に結合することによって媒介される、活性を抑制するものであって、特にIL-4受容体特異抗体に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO2005/047331号またはPCT出願第PCT/US2004/37242号、及び米国公開第2005/112694号において説明されるものを含み、特に、それらの文献において説明されるような抗体であって、特に、及び、限定されることなく、その文献において、L1H1、L1H2、L1H3、L1H4、L1H5、L1H6、L1H7、L1H8、L1H9、L1H10、L1H11、L2H1、L2H2;L2H3、L2H4、L2H5、L2H6、L2H7、L2H8、L2H9、L2H10、L2H11、L2H12、L2H13、L2H14、L3H1、L4H1、L5H1、L6H1で表される抗体などの、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、IL-4受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0104】
具体的には、特に、限定されることなく、その文献において、15CA、26F5、27F2、24E12、及び10H7で表される、IL1-R1特異結合タンパク質、モノクローナル抗体に部分的に関連して、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2004/097712号において説明される、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、インターロイキン1-受容体1(「IL1-R1」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0105】
限定されることなく、特に、Ang2特異抗体及びペプチボディなど、特にそれらの文献において説明される配列のものに部分的に関連する、各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO03/057134号及び米国公開第2003/0229023号において説明されるものを含み、また、限定されることなく、L1(N)、L1(N)WT、L1(N)1K WT、2xL1(N)、2xL1(N)WT、Con4(N)、Con4(N)1K WT、2xCon4(N)1K、L1C、L1C 1K、2xL1C、Con4C、Con4C 1K、2xCon4C 1K、Con4-L1(N)、Con4-L1C、TN-12-9(N)、C17(N)、TN8-8(N)、TN8-14(N)、Con1(N)を含み、また、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT公開第WO2003/030833号において説明されるものなどの、抗Ang2抗体及び配合物も含む、Ang2特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など、特に、それらの文献において説明されるそれらの様々な置換において、Ab526、Ab528、Ab531、Ab533、Ab535、Ab536、Ab537、Ab540、Ab543、Ab544、Ab545、Ab546、A551、Ab553、Ab555、Ab558、Ab559、Ab565、AbF1AbFD、AbFE、AbFJ、AbFK、AbG1D4、AbGC1E8、AbH1C12、AblA1、AblF、AblK、AblP、及びAblPも含む、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、Ang2特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0106】
具体的には、限定されることなく、特にNGF特異抗体及び関連するタンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2005/0074821号及び米国特許第6,919,426号において説明されるものを含み、具体的には、限定されることなく、その文献において4D4、4G6、6H9、7H2、14D10、及び14D11で表されるNGF-特異抗体を含む、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、NGF特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0107】
限定されることなく、ヒト化抗体及び完全ヒト抗体などの、CD22特異抗体及び関連するタンパク質、特にヒトCD22特異抗体に関して、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第5,789,554号において説明されるものなどの、限定されることなく、ヒト化モノクローナル抗体及び完全ヒトモノクローナル抗体を含み、特に、限定されることなく、例えば、エプラツズマブ、CAS登録番号501423-23-0のヒトCD22特異完全ヒト化抗体を含む、例えば、ヒト-マウスモノクローナルhLL2カッパ鎖にジスルフィド結合されるヒト-マウスモノクローナルhLL2ガンマ鎖の二量体などの、ヒトCD22特異IgG抗体を含む、CD22特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0108】
IGF-1受容体特異抗体及び関連するタンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれるPCT公開第WO06/069202号において説明されるものなどの、限定されることなく、その文献においてL1H1、L2H2、L3H3、L4H4、L5H5、L6H6、L7H7、L8H8、L9H9、L10H10、L11H11、L12H12、L13H13、L14H14、L15H15、L16H16、L17H17、L18H18、L19H19、L20H20、L21H21、L22H22、L23H23、L24H24、L25H25、L26H26、L27H27、L28H28、L29H29、L30H30、L31H31、L32H32、L33H33、L34H34、L35H35、L36H36、L37H37、L38H38、L39H39、L40H40、L41H41、L42H42、L43H43、L44H44、L45H45、L46H46、L47H47、L48H48、L49H49、L50H50、L51H51、L52H52で表される、その中のIGF-1特異抗体、及びIGF-1R-結合フラグメント、並びにそれらの誘導体を含む、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、IGF-1受容体特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など。
【0109】
また、本発明の方法及び組成で使用するための抗IGF-1Rの限定的でない例の中には、以下の文献に記載されるものの各々及び全ても挙げられる:
(i)例えば、限定されることなく、その文献において説明される、抗体1A(DSMZ寄託番号DSM ACC 2586)、抗体8(DSMZ寄託番号DSM ACC 2589)、抗体23(DSMZ寄託番号DSM ACC 2588)、及び抗体18を含む、米国公開第2006/0040358号(2006年2月23日公開)、第2005/0008642号(2005年1月13日公開)、第2004/0228859号(2004年11月18日公開);
(ii)限定されることなく、それらの文献において説明される、抗体2F8、A12、及びIMC-A12を含む、PCT公開第WO06/138729(2006年12月28日公開)、第WO05/016970(2005年2月24日公開)、及びLu et al.(2004),J.Biol.Chem.279:2856-2865;
(iii)PCT公開第WO07/012614号(2007年2月1日公開)、第WO07/000328号(2007年1月4日公開)、第WO06/013472号(2006年2月9日公開)、第WO05/058967号(2005年6月30日公開)、及び第WO03/059951号(2003年7月24日公開);
(iv)限定されることなく、それらの文献において説明される、抗体7C10、キメラ抗体C7C10、抗体h7C10、抗体7H2M、キメラ抗体*7C10、抗体GM607、ヒト化抗体7C10バージョン1、ヒト化抗体7C10バージョン2、ヒト化抗体7C10バージョン3、及び抗体7H2HMを含む、米国公開第2005/0084906号(2005年4月21日公開);
(v)限定されることなく、それらの文献において説明される、抗体EM164、最表面化EM164、ヒト化EM164、huEM164 v1.0、huEM164 v1.1、huEM164 v1.2、及びhuEM164 v1.3を含む、米国公開第2005/0249728号(2005年11月10日公開)、第2005/0186203号(2005年8月25日公開)、第2004/0265307号(2004年12月30日公開)、及び第2003/0235582号(2003年12月25日公開)、並びにMaloney他(2003),Cancer Res.63:5073-5083;
(vi)限定されることなく、それらの文献において説明される、ATCC登録番号PTA-2792、PTA-2788、PTA-2790、PTA-2791、PTA-2789、PTA-2793を有するハイブリドーマによって生成される抗体、抗体2.12.1、2.13.2、2.14.3、3.1.1、4.9.2、及び4.17.3のそれぞれを含む、米国特許第7,037,498号(2006年5月2日発行)、米国公開第2005/0244408号(2005年11月30日公開)及び第2004/0086503号(2004年5月6日公開)、並びにCohen他(2005)、Clinical Cancer Res.11:2063-2073の例えば抗体CP-751,871;
(vii)限定されることなく、それらの文献において説明される、19D12、並びにプラスミド15H12/19D12 HCA(γ4)のポリヌクレオチドによって符合化され、番号PTA-5214の下でATCCで寄託される重鎖、及びプラスミド15H12/19D12 LCF(κ)のポリヌクレオチドによって符合化され、番号PTA-5220の下でATCCで寄託される軽鎖を含む抗体、を含む、米国公開第2005/0136063号(2005年6月23日公開)及び第2004/0018191号(2004年1月29日公開);並びに
(viii)限定されることなく、それらの文献において説明される、抗体PINT-6A1、PINT-7A2、PINT-7A4、PINT-7A5、PINT-7A6、PINT-8A1、PINT-9A2、PINT-11A1、PINT-11A2、PINT-11A3、PINT-11A4、PINT-11A5、PINT-11A7、PINT-11A12、PINT-12A1、PINT-12A2、PINT-12A3、PINT-12A4、及びPINT-12A5を含む、米国公開第2004/0202655号(2004年10月14日公開);これらの各々及び全てが参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、特にIGF-1受容体を標的にする上述した抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質などに関するもの;
【0110】
特に、B7RP特異完全ヒトモノクローナルIgG2抗体、特に、B7RP-1の第1の免疫グロブリン様ドメインにおいてエピトープに結合する完全ヒトモノクローナルIgG2抗体、特に、活性化T細胞でのB7RP-1とその天然受容体ICOSとの相互作用を抑制するもの、具体的には、特に、上述したものの全てに関して、そのような抗体及び関連するタンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2008/0166352号及びPCT公開第WO07/011941号において開示され、限定されることなく、16H(その中で、それぞれ、軽鎖可変配列番号1及び重鎖可変配列番号7を有する)、5D(その文献において、それぞれ、軽鎖可変配列番号2及び重鎖可変配列番号9を有する)、2H(その文献において、それぞれ、軽鎖可変配列番号3及び重鎖可変配列番号10を有する)、43H(その文献において、それぞれ、軽鎖可変配列番号6及び重鎖可変配列番号14を有する)、41H(その文献において、それぞれ、軽鎖可変配列番号5及び重鎖可変配列番号13を有する)、及び15H(その文献において、それぞれ、軽鎖可変配列番号4及び重鎖可変配列番号12を有する)、のように表される抗体を含み、各々が、前述の公開物において開示されるように、参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、B-7関連タンパク質1特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など(「B7RP-1」はまた、文献において、B7H2、ICOSL、B7h、及びCD275とも称される);
【0111】
具体的にはヒト化モノクローナル抗体、特に、特にペプチボディを含む、特に、例えば、限定されることなく、HuMax IL-15抗体及び例えば146B7などの関連するタンパク質を含む、IL-15特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質に関して参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、特に、米国公開第2003/0138421号、第2003/023586号、及び第2004/0071702号、並びに米国特許第7,153,507号などの抗体などの、IL-15特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0112】
IFNガンマ特異抗体、特に、例えば、その文献において1118、1118*、1119、1121、及び1121*で表される抗体に関して、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、例えば米国公開第2005/0004353号において説明される抗体などの、IFNガンマ特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質、特に、ヒトIFNガンマ特異抗体、特に、完全ヒト抗IFNガンマ抗体。これらの抗体の各々の重鎖及び軽鎖の配列全体、並びにそれらの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と相補性決定領域の配列は、前述の公開物及びThakur他(1999)、Mol.Immunol.36:1107-1115に開示されるように、個別的かつ具体的に参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。加えて、前述の公開物において提供されるこれらの抗体の特性の説明は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。特異抗体としては、前述の公開物において開示されているような、重鎖可変配列番号17及び軽鎖可変配列番号18を有するもの、重鎖可変配列番号6及び軽鎖可変配列番号8を有するもの、重鎖配列番号19及び軽鎖配列番号20を有するもの、重鎖可変配列番号10及び軽鎖可変配列番号12を有するもの、重鎖配列番号32及び軽鎖配列番号20を有するもの、重鎖可変配列番号30及び軽鎖可変配列番号12を有するもの、重鎖配列番号21及び軽鎖配列番号22を有するもの、重鎖可変配列番号14及び軽鎖可変配列番号16を有するもの、重鎖配列番号21及び軽鎖配列番号33を有するもの、及び重鎖可変配列番号14及び軽鎖可変配列番号31を有するものが挙げられる。想定される特異抗体は、前述の米国公開において開示され、その文献において開示される配列番号17の完全な重鎖と、その文献において開示される配列番号18の完全な軽鎖とを有する、抗体1119;
【0113】
TALL-1結合タンパク質、特に表4及び表5Bの分子に関して、各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2003/0195156号及び第2006/0135431号において説明されるものなどの、各々が前述の公開物において開示されるように参照によりその全体が個別的かつ具体的に本明細書に組み込まれる、TALL-1特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など、及び他のTALL特異結合タンパク質;
【0114】
特にPTHに結合するタンパク質に部分的に関連して、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,756,480号において説明されるものなどの、副甲状腺ホルモン(「PTH」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0115】
特にTPO-Rに結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,835,809号において説明されるものなどの、トロンボポエチン受容体(「TPO-R」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0116】
特にHGFに結合するタンパク質に部分的に関連する、各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2005/0118643及びPCT公開第WO2005/017107において説明される、肝細胞増殖因子/分散(HGF/SF)を中和する完全ヒトモノクローナル抗体、米国特許第7,220,410号において説明されるhuL2G7、並びに米国特許第5,686,292号及び第6,468,529号、及びPCT公開第WO96/38557において説明されるOA-5d5などの、HGF/SF:cMet軸(HGF/SF:c-Met)を標的とするものを含む、肝細胞増殖因子(「HGF」)特異抗体、ペプチボディ、及び関連するタンパク質など;
【0117】
特にTRAIL-R2に結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第7,521,048号において説明されるものなどの、TRAIL-R2特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など;
【0118】
特にアクチビンAに結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国公開第2009/0234106号において説明されるものなどの、アクチビンA特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など;
【0119】
特にTGF-ベータに結合するタンパク質に部分的に関連する、各々が参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、米国特許第6,803,453号及び米国公開第2007/0110747号において説明されるものなどの、TGF-ベータ特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など;
【0120】
特にアミロイドベータタンパク質に結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、PCT公開第WO2006/081171号において説明されるものを含む、アミロイドベータタンパク質特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など、である。想定される1つの抗体は、前述の公開物において開示されるような、配列番号8を含む重鎖可変領域及び配列番号6を有する軽鎖可変領域を有する抗体;
【0121】
特にc-Kit及び/または他の幹細胞因子受容体に結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、限定されることなく、米国公開第2007/0253951号において説明されるものを含む、c-Kit特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など;
【0122】
特にOX40L及び/またはOX40受容体の他のリガンドに結合するタンパク質に部分的に関連する、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、限定されることなく、米国公開第2006/0002929号において説明されるものを含む、OX40L特異抗体、ペプチボディ、関連するタンパク質など;並びに
【0123】
Activase(登録商標)(アルテプラーゼ、tPA)、Aranesp(登録商標)(ダーベポエチンアルファ)、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファまたはエリトロポイエチン)、GLP-1、Avonex(登録商標)(インターフェロンベータ-1a)、Bexxar(登録商標)(トシツモマブ、抗CD22モノクローナル抗体)、Betaseron(登録商標)(インターフェロン-ベータ)、Campath(登録商標)(アレムツズマブ、抗CD52モノクローナル抗体)、Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ)、Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ)、MLN0002(抗α4β7mAb)、MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体mAb)、Enbrel(登録商標)(エタネルセプト、TNF-受容体/Fc融合タンパク質、TNF遮断抗体)、Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ)、Erbitux(登録商標)(セツキシマブ、抗EGFR/HER1/c-ErbB-1)、Genotropin(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン)、Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ、抗HER2/neu(erbB2)受容体mAb)、Humatrope(登録商標)(ソマトロピン、ヒト成長ホルモン)、Humira(登録商標)(アダリムマブ)、溶液中のインスリン、Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファcon-1)、Natrecor(登録商標)(ネシリチド、組み換えヒトB型ナトリウム利尿ペプチド(hBNP)、Kineret(登録商標)(アナキンラ)、Leukine(登録商標)(サルガモスチム、rhuGM-CSF)、LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ、抗CD22 mAb)、Benlysta(商標)(lymphostat B、ベリムマブ、抗BlyS mAb)、Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ、t-PA類似体)、Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ)、Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガミシン)、Raptiva(登録商標)(エファリズマブ)、Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル、CDP 870)、Soliris(商標)(エクリズマブ)、ペキセリズマブ(抗C5補体)、Numax(登録商標)(MEDI-524)、Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ)、Panorex(登録商標)(17-1A、エドレコロマブ)、Trabio(登録商標)(レルデリムマブ)、TheraCim hR3(ニモツズマブ)、Omnitarg(ペルツズマブ、2C4)、Osidem(登録商標)(IDM-1)、OvaRex(登録商標)(B43.13)、Nuvion(登録商標)(ビジリズマブ)、カンツズマブメルタンシン(huC242-DM1)、NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ)、Neumega(登録商標)(オプレルベキン、ヒトインターロイキン-11)、Neulasta(登録商標)(ペグ化フィルグラスチム、ペグ化G-CSF、ペグ化hu-Met-G-CSF)、Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム、G-CSF、hu-MetG-CSF)、Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3、抗CD3モノクローナル抗体)、Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ、抗TNFαモノクローナル抗体)、Reopro(登録商標)(アブシキシマブ、抗GPIIb/IIia受容体モノクローナル抗体)、Actemra(登録商標)(抗IL6受容体mAb)、Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ)、Rituxan(登録商標)(リツキシマブ、抗CD20 mAb)、タルセバ(登録商標)(エルロチニブ)、Roferon-A(登録商標)-(インターフェロンアルファ2a)、Simulect(登録商標)(バシリキシマブ)、Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ)、Synagis(登録商標)(パリビズマブ)、146B7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号を参照されたい)、Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ、抗α4インテグリンmAb)、Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗B.炭疽菌防御抗原mAb)、ABthrax(商標)、Vectibix(登録商標)(パニツムマブ)、Xolair(登録商標)(オマリズマブ)、ETI211(抗MRSA mAb)、IL-1trap(ヒトIgG1のFc部分及び両方のIL-1受容成分の細胞外ドメイン(I型受容体及び受容体アクセサリタンパク質))、VEGFトラップ(IgG1 Fcに融合したVEGFR1のIgドメイン)、Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ)、Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ、抗-IL-2RαmAb)、Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン)、Zetia(登録商標)(エゼチミブ)、Orencia(登録商標)(アタシセプト、TACI-Ig)、抗CD80モノクローナル抗体(ガリキシマブ)、抗CD23 mAb(ルミリキシマブ)、BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFF拮抗剤)、CNTO 148(ゴリムマブ、抗TNFαmAb)、HGS-ETR1(マパツムマブ;ヒト抗TRAIL受容体-1 mAb)、HuMax-CD20(オクレリズマブ、抗CD20ヒトmAb)、HuMax-EGFR(ザルツムマブ)、M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンmAb)、MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 mAb、及びVEGFR-1(IMC-18F1)、抗BR3 mAb、抗C.ディフィシル毒素A及び毒素B C mAb MDX-066(CDA-1)及びMDX-1388)、抗CD22 dsFv-PE38共役(CAT-3888及びCAT-8015)、抗CD25 mAb(HuMax-TAC)、抗CD3 mAb(NI-0401)、アデカツムマブ、抗CD30 mAb(MDX-060)、MDX-1333(抗IFNAR)、抗CD38 mAb(HuMax CD38)、抗CD40L mAb、抗Cripto mAb、抗CTGF特発性肺繊維症第I相Fibrogen(FG-3019)、抗CTLA4 mAb、抗エオタキシン1 mAb(CAT-213)、抗FGF8 mAb、抗ガングリオシドGD2 mAb、抗ガングリオシドGM2 mAb、抗GDF-8ヒトmAb(MYO-029)、抗GM-CSF受容体mAb(CAM-3001)、抗HepC mAb(HuMax HepC)、抗IFNαmAb(MEDI-545、MDX-1103)、抗IGF1R mAb、抗-IGF-1R mAb(HuMax-Inflam)、抗IL12 mAb(ABT-874)、抗IL12/IL23 mAb(CNTO 1275)、抗IL13 mAb(CAT-354)、抗IL2Ra mAb(HuMax-TAC)、抗IL5受容体mAb、抗インテグリン受容体mAb(MDX-018、CNTO 95)、抗IP10潰瘍性大腸炎mAb(MDX-1100)、抗LLY抗体、BMS-66513、抗マンノース受容体/hCGβmAb(MDX-1307)、抗メソテリンdsFv-PE38共役(CAT-5001)、抗PD1mAb(MDX-1106(ONO-4538))、抗PDGFRα抗体(IMC-3G3)、抗TGFβ mAb(GC-1008)、抗TRAIL受容体-2ヒトmAb(HG-ETR2)、抗TWEAK mAb、抗VEGFR/Flt-1 mAb、抗ZP3 mAb(HuMax-ZP3)、NVS抗体#1、及びNVS抗体#2を含む、他の例示的なタンパク質である。
【0124】
また、それらに限定されないが、ロモソズマブ、ブロソズマブ、またはBPS 804(Novartis)などの、スクレロスチン抗体も挙げることができる。更に、リロツムマブ、ビキサロマ、トレバナニブ、ガニツマブ、コナツムマブ、モテサニブ二リン酸塩、ブロダルマブ、ビヅピプラント、パニツムマブ、デノスマブ、ロモソヅマブ、NPLATE、PROLIA、VECTIBIX、またはXGEVAなどの治療物質が挙げられる。加えて、本デバイスには、ヒトプロタンパク質転換酵素ズブチリシン/Kexin Type9(PCSK9)に結合するモノクローナル抗体(IgG)、例えば、米国特許第8,030,547号、米国公開第2013/0064825号、第WO2008/057457号、第WO2008/057458号、第WO2008/057459号、第WO2008/063382号、第WO2008/133647号、第WO2009/100297号、第WO2009/100318号、第WO2011/037791号、第WO2011/053759号、第WO2011/053783号、第WO2008/125623号、第WO2011/072263号、第WO2009/055783号、第WO2012/0544438号、第WO2010/029513号、第WO2011/111007号、第WO2010/077854号、第WO2012/088313号、第WO2012/101251号、第WO2012/101252号、第WO2012/101253号、第WO2012/109530号、及び第WO2001/031007号を含むことができる。
【0125】
また、メラノーマまたは他の癌の治療用のタリモジーンラハーパレプベックまたは別の腫瘍溶解性HSVも含むことができる。腫瘍溶解性HSVの例としては、限定されることなく、タリモジーンラハーパレプベック(米国特許第7,223,593号及び第7,537,924号)、OncoVEXGALV/CD(米国特許第7,981,669号)、OrienX010(Lei他(2013)、World J.Gastroenterol.19:5138-5143)、G207、1716、NV1020、NV12023、NV1034、及びNV1042(Vargehes他(2002)、Cancer Gene Ther.,9(12):967-978)が挙げられる。
【0126】
また、TIMPも挙げられる。TIMPは、メタロプロテイナーゼ(TIMP)の内因性組織阻害剤であり、また、数多くの自然過程において重要である。TIMP-3は、様々な細胞によって発現され、また、細胞外マトリックス中に存在し、全ての主要な軟骨退化メタロプロテアーゼを抑制し、また、慢性関節リウマチ及び骨関節炎を含む数多くの結合組織の退行性疾患、並びに癌及び心血管の状態に影響を及ぼし得る。TIMP-3のアミノ酸配列、及びTIMP-3を符号化するDNAの核酸配列は、2003年5月13日に発行された米国特許第6,562,596号に開示されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。TIMPの突然変異性の説明は、米国公開第2014/0274874号及びPCT公開第WO2014/152012号において見出すことができる。
【0127】
また、ヒトカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体のアンタゴニスト抗体、並びにCGRP受容体及び他の頭痛標的を標的にする二重特異性抗体分子も挙げられる。これらの分子に関する詳しい情報は、PCT出願第WO2010/075238号において見出すことができる。
【0128】
加えて、二重特異性T細胞誘導抗体(BiTe)、例えばブリナツモマブを、本デバイスで使用することができる。代替的に、APJ大分子アゴニスト、例えばアペリンまたはその類似体を、本デバイスに含むことができる。そのような分子に関連する情報は、PCT公開第WO2014/099984号において見出すことができる。
【0129】
特定の実施形態において、薬剤は、抗胸腺間質リンホポエチン(TSLP)またはTSLP受容体抗体の治療上有効量を含む。そのような実施形態において使用することができる抗TSLP抗体の例としては、限定されることなく、米国特許第7,982,016号、及び第8,232,372号、及び米国公開第2009/0186022号で説明されるものが挙げられる。抗TSLP受容体抗体の例としては、限定されることなく、米国特許第8,101,182号で説明されるものが挙げられる。特に好ましい実施形態において、薬剤は、米国特許第7,982,016号においてA5で表される抗TSLP抗体の治療上有効量を含む。
【0130】
薬物注入デバイス、駆動ダンパー機構、システム、方法、及びその要素を例示的な実施形態に関して説明してきたが、それらに限定されるものではない。発明を実施するための形態は、例示的なものに過ぎないと解釈されるべきであり、あらゆる可能な実施形態を説明することは、不可能ではないにしても実用的ではないので、本発明のあらゆる可能な実施形態を説明しない。数多くの代替の実施形態は、現在の技術または本特許の出願日後に開発された技術のどちらを使用しても実現することができ、それでも、本発明を定義する特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
【0131】
本発明の法的な範囲は、本特許の終わりに記載される特許請求の範囲の言葉によって定義されることを理解されたい。添付の特許請求の範囲は、デバイス、駆動ダンパー機構、システム、方法、及びそれらの要素の等価物の範囲及び領域から逸脱することなく当業者によって作製され得る他の変形例及びその実施形態を含むように、幅広く解釈されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10