IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カーステン マニュファクチュアリング コーポレーションの特許一覧

特許7487274可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッド
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-10
(45)【発行日】2024-05-20
(54)【発明の名称】可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッド
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20240513BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20240513BHJP
【FI】
A63B53/04 C
A63B102:32
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022181050
(22)【出願日】2022-11-11
(62)【分割の表示】P 2018504248の分割
【原出願日】2016-07-27
(65)【公開番号】P2023011934
(43)【公開日】2023-01-24
【審査請求日】2022-12-12
(31)【優先権主張番号】62/197,167
(32)【優先日】2015-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591086452
【氏名又は名称】カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トラビス ミレマン
(72)【発明者】
【氏名】マシュー シモーネ
(72)【発明者】
【氏名】エヴァン グリール
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-358224(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0242441(US,A1)
【文献】特許第5576972(JP,B1)
【文献】特開2010-051590(JP,A)
【文献】特開2009-066122(JP,A)
【文献】特開2005-027932(JP,A)
【文献】特開2001-231895(JP,A)
【文献】特開2001-276286(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00-53/14
A63B 102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブヘッドであって、
フェースプレートを受け入れるように構成される本体と、前記本体に連結される前記フェースプレートと、を有するフェアウェイ型のゴルフクラブヘッドを備え、
前記本体は、
ヒール領域と、
前記ヒール領域と反対側のトウ領域と、
ソールと、
クラウンと、を備え、
前記フェースプレートは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとを備え、
前記フェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備え、硬度プロフィールと厚さプロフィールとをさらに備え、
前記硬度プロフィールは、
前記フェースプレートの前記トウ領域において最小の硬度と、
前記フェースプレートの前記ヒール領域において最大の硬度と、を備え、
前記厚さプロフィールは、
前記フェースプレートの前記ヒール領域に向かって最大の厚さと、
前記フェースプレートの前記トウ領域に向かって最小の厚さと、を備え、
前記フェースプレートは、1つの材料で構成されており、
前記1つの材料は、11~12.5%のクロムと、7.5~9.5%のニッケルと、1.5~2.5%の銅と、0.80~1.4%のチタンを有し、残りの合金組成が鉄と他の微量元素であり、前記他の微量元素が0.1~0.5%のコロンビウムおよびタンタルと、0.5%未満のモリブデンと、0.5%未満のマンガンと、0.5%未満のケイ素と、0.05%未満の炭素と、0.04%未満のリンと、0.03%未満の硫黄を含む、455鋼合金であり、
前記ヒール領域での降伏強度は、前記トウ領域での降伏強度よりも大きく、
前記フェースプレートは、前記クラウンと前記ソールの一部分が前記フェースプレートによって形成されるC字カップデザインを備え
前記トウ領域は、前記最小の厚さを備え、
前記ヒール領域の厚みは、前記トウ領域から離反するにつれて、前記最小の厚みから前記最大の厚みに徐々に増加し、その後に前記最大の厚みから前記最小の厚みに徐々に減少する、ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記最大の硬度は45~55HRCの間であり、
前記最小の硬度は40~50HRCの間であり、
前記最小の硬度の領域の表面積は、前記フェースプレートの表面積の45%より大きい、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記最大の厚さは0.088インチ(0.224cm)から0.118インチ(0.300cm)までの範囲であり、
前記最小の厚さは0.058インチ(0.174cm)から0.078インチ(0.198cm)までの範囲である、請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記フェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
重心を備え、
水平軸を中心としたスピンと鉛直軸を中心としたスピンとを備えるゴルフボールスピンを実現する、請求項1から3のいずれか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2015年7月27日に出願された米国仮特許出願第62/197,167号の利益を主張し、その内容は参照により本明細書に完全に組み込まれている。
【0002】
本開示は、一般に、ゴルフクラブに関し、より詳細には、可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドに関する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフクラブ製造業者は、ゴルフクラブヘッドのフェースプレートとのインパクト時のゴルフボールの距離および飛行経路を向上させるように、ゴルフクラブヘッドを設計する。本技術分野においては、フェードまたはドローバイアスを克服するためなど、ゴルフボールのスピン特性に影響を与えるために、形状または材料特性を変化させるフェースプレートを有するゴルフクラブヘッドである必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態のさらなる記載を容易にするために、以下の図面が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】一実施形態によるゴルフクラブヘッドの前のトウ側の斜視図である。
【0006】
図2A】一実施形態による可変硬度プロフィールを有する複数のフェースプレートのセットの内の一のフェースプレートの図である。
【0007】
図2B図2Aの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0008】
図2C図2Aおよび図2Bの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0009】
図3A】別の実施形態による可変硬度プロフィールを有する複数のフェースプレートのセットの内の一のフェースプレートの図である。
【0010】
図3B図3Aの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0011】
図3C】別の実施形態による、図3Aおよび図3Bの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0012】
図4A】一実施形態による可変厚さプロフィールを有する複数のフェースプレートのセットの内の一のフェースプレートの図である。
【0013】
図4B図4Aの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0014】
図4C図4Aおよび図4Bの複数のフェースプレートのセットの内の別のフェースプレートの図である。
【0015】
図5A図4Aにおける断面線5A-5Aに沿った、図4Aの複数のフェースプレートのセットの内のフェースプレートの図である。
【0016】
図5B図4Bにおける断面線5B-5Bに沿った、図4Bの複数のフェースプレートのセットの内のフェースプレートの図である。
【0017】
図5C図4Cにおける断面線5C-5Cに沿った、図4Cの複数のフェースプレートのセットの内のフェースプレートの図である。
【0018】
図6】一実施形態によるゴルフクラブヘッドの側面図である。
【0019】
図7】一実施形態によるフェースプレートとのインパクト時のゴルフクラブヘッドおよびゴルフボールを上から見下ろした図である。
【0020】
図8】別の実施形態によるフェースプレートとのインパクト時のゴルフクラブヘッドおよびゴルフボールを上から見下ろした図である。
【0021】
図9A】一実施形態による複数のゴルフクラブヘッドのセットの内のゴルフクラブヘッドの図である。
【0022】
図9B図9Aの複数のゴルフクラブヘッドのセットの内の別のゴルフクラブヘッドの図である。
【0023】
図9C図9Aおよび図9Bの複数のゴルフクラブヘッドのセットの内の別のゴルフクラブヘッドの図である。
【0024】
図10】一実施形態によるゴルフクラブの図である。
【0025】
図11】一実施形態によるゴルフクラブヘッドを製造する方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
例示の簡潔性および明確性のために、図面は大まかな構造を示しており、周知の特徴および技術の記載および詳細は、ゴルフクラブおよびそれらの製造方法を不必要に不明瞭にすることを回避するために、省略されることがある。また、図面における要素は、必ずしも一定の縮尺とは限らない。例えば、図における要素のうちの一部の寸法は、ゴルフクラブおよびそれらの製造方法の実施形態の理解を向上させるのを助けるために、他の要素に対して誇張されていることがある。異なる図における同じ符号は、同じ要素を指している。
【0027】
本明細書における記載および請求項における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、もしある場合には、同様の要素の間の区別のために使用され、必ずしも特定の逐次的または経時的な順序を記載するためとは限らない。そのように使用される用語は、ここに記載されているゴルフクラブおよび製造方法の実施形態が、例えば、図示もしくは本明細書に記載されているもの以外の順序で作用できるように、適切な状況の下で相互に置き換え可能であることは、理解されるものである。さらに、「含む」、「備える」、「有する」、およびそれらのあらゆる変化の用語は、非排他的な包含を網羅するように意図されており、そのため、要素の列挙を含む工程、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの要素に限定されるとは限らず、明示的に列挙されていない他の要素、または、このような工程、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含んでもよい。
【0028】
本明細書における記載および特許請求の範囲における「左」、「右」、「前」、「後」、「上」、「下」、「側」、「~の下」、「~の上」などの用語は、もしある場合には、記載の目的のために使用され、必ずしも永久的な相対位置を記載するものとは限らない。そのように使用される用語は、ここに記載されているゴルフクラブおよび製造方法の実施形態が、例えば、図示もしくは本明細書に記載されているもの以外の配向で作用できるように、適切な状況の下で相互に置き換え可能であることは、理解されるものである。本明細書において使用されているような「連結」という用語は、物理的、機械的、または他の手法で直接的または間接的に連結されるとして定義される。
【0029】
本明細書において定義されているような「可変硬度プロフィール」という用語は、硬度プロフィールがヒール領域、トウ領域、ソール、クラウンに向かって進む方向、または記載した方向の任意の組み合わせにおいて変化し得る、フェースプレートの硬度プロフィールを指す。しかしながら、硬度プロフィールは、フェースプレートの特定の位置において、フェースプレートの外面もしくは打撃面から内面へと進む深さ方向、または、フェースプレートの内面から外面もしくは打撃面へと進む方向で、変化しなくてもよい。例えば、フェースプレートにおける特定の位置で(例えば、ヒール領域の近く、トウ領域の近く、クラウンの近く、またはソールの近く)、硬度はフェースプレート全体の深さを通じて実質的に同じである。
【0030】
可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドの様々な実施形態は、複数のフェースプレートのセットから一のフェースプレートを受け入れるように構成される本体を備えるゴルフクラブヘッドを含む。本体は、ヒール領域と、ヒール領域と反対のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える。フェースプレートは、複数のフェースプレートのセットのうちのものであり、本体に連結される。複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第1の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第1の厚さプロフィールをさらに備える。複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第2の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第2の厚さプロフィールをさらに備える。複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第3の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第3の厚さプロフィールをさらに備える。
【0031】
可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドの他の実施形態は、複数のゴルフクラブヘッドのセットを含む。複数のゴルフクラブヘッドのセットは、第1のゴルフクラブヘッドと、第2のゴルフクラブヘッドと、第3のゴルフクラブヘッドと、を備える。多くの実施形態では、第1のゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートを受け入れるように構成される第1の本体を備え、複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。第1の本体は、第1のヒール領域と、第1のヒール領域と反対の第1のトウ領域と、第1のソールと、第1のクラウンと、を備える。第1のゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートをさらに備え、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、第1の本体に連結される。複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第1の硬度プロフィールと複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第1の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方をさらに備える。複数のゴルフクラブヘッドのセットは、第2のゴルフクラブヘッドをさらに備える。第2のゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートを受け入れるように構成される第2の本体を備える。第2の本体は、第2のヒール領域と、第2のヒール領域と反対の第2のトウ領域と、第2のソールと、第2のクラウンと、を備える。第2のゴルフクラブヘッドは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、をさらに備えると共に、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートをさらに備え、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、第2の本体に連結される。複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第2の硬度プロフィールと複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第2の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。複数のゴルフクラブヘッドのセットは、第3のゴルフクラブヘッドをさらに備える。第3のゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートを受け入れるように構成される第3の本体を備える。第3の本体は、第3のヒール領域と、第3のヒール領域と反対の第3のトウ領域と、第3のソールと、第3のクラウンと、を備える。第3のゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートをさらに備え、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、第3の本体に連結される。複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第3の硬度プロフィールと複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第3の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方をさらに備える。
【0032】
他の実施形態は、複数のフェースプレートのセットから一のフェースプレートを受け入れるように構成される本体を備えるゴルフクラブを含む。本体は、ヒール領域と、ヒール領域と反対のトウ領域と、ソールと、クラウンとを備える。ゴルフクラブは、複数のフェースプレートのセットのうちのものであり、本体に連結されるフェースプレートと、本体に連結されるシャフトと、シャフトに連結されるグリップと、をさらに備える。多くの実施形態では、フェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備え、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第1の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第1の厚さプロフィールをさらに備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第2の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第2の厚さプロフィールをさらに備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第3の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第3の厚さプロフィールをさらに備える。
【0033】
可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドの他の実施形態は、ゴルフクラブヘッドを製造するための方法を含む。多くの実施形態では、方法は、複数のフェースプレートのセットから一のフェースプレートを受け入れるように構成される本体を、第1の密度を有する材料から形成するステップを含む。本体は、ヒール領域と、ヒール領域と反対のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える。方法は、複数のフェースプレートのセットを形成するステップと、複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートを本体に取り付けるステップと、をさらに含む。多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第1の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第1の厚さプロフィールをさらに備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、複数のフェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第2の硬度プロフィールをさらに備え、または、複数のフェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第2の厚さプロフィールをさらに備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、フェースプレートのセットが可変硬度プロフィールを備える場合に第3の硬度プロフィールをさらに備え、または、フェースプレートのセットが可変厚さプロフィールを備える場合に第3の厚さプロフィールをさらに備える。
【0034】
図面を見ると、図1は、ゴルフクラブヘッド100の一実施形態の前のトウ側の斜視図を示している。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッド100はドライバ型のゴルフクラブヘッドであり得る。他の実施形態では、ゴルフクラブヘッド100は、ウッド型、フェアウェイウッド、またはハイブリッド型のゴルフクラブヘッドであり得る。ゴルフクラブヘッド100は、本体101を備える。いくつかの実施形態では、本体101は、単一品として、または、複数の品の組立体で、成形され得る。多くの実施形態では、本体101は、ヒール領域104と、ヒール領域104と反対側のトウ領域106と、ソール108と、クラウン110と、を備える。多くの実施形態では、本体101は、複数のフェースプレートのセット200(図2)、複数のフェースプレートのセット300(図3)、および/または複数のフェースプレートのセット400(図4)などの複数のフェースプレートのセットから一のフェースプレートを受け入れるように構成され得る。異なるフェースプレートを単一の本体の種類に連結する能力は、略同じ重心の位置であるが、スピン、軌道、および反発係数など、限定されることのない異なる性能特性を有する異なるクラブヘッドを作り出す能力を可能にする。詳細には、相互に置き換え可能なフェースプレートは、可変の形状および/または材料特性を用いて、小さいスピンまたはドローのスピンなど、異なる性能特性を達成できる。
【0035】
多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、様々な材料特性および/または形状を備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィール(図2図3)および/または可変厚さプロフィール(図4図5)の少なくとも一方を備える。各々のフェースプレート(例えば、複数のフェースプレートのセット200のフェースプレート211、222、および233(図2A図2C)、複数のフェースプレートのセット300のフェースプレート311、322、および333(図3A図3C)、または複数のフェースプレートのセット400のフェースプレート411、422、および433(図4A図4C))は、ゴルフボールのスピンおよび/または軌道に独立して影響与えることができ、そして本体101に連結でき、スピン、軌道、および反発係数など、限定されることのない異なる性能特性を有する異なるゴルフクラブヘッドをもたらす。例えば、複数のフェースプレートのセットは、クラブヘッドの重心位置に相当に影響を与えることなく、異なるスピン特性(つまり、トウバイアス、ニュートラル、ヒールバイアス、バックスピン低減など)を有する異なるクラブヘッドを作り出すために使用されてもよい。
【0036】
各々のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備える。多くの実施形態では、フェースプレートは本体101に連結される。多くの実施形態では、フェースプレートの任意の数のセットからのフェースプレートが本体101に連結される。いくつかの実施形態では、図1図4に示しているように、フェースプレートは、本体101に連結される比較的平面状の挿入体であり得る。これらの実施形態では、本体101は、ゴルフクラブヘッド100の前面の少なくとも一部を(フェースプレート挿入体と共に)形成でき、これらの実施形態の一部では、本体101は、ゴルフクラブヘッド100の打撃面の一部すら(フェースプレート挿入体と共に)形成できる。他の実施形態では、フェースプレートは、「c字形」またはカップ形式の挿入体であり得る。これらの他の実施形態では、「c字形」またはカップ形式の挿入体は、本体に連結された後、ゴルフクラブヘッドの前面を越えて延びてもよく、ゴルフクラブヘッドのクラウンの前部および/またはソールの前部を形成してもよい。これらの他の実施形態では、「c字形」またはカップ形式の挿入体は、ゴルフクラブヘッドの前面の全部および/または打撃面の全部を形成してもよく、一方で本体は、ゴルフクラブヘッドの前面または打撃面のいずれの部分も形成しない。他の実施形態では、本体は、本体を形成するために一緒に連結され得る様々な構成部品および/または材料(例えば、金属もしくは非金属)を備えてもよく、フェースプレートは、多構成部品のクラブヘッド本体に連結されてもよい。
【0037】
多くの実施形態では、フェースプレートのヒール領域、トウ領域、上部分、および下部分は、フェースプレートの中心点に対して位置決めされる。フェースプレートの中心点は、全米ゴルフ協会(USGA)などのゴルフ運営組織の定義に従って位置付けできる。例えば、中心点は、ゴルフクラブヘッドの可撓性を測定するためのUSGAの手順(USGA-TPX3004、Rev.1.0.0、2008年5月1日)(http://www.usga.org/equipment/testing/protocols/Procedure-For-Measuring-The-Flexibility-Of-A-Golf-Club-Head/において入手可能)(「可撓性手順」)の第6.1節に従って決定できる。
【0038】
地上平面に対して垂直なフェースプレートの中心点を通って延びる鉛直軸が、フェースプレートのヒール領域とトウ領域とを分ける。例えば、フェースプレートのヒール領域は、クラブヘッド100のヒール領域104の近い鉛直軸の側に位置付けられ、フェースプレートのトウ領域は、クラブヘッド100のトウ領域106の近い鉛直軸の側に位置付けられ得る。地上平面に対して並行なフェースプレートの中心点を通って延びる水平軸が、フェースプレートの上部分と下部分とを分ける。例えば、フェースプレートの上部分は、クラブヘッド100のクラウン110の近い水平軸の側に位置付けられ、フェースプレートの下部分は、クラブヘッド100のソール108の近い水平軸の側に位置付けられ得る。
【0039】
図2図3を見ると、図2は、第1のフェースプレート211と、第2のフェースプレート222と、第3のフェースプレート233と、を備える複数のフェースプレートのセット200の外部面を示している。図3は、第1のフェースプレート311と、第2のフェースプレート322と、第3のフェースプレート333とを備える複数のフェースプレートの同様のセット300の外部面を示している。多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセット(例えば、複数のフェースプレートのセット200(図2))は、少なくとも3個のフェースプレートを備え得る。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個などの2つ以上の任意の数のフェースプレート、または、任意の他の数の異なる種類のフェースプレートを備え得る。本明細書において記載したフェースプレートは、チタン、鋼鉄、合金鋼、ステンレス鋼、他の金属、金属合金、非金属、ポリマ、炭素繊維に基づく材料、または複合材料から作られ得る。多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの内の各々のフェースプレートは同じ材料から作られる。しかしながら、他の実施形態では、複数のフェースプレートのセットの内の異なるフェースプレートは異なる材料から作られてもよい。
【0040】
A.可変硬度プロフィール
図2図3を参照すると、複数のフェースプレートのセット200および300は可変硬度プロフィールを備えるが、これらの複数のフェースプレートのうちの1個だけが、ゴルフクラブについての異なる性能特性を提供するためにゴルフクラブヘッド本体に連結される。複数のフェースプレートのセットの内の各々のフェースプレート(例えば、複数のフェースプレートのセット200のフェースプレート211、222、および233(図2A図2C)、または、複数のフェースプレートのセット300のフェースプレート311、322、および333(図3A図3C))は、最大の硬度と最小の硬度とを有する硬度プロフィールを備える。フェースプレート内では、硬度プロフィールは、最大の硬度の領域、最小の硬度の領域、または硬度の度合いの変化する領域を有し得る。フェースプレートの表面および内部におけるこれらの様々な領域の硬度は、例えばロックウェルスケールおよびHRC単位(120°のダイヤモンド球面円錐)といった、任意の標準的な硬度測定尺度によって測定され得る。
【0041】
多くの実施形態では、第1のフェースプレート211および311は第1の硬度プロフィールを備える。第1の硬度プロフィールは、最大の硬度および最小の硬度が略等しくなるように第1のフェースプレートにわたる一様な硬度を備える。多くの実施形態では、第1のフェースプレート211および311は標準的なフェースプレートであり得る。
【0042】
図2Bおよび図3Bを参照すると、多くの実施形態では、第2のフェースプレート222および322は、第1の硬度プロフィールと異なる第2の硬度プロフィールを備える。図2Bにおいてなど、いくつかの実施形態では、第2の硬度プロフィールは、領域の点線Bによって示されているように、トウ領域206において最も小さいまたは最小の硬度を備え、第2のフェースプレート222のヒール領域204において最大の硬度を備える。
【0043】
図3Bにおいてなど、他の実施形態では、第2の硬度プロフィールは、領域の点線Cによって示されているように、第2のフェースプレート322のヒール領域304において最も小さいまたは最小の硬度を備え、トウ領域306において最大の硬度を備える。
【0044】
図2Cおよび図3Cを参照すると、多くの実施形態では、第3のフェースプレート233および333は第3の硬度プロフィールを備える。図2Cにおいてなど、いくつかの実施形態では、第3の硬度プロフィールは、領域の点線Dによって示されているような、第3のフェースプレート233の上部分において最も小さいまたは最小の硬度を備え、第3のフェースプレート233の下部分において最大の硬度を備える。
【0045】
図3Cにおいてなど、他の実施形態では、第3の硬度プロフィールは、領域の点線Eによって示されているように、第3のフェースプレート333の下部分において最も小さいまたは最小の硬度を備え、第3のフェースプレートの上部分において最大の硬度を備える。
【0046】
多くの実施形態では、最大の硬度は、後でより詳細に記載しているように、フェースプレートの材料および材料が処理される条件に依存して、24~40HRC、30~35HRC、45~50HRC、または50~60HRCの範囲であり得る。さらに、多くの実施形態では、最小の硬度は、後でより詳細に記載しているように、材料および材料が処理される条件に依存して、23~29HRC、30~42HRC、40~50HRC、または42~50HRCの範囲であり得る。
【0047】
図示した実施形態では、硬度プロフィールは、最小の硬度と最大の硬度との間で離散的に変化する。他の実施形態では、硬度プロフィールは、任意のプロフィールに従って、フェースプレートの領域同士の間で徐々に変化してもよい。さらに、他の実施形態では、硬度プロフィールは、フェースプレートにおける複数の異なる場所において位置決めされる複数の異なる硬度の値を含み得る。例えば、トウ領域は最大の硬度を備え、ヒール領域は最小の硬度を備え、中心は最大の硬度と最小の硬度との間における硬度の値を備え得る。
【0048】
さらに、フェースプレートのヒール領域、トウ領域、上部分、および下部分は、大きさが変わってもよい。例えば、フェースプレートのヒール領域、トウ領域、上部分、および下部分は、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、または75%など、フェースプレートの任意の割合を含み得る。
【0049】
多くの実施形態では、最小の硬度は、0.97in以上、1.0in以上、1.25in以上、1.5in以上、1.75in以上、または2.0in以上のフェースプレートの表面積を含み得る。さらに、最小の硬度は、フェースプレートの表面積の30~70%、40~60%、または45~55%の間を含み得る。最小の硬度は、フェースプレートの表面積の30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、または70%を含み得る。最小の硬度は、フェースプレートの表面積の20%超、25%超、30%超、35%超、40%超、45%超、または50%超を含み得る。多くの実施形態では、最小の硬度は、フェースプレート溶接線の典型的な熱影響領域(例えば、約1.0in2以下)より大きなフェースプレートの表面積の割合を含む。
【0050】
多くの実施形態では、最大の硬度は、0.97in以上、1.0in以上、1.25in以上、1.5in以上、1.75in以上、または2.0in以上のフェースプレートの表面積を含み得る。さらに、最大の硬度は、フェースプレートの表面積の30~70%、40~60%、または45~55%の間を含み得る。最大の硬度は、フェースプレートの表面積の30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、または70%を含み得る。最大の硬度は、フェースプレートの表面積の20%超、25%超、30%超、35%超、40%超、45%超、または50%超を含み得る。多くの実施形態では、最大の硬度は、フェースプレート溶接線の典型的な熱影響領域(例えば、約1.0in2以下)より大きなフェースプレートの表面積の割合を含む。
【0051】
他の実施形態では、第1、第2、および第3のフェースプレートは、略同じであるが、厚さプロフィールの位置が第1、第2、および第3のクラブヘッドの前述した性能特性をそれぞれ達成するために、フェースプレート毎で変わる第1、第2、および第3の硬度プロフィールを、有し得る。他の実施形態では、第1、第2、および第3のフェースプレートは、本明細書において記載しているように変わるが、厚さプロフィールの位置が第1、第2、および第3のクラブヘッドの前述した性能特性をそれぞれ達成するために、フェースプレート毎で実質的に不変なままである第1、第2、および第3の硬度プロフィールを、有し得る。
【0052】
B.可変厚さプロフィール
図4図5を参照すると、複数のフェースプレートのセット400は可変厚さプロフィールを備えるが、これらのフェースプレートのうちの1個だけが、ゴルフクラブについての異なる性能特性を提供するためにゴルフクラブヘッド本体に連結される。複数のフェースプレートのセットの内の各々のフェースプレート(例えば、複数のフェースプレートのセット400のフェースプレート411、422、および433(図4図5))は、フェースプレートの異なる領域に位置決めされる最大の厚さと最小の厚さとを有する厚さプロフィールを備える。
【0053】
多くの実施形態では、厚さプロフィールは、フェースプレート毎で実質的に同じであるが、フェースプレートの幾何学的中心に対する厚さプロフィールの位置は、第1、第2、および第3のフェースプレートについて変わっている。他の実施形態では、第1のフェースプレートは第1の厚さプロフィールを有し、第2のフェースプレートは、第1の厚さプロフィールとは異なる第2の厚さプロフィールを有し、第3のフェースプレートは、第2の厚さプロフィールとは異なる第3の厚さプロフィールを有し得る。
【0054】
図4A図4Cは複数のフェースプレートのセット400を示している。複数のフェースプレートのセット400は、第1のフェースプレート411と、第2のフェースプレート422と、可変厚さプロフィールを備える第3のフェースプレート433とを備える。図5A図5Cは、図4に示したそれぞれの断面線5A-5A、5B-5B、および5C-5Cにわたる複数のフェースプレートのセット400を示している。
【0055】
図5Aは、第1のフェースプレート411の断面線5A-5A(図4)にわたってフェースプレート411を示している。多くの実施形態では、第1のフェースプレート411は第1の厚さプロフィールを備える。多くの実施形態では、第1の厚さプロフィールは、点Aにおける略幾何学的中心において最大の厚さ4115を備え、第1のフェースプレート411の幾何学的中心の周囲で最小の厚さを備える。多くの実施形態では、第1のフェースプレート411は、フェースプレート211(図2)および311(図3)と同様の標準的なフェースプレートであり得る。
【0056】
図5Bは、第2のフェースプレート422の断面線5B-5B(図4)にわたってフェースプレート422を示している。多くの実施形態では、第2のフェースプレート422は第2の厚さプロフィールを備える。いくつかの実施形態では、第2の厚さプロフィールは、第2のフェースプレート422のヒール領域404に向かって最大の厚さ4225を備え、トウ領域406に向かって最小の厚さを備える。
【0057】
いくつかの実施形態では、第2の厚さプロフィールは、第2のフェースプレート422のトウ領域406に向かって最大の厚さを備え、ヒール領域404に向かって最小の厚さを備え得る。
【0058】
図5Cは、第3のフェースプレート433の断面線5C-5C(図4)にわたってフェースプレート433を示している。多くの実施形態では、第3のフェースプレート433は第3の厚さプロフィールを備える。多くの実施形態では、第3の厚さプロフィールは、第3のフェースプレート433の下部分に向かって最大の厚さ4335を備え、上部分に向かって最小の厚さを備える。
【0059】
他の実施形態では、第3の厚さプロフィールは、第3のフェースプレート433の上部分434に向かって最大の厚さを備え、下部分408に向かって最小の厚さを備え得る。
【0060】
図示した実施形態では、厚さプロフィールは、最小の硬度と最大の硬度との間で徐々に変化する。他の実施形態では、厚さプロフィールは、任意のプロフィールに従って、フェースプレートの領域同士の間で変化してもよい。さらに、他の実施形態では、厚さプロフィールは、フェースプレートにおける複数の異なる場所において位置決めされる複数の異なる厚さの値を含み得る。例えば、トウ領域は最大の厚さを備え、ヒール領域は最小の厚さを備え、中心は最大の厚さと最小の厚さとの間における厚さの値を備え得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドはドライバ型のクラブヘッドであり、フェースプレートの最大の厚さ4335は0.105インチ(0.267cm)から0.17インチ(0.432cm)までの範囲であり、フェースプレートの最小の厚さは0.045インチ(0.114cm)から0.10インチ(0.254cm)までの範囲である。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドはフェアウェイウッド型のクラブヘッドであり、フェースプレートの最大の厚さ4335は0.065インチ(0.165cm)から0.14インチ(0.356cm)までの範囲であり、フェースプレートの最小の厚さは0.045インチ(0.114cm)から0.080インチ(0.203cm)までの範囲である。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドはハイブリッド型のクラブヘッドであり、フェースプレートの最大の厚さ4335は0.065インチ(0.165cm)から0.14インチ(0.356cm)までの範囲であり、フェースプレートの最小の厚さは0.04インチ(0.102cm)から0.08インチ(0.203cm)までの範囲である。
【0062】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のドライバ型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートは455または475の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.121インチ(0.307cm)から0.151インチ(0.384cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.071インチ(0.180cm)から0.101インチ(0.257cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレートの部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0063】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のフェアウェイウッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートは455または475の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.088インチ(0.224cm)から0.118インチ(0.300cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.058インチ(0.174cm)から0.078インチ(0.198cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレート400の部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0064】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のフェアウェイウッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートはC300の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.063インチ(0.160cm)から0.093インチ(0.236cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.050インチ(0.127cm)から0.080インチ(0.203cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレートの部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0065】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のフェアウェイウッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートは17-4の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.090インチ(0.229cm)から0.12インチ(0.305cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.057インチ(0.145cm)から0.087インチ(0.221cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレートの部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0066】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のハイブリッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートは455または475の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.075インチ(0.191cm)から0.105インチ(0.267cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.050インチ(0.127cm)から0.08インチ(0.203cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレートの部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0067】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のハイブリッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートはC300の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.058インチ(0.147cm)から0.088インチ(0.224cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.045インチ(0.114cm)から0.075インチ(0.191cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレート400の部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪み変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0068】
例えば、図1および図4図5を参照すると、例示のハイブリッド型のクラブヘッド100は、可変厚さプロフィールを有する例示のフェースプレート(例えば、フェースプレート422、433)を備え、フェースプレートは17-4の合金鋼(後で詳述する)を備える。例示のフェースプレートは、0.09インチ(0.229cm)から0.12インチ(0.305cm)までの範囲にある最大の厚さと、0.06インチ(0.152cm)から0.09インチ(0.229cm)までの範囲にある最小の厚さとを有する。最小の厚さを有するフェースプレートの部分は、最大の厚さを有するフェースプレートの部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。フェースプレートにわたる歪みの変化は、図4図5を参照して前述したように、最大の厚さおよび最小の厚さの位置に存して、水平軸および/または鉛直軸を中心とするスピンに影響を与えることができる。
【0069】
C.可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとの組み合わせ
前述の実施形態は、可変硬度プロフィール(例えば、フェースプレート222、233、322、333)または可変厚さプロフィール(例えば、フェースプレート422、433)を有するフェースプレートを備えるが、いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、1つまたは複数の可変硬度プロフィールおよび可変厚さプロフィールを備えてもよい。
【0070】
前述のすべての実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、複数のフェースプレートの異なるセットのどのフェースプレートがゴルフクラブヘッドの本体に連結されるかに関わらず、略同様または同一の重心(CG)を備えている。いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッド100(図1))は、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレート(例えば、第1のフェースプレート211もしくは311(図2図3))および/または第1のフェースプレート411(図4図5)を備える。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートの特定のセットの第1のフェースプレートを有するゴルフクラブヘッドは第1の重心を備え、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートを有するゴルフクラブヘッドは第2の重心を備え、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートを有するゴルフクラブヘッドは第3の重心を備える。多くの実施形態では、第1の重心、第2の重心、および第3の重心は略等しい。
【0071】
D.ゴルフボールスピンへの可変硬度プロフィールおよび可変厚さプロフィールの影響
多くの実施形態では、特定の速度および配向でインパクトするとき、複数のフェースプレートのセットの第1のフェースプレートは、ゴルフボールとのインパクトにおいて第1のゴルフボールスピンを実現し、複数のフェースプレートのセットの第2のフェースプレートは、ゴルフボールとのインパクトにおいて第2のゴルフボールスピンを実現し、複数のフェースプレートのセットの第3のフェースプレートは、ゴルフボールとのインパクトにおいて第3のゴルフボールスピンを実現する。多くの実施形態では、第1のゴルフボールスピンは、水平軸を中心とした第1のスピンと鉛直軸を中心とした第1のスピンとを含み、第2のゴルフボールスピンは、水平軸を中心とした第2のスピンと鉛直軸を中心とした第2のスピンとを含み、第3のゴルフボールスピンは、水平軸を中心とした第3のスピンと鉛直軸を中心とした第3のスピンとを含む。
【0072】
多くの実施形態では、水平軸を中心とした第1のスピンはバックスピンを含み得る(図6)。図6は、フェースプレート(例えば、第1のフェースプレート211もしくは311(図2図3)および/または第1のフェースプレート411(図4図5))とのインパクトにおけるゴルフボール670を示している。図6は、地上に対して実質的に垂直な鉛直軸680を示している。水平軸は、鉛直軸680に対して垂直であり、紙面から出て行く。図2図5を参照する多くの実施形態では、水平軸を中心とした第2のスピンは、水平軸を中心とした第1のスピンと略等しくてもよい。図2および図4を参照する多くの実施形態では、水平軸を中心とした第3のスピンは、水平軸を中心とした第1のスピンより小さくてもよい。図3を参照する他の実施形態では、水平軸を中心とした第3のスピンは、水平軸を中心とした第1のスピンより大きくてもよい。
【0073】
図2および図4を参照すると、多くの実施形態では、第3のフェースプレート233、433は、第1のフェースプレート211、411と比較してゴルフボールにおける水平軸を中心としたスピン(つまり、バックスピン)を低減できる。水平軸を中心としたスピンにおける低減は、第3の硬度プロフィール(例えば、第3のフェースプレートの上領域において最も小さい)および/または厚さプロフィール位置(例えば、第3のフェースプレートの下領域より上領域において薄い)を有する第3のフェースプレート233、433の結果である。例えば、図2を参照すると、より小さい硬度を有する第3のフェースプレート233の上部分は、第3のフェースプレート233の下部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。同様に、図4および図5を参照すると、第3のフェースプレート433のより薄い上部分は、第3のフェースプレート433のより厚い下部分より、インパクトにおいて大きく歪む。第3のフェースプレート233、433の下部分と比較しての上部分の歪みの増大は、第1のフェースプレート211、411と衝突されるゴルフボールと比較して、水平軸を中心としたバックスピンを低減できる。水平軸を中心としたバックスピンの低減は、ボールを相当のバックスピンで打つ傾向のあるゴルファーにとって、ゴルフボールの距離を延ばすことを助けることができる。そのため、ボールを相当のバックスピンで打つ傾向のあるゴルファーは、複数のフェースプレートのセット200、400の第3のフェースプレート233、433の使用から便益を得ることができ、第3のフェースプレート233、433の水平軸を中心とした水平スピンの低減はバックスピンを低減し、ボールの距離を延ばすことを可能にする。
【0074】
図3を参照する他の実施形態では、第3のフェースプレート333は、第1のフェースプレート311と比較してゴルフボールにおける水平軸を中心としたスピン(つまり、バックスピン)を増大できる。水平軸を中心としたスピンにおける増大は、第3の硬度プロフィール(例えば、第3のフェースプレートの下領域において最も小さい)および/または厚さプロフィール位置(例えば、第3のフェースプレートの上領域より下領域において薄い)を有する第3のフェースプレート333の結果である。例えば、より小さい硬度を有する第3のフェースプレート333の下部分は、第3のフェースプレート333の上部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。同様に、第3のフェースプレート(図示せず)のより薄い下部分は、第3のフェースプレートのより厚い上部分より、インパクトにおいて大きく歪む。第3のフェースプレート333の上部分と比較しての下部分の歪みの増大は、第1のフェースプレート311と衝突されるゴルフボールと比較して、水平軸を中心としたバックスピンを増大できる。水平軸を中心としたバックスピンの増大は、ボールを小さいバックスピンで打つ傾向のあるゴルファーにとって、ゴルフボールの打ち出し角を大きくすることを助けることができる。そのため、ボールを小さいバックスピンで打つ傾向のあるゴルファーは、フェースプレートのセット300の第3のフェースプレート333の使用から便益を得ることができ、第3のフェースプレート333の水平軸を中心とした水平スピンの増大は、バックスピンを増大してゴルフボールの打ち出し角を大きくする。
【0075】
いくつかの実施形態では、鉛直軸680を中心としたスピンは、ゴルフボールの方向に影響を与えることができる。鉛直軸680は、水平軸に対して垂直であり、重力の方向と実質的に平行である。図7図8を参照すると、鉛直軸680を中心としたスピンは、スピンが鉛直軸680を中心とした負のスピンであるとき、フックまたはドローのスピンを実現できる。さらに、鉛直軸680を中心としたスピンは、スピンが鉛直軸を中心としたフェードまたは正のスピンであるとき、スライスを実現できる。いくつかの実施形態では、鉛直軸680を中心とした第1のスピンは、鉛直軸680を中心としたゼロのスピンのとき、またはスピンのないとき、真っ直ぐな軌道を実現できる。図2および図4を参照する多くの実施形態では、鉛直軸680を中心とした第2のスピンは、鉛直軸680を中心とした第1のスピンより小さい。鉛直軸680を中心とした第2のスピンが鉛直軸680を中心とした第1のスピンより小さいとき、ドローまたは負のスピンが実現され得る。他の実施形態では、図3を参照すると、鉛直軸680を中心とした第2のスピンは、鉛直軸680を中心とした第1のスピンより大きくてもよい。図2図5を参照する多くの実施形態では、鉛直軸680を中心とした第3のスピンは、鉛直軸680を中心とした第1のスピンと略等しい。
【0076】
図2および図4を参照すると、第2のフェースプレート222、422が、第1のフェースプレート211、411と比較して、ゴルフボールにおける鉛直軸680を中心としたスピンを低減する実施形態において(例えば、鉛直軸を中心とした第2のスピンが鉛直軸を中心とした第1のスピンより小さい)、鉛直軸680を中心としたスピンの低減は、第2の硬度プロフィール(例えば、第2のフェースプレートのトウ領域において最も小さい)、および/または、厚さプロフィール位置(例えば、第2のフェースプレートのヒール領域よりトウ領域において薄い)を有する第2のフェースプレート222、422から生じる。例えば、図2を参照すると、より小さい硬度を有する第2のフェースプレート222のトウ部分は、第2のフェースプレート222のヒール部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。同様に、図4および図5を参照すると、第2のフェースプレート422のより薄いトウ部分は、第2のフェースプレート422のより厚いヒール部分より、インパクトにおいて大きく歪む。第2のフェースプレート222、422のヒール部分と比較してのトウ部分の歪みの増大は、第1のフェースプレート211、411と比較して、鉛直軸を中心としたボールにおけるスピンを低減できる。そのため、オープンフェースでゴルフボールを打つ傾向のあるゴルファーは、第2のフェースプレート222、422の使用から便益を得られ、第2のクラブヘッドのドロースピンは、目標に向けたゴルフボールの方向を修正することを助けることができる。さらに、ボールをスライスさせる傾向のあるゴルファーは、複数のフェースプレートのセット200、400の第2のフェースプレート222、422の使用から便益を得られ、第2のフェースプレート222、422のドローまたは負のスピンは、ゴルフボールの軌道を真っ直ぐにすることでスライスを修正することを助けることができる。
【0077】
図3を参照すると、第2のフェースプレート322が、第1のフェースプレート311と比較して、ゴルフボールにおける鉛直軸680を中心としたスピンを増大する実施形態において(例えば、鉛直軸を中心とした第2のスピンが鉛直軸を中心とした第1のスピンより大きい)、鉛直軸680を中心としたスピンの増大は、第2の硬度プロフィール(例えば、第2のフェースプレートのヒール領域において最も小さい)、および/または、厚さプロフィール位置(例えば、第2のフェースプレートのトウ領域よりヒール領域において薄い)を有する第2のフェースプレート322から生じる。例えば、図3を参照すると、より小さい硬度を有する第2のフェースプレート322のヒール部分は、第2のフェースプレート322のトウ部分よりも、インパクトにおいて大きく歪む。同様に、第2のフェースプレート(図示せず)のより薄いヒール部分は、第2のフェースプレート322のより厚いトウ部分より、インパクトにおいて大きく歪む。第2のフェースプレート322のトウ部分と比較してのヒール部分の歪みの増大は、第1のフェースプレート311と比較して、鉛直軸を中心としたボールにおけるスピンを増大できる。そのため、クローズフェースでゴルフボールを打つ傾向のあるゴルファーは、第2のフェースプレート322の使用から便益を得られ、第2のクラブヘッドのフェードスピンは、目標に向けたゴルフボールの方向を修正することを助けることができる。さらに、ボールをフックさせる傾向のあるゴルファーは、フェースプレートのセット300の第2のフェースプレート322の使用から便益を得られ、第2のフェースプレート322のフェードまたは正のスピンは、ゴルフボールの軌道を真っ直ぐにすることでフックを修正することを助けることができる。
【0078】
多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットの内の各々のフェースプレート(例えば、複数のフェースプレートのセット200および300(図2図3)ならびに/または複数のフェースプレートのセット400(図4図5))は、複数のゴルフクラブヘッドのセットを形成するために同じ本体の設計に連結され得る。図9は複数のゴルフクラブヘッドのセット900を示しており、第1のゴルフクラブヘッド941が第1のフェースプレート(例えば、フェースプレート211)を備え、第2のゴルフクラブヘッド942が第2のフェースプレート(例えば、フェースプレート222)を備え、第3のゴルフクラブヘッド943が第3のフェースプレート(例えば、フェースプレート233)を備える。
【0079】
いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッド100(図1)は、対応するゴルフクラブの一部であり得る。例えば、図10におけるゴルフクラブ1000は、シャフト1050に連結されるゴルフクラブヘッド100と、ゴルフクラブヘッド100と反対のグリップ1051とを備え得る。ゴルフクラブ1000は、第1のフェースプレート211か311、第2のフェースプレート222か322、もしくは第3のフェースプレート233か333(図2図3)、および/または、第1のフェースプレート411、第2のフェースプレート422、もしくは第3のフェースプレート433(図4図5)を含む、ここに記載したフェースプレートの実施形態を有するゴルフクラブヘッドのいずれかを備え得る。さらに、ゴルフクラブはゴルフクラブのセットの一部であり得る。概して、クラブヘッド100は任意の適切な材料を含み得るが、多くの実施形態では、クラブヘッド100は1つまたは複数の金属材料を含む。前述のことにも拘らず、本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品は、この点において限定されない。
【0080】
E.可変硬度プロフィールを形成する方法
図11に示したものなど、いくつかの実施形態は、ゴルフクラブヘッド(例えば、ゴルフクラブヘッド100)を製造するための方法1100を含む。いくつかの実施形態では、方法1100は、複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートを受け入れるように構成される本体を、第1の密度を有する材料から形成するステップを含む(ブロック1110)。多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートは、第1のフェースプレート211か311、第2のフェースプレート222か322、もしくは第3のフェースプレート233か333(図2図3)、および/または、第1のフェースプレート411、第2のフェースプレート422、もしくは第3のフェースプレート433(図4図5)のいずれかを含み得る。多くの実施形態では、本体は、ヒール領域と、ヒール領域と反対のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える。いくつかの実施形態では、方法1000は、複数のフェースプレートのセットを形成するステップ(ブロック1120)と、複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートを本体に取り付けるステップ(ブロック1130)とをさらに含む。フェースプレートを本体に取り付けるステップは、フェースプレートを本体に溶接もしくはロウ付けすることを含み得る、および/または、エポキシ樹脂で接着するなどの別の取り付け技術を含み得る。
【0081】
多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備える。多くの実施形態では、可変硬度プロフィールは、複数のフェースプレートのセットの各々のフェースプレートの一部の熱処理における変化によって製作され得る。詳細には、各々のフェースプレートの異なる部分が、フェースプレートの異なる部分の硬度を最適化するために、異なる温度で、および/または、異なる継続時間にわたって、直接的な適用のためのレーザーを使用して熱処理され得る。さらに、各々のフェースプレートの異なる部分が、可変硬度プロフィールが複数のフェースプレートのセットの内の各々のフェースプレートの厚さ全体に亘って形成されるように、異なる温度で、および/または、異なる継続時間にわたって、直接的な適用のためのレーザーを使用して熱処理され得る。特定の硬度を達成するために必要とされる温度および継続時間は、異なるフェースプレートの設計および材料について変わる可能性がある。このような熱処理は、参照により本明細書に組み込まれている2015年2月17日に出願された「Heat Treatment」という名称の米国特許出願第14/624,488号によって教示される熱処理方法を含み得る。
【0082】
i.17-4合金鋼を備えるフェースプレート
いくつかの実施形態では、フェースプレートは、約15.0~17.5%のクロム、約3.0~5.0%の銅、約3.0~5.0%のニッケル、1.0%未満のマンガン、1.0%未満のケイ素を有し、残りの合金組成が鉄と他の微量元素である17-4合金鋼から作られ、他の微量元素が0.07%の炭素、0.15~0.45%のニオブ、0.15~0.45%のタンタル、0.04%未満のリン、および0.03%未満の硫黄を含む。
【0083】
これらの実施形態または他の実施形態では、(温度および継続時間の特定の範囲についての)より高い温度およびより長い継続時間での熱処理が、熱処理されているフェースプレートの硬い部分または柔らかい部分を少なくする。これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートは、最大の所望の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。これらの実施形態または他の実施形態では、第1の熱処理は、フェースプレートを約華氏900度で1~4時間にわたって加熱することを含み得る。フェースプレートの一部分は、フェースプレートの一部分を所望の最小の硬度へと柔らかくするために、追加的な第2の熱処理を受けてもよい。これらの実施形態または他の実施形態では、第2の熱処理は、フェースプレートの所望のより柔らかい部分を、約華氏1,150度で1~4時間にわたって熱処理することを含み得る。
【0084】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートの最小の硬度は約23~29HRCの範囲であり得る、および、フェースプレートの最大の硬度は約34~40HRCの範囲であり得る。例えば、最大の硬度は、約34、35、36、37、38、39、または40HRCとでき、最小の硬度は、約23、24、25、26、27、28、または29HRCとできる。
【0085】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域の降伏強度より大きい。例えば、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は75~115ksiの間とでき、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は160~200ksiの間とできる。
【0086】
ii.C300合金鋼を備えるフェースプレート
いくつかの実施形態では、フェースプレートは、約18.0~19.0%のニッケル、約8.5~9.5%のコバルト、約4.6~5.2%のモリブデンを有し、残りの合金組成が鉄と他の微量元素であるC300合金鋼から作られ、他の微量元素が0.5~0.8%のチタン、0.05~0.15%のアルミニウム、約0.5%未満のクロム、約0.5%未満の銅、約0.1%未満のマンガン、約0.1%未満のケイ素、約0.3%未満の炭素、約0.01%未満のリン、約0.01%の硫黄を含む。
【0087】
これらの実施形態または他の実施形態では、(温度および継続時間の特定の範囲についての)より高い温度およびより長い継続時間での熱処理が、熱処理されているフェースプレートの硬い部分または柔らかい部分を少なくする。いくつかの実施形態では、フェースプレートは、最大の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。これらの実施形態または他の実施形態では、第1の熱処理は、フェースプレートを約華氏850度で1~3時間にわたって加熱することを含み得る。フェースプレートの一部分は、フェースプレートの一部分を所望の最小の硬度へと柔らかくするために、追加的な第2の熱処理を受けてもよい。これらの実施形態または他の実施形態では、第2の熱処理は、フェースプレートの所望のより柔らかい部分を、約華氏1,000度で1~6時間にわたって熱処理することを含み得る。
【0088】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートの最小の硬度は約42~52HRCの範囲であり得る、および、フェースプレートの最大の硬度は約50~60HRCの範囲であり得る。例えば、最大の硬度は、約50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、または60HRCとでき、最小の硬度は、約42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、または52HRCとできる。
【0089】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域の降伏強度より大きい。例えば、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は275~325ksiの間とでき、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は225~275ksiの間とできる。
【0090】
iii.455合金鋼を備えるフェースプレート
いくつかの実施形態では、フェースプレートは、約11~12.5%のクロム、約7.5~9.5%のニッケル、約1.5~2.5%の銅、約0.80~1.4%のチタンを有し、残りの合金組成が鉄と他の微量元素である455合金鋼から作られ、他の微量元素が約0.1~0.5%のコロンビウムおよびタンタル、約0.5%未満のモリブデン、約0.5%未満のマンガン、約0.5%未満のケイ素、約0.05%未満の炭素、約0.04%未満のリン、約0.03%未満の硫黄を含む。
【0091】
これらの実施形態または他の実施形態では、(温度および継続時間の特定の範囲についての)より高い温度およびより長い継続時間での熱処理が、熱処理されているフェースプレートの硬い部分または柔らかい部分を少なくする。いくつかの実施形態では、フェースプレートは、最大の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートは、最大の所望の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。第1の熱処理は、フェースプレートを約華氏900度で1~4時間にわたって加熱することを含み得る。フェースプレートの一部分は、フェースプレートの一部分を所望の最小の硬度へと柔らかくするために、追加的な第2の熱処理を受けてもよい。第2の熱処理は、フェースプレートの所望のより柔らかい部分を、約華氏1,000度で1~4時間にわたって熱処理することを含み得る。
【0092】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートの最小の硬度は約40~50HRCの範囲であり得る、および、フェースプレートの最大の硬度は約45~55HRCの範囲であり得る。例えば、最大の硬度は、約45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、または55HRCとでき、最小の硬度は、約40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50HRCとできる。
【0093】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域の降伏強度より大きい。例えば、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は225~275ksiの間とでき、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は190~230ksiの間とできる。
【0094】
iv.475合金鋼を備えるフェースプレート
いくつかの実施形態では、フェースプレートは、約10.5~11.5%のクロム、約8.0~9.0%のコバルト、約7.5~8.5%のニッケル、約4.5~5.5%のモリブデン、約1.0~1.5%のアルミニウムを有し、残りの合金組成が鉄と他の微量元素である475合金鋼から作られ、他の微量元素が約0.5%未満のケイ素、約0.5%未満のマンガン、約0.02%未満の炭素、約0.015%未満のリン、約0.01%未満の硫黄を含む。
【0095】
これらの実施形態または他の実施形態では、(温度および継続時間の特定の範囲についての)より高い温度およびより長い継続時間での熱処理が、熱処理されているフェースプレートの硬い部分または柔らかい部分を少なくする。いくつかの実施形態では、フェースプレートは、最大の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートは、最大の所望の硬度に達するために、フェースプレート全体にわたって第1の熱処理を受けることができる。第1の熱処理は、フェースプレートを約華氏975度で1~4時間にわたって加熱することを含み得る。フェースプレートの一部分は、フェースプレートの一部分を所望の最小の硬度へと柔らかくするために、追加的な第2の熱処理を受けてもよい。第2の熱処理は、フェースプレートの所望のより柔らかい部分を、約華氏1,100度で1~4時間にわたって熱処理することを含み得る。
【0096】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、フェースプレートの最小の硬度は約40~50HRCの範囲であり得る、および、フェースプレートの最大の硬度は約50~60HRCの範囲であり得る。例えば、最大の硬度は、約40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、または50HRCとでき、最小の硬度は、約50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、または60HRCとできる。
【0097】
さらに、これらの実施形態または他の実施形態では、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域の降伏強度より大きい。例えば、最大の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は250~290ksiの間とでき、最小の硬度を備えるフェースプレートの領域における降伏強度は170~210ksiの間とできる。
【0098】
これらの実施形態では、フェースプレートの一部分を柔らかくするために使用される第2の熱処理は、フェースプレートの所望の軟化部分へと処理を方向付ける、または、処理を隔離することができるレーザーを使用して実行され得る。これらの実施形態では、第1および第2の熱処理は、フェースプレートの厚さの至る所に形成される硬度プロフィールをもたらす。他の実施形態では、第2の熱処理は、任意の他の適切な方法を用いて実行されてもよい。さらに、他の実施形態では、フェースプレートは、フェースプレートにおいて任意の数の硬度領域をもたらす任意の数の熱処理を受けてもよい。
【0099】
他の実施形態では、熱処理の温度の上昇および/または継続時間の延長を行うことは、材料の硬度を増大できる。これらの実施形態では、他の方法が、フェースプレートの硬度プロフィールにおいて変化を達成するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の温度で第1の継続時間にわたる熱処理は、複数のフェースプレートのセットの各々のフェースプレートの領域の硬度を低減できる。いくつかの実施形態では、複数のフェースプレートのセットのフェースプレートの最も小さい硬度領域は、約華氏900度の第1の温度で約1~4時間の第1の継続時間にわたって熱処理され得る。多くの実施形態では、複数のフェースプレートのセットのフェースプレートの残りの領域は、約華氏1,000度の第2の温度で第2の継続時間にわたって熱処理でき、第2の継続時間は約1~4時間である。
【0100】
本明細書において詳述した可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドは、様々な実施形態で実施でき、これらの実施形態の先の詳述は、すべての可能な実施形態の完全な記載を必ずしも表すとは限らない。むしろ、図面の詳細な記載および図面自体は、可変のフェース形状および材料特性のためのシステムおよび方法の少なくとも1つの好ましい実施形態を開示しており、可変のフェース形状および材料特性を有するゴルフクラブヘッドの代替の実施形態を開示してもよい。
【0101】
1つまたは複数の請求された要素の置き換えは、再構築を構成し、修復を構成しない。また、便益、他の利点、および問題への解決策は、特定の実施形態に関して記載されている。しかしながら、便益と、他の利点と、問題への解決策と、任意の便益、利点、または解決策をより公に発生させ得る、または、より公にさせ得る任意の要素とは、請求項のうちのいずれかまたは全部の必須の、要求の、または不可欠の特徴または要素として解釈されるものではない。
【0102】
ゴルフの規則は時として変わる可能性があるため(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)などのゴルフの標準機構および/または運営組織によって、新たな規制が採用され得る、または、古い規則が廃止もしくは変更され得る)、本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品に関連するゴルフ道具は、特定の時間においてゴルフの規則に適合し得る、または、適合し得ない。したがって、本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品に関連するゴルフ道具は、適合するゴルフ道具または適合しないゴルフ道具として、宣伝、販売の提案、および/または売却され得る。本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品は、この点において限定されない。
【0103】
前述の例はドライバ型のゴルフクラブとの関連で記載され得るが、本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品は、フェアウェイウッド型のゴルフクラブ、ハイブリッド型のゴルフクラブ、アイアン型のゴルフクラブ、ウェッジ型のゴルフクラブ、またはパター型のゴルフクラブなど、他の型のゴルフクラブに適用可能であり得る。代替で、本明細書において記載した装置、方法、および製造の物品は、ホッケースティック、テニスラケット、釣り竿、スキーポールなど、他の種類のスポーツの道具に適用可能であり得る。
【0104】
さらに、本明細書に記載した実施形態および限定は、その実施形態および/または限定が、(1)特許請求の範囲において明示的に特許請求されておらず、かつ、(2)均等論の下で、特許請求の範囲における明示の要素および/もしくは限定の均等物であり、または、それらの潜在的な均等物である場合、公有の原則の下で公衆に供されてはいない。
以下の項目は、出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
ゴルフクラブヘッドであって、
複数のフェースプレートのセットから一のフェースプレートを受け入れるように構成される本体であって、ヒール領域と、前記ヒール領域と反対側のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える前記本体と、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記一のフェースプレートであって、前記本体に連結される前記一のフェースプレートと、を備え、
前記複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第1のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第1の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第1の厚さプロフィールをさらに備え、
前記フェースプレートのセットのうちの第2のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第2の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第2の厚さプロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットうちの第3のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第3の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第3の厚さプロフィールをさらに備える、ゴルフクラブヘッド。
(項目2)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最大の硬度と、を備える、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目3)
前記最大の硬度は34~40HRCの間であり、
前記最小の硬度は23~29HRCの間であり、
前記最小の硬度は、前記フェースプレートの表面積の45%より大きい、項目2に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目4)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最大の硬度と、を備える、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目5)
前記最大の硬度は34~40HRCの間であり、
前記最小の硬度は23~29HRCの間である、項目4に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目6)
前記第1の厚さプロフィールは、
前記第1のフェースプレートの略中心において最大の厚さと、
前記第1のフェースプレートの前記略中心の周囲で最小の厚さと、を備え、
前記第2の厚さプロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域に向かって前記最大の厚さと、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域に向かって前記最小の厚さと、を備え、
前記第3の厚さプロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記下部分に向かって前記最大の厚さと、
前記第3のフェースプレートの前記上部分に向かって前記最小の厚さと、を備える、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目7)
前記最大の厚さは0.065インチから0.175インチまでの範囲であり、
前記最小の厚さは0.04インチから0.14インチまでの範囲である、項目6に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目8)
前記第1の厚さプロフィールは、
前記第1のフェースプレートの略中心において最大の厚さと、
前記第1のフェースプレートの前記略中心の周囲で最小の厚さと、を備え、
前記第2の厚さプロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域に向かって前記最大の厚さと、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域に向かって前記最小の厚さと、を備え、
前記第3の厚さプロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記上部分に向かって前記最大の厚さと、
前記第3のフェースプレートの前記下部分に向かって前記最小の厚さと、を備える、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目9)
前記最大の厚さは0.065インチから0.175インチまでの範囲であり、
前記最小の厚さは0.04インチから0.14インチまでの範囲である、項目8に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目10)
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第1のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第1の重心を備え、
水平軸を中心とした第1のスピンと鉛直軸を中心とした第1のスピンとを含む第1のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第2のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第2の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第2のスピンと前記鉛直軸を中心とした第2のスピンとを含む第2のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第3のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第3の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第3のスピンと前記鉛直軸を中心とした第3のスピンとを含む第3のゴルフボールスピンを実現し、
前記水平軸を中心とした前記第2のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンに略等しく、
前記鉛直軸を中心とした前記第2のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記水平軸を中心とした前記第3のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記鉛直軸を中心とした前記第3のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンに略等しく、
前記第1の重心、前記第2の重心、および、前記第3の重心は、略等しい、項目1に記載のゴルフクラブヘッド。
(項目11)
複数のゴルフクラブヘッドのセットであって、
第1のゴルフクラブヘッドと、第2のゴルフクラブヘッドと、第3のゴルフクラブヘッドと、を備え、
前記第1のゴルフクラブヘッドは、
複数のフェースプレートのセットのうちの第1のフェースプレートを受け入れるように構成される第1の本体と、
前記第1の本体に連結される前記第1のフェースプレートと、を備え、
前記複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備え、
前記第1の本体は、
第1のヒール領域と、
前記第1のヒール領域と反対側の第1のトウ領域と、
第1のソールと、
第1のクラウンと、を備え、
前記複数のフェースプレートのうちの前記第1のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、第1の硬度プロフィールと第1の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方をさらに備え、
前記第1のフェースプレートは、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、前記第1の硬度プロフィールを備え、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、前記第1の厚さプロフィールを備え、
前記第2のゴルフクラブヘッドは、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第2のフェースプレートを受け入れるように構成される第2の本体と、
前記第2の本体に連結される前記第2のフェースプレートと、を備え、
前記第2の本体は、
第2のヒール領域と、
前記第2のヒール領域と反対側の第2のトウ領域と、
第2のソールと、
第2のクラウンと、を備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第2のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備える共に、第2の硬度プロフィールと第2の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方をさらに備え、
前記第2のフェースプレートは、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、前記第2の硬度プロフィールを備え、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、前記第2の厚さプロフィールを備え、
前記第3のゴルフクラブヘッドは、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第3のフェースプレートを受け入れるように構成される第3の本体と、
前記第3の本体に連結される前記第3のフェースプレートと、を備え、
前記第3の本体は、
第3のヒール領域と、
前記第3のヒール領域と反対側の第3のトウ領域と、
第3のソールと、
第3のクラウンと、を備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第3のフェースプレートは、ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、第3の硬度プロフィールと第3の厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方をさらに備え、
前記第3のフェースプレートは、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、前記第3の硬度プロフィールを備え、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には前記第3の厚さプロフィールを備える、ゴルフクラブヘッドのセット。
(項目12)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最大の硬度と、を備える、項目11に記載のゴルフクラブヘッドのセット。
(項目13)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最大の硬度と、を備える、項目11に記載のゴルフクラブヘッドのセット。
(項目14)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの前記略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記下部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目11に記載のゴルフクラブヘッドのセット。
(項目15)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの前記略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記トウ領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記上部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目11に記載のゴルフクラブヘッドのセット。
(項目16)
前記第1のゴルフクラブヘッドは、
第1の重心を備え、
水平軸を中心とした第1のスピンと鉛直軸を中心とした第1のスピンとを含む第1のゴルフボールスピンを実現し、
前記第2のゴルフクラブヘッドは、
第2の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第2のスピンと前記鉛直軸を中心とした第2のスピンとを含む第2のゴルフボールスピンを実現し、
前記第3のゴルフクラブヘッドは、
第3の重心を備え、前記水平軸を中心とした第3のスピンと前記鉛直軸を中心とした第3のスピンとを含む第3のゴルフボールスピンを実現し、
前記水平軸を中心とした前記第2のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記鉛直軸を中心とした前記第2のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記水平軸を中心とした前記第3のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記鉛直軸を中心とした前記第3のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記第1の重心、前記第2の重心、および、前記第3の重心は、略等しい、項目11に記載のゴルフクラブヘッドのセット。
(項目17)
ゴルフクラブであって、
複数のフェースプレートのセットからフェースプレートを受け入れるように構成される本体であって、ヒール領域と、前記ヒール領域と反対側のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える前記本体と、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートであって、前記本体に連結される前記一のフェースプレートと、
前記本体に連結されるシャフトと、
前記シャフトに連結されるグリップと、を備え、
前記複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第1のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第1の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第1の厚さプロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第2のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第2の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第2の厚さプロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第3のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第3の硬度プロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第3の厚さプロフィールをさらに備える、ゴルフクラブ。
(項目18)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最大の硬度と、を備える、項目17に記載のゴルフクラブ。
(項目19)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最大の硬度と、を備える、項目17に記載のゴルフクラブ。
(項目20)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記下部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目17に記載のゴルフクラブ。
(項目21)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記トウ領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記上部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目17に記載のゴルフクラブ。
(項目22)
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第1のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第1の重心を備え、
水平軸を中心とした第1のスピンと鉛直軸を中心とした第1のスピンとを含む第1のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第2のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第2の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第2のスピンと前記鉛直軸を中心とした第2のスピンとを含む第2のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第3のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第3の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第3のスピンと前記鉛直軸を中心とした第3のスピンとを含む第3のゴルフボールスピンを実現し、
前記水平軸を中心とした前記第2のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記鉛直軸を中心とした前記第2のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記水平軸を中心とした前記第3のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記鉛直軸を中心とした前記第3のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記第1の重心、前記第2の重心、および、前記第3の重心は、略等しい、項目17に記載のゴルフクラブ。
(項目23)
ゴルフクラブヘッドを製造するための方法であって、
第1の密度を有する材料から本体を形成するステップであって、前記本体は、複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートを受け入れるように構成され、ヒール領域と、前記ヒール領域と反対側のトウ領域と、ソールと、クラウンと、を備える、前記ステップと、
前記複数のフェースプレートのセットを形成するステップと、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの一のフェースプレートを前記本体に取り付けるステップであって、前記取り付けは、溶接によって実行される、前記ステップと、を含み、
前記複数のフェースプレートのセットは、可変硬度プロフィールと可変厚さプロフィールとのうちの少なくとも一方を備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第1のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第1の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第1の厚さプロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第2のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第2の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第2の厚さプロフィールをさらに備え、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの第3のフェースプレートは、
ヒール領域と、トウ領域と、上部分と、下部分と、を備えると共に、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変硬度プロフィールを備える場合には、第3の硬度プロフィールをさらに備え、又は、
前記複数のフェースプレートのセットが前記可変厚さプロフィールを備える場合には、第3の厚さプロフィールをさらに備える、方法。
(項目24)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最大の硬度と、を備える、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記第1の硬度プロフィールは、前記第1のフェースプレートにわたって一様な硬度を備え、
前記第2の硬度プロフィールは、
前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域において最小の硬度と、
前記第2のフェースプレートの前記トウ領域において最大の硬度と、を備え、
前記第3の硬度プロフィールは、
前記第3のフェースプレートの前記下部分において前記最小の硬度と、
前記第3のフェースプレートの前記上部分において前記最大の硬度と、を備える、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの前記略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記ヒール領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記下部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目23に記載の方法。
(項目27)
前記第1の厚さプロフィールは、前記第1のフェースプレートの前記略中心において最大の厚さを備え、
前記第2の厚さプロフィールは、前記第2のフェースプレートの前記トウ領域に向かって前記最大の厚さを備え、
前記第3の厚さプロフィールは、前記第3のフェースプレートの前記上部分に向かって前記最大の厚さを備える、項目23に記載の方法。
(項目28)
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第1のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第1の重心を備え、
水平軸を中心とした第1のスピンと鉛直軸を中心とした第1のスピンとを含む第1のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第2のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第2の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第2のスピンと前記鉛直軸を中心とした第2のスピンとを含む第2のゴルフボールスピンを実現し、
前記複数のフェースプレートのセットのうちの前記第3のフェースプレートを備える前記ゴルフクラブヘッドは、
第3の重心を備え、
前記水平軸を中心とした第3のスピンと前記鉛直軸を中心とした第3のスピンとを含む第3のゴルフボールスピンを実現し、
前記水平軸を中心とした前記第2のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記鉛直軸を中心とした前記第2のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記水平軸を中心とした前記第3のスピンは、前記水平軸を中心とした前記第1のスピンより小さく、
前記鉛直軸を中心とした前記第3のスピンは、前記鉛直軸を中心とした前記第1のスピンと略等しく、
前記第1の重心、前記第2の重心、および、前記第3の重心は、略等しい、項目23に記載の方法。
(項目29)
前記複数のフェースプレートのセットを形成する前記ステップは、前記可変硬度プロフィールが前記複数のフェースプレートのセットの各々のフェースプレートの一部の熱処理における変化によって生成されると共に、前記可変硬度プロフィールが前記フェースプレートのセット内の各々のフェースプレートの厚さ全体にわたって形成されるように、前記複数のフェースプレートのセットを形成するステップを含む、項目23に記載の方法。
(項目30)
前記熱処理は、
前記フェースプレート全体にわたる第1の温度および第1の継続時間における第1の熱処理と、
前記フェースプレートの軟化部分における第2の継続時間にわたる第2の温度での第2の熱処理と、を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記第1の熱処理は、約1時間から4時間までの前記第1の継続時間にわたる約華氏900度の前記第1の温度を含み、
前記第2の熱処理は、約1時間から4時間までの前記第2の継続時間にわたる約華氏1150度の前記第2の温度を含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記第1の熱処理は、約1時間から4時間までの前記第1の継続時間にわたる約華氏900度の前記第1の温度を含み、
前記第2の熱処理は、約1時間から4時間までの前記第2の継続時間にわたる約華氏1000度の前記第2の温度を含む、項目30に記載の方法。
(項目33)
前記第1の熱処理は、約1時間から4時間までの前記第1の継続時間にわたる約華氏900度の前記第1の温度を含み、
前記第2の熱処理は、約1時間から6時間までの前記第2の継続時間にわたる約華氏1000度の前記第2の温度を含む、項目30に記載の方法。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11